JP2023086130A - 結晶性形態のl-グルホシネートアンモニウム塩及びその生成プロセス - Google Patents

結晶性形態のl-グルホシネートアンモニウム塩及びその生成プロセス Download PDF

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Abstract

【課題】新規結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩及びその調製プロセスを提供する。【解決手段】下記反応式に示すようにL-グルホシネートアンモニウム塩を調製するプロセスであって、a)酸付加塩化合物を懸濁する工程であって、式中、A-が、懸濁液を形成するためのアルコール溶媒中のアニオンである、工程と、b)酸付加塩化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、前記懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、c)前記溶液を、L-グルホシネートアンモニウム塩を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む、L-グルホシネートアンモニウム塩の調製プロセスである。JPEG2023086130000024.jpg28128【選択図】なし

Description

本発明は、新規固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩及びその調製プロセスに関する。本発明はまた、当該形態を含む組成物及び当該組成物を使用して望ましくない植物成長を制御するための方法を提供する。
Dl-ホモアラニン-4-イル(メチル)ホスフィン酸(グルホシネート)及び塩は、除草性活性を有するアミノ酸誘導体である。アミノ酸誘導体は、L型で活性である。純粋な活性成分を使用するために、L-ホモアラニン-4-イル(メチル)ホスフィン酸(L-グルホシネート)、特にアンモニウム塩を調製するためのいくつかのプロセスが開発されている。
多くの合成プロセスは、対応する遊離酸(L-グルホシネート)又はアンモニウム塩を生成する必要があるL-グルホシネートの酸付加塩で終了する。塩は、水中での溶解度が高いため、商業的に好ましい。
米国特許第4226941号明細書は、酵素調製によるL-グルホシネート又は塩の調製を開示している。
米国特許第5869668号明細書及び中国特許出願公開第111072718号明細書は、キラル塩基を使用したジアステレオマー塩の1つの沈殿とそれに続く単離プロセスによる分解によるL-グルホシネート又は塩の調製を開示している。
米国特許第7795464号明細書は、非対称合成反応によるL-グルホシネートの調製を開示している。
中国特許出願公開第105541906号明細書は、水性アルコール溶媒系及びアンモニアを使用してL-グルホシネート塩酸塩から出発するL-グルホシネートアンモニウム塩の調製のための2段階プロセスを開示している。
ほとんどの場合、L-グルホシネートの付加塩は、反応の終了時に得られ、これは、L-グルホシネートのアンモニウム塩又はアルカリ金属塩に変換される必要がある。酸付加塩を遊離酸に変換し、続いて所望の塩に変換することによるか、又は酸付加塩を所望の塩に変換することによってのいずれかの2つの方法で行うことができる。
上記の方法のいずれかに従って、単離プロセスは、イオン交換カラムを使用する複雑な手順、又はエチレンオキシド及びプロピレンオキシドなどの有害な化学物質とのL-グルホシネートの酸付加塩の処理を伴う処理後プロセスを必要とする。L-グルホシネートアンモニウム塩の調製及び精製は、生成物の収率及び純度に影響を与える加水分解及び結晶化手順を含む多段階プロセスを必要とすることが多い。
したがって、L-グルホシネートの酸付加塩から出発して、L-グルホシネートの酸付加塩を含まない高純度のL-グルホシネートアンモニウム塩及び/又はL-グルホシネートを調製するための、新規固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩及び生成方法の開発の必要性が存在する。
驚くべきことに、本発明者らは、高純度及び高収率を有するL-グルホシネートアンモニウム塩が、L-グルホシネートの酸付加塩から単一の工程で調製できることを見出した。本開示はまた、製剤製品における生成及び使用に有利な結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩も提供する。
発明の目的
新規固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供することを目的とする。
L-グルホシネートアンモニウム塩の簡易的かつ便利な生成を提供することもまた別の目的である。
L-グルホシネートのアンモニウム塩を生成するための単一工程プロセスもまた別の目的である。
更に別の目的は、L-グルホシネートの酸付加塩及び/又はL-グルホシネート並びに任意の他の反応副生成物を実質的に含まない、L-グルホシネートアンモニウム塩のための生成方法を提供することである。
L-グルホシネートアンモニウム塩を高純度かつ高収率で提供することもまた別の目的である。
一態様では、本開示は、新規固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
別の態様では、本開示は、L-グルホシネートの酸付加塩及び/又はL-グルホシネート並びに任意の他の反応副生成物を実質的に含まない、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
別の態様では、本開示は、以下の式(I)によって表される化合物を調製するためのプロセスを提供する。
Figure 2023086130000001
当該プロセスは、
a)以下の式(II)によって表される酸付加塩化合物を懸濁する工程であって、式中、Aが、懸濁液を形成するための溶媒中のアニオンである、工程と、
Figure 2023086130000002
b)式(II)によって表される化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)式(I)によって表される化合物を沈殿させる工程と、を含む。
別の態様では、本開示は、式(I)によって表される化合物を生成するためのプロセスを提供し、当該プロセスは、
a)式(II)によって表される酸付加塩化合物を、約1:5~約1:15の式(II)によって表される化合物対アルコールの重量比でアルコール溶媒に懸濁して、懸濁液を形成する工程と、
b)式(II)によって表される化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、非水性条件で懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、式(I)によって表される化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
別の態様では、本開示は、体積平均粒子径分布D50が約250ミクロン以下、詳細には、約1ミクロン~約200ミクロン、最も詳細には、約10ミクロン~約175ミクロンである、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
本開示はまた、他の形態のL-グルホシネート又は他の塩を調製するための、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩の使用を提供する。
本開示はまた、農薬組成物及び/又は製剤の調製のための本開示の結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩の使用を包含する。
別の態様では、本開示は、本開示による結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む農薬組成物を提供する。
更に別の実施形態では、本開示の農薬製剤は、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩と、少なくとも1つの農薬において許容可能な添加剤/賦形剤と、を含む。
本開示は、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩と、少なくとも1つの農薬において許容可能な添加剤/賦形剤と、を含む、L-グルホシネートアンモニウム塩の上記の農薬製剤を調製するためのプロセスを含む。
別の態様では、本開示は、植物又はその生育地に、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を作用させることを含む、望ましくない植物成長を制御するための方法を提供する。
結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩のCu-Kα放射線を使用して記録されたX線粉末回折図。 結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩の示差走査熱量測定サーモグラム。 本開示に従って調製されたL-グルホシネートアンモニウム塩のHPLCクロマトグラム。 本開示に従って調製されたL-グルホシネートアンモニウム塩のキラルHPLCクロマトグラム。 L-グルホシネートアンモニウム塩の粒子径分布。
以下に記載される任意の態様又は実施形態では、「含む(comprising)」という語句は、「からなる(consisting of)」又は「本質的にからなる(consisting essentially of)」又は「実質的にからなる(consisting substantially of)」という語句によって置き換えられ得る。更に、「含む(including)」、「有する(having)」、「関与する(involving)」、「含有する(containing)」、「によって特徴付けされる(characterized by)」、その変形(例えば、「含む(includes)」、「有する(has)」、「関与する(involves)」、「含有する(contains)」など)、及び特許請求項を含む本明細書で使用されるのと同様の用語は、包括的であり、かつ/又は制限されないものとし、「含む(comprising)」という単語及びその変形(例えば、「含む(comprise)」及び「含む(comprises)」)と同じ意味を有し、例示的に、追加の、引用されていない要素又は方法の工程を除外しないものとする。本明細書で使用される場合、「実質的に含まない」という表現は、例えば、PXRDによって測定されるように、対象化合物の任意の他の形態又は塩の20%以下、10%以下、5%以下、2%以下、又は1%以下を含有することを意味すると理解されるであろう。本明細書で使用される場合、「約」という用語は、パラメータ、量、時間などの測定可能な値を指し、本明細書に記載される本開示の実践においてかかるばらつきが適切である限り、特定の列挙された値から+/-15%以下のばらつき、詳細には+/-10%以下のばらつき、より詳細には+/-5%以下のばらつき、更により詳細には+/-1%以下、なおより詳細には+/-0.1%以下のばらつきを含むことを意味する。更に、修飾語「約」が指す値は、それ自体が本明細書に詳細に開示されていることも理解されたい。
一態様では、本開示は、新規固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
本開示に関して、L-グルホシネートアンモニウム塩は、本明細書で形態Iと称される結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩である。「L-グルホシネートアンモニウム塩」、「L-グルホシネートアンモニウム」、及び本明細書全体で互換的に使用される結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩は、結晶性形態Iを指す。
したがって、本開示は、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
本開示は、少なくとも80重量%、特に少なくとも90重量%の形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩からなる、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、その回折図に基づいてX線粉末回折法によって特定することができる。
典型的には、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩は、実質的に図1に示すようなX線粉末回折図パターンによって特徴付けられる。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも3つを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本発明は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、少なくとも約9.0、13.1、14.1、及び18.9の2θ(±0.2°)値として引用される反射を示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本発明は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、17.6、18.2、18.9、及び23.4度2θ±0.2度2θの群から選択される少なくとも1つのピークを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、18.9での最高強度ピークと比較して少なくとも30%の相対強度を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度2θ±0.2度2θから選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、18.9での最高強度ピークと比較して少なくとも30%の相対強度を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
別の実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、18.9での最高強度ピークと比較して少なくとも50%の相対強度を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、以下のようなピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す。
Figure 2023086130000003
別の実施形態では、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、以下のようなピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す。
Figure 2023086130000004
別の実施形態では、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、以下のようなピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す。
Figure 2023086130000005
別の実施形態では、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、以下のようなピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す。
Figure 2023086130000006
別の実施形態では、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、以下のようなピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示す。
Figure 2023086130000007
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも6つを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、
9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3度2θ±0.2度2θにピークを有するX線粉末回折図パターン、
9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3度2θ±0.2度2θの群から選択される少なくとも3つのピークを有するX線粉末回折図パターン、
実質的に図1に示されるようなX線粉末回折図パターン、
65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム、
実質的に図2に示されるような示差走査熱量測定サーモグラム、
及びそれらの組み合わせから選択される1つ以上のデータによって特徴付けされる、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一態様では、本開示は、L-グルホシネート対アンモニウムのw/w比によって更に特徴付けされる、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態によれば、本発明は、L-グルホシネート及びアンモニウムの比率が、9.5~11:1の範囲内である、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウムを提供する。
結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩は、10.06:1の理論比率に等しいL-グルホシネート対アンモニウムの比率によって更に特徴付けされる。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比で含有する、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.9~10.5:1の範囲のw/w比で含有する、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも3つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比で含有する、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、最高強度ピークと比較して少なくとも50%の相対強度を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比で含有する、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、約11.6、17.6、18.2、23.4、26.0、及び33.3の2θ(±0.2°)値として引用される値のうちの少なくとも1つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比で含有する、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を伴う示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、特徴的な熱事象が、吸熱として記録された。
一実施形態では、本発明は、65~115℃、185~210℃、及び210-235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な吸熱を有する示差走査熱量測定(DSC)サーモグラムを示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、図2を参照するDSCサーモグラムを示す結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
本開示に関して、式(I)によって表される化合物は、L-グルホシネートアンモニウム、L-グルホシネートアンモニウム塩、又は結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を指す。
本開示に関して、式(II)によって表される化合物は、
L-グルホシネートの酸付加塩を指し、塩は、無機酸又は有機酸、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸などから選択される酸で形成される。
一実施形態では、本開示は、
約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも3つを示す、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図、及び
65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム(DSC)のうちの少なくとも1つから選択されるデータによって特徴付けされる結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、
約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも3つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲の比率で含有する、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図、
又は
65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム(DSC)から選択される少なくとも1つの特性によって特徴付けされる結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、少なくとも50でのピークの強度%を有する、17.6、18.2、18.9、及び23.4度から選択される2θ(±0.2°)として引用される値のうちの少なくとも1つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比率で含有し、65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム(DSC)を示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図において、約11.6、17.6、18.2、23.4、26.0、及び33.3の2θ(±0.2°)値として引用される値のうちの少なくとも1つを示し、L-グルホシネート及びアンモニウムを9.5~11:1の範囲のw/w比率で含有し、65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム(DSC)を示す、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
別の態様では、本開示は、高い収率及び純度でL-グルホシネートの酸付加塩からL-グルホシネートのアンモニウム塩への単一の工程変換を提供する。
一態様では、本開示は、固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の調製プロセスを提供する。
一実施形態では、本開示は、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を調製するためのプロセスを提供する。
本発明のプロセスは、実質的に純粋な形態のL-グルホシネートアンモニウム塩から固体を生成することができる。
「実質的に純粋な固体形態のL-グルホシネートアンモニウム塩」という用語は、約95重量%を超える、詳細には約98重量%を超える純度を有する固体形態を指す。実質的に純粋な形態のL-グルホシネートアンモニウム塩は、L-グルホシネートの酸付加塩及び/又はL-グルホシネート並びに任意の他の反応副生成物を実質的に含まない。
典型的には、純度は、高速液体クロマトグラフィ(High Performance Liquid Chromatography、HPLC)によって測定することができる。
別の態様では、本開示は、実質的に純粋な結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、以下の式(I)によって表される化合物を生成するためのプロセスを提供する。
Figure 2023086130000008
当該プロセスは、
a)以下の式(II)によって表される酸付加塩化合物を懸濁する工程であって、式中、Aが、懸濁液を形成するためのアルコール溶媒中のアニオンである、懸濁する工程と、
Figure 2023086130000009
b)式(II)によって表される化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、式(I)によって表される化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
本開示によるプロセスは、以下のように概略的に表される。
Figure 2023086130000010
式中、Aは、アニオンである。
一実施形態では、アニオンAは、ハロゲン化物、ホスフェート、サルフェート、又はアセテートから選択される。
一実施形態では、以下の式(II)によって表される化合物の酸付加塩は、L-グルホシネート並びに塩酸、硫酸、リン酸、及び酢酸から選択される酸で形成されている。
一実施形態では、L-グルホシネートの酸付加塩は、L-グルホシネート塩酸塩である。
L-グルホシネート塩酸塩は、当該技術分野で既知のプロセスによって調製することができる。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネートアンモニウム塩を生成するためのプロセスを提供し、当該プロセスは、
a)L-グルホシネート塩酸塩をアルコール溶媒中に懸濁して、懸濁液を形成する工程と、
b)L-グルホシネート塩酸塩を完全に溶解させて溶液を形成するまで、非水性条件で、懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、L-グルホシネートアンモニウム塩を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩を生成するためのプロセスは、
a)アルコール溶媒中にL-グルホシネート塩酸塩を含む懸濁液を、非水性条件で、気体状アンモニアと接触させて、溶液を形成する工程と、
b)溶液を、L-グルホシネートアンモニウム塩を取得するのに十分な条件に供する工程と、を含む。
本開示は、式(I)によって表される化合物を生成するためのプロセスを更に提供し、当該プロセスは、
a)式(II)によって表される酸付加塩化合物を、約1:5~約1:15の式(II)によって表される化合物対アルコールの重量比でアルコール溶媒に懸濁して、懸濁液を形成する工程と、
b)式(II)によって表される化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、非水性条件で懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、式(I)によって表される化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネートアンモニウム塩を生成するためのプロセスを提供し、当該プロセスは、
a)L-グルホシネート塩酸塩を、約1:5~約1:10のL-グルホシネート塩酸塩対アルコールの重量比でアルコール溶媒に懸濁して、懸濁液を形成する工程と、
b)L-グルホシネート塩酸塩を完全に溶解させて溶液を形成するまで、非水性条件で、懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、L-グルホシネートアンモニウム塩を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
一実施形態では、プロセスは、非水性条件で実行される。
一実施形態では、アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、グリコール、グリセロール、又はそれらの混合物から選択されるが、これらに限定されない。
一実施形態では、アルコール溶媒は、メタノールである。
一実施形態では、式(II)によって表される酸付加塩化合物対アルコールの比率は、約1:5~約1:10の重量比である。
一実施形態では、式(II)によって表される酸付加塩化合物対アルコールの比率は、約1:5~約1:8の重量比である。
一実施形態では、L-グルホシネート塩酸塩対アルコールの比率は、約1:5~約1:8の重量比である。
一実施形態では、アルコール溶媒は、アルコール溶媒とアセトンなどのケトン溶媒との混合物から選択される。
一実施形態では、工程工程b)は、L-グルホシネート塩酸塩を完全に溶解させるまで、工程a)懸濁液を気体状アンモニアと接触させることによって実行される。
一実施形態では、工程b)は、気体状アンモニアをパージすることによって実行される。
一実施形態では、式(II)によって表される酸付加塩化合物対気体状アンモニアの比率は、約1:1~約1:5である。
一実施形態では、式(II)によって表される酸付加塩化合物対気体状アンモニアの比率は、約1:2~約1:5である。
一実施形態では、L-グルホシネート塩酸塩対気体状アンモニアのモル比率は、約1:2~約1:5である。
一実施形態では、工程b)は、溶液を提供し、溶液は、pHが7~12である。
一実施形態では、工程b)は、溶液を提供し、溶液は、pHが7.5~10である。
一実施形態では、工程c)は、30℃~90℃の温度で実施され、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿することを可能にする。
一実施形態では、工程c)は、40℃~80℃の温度で実施され、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿することを可能にする。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩は、濾過される。
一実施形態では、前の工程からの不純物並びに副生成物及び反応中に形成された塩化アンモニウムは、濾液中に残った。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩の化学純度は、少なくとも95重量%である。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩の化学純度は、96重量%超である。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩のキラル純度は、絶対配置である。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩のL:D比率は、約95:5~約99.9:0.1である。
一実施形態では、L-グルホシネートアンモニウム塩のL:D比率は、約96:4~約99:1である。
本開示は、L-グルホシネート及び/又はL-グルホシネートの酸付加塩を実質的に含まない、L-グルホシネートアンモニウム塩を更に提供する。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネートの酸付加塩を実質的に含まない、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネート塩酸塩を実質的に含まない、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、0.5重量%未満のL-グルホシネート塩酸塩を含有する、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、L-グルホシネートを実質的に含まない、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
一実施形態では、本開示は、0.5重量%未満のL-グルホシネートを含有する、L-グルホシネートアンモニウム塩を提供する。
本開示に従って調製されたL-グルホシネートアンモニウム塩は、約250ミクロン以下、詳細には、約1ミクロン~約200ミクロン、最も詳細には、約10ミクロン~約175ミクロンの体積平均粒子径分布D50を有する。
一実施形態では、本開示に従って調製されたL-グルホシネートアンモニウム塩の粒子は、約250ミクロン以下のD50(体積分布の中央値は、集団の半分がこの値を下回る直径として定義される)を有する。
一実施形態では、本開示は、
約9.0、11.6、13.1、14.1、17.6、18.2、18.9、19.5、22.4、23.4、26.0、31.1、33.3、及び36.3の2θ(±0.2°)値として引用される反射のうちの少なくとも3つを示す、Cu-Kα放射線を使用するX線粉末回折図、
L-グルホシネート及びアンモニウムを、9.5~11:1の範囲の比率で含む、L-グルホシネートアンモニウム塩、
65~115℃、185~210℃、及び210~235℃の範囲で少なくとも2つの特徴的な熱事象を有する示差走査熱量測定サーモグラム(DSC)の少なくとも1つから選択させるデータによって特徴付けされる結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を調製するためのプロセスを提供し、
当該プロセスが、
a)L-グルホシネート塩酸塩をアルコール溶媒中に懸濁して、懸濁液を形成する工程と、
b)L-グルホシネート塩酸塩を完全に溶解させて溶液を形成するまで、非水性条件で、懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
c)溶液を、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む。
本開示はまた、他の形態のL-グルホシネート又はその塩を調製するための結晶形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の使用を提供する。
本開示はまた、農薬組成物及び/又は製剤の調製のための、本開示の上述の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の使用を包含する。
本開示は、上述の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩と、1つ以上の農薬において許容可能な添加剤/賦形剤と、を含む、L-グルホシネートアンモニウム塩の上記の農薬製剤を調製するためのプロセスを含む。
一態様では、本開示は、結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む農薬組成物を提供する。
したがって、一実施形態では、本開示は、
i)結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩と、
ii)少なくとも1つの農薬において許容可能な添加剤/賦形剤と、を含む、除草剤組成物を提供する。
一実施形態では、本開示による組成物は、組成物の約1重量%~約99重量%の量の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を含む。
一実施形態では、本開示による組成物は、体積平均粒子径分布D50が約250ミクロン以下、詳細には、約1ミクロン~約200ミクロン、最も詳細には、約10ミクロン~約175ミクロンである、L-グルホシネートアンモニウム塩を含む。
一実施形態では、農薬において許容可能な賦形剤/添加剤は、湿潤剤、乳化剤、乳化剤、分散剤、粘度調整剤、消泡剤、不凍剤、pH調整剤、安定剤、固結防止剤、殺生物剤などを含むがこれらに限定されないアジュバント又は界面活性剤から選択することができる。
本開示によるL-グルホシネートアンモニウム組成物は、添加剤、例えば、界面活性剤、溶剤、肥料、pH調整剤、結晶化防止剤、粘度調整剤、懸濁剤、スプレー液滴調整剤、顔料、酸化防止剤、発泡剤、遮光剤、相溶化剤、消泡剤、封鎖剤、中和剤、腐食防止剤、染料、付臭剤、拡散剤、浸透助剤、微量栄養素、皮膚軟化剤、潤滑剤、粘着剤、分散剤、増粘剤、凝固点降下剤、抗菌剤などを含み得る。
一実施形態では、本開示による組成物は、可溶性液体濃縮物、エマルジョン濃縮物、マイクロエマルジョン、懸濁液濃縮物、水分散性粉末、又は顆粒の形態であり得る。
一実施形態では、本開示による組成物は、水分散性粉末又は顆粒の形態であり得る。
一実施形態では、本発明による組成物は、1つ以上の他の活性成分を更に含む。
一実施形態では、本開示による組成物中に存在することができる活性成分は、除草剤、殺菌剤、殺虫剤、枯葉剤、乾燥剤、及び植物成長調節剤から選択されるが、これらに限定されない。
一実施形態では、本開示による組成物中に存在することができる活性成分は、除草剤である。
活性物質は、ジフェニルエーテル系除草剤、例えば、オキシフルオルフェン、アシフルオルフェン及びその塩、ラクトフェン及びその塩、フォメサフェン及びその塩;ピリミジニルオキシ安息香酸系除草剤、例えば、ピリチオバックナトリウム、ビスピリバックナトリウム;有機リン系除草剤、例えば、グリホサート及びその塩、ビアラホス及びその塩、ビアラホス及びその塩;ビピリジニウム除草剤、例えば、パラコート並びにジクワット及びその塩;アリールオキシアルカン酸除草剤、例えば、2,4-D並びにその塩及びエステル、MCPA、MCPB及びその塩;アリールオキシフェノキシプロピオン系除草剤、例えば、ハロキシホップ、異性体及びエステル、クロジナホップ及びそのエステル;ピリジン系除草剤、例えば、トリクロピル、ピクロラム、アミノピラリド及びその塩;芳香族除草剤、例えば、ジカンバ、2,3,6-TBA、トリカンバ及びその塩;ピリジンカルボン酸除草剤、例えば、クロピラリド;イマザメット、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピルから選択されるイミダゾリノン;除草剤、例えば、スルホニル尿素系除草剤、例えば、フラザスルフロン、リムスルフロン、ベンスルフロン、エトキシスルフロン、メソスルフロン、オキサスルフロン、ピラゾサーフロン-エチル及びその塩;シクロヘキサンジオンオキシム除草剤、例えば、クレトジム及びその塩、クロロアセトアミド除草剤、例えば、メトラクロル、並びにその塩及び異性体、フェニルフタルイミド除草剤、例えば、フルミオキサジン及びその塩、メソトリオン、ジニトロアニリン除草剤、例えば、オリザリン、ペンジメタリン、プロフルラリン、トリフルラリン及びその塩、二環式ジカルボン酸除草剤、例えば、エンドタール及びその塩、又はかかる除草剤の混合物から選択される水溶性又は水不溶性除草剤であり得る。
一実施形態では、好適な除草剤は、アセトクロル、アシフルオルフェン、アクロニフェン、アラクロール、アメトリン、アミトスルフロン、アミノピラリド、アミトロール、アニロフォス、アシュラム、アトラジン、アザフェニジン、アジムスルフロン、ベナゾリン、ベンフルラリン、ベンスルフロンメチル、ベンタゾン、ビフェノックス、ビナラフォス、ビスピリバックナトリウム、ブロマシル、ブロモキシニル、ブタクロール、ブトロキシジム、カフェントロール、カルベタミド、カルフェントラゾン-エチル、クロリダゾン、クロリムロン-エチル、クロロブロムロン、クロロトルロン、クロルスルフロン、シニドン-エチル、シノスルフロン、クレトジム、クロマゾン、クロピラリド、クロランスラム-メチル、クロルスルフロン、シアナジン、シクロエート、シクロスルファムロン、シクロキシジム、ダラポン、デスメディファム、ジカンバ、ジクロベニル、ジクロルミド、ジクロスラム、ジフルフェニカン、ジメフロン、ジメピペエート、ジメタクロル、ジメテナミド、ジクワット、ジウロン、エスプロカルブ、エタルフルラリン、エタメツルフロンメチル、エトフメセート、エトキシスルフロン、フェントラザミド、フラザスルフロン、フロラスラム、フルクロラリン、フルフェナセット、フルメツラム、フルミオキサジン、フルオメツロン、フルピルスルフロンメチル、フルオロクロリドン、フルオロキシピル、フルルタモン、フォメサフェン、フォラムスルフロン、ヘキサジノン、イマザメタベンズ-m、イマザモックス、マザピック、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、ロキシニル、イソプロツロン、イソキサベン、イソキサフルトール、ラクトフェン、レナシル、リヌロン、メフェナセット、メソスルフロン-メチル、メソトリオン、テンボトリオン、トプラメゾン、メタミトロン、メタザクロル、メタベンツチアズロン、メトブロムロン、メトラクロル、S-メトラクロルメトスラム、メトクスロン、メトリブジン、メツルフロン-メチル、モリネート、MSMA、ナプロパミド、ニコスルフロン、ノルフルラゾン、オリザリン、オキサジアルギル、オキサジアゾン、オキサスルフロン、オキシフルオルフェン、パラコート、ペンジメタリン、フェンメディファム、ピクロラム、プレチラクロル、プロフォキシジム、プロメトリン、プロパニル、プロピソクロル、プロポキシカルバゾン、プロピザミド、プロスルホカルブ、プロスルフロン、ピラフルフェン-エチル、ピラゾスルフロン、ピロキサスルホン、ピリデート、ピリチオバック、キンクロラック、キンメラック、キノトリオン、リムスルフロン、セトキシジム、シマジン、スルコトリオン、スルフェントラゾン、スルホスルフロン、テブチウロン、テブラロキシジム、テルブチラジン、テルブトリン、チフェンスルフロンメチル、チオベンカルブ、トラルコキシジム、トリアラート、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチル、トリクロピル、トリフロキシスルフロン、トリフルラリン、トリフルスルフロン-メチル、トリトスルフロン、並びにその混合物及び組み合わせから選択され得る。
一実施形態では、本開示の組成物は、グルホシネートに耐性である耐性作物に使用することができる。
本開示の除草剤組成物は、グリホサート耐性、ジカンバ耐性、又は2,4-D耐性作物に対して、グリホサート、ジカンバ、又は2,4-Dと組み合わせて更に使用できる。
一実施形態では、本開示による組成物は、処理される作物に選択的であり、利用される適用比率でこれらの組成物によって制御される雑草のスペクトラムを補完する、除草剤と組み合わせて使用することができる。他の活性成分と併せて使用される場合、現在請求されているL-グルホシネートアンモニウム塩は、予め混合された濃縮物として他の活性成分と配合する、スプレー適用のために他の活性成分とタンク混合する、又は別々のスプレー適用で他の活性成分と連続して適用することができる。組成物は、地域の農業慣行に応じて、使用時に農薬スプレー混合物を1~2000倍に希釈し、作物及び非作物環境における雑草を制御するための農薬スプレー用途で使用され得る。
一実施形態では、本開示は、植物又はその生育地に、
i)結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩と、
ii)1つ以上の農薬で許容可能な添加剤と、を含む、組成物を作用させることを含む、望ましくない植物成長を制御するための方法を提供する。
一態様では、本開示は、植物又はその生育地に、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を作用させることを含む、望ましくない植物成長を制御するための方法を提供する。
一実施形態では、本開示は、植物又はその生育地に、農学的有効量の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩を作用させることを含む、望ましくない植物成長を制御するための方法を提供する。
一実施形態では、農学的有効量は、ヘクタール当たり約10グラムの結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩~ヘクタール当たり約1500グラムの結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩からなる。
一実施形態では、農学的有効量は、ヘクタール当たり約100グラムの結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩~ヘクタール当たり約1000グラムの結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩からなる。
一実施形態では、本発明による組成物の適用期間中の温度範囲は重要であり得、作物及び地理的地域に基づいて変化するであろう。
分析方法
粉末X線回折(XRD)法:
結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩のX線粉末回折図は、Cu-Kα放射線を使用して記録された。詳細なパラメータを以下に示す。
機器:Brukerが製造した第2世代のD2位相器X線粉末回折計
動作:30.0kV、10mA
放射線:Cu Kα
モード:反射
波長:1.54060°A
スキャン範囲:2~40 2θ
ステップサイズ:0.02°
示差走査熱量計(Differential Scanning Calorimeter、DSC):
結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩の示差走査熱量測定サーモグラムは、以下のように記録された:
機器:示差走査熱量計メトラートレドDSC-3
加熱速度:10℃/分
温度範囲:30℃~350℃、20ml/分のN2流量下
粒子サイズ:
L-グルホシネートアンモニウム塩の粒径分布は、乾燥イソプロピルアルコール中のL-グルホシネートアンモニウム塩の1%懸濁液を使用して、Hydro 2000SM(A)付属品を備えたMalvern Mastersizer 2000粒径分析装置を使用して記録された。
本発明は、以下の実施例によってより詳細に説明される。しかしながら、本発明の範囲は、いかなる方法でも実施例によって限定されないことが理解されるべきである。いくつかの事例では、開示された実施形態のいくつかの特徴は、他の特徴の対応する使用を伴わずに利用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本発明の範囲と一致する方法で広く解釈されることが適切である。本発明が以下の実施例を含み、更に本発明の技術的範囲内で変更及び改変することができることは、当業者には理解されるであろう。
結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の調製
実施例1:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製
366g(1.35モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で2820gのメタノール(1:7.7w/w)に懸濁した。溶液を、pHが7.9~8.5に達し、L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(57.1g、3.36モル)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、300gのメタノールで洗浄して、225gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率78.4%;HPLCによる純度96.63%;L-グルホシネート:0.25%;L-グルホシネート塩酸塩<0.05%、図1及び図2。L-グルホシネート対アンモニウム比率(w/w)は9.88:1。
実施例2:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製
530g(1.95モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で3700gのメタノール(1:7.0w/w)に懸濁した。L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(83g、4.87モル)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、400gのメタノールで洗浄して、342gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率85%;HPLCによる純度96.47%、図3;L-グルホシネート:0.19%;L-グルホシネート塩酸塩<0.05%。L-グルホシネート対アンモニウム比率-9.79:1。
360日間の期間後に試料を再度試験し、L-グルホシネート対アンモニウム比率(w/w)が9.82:1であることを見出した。
実施例3:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製
70g(0.283モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で490gのメタノール(1:7.0w/w)に懸濁した。L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(12g、0.70モル)でパージした。反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)70~75℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、50gのメタノールで洗浄して、45gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率:80%;HPLCによる純度:98.13%;キラル純度:97.05:2.95;図4。
実施例4:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製(L-グルホシネート塩酸塩対アルコールの比率は1:6である)
70g(0.283モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で420gのメタノール(1:6.0w/w)に懸濁した。溶液を、pHが7.9~8.5に達し、L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(12g、0.70モル)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、42gのメタノールで洗浄して、48gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率:82.7%;HPLCによる純度:96.5%。
実施例5:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製(L-グルホシネート塩酸塩対アルコールの比率は1:10である)
70g(0.283モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で700gのメタノール(1:10.0w/w)に懸濁した。溶液を、pHが7.9~8.5に達し、L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(12g、0.70モル)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、70gのメタノールで洗浄して、40gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率:70.6%;HPLCによる純度:98.9%。
実施例6:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製
350g(1.29モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で2700gのメタノール(1:7.7w/w)に懸濁した。溶液を、pHが7.9~8.5に達し、L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(54.6g、3.19モル)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、290gのメタノールで洗浄して、209gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率80%;HPLCによる純度97.4%;L-グルホシネート:0.1%;L-グルホシネート塩酸塩<0.05%、図2。L-グルホシネート対アンモニウム比率(w/w)は9.90:1。
実施例7:L-グルホシネートアンモニウム塩の調製
350g(1.29モル)のL-グルホシネート塩酸塩を、30℃で2450gのメタノール(1:7w/w)に懸濁した。溶液を、pHが7.9~8.5に達し、L-グルホシネート塩酸塩が完全に溶解するまで、懸濁液を乾燥アンモニアガス(68g、2.5当量)でパージした。次いで、反応塊を加熱し、L-グルホシネートアンモニウム塩が沈殿を開始するまで(4~6時間)65~70℃に維持した。次いで、反応塊を30℃に冷却し、生成物の完全な沈殿のために1~2時間放置した。沈殿したL-グルホシネートアンモニウム塩を濾過し、290gのメタノールで洗浄して、262gのL-グルホシネートアンモニウム塩を得た。収率92.5%、キラル比率98.7:1.3;L-グルホシネート対アンモニウム比率(w/w)は9.60:1。
50日間の期間後に試料を試験し、L-グルホシネート対アンモニウム比率(w/w)が9.61:1であることを見出した。
製剤:
実施例8:本開示に従って調製した結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む可溶性液体濃縮製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000011
実施例9:結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000012
実施例10:結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000013
実施例11:結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000014
実施例12:結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000015
実施例13:結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す。
Figure 2023086130000016
実施例14:ラセミグルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す(比較例)。
Figure 2023086130000017
実施例15:ラセミグルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を以下に示す(比較例)。
Figure 2023086130000018
野外試験有効性データ:
本開示に従って調製した結晶性形態IのL-グルホシネートアンモニウム塩を含む水分散性粒状製剤を広域性除草剤として使用して、野外試験を実施した。組成物を水で、任意選択的に他のタンク混合補助剤で分散し、300~600l/haの水適用率で、多くの広葉雑草、草、及びスゲを含む作物並びに非作物の土地に適用した。
本開示の発明者は、ヘクタール当たり250g a.iの用量で実施例11(試料1)、実施例12(試料2)、及び実施例13(試料3)に従って調製した試料を使用して野外試験を実施した。当該組成物を使用して処理した後、雑草の白化とそれに続く壊死を観察し、新規製剤の生物学的有効性を示した。適用後4日及び14日での観察を以下の表に要約した。比較試料を実施例14(試料4)及び実施例15(試料5)に従って調製し、試験を500g a.i/haの用量で実施した。試験の詳細を以下に示す。
Figure 2023086130000019
Figure 2023086130000020
Figure 2023086130000021
上記の表から明らかなように、本開示による組成物は、様々な持続的な雑草に対して許容可能な雑草制御を示した。更に、半分用量の本発明の組成物の性能が、ラセミグルホシネートアンモニウム組成物と比較して少なくとも同等であり、多くの事例において、雑草制御程度を上回ることに留意されたい。したがって、本発明の組成物は非常に有効であり、グルホシネートの不活性D異性体の利用を排除することによって、かかる組成物を環境に優しく、かつ容易に生分解性にすることを確立した。

Claims (9)

  1. 式(I)の化合物を生成するためのプロセスであって、
    Figure 2023086130000022
    前記プロセスが、
    a)以下の式(II)の酸付加塩化合物を懸濁する工程であって、式中、Aが、懸濁液を形成するためのアルコール溶媒中のアニオンである、工程と、
    Figure 2023086130000023
    b)式(II)の化合物を完全に溶解させて溶液を形成するまで、前記懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
    c)前記溶液を、前記式(I)の化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む、プロセス。
  2. a)アルコール溶媒中に式(II)の酸付加塩化合物を含む懸濁液を、非水性条件で気体状アンモニアと接触させて、溶液を形成する工程と、
    b)前記溶液を、前記式(I)の化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む、請求項1に記載のプロセス。
  3. a)式(II)の酸付加塩化合物を、1:5~1:15の式(II)の化合物対アルコールの重量比でアルコール溶媒に懸濁して、前記懸濁液を形成する工程と、
    b)式(II)の化合物を完全に溶解させて前記溶液を形成するまで、非水性条件で、前記懸濁液を気体状アンモニアと接触させる工程と、
    c)前記溶液を、前記式(I)の化合物を沈殿させるのに十分な条件に供する工程と、を含む、請求項1に記載のプロセス。
  4. 前記アルコール溶媒が、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、グリコール、グリセロール、又はそれらの混合物である、請求項1に記載のプロセス。
  5. 式(II)の酸付加塩化合物対アルコールの重量比が、1:5~1:10である、請求項1に記載のプロセス。
  6. 式(II)の酸付加塩化合物対気体状アンモニアの重量比が、1:1~1:5である、請求項1に記載のプロセス。
  7. 前記化合物が、結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩である、請求項1に記載のプロセス。
  8. L-グルホシネート又はその塩の他の形態を調製するための、請求項7に記載の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の使用。
  9. 農薬組成物及び/又は製剤の調製のための、請求項7に記載の結晶性形態のL-グルホシネートアンモニウム塩の使用。

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