JP2023084363A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】障子が下方に移動したり、障子の上桟の位置が下がったりしても、障子と上枠との係合状態を維持できるようにすることによって、枠体からの障子の外れを阻止できる建具を提供すること。【解決手段】上枠、下枠及び左右の縦枠を有するとともに上枠及び下枠にそれぞれ溝部を有する枠体と、上桟、下桟及び左右の縦框を有する框体の内側に面材を有し、上端部及び下端部が溝部にそれぞれ挿入されることによって上枠及び下枠に保持される障子と、障子の上端面に、上方に突出して設けられ、障子が上枠から外れることを阻止する上部外れ止め部材と、を有し、上部外れ止め部材は、障子の上端部が上枠の前記溝部の内底面に向けて押し付けられた場合に、圧縮されて変形し、押し付けが解除された場合に、元の状態に復帰可能である。【選択図】図1

Description

本開示は、建具に関する。
従来、上枠及び下枠に設けたレール溝に、障子の上部及び下部をケンドン式に収納して支持し、左右の縦枠では障子を支持しない建具が知られている(例えば、特許文献1参照)。この建具では、障子が地震の縦揺れによって上方に浮き上がることによって、障子が下枠から外れることを阻止するために、障子の下桟のハンドルの固定部に、下枠のレール溝内に向けて突出する外れ止め部材が設けられている。
特開2018-184709号公報
発明者は、地震による縦揺れによって障子が下枠から外れる場合以外に、枠体から障子が外れる原因についてさらに検討した。その結果、枠体の施工不良等によって下枠が撓んだ場合等に、障子が下方へ移動して障子と上枠との係合が解除され、障子が枠体から外れるおそれがあることが判明した。
さらに、一般に、室外側から建具に照射される直射日光は、建具の下部周辺に多く差し込むため、障子の下桟が見付け方向に収縮する熱変形が起きる場合がある。また、直射日光の熱により下桟が軟化すると、障子に納められるガラス等の面材の重みによって下桟が撓み、障子が変形して、障子の縦寸法が小さくなる場合がある。障子の縦寸法が小さくなると、障子の上桟の位置が下がることによって、障子と枠体との係合状態が変化し、障子にガタツキが発生したり、障子が枠体から外れたりするおそれがある。
よって、発明者は、障子が下方へ移動したり、障子の上桟の位置が下がったりしても、障子と上枠との係合状態を維持できるようにすることによって、枠体からの障子の外れを阻止する、という課題を見出した。
本開示の建具は、上枠、下枠及び左右の縦枠を有するとともに前記上枠及び前記下枠にそれぞれ溝部を有する枠体と、上桟、下桟及び左右の縦框を有する框体の内側に面材を有し、上端部及び下端部が前記溝部にそれぞれ挿入されることによって前記上枠及び前記下枠に保持される障子と、前記障子の上端面に、上方に突出して設けられ、前記障子が前記上枠から外れることを阻止する上部外れ止め部材と、を有し、前記上部外れ止め部材は、前記障子の前記上端部が前記上枠の前記溝部の内底面に向けて押し付けられた場合に、圧縮されて変形し、押し付けが解除された場合に、元の状態に復帰可能である、建具である。
建具を室内側から見た正面図である。 図1中のA-A線に沿う縦断面図である。 図1中のB-B線に沿う横断面図である。 建具の室内側の下部を拡大して示す斜視図である。 障子の上端部を拡大して示す斜視図である。 障子を建具の枠体に取り付ける様子を示す縦断面図である。 上部外れ止め部材が押し付けられて変形した様子を示す図である。 押し付けが解除された上部外れ止め部材の定常状態を示す図である。 障子の上端部を拡大して示す斜視図である。 図9に示す障子を上枠に取り付ける様子を拡大して示す縦断面図である。 図9に示す障子を枠体に取り付け完了した状態を拡大して示す縦断面図である。 障子の上端部を拡大して示す斜視図である。 障子の上端部を拡大して示す斜視図である。 図13に示す障子の上部外れ止め部材を拡大して示す斜視図である。 障子の上端部を拡大して示す斜視図である。 図15に示す障子を有する建具の上部を拡大して示す縦断面図である。 図16に示す上部外れ止め部材の縦断面図である。 図17中のC-C線に沿う縦断面図である。 障子を有する建具の上部を拡大して示す縦断面図である。
以下、本開示の建具の各実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。実施形態における建具は、FIX窓1を示している。FIX窓1は、いわゆる嵌め殺し窓であり、建物躯体の矩形の開口部100の内周に沿って設けられる額縁101の内側に取り付けられている。FIX窓1は、掃除等のために障子3が取り外される場合以外では、開口部100を開閉しない。
図1は、FIX窓1を室内側から見た正面図である。以下に示す図中において、X1方向はFIX窓1の室外側を示し、X2方向はFIX窓1の室内側を示す。FIX窓1の室外側の額縁101の内側には、FIX窓、引違い窓等の他の窓(図示せず)がさらに取り付けられてもよい。これによって、額縁101の内側に二重窓が構築され、断熱性及び遮音性がさらに向上する。本実施形態のFIX窓1は、既存の窓(図示せず)の室内側に後付けすることができる。
FIX窓1は、額縁101の内側に設けられる枠体2と、枠体2の内側に納められる障子3と、下部外れ止め部材4と、上部外れ止め部材5と、を有する。枠体2は、上枠21と、下枠22と、左右の縦枠23,23と、を矩形に枠組みすることによって構成される。障子3は、枠体2の内側に取り外し可能に嵌め込まれている。下部外れ止め部材4及び上部外れ止め部材5は、いずれも障子3が枠体2から外れることを阻止するための部材である。
枠体2の上枠21は、樹脂材によって一体に押出し成形されている。上枠21は、室外側に配置される断面矩形の中空構造を有する第1ホロー部211と、室内側に配置される断面矩形の中空構造を有する第2ホロー部212と、第1ホロー部211及び第2ホロー部212の上端部同士を連結する平板状の基板部213と、を有する。第1ホロー部211、第2ホロー部212及び基板部213は、上枠21の延び方向の全長に亘って延びている。第1ホロー部211及び第2ホロー部212は、基板部213から下方に向けて同一の高さで突出している。
第1ホロー部211と第2ホロー部212とは、室内外方向に離隔して平行に配置される。これによって、第1ホロー部211と第2ホロー部212と基板部213との間には、上枠21の延び方向の全長に亘る溝部214が形成される。溝部214は、下方に向けて開放し、障子3の上端部を収容する。基板部213は、溝部214の内底面を構成する。
第1ホロー部211の下端部には、室内側に向けて突出し、障子3の室外側の面に弾性的に接触する封止部215が設けられる。第2ホロー部212の下端部には、室外側に向けて突出し、障子3の室内側の面に弾性的に接触するヒレ部216が設けられる。上枠21は、基板部213を貫通する図示しないねじによって、額縁101の上部内面に固定される。
枠体2の下枠22は、樹脂材によって一体に押出し成形されている。下枠22は、室外側に配置される断面矩形の中空構造を有する第1ホロー部221と、室内側に配置される断面矩形の中空構造を有する第2ホロー部222と、第1ホロー部221及び第2ホロー部222の下端部同士を連結する平板状の基板部223と、を有する。第1ホロー部221、第2ホロー部222及び基板部223は、下枠22の延び方向の全長に亘って延びている。本実施形態の第1ホロー部221及び第2ホロー部222は、基板部223から上方に向けて同一の高さで突出しているが、必ずしも同一の高さで突出していなくてもよい。
第1ホロー部221と第2ホロー部222とは、室内外方向に離隔して平行に配置される。これによって、第1ホロー部221と第2ホロー部222と基板部223との間には、上枠21と同様に、下枠22の延び方向の全長に亘る溝部224が形成される。溝部224は、上方に向けて開放し、障子3の下端部を収容する。基板部223は、溝部224の内底面を構成する。
第1ホロー部221の上端部には、室内側に向けて突出し、障子3の室外側の面に弾性的に接触する封止部225が一体に設けられる。第2ホロー部222の上端部には、室外側に向けて突出し、障子3の室内側の面に弾性的に接触するヒレ部226が一体に設けられる。下枠22は、基板部223を貫通する図示しないねじによって、額縁101の下部内面に固定される。
図2に示すように、下枠22の溝部224の内部には、障子3の下端部を支持する複数の樹脂製のライナー227が所定間隔で設けられている。ライナー227は、ブロック状に形成され、下枠22の第1ホロー部221及び第2ホロー部222の高さよりも少し低い高さを有している。そのため、下枠22の溝部224に収容される障子3の下端面は、ライナー227の上面に載置されることによって、下枠22の第1ホロー部221及び第2ホロー部222の上端面よりも若干低い位置に配置される。
枠体2の縦枠23,23は、それぞれ樹脂材によって略L字状に一体に押出し成形されている。縦枠23,23は、上枠21と下枠22との間に亘って上下に延びている。縦枠23,23は、額縁101の縦方向に沿って所定幅で延びる基板部231,231と、基板部231,231の室外端部から額縁101の内側に向けて略直角に延びる室外壁部232,232と、室外壁部232,232の内端部から室内側に向けて略直角に延びる当接片部233,233と、を有する。
当接片部233,233は、障子3の室外側の面に接触するように、基板部231,241に比べて幅狭に形成される。当接片部233,233の先端には、それぞれ障子3の室外側の面に弾性的に接触する封止部234,234が一体に設けられる。縦枠23,23は、基板部231,231を貫通する図示しないねじによって、額縁101の左右の側部内面にそれぞれ固定される。
障子3は、上桟31と、下桟32と、左右の縦框33,33と、を矩形に框組みした框体30の内側に、グレイジングチェンネル341を介してガラス等の面材34を納めることによって構成される。面材は、2枚のガラスからなる複層ガラスであってもよい。複層ガラスの場合は、框体に設けられる軟質塩ビからなる保持部材によって保持される。
上桟31及び下桟32は、図2に示すように、金属製芯材311,321と、その室外側及び室内側を覆う樹脂製カバー材312,322と、樹脂製カバー材312,322の上端面及び下端面に装着される樹脂製の上端カバー材313及び下端カバー材323と、によってそれぞれ構成される。縦框33,33は、図3及び図5に示すように、金属製芯材331,331と、その外側を覆う樹脂製カバー材332,332と、縦框33,33の上下両端面をそれぞれ覆う端部カバー材333,333と、によってそれぞれ構成される。
図1に示すように、障子3は、左右の縦框33,33の間に上桟31及び下桟32が配置される縦勝ち構造を有する。詳しくは、左右の縦框33,33は、障子3の上下方向の全長に亘って延びている。上桟31及び下桟32は、左右の縦框33,33の間に配置され、縦框33,33の上端部同士及び下端部同士をそれぞれ連結している。縦框33,33の上下両端面の端部カバー材333は、上桟31の上端カバー材313及び下桟32の下端カバー材323と、それぞれ面一状に配置される。下桟32の室内側の面の中央部には、略コ字型のハンドル35が取り付けられている。
下部外れ止め部材4は、従来と同一の部材であり、図1、図2及び図4に示すように、ハンドル35の一対の基部351,351のうちの一方の基部351と障子3の下桟32の室内側の面32aとの間に配置される。
図4に示すように、下部外れ止め部材4は、縦長矩形状の金属製あるいは樹脂製のケースである保持部41と、保持部41の内部に収容される金属製板材からなる係止舌片42と、保持部41と係止舌片42とに亘って貫通する上下方向に長い長孔43と、を有する。係止舌片42は、保持部41よりも上下方向に長い長板状に形成される。係止舌片42の略上半分は、保持部41内に挿入されている。係止舌片42の略下半分は、保持部41から下枠22の溝部224内に突出している。保持部41の上端面41aは閉鎖されているため、保持部41内の係止舌片42が上方へ移動することはない。保持部41から突出する係止舌片42の角は、R状に面取りされている。
下部外れ止め部材4は、固定ねじ44によって、下桟32の室内側の面32aに取り付けられる。詳しくは、下部外れ止め部材4は、枠体2に取り付けられる前の障子3の下桟32の室内側の面32aとハンドル35の基部351との間に配置される。下部外れ止め部材4は、基部351を取り付ける固定ねじ44が基部351のねじ挿入孔に緩く嵌め込まれることによって仮止めされる。このとき、下部外れ止め部材4は、障子3の下端部の下枠22の溝部224への挿入動作に支障がないように、固定ねじ44の軸部431(図2参照)が長孔43の下端側に配置するように上方に移動している。したがって、下部外れ止め部材4は、最終的な取り付け位置よりも上方の位置に仮止めされる。
後述するように、障子3がケンドン式によって枠体2に嵌め込まれた後、下部外れ止め部材4を長孔43に沿って下方にスライドさせる。これによって、係止舌片42は、図2に示すように、下枠22の第2ホロー部222と障子3の下桟32との隙間から下枠22の溝部224内に挿入される。溝部224内の係止舌片42は、障子3の下桟32の下端カバー材323よりも下方に突出し、ライナー227と下枠22の第2ホロー部222との間に配置される。係止舌片42の下端部42aは、下枠22の基板部223に近接している。その後、固定ねじ44が締め付けられることによって、下部外れ止め部材4は、下桟32とハンドル35の基部351との間で挟着され、下桟32に固定される。固定ねじ44の軸部431が長孔43の上端に配置されるため、保持部41内の係止舌片42が下方に移動することはない。
障子3の下桟32に下部外れ止め部材4が取り付けられることによって、地震の縦揺れ等によって障子3が上方に移動しても、係止舌片42は下枠22の溝部224との係合状態を維持する。そのため、障子3の下端部が下枠22から外れることが阻止される。
次に、上部外れ止め部材5について、図1、図2及び図5を参照して説明する。上部外れ止め部材5は、障子3の上桟31の上端カバー材313の上面313aに取り付けられる。上端カバー材313の上面313aは、障子3の上端面である。上部外れ止め部材5は、上端カバー材313の上面313aから、上枠21の溝部214内の基板部213に向けて上方に突出している。上部外れ止め部材5は、障子3の上端部に、左右方向に間隔をおいて2つ設けられているが、上部外れ止め部材5の数は、障子3の大きさに応じて適宜増減可能である。
上部外れ止め部材5は、押し付けられていない定常状態で、障子3の上端カバー材313の上面313aから所定の高さで突出する。上部外れ止め部材5は、後述するように、障子3の上端部がケンドン式によって上枠21の溝部214内に挿入され、溝部214の内底面である基板部213に向けて押し付けられた場合に、圧縮されて変形し、押し付けが解除された場合に、元の状態に復帰可能である。
上部外れ止め部材5は、室内外方向から見たときに略V字状に配置される一対の板状部材51,51と、一対の板状部材51,51の間に配置される固定部52と、を有する。上部外れ止め部材5は、固定部52において、上端カバー材313の上面313aに対してねじ、リベット等の固定部材52aによって固定される。板状部材51は、基板部213に押し付けられた際に圧縮されて容易に弾性変形し、押し付けが解除された際には元の定常状態に復帰可能な部材である。板状部材51は、圧縮及び復帰可能な上部外れ止め部材5を障子3に容易に構築することができる。板状部材51は、金属板材であってもよいし、樹脂板材であってもよい。
一対の板状部材51,51は、固定部52から上桟31の長さ方向の両側に向けて、それぞれ斜め上方に突出するように、固定部52と一体に形成される。上桟31の長さ方向は、図1に示す障子3の左右の幅方向である。各板状部材51,51の先端部51a,51aは、それぞれ僅かに下方に向けて滑らかに湾曲している。
次に、枠体2に対して障子3をケンドン式で挿入する方法について説明する。障子3は、図6に示すように、上枠21の溝部214と下枠22の溝部224に対して、室内側からケンドン式で挿入される。すなわち、まず、障子3の上端部側を室外側に傾けた状態で、障子3の上端部を上枠21の溝部214の奥深くまで挿入する。障子3が溝部214の奥深くまで挿入されると、図7に示すように、一対の板状部材51,51の先端部51a,51aが溝部214の内底面である基板部213に当接する。先端部51a,51aは下方に向けて滑らかに湾曲しているため、基板部213に対する傷付きは抑制される。
障子3の上端部が基板部213に向けてさらに押し付けられると、上部外れ止め部材5は圧縮され、板状部材51,51を外側に開くように弾性変形する。これにより、上部外れ止め部材5の高さ寸法は小さくなる。そのため、上部外れ止め部材5が、溝部214への障子3の挿入動作の障害になるおそれはなく、障子3を、溝部214の奥深くまで挿入することができる。
障子3の挿入後、障子3の下端部側を室外側に向けて移動させ、下枠22の溝部224に位置合わせする。その後、障子3を下降させ、障子3の下端部を下枠22の溝部224に挿入する。これによって、障子3の上端部及び下端部がそれぞれ溝部214,224に収容され、障子3が上枠21と下枠22とに嵌め込まれて保持される。縦枠23,23は、封止部234,234を障子3の縦框33,33に室外側から当接させ、障子3の室外側の位置を規制する。縦枠23,23は、封止部234,234を障子3の室外側の面に当接させるだけであり、障子3を保持しない。上枠21の封止部215及びヒレ部216は、障子3の上端部に対して室外側及び室内側からそれぞれ当接することによって、気密性を確保し、障子3の上端部のガタツキを防止するとともに、室外からのごみ等の侵入を阻止する。下枠22の封止部225及びヒレ部226は、障子3の下端部に対して室外側及び室内側からそれぞれ当接することによって、気密性を確保し、障子3の下端部のガタツキを防止するとともに、室外からのごみ等の侵入を阻止する。
障子3が枠体2に取り付けられると、上部外れ止め部材5に対する押し付けが解除される。押し付けが解除された上部外れ止め部材5は、図8に示すように、元の定常状態に復帰し、溝部214内において、上端カバー材313の上面313aから所定の高さで突出する。定常状態で上方に突出する上部外れ止め部材5によって、障子3の上端部は、上枠21に対する掛かりが増える。そのため、障子3が下方へ移動したり、障子3の上桟31の位置が下がったりしても、溝部214と障子3との係合状態は維持され、障子3が枠体2から外れることは阻止される。板状部材51は、上桟31の長さ方向に沿って斜め上方に突出しているため、障子3の上端部が室内側に向けて外れる方向に移動した際の荷重を、板状部材51の板幅方向で支えることができる。そのため、障子3の上端部が上枠21から外れることを阻止する効果が高い。
定常状態の上部外れ止め部材5の先端部51a,51aは、溝部214内の基板部213に接触しているが、必ずしも基板部213に接触していなくてもよい。
上部外れ止め部材5の板状部材51の傾斜方向は、図9に示すように、室内外方向に配置されてもよい。図9に示す上部外れ止め部材5の板状部材51は、上端カバー材313の上面313aにおける室外側から室内側に向けて斜め上方に突出している。板状部材51には、固定部材52aを挿通させる貫通穴51bが設けられている。
この上部外れ止め部材5の場合、図10に示すように、障子3の上端部が基板部213に向けて押し付けられると、板状部材51が固定部52に重なるように弾性変形し、高さ方向の寸法が小さくなる。上部外れ止め部材5に対する押し付けが解除されると、図11に示すように、上部外れ止め部材5は元の定常状態に復帰し、溝部214内において、上端カバー材313の上面313aから所定の高さで突出する。そのため、上記同様の効果が得られる。
この上部外れ止め部材5の板状部材51は、室外側から室内側に向けて斜め上方に突出しているため、障子3を溝部214に向けて押し込む方向と板状部材51が倒れ込む方向とが一致する。そのため、障子3の上端部を溝部214内に押し込む際に、上部外れ止め部材5を円滑に変形させることができる。最も突出高さの高い板状部材51の先端部51aは室内側に配置されるため、障子3と上枠21との係合を維持可能な高さ方向の距離を大きく確保することができる。
上部外れ止め部材5の板状部材51は、障子3の上端カバー材313の上面313aから、上桟31の長さ方向に沿って山型状に突出するものであってもよい。図12に示すように、上部外れ止め部材5の板状部材51は、固定部52から、上桟31の長さ方向の一方に向けて斜め上方に突出した後、先端部51aに向かうに従って斜め下方に延びる山型状に形成されている。先端部51a側は、固定されない自由端である。山型状の板状部材51は、上桟31の長さ方向に沿って滑らかに連続する曲面で形成されてもよい。
山型状に突出する上部外れ止め部材5の場合も、押し付けられると、固定部52を基準として、先端部51a側が上桟31の長さ方向に沿って移動しながら弾性変形することによって、高さ寸法が小さくなる。上部外れ止め部材5に対する押し付けが解除されると、上部外れ止め部材5は元の定常状態に復帰し、溝部214内において、上端カバー材313の上面313aから所定の高さで突出する。そのため、上記同様の効果が得られる。山型状の板状部材51は、押し付けられた際に上桟31の長さ方向に移動しながら弾性変形するため、押し付けによって容易に圧縮する。そのため、障子3の上端部を溝部214内に少ない押し付け力で容易に挿入可能である。
上部外れ止め部材5は、障子3の上桟31に設けられるものに限らない。上部外れ止め部材5は、図13に示すように、縦框33の上端部に設けられてもよい。図13に示す上部外れ止め部材5は、障子3の縦框33の上端側の樹脂製の端部カバー材333によって構成されている。端部カバー材333は、縦框33と上桟31とを連結する部材である。端部カバー材333によって構成される上部外れ止め部材5は、取付脚部333bによって、縦框33の上端面に取り付けられる。この上部外れ止め部材5は、障子3の左右の縦框33,33の上端面にそれぞれ取り付けられてもよい。
上部外れ止め部材5の板状部材51は、樹脂製であり、端部カバー材333の上面333aに一体に形成される。端部カバー材333の上面333aは、障子3の上端面である。板状部材51は、端部カバー材333の上面333aにおける上桟31の長さ方向の外方の端縁部から、上桟31の内方に向けて斜め上方に突出している。縦框33の上端部に設けられる上部外れ止め部材5を有する場合も、上記同様の効果が得られる。この上部外れ止め部材5は、縦框33の端部カバー材333と一体に形成されるため、低コストであり、縦框33への端部カバー材333の取り付け作業だけで、障子3に上部外れ止め部材5を簡単に設けることができる。
端部カバー材333の上面333aに一体に形成される板状部材51の傾斜方向は、上桟31の内方から長さ方向の外方に向けて斜め上方に突出するものであってもよいし、上面333aの室外側の端縁から室内側に向けて斜め上方に突出するものであってもよい。
図15~図18は、板状部材51を有する上記の上部外れ止め部材5とは異なる上部外れ止め部材6を示している。この上部外れ止め部材6は、可動部材61と、可動部材61を上端カバー材313の上面313aに取り付けるベース部材62と、可動部材61をベース部材62内に弾性的に支持する複数のばね63と、を有する。
可動部材61は、上桟31の長さ方向に沿うとともに上端カバー材313の上面313aに対して平行な上面板611と、上面板611の室内外方向の中央部から下方に向けて突出する脚部612と、を有する断面T字状に形成される。脚部612は、上面板611の長さ方向の全長に亘って設けられる。脚部612の下端部には、室外側及び室内側に向けてそれぞれ張り出す係止部613,613を有する。脚部612の下端面には、長さ方向に沿って間隔をおいて複数のばね取付穴614が設けられる。可動部材61は、金属製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
ベース部材62は、上桟31の長さ方向に沿うとともに上桟31の内部に配置され、上端カバー材313の上面313aに向けて開口する開口部621を有する容器状に形成される。ベース部材62の上面には、ベース部材62の長さ方向に沿って上方に向けて延びる一対の平行な支持壁部622,622が設けられる。開口部621は、一対の支持壁部622,622の間に形成される。
一対の支持壁部622,622の間隔は、可動部材61の脚部612の室内外方向の幅以上であるが、脚部612の下端部の係止部613,613の部位の室内外方向の幅よりも小さく、且つ、ベース部材62の室内外方向の幅よりも小さい。そのため、ベース部材62の内部には、開口部621との間に段部623,623がそれぞれ形成される。
ベース部材62は、可動部材61の脚部612を一対の支持壁部622,622の間に挟むようにして、上下方向に移動可能に収容する。可動部材61の上下方向の移動は、一対の支持壁部622,622によって円滑に支持される。可動部材61が上方に移動すると、脚部612の下端部の係止部613がベース部材62内の段部623,623に当接して係止される。これによって、可動部材61の上方位置が規制される。
ばね63は、各ばね取付穴614内に取り付けられる。ばね63の下端は、ベース部材62内の底面62aに載置されている。ばね63が圧縮されていない定常状態では、可動部材61は、障子3の上端カバー材313の上面313aから最も上方に突出し、上面板611を上端カバー材313の上面313aから離隔させている。ばね63は、コイルばねに限らず、板ばね等であってもよい。
この上部外れ止め部材6は、押し付けられると、ばね63が圧縮され、可動部材61がベース部材62内に向けて下動する。すなわち、可動部材61は、突出高さが低くなるように変形する。上部外れ止め部材6に対する押し付けが解除されると、可動部材61は、ばね63の伸長によって、上端カバー材313の上面313aから最も上方に突出した定常状態に復帰する。定常状態に復帰した上部外れ止め部材6によって、障子3の上端部は、上枠21に対する掛かりが増えるため、障子が下方に下がっても、障子3が上枠21から外れるおそれはない。可動部材61それ自体は変形しないため、障子3の上端部が上枠21から外れることを阻止する効果が高い。
図19も、板状部材51を有する上記の上部外れ止め部材5とは異なる上部外れ止め部材7を示している。この上部外れ止め部材7は、圧縮されることによって弾性変形可能な樹脂製の筒状部材71を有する。筒状部材71は、障子3の上端面から上方に向けて突出している。
筒状部材71は、ナイロン等の樹脂材料によって、長さ方向の両端が開口する筒状に形成される。筒状部材71の下面には、障子3の上桟31の樹脂製カバー材312の上面312aに形成される取付孔312bに挿入されて係合する一対の係合脚部72,72が設けられる。筒状部材71は、樹脂製カバー材312の上面312aに取り付けられることによって、上桟31の上端カバー材を兼用している。
筒状部材71は、長さ方向から見て矩形状に形成される外殻部711と、外殻部711の内部を上下方向に仕切る1つの壁部712と、を有する。筒状部材71は、中空状であるため、障子3をケンドン式で溝214に挿入する際に押し付けられると、圧縮されて容易に弾性変形し、押し付けが解除されると定常状態に容易に復帰する。障子3の上端部は、定常状態に復帰した筒状部材71によって、上枠21に対する掛かりが増えるため、障子が下方に下がっても、障子3が上枠21から外れるおそれはない。筒状部材71は、長さ方向に押し出し成形可能であるため、低コストの上部外れ止め部材7を容易に形成することができる。
上部外れ止め部材7は、上桟31の樹脂製カバー材312の上面312aにねじ、リベット等の固定部材によって取り付けられてもよい。上部外れ止め部材7は、上桟31の樹脂製カバー材312の上面312aに接着されてもよい。上部外れ止め部材7は、上桟31の長さ方向の全長に亘って設けられてもよいし、短尺に形成されて、上桟31の長さ方向に間隔をおいて複数設けられてもよい。外殻部711の断面形状は矩形状に限らず、円形状、半円形状等であってもよい。外殻部711の内部の壁部712は、設けられなくてもよいし、2つ以上設けられてもよい。上部外れ止め部材7は、縦框33の上端面に設けられてもよい。筒状部材71は、両端の開口が室内外方向に臨むように、障子3の上端面に設けられてもよい。
以上の実施形態に示す建具であるFIX窓1は、以下の効果を奏する。すなわち、FIX窓1は、上枠21、下枠22及び左右の縦枠23,23を有するとともに上枠21及び下枠22にそれぞれ溝部214,224を有する枠体2と、上桟31、下桟32及び左右の縦框33,33を有する框体30の内側に面材34を有し、上端部及び下端部が溝部214,224にそれぞれ挿入されることによって上枠21及び下枠22に保持される障子3と、障子3の上端面に、上方に突出して設けられ、障子3が上枠21から外れることを阻止する上部外れ止め部材5,6,7と、を有する。上部外れ止め部材5,6,7は、障子3の上端部が上枠21の溝部214の内底面である基板部213に向けて押し付けられた場合に、圧縮されて変形し、押し付けが解除された場合に、元の状態に復帰可能である。これによれば、定常状態で上方に突出する上部外れ止め部材5,6,7によって、障子3の上端部は、上枠21に対する掛かりが増えるため、何らかの原因によって、障子3が下方へ移動したり、障子3の上桟31の位置が下がったりしても、溝部214と障子3との係合状態を維持することができる。そのため、障子3が枠体2から外れることは阻止される。障子3の上端部を上枠21の溝部214に挿入する際は、上部外れ止め部材5,6,7は押し付けられて高さ寸法が小さくなるため、上部外れ止め部材5.6,7が、溝部214への障子3の挿入動作の障害になるおそれはない。
上部外れ止め部材5が、障子3の上端面から、上枠21の溝部214の内底面である基板部213に向けて突出する弾性変形可能な板状部材51を有する場合は、圧縮及び復帰可能な上部外れ止め部材5を障子3に容易に構築することができる。
板状部材51が、障子3の上端面から、上桟31の長さ方向に沿って斜め上方に突出している場合は、障子3の上端部が室内側に向けて外れる方向に移動した際の荷重を、板状部材51の板幅方向で支えることができるため、障子3の上端部が上枠21から外れることを阻止する効果が高い。
板状部材51が、障子3の上端面の室外側から室内側に向けて斜め上方に突出している場合は、障子3を溝部214に向けて押し込む方向と板状部材51が倒れ込む方向とが一致する。そのため、障子3の上端部を溝部214内に押し込む際に、上部外れ止め部材5を円滑に変形させることができる。最も突出高さの高い板状部材51の先端部51aは室内側に配置されるため、障子3と上枠21との係合を維持可能な高さ方向の距離を大きく確保することができる。
板状部材51が、障子3の上端面から、上桟31の長さ方向に沿って山型状に突出している場合は、押し付けられた際に上桟31の長さ方向に移動しながら弾性変形するため、押し付けによって容易に圧縮する。そのため、障子3の上端部を溝部214内に少ない押し付け力で容易に挿入可能である。
上部外れ止め部材6は、上下移動可能に設けられる可動部材61を有する。可動部材61自体は、弾性変形しないため、障子3の上端部が上枠21から外れることを阻止する効果が高い。
上部外れ止め部材7は、弾性変形可能な樹脂製の筒状部材71を有する。筒状部材71は、長さ方向に押し出し成形可能であるため、低コストの上部外れ止め部材7を容易に形成することができる。
1 FIX窓(建具)、 2 枠体、 21 上枠、 213 基板部(溝部の内底面)、 22 下枠、 23 縦枠、 3 障子、 30 框体、 31 上桟、 313a 上面(障子の上端面)、 32 下桟、 33 縦框、 333a 上面(障子の上端面)、 34 面材、 5 上部外れ止め部材、 51 板状部材、 6 上部外れ止め部材、 61 可動部材、 7 上部外れ止め部材、 71 筒状部材

Claims (7)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有するとともに前記上枠及び前記下枠にそれぞれ溝部を有する枠体と、
    上桟、下桟及び左右の縦框を有する框体の内側に面材を有し、上端部及び下端部が前記溝部にそれぞれ挿入されることによって前記上枠及び前記下枠に保持される障子と、
    前記障子の上端面に、上方に突出して設けられ、前記障子が前記上枠から外れることを阻止する上部外れ止め部材と、を有し、
    前記上部外れ止め部材は、前記障子の前記上端部が前記上枠の前記溝部の内底面に向けて押し付けられた場合に、圧縮されて変形し、押し付けが解除された場合に、元の状態に復帰可能である、建具。
  2. 前記上部外れ止め部材は、前記障子の前記上端面から、前記上枠の前記溝部の前記内底面に向けて突出する弾性変形可能な板状部材を有する、請求項1に記載の建具。
  3. 前記板状部材は、前記障子の前記上端面から、前記上桟の長さ方向に沿って斜め上方に突出している、請求項2に記載の建具。
  4. 前記板状部材は、前記障子の前記上端面の室外側から室内側に向けて斜め上方に突出している、請求項2に記載の建具。
  5. 前記板状部材は、前記障子の前記上端面から、前記上桟の長さ方向に沿って山型状に突出している、請求項2に記載の建具。
  6. 前記上部外れ止め部材は、上下移動可能に設けられる可動部材を有する、請求項1に記載の建具。
  7. 前記上部外れ止め部材は、弾性変形可能な樹脂製の筒状部材を有する、請求項1に記載の建具。
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