JP2023084290A - 磁性構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】磁性部材と絶縁部材との間の横ずれを低減可能な構造を有する磁性構造体を提供すること。【解決手段】磁性構造体10は、磁性部材20と内部部材30と絶縁部材50とを備えている。磁性部材20には、通過孔28が形成されている。内部部材30は、通過孔28の内部に位置している。内部部材30の上端及び下端には、2つの凹部31が夫々形成されている。上端の凹部31は、磁性部材20の上面22である所定面26から上下方向(Z方向)において離れるように凹んでいる。下端の凹部31は、磁性部材20の下面24である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。絶縁部材50は、カバー部56と充填部58とを有している。カバー部56は、磁性部材20の所定面26を覆っている。充填部58は、凹部31の内部に充填されている。カバー部56と充填部58とは、互いに繋がっている。【選択図】図6
Description
本発明は、磁性部材と絶縁部材とを備えた磁性構造体に関する。
例えば、特許文献1には、このタイプの磁性構造体が開示されている。
特許文献1の図17に開示された磁性構造体は、キャビティが形成された基板と、貫通孔が形成された磁性部材と、上側プリプレグ及び下側プリプレグを含む絶縁部材とを備えている。この磁性構造体は、以下のように製造される。まず、下側プリプレグの上に基板を搭載する。次に、基板のキャビティの内部に磁性部材を配置する。次に、磁性部材の貫通孔の内部に樹脂を充填する。次に、磁性部材の上に上側プリプレグを配置する。このように組み立てた構造体に熱プレスを施し、これにより、貫通孔の内部の樹脂を硬化させる。次に、硬化した樹脂を貫通するビアホールを形成する。その後、ビアホールにめっきを形成する。上述のようにして製造した磁性構造体は、更に加工を施すことにより、様々な回路基板として使用できる。
特許文献1の磁性構造体の磁性部材と絶縁部材とは、例えば、回路基板が使用時に発熱した際、熱膨張率の差異に起因して互いに横ずれするおそれがある。同様の問題は、樹脂等の絶縁体からなる絶縁部材の内部に磁性部材を埋め込む場合にも生じる。
そこで、本発明は、磁性部材と絶縁部材との間の横ずれを低減可能な構造を有する磁性構造体を提供することを目的とする。
本発明は、第1の磁性構造体として、
磁性部材と、内部部材と、絶縁部材とを備えた磁性構造体であって、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記絶縁部材は、カバー部と充填部とを有しており、
前記カバー部は、前記磁性部材の前記所定面を覆っており、
前記充填部は、前記凹部の内部に充填されており、
前記カバー部と前記充填部とは、互いに繋がっている
磁性構造体を提供する。
磁性部材と、内部部材と、絶縁部材とを備えた磁性構造体であって、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記絶縁部材は、カバー部と充填部とを有しており、
前記カバー部は、前記磁性部材の前記所定面を覆っており、
前記充填部は、前記凹部の内部に充填されており、
前記カバー部と前記充填部とは、互いに繋がっている
磁性構造体を提供する。
本発明は、第2の磁性構造体として、第1の磁性構造体であって、
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性構造体を提供する。
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性構造体を提供する。
本発明は、第3の磁性構造体として、第1又は第2の磁性構造体であって、
前記磁性構造体は、配線層と、スルーホールめっきとを備えており、
前記絶縁部材は、熱硬化処理を施したプリプレグであり、
前記配線層は、前記上下方向において、前記絶縁部材の外側に位置しており、
前記スルーホールめっきは、前記上下方向において前記内部部材及び前記絶縁部材を貫通しており、前記配線層と電気的に接続されている
磁性構造体を提供する。
前記磁性構造体は、配線層と、スルーホールめっきとを備えており、
前記絶縁部材は、熱硬化処理を施したプリプレグであり、
前記配線層は、前記上下方向において、前記絶縁部材の外側に位置しており、
前記スルーホールめっきは、前記上下方向において前記内部部材及び前記絶縁部材を貫通しており、前記配線層と電気的に接続されている
磁性構造体を提供する。
本発明は、第4の磁性構造体として、第1から第3までのいずれかの磁性構造体であって、
前記内部部材は、樹脂を含んでいる
磁性構造体を提供する。
前記内部部材は、樹脂を含んでいる
磁性構造体を提供する。
本発明は、第5の磁性構造体として、第4の磁性構造体であって、
前記内部部材は、フィラーを更に含んでいる
磁性構造体を提供する。
前記内部部材は、フィラーを更に含んでいる
磁性構造体を提供する。
本発明は、第1の磁性部品として、第1から第4までのいずれかの磁性構造体を製造する際に使用される磁性部品であって、
前記磁性部品は、磁性部材と、内部部材とを備えており、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでいる
磁性部品を提供する。
前記磁性部品は、磁性部材と、内部部材とを備えており、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでいる
磁性部品を提供する。
本発明は、第2の磁性部品として、第1の磁性部品であって、
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性部品を提供する。
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性部品を提供する。
本発明の絶縁部材は、磁性部材の所定面を覆っており、且つ、上下方向において所定面から離れるように凹んだ凹部の内部に充填されている。凹部の内部に充填された絶縁部材は、磁性部材と絶縁部材との間の横ずれを防止するアンカーとして機能する。即ち、本発明によれば、磁性部材と絶縁部材との間の横ずれを低減可能な構造を有する磁性構造体を提供できる。
図1及び図2を参照すると、本発明の実施の形態による磁性部品12は、軟磁性体からなる磁性部材20と、絶縁体からなる4つの内部部材30とを備えている。
本実施の形態の磁性部材20は、上下方向に薄い平板形状を有しており、上下方向と直交する水平面(XY平面)に沿って延びている。本実施の形態の上下方向は、Z方向である。本実施の形態において、「上方」は、+Z方向であり、「下方」は、-Z方向である。但し、以下の説明における「水平」、「上」、「下」等の位置関係を示す用語は、地面に対する絶対的な位置関係を示すものではなく、図面における相対的な位置関係を示すものに過ぎない。
本実施の形態の磁性部材20は、扁平形状の軟磁性金属粉末と介在物とを含んでいる。介在物は、酸化ケイ素(SiO2)等の無機酸化物を主成分としており、軟磁性金属粉末を結着している。軟磁性金属粉末は、概ね水平面と平行に延びている。
磁性部材20は、例えば、以下のようにして作製できる。まず、扁平形状の軟磁性金属粉末に溶媒、増粘剤及びバインダを混合してスラリーを作製する。次に、スラリーをPET(polyethylene terephthalate)フィルム等の基板に塗布する。次に、塗布したスラリーを加熱して溶媒を揮発させ、これによりシート状の予備成形体を作製する。次に、予備成形体を必要な形状に打ち抜く。打ち抜いたシートを必要な枚数だけ上下に積層して加圧し、これにより平板状の成形体を作製する。成形体をフライス盤等の工作機械を使用して加工し、これにより必要な形状の磁性部材20を作製する。
上述したように、本実施の形態の磁性部材20は、水平面において矩形形状を有している。即ち、磁性部材20は、矩形の平板である。但し、本発明は、これに限られず、磁性部材20の形状は、必要に応じて様々に変形可能である。例えば、磁性部材20は、円盤形状を有していてもよい。また、磁性部材20に孔を開ける等の加工を施すことができる限り、磁性部材20の材料や製造方法は、特に限定されない。
本実施の形態の磁性部材20は、上下方向における両面である上面22と下面24とを有している。本実施の形態の上面22及び下面24の夫々は、凹凸のない平面であり、水平面と並行に延びている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、上面22及び下面24の夫々には、細かな凹凸が形成されていてもよい。
本実施の形態の磁性部材20には、4つの通過孔28が形成されている。4つの通過孔28は、磁性部材20の四隅の近傍に夫々位置している。通過孔28の夫々は、水平面において円形状を有しており、上下方向において磁性部材20を貫通している。本実施の形態の磁性部材20は、上述のように配置された2以上の通過孔28を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、通過孔28の数は1であってもよく、磁性部材20の水平面における中間部に形成されていてもよい。通過孔28の夫々の水平面における形状は特に限定されない。また、通過孔28の夫々は、上下方向に沿って磁性部材20を真っ直ぐ貫通していてもよいし、上下方向と斜交する方向に沿って磁性部材20を貫通していてもよい。
4つの内部部材30は、通過孔28に夫々対応して設けられている。従って、通過孔28の数が1である場合、内部部材30の数は1である。内部部材30の夫々は、対応する通過孔28の内部に位置している。
内部部材30は、例えば、以下のようにして形成できる。まず、磁性部材20を離形シート80の上に配置する。離形シート80として、PETフィルム、テフロン(登録商標)フィルム等の薄いフィルムを使用できる。次に、熱硬化性材料と溶媒とを含むスラリーを作製する。熱硬化性材料としては、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を使用できる。一方、酸化ケイ素等の無機物からなるフィラーをエポキシ樹脂に加えて熱硬化性材料として使用してもよい。
次に、ディスペンス、スキージング等の方法を使用して、通過孔28の内部にスラリーを充填する。次に、磁性部材20に熱処理を施して、通過孔28の内部のスラリーを硬化させる。詳しくは、磁性部材20に熱処理を施すと、スラリーの溶媒が揮発するとともに、熱硬化性材料の体積が収縮し、これにより内部部材30が形成される。熱硬化性材料は、体積が収縮する際、表面張力によって通過孔28の内壁に貼り付こうとする。この結果、内部部材30の上端面及び下端面は、互いに向かって凹んだ凹形状になる。後述するように、内部部材30の凹形状の部位は、磁性部品12の上下にプリプレグ等の材料からなる層を配置したとき、層の横ずれを低減するために使用される。
内部部材30を形成する際、スラリーの粘度が低すぎると、内部部材30の下端面に凹形状の部位が形成され難い。一方、スラリーの粘度が高すぎる場合、スラリーの流動が抑制されるため、熱硬化性材料が通過孔28の内壁に貼り付き難い。加えて、内部部材30の内部にボイド(空隙)が形成され易い。上述した問題を防ぐため、スラリーの粘度は、100mPa~100000mPaの所定範囲にあることが好ましい。例えば、エポキシ樹脂に加えるフィラーの量及び溶媒の量を調整することで、スラリーの粘度を所定範囲にできる。更に、フィラーを加えることで、内部部材30の熱膨張率を、磁性部材20の熱膨張率に近づけることができ、これにより、熱処理の際の内部部材30の亀裂を防止できる。
凹形状の部位を内部部材30の上端面及び下端面の両方に、より確実に形成するためには、例えば、磁性部材20を所定の中心軸の周りに回転しつつ磁性部材20に熱処理を施してもよい。この中心軸は、上下方向と並行に延びており、磁性部材20の水平面における中間部を通過していればよい。より具体的には、磁性部材20をバレル研磨しつつ熱処理を施してもよい。熱処理の際に磁性部材20を回転させることで、スラリーを通過孔28の内壁に押し付けることができる。凹形状の部位をこのように形成する場合にも、スラリーの粘度は、100mP~100000mPの所定範囲にあることが好ましい。
以下、上述のように形成された内部部材30のうちの1つについて更に詳しく説明する。以下の説明は、内部部材30の夫々に適用可能である。
図3を参照すると、本実施の形態によれば、内部部材30には、上側凹部32と下側凹部34とを含む2つの凹部31(凹形状の部位)が形成されている。上側凹部32は、内部部材30の上端に形成されており、下側凹部34は、内部部材30の下端に形成されている。即ち、本実施の形態によれば、内部部材30の上端及び下端の夫々に、凹部31が形成されている。
上述した構造によれば、上下両方で横ずれを低減できる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、内部部材30の上端にのみ凹部31(上側凹部32)が形成されていてもよく、内部部材30の下端面は、水平面と並行な平面であってもよい。一方、内部部材30の下端にのみ凹部31(下側凹部34)が形成されていてもよく、内部部材30の上端面は、水平面と並行な平面であってもよい。即ち、内部部材30の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部31が形成されていればよい。
内部部材30の上端に形成された凹部31(上側凹部32)は、磁性部材20の上面22である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。即ち、内部部材30の上端に凹部31が形成されている場合、凹部31は、磁性部材20の上面22である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。内部部材30の下端に形成された凹部31(下側凹部34)は、磁性部材20の下面24である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。即ち、内部部材30の下端に凹部31が形成されている場合、凹部31は、磁性部材20の下面24である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。
より具体的には、上側凹部32の水平面における周縁は、上下方向において所定面26(上面22)と同じ位置にあり、上側凹部32の水平面における中心部は、下方に向かって凹んでいる。下側凹部34の水平面における周縁は、上下方向において所定面26(下面24)と同じ位置にあり、下側凹部34の水平面における中心部は、上方に向かって凹んでいる。
横ずれを、より確実に低減するためには、上側凹部32は、下方に深く凹んでいることが好ましく、下側凹部34は、上方に深く凹んでいることが好ましい。但し、本発明は、これに限られない。例えば、上側凹部32及び下側凹部34の夫々の凹みの深さは、必要に応じていればよい。また、上側凹部32の水平面における周縁は、上下方向において所定面26(上面22)の下方に位置していてもよく、下側凹部34の水平面における周縁は、上下方向において所定面26(下面24)の上方に位置していてもよい。
本実施の形態の上側凹部32及び下側凹部34の夫々において、凹みの中心部を含む垂直面における断面(垂直断面)は、レンズ形状を有している。また、上側凹部32と下側凹部34とは、上下対称な形状を有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、上側凹部32及び下側凹部34の夫々の垂直断面の形状は、特に限定されない。上側凹部32と下側凹部34とは、上下非対称な形状を有していてもよい。
図4を参照すると、磁性部材20は、磁性構造体10を製造する際に使用される。以下、本実施の形態の磁性構造体10の製造方法について説明する。
まず、磁性構造体10の部材として、磁性部品12に加えて、基板40と、上側絶縁部材52と下側絶縁部材54とを含む2つの絶縁部材50とを準備する。本実施の形態の基板40は、FR4(Flame Retardant Type 4)基板である。本実施の形態の絶縁部材50の夫々は、0.1mm程度の厚さのプリプレグである。本実施の形態のプリプレグは、熱硬化前のエポキシ樹脂を含浸させた炭素繊維から形成されている。絶縁部材50の夫々には、配線層60が形成されている。本実施の形態の配線層60の夫々は、銅箔からなる0.035mm程度の厚さの導電シートである。配線層60は、上側配線層62と、下側配線層64とを含んでいる。上側配線層62は、上側絶縁部材52の上面上に形成されている。下側配線層64は、下側絶縁部材54の下面上に形成されている。
基板40には、キャビティ48が形成されている。本実施の形態のキャビティ48は、基板40に形成された矩形形状の孔である。キャビティ48は、水平面において基板40の中間部に位置しており、上下方向において基板40を貫通している。キャビティ48は、磁性部材20と実質的に同じサイズを有している。
本実施の形態の各部材は、上述の構造を有している。但し、本発明はこれに限定されない。例えば、基板40は、FR4基板に限られない。また、配線層60は、必要に応じて形成すればよい。
図4及び図5を参照すると、上述の部材を準備した後、磁性部材20をキャビティ48に嵌め込む。次に、基板40と2つの絶縁部材50とを上下に積層する。詳しくは、基板40を下側絶縁部材54の上に配置し、上側絶縁部材52を基板40の上に配置する。この結果、図5に示した磁性構造体10が形成される。
図5及び図6を参照すると、次に、図5の磁性構造体10を真空中で熱プレスし、基板40(図4参照)と2つの絶縁部材50とを互いに一体化させる。詳しくは、図5の磁性構造体10を真空中で上下に挟んで加圧しつつ、絶縁部材50のエポキシ樹脂が溶解する程度の熱を加える。例えば、図5の磁性構造体10を175℃の温度で1時間だけ保持する。
熱プレスの際、絶縁部材50からエポキシ樹脂が染み出し、基板40(図4参照)の上面及び下面を覆うようにして、基板40及び磁性部材20に密着する。詳しくは、絶縁部材50から染み出したエポキシ樹脂の一部は、磁性部材20の上面22及び下面24全体に密着する。加えて、絶縁部材50から染み出したエポキシ樹脂は、上側凹部32及び下側凹部34の内部に流れ込み、上側凹部32及び下側凹部34を略完全に充填する。即ち、絶縁部材50の一部は、上側凹部32及び下側凹部34に充填される。
図6及び図7を参照すると、絶縁部材50から染み出したエポキシ樹脂が硬化した後、図6の磁性構造体10にスルーホール18を形成する。スルーホール18は、内部部材30及び絶縁部材50を上下方向に貫通するように形成する。また、スルーホール18は、水平面において、通過孔28の内壁面から十分に離れて内部部材30の中心部を通過するように形成する。本実施の形態のスルーホール18の水平面における直径は、0.2mm以上である。但し、本発明におけるスルーホール18のサイズは、特に限定されない。
図7及び図8を参照すると、次に、図7の磁性構造体10にめっき70を形成する。詳しくは、上側配線層62の上面に上側めっき72を形成し、下側配線層64の下面に下側めっき74を形成する。加えて、スルーホール18の内壁面全体にスルーホールめっき78を形成し、上側めっき72と下側めっき74とをスルーホールめっき78によって互いに接続する。本実施の形態のめっき70は、単層の銅メッキであり、20μm以上の厚さを有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、めっき70は、Ni等の高耐食性金属からなる下地メッキ層を有していてもよく、Au,Ag等の酸化し難い金属からなる最上層メッキ層を有していてもよい。めっき70の厚さは、特に限定されない。
以上の工程によって、本実施の形態の磁性構造体10を作製できる。
作製した磁性構造体10は、磁性部材20と、内部部材30と、絶縁部材50とを備えている。磁性部材20には、通過孔28が形成されている。通過孔28は、上下方向において磁性部材20を貫通している。内部部材30は、通過孔28の内部に位置している。
内部部材30の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部31が形成されている。内部部材30の上端に形成された凹部31は、磁性部材20の上面22である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。即ち、内部部材30の上端に凹部31が形成されている場合、凹部31は、磁性部材20の上面22である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。内部部材30の下端に形成された凹部31は、磁性部材20の下面24である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。即ち、内部部材30の下端に凹部31が形成されている場合、凹部31は、磁性部材20の下面24である所定面26から上下方向において離れるように凹んでいる。
絶縁部材50は、カバー部56と充填部58とを有している。カバー部56及び充填部58は、絶縁部材50から染み出した後に硬化したエポキシ樹脂である。カバー部56は、磁性部材20の所定面26を覆っている。充填部58は、凹部31の内部に充填されている。絶縁部材50の夫々において、カバー部56と充填部58とは、互いに繋がっている。
図8及び図9を参照すると、更に、図8の磁性構造体10の上側めっき72及び下側めっき74を上側配線層62及び下側配線層64とともにエッチングすることで所望の導体パターンを形成できる。図9を参照すると、エッチングの結果、例えばコイルを有する回路基板11が形成される。即ち、回路基板11は、エッチング等の加工を施した磁性構造体10である。
図9を参照すると、回路基板11(磁性構造体10)は、単純なコイルのみを有している。但し、本発明は、これに限られない。例えば、回路基板11は、コイル以外の回路を有していてもよいし、電子部品(図示せず)を更に取り付けてもよい。また、導体パターンの形成方法は、エッチングに限定されない。エッチングの後に、磁性構造体10の不要な部位を切断してもよい。
図8及び図9を参照すると、従来技術によれば、後述するように、内部部材30を備えない磁性部材20を使用して回路基板を作製していた。しかしながら、このように作製した回路基板には、更にリフロー処理が施される場合がある。また、回路基板は、使用時に発熱することがある。この結果、回路基板の磁性部材20と絶縁部材50とは、熱膨張率の差異に起因して互いに横ずれするおそれがある。
一方、本実施の形態の絶縁部材50は、磁性部材20の所定面26を覆っており、且つ、上下方向において所定面26から離れるように凹んだ凹部31の内部に充填されている。凹部31の内部に充填された絶縁部材50は、磁性部材20と絶縁部材50との間の横ずれを防止するアンカーとして機能する。即ち、本発明によれば、磁性部材20と絶縁部材50との間の横ずれを低減可能な構造を有する磁性構造体10を提供できる。
従来技術によれば、磁性部材20の上面22及び下面24を粗く形成して、これにより、上面22及び下面24をアンカーとして機能させていた。詳しくは、上面22及び下面24に形成された細かな凹凸に絶縁部材50のカバー部56を噛み合わせることでアンカー効果を得ていた。一方、本実施の形態によれば、通過孔28のような大きな水平断面を有する部位に凹部31を形成しているため、大きな体積の充填部58が通過孔28に充填される。この結果、従来技術と比べて高いアンカー効果を得られる。但し、本発明は、これに限られない。例えば、凹部31に加えて、上面22及び下面24の細かな凹凸によってアンカー効果を得てもよい。
本実施の形態の凹部31は、スルーホール18を形成するために設けた通過孔28の一部である。即ち、回路基板11を作製するために必要な部位である通過孔28の一部をアンカーとして機能させている。従って、磁気特性の劣化等の問題を生じることなく、高いアンカー効果が得られる。
本実施の形態の凹部31は、水平面においてスルーホールめっき78を囲んでいる。スルーホールめっき78は、上側配線層62と下側配線層64とを電気的に接続する薄い部位であり、上下方向に沿って延びている。仮に、スルーホールめっき78が形成された部位に横ずれが生じると、スルーホールめっき78が容易に破損し、これにより、上側配線層62と下側配線層64との間の電気的接続が劣化するおそれがある。一方、本実施の形態によれば、スルーホールめっき78が形成された部位の横ずれが最も抑制されるため、上側配線層62と下側配線層64との間の電気的接続を確実に維持できる。
本実施の形態によれば、絶縁部材50は、磁性部材20の上面22を覆う上側絶縁部材52と、磁性部材20の下面24を覆う下側絶縁部材54とを含んでいる。但し、本発明は、これに限られない。本発明のアンカー効果を得るためには、絶縁部材50は、上側絶縁部材52及び下側絶縁部材54のうちの一方のみを含んでいてもよい。
本実施の形態の磁性構造体10によれば、内部部材30の上端及び下端の夫々に、凹部31が形成されている。この構造によれば、磁性部材20の上面22と上側絶縁部材52との間の横ずれを低減可能であり、且つ、磁性部材20の下面24と下側絶縁部材54との間の横ずれを低減可能である。但し、本発明は、これに限られない。例えば、絶縁部材50が上側絶縁部材52のみを含んでいる場合、下側凹部34を形成する必要はない。また、絶縁部材50が下側絶縁部材54のみを含んでいる場合、上側凹部32を形成する必要はない。
前述したように、図8の磁性構造体10は、エッチングを行うことで回路基板11として使用できる。詳しくは、図8の磁性構造体10は、配線層60と、スルーホールめっき78とを備えている。絶縁部材50は、熱硬化処理を施したプリプレグである。配線層60は、上下方向において、絶縁部材50の外側に位置している。スルーホールめっき78は、上下方向において内部部材30及び絶縁部材50を貫通しており、配線層60と電気的に接続されている。
但し、本発明の磁性構造体10は、図8の磁性構造体10に限られず、図5~図7の磁性構造体10の夫々の構造を有していてもよい。例えば、図6を図7と併せて参照すると、スルーホール18を形成する前の磁性構造体10も、本発明の磁性構造体10である。即ち、磁性構造体10は、スルーホールめっき78を必要に応じて備えていればよい。更に、磁性構造体10は、配線層60を必要に応じて備えていればよい。換言すれば、磁性構造体10は、磁性部材20、内部部材30及び絶縁部材50のみを備えていてもよい。
前述したように本実施の形態の内部部材30は、主として硬化したエポキシ樹脂である。即ち、内部部材30は、樹脂を含んでいる。このような内部部材30は、通過孔28の水平面におけるサイズが小さい場合でも、通過孔28に充填できる。加えて、内部部材30の水平面における中心部を通過するようにスルーホール18を形成することで、スルーホールめっき78と磁性部材20との間を確実に絶縁できる。この結果、例えば、スルーホールめっき78との接触に起因する磁性部材20の表面の腐食を防止できる。
本実施の形態の内部部材30は、フィラーを更に含んでいる。前述したように、樹脂にフィラーを加えることで、内部部材30の熱膨張率を、磁性部材20の熱膨張率に近づけることができる。従って、磁性構造体10が使用時に発熱した場合でも、内部部材30の亀裂を防止できる。
本実施の形態の内部部材30は、エポキシ樹脂やフィラーから形成されている。但し、本発明は、これに限られない。例えば、通過孔28の水平面におけるサイズが十分に大きい場合、小さなFR4部材を通過孔28に嵌入して内部部材30としてもよい。この場合、FR4部材の上下方向におけるサイズを、通過孔28の上下方向におけるサイズよりも小さくすることで、凹部31を形成できる。
図1から図9までを参照すると、従来の回路基板を製造するメーカー(以下、「基板メーカー」という。)は、例えば、以下のように回路基板を作製していた。基板メーカーは、まず、部品メーカーから、必要な通過孔28が形成されているものの内部部材30を備えていない磁性部材20を入手する。基板メーカーは、次に、磁性部材20を基板40のキャビティ48に嵌入し、基板40を下側絶縁部材54の上に配置する。基板メーカーは、次に、上側絶縁部材52を基板40の上に配置して、熱プレスを施す。この熱プレスの際に、絶縁部材50に含まれるエポキシ樹脂が絞り出されて通過孔28を充填する。以降の工程は、前述した本実施の形態と同様である。
上述した製造方法によれば、エポキシ樹脂を、通過孔28を充填するための適度な量だけ絞り出すのは難しい。加えて、通過孔28を充填したエポキシ樹脂の熱膨張率と磁性部材20の熱膨張率との相違に起因して、通過孔28の内部で硬化したエポキシ樹脂に亀裂が生じるおそれがある。
上述の問題の解決方法として、基板40を下側絶縁部材54の上に配置した後で、磁性部材20の通過孔28の内部に、磁性部材20に近い熱膨張率を有する充填剤を充填することが考えられる。より具体的には、エポキシ樹脂にフィラーを含有させて充填剤を作製することが考えられる。しかしながら、この場合には、本実施の形態のような明瞭な凹部31が形成されず、これにより、十分なアンカー効果が得られないおそれがある。加えて、この製造方法によれば、回路基板を製造する工程の途中の工程だけ、流動性を有し扱い難い充填剤を使用する必要がある。例えば、通過孔28に充填する充填剤の量を管理する必要がある。また、通過孔28からはみ出た充填剤を削り取るといった後処理が必要になるおそれがある。
一方、本実施の形態によれば、明瞭な凹部31によってアンカー効果を確実に得られる。加えて、基板メーカーにおける充填剤を充填する工程を省略できる。即ち、基板メーカーは、基本的にドライな工程のみを実施すればよく、これにより、基板メーカーの製造工程を簡略化できる。
以上の説明から理解されるように、磁性部品12の内部部材30は、基板メーカーへの輸送中に形状が保たれる程度に硬化していればよい。即ち、磁性部品12の内部部材30は、半硬化していてもよい。
本実施の形態は、既に説明した様々な変形例に加えて、更に様々に変形可能である。
例えば、図10を図1及び図3と併せて参照すると、変形例による磁性構造体10Aは、磁性構造体10と同じ磁性部品12と、磁性構造体10が備えていない絶縁部材14Aとを備えている。変形例の磁性構造体10Aは、磁性部品12及び絶縁部材14Aのみを備えている。磁性部品12は、絶縁部材14Aをモールド成型する際に、絶縁部材14Aの内部に埋め込まれている。変形例の磁性構造体10Aは、様々な電子機器の部品として使用できる。磁性構造体10Aにおいても、内部部材30の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部31が形成されている。絶縁部材14Aを成型する過程で、絶縁部材14Aの一部は、凹部31の少なくとも一方に充填され、これにより、磁性部品12と絶縁部材14Aとの間の横ずれが低減される。
10,10A 磁性構造体
11 回路基板
12 磁性部品
14A 絶縁部材
18 スルーホール
20 磁性部材
22 上面
24 下面
26 所定面
28 通過孔
30 内部部材
31 凹部
32 上側凹部
34 下側凹部
40 基板
48 キャビティ
50 絶縁部材
52 上側絶縁部材
54 下側絶縁部材
56 カバー部
58 充填部
60 配線層
62 上側配線層
64 下側配線層
70 めっき
72 上側めっき
74 下側めっき
78 スルーホールめっき
80 離形シート
11 回路基板
12 磁性部品
14A 絶縁部材
18 スルーホール
20 磁性部材
22 上面
24 下面
26 所定面
28 通過孔
30 内部部材
31 凹部
32 上側凹部
34 下側凹部
40 基板
48 キャビティ
50 絶縁部材
52 上側絶縁部材
54 下側絶縁部材
56 カバー部
58 充填部
60 配線層
62 上側配線層
64 下側配線層
70 めっき
72 上側めっき
74 下側めっき
78 スルーホールめっき
80 離形シート
Claims (7)
- 磁性部材と、内部部材と、絶縁部材とを備えた磁性構造体であって、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記絶縁部材は、カバー部と充填部とを有しており、
前記カバー部は、前記磁性部材の前記所定面を覆っており、
前記充填部は、前記凹部の内部に充填されており、
前記カバー部と前記充填部とは、互いに繋がっている
磁性構造体。 - 請求項1記載の磁性構造体であって、
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性構造体。 - 請求項1又は請求項2記載の磁性構造体であって、
前記磁性構造体は、配線層と、スルーホールめっきとを備えており、
前記絶縁部材は、熱硬化処理を施したプリプレグであり、
前記配線層は、前記上下方向において、前記絶縁部材の外側に位置しており、
前記スルーホールめっきは、前記上下方向において前記内部部材及び前記絶縁部材を貫通しており、前記配線層と電気的に接続されている
磁性構造体。 - 請求項1から請求項3までのいずれかに記載の磁性構造体であって、
前記内部部材は、樹脂を含んでいる
磁性構造体。 - 請求項4記載の磁性構造体であって、
前記内部部材は、フィラーを更に含んでいる
磁性構造体。 - 請求項1から請求項5までのいずれかに記載の磁性構造体を製造する際に使用される磁性部品であって、
前記磁性部品は、磁性部材と、内部部材とを備えており、
前記磁性部材には、通過孔が形成されており、
前記通過孔は、上下方向において前記磁性部材を貫通しており、
前記内部部材は、前記通過孔の内部に位置しており、
前記内部部材の上端及び下端の少なくとも一方には、凹部が形成されており、
前記内部部材の前記上端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の上面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでおり、
前記内部部材の前記下端に前記凹部が形成されている場合、前記凹部は、前記磁性部材の下面である所定面から前記上下方向において離れるように凹んでいる
磁性部品。 - 請求項6記載の磁性部品であって、
前記内部部材の上端及び下端の夫々に、前記凹部が形成されている
磁性構造体。
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