JP2023083510A - 商品データ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーのニーズに応じた装置レイアウトを実現できる商品データ処理装置を提供することを課題とする。【解決手段】実施形態に係る商品データ処理装置は、第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、第1の筐体に隣接して配置した第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナと、第1の筐体と第2の筐体を着脱可能に固定する固定手段と、プリンタの背面側およびスキャナの背面側を覆う単一の背面カバーと、を有する。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、例えば、セルフPOSなどの商品データ処理装置に関する。
セルフPOSは、例えば、商品のバーコードを読み取るスキャナ、クレジットカードやポイントカードを読み取るカードリーダ、レシートを発行するプリンタなど、複数の装置を筐体内に備えている。
人手不足の影響により、このようなセルフPOSやセミセルフPOSなど、商品を購入する人が操作する端末が普及されつつある。
セルフPOSの設置スペースを小さくするため、スキャナ、カードリーダ、プリンタなどの装置を上下に並べて配置したセルフPOSが知られている。
しかし、セルフPOSの運用方法はユーザーによって異なり、例えば、カードリーダをほとんど使用しないユーザーもいる。この場合、カードリーダを備えたセルフPOSは、オーバースペックとなり、ユーザーにとって無駄な費用負担となってしまう。
よって、ユーザーのニーズに応じた装置レイアウトを実現できるセルフPOSの開発が望まれている。
実施形態に係る商品データ処理装置は、第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、第1の筐体に隣接して配置した第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナと、第1の筐体と第2の筐体を着脱可能に固定する固定手段と、プリンタの背面側およびスキャナの背面側を覆う単一の背面カバーと、を有する。
また、実施形態に係る商品データ処理装置は、第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、第1の筐体に隣接して配置した第3の筐体を有し、顧客が提示するカードからデータを読み取るカードリーダと、第1の筐体と第3の筐体を着脱可能に固定する固定手段と、プリンタの背面側およびカードリーダの背面側を覆う単一の背面カバーと、を有する。
さらに、実施形態に係る商品データ処理装置は、第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナと、第3の筐体を有し、顧客が提示するカードからデータを読み取るカードリーダと、各種処理情報を表示するディスプレイと、プリンタ、スキャナ、カードリーダ、およびディスプレイを制御する制御部と、第1乃至第3の筐体のうち少なくとも2つを着脱可能に固定する固定手段と、固定手段で固定した少なくとも2つの筐体の背面側を覆う単一の背面カバーと、を有する。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、各図に記載した座標軸において、X軸に沿ったプラス側を右側、マイナス側を左側と称し、Y軸に沿ったプラス側を上側、マイナス側を下側と称し、Z軸に沿ったプラス側を背面側、マイナス側を前面側と称する。
(第1の実施形態)
図1および図2に示すように、第1の実施形態に係るセルフPOS100(商品データ処理装置)は、筐体11(第1の筐体)を有するプリンタ10と、筐体21(第2の筐体)を有するスキャナ20と、筐体31(第3の筐体)を有するカードリーダ30と、制御部を内蔵したディスプレイ40と、を備えている。プリンタ10、スキャナ20、カードリーダ30は、互いに分離可能な独立したユニットであり、筐体11、21、31の左右方向の幅が略同じであり、自由に組み合わせて使用することができる。
図1および図2に示すように、第1の実施形態に係るセルフPOS100(商品データ処理装置)は、筐体11(第1の筐体)を有するプリンタ10と、筐体21(第2の筐体)を有するスキャナ20と、筐体31(第3の筐体)を有するカードリーダ30と、制御部を内蔵したディスプレイ40と、を備えている。プリンタ10、スキャナ20、カードリーダ30は、互いに分離可能な独立したユニットであり、筐体11、21、31の左右方向の幅が略同じであり、自由に組み合わせて使用することができる。
本実施形態では、プリンタ10の筐体11の上にスキャナ20の筐体21を重ねて配置し、プリンタ10の筐体11の横にカードリーダ30の筐体31を並べて配置した。また、スキャナ20の筐体21の上にディスプレイ40を重ねて配置した。プリンタ10の背面側およびスキャナ20の背面側には、両者をまとめて覆う背面カバー50を設けた。また、カードリーダ30の背面側には、背面カバー50とは別の背面カバー60を設けた。
プリンタ10は、商品を購入した人に対してレシートを発行する。スキャナ20は、商品のバーコードを読み取る。カードリーダ30は、商品を購入した人が提示するクレジットカードやポイントカードを読み取る。ディスプレイ40は、店員に対する各種情報を表示する。ディスプレイ40の画面は、タッチセンサを内蔵したタッチパネルであってもよい。
プリンタ10の配線(図示せず)、スキャナ20の配線(図示せず)、およびカードリーダ30の配線(図示せず)は、ディスプレイ40の背面側の図示しないコネクタに接続される。各ユニットから引き出されてディスプレイ40(制御部)に接続される複数本の配線は、背面カバー50の内側を通ってディスプレイ40の後述する支持脚部41の脚部カバー43の中を通って配線される。よって、全ての配線は、外部に露出することはない。
図3に示すように、プリンタ10は、略矩形箱状の筐体11を有する。筐体11は、前壁12、底壁13、天壁14、および左右2つの側壁15、16を有する。筐体11の背面側の壁は無く開口している。筐体11は、プリンタ10の外殻をなす。筐体11の底壁13は、筐体11内に収容配置した構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。
筐体11の前壁12には、レシートを発行する発行口12a、および電源ボタン12bが設けられている。天壁14は、底壁13より奥行きが短く形成されている。2つの側壁15、16は、その後端辺15a、16aが天壁14の後端辺14aから底壁13の後端辺13aに向けて背面側に傾斜している。
プリンタ10の筐体11内に収容配置した構成部品は、筐体11の背面側の開口部を介して背面側に部分的に突出している。具体的には、構成部品の一部が、天壁14の後端辺14a、および2つの側壁15、16の後端辺15a、16aより背面側に突出している。構成部品は、例えば、複数本のネジ71(図4、5)により筐体11の底壁13に締結固定される。
筐体11の背面側の開口部から突出した構成部品は、背面カバー50によって覆われる。言い換えると、背面カバー50は、プリンタ10の筐体11の背面側の開口部から突出した構成部品を収容するため、プリンタ10の背面側に膨出した形状を有する。
プリンタ10は、レシートの基材となるロール紙(図示せず)を収容しているため、他のユニットと比較して重量が重くサイズが大きい。本実施形態のセルフPOS100は、プリンタ10の上にスキャナ20を配置して且つスキャナ20の上にディスプレイ40を配置したため、重量のあるプリンタ10を一番下に配置してセルフPOS100の設置安定性を高めるようにしている。
筐体11の天壁14は、スキャナ20を固定するためのネジ72(図4、5)を挿通するための複数の挿通孔14bを有する。複数本のネジ72は、プリンタ10の筐体11とスキャナ20の筐体21を着脱可能に固定する固定手段として機能する。図4および図5に示すように、複数本のネジ72がプリンタ10の筐体11の内側から天壁14の挿通孔14bに挿通され、プリンタ10の筐体11の天壁14とスキャナ20の筐体21の底壁23が複数本のネジ72により締結固定される。天壁14は、その後端辺14aに、複数本の配線を通すための切り欠き14cを有する。
筐体11の底壁13は、図4および図5に示すように、前後方向(Z軸方向)に延びた複数本(本実施形態では3本)の溝部13bを有する。溝部13bは、底壁13の板材を複数箇所で折り曲げたような形状を有する。プリンタ10の構成部品を底壁13に固定するネジ71を挿通する挿通孔13cは、溝部13bに設けられている。底壁13は、図示しない作業台に面で接触するため、ネジ71の頭を溝部13b内に配置して底壁13より下方にネジ71の頭が突出しないようにしている。なお、複数本の溝部13bを設けることで、フレームとして機能する底壁13の剛性を高めている。
図6に示すように、スキャナ20は、略矩形箱状の筐体21を有する。筐体21は、前壁22、底壁23、天壁24、および左右2つの側壁25、26を有する。筐体21の背面側の壁は無く開口している。筐体21は、スキャナ20の外殻をなす。筐体21の底壁23は、筐体21内に収容配置した構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。
筐体21の前壁22には、図示しない商品のバーコードをかざす窓部22bが設けられている。スキャナ20は、商品のバーコードにレーザー光を照射してスキャニングするタイプ、およびCCDを用いてバーコードを撮像して画像認識により読み取るタイプのものがある。筐体21の中に収容配置されるスキャナ20の構成部品は、図示しない複数本のネジにより筐体21の底壁23に締結固定される。
底壁23には、プリンタ10の筐体11の底壁13に設けた溝部13bと同様の複数本の溝部(図示せず)が設けられている。このため、スキャナ20をプリンタ10の上に配置した状態で、構成部品を固定するためのネジの頭がプリンタ10の筐体11に干渉することがない。また、これら複数本の溝部により、底壁23の剛性が高められている。
筐体21の天壁24には、ディスプレイ40の支持脚部41を締結固定するための複数本のネジ73(図7)を挿通するための複数の挿通孔24b(図6)が設けられている。図7に示すように、スキャナ20の上方から、複数本のネジ73が支持脚部41の支持フレーム42に設けた図示しない挿通孔およびスキャナ20の天壁24の挿通孔24bに挿通され、支持フレーム42がスキャナ20の筐体21に締結固定される。
ディスプレイ40の支持脚部41は、スキャナ20の天壁24に固定した支持フレーム42に対してディスプレイ本体を回動可能にするためのヒンジ機構を有する。そして、このヒンジ機構には、ディスプレイ本体の回動位置を固定するための固定片44が設けられている。固定片44は、ネジ45を挿通するスリット46を有し、ディスプレイ40の回動を固定する位置に配置されてネジ45により支持フレーム42に固定される。
天壁24の後端辺24aには、複数本の配線を通すための切り欠き24cが設けられている。ディスプレイ40の支持フレーム42は、脚部カバー43(図2)によって覆われる。つまり、ネジ73によりディスプレイ40をスキャナ20に固定し、且つ、固定片44によってディスプレイ40の回動を固定した後、脚部カバー43が取り付けられる。
図8に示すように、背面カバー50は、上述したようにプリンタ10の上にスキャナ20を取り付けた組立体の背面側に設けられる。つまり、背面カバー50は、図5に示すプリンタ10の背面側の開口部およびスキャナ20の背面側の開口部をまとめて覆うように設けられる。言い換えると、プリンタ10の背面カバーとスキャナ20の背面カバーは分離しておらず、1つの背面カバー50により2つのユニットの背面側をカバーしている。
背面カバー50は、プリンタ10の筐体11の背面側の4つの後端辺13a、14a、15a、16a、およびスキャナ20の背面側の4つの後端辺23a、24a、25a、26aの形状に合わせた形状の枠状の係合端51を有する。上述したように、背面カバー50は、プリンタ10の構成部品を覆うように背面側に膨出した形状を有する。背面カバー50の上端近くには、配線カバー55(図2)を取り付けるための切り欠き部52が設けられている。
図9に示すように、背面カバー50の上端がスキャナ20の天壁24に固定される。背面カバー50の上端近くの係合端51には、上方に突出した2つの係合突起53が設けられている。2つの係合突起53は、係合端51に沿って左右に離間した位置に設けられている。一方、スキャナ20の筐体21の天壁24の後端辺24aの近傍に、上述した2つの係合突起53をそれぞれ受け入れる2つの係合孔24dが設けられている。係合突起53は、天壁24の内側から係合孔24dに係合される。
図10に示すように、背面カバー50の下端がプリンタ10の筐体11に固定される。背面カバー50の下端近くには、左右に延びた凹所54が設けられている。凹所54の底には、固定用のネジ74を挿通するための2つの挿通孔56が設けられている。一方、プリンタ10の筐体11の背面側の下端近くにはネジ74を螺合するためのネジ穴17aを有する2つの固定プレート17が取り付けられている。2つの固定プレート17は、左右の側壁15、16に近接して互いに離間して設けられている。
背面カバー50を取り付ける場合、まず、背面カバー50の上端にある2つの係合突起53をスキャナ20の筐体21に設けた係合孔24dに係合する。そして、背面カバー50の外側から挿通孔56を介してネジ74を挿通し、筐体11側のネジ穴17aに螺合する。これにより、背面カバー50がプリンタ10およびスキャナ20の背面側に取り付けられる。
図5に示すように、プリンタ10の筐体11とスキャナ20の筐体21の背面側で2つの筐体11、21の間には、配線を押える押えプレート57が取り付けられている。押えプレート57の左右両端57aは、図1に示すようにセルフPOSを前面側から見たときに、背面カバー50との間の隙間を埋める遮蔽部材として機能する。
以上のように、第1の実施形態によると、プリンタ10、スキャナ20、カードリーダ30、およびディスプレイ40を組み合わせることができ、ユーザーのニーズに応じた装置レイアウトを実現できる。
また、第1の実施形態によると、プリンタ10の筐体11が、プリンタ10の外殻をなすとともに、内部に収容する構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。このため、筐体11内にフレームを設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ、その分、装置の製造コストを低減することができる。
また、プリンタ10の故障などにより、筐体11内の構成部品を交換したり修理したりする必要がある場合、フレーム(すなわち筐体11)を取り外すことなく、背面カバー50を取り外すだけで筐体11の背面側から構成部品にアクセスすることができ、メンテナンス作業を容易にできる。
また、第1の実施形態によると、スキャナ20の筐体21も、スキャナ20の外殻をなすとともに、内部に収容する構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。このため、筐体21内にフレームを設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ、その分、装置の製造コストを低減することができる。
また、スキャナ20の故障などにより、筐体21内の構成部品を交換したり修理したりする必要がある場合、フレーム(すなわち筐体21)を取り外すことなく、背面カバー50を取り外すだけで筐体21の背面側から構成部品にアクセスすることができ、メンテナンス作業を容易にできる。
さらに、第1の実施形態によると、プリンタ10の筐体11の底壁13に複数本の溝部13bを設けたため、筐体11の剛性を高めることができ、構成部品を固定するためのネジ71の頭部を収容することができる。スキャナ20の底壁23も同様の構成を有し、同様の効果を奏することができる。
(第2の実施形態)
図11および図12に示すように、第2の実施形態に係るセルフPOS200(商品データ処理装置)は、プリンタ10の上にスキャナ20を配置する代わりにカードリーダ30を配置した構造を有する。スキャナ20は、プリンタ10の横に配置してもよく、図示のように省略してもよい。第2の実施形態に係るセルフPOS200は、プリンタ10とカードリーダ30の組立体の背面側を覆う背面カバー80以外、上述した第1の実施形態と同様の構成を有し、プリンタ10も第1の実施形態のものと同じものである。よって、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11および図12に示すように、第2の実施形態に係るセルフPOS200(商品データ処理装置)は、プリンタ10の上にスキャナ20を配置する代わりにカードリーダ30を配置した構造を有する。スキャナ20は、プリンタ10の横に配置してもよく、図示のように省略してもよい。第2の実施形態に係るセルフPOS200は、プリンタ10とカードリーダ30の組立体の背面側を覆う背面カバー80以外、上述した第1の実施形態と同様の構成を有し、プリンタ10も第1の実施形態のものと同じものである。よって、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図13に示すように、カードリーダ30は、略矩形箱状の筐体31を有する。筐体31は、前壁32、底壁33、天壁34、および左右2つの側壁35、36を有する。筐体31の背面側の壁は無く開口している。筐体31は、カードリーダ30の外殻をなす。筐体31の底壁33は、筐体31内に収容配置した構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。筐体31は、スキャナ20の筐体21より上下方向に沿った厚みが薄い。
筐体31の前壁32には、商品を購入した人から提示されたクレジットカードやポイントカードを挿入するためのカード挿入口32aが設けられている。筐体31の中に収容配置されるカードリーダ30の構成部品は、図示しない複数本のネジにより筐体31の底壁33に締結固定される。
底壁33には、プリンタ10の筐体11の底壁13に設けた溝部13bと同様の複数本の溝部(図示せず)が設けられている。このため、カードリーダ30をプリンタ10の上に配置した状態で、構成部品を固定するためのネジの頭がプリンタ10の筐体11に干渉することがない。また、これら複数本の溝部により、底壁33の剛性が高められている。
図14および図15に示すように、カードリーダ30の筐体31の底壁33とプリンタ10の筐体11の天壁14は、上述した第1の実施形態と同様に、複数本のネジ72を用いて締結固定される。複数本のネジ72は、プリンタ10の筐体11とカードリーダ30の筐体31を着脱可能に固定する固定手段として機能する。
筐体31の天壁34には、ディスプレイ40の支持フレーム42を締結固定するための複数本のネジ(ここでは図示せず)を挿通するための複数の挿通孔34bが設けられている。図7に示すように、複数本のネジ73が支持脚部41の支持フレーム42に設けた図示しない挿通孔およびカードリーダ30の天壁34の挿通孔34bに挿通され、支持フレーム42がカードリーダ30の筐体31に締結固定される。
背面カバー80は、プリンタ10の上にカードリーダ30を取り付けた組立体の背面側に設けられる。カードリーダ30がスキャナ20より薄いため、背面カバー80は第1の実施形態の背面カバー50より短い。背面カバー80は、図12に示すように、プリンタ10の背面側の開口部およびカードリーダ30の背面側の開口部をまとめて覆うように設けられる。言い換えると、プリンタ10の背面カバーとカードリーダ30の背面カバーは分離しておらず、1つの背面カバー80により2つのユニットの背面側をカバーしている。
背面カバー80は、プリンタ10の筐体11の背面側の4つの後端辺13a、14a、15a、16a、およびカードリーダ30の背面側の4つの後端辺33a、34a、35a、36aの形状に合わせた形状の枠状の係合端81を有する。背面カバー80は、プリンタ10の構成部品を覆うように背面側に膨出した形状を有する。
背面カバー80の固定構造は、上述した第1の実施形態のものと同様である。すなわち、カードリーダ30の天壁34の後端辺34aの近くには、背面カバー80の係合端81の上端に設けた係合突起(図示省略)を受け入れる2つの係合孔34dが設けられている。背面カバー80の下端近くには、上述した第1の実施形態と同様に、プリンタ10の固定プレート17のネジ穴17aに螺合するネジ74を挿通するための2つの挿通孔(図示省略)が設けられている。
以上のように、第2の実施形態によると、プリンタ10、カードリーダ30、およびディスプレイ40を組み合わせることができ、ユーザーのニーズに応じた装置レイアウトを実現できる。
また、第2の実施形態によると、カードリーダ30の筐体31が、カードリーダ30の外殻をなすとともに、内部に収容する構成部品を支持固定するためのフレームとして機能する。このため、筐体31内にフレームを設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができ、その分、装置の製造コストを低減することができる。
さらに、第2の実施形態によると、カードリーダ30の筐体31の底壁33に複数本の溝部を設けたため、筐体31の剛性を高めることができ、構成部品を固定するためのネジの頭部を収容することができる。
(変形例)
図16および図17に示すように、変形例に係るセルフPOS300は、プリンタ10、スキャナ20、ディスプレイ40の他に、店員が操作するテンキー92と、および商品を購入した人が操作するサブディスプレイ94を備えている。テンキー92は、前面側に向けて、ディスプレイ40の右側に取り付けられている。サブディスプレイ94は、背面カバー50の切り欠き部52を介して、背面側に向けて、スキャナ20の筐体21に取り付けられている。サブディスプレイ94は、角度を変更可能なヒンジ機構を備えている。
図16および図17に示すように、変形例に係るセルフPOS300は、プリンタ10、スキャナ20、ディスプレイ40の他に、店員が操作するテンキー92と、および商品を購入した人が操作するサブディスプレイ94を備えている。テンキー92は、前面側に向けて、ディスプレイ40の右側に取り付けられている。サブディスプレイ94は、背面カバー50の切り欠き部52を介して、背面側に向けて、スキャナ20の筐体21に取り付けられている。サブディスプレイ94は、角度を変更可能なヒンジ機構を備えている。
本変形例のように、上述した各実施形態のセルフPOS100、200にも、テンキー92やサブディスプレイ94を取り付けることができる。また、プリンタ10の上にスキャナ20を配置し、スキャナ20の上にカードリーダ30を配置し、且つカードリーダ30の上にディスプレイ40を配置することもできる。つまり、プリンタ10、スキャナ20、カードリーダ30の組み合わせは自由に変更することができ、重ねる順番も任意に変えることができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のセルフPOS(商品データ処理装置)によれば、プリンタ10、スキャナ20、カードリーダ30などの独立した複数のユニットを自由に組み合わせることができ、ユーザーのニーズに応じた装置レイアウトを実現することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、プリンタ10の上にスキャナ20やカードリーダ30を配置した例について説明したが、これに限らず、スキャナ20の上にカードリーダ30を配置してこの組立体の横にプリンタ10を配置しても良い。
10…プリンタ、11…筐体、20…スキャナ、21…筐体、30…カードリーダ、31…筐体、40…ディスプレイ、50…背面カバー、80…背面カバー、100、200、300…セルフPOS。
Claims (5)
- 第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、
前記第1の筐体に隣接して配置した第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナと、
前記第1の筐体と前記第2の筐体を着脱可能に固定する固定手段と、
前記プリンタの背面側および前記スキャナの背面側を覆う単一の背面カバーと、
を有する商品データ処理装置。 - 第3の筐体を有し、顧客が提示するカードからデータを読み取るカードリーダをさらに有する、
請求項1の商品データ処理装置。 - 第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、
前記第1の筐体に隣接して配置した第3の筐体を有し、顧客が提示するカードからデータを読み取るカードリーダと、
前記第1の筐体と前記第3の筐体を着脱可能に固定する固定手段と、
前記プリンタの背面側および前記カードリーダの背面側を覆う単一の背面カバーと、 を有する商品データ処理装置。 - 第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナをさらに有する、
請求項3の商品データ処理装置。 - 第1の筐体を有し、レシートを発行するプリンタと、
第2の筐体を有し、商品の情報を読み取るスキャナと、
第3の筐体を有し、顧客が提示するカードからデータを読み取るカードリーダと、
各種処理情報を表示するディスプレイと、
前記プリンタ、前記スキャナ、前記カードリーダ、および前記ディスプレイを制御する制御部と、
前記第1乃至第3の筐体のうち少なくとも2つを着脱可能に固定する固定手段と、
前記固定手段で固定した前記少なくとも2つの筐体の背面側を覆う単一の背面カバーと、
を有する商品データ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2023070319A JP2023083510A (ja) | 2018-02-01 | 2023-04-21 | 商品データ処理装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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