JP2023083082A - 電気泳動システム、電気泳動分析方法、および、電気泳動分析プログラム - Google Patents

電気泳動システム、電気泳動分析方法、および、電気泳動分析プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】電気泳動により測定された測定値に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担を軽減することが可能な電気泳動システム、電気泳動分析方法、および、電気泳動分析プログラムを提供することである。【解決手段】この電気泳動システム100は、電気泳動により分離された測定対象を測定する測定部30と、流路61に流される電流を検出する電流検出部21と、を含む電気泳動装置101を備える。そして、電気泳動システム100は、測定対象の測定を行っている最中に、測定部30により測定された測定対象の測定値111の時系列の値と、電流検出部21により検出された電流の電流検出値112の時系列の値との各々を表示部52に表示させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気泳動を行う電気泳動システム、電気泳動分析方法、および、電気泳動分析プログラムに関する。
従来、電気泳動を行う電気泳動システムが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の電気泳動システムは、電気泳動装置と電気泳動解析装置とを備える。この電気泳動システムの電気泳動装置では、電気泳動を行うために測定対象であるサンプルが流される流路であるキャピラリにおいて、キャピラリの両端に設けられた電極槽に挿入されている電極に、直流電圧が印加される。そして、電極に直流電圧が印加されて電気泳動が開始されると、サンプルが電気泳動により移動する。そして、検出窓を介してキャピラリをモニタし、移動してくるサンプルからの蛍光輝度の経時的な変化を示す実波形データが作成されて、電気泳動解析装置に出力される。
国際公開第2018/181432号
ここで、上記特許文献1には記載されていないが、電気泳動による測定を行っている最中に異常が生じた場合には、測定の精度が不十分となることにより測定結果に異常が生じる。そのため、測定を行う作業者は、電気泳動による測定の測定結果(測定値)に異常が生じている場合に、測定値の異常の要因と考えられる部分を一つずつ確認する必要がある。このため、測定された測定値に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための確認作業が、作業者の負担となる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、電気泳動により測定された測定値に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担を軽減することが可能な電気泳動システム、電気泳動分析方法、および、電気泳動分析プログラムを提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における電気泳動システムは、測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された測定対象を測定する測定部と、流路に流される電流を検出する電流検出部と、を含む電気泳動装置を備え、測定対象の測定を行っている最中に、測定部により測定された測定対象の測定値の時系列の値と、電流検出部により検出された電流の電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるように構成されている。
この発明の第2の局面における電気泳動分析方法は、測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された測定対象を測定した測定値を取得するステップと、流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、測定対象の測定を行っている最中に、測定値の時系列の値と電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、を備える。
この発明の第3の局面における電気泳動分析プログラムは、測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された測定対象を測定した測定値を取得するステップと、流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、測定対象の測定を行っている最中に、測定値の時系列の値と電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、をコンピュータに実行させる。
上記第1の局面における電気泳動システム、上記第2の局面における電気泳動分析方法、および、上記第3の局面における電気泳動分析プログラムでは、測定対象の測定を行っている最中に、測定値の時系列の値と電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させる。ここで、測定値に異常が生じている場合において電流にも異常が生じている場合には、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分の異常、または、測定対象を流路に充填させるための工程における異常などの可能性が考えられる。一方で、測定値に異常が生じている場合において電流に異常が生じていない場合には、流路が形成される部材の劣化の可能性が考えられる。そこで、上記のように、測定対象の測定を行っている最中に、測定値の時系列の値と電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させることによって、表示部を視認することにより測定値と電流との各々に異常が生じているか否かを確認することができる。そのため、測定値に異常が生じている場合に、電流に異常が生じているか否かを確認することができるので、測定値の異常の要因を、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分の異常、または、測定対象を流路に充填させるための工程における異常などの可能性と、流路が形成される部材の劣化の可能性とのうちから絞り込むことができる。その結果、電気泳動により測定された測定値に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担を軽減することができる。
本実施形態による電気泳動システムの全体構成を示したブロック図である。 本実施形態の電気泳動装置の構成を説明するための模式図である。 電気泳動のための流路が設けられるチップの構成を説明するための図である。 測定部の測定により取得される測定値の一例を示した図である。 流路を流れる電流の電流検出値の一例を示した図である。 流路に印加される電圧の電圧検出値の一例を示した図である。 測定を行っている最中の表示部の表示の一例を示した図である。 表示部の表示の切り替えを説明するための図である。 一実施形態による電気泳動分析方法を説明するための図(フローチャート)である。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
(電気泳動システムの全体構成)
図1~図8を参照して、本発明の一実施形態による電気泳動システム100について説明する。
図1に示すように、本実施形態による電気泳動システム100は、電気泳動装置101と分析装置102とを備える。分析装置102は、特許請求の範囲における「コンピュータ」の一例である。
電気泳動装置101は、3つのチップ60a、チップ60b、および、チップ60cを用いた電気泳動により測定対象を分離させることによって、測定対象に含まれる成分を測定(分析)する。具体的には、電気泳動装置101では、プレート70および試料配置部71(図2参照)に予め配置された測定対象が、チップ60a~60bの各々に設けられた流路61(図3参照)において電気泳動により分離される。そして、電気泳動装置101は、電気泳動により分離された測定対象の分離度合い(移動度)を測定する。なお、チップ60a~60cは、特許請求の範囲における「流路部材」の一例である。
〈電気泳動装置の構成〉
図1および図2に示すように、電気泳動装置101は、供給部10、電圧印加部20、測定部30、および、制御部40を備える。
電気泳動装置101では、供給部10による動作によって、電気泳動による測定を行うために測定対象と分離バッファとが、チップ60a、60b、および60cの各々の流路61に供給される。
測定対象は、たとえば、DNA(Deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸)、RNA(Ribonucleic acid:リボ核酸)、または、タンパク質などを含む。測定対象は、電気泳動による成分ごとの分離度合い(移動度)を測定するサンプルと、サンプルの電気泳動による測定に対して基準となる基準試料とを含む。サンプルは、後述する測定部30により測定される測定値111(図4参照)である電気泳動による分離度合い(測定波形)が不明の測定対象である。また、基準試料は、分子量(鎖長)などの分離特性が既に判明している核酸またはタンパク質を含む測定対象である。
また、測定対象は、プレート70および試料配置部71に配置されている。プレート70には、測定対象が配置される複数の配置位置である複数のウェル70aが設けられている。たとえば、プレート70には、8×12の96個のウェル70aが設けられている。プレート70は、作業者により、複数のウェル70aの各々の全てまたは一部に複数種類の測定対象がそれぞれ配置された状態で、電気泳動装置101の内部のプレート配置位置に配置される。そして、試料配置部71は、プレート70とは別個に測定対象が配置される。また、試料配置部71は、測定対象が配置される複数の配置位置を有しており、試料配置部71の複数の配置位置をウェル71aとする。たとえば、測定値111が不明であり、これから分析が行われる測定対象が、プレート70のウェル70aに配置されるとともに、測定値111が既知である基準試料は、プレート70とは別個に、試料配置部71のウェル71aに配置される。
分離バッファは、測定対象が供給されるよりも前に、チップ60a、60b、および、60cの各々の流路61(図3参照)に充填される分離媒体である。分離バッファは、たとえば、pH緩衝材、水溶性高分子(セルロース系高分子など)の少なくとも一方を含む。また、分離バッファは、図示しないバッファ容器に充填される。なお、分離バッファは、プレート70または試料配置部71に配置されてもよい。電気泳動装置101では、予め流路61内部に分離バッファが充填された状態において、測定対象が供給されて電気泳動が行われる。
図2に示すように、供給部10は、プローブ11およびポンプ12を有する。供給部10は、プローブ11を移動させることにより、分離バッファと、プレート70または試料配置部71に配置されている測定対象(サンプルおよび基準試料)とを、チップ60a~60cに供給する。ポンプ12は、プローブ11における分離バッファおよび測定対象の吸引および吐出を行うための圧力を調整する。
図3に示すように、チップ60a~60cは、各々の内部に流路61が設けられている。ここで、チップ60a、60b、および、60cは、互いに同様の構成である。以下の説明では、チップ60aの詳細を図示して説明するとともに、チップ60bおよび60cの説明は、チップ60aと同様であるため省略する。
チップ60aは、組み合わされた一対の平板状の部材の内部に、電気泳動を行うための流路61が設けられた電気泳動用のマイクロチップである。流路61は、分離流路62と準備流路63とを含む。分離流路62および準備流路63は、互いに交差するように設けられている。分離流路62は、電気泳動により測定対象を分離するために設けられている。また、準備流路63は、分離流路62に測定対象を案内するために設けられている。
また、準備流路63の両端には、分離バッファおよび測定対象の供給および吸引のための空間であるリザーバ部64aおよび64bが設けられている。同様に、分離流路62の両端には、リザーバ部64cおよび64dが設けられている。そして、流路61には、複数の電極65a、65b、65c、および、65dが配置されている。具体的には、準備流路63の両端に設けられているリザーバ部64aよび64bに、それぞれ、電極65aおよび65bが配置されている。そして、分離流路62の両端に設けられているリザーバ部64cおよび64dに、それぞれ、電極65cおよび65dが配置されている。
電気泳動装置101では、流路61に設けられた複数の電極65a~65dに対して、電圧印加部20から電圧が印加されることにより電気泳動が行われる。また、電極65a~65dに印加される電圧の大きさは、制御部40により制御される。なお、チップ60a~60cの各々の流路61に対して直流電圧を印加するように、チップ60a~60cの各々に対応するように3つの電圧印加部20(図2参照)が設けられている。すなわち、チップ60bおよびチップ60cに対しても、チップ60aと同様に、電圧印加部20により流路61に直流電圧が印加される。
電気泳動装置101では、チップ60aにおいて電気泳動による測定を行う場合に、まず、供給部10により流路61(分離流路62および準備流路63)の内部全体に分離バッファが充填される。そして、準備流路63のリザーバ部64aに対して、たとえば、プレート70の所定のウェル70aから吸引された測定対象が供給部10により供給される。そして、電圧印加部20により、電極65a~65dに対して所定の電圧が印加されることにより、測定対象が準備流路63の内部を移動して、準備流路63および分離流路62が交差する位置まで移動される。その後、電圧印加部20から電極65a~65dの各々に印加される電圧の大きさが変更されることにより、測定対象が分離流路62内部を電気泳動により分離しながら電極65d(リザーバ部64d)の方に向かって移動される。
この時に、電気泳動による分離測定では、測定対象は、含まれる成分の分子量(鎖長)などの分離特性により、測定対象に含まれる成分ごとに異なる速度で分離流路62内部を移動する。電気泳動装置101では、分離流路62内の測定位置66において、順に到達する成分を測定することによって、測定対象の成分ごとの分離特性が測定される。このようにして、電気泳動装置101では、測定対象に含まれる成分が分離度合い(泳動度合い)ごとに測定される。
図2に示すように、測定部30は、本実施形態では、複数(3つ)のチップ60a~60cの各々の流路61において、電気泳動により分離された測定対象を測定する。たとえば、測定部30は、電気泳動により分離された測定対象の成分を蛍光検出する。測定部30は、分離流路62の測定位置66(図3参照)に対して励起光を照射するLED31(発光ダイオード)を有する。そして、電気泳動により分離しながら分離流路62を移動する測定対象の各成分に対してLED31からの励起光が照射されることにより、測定対象の各成分は、励起されて蛍光を発光する。測定部30は、たとえば、光ファイバおよびフィルタ部材などを介して、光電子増倍管32によりこの蛍光を測定することによって、測定対象の電気泳動による分離度合いを測定する。
図4に示すように、光電子増倍管32は、検出された蛍光の強度に応じて、測定値111を示す測定信号を制御部40に出力する。測定部30による測定に基づく測定値111では、電気泳動により分離されながら移動する測定対象が、測定位置66(図3参照)を通過するタイミングにおいて、大きい値(ピーク)を示す。これにより、測定対象に含まれる各成分ごとのピークの大きさおよび位置(タイミング)に基づいて、測定対象に含まれる各成分の分量および組成が分析される。
なお、電気泳動装置101では、図示しない洗浄機構が設けられている。電気泳動装置101は、チップ60a~60c、および、供給部10を含む各部位を1つの測定対象の測定を行うごとに、流路61に残った測定対象および分離バッファを洗浄機構により洗浄することによって、チップ60a~60cの各々を用いた測定を複数回に亘って繰り返し行うように構成されている。
また、図2および図3に示すように、電気泳動装置101は、電流検出部21、および、電圧検出部22を備える。電流検出部21および電圧検出部22は、複数(3つ)の電圧印加部20の各々から出力される電流および電圧をそれぞれ検出する。電流検出部21は、電圧印加部20により印加される電圧によってチップ60a~60cの各々の流路61に流される電流を検出する。また、電圧検出部22は、電圧印加部20によりチップ60a~60cの各々の流路61に印加される電圧を検出する。
たとえば、チップ60aにおいて、電流検出部21は、電極65a、65b、65c、および、65dの各々に流れる電流を検出することによって、流路61に流される電流を検出する。同様に、電圧検出部22は、電極65a、65b、65c、および、65dの各々に印加される電圧を検出することによって、流路61に印加される電圧を検出する。そして、電流検出部21および電圧検出部22は、それぞれ検出した電流検出値112(図5参照)および電圧検出値113(図6参照)を示す検出信号を制御部40に対して出力する。チップ60bおよびチップ60cについても同様である。
したがって、図5および図6に示すように、制御部40は、1つのチップ60a(60bまたは60c)ごとに、4つの電極65a~65dに対応するように、4つの電流検出値112と、4つの電圧検出値113とを取得するように構成されている。なお、図5および図6に示した時点T1において、電流検出値112および電圧検出値113が大きく変化している。これは、時点T1において、準備流路63において測定対象を移動させる期間から、分離流路62において測定対象を移動させる期間へと切り替えられることを意味する。
制御部40は、電気泳動装置101の各部の動作を制御する。制御部40は、たとえば、CPU(Central Processing Unit:中央演算装置)などの処理装置と、フラッシュメモリなどの記憶装置を有するマイコン(マイクロコントローラ)である。また、制御部40は、通信モジュールを備え、分析装置102と通信可能に構成されている。そして、制御部40は、分析装置102からの駆動信号に基づいて、プレート70および試料配置部71に配置されている測定対象の電気泳動による測定を順次行うように電気泳動装置101の各部の動作を制御する。
具体的には、制御部40は、分析装置102からの駆動信号に基づいて、供給部10を動作させることにより、たとえば、プレート70のウェル70aに配置されている測定対象を、チップ60a~60cごとに1種類ずつ測定を行うように順次供給する。そして、制御部40は、電圧印加部20によりチップ60a~60cの各々の流路61に電圧を印加させることにより、電気泳動により測定対象を分離(移動)させる。また、制御部40は、チップ60a~60cの各々に対応するように設けられた測定部30により測定された測定値111(エレクトロフェログラム)を取得する。そして、制御部40は、プレート70の複数のウェル70aごと、および、試料配置部71の各々のウェル71aごとに、測定値111を取得する。また、制御部40は、電流検出部21により検出された電流検出値112と、電圧検出部22により検出された電圧検出値113とを、測定部30による測定に同期して取得するように構成されている。
そして、制御部40は、チップ60a~チップ60cの各々ごとに、準備流路63において測定対象を導入(泳動)している期間から分離流路62において測定対象の測定を行っている期間に亘って、測定部30により測定された測定対象の測定値111と、電流検出部21により検出された電流の電流検出値112と、電圧検出部22により検出された電圧の電圧検出値113とを、分析装置102に対してリアルタイムに出力する。
〈分析装置の構成〉
図1に示すように、分析装置102は、操作部51、表示部52、記憶部53、および、制御部54を備える。分析装置102は、電気泳動装置101によって測定された測定値111を分析するためのコンピュータである。分析装置102は、電気泳動装置101と通信可能に構成されており、電気泳動装置101によって取得された測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々を取得するように構成されている。
操作部51は、作業者による入力操作を受け付ける。また、操作部51は、受け付けられた入力操作に基づく操作信号を、制御部54に対して出力する。操作部51は、たとえば、キーボードおよびマウスなどのポインティングデバイスである。
表示部52は、たとえば、液晶ディスプレイなどのモニタである。そして、表示部52は、制御部54による制御により入力された情報を表示する。
記憶部53は、ハードディスクドライブ、または、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置により構成されている。記憶部53は、電気泳動装置101により取得された測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113を記憶する。また、記憶部53は、制御部54を動作させるための電気泳動分析プログラム53aを記憶している。また、記憶部53は、予め設定された設定値、または、作業者により入力された設定値(測定条件)などの各種パラメータを記憶する。
制御部54は、CPU、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)などを含むコンピュータである。制御部54は、記憶部53に記憶されているプログラム(電気泳動分析プログラム53a)を実行することによって、分析装置102の各部の制御を実行する。また、制御部54は、図示しない通信モジュールを介して電気泳動装置101の制御部40と通信可能に構成されている。
(分析装置による制御の詳細)
制御部54は、電気泳動装置101を動作させるための動作信号を制御部40に対して送信する。具体的には、操作部51により受け付けられた入力操作に基づいて、制御部54は、電気泳動を行うための各種パラメータを取得する。たとえば、制御部54は、操作部51に対する入力操作に基づいて、測定を行う測定対象が配置されているウェル70aおよび71aを示すウェル情報52b(図8参照)、印加される電圧の大きさおよび時間を示す情報などを含む測定条件情報、および、複数のウェル70aおよび71aに配置されている測定対象の測定順を示すスケジュール情報52c(図8参照)などを取得する。なお、ウェル情報52b、測定条件情報、および、スケジュール情報52cは、予め記憶部53に記憶されているデータベースのうちから選択されてもよい。そして、制御部54は、取得されたウェル情報52b、測定条件情報、および、スケジュール情報52cなどを含む駆動信号を、電気泳動装置101の制御部40に対して送信する。そして、制御部54は、送信された駆動信号に基づく制御部40による制御によって取得された測定値111、電流検出値112、および電圧検出値113の各々を、制御部40から測定の進行に対してリアルタイムに取得する。
そして、図7に示すように、本実施形態では、制御部54は、測定値111と、電流検出値112と、電圧検出値113とを、表示部52に表示させるように構成されている。具体的には、制御部54は、測定対象の測定を行っている最中に、測定値111の時系列の値と、複数の電極65a~65dの各々に流れる電流の各々に対応する4つの電流検出値112の時系列の値と、複数の電極65a~65dの各々に印加される電圧の各々に対応する4つの電圧検出値113の時系列の値とを、表示部52に表示させるように構成されている。
詳細には、制御部54は、測定値111と、電流検出値112と、電圧検出値113との各々の時系列の値を、測定対象の測定を行っている最中に、リアルタイムに更新しながら表示部52に表示させる。なお、制御部54は、測定対象の測定を行っている最中(分離流路62に測定対象が移動され測定部30による測定が行われている最中)のみならず、準備流路63に測定対象を導入している最中にも、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示部52に表示させるように構成されている。また、制御部54は、共通の測定期間に亘って取得された測定値111と、電流検出値112と、電圧検出値113との各々の時系列の値を、波形として表示部52に表示させるように構成されている。
すなわち、制御部54は、各々のチップ60a(60bまたは60c)において、測定対象をリザーバ部64aに供給した後、電圧印加部20による直流電圧の印加が開始された時点から現在に至るまでの測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示部52に表示させるように構成されている。
また、制御部54は、複数の電極65a~65dの各々に流れる電流の各々に対応する4つの電流検出値112の各々の時系列の値(波形)と、複数の電極65a~65dの各々に印加される電圧の各々に対応する4つの電圧検出値113の各々の時系列の値(波形)とを、互いに異なる色によって識別可能な状態で、表示部52に重畳させて表示させるように構成されている。たとえば、制御部54は、電極65aに対応する電流検出値112および電圧検出値113の時系列の値を赤色の波形で示す。また、制御部54は、電極65bに対応する電流検出値112および電圧検出値113の時系列の値を黄色の波形で示す。そして、制御部54は、電極65cに対応する電流検出値112および電圧検出値113の時系列の値を青色の波形で示す。また、制御部54は、電極65dに対応する電流検出値112および電圧検出値113の時系列の値を緑色の波形で示す。なお、図7(および図8)では、赤色の波形、黄色の波形、青色の波形、および、緑色の波形を、それぞれ、実線、点線、一点鎖線、および、二点鎖線により示している。
そして、制御部54は、測定値111の時系列の値を示す波形、電圧検出値113の時系列の値を示す波形、および、電流検出値112の時系列の値を示す波形を、この順に横に(左右に)並べて表示部52に表示させる。また、制御部54は、3つのチップ60a、60b、および、60cの各々ごとに、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値(波形)を表示部52に表示させるように構成されている。
具体的には、制御部54は、チップ60aの番号を1、チップ60bの番号を2、チップ60cの番号を3として、チップ60a、60b、および、60cの各々を、この順に上下に並べて、各々の測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の時系列の値(波形)を表示部52に表示させる。すなわち、制御部54は、現在分析が行われている最中の3つのチップ60a~60cの各々における測定により取得された測定値111と、電流検出値112および電圧検出値113とをリアルタイムで表示させる。また、制御部54は、3つのチップ60a~60cの各々において現在測定が行われている測定対象に対応するウェル70aまたは71aの位置を示す表示を表示部52に表示させる。
たとえば、図7に示す例では、試料配置部71の位置X1A(図8参照)のウェル71aに配置されている測定対象を、番号1のチップ60a、番号2のチップ60b、番号3のチップ60cの各々で分析(測定)している最中に取得された測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の時系列の値(波形)が表示されている。
また、図8に示すように、制御部54は、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bと、スケジュール情報52cとを表示部52に表示させるように構成されている。また、電圧印加部20による電圧の印加を開始した時点を0秒として、現在までの経過時間を横軸として示すように、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値が表示されている。
そして、図7および図8に示すように、本実施形態では、制御部54は、操作部51によって受け付けられた切り替え操作に基づいて、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示部52に表示させることと、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bと、スケジュール情報52cとを表示部52に表示させることとを切り替えるように構成されている。具体的には、制御部54は表示部52の上部に表示されている表示切り替えボタン52aに対するクリック動作などにより、表示を切り替えるための切り替え操作が受け付けられた場合に、表示部52の表示を切り替えるように構成されている。すなわち、制御部54は、操作部51に対する切り替え操作に基づいて、表示部52の表示を図7に示す状態と図8に示す状態との間で切り替えるように構成されている。
ウェル情報52bは、表示部52において、左上側の位置に表示される。ウェル情報52bは、プレート70の複数のウェル70aと、試料配置部71の複数のウェル71aとを示す情報である。具体的には、制御部54は、プレート70のウェル70aと、試料配置部71のウェル71aとのうちから、いずれのウェル70aまたは71aに測定対象が配置されているかを示す情報を含むウェル情報52bを表示部52に表示させる。言い換えれば、制御部54は、分析(測定)が行われるウェル70aおよび71aを示す情報をウェル情報52bとして表示させる。ウェル情報52bにおいて、測定が行われるウェル70aおよび71aは、測定が行われないウェル70aおよび70bとは異なる色(たとえば、青色)によって表示される。いずれのウェル70aおよび71aに配置されている測定対象に対して測定を行うかは、たとえば、作業者による入力操作に基づいて設定される。
スケジュール情報52cは、表示部52において、右上側の位置に表示される。スケジュール情報52cは、複数のウェル70aおよび71aに配置されている測定対象に対して、チップ60a~60cを用いた電気泳動による測定を行う順番を示す情報である。制御部54は、現在チップ60a~60cにおいて測定が行われている最中の測定対象の測定値111、電流検出値112、電圧検出値113の各々の時系列の値(波形)を表示部52の下側に表示させるとともに、これからチップ60a~60cにおいて測定が行われる予定の測定対象を、配置されているウェル70aおよび71aを示す情報と共に測定の順番に上から並べて表示させる。
また、制御部54は、スケジュール情報52cにおいて、測定の順番に加えて、対象のウェル70aおよび71aに配置されている測定対象がチップ60a~60cのうちのいずれを用いて測定されるかをチップの番号(1~3)によって示している。また、制御部54は、スケジュール情報52cにおいて、対応するウェル70aおよび71aに配置されている測定対象のタイプを示す情報を示している。測定対象は、上記のとおり基準となる基準試料と分離度合い(測定値111の波形)が不明のサンプルとの2種類を含む。制御部54は、スケジュール情報52cにおいて、基準試料を「サンプルスタンダード」、サンプルを「サンプル」として、測定対象のタイプを識別可能なように表示部52に表示させる。
(電気泳動分析方法について)
次に、図9を参照して、本実施形態による電気泳動システム100を用いた電気泳動分析方法について説明する。なお、ステップ201~ステップ208における制御処理は、制御部54(分析装置102)により記憶部53に記憶されている電気泳動分析プログラム53aが実行されることにより行われる。
まず、ステップ201において、測定を行うための測定条件情報が取得される。具体的には、測定が行われる測定対象が配置されているウェル70aおよび71aを示すウェル情報52b、測定順を示すスケジュール情報52c、および、ウェル70aおよび71aに配置されている測定対象のタイプを示す情報などが、電圧印加部20により印加される電圧の大きさおよび時間を示す情報などを含む測定条件情報と共に取得(設定)される。なお、これらの情報は、操作部51に対する入力操作に基づいて取得されてもよいし、記憶部53などに予め記憶されているものから取得されてもよい。
次に、ステップ202において、取得された測定条件情報を含む駆動信号が電気泳動装置101の制御部40に対して送信される。駆動信号には、測定条件情報に加えて、取得されたウェル情報52bおよびスケジュール情報52cなどが含まれる。この駆動信号に基づいて電気泳動装置101において、チップ60a~60cを用いた電気泳動による分析(測定)が設定された順に所定のウェル70aおよび71aの測定対象ごとに行われる。
次に、ステップ203において、電気泳動装置101の測定部30による測定に基づいて測定値111が取得される。測定値111は、測定の進行に伴ってリアルタイムで順次取得される。具体的には、予め設定された測定順に対応するウェル70aおよび71aのうちのいずれかに配置されている測定対象が、チップ60a~60cのいずれかに供給され、電圧印加部20による電圧の印加が開始される。これにより、チップ60a~60cのうちのいずれかにおいて、準備流路63に測定対象の導入が開始された時点から、測定部30の測定による測定値111がリアルタイムに取得される。
ステップ204では、電気泳動装置101の電圧印加部20により印加される電圧により流路61に流れる電流の電流検出値112が取得される。具体的には、電流検出部21による検出により電極65a~65dの各々に流れる電流の4つの電流検出値112が測定値111と同期してリアルタイムに取得される。
ステップ205では、電気泳動装置101の電圧印加部20により流路61に印加される電圧の電圧検出値113が取得される。具体的には、電圧検出部22による検出により電極65a~65dの各々に印加される電圧の4つの電圧検出値113が、測定値111と同期してリアルタイムに取得される。なお、ステップ203~ステップ205の測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の取得は、略同じタイミングにおいて実行される。
次に、ステップ206において、取得された測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値(波形)が、表示部52に表示される。測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値は、電圧印加部20による電圧の印加が開始された時点から現在に至るまでの共通の測定期間に亘る波形として並べて表示される。なお、ステップ203~ステップ206における測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の取得および表示は、準備流路63に測定対象を導入している最中と、測定対象を測定している最中とにおいて、リアルタイムに更新される。
次に、ステップ207において、表示を切り替えるための切り替え操作が受け付けられたか否かが判断される。切り替え操作が受け付けられたと判断された場合には、ステップ208に進む。また、切り替え操作が受け付けられたと判断されない場合には、制御処理が終了される。
ステップ208では、受け付けられた切り替え操作に基づいて、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示部52に表示させることと、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bと、スケジュール情報52cとを表示部52に表示させることとが切り替えられる。
ステップ203~ステップ208における制御処理は、1つのチップ60a(60bまたは60c)において、所定のウェル70aまたは71aに配置された測定対象に対する測定(分析)が完了するまで行われる。そして、所定のウェル70aまたは71aに配置された測定対象に対する測定(分析)が完了した場合には、スケジュール情報52cに従って、次のウェル70aまたは71aに配置されている新たな測定対象に対する測定が実行される。また、チップ60a~60cの各々における測定は、同時進行に行われる。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態の電気泳動システム100では、上記のように、測定対象の測定を行っている最中に、測定値111の時系列の値と電流検出値112の時系列の値との各々を表示部52に表示させる。ここで、測定値111に異常が生じている場合において電流(電流検出値112)にも異常が生じている場合には、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分(電圧印加部20、配線部材、または、電極65a~65dなど)の異常、または、測定対象を流路61に充填させるための工程における異常(供給部10の異常)などの可能性が考えられる。一方で、測定値111に異常が生じている場合において電流(電流検出値112)に異常が生じていない場合には、流路61が形成される部材(チップ60a~60c)の劣化の可能性が考えられる。そこで、上記のように、測定対象の測定を行っている最中に、測定値111の時系列の値と電流検出値112の時系列の値との各々を表示部52に表示させることによって、表示部52を視認することにより測定値111と電流(電流検出値112)との各々に異常が生じているか否かを確認することができる。そのため、測定値111に異常が生じている場合に、電流に異常が生じているか否かを確認することができるので、測定値111の異常の要因を、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分(電圧印加部20、配線部材、または、電極65a~65dなど)の異常、または、測定対象を流路61に充填させるための工程における異常(供給部10の異常)などの可能性と、流路61が形成される部材(チップ60a~60c)の劣化の可能性とのうちから絞り込むことができる。その結果、電気泳動により測定された測定値111に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担を軽減することができる。
また、上記実施形態では、以下のように構成したことによって、更なる効果が得られる。
すなわち、本実施形態では、上記のように、電気泳動システム100は、測定値111と電流検出値112とを取得する分析装置102を備え、分析装置102(制御部54)は、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を、測定対象の測定を行っている最中にリアルタイムに更新しながら表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、分析装置102により測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値がリアルタイムに更新されながら表示部52に表示されるため、作業者は、表示部52を視認することによって、リアルタイムに更新される最新の測定値111と電流検出値112との時間的な変化を確認することができる。そのため、作業者は、測定値111と電流検出値112とに異常が生じているか否かをより容易に確認することができる。その結果、電流に異常が生じているか否かをより容易に確認することができるので、測定値111の異常の要因を判別するための作業者の作業負担をより軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電気泳動装置101は、流路61に印加される電圧を検出する電圧検出部22を含み、分析装置102(制御部54)は、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値に加えて、測定対象の測定を行っている最中に電圧検出部22により検出された電圧の電圧検出値113の時系列の値を表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、作業者は、測定を行っている最中に、測定値111および電流検出値112の時系列の値に加えて電圧検出値113の時系列の値を確認することができる。ここで、電圧に異常が生じている場合には、測定対象自体および流路61が形成される部材(チップ60a~60c)ではなく、電流を流すための構成(電圧印加部20、配線部材、または、電極65a~65dなど)に異常が生じている可能性が考えられる。そのため、作業者は、測定値111および電流検出値112に加えて、電圧検出値113を確認することによって、測定値111の異常の原因の種類をより絞り込むことができる。その結果、電気泳動により測定された測定値111に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担をより軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、分析装置102(制御部54)は、共通の測定期間に亘る測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を波形として表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、測定値111に異常が生じているタイミングと電流検出値112に異常が生じているタイミングとを容易に比較することができる。そのため、作業者は、測定値111に異常が生じている場合に、電流検出値112に異常が生じているか否かをより直観的に確認することができる。その結果、測定値111に異常が生じている場合における異常の要因を判別するための作業者の作業負担をより軽減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、分析装置102(制御部54)は、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を並べて表示部52に表示させるように構成されている。ここで、電気泳動の測定値111は、分離された測定対象の各成分が検出されるたびに値が上昇するように変化するため、時間の経過に伴って複数のピークを有する波形となる。一方で、電気泳動において検出される電流が略一定の直流電流であるため、電流検出値112の時系列の値は、略一定の値を示す。そのため、互いに形状の異なる測定値111と電流検出値112とを重畳させて表示させた場合には、測定値111と電流検出値112との両方の視認性が低下すると考えられる。これに対して、本実施形態では、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を並べて表示部52に表示させることにより、測定値111と電流検出値112との視認性が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、分析装置102(制御部54)は、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値に加えて、測定対象が配置される複数の配置位置である複数のウェル70aおよび71aを示すウェル情報52bと、複数のウェル70aおよび71aの各々に配置されている測定対象の測定順を示すスケジュール情報52cとを表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、測定値111と電流検出値112とに加えて、ウェル情報52bとスケジュール情報52cとが表示されているため、作業者は、現在測定が行われている測定対象の情報を確認することができる。そのため、測定値111に異常が生じている場合に、いずれのウェル70aまたは71aに配置されている測定対象を測定している場合に異常が生じているかを容易に確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、分析装置102(制御部54)は、作業者による入力操作を受け付ける操作部51によって受け付けられた切り替え操作に基づいて、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を表示部52に表示させることと、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bとスケジュール情報52cとを表示部52に表示させることとを切り替えるように構成されている。このように構成すれば、作業者は、操作部51を操作することによって、測定値111と電流検出値112とを表示することと、測定値111および電流検出値112に加えて、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cを表示することとを容易に切り換えることができる。また、測定値111および電流検出値112に加えて、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cが表示されている状態から、測定値111および電流検出値112のみが表示されている状態に切り替えることによって、測定値111および電流検出値112を拡大して表示することができる。そのため、操作部51に対する操作によって、測定値111および電流検出値112の視認性を容易に向上することができる。
また、本実施形態では、上記のように、電流検出部21は、流路61に配置されている複数の電極65a~65dの各々を流れる電流を検出し、分析装置102(制御部54)は、複数(4つ)の電極65a~65dの各々に流れる電流の各々に対応する複数(4つ)の電流検出値112の各々の時系列の値を、互いに異なる色によって識別可能な状態で表示部52に重畳させて表示させるように構成されている。このように構成すれば、作業者は、複数(4つ)の電極65a~65dの各々に流れる電流を容易に視覚的に区別して確認することができる。そのため、作業者は、検出された電流の電流検出値112をより詳細に区別して確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、流路61は、分離流路62に測定対象を案内するための準備流路63を含み、電流検出部21は、分離流路62の両端(リザーバ部64cおよび64d)と準備流路63の両端(リザーバ部64aおよび64b)との各々に配置されている複数の電極65a~65dの各々を流れる電流を検出し、分析装置102(制御部54)は、測定対象の測定を行っている最中と、準備流路63に測定対象を導入している最中とに、複数の電極65a~65dの各々に流れる電流の各々に対応する複数(4つ)の電流検出値112の各々の時系列の値と、測定値111の時系列の値とを表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、測定対象を電気泳動により分離させて測定している最中に加えて、測定対象を準備流路63に導入している最中において異常が生じた場合にも、電流検出値112を確認することができる。そのため、作業者は、測定値111に異常が生じている場合に、測定の準備段階に異常が生じていたか否かを確認することができる。
また、本実施形態では、上記のように、測定部30は、内部に流路61が設けられた複数のチップ60a~60c(流路部材)の各々の流路61において、電気泳動により分離された測定対象を測定し、電流検出部21は、複数のチップ60a~60cの各々の流路61に流される電流を検出し、分析装置102(制御部54)は、複数のチップ60a~60cの各々ごとに、測定値111と電流検出値112との各々の時系列の値を表示部52に表示させるように構成されている。このように構成すれば、作業者は、複数のチップ60a~60cの流路61において同時進行で測定を行う場合にも、それぞれの流路61において異常が生じているか否かを容易に区別して確認することができる。
(本実施形態による電気泳動分析方法および電気泳動分析プログラムの効果)
本実施形態の電気泳動分析方法および電気泳動分析プログラム53aでは、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態の電気泳動分析方法および電気泳動分析プログラム53aでは、上記のように構成することにより、測定対象の測定を行っている最中に、測定値111の時系列の値と電流検出値112の時系列の値との各々を表示部52に表示させる。ここで、測定値111に異常が生じている場合において電流(電流検出値112)にも異常が生じている場合には、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分(電圧印加部20、配線部材、または、電極65a~65dなど)の異常、または、測定対象を流路61に充填させるための工程における異常(供給部10の異常)などの可能性が考えられる。一方で、測定値111に異常が生じている場合において電流(電流検出値112)に異常が生じていない場合には、流路61が形成される部材(チップ60a~60c)の劣化の可能性が考えられる。そこで、上記のように、測定対象の測定を行っている最中に、測定値111の時系列の値と電流検出値112の時系列の値との各々を表示部52に表示させることによって、表示部52を視認することにより測定値111と電流(電流検出値112)との各々に異常が生じているか否かを確認することができる。そのため、測定値111に異常が生じている場合に、電流に異常が生じているか否かを確認することができるので、測定値111の異常の要因を、測定対象自体の濃度などの異常、電流を流すための電源部分(電圧印加部20、配線部材、または、電極65a~65dなど)の異常、または、測定対象を流路61に充填させるための工程における異常(供給部10の異常)などの可能性と、流路61が形成される部材(チップ60a~60c)の劣化の可能性とのうちから絞り込むことができる。その結果、電気泳動により測定された測定値111に異常が生じている場合に、異常の要因を判別するための作業者の作業負担を軽減することが可能な電気泳動分析方法および電気泳動分析プログラム53aを提供することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、電気泳動による測定を行う電気泳動装置101と、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の表示を行う分析装置102とが、別個に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電気泳動による測定を行う電気泳動装置101を、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の表示を行うように構成してもよい。また、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113を表示する表示装置(表示部)を、電気泳動装置101および分析装置102と別個に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の3つの時系列の値を表示部52に表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電圧検出値113の時系列の値を表示させずに、測定値111および電流検出値112の2つの時系列の値を表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、電圧印加部20による電圧の印加が開始された時点からの共通の測定期間に亘る測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示部52に表示する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、電圧印加部20による電圧の印加が開始された時点からの電流検出値112、および、電圧検出値113の時系列の値を表示するとともに、分離流路62における電気泳動が開始された時点(図5および図6の時点T1)からの測定値111の時系列の値を表示させるようにしてもよい。また、測定対象の測定を行っている最中(分離流路62における電気泳動が開始された時点から)の共通の測定期間に亘る測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を表示させるようにしてもよい。また、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々が、互いに異なる期間の時系列の値を示すように表示されていてもよい。
また、上記実施形態では、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を横に(左右に)並べて表示させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を縦に(上下に)並べて表示させてもよい。また、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値を重畳させて表示させてもよい。その場合には、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値のみを重畳させて表示させるほうが好ましい。
また、上記実施形態では、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cを表示させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cのいずれかを測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値と共に表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、操作部51によって受け付けられた切り替え操作に基づいて、表示を切り替える例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、測定値111、電流検出値112、および、電圧検出値113の各々の時系列の値に加えて、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cを表示させた状態で、表示を切り替えないようにしてもよい。また、ウェル情報52bおよびスケジュール情報52cのいずれか一方を消去するように表示を切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、複数の電極65a~65dの各々を流れる電流の4つの電流検出値112の時系列の値を表示させる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、複数の電極65a~65dの各々を流れる電流のうちの1つの電流検出値112の時系列の値を表示させるようにしてもよい。また、分離流路62の電流と、準備流路63の電流とを1つずつ示すように2つの電流検出値112を表示させるようにしてもよい。電圧検出値113も同様に、4つではなく1つの電圧検出値113または2つの電圧検出値113を表示させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、チップ60a~60c(流路部材)に、分離流路62に測定対象を案内するための準備流路63が設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、チップ60a~60c(流路部材)を、準備流路63を含まず、分離流路62のみを有するように構成してもよい。また、分離流路62および準備流路63が互いに貫通するように交差する形状(十字形)ではなく、T字形となるように分離流路62に対して準備流路63を交差させるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、電気泳動装置101を、複数(3つ)のチップ60a~60c(流路部材)の各々の測定を行うように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、1つまたは2つのチップ(流路部材)の測定を行うようにしてもよいし、4つ以上のチップの測定を行うようにしてもよい。また、電気泳動装置101が3つのチップ60a~60c(流路部材)の各々の測定を行うように構成されている場合にも、1つまたは2つのチップのみを指定(選択)して測定を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、電気泳動装置101を、マイクロチップ電気泳動を行うように構成する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マイクロチップを用いないキャピラリ電気泳動を行うように構成してもよい。
また、上記実施形態では、測定対象の分離度合い(移動度)の測定を、蛍光検出により行う例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、試薬による着色によって、測定対象の分離された成分を検出するようにしてもよい。
[態様]
上記した例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(項目1)
測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定する測定部と、前記流路に流される電流を検出する電流検出部と、を含む電気泳動装置を備え、
前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定部により測定された前記測定対象の測定値の時系列の値と、前記電流検出部により検出された電流の電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるように構成されている、電気泳動システム。
(項目2)
前記測定値と前記電流検出値とを取得する分析装置をさらに備え、
前記分析装置は、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を、前記測定対象の測定を行っている最中にリアルタイムに更新しながら前記表示部に表示させるように構成されている、項目1に記載の電気泳動システム。
(項目3)
前記電気泳動装置は、前記流路に印加される電圧を検出する電圧検出部をさらに含み、
前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記測定対象の測定を行っている最中に前記電圧検出部により検出された電圧の電圧検出値の時系列の値を前記表示部に表示させるように構成されている、項目1または2に記載の電気泳動システム。
(項目4)
共通の測定期間に亘る前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を波形として前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~3のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目5)
前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を並べて前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~4のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目6)
前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記測定対象が配置される複数の配置位置である複数のウェルを示すウェル情報と、前記複数のウェルの各々に配置されている前記測定対象の測定順を示すスケジュール情報とを前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~5のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目7)
作業者による入力操作を受け付ける操作部によって受け付けられた切り替え操作に基づいて、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を前記表示部に表示させることと、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記ウェル情報と前記スケジュール情報とを前記表示部に表示させることとを切り替えるように構成されている、項目6に記載の電気泳動システム。
(項目8)
前記電流検出部は、前記流路に配置されている複数の電極の各々を流れる電流を検出し、
前記複数の電極の各々に流れる電流の各々に対応する複数の前記電流検出値の各々の時系列の値を、互いに異なる色によって識別可能な状態で前記表示部に重畳させて表示させるように構成されている、項目1~7のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目9)
前記流路は、前記分離流路に前記測定対象を案内するための準備流路をさらに含み、
前記電流検出部は、前記分離流路の両端と前記準備流路の両端との各々に配置されている複数の電極の各々を流れる電流を検出し、
前記測定対象の測定を行っている最中と、前記準備流路に前記測定対象を導入している最中とに、前記複数の電極の各々に流れる電流の各々に対応する複数の前記電流検出値の各々の時系列の値と、前記測定値の時系列の値とを前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~8のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目10)
前記測定部は、内部に前記流路が設けられた複数の流路部材の各々の前記流路において、電気泳動により分離された前記測定対象を測定し、
前記電流検出部は、前記複数の流路部材の各々の前記流路に流される電流を検出し、
前記複数の流路部材の各々ごとに、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を前記表示部に表示させるように構成されている、項目1~9のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
(項目11)
測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定した測定値を取得するステップと、
前記流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、
前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定値の時系列の値と前記電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、を備える、電気泳動分析方法。
(項目12)
測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定した測定値を取得するステップと、
前記流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、
前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定値の時系列の値と前記電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、をコンピュータに実行させる、電気泳動分析プログラム。
21 電流検出部
22 電圧検出部
30 測定部
60a~60c チップ(流路部材)
61 流路
62 分離流路
63 準備流路
65a~65d 電極
100 電気泳動システム
101 電気泳動装置
102 分析装置(コンピュータ)
111 測定値
112 電流検出値
113 電圧検出値

Claims (12)

  1. 測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定する測定部と、前記流路に流される電流を検出する電流検出部と、を含む電気泳動装置を備え、
    前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定部により測定された前記測定対象の測定値の時系列の値と、前記電流検出部により検出された電流の電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるように構成されている、電気泳動システム。
  2. 前記測定値と前記電流検出値とを取得する分析装置をさらに備え、
    前記分析装置は、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を、前記測定対象の測定を行っている最中にリアルタイムに更新しながら前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1に記載の電気泳動システム。
  3. 前記電気泳動装置は、前記流路に印加される電圧を検出する電圧検出部をさらに含み、
    前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記測定対象の測定を行っている最中に前記電圧検出部により検出された電圧の電圧検出値の時系列の値を前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1または2に記載の電気泳動システム。
  4. 共通の測定期間に亘る前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を波形として前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1~3のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  5. 前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を並べて前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  6. 前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記測定対象が配置される複数の配置位置である複数のウェルを示すウェル情報と、前記複数のウェルの各々に配置されている前記測定対象の測定順を示すスケジュール情報とを前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  7. 作業者による入力操作を受け付ける操作部によって受け付けられた切り替え操作に基づいて、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を前記表示部に表示させることと、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値に加えて、前記ウェル情報と前記スケジュール情報とを前記表示部に表示させることとを切り替えるように構成されている、請求項6に記載の電気泳動システム。
  8. 前記電流検出部は、前記流路に配置されている複数の電極の各々を流れる電流を検出し、
    前記複数の電極の各々に流れる電流の各々に対応する複数の前記電流検出値の各々の時系列の値を、互いに異なる色によって識別可能な状態で前記表示部に重畳させて表示させるように構成されている、請求項1~7のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  9. 前記流路は、前記分離流路に前記測定対象を案内するための準備流路をさらに含み、
    前記電流検出部は、前記分離流路の両端と前記準備流路の両端との各々に配置されている複数の電極の各々を流れる電流を検出し、
    前記測定対象の測定を行っている最中と、前記準備流路に前記測定対象を導入している最中とに、前記複数の電極の各々に流れる電流の各々に対応する複数の前記電流検出値の各々の時系列の値と、前記測定値の時系列の値とを前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1~8のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  10. 前記測定部は、内部に前記流路が設けられた複数の流路部材の各々の前記流路において、電気泳動により分離された前記測定対象を測定し、
    前記電流検出部は、前記複数の流路部材の各々の前記流路に流される電流を検出し、
    前記複数の流路部材の各々ごとに、前記測定値と前記電流検出値との各々の時系列の値を前記表示部に表示させるように構成されている、請求項1~9のいずれか1項に記載の電気泳動システム。
  11. 測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定した測定値を取得するステップと、
    前記流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、
    前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定値の時系列の値と前記電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、を備える、電気泳動分析方法。
  12. 測定対象を分離するための分離流路を含む流路において電気泳動により分離された前記測定対象を測定した測定値を取得するステップと、
    前記流路に流される電流の電流検出値を取得するステップと、
    前記測定対象の測定を行っている最中に、前記測定値の時系列の値と前記電流検出値の時系列の値との各々を表示部に表示させるステップと、をコンピュータに実行させる、電気泳動分析プログラム。
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