JP2023082868A - 基板処理装置、及び冷却方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023082868000001
【課題】基板処理装置において、装置の外部に制御部の冷却のための排気をせず、制御部を冷却できるようにする。
【解決手段】基板を保持するテーブル30と、基板を処理する処理ユニット20と、テーブル30と処理ユニット20とが配設された処理空間を囲繞するカバー部7と、処理空間に液体を供給する液体供給部29と、少なくとも処理ユニット20を制御する制御部80と、制御部80を収容する電装ボックス109と、制御部80を冷却するためのエア流路50と、を備え、カバー部7は、内側カバー702と、外側カバー703と、で二重形成され、エア流路50は、電装ボックス109と、内側カバー702と外側カバー703との間と、を連通する基板処理装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の基板を処理する基板処理装置、及び基板処理装置の制御部の冷却方法に関する。
半導体ウェーハ等の基板を処理する基板処理装置(例えば、研削装置や研磨装置)内には、基板処理装置を構成する各ユニットに動作信号を送って駆動させるための制御部が設置されている。制御部は、例えば電子回路や電子部品などを含み、電子回路や電子部品基板に固定されていてもよい。そして、制御部を冷却するために、従来は、装置の外部から吸気して、また、制御部から発せられた熱を帯びた空気を装置の外に排気していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-109324号公報
しかし、従来においては装置内の汚れを装置の外部にまき散らす恐れや、基板処理装置が設置されている部屋(クリーンルーム等)の空気を撹乱する恐れがあり、問題となっていた。
よって、基板処理装置においては、装置の外部に制御部の冷却のための排気をせず、制御部を冷却できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、基板を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された基板を処理する処理ユニットと、該保持テーブルと該処理ユニットとが配設された処理空間を囲繞するカバー部と、該処理空間に液体を供給する液体供給部と、少なくとも該処理ユニットを制御する制御部と、該制御部を収容する電装ボックスと、該制御部を冷却するためのエア流路と、を備える基板処理装置であって、該カバー部は、内側カバーと、外側カバーと、で二重に形成され、該エア流路は、該電装ボックスと、該内側カバーと該外側カバーとの間と、を連通することを特徴とする基板処理装置である。
ここで、前記エア流路は、エアを循環させるファンをさらに有すると好ましい。
また、前記処理空間には、霧状となった前記液体を吸引するダクトをさらに有すると好ましい。
例えば、前記処理ユニットは、基板を加工する加工具を有する。
例えば、前記液体は、基板を洗浄する洗浄水であり、前記処理ユニットは、洗浄ユニットであり、前記液体供給部は、洗浄水供給ノズルを有する。
また、上記課題を解決するための本発明は、前記基板処理装置における前記制御部の冷却方法であって、前記処理空間に前記液体供給部から前記液体を供給し、該液体の供給に伴い霧状となった該液体の気化により前記カバー部が冷却されるカバー部冷却ステップと、前記電装ボックスから排気されたエアが該カバー部に接触する事で冷却され、前記エア流路内を循環することで該制御部を冷却する制御部冷却ステップと、を備える冷却方法である。
本発明に係る基板処理装置は、電装ボックスから排気されたエアが、処理空間で霧状となった液体の気化冷却により冷却されるカバー部に接触して冷却された後に電装ボックスに戻ることで、電装ボックスから装置の外部にエアを排気せず、装置内部で冷却機構を構築することができるため、装置外部に装置内の汚れを排出するおそれや、装置外部のエアの流れを従来においては起き得た排気していたエアによって攪乱してしまうという事態が生じるおそれを低減できる。
また処理空間内で霧状となった液体の噴霧が気化することで加工ユニットが冷却されて収縮してしまうことを、気化冷却されるカバー部が電装ボックスから流れてきたエア(温められたエア)から熱を奪うことで防止でき、加工品質を保つことができる。即ち、従来処理ユニット(例えば、研削ユニット)を支持するスピンドルやコラムなどに断熱材の設置していた場合は、これを設置しない、又は設置数を減らすことが可能となる。
処理空間に、霧状となった液体を一定量ずつ吸引するダクトを配設することで、処理空間内が乾燥しやすくなるため、さらに処理空間に供給され霧状となった液体を気化しやすくし、冷却効果を高めることが可能となる。
基板処理装置(研削装置)の一例を示す平面図である。 基板処理装置のカバー部、粗研削ユニット、粗研削送りユニット、仕上げ研削ユニット、及び仕上げ研削送りユニットを説明する斜視図である。 処理ユニットが粗研削ユニットであり、加工具として研削ホイールを備えている場合を説明する斜視図である。 処理ユニットが研磨ユニットであり、加工具として研磨パッドを備えている場合を説明する斜視図である。 処理ユニットが切削ユニットであり、加工具として切削ブレードを備えている場合を説明する斜視図である。 基板処理装置(スピンナ洗浄装置)の一例を示す平面図である。 基板処理装置(スピンナ洗浄装置)の一例を示す斜視図である。
図1に示す基板処理装置1(以下、研削装置1とする)は、保持テーブル30上に吸引保持された基板90を粗研削ユニット20等によって研削加工する装置であり、研削装置1の装置ベース10上の前方(-Y方向側)は、保持テーブル30に対して基板90の着脱が行われる着脱領域であり、装置ベース10上の後方(+Y方向側)は、粗研削ユニット20等によって保持テーブル30上に吸引保持された基板90の研削加工が行われる加工領域である。なお、本発明に係る基板処理装置1は、図1、図2に示すように回転するターンテーブル39で保持テーブル30で吸引保持された基板90を粗研削ユニット20、又は仕上げ研削ユニット21の下方に位置づけ可能な2軸の研削装置に限定されるものではなく、研削ユニットが一軸であり、電動スライダ等によって基板90を吸引保持した保持テーブル30をY軸方向に直動させ研削ユニットの下方に位置付けるいわゆるマニュアルタイプの研削装置であってもよいし、研磨パッドで基板90を研磨する研磨装置、研削研磨装置、又は切削ブレードで基板90を切削してチップに分割する切削装置等であってもよい。
図1に示す基板90は、例えば、円形板状のシリコン半導体ウェーハである。基板90は、デバイスが分割予定ラインに区画された領域に複数形成されていてもよいし、デバイスが形成されていないものであってもよい。基板90は、シリコン以外にガリウムヒ素、サファイア、窒化ガリウム、樹脂、セラミックス、又はシリコンカーバイド等で構成されていてもよいし、パッケージ基板等でもよい。
装置ベース10の-Y方向側の正面には、第1のカセットステージ及び第2のカセットステージが並べて設けられており、第1のカセットステージには加工前の基板90が棚状に複数枚収容される第1のカセット151が載置され、第2のカセットステージには加工後の基板90が棚状に複数枚収容される第2のカセット152が載置される。
第1のカセット151の開口の後方には、第1のカセット151から加工前の基板90を搬出するとともに加工後の基板90を第2のカセット152に搬入するロボット153が配設されている。ロボット153は、電動スライダ等によって全体がX軸方向に往復移動可能となっており、また、多関節アームによって水平面内を旋回移動可能なロボットハンドを備えている。
ロボット153に隣接する位置には、ロボット153から基板90を受け取りY軸方向に直動可能な搬送パッド154が配設されており、搬送パッド154の移動経路下には、例えばセンタリングテーブル155が配設されている。
搬送パッド154によってセンタリングテーブル155に載置され、センタリングテーブル155によって中心位置が検出された基板90は、ローディングアーム156によって、センタリングテーブル155から保持テーブル30に搬送される。ローディングアーム156の横には、研削加工後の基板90を保持テーブル30から搬出するアンローディングアーム157が配設されている。そして、アンローディングアーム157の近傍には、加工後の基板90を洗浄する枚葉式の洗浄ユニット158が配設されている。
図1、図2に示す保持テーブル30は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなる上面である保持面300に図示しない吸引源が連通している。そして、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、保持面300に伝達されることで、保持テーブル30は保持面300上で基板90を吸引保持することができる。
図1に示すように、装置ベース10上には、平面視円形のターンテーブル39が配設され、ターンテーブル39の上面には、ターンテーブル39の中心を中心としてターンテーブル39の周方向に等間隔で保持テーブル30が例えば3つ配設されている。ターンテーブル39の中心を軸にターンテーブル39を自転させることによって、基板90を吸引保持した保持テーブル30を公転させ、ローディングアーム156の下方、粗研削ユニット20の下方、仕上げ研削ユニット21の下方へと保持テーブル30を順次位置付けることができる。
図2に示すように、装置ベース10上の後方(+Y方向側)には第1のコラム13が立設されており、第1のコラム13には粗研削送りユニット22が配設されている。粗研削送りユニット22は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するボールネジ220と、ボールネジ220と平行に配設された一対のガイドレール221と、ボールネジ220に連結しボールネジ220を回動させるモータ222と、内部のナットがボールネジ220に螺合し側部がガイドレール221に摺接する昇降ブロック223と、昇降ブロック223に連結され粗研削ユニット20を保持するホルダ224とから構成され、モータ222がボールネジ220を回動させると、これに伴い昇降ブロック223がガイドレール221にガイドされてZ軸方向に往復移動し、ホルダ224に支持された粗研削ユニット20もZ軸方向に往復移動する。
図1、図2、図3に示す保持テーブル30に保持された基板90を処理(研削)する処理ユニットである粗研削ユニット20は、図3に詳しく示すように、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)であるスピンドル200と、スピンドル200を回転可能に支持するハウジング201と、スピンドル200を回転駆動するモータ202と、スピンドル200の下端に接続された円形状のマウント203の下面に着脱可能に接続された加工具である研削ホイール204とを備える。そして、研削ホイール204は、ホイール基台と、ホイール基台の底面に環状に装着された略直方体形状の複数の粗研削砥石205とを備える。粗研削砥石205は、例えば、砥石中に含まれる砥粒が比較的大きな砥石である。
図3に示すスピンドル200の内部には、ポンプ等からなる液体供給源290に配管291を介して連通し液体(例えば、純水等の加工水)の通り道となる図示しない流路が、スピンドル200の軸方向(Z軸方向)と、スピンドル200の先端に固定され研削ホイール204を取付けるマウント203と、ホイール基台と、に貫通形成されており、該流路は、ホイール基台の下面に、基板90に接触する粗研削砥石205に向かって加工水(液体)を噴出可能な開口を有している。本実施形態においては、液体供給源290と配管291とスピンドル200内の図示しない該流路とによって、口述するカバー部7内の処理空間708に液体(加工水)を供給する液体供給部29が構成される。加工水は、処理空間708内において、回転する研削ホイール204と保持テーブル30によって回転する基板90とによって、霧状の噴霧となる。この霧状となった液体には、非常に細かな研削屑が含まれている場合もある。
なお、液体供給部29は、基板90を研削する位置まで降下した研削ホイール204に隣接する位置に加工水ノズルを配設し、該加工水ノズルから粗研削砥石205と基板90との接触する加工領域に加工水(液体)を供給することで、処理空間708に液体を供給する構成となっていてもよい。
図1、図2に示す装置ベース10上の後方には、第2のコラム14が第1のコラム13にX軸方向に並んで立設しており、第2のコラム14には仕上げ研削送りユニット23が配設されている。仕上げ研削送りユニット23は、粗研削送りユニット22と同様に構成されており、仕上げ研削ユニット21をZ軸方向(鉛直方向)に仕上げ研削送りすることができる。仕上げ研削ユニット21は、砥石中に含まれる砥粒が比較的小さな仕上げ研削砥石を備えており、その他の構成は図3に示す粗研削ユニット20と略同様となっている。
図1、図2に示すように、研削装置1は、保持テーブル30と粗研削ユニット20及び仕上げ研削ユニット21とが配設された処理空間708を囲繞するカバー部7を備えている。例えば、図2に示すように、カバー部7は処理空間708として略矩形体状の加工室を形成し、本実施形態においては、カバー部7から露出している領域が、基板90を保持テーブル30に搬入出する搬入出エリア102となっている。また、該略矩形体状の処理空間708内には、使用されて研削屑を含み霧状とならず保持テーブル30から流下した研削水を排出するための排水機構が配設されている。
図2に示すように、装置ベース10上に立設されたカバー部7は、X軸方向両側の2枚の側板70と、側板70の上部に連結された天板71と、-Y方向側に位置する正面板72と、+Y方向側に位置する背面板73とを備えている。
図1に示す正面板72はその下部側が略長方形状に切り欠かれており、この切り欠かれた部分である入口720を回転するターンテーブル39が通過することで、保持テーブル30をカバー部7内の処理空間に進入させることができる。なお、正面板72には、該入口720を開閉する図示しないシャッター、又はエアカーテンが配設されている。研削加工中は、例えば該図示しないシャッター等によって該入口720から研削水噴霧がカバー部7外に飛散しないようになる。
図2に示すように、天板71には、粗研削ユニット20の研削ホイール204、及び仕上げ研削ユニット21の研削ホイールをカバー部7内に進入させる円形状のホイール通過口710が、それぞれの研削ホイールの直下に形成されている。
図1に示すように、本実施形態におけるカバー部7を構成する2枚の側板70は、それぞれ内側カバー702と、内側カバー702を囲繞する外側カバー703とを備えており、内側カバー702と外側カバー703との間に所定の隙間(空間)を備えた二重構造となっている。また、本実施形態におけるカバー部7を構成する背面板73は、それぞれ内側カバー732と、内側カバー732を囲繞する外側カバー733とを備えており、内側カバー732と外側カバー733との間に所定の隙間(空間)を備えた二重構造となっている。そして、側板70の上記所定の空間と背面板73の上記所定の空間とは連通しており、カバー部7は、+Z方向側から見た場合に平面視コの字のコの字状の空間709を備えている。そして、該コの字状の空間709をエアが移動することが可能となっている。
なお、図1に示す天板71及び正面板72も内側カバーと外側カバーとを備える二重構造となっていてもよい。
図1に示すように、カバー部7内の処理空間708には、研削加工中に霧状となった液体(研削水)を吸引するダクト74をさらに有する。ダクト74は、例えば正面板72に貫通形成されている。ダクト74には、図示しない真空発生装置やエジェクター機構等の吸引源が連通している。
図1に示すように、本発明に係る研削装置1は、少なくとも粗研削ユニット20及び仕上げ研削ユニット21の制御を行う制御部80を備えている。制御部80は、制御プログラムに従って演算処理するプロセッサ及びメモリ等の記憶媒体等の電子部品や電子回路を含んで構成されている。制御部80は、例えば有線又は無線の通信経路を介して、粗研削ユニット20、仕上げ研削ユニット21、粗研削送りユニット22、仕上げ研削送りユニット23、及びターンテーブル39等に電気的に接続されており、粗研削ユニット20における研削ホイール204の回転動作、粗研削送りユニット22による粗研削ユニット20の研削送り動作、及びターンテーブル39の回転動作、並びにロボット153による基板90の搬送動作等を制御する。
図1に示すように、装置ベース10上の後方には、制御部80を収容する電装ボックス109が立設している。電装ボックス109には、制御部80を冷却するためのエア流路50が連通している。エア流路50は、第1配管501と第2配管502とを備えており、第1配管501の一端は、例えば、電装ボックス109の左端側面に連通しており、他端は外側カバー703を介してコの字状の空間709に連通している。第2配管502の一端は、例えば、電装ボックス109の右端側面に連通しており、第2配管502の他端は例えば第1配管501の一端に対して、X軸方向の反対側における外側カバー703を介してコの字状の空間709に連通している。
例えば、背面板73の外側カバー733の中間部分には、電装ボックス109の中央部分に連通しエア流路50を構成する吸引配管503が連通しており、吸引配管503には、コの字状の空間709のエアを吸引して電装ボックス109内部に送り込む吸引ファン505が配設されている。吸引ファン505から電装ボックス109内に送り込まれるエアは、制御部80に吹き付けられる。
第1配管501の他端側、及び第2配管502の他端側には、電装ボックス109からエアを吸引してカバー部7のコの字状の空間709に送り込む第1のファン506と第2のファン507とがそれぞれ配設されている。
以下に、図1、図2に示す研削装置1において、保持テーブル30に保持された基板90を研削する場合の研削装置1の動作について説明する。また、合わせて、本発明に係る制御部80の冷却方法についても説明する。まず、図1に示すターンテーブル39が回転することで、基板90が載置されていない状態の保持テーブル30が公転し、保持テーブル30がローディングアーム156の近傍まで移動し搬入出エリア102(図2参照)内に位置付けされる。また、ロボット153が第1のカセット151から一枚の基板90をロボットハンドによって引き出して、搬送パッド154に基板90を受け渡す。搬送パッド154が、受け渡された基板90をセンタリングテーブル155に移動させる。次いで、センタリングテーブル155により基板90がセンタリングされる。
ローディングアーム156が、センタリングされた基板90を保持テーブル30上に搬送する。そして、図示しない吸引源が作動して、保持テーブル30が保持面300上で基板90を吸引保持する。次いで、ターンテーブル39が回転することで、ターンテーブル39、及び基板90を保持した保持テーブル30が、カバー部7内に正面板72の入口720を通過して進入する。
ターンテーブル39が所定角度公転することで、粗研削ユニット20の研削ホイール204(図3参照)の回転中心が基板90の回転中心に対して所定距離だけ水平方向にずれ、研削ホイール204の回転軌跡が基板90の回転中心を通るように基板90が位置づけられる。また、図1に示す制御部80による図3に示すモータ202の制御の下で、モータ202がスピンドル200を回転させるのに伴って、研削ホイール204が所定の回転速度で回転する。
さらに、制御部80による粗研削送りユニット22の制御の下で、粗研削ユニット20が粗研削送りユニット22によって-Z方向へと送られ、カバー部7内に天板71のホイール通過口710を通り進入し、研削ホイール204が基板90の上面に当接することで研削加工が行われる。研削中は、保持テーブル30が回転するのに伴って基板90も回転するので、研削ホイール204が基板90の上面の全面の研削加工を行う。また、図3に示す液体供給部29により、研削ホイール204と基板90の上面との接触箇所に対してスピンドル200を通して研削水(液体)が供給され、研削水による接触箇所の冷却、及び研削屑の洗浄除去が行われる。研削屑を含んだ研削水の一部は、カバー部7内の図示しない排水口から排水される。
研削加工が開始されることで細かな研削屑が生成されるとともに、研削水が霧状の噴霧となってカバー部7内の処理空間708に飛散する。なお、図2に示すホイール通過口710は、例えば研削ホイール204よりも僅かに大きく形成されており、その周囲には例えばシール部材が配設されており、該シール部材とカバー部7内に進入した研削ホイール204とによって、ホイール通過口710から噴霧がカバー部7外に飛散してしまうことが無いようになっている。また、カバー部7の正面板72の入口720も、シャッター又はエアカーテンなどによって噴霧の外部への飛散が防止される。
上記制御部80による処理ユニットである粗研削ユニット20の制御等によって、制御部80は発熱するため、制御部80を安定動作させるために冷却する必要がある。即ち、本発明に係る制御部80の冷却方法が実施される。
上記研削加工中においては、図1に示すダクト74に連通する図示しない吸引源が作動して、ダクト74からカバー部7の処理空間708内のエアを吸引する。なお、エアとともに細かな研削屑を含み霧状となった液体の噴霧も吸引するが、図示しない吸引源は、フィルター等を備えており、このフィルター等によって液体噴霧を適切に処理し、また、基板処理装置1が配設されているクリーンルーム内に漏らすことはない。
(1)カバー部冷却ステップ
カバー部7の処理空間708内において、研削ホイール204に供給されてから霧状となった液体(加工水)は、例えばカバー部7の内側カバー702、外側カバー703、内側カバー732、及び外側カバー733等に付着してから気化する。また、ダクト74によってカバー部7の処理空間708内のエアが吸引されることで、処理空間708内が乾燥しやすくなる(湿度が下がる)ため、霧状となった液体がさらに気化しやすくなる。
(2)制御部冷却ステップ
処理空間708内で霧状の研削水が気化する際の気化熱により、カバー部7が冷却される。そのため、コの字状の空間709に存在するエアが冷却される。そして、吸引ファン505が可動して、コの字状の空間709内の冷却されたエアが吸引配管503を通り電装ボックス109に送出される。そして、電装ボックス109内の制御部80が該冷却されたエアにより二次的に冷却される。
制御部80を冷却したエアは、制御部80の発する熱を吸収して温められる。そして、図1に示す第1のファン506及び第2のファン507が可動して、電装ボックス109内で制御部80の熱を吸収して温められたエアを、第1配管501及び第2配管502側に引き込み、第1配管501及び第2配管502を通してカバー部7のコの字状の空間709に戻す。即ち、コの字状の空間709内のエアが、電装ボックス109を通るとともに循環する。コの字状の空間709に戻ってきたエアは、再び、処理空間708内で霧状の液体が気化する際の気化熱により、カバー部7が冷却されることで一緒に冷却される。なお、図2、図3に示す液体供給部29が処理空間708に供給する液体(研削水)が、大気より温度が低い場合には、制御部80に対するエアによる冷却効率がさらに上がる。従来の基板処理装置では、電装ボックスから発する熱を吸収した電装ボックス内のエアを、放熱ファンを用いて基板処理装置外に排出していたが、本発明に係る基板処理装置1においては、上記のように基板処理装置1外に該エアを放出していない。
本発明に係る基板処理装置1は、電装ボックス109から排気されたエアが、処理空間708で発生する霧状の液体(研削水)の気化冷却により冷却されるカバー部7に接触して冷却された後に電装ボックス109に戻ることで、電装ボックス109内から装置の外部にエアを排気せず、装置内部で冷却機構を構成することができるため、装置外部に装置内の汚れを排出するおそれや、装置外部のエアの流れ(クリーンルーム内のエアの流れ)を従来のように排気していたエアによって攪乱してしまうおそれを低減することが可能となる。
また処理空間708内で噴霧が気化することで例えば粗研削ユニット20のスピンドル200等が冷却されて収縮してしまうことを、気化冷却されるカバー部7が電装ボックス109から流れてきたエアから熱を奪うことで防止でき、基板90の加工品質を保つことができる。即ち、従来、粗研削ユニット20のスピンドル200、第1のコラム13、及び粗研削送りユニット22のボールネジ220などに断熱材の設置していた場合は、これを設置しない、又は設置数を減らすことが可能となる。
カバー部7内に形成される処理空間708には、霧状となった液体を一定量吸引するダクト74を配設することで、処理空間708内が乾燥しやすくなるため、さらに処理空間708に供給され霧状となった液体を気化しやすし、冷却効果を上げることが可能となる。
所定の厚みまで基板90が研削された後に、図3に示す粗研削ユニット20が上昇して、研削ホイール204が基板90から離間する。そして、図1に示すターンテーブル39が所定角度公転することで、仕上げ研削ユニット21と基板90との位置合わせが行われた後、仕上げ研削ユニット21によってカバー部7内で基板90の仕上げ研削が行われる。この間も、上記制御部80の冷却は先に説明したのと同様に行われる。
仕上げ研削が完了して、基板90から仕上げ研削ユニット21が離間した後、次いで、ターンテーブル39及び基板90を保持する保持テーブル30がカバー部7の正面板72に形成されている出口720を通過して、図2に示す搬入出エリア102に位置づけされる。そして、図1、図2に示すアンローディングアーム157が、研削後の基板90を洗浄ユニット158に搬送する。洗浄ユニット158が基板90を洗浄した後、ロボット153が基板90を第2のカセット152に搬入する。
本発明に係る基板処理装置1(研削装置1)は、上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、基板処理装置1を用いた基板90の研削を行う工程についても、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、上記制御部80の冷却は、基板処理装置1のアイドリング時、又は基板90を基板処理装置1内で研削しておらず保持テーブル30の洗浄を行っている時等に行ってもよい。
研削装置1は、例えば図3に示す粗研削ユニット20に代えて、以下に説明する処理ユニットを備えていてもよい。
図4は、処理ユニットの一例である研磨ユニット28である。研磨ユニット28は、軸方向がZ軸方向であるスピンドル280と、スピンドル280を回転可能に支持するハウジング281と、スピンドル280を回転駆動するモータ282と、スピンドル280の下端に接続された円形板状のマウント283と、マウント283の下面に図示しない円形板状のプラテンを介して取り付けられた研磨パッド284と、を備える。
鉛直方向(Z軸方向)の回転軸を軸に回転する保持テーブル30に吸引保持された基板90を研磨加工する加工具である円板状の研磨パッド284は、例えば、フェルト等の不織布からなり、マウント283の直径と同程度の大きさとなっており、また、保持テーブル30に保持される基板90の直径よりも大径となっている。
図1に示すスピンドル280からマウント283の内部には、Z軸方向に延びる図示しない研磨液流路が形成されており、この研磨液流路には研磨液を送出可能な図示しない研磨液供給源が連通している。図示しない研磨液供給源からスピンドル280に対して送出される研磨液は、研磨液流路の下端の開口から研磨パッド284に供給される。研磨パッド284の基板90の上面に当接する下面には、例えば図示しない格子状の溝が形成されており、研磨パッド284に供給された研磨液は主に格子状の溝内を流れて研磨パッド284の下面全面に広がっていく。
なお、研磨ユニット28は、研磨液を用いるCMP(化学的機械研磨)ではなく、基板90をドライ研磨する構成となっていてもよい。
研磨ユニット28がCMP研磨を行う場合、又はドライ研磨を行う場合のいずれにおいても、例えば、基板90のゲッタリングを行う場合等に加工水を使用することがある。ゲッタリングとは、シリコンウェーハ等の基板90の内部又は被研磨面に、ゲッタリングサイトと呼ばれる結晶欠陥/歪みなどを形成し、このゲッタリングサイトに金属汚染を引き起こす不純物を捕獲/固着するものである。
そして、スピンドル280の内部には、ポンプ等からなる液体供給源290に配管291を介して連通し加工水(例えば、純水)の通り道となる図示しない流路が、スピンドル280の軸方向(Z軸方向)に貫通形成されており、該流路は、基板90に接触する研磨パッド284の下面において噴出可能に開口している。本実施形態においては、液体供給源290と配管291と図示しない該流路とによって、図1に示す処理空間708に液体(加工水)を供給する液体供給部29が構成される。
なお、液体供給部29は、基板90を研磨する位置まで降下した研磨パッド284に隣接する位置に加工水ノズルを配設し、該加工水ノズルから研磨パッド284と基板90との接触する加工領域に加工水を供給することで、処理空間708に加工水を供給する構成となっていてもよい。そして、先に研削装置1を用いて説明した場合と略同様に、本発明に係る冷却方法が実施され、基板90に対する研磨加工中またはゲッタリング加工中に、研磨ユニット28に対する加工水の供給に伴い霧状となった加工水の気化により研磨ユニット28の研磨パッド284等が配設されるカバー部7が冷却され、エア流路50は、電装ボックス109と、コの字状の空間709と、を連通し、電装ボックス109から排気されたエアがカバー部7に接触する事で冷却され、エア流路50及び電装ボックス109内を循環することで制御部80を冷却することが可能となる。
図5は、処理ユニットの一例である切削ユニット25である。鉛直方向(Z軸方向)に上下動可能な切削ユニット25は、水平方向(Y軸方向)に延在する回転軸250を有するスピンドルユニットと、回転軸250を回転させる図示しないモータと、回転軸250に装着される円環状の切削ブレード252とを備えており、図示しないモータが回転軸250を回転駆動することに伴って切削ブレード252も高速で回転する。そして、切削ブレード252は、本実施形態においては水平方向に直動する保持テーブル30に吸引保持された基板90に対して、水平方向に相対的に移動しつつ基板90に切り込み切削を行っていく。なお、処理ユニットが切削ユニット25である場合には、保持テーブル30は図1に示すターンテーブル39によって公転するのではなく、図示しないボールねじ式の電動スライダ等によって水平方向に直動可能となっている。
切削ユニット25は、例えば、切削ブレード252に対し加工水(切削水)を切削ブレード252の外周方向から噴射する切削水供給ノズル257を備えている。回転する切削ブレード252に切削水が巻き込まれて、切削ブレード252と基板90との接触部位の洗浄及び冷却が行われる。また、切削ユニット25は、例えば、切削ブレード252の下部を切削ブレード252の幅方向両側(Y軸方向)から挟むように配設され水平に延在する一対の図示しない切削水供給ノズルを備えていてもよい。切削水供給ノズル257や図示しない一対の切削水供給ノズルは、ポンプ等からなる液体供給源290に配管291を介して連通し加工水(例えば、純水)が供給される。本実施形態においては、液体供給源290と配管291と切削水供給ノズル257や図示しない一対の切削水供給ノズルとによって、図1に示す処理空間708に液体(加工水)を供給する液体供給部29が構成される。
そして、先に図1に示す研削装置1を用いて説明した場合と略同様に、本発明に係る冷却方法が実施され、基板90に対する切削加工中に、切削ユニット25に対する切削水の供給に伴い霧状となった切削水の気化により切削ユニット25が配設されるカバー部42が冷却され、図1に示すエア流路50は、電装ボックス109と、コの字状の空間709と、を連通し、電装ボックス109から排気されたエアがカバー部42に接触する事で冷却され、エア流路50内を循環することで制御部80を冷却することが可能となる。
図6、図7は、基板処理装置の一例である枚葉式のスピンナ洗浄装置19である。基板処理装置19(スピンナ洗浄装置19)は、例えば、保持テーブル31を回転させるモータ及び回転軸等で構成される回転機構40と、保持テーブル31に保持された基板90を処理する処理ユニット44(以下、洗浄ユニット44とする)と、上端側に円形の開口を備えた有底円筒状のカバー部42と、を装置ベース190(図6にのみ図示)上に備えている。
図7に詳しく示す保持テーブル31は、例えば、その外形が円形状であり、ポーラス部材等からなり基板90を吸着する吸着部310と、吸着部310を支持する枠体311とを備える。吸着部310は図示しない吸引源に連通し、吸引源が吸引することで生み出された吸引力が、吸着部310の露出面であり枠体311の上面と面一に形成された保持面312に伝達されることで、保持テーブル31は保持面312上で基板90を吸引保持することができる。なお、図6においては、保持テーブル31の構成の一部を省略化して示している。
また、枠体311の周囲には、環状フレームを固定する固定クランプ314が例えば4つ均等に配設されている。固定クランプ314は、例えば、振り子式の固定クランプであり、保持テーブル31の回転が始まることで、錘が遠心力を受けてクランプ板が環状フレームを挟み込む構成となっている。なお、固定クランプ314は、バネ式のメカニカルクランプであってもよい。固定クランプ314は、基板90が、基板90よりも大径のシートに貼着され、該シートが環状フレームに貼着されていることで、基板90が環状フレームでハンドリング可能なワークセットとなっている場合に用いられる。
図7に示す回転機構40は、鉛直方向(Z軸方向)の回転軸を軸に保持テーブル31を回転させる。
保持テーブル31は、回転機構40を介して図示しないエアシリンダ等によって上下方向に移動可能に支持されている。保持テーブル31を上昇させて、保持テーブル31を基板90の搬入・搬出高さ位置に位置付け、また、保持テーブル31を下降させることで基板90を保持した状態の保持テーブル31を下降させて、保持テーブル31をカバー部42内における洗浄作業高さ位置に位置付ける。なお、カバー部42は、例えば、スライド式の蓋として、図示しない天板を備えていてもよい。
保持テーブル31は、保持テーブル31の外周を囲繞するカバー部42の処理空間429に収容されている。なお、図7においては、カバー部42の一部を切欠いて内部が把握できるように示している。保持テーブル31と洗浄ユニット44とが配設された円筒状の処理空間429を囲繞するカバー部42は、保持テーブル31を囲繞する円筒状の内側カバー420と、内側カバー420を囲繞する外側カバー422とを備えており、内側カバー420と外側カバー422との間に円筒状空間423を備えた二重構造となっている。この円筒状空間423をエアが移動可能となっている。
また、図7に示すように、カバー部42は、内側カバー420及び外側カバー422の下部に一体的に連接し中央に回転機構40が挿通される開口を有する底板421を備えている。底板421には、図示しない排出口が厚み方向に貫通形成されており、図示しない排出口には、保持テーブル31の保持面312上から流下した汚れを含んだ洗浄水をカバー部42の外部に排出するホースが接続されている。
図1に示すように、カバー部42内には、保持面312で吸引保持された基板90の上面に洗浄水を噴射し処理ユニット44を構成する洗浄水供給ノズル441と、保持面312で吸引保持された基板90の上面にエアを噴射するエア噴射ノズル442とが配設されている。洗浄水供給ノズル441及びエア噴射ノズル442は、例えばカバー部42の底板421から立設しており、外形が側面視略L字状となっており、それぞれの先端部分に形成された噴射口が保持テーブル31の保持面312に向かって開口している。両ノズルは、軸方向がZ軸方向である旋回軸を軸にして旋回可能となっており、保持テーブル31の上方から退避位置までそれぞれの噴射口を移動することができる。洗浄水供給ノズル441は、純水等の洗浄水を送出可能なポンプ等からなる液体供給源449に連通している。また、エア噴射ノズル442は、圧縮エアを送出可能なコンプレッサー等からなるエア供給源448に連通している。
本実施形態においては、液体供給源449と洗浄水供給ノズル441とによって、カバー部42内の処理空間429に液体(洗浄水)を供給する液体供給部446が構成される。
スピンナ洗浄装置19の円筒状の処理空間429には、処理空間429内で基板90に供給された後に霧状となった液体(洗浄水)を吸引するダクト424をさらに有する。ダクト424は、例えば内側カバー420及び外側カバー422に貫通形成されている。ダクト424には、図示しない真空発生装置やエジェクター機構等の吸引源が連通している。ダクト424と円筒状空間423とは非連通となっている。
図6に示すように、本発明に係る基板処理装置19は、少なくとも洗浄ユニット44の制御を行う制御部80を備えている。制御部80は、制御プログラムに従って演算処理するCPU及びメモリ等の記憶媒体等から構成されている。制御部80は、例えば有線又は無線の通信経路を介して、洗浄ユニット44、及び回転機構40に電気的に接続されており、洗浄ユニット44の洗浄水供給ノズル441の旋回動作や回転機構40による保持テーブル31の回転動作を制御する。
装置ベース190上の後方には、制御部80を収容する電装ボックス194が立設している。電装ボックス194には、制御部80を冷却するためのエア流路50が連通している。エア流路50は、第1配管501と第2配管502とを備えており、第1配管501の一端は、例えば、電装ボックス194の左端側面に連通しており、他端は外側カバー422を介して円筒状空間423に連通している。第2配管502の一端は、例えば、電装ボックス194の右端側面に連通しており、第2配管502の他端は例えば第1配管501の一端に対して保持テーブル31の中心を挟んで反対側において外側カバー422を介して円筒状空間423に連通している。
例えば、図6に示すように、カバー部42の外側カバー422の電装ボックス194側の中間部分には、電装ボックス194の中央部分に連通しエア流路50を構成する吸引配管503が連通しており、吸引配管503には、円筒状空間423のエアを吸引して電装ボックス194側に送り込む吸引ファン505が配設されている。
第1配管501の他端側及び第2配管502の他端側には、電装ボックス194からエアを吸引してカバー部42の円筒状空間423に送り込む第1のファン506と第2のファン507とがそれぞれ配設されている。
以下に、図6、図7に示すスピンナ洗浄装置19により基板90を洗浄する場合について説明する。
基板90が、保持テーブル31の上方に搬送され、基板90の中心が保持テーブル31の保持面312の中心におおよそ合致するようにして、保持面312に載置される。図示しない吸引源が生み出す吸引力が保持テーブル31の保持面312上に伝達されることで、保持テーブル31が基板90を吸引保持する。
そして、基板90を吸引保持する保持テーブル31が、カバー部42内における洗浄作業高さ位置まで下降する。さらに、例えば、図示しない天板がスライド移動して、カバー部42の処理空間429を閉じた状態にしてもよい。
次いで、図6に示す制御部80による制御の下で、洗浄水供給ノズル441が旋回移動し、洗浄水供給ノズル441の噴射口が保持テーブル31により吸引保持された基板90の上面の中央領域上方に位置付けられる。そして、液体供給源449から液体が洗浄水供給ノズル441に供給され、洗浄水供給ノズル441の噴射口から基板90の上面の中心部に向かって液体(例えば、洗浄水として純水)が噴射される。さらに、洗浄水を噴射する洗浄水供給ノズル441が、基板90の上方を所定角度で往復するように旋回移動する。また、保持テーブル31が所定の回転速度で回転することで、基板90の上面全面に洗浄水供給ノズル441から洗浄水が噴射される。
これにより、基板90が洗浄され、保持テーブル31の回転により発生する遠心力によって、洗浄水が、基板90の上面を中心側から外周側に向けて流れていき、保持テーブル31上からカバー部42の底板421へと流下する。
また、回転する基板90に接触した洗浄水が、霧状の噴霧となってカバー部42内の円柱状の処理空間429に飛散する。
上記制御部80による処理ユニットである洗浄水供給ノズル441の旋回移動制御等によって、制御部80は発熱するため、制御部80を安定動作させるために冷却する必要がある。即ち、本発明に係る冷却方法が実施される。
(カバー部冷却ステップ、及び制御部冷却ステップ)
上記洗浄中においては、ダクト74に連通する図示しない吸引源が作動して、ダクト74からカバー部42の処理空間429内のエアを吸引する。そして、カバー部42の処理空間429内において、研削ホイール204に供給されてから霧状となった液体(加工水)は、例えばカバー部42に付着してから気化する。また、ダクト424によってカバー部42の処理空間429内のエアが引かれることで、処理空間429内が乾燥しやすくなる(湿度が下がる)ため、霧状となった洗浄水がさらに気化しやすくなる。
処理空間429内で霧状の液体が気化する際の気化熱により、カバー部42が冷却される。そのため、カバー部42の内側カバー420と外側カバー422との間の円筒状空間423に存在するエアが冷却される。吸引ファン505が可動して、円筒状空間423内の冷却されたエアが吸引配管503を通り電装ボックス194内に送出される。そして、電装ボックス194内の制御部80が該冷却されたエアによりさらに冷却される。
制御部80を冷却したエアは、制御部80の発する熱を吸収する。そして、図6に示す第1のファン506及び第2のファン507が可動して、電装ボックス194内で制御部80の熱を吸収して温められたエアを、第1配管501及び第2配管502側に引き込み、第1配管501及び第2配管502を通して円筒状空間423に戻す。即ち、円筒状空間423内のエアが電装ボックス109を通るとともにエア流路50を循環する。円筒状空間423に戻ってきたエアは、再び、処理空間429内で霧状の液体(洗浄水)が気化する際の気化熱により、カバー部42が冷却されることで一緒に冷却される。なお、液体供給部446が処理空間429に供給する液体(洗浄水)が、大気より温度が低い場合には、制御部80に対するエアによる冷却効率がさらに上がる。従来の基板処理装置では、電装ボックスが発する熱を吸収した電装ボックス内のエアを、放熱ファンを用いて電装ボックス内から基板処理装置外に排出していたが、本発明に係る基板処理装置19においては、基板処理装置19外に該エアを放出していない。
洗浄水によって所定時間基板90の洗浄が行われた後、図6、図7に示す洗浄水供給ノズル441からの洗浄水の噴射が止められる。次いで、エア噴射ノズル442の噴射口から基板90の上面の中心部に向かってエアが噴射される。さらに、エアを噴射するエア噴射ノズル442が、基板90の上方を所定角度で往復するように旋回移動する。さらに、保持テーブル31を所定の回転速度で回転させることによって、基板90の上面全面がエアブローにより乾燥される。なお、エアブローによる乾燥ではなく、保持テーブル31の回転のみによるスピン乾燥を基板90に施してもよい。そして、基板90の乾燥が完了すると、エア噴射ノズル442が保持テーブル31上から旋回移動して退避し、基板90が保持テーブル31から搬出される。
本発明に係る基板処理装置19(スピンナ洗浄装置19)は、電装ボックス194から排気されたエアが、カバー部42内の処理空間429で発生する霧状の液体(洗浄水)の気化冷却により冷却されるカバー部42に接触して二次的に冷却された後に電装ボックス194に戻ることで、装置の外部に電装ボックス194からエアを排気せず、装置内部で冷却機構を構成することができるため、装置外部に装置内の汚れを排出するおそれや、装置外部のクリーンルーム内等のエアの流れを、従来のように排気していたエアによって攪乱してしまうといったおそれを低減することが可能となる。
また処理空間429内で霧状の洗浄水が気化することで洗浄ユニット44の各種ノズルが冷却されて収縮してしまうことを、気化冷却されるカバー部42が電装ボックス194から流れてきたエアから熱を奪うことで防止でき、加工品質を保つことができる。即ち、従来洗浄ユニット44を構成する各ノズルに断熱材を設置していた場合には、これを設置しない、又は設置数を減らすことが可能となる。
処理空間429には、霧状となった液体を一定量吸引するダクト424を配設することで、処理空間429内が乾燥しやすくなるため、さらに処理空間429に供給される液体を気化しやすくすることが可能となる。
本発明に係るスピンナ洗浄装置である基板処理装置19は、上記実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。また、基板処理装置19を用いた基板90の洗浄を行う工程についても、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
1:基板処理装置(研削装置) 10:装置ベース 109:電装ボックス
13:第1のコラム 14:第2のコラム
151:第1のカセット 152:第2のカセット 153:ロボット 154:搬送パッド 155:センタリングテーブル 156:ローディングアーム 157:アンローディングアーム 158:洗浄ユニット
20:粗研削ユニット(処理ユニット) 200:スピンドル 202:モータ 204:研削ホイール 205:粗研削砥石
22:粗研削送りユニット 220:ボールネジ 221:ガイドレール 222:モータ 223:昇降ブロック 224:ホルダ
21:仕上げ研削ユニット(処理ユニット)
25:切削ユニット(処理ユニット) 250:回転軸 252:切削ブレード
257:切削水供給ノズル
28:研磨ユニット(処理ユニット) 280:スピンドル 281:ハウジング
282:モータ 283:マウント 284:研磨パッド
29:液体供給部 290:液体供給源 291:配管
30:保持テーブル 300:保持面 39:ターンテーブル
7:カバー部
70:側板 702:内側カバー 703:外側カバー 708:処理空間 709:コの字状の空間
71:天板 710:ホイール通過口
72:正面板 720:入口
73:背面板 732:内側カバー 733:外側カバー
74:ダクト
50:エア流路 501:第1配管 502:第2配管 503:吸引配管
505:吸引ファン 506:第1のファン 507:第2のファン
80:制御部
19:基板処理装置(スピンナ洗浄装置) 190:装置ベース 194:電装ボックス
31:保持テーブル 310:吸着部 311:枠体 312:保持面 314:固定クランプ
40:回転機構
42:カバー部 420:内側カバー 421:底板 422:外側カバー 423:円筒状空間 424:ダクト 429:処理空間
44:洗浄ユニット(処理ユニット)
441:洗浄水供給ノズル 442:エア噴射ノズル
448:エア供給源
446:液体供給部 449:液体供給源
90:基板

Claims (6)

  1. 基板を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された基板を処理する処理ユニットと、
    該保持テーブルと該処理ユニットとが配設された処理空間を囲繞するカバー部と、
    該処理空間に液体を供給する液体供給部と、
    少なくとも該処理ユニットを制御する制御部と、
    該制御部を収容する電装ボックスと、
    該制御部を冷却するためのエア流路と、を備える基板処理装置であって、
    該カバー部は、内側カバーと、外側カバーと、で二重に形成され、
    該エア流路は、該電装ボックスと、該内側カバーと該外側カバーとの間と、を連通することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記エア流路は、エアを循環させるファンをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記処理空間には、霧状となった前記液体を吸引するダクトをさらに有することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記処理ユニットは、基板を加工する加工具を有することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3記載の基板処理装置。
  5. 前記液体は、基板を洗浄する洗浄水であり、
    前記処理ユニットは、洗浄ユニットであり、
    前記液体供給部は、洗浄水供給ノズルを有することを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求項3に記載の基板処理装置。
  6. 請求項1に記載の基板処理装置における前記制御部の冷却方法であって、
    前記処理空間に前記液体供給部から前記液体を供給し、該液体の供給に伴い霧状となった該液体の気化により前記カバー部が冷却されるカバー部冷却ステップと、
    前記電装ボックスから排気されたエアが該カバー部に接触する事で冷却され、前記エア流路内を循環することで該制御部を冷却する制御部冷却ステップと、を備える冷却方法。
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