JP2023081051A - 半導体モジュール、電力変換装置、および半導体モジュールの製造方法 - Google Patents

半導体モジュール、電力変換装置、および半導体モジュールの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のパワー半導体素子とともに電子部品を封止する場合に、封止部材が流動する隙間が狭くなりボイドなどが発生して半導体モジュールの信頼性が低下する課題がある。【解決手段】並列に配列された複数のパワー半導体素子と、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子の上面及び下面にそれぞれ接合された第1の導体板と第2の導体板と、前記第2の導体板上に設けられた配線基板と、前記配線基板上に実装される電子部品と、を備え、前記複数のパワー半導体素子と前記第1の導体板および前記第2の導体板と前記配線基板と前記電子部品とを封止部材で封止した半導体モジュールであって、前記配線基板の上面側に位置する前記第1の導体板には、前記配線基板上の前記電子部品と対向する領域に凹部および貫通孔の少なくとも一方が形成される半導体モジュール。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体モジュール、電力変換装置、および半導体モジュールの製造方法に関する。
パワー半導体素子のスイッチングによる電力変換装置は、変換効率が高いため、民生用、車載用、鉄道用、変電設備等に幅広く利用されている。近年は、パワー半導体素子は、通電できる電流に限度があるため、複数のパワー半導体素子を並列に接続することにより、大電流に対応した高出力化が図られている。一方で、パワー半導体素子の周辺には、パワー半導体素子のゲートに駆動に必要な電荷を加えるためゲート抵抗や、パワー半導体素子のスイッチング時のサージを平滑化するためのチップコンデンサなどの電子部品が必要となる。複数のパワー半導体素子を封止してなる半導体モジュールには、これらの電子部品も含めて封止する必要がある。
特許文献1には、複数のパワー半導体素子を並列に接続した電力変換装置が開示されている。
特開2019-068534号公報
複数のパワー半導体素子とともに電子部品を封止する場合に、封止部材が流動する隙間が狭くなりボイドなどが発生して半導体モジュールの信頼性が低下する課題がある。
本発明による半導体モジュールは、並列に配列された複数のパワー半導体素子と、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子の上面及び下面にそれぞれ接合された第1の導体板と第2の導体板と、前記第2の導体板上に設けられた配線基板と、前記配線基板上に実装される電子部品と、を備え、前記複数のパワー半導体素子と前記第1の導体板および前記第2の導体板と前記配線基板と前記電子部品とを封止部材で封止した半導体モジュールであって、前記配線基板の上面側に位置する前記第1の導体板には、前記配線基板上の前記電子部品と対向する領域に凹部および貫通孔の少なくとも一方が形成される。
本発明による半導体モジュールの製造方法は、並列に配列された複数のパワー半導体素子と、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子の上面及び下面にそれぞれ接合された第1の導体板と第2の導体板と、前記第2の導体板上に設けられた配線基板と、前記配線基板上に実装される電子部品と、を備え、前記複数のパワー半導体素子と前記第1の導体板および前記第2の導体板と前記配線基板と前記電子部品とを封止部材で封止した半導体モジュールの製造方法であって、前記配線基板の上面側に位置する前記第1の導体板に、前記配線基板上の前記電子部品と対向する領域に形成された凹部または貫通孔へ、前記封止部材を流し込んで封止する工程を含む。
本発明によれば、ボイドなどの発生を抑制し、信頼性の高い半導体モジュールを提供することができる。
電気回路体の平面図である。 電気回路体の断面図である。 半導体モジュールの平面図である。 半導体モジュールの内部構造を示す平面図である。 (a)(b)(c)半導体モジュール断面図である。 半導体モジュールの製造工程を示す断面図である。 (a)(b)比較例の製造工程を示す断面図である。 (a)(b)変形例1にかかる半導体モジュールを示す図である。 変形例1にかかる半導体モジュール300の製造工程を示す断面図である。 (a)(b)(c)変形例2にかかる半導体モジュールの製造工程を示す断面図である。 (a)(b)(c)エミッタ側の導体板の製造工程を示す外観斜視図である。 (a)(b)貫通孔の形状を示す図である。 半導体モジュールの回路図である。 半導体モジュールを用いた電力変換装置の回路図である。 電力変換装置の一例を示す外観斜視図である。 電力変換装置の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の記載および図面は、本発明を説明するための例示であって、説明の明確化のため、適宜、省略および簡略化がなされている。本発明は、他の種々の形態でも実施する事が可能である。特に限定しない限り、各構成要素は単数でも複数でも構わない。
図面において示す各構成要素の位置、大きさ、形状、範囲などは、発明の理解を容易にするため、実際の位置、大きさ、形状、範囲などを表していない場合がある。このため、本発明は、必ずしも、図面に開示された位置、大きさ、形状、範囲などに限定されない。
同一あるいは同様な機能を有する構成要素が複数ある場合には、同一の符号に異なる添字を付して説明する場合がある。ただし、これらの複数の構成要素を区別する必要がない場合には、添字を省略して説明する場合がある。
図1は、電気回路体400の平面図である。電気回路体400は、半導体モジュール300と冷却部材340からなる。半導体モジュール300は、3個設けられ、パワー半導体素子を用い直流電流と交流電流を変換する機能があり、通電により発熱するため、これを冷却部材340内に流れる冷媒で冷却する。冷媒には、水や水にエチレングリコールを混入した不凍液等を用いることができる。各半導体モジュール300は、直流回路のコンデンサモジュール500(図14参照)に連結する正極側端子315Bおよび負極側端子319B、交流回路のモータジェネレータ192、194(図14参照)に連結する交流側端子320B等の大電流が流れるパワー端子を備えている。また、下アームゲート端子325L、エミッタセンス信号端子325E、コレクタセンス信号端子325C、上アームゲート端子325U、等の半導体モジュール300の制御に用いる信号端子を備えている。
図2は、電気回路体400の断面図である。この断面図は図1に示すA-A線の断面図である。図3は、半導体モジュール300の平面図である。図1に示す電気回路体400に搭載している一個の半導体モジュール300を示す。
上アーム回路を形成するパワー半導体素子155(図4参照)は、素子を2列で各列に5個を配置して並列接続したものである。パワー半導体素子155としては、Si、SiC、GaN、GaO、C等を用いることができる。パワー半導体素子のボディダイオードを用いる場合は、別付けのダイオードを省略してもよい。パワー半導体素子155のコレクタ側は、第2導体板431に接合されている。この接合に用いる接合部材は、はんだでもよいし、焼結金属でもよい。パワー半導体素子155のエミッタ側には第1導体板430が接合されている。
下アーム回路を形成するパワー半導体素子157(図4参照)は、素子を2列で各列に5個を配置して並列接続したものである。パワー半導体素子157のコレクタ側は、第4導体板433(図5(b)参照)に接合されている。パワー半導体素子157のエミッタ側には第3導体板432(図5(b)参照)が接合されている。
導体板430、431、432、433は、電気伝導性と熱伝導率が高い材料であれば特に限定されないが、銅系又はアルミ系材料が望ましい。これらは、単独で用いてもよいが、はんだや、焼結金属との接合性を高めるためNiやAg等のめっきを施してもよい。導体板430、431、432、433は、電流を通電する役割の他に、パワー半導体素子155、157が発する熱を冷却部材340に伝熱する伝熱部材としての役割をはたしている。導体板430、431、432、433と冷却部材340は電位が異なるため、この間に絶縁層442、443(図2参照)を有する。絶縁層442、443は、樹脂系の絶縁層を用いてもセラミック系の絶縁層を用いてもよい。セラミック系の絶縁層は熱伝導率に優れる利点がある。また、樹脂系の絶縁層は、接着性を持たせることができ、導体板430、431、432、433に圧着できるため生産性に優れる利点がある。本実施形態では、樹脂系の絶縁層の一例を示している。
絶縁層442、443は金属箔444と組み合わせてシート部材440、441とし、絶縁層442、443側を導体板430、431、432、433に圧着することで、片面にのみ接着性を有する絶縁シートとして生産時の作業性を向上できる。また、冷却部材340と接する側を金属箔444にすることで絶縁層442、443を保護することができる。シート部材440、441と冷却部材340の間には、接触熱抵抗を低減するため熱伝導部材453を設ける。パワー半導体素子155、157、導体板430、431、432、433は、トランスファー成形により封止樹脂などの封止部材360で封止される。シート部材440、441の端部を封止部材360に埋没するようにしてシート部材440、441がその端部からの剥離を防止するようにしてもよい。
図4は、半導体モジュール300の内部構造を示す平面図である。この図4は、図3の半導体モジュール300の平面図から、第1シート部材(エミッタ側)440、第1導体板(上アーム回路のエミッタ側)430、第3導体板(下アーム回路のエミッタ側)432を取り除いた状態を示す。
図4に示すように、上アーム回路を形成するパワー半導体素子155は、第2導体板431の上に、2列で各列に5個ずつ配置されている。下アーム回路を形成するパワー半導体素子157も同様に、第4導体板433の上に、2列で各列に5個ずつ配置されている。並列に配列されたパワー半導体素子155、157のそれぞれの配列の間には、導体板431、433の上に、配線基板372aが設けられている。配線基板372a上には、パワー半導体素子155、157と下アームゲート端子325L、エミッタセンス信号端子325E、コレクタセンス信号端子325C、上アームゲート端子325U、等の信号端子とをつなぐ信号配線が設けられている。そして、パワー半導体素子155、157のゲートにつながる信号配線にはチップ抵抗370が配置されている。パワー半導体素子155、157のそれぞれの配列の間に、配線基板372aを設置することで、1つの配線基板372aで両側のパワー半導体素子155、157の配線を引き回すことができ、配線基板372aの数と面積を少なくして効率化できる。
導体板431、433の上には接着剤373を介して、導体板431、433の端部に、配線基板372bが設けられている。配線基板372b上には、パワー半導体素子155、157と信号端子とをつなぐ信号配線が設けられ、信号配線にはチップコンデンサ371が配置されている。パワー半導体素子155、157として、SiCなどの次世代デバイスを用いて、高速でスイッチングする場合、平滑用のコンデンサの一部を半導体モジュール300内にチップコンデンサ371として設置する。この場合、半導体モジュール300内に設けたチップコンデンサ371はインダクタンスを低くすることができる。これにより、半導体モジュール300の外に設けたインダクタンスが高くなる平滑用のコンデンサでは平滑化できない高速スイッチング時のサージを、平滑化することが可能となる。
なお、配線基板372a、372bにチップ抵抗370やチップコンデンサ371が配置される例で説明するが、チップ抵抗370やチップコンデンサ371を含むその他の電子部品を配置してもよい。例えば、配線基板372a、372bに、故障診断ICや電流センサ、温度センサなどの電子部品を搭載して高機能化することが可能である。また、配線基板372a、372bは、絶縁層を挟み込んで多層にした構造の多層基板であってもよい。
図5(a)、図5(b)、図5(c)は、半導体モジュール300の断面図である。図5(a)は、図4に示すB-B線の、図5(b)は、図4に示すC-C線の、図5(c)は、図4に示すD-D線の断面図である。なお、図4では取り除いていた、第1シート部材(エミッタ側)440、第1導体板(上アーム回路エミッタ側)430を設けた状態の断面図を示す。
図5(a)に示すように、配線基板372bにチップコンデンサ371が配置されている。この配線基板372bの上面側に位置する導体板430には、配線基板372b上のチップコンデンサ371と対向する領域に凹部434が形成されている。
図5(b)に示すように、配線基板372aにチップ抵抗370が配置されている。この配線基板372aの上面側に位置する導体板430、432には、配線基板372a上のチップ抵抗370と対向する領域に凹部434が形成されている。
図5(c)に示すように、配線基板372aの上面側に位置する導体板430、432には、配線基板372a上のチップ抵抗370と対向する領域に凹部434が形成されている。凹部434は、複数のパワー半導体素子155、157の配列の方向に沿って設けられている。配線基板372aの両側は間隙を形成している。この間隙や凹部434には、トランスファー成形工程において、封止部材が流入して充填される。その場合に、凹部434を設けているので、流入する封止部材が、配線基板372a、372b上に設置された電子部品によって妨げられるのを防止する。これにより、複数のパワー半導体素子とともに電子部品を封止する場合に、封止部材が流動する隙間が狭くなりボイドなどが発生して半導体モジュール300の信頼性が低下させることなく、また、半導体モジュール300の厚さを増加させることなく、信頼性の高い半導体モジュール300を提供することができる。
図6は、半導体モジュール300の製造工程を示す断面図である。図5(c)と同様に、図4に示すD-D線の断面図で示す。
トランスファーモールド装置601内の金型に、封止部材360で封止する前の半導体モジュール300(以下、回路体310と称する)を設置する。この回路体310は、パワー半導体素子155、157と、パワー半導体素子155、157の上面及び下面に接合された導体板431、433と、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、配線基板372a、372b上に実装されたチップ抵抗370、チップコンデンサ371などの電子部品を含む。
トランスファーモールド装置601は、スプリング602とシート部材440、441を金型に真空吸着する機構及び、真空脱気機構を備える。トランスファーモールド装置601は、予め175℃の恒温状態に加熱した金型内に、シート部材440、441を真空吸着にて保持する。次に、シート部材440、441と回路体310とが離間した状態から、上下の金型を近接し、図示していない上下金型の周囲に設置したパッキンのみ接触させる。そして、金型キャビティを真空排気する。所定の気圧以下になるよう真空排気が完了すると、パッキンをさらに押しつぶし、上下の金型を完全にクランプする。この時、シート部材440、441と回路体310は接触する。真空状態で、シート部材440、441と回路体310が接触し、スプリング602による加圧力で密着するため、ボイドを巻き込まず密着できる。そして、トランスファー成形工程で、封止部材360を注入口365より金型キャビティに注入する。
既に説明したように、導体板430、432には凹部434が形成されている。例えば、電子部品と導体板430、432との隙間を240μm以上確保して、トランスファー成形工程で電子部品の上にも確実に封止部材360が充填されるようにしている。封止部材360に充填している充填材は80μm以下のものが用いられているが、最大粒径の3倍未満では、流動時に充填材が偏在し樹脂強度が低下する場合がある。電子部品と導体板430、432との隙間を240μm以上とすることで、凹部434に封止される部分の樹脂強度を確保し、温度変化などの熱応力に対する信頼性を高める効果がある。また、絶縁層442、443を含むシート部材440、441をトランスファー成形工程で圧着することで生産性を向上している。
次の硬化工程においては、トランスファーモールド装置601から封止部材360で封止した半導体モジュール300を取り出し、常温で冷却し、その後、2時間以上で硬化を行う。
図7(a)、図7(b)は、比較例の製造工程を示す断面図である。この比較例は、本実施形態を用いない例を、本実施形態と比較するために示したものである。図6と同一の箇所には同一の符号を付して説明を簡略に行う。
図7(a)は、導体板430、432に凹部434を形成していない例を示す。図7(a)に示すように、導体板430、432に凹部434を設けない場合、配線基板362には電子部品の搭載は困難となる。また、配線基板362を設置しても、配線基板362と導体板430、432との隙間が240μm未満となり、封止部材360の未充填部や、充填部の樹脂強度不足が生じる場合がある。
また、図7(b)は、エミッタ側の導体板430、432とコレクタ側の導体板431、433との間にスペーサ438を入れて隙間を確保した例を示す。なお、トランスファーモールド装置601は図示を省略している。この場合、封止部材360の流動性は良くなるものの、スペーサ438が高くなりエミッタ側の導体板430、432への熱伝導が悪化し放熱性が低下する。
本実施形態では、このような比較例と比較して、エミッタ側の導体板430、432に凹部434を形成して封止部材360の流動性を高めることで、配線基板362に電子部品の搭載を可能にし、封止部材360の充填部の樹脂強度を保ち、放熱性を維持することができる。
図8(a)、図8(b)は、変形例1にかかる半導体モジュール300を示す図である。図8(a)は、半導体モジュール300の内部構造を示す半透過図である。この図8(a)は、図3の半導体モジュール300の平面図から、第1シート部材(エミッタ側)440を取り除いた状態、すなわち図4のパワー半導体素子155、157に、第1導体板(上アーム回路のエミッタ側)430および第3導体板(下アーム回路のエミッタ側)432が接合された状態を示す。図8(b)は、図8(a)の領域Tの拡大図、図8(c)は、図8(a)のE-E線の断面図である。図4と同一の箇所には同一の符号を付して説明を簡略に行う。
図8(a)に示すように、配線基板372a、372bの上面側に位置する導体板430、432には、配線基板372a、372b上の電子部品(チップ抵抗370やチップコンデンサ371)と対向する領域に貫通孔435が形成されている。
貫通孔435を設けているので、トランスファー成形工程において、流入する封止部材が、配線基板372a、372b上に設置された電子部品によって妨げられるのを防止する。これにより、複数のパワー半導体素子とともに電子部品を封止する場合に、封止部材が流動する隙間が狭くなりボイドなどが発生して半導体モジュール300の信頼性が低下させることなく、また、半導体モジュール300の厚さを増加させることなく、信頼性の高い半導体モジュール300を提供することができる。
チップ抵抗370と対向する領域に設けられる貫通孔435は、配線基板372aを挟んで互いに対向するパワー半導体素子155、157を結ぶ直線経路Pと重畳しない位置であって、複数のパワー半導体素子155、157の配列の方向に沿って複数設けられる。貫通孔435を、パワー半導体素子155、157とパワー半導体素子155、157とを最短距離で結ぶ直線経路Pと重畳しない位置に形成することで、漏洩電流が貫通孔435を迂回してインダクタンスが増加することを防止している。具体的には、直線経路Pは、パワー半導体素子155、157の対向する幅Wと互いの距離で規定される領域である。この領域に入らないように貫通孔435を設ける。または、直線経路Qは、図8(b)に示すように、配線基板372a、372bを挟んで互いに対向するパワー半導体素子155、157の幅Wの中心線から+W×1/4、-W×1/4の範囲(幅Wの中心部のW×2/4の範囲)と互いの距離で規定される領域である。少なくとも、この直線経路Qに入らないように貫通孔435を設ける。
図9は、変形例1にかかる半導体モジュール300の製造工程を示す断面図である。図6と同一の箇所には同一の符号を付して説明を簡略に行う。図8(a)に示したように、導体板430、432には、貫通孔435が形成されている。
まず、トランスファーモールド装置601内の金型に、封止部材360で封止する前の半導体モジュール300(シート部材440、441を設けた回路体310)を設置する。この半導体モジュール300は、パワー半導体素子155、157と、パワー半導体素子155、157の上面及び下面に接合された導体板431、433と、導体板431、433および導体板430、432の外表面を両面から挟むシート部材440、441と、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、配線基板372a、372b上に実装されたチップ抵抗370、チップコンデンサ371などの電子部品を含む。
トランスファーモールド装置601は、スプリング602とシート部材440、441を金型に真空吸着する機構及び、真空脱気機構を備える。トランスファーモールド装置601は、予め175℃の恒温状態に加熱した金型内に、シート部材440、441を真空吸着にて保持する。次に、シート部材440、441と回路体310とが離間した状態から、上下の金型を近接し、図示していない上下金型の周囲に設置したパッキンのみ接触させる。そして、金型キャビティを真空排気する。所定の気圧以下になるよう真空排気が完了すると、パッキンをさらに押しつぶし、上下の金型を完全にクランプする。この時、シート部材440、441と回路体310は接触する。真空状態で、シート部材440、441と回路体310が接触し、スプリング602による加圧力で密着するため、ボイドを巻き込まず密着できる。
そして、トランスファー成形工程で、封止部材360を注入口361より金型キャビティに注入する。エミッタ側の導体板430、432に貫通孔435を形成しているので、配線基板362に背の高い電子部品を搭載しても、封止部材360の流動性が損なわれることがなく、半導体モジュールの放熱性を維持することができる。
図10(a)、図10(b)、図10(c)は、変形例2にかかる半導体モジュール300の製造工程を示す断面図である。図9と同一の箇所には同一の符号を付して説明を簡略に行う。
トランスファーモールド装置601内の金型に、封止部材360で封止する前の半導体モジュール300’を設置する。この半導体モジュール300’は、シート部材440、441を設ける前の状態である。すなわち、半導体モジュール300’は、パワー半導体素子155、157と、パワー半導体素子155、157の上面及び下面に接合された導体板431、433と、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、配線基板372a、372b上に実装されたチップ抵抗370、チップコンデンサ371などの電子部品を含む。トランスファーモールド装置601内の金型と導体板431、433との間は、空隙であるオーバーモールド部363が形成される。
そして、トランスファー成形工程で、封止部材360を注入口361より金型キャビティに注入する。封止部材360は、オーバーモールド部363および貫通孔435を流通するので、配線基板362に背の高い電子部品を搭載しても、封止部材360の流動性が損なわれることがなく、封止部材360の充填性を飛躍的向上している。このため、半導体モジュールの放熱性を維持することができる。
図10(b)は、研削工程であり、封止部材360が硬化した後、半導体モジュール300’を取り出し、エミッタ側の導体板430、432が露出する研削面364まで研削する。
図10(c)は、圧着工程であり、研削工程の後に、シート部材440、441を半導体モジュール300’の両面に圧着する。
図11(a)、図11(b)、図11(c)は、エミッタ側の導体板430、432の製造工程を示す外観斜視図である。
図11(a)は銅板の製造工程である。導体板430、432として用いる銅板に、凹部434を形成する。凹部434の溝に沿った方向の両側は凸部437を形成する。これにより、凹部434と凸部437とを引き抜き材として製造することで、生産性を向上している。
図11(b)は、突起形成工程である。凸部437をプレスにより所定間隔でへこませることで突起部436を設ける。凹部434は、複数のパワー半導体素子155、157の配列の方向に沿って設けられている。そして、凹部434と対応して、配線基板372aが設置される。したがって、突起部436は、配線基板372aの両側に、パワー半導体素子155、157の配列の方向に所定間隔で設けられることになる。これにより、トランスファー成形工程において、封止部材が突起部436と突起部436との間にも流入して、ボイドなどの発生を抑えるので半導体モジュール300の信頼性が高まる。
図11(c)は貫通孔形成工程である。貫通孔435を形成する場合は、凹部434に所定間隔で穴あけを行う。貫通孔435は、配線基板372aを挟んで互いに対向するパワー半導体素子155、157を結ぶ直線経路P、Qと重畳しない位置であって、複数のパワー半導体素子155、157の配列の方向に沿って複数設けられる。
図12(a)、図12(b)は、貫通孔435の形状を示す図である。図12(a)は、断面図、図12(b)は、シート部材440を取り除いた状態の平面図である。
図12(a)に示すように、エミッタ側の導体板430の貫通孔435に面彫りや、R加工435rを設けることで、導体板430とシート部材440の接触部の応力を緩和し、半導体モジュール300の信頼性を向上している。また、図12(b)に示すように、上面から導体板430を見た場合もRや面取り435rを設けることで、導体板430とシート部材440の接触部の応力を緩和し信頼性を向上している。
図13は、半導体モジュール300の回路図である。端子315Bは、上アーム回路のコレクタ側から出力しており、バッテリ又はコンデンサの正極側に接続される。端子325Uは、上アーム回路のパワー半導体素子155のゲート及びエミッタセンスから出力している。端子319Bは、下アーム回路のエミッタ側から出力しており、バッテリ若しくはコンデンサの負極側、又はGNDに接続される。端子325Lは、下アーム回路のパワー半導体素子157のゲート及びエミッタセンスから出力している。端子320Bは、下アーム回路のコレクタ側から出力しており、モータに接続される。中性点接地をする場合は、下アーム回路は、GNDでなくコンデンサの負極側に接続する。ゲート端子325Uとパワー半導体素子155の間やゲート端子325Lとパワー半導体素子157の間にはそれぞれ、チップ抵抗370を設け、ゲートに加える電荷を安定化している。端子325Cは、コレクタセンス信号の端子、端子325Eは、エミッタセンス信号の端子である。
また、第2導体板431と正極側端子315Bとの間や、第3導体板432と負極側端子319Bとの間に、チップコンデンサ371を設け、高速スイッチング時のサージを平滑化している。
なお、図13では、パワー半導体素子155、157をそれぞれ一つの記号で表しているが、図3を参照して述べたように、パワー半導体素子155は、2列で各列に5個を配置してなる。パワー半導体素子157も同様に、2列で各列に5個を配置してなる。すなわち、パワー半導体素子155、157は、通電できる電流を増やして出力をアップするために、パワー半導体素子を10個並列に用いる。なお、並列に用いるパワー半導体素子の数は一例であり、要求される出力に応じてパワー半導体素子を多並列で用いる。
パワー半導体素子155、157を多並列にして用いる場合、パワー半導体素子155、157の誤作動を防止するため、多並列にした素子毎にゲート抵抗を設けることが望ましく、このゲート抵抗としてチップ抵抗370を搭載した配線基板372aを半導体モジュール300に内蔵する。
本実施形態の半導体モジュール300は、上アーム回路及び下アーム回路の2つのアーム回路を、1つの半導体モジュール300に一体化した構造である2in1構造である。なお、2in1構造の他にも、上アーム回路及び下アーム回路の2つのアーム回路と上アーム回路または下アーム回路の1つのアーム回路とを、1つの半導体モジュール300に一体化した3in1構造、上アーム回路及び下アーム回路の4つのアーム回路を1つの半導体モジュール300に一体化した4in1構造、上アーム回路及び下アーム回路の6つのアーム回路を1つの半導体モジュール300に一体化した6in1構造等であってもよい。
図14は、半導体モジュール300を用いた電力変換装置200の回路図である。
電力変換装置200は、インバータ回路部140、142と、補機用のインバータ回路部43と、コンデンサモジュール500とを備えている。インバータ回路部140及び142は、半導体モジュール300を複数個備えており、それらを接続することにより三相ブリッジ回路を構成している。電流容量が大きい場合には、更に半導体モジュール300を並列接続し、これら並列接続を三相インバータ回路の各相に対応して行うことにより、電流容量の増大に対応できる。また、本実施形態で説明したように、半導体モジュール300に内蔵しているパワー半導体素子である能動素子155、157やダイオード156、158を並列接続することでも電流容量の増大に対応できる。
インバータ回路部140とインバータ回路部142とは、基本的な回路構成は同じであり、制御方法や動作も基本的には同じである。インバータ回路部140等の回路的な動作の概要は周知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
上述のように、上アーム回路は、スイッチング用のパワー半導体素子として上アーム用の能動素子155と上アーム用のダイオード156とを備えており、下アーム回路は、スイッチング用のパワー半導体素子として下アーム用の能動素子157と下アーム用のダイオード158とを備えている。能動素子155、157は、ドライバ回路174を構成する2つのドライバ回路の一方あるいは他方から出力された駆動信号を受けてスイッチング動作し、バッテリ136から供給された直流電力を三相交流電力に変換する。
なお、能動素子としてはMOSFET(金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ)を用いても良く、この場合は、上アーム用のダイオード156、下アーム用のダイオード158は不要となる。
各上・下アーム直列回路の正極側端子315Bと負極側端子319Bとはコンデンサモジュール500のコンデンサ接続用の直流端子にそれぞれ接続されている。上アーム回路と下アーム回路の接続部にはそれぞれ交流電力が発生し、各上・下アーム直列回路の上アーム回路と下アーム回路の接続部は各半導体モジュール300の交流側端子320Bに接続されている。各相の各半導体モジュール300の交流側端子320Bはそれぞれ電力変換装置200の交流出力端子に接続され、発生した交流電力はモータジェネレータ192または194の固定子巻線に供給される。
制御回路172は、車両側の制御装置やセンサ(例えば、電流センサ180)などからの入力情報に基づいて、上アーム用の能動素子155、下アームの能動素子157のスイッチングタイミングを制御するためのタイミング信号を生成する。ドライバ回路174は、制御回路172から出力されたタイミング信号に基づいて、上アーム用の能動素子155、下アーム用の能動素子157をスイッチング動作させるための駆動信号を生成する。なお、181、182、188はコネクタである。
上・下アーム直列回路は、不図示の温度センサを含み、上・下アーム直列回路の温度情報がマイコンに入力される。また、マイコンには上・下アーム直列回路の直流正極側の電圧情報が入力される。マイコンは、それらの情報に基づいて過温度検知および過電圧検知を行い、過温度或いは過電圧が検知された場合には全ての上アーム用の能動素子155、下アーム用の能動素子157のスイッチング動作を停止させ、上・下アーム直列回路を過温度或いは過電圧から保護する。
図15は、図14に示す電力変換装置200の一例を示す外観斜視図であり、図16は、図15に示す電力変換装置200のXV-XV線断面図である。
電力変換装置200は、下部ケース11および上部ケース10により構成され、ほぼ直方体形状に形成された筐体を備えている。筐体の内部には、電気回路体400、コンデンサモジュール500等が収容されている。電気回路体400は冷却流路を有しており、筐体12の一側面からは、冷却流路に連通する冷却水流入管13および冷却水流出管14が突出している。図15に図示されるように、下部ケース11は、上部側(Z方向)が開口され、上部ケース10は、下部ケース11の開口を塞いで下部ケース11に取り付けられている。上部ケース10と下部ケース11とは、アルミニウム合金等により形成され、外部に対して密封して固定される。上部ケース10と下部ケース11とを一体化して構成してもよい。筐体12を、単純な直方体形状としたことで、車両等への取り付けが容易となり、また、生産もし易い。
筐体12の長手方向の一側面に、コネクタ17が取り付けられており、このコネクタ17には、交流ターミナル18が接続されている。また、冷却水流入管13および冷却水流出管14が導出された面には、コネクタ21が設けられている。
図16に図示されるように、筐体12内には、電気回路体400が収容されている。電気回路体400の上方には、制御回路172およびドライバ回路174が配置され、電気回路体400の直流端子側には、コンデンサモジュール500が収容されている。コンデンサモジュール500を電気回路体400と同一高さに配置することで、電力変換装置200を薄型化でき、車両への設置自由度が向上する。電気回路体400の交流側端子320Bは、電流センサ180を貫通してバスバー361に接合されている。また、半導体モジュール300の直流端子である、正極側端子315Bおよび負極側端子319Bは、それぞれ、コンデンサモジュール500の正・負極端子362A、362Bに接合される。
以上説明した実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)半導体モジュール300、300’は、並列に配列された複数のパワー半導体素子155、157と、並列に配列された複数のパワー半導体素子155、157の上面及び下面にそれぞれ接合された導体板430、432と導体板431、433と、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、配線基板372a、372b上に実装される電子部品370、371と、を備え、複数のパワー半導体素子155、157と導体板430、432および導体板431、433と配線基板372a、372bと電子部品370、371とを封止部材360で封止したものであって、配線基板372a、372bの上面側に位置する導体板430、432には、配線基板372a、372b上の電子部品370、371と対向する領域に凹部434および貫通孔435の少なくとも一方が形成される。これにより、ボイドなどの発生を抑制し、信頼性の高い半導体モジュールを提供することができる。
(2)並列に配列された複数のパワー半導体素子155、157と、並列に配列された複数のパワー半導体素子155、157の上面及び下面にそれぞれ接合された導体板430、432と導体板431、433と、導体板431、433上に設けられた配線基板372a、372bと、配線基板372a、372b上に実装される電子部品370、371と、を備え、複数のパワー半導体素子155、157と導体板430、432および導体板431、433と配線基板372a、372bと電子部品370、371とを封止部材360で封止した半導体モジュール300、300’の製造方法は、配線基板372a、372bの上面側に位置する導体板430、432に、配線基板372a、372b上の電子部品370、371と対向する領域に形成された凹部434または貫通孔435へ、封止部材360を流し込んで封止する工程を含む。これにより、ボイドなどの発生を抑制し、信頼性の高い半導体モジュールを提供することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない限り、本発明の技術思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上述の実施形態と複数の変形例を組み合わせた構成としてもよい。
11・・・下部ケース、13・・・冷却水流入管、14・・・冷却水流出管、17・・・コネクタ、18・・・交流ターミナル、21・・・コネクタ、43、140、142・・・インバータ回路部、155、157・・・パワー半導体素子、172・・・制御回路、174・・・ドライバ回路、180・・・電流センサ、181、182、188・・・コネクタ、192、194・・・モータジェネレータ、200・・・電力変換装置、300、300’・・・半導体モジュール、315B・・・正極側端子、319B・・・負極側端子、320B・・・交流側端子、325・・・信号端子、325C・・・コレクタセンス端子、325L・・・下アームゲート端子、325E・・・エミッタセンス端子、325U・・・上アームゲート端子、340・・・冷却部材、360・・・封止部材、361・・・注入口、362・・・配線基板、363・・・オーバーモールド部、364・・・研削面、370・・・チップ抵抗、371・・・チップコンデンサ、372a、372b・・・配線基板、373・・・接着剤、400・・・電気回路体、420・・・導体板、430・・・第1導体板(上アーム回路エミッタ側)、431・・・第2導体板(上アーム回路コレクタ側)、432・・・第3導体板(下アーム回路エミッタ側)、433・・・第4導体板(下アーム回路コレクタ側)、434・・・凹部、435・・・貫通孔、436・・・突起部、440・・・第1シート部材(エミッタ側)、441・・・第2シート部材(コレクタ側)、442・・・第1絶縁層(エミッタ側)、443・・・第2絶縁層(コレクタ側)、444・・・金属箔、453・・・熱伝導部材、500・・・コンデンサモジュール、601・・・トランスファーモールド装置、602・・・スプリング。

Claims (9)

  1. 並列に配列された複数のパワー半導体素子と、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子の上面及び下面にそれぞれ接合された第1の導体板と第2の導体板と、前記第2の導体板上に設けられた配線基板と、前記配線基板上に実装される電子部品と、を備え、前記複数のパワー半導体素子と前記第1の導体板および前記第2の導体板と前記配線基板と前記電子部品とを封止部材で封止した半導体モジュールであって、
    前記配線基板の上面側に位置する前記第1の導体板には、前記配線基板上の前記電子部品と対向する領域に凹部および貫通孔の少なくとも一方が形成される半導体モジュール。
  2. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記凹部は、前記複数のパワー半導体素子の配列の方向に沿って設けられる半導体モジュール。
  3. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記貫通孔は、前記配線基板を挟んで互いに対向する前記パワー半導体素子を結ぶ直線経路と重畳しない位置であって、前記複数のパワー半導体素子の配列の方向に沿って複数設けられる半導体モジュール。
  4. 請求項3に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記直線経路は、前記配線基板を挟んで互いに対向する前記パワー半導体素子の幅Wの中心部のW×2/4を含む範囲である半導体モジュール。
  5. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記配線基板は、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子のそれぞれの配列の間に設けられ、
    前記電子部品は、チップ抵抗である半導体モジュール。
  6. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記配線基板は、前記第2の導体板の端部に設けられ、
    前記電子部品は、チップコンデンサである半導体モジュール。
  7. 請求項1に記載の半導体モジュールにおいて、
    前記第1の導体板の前記複数のパワー半導体素子と対抗する側とは反対側に、および前記第2の導体板の前記複数のパワー半導体素子と対抗する側とは反対側にそれぞれ圧着されている絶縁層を含むシート部材を備える半導体モジュール。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の半導体モジュールを備え、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置。
  9. 並列に配列された複数のパワー半導体素子と、前記並列に配列された前記複数のパワー半導体素子の上面及び下面にそれぞれ接合された第1の導体板と第2の導体板と、前記第2の導体板上に設けられた配線基板と、前記配線基板上に実装される電子部品と、を備え、前記複数のパワー半導体素子と前記第1の導体板および前記第2の導体板と前記配線基板と前記電子部品とを封止部材で封止した半導体モジュールの製造方法であって、
    前記配線基板の上面側に位置する前記第1の導体板に、前記配線基板上の前記電子部品と対向する領域に形成された凹部または貫通孔へ、前記封止部材を流し込んで封止する工程を含む半導体モジュールの製造方法。
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