JP2023080991A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】色味を重視する場合は色味を優先した再現、メタリック感を重視する場合はメタリック感を優先した色再現を可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器により測色された測色値を取得する取得部と、取得部により取得された測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出する算出部と、目標色の各物理量の優先順位を決定する第1決定部と、優先順位に応じて、2以上の物理量から、画像形成装置におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を導出する導出部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年の電子写真印刷では、従来から使用されるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色材に加えて、特殊色の色材を用いて色表現を拡張する場合がある。例えば、ゴールドトナー、シルバートナーのような金属光沢を有するメタリック色の色材、パール色材、およびマイカ色材等のような光輝性色材を用いることにより、光沢感のあるカラー画像を形成するようなことが可能となっている。以下、光輝性色材による色を、便宜的にメタリック色と称して説明する。従来、メタリック色の印刷には、光輝性色材の使用によるオフセット印刷が主流であった。
オフセット印刷では、理想的なメタリック色を印刷する目的で色見本パッチが市販されており、ユーザは色見本パッチで色を指定する。図17に示すように、色見本パッチの再現のために色材を調合して作成し、印刷会社では、そのような調合された色材を使って印刷を行う。ここで、色見本帳に登録されている色をスポットカラー(特色)という。
一方、電子写真印刷では、図18に示すように、各色のトナー層の重ねで画像が形成される。オフセット印刷のように、色材の調合がなく、オンデマンドによる印刷が可能なのが利点だが、トナーの重ね順によっては、下層のトナー色が上層のトナー色に覆われ、遮蔽されるのが欠点である。また、一般的に、金属を使用しているメタリックトナーは、顔料を使用しているプロセスカラートナーよりも遮蔽性が高い。したがって、メタリックトナーは用紙に最も近い最下層に配置されることが多い。
上述のような、オフセット印刷により印刷された目標色画像を複数方向から測定することにより得られた複数の測色値を受付ける受付手段と、当該受付手段により受付けられた複数の測色値を、電子写真印刷で印刷するために、光輝性色材の色材量を示す値および光輝性色材以外の色材の色材量を示す値を含む色値に変換する変換手段と、を備えた色変換装置が開示されている(例えば特許文献1)。この色変換装置では、目標とするメタリック色のパッチを正反射方向に対して15度、45度および110度の方向から測色し、これらの3方向の色差の加重平均値が最小となるようなデバイス値に変換するものとしている。すなわち、正反射方向および拡散方向の成分を考慮したメタリック色の再現を図っている。
メタリック色については、一般にオフセット印刷の方が表現の幅が大きい。これは、オフセット印刷では、インク同士の調色でメタリックインクを作るのに対して、電子写真印刷では、メタリックトナーを最下層に形成し、その上にプロセスカラートナーの層を形成してメタリック色を作成するため、上層であるプロセスカラートナーの色材量が多いと、下層のメタリックトナーの層を隠蔽してしまうためである。また、この場合の色は高彩度であるため、メタリック感よりも色味の正確な再現が重視されることが判明している。ここで、メタリック感とは、メタリックのような光輝性の度合いを示すものとする。すなわち、メタリック色には、メタリック感重視と、明度および彩度のような色味重視という再現特性の重視分類がある。例えば、高彩度の色は色味が重視され、ハイライトのような低彩度の色はメタリック感が重視される。また、電子写真印刷では、現像できるトナー総量に上限があり、これらを考慮すると、重視する再現特性に適した方法でデバイス値を取得することが望ましい。すなわち、色味を重視する色と、メタリック感を重視する色とに応じてデバイス値の探索方法を変更するなどの工夫をするのが望ましい。
しかしながら、上述の特許文献1の技術では、色差の加重平均値という1つの評価値でデバイス値を算出しているため、色味を重視する場合の再現と、メタリック感を重視する場合の再現とにおいて、デバイス値の探索方法を変更することができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、色味を重視する場合は色味を優先した再現、メタリック感を重視する場合はメタリック感を優先した色再現を可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器により測色された測色値を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出する算出部と、前記目標色の前記各物理量の優先順位を決定する第1決定部と、前記優先順位に応じて、前記2以上の物理量から、画像形成装置におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を導出する導出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、色味を重視する場合は色味を優先した再現、メタリック感を重視する場合はメタリック感を優先した色再現を可能とする。
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係る情報処理システムの全体動作の流れの一例を示すフローチャートである。 図5は、実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る測色器における測色動作を説明する図である。 図7は、実施形態に係る情報処理装置の色材量導出部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図8は、メタリック差分の許容値を説明する図である。 図9は、色差の許容値を説明する図である。 図10は、色予測モデルを説明する図である。 図11は、スポットカラー辞書の一例を示す図である。 図12は、実施形態に係るコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図13は、実施形態に係る情報処理装置の再現特性取得部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図14は、実施形態に係る情報処理装置の許容値決定部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図15は、実施形態に係る情報処理装置の探索部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図16は、変形例に係るコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。 図17は、オフセット印刷を説明する図である。 図18は、電子写真印刷を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
(情報処理システムの全体構成)
図1は、実施形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す図である。図1を参照しながら、本実施形態に係る情報処理システム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10と、コントローラ20と、画像形成装置30と、測色器40と、を有する。情報処理装置10、コントローラ20、画像形成装置30および測色器40は、LAN(Local Area Network)等のネットワークNを介して、互いにデータ通信が可能となっている。
情報処理装置10は、測色器40により測色された目標色の測色値を受信し、当該測色値からSi(メタリックシルバー)を含むデバイス値を導出し、導出したデバイス値と目標色とを関連付けたスポットカラー辞書を作成するPC(Personal Computer)またはワークステーション等の情報処理装置である。ここで、目標色とは、例えば、DICカラーガイドの色番号599~621、またはPANTONE Metallic Coated Guide等のオフセット印刷により形成された色見本帳のカラーパッチ(メタリックパッチ)の色であるものとする。また、デバイス値とは、プロセスカラーであるC、M、Y、Kに、メタリックシルバーであるSiを加えた5色デバイス値を示すものとする。また、「メタリック感が高い」および「メタリック値が高い」とは、「光輝感が高い」と同意であり、「色味が強い(高い)」および「色値が高い」とは、「彩度が高い」または「濃い」と同意である。
コントローラ20は、情報処理装置10からスポットカラー辞書を用いて、受信した印刷ジョブに対する色変換を行い、色変換後の画像データを画像形成装置30へ送信して印刷出力させるDFE(Digital Front End)等の情報処理装置である。
画像形成装置30は、コントローラ20による制御に従って、画像データの印刷出力を行う印刷装置である。本実施形態では、画像形成装置30は、電子写真印刷により印刷動作を行う装置であるものとして説明する。
測色器40は、目標色のメタリックパッチに対して複数の方向から測色し、得られた測色値を情報処理装置10へ送信する多角度分光測色機等の機器である。
(情報処理装置のハードウェア構成)
図2は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)601と、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、補助記憶装置605と、メディアドライブ607と、ディスプレイ608と、ネットワークI/F609と、キーボード611と、マウス612と、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ614と、を備えている。
CPU601は、情報処理装置10全体の動作を制御する演算装置である。ROM602は、情報処理装置10用のプログラムを記憶している不揮発性記憶装置である。RAM603は、CPU601のワークエリアとして使用される揮発性記憶装置である。
補助記憶装置605は、後述する色予測モデルおよびスポットカラー辞書、ならびに各種データおよびプログラム等を記憶するHDDまたはSSD等の記憶装置である。メディアドライブ607は、CPU601の制御に従って、フラッシュメモリ等の記録メディア606に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
ディスプレイ608は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する液晶または有機EL(Electro Luminescence)等によって構成された表示装置である。
ネットワークI/F609は、ネットワークNを利用してコントローラ20および測色器40等の外部装置とデータを通信するためのインターフェースである。ネットワークI/F609は、例えば、イーサネット(登録商標)に対応し、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)等に準拠した通信が可能なNIC(Network Interface Card)等である。
キーボード611は、文字、数字、各種指示の選択、およびカーソルの移動等を行う入力装置である。マウス612は、各種指示の選択および実行、処理対象の選択、ならびにカーソルの移動等を行うための入力装置である。
DVDドライブ614は、着脱自在な記憶媒体の一例としてのDVD-ROMまたはDVD-R(Digital Versatile Disk Recordable)等のDVD613に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する装置である。
上述のCPU601、ROM602、RAM603、補助記憶装置605、メディアドライブ607、ディスプレイ608、ネットワークI/F609、キーボード611、マウス612およびDVDドライブ614は、アドレスバスおよびデータバス等のバス610によって互いに通信可能に接続されている。
なお、図2に示した情報処理装置10のハードウェア構成は一例を示すものであり、図2に示した構成要素を全て含む必要はなく、または、その他の構成要素を含むものとしてもよい。また、コントローラ20のハードウェア構成も、図2に示したハードウェア構成に準ずるものとする。
(画像形成装置のハードウェア構成)
図3は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3を参照しながら、本実施形態に係る画像形成装置30のハードウェア構成について説明する。
図3に示すように、画像形成装置30は、例えばタンデムタイプの印刷装置であり、給紙トレイ700と、搬送ローラ701と、中間転写ベルト702と、感光体ドラム703C、703M、703Y、703K、703Sと、転写ローラ704と、定着ローラ705と、を備えている。
給紙トレイ700は、給紙するための用紙等の記録媒体が収納されたトレイである。搬送ローラ701は、給紙トレイ700から給紙された記録媒体を、搬送経路に沿って転写ローラ704まで搬送させる一対のローラである。
中間転写ベルト702は、感光体ドラム703C、703M、703Y、703K、703Sにより中間転写画像が形成される無端状のベルトである。中間転写ベルト702は、図3の紙面視において右回りに回転し、感光体ドラム703K、703C、703M、703Y、703Sの順に各色のトナー像が形成される。
感光体ドラム703Cは、シアン色版のトナー画像を中間転写ベルト702に形成する感光体ドラムである。感光体ドラム703Mは、マゼンタ色版のトナー画像を中間転写ベルト702に形成する感光体ドラムである。感光体ドラム703Yは、イエロー色版のトナー画像を中間転写ベルト702に形成する感光体ドラムである。感光体ドラム703Kは、黒色版のトナー画像を中間転写ベルト702に形成する感光体ドラムである。感光体ドラム703Sは、特殊色版のトナー画像を中間転写ベルト702に形成する感光体ドラムである。ここで、特殊色とは、例えば、ゴールドトナー、シルバートナーのような金属光沢を有するメタリック色の色材、パール色材、およびマイカ色材等のような光輝性色材の色を示すものとする。また、中間転写ベルト702への中間転写画像の形成のため、中間転写ベルト702の回転方向の上流から、感光体ドラム703S、703Y、703M、703C、703Kの順に配置されている。これによって、中間転写ベルト702の表面には、各色のトナー画像が形成される結果、フルカラー画像が中間転写画像として形成される。なお、感光体ドラム703C、703M、703Y、703K、703Sについて、任意の感光体ドラムを示す場合、または総称する場合、単に「感光体ドラム703」と称するものとする。また、感光体ドラム703は、CMYK色をプロセスカラーとして構成されているが、CMY色をプロセスカラーとしてもよく、またはCMY色の代わりにR(赤)、B(青)、G(緑)をプロセスカラーとしてもよい。
転写ローラ704は、中間転写ベルト702に形成されたフルカラー画像(中間転写画像)を、搬送ローラ701により搬送された記録媒体上に転写するローラである。この転写ローラ704の機能によって、記録媒体にはフルカラーに画像が形成(印刷)される。この場合、上述の中間転写ベルト702上での中間転写画像の各色の形成順序により、記録媒体に形成されるフルカラーの画像のうち、メタリック色の層が最下層となり、メタリック色の色材による「下刷り」となっている。
定着ローラ705は、フルカラーの画像が形成された記録媒体に対して、画像を定着させるためのローラである。
(情報処理システムの全体動作の流れ)
図4は、実施形態に係る情報処理システムの全体動作の流れの一例を示すフローチャートである。図4を参照しながら、本実施形態係る情報処理システム1の全体動作の流れについて説明する。
<ステップS11>
ユーザは、色見本帳から目標色となる1以上のメタリック色のパッチを選択する。そして、ステップS12へ移行する。
<ステップS12>
そして、ユーザは、測色器40に対して選択した目標色のパッチの測色動作を実行させる。この場合、ユーザは、例えば測色器40に対する直接の操作により測色動作を実行させてもよく、または情報処理装置10の操作部(キーボード611、マウス612)による操作を介して測色器40に測色動作を実行させるものとしてもよい。これによって、情報処理装置10は、測色器40から測色値を受信する。そして、ステップS13へ移行する。
<ステップS13>
情報処理装置10は、測色器40から受信した測色値に基づいて、色味およびメタリック感についての優先順位を決定する。そして、ステップS14へ移行する。
<ステップS14>
情報処理装置10は、測色値および決定した優先順位に基づいて、5色デバイス値を決定(導出)する。そして、ステップS15へ移行する。
<ステップS15>
情報処理装置10は、導出した5色デバイス値をスポットカラー辞書へ登録する。そして、ステップS16へ移行する。
<ステップS16>
情報処理装置10は、ステップS11で選択した目標色(メタリック色)のパッチのすべてについて5色デバイス値への導出処理を終了したか判定する。終了した場合(ステップS16:Yes)、ステップS17へ移行し、終了していない場合(ステップS16:No)、ステップS12へ戻る。
<ステップS17>
情報処理装置10は、選択したすべての目標色のパッチについて導出した5色デバイス値をスポットカラー辞書に登録することにより、当該スポットカラー辞書の作成完了とし、当該スポットカラー辞書を補助記憶装置605に記憶する。そして、ステップS18へ移行する。
<ステップS18>
コントローラ20は、ユーザの指示に従い、印刷ジョブを取得する。そして、ステップS19へ移行する。
<ステップS19>
コントローラ20は、受信した印刷ジョブにおける色の指定についてスポットカラーによる指定が行われているか否かを判定する。スポットカラーによる指定が行われている場合(ステップS19:Yes)、ステップS20へ移行し、スポットカラーによる指定が行われていない場合(ステップS19:No)、ステップS22へ移行する。
<ステップS20>
コントローラ20は、情報処理装置10で補助記憶装置605に記憶されているスポットカラー辞書を取得する。そして、ステップS21へ移行する。
<ステップS21>
コントローラ20は、取得したスポットカラー辞書を用いて、印刷ジョブで指定されたスポットカラーを5色デバイス値に変換する色変換処理を行う。そして、ステップS23へ移行する。
<ステップS22>
コントローラ20は、通常のICC(International Color Consortium)プロファイルを用いて、印刷ジョブで指定されたRGB値またはCMYK値等、画像形成装置30に対応したデバイス値に変換する色変換処理を行う。
<ステップS23>
そして、コントローラ20は、色変換処理により得られた画像データを画像形成装置30へ送信する。そして、ステップS24へ移行する。
<ステップS24>
画像形成装置30は、コントローラ20から受信した画像データに対する印刷を実行する。
以上のステップS11~S24の流れにより、情報処理システム1の全体動作が行われる。
(情報処理装置の機能ブロックの構成および動作)
図5は、実施形態に係る情報処理装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図6は、実施形態に係る測色器における測色動作を説明する図である。図5および図6を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図5に示すように、情報処理装置10は、測色値取得部101(取得部)と、再現特性取得部102(算出部)と、色材量導出部103と、辞書作成部104(作成部)と、記憶部105と、操作部106と、を有する。
測色値取得部101は、測色器40により目標色(メタリック色)のパッチについて複数の方向から測色して得られた複数の測色値を、ネットワークI/F609を介して取得し、再現特性取得部102へ送る機能部である。ここで、図6を参照しながら、測色器40による測色動作の詳細について説明する。測色器40は、多角度分光測色機であり、測色処理により、光源LSから斜め方向(法線に対して45度の方向)に照射した光が印刷用紙P(記録媒体の一例)に形成された色材層CLで反射した場合の正反射光の方向を0度とした場合に、15度の方向の測色値、拡散反射光となる45度の方向の測色値、および同じ拡散反射光となる110度の方向の測色値を得る。これらの測色値は、具体的には各方向の分光反射率に基づく値である。
測色値取得部101は、具体的には、上述のように目標色のパッチに対して測色器40により測色された15度、45度および110度の各方向の測色値を取得する。
再現特性取得部102は、測色値取得部101から受け取った複数の測色値から、2つの物理量(評価値)となる「メタリック値」および「色値」を算出し、色材量導出部103へ送る機能部である。メタリック値とは、測色器40により測色された測定対象物のメタリック感の度合いを数値化した物理量であり、一般的には複数方向で測色された測色値を用いて算出される値である。色値とは、測色器40により測色された測定対象物の色味の度合い(色度)を数値化した物理量である。本実施形態では、例えば、メタリック値は、光学異方性を伴う色の計測方法として一般的に使用されているフロップ指標(Flop Index:フロップインデックス)であるものとして説明する。
フロップ指標は、図6に示した通り、法線に対して45度の方向から光源LSにより照射した光の正反射光の方向を0度とした場合の15度、45度および110度の方向で測色した場合のLab値うちのL値を用い、基本的には15度のL値と110度のL値との差異を45度のL値で正規化した以下の式(1)によって算出される。
Figure 2023080991000002
上記の式(1)において、F.Iはフロップ指標、L 15は15度方向のL値、L 45は45度方向のL値、L 110は110度方向のL値を示す。このフロップ指標F.Iは、値が高いほど光輝感(メタリック感)が高い物理量である。一方、色値については、従来からの指標である45度方向の彩度および濃さを表現するLab値であるものとする。なお、メタリック値は、フロップ指数に限定されるものではなく、他の指標値または評価値で代替されるものとしてもよい。
色材量導出部103は、再現特性取得部102により算出されたメタリック値および色値を用いて、色味およびメタリック感の優先順位を決定し、当該優先順位および記憶部105に記憶された色予測モデルを用いて、当該優先順位に適した5色デバイス値(CMYKSi値)を導出し、辞書作成部104へ送る機能部である。色材量導出部103の構成および動作の詳細は、後述する。
辞書作成部104は、記憶部105から目標色(測色値取得部101により取得された測色値の基となる目標色)の情報を読み出し、当該目標色と、色材量導出部103により導出された5色デバイス値とを関連付けたスポットカラー辞書(辞書)を作成して、記憶部105に記憶させる機能部である。
記憶部105は、辞書作成部104により作成されたスポットカラー辞書、目標色の情報、および色予測モデル等を記憶する機能部である。記憶部105は、図2に示した補助記憶装置605によって実現される。
操作部106は、操作入力を受け付ける機能部である。なお、操作部106は、情報処理装置10に対する操作のみならず、測色器40に対する操作を受け付けるものとしてもよい。操作部106は、図2に示したキーボード611およびマウス612によって実現される。
上述の測色値取得部101、再現特性取得部102、色材量導出部103および辞書作成部104は、図2に示したCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、図5に示す情報処理装置10の各機能部のうちソフトウェア(プログラム)で実現される機能部は、少なくともその一部が、FPGA(Field-Programmable Gate Array)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、図5に示す情報処理装置10の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図5に示す情報処理装置10で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図5に示す情報処理装置10で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(情報処理装置の色材量導出部の機能ブロックの構成および動作)
図7は、実施形態に係る情報処理装置の色材量導出部の機能ブロックの構成の一例を示す図である。図8は、メタリック差分の許容値を説明する図である。図9は、色差の許容値を説明する図である。図10は、色予測モデルを説明する図である。図7~図10を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の色材量導出部103の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図7に示すように、情報処理装置10の色材量導出部103は、許容値決定部1031(第1決定部、第2決定部)と、色予測モデル取得部1032と、探索部1033(導出部)と、を有する。
許容値決定部1031は、後述するメタリック差分および色差それぞれに対する許容値を決定する機能部である。まず、許容値決定部1031は、再現特性取得部102により算出されたメタリック値および色値に基づいて、目標色の再現特性である色味およびメタリック感のうちどちらを優先するかを決定する。ここで、メタリック色である目標色について、実験的には以下のような分類についての見解が得られている。
(分類1)メタリック感が優先される色は、メタリック感の高い色、彩度の低い色、またはハイライト系の色である。
(分類2)色味が優先される色は、彩度が高い色、またはシャドー系の濃い色である。
すなわち、許容値決定部1031は、目標色のメタリック値および色値に基づいて、当該目標色が(分類1)または(分類2)のうちどちらに属するのかの判定を行う。(分類1)であれば、許容値決定部1031は、メタリック感を優先順位1位に決定し、色味を優先順位2位に決定する。一方、(分類2)であれば、許容値決定部1031は、色味を優先順位1位に決定し、メタリック感を優先順位2位に決定する。
ここで、図8に示すグラフは、目標色のメタリック値(横軸)に対するメタリック差分(差分の一例)の許容値(縦軸)の関係を表したグラフである。ここで、メタリック差分とは、あるメタリック値についての目標色のメタリック値に対する差分値である。図8に示すように、メタリック差分の許容値のグラフは、谷形の形状をしており、横軸のメタリック値について領域A、B、Cに分けることができる。すなわち、谷形の底部(後述する境界値Xに対応する部分)を境界にして、メタリック値が低いほど(すなわち色値が高いほど)、メタリック差分の許容値が大きくなり、メタリック値が高いほど(すなわち色値が低いほど)、当該許容値が大きくなる。上述したように、(分類1)に属する「メタリック感の高い色、彩度の低い色、またはハイライト系の色」は、主に領域Cに属する。また、(分類2)に属する「彩度が高い色、またはシャドー系の濃い色」は、主に領域Aに属する。これら領域Aおよび領域Cに属する色は、電子写真印刷の下刷りで再現するには困難な色である。理由としては、領域Aの色はメタリック層よりも上層のトナー量が多くなり、メタリック層からの反射光が遮蔽される色であるためであり、領域Cの色はオフセット印刷で形成される目標色のメタリックパッチの光輝感が高い色であるためである。一方、領域Bに属する色は、電子写真印刷の下刷りで再現しやすい色である。したがって、メタリック差分の許容値の形状を、図8に示すような谷形の形状とし、領域Aおよび領域Cに属する当該許容値を高く設定する。そして、許容値決定部1031は、図8に示すグラフから、目標色のメタリック値(再現特性取得部102により導出されたメタリック値)に対応する許容値を、メタリック差分の許容値として決定する。また、電子写真印刷の下刷りで最も再現が容易である目標色のメタリック値(すなわち、図8の谷形のグラフの底部に対応するメタリック値)を境界値X(所定値、第2閾値)とした場合、許容値決定部1031は、再現特性取得部102により導出されたメタリック値が境界値X未満であれば、色味(色値)を優先し、境界値X以上であれば、メタリック感(メタリック値)を優先するものとすればよい。なお、許容値決定部1031による優先順位の決定方法は、メタリック値と境界値Xとの比較によるものに限定されず、例えば、色値と所定値Y(第3閾値、第4閾値)との比較により決定するものとしてもよい。すなわち、許容値決定部1031は、再現特性取得部102により導出された色値が所定値Y以上であれば、色味(色値)を優先し、所定値Y未満であれば、メタリック感(メタリック値)を優先するものとしてもよい。
また、図9に示すグラフは、目標色のメタリック値(横軸)に対する色差(差分の一例)の許容値(縦軸)の関係を表したグラフである。ここで、色差とは、ある色値についての目標値の色値に対する差分値である。図9に示すように、色差の許容値は、目標色のメタリック値の大小にかかわらず一定の値をとる。許容値決定部1031は、図9に示すグラフから、目標色のメタリック値(再現特性取得部102により導出されたメタリック値)に対応する許容値(図9に示す例では一定値)を、色差の許容値として決定する。
そして、許容値決定部1031は、決定した優先順位、ならびにメタリック差分および色差の各許容値を、探索部1033へ送る。
色予測モデル取得部1032は、記憶部105から画像形成装置30に対応する色予測モデルを取得し、色予測モデル取得部1032へ送る機能部である。ここで、図10に、色予測モデルの処理の内容を示している。色予測モデルとは、5色デバイス値(C、M、Y、K、Si)についての付着量を表す物理量を入力として、画像形成装置30で再現が予測されるメタリック色のメタリック値および色値を出力するモデルである。また、色予測モデルのうち、5色デバイス値の付着量を示す物理量から再現が予測されるメタリック色のメタリック値を出力するモデルをメタリック値予測モデルとし、5色デバイス値の付着量を示す物理量から再現が予測されるメタリック色の色値を出力するモデルを色値予測モデルとする。本実施形態の場合、メタリック値予測モデルは、メタリック値として上述の式(1)で示されるフロップ指標を出力し、色値予測モデルは、色値として45度方向の彩度および濃さを表現するLab値を出力する。
ここで、色予測モデルの作成方法について説明する。まず、様々な組み合わせの5色デバイス値のカラーパッチを、画像形成装置30で印刷出力する。そして、それぞれのカラーパッチに対して、図6で示したように、測色器40により複数方向で測色された測色値を取得する。その結果、それぞれのカラーパッチについて、メタリック値および色値が得られることになる。そして、これらの値に基づいて、5色デバイス値を入力することによりメタリック値が得られるようなメタリック値予測モデル、および色値が得られるような色値予測モデルを作成する。なお、これらの色予測モデルに用いる関数としては、重回帰式、ニューラルネットワーク、ダイレクトルックアップテーブルを用いた補間等、色予測モデルとして一般的な関数を用いることができる。このようにして、作成された色予測モデルは記憶部105に記憶される。
なお、色予測モデルは画像形成装置30で使用される用紙ごとに対応したモデルであってもよい。
探索部1033は、再現特性取得部102により算出されたメタリック値および色値、ならびに、許容値決定部1031により決定された優先順位、およびメタリック差分および色差の各許容値から、色予測モデル取得部1032から受け取った色予測モデルを用いて、当該優先順位に応じた5色デバイス値を導出し、辞書作成部104へ送る機能部である。探索部1033による処理の詳細は、図15で後述する。
(情報処理装置の辞書作成部の動作)
図11は、スポットカラー辞書の一例を示す図である。図11を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の辞書作成部104の動作について説明する。
まず、辞書作成部104は、記憶部105から目標色(測色値取得部101により取得された測色値の基となる目標色)の情報を読み出す。当該情報は、例えばカラー名称である。そして、辞書作成部104は、探索部1033により算出された5色デバイス値を、読み出した目標色の情報(カラー名称)と関連付けることにより、スポットカラー辞書を作成する。
図11(a)は、カラー名称(Color name)と、Lab値とを関連付けたスポットカラー辞書の一例を示し、図11(b)は、カラー名称と、CMYKの4色のデバイス値とを関連付けたスポットカラー辞書の一例を示している。本実施形態に係る情報処理装置10の辞書作成部104が作成する辞書は、図11(b)示す4色デバイス値に、Si(メタリックシルバー)を加えた5色デバイス値と、カラー名称とを関連付けたスポットカラー辞書となる。辞書作成部104は、作成したスポットカラー辞書を記憶部105に記憶させる。
(コントローラの機能ブロックの構成および動作)
図12は、実施形態に係るコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図12を参照しながら、本実施形態に係るコントローラ20の機能ブロックの構成および動作について説明する。
図12に示すように、コントローラ20は、辞書取得部201と、印刷ジョブ取得部202と、色変換部203と、を有する。
辞書取得部201は、情報処理装置10の記憶部105に記憶されたスポットカラー辞書を取得し、色変換部203へ送る機能部である。
印刷ジョブ取得部202は、外部(例えば情報処理装置10等)から印刷ジョブを取得し、色変換部203へ送る機能部である。
色変換部203は、印刷ジョブ取得部202から受け取ったスポットカラー辞書を用いて、印刷ジョブで指定されたスポットカラーを5色デバイス値に変換する色変換処理を行う機能部である。色変換部203は、色変換処理により得られた画像データを、画像形成装置30へ送信する。
上述の辞書取得部201、印刷ジョブ取得部202および色変換部203は、図2に示したCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、図12に示すコントローラ20の各機能部のうちソフトウェア(プログラム)で実現される機能部は、少なくともその一部が、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、図12に示すコントローラ20の各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図12に示すコントローラ20で独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図12に示すコントローラ20で1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
(情報処理装置の再現特性取得部の処理の流れ)
図13は、実施形態に係る情報処理装置の再現特性取得部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の再現特性取得部102の処理の流れについて説明する。なお、再現特性取得部102による処理は、上述の図4に示すステップS12の処理に含まれる。
<ステップS121>
情報処理装置10の再現特性取得部102は、測色値取得部101により取得された、測色器40により目標色(メタリック色)のパッチについて複数の方向から測色して得られた複数の測色値を取得する。そして、ステップS122へ移行する。
<ステップS122>
再現特性取得部102は、上述の算出方法により、取得した複数の測色値から、メタリック値Sofおよび色値Eofを算出する。そして、ステップS123へ移行する。
<ステップS123>
再現特性取得部102は、算出したメタリック値Sofおよび色値Eofを、色材量導出部103へ送る。
以上のステップS121~S123の流れで、再現特性取得部102の処理が実行される。
(情報処理装置の許容値決定部の処理の流れ)
図14は、実施形態に係る情報処理装置の許容値決定部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の色材量導出部103の許容値決定部1031の処理の流れについて説明する。なお、許容値決定部1031による処理は、上述の図4に示すステップS13の処理に含まれる。
<ステップS131>
まず、情報処理装置10の色材量導出部103の許容値決定部1031は、再現特性取得部102により算出された、目標色のメタリックパッチに対応するメタリック値Sofおよび色値Eofを受け取る。そして、ステップS132へ移行する。
<ステップS132>
許容値決定部1031は、目標色のメタリック値Sofが境界値X以上であるか否かを判定する。ここで、境界値Xとは、上述したように、図8のメタリック差分の許容値のグラフの底部に対応するメタリック値である。目標色のメタリック値Sofが境界値以上である場合(ステップS132:Yes)、ステップS133へ移行し、境界値未満である場合(ステップS132:No)、ステップS134へ移行する。
<ステップS133>
許容値決定部1031は、目標色のメタリック値Sofが境界値X以上である場合、メタリック値Sofを優先順位1位に決定し、色値Eofを優先順位2位に決定する。そして、ステップS135へ移行する。
<ステップS134>
許容値決定部1031は、目標色のメタリック値Sofが境界値X未満である場合、色値Eofを優先順位1位に決定し、メタリック値Sofを優先順位2位に決定する。そして、ステップS135へ移行する。
<ステップS135>
許容値決定部1031は、上述の図8に示すグラフから、目標色のメタリック値Sofに対応する許容値を、メタリック差分の許容値ΔStolとして決定する。また、許容値決定部1031は、上述の図9に示すグラフから、目標色のメタリック値に対応する許容値を、色差の許容値ΔEtolとして決定する。そして、ステップS136へ移行する。
<ステップS136>
許容値決定部1031は、決定した優先順位、ならびにメタリック差分の許容値ΔStolおよび色差の許容値ΔEtolを、探索部1033へ送る。
以上のステップS131~S136の流れで、許容値決定部1031の処理が実行される。
(情報処理装置の探索部の処理の流れ)
図15は、実施形態に係る情報処理装置の探索部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。図15を参照しながら、本実施形態に係る情報処理装置10の色材量導出部103の探索部1033の処理の流れについて説明する。なお、探索部1033による処理は、上述の図4に示すステップS14の処理に含まれる。
<ステップS141>
まず、情報処理装置10の色材量導出部103の探索部1033は、許容値決定部1031から優先順位、ならびにメタリック差分の許容値ΔStolおよび色差の許容値ΔEtolを受け取る。そして、ステップS142へ移行する。
<ステップS142>
また、探索部1033は、再現特性取得部102により算出された目標色のメタリック値Sofおよび色値Eofを受け取る。そして、ステップS143へ移行する。
<ステップS143>
色予測モデル取得部1032は、記憶部105から画像形成装置30に対応する色予測モデル(メタリック値予測モデルおよび色値予測モデル)を取得し、探索部1033へ送る。そして、探索部1033は、色予測モデル取得部1032から色予測モデルを受け取る。そして、ステップS144へ移行する。
<ステップS144>
探索部1033は、色値予測モデルを用いて、5色デバイス値(C、M、Y、K、Si)の組み合わせを、目標色の色値Eofとの色差が小さい方からN個取得する。これによって、探索部1033は、各5色デバイス値の組み合わせに対応するN個の色差ΔErep_1、ΔErep_2、・・・、ΔErep_Nを得る。ここで、色値の色差に基づいてN個の5色デバイス値の組み合わせを取得しているのは、メタリック値のメタリック差分に基づいて取得すると目標色の再現性が大きく損なわれる可能性があるためである。そして、ステップS145へ移行する。
<ステップS145>
次に、探索部1033は、メタリック値予測モデルを用いて、N個の5色デバイス値の組み合わせから、N個のメタリック値Srep_1、Srep_2、・・・、Srep_Nを算出する。そして、ステップS146へ移行する。
<ステップS146>
そして、探索部1033は、目標色のメタリック値Sofと、N個のメタリック値Srep_1、Srep_2、・・・、Srep_Nとの差分であるN個のメタリック差分ΔSrep_1、ΔSrep_2、・・・、ΔSrep_Nを算出する。そして、ステップS147へ移行する。
<ステップS147>
次に、探索部1033は、N個の5色デバイス値の組み合わせに対応するN個のメタリック差分ΔSrep_1、ΔSrep_2、・・・、ΔSrep_Nのうち、許容値ΔStol以下となるメタリック差分があるか否かを判定する。メタリック差分が許容値ΔStol以下となる5色デバイス値の組み合わせがある場合(ステップS147:Yes)、その個数をM個として、ステップS148へ移行する。一方、メタリック差分が許容値ΔStol以下となる5色デバイス値の組み合わせがなかった場合(ステップS147:No)、ステップS149へ移行する。
<ステップS148>
次に、探索部1033は、M個の5色デバイス値の組み合わせに対応するM個の色差のうち、許容値ΔEtol以下となる色差があるか否かを判定する。色差が許容値ΔEtol以下となる5色デバイス値の組み合わせがある場合(ステップS148:Yes)、その個数をQ個として、当該Q個の5色デバイス値を次のステップS151の処理の対象とし、ステップS151へ移行する。一方、色差が許容値ΔEtol以下となる5色デバイス値の組み合わせがなかった場合(ステップS148:No)、ステップS150へ移行する。
<ステップS149>
探索部1033は、N個の5色デバイス値の組み合わせに対応するN個のメタリック差分ΔSrep_1、ΔSrep_2、・・・、ΔSrep_Nのうち、許容値ΔStol以下となるメタリック差分がなかった場合、当該N個の5色デバイス値の組み合わせに対応する色差のうち最小の色差に対応する5色デバイス値の組み合わせを抽出する。すなわち、ステップS147においてメタリック差分が許容値ΔStol以下となる5色デバイス値がないため、探索部1033は、許容値決定部1031で決定された優先順位にかかわらず、色差が最小の5色デバイス値の組み合わせを抽出するものとしている。そして、ステップS154へ移行する。
<ステップS150>
探索部1033は、M個の5色デバイス値の組み合わせに対応するM個の色差のうち、色差が許容値ΔEtol以下となる5色デバイス値の組み合わせがなかった場合、当該M個の5色デバイス値を次のステップS151の処理の対象とする。そして、ステップS151へ移行する。
<ステップS151>
次に、探索部1033は、許容値決定部1031から受け取った優先順位がメタリック値を1位とする(メタリック値を優先する)ことを示すか否かを判定する。メタリック値の優先順位が1位である場合(メタリック値を優先する場合)(ステップS151:Yes)、ステップS152へ移行する。一方、色値の優先順位が1位である場合(色値を優先する場合)(ステップS151:No)、ステップS153へ移行する。
<ステップS152>
探索部1033は、Q個(ステップS150経由の場合、M個)の5色デバイス値の組み合わせに対応するメタリック差分のうち最小のメタリック差分に対応する5色デバイス値の組み合わせを抽出(導出)する。そして、ステップS154へ移行する。
<ステップS153>
探索部1033は、Q個(ステップS150経由の場合、M個)の5色デバイス値の組み合わせに対応する色差のうち最小の色差に対応する5色デバイス値の組み合わせを抽出(導出)する。そして、ステップS154へ移行する。
<ステップS154>
探索部1033は、抽出(導出)した5色デバイス値を、辞書作成部104へ送る。
以上のステップS141~S154の流れで、探索部1033の処理が実行される。
なお、ステップS142で、探索部1033は、再現特性取得部102から取得した色値Eofが極端に高い場合(例えば、極端に高いと判断できる所定値η(第1閾値)を超えている場合)、Si(メタリックシルバー)のトナー色材を下刷りとして用いないように、5色デバイス値(Siのデバイス値を0とする)を導出するものとしてもよい。
また、上述の情報処理装置10では、再現特性取得部102は、測色値取得部101から取得した複数の測色値からメタリック値および色値という2つの物理量を算出するものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、再現特性取得部102は、複数の測色値から、メタリック値および色値を含む2つ以上の物理量を評価値として算出してもよく、この場合、許容値決定部1031は、各物理量に対して優先順位および許容値を決定し、探索部1033は、当該優先順位に応じて、各物理量および許容値に基づいて、5色デバイス値を導出するものとすればよい。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置10では、測色値取得部101は、メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器40により測色された測色値を取得し、再現特性取得部102は、測色値取得部101により取得された測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出し、許容値決定部1031は、目標色の各物理量の優先順位を決定し、探索部1033は、優先順位に応じて、2以上の物理量から、画像形成装置30におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量(5色デバイス値)を導出するものとしている。これによって、色味を重視する場合は色味を優先した再現、メタリック感を重視する場合はメタリック感を優先した色再現を可能とする。
(変形例)
変形例に係る情報処理システム1について、上述の実施形態に係る情報処理システム1と相違する点を中心に説明する。上述の実施形態に係る情報処理システム1では、情報処理装置10の色材量導出部103においてメタリック感を優先するか色味を優先するかが決定されるものとしていた。本変形例に係る情報処理システム1では、ユーザにより手動でメタリック感を優先するか色味を優先するかを設定する動作について説明する。なお、本変形例に係る情報処理システム1の全体構成、ならびに各構成要件のハードウェア構成は、上述の実施形態で説明した構成と同様である。
図16は、変形例に係るコントローラの機能ブロックの構成の一例を示す図である。図16を参照しながら、本変形例に係るコントローラ20aの機能ブロックの構成および動作について説明する。
本変形例では、情報処理装置10の色材量導出部103の許容値決定部1031は、再現特性取得部102から受け取ったメタリック値により優先順位を決定しない。そして、色材量導出部103の探索部1033は、上述の実施形態と同様の方法により、メタリック値を優先した場合の5色デバイス値と、色値を優先した場合の5色デバイス値とを導出して、双方の5色デバイス値を、辞書作成部104へ送る。そして、辞書作成部104は、辞書作成部104により受け取ったメタリック値を優先した5色デバイス値と、目標色の情報とを関連付けることによって、メタリック値を優先したスポットカラー辞書(以下、メタリック感優先のスポットカラー辞書と称する場合がある)を作成する。さらに、辞書作成部104は、辞書作成部104により受け取った色値を優先した5色デバイス値と、目標色の情報とを関連付けることによって、色値を優先したスポットカラー辞書(以下、色味優先のスポットカラー辞書と称する場合がある)を作成する。そして、辞書作成部104は、作成したメタリック感優先のスポットカラー辞書、および色味優先のスポットカラー辞書を記憶部105に記憶させる。
図16に示すように、コントローラ20aは、辞書取得部201と、印刷ジョブ取得部202と、色変換部203と、優先順位設定部204(設定部)と、を有する。なお、印刷ジョブ取得部202および色変換部203の動作は、上述の実施形態で説明した動作と同様である。
優先順位設定部204は、コントローラ20aのキーボード611およびマウス612の操作に従って、メタリック感を優先するか色味を優先するかの優先順位を設定する機能部である。優先順位設定部204は、設定した優先順位を辞書取得部201へ送る。なお、優先順位設定部204は、情報処理装置10のキーボード611およびマウス612(すなわち操作部106)の操作に従って、優先順位を設定するものとしてもよい。
辞書取得部201は、優先順位設定部204から受け取った優先順位に対応したスポットカラー辞書を、記憶部105から取得し、色変換部203へ送る。具体的には、辞書取得部201は、優先順位がメタリック感を優先することを示す場合、記憶部105からメタリック優先のスポットカラー辞書を取得し、優先順位が色味を優先することを示す場合、記憶部105から色味優先のスポットカラー辞書を取得する。
なお、色変換部203は、辞書取得部201により取得されたいずれかの再現特性を優先するスポットカラー辞書を用いて、印刷ジョブで指定されたスポットカラーを5色デバイス値に変換するものとしているが、これに限定されない。例えば、優先順位設定部204の機能によって、印刷ジョブに含まれるオブジェクトごと(色ごと)に、メタリック感を優先するか色味を優先するかの優先順位が設定可能であるものとしてもよい。
上述の辞書取得部201、印刷ジョブ取得部202、色変換部203および優先順位設定部204は、図2に示したCPU601によりプログラムが実行されることによって実現される。なお、図16に示すコントローラ20aの各機能部のうちソフトウェア(プログラム)で実現される機能部は、少なくともその一部が、FPGAまたはASIC等のハードウェア回路によって実現されてもよい。
また、図16に示すコントローラ20aの各機能部は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。例えば、図16に示すコントローラ20aで独立した機能部として図示した複数の機能部を、1つの機能部として構成してもよい。一方、図16に示すコントローラ20aで1つの機能部が有する機能を複数に分割し、複数の機能部として構成するものとしてもよい。
以上のように、本変形例に係る情報処理システム1では、ユーザが指定した優先順位に従ってスポットカラー辞書が作成されるため、ユーザが意図する再現特性によって目標色であるメタリック色を再現することが可能となる。
なお、本変形例では、辞書作成部104により予めメタリック優先のスポットカラー辞書および色味優先のスポットカラー辞書が作成され、コントローラ20aの優先順位設定部204で設定された優先順位に応じて、いずれかのスポットカラー辞書が用いられるものとしているが、これに限定されない。例えば、優先順位設定部204による優先順位の設定機能は、情報処理装置10に備えられるものとし、当該機能により、ユーザのキーボード611およびマウス612に対する操作に従ってメタリック感を優先するか色味を優先するかの優先順位が設定され、辞書作成部104により、設定された優先順位に対応したスポットカラー辞書が作成されるものとしてもよい。
なお、上述の実施形態および変形例では、シルバートナー、ゴールドトナー等のメタリック色のトナーを用いて印刷する画像形成装置30を対象として説明したが、これに限定されるものではなく、パール色材等のように見る方向により色味が異なるような光輝性色材を用いて印刷を行う画像形成装置を対象とすることも可能である。
また、上述の実施形態および変形例において、情報処理装置10およびコントローラ20、20aの各機能部の少なくともいずれかがプログラムの実行によって実現される場合、そのプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また、上述の実施形態および変形例において、情報処理装置10およびコントローラ20、20aで実行されるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD-R(Compact Disk-Recordable)、またはDVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例において、情報処理装置10およびコントローラ20、20aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例において、情報処理装置10およびコントローラ20、20aで実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述の実施形態および変形例において、情報処理装置10およびコントローラ20、20aで実行されるプログラムは、上述した各機能部のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU601が上述の記憶装置(例えば、ROM602、補助記憶装置605等)からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各機能部が主記憶装置(RAM603)上にロードされて生成されるようになっている。
1 情報処理システム
10 情報処理装置
20、20a コントローラ
30 画像形成装置
40 測色器
101 測色値取得部
102 再現特性取得部
103 色材量導出部
104 辞書作成部
105 記憶部
106 操作部
201 辞書取得部
202 印刷ジョブ取得部
203 色変換部
204 優先順位設定部
601 CPU
602 ROM
603 RAM
605 補助記憶装置
606 記録メディア
607 メディアドライブ
608 ディスプレイ
609 ネットワークI/F
610 バス
611 キーボード
612 マウス
613 DVD
614 DVDドライブ
700 給紙トレイ
701 搬送ローラ
702 中間転写ベルト
703、703C、703K、703M、703S、703Y 感光体ドラム
704 転写ローラ
705 定着ローラ
1031 許容値決定部
1032 色予測モデル取得部
1033 探索部
CL 色材層
LS 光源
N ネットワーク
P 用紙
特開2019-004322号公報

Claims (16)

  1. メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器により測色された測色値を取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出する算出部と、
    前記目標色の前記各物理量の優先順位を決定する第1決定部と、
    前記優先順位に応じて、前記2以上の物理量から、画像形成装置におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を導出する導出部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記算出部は、前記パッチの複数方向の前記測色値に基づいて、前記メタリック値を算出する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記各物理量に対応する許容値を決定する第2決定部を、さらに備え、
    前記導出部は、
    メタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量から各物理量を予測する色予測モデルを用いて、複数のメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を取得し
    取得した複数の色材量に対応する各物理量と、前記目標色の各物理量とのそれぞれの差分が、各物理量についての前記許容値以下である該色材量のうち、前記優先順位が最も高い物理量に対応する前記差分が最小の色材量を導出する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、前記測色値から、前記目標色の前記メタリック値および前記色値を算出し、
    前記第2決定部は、前記目標色のメタリック値が所定値よりも高いほど、メタリック値についての前記差分に対する前記許容値を高く決定し、該目標色のメタリック値が前記所定値よりも低いほど該差分に対する該許容値を高く決定する請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記画像形成装置は、メタリック色材の下刷りにより印刷を行う請求項1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記導出部は、前記目標色の色値が第1閾値を超える場合、メタリック色材の色材量を0とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1決定部は、前記目標色の前記2以上の物理量の少なくともいずれかに基づいて、該目標色の前記各物理量の優先順位を決定する請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記算出部は、前記測色値から、前記目標色の前記メタリック値および前記色値を算出し、
    前記第1決定部は、前記目標色の前記メタリック値に基づいて、該目標色の前記メタリック値および前記色値の前記優先順位を決定する請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記算出部は、前記測色値から、前記目標色の前記メタリック値および前記色値を算出し、
    前記第1決定部は、前記目標色の前記メタリック値が第2閾値以上、または該目標色の前記色値が第3閾値未満であれば、該メタリック値の前記優先順位を該色値の前記優先順位よりも高く決定する請求項7に記載の情報処理装置。
  10. 前記算出部は、前記測色値から、前記目標色の前記メタリック値および前記色値を算出し、
    前記第1決定部は、前記目標色の前記色値が第4閾値以上であれば、該色値の前記優先順位を前記メタリック値の前記優先順位よりも高く決定する請求項7に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1決定部は、操作部に対する操作に従って、前記目標色の各物理量の優先順位を決定する請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記導出部により導出された前記色材量と、該色材量に対応する前記目標色とを関連付けた辞書を作成する作成部を、さらに備えた請求項1~11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 請求項12に記載の情報処理装置と、
    前記辞書を用いて、印刷ジョブで指定された目標色を、メタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量に変換した画像データを生成するコントローラと、
    前記画像データについて印刷出力する前記画像形成装置と、
    を有する情報処理システム。
  14. 請求項1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
    コントローラと、
    前記画像形成装置と、
    を有し、
    前記導出部は、前記各物理量を優先した場合の前記色材量をそれぞれ導出し、
    前記情報処理装置は、前記各物理量を優先した場合の前記色材量それぞれと、該各色材量に対応する前記目標色とを関連付けた辞書をそれぞれ作成する作成部を、さらに備え、
    前記コントローラは、操作部に対する操作に従って、前記目標色の各物理量の前記優先順位をそれぞれ設定する設定部を備え、
    前記コントローラは、前記設定部により設定された前記優先順位に応じた前記辞書により、印刷ジョブで指定された目標色を、メタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量に変換した画像データを生成する情報処理システム。
  15. メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器により測色された測色値を取得する取得ステップと、
    取得した前記測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出する算出ステップと、
    前記目標色の前記各物理量の優先順位を決定する決定ステップと、
    前記優先順位に応じて、前記2以上の物理量から、画像形成装置におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を導出する導出ステップと、
    を有する情報処理方法。
  16. コンピュータに、
    メタリック感を伴う目標色のパッチに対して測色器により測色された測色値を取得する取得ステップと、
    取得した前記測色値から、メタリック感の度合いを示すメタリック値、および色味の度合いを示す色値を含む少なくとも2以上の物理量を算出する算出ステップと、
    前記目標色の前記各物理量の優先順位を決定する決定ステップと、
    前記優先順位に応じて、前記2以上の物理量から、画像形成装置におけるメタリック色材およびプロセスカラー色材の色材量を導出する導出ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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