JP2023080674A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法 Download PDF

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Toshiyuki Takasaki
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Abstract

Figure 2023080674000001
【課題】チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を制御する。
【解決手段】開示されるプラズマ処理装置10は、チャンバ11と、ステージ12と、誘電体部材13と、カバー14と、ガス導入路15と、誘導コイル16と、を備える。誘導コイル16は、誘電体部材13の中央側領域R1と重なるように設置される第1誘導コイル17と、誘電体部材13の中央側領域R1の外側の周辺側領域R2と重なるように設置される第2誘導コイル18とを有する。カバー14は、誘電体部材13の中央側領域R1と重なる位置に形成される第1ガス孔14cと、誘電体部材13の周辺側領域R2と重なる位置に形成される第2ガス孔14dとを有する。ガス導入路15は、第1ガス孔14cと連通する第1ガス導入路15aと、第2ガス孔14dと連通する第2ガス導入路15bとを有する。
【選択図】図1

Description

本開示は、プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法に関する。
従来、被処理物をプラズマ処理するプラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のプラズマ処理装置は、上部に開口を有するチャンバと、チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、当該開口を塞ぐ誘電体部材と、チャンバ内に原料ガスを導入するためのガス導入路と、チャンバ内に原料ガスを含むプラズマを発生させる誘導コイルとを備える。誘導コイルは、中央側に配置される第1誘導コイルと、外周側に配置される第2誘導コイルとを有する。
特開2013-012761号公報
しかしながら、特許文献1のプラズマ処理装置には、被処理物のエッチングレート(被処理物の表面がプラズマエッチングされる速度)の均一性について改善の余地がある。エッチングレートを均一化するには、チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を制御することが有効である。このような状況において、本開示は、チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を制御することを目的の1つとする。
本開示に係る一局面は、プラズマ処理装置に関する。当該プラズマ処理装置は、上部に開口を有するチャンバと、前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、前記開口を塞ぐ誘電体部材と、前記チャンバ内で前記誘電体部材を覆うように設置されるカバーと、前記誘電体部材と前記カバーとの間に形成され、原料ガスが導入されるガス導入路と、前記誘電体部材の上側に設けられ、高周波電力が印加されることで前記チャンバ内に前記原料ガスを含むプラズマを発生させる誘導コイルと、を備え、前記誘導コイルは、前記誘電体部材の中央側領域と重なるように設置される第1誘導コイルと、前記誘電体部材の前記中央側領域の外側の周辺側領域と重なるように設置される第2誘導コイルとを有し、前記カバーは、前記誘電体部材の前記中央側領域と重なる位置に形成される第1ガス孔と、前記誘電体部材の前記周辺側領域と重なる位置に形成される第2ガス孔とを有し、前記ガス導入路は、前記第1ガス孔と連通する第1ガス導入路と、前記第2ガス孔と連通する第2ガス導入路とを有する。
本開示に係る別の一局面は、プラズマ処理装置の使用方法に関する。当該使用方法は、上部に開口を有するチャンバと、前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、前記開口を塞ぐ誘電体部材と、前記チャンバ内で前記誘電体部材を覆うように設置されるカバーと、前記誘電体部材と前記カバーとの間に形成されたガス導入路と、前記誘電体部材の上側に設けられた誘導コイルと、を備え、前記誘導コイルは、前記誘電体部材の中央側領域と重なるように設置される第1誘導コイルと、前記誘電体部材の前記中央側領域の外側の周辺側領域と重なるように設置される第2誘導コイルとを有し、前記カバーは、前記誘電体部材の前記中央側領域と重なる位置に形成される第1ガス孔と、前記誘電体部材の前記周辺側領域と重なる位置に形成される第2ガス孔とを有し、前記ガス導入路は、前記第1ガス孔と連通する第1ガス導入路と、前記第2ガス孔と連通する第2ガス導入路とを有する、プラズマ処理装置の使用方法であって、前記第1および第2ガス導入路に原料ガスを導入すると共に、前記第1および第2誘導コイルに高周波電力を印加することで、前記チャンバ内に前記原料ガスを含むプラズマを発生させる。
本開示によれば、チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を制御することができる。
実施形態1のプラズマ処理装置を模式的に示す断面図である。 実施形態1のカバーを模式的に示す平面図である。 実施形態2のプラズマ処理装置を模式的に示す断面図である。 実施形態2の各誘導コイルの一部を模式的に示す平面図である。 実施形態3のプラズマ処理装置を模式的に示す断面図である。 磁束密度のシミュレーション結果の一例を示す図であって、(a)は第1距離が第2距離よりも大きい場合のシミュレーション結果を示し、(b)は第1距離と第2距離が同じ場合のシミュレーション結果を示す。 ガス流れのシミュレーション結果の一例を示す図であって、(a)は第1ガス孔および第2ガス孔からガス供給を行った場合のシミュレーション結果を示し、(b)は第2ガス孔のみからガス供給を行った場合のシミュレーション結果を示す。
本開示に係るプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法の実施形態について例を挙げて以下に説明する。しかしながら、本開示は以下に説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値や材料を適用してもよい。
(プラズマ処理装置)
本開示に係るプラズマ処理装置は、被処理物をプラズマ処理するための装置である。プラズマ処理装置は、例えば、プラズマエッチング装置、プラズマダイサー、プラズマアッシング装置、またはプラズマCVD装置であってもよい。プラズマ処理装置は、チャンバと、ステージと、誘電体部材と、カバーと、ガス導入路と、誘導コイルとを備える。
チャンバは、上部に開口を有する。チャンバは、中空円筒状に形成されていてもよい。開口は、上方に向かって開放していてもよい。
ステージは、チャンバ内に配置され、被処理物が載置される。ステージは、被処理物が質される水平な載置面を有してもよい。ステージは、プラズマ処理中に被処理物を冷却するための冷媒が流れる流路を有してもよい。ステージは、被処理物を吸着するための静電吸着機構を有してもよい。ステージは、高周波電力が印加される下部電極を有してもよい。被処理物は、例えば、プラズマエッチングにより個片化される半導体基板であってもよい。半導体基板は、複数の素子領域と素子領域を画定する分割領域とを備える。素子領域は、例えば、半導体層と配線層とを備える。分割領域をエッチングすることにより半導体層と配線層とを有する素子チップが得られる。被処理物は、キャリアに支持された状態でステージに載置されてもよい。キャリアは、例えば、外周部をフレームで保持された樹脂シートであってもよい。
誘電体部材は、チャンバの開口を塞ぐ。誘電体部材は、水平に延びる領域を有する板状に形成されていてもよい。誘電体部材は、例えば、石英、アルミナ、窒化アルミニウムなどのセラミックスで構成されてもよい。誘電体部材は、主に、石英で構成されてもよい。
カバーは、チャンバ内で誘電体部材を覆うように設置される。カバーは、誘電体部材の中央側領域と重なる位置に形成される第1ガス孔と、誘電体部材の中央側領域の外側の周辺側領域と重なる位置に形成される第2ガス孔とを有する。中央側領域は、誘電体部材の中心を含む円形領域として画定され得る。周辺側領域は、円形領域として画定された中央側領域を囲む第1の環状領域として画定され得る。円形領域として画定された中央側領域の直径をd1とするとき、第1の環状領域として画定された周辺側領域の外径d2は、d1の2倍以上もしくは2.5倍以上であってもよい。円形領域と第1の環状領域との間には、第1および第2ガス孔のいずれとも対向しない第2の環状領域が画定されてもよい。第1および第2ガス孔は、カバーを厚さ方向に貫通していてもよい。第1および第2ガス孔は、それぞれチャンバ内のステージが配置される空間に連通していてもよい。第1および第2ガス孔は、それぞれ複数設けられていてもよい。カバーは、例えば、石英、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化シリコンなどのセラミックスで構成されてもよい。カバーは、主に、窒化アルミニウムや石英で構成されてもよい。
ガス導入路は、誘電体部材とカバーとの間に形成され、原料ガスが導入される。ガス導入路は、第1ガス孔と連通する第1ガス導入路と、第2ガス孔と連通する第2ガス導入路とを有する。第1および第2ガス導入路は、それぞれカバーに形成された溝により構成されてもよい。第1ガス導入路に導入された原料ガスは、第1ガス孔を介してチャンバ内に導入される。第2ガス導入路に導入された原料ガスは、第2ガス孔を介してチャンバ内に導入される。
誘導コイルは、誘電体部材の上側に設けられ、高周波電力が印加されることでチャンバ内に原料ガスを含むプラズマを発生させる。誘導コイルは、誘電体部材の中央側領域と重なるように設置される第1誘導コイルと、誘電体部材の周辺側領域と重なるように設置される第2誘導コイルとを有する。第1誘導コイルが生じる磁場は、主に、第1ガス孔からチャンバ内に導入される原料ガスに作用する。第2誘導コイルが生じる磁場は、主に、第2ガス孔からチャンバ内に導入される原料ガスに作用する。第1誘導コイルに印加される高周波電力や第1ガス孔から導入される原料ガスの流量を調節すること、ならびに第2誘導コイルに印加される高周波電力や第2ガス孔から導入される原料ガスの流量を調節することで、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布を柔軟に制御することができる。そのような制御を通じて、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布を制御することができ、被処理物の加工を均一化することができる。
第1ガス孔と第1誘導コイルとの間の第1距離(例えば、両者の間の鉛直方向における最短距離)は、第2ガス孔と第2誘導コイルとの間の第2距離(例えば、両者の間の鉛直方向における最短距離)と異なってもよい。この構成によると、第1誘導コイルが生じる磁場と、第2誘導コイルが生じる磁場との間で生じる相互干渉を抑制できる。よって、第1誘導コイルと第2誘導コイルの独立制御性を高めることができる。これにより、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布の制御性をより一層高めることができる。第1距離は、第2距離よりも大きくても小さくてもよいが、電子密度分布およびラジカル密度分布の制御性を高めやすい点で、第2距離よりも大きいことが望ましい。
その理由を以下に述べる。チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を精密に制御するためには、第1誘導コイルの分解能(すなわち、第1誘導コイルに印加される単位電力あたりの第1誘導コイルのプラズマ生成能力)と、第2誘導コイルの分解能(すなわち、第2誘導コイルに印加される単位電力あたりの第2誘導コイルのプラズマ生成能力)が同程度であることが好ましい。ここで、第1誘導コイルは、第2誘導コイルに比べて、コイルの作用する面積が小さく、かつコイル長が短いものとする。その場合、第1誘導コイルは、高周波電力が印加された場合の単位電力あたりの磁場生成効率が第2誘導コイルよりも高い。第1誘導コイルの磁場と第2誘導コイルの磁場は、それぞれがチャンバ内の原料ガスに作用してプラズマを生成させる。磁場はコイルからの距離が大きくなると弱まるため、第1距離を第2距離よりも大きくすることで、第1誘導コイルの磁場のプラズマ生成への寄与を低減できる。したがって、第1距離を第2距離よりも大きくすることで、コイル間の相互干渉を抑制できるたけでなく、単位電力あたりの第1誘導コイルのプラズマ生成能力(分解能)を第2誘導コイルのそれと同程度にすることができ、電子密度分布およびラジカル密度分布を精密に制御することが可能となる。
図6(a)および図6(b)に、磁束密度のシミュレーション結果の一例を示す。図6(a)は、第1距離が第2距離よりも大きい場合の磁束密度分布のシミュレーション結果である。図6(b)は、第1距離と第2距離が同じ場合の磁束密度分布のシミュレーション結果である。図6(a)と図6(b)を比較すると、第2誘導コイルによって生成される磁束密度分布が、図6(a)の方が図6(b)よりもチャンバ側に広がり、第2ガス孔近傍において第1ガス孔近傍と同程度の磁束密度が得られることがわかる。このことから、図6(a)のように、第1距離が第2距離よりも大きい場合に、電子密度分布およびラジカル密度分布の制御性が向上することが示唆される。
第1ガス導入路に導入される原料ガスの流量が、第2ガス導入路に導入される原料ガスの流量よりも大きくてもよい。この構成によると、チャンバ内において、中央側から外周側に向かう原料ガスの流れが生じやすくなる。被処理物は、通常、チャンバ内の中央領域に配置されており、そのプラズマ処理中には被処理物の近傍で反応生成物が生じる。つまり、チャンバ内の中央領域では、プラズマ処理の妨げとなり得る反応生成物が多く存在する。この反応生成物は、上述のようにチャンバ内の中央側から外周側に流れる原料ガスによって効率的に除去される。したがって、反応生成物によってプラズマ処理が妨げられるのを抑止することができる。
カバーは、第1ガス孔と第2ガス孔の間の下面に凸部を有してもよい。この構成によると、第1ガス孔の出口近傍の領域と、第2ガス孔の出口近傍の領域とが互いに分離される。これらの領域ではプラズマ処理中に電子やラジカルが生じるところ、互いに分離された両者の間では電子やラジカルの拡散が抑制される。よって、第1誘導コイルと第2誘導コイルの独立制御性を高めることができ、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布の制御性をより一層高めることができる。なお、凸部は、チャンバの周方向に沿って延びていてもよく、特にリング状に形成されていてもよい。リング状の凸部は、連続的に形成されていてもよく、間欠的に形成されていてもよい。凸部の高さは一定であることが望ましいが、凹凸形状を有してもよい。凸部は、上述の円形領域と第1の環状領域との間に画定された、第1および第2ガス孔のいずれとも対向しない第2の環状領域と重なるように設けてもよい。
なお、このような凸部を設けると、凸部の下方においてガス流れに乱れが発生する場合があるが、第2ガス孔からだけでなく、第1ガス孔からもチャンバ内に原料ガスを供給することで、ガス流れの乱れを抑制できる。ここで、図7(a)および図7(b)に、ガス流れのシミュレーション結果の一例を示す。図7(b)は、凸部を設けたチャンバにおいて、だい1ガス孔からのガス供給は行わずに、第2ガス孔のみからガス供給を行った場合の、チャンバ内におけるガス流れのシミュレーション結果である。第2ガス孔から供給されたガスの一部が、ステージ表面で周辺側から中央側に流れた後、ステージ中央付近で上方に向かって流れる傾向が確認される。一方、図7(a)は、凸部を設けたチャンバにおいて、第1ガス孔と第2ガス孔の両方からガス供給を行った場合の、チャンバ内におけるガス流れのシミュレーション結果である。図7(b)で確認された、ステージ表面における周辺側から中央側に向かうガス流れやステージ中央付近における上方に向かうガス流れは見られず、ガス流れの乱れが低減されることが確認される。図7(a)のように、凸部を設けたチャンバにおいて第1ガス孔と第2ガス孔の両方からガス供給を行うことにより、ガスの排気特性、ひいては加工速度や加工形状が、特にステージの中央側において、改善されることが示唆される。
第1ガス導入路と第2ガス導入路とは、互いに分離していてもよい。この構成によると、第1ガス導入路の原料ガスが第2ガス導入路に侵入することや、その逆の原料ガスの侵入が抑止される。したがって、第1および第2ガス導入路の各々における原料ガスの流量制御が容易になる。これにより、チャンバ内の中央領域とその外側の周辺領域とにおいて、電子やラジカルの生成量を容易に制御することができる。
プラズマ処理装置は、誘電体部材の上側に設置される支柱と、支柱を支持すると共に第1および第2誘導コイルを覆う金属カバーと、をさらに備えてもよい。第1誘導コイルは、高周波電力が印加される第1端と、接地される第2端とを有してもよい。第2端は、支柱に支持された導電性部材を介して金属カバーに電気的に接続されており、チャンバは、金属カバーに電気的に接続されかつ接地されていてもよい。支柱は、絶縁体で構成されていてもよい。導電性部材は、第2誘導コイルと一体であっても別体であってもよい。この構成によると、第1誘導コイルの第2端は、導電性部材、金属カバー、およびチャンバを介して接地される。その接地経路は、第2誘導コイルの近くを経由しない。したがって、第1誘導コイルと第2誘導コイルとの間の相互干渉を抑制することができる。よって、第1誘導コイルと第2誘導コイルの独立制御性を高めることができ、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布の制御性をより一層高めることができる。
第2誘導コイルは、チャンバの周方向に沿って延びるスパイラル状に形成されていてもよい。導電性部材は、第1主面および第1主面と反対側の第2主面を有する板状(例えば、長方形断面を有する板状)に形成され、かつ第1および第2主面がチャンバの径方向に沿って延びるように配置されてもよい。この構成によると、第2誘導コイルの生じる磁場が導電性部材にほとんど鎖交しない。したがって、第1誘導コイルと第2誘導コイルとの間の相互干渉を抑制することができる。よって、第1誘導コイルと第2誘導コイルの独立制御性を高めることができ、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布の制御性をより一層高めることができる。
第2誘導コイルの少なくとも一部は、誘電体部材の上面に形成された凹部内に配置されてもよい。この構成によると、第2誘導コイルが生じる磁場の少なくとも一部は、誘電体部材のうち凹部が形成された部分(すなわち、薄肉の部分)を介して、第2ガス導入路から導入される原料ガスに作用する。よって、第2誘導コイルによって原料ガスを含むプラズマを高効率に発生させることができる。
(プラズマ処理装置の使用方法)
本開示に係るプラズマ処理装置の使用方法は、上述のプラズマ処理装置を使用する方法であって、第1および第2ガス導入路に原料ガスを導入すると共に、第1および第2誘導コイルに高周波電力を印加することで、チャンバ内に原料ガスを含むプラズマを発生させる工程を備える。当該使用方法は、通常、ステージに被処理物を載置する工程と、発生させたプラズマにより被処理物を処理もしくはエッチングする工程とを有する。例えば、プラズマエッチングにより被処理物である半導体基板を個片化する工程を有してもよい。プラズマは、例えば、フッ素含有ガスを含むプラズマであってもよいが、これに限られるものではない。当該使用方法によると、チャンバ内の電子密度分布やラジカル密度分布を均一化することが可能となる。
第1ガス導入路に導入される原料ガスの流量は、第2ガス導入路に導入される原料ガスの流量よりも大きくてもよい。これにより、チャンバの中央領域で多く生じる反応生成物が、チャンバ内の中央側から外周側に流れる原料ガスによって効率的に除去される。したがって、反応生成物によってプラズマ処理が妨げられるのを抑止することができる。
第1ガス導入路と第2ガス導入路とは、互いに分離していてもよい。これにより、第1ガス導入路の原料ガスが第2ガス導入路に侵入することや、その逆の原料ガスの侵入が抑止される。したがって、第1および第2ガス導入路の各々における原料ガスの流量制御が容易になる。よって、チャンバ内の中央領域とその外側の周辺領域とにおいて、電子やラジカルの生成量を容易に制御することができる。
以上のように、本開示によれば、プラズマ処理装置において、チャンバ内の電子密度分布およびラジカル密度分布を均一化することができる。
以下では、本開示に係るプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法の一例について、図面を参照して具体的に説明する。以下で説明する一例のプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法の構成要素および工程には、上述した構成要素および工程を適用できる。以下で説明する一例のプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法の構成要素および工程は、上述した記載に基づいて変更できる。また、以下で説明する事項を、上記の実施形態に適用してもよい。以下で説明する一例のプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法の構成要素および工程のうち、本開示に係るプラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法に必須ではない構成要素および工程は省略してもよい。なお、以下で示す図は模式的なものであり、実際の部材の形状や数を正確に反映するものではない。
《実施形態1》
本開示の実施形態1について説明する。本実施形態のプラズマ処理装置10は、被処理物(例えば、半導体基板)をプラズマ処理するための装置である。本実施形態のプラズマ処理装置10は、プラズマダイサーであるが、これに限られるものではない。図1および図2に示すように、プラズマ処理装置10は、チャンバ11と、ステージ12と、誘電体部材13と、カバー14と、ガス導入路15と、誘導コイル16と、第1高周波電源21と、第2高周波電源22と、金属カバー25とを備える。
チャンバ11は、上部に開口11aを有する。チャンバ11は、中空円筒状に形成されているが、これに限られるものではない。開口11aは、上方に向かって開放している。チャンバ11は、ステージ12よりも外周側に配置され、プラズマ処理に用いられた原料ガスを排気するための排気口11bを有する。この排気口11bには、不図示の排気装置が接続される。チャンバ11は、導電性部材(例えば、金属)で構成される。チャンバ11は、接地されている。
ステージ12は、チャンバ11内に配置され、被処理物が載置される。ステージ12は、被処理物が載置される水平な載置面12aを有する。ステージ12は、プラズマ処理中に被処理物を冷却するための冷媒が流れる流路(図示せず)を有する。ステージ12は、被処理物を吸着するための静電吸着機構(図示せず)を有する。ステージ12は、高周波電力が印加される下部電極(図示せず)を有する。
誘電体部材13は、チャンバ11の開口11aを塞ぐ。誘電体部材13は、水平に延びる領域を有する板状に形成される。誘電体部材13は、石英で構成されるが、これに限られるものではない。
カバー14は、チャンバ11内で誘電体部材13を覆うように設置される。カバー14は、誘電体部材13の下面を覆う。カバー14は、誘電体部材13の中央側領域R1と重なる位置に形成される複数の第1ガス孔14cと、誘電体部材13の周辺側領域R2と重なる位置に形成される複数の第2ガス孔14dとを有する。第1ガス孔14cおよび第2ガス孔14dは、それぞれカバー14を厚さ方向に貫通している。第1ガス孔14cおよび第2ガス孔14dを、それぞれチャンバ11内のステージ12が配置される空間に連通している。複数の第1ガス孔14cは、径方向および周方向に間隔をおいて配置されている。複数の第2ガス孔14dは、径方向および周方向に間隔をおいて配置されている。カバー14は、窒化アルミニウムで構成されるが、これに限られるものではない。
カバー14は、第1ガス孔14cと第2ガス孔14dの間の下面に第1凸部14aを有する。カバー14は、第1ガス孔14cの内側に第2凸部14bを有する。第1および第2凸部14a,14bは、それぞれリング状に形成されるが、これに限られるものではない。第1および第2凸部14a,14bは、例えば、窒化アルミニウムで構成される。第1凸部14aは、凸部の一例である。
ガス導入路15は、誘電体部材13とカバー14との間に形成され、原料ガスが導入される。ガス導入路15は、第1ガス孔14cと連通する第1ガス導入路15aと、第2ガス孔14dと連通する第2ガス導入路15bとを有する。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、それぞれカバー14に形成された溝により構成される。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、それぞれチャンバ11の外部に連通している。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bには、それぞれ不図示のガス源が接続される。
本実施形態では、第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、チャンバ11に形成された通路(図示せず)を介してチャンバ11の外部に連通している。ただし、第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、誘電体部材13に形成された通路(図示せず)を介してチャンバ11の外部に連通していてもよい。
第1ガス導入路15aに導入される原料ガスの流量は、第2ガス導入路15bに導入される原料ガスの流量よりも大きい。なお、前者の流量は、後者の流量よりも小さくてもよいし、両者が互いに等しくてもよい。第1ガス導入路15aと第2ガス導入路15bとは、互いに分離されている。
誘導コイル16は、誘電体部材13の上側に設けられ、高周波電力が印加されることでチャンバ11内に原料ガスを含むプラズマを発生させる。誘導コイル16は、誘電体部材13の中央側領域R1と重なるように設置される第1誘導コイル17と、誘電体部材13の周辺側領域R2と重なるように設置される第2誘導コイル18とを有する。第1誘導コイル17は、誘電体部材13の中央側領域R1の上方に配置される。第2誘導コイル18は、誘電体部材13の周辺側領域R2の上方に配置される。
第1誘導コイル17は、それぞれチャンバ11の周方向にスパイラル状に延びる1つ以上の導電体で構成される。第2誘導コイル18は、それぞれチャンバ11の周方向にスパイラル状に延びる1つ以上の導電体で構成される。
第1誘導コイル17を構成する導電体は、1つ以上でよく、2つが好ましい。その第1の理由は、第1誘導コイル17は、コイル長が第2誘導コイル18に比べて短いため、インピーダンスが第2誘導コイル18よりも低く、各コイル間の高周波の重畳が発生する可能性があるためである。各コイル間の高周波の重畳を抑えるためには、コイル間距離を大きくしたり、コイルの作用点の高さ位置を変えたりすることに加えて、各コイルのインピーダンスを近づけることが望ましい。第2の理由は、第1誘導コイル17の巻き数が1つの場合、周方向に不均一な分布が生じる場合があるためである。これらの理由から、例えば、第2誘導コイル18が4条巻きの場合、第1誘導コイル17は4条巻きよりも少ない数、例えば2条巻きであることが好ましい。換言すると、第1誘導コイル17を構成する導電体の数は、複数であり、かつ第2誘導コイル18を構成する導電体の数よりも小さいことが好ましい。
第1誘導コイル17と第1ガス孔14cとの間の第1距離D1(具体的には、第1誘導コイル17の下端と第1ガス孔14cの上端との間の距離)は、第2誘導コイル18と第2ガス孔14dとの間の第2距離D2(具体的には、第2誘導コイル18の下端と第2ガス孔14dの上端との間の距離)よりも長い。例えば、第1距離D1は、第2距離D2の1.3倍以上、3倍以下であってもよい。なお、第1距離D1は、第2距離D2よりも短くてもよいし、両者が互いに等しくてもよい。第2誘導コイル18の一部(外周側の一部)は、誘電体部材13の上面に形成された凹部13a内に配置される。
第1高周波電源21は、第1誘導コイル17に高周波電力(例えば、3~30MHzの交流電力)を供給する。第1高周波電源21は、可変コンデンサなどの第1整合器23を介して第1誘導コイル17の一端(第1端17a)に接続される。第1誘導コイル17の他端(第2端17b)は、導電性のチャンバ11を介して接地される。
第2高周波電源22は、第2誘導コイル18に高周波電力(例えば、3~30MHzの交流電力)を供給する。第2高周波電源22は、可変コンデンサなどの第2整合器24を介して第2誘導コイル18の一端に接続される。第2誘導コイル18の他端は、導電性のチャンバ11を介して接地される。
第1高周波電源21の電力(第1誘導コイル17に印加される電力)の周波数と、第2高周波電源22の電力(第2誘導コイル18に印加される電力)の周波数とは、互いに異なる。なお、両周波数は、互いに等しくてもよい。
なお、第1誘導コイル17および第2誘導コイル18への高周波電力の供給方法は、これに限るものではなく、例えば、1つの高周波電源を用い、かつ整合器の出力部に高周波分配回路を接続して、第1誘導コイル17と第2誘導コイル18に任意の比率の高周波電力を印加してもよい。
金属カバー25は、第1誘導コイル17および第2誘導コイル18を覆う。金属カバー25は、チャンバ11の上側に設けられ、チャンバ11に電気的に接続される。金属カバー25は、上端が閉塞された円筒状に形成されているが、これに限られるものではない。金属カバー25は、例えば、アルミニウムで構成されてもよい。
-プラズマ処理装置の使用方法-
本実施形態のプラズマ処理装置の使用方法について説明する。当該使用方法は、上述のプラズマ処理装置10を使用する方法であって、第1および第2ガス導入路15a,15bに原料ガスを導入すると共に、第1および第2誘導コイル17,18に高周波電力を印加することで、チャンバ11内に原料ガスを含むプラズマを発生させる工程を備える。
《実施形態2》
本開示の実施形態2について説明する。本実施形態のプラズマ処理装置10は、第1支柱27などを備える点で上記実施形態1と異なる。以下、上記実施形態1と異なる点について主に説明する。
図3および図4に示すように、プラズマ処理装置10は、第1支柱27と、第2支柱29と、第1ヒータ31と、第2ヒータ32と、第1押圧部33と、第2押圧部34とを備える。
第1支柱27は、誘電体部材13の中央側領域R1の上側に設置される。第1支柱27は、絶縁体で構成される。第1支柱27は、金属カバー25によって支持されている。第1支柱27は、第1誘導コイル17を支持する。第1支柱27は、固定部材28を介して、第1誘導コイル17の第2端17bに接続された導電性部材26を支持している。導電性部材26は、第1誘導コイル17の上方において、金属カバー25に電気的に接続されている。導電性部材26は、第2誘導コイル18の上方の領域には延びていない。第1支柱27は、支柱の一例である。
第2支柱29は、誘電体部材13の周辺側領域R2の上側に設置される。第2支柱29は、絶縁体で構成される。第2支柱29は、金属カバー25によって支持されている。第2支柱29は、第2誘導コイル18を支持する。
第1ヒータ31および第2ヒータ32は、誘電体部材13の上面に設けられ、プラズマ処理中に誘電体部材13を加熱する。第1ヒータ31は、第2ヒータ32よりも中央寄りの領域に配置される。
第1押圧部33および第2押圧部34は、第1ヒータ31および第2ヒータ32を誘電体部材13に対して押し当てる。第1押圧部33は、第1支柱27と第1ヒータ31との間に設けられる。第1押圧部33は、第1ヒータ31を誘電体部材13に対して押し当てるための第1ばね33aを有する。第2押圧部34は、金属カバー25と第2ヒータ32との間に設けられる。第2押圧部34は、第2ヒータ32を誘電体部材13に対して押し当てるための第2ばね34aを有する。
図4に示すように、導電性部材26は、第1主面26aおよび第1主面26aと反対側の第2主面26bを有する板状に形成されている。導電性部材26は、第1および第2主面26a,26bがチャンバ11の径方向に沿って延びるように配置される。例えば、導電性部材26は、第1および第2主面26a,26bに沿って延びる直線が、スパイラル状の第2誘導コイル18の側面に実質的に直交するように配置されてもよい。実質的に直交するとは、80°以上、100°以下の角度をなして交差することをいう。
《実施形態3》
本開示の実施形態3について説明する。本実施形態のプラズマ処理装置10は、突出部35などを備える点で上記実施形態1と異なる。以下、上記実施形態1と異なる点について主に説明する。
図5に示すように、プラズマ処理装置10は、突出部35と、筒状部材36と、光学式センサ39とを備える。
突出部35は、誘電体部材13の中央に形成された貫通孔13bに嵌合すると共に誘電体部材13よりも上側に延びている。突出部35は、その上端に光学測定用の誘電体窓35aを有する。誘電体窓35aは、光学式センサ39、ステージ12に載置された被処理物、およびプラズマのいずれかが発する光を透過させる。突出部35は、誘電体で構成されてもよいし、その他の材料で構成されてもよい。
筒状部材36は、突出部35の内側を上下に延びるように設けられる。筒状部材36は、誘電体で構成される。筒状部材36と突出部35との間には、第1ガス導入路15aに連通するガス導入空間37が形成される。このガス導入空間37には、不図示のガス源からガス配管38を介して原料ガスが導入される。
光学式センサ39は、誘電体窓35aの上方に設けられ、被処理物に関する情報を検知する。光学式センサ39は、誘電体窓35aを介して被処理物に光を照射し、その反射光を受けることで被処理物に関する情報を検知する。あるいは、光学式センサ39は、誘電体窓35aを介して、被処理物が発する光を受けることで被処理物に関する情報を検知する。あるいは、光学式センサ39は、誘電体窓35aを介して、プラズマが発する光を受けることで被処理物やプラズマに関する情報を検知する。光学式センサ39は、例えば、赤外線センサで構成されるが、これに限られるものではない。被処理物に関する情報は、例えば、被処理物の少なくとも一部の厚さ、および/または被処理物の温度である。プラズマに関する情報は、例えば、プラズマの組成である。
本開示は、プラズマ処理装置およびプラズマ処理装置の使用方法に利用できる。
10:プラズマ処理装置
11:チャンバ
11a:開口
11b:排気口
12:ステージ
12a:載置面
13:誘電体部材
13a:凹部
13b:貫通孔
14:カバー
14a:第1凸部(凸部)
14b:第2凸部
14c:第1ガス孔
14d:第2ガス孔
15:ガス導入路
15a:第1ガス導入路
15b:第2ガス導入路
16:誘導コイル
17:第1誘導コイル
17a:第1端
17b:第2端
18:第2誘導コイル
21:第1高周波電源
22:第2高周波電源
23:第1整合器
24:第2整合器
25:金属カバー
26:導電性部材
26a:第1主面
26b:第2主面
27:第1支柱(支柱)
28:固定部材
29:第2支柱
31:第1ヒータ
32:第2ヒータ
33:第1押圧部
33a:第1ばね
34:第2押圧部
34a:第2ばね
35:突出部
35a:誘電体窓
36:筒状部材
37:ガス導入空間
38:ガス配管
39:光学式センサ
D1:第1距離
D2:第2距離
R1:中央側領域
R2:周辺側領域

Claims (10)

  1. 上部に開口を有するチャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、
    前記開口を塞ぐ誘電体部材と、
    前記チャンバ内で前記誘電体部材を覆うように設置されるカバーと、
    前記誘電体部材と前記カバーとの間に形成され、原料ガスが導入されるガス導入路と、
    前記誘電体部材の上側に設けられ、高周波電力が印加されることで前記チャンバ内に前記原料ガスを含むプラズマを発生させる誘導コイルと、
    を備え、
    前記誘導コイルは、前記誘電体部材の中央側領域と重なるように設置される第1誘導コイルと、前記誘電体部材の前記中央側領域の外側の周辺側領域と重なるように設置される第2誘導コイルとを有し、
    前記カバーは、前記誘電体部材の前記中央側領域と重なる位置に形成される第1ガス孔と、前記誘電体部材の前記周辺側領域と重なる位置に形成される第2ガス孔とを有し、
    前記ガス導入路は、前記第1ガス孔と連通する第1ガス導入路と、前記第2ガス孔と連通する第2ガス導入路とを有する、プラズマ処理装置。
  2. 前記第1ガス孔と前記第1誘導コイルとの間の第1距離は、前記第2ガス孔と前記第2誘導コイルとの間の第2距離と異なる、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 前記第1ガス導入路に導入される原料ガスの流量が、前記第2ガス導入路に導入される原料ガスの流量よりも大きい、請求項1または2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 前記カバーは、前記第1ガス孔と前記第2ガス孔の間の下面に凸部を有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  5. 前記第1ガス導入路と前記第2ガス導入路とは、互いに分離している、請求項1~4のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  6. 前記誘電体部材の上側に設置される支柱と、
    前記支柱を支持すると共に前記第1および第2誘導コイルを覆う金属カバーと、
    をさらに備え、
    前記第1誘導コイルは、高周波電力が印加される第1端と、接地される第2端とを有し、
    前記第2端は、前記支柱に支持された導電性部材を介して前記金属カバーに電気的に接続されており、
    前記チャンバは、前記金属カバーに電気的に接続されかつ接地されている、請求項1~5のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  7. 前記第2誘導コイルは、前記チャンバの周方向に沿って延びるスパイラル状に形成されており、
    前記導電性部材は、第1主面および前記第1主面と反対側の第2主面を有する板状に形成され、かつ前記第1および第2主面が前記チャンバの径方向に沿って延びるように配置される、請求項6に記載のプラズマ処理装置。
  8. 上部に開口を有するチャンバと、
    前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、
    前記開口を塞ぐ誘電体部材と、
    前記チャンバ内で前記誘電体部材を覆うように設置されるカバーと、
    前記誘電体部材と前記カバーとの間に形成されたガス導入路と、
    前記誘電体部材の上側に設けられた誘導コイルと、
    を備え、
    前記誘導コイルは、前記誘電体部材の中央側領域と重なるように設置される第1誘導コイルと、前記誘電体部材の前記中央側領域の外側の周辺側領域と重なるように設置される第2誘導コイルとを有し、
    前記カバーは、前記誘電体部材の前記中央側領域と重なる位置に形成される第1ガス孔と、前記誘電体部材の前記周辺側領域と重なる位置に形成される第2ガス孔とを有し、
    前記ガス導入路は、前記第1ガス孔と連通する第1ガス導入路と、前記第2ガス孔と連通する第2ガス導入路とを有する、プラズマ処理装置の使用方法であって、
    前記第1および第2ガス導入路に原料ガスを導入すると共に、前記第1および第2誘導コイルに高周波電力を印加することで、前記チャンバ内に前記原料ガスを含むプラズマを発生させる、プラズマ処理装置の使用方法。
  9. 前記第1ガス導入路に導入される原料ガスの流量は、前記第2ガス導入路に導入される原料ガスの流量よりも大きい、請求項8に記載のプラズマ処理装置の使用方法。
  10. 前記第1ガス導入路と前記第2ガス導入路とは、互いに分離している、請求項8または9に記載のプラズマ処理装置の使用方法。
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