JP2024007812A - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のコイルのインピーダンス差を低減する。【解決手段】開示されるプラズマ処理装置10は、開口11aを有するチャンバ11と、チャンバ11内に配置され、被処理物が載置されるステージ12と、開口11aを塞ぐ誘電体部材13と、誘電体部材13のチャンバ11とは反対側に設けられ、高周波電力が印加されることでチャンバ11内にプラズマを発生させるプラズマ生成部16と、を備える。プラズマ生成部16は、1つまたは互いに並列に接続された複数の第1導体17aを含む第1コイル17と、第1コイル17を取り囲むように配置され、互いに並列に接続された複数の第2導体18aを含む第2コイル18と、を有する。第2コイル18が含む第2導体18aの数は、第1コイル17が含む第1導体17aの数よりも大きい。【選択図】図2
Description
本開示は、プラズマ処理装置に関する。
従来、被処理物をプラズマ処理するためのプラズマ処理装置が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1のプラズマ処理装置は、チャンバと、チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、高周波電力が印加されることでチャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ生成部と、を備え、プラズマ生成部は、第1コイルと、第1コイルを取り囲むように配置された第2コイルと、を有する。このプラズマ処理装置では、チャンバ内に原料ガスを供給しながらプラズマ生成部に高周波電力を印加することで、被処理物をプラズマ処理するためのプラズマがチャンバ内で発生する。
しかしながら、プラズマ生成部が第1コイルを取り囲むように配置された第2コイルを有する場合、第2コイルの長さが第1コイルの長さよりも大きくなることにより、第2コイルのインピーダンスが、第1コイルのインピーダンスよりも大きくなりやすい。そのような場合、例えば、第1コイルと第2コイルに高周波電力を適切に分配するための分配回路の構成が複雑になりがちである。このような状況において、本開示は、複数のコイルのインピーダンス差を低減することを目的の1つとする。
本開示に係る一局面は、プラズマ処理装置に関する。当該プラズマ処理装置は、開口を有するチャンバと、前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、前記開口を塞ぐ誘電体部材と、前記誘電体部材の前記チャンバとは反対側に設けられ、高周波電力が印加されることで前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ生成部と、を備え、前記プラズマ生成部は、1つまたは互いに並列に接続された複数の第1導体を含む第1コイルと、前記第1コイルを取り囲むように配置され、互いに並列に接続された複数の第2導体を含む第2コイルと、を有し、前記第2コイルが含む前記第2導体の数は、前記第1コイルが含む前記第1導体の数よりも大きい。
本開示によれば、複数のコイルのインピーダンス差を低減することができる。
本開示に係るプラズマ処理装置の実施形態について例を挙げて以下に説明する。しかしながら、本開示は以下に説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値や材料を適用してもよい。
(プラズマ処理装置)
本開示に係るプラズマ処理装置は、被処理物をプラズマ処理するための装置である。プラズマ処理装置は、例えば、プラズマエッチング装置、プラズマダイサー、プラズマアッシング装置、またはプラズマCVD装置であってもよい。プラズマ処理装置は、チャンバと、ステージと、誘電体部材と、プラズマ生成部とを備える。
本開示に係るプラズマ処理装置は、被処理物をプラズマ処理するための装置である。プラズマ処理装置は、例えば、プラズマエッチング装置、プラズマダイサー、プラズマアッシング装置、またはプラズマCVD装置であってもよい。プラズマ処理装置は、チャンバと、ステージと、誘電体部材と、プラズマ生成部とを備える。
チャンバは、開口を有する。チャンバは、中空円筒状に形成されていてもよい。チャンバは、上部に開口を有してもよい。開口は、上方に向かって開放していてもよい。
ステージは、チャンバ内に配置され、被処理物が載置される。ステージは、被処理物が載置される水平な載置面を有してもよい。ステージは、プラズマ処理中に被処理物を冷却するための冷媒が流れる流路を有してもよい。ステージは、被処理物を吸着するための静電吸着機構を有してもよい。ステージは、高周波電力が印加される下部電極を有してもよい。被処理物は、例えば、プラズマエッチングにより個片化される半導体基板であってもよい。半導体基板は、複数の素子領域と素子領域を画定する分割領域とを備える。素子領域は、例えば、半導体層と配線層とを備える。分割領域をエッチングすることにより半導体層と配線層とを有する素子チップが得られる。被処理物は、キャリアに支持された状態でステージに載置されてもよい。キャリアは、例えば、外周部をフレームで保持された樹脂シートであってもよい。
誘電体部材は、チャンバの開口を塞ぐ。誘電体部材は、水平に延びる領域を有する板状に形成されていてもよい。誘電体部材は、例えば、石英、アルミナ、窒化アルミニウムなどのセラミックスで構成されてもよい。誘電体部材は、主に、石英で構成されてもよい。
プラズマ生成部は、誘電体部材のチャンバとは反対側に設けられ、高周波電力が印加されることでチャンバ内にプラズマを発生させる。プラズマ生成部は、誘電体部材の上方に設けられてもよい。
プラズマ生成部は、第1コイルおよび第2コイルを有する。第1コイルは、1つまたは互いに並列に接続された複数の第1導体を含む。第2コイルは、第1コイルを取り囲むように配置される。第2コイルは、互いに並列に接続された複数の第2導体を含む。第2コイルが含む第2導体の数は、第1コイルが含む第1導体の数よりも大きい。
ここで、第2コイルが第1コイルを取り囲むように配置されるとは、両コイルの軸方向(例えば、上下方向)から見て、少なくとも、第2コイルの最外周部が、第1コイルの最外周部よりも外周寄りに位置することをいう。その上で、第2コイルは、両コイルの軸方向から見た場合にリング形状(ドーナツ形状)を有し、第2コイルの最内周部の内側に、第1コイルの最外周部が配置されることが望ましい。また、コイルとは、1つ以上の導体を渦状またはスパイラル状に形成した要素であって、複数の導体が含まれる場合、当該複数の導体に同位相の電流が流れるように設計された要素をいう。
第2コイルが含む第2導体は、第1コイルが含む第1導体よりも最大径が大きい。したがって、1つの第2導体のインピーダンスは、1つの第1導体のインピーダンスよりも大きい。一方、第2コイルが含む第2導体の数は、第1コイルが含む第1導体の数よりも大きく、かつ複数の第2導体は互いに並列に接続されている。そのため、第2コイルのインピーダンス(すなわち、複数の第2導体の合成インピーダンス)を小さくして、第1コイルのインピーダンスに近づけることが可能になる。また、第2コイルがリング形状(ドーナツ形状)を有する場合、1つの第2導体のインピーダンスを1つの第1導体のインピーダンスに近づけることがさらに容易になる。なお、第2導体の最大径は、例えば、第1導体の最大径の2.5倍以上、4倍以下であってもよい。また、第2コイルがリング形状(ドーナツ形状)を有する場合、第2導体の内径は、例えば、第1導体の最大径の1.3倍以上、3倍以下であってもよい。さらに、第2コイルが有する第2導体の数は、例えば、第1コイルが有する第1導体の数の1.1倍以上、5倍以下であってもよい。
以上のように、本開示によれば、第2コイルのインピーダンスを第1コイルのインピーダンスに近づけることで、両コイルのインピーダンス差を低減することができる。例えば、本開示によれば、第2コイルのインピーダンスを、第1コイルのインピーダンスの0.8倍以上、2倍以下にすることができる。
プラズマ処理装置は、プラズマ生成部に高周波電力を供給する高周波電源と、高周波電源に接続される整合器と、整合器とプラズマ生成部との間に接続された分配器と、をさらに備えてもよい。分配器は、高周波電力の一部を第1コイルに分配する第1分配回路と、高周波電力の一部を第2コイルに分配する第2分配回路と、を有してもよい。第1分配回路と第2分配回路とは、互いに並列に接続されてもよい。プラズマ生成部に高周波電力を供給するための高周波電源は、プラズマ処理装置に1つのみ備えられてもよい。この構成では、第1コイルと第2コイルとのインピーダンス差が小さいため、両コイルに高周波電力を適切に分配するための第1分配回路および第2分配回路の構成を簡略化することが可能となる。このことは、プラズマ生成部に高周波電力を供給するための高周波電源が、プラズマ処理装置に1つのみ備えられる場合に特に有利である。
第1分配回路は、互いに並列に接続された第1可変コンデンサおよびインダクタを有してもよい。第2分配回路は、第2可変コンデンサのみからなってもよい。このように、本開示の構成では、非常にシンプルな構成の分配回路で所望の電力制御を実現することができる。
第1分配回路は、第1可変コンデンサおよびインダクタと直列に接続されたコンデンサをさらに有してもよい。コンデンサは、固定コンデンサで構成されてもよい。コンデンサは、第1可変コンデンサおよびインダクタとプラズマ生成部との間に配置されてもよい。
プラズマ生成部は、第2コイルを取り囲むように配置され、互いに並列に接続された複数の第3導体を含む第3コイルをさらに有してもよい。第3コイルが含む第3導体の数は、第2コイルが含む第2導体の数よりも大きくてもよい。
プラズマ処理装置は、プラズマ生成部に高周波電力を供給する複数の高周波電源をさらに備えてもよい。複数の高周波電源の各々は、1つのコイルに高周波電力を供給するように構成されてもよい。例えば、プラズマ処理装置は、第1コイルに高周波電力を供給する第1高周波電源と、第2コイルに高周波電力を供給する第2高周波電源とを備えてもよい。
以下では、本開示に係るプラズマ処理装置の一例について、図面を参照して具体的に説明する。以下で説明する一例のプラズマ処理装置の構成要素には、上述した構成要素を適用できる。以下で説明する一例のプラズマ処理装置の構成要素は、上述した記載に基づいて変更できる。また、以下で説明する事項を、上記の実施形態に適用してもよい。以下で説明する一例のプラズマ処理装置の構成要素のうち、本開示に係るプラズマ処理装置に必須ではない構成要素は省略してもよい。なお、以下で示す図は模式的なものであり、実際の部材の形状や数を正確に反映するものではない。
本実施形態のプラズマ処理装置10は、被処理物(例えば、半導体基板)をプラズマ処理するための装置である。本実施形態のプラズマ処理装置10は、プラズマダイサーであるが、これに限られるものではない。図1~図3に示すように、プラズマ処理装置10は、チャンバ11と、ステージ12と、誘電体部材13と、カバー14と、ガス導入路15と、プラズマ生成部16と、金属カバー25と、第1支柱27と、第2支柱29と、第1ヒータ31と、第2ヒータ32と、第1押圧部33と、第2押圧部34と、高周波電源19と、整合器21と、分配器22とを備える。
チャンバ11は、上部に開口11aを有する。チャンバ11は、中空円筒状に形成されているが、これに限られるものではない。開口11aは、上方に向かって開放している。チャンバ11は、ステージ12よりも外周側に配置され、プラズマ処理に用いられた原料ガスを排気するための排気口11bを有する。この排気口11bには、不図示の排気装置が接続される。チャンバ11は、導電性部材(例えば、金属)で構成される。チャンバ11は、接地されている。
ステージ12は、チャンバ11内に配置され、被処理物が載置される。ステージ12は、被処理物が載置される水平な載置面12aを有する。ステージ12は、プラズマ処理中に被処理物を冷却するための冷媒が流れる流路(図示せず)を有する。ステージ12は、被処理物を吸着するための静電吸着機構(図示せず)を有する。ステージ12は、高周波電力が印加される下部電力(図示せず)を有する。
誘電体部材13は、チャンバ11の開口11aを塞ぐ。誘電体部材13は、水平に延びる領域を有する板状に形成される。誘電体部材13は、石英で構成されるが、これに限られるものではない。
カバー14は、チャンバ11内で誘電体部材13を覆うように設置される。カバー14は、誘電体部材13の下面を覆う。カバー14は、誘電体部材13の中央側領域と重なる位置に形成される複数の第1ガス孔14aと、誘電体部材13の周辺側領域と重なる位置に形成される複数の第2ガス孔14bとを有する。第1ガス孔14aおよび第2ガス孔14bは、それぞれカバー14を厚さ方向(図1における上下方向)に貫通している。第1ガス孔14aおよび第2ガス孔14bは、それぞれチャンバ11内のステージ12が配置される空間に連通している。複数の第1ガス孔14aは、径方向および周方向に間隔をおいて配置されている。複数の第2ガス孔14bは、径方向および周方向に間隔をおいて配置されている。カバー14は、窒化アルミニウムで構成されるが、これに限られるものではない。
ガス導入路15は、誘電体部材13とカバー14との間に形成され、原料ガスが導入される。ガス導入路15は、第1ガス孔14aと連通する第1ガス導入路15aと、第2ガス孔14bと連通する第2ガス導入路15bとを有する。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、それぞれカバー14に形成された溝により構成される。第1ガス導入路15aと第2ガス導入路15bとは、互いに分離されている。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bは、それぞれチャンバ11の外部に連通している。第1ガス導入路15aおよび第2ガス導入路15bには、それぞれ不図示のガス源が接続される。
プラズマ生成部16は、第1コイル17および第2コイル18を有する。第1コイル17は、互いに並列に接続された複数(この例では、2つ)の第1導体17aを含む。第2コイル18は、第1コイル17を取り囲むように配置される。第2コイル18は、互いに並列に接続された複数(この例では、4つ)の第2導体18aを含む。1つの第2導体18aのインピーダンスは、1つの第1導体17aのインピーダンスよりも大きい。第2コイル18が含む第2導体18aの数は、第1コイル17が含む第1導体17aの数よりも大きい。その結果、第1コイル17と第2コイル18との間のインピーダンス差が低減され、第1コイル17に供給される電力と第2コイル18に供給される電力との比率を容易に制御することが可能となる。
第1コイル17において、複数の第1導体17aは、360°を第1分岐数で除した角度ずつ周方向にずらして配置される。ここで、第1分岐数とは、第1導体17aの数である。例えば、第1コイル17が2つの第1導体17aを含む場合(第1分岐数が2である場合)、第1コイル17において、2つの第1導体17aは、周方向に180°角度をずらして配置される。第2コイル18において、複数の第2導体18aは、360°を第2分岐数で除した角度ずつ周方向にずらして配置される。ここで、第2分岐数とは、第2導体18aの数である。例えば、第2コイル18が4つの第2導体18aを含む場合(第2分岐数が4である場合)、第2コイル18において、4つの第2導体18aは、周方向に90°ずつ角度をずらして配置される。第1導体17aおよび第2導体18aのこのような配置により、周方向におけるプラズマ密度のばらつきを低減することができる。また、各第1導体17aと各第2導体18aとは、径方向において互いに離間している。
第1コイル17を構成する第1導体17aの一端(第1端17b)は、それぞれ分配器22および整合器21を介して高周波電源19に接続される。第1コイル17を構成する第1導体17aの他端(第2端17c)は、それぞれ導電性のチャンバ11を介して接地される。第2コイル18を構成する第2導体18aの一端(第3端18b)は、それぞれ分配器22および整合器21を介して高周波電源19に接続される。第2コイル18を構成する第2導体18aの他端(第4端18c)は、それぞれ導電性のチャンバ11を介して接地される。
金属カバー25は、第1コイル17および第2コイル18を覆う。金属カバー25は、チャンバ11の上側に設けられ、チャンバ11に電気的に接続される。金属カバー25は、上端が閉塞された円筒状に形成されているが、これに限られるものではない。金属カバー25は、例えば、アルミニウムで構成されてもよい。
第1支柱27は、誘電体部材13の中央側領域の上側に設置される。第1支柱27は、絶縁体で構成される。第1支柱27は、金属カバー25によって支持されている。第1支柱27は、第1コイル17を支持する。第1支柱27は、固定部材28を介して、第1コイル17の第2端17cに接続された導電性部材26を支持している。導電性部材26は、第1コイル17の上方において、金属カバー25に電気的に接続されている。導電性部材26は、第2コイル18の上方の領域には延びていない。
第2支柱29は、誘電体部材13の周辺側領域の上側に設置される。第2支柱29は、絶縁体で構成される。第2支柱29は、金属カバー25によって支持されている。第2支柱29は、第2コイル18を支持する。
第1ヒータ31および第2ヒータ32は、誘電体部材13の上面に設けられ、プラズマ処理中に誘電体部材13を加熱する。第1ヒータ31は、第2ヒータ32よりも中央寄りの領域に配置される。
第1押圧部33および第2押圧部34は、第1ヒータ31および第2ヒータ32を誘電体部材13に対して押し当てる。第1押圧部33は、第1支柱27と第1ヒータ31との間に設けられる。第1押圧部33は、第1ヒータ31を誘電体部材13に対して押し当てるための第1ばね33aを有する。第2押圧部34は、金属カバー25と第2ヒータ32との間に設けられる。第2押圧部34は、第2ヒータ32を誘電体部材13に対して押し当てるための第2ばね34aを有する。
高周波電源19は、プラズマ生成部16に高周波電力(例えば、3~30MHzの交流電力)を供給する。高周波電源19は、整合器21および分配器22を介して、第1コイル17の第1端17bと、第2コイル18の第3端18bとに接続される。
整合器21は、高周波電源19に接続される。整合器21は、高周波電源19に直列に接続される第3可変コンデンサ21aと、高周波電源19に並列に接続される第4可変コンデンサ21bとを有する。整合器21は、第3可変コンデンサ21aおよび第4可変コンデンサ21bの各々の容量値を調節することで、高周波電源19のインピーダンス(入力インピーダンス)と、整合器21の後段のインピーダンス(負荷インピーダンス)とを整合するように構成される。
分配器22は、整合器21とプラズマ生成部16との間に接続される。分配器22は、高周波電源19が出力する高周波電力の一部を第1コイル17に分配する第1分配回路23と、当該高周波電力の一部を第2コイル18に分配する第2分配回路24とを有する。第1分配回路23は、互いに並列に接続された第1可変コンデンサ23aおよびインダクタ23bと、両者の後段に直列に接続されたコンデンサ23cとを有する。第2分配回路24は、第2可変コンデンサ24aのみからなる。第1分配回路23と第2分配回路24とは、互いに並列に接続される。
ここで、整合器21や分配器22は、第1コイル17と第2コイル18との間のインピーダンス差が大きい場合には回路構成が複雑になる。これに対し、本実施形態のプラズマ処理装置10では、両コイル17,18のインピーダンス差が小さいため、整合器21や分配器22の構成を上述のシンプルなものにすることができる。
本開示の好ましい実施形態について記述したが、この記述によって本開示の範囲が限定されるべきではない。例えば、技術的な矛盾が生じない限り、添付の特許請求の範囲に記載の複数の請求項から任意に選択される2つ以上の請求項に記載の事項を組み合わせることができる。
本開示は、プラズマ処理装置に利用できる。
10:プラズマ処理装置
11:チャンバ
11a:開口
11b:排気口
12:ステージ
12a:載置面
13:誘電体部材
14:カバー
14a:第1ガス孔
14b:第2ガス孔
15:ガス導入路
15a:第1ガス導入路
15b:第2ガス導入路
16:プラズマ生成部
17:第1コイル
17a:第1導体
17b:第1端
17c:第2端
18:第2コイル
18a:第2導体
18b:第3端
18c:第4端
19:高周波電源
21:整合器
21a:第3可変コンデンサ
21b:第4可変コンデンサ
22:分配器
23:第1分配回路
23a:第1可変コンデンサ
23b:インダクタ
23c:コンデンサ
24:第2分配回路
24a:第2可変コンデンサ
25:金属カバー
26:導電性部材
27:第1支柱
28:固定部材
29:第2支柱
31:第1ヒータ
32:第2ヒータ
33:第1押圧部
33a:第1ばね
34:第2押圧部
34a:第2ばね
11:チャンバ
11a:開口
11b:排気口
12:ステージ
12a:載置面
13:誘電体部材
14:カバー
14a:第1ガス孔
14b:第2ガス孔
15:ガス導入路
15a:第1ガス導入路
15b:第2ガス導入路
16:プラズマ生成部
17:第1コイル
17a:第1導体
17b:第1端
17c:第2端
18:第2コイル
18a:第2導体
18b:第3端
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19:高周波電源
21:整合器
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23a:第1可変コンデンサ
23b:インダクタ
23c:コンデンサ
24:第2分配回路
24a:第2可変コンデンサ
25:金属カバー
26:導電性部材
27:第1支柱
28:固定部材
29:第2支柱
31:第1ヒータ
32:第2ヒータ
33:第1押圧部
33a:第1ばね
34:第2押圧部
34a:第2ばね
Claims (4)
- 開口を有するチャンバと、
前記チャンバ内に配置され、被処理物が載置されるステージと、
前記開口を塞ぐ誘電体部材と、
前記誘電体部材の前記チャンバとは反対側に設けられ、高周波電力が印加されることで前記チャンバ内にプラズマを発生させるプラズマ生成部と、
を備え、
前記プラズマ生成部は、1つまたは互いに並列に接続された複数の第1導体を含む第1コイルと、前記第1コイルを取り囲むように配置され、互いに並列に接続された複数の第2導体を含む第2コイルと、を有し、
前記第2コイルが含む前記第2導体の数は、前記第1コイルが含む前記第1導体の数よりも大きい、プラズマ処理装置。 - 前記高周波電力を供給する高周波電源と、
前記高周波電源に接続される整合器と、
前記整合器と前記プラズマ生成部との間に接続された分配器と、
をさらに備え、
前記分配器は、前記高周波電力の一部を前記第1コイルに分配する第1分配回路と、前記高周波電力の一部を前記第2コイルに分配する第2分配回路と、を有し、
前記第1分配回路と前記第2分配回路とは、互いに並列に接続される、請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第1分配回路は、互いに並列に接続された第1可変コンデンサおよびインダクタを有し、
前記第2分配回路は、第2可変コンデンサのみからなる、請求項2に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第1分配回路は、前記第1可変コンデンサおよび前記インダクタと直列に接続されたコンデンサをさらに有する、請求項3に記載のプラズマ処理装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022109153A JP2024007812A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | プラズマ処理装置 |
US18/336,139 US20240014008A1 (en) | 2022-07-06 | 2023-06-16 | Plasma processing apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022109153A JP2024007812A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | プラズマ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024007812A true JP2024007812A (ja) | 2024-01-19 |
Family
ID=89431750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022109153A Pending JP2024007812A (ja) | 2022-07-06 | 2022-07-06 | プラズマ処理装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20240014008A1 (ja) |
JP (1) | JP2024007812A (ja) |
-
2022
- 2022-07-06 JP JP2022109153A patent/JP2024007812A/ja active Pending
-
2023
- 2023-06-16 US US18/336,139 patent/US20240014008A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20240014008A1 (en) | 2024-01-11 |
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