JP2023079063A - コモンモードノイズフィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、コモンモードノイズフィルタのモード変換特性が劣化する可能性を低減させることを目的とする。【解決手段】コモンモードノイズフィルタ1は、複数の絶縁体層20と、第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36と、を備える。第1コイル導体31の上面311から第3コイル導体33の下面332までの上下方向の第1間隔I1と、第4コイル導体34の上面341から第6コイル導体36の下面362までの上下方向の第2間隔I2と、第3コイル導体33の下面332から第4コイル導体34の上面341までの上下方向の第3間隔I3とが、 I1<I3 かつ I2<I3 を満たす。【選択図】図1

Description

本開示は一般にコモンモードノイズフィルタに関し、より詳細には、3つのコイルを備えるコモンモードノイズフィルタに関する。
特許文献1に記載のコモンモードノイズフィルタは、積層方向に積層された複数の非磁性体層と、複数の非磁性体層に形成されて互いに独立する第1と第2と第3のコイルと、を備える。第1と第2と第3のコイルは第1と第2と第3のコイル導体をそれぞれ有する。第1と第3のコイル導体は第2のコイル導体に対して上記積層方向と直交する方向にずれて配置されている。
国際公開第2016/132410号
しかしながら、特許文献1に記載のコモンモードノイズフィルタでは、各コイルから取り出される信号のバランスが崩れ、モード変換特性が劣化する場合があった。
本開示は、コモンモードノイズフィルタのモード変換特性が劣化する可能性を低減させることを目的とする。
本開示の一態様に係るコモンモードノイズフィルタは、上下方向に積層された複数の絶縁体層と、前記複数の絶縁体層に形成された第1コイル導体、第2コイル導体、第3コイル導体、第4コイル導体、第5コイル導体及び第6コイル導体と、を備える。前記第1コイル導体、前記第2コイル導体、前記第3コイル導体、前記第4コイル導体、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体により、第1コイル、第2コイル及び第3コイルが構成されている。前記第1コイルは、前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体のうち1つと、前記第4コイル導体と、を電気的に接続して構成されている。前記第2コイルは、前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体のうち残りの1つと、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体のうち1つと、を電気的に接続して構成されている。前記第3コイルは、前記第3コイル導体と、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体のうち残りの1つと、を電気的に接続して構成されている。上から下へ、前記第1コイル導体、前記第2コイル導体、前記第3コイル導体、前記第4コイル導体、前記第5コイル導体、前記第6コイル導体の順に配置されている。前記第1コイル導体の上面から前記第3コイル導体の下面までの前記上下方向の第1間隔I1と、前記第4コイル導体の上面から前記第6コイル導体の下面までの前記上下方向の第2間隔I2と、前記第3コイル導体の前記下面から前記第4コイル導体の前記上面までの前記上下方向の第3間隔I3とが、 I1<I3 かつ I2<I3 を満たす。
本開示は、コモンモードノイズフィルタのモード変換特性が劣化する可能性を低減させることができるという利点がある。
図1は、一実施形態に係るコモンモードノイズフィルタのうち、コイルの1ターン目の部分及び2ターン目の部分を含む側断面図である。 図2は、同上のコモンモードノイズフィルタの斜視図である。 図3は、同上のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。 図4は、同上のコモンモードノイズフィルタの平断面図である。 図5は、同上のコモンモードノイズフィルタの第1コイル導体及び第2コイル導体の配置を示す模式図である。 図6は、同上のコモンモードノイズフィルタの第3コイル導体及び第2コイル導体の配置を示す模式図である。 図7は、第1比較例のコモンモードノイズフィルタのディファレンシャル/コモンモード変換特性を示すグラフである。 図8は、第1参照例のコモンモードノイズフィルタのディファレンシャル/コモンモード変換特性を示すグラフである。 図9は、第2比較例及び第2参照例のコモンモードノイズフィルタのディファレンシャル/コモンモード変換特性を示すグラフである。 図10は、変形例1に係るコモンモードノイズフィルタのうち、コイルの1ターン目の部分及び2ターン目の部分を含む側断面図である。 図11は、同上のコモンモードノイズフィルタの斜視図である。 図12は、同上のコモンモードノイズフィルタの分解斜視図である。 図13は、第3参照例のコモンモードノイズフィルタのディファレンシャル/コモンモード変換特性を示すグラフである。
(実施形態)
以下、実施形態に係るコモンモードノイズフィルタについて、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(概要)
本開示は、コモンモードノイズフィルタに関する。コモンモードノイズフィルタは、信号のディファレンシャルモード(差動モード)の成分を通過させる一方で、コモンモードのノイズ成分を減衰させる。コモンモードノイズフィルタは、電子機器の回路基板又は電子部品等に実装される。
図1、図2に示すように、本実施形態のコモンモードノイズフィルタ1は、3つのコイル(第1コイルL1、第2コイルL2及び第3コイルL3)と、3つの第1端子4と、3つの第2端子5と、を有する。各コイルの第1端には、対応する第1端子4がつながっており、第2端には、対応する第2端子5がつながっている。3つの第1端子4が信号の入力端子として用いられる場合、3つの第2端子5は信号の出力端子として用いられる。3つの第2端子5が信号の入力端子として用いられる場合、3つの第1端子4は信号の出力端子として用いられる。
コモンモードノイズフィルタ1は、mipi C-PHY規格に対応している。コモンモードノイズフィルタ1は、差動信号を伝送する伝送ライン上に実装され、伝送ラインは、3つの入力ラインと、3つの出力ラインと、を有する。3つの入力ラインが、コモンモードノイズフィルタ1の3つの入力端子に電気的に接続され、3つの出力ラインが、コモンモードノイズフィルタ1の3つの出力端子に電気的に接続される。各入力端子に入力された信号は、対応するコイルを通過して、対応する出力端子から出力される。
3つの出力ライン側の回路では、3つの出力ラインそれぞれの間の差動信号が取られる。つまり、3つの差動信号が得られる。コモンモードノイズフィルタ1の3つのコイルにはそれぞれ、浮遊容量が生じる。コイルごとの浮遊容量のばらつきは、3つの差動信号の各々のノイズとして表れ、コモンモードノイズフィルタ1のモード変換特性が劣化することになる。本開示は、コイルごとの浮遊容量のばらつきを抑制し、モード変換特性が劣化する可能性を低減させることを課題とする。本実施形態では、ディファレンシャル/コモンモード変換特性(Scd21)、及び、コモンモード減衰量(Scc21)を参照することでモード変換特性を評価する。なお、コモン/ディファレンシャルモード変換特性(Sdc21)を参照することでモード変換特性を評価することも可能である。
モード変換特性が劣化する可能性を低減させるために、本実施形態のコモンモードノイズフィルタ1は、図1に示すように、上下方向に積層された複数の絶縁体層20と、複数の絶縁体層20に形成された第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36と、を備える。第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36により、第1コイルL1、第2コイルL2及び第3コイルL3が構成されている。第1コイルL1は、第1コイル導体31及び第2コイル導体32のうち1つと、第4コイル導体34と、を電気的に接続して構成されている。第2コイルL2は、第1コイル導体31及び第2コイル導体32のうち残りの1つと、第5コイル導体35及び第6コイル導体36のうち1つと、を電気的に接続して構成されている。第3コイルL3は、第3コイル導体33と、第5コイル導体35及び第6コイル導体36のうち残りの1つと、を電気的に接続して構成されている。上から下へ、第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35、第6コイル導体36の順に配置されている。第1コイル導体31の上面311から第3コイル導体33の下面332までの上下方向の第1間隔I1と、第4コイル導体34の上面341から第6コイル導体36の下面362までの上下方向の第2間隔I2と、第3コイル導体33の下面332から第4コイル導体34の上面341までの上下方向の第3間隔I3とが、 I1<I3 かつ I2<I3 を満たす。
2つのコイル間の浮遊容量は、2つのコイルの差動信号の劣化の原因となり得る。本実施形態によれば、第3コイル導体33と第4コイル導体34との間の上下方向の第3間隔I3が大きいため、第3コイル導体33と第4コイル導体34との間の浮遊容量が小さい。そのため、第3コイル導体33を含むコイルの出力信号と第4コイル導体34を含むコイルの出力信号との差動信号が、他の差動信号と比較して大きく劣化することを、抑制することができる。すなわち、本実施形態によれば、コモンモードノイズフィルタ1のモード変換特性が劣化する可能性を低減させることができる。
具体的には、本実施形態では、第1コイルL1は、第1コイル導体31及び第1コイル導体31に電気的に接続された第4コイル導体34を有する。第2コイルL2は、第2コイル導体32及び第2コイル導体32に電気的に接続された第5コイル導体35を有する。第3コイルL3は、第3コイル導体33及び第3コイル導体33に電気的に接続された第6コイル導体36を有する。この構成では、仮に、第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36が上下方向に等間隔に並んでいると、図1と比較して、第3コイル導体33と第4コイル導体34との間の浮遊容量が大きくなる。つまり、第1コイルL1と第2コイルL2との間の浮遊容量、及び、第2コイルL2と第3コイルL3との間の浮遊容量と比較して、第1コイルL1と第3コイルL3との間の浮遊容量が大きくなる。すると、第1コイルL1の出力信号と第3コイルL3の出力信号との(第3)差動信号は、第2コイルL2の出力信号と第1コイルL1の出力信号との(第1)差動信号、及び、第2コイルL2の出力信号と第3コイルL3の出力信号との(第2)差動信号と比較して、劣化しやすい。特に、高周波領域では浮遊容量の影響が大きくなるため、上記第3差動信号は劣化しやすい。第1差動信号及び第2差動信号に比べて第3差動信号の劣化の程度が大きいと、第1~第3差動信号のバランスが崩れるため、コモンモードノイズフィルタ1のモード変換特性が劣化することになる。本実施形態では、第3コイル導体33の下面332から第4コイル導体34の上面341までの上下方向の第3間隔I3を十分あけることで、浮遊容量を小さくし、コモンモードノイズフィルタ1のモード変換特性が劣化する可能性を低減させることができる。
なお、本開示で言う「上」及び「下」は、コモンモードノイズフィルタ1の各構成の相対的な位置関係を表すに過ぎず、コモンモードノイズフィルタ1の使用方向を限定する趣旨ではない。本開示で言う「下」が、例えば、上、前、後、左又は右となる向きで、コモンモードノイズフィルタ1が使用されてもよい。
以下では、第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36の各々を、単に“コイル導体”と呼ぶことがある。
(詳細)
(1)構成要素
図1~図3に示すように、本実施形態のコモンモードノイズフィルタ1は、積層体2と、(1つの)第1コイルL1と、(1つの)第2コイルL2と、(1つの)第3コイルL3と、3つの第1端子4と、3つの第2端子5と、を備える。積層体2は、第1コイルL1、第2コイルL2、第3コイルL3、3つの第1端子4及び3つの第2端子5と一体的に形成されている。
(2)積層体
図1に示すように、積層体2は、複数(図1では11個)の絶縁体層20を含む。複数の絶縁体層20は、上下方向に積層されている。上から見て、複数の絶縁体層20は、互いに同一形状である。上から見て、各絶縁体層20の形状は、長方形状である。各絶縁体層20の形状は、直方体状である。複数の絶縁体層20が重なって、積層体2は、全体として直方体状に形成されている。
複数の絶縁体層20は、絶縁体層21、22、23、24、25、26、27、2a、2b、2c、2dを含む。複数の絶縁体層20は、上から下へ、2a、2b、21、22、23、24、25、26、27、2c、2dの順で重なっている。なお、互いに隣り合う絶縁体層20は、層間の境界が視認できない程度に一体化されていてもよい。
絶縁体層24を除いて、複数の絶縁体層20の各々の厚さは互いに等しい。絶縁体層24の厚さは、他の絶縁体層20の厚さよりも大きい。絶縁体層24の厚さは、他の絶縁体層20の厚さの2倍より大きく、5倍より小さい。
絶縁体層21~27は、非磁性体層である。非磁性体層は、例えば、ガラスセラミックを材料として含む。
絶縁体層2a~2dは、磁性体層である。磁性体層は、例えば、フェライトを材料として含む。
(3)3つの第1端子及び3つの第2端子
図2に示すように、3つの第1端子4及び3つの第2端子5は、積層体2の側面(上下方向に沿った面)に形成されている。積層体2のうち、3つの第1端子4が形成された面は、3つの第2端子5が形成された面とは反対側の面である。
3つの第1端子4及び3つの第2端子5は、銀等の導電材料からなる。
3つの第1端子4は、第1コイル導体31、第2コイル導体32及び第3コイル導体33と一対一で対応している。3つの第2端子5は、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36と一対一で対応している。3つの第1端子4及び3つの第2端子5はそれぞれ、対応するコイル導体の第1端につながっている。これにより、3つの第1端子4及び3つの第2端子5はそれぞれ、対応するコイル導体に電気的に接続されている。
以下では、3つの第1端子4を区別してそれぞれ、第1端子41、42、43と呼ぶことがある。第1端子41は第1コイル導体31に電気的に接続されている。第1端子42は第2コイル導体32に電気的に接続されている。第1端子43は第3コイル導体33に電気的に接続されている。
以下では、3つの第2端子5を区別してそれぞれ、第2端子54、55、56と呼ぶことがある。第2端子54は第4コイル導体34に電気的に接続されている。第2端子55は第5コイル導体35に電気的に接続されている。第2端子56は第6コイル導体36に電気的に接続されている。
(4)3つのコイル
(4.1)構成要素
第1コイルL1、第2コイルL2及び第3コイルL3は、互いに磁気結合している。
上述の通り、第1コイルL1は第1コイル導体31及び第4コイル導体34を有する。第2コイルL2は第2コイル導体32及び第5コイル導体35を有する。第3コイルL3は第3コイル導体33及び第6コイル導体36を有する。
また、図3、図4に示すように、第1コイルL1は、パッド導体71、74及びスルーホール導体61を更に有する。第2コイルL2は、パッド導体72、75及びスルーホール導体62を更に有する。第3コイルL3は、パッド導体73、76及びスルーホール導体63を更に有する。
(4.2)3つのスルーホール導体
3つのスルーホール導体61、62、63の各々は、複数の絶縁体層20のうち2以上の層に亘って配置されている。上から見て、スルーホール導体61、62、63は、一方向に並んでいる。上から見て、スルーホール導体62はスルーホール導体61とスルーホール導体63との間に配置されている。
各スルーホール導体61、62、63は、対応する2つのコイル導体の各々の第2端に設けられたパッド導体71(、72、73、74、75又は76)につながっている。これにより、各スルーホール導体61、62、63は、対応する2つのコイル導体を電気的に接続している。第2端は、コイル導体のうち、第1端子4又は第2端子5とつながっている第1端とは反対側の端である。
スルーホール導体61は、第1コイルL1の2つのコイル導体を電気的に接続している。つまり、スルーホール導体61は、第1コイル導体31と第4コイル導体34とを電気的に接続している。スルーホール導体61は、絶縁体層22~24を貫通している。
スルーホール導体62は、第2コイルL2の2つのコイル導体を電気的に接続している。つまり、スルーホール導体62は、第2コイル導体32と第5コイル導体35とを電気的に接続している。スルーホール導体62は、絶縁体層23~25を貫通している。
スルーホール導体63は、第3コイルL3の2つのコイル導体を電気的に接続している。つまり、スルーホール導体63は、第3コイル導体33と第6コイル導体36とを電気的に接続している。スルーホール導体63は、絶縁体層24~26を貫通している。
積層体2には、3つのスルーホール導体61、62、63を配置するための3つのスルーホールが形成される。各スルーホールは、複数の絶縁体層20のうち少なくとも一部の絶縁体層20を貫通する。各スルーホールに充填された導電性ペーストを焼結させることにより、各スルーホール導体61、62、63が形成される。
(4.3)パッド導体
パッド導体71~76は、第1コイル導体31、第2コイル導体32、第3コイル導体33、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36とそれぞれ対応する。各パッド導体71~76は、対応するコイル導体の第2端に設けられている。パッド導体71、74は、上下に並んでいる。パッド導体72、75は、上下に並んでいる。パッド導体73、76は、上下に並んでいる。
(4.4)コイル導体
コイル導体は、銀等の導電材料からなる。コイル導体は板状に形成されている。コイル導体の厚さ軸は、上下方向に沿っている。また、コイル導体の上面及び下面の法線方向は、上下方向に沿っている。コイル導体は、上下方向に沿った中心軸(仮想軸)の周りに渦巻き状に形成されている。上から見て、第1コイル導体31、第2コイル導体32及び第3コイル導体33の渦の向き(巻き方向)は、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36の渦の向きと、反対向きである。例えば、図3では、第1コイル導体31、第2コイル導体32及び第3コイル導体33の渦の向きは、渦の外側から内側に向かって、時計回りに渦を巻く向きである。第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36の渦の向きは、渦の外側から内側に向かって、反時計回りに渦を巻く向きである。
各コイル導体のターン数は、2ターンより大きく、概ね3ターン以下である。コイル導体のNターン目の部分に対して、N+1ターン目の部分は離れて設けられている。ここで、Nは1以上、N+1はコイル導体のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。例えば、第3コイル導体33に着目すると、N=1、2である。
各コイル導体は、対応する絶縁体層20の表面に、例えば、めっき転写により形成される。各コイル導体は、絶縁体層20に埋め込まれるように設けられている。第1コイル導体31は、絶縁体層21、22の間に形成されている。第2コイル導体32は、絶縁体層22、23の間に形成されている。第3コイル導体33は、絶縁体層23、24の間に形成されている。第4コイル導体34は、絶縁体層24、25の間に形成されている。第5コイル導体35は、絶縁体層25、26の間に形成されている。第6コイル導体36は、絶縁体層26、27の間に形成されている。
各コイル導体の厚さT1(図1参照)は、各絶縁体層20の厚さよりも小さい。また、各コイル導体の幅W1(図1参照)は、各絶縁体層20の厚さよりも小さい。幅W1は、コイル導体を1本の線状導体とみなすときの、線状導体の幅である。
また、上から見て、第1コイル導体31と第2コイル導体32との距離E1は、幅W1よりも大きい。
6つのコイル導体は、6つのパッド導体71~76と一対一で対応している。各コイル導体の第2端は、対応するパッド導体に電気的に接続されている。そして、上下方向に並んだ2つのパッド導体がスルーホール導体61、62又は63を介して電気的に接続されている。これにより、第1コイルL1、第2コイルL2及び第3コイルL3の各々において、2つのコイル導体が電気的に接続されている。
上から見たコイル導体の形状は、複数の線分を円弧を介して滑らかにつないだ形状である。図4に示すように、第3コイル導体33の1ターン目は、線分状の部分33a、33b、33c、33d、33eを含み、2ターン目は、線分状の部分33f、33g、33h、33iを含み、3ターン目は、線分状の部分33j、33k、33l、33mを含む。渦の外側から内側へ、33a~33mの順につながっている。部分33a、33c、33e、33g、33i、33k、33mの形状は、左右方向に沿った線分状である。部分33b、33d、33f、33h、33j、33lの形状は、前後方向に沿った線分状である。図3に示すように、第3コイル導体33以外のコイル導体も、第3コイル導体33と略同様の構成を有する。
(5)複数のコイル導体の位置関係
上述の通り、第1コイル導体31の上面311から第3コイル導体33の下面332までの上下方向の第1間隔I1と、第4コイル導体34の上面341から第6コイル導体36の下面362までの上下方向の第2間隔I2と、第3コイル導体33の下面332から第4コイル導体34の上面341までの上下方向の第3間隔I3とが、 I1<I3 かつ I2<I3 を満たす。また、 I3≦I1+I2 を満たす。I1、I2、I3の大きさは、各絶縁体層20の厚さによって調整されている。
図1に示すように、上下方向と平行な所定断面(図1の断面)において、距離A1と距離B1とが、 A1<B1 を満たす。距離A1は、第2コイル導体32のNターン目の部分から、第1コイル導体31のNターン目の部分までの距離である。距離A1は、より詳細には、第2コイル導体32のNターン目の部分の外周から、第1コイル導体31のNターン目の部分の内周までの距離である。距離B1は、第2コイル導体32のNターン目の部分から、第1コイル導体31のN+1ターン目の部分までの距離B1である。距離B1は、より詳細には、第2コイル導体32のNターン目の部分の内周から、第1コイル導体31のN+1ターン目の部分の外周までの距離である。ただし、Nは1以上、N+1は第1コイル導体31のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。ここでは、N=1、2である。図1では、各コイル導体の1ターン目の部分及び2ターン目の部分のみを図示しているが、2ターン目の部分と3ターン目の部分との位置関係も、1ターン目の部分と2ターン目の部分との位置関係と同様である。
また、上下方向と平行な所定断面(図1の断面)において、距離A2と距離B2とが、 A2<B2 を満たす。距離A2は、第2コイル導体32のNターン目の部分から、第3コイル導体33のNターン目の部分までの距離である。距離A2は、より詳細には、第2コイル導体32のNターン目の部分の外周から、第3コイル導体33のNターン目の部分の内周までの距離である。距離B2は、第2コイル導体32のNターン目の部分から、第3コイル導体33のN+1ターン目の部分までの距離である。距離B2は、より詳細には、第2コイル導体32のNターン目の部分の内周から、第3コイル導体33のN+1ターン目の部分の外周までの距離である。ただし、Nは1以上、N+1は第3コイル導体33のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。ここでは、N=1、2である。
また、上下方向と平行な所定断面(図1の断面)において、距離C1と距離D1とが、 C1<D1 を満たす。距離C1は、第5コイル導体35のNターン目の部分から、第4コイル導体34のNターン目の部分までの距離である。距離C1は、より詳細には、第5コイル導体35のNターン目の部分の外周から、第4コイル導体34のNターン目の部分の内周までの距離である。距離D1は、第5コイル導体35のNターン目の部分から、第4コイル導体34のN+1ターン目の部分までの距離である。距離D1は、より詳細には、第5コイル導体35のNターン目の部分の内周から、第4コイル導体34のN+1ターン目の部分の外周までの距離である。ただし、Nは1以上、N+1は第4コイル導体34のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。ここでは、N=1、2である。
また、上下方向と平行な所定断面(図1の断面)において、距離C2と距離D2とが、 C2<D2 を満たす。距離C2は、第5コイル導体35のNターン目の部分から、第6コイル導体36のNターン目の部分までの距離である。距離C2は、より詳細には、第5コイル導体35のNターン目の部分の外周から、第6コイル導体36のNターン目の部分の内周までの距離である。距離D2は、第5コイル導体35のNターン目の部分から、第6コイル導体36のN+1ターン目の部分までの距離である。距離D2は、より詳細には、第5コイル導体35のNターン目の部分の内周から、第6コイル導体36のN+1ターン目の部分の外周までの距離である。ただし、Nは1以上、N+1は第6コイル導体36のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。ここでは、N=1、2である。
A1<B1、A2<B2、C1<D1、C2<D2という関係によりそれぞれ、コモンモードノイズフィルタ1がコモンモードノイズを除去する能力を高めることができる。
また、図5に、上から見た第1コイル導体31と第2コイル導体32とを1つの平面に投影した様子を模式的に表す。図6に、上から見た第3コイル導体33と第2コイル導体32とを1つの平面に投影した様子を模式的に表す。上から見て、第1コイル導体31のNターン目の部分とN+1ターン目の部分との間に、第2コイル導体32のNターン目の部分が設けられている。また、上から見て、第3コイル導体33のNターン目の部分とN+1ターン目の部分との間に、第2コイル導体32のNターン目の部分が設けられている。ここでは、N=1、2である。
上から見て、第2コイル導体32は第1コイル導体31及び第3コイル導体33の両方から離れている。つまり、上から見て、第2コイル導体32の一部及び全部が、第1コイル導体31及び第3コイル導体33のいずれとも重ならない。これにより、第1コイル導体31、第2コイル導体32及び第3コイル導体33の絶縁信頼性を向上させることができる。
一方で、上から見て、第1コイル導体31と第3コイル導体33とは、大部分が重なっている。少なくとも、第1コイル導体31と第3コイル導体33とは、1ターン以上に亘って重なっている。図3、図4を参照すると、第3コイル導体33の線分状の部分33b~33lが、第1コイル導体31の同様の部分と重なっている。
また、第5コイル導体35のNターン目の部分とN+1ターン目の部分との間に、第4コイル導体34のNターン目の部分が設けられている。また、第5コイル導体35のNターン目の部分とN+1ターン目の部分との間に、第6コイル導体36のNターン目の部分が設けられている。ここでは、N=1、2である。
上から見て、第5コイル導体35は第4コイル導体34及び第6コイル導体36の両方から離れている。つまり、上から見て、第5コイル導体35の一部及び全部が、第4コイル導体34及び第6コイル導体36のいずれとも重ならない。これにより、第4コイル導体34、第5コイル導体35及び第6コイル導体36の絶縁信頼性を向上させることができる。
一方で、上から見て、第4コイル導体34と第6コイル導体36とは、大部分が重なっている。少なくとも、第4コイル導体34と第6コイル導体36とは、1ターン以上に亘って重なっている。
第1コイル導体31と第3コイル導体33との上下方向の対向面積は、第1コイル導体31と第2コイル導体32との上下方向の対向面積よりも大きい。第1コイル導体31と第3コイル導体33との間の浮遊容量は、第1コイル導体31と第2コイル導体32との間の浮遊容量よりも大きい。
第1コイル導体31と第3コイル導体33との上下方向の対向面積は、第3コイル導体33と第2コイル導体32との上下方向の対向面積よりも大きい。第1コイル導体31と第3コイル導体33との間の浮遊容量は、第3コイル導体33と第2コイル導体32との間の浮遊容量よりも大きい。
第4コイル導体34と第6コイル導体36との上下方向の対向面積は、第4コイル導体34と第5コイル導体35との上下方向の対向面積よりも大きい。第4コイル導体34と第6コイル導体36との間の浮遊容量は、第4コイル導体34と第5コイル導体35との間の浮遊容量よりも大きい。
第4コイル導体34と第6コイル導体36との上下方向の対向面積は、第6コイル導体36と第5コイル導体35との上下方向の対向面積よりも大きい。第4コイル導体34と第6コイル導体36との間の浮遊容量は、第6コイル導体36と第5コイル導体35との間の浮遊容量よりも大きい。
第3コイル導体33と第4コイル導体34との上下方向の対向面積は、第3コイル導体33と第2コイル導体32との上下方向の対向面積よりも大きい。
(6)モード変換特性の評価
(6.1)第1評価
図7に、第1比較例のコモンモードノイズフィルタのディファレンシャル/コモンモード変換特性(3つのScd21)を示す。図8に、第1参照例のコモンモードノイズフィルタの3つのScd21を示す。
第1参照例及び第1比較例のコモンモードノイズフィルタでは、実施形態のコモンモードノイズフィルタ1と同様に、第1コイルL1は第1コイル導体31及び第4コイル導体34を有し、第2コイルL2は第2コイル導体32及び第5コイル導体35を有し、第3コイルL3は第3コイル導体33及び第6コイル導体36を有する。
また、第1参照例のコモンモードノイズフィルタは、次の条件を満たす一方で、第1比較例のコモンモードノイズフィルタは、次の条件を満たさない。
I1<I3、I2<I3、I3≦I1+I2
図7、図8の各々において、3つのScd21は、第1コイルL1の出力信号と第2コイルL2の出力信号との差動信号に対応したScd21、第2コイルL2の出力信号と第3コイルL3の出力信号との差動信号に対応したScd21、及び、第3コイルL3の出力信号と第1コイルL1の出力信号との差動信号に対応したScd21である。曲線91は、3つのScd21のうちの1つ、曲線92は、3つのScd21のうちの別の1つ、曲線93は、3つのScd21のうちの残りの1つを示す。同様に、曲線94は、3つのScd21のうちの1つ、曲線95は、3つのScd21のうちの別の1つ、曲線96は、3つのScd21のうちの残りの1つを示す。
Scd21が広帯域に亘って小さいほど、モード変換特性が良好であると言える。図7、図8に示すように、第1参照例のコモンモードノイズフィルタでは、第1比較例のコモンモードノイズフィルタと比較して、1000~8000[MHz]付近におけるScd21が小さく、モード変換特性が良好である。これは、第1参照例のコモンモードノイズフィルタでは、第1比較例のコモンモードノイズフィルタと比較して、上記条件を満たすことにより、コイルごとの浮遊容量のばらつきを抑制したことに起因する。そのため、第1参照例と同様に上記条件を満たす実施形態のコモンモードノイズフィルタ1でも、モード変換特性を良好にする効果が得られると考えられる。
(6.2)第2評価
図9に、第2比較例のコモンモードノイズフィルタのコモンモード減衰量(Scc21)を曲線97で示し、第2参照例のコモンモードノイズフィルタのScc21を曲線98で示す。第2参照例のコモンモードノイズフィルタでは、A1<B1、A2<B2、C1<D1、D2<D2が満たされており、一方で、第2比較例のコモンモードノイズフィルタでは、これらの条件が満たされていない。その他の構成は、第2比較例と第2参照例とで共通である。
Scc21が広帯域に亘って小さいほど、コモンモードノイズの除去性能が良好であると言える。図9に示すように、第2参照例では第2比較例よりも、Scc21が小さくなる。そのため、第2参照例と同様に上記条件を満たす実施形態のコモンモードノイズフィルタ1でも、モード変換特性を保ちながら、コモンモードノイズの除去性能を高めることができる。
(変形例1)
以下、変形例1に係るコモンモードノイズフィルタ1Aについて、図10~図12を用いて説明する。実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(1)構成
本変形例1のコモンモードノイズフィルタ1Aは、複数のコイル導体の接続関係が、上記実施形態のコモンモードノイズフィルタ1と相違する。より詳細には、第1コイル導体31は第5コイル導体35に電気的に接続されており、第2コイル導体32は第4コイル導体34に電気的に接続されている。
すなわち、本変形例1のコモンモードノイズフィルタ1Aでは、第1コイルL1は、第2コイル導体32及び第2コイル導体32に電気的に接続された第4コイル導体34を有する。第2コイルL2は、第1コイル導体31及び第1コイル導体31に電気的に接続された第5コイル導体35を有する。第3コイルL3は、第3コイル導体33及び第3コイル導体33に電気的に接続された第6コイル導体36を有する。
本変形例1では、複数のコイル導体の接続関係が実施形態とは異なるため、コモンモードノイズフィルタ1Aの第4コイル導体34及び第5コイル導体35の形状(図12参照)は、図3とは僅かに異なる。また、第4コイル導体34及び第5コイル導体35の形状の変更に伴い、3つの第2端子5の配置が図2とは異なる(図11参照)。
スルーホール導体61は、第2コイル導体32と第4コイル導体34とを電気的に接続している。スルーホール導体62は、第1コイル導体31と第5コイル導体35とを電気的に接続している。スルーホール導体63は、第3コイル導体33と第6コイル導体36とを電気的に接続している。
上記実施形態のコモンモードノイズフィルタ1では、図1に示すように、第1コイルL1の第1コイル導体31と、第3コイルL3の第3コイル導体33と、が上下方向に対向している。また、第1コイルL1の第4コイル導体34と、第3コイルL3の第6コイル導体36と、が上下方向に対向している。それぞれ対向するコイル導体の間には、浮遊容量が生じる。なお、第3コイル導体33と第4コイル導体34も、上下方向に対向しているが、間隔が比較的大きく、浮遊容量が比較的小さいため、ここでは無視する。
一方で、本変形例1のコモンモードノイズフィルタ1Aでは、図10に示すように、第2コイルL2の第1コイル導体31と、第3コイルL3の第3コイル導体33と、が上下方向に対向している。また、第1コイルL1の第4コイル導体34と、第3コイルL3の第6コイル導体36と、が上下方向に対向している。それぞれ対向するコイル導体の間には、浮遊容量が生じる。
上記実施形態では、2つのコイル導体が上下方向に対向する箇所が、2つ存在し、いずれも第1コイルL1のコイル導体と第3コイルL3のコイル導体とが対向する箇所である。そのため、主として第1コイルL1と第3コイルL3との間に浮遊容量が生じ、第1コイルL1と第2コイルL2との間、及び、第2コイルL2と第3コイルL3との間の浮遊容量は比較的小さい。よって、第1コイルL1の出力信号と第3コイルL3の出力信号との(第3)差動信号の劣化が、第1差動信号及び第2差動信号と比較して著しい。このように差動信号の一部が他よりも劣化することで、第1~第3差動信号のバランスが崩れるため、モード変換特性が劣化する可能性がある。
これに対して、本変形例1では、2つのコイル導体が上下方向に対向する箇所が、2つ存在するが、1つは、第2コイルL2のコイル導体と第3コイルL3のコイル導体とが対向する箇所であり、もう1つは、第1コイルL1のコイル導体と第3コイルL3のコイル導体とが対向する箇所である。つまり、上記実施形態では第1コイルL1と第3コイルL3との間に生じていた2つの浮遊容量が、本変形例1では第2コイルL2と第3コイルL3との間の浮遊容量と、第1コイルL1と第3コイルL3との間の浮遊容量と、に分散される。このように、浮遊容量のばらつきを低減することで、差動信号のバランスが改善され、モード変換特性の劣化を抑制できる。
なお、第1コイル導体31と第2コイル導体32との間等、斜めに対向した2つのコイル導体間にも浮遊容量は生じるが、この浮遊容量は、上下方向に対向した2つのコイル導体間の浮遊容量よりも小さい。それは、2つのコイル導体の対向する向きが、各コイル導体の法線方向に対して斜め向きであるために、浮遊容量に寄与する実効的な対向面積が小さくなるためである。そのため、上記の説明では、上下方向に対向する2つのコイル導体の間の浮遊容量のみを考慮した。
(2)モード変換特性の評価
図13に、第3参照例のコモンモードノイズフィルタの3つのScd21を示す。第3参照例のコモンモードノイズフィルタでは、変形例1のコモンモードノイズフィルタ1Aと同様に、第1コイルL1は第2コイル導体32及び第4コイル導体34を有し、第2コイルL2は第1コイル導体31及び第5コイル導体35を有し、第3コイルL3は第3コイル導体33及び第6コイル導体36を有する(図12参照)。
また、第3参照例のコモンモードノイズフィルタは、次の条件を満たす。
I1<I3、I2<I3、I3≦I1+I2
つまり、第3参照例のコモンモードノイズフィルタと第1参照例(図3、図8参照)のコモンモードノイズフィルタは、各コイル導体の接続関係が異なる。そのため、第3参照例のコモンモードノイズフィルタ(図12参照)では、第4コイル導体34及び第5コイル導体35の形状が、図3とは僅かに異なる。また、第4コイル導体34及び第5コイル導体35の形状の変更に伴い、3つの第2端子5の配置が図2とは異なる(図11参照)。第3参照例のコモンモードノイズフィルタのその他の構成は、第1参照例のコモンモードノイズフィルタと同じである。
図13の曲線101~103は、図8の曲線94~96と同様に、各差動信号に対応したScd21を示す。図13に示すように、第3参照例のコモンモードノイズフィルタでは、第1参照例(図8参照)のコモンモードノイズフィルタと比較して、1000~8000[MHz]付近におけるScd21が小さく、モード変換特性が良好である。そのため、第3参照例と同様に上記条件を満たす変形例1のコモンモードノイズフィルタ1Aでは、実施形態のコモンモードノイズフィルタ1よりも更に、モード変換特性が良好であると考えられる。
(実施形態のその他の変形例)
以下、実施形態のその他の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。また、以下の変形例は、上述の実施形態と変形例1とのうちいずれと組み合わせて実現されてもよい。
第3コイル導体33と第4コイル導体34との間に、2以上の絶縁体層24が存在してもよい。
コイル導体のターン数は、上述したターン数に限定されない。
3つの第1端子4及び3つの第2端子5は、コイル導体の一部であってもよい。
本開示での2値の比較において、「以上」としているところは、2値が等しい場合、及び2値の一方が他方を超えている場合との両方を含む。ただし、これに限らず、ここでいう「以上」は、2値の一方が他方を超えている場合のみを含む「より大きい」と同義であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、基準値等の設定次第で任意に変更できるので、「以上」か「より大きい」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」においても「未満」と同義であってもよい。
本開示で言う「等しい」とは、完全に等しい状態に限定されず、実用上問題ない範囲で異なっている場合も含む。例えば、2つの値の差が5%未満の範囲なら「等しい」とみなして本開示を適用してもよい。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)は、上下方向に積層された複数の絶縁体層(20)と、複数の絶縁体層(20)に形成された第1コイル導体(31)、第2コイル導体(32)、第3コイル導体(33)、第4コイル導体(34)、第5コイル導体(35)及び第6コイル導体(36)と、を備える。第1コイル導体(31)、第2コイル導体(32)、第3コイル導体(33)、第4コイル導体(34)、第5コイル導体(35)及び第6コイル導体(36)により、第1コイル(L1)、第2コイル(L2)及び第3コイル(L3)が構成されている。第1コイル(L1)は、第1コイル導体(31)及び第2コイル導体(32)のうち1つと、第4コイル導体(34)と、を電気的に接続して構成されている。第2コイル(L2)は、第1コイル導体(31)及び第2コイル導体(32)のうち残りの1つと、第5コイル導体(35)及び第6コイル導体(36)のうち1つと、を電気的に接続して構成されている。第3コイル(L3)は、第3コイル導体(33)と、第5コイル導体(35)及び第6コイル導体(36)のうち残りの1つと、を電気的に接続して構成されている。上から下へ、第1コイル導体(31)、第2コイル導体(32)、第3コイル導体(33)、第4コイル導体(34)、第5コイル導体(35)、第6コイル導体(36)の順に配置されている。第1コイル導体(31)の上面(311)から第3コイル導体(33)の下面(332)までの上下方向の第1間隔(I1)と、第4コイル導体(34)の上面(341)から第6コイル導体(36)の下面(362)までの上下方向の第2間隔(I2)と、第3コイル導体(33)の下面(332)から第4コイル導体(34)の上面(341)までの上下方向の第3間隔(I3)とが、 I1<I3 かつ I2<I3 を満たす。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性が劣化する可能性を低減させることができる。
また、第2の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1の態様において、 I3≦I1+I2 を満たす。
上記の構成によれば、第1コイル導体(31)と第3コイル導体(33)との間の浮遊容量、及び、第4コイル導体(34)と第6コイル導体(36)との間の浮遊容量のうち少なくとも一方を小さくすることができる。よって、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性が劣化する可能性を更に低減させることができる。
また、第3の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1)では、第1又は2の態様において、第1コイル(L1)は、第1コイル導体(31)及び第4コイル導体(34)を有する。第4コイル導体(34)は、第1コイル導体(31)に電気的に接続されている。第2コイル(L2)は、第2コイル導体(32)及び第5コイル導体(35)を有する。第5コイル導体(35)は、第2コイル導体(32)に電気的に接続されている。第3コイル(L3)は、第3コイル導体(33)及び第6コイル導体(36)を有する。第6コイル導体(36)は、第3コイル導体(33)に電気的に接続されている。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1)のモード変換特性が劣化する可能性を低減させることができる。
また、第4の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1A)では、第1又は2の態様において、第1コイル(L1)は、第2コイル導体(32)及び第4コイル導体(34)を有する。第4コイル導体(34)は、第2コイル導体(32)に電気的に接続されている。第2コイル(L2)は、第1コイル導体(31)及び第5コイル導体(35)を有する。第5コイル導体(35)は、第1コイル導体(31)に電気的に接続されている。第3コイル(L3)は、第3コイル導体(33)及び第6コイル導体(36)を有する。第6コイル導体(36)は、第3コイル導体(33)に電気的に接続されている。
上記の構成によれば、浮遊容量のばらつきを低減することができ、これにより、コモンモードノイズフィルタ(1A)のモード変換特性が劣化する可能性を更に低減させることができる。
また、第5の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、上下方向と平行な所定断面において、第2コイル導体(32)のNターン目の部分から、第1コイル導体(31)のNターン目の部分までの距離(A1)と、第2コイル導体(32)のNターン目の部分から、第1コイル導体(31)のN+1ターン目の部分までの距離(B1)とが、 A1<B1 を満たす。ただし、Nは1以上、N+1は第1コイル導体(31)のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性を保ちながら、コモンモードノイズの除去性能を高めることができる。
また、第6の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、上下方向と平行な所定断面において、第2コイル導体(32)のNターン目の部分から、第3コイル導体(33)のNターン目の部分までの距離(A2)と、第2コイル導体(32)のNターン目の部分から、第3コイル導体(33)のN+1ターン目の部分までの距離(B2)とが、 A2<B2 を満たす。ただし、Nは1以上、N+1は第3コイル導体(33)のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性を保ちながら、コモンモードノイズの除去性能を高めることができる。
また、第7の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~6の態様のいずれか1つにおいて、上下方向と平行な所定断面において、第5コイル導体(35)のNターン目の部分から、第4コイル導体(34)のNターン目の部分までの距離(C1)と、第5コイル導体(35)のNターン目の部分から、第4コイル導体(34)のN+1ターン目の部分までの距離(D1)とが、 C1<D1 を満たす。ただし、Nは1以上、N+1は第4コイル導体(34)のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性を保ちながら、コモンモードノイズの除去性能を高めることができる。
また、第8の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~7の態様のいずれか1つにおいて、上下方向と平行な所定断面において、第5コイル導体(35)のNターン目の部分から、第6コイル導体(36)のNターン目の部分までの距離(C2)と、第5コイル導体(35)のNターン目の部分から、第6コイル導体(36)のN+1ターン目の部分までの距離(D2)とが、 C2<D2 を満たす。ただし、Nは1以上、N+1は第6コイル導体(36)のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である。
上記の構成によれば、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)のモード変換特性を保ちながら、コモンモードノイズの除去性能を高めることができる。
また、第9の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、上から見て、第2コイル導体(32)は第1コイル導体(31)及び第3コイル導体(33)の両方から離れている。
上記の構成によれば、コイル導体の絶縁信頼性を向上させることができる。
また、第10の態様に係るコモンモードノイズフィルタ(1、1A)では、第1~9の態様のいずれか1つにおいて、上から見て、第5コイル導体(35)は第4コイル導体(34)及び第6コイル導体(36)の両方から離れている。
上記の構成によれば、コイル導体の絶縁信頼性を向上させることができる。
第1の態様以外の構成については、コモンモードノイズフィルタ(1、1A)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1、1A コモンモードノイズフィルタ
20 絶縁体層
31 第1コイル導体
32 第2コイル導体
33 第3コイル導体
34 第4コイル導体
35 第5コイル導体
36 第6コイル導体
311 上面
332 下面
341 上面
362 下面
A1 距離
A2 距離
B1 距離
B2 距離
C1 距離
C2 距離
D1 距離
D2 距離
I1 第1間隔
I2 第2間隔
I3 第3間隔
L1 第1コイル
L2 第2コイル
L3 第3コイル

Claims (10)

  1. 上下方向に積層された複数の絶縁体層と、
    前記複数の絶縁体層に形成された第1コイル導体、第2コイル導体、第3コイル導体、第4コイル導体、第5コイル導体及び第6コイル導体と、を備え、
    前記第1コイル導体、前記第2コイル導体、前記第3コイル導体、前記第4コイル導体、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体により、第1コイル、第2コイル及び第3コイルが構成されており、
    前記第1コイルは、前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体のうち1つと、前記第4コイル導体と、を電気的に接続して構成されており、
    前記第2コイルは、前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体のうち残りの1つと、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体のうち1つと、を電気的に接続して構成されており、
    前記第3コイルは、前記第3コイル導体と、前記第5コイル導体及び前記第6コイル導体のうち残りの1つと、を電気的に接続して構成されており、
    上から下へ、前記第1コイル導体、前記第2コイル導体、前記第3コイル導体、前記第4コイル導体、前記第5コイル導体、前記第6コイル導体の順に配置されており、
    前記第1コイル導体の上面から前記第3コイル導体の下面までの前記上下方向の第1間隔I1と、前記第4コイル導体の上面から前記第6コイル導体の下面までの前記上下方向の第2間隔I2と、前記第3コイル導体の前記下面から前記第4コイル導体の前記上面までの前記上下方向の第3間隔I3とが、
    I1<I3 かつ I2<I3 を満たす、
    コモンモードノイズフィルタ。
  2. I3≦I1+I2 を満たす、
    請求項1に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  3. 前記第1コイルは、前記第1コイル導体及び前記第1コイル導体に電気的に接続された前記第4コイル導体を有し、
    前記第2コイルは、前記第2コイル導体及び前記第2コイル導体に電気的に接続された前記第5コイル導体を有し、
    前記第3コイルは、前記第3コイル導体及び前記第3コイル導体に電気的に接続された前記第6コイル導体を有する、
    請求項1又は2に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  4. 前記第1コイルは、前記第2コイル導体及び前記第2コイル導体に電気的に接続された前記第4コイル導体を有し、
    前記第2コイルは、前記第1コイル導体及び前記第1コイル導体に電気的に接続された前記第5コイル導体を有し、
    前記第3コイルは、前記第3コイル導体及び前記第3コイル導体に電気的に接続された前記第6コイル導体を有する、
    請求項1又は2に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  5. 前記上下方向と平行な所定断面において、
    前記第2コイル導体のNターン目の部分から、前記第1コイル導体のNターン目の部分までの距離A1と、
    前記第2コイル導体のNターン目の前記部分から、前記第1コイル導体のN+1ターン目の部分までの距離B1とが、
    A1<B1 を満たす、
    ただし、Nは1以上、N+1は前記第1コイル導体のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  6. 前記上下方向と平行な所定断面において、
    前記第2コイル導体のNターン目の部分から、前記第3コイル導体のNターン目の部分までの距離A2と、
    前記第2コイル導体のNターン目の前記部分から、前記第3コイル導体のN+1ターン目の部分までの距離B2とが、
    A2<B2 を満たす、
    ただし、Nは1以上、N+1は前記第3コイル導体のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  7. 前記上下方向と平行な所定断面において、
    前記第5コイル導体のNターン目の部分から、前記第4コイル導体のNターン目の部分までの距離C1と、
    前記第5コイル導体のNターン目の前記部分から、前記第4コイル導体のN+1ターン目の部分までの距離D1とが、
    C1<D1 を満たす、
    ただし、Nは1以上、N+1は前記第4コイル導体のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  8. 前記上下方向と平行な所定断面において、
    前記第5コイル導体のNターン目の部分から、前記第6コイル導体のNターン目の部分までの距離C2と、
    前記第5コイル導体のNターン目の前記部分から、前記第6コイル導体のN+1ターン目の部分までの距離D2とが、
    C2<D2 を満たす、
    ただし、Nは1以上、N+1は前記第6コイル導体のターン数以下という条件を満たす範囲で、Nは任意の値である、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  9. 上から見て、前記第2コイル導体は前記第1コイル導体及び前記第3コイル導体の両方から離れている、
    請求項1~8のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
  10. 上から見て、前記第5コイル導体は前記第4コイル導体及び前記第6コイル導体の両方から離れている、
    請求項1~9のいずれか一項に記載のコモンモードノイズフィルタ。
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