JP2023078598A - フレーム、及び印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジの重量による歪みを抑制し、キャリッジを安定して支持することができるフレーム、及び印刷装置を提供する。【解決手段】フレーム20は、液体吐出部(キャリッジ6)を支持し、多角形形状の断面を有するフレーム20である。フレーム20は、外周面のうち、キャリッジ6が取り付けられる側面(外側面331)を有する側面部(前面部22)と、外周面の裏面である内周面のうち、側面(外側面331)とは反対の裏面(内側面332)に対して傾斜して配置される板金60と、を備えている。板金60は、内周面のうちの第1面(内側面322)に取り付けられる第1取付部62と、内周面のうちの第2面(内側面522)に取り付けられる第2取付部63と、を有している。そして、第1面(内側面322)と第2面(内側面522)とは、互いに異なる面である。【選択図】図3
Description
本発明は、フレーム、及びフレームを備える印刷装置に関する。
従来、液体吐出装置(印刷装置に相当)において、特許文献1では、液体吐出部を支持するフレームとして、板金によるフレームを備えることが開示されている。
しかし、特許文献1のフレームは、板厚が薄く軽量であるため剛性が低い。このため、ヘッドを含むキャリッジの大型化により、重量が大きくなったキャリッジを支持する場合、フレームがその重量(荷重)により歪んでしまうという課題があった。
フレームは、液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームであって、前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面である。
印刷装置は、液体吐出部と、前記液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームと、を備え、前記フレームは、前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面である。
1.第1実施形態
本実施形態では、ロール状に巻回された媒体に印刷を行う印刷装置1を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の概略の内部構成図である。
図1を参照して印刷装置1の構成について説明する。
本実施形態では、ロール状に巻回された媒体に印刷を行う印刷装置1を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る印刷装置1の概略の内部構成図である。
図1を参照して印刷装置1の構成について説明する。
本実施形態の印刷装置1は、印刷を行うためのロール状に巻回された媒体Mのロール体R1を支持する支持軸2を備えている。印刷装置1は、媒体Mを搬送方向Aに搬送する際、支持軸2は回転方向Cに回転する。なお、本実施形態では印刷面が外側になるように巻かれているロール式の媒体Mを使用しているが、印刷面が内側になるように巻かれているロール式の媒体Mを使用する場合は、支持軸2の回転方向Cとは逆回転してロール体R1を送り出すことが可能である。また、印刷装置1は、媒体Mとしてロール式の媒体を使用しているが、このようなロール式の媒体を使用する印刷装置に限定されない。例えば、単票式の媒体を用いてもよい。
また、印刷装置1は、媒体Mを支持する支持部3などからなる媒体Mの搬送経路において、媒体Mを搬送方向Aに搬送するための、駆動ローラー7と従動ローラー8とからなる搬送ローラー対5を備えている。なお、本実施形態の印刷装置1では、駆動ローラー7は、吐出ヘッド4の領域における媒体Mの搬送方向Aと直交する主走査方向に延びる1本のローラーで構成されている。なお、主走査方向は、後述するX方向に一致する。また、従動ローラー8は、駆動ローラー7と対向する位置において主走査方向に複数並べて構成されている。また、支持部3の下部には、支持部3に支持された媒体Mを加熱可能な加熱部としてのヒーター12が設けられている。
また、印刷装置1は、筐体部11の内部に、複数のノズル(図示省略)が設けられて液体としてのインクを吐出する吐出ヘッド4と、吐出ヘッド4を搭載して主走査方向に往復移動可能なキャリッジ6と、を備えている。本実施形態の吐出ヘッド4は、シリアルタイプのインクジェットヘッドであり、複数色のノズル列(図示省略)を備えている。吐出ヘッド4は、例えば、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラックの4色のノズル列を備えている。
なお、各図面においては、説明の便宜上、印刷装置1を水平面に載置した場合を基準として、XYZ座標系を用いて図示している。X方向は、吐出ヘッド4の主走査方向であり、印刷が行われる媒体Mの幅方向となる。Y方向は、X方向を含む水平面で、X方向に直交し、印刷装置1の前後方向となる。なお、Y方向は媒体Mの長さ方向となる。Z方向は、X方向及びY方向に直交する方向であり、X方向及びY方向による水平面に対して垂直方向であり、印刷装置1の高さ方向となる。
また、X方向において、印刷装置1のロール体R2を正面として見た場合、印刷装置1の左方向を+X方向とし、右方向を-X方向とする。また、Y方向において、印刷装置1の前方向(ロール体R2側)を+Y方向、後方向(ロール体R1側)を-Y方向とする。また、Z方向において、印刷装置1の上方向(上部、天面等を含む)を+Z方向、下方向(下部、底面等を含む)を-Z方向とする。-Z方向は、重力方向である。
ここで、筐体部11の内部には、キャリッジ6を移動可能に支持するフレーム20が設置されている。そして、X方向に延設されるガイドレール14が、後述するレール固定板13(図2、図3)を介して、フレーム20に取付けられている。
吐出ヘッド4が設置されたキャリッジ6は、ガイドレール14に取付けられている。すなわち、キャリッジ6は、ガイドレール14に取付けられることで、間接的にフレーム20に取付けられている。言い換えると、フレーム20は、間接的に液体吐出部としてのキャリッジ6を支持している。なお、ガイドレール14、フレーム20等を含む本実施形態の印刷装置1の要部についての詳細は後述する。
上記の構成により、吐出ヘッド4は、媒体Mの搬送方向Aと交差する主走査方向に往復移動しながら、搬送される媒体Mにノズル(図示省略)から液体としてのインクを吐出して印刷することが可能である。このように構成された印刷装置1では、搬送ローラー対5が、支持軸2にセットされたロール体R1から、媒体Mを所定量(1パス分)引き出して搬送方向Aに間欠搬送する副走査と、所定量(1パス分)搬送させた媒体Mを停止した状態で、吐出ヘッド4が、媒体Mにインクを吐出しながらX方向に往復移動する主走査と、を交互に繰り返すことによって、媒体Mに画像や文字を印刷する。すなわち、印刷装置1は、主走査及び副走査という印刷動作を実施することによって、媒体Mに画像や文字を印刷する。
また、支持部3以降の搬送方向Aの下流側には、印刷が終了した媒体Mをロール体R2として巻き取り可能な巻取軸10が備えられている。なお、本実施形態では印刷面が外側になるように媒体Mを巻き取るため、媒体Mを巻き取る際、巻取軸10は回転方向Cに回転する。一方、印刷面が内側になるように巻き取る場合は、回転方向Cとは逆回転して巻き取ることが可能である。
また、搬送方向Aの下流側となる支持部3の端部と、巻取軸10との間には、媒体Mとの接触部が主走査方向に延設され、媒体Mに所望のテンションを付与することが可能なテンションバー9が設けられている。
図2は、キャリッジ6を支持固定する支持固定部18を示す斜視図である。なお、図2は、支持固定部18の中で、フレーム20及びレール固定板13のみを図示しており、ガイドレール14等の図示を省略している。図3は、支持固定部18を示す断面図である。なお、図3は、図2におけるC-C断面(-X方向から見た場合の断面)である。
印刷装置1の要部であるフレーム20を含むキャリッジ6の支持固定部18について説明する。
印刷装置1の要部であるフレーム20を含むキャリッジ6の支持固定部18について説明する。
図3に示すように、本実施形態の印刷装置1におけるキャリッジ6の支持固定部18は、フレーム20、フレーム20に対して取り付けられる一対のレール固定板13、一対のレール固定板13に固定される一対のガイドレール14を備えている。また、支持固定部18は、キャリッジ6を取り付け可能であると共に一対のガイドレール14の形状に対応する形状でガイドレール14に嵌合する一対のレール受け部15を備えている。なお、キャリッジ6は、キャリッジ固定板16を介してレール受け部15に固定される。
レール受け部15は、本実施形態では、いわゆるボール軸受けとして構成されている。本実施形態のキャリッジ6は、数十kgの重量となるが、2つのガイドレール14を用いることにより、ガイドレール14の延在方向(X方向)を中心にして回転することを防止し、振動などの影響を抑制することができると共に、レール受け部15により、ガイドレール14に対して滑らかに往復移動することができる。
フレーム20は、図2、図3に示すように、天面部21、前面部22、底面部23、及び後面部24からなる断面矩形状で、キャリッジ6のX方向(主走査方向)への往復移動を許容する長さを有して管状に構成されている。フレーム20は、詳細には、第1板部材30と第2板部材50と板金60とが互いに組み合わされて構成されている。
フレーム20の概略の大きさとして、本実施形態では、X方向の長さは約3,800mmであり、Y方向の長さは約150mmであり、Z方向の長さは約250mmとしている。また、第1板部材30、第2板部材50、及び板金60の厚さは、それぞれ約3mmとしている。フレーム20は、第1板部材30と第2板部材50とが互いに組み合わされることにより、X方向(主走査方向)から見て、多角形形状の断面を有する。本実施形態では、フレーム20は、X方向(主走査方向)から見て矩形形状の断面を有する。
第1板部材30は、図2、図3に示すように、X方向(主走査方向)に延在する後面部31、天面部32、前面部33、底面部34を含み、矩形の板状部材(平板)に曲げ加工を施すことにより形成される。第1板部材30は、X方向に延在する後面部31、天面部32、前面部33、底面部34がそれぞれ形成されるように板状部材(平板)を曲折することにより、C字状に形成される。第1板部材30は、天面部32及び底面部34が前面部33に対して略直角となるように構成され、且つ、後面部31が天面部32に対して略直角となるように構成される。
このように形成された第1板部材30の後面部31に対して、以降では、図3に示すように、必要に応じて、外側の面を外側面311、内側の面を内側面312と呼称する。同様に、天面部32に対して、外側の面を外側面321、内側の面を内側面322と呼称する。同様に、前面部33に対して、外側の面を外側面331、内側の面を内側面332と呼称する。同様に、底面部34に対して、外側の面を外側面341、内側の面を内側面342と呼称する。
第2板部材50は、図2、図3に示すように、X方向(主走査方向)に延在する底面部51、後面部52を含み、矩形の板状部材(平板)に曲げ加工を施すことにより形成される。第2板部材50は、底面部51及び後面部52が形成されるように板状部材(平板)を曲折することにより、L字状に形成される。第2板部材50は、底面部51が後面部52に対して略直角となるように構成される。
このように形成された第2板部材50の底面部51に対して、以降では、必要に応じて、外側の面を外側面511、内側の面を内側面512と呼称する。同様に、後面部52に対して、外側の面を外側面521、内側の面を内側面522と呼称する。
板金60は、図2、図3に示すように、X方向(主走査方向)に延在する本体部61、本体部61の一方の端部としての第1取付部62、本体部61の他方の端部としての第2取付部63を含み、矩形の板状部材(平板)に曲げ加工を施すことにより形成される。板金60は、X方向に延在する第1取付部62及び第2取付部63が本体部61に対して所定の角度で曲折されることにより形成される。本実施形態では、本体部61に対する第1取付部62及び第2取付部63の曲げ角度は、鈍角すなわち直角よりも大きい角度である。
このように形成された板金60の本体部61に対して、以降では、必要に応じて、上方向(+Z方向)を向いている面を上側面611、下方向(-Z方向)を向いている面を下側面612と呼称する。また、第1取付部62に対して、以降では、必要に応じて、外側の面を外側面621、内側の面を内側面622と呼称する。同様に、第2取付部63に対して、外側の面を外側面631、内側の面を内側面632と呼称する。
フレーム20の組立ての手順の一例について説明する。
まず、第1板部材30と第2板部材50との組立のため、第1板部材30の後面部31が、第2板部材50の後面部52の上方向(+Z方向)端部で、後面部52の内面側に重ねられる。詳細には、第1板部材30の後面部31の外側面311が、第2板部材50の後面部52の内側面522に当接させられる。また、第1板部材30、第2板部材50において、第2板部材50の底面部51が、第1板部材30の底面部34の後方向(-Y方向)端部で、第1板部材30の内面側に重ねられる。詳細には、第2板部材50の底面部51の外側面511が、第1板部材30の底面部34の内側面342に当接させられる。
まず、第1板部材30と第2板部材50との組立のため、第1板部材30の後面部31が、第2板部材50の後面部52の上方向(+Z方向)端部で、後面部52の内面側に重ねられる。詳細には、第1板部材30の後面部31の外側面311が、第2板部材50の後面部52の内側面522に当接させられる。また、第1板部材30、第2板部材50において、第2板部材50の底面部51が、第1板部材30の底面部34の後方向(-Y方向)端部で、第1板部材30の内面側に重ねられる。詳細には、第2板部材50の底面部51の外側面511が、第1板部材30の底面部34の内側面342に当接させられる。
次に、第1板部材30の後面部31が、第2板部材50の後面部52の上端部で第2板部材50の内面側に重ねられた状態で、第1板部材30の後面部31と第2板部材50の後面部52とが重なる部分に、リベットRが打たれる。同様に、第2板部材50の底面部51が、第1板部材30の底面部34の後方向(-Y方向)の端部で第1板部材30の内面側に重ねられた状態で、第1板部材30の底面部34と第2板部材50の底面部51とが重なる部分に、リベットRが打たれる。本実施形態では、延在方向において所定の間隔で複数のリベットRが打たれる。なお、リベットRは、第1板部材30と第2板部材50とを仮固定するために用いられる。また、後面部31と後面部52とが重なる部分、及び、底面部34と底面部51とが重なる部分には、リベットRが差し込まれるための孔が予め形成されていてもよい。
次に、リベットRの先端部を加圧して潰す潰し加工が施されることで、仮固定された第1板部材30の後面部31と第2板部材50の後面部52とが本固定される。同様の潰し加工が施されることで、仮固定された第1板部材30の底面部34と第2板部材50の底面部51とが本固定される。
次に、第1板部材30と第2板部材50とが互いに組み立てられた構造体に、板金60が取り付けられる。板金60の第1取付部62が、第1板部材30の天面部32の前方向(+Y方向)端部で第1板部材30の内面側に重ねられる。詳細には、第1取付部62の外側面621が、第1板部材30の天面部32の内側面322に当接させられる。また、板金60の第2取付部63が、第2板部材50の後面部52の下方向(-Z方向)端部で第2板部材50の内面側に重ねられる。詳細には、第2取付部63の外側面631が、第2板部材50の後面部52の内側面522に当接させられる。
次に、板金60の第1取付部62が、第1板部材30の天面部32の前方向(+Y方向)端部の内面側に重ねられた状態で、板金60の第1取付部62と第1板部材30の天面部32とが重なる部分に、が打たれる。同様に、板金60の第2取付部63が、第2板部材50の後面部52の下方向(-Z方向)端部で第2板部材50の内面側に重ねられた状態で、板金60の第2取付部63と第2板部材50の後面部52とが重なる部分に、リベットRが打たれる。本実施形態では、延在方向において所定の間隔で複数のリベットRが打たれる。なお、リベットRは、板金60と第1板部材30、及び板金60と第2板部材50とを仮固定するために用いられる。
次に、リベットRの先端部を加圧して潰す潰し加工が施されることで、仮固定された板金60の第1取付部62と第1板部材30の天面部32とが本固定される。同様の潰し加工が施されることで、仮固定された板金60の第2取付部63と第2板部材50の後面部52とが本固定される。
以上の組立ての手順により、フレーム20が完成する。
以上の組立ての手順により、フレーム20が完成する。
天面部21、前面部22、底面部23、後面部24を有する矩形の断面形状となるフレーム20において、天面部21は、第1板部材30の天面部32で構成される。前面部22は、第1板部材30の前面部33で構成される。底面部23は、概略、第1板部材30の底面部34で構成される。後面部24は、概略、第2板部材50の後面部52で構成される。また、フレーム20は、天面部21(天面部32)と後面部24(後面部52)とに渡って、板金60が内面側に設置される。板金60は、本体部61が前面部22に対して傾斜角θ1の傾斜を持って設置されている。
フレーム20の前面部22、詳細には、前面部33の外側面331には、図2に示すように、+Z方向、-Z方向の両端部に、一対のレール固定板13がX方向(主走査方向)に所定のピッチで複数延在して設置されている。なお、レール固定板13を前面部33の外側面331に設置する場合にも、最初にリベットR(図示省略)により仮固定した後、潰し加工により本固定を行っている。
また、一対のレール固定板13の前方向(+Y方向)となる外面には、一対のガイドレール14がレール固定板13の延在方向に沿って設置されている。ガイドレール14は、キャリッジ6を支持できる所定の接着力を有する接着部材を用いてレール固定板13に固定される。
本実施形態のフレーム20では、溶接によりフレーム20にレール固定板13が設置された後、溶接による熱の影響を踏まえて、レール固定板13の前方向(+Y方向)となる外面が切削されることで平面度が確保される。
キャリッジ6は、後面側をキャリッジ固定板16により固定されている。キャリッジ固定板16のX方向の長さは、キャリッジ6のX方向の長さに応じた長さで構成されている。また、キャリッジ固定板16の後面側には、キャリッジ固定板16のX方向の長さに対応して、一対のレール受け部15がX方向に延在して設置されている。一対のレール受け部15は、一対のガイドレール14の形状に対応する形状でガイドレール14に嵌合してX方向に移動可能となっている。
フレーム20の前面部22(前面部33)の外面側331には、キャリッジ6(詳細には吐出ヘッド4)のX方向における位置を検出する検出部(図示省略)がX方向に延設されている。詳細には、検出部を構成するスリットが形成されたスケール部(図示省略)が設置されている。また、スケール部に対向して、キャリッジ固定板16には、スリットを読み取る読取部(図示省略)が設置されている。
また、フレーム20の前面部22(前面部33)と、キャリッジ固定板16との間には、X方向に延びて設置される無端状のベルト(図示省略)が設置されている。そして、ベルトの所定の位置にはキャリッジ6(詳細にはキャリッジ固定板16)が固定されている。キャリッジ6は、このベルトの移動に従動して、レール受け部15がガイドレール14に嵌合して移動することにより、主走査方向に往復移動を行うことができる。
なお、これらの動作は、印刷装置1の印刷動作や搬送動作等を含め、制御部(図示省略)の指示により、制御用回路基板(図示省略)やモーター(図示省略)等を含めた駆動部(図示省略)が駆動することで動作する。
上述したように、本実施形態では、キャリッジ6は、フレーム20の外周面のうち、側面部としての前面部22(前面部33)で、側面としての外側面331に、間接的に設置されている。また、板金60は、フレーム20の外周面の裏面である内周面のうち、キャリッジ6が設置される側面(外側面331)とは反対の裏面(内側面332)に対して傾斜(傾斜角θ1)して配置されている。
板金60は、本体部61と第1取付部62と第2取付部63とを有している。そして、第1取付部62は、フレーム20の内周面のうち、第1面としての天面部32の内側面322に取り付けられている。また、第2取付部63は、フレーム20の内周面のうち、第2面としての後面部52の内側面522に取り付けられている。言い換えると、第1取付部62と第2取付部63とは、互いに異なる面となる第1面(内側面322)と第2面(内側面522)とに設置されている。また、本実施形態では、第1面(内側面322)及び第2面(内側面522)は、フレーム20の内周面のうち、裏面(内側面332)とは異なる面となっている。
図3では、フレーム20における板金60の設置条件として、板金60が内側面332に対して傾斜して配置され、第1取付部62と第2取付部63とが、互いに異なる第1面と第2面とに設置され、且つ、第1面及び第2面は、裏面(内側面332)とは異なる面となる例を示した。
以降では、上述する設置条件が、図3の板金60と同様であり、図3の板金60以外の設置位置の例を示す。
図4は、フレーム20Aにおける板金60Aの設置位置を示す概略断面図である。また、図5は、フレーム20Bにおける板金60Bの設置位置を示す概略断面図である。なお、図4、図5では、フレーム20A,20B及び板金60A,60Bを簡略化して図示している。また、図4、図5では、図3と同様の構成部には同様の符号を付記している。
なお、フレーム20A,20Bは、板金60A,60Bの設置位置の違いにより、符号を異ならせているが、基本的に第1実施形態のフレーム20と同様に構成される。板金60A,60Bは、設置位置が異なることにより、曲げ方向が異なる等の違いがあり、符号を異ならせているが、基本的に板金60と同様に構成される。
図4、図5を参照して、図3に示す例とは異なる例を説明する。
図4、図5を参照して、図3に示す例とは異なる例を説明する。
図4に示すように、板金60Aは、本体部61Aと第1取付部62Aと第2取付部63Aとを有している。そして、第1取付部62Aは、フレーム20Aの内周面のうち、第1面としての後面部52の内側面522に取り付けられている。また、第2取付部63Aは、フレーム20Aの内周面のうち、第2面としての底面部34の内側面342に取り付けられている。言い換えると、第1取付部62Aと第2取付部63Aとは、互いに異なる面となる第1面(内側面522)と第2面(内側面342)とに設置されている。また、本実施形態では、第1面(内側面522)及び第2面(内側面342)は、フレーム20Aの内周面のうち、裏面(内側面332)とは異なる面となっている。
図5に示すように、板金60Bは、本体部61Bと第1取付部62Bと第2取付部63Bとを有している。そして、第1取付部62Bは、フレーム20Bの内周面のうち、第1面としての天面部32の内側面322に取り付けられている。また、第2取付部63Bは、フレーム20Bの内周面のうち、第2面としての底面部34の内側面342に取り付けられている。言い換えると、第1取付部62Bと第2取付部63Bとは、互いに異なる面となる第1面(内側面322)と第2面(内側面342)とに設置されている。また、本実施形態では、第1面(内側面322)及び第2面(内側面342)は、フレーム20Bの内周面のうち、裏面(内側面332)とは異なる面となっている。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のフレーム20は、液体吐出部としてのキャリッジ6を支持し、矩形状の断面を有するフレーム20である。そして、フレーム20は、外周面のうち、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)を有する側面部(前面部22)と、外周面の裏面である内周面のうち、側面(外側面331)とは反対の裏面(内側面332)に対して傾斜して配置される板金60と、を備えている。そして、板金60は、内周面のうちの第1面(内側面322)に取り付けられる第1取付部62と、内周面のうちの第2面(内側面522)に取り付けられる第2取付部63と、を有している。そして、第1面(内側面322)と第2面(内側面522)とは、互いに異なる面である。
この構成によれば、キャリッジ6の重量によって、フレーム20の側面(外側面331)に荷重が掛かる場合、側面(外側面331)に沿う方向の力や、側面(外側面331)の法線に沿う方向の力の両方を板金60に分散して伝えることができるため、フレーム20の剛性を向上させることができる。従って、フレーム20は、キャリッジ6の大型化により、重量が大きくなっても、キャリッジ6の重量による歪みを抑制することができ、キャリッジ6を安定して支持することができる。なお、図4、図5のフレーム20A,20Bにおいても、面は異なっても同様となる。
また、フレーム20に固定したレール固定板13を切削する際にも、フレーム20の剛性が確保されるため、切削加工によるフレーム20に変形などが発生しない。
この構成によれば、キャリッジ6の重量によって、フレーム20の側面(外側面331)に荷重が掛かる場合、側面(外側面331)に沿う方向の力や、側面(外側面331)の法線に沿う方向の力の両方を板金60に分散して伝えることができるため、フレーム20の剛性を向上させることができる。従って、フレーム20は、キャリッジ6の大型化により、重量が大きくなっても、キャリッジ6の重量による歪みを抑制することができ、キャリッジ6を安定して支持することができる。なお、図4、図5のフレーム20A,20Bにおいても、面は異なっても同様となる。
また、フレーム20に固定したレール固定板13を切削する際にも、フレーム20の剛性が確保されるため、切削加工によるフレーム20に変形などが発生しない。
本実施形態のフレーム20において、第1面(内側面322)及び第2面(内側面522)は、内周面のうち、裏面(内側面332)とは異なる面である。
この構成によれば、例えば、第1面が裏面(内側面332)であり、第2面が裏面(内側面332)に連接しない面である場合には、キャリッジ6の荷重が側面(外側面331)に集中し、フレーム20に対する板金60への荷重の分散が弱まってしまう。これに対し、第1面及び第2面が、裏面とは異なる面である場合には、キャリッジ6の荷重が側面(外側面331)に集中することを抑制し、フレーム20に対する板金60への荷重の分散を維持することができる。なお、図4、図5のフレーム20A,20Bにおいても、面は異なっても同様となる。
この構成によれば、例えば、第1面が裏面(内側面332)であり、第2面が裏面(内側面332)に連接しない面である場合には、キャリッジ6の荷重が側面(外側面331)に集中し、フレーム20に対する板金60への荷重の分散が弱まってしまう。これに対し、第1面及び第2面が、裏面とは異なる面である場合には、キャリッジ6の荷重が側面(外側面331)に集中することを抑制し、フレーム20に対する板金60への荷重の分散を維持することができる。なお、図4、図5のフレーム20A,20Bにおいても、面は異なっても同様となる。
本実施形態の印刷装置1は、キャリッジ6と、キャリッジ6を支持し、矩形状の断面を有するフレーム20と、を備えている。フレーム20は、フレーム20の外周面のうち、キャリッジ6が取り付けられる側面(外側面331)を有する側面部(前面部22)と、外周面の裏面である内周面のうち、側面(外側面331)とは反対の裏面(内側面332)に対して傾斜して配置される板金60と、を備えている。そして、板金60は、内周面のうちの第1面(内側面322)に取り付けられる第1取付部62と、内周面のうちの第2面(内側面522)に取り付けられる第2取付部63と、を有し、第1面(内側面322)と第2面(内側面522)とは、互いに異なる面である。
この構成によれば、キャリッジ6の重量によって、フレーム20の側面(外側面331)に荷重が掛かる場合、側面(外側面331)に掛かる荷重を、上記のように構成される板金60に対して分散して伝えることができるため、フレーム20の剛性を向上させることができる。そのため、キャリッジ6の大型化により、キャリッジ6の重量が大きくなっても、キャリッジ6を支持することができる。従って、このようなフレーム20を備える印刷装置1は、キャリッジ6の重量が大きくなっても、印刷品質を維持することができる。
この構成によれば、キャリッジ6の重量によって、フレーム20の側面(外側面331)に荷重が掛かる場合、側面(外側面331)に掛かる荷重を、上記のように構成される板金60に対して分散して伝えることができるため、フレーム20の剛性を向上させることができる。そのため、キャリッジ6の大型化により、キャリッジ6の重量が大きくなっても、キャリッジ6を支持することができる。従って、このようなフレーム20を備える印刷装置1は、キャリッジ6の重量が大きくなっても、印刷品質を維持することができる。
2.第2実施形態
図6は、本実施形態に係るフレーム20Cにおける板金60Cの設置位置を示す概略断面図である。図7は、本実施形態に係るフレーム20Dにおける板金60Dの設置位置を示す概略断面図である。なお、図6、図7では、フレーム20C,20D及び板金60C,60Dを簡略化して図示している。また、図6、図7では、図3と同様の構成部には同様の符号を付記している。
図6は、本実施形態に係るフレーム20Cにおける板金60Cの設置位置を示す概略断面図である。図7は、本実施形態に係るフレーム20Dにおける板金60Dの設置位置を示す概略断面図である。なお、図6、図7では、フレーム20C,20D及び板金60C,60Dを簡略化して図示している。また、図6、図7では、図3と同様の構成部には同様の符号を付記している。
なお、フレーム20C,20Dは、板金60C,60Dの設置位置の違いにより、符号を異ならせているが、基本的に第1実施形態のフレーム20と同様に構成される。板金60C,60Dは、設置位置が異なることにより、曲げ方向が異なる等の違いがあり、符号を異ならせているが、基本的に第1実施形態の板金60と同様に構成される。
図6、図7を参照して、本実施形態のフレーム20C,20Dにおける板金60C,60Dの設置位置について説明する。
図6、図7を参照して、本実施形態のフレーム20C,20Dにおける板金60C,60Dの設置位置について説明する。
本実施形態では、図6に示すように、フレーム20Cにおける板金60Cの設置条件として、板金60Cが内側面332に対して傾斜して配置され、第1取付部62Cと第2取付部63Cとが、互いに異なる第1面(内側面332)と第2面(内側面342)とに設置される。そして、第1面(内側面332)は、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)とは反対の裏面である。また、第2面(内側面342)は、裏面(内側面332)と連接する面である。
図6に示すように、本実施形態のフレーム20Cにおいて、第1面(内側面332)は、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)とは反対の裏面である。また、第2面(内側面342)は、裏面に連接する面である。この場合には、裏面(内側面332)と、裏面(内側面332)に連接する面(内側面342)と、板金60Cとで、三角形につなぎ合わせた構造(いわゆるトラス構造)とすることができる。
また、図7に示すように、フレーム20Dにおける板金60Dの設置条件として、板金60Dが内側面332に対して傾斜して配置され、第1取付部62Dと第2取付部63Dとが、互いに異なる第1面(内側面332)と第2面(内側面322)とに設置される。そして、第1面(内側面332)は、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)とは反対の裏面である。また、第2面(内側面322)は、裏面(内側面332)と連接する面である。
図7に示すように、本実施形態のフレーム20Dにおいて、第1面(内側面332)は、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)とは反対の裏面である。また、第2面(内側面322)は、裏面に連接する面である。この場合には、裏面(内側面332)と、裏面(内側面332)に連接する面(内側面322)と、板金60Dとで、三角形につなぎ合わせた構造(いわゆるトラス構造)とすることができる。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態のフレーム20Cにおける板金60Cの設置条件として、板金60Cが内側面332に対して傾斜して配置され、第1取付部62Cと第2取付部63Cとが、互いに異なる第1面(内側面332)と第2面(内側面342)とに設置される。そして、第1面(内側面332)は、キャリッジ6が間接的に取り付けられる側面(外側面331)とは反対の裏面であり、第2面(内側面342)は、裏面(内側面332)と連接する面である。
この構成によれば、フレーム20Cにおいて、第1面(内側面332)が裏面であり、第2面(内側面342)が裏面に連接する面である場合、裏面(内側面332)と、裏面(内側面332)に連接する面(内側面342)と、板金60Cとで三角形につなぎ合わせた構造(いわゆるトラス構造)とすることができる。そのため、荷重の影響を最も受けやすく、最も変形の可能性が高い側面部としての前面部22(前面部33)の変形を抑制することができる。なお、フレーム20Dにおける板金60Dにおいても上記と同様の効果を奏する。
この構成によれば、フレーム20Cにおいて、第1面(内側面332)が裏面であり、第2面(内側面342)が裏面に連接する面である場合、裏面(内側面332)と、裏面(内側面332)に連接する面(内側面342)と、板金60Cとで三角形につなぎ合わせた構造(いわゆるトラス構造)とすることができる。そのため、荷重の影響を最も受けやすく、最も変形の可能性が高い側面部としての前面部22(前面部33)の変形を抑制することができる。なお、フレーム20Dにおける板金60Dにおいても上記と同様の効果を奏する。
3.第3実施形態
図8は、本実施形態に係るフレーム20Eにおける板金60Eの設置位置を示す概略断面図である。なお、図8では、フレーム20E及び板金60Eを簡略化して図示している。また、図8では、図3と同様の構成部には同様の符号を付記している。
図8は、本実施形態に係るフレーム20Eにおける板金60Eの設置位置を示す概略断面図である。なお、図8では、フレーム20E及び板金60Eを簡略化して図示している。また、図8では、図3と同様の構成部には同様の符号を付記している。
なお、フレーム20Eは、板金60Eの設置位置の違いにより、符号を異ならせているが、基本的に第1実施形態のフレーム20と同様に構成される。板金60Eは、設置位置が異なることにより、曲げ方向が異なる等の違いがあり、符号を異ならせているが、基本的に第1実施形態の板金60と同様に構成される。
図8を参照して、本実施形態のフレーム20Eにおける板金60Eの設置位置について説明する。
図8を参照して、本実施形態のフレーム20Eにおける板金60Eの設置位置について説明する。
本実施形態では、図8に示すように、フレーム20Eにおける板金60Eの設置条件として、板金60Eが裏面(内側面332)に対して傾斜して配置され、第1取付部62Eと第2取付部63Eとが、互いに異なる第1面(内側面332)と第2面(内側面522)とに設置されている。
この構成によっても、第1実施形態での効果と同様の効果を奏することができる。
この構成によっても、第1実施形態での効果と同様の効果を奏することができる。
4.第4実施形態
図9は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図9は、傾斜面用凸部70としての第1凸部71を示している。図10は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図10は、図9に示すD-D断面図である。
図9、図10を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第1凸部71について説明する。
図9は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図9は、傾斜面用凸部70としての第1凸部71を示している。図10は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図10は、図9に示すD-D断面図である。
図9、図10を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第1凸部71について説明する。
本実施形態の板金60は、図9、図10に示すように、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65の法線方向Hに突出する傾斜面用凸部70としての第1凸部71が設けられている。
第1凸部71は、詳細には、板金60の傾斜面65において、上側面611から法線方向Hに突出している。第1凸部71は、傾斜面65において、千鳥状に並んで複数形成されている。第1凸部71は、板金60の下側面612から上側面611に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。
なお、本実施形態の第1凸部71は、上側面611から法線方向Hに突出しているが、これには限られず、下側面612から、下側面612での法線方向(図示省略)に突出して形成されていてもよい。また、第1凸部71は、プレス加工により形成されているが、凸形状を成した例えば円柱状の加工物を溶接などにより傾斜面65に設置することでもよい。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の板金60は、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65の法線方向Hに突出する傾斜面用凸部70としての第1凸部71が設けられている。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントが大きくなるため、法線方向Hへの曲げ剛性を向上させることができる。これにより、フレーム20の剛性を向上させることができる。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントが大きくなるため、法線方向Hへの曲げ剛性を向上させることができる。これにより、フレーム20の剛性を向上させることができる。
5.第5実施形態
図11は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図11は、傾斜面用凸部70としての第2凸部72を示している。図12は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図12は、図11に示すE-E断面図である。
図11、図12を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第2凸部72について説明する。
図11は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図11は、傾斜面用凸部70としての第2凸部72を示している。図12は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図12は、図11に示すE-E断面図である。
図11、図12を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第2凸部72について説明する。
本実施形態の板金60は、図11、図12に示すように、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って傾斜面65の法線方向Hに突出する傾斜面用凸部70としての第2凸部72が設けられている。
第2凸部72は、詳細には、板金60の傾斜面65において、傾斜面65に沿って、上側面611から法線方向Hに突出して、X方向に所定のピッチで複数形成されている。また、本実施形態の第2凸部72は、第2凸部72の長手方向が傾斜面65において-Z方向に対して傾斜するように設けられる。第2凸部72は、板金60の下側面612から上側面611に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。なお、傾斜面65に沿って第1取付部62から第2取付部63へ向かう方向を、斜面方向Jとする。斜面方向Jは、傾斜面65を平面視した時、板金60の+X方向における端縁の稜線に沿う方向と平行な方向である。
なお、本実施形態の第2凸部72は、傾斜面65に沿って、上側面611から法線方向Hに突出しているが、これには限られず、下側面612から、傾斜面65に沿って、下側面612での法線方向(図示省略)に突出して形成されていてもよい。また、第2凸部72は、プレス加工により形成されているが、凸形状に加工された加工物を溶接などにより傾斜面65に設置することでもよい。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の板金60は、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って傾斜面65の法線方向Hに突出する傾斜面用凸部70としての第2凸部72が設けられている。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントが大きくなるため曲げ剛性を向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第2凸部72に分散させることができるため、板金60の強度を増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性を向上させることができる。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントが大きくなるため曲げ剛性を向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第2凸部72に分散させることができるため、板金60の強度を増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性を向上させることができる。
6.第6実施形態
図13は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図13は、傾斜面用凸部70としての第3凸部73を示している。図14は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図14は、図13に示すF-F断面図である。
図13、図14を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第3凸部73について説明する。
図13は、本実施形態に係る板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図13は、傾斜面用凸部70としての第3凸部73を示している。図14は、板金60の傾斜面65に形成された傾斜面用凸部70を示す概略断面図である。詳細には、図14は、図13に示すF-F断面図である。
図13、図14を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された第3凸部73について説明する。
本実施形態の板金60は、図13、図14に示すように、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って傾斜面65の法線方向Hに突出する傾斜面用凸部70としての第3凸部73が設けられている。また、第3凸部73は、第1取付部62から第2取付部63まで連続して設けられている。
第3凸部73は、詳細には、板金60の傾斜面65において、傾斜面65に沿って、上側面611から法線方向Hに突出して、X方向に所定のピッチで複数形成されている。また、本実施形態の第3凸部73は、第3凸部73の長手方向が傾斜面65において-Z方向に対して傾斜するように設けられる。そして、第3凸部73は、第1取付部62や第2取付部63は含まないが、第1取付部62から第2取付部63まで連続して設けられている。第3凸部73は、板金60の下側面612から上側面611に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。
なお、本実施形態の第3凸部73は、傾斜面65に沿って、上側面611から法線方向Hに突出している。また、第3凸部73は、第1取付部62から第2取付部63まで連続して形成されている。しかし、これには限られず、下側面612から、傾斜面65に沿って、下側面612での法線方向(図示省略)に突出して、第1取付部62から第2取付部63まで連続して形成されていてもよい。また、第3凸部73は、プレス加工により形成されているが、凸形状に加工された加工物を溶接などにより傾斜面65に設置することでもよい。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の板金60は、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って傾斜面65の法線方向Hに突出し、第1取付部62から第2取付部63まで連続する第3凸部73が形成されている。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントがさらに大きくなるため、曲げ剛性をさらに向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第3凸部73にさらに分散させることができるため、板金60の強度をさらに増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性をさらに向上させることができる。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向Hの断面二次モーメントがさらに大きくなるため、曲げ剛性をさらに向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第3凸部73にさらに分散させることができるため、板金60の強度をさらに増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性をさらに向上させることができる。
7.第7実施形態
図15は、本実施形態に係る板金60の傾斜面用凸部70と取付部用凸部80とを示す概略斜視図である。詳細には、図15は、傾斜面用凸部70としての第4凸部74と、取付部用凸部80としての第1凸部81、第2凸部82とを示している。図16は、板金60の傾斜面用凸部70と取付部用凸部80とを示す概略断面図である。詳細には、図16は、図15に示すG-G断面図である。
図15、図16を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された傾斜面用凸部70と、取付部用凸部80とについて説明する。
図15は、本実施形態に係る板金60の傾斜面用凸部70と取付部用凸部80とを示す概略斜視図である。詳細には、図15は、傾斜面用凸部70としての第4凸部74と、取付部用凸部80としての第1凸部81、第2凸部82とを示している。図16は、板金60の傾斜面用凸部70と取付部用凸部80とを示す概略断面図である。詳細には、図16は、図15に示すG-G断面図である。
図15、図16を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された傾斜面用凸部70と、取付部用凸部80とについて説明する。
本実施形態の板金60は、図15、図16に示すように、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って傾斜面65の下側面612の法線方向H1に突出する傾斜面用凸部70としての第4凸部74が設けられている。
そして、第1取付部62には、第1取付部62の内側面622に対する法線方向H2に突出する取付部用凸部80としての第1凸部81が設けられている。また、第2取付部63には、第2取付部63の内側面632に対する法線方向H3に突出する取付部用凸部80としての第2凸部82が設けられている。そして、本実施形態では、傾斜面用凸部70としての第4凸部74が、取付部用凸部80としての第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。
第4凸部74は、上述するように、板金60の傾斜面65において、傾斜面65に沿って、下側面612での法線方向H1に突出して、X方向に所定のピッチで複数形成されている。また、本実施形態の第4凸部74は、第4凸部74の長手方向が-Z方向に対して傾斜するように設けられる。
そして、第1取付部62には、上述するように、第1取付部62の内側面622における法線方向H2に突出してY方向に延設する取付部用凸部80としての第1凸部81が設けられている。また、第2取付部63には、第2取付部63の内側面632における法線方向H3に突出してZ方向に延設する取付部用凸部80としての第2凸部82が設けられている。そして、第4凸部74は、第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。
第4凸部74は、板金60(本体部61)の上側面611から下側面612に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。また、第1取付部62の第1凸部81は、第1取付部62の外側面621から内側面622に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。また、第2取付部63の第2凸部82は、第2取付部63の外側面631から内側面632に向けて、凸状の治具(図示省略)により、複数回に分けてプレス加工することで形成される。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の板金60は、裏面(内側面332)に対して傾斜する傾斜面65を有している。そして、傾斜面65には、傾斜面65に沿って、傾斜面65の下側面612での法線方向H1に突出して、第4凸部74(傾斜面用凸部70)が形成されている。そして、第4凸部74は、第1取付部62の法線方向H2に突出する第1凸部81(取付部用凸部80)、及び第2取付部63の法線方向H3に突出する第2凸部82(取付部用凸部80)に連なって形成されている。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向H1の断面二次モーメントのみならず、第1取付部62の法線方向H2の断面二次モーメント、第2取付部63の法線方向H3の断面二次モーメントが大きくなるため、曲げ剛性をさらに向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第4凸部74に分散するのみならず、第1取付部62に沿う方向の圧力を第1凸部81に分散し、第2取付部63に沿う方向の圧力を第2凸部82に分散させることができるため、板金60の強度をさらに増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性をさらに向上させることができる。
この構成によれば、平板の板金60に対して本体部61(傾斜面65)の法線方向H1の断面二次モーメントのみならず、第1取付部62の法線方向H2の断面二次モーメント、第2取付部63の法線方向H3の断面二次モーメントが大きくなるため、曲げ剛性をさらに向上させることができる。また、板金60に掛かる本体部61(傾斜面65)に沿う方向の圧力を第4凸部74に分散するのみならず、第1取付部62に沿う方向の圧力を第1凸部81に分散し、第2取付部63に沿う方向の圧力を第2凸部82に分散させることができるため、板金60の強度をさらに増加させることができる。これにより、フレーム20の剛性をさらに向上させることができる。
8.第8実施形態
図17から図19は、本実施形態に係る板金60の傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図17は、第5実施形態の第2凸部72(図11)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。図18は、第6実施形態の第3凸部73(図13)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。図19は、第7実施形態の第4凸部74(図15)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。
図17、図18、図19を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された傾斜面用凸部70としての第2凸部72A、第3凸部73A、第4凸部74Aについて説明する。
図17から図19は、本実施形態に係る板金60の傾斜面用凸部70を示す概略斜視図である。詳細には、図17は、第5実施形態の第2凸部72(図11)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。図18は、第6実施形態の第3凸部73(図13)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。図19は、第7実施形態の第4凸部74(図15)を斜面方向Jに対して傾斜させた斜視図である。
図17、図18、図19を参照して、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された傾斜面用凸部70としての第2凸部72A、第3凸部73A、第4凸部74Aについて説明する。
図17に示すように、本実施形態のフレーム20における板金60に形成された傾斜面用凸部70としての第2凸部72Aは、第5実施形態の第2凸部72(図11)と比べた場合、長手方向が傾斜面65における斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)して設けられている。
図18に示すように、傾斜面用凸部70としての第3凸部73Aは、第6実施形態の第3凸部73(図13)と比べた場合、長手方向が傾斜面65における斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)して設けられている。
図19に示すように、傾斜面用凸部70としての第4凸部74Aは、第7実施形態の第4凸部74(図15)と比べた場合、長手方向が傾斜面65における斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)して設けられている。なお、図19では、第4凸部74Aは、斜面方向Jに対して傾斜した状態で、図15、図16に示す、第1取付部62のY方向に延設する第1凸部81と、第2取付部63のZ方向に延設する第2凸部82とに連なって形成されている。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の板金60において、傾斜面用凸部70としての第2凸部72A、第3凸部73A、第4凸部74Aは、傾斜面65において、斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)して設けられている。
この構成によれば、傾斜面用凸部70としての第2凸部72A、第3凸部73A、第4凸部74Aの長手方向が、斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)するように設けられているため、斜面方向Jの軸に対する本体部61(傾斜面65)の曲がり成分を減らすことができる。このため、より好適に板金60の歪みを抑制することができる。
この構成によれば、傾斜面用凸部70としての第2凸部72A、第3凸部73A、第4凸部74Aの長手方向が、斜面方向Jに対して傾斜(傾斜角θ2)するように設けられているため、斜面方向Jの軸に対する本体部61(傾斜面65)の曲がり成分を減らすことができる。このため、より好適に板金60の歪みを抑制することができる。
9.変形例1
本実施形態において、フレーム20は、矩形状の断面を有している。しかし、フレームは、3角形、及び5角形以上の断面を有していることでもよく、同様の効果を奏することができる。
本実施形態において、フレーム20は、矩形状の断面を有している。しかし、フレームは、3角形、及び5角形以上の断面を有していることでもよく、同様の効果を奏することができる。
10.変形例2
第7実施形態の第4凸部74は、第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。しかし、これには限定されず、第4凸部74は、第1凸部81及び第2凸部82の少なくとも一方に連なって形成されることでもよい。同様に、第8実施形態の第4凸部74Aは、第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。しかし、これには限定されず、第4凸部74Aは、第1凸部81及び第2凸部82の少なくとも一方に連なって形成されることでもよい。
第7実施形態の第4凸部74は、第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。しかし、これには限定されず、第4凸部74は、第1凸部81及び第2凸部82の少なくとも一方に連なって形成されることでもよい。同様に、第8実施形態の第4凸部74Aは、第1凸部81及び第2凸部82に連なって形成されている。しかし、これには限定されず、第4凸部74Aは、第1凸部81及び第2凸部82の少なくとも一方に連なって形成されることでもよい。
11.変形例3
第7実施形態の第4凸部74は、第1取付部62に第1凸部81が形成され、第2取付部63に第2凸部82が形成されている。しかし、これには限られず、第1取付部62及び第2取付部63のいずれか一方に取付部用凸部80を形成することでもよい。
第7実施形態の第4凸部74は、第1取付部62に第1凸部81が形成され、第2取付部63に第2凸部82が形成されている。しかし、これには限られず、第1取付部62及び第2取付部63のいずれか一方に取付部用凸部80を形成することでもよい。
12.変形例4
本実施形態において、吐出ヘッド4は、シリアルヘッドタイプのインクジェットヘッドを採用している。しかし、これには限定されず、吐出ヘッド4として、ラインヘッドタイプのインクジェットヘッドを採用してもよい。この場合、ヘッドを搭載するキャリッジは主走査方向に往復移動する必要はないため、レール固定板13、ガイドレール14、レール受け部15等は必要なくなり、フレームは直接的に液体吐出部としてのキャリッジを支持することでよい。
本実施形態において、吐出ヘッド4は、シリアルヘッドタイプのインクジェットヘッドを採用している。しかし、これには限定されず、吐出ヘッド4として、ラインヘッドタイプのインクジェットヘッドを採用してもよい。この場合、ヘッドを搭載するキャリッジは主走査方向に往復移動する必要はないため、レール固定板13、ガイドレール14、レール受け部15等は必要なくなり、フレームは直接的に液体吐出部としてのキャリッジを支持することでよい。
13.変形例5
本実施形態において、第1板部材30と第2板部材50とはリベットRを用いて固定されている。しかし、これには限定されず、第1板部材30と第2板部材50とは溶接によって固定されてもよい。上記は、板金60と第1板部材30との固定、板金60と第2板部材50との固定、及びレール固定板13と前面部33の外側面331との固定についても同様である。
本実施形態において、第1板部材30と第2板部材50とはリベットRを用いて固定されている。しかし、これには限定されず、第1板部材30と第2板部材50とは溶接によって固定されてもよい。上記は、板金60と第1板部材30との固定、板金60と第2板部材50との固定、及びレール固定板13と前面部33の外側面331との固定についても同様である。
14.変形例6
本実施形態において、ガイドレール14は、接着部材を用いてレール固定板13に固定されている。しかし、これには限定されず、ガイドレール14とレール固定板13とはネジ止めによって固定されてもよい。
本実施形態において、ガイドレール14は、接着部材を用いてレール固定板13に固定されている。しかし、これには限定されず、ガイドレール14とレール固定板13とはネジ止めによって固定されてもよい。
以下に、実施形態から導き出される内容を記載する。
フレームは、液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームであって、前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面であることを特徴とする。
この構成によれば、液体吐出部の重量によって、フレームの側面に荷重が掛かる場合、側面に沿う方向の力や、側面の法線に沿う方向の力の両方を板金に分散して伝えることができるため、フレームの剛性を向上させることができる。従って、フレームは、液体吐出部(ヘッドやキャリッジ)の大型化により、重量が大きくなっても、液体吐出部の重量による歪みを抑制することができ、液体吐出部を安定して支持することができる。
上記のフレームにおいて、第1面及び前記第2面は、前記内周面のうち、前記裏面とは異なる面であることが好ましい。
この構成によれば、例えば、第1面が裏面であり、第2面が裏面に連接しない面である場合には、液体吐出部の荷重が側面に集中し、フレームに対する板金への荷重の分散が弱まってしまう。これに対し、第1面及び第2面が、裏面とは異なる面である場合には、液体吐出部の荷重が側面に集中することを抑制し、フレームに対する板金への荷重の分散を維持することができる。
上記のフレームにおいて、前記第1面は、前記裏面であり、前記第2面は、前記内周面のうち、前記裏面と連接する面であることが好ましい。
この構成によれば、第1面が裏面であり、第2面が裏面に連接する面である場合、裏面と、裏面に連接する面と、板金とで三角形につなぎ合わせた構造(いわゆるトラス構造)とすることができるため、荷重の影響を最も受けやすく、最も変形の可能性が高い側面部の変形を抑制することができる。
上記のフレームにおいて、前記板金は、前記裏面に対して傾斜する傾斜面を有し、前記板金の前記傾斜面には、前記傾斜面の法線方向に突出する傾斜面用凸部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、板金の傾斜面において、法線方向に突出する傾斜面用凸部を設けることにより、平板の板金に対して傾斜面を強化することができ、法線方向への曲げ剛性を向上させることができる。これにより、フレームの剛性を向上させることができる。
上記のフレームにおいて、前記傾斜面用凸部は、前記傾斜面に沿って設けられていることが好ましい。
この構成によれば、板金の傾斜面には、傾斜面に沿って傾斜面の法線方向に突出する傾斜面用凸部を設けることにより、平板の板金に対して傾斜面を強化することができ、板金に掛かる圧力を分散させることができ、曲げ剛性を向上させることができる。これにより、フレームの剛性を向上させることができる。
上記のフレームにおいて、前記傾斜面用凸部は、前記傾斜面において、前記第1取付部から前記第2取付部まで連続して設けられていることが好ましい。
この構成によれば、傾斜面用凸部が、第1取付部から第2取付部まで連続して設けられることにより、板金の曲げ剛性をさらに向上させることができる。これにより、フレームの剛性をさらに向上させることができる。
上記のフレームにおいて、前記傾斜面用凸部は、前記第1取付部の法線方向及び前記第2取付部の法線方向に突出する取付部用凸部に連なって形成されていることが好ましい。
この構成によれば、平板の板金に対して傾斜面のみならず、第1取付部、第2取付部を含めて強化することができ、板金に掛かる圧力をさらに分散させることができ、曲げ剛性をさらに向上させることができる。これにより、フレームの剛性をさらに向上させることができる。
上記のフレームにおいて、前記傾斜面用凸部の長手方向は、前記傾斜面において重力方向に対して傾斜することが好ましい。
この構成によれば、液体吐出部には重力方向に荷重がはたらく。傾斜面用凸部は、長手方向が重力方向に対して傾斜するように設けられているため、重力方向の軸に対する傾斜面の曲がり成分を減らすことができる。このため、より好適に板金の歪みを抑制できる。
印刷装置は、液体吐出部と、前記液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームと、を備え、前記フレームは、前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面であることを特徴とする。
この構成によれば、液体吐出部の重量によって、フレームの側面に荷重が掛かる場合、側面に掛かる荷重を、上記のように構成される板金に対して分散して伝えることができるため、フレームの剛性を向上させることができる。そのため、ヘッドやキャリッジの大型化により、液体吐出部の重量が大きくなっても、液体吐出部を支持することができる。従って、このようなフレームを備える印刷装置は、液体吐出部の重量が大きくなっても、印刷品質を維持することができる。
1…印刷装置、6…液体吐出部としてのキャリッジ、20…フレーム、22,33…側面部としての前面部、60…板金、62…第1取付部、63…第2取付部、65…傾斜面、70…傾斜面用凸部、80…取付部用凸部、331…キャリッジが取り付けられる側面としての外側面、332…裏面としての内側面、H,H1~H3…法線方向、J…傾斜面における重力方向。
Claims (9)
- 液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームであって、
前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、
前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、
前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、
前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面であることを特徴とするフレーム。 - 請求項1に記載のフレームであって、
前記第1面及び前記第2面は、前記内周面のうち、前記裏面とは異なる面であることを特徴とするフレーム。 - 請求項1に記載のフレームであって、
前記第1面は、前記裏面であり、
前記第2面は、前記内周面のうち、前記裏面と連接する面であることを特徴とするフレーム。 - 請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のフレームであって、
前記板金は、前記裏面に対して傾斜する傾斜面を有し、
前記板金の前記傾斜面には、前記傾斜面の法線方向に突出する傾斜面用凸部が設けられていることを特徴とするフレーム。 - 請求項4に記載のフレームであって、
前記傾斜面用凸部は、前記傾斜面に沿って設けられていることを特徴とするフレーム。 - 請求項5に記載のフレームであって、
前記傾斜面用凸部は、前記傾斜面において、前記第1取付部から前記第2取付部まで連続して設けられていることを特徴とするフレーム。 - 請求項5に記載のフレームであって、
前記傾斜面用凸部は、前記第1取付部の法線方向及び前記第2取付部の法線方向に突出する取付部用凸部に連なって形成されていることを特徴とするフレーム。 - 請求項5~請求項7のいずれか一項に記載のフレームであって、
前記傾斜面用凸部の長手方向は、前記傾斜面において重力方向に対して傾斜することを特徴とするフレーム。 - 液体吐出部と、
前記液体吐出部を支持し、多角形形状の断面を有するフレームと、を備え、
前記フレームは、
前記フレームの外周面のうち、前記液体吐出部が取り付けられる側面を有する側面部と、
前記外周面の裏面である内周面のうち、前記側面とは反対の裏面に対して傾斜して配置される板金と、を備え、
前記板金は、前記内周面のうちの第1面に取り付けられる第1取付部と、前記内周面のうちの第2面に取り付けられる第2取付部と、を有し、
前記第1面と前記第2面とは、互いに異なる面であることを特徴とする印刷装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021191794A JP2023078598A (ja) | 2021-11-26 | 2021-11-26 | フレーム、及び印刷装置 |
CN202223153952.6U CN218966466U (zh) | 2021-11-26 | 2022-11-24 | 框架以及印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021191794A JP2023078598A (ja) | 2021-11-26 | 2021-11-26 | フレーム、及び印刷装置 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2021191794A Pending JP2023078598A (ja) | 2021-11-26 | 2021-11-26 | フレーム、及び印刷装置 |
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Country | Link |
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2021
- 2021-11-26 JP JP2021191794A patent/JP2023078598A/ja active Pending
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2022
- 2022-11-24 CN CN202223153952.6U patent/CN218966466U/zh active Active
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Publication number | Publication date |
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CN218966466U (zh) | 2023-05-05 |
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