JP2008254212A - 記録装置及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリッジの首振り現象に伴うドット形成位置ずれ、或いはキャリッジのローリング現象に伴うドット形成位置ずれ、或いはその双方に起因するドット位置ずれを防止する。
【解決手段】記録ヘッド17A、17Bを備えたキャリッジ16は、ガイド軸18及びガイド板19によって支持されるとともに主走査方向に案内され、ガイド軸18に対しては軸受部16a、16aが接し、ガイド板19に対してはスライダ31が接する。軸受部16a、16aは、主走査方向に距離dだけ離れており、この距離dが、ガイド軸19の支持スパンLに等しく設定され、ガイド軸18の撓み変形に伴うキャリッジ16のローリング現象が防止される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置に関する。また、本発明は液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
プリンタに代表される記録装置或いは液体噴射装置においては、記録ヘッドは、記録ヘッドの走査方向(以下「主走査方向」と言う)に延びるガイド軸によって支持され且つガイドされながら往復動するキャリッジに設けられる。
またキャリッジは、特許文献1に示すように、2つのガイド手段によって支持されることにより、記録ヘッドのヘッド面と用紙との距離が規制されるよう設けられることがある(特許文献1記載の「ガイド軸」及び「フレーム部材」参照)。
特開2002−79720号公報
しかしながら上記特許文献1記載のキャリッジはフレーム部材によって支持されることにより、記録ヘッドのヘッド面と用紙との距離が規制されることから、フレーム部材が撓んでいると、キャリッジの主走査方向への移動動作に伴ってキャリッジがガイド軸まわりに揺動し、ドット形成位置にずれが生じることになる。
また、大型プリンタのようにガイド軸やフレーム部材が主走査方向に極めて長尺となる場合、フレーム部材の両端部を支持するのみでは中央部の撓みが顕著となる為、所定のスパンでフレーム部材を支持する必要がある。しかしながら2つの支持位置の間においてもガイド軸やフレーム部材は撓むので、ガイド軸やフレーム部材は主走査方向に渡って全体的に波打った状態となる。このため、キャリッジの主走査方向への移動動作に伴ってキャリッジがガイド軸まわりに周期的に揺動し、ドット形成位置にずれが生じる。
以下、図7乃至図9を参照しながら従来技術の問題点について詳説する。ここで図7は従来技術に係るキャリッジ160の斜視図、図8は同記録ヘッド側から見た平面図、図9(A)〜(D)はキャリッジの傾きに伴うドット形成位置ずれを説明する為の図である。
図7において符号18は主走査方向に延びるガイド軸を、符号19は同ガイド板を示しており、キャリッジ160がガイド軸18とガイド板19によって支持されながら、主走査方向に移動する。尚、図の座標系においてx方向が主走査方向を、y方向が用紙搬送方向を、z方向が記録面に対して垂直な方向を示している。
キャリッジ160は、ガイド軸18に対して主走査方向に間隔を空けた2箇所の位置C1L、C1Rで接し、またガイド板19に対しては1箇所の位置Cで接している。尚、符号160aは軸受部を、符号31はスライダを示し、軸受部160aがガイド軸18に対し摺接し、スライダ31がガイド板19の面19aに対して摺接するようになっている。
キャリッジ160にはその自重によってガイド軸18まわりに回転しようとする傾向が生じているが、その回転傾向がガイド板19によって止められた状態となっている。従ってガイド板19が撓んでいると、キャリッジ16はガイド軸18まわりに揺動し(図の矢印R方向:y−z平面内での回転方向)、ドット形成位置にずれが生じる。
またガイド軸18が撓んでいると、キャリッジ160は図の矢印R方向(x−z平面内での回転方向)に揺動し、同様にドット形成位置にずれが生じる。尚、本明細書では、キャリッジが図7のR方向に揺動する現象を「キャリッジの首振り現象」と表現し、図7のR方向に揺動する現象を「キャリッジのローリング現象」と表現することとする。
また、JIS規格のA0判やB0判などといった大判サイズの用紙に記録を可能な大型プリンタにおいては、特開2002−210942号公報に示されるように記録ヘッドが複数設けられる場合がある(マルチヘッドと呼ばれる)。図8はその一例を示しており、図8において符号17Aは第1記録ヘッドを、符号17Bは第2記録ヘッドを示し、また符号Na1は第1記録ヘッド17Aに設けられたドット形成要素としてのノズル列を、符号Na2は第2記録ヘッド17Bに設けられたドット形成要素としてのノズル列を示している。
ノズル列Na1とノズル列Na2は同色のインクを吐出するノズルであって、主走査方向に距離eを空けて配置されており、ノズル列Na1からインクが吐出される位置から、キャリッジ160が距離e移動した位置でノズル列Na2からインクが吐出されることにより、図9(A)に示す様に主走査方向と直交する方向に並ぶ1本のドット列が形成されるようになっている。尚、図9においてはノズル列Na1により形成されるドット列とノズル列Na2により形成されるドット列とを区別する為、便宜上ノズル列Na2により形成されるドット列を、ノズル列Na1により形成されるドット列より太い線で表している。
このようなマルチヘッド構成においてキャリッジの首振り現象が生じると、図9(B)や図9(C)に示すようにノズル列Na1によって形成されるドット列とノズル列Na2によって形成されるドット列との間に空白や重なりが生じ、記録品質を低下させることとなる。また、キャリッジのローリング現象が生じると、ノズル列Na1によって形成されるドット列とノズル列Na2によって形成されるドット列とが図9(D)に示すように主走査方向にずれ、記録品質を低下させることとなる。
そして上記特許文献1記載の記録装置においては、このようなキャリッジの首振り現象やローリング現象に伴うドット形成位置ずれについては考慮されていなかった。
そこで本発明はこの様な問題に鑑み成されたものであり、その目的は、キャリッジの首振り現象に伴うドット形成位置ずれ、或いはキャリッジのローリング現象に伴うドット形成位置ずれ、或いはその双方に起因するドット形成位置ずれを防止することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、走査方向に沿って移動しながら対向する被記録媒体にドットを形成する記録手段と、前記記録手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、前記記録手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、前記第1ガイド部材に対し、前記記録手段の走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で接し、前記間隔dは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジは、記録手段の走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で第1ガイド部材と接するが、この間隔dが、第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される第1ガイド部材の前記スパンLに等しいので、キャリッジの移動に伴うローリング現象が防止され、ローリング現象に伴うドット形成位置ずれを防止できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る記録装置において、前記走査方向に延びる第2ガイド部材を備え、前記キャリッジは、前記第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、前記第1ガイド部材に加えて前記第2ガイド部材に支持され、前記第2ガイド部材は、複数の第2支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持され、前記スパンLは、前記スパンLと等しいとともに、前記第2支持部材の前記第1支持部材に対する前記走査方向の位置は、2つの前記第1支持部材の中間であることを特徴とする。
本態様によれば、キャリッジは、第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、第1ガイド部材に加えて第2ガイド部材によって支持されるが、第1ガイド部材の支持スパンLと第2ガイド部材の支持スパンLとが等しく、且つ第2支持部材の第1支持部材に対する位置は、2つの第1支持部材の中間であるので、キャリッジの移動に伴うローリング現象と首振り現象の双方が防止され、ローリング現象と首振り現象の双方に伴って生じるドット形成位置ずれを防止できる。
本発明の第3の態様は、走査方向に沿って移動しながら対向する被記録媒体にドットを形成する記録手段と、前記記録手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、前記記録手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、前記記録手段は、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数のドット形成要素により構成される第1ドット形成列と、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数のドット形成要素により構成されるドット形成列であって、前記第1ドット形成列に対し、前記記録手段の走査方向に距離eの位置に配置される第2ドット形成列と、を備え、前記第1ドット形成列がドットを形成する位置から前記キャリッジが前記距離e移動した位置で前記第2ドット形成列がドットを形成することにより、前記走査方向と直交する方向に沿って並ぶドット列を形成するよう構成され、前記距離eは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする。
本態様によれば、第1ドット形成列と第2ドット形成列との間の距離eが、第1ガイド部材の支持スパンLと同一であるので、第1ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢と、第2ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢とが同じとなる。従って第1ドット形成列によって形成されたドット列と第2ドット形成列によって形成されたドット列との間に空白や重なりが生じたり、2つのドット列が主走査方向にずれたりすることがなく、ローリング現象や首振り現象に伴う記録品質の低下を防止できる。
本発明の第4の態様は、第3の態様に係る記録装置において、前記走査方向に延びる第2ガイド部材を備え、前記キャリッジは、前記第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、前記第1ガイド部材に加えて前記第2ガイド部材に支持され、前記第2ガイド部材は、複数の第2支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持され、前記スパンLは、前記スパンLに等しいことを特徴とする。
キャリッジは、第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、第1ガイド部材に加えて第2ガイド部材によって支持される。ここで第1ガイド部材の支持スパンLと第2ガイド部材の支持スパンLとが異なると、第1ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢(首振り状態)と、第2ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢(首振り状態)とが異なることとなり、第1ドット形成列によって形成されるドット列と第2ドット形成列によって形成されるドット列との間に重なりや空白が生じる。
しかし本態様は、第1ガイド部材の支持スパンLと第2ガイド部材の支持スパンLとが同じであるので、第1ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢(首振り状態)と、第2ドット形成列によってドットが形成される際のキャリッジの姿勢(首振り状態)とが同じとなり、キャリッジの首振り現象に伴って第1ドット形成列によって形成されるドット列と第2ドット形成列によって形成されるドット列との間に重なりや空白が生じることを防止できる。
本発明の第5の態様は、被噴射媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ノズルを備え、走査方向に沿って移動しながら前記液体噴射ノズルから液体を噴射する液体噴射手段と、前記液体噴射手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、前記液体噴射手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、前記キャリッジは、前記第1ガイド部材に対し、前記液体噴射手段の走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で接し、前記間隔dは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする。
本発明の第6の態様は、被噴射媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ノズルを備え、走査方向に沿って移動しながら前記液体噴射ノズルから液体を噴射する液体噴射手段と、前記液体噴射手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、前記液体噴射手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、前記液体噴射手段は、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数の液体噴射ノズルにより構成される第1ノズル列と、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数の液体噴射ノズルにより構成されるノズル列であって、前記第1ノズル列に対し、前記液体噴射ヘッドの走査方向に距離eの位置に配置される第2ノズル列と、を備え、前記第1ノズル列が液体を噴射した位置から前記キャリッジが前記距離e移動した位置で前記第2ノズル列から液体を噴射することにより、前記走査方向と直交する方向に沿って並ぶドット列を形成するよう構成され、前記距離eは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする。
以下、図1乃至図6を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る「記録装置」或いは「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の外観斜視図、図2は同要部側面図、図3はガイド軸18及びガイド板19の支持状態を示す斜視図、図4はキャリッジ16を記録ヘッド側から見た平面図、図5及び図6は本発明の作用効果を説明する為に、ガイド軸18並びにガイド板19及びこれらと接するキャリッジ16を模式化して示す図である。
先ず、図1及び図2を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、例えばJIS規格のA0判やB0判などといった比較的大型サイズの幅を有するロール紙(被記録媒体)Pにまで記録できる大型のプリンタであり、ロール紙供給部3及び記録実行部4を備えた本体部2と、排紙受け部5とを備えて構成されている。
本体部2はベース9に立設された支柱8の上部に設けられており、記録の行われたロール紙Pを斜め下方に排出する排出口6を有している。排出口6の下方にはスタッカ10の開口部7が位置しており、記録の行われたロール紙Pが排出口6から開口部7へ向けて排出され、スタッカ10によって受け止められる。
ロール紙供給部3にはロール紙ロール(以下「ロール」と言う)Rが収納可能に構成され、ロールRからロール紙Pが繰り出され、記録を実行する記録実行部4へと斜め下方へ供給される。図2において符号15はロール紙ホルダを示しており、中空の軸芯を有するロールRの前記軸芯を挿通するスピンドル(図示せず)とその両端部に設けられる鍔部(図示円盤状部材)とを備えて構成され、このロール紙ホルダ15に、ロールRがセットされる。ロール紙供給時には、ロール紙ホルダ15が図示を省略する駆動機構により回転駆動されることにより、ロール紙Pが下流側に供給される。
記録実行部4は、ロール紙Pに対し液体としてのインクを吐出(噴射)する、記録手段或いは液体噴射手段としての記録ヘッド17と、記録ヘッド17と対向配置されるプラテン25と、記録ヘッド17の上流側に設けられ、ロール紙Pを下流側へ搬送する搬送駆動ローラ23及びこれに圧接する搬送従動ローラ24と、を備えている。
記録ヘッド17は記録ヘッド17Aと17Bとを備えて構成されたマルチヘッドであり(図4)、キャリッジ16の底部に設けられ、キャリッジ16は、記録ヘッド17の走査方向(主走査方向:図2の紙面表裏方向)に延びる第1ガイド部材としてのガイド軸18と、同様に主走査方向に延びる第2ガイド部材としてのガイド板19と、によってガイドされながら、図示しないモータの動力を受けて主走査方向に移動する。
またキャリッジ16がガイド軸18とガイド板19によって支持された状態となっており、これにより記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの距離が規制される様になっている。尚ここで、記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの距離とは、記録ヘッド17のヘッド面とロール紙Pとの平行度を含む概念である。
記録ヘッド17の下流側には、図示を省略する用紙吸引部が設けられており、この用紙吸引部によって記録ヘッド17の下流側においてロール紙Pが浮き上がらないように規制状態に置かれ、ロール紙Pの浮き上がりによる記録品質の低下が防止されるようになっている。
以上がプリンタ1の大略構成であり、以下、キャリッジ16について更に詳説する。
図2及び図3において符号12は主走査方向に延びるベースフレームを示しており、このベースフレーム12には複数のサブフレーム13が主走査方向にほぼ一定スパンの空けて複数取り付けられ、サブフレーム13上に取り付けられた「第1支持部材」としての支持部材30によって、ガイド軸18が主走査方向に渡って所定スパンで支持されている。
サブフレーム13は、ベースフレーム12に対する固定位置が上下方向(z方向)に調節可能となっており、これにより個々の支持部材30が、ガイド軸18を支持する高さ位置を調節可能となっている。
また、ベースフレーム12には「第2支持部材」としての支持部材27が主走査方向にほぼ一定のスパンを空けて複数取り付けられ、そしてガイド板19が支持された状態となっている。支持部材27は調整手段26を構成しており、スペーサ28を支持部材27に対してスライドさせることにより、ガイド板19を支持する高さ位置を、各々の支持部材27毎に調整することができるようになっている。
ガイド軸18に対しガイド板19はロール紙搬送方向上流側に所定の距離を置いた位置に配置されており、このガイド板19の位置に対応するように、キャリッジ16において軸受部16a、16aに対して上流側に所定の間隔を置いた位置に、図2に示すようにスライダ31、32が設けられている。
スライダ31、32は、ガイド板19を挟むように配置されており、キャリッジ16の主走査方向への移動に伴い、ガイド板19と摺接する。ここで、キャリッジ16の自重によって、キャリッジ16はガイド軸18を中心に図2の反時計回り方向に回動しようとする傾向が生じており、この回動傾向をガイド板19が止めるような状態となっている。
次に図4においてキャリッジ16において主走査方向両側には軸受部16a、16aが設けられており、この軸受部16a、16aにガイド軸18が軸通した状態となることによって、キャリッジ16が、ガイド軸18に対し主走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で接触して支持された状態となる。尚、図4において示すその他の構成要素や符号については図8と同様であるので、以下ではその説明は省略する。
<<第1実施形態>>
続いて、図5を参照しながら本発明の第1実施形態について説明する。図5において符号Lはガイド軸18の支持スパンを、符号Lはガイド板19の支持スパンを示している。また破線で示す三角形は、キャリッジ16の2つの軸受部16aの位置(図4の位置C1R、C1L)と、スライダ31の位置(図4の位置C)とを結ぶ図形であって、キャリッジ16の全体的な位置を示す為の便宜的な図形である。尚、図5(及び図6)では、ガイド軸18とガイド板19のz方向位置が異なるように描かれているが、これは図示の便宜上のものであり、実際のz方向位置はほぼ同じ位置となっている。
ガイド軸18とガイド板19は、それぞれ支持スパンL、Lの間において自重によって下方に撓み、全体的に主走査方向に波打った状態となっている為、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置(高さ)が異なると、キャリッジ16にはローリング現象が発生する。また、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置に対し、位置Cのz方向位置(高さ)が異なると、キャリッジ16には首振り現象が発生する。
この様な構成において本発明の第1実施形態は、図4に示す間隔dが、スパンLに等しく設定されている。この為、図5に示すようにキャリッジ16が、例えば符号16_1で示す位置から符号16_2で示す位置まで移動しても、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置は同じであり、キャリッジ16にローリング現象は発生しない。
そしてこの様に主走査方向のいずれの位置においても、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置は同じとなるので、キャリッジ16のローリング現象は防止され、ローリング現象に伴うドット形成位置ずれが防止されている。またマルチヘッド構成において、ドット形成要素としてのノズル列Na1によって形成されるドット列と、ドット形成要素としてのノズル列Na2によって形成されるドット列と、が図9(D)に示すように主走査方向にずれることもない。
また、本実施形態においてはガイド板19の支持スパンLは、ガイド軸18の支持スパンLと等しいとともに、支持部材27の支持部材30に対する主走査方向の位置は、2つの支持部材30の中間である。このため、キャリッジ16が、符号16_1で示す位置から符号16_2で示す位置まで移動しても、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置に加えて、位置Cのz方向位置も同じとなり、キャリッジ16に首振り現象は発生しない。
そしてこの様に主走査方向のいずれの位置においても、2つの位置C1R、C1Lのz方向位置に加えて、位置Cのz方向位置も同じとなるので、キャリッジ16の首振り現象が防止され、首振り現象に伴うドット形成位置ずれが防止されている。
またマルチヘッド構成においてノズル列Na1とノズル列Na2とによって主走査方向と直交する方向に並ぶ1本のドット列を形成する場合に、図9(B)や図9(C)に示すようにノズル列Na1によって形成されるドット列とノズル列Na2によって形成されるドット列との間に空白や重なりが生じ、記録品質を低下させることも無い。
<<第2実施形態>>
続いて、図6を参照しながら本発明の第2実施形態について説明する。尚、図6において図5と同一の符号については、以下ではその説明を省略する。
本発明の第2実施形態は、図4に示す距離e(ノズル列Na1とノズル列Na2との主走査方向距離)が、スパンLに等しく設定されている。この為、図6に示すようにキャリッジ16が、符号16_1で示す位置から符号16_2で示す位置まで距離e(=L)移動する場合において、移動前の位置C1Rと移動後の移動後の位置C1Rのz方向位置、および移動前の位置C1Lと移動後の移動後の位置C1Lのz方向位置が、それぞれ同じとなる。
従ってノズル列Na1からインクが吐出される位置でのキャリッジ16のローリング状態と、キャリッジ16が距離e移動した位置でノズル列Na2からインクが吐出される際のキャリッジ16のローリング状態とが同じとなり、ノズル列Na1とノズル列Na2とによって主走査方向と直交する方向に並ぶ1本のドット列を形成する場合に、図9(D)に示すようにノズル列Na1によって形成されるドット列とノズル列Na2によって形成されるドット列とが主走査方向にずれることが無い。
尚、ガイド軸18に加えてガイド板19によってキャリッジ16が支持される場合には、ガイド板19の支持スパンLを、ガイド軸18の支持スパンLに等しくする。これにより、主走査方向に渡って波打つ状態となるガイド板19を用いる場合であっても、ノズル列Na1からインクが吐出される位置でのキャリッジ16の首振り状態と、キャリッジ16が距離e移動した位置でノズル列Na2からインクが吐出される際のキャリッジ16の首振り状態とが同じとなる。従ってノズル列Na1によって形成されるドット列とノズル列Na2によって形成されるドット列との間に、図9(B)或いは図9(C)に示すような空白や重なりが生じることが無い。
尚、以上説明した実施形態においては、本発明を記録装置の一例としてのインクジェットプリンタに適用した例について説明したが、この様に被記録媒体に向けてインクを吐出することにより記録を行う記録手段(記録ヘッド)を備えた記録装置のみならず、ドットワイヤを被記録媒体に打ち当てて記録を行う記録手段(記録ヘッド)を備えたドットインパクトプリンタに適用可能であることは言うまでも無い。
本発明に係るプリンタの外観斜視図。 本発明に係るプリンタの要部側面図。 ガイド軸及びガイド板の支持状態を示す要部斜視図。 キャリッジを記録ヘッド側から見た平面図。 ガイド軸並びにガイド板及びこれらと接するキャリッジを模式化して示す図。 ガイド軸並びにガイド板及びこれらと接するキャリッジを模式化して示す図。 従来技術に係るキャリッジの斜視図。 従来技術に係るキャリッジを記録ヘッド側から見た平面図。 (A)〜(D)はキャリッジの傾きに伴うドット形成位置ずれを説明する為の図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 本体部、3 ロール紙供給部、4 記録実行部、5 排紙受け部、6 ロール紙排出口、7 開口部、8 支柱、9 ベース、10 ロール紙スタッカ、12 ベースフレーム、13 サブフレーム、15 ロール紙ホルダ、16 キャリッジ、16a 軸受部、17 記録ヘッド、18 ガイド軸、19 ガイド板、23 搬送駆動ローラ、24 搬送従動ローラ、25 プラテン、26 調整手段、27 支持部材、28 スペーサ、30 支持部材、31 スライダ、32 スライダ、P ロール紙、R ロール紙ロール

Claims (6)

  1. 走査方向に沿って移動しながら対向する被記録媒体にドットを形成する記録手段と、
    前記記録手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、
    前記記録手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、
    前記キャリッジは、前記第1ガイド部材に対し、前記記録手段の走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で接し、
    前記間隔dは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記走査方向に延びる第2ガイド部材を備え、
    前記キャリッジは、前記第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、前記第1ガイド部材に加えて前記第2ガイド部材に支持され、
    前記第2ガイド部材は、複数の第2支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持され、
    前記スパンLは、前記スパンLと等しいとともに、前記第2支持部材の前記第1支持部材に対する前記走査方向の位置は、2つの前記第1支持部材の中間であることを特徴とする記録装置。
  3. 走査方向に沿って移動しながら対向する被記録媒体にドットを形成する記録手段と、
    前記記録手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、
    前記記録手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、
    前記記録手段は、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数のドット形成要素により構成される第1ドット形成列と、
    前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数のドット形成要素により構成されるドット形成列であって、前記第1ドット形成列に対し、前記記録手段の走査方向に距離eの位置に配置される第2ドット形成列と、を備え、前記第1ドット形成列がドットを形成する位置から前記キャリッジが前記距離e移動した位置で前記第2ドット形成列がドットを形成することにより、前記走査方向と直交する方向に沿って並ぶドット列を形成するよう構成され、
    前記距離eは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記走査方向に延びる第2ガイド部材を備え、
    前記キャリッジは、前記第2ガイド部材に対して1箇所の位置で接することにより、前記第1ガイド部材に加えて前記第2ガイド部材に支持され、
    前記第2ガイド部材は、複数の第2支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持され、
    前記スパンLは、前記スパンLに等しいことを特徴とする記録装置。
  5. 被噴射媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ノズルを備え、走査方向に沿って移動しながら前記液体噴射ノズルから液体を噴射する液体噴射手段と、
    前記液体噴射手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、
    前記液体噴射手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、
    前記キャリッジは、前記第1ガイド部材に対し、前記液体噴射手段の走査方向に間隔dを空けた2箇所の位置で接し、
    前記間隔dは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 被噴射媒体に向けて液体を噴射する液体噴射ノズルを備え、走査方向に沿って移動しながら前記液体噴射ノズルから液体を噴射する液体噴射手段と、
    前記液体噴射手段の走査方向に延びる第1ガイド部材と、
    前記液体噴射手段を備え、前記第1ガイド部材によって支持されながら前記走査方向に移動するキャリッジと、を備え、
    前記液体噴射手段は、前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数の液体噴射ノズルにより構成される第1ノズル列と、
    前記走査方向と直交する方向に沿って配置される複数の液体噴射ノズルにより構成されるノズル列であって、前記第1ノズル列に対し、前記液体噴射ヘッドの走査方向に距離eの位置に配置される第2ノズル列と、を備え、前記第1ノズル列が液体を噴射した位置から前記キャリッジが前記距離e移動した位置で前記第2ノズル列から液体を噴射することにより、前記走査方向と直交する方向に沿って並ぶドット列を形成するよう構成され、
    前記距離eは、前記第1ガイド部材が複数の第1支持部材によって前記走査方向に沿ってスパンLで支持される場合において、当該スパンLに等しいことを特徴とする液体噴射装置。
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JP2011161859A (ja) * 2010-02-12 2011-08-25 Seiko Epson Corp 液体噴射装置
JP2016221728A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 キヤノン株式会社 キャリッジ装置およびこれを備えた装置

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