JP2023077966A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉が変形しにくい冷蔵庫を提供する。【解決手段】実施形態の冷蔵庫は、内部が断熱部である扉が設けられ、前記扉に対して収納容器を取り付けるための取り付け部50が前記扉に設けられ、前記取り付け部50が前記扉の内部へ突出した冷蔵庫において、前記扉の内部へ突出し前記取り付け部50に交わらない内部壁52と、前記内部壁52と前記取り付け部50とを連結する接続壁53とが設けられたことを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は冷蔵庫に関する。
例えば特許文献1に記載のように、冷蔵庫の引き出し式扉の裏面の左右両側には支持部材が取り付けられている。その支持部材に貯蔵品が収納される収納容器が載っている。通常、支持部材はねじによって引き出し式扉の裏面に取り付けられている。
特許第5679955号公報
ところで、引き出し式扉に上から大きな荷重が負荷されると、引き出し式扉への支持部材の取り付け部に大きな応力が発生し、引き出し式扉が変形してしまうおそれがある。
そこで本発明は、扉が変形しにくい冷蔵庫を提供することを課題とする。
実施形態の冷蔵庫は、内部が断熱部である扉が設けられ、前記扉に対して収納容器を取り付けるための取り付け部が前記扉に設けられ、前記取り付け部が前記扉の内部へ突出した冷蔵庫において、前記扉の内部へ突出し前記取り付け部に交わらない内部壁と、前記内部壁と前記取り付け部とを連結する接続壁とが設けられたことを特徴とする。
冷蔵庫の正面図。 収納容器付きの引き出し式扉を前側から見た斜視図。 収納容器付きの引き出し式扉を後ろ側から見た斜視図。 収納容器なしの引き出し式扉を後ろ側から見た斜視図。 引き出し式扉の前面部材と後面部材を後ろ側から見た分解斜視図。 引き出し式扉の後面部材を前側(扉内部側)から見た斜視図。 内部壁を上から見た図。 変更例の内部壁を上から見た図。 別の変更例の内部壁を上から見た図。 変更例の取り付け部を前側(扉内部側)から見た図。 別の変更例の取り付け部を前側(扉内部側)から見た図。
実施形態について図面に基づき説明する。以下の実施形態は例示であり、発明の範囲はこれに限定されない。以下の実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。以下の実施形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以下の説明において、前とは貯蔵室を開閉する扉の開く方のことで、後ろとは扉の閉じる方のことである。また左右とは冷蔵庫を前から見たときの左右のことである。
本実施形態の冷蔵庫10には、貯蔵室として冷蔵室、野菜室、製氷室、小冷凍室及び大冷凍室が設けられている。図1に示されるように、冷蔵室の前方開口部は観音式扉11によって開閉される。野菜室、製氷室、小冷凍室及び大冷凍室のそれぞれの前方開口部は引き出し式扉12、13、14、15によって開閉される。
冷蔵庫10には不図示の冷凍サイクル装置が搭載されている。その冷凍サイクル装置の冷却器で発生した冷気が各貯蔵室に導入されることにより、各貯蔵室が設定されている温度に冷却される。
図2~図4に示されるように、製氷室の引き出し式扉13の後面及び小冷凍室の引き出し式扉14の後面にはそれぞれ支持部材30、40が取り付けられている。
図4に示されるように、小冷凍室の引き出し式扉14に取り付けられた支持部材40は左右両側の固定部41を有している。固定部41は引き出し式扉14の後面に固定される板状の部分である。固定部41には後述するねじ51を通すための3つの孔(不図示)が開いている。さらに、支持部材40は、それぞれの固定部41から後方に伸びる左右枠部分42と、左右に延びて左右枠部分42の後端同士を連結する奥部分43とを有している。
製氷室の引き出し式扉13に取り付けられた支持部材30も、左右両側の固定部31と、それぞれの固定部31から後方に伸びる左右枠部分32と、左右枠部分32の後端同士を連結する奥部分33とを有している。
これらの支持部材30、40の上に収納容器34、44が載っている。収納容器34、44は上方へ開口した略直方体の容器である。小冷凍室の方の収納容器44には、例えば、これから冷凍温度まで冷却しようとする食品等が収納される。また、製氷室の方の収納容器34には製氷装置で製造された氷が貯蔵される。
図5に示されるように、小冷凍室の引き出し式扉14は、冷蔵庫10の前面を形成する前面部材20と、前面部材20より後方に配置され引き出し式扉14の後面を形成する後面部材23とが組み合わさって形成されている。前面部材20と後面部材23とが組み合わさることによって内部に空間が形成される。図示省略されているが、前面部材20と後面部材23との間の空間には断熱材として発泡樹脂(発泡断熱材)が充填される。そのため、引き出し式扉14の内部は断熱効果のある断熱部となっている。前面部材20と後面部材23とは発泡樹脂の接着力によって固着されている。
図5に示されるように、前面部材20は、ガラス板からなる前面板21と、前面板21を保持する枠部材22とを有している。前面板21は枠部材22の前端に設けられている。枠部材22は前後方向から見て略長方形である。枠部材22の上下左右の面は引き出し式扉14の上下左右の面となる。
後面部材23は、枠部分24と、枠部分24より後方へ膨出した膨出部とを有している。後面部材23の枠部分24は、前後方向から見て略長方形で、前面部材20の枠部材22の後面と前後方向に合致する。後面部材23の膨出部は、枠部分24の上辺に沿う上側膨出部25と、枠部分24の左右の辺に沿う側壁形状膨出部26と、枠部分24の下辺に沿う下壁形状膨出部27と、上側膨出部25より下にある下側膨出部28とからなる。
上側膨出部25は、上板25aと、上板25aから連続する下板25bを有している、上板25aは鉛直な板である。下板25bはその下部ほど前方へ向かうように緩やかに傾斜している。
また、側壁形状膨出部26は、上側膨出部25の左右両端から下に向かって延びている。また、上側膨出部25と下側膨出部28の境界は引き出し式扉14の高さ方向の中央付近にあり、具体的には引き出し式扉14の高さの40%以上60%以下の位置にある。また、下側膨出部28は、上側膨出部25、左右の側壁形状膨出部26及び下壁形状膨出部27によって囲まれている。
下側膨出部28の後方への膨出量は、その周囲の各膨出部(上側膨出部25、左右の側壁形状膨出部26及び下壁形状膨出部27)の後方への膨出量より小さい。そのため、図5のように後面部材23を後方から見ると、下側膨出部28が膨出部全体の中で凹部となっている。逆に、図6のように後面部材23を前方(引き出し式扉14の内部側)から見ると、下側膨出部28がその周囲よりも手前に出ている。上側膨出部25と下側膨出部28の境界には段差19が形成されている。引き出し式扉14の内部では下側膨出部28側よりも上側膨出部25側の方が容積が大きいため、引き出し式扉14の内部に充填される発泡樹脂の厚みは、下側膨出部28側よりも上側膨出部25側で厚くなる。
小冷凍室の前方開口部が引き出し式扉14によって閉じられたとき、後面部材23の後方への膨出部が小冷凍室の前方開口部の内側に嵌まる。膨出部の外壁部のうち小冷凍室の前方開口部の内側に嵌まる壁部のことを「膨出部の庫内嵌合壁35」とし、図3~図6に示す。庫内嵌合壁35は上下左右に計4つある。図5に示されるように、引き出し式扉14が閉じられたときに引き出し式扉14で小冷凍室を密閉するためのガスケット29が、後面部材23の枠部分24に設けられている。
図5に示されるように、後面部材23の左右両側の下部には、後方から見て凹んだ形状の角凹部18が形成されている。図6に示されるように、角凹部18は前方(引き出し式扉14の内部)から見ると凸部である。角凹部18は側壁形状膨出部26及び下壁形状膨出部27を避けて設けられている。これらの角凹部18には支持部材40の左右枠部分42の前端部が入り込む。
図5~図7に示されるように、下側膨出部28の左右両側にそれぞれ3つの取り付け部50が設けられている。3つの取り付け部50のうち2つ(図6において符号50a、50bで示される取り付け部)が左右に並べて配置され、そのうち引き出し式扉14の左右方向の中心に近い方の取り付け部50aの下に残りの1つ(図6において符号50cで示される取り付け部)が配置されている。引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、これら3つの取り付け部50に対して1つの支持部材40が取り付けられる。取り付け部50に直接取り付けられるのは支持部材40だが、支持部材40には収納容器44が取り付けられるので、取り付け部50は引き出し式扉14に対して収納容器44を取り付けるための取り付け部であると言える。
それぞれの取り付け部50は、後方から見て、後面部材23の下側膨出部28の面に開けられたねじ穴となっている。引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、3つのねじ穴(取り付け部50)に、支持部材40の固定部41に開けられている3つの孔が当てられ、固定部41の孔と下側膨出部28のねじ穴にねじ51が通されている。それにより、図4に示されるように、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、支持部材40が引き出し式扉14に固定されている。
図6に示されるように、それぞれの取り付け部50は、前方(引き出し式扉14の内部)から見て、引き出し式扉14の内部へ突出した円筒状の突起となっている。これらの取り付け部50はいわゆるボスである。
図6に示されるように、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、取り付け部50より上に内部壁52が設けられている。内部壁52は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。内部壁52は、上下方向に上側膨出部25と下側膨出部28との境界にある段差19と同じ高さの位置において、段差19に沿って左右に延びている。内部壁52は水平になっている。内部壁52は取り付け部50と交わらず離隔している。
左右の内部壁52は引き出し式扉14の左右方向中央において分断されている。そのため、引き出し式扉14の左右方向中央には内部壁52が存在しない。この内部壁52が存在しない場所は、引き出し式扉14の内部に発泡樹脂が充填されるときの発泡樹脂の流路となる。この流路を中央流路54とする。
図6に示されるように、左右それぞれの内部壁52の中央流路54側の端部には併設壁55が設けられている。併設壁55は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。併設壁55は内部壁52と直交し上下に延びている。併設壁55は上側膨出部25と下側膨出部28との境界にある段差19を跨いで設けられている。中央流路54は2つの併設壁55に挟まれた場所である。内部壁52の中央流路54と反対側の端部は膨出部の側壁17に連結されている。なお側壁17は膨出部の庫内嵌合壁35の1つである。
内部壁52と、内部壁52のすぐ下にある左右それぞれ2つの取り付け部50a、50bとは、上下方向に延びる接続壁53によってそれぞれ連結されている。接続壁53は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。接続壁53は内部壁52と直交している。内部壁52のすぐ下にある取り付け部50aのさらに下にある取り付け部50cは、内部壁52と接続壁53によって直接には連結されていない。
接続壁53の上下方向の長さは取り付け部50の直径の0.5~2.0倍(好ましくは0.5~1.0倍)である。ここで、接続壁53の上下方向の長さは、内部壁52とそのすぐ下の取り付け部50a、50bとの間隔でもある。また、取り付け部50の直径とは、引き出し式扉14の内部から見たときの取り付け部50の最大径部分での直径のことである。
図6に示されるように、引き出し式扉14の左右両側において、最も近接する2つの取り付け部50同士が取り付け部連結壁56によって連結されている。取り付け部連結壁56は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。
具体的には、左右に並んだ2つの取り付け部50a、50b同士が、左右に延びる取り付け部連結壁56によって連結されている。また、左右に並んだ2つの取り付け部50a、50bのうち一方50aと、その下の取り付け部50cとが、上下に延びる取り付け部連結壁56によって連結されている。左右に並んだ2つの取り付け部50a、50bの他方50bは下の取り付け部50cと連結されていないため、取り付け部連結壁56によって閉じられた領域は形成されていない。
また、それぞれの取り付け部50を中心に壁が十字に配置されるように、追加で小壁57が設けられている。小壁57は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。取り付け部50の上下左右のうち接続壁53も取り付け部連結壁56もない場所に、取り付け部50と接する形で小壁57が設けられている。
その結果、内部壁52のすぐ下のそれぞれの取り付け部50a、50bを中心に、各壁(接続壁53、取り付け部連結壁56及び小壁57)が十字を形成して配置されている。また、取り付け部50bの下にある別の取り付け部50cを中心に、各壁(取り付け部連結壁56及び小壁57)が十字を形成して配置されている。
小壁57の上下及び左右の長さは取り付け部50の直径の0.5~2.0倍(好ましくは0.5~1.0倍)である。
図6に示されるように、引き出し式扉14の内面の1つである上側膨出部25の内面に沿って、上方延長壁58が延長されている。上方延長壁58は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。上方延長壁58は、上下方向に延び、内部壁52と、膨出部の上壁16の内面(すなわち、上側膨出部25の内面の縁に連結された別の面)とを連結している。なお、膨出部の上壁16は庫内嵌合壁35の1つである。上方延長壁58は引き出し式扉14の左右にそれぞれ2つずつ設けられている。
上方延長壁58は、内部壁52より高さが低い部分を有している。ここで、壁の高さとは、引き出し式扉14の内面のうち後方へ最も大きく膨出した部分の内面(すなわち上側膨出部25の内面)から各壁の前端部(すなわち引き出し式扉14の内部への突出方向の端部)までの長さのことである。詳細には、上方延長壁58は、その上下方向の中央部及び上部においては低く、内部壁52側の部分である下部において高くなっている。そして、上方延長壁58の上下方向の中央部及び上部の高さが、内部壁52の高さよりも低くなっている。一方、上方延長壁58の下部は内部壁52に近付くにつれて徐々に高くなっており、内部壁52との連結位置において最も高くなっている。なお、上方延長壁58の下部(すなわち高さが徐々に高くなっている部分)の上下方向の長さは限定されない。また、内部壁52との連結位置における上方延長壁58の高さは、内部壁52と同じ高さでも良いし、内部壁52より低くても良い。
図6に示されるように、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、中央流路54に近い方の上方延長壁58は取り付け部50及び他の壁と一列に並んでいる。具体的には、上から順に、上方延長壁58、接続壁53、上の取り付け部50a、取り付け部連結壁56、下の取り付け部50c及び小壁57が一列に並んでいる。また、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、中央流路54から遠い方の上方延長壁58も取り付け部50及び他の壁と一列に並んでいる。具体的には、上から順に、上方延長壁58、接続壁53、取り付け部50b及び小壁57が一列に並んでいる。
また、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、内部壁52のすぐ下で、2つの取り付け部50、2つの小壁57及び1つの取り付け部連結壁56が左右方向に一列に並んでいる。その列の下で、1つの取り付け部50及び2つの小壁57が左右方向に一列に並んでいる。このように、引き出し式扉14の左右それぞれにおいて、内部壁52の下で、左右方向へ並ぶ壁の列が複数列設けられている。
また、図6に示されるように、下壁形状膨出部27の中には補強壁59が設けられている。補強壁59は、引き出し式扉14の内部へ突出した、厚みが一定の板状の壁である。補強壁59は上下に延びて下壁形状膨出部27の上面と下面を連結し、下壁形状膨出部27を補強している。
後面部材23は合成樹脂の成形品である。そのため、成形時に金型から取り出しやすいように、後面部材23にアンダーカット形状の部分が存在しない。ここで、アンダーカット形状とは、成形品を金型から取外すときに、金型を一方向へ動かすだけでは成形品を金型から取り外せなくなるような凸形状や凹形状のことである。本実施形態では金型を動かす方向が前後方向なので、前後方向と異なる方向(例えば上下左右等の前後方向と直交する方向)へ設けられた凸形状や凹形状がアンダーカット形状となる。
また、前面部材20の枠部材22も合成樹脂の成形品である。前面部材20の枠部材22にもアンダーカット形状の部分が存在しない。
引き出し式扉14の製造においては、まず、前面部材20の枠部材22と、後面部材23の全体とが、金型で成形される。次に、枠部材22に前面板21が取り付けられて前面部材20が完成する。
次に、開口側(冷蔵庫10において前になる方)が下になるように後面部材23が配置され、後面部材23の中に発泡樹脂の原液が注がれる。原液は発泡しながら後面部材23の中を流れ始める。発泡樹脂の発泡が進む前に後面部材23の上に前面部材20が被せられる。
前面部材20が被せられた後も、前面部材20と後面部材23との間で発泡樹脂の発泡と流動が進む。その際、発泡樹脂は中央流路54を通過して、内部壁52より上側の場所から下側の場所へ流動し、又は、内部壁52より下側の場所から上側の場所へ流動する。中央流路54の両側の併設壁55は、発泡樹脂を中央流路54へ向かって案内し、さらに中央流路54内を上下方向に案内する。
前面部材20と後面部材23との間で発泡樹脂の発泡と流動が進み、発泡が完了すると引き出し式扉14が完成する。前面部材20と後面部材23とは、ねじ等の固定具で固定されることなく、発泡樹脂の接着力のみによって接着される。
なお、製氷室の引き出し式扉13も小冷凍室の引き出し式扉14と同じ構造となっており同じ方法で製造される。また、野菜室の引き出し式扉12の後面及び大冷凍室の引き出し式扉15の後面にもそれぞれ支持部材が取り付けられており、それぞれの支持部材に収納容器が載っている。そして、これらの引き出し式扉12、15も小冷凍室の引き出し式扉14と同じ構造となっており同じ方法で製造される。
次に、実施形態の効果について説明する。本実施形態では、引き出し式扉14に対して収納容器44を取り付けるための取り付け部50が後面部材23に設けられ、取り付け部50が引き出し式扉14の内部に突出している。そして、引き出し式扉14の内部へ突出し取り付け部50に交わらずに延びる内部壁52と、内部壁52と取り付け部50とを連結する接続壁53とが後面部材23に設けられている。
このように内部壁52が設けられているため、引き出し式扉14に対して変形を生じさせるような力が加わっても、内部壁52による補強効果で引き出し式扉14に変形が生じにくい。詳細には、内部壁52の存在により、引き出し式扉14の強度が向上されており、引き出し式扉14に変形が生じにくくなっている。さらに、内部壁52は取り付け部50と交わっていないため、取り付け部50に力が加わったときに内部壁52と取り付け部50とが一緒に変位しまうことを防ぐことができ、変形が抑制される。また、内部壁52と取り付け部50a、50bとを連結する接続壁53が設けられているため、取り付け部50周辺においてさらに変形が生じにくくなっている。
ここで、取り付け部50には支持部材40が取り付けられ、その支持部材40の上に収納容器44が載っているため、取り付け部50には特に大きな力が加わりやすい。しかし、内部壁52と取り付け部50とを連結する接続壁53が設けられているため、取り付け部50周辺において変形が生じにくくなっている。
また、本実施形態では取り付け部50より上に内部壁52が設けられているため、引き出し式扉14に上から荷重が負荷される等して取り付け部50に下方への応力が発生しても、内部壁52が取り付け部50の下方への変位を抑えて引き出し式扉14の変形を効果的に抑えることができる。また、内部壁52が取り付け部50の上で左右方向に延びていることから、引き出し式扉14が上下方向の力に対して強くなっている。また、内部壁52が後面部材23の膨出部の側壁17に連結されていることから、引き出し式扉14の変形を効果的に抑えることができる。
また、取り付け部50と交わらず接続壁53とも異なる併設壁55が内部壁52に設けられているため、併設壁55に基づく独自の効果が生じる。具体的には、2つの併設壁55が中央流路54を挟む形で設けられているため、発泡樹脂が中央流路54を流れやすくなっている。また、併設壁55が内部壁52と異なる方向である上下方向に延びているため、併設壁55が内部壁52を補強する効果もある。
また、取り付け部連結壁56が取り付け部50同士を連結しているため、複数の取り付け部50が配置された領域の剛性が高くなっており、取り付け部50に力が加わっても変形が生じにくくなっている。
また、上側膨出部25に上方延長壁58が設けられているため、引き出し式扉14がさらに変形しにくくなっている。また、上方延長壁58の下端は内部壁52に連結され、上端は膨出部の上壁16に連結されているため、引き出し式扉14がさらに変形しにくくなっている。
また、上側膨出部25が下側膨出部28よりも大きく膨出しているため、引き出し式扉14の内部の容積は上側膨出部25側が下側膨出部28側よりも大きくなっている。そのため発泡樹脂が発泡後に収縮するときに、容積の大きな上側膨出部25の壁部により大きな応力が発生する。しかし、その上側膨出部25の内面に上方延長壁58が設けられているため、前記の応力により上側膨出部25の壁部が変形することを抑制することができる。
また、膨出量のより小さい部分である下側膨出部28に取り付け部50が設けられていることにより、取り付け部50に大きな応力が生じたときに取り付け部50が変形しにくくなっている。
また、膨出量のより大きい部分である上側膨出部25と膨出量のより小さい部分である下側膨出部28との境界にある段差19に沿って内部壁52が設けられているため、段差19と内部壁52による相乗効果で引き出し式扉14がより変形しにくくなっている。
また、引き出し式扉14を構成する後面部材23及び前面部材20にアンダーカット形状の部分が存在しないため、これらの部材の成形に用いる金型が複雑にならず、また成形も容易である。
次に、変更例について説明する。
図8に示される変更例では、左右に延びる1つの内部壁152が、後面部材23の膨出部の左の側壁17(膨出部の左端)から右の側壁17(膨出部の右端)まで延びている。この内部壁152の高さは、左右方向の中央において低くなっている。この低くなった部分が発泡樹脂の流れる中央流路154となる。図示省略するが、この内部壁152にも中央流路154を画定する併設壁が設けられても良い。このように低くなった部分が、1つの内部壁に複数設けられても良い。
また、図9に示されるように、内部壁52の中央流路54とは反対側の端部が膨出部の側壁17に連結されていなくても良い。その場合、内部壁52と側壁17との隙間153を発泡樹脂が流動することができる。
また、内部壁は上記実施形態のように左右に延びるのではなく、上下等の別の方向に延びても良い。その場合も、内部壁は取り付け部50と交わらず、内部壁と取り付け部50とを連結する接続壁が設けられる。そのような内部壁も引き出し式扉14の変形の抑制に寄与する。
また、図10に示されるように、内部壁252は複数の取り付け部50が集まった領域を囲んでも良い。その場合、内部壁252は円形や四角形等(図10の場合は略正四角形)の閉じられた領域である閉塞領域251を形成する。その場合も、内部壁252は取り付け部50と交わらず、内部壁252と取り付け部50とを連結する接続壁253が設けられる。内部壁252が複数の取り付け部50の集まった閉塞領域251を囲む場合は、内部壁252の一部の高さが他の部分の高さより低くなっていることが望ましい。その低くなった部分が発泡樹脂の流路254となる。また、この変更例においても取り付け部50同士が取り付け部連結壁で連結されていても良い。
また、図11に示されるように、複数の取り付け部50が集まった領域において、取り付け部50同士を連結する取り付け部連結壁356が複数配置されて、取り付け部連結壁356によって閉じられた領域である閉塞領域351が形成されても良い。その場合、図示されるように、取り付け部連結壁356に切欠きが形成される等してその部分が他の部分より低くなり、その低くなった部分が発泡樹脂の流路354となっていることが望ましい。また、複数の取り付け部連結壁356のうちいずれか1つが他の取り付け部連結壁356より低くなっていても良い。
他にも、引き出し式扉14の内部において、何らかの壁によって閉じられた領域が形成される場合は、壁全体のうちの一部の高さが他の部分の高さより低くなっていることが望ましい。例えば図6に示される上記実施形態では、内部壁52、2つの接続壁53、2つの取り付け部50及び取り付け部連結壁56によって囲われた閉塞領域49が形成されている。これらの壁のうちのいずれかが他の壁より低くなっている、又は、壁の一部に切欠きが形成される等してその部分が他の部分より低くなっていることが望ましい。そのような低くなった部分が発泡樹脂の流路となる。
また、引き出し式扉14を構成する後面部材23及び前面部材20にはアンダーカット形状の部分が存在しても良い。アンダーカット形状の部分が存在する場合、その部分に発泡樹脂が入り込むことにより後面部材23及び前面部材20が発泡樹脂から外れにくくなる。
また、上記実施形態では上側膨出部25の後方への膨出量が大きく下側膨出部28の後方への膨出量が小さかったが、場所による膨出量の大小はこれに限定されない。例えば、下側膨出部が上側膨出部よりも大きく膨出していても良い。いずれにしろ、膨出量の大きい場所では膨出量の小さい場所より発泡樹脂の厚みが厚くなる。そして、例えば、膨出量の大きい場所と小さい場所との境界に沿って内部壁が設けられ、膨出量の小さい場所に支持部材の取り付け部が設けられ、膨出量の小さい場所に内部壁と取り付け部とを連結する接続壁が設けられ、膨出量の大きい場所に内部壁から別の面(例えば庫内嵌合壁の面)へ延びる延長壁が設けられる。
また、後面部材の後方への膨出部の全体が一定の膨出量であったり、後面部材の後方への膨出部の大部分が同じ膨出量であったりしても良い。そのような場合には、引き出し式扉の内部の発泡樹脂の厚みが略均一となる。そのような場合に、膨出量が同じである部分に、内部壁、支持部材の取り付け部、内部壁と取り付け部とを連結する接続壁、内部壁から別の面(例えば庫内嵌合壁の面)へ延びる延長壁等が設けられても良い。
10…冷蔵庫、11…観音式扉、12、13、14、15…引き出し式扉、16…上壁、17…側壁、18…角凹部、19…段差、20…前面部材、21…前面板、22…枠部材、23…後面部材、24…枠部分、25…上側膨出部、25a…上板、25b…下板、26…側壁形状膨出部、27…下壁形状膨出部、28…下側膨出部、29…ガスケット、30…支持部材、31…固定部、32…左右枠部分、33…奥部分、34…収納容器、35…庫内嵌合壁、40…支持部材、41…固定部、42…左右枠部分、43…奥部分、44…収納容器、49…閉塞領域、50、50a、50b、50c…取り付け部、51…ねじ、52…内部壁、53…接続壁、54…中央流路、55…併設壁、56…取り付け部連結壁、57…小壁、58…上方延長壁、59…補強壁、152…内部壁、153…隙間、154…中央流路、251…閉塞領域、252…内部壁、253…接続壁、254…流路、351…閉塞領域、354…流路、356…取り付け部連結壁

Claims (5)

  1. 内部に発泡断熱材が充填された扉と、収納容器の支持部材と、前記扉に前記支持部材を取り付けるための取り付け部とを備え、前記取り付け部が前記扉の前記内部へ突出した冷蔵庫において、
    前記扉の内部へ突出し前記取り付け部と離隔して設けられた内部壁と、前記内部壁と前記取り付け部とを連結する接続壁とを備えることを特徴とする、冷蔵庫。
  2. 前記内部壁の一面側から他面側に延びる併設壁が前記内部壁の端部に設けられ、前記併設壁が前記取り付け部と離隔した、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記取り付け部より上に前記内部壁が設けられた、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
  4. 複数の前記取り付け部が設けられ、前記取り付け部同士を連結する取り付け部連結壁が設けられた、請求項1~3のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記扉の前記内部の面に沿って延びる延長壁と、前記内部の前記面の縁に連結された別の面とが設けられ、前記延長壁が前記内部壁と前記の別の面とを連結した、請求項1~4のいずれか1項に記載の冷蔵庫。
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