JP2023077294A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】止着部の動きによる接合部の破損を軽減させる吸収性物品を提供する。【解決手段】互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、一方側胴回り部(20)、他方側胴回り部(30)を備えた胴回り部(20、30)、及び股下部を有する吸収性物品(1)であって、一方側胴回り部(20)と他方側胴回り部(30)の左右方向における少なくとも一方側の端部は、接合部(2a、2b)で接合されており、止着部(5)を有し、止着部(5)の基端部は、胴回り部に固定部(F1)で固定されており、止着部(5)の先端部は、胴回り部(20、30)の非肌側面に分離可能に係合する係合部を有し、左右方向において、固定部(F1)の少なくとも一部が、接合部(2a、2b)と離間していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、特許文献1のように、胴回りを予め環状に連結してある所謂パンツ型オムツの所定箇所を切り離すことで、開放型の所謂テープ型オムツとして使用できる使い捨てオムツが知られている。
特開平5-317356号
特許文献1の使い捨てオムツは、前身頃に係着可能な締結片と、前身頃と後身頃の各側部とを接合部で一体に接合しているため、締結片の係着操作等の動きによって、接合部が剥離してしまう恐れがあった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、止着部の動きによる接合部の破損を軽減させる吸収性物品を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、一方側胴回り部、他方側胴回り部を備えた胴回り部、及び股下部を有する吸収性物品であって、前記一方側胴回り部と前記他方側胴回り部の前記左右方向における少なくとも一方側の端部は、接合部で接合されており、止着部を有し、前記止着部の基端部は、前記胴回り部に固定部で固定されており、前記止着部の先端部は、前記胴回り部の非肌側面に分離可能に係合する係合部を有し、前記左右方向において、前記固定部の少なくとも一部が、前記接合部と離間していることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、止着部の動きによる接合部の破損の恐れを軽減させることができる。
着用状態の使い捨ておむつ1の斜視図である。 自然状態のおむつ1を腹側胴回り部20側から見た平面図である。 展開かつ伸長状態のおむつ1を非肌側面側から見た平面図である。 図3中の部分Xの拡大図である。 腹側胴回り部20の分離及び胴回り開口の形成について説明する図である。 腹側胴回り部20の切断の動作について説明する図である。 図3中の腹側胴回り部20の拡大図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、一方側胴回り部、他方側胴回り部を備えた胴回り部、及び股下部を有する吸収性物品であって、前記一方側胴回り部と前記他方側胴回り部の前記左右方向における少なくとも一方側の端部は、接合部で接合されており、止着部を有し、前記止着部の基端部は、前記胴回り部に固定部で固定されており、前記止着部の先端部は、前記胴回り部の非肌側面に分離可能に係合する係合部を有し、前記左右方向において、前記固定部の少なくとも一部が、前記接合部と離間していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きによる接合部の破損の恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記左右方向において、前記固定部の全てが前記接合部と離間していることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きによって、接合部の接合が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きによって、接合部の接合が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記胴回り部は、前記胴回り部の少なくとも一部の切断を誘導するための切断誘導部を有し、前記左右方向において、前記接合部より前記他方側に前記切断誘導部が設けられていることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、切断誘導部で胴回り部を切断する際にも、接合部の接合が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記固定部の少なくとも一部は、前記胴回り部の少なくとも一部を切断する際の切断誘導部でもあることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、ミシン目等の新たな工程による切断誘導部を設ける必要がなく、胴回り部を切断する際にも、接合部の接合が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品が包装体に収容された収容状態において、前記止着部は、前記左右方向における前記一方側において、前記前後方向における後側から、前記前後方向における前側に向かって折り返されており、前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、前記止着部の前記基端部が前記吸収性物品の最も後側に位置し、前記止着部の前記先端部が前記吸収性物品の最も前側に位置することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、一般的に、止着部は、胴回り部よりも剛性が高いことから、包装体に収容された状態の吸収性物品を取り出す際に、接合部ではなく、止着部を持った状態で取り出すことができるため、接合部が破損することを軽減することができる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記左右方向において、前記固定部は、前記接合部より他方側に設けられており、前記係合部は、前記固定部より前記他方側に設けられており、前記止着部は、前記固定部より前記一方側で、且つ前記接合部より前記他方側に設けられた、前記一方側胴回り部に固定されていない非固定部を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、一方側胴回り部の左右方向における固定部と接合部との間の部分を止着部の一部で覆うことができるため、固定部と接合部との間の部分が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、自然状態において、前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、前記止着部の前記上下方向の長さが、前記一方側胴回り部の前記上下方向の長さより長い部分を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の上下方向の長さが、一方側胴回り部の上下方向の長さより長い部分は、剛性が高い止着部を掴みやすくなるため、一方側胴回り部や接合部の破損を防ぎやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記固定部の少なくとも一部は、前記胴回り部の少なくとも一部を切断する際の切断誘導部でもあり、前記止着部は、前記固定部を形成するための固定手段が設けられた固定手段領域を備え、前記固定手段領域の前記上下方向の長さが、前記接合部の前記上下方向の長さより長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、固定手段領域を、切断する胴回り部の上下方向の長さよりも長く設けて、切断誘導部を境として、胴回り部を分離しやすくなる。

かかる吸収性物品であって、前記固定部を分離させるための力が、前記接合部を分離させるための力以上であることが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きによって、接合部の接合が剥離する恐れを軽減させつつ、止着部の動きによって、固定部の固定が分離する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きを伸縮領域が緩衝して、接合部と固定部との間の部分が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、接合部と固定部との間の部分が伸縮しないことで、止着部を動かす力を直接的に止着部に与えやすくなり、止着部の係合や調整を行いやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域と、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域とを有し、前記伸縮領域は、前記接合部に他方側から隣接し、前記非伸縮領域は、前記固定部に前記一方側から隣接することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部の動きを伸縮領域が緩衝して、接合部と固定部との間の部分が破損する恐れを軽減させつつ、止着部を動かす力を直接的に止着部に与えやすくなり、止着部の係合の調整を行いやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域と、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域とを有し、前記伸縮領域の前記左右方向の長さが、前記非伸縮領域の前記左右方向の長さより長いことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、止着部を動かす力を直接的に止着部に与えつつ、止着部の動きを伸縮領域が緩衝して、接合部と固定部との間の部分が破損する恐れを軽減させることができる。
かかる吸収性物品であって、前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、前記左右方向において、前記固定部は、前記接合部より他方側に設けられており、前記係合部は、前記固定部より前記他方側に設けられており、前記止着部は、前記固定部より前記一方側で、且つ前記接合部より前記他方側に設けられた、前記一方側胴回り部に固定されていない非固定部を有し、前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、前記非伸縮領域と前記非固定部とが重なる部分を有することが望ましい。
このような吸収性物品によれば、一方側胴回り部側から吸収性物品を見たときに、非固定部が非伸縮領域の伸縮部材の先端部を覆い隠しやすくなるため、吸収性物品の美観が向上する。
かかる吸収性物品であって、前記一方側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する一方側胴回り伸縮領域を備え、前記他方側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する他方側胴回り伸縮領域を備え、前記左右方向において、前記単位面積当たりの前記一方側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力が、前記単位面積当たりの前記他方側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力より大きいことが望ましい。
このような吸収性物品によれば、一方側胴回り部と他方側胴回り部がそれぞれ伸縮部材を備えることで、着用者の胴回りへのフィット性を向上させつつ、他方側胴回り部の伸縮部材の方が先行して伸びやすくすることで、止着部の動きによって、接合部に過度な力が加えられて接合が破損する恐れを軽減させることができる。
===実施形態===
以下、本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のパンツ型の使い捨ておむつを例に挙げて実施形態を説明する。但し、本発明に係る吸収性物品は、乳幼児用の使い捨ておむつに限らず、大人用の使い捨ておむつや、生理用ショーツ等としても利用可能である。
===使い捨ておむつ1の構成===
図1は、着用状態の使い捨ておむつ1(以下「おむつ」)の斜視図であり、左右方向における一方側から見た斜視図である。図2は、自然状態のおむつ1を腹側胴回り部20側から見た平面図である。図3は、展開かつ伸長状態のおむつ1を非肌側面側から見た平面図である。図3等の中央線C-Cは、伸長状態における左右方向における中心線である。なお、図3は、図1及び図2に示すパンツ型のおむつ1の展開且つ伸長状態を示している。以下、各図のおむつ1の左右方向における中央線C-Cは、伸長状態における中央線である。
「自然状態」とは、おむつ1を所定時間放置したときの状態である。例えば、製品状態のおむつ1をパッケージから取り出した背側胴回り部30を左右方向の両外側に引っ張り、胴回り部20、30を「伸長した状態」として、この伸長状態を15秒間継続させた後、おむつ1の引っ張りを解除して机等の平面に置く。そして、このような平面平置きで5分間経過させた状態を自然状態とする。
「展開状態」とは、パンツ型状態のおむつ1の両側部、つまり、腹側胴回り部20の両側側端部と背側胴回り部30の両側側端部の接合部2a、2bをそれぞれ分離し、開いておむつ1全体を平面的に展開した状態である。「伸長状態」とは、おむつ1の皺が視認できなくなる程度まで、おむつ1が備える伸縮部材を伸長させた状態を示す。具体的には、おむつ1を構成する各部材(例えば、後述する腹側胴回り部20等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い寸法になるまで伸長させた状態を示す。
おむつ1は、図1及び図2に示すパンツ型状態において、上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、胴回り開口部BH、及び、一対の脚回り開口部LHが形成されている。上下方向において、胴回り開口部BH側を上側とし、股下側を下側とする。前後方向において、着用者の腹側を前側とし、着用者の背側を後側とする。また、おむつ1を構成する資材が積層された方向を厚さ方向といい、厚さ方向において着用者に接触する側を肌側といい、肌側と反対側を非肌側という。なお、厚さ方向は、自然状態における前後方向に沿う方向でもある。
パンツ側のおむつ1は、所謂3ピースタイプであり、吸収性本体10と腹側胴回り部20、背側胴回り部30、を有する。腹側胴回り部20は、着用者の腹側を覆い、背側胴回り部30は、着用者の背側を覆う。おむつ1は、止着部5も有している。
図3に示す展開状態のおむつ1において、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それらの長手方向がおむつ1の左右方向に沿うように配置されている。そして、左右方向における腹側胴回り部20の中央部に、吸収性本体10の長手方向一方側の端部が配置され、左右方向における背側胴回り部30の中央部に、吸収性本体10の長手方向他方側の端部を配置することで、股下部40を構成する。吸収性本体10は、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30より肌側に配置される。
図3に示す展開状態のおむつ1を、吸収性本体10の長手方向がおむつ1の上下方向に沿った状態で、吸収性本体10の長手方向の略中央CLで二つ折りし、おむつ1の左右方向における腹側胴回り部20の両側端部と背側胴回り部30の両側端部とを、熱溶着や超音波溶着等で接合して、一対の接合部2a、2bを形成することにより、図1及び図2に示すパンツ型状態のおむつ1となる。接合部2aは、左右方向における一方側に設けられた接合部であり、接合部2bは、左右方向における他方側に設けられた接合部である。
吸収性本体10は、吸収体11と、吸収体11よりも肌側に配置された液透過性のトップシート12と、トップシート12と吸収体11の間に配置されたセカンドシート13と、吸収体11及びセカンドシート13よりも肌側に配置されたサイドシート14と、吸収体11よりも非肌側に配置された液不透過性のバックシート15と、バックシート15よりも非肌側に配置された外装シート16とを有する。
吸収体11は、平面視略矩形形状であり、尿等の排泄液を吸収して保持する吸収性コアAと、吸収性コアを覆う液透過性のコアラップシート(不図示)を備える。吸収性コアAとしては、高吸収性ポリマー(SAP)を含むパルプ等の液体吸収性繊維を所定の形状、例えば平面視略砂時計形状に成形されたもの(液体吸収性繊維の成形物)や、高吸収性ポリマー(SAP)をシート状に成形した所謂SAPシートを例示できる。また、SAPシートと液体吸収性繊維の成形物とを厚さ方向に重ねた吸収性コア11Aとしてもよく、例えば、厚さ方向における肌側から順に、SAPシート、液体吸収性繊維の成形物、SAPシートを重ねた構成の吸収性コア11Aであってもよい。おむつ1の吸収性コア11Aの左右方向の長さは、吸収体11の左右方向の長さにほぼ一致する。コアラップシートとしては、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを例示できる。なお、コアラップシートを備えない構成でもよい
図3に示すように、吸収性本体10の左右方向における両側部に設けられた脚回り伸縮部材17は、レッグギャザーを構成する。パンツ型の状態のおむつ1のレッグギャザーは、各脚回り開口部LHに沿って設けられており、脚回り伸縮部材17の伸縮によって、おむつ1は着用者の脚回りにフィットする。おむつ1の脚回り伸縮部材17は、複数本の糸ゴムが用いられ、例えば、左右方向の内側に折り返されて2層となった外装シート16同士の間において、バックシート15と外装シート16との間に、吸収性本体10の長手方向に伸長された状態で固定されている。
吸収性本体10の左右方向における両側部で、脚回り伸縮部材17より内側に、防漏壁伸縮部材18を有する。左右方向の外側に折り返されて2層となったサイドシート14同士の間に複数の防漏壁伸縮部材18が、長手方向に伸長された状態で固定されており、長手方向に沿った一対の防漏壁部を形成する。おむつ1の着用時には、防漏壁伸縮部材18が発現する伸縮性によって、防漏壁部が着用者の肌側に起立し、着用者の股間部にフィットする。
脚回り伸縮部材17、防漏壁伸縮部材18としては、糸ゴムや伸縮性シート等を例示できる。
腹側胴回り部20は、肌側シート21と、非肌側シート22と、複数の伸縮部材23を有する。肌側シート21と、非肌側シート22は、ホットメルト等の接着剤、熱や超音波等の溶着などの接合手段によって接合されている。肌側シート21と非肌側シート22は、略同じ大きさで、略同じ形状のシート部材であり、本実施形態では、略矩形形状を有している。非肌側シート22は、肌側シート21よりも非肌側に配置されている。肌側シート21及び非肌側シート22としては、SMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、伸縮不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシートなどの非伸縮シートを用いることができる。
腹側胴回り部20の複数の伸縮部材23は、肌側シート21と非肌側シート22との間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長状態で固定されている。よって、腹側胴回り部20は、左右方向に伸縮し、着用者の胴回りにフィットする。伸縮部材23としては、ゴムやスパンデックス等の伸縮部材を例示できる。非肌側シート22の非肌側面に、係合部51(後述)の係合を可能とする被係合部25を有する。被係合部25は、所謂ターゲット領域であり、例えば、不織布シートを例示できる。また、係合部51に面ファスナーの雄部材を用いた場合には、被係合部25には、面ファスナーの雌部材等を用いるなど、係合部51に応じた被係合部を選択することが望ましい。さらに、被係合部25として、非肌側シート22の非肌側面に別部材を設けずに、係合部51と係合可能な部材(例えば不織布)からなる非肌側シート22を用いて、非肌側シート22の非肌側面に直接係合させてもよい。
背側胴回り部30は、肌側シート31と、非肌側シート32と、複数の伸縮部材33を有する。肌側シート31と、非肌側シート32は、ホットメルト等の接着剤、熱や超音波等の溶着などの接合手段によって接合されている。肌側シート31と非肌側シート32は、略同じ大きさで、略同じ形状のシート部材であり、本実施形態では、略矩形形状を有している。非肌側シート32は、肌側シート31よりも非肌側に配置されている。肌側シート31及び非肌側シート32としては、例えば、ポリプロピレンのSMS不織布(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド不織布)、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、伸縮不織布、プラスチックシート、開孔プラスチックシート及びそれらのラミネートシートなどの非伸縮シートを用いることができる。
背側胴回り部30の複数の伸縮部材33は、肌側シート31と非肌側シート32との間において、上下方向に並んで配置されるとともに、左右方向に伸長状態で固定されている。よって、腹側胴回り部20及び背側胴回り部30は、それぞれ左右方向に伸縮し、着用者の胴回りにフィットする。伸縮部材23,33としては、ゴムやスパンデックス等の伸縮部材を例示できる。
止着部5は、所謂タブ(つまみ)部材であり、腹側胴回り部20を切断した場合に胴回り開口を形成するために用いる部材である。図4は、図3中の部分Xの拡大図である。本実施形態の止着部5は、止着部5の基端部(図3等における左右方向の一方側)が、腹側胴回り部20の左右方向における中央より一方側に固定されており、先端部(図3等における左右方向の他方側)が、腹側胴回り部20の非肌側面に分離可能に係合する係合部51を有している。
止着部5は、着用者や着用者におむつ1を着用させようとする者(以下、「着用者等」ともいう。)が掴んで動作を行う摘まみ部であるため、止着部5自体が破断しない程度の強度を有することが好ましい。止着部5としては、例えば、プラスチックフィルム、ナイロンフィルム等の各種フィルムや、不織布、不織布をラミネート加工したフィルム等を用いることができる。本実施形態のおむつ1の止着部5は、プラスチックフィルムの両面にそれぞれ同じ大きさの不織布を重ねた3層からなるシート状の部材を用いている。
係合部51は、止着部5の肌側面に設けられており、腹側胴回り部20の非肌側面(具体的には、被係合部25)に分離可能に係合することができる部材である。係合部51としては、例えば、面ファスナーの雄部材や粘着シート等の粘着材を例示できる。本実施形態の係合部51は、略矩形形状であるところ、丸型等の任意の形状としてもよい。
図4等に示すように、止着部5は、固定部F1と補助固定部F2によって、腹側胴回り部20に固定されている。本実施形態の固定部F1と補助固定部F2は、止着部5と腹側胴回り部20とを厚さ方向に、熱溶着や超音波溶着等で接合した溶着部である。止着部5は、主に固定部F1によって、腹側胴回り部20に固定されており、補助固定部F2が、固定部F1による固定を補助している。
===おむつ1の着用方法について===
おむつ1は、複数の方法で着用することができる。
例えば、一般的なパンツ型のおむつ(図1参照)として、着用者の脚を胴回り開口部BHから脚回り開口部LHに入れて、胴回り部20、30を着用者の胴回りを覆うように引き上げることで着用状態とすることができる。
また、上述のようにパンツ型の使い捨ておむつとして着用させた後、腹側胴回り部20を切断誘導部(後述)で切断し、止着部5の係合部51を腹側胴回り部20に係合させて、胴回り開口を形成することで着用状態とすることができる。これによって、係合部51の係合位置の調整が可能となり、着用者の胴回りにフィットさせやすくなる。
さらに、予め腹側胴回り部20を切断誘導部で切断して、左右方向における一方側を所謂テープ型のおむつの形態(脚回り開口部LHが形成されていない状態)、左右方向における他方側がパンツ型のおむつの形態(脚回り開口部LHが形成された状態)としても着用可能である。
まず、腹側胴回り部20を切断誘導部で切断し、左右方向における他方側(パンツ型のおむつの形態)の脚回り開口部LHに着用者の他方側の脚(おむつ1では着用者の右脚)を通してから、おむつ1を着用者の股間部まで引き上げて、その後、着用者の胴回りにフィットするように、止着部5の係合部51を腹側胴回り部20に係合させて、胴回り開口を形成することで、着用状態となる。
このように着用させることで、例えば、脚をばたつかせて、両脚をパンツ型の使い捨ておむつの両側の脚回り開口部LHに通すことが困難な乳幼児に対しても、着用者の片方の脚を脚回り開口部LHに通すことができれば、その後は、止着部5(係合部51)で係合させることで、容易に着用状態とさせることができる。また、着用者自身が、おむつ1を着用する場合に、一般的なテープ型のおむつ(左右方向の両側にテープを備えたおむつ)をトイレ等で着用することが難しい場合もあるが、左右方向の一方側がパンツ型の形態で、他方側が止着部5を備えた(テープ型)形態とすることで、容易に着用し、且つ、容易に胴回りのフィット性を調整することが可能となる。
なお、使用後のおむつ1を身体から取り外す際に、腹側胴回り部20を切断誘導部で分離して、着用者の身体からおむつ1の左右方向の一方側を取り除き、左右方向の他方側の脚周り開口部LHから他方側の脚を引き抜くことで、おむつ1を着用者の身体から取り外すことができる。
===腹側胴回り部20の切断について===
腹側胴回り部20の切断について図5及び図6を用いて説明する。図5は、腹側胴回り部20の分離及び胴回り開口の形成について説明する図である。図6は、腹側胴回り部20の切断の動作について説明する図である。図5は、図4中のA―A矢視における断面の構成を説明する図である。なお、図5及び図6は、模式図であり、寸法等は必ずしも正確ではない。
図5Aは、図1等に示すパンツ型の状態のおむつ1である。つまり、腹側胴回り部20は切断されておらず、腹側胴回り部20と背側胴回り部30とが、接合部2a、2bを介して連続した胴回り開口を形成している。図5Aに示す状態から、止着部5の先端部を掴んで、非肌側に向かって引き上げた状態を、図5B及び図6Aに示す。
そして、図6Aのように、片手で胴回り部20を掴み、もう一方の手で、止着部5を掴んで、それぞれ左右方向の外側に向かって引っ張ることで、図5C及び図6Bに示すように、腹側胴回り部20が切断誘導部に沿って切断され、左右方向の一方側と他方側とに分離される。「切断誘導部」とは、腹側胴回り部20の少なくとも一部を切断する際の誘導部である。おむつ1において、腹側胴回り部20と止着部5とを固定した固定部F1が、切断誘導部として機能する。具体的には、図6Aに示すように、それぞれ腹側胴回り部20と止着部5を持った状態で左右方向に引っ張ると、まず、切断誘導部(固定部F1)のうち、最も先端部側に位置する先端部側の端である切断誘導起点Kに引っ張りによる力が集中し、その後、切断誘導部の切断誘導起点Kから上側且つ基端部側に向かって傾斜する傾斜部と切断誘導起点Kから下側且つ基端部側にむって傾斜する傾斜部に沿って力が伝わる。そして、固定部F1の左右方向における他方側の端CEを境として、腹側胴回り部20が切断され、腹側胴回り部20が、止着部5を備えない一方側の部分と、止着部5を備えた他方側の部分とに分離される。
その後、必要に応じて、図5Dに示すように、止着部5の係合部51を腹側胴回り部20の被係合部25に係合させることで、おむつ1の胴回り開口が形成される。係合部51を被係合部25に係合させた状態において、分離した腹側胴回り部の左右方向における一方側の部分と他方側の部分とが、前後方向(厚さ方向)に重なるように係合部51を被係合部25に係合させてもよく、分離した腹側胴回り部の左右方向における一方側の部分と他方側の部分とが、前後方向(厚さ方向)に重ならないように係合部51を被係合部25に係合させてもよい。係合部51を係合させる位置の調整によって、おむつ1の胴回り開口の大きさを調整できる。
===固定部F1について===
おむつ1は、腹側胴回り部20と背側胴回り部30の左右方向における一方側の端部は接合部2aで接合されており、止着部5の基端部が腹側胴回り部20に固定部F1で固定されている。止着部5の先端部は、腹側胴回り部20の非肌側面に分離可能に係合する係合部51を有し、止着部5と腹側胴回り部20とを固定する固定部F1の少なくとも一部は、左右方向において、接合部2aと離間している。
上述のとおり、止着部5及び固定部F1は、胴回り開口を形成したり、胴回り開口の大きさを調整したり、腹側胴回り部20を切断したりする際に力が加えられる部分である。そのため、固定部F1の少なくとも一部を接合部2aと離間させることで、止着部5の動きによる、止着部5及び固定部F1に加えられた力で、接合部2aの腹側胴回り部20と背側胴回り部30の接合を破損させたり、剥離させたりする恐れを軽減させることができる。
なお、固定部F1の一部が接合部2aと離間し、固定部F1の一部が接合部2aと厚さ方向(前後方向)に重なる構成であっても、止着部5の動きによる接合部2aの接合の破損や剥離を軽減できるが、図3等に示すように、左右方向において、固定部F1の全てが接合部2aと離間していることがより好ましい。止着部5の動きによって、接合部2aの接合を破損したり、剥離したりする恐れをより軽減させることができる。
また、おむつ1が、腹側胴回り部20の少なくとも一部を切断するための切断誘導部を有することが好ましく、左右方向において、切断誘導部が、接合部2aより他方側に設けられていることが好ましい。左右方向における一方側に設けられた接合部2aより他方側に切断誘導部が設けられていることで、腹側胴回り部20の切断時に加えられた力によって、接合部2aの破損や剥離の恐れを軽減させることができる。
なお、止着部5は、腹側胴回り部20を左右方向に3分割したうちの中央部分より外側に設けることが好ましい。止着部5を接合部2a、2bに近い位置に設けるで、腹側胴回り部20の切断の際にも、接合部2a、2bに余計な力が加わる恐れを軽減させることができる。
また、固定部F1の少なくとも一部が、切断誘導線であることが好ましい。上述のとおり、本実施形態のおむつ1は、固定部F1が切断誘導部として機能し、具体的には、左右方向において、切断誘導部の両側から外側に向かう力を加えることで、図5に示すように、固定部F1の左右方向における他方側の端CEで腹側胴回り部20の切断を誘導する。これによって、ミシン目の形成等の新たな工程を加えて切断誘導部を形成することが不要なおむつ1としつつ、腹側胴回り部20の切断時には、切断のために加えた力によって、接合部2aの破損や剥離の恐れを軽減させることができる。なお、固定部F1の一部が切断誘導線であってもよく、固定部F1の全部が切断誘導線であってもよい。
上述のとおり、止着部5は、腹側胴回り部20に固定部F1で固定されており、係合部51は、腹側胴回り部20の非肌側面に分離可能に係合する。この止着部5について、左右方向において、固定部F1が、接合部2aより他方側に設けられ、係合部51が、固定部F1より他方側に設けられており、止着部5は、固定部F1より一方側で、且つ、接合部2aより他方側に非固定部Dを有することが好ましい。非固定部Dは、腹側胴回り部20に固定されていない、所謂ドライエッジ部分であり、接着剤や溶着等の接合手段が設けられていない部分である。図4及び図7において、非固定部Dを右斜め下がりの斜線部で示す。図7は、図3中の腹側胴回り部20の拡大図である。
図4に示すように、非固定部Dは、左右方向において、固定部F1と接合部2aとの間に設けられている。左右方向における固定部F1と接合部2aとの間の部分は、止着部5の動き及び係合において、力が加えられる部分であるため、この部分の少なくとも一部を非固定部Dで覆うことで、固定部F1と接合部2aとの間の部分が破損する恐れを軽減させることができる。
図4及び図7に示すように、腹側胴回り部20は、左右方向に伸縮する伸縮部材23を備え、左右方向に伸縮する伸縮領域Sと、左右方向に伸縮しない非伸縮領域Nを備える。腹側胴回り部20の伸縮領域Sとは、伸縮部材23の伸縮可能な領域をいう。具体的には、左右方向において、中央部及び中央部から止着部5の一方側の側端までの間の領域が非伸縮領域Nである。伸縮領域Sは、左右方向において、一方側に設けられた一方側伸縮領域Saと、他方側に設けられた他方側伸縮領域Sbを有し、一方側の接合部2aと止着部5の一方側の側端までの領域が一方側伸縮領域Saであり、他方側の接合部2bから中央部までの領域が他方側伸縮領域Sbである。
そして、止着部5が腹側胴回り部20に固定部F1で固定され、係合部51が腹側胴回り部20の非肌側面に分離可能に係合する場合において、左右方向において、接合部2aと固定部F1との間に、左右方向に伸縮する一方側伸縮領域Saを有することが好ましい。左右方向における接合部2aと固定部F1との間は、止着部5を動かした場合に力が加わりやすい部分であり、破損しやすい部分でもある。そのため、左右方向における接合部2aと固定部F1との間に、左右方向に伸縮する一方側伸縮領域Saを設けることで、止着部5の動きによる力を一方側伸縮領域Saの伸縮が緩衝しやすくなり、接合部2aと固定部F1との間の部分が破損する恐れを軽減させやすくなる。なお、一方側伸縮領域Saを、左右方向において、接合部2aの他方側から隣接するように配置することがより好ましい。一方側伸縮領域Saが、接合部2aと隣接することで、接合部2aに加えられる力を緩衝しやすくなり、接合部2aの破損や剥離を軽減させやすくなる。
また、止着部5が腹側胴回り部20に固定部F1で固定され、係合部51が腹側胴回り部20の非肌側面に分離可能に係合する場合において、左右方向において、接合部2aと固定部F1との間に、左右方向に伸縮しない一方側非伸縮領域Naを有することが好ましい。図4及び図7において、一方側非伸縮領域Naをドッドのハッチング領域で示す。本実施形態の一方側非伸縮領域Naは、非伸縮領域Nの一部であり、且つ、非伸縮領域Nと連続している。非伸縮領域Nは、おむつ1の左右方向における中央部に設けた左右方向に伸縮しない領域でもある。止着部5を動かした際に、左右方向における接合部2aと固定部F1との間に左右方向に一方側非伸縮領域Naを有することで、止着部5を動かすための力を直接的に止着部5に与えやすくなり、止着部5の係合や止着部5による胴回り開口の大きさの調整を行いやすくなる。なお、一方側非伸縮領域Naを、左右方向において、固定部F1の一方側から隣接するように配置することがより好ましい。一方側非伸縮領域Naが、固定部F1と隣接することで、止着部5を動かすための力を直接的に止着部5に与えやすくなる。
さらに、おむつ1のように、腹側胴回り部20が有する一方側伸縮領域Sa(伸縮領域)及び一方側非伸縮領域Naについて、左右方向において、接合部2aの他方側から隣接するように一方側伸縮領域Saを設け、且つ、固定部F1に一方側から隣接するように一方側非伸縮領域Naを設けることがより好ましい。具体的には、図4等に示すように、一方側伸縮領域Saは、左右方向における一方側に位置する接合部2aに左右方向の他方側(図4における左側)から隣接している。また、一方側非伸縮領域Naは、左右方向において、接合部2aより他方側に位置する固定部F1に、左右方向における一方側(図4における右側)から隣接している。これによって、左右方向において接合部2aと隣接する一方側伸縮領域Saによって、止着部5の動きによる力を緩衝させやすくして、接合部2aと固定部F1との間の部分が破損する恐れを軽減させつつ、左右方向において、固定部F1と隣接する一方側非伸縮領域Naによって、止着部5を動かすための力を直接的に止着部5に与えやすくなり、止着部5の係合や止着部5による胴回り開口の大きさの調整を行いやすくなる。
図4に示すように、腹側胴回り部20の左右方向における、接合部2aと固定部F1との間に設けられた一方側伸縮領域Saと一方側非伸縮領域Naについて、一方側伸縮領域Saの左右方向の長さが、一方側非伸縮領域Naの左右方向の長さより長いことがより好ましい。止着部5を動かすための力を直接的に止着部5に与えやすくしつつ、止着部5を動かした際に接合部2aに加えられる力を緩衝させやすくなり、接合部2aの破損や剥離を軽減させやすくなる。
また、上述のとおり、左右方向において、固定部F1が接合部2aより他方側に設けられ、係合部51が固定部F1より他方側に設けられた止着部5について、固定部F1より一方側で、且つ、接合部2aより他方側に非固定部Dを有している。図4等に示すように、前後方向における腹側胴回り部20側からおむつ1を見たときに、一方側非伸縮領域Naと非固定部Dとが重なる部分を有することがより好ましい。おむつ1のように、一方側伸縮領域Saと一方側非伸縮領域Naとが左右方向に隣接する場合には、伸縮部材23を切断して一方側非伸縮領域Naを形成することが知られている。腹側胴回り部20側から見て、切断された伸縮部材23の先端が、一方側非伸縮領域Naと重なる領域に存在する場合があるが、一方側非伸縮領域Naと非固定部Dとが重なる部分を有することで、伸縮部材23の先端部を非固定部Dが覆い隠しやすくなるため、おむつ1の美観を向上させることができる。
図3、図7等に示すように、腹側胴回り部20は、左右方向に伸縮する伸縮部材23による腹側胴回り伸縮領域を備え、背側胴回り部30は、左右方向に伸縮する伸縮部材33による背側胴回り伸縮領域を備える。腹側胴回り伸縮領域は、腹側胴回り部20のうち、伸縮部材23が伸縮可能な領域であり、具体的には、図7に示す伸縮領域S(Sa、Sb)をいう。背側胴回り伸縮領域は、左右方向における一方側の接合部2aから他方側の接合部2bまでの領域をいう。この腹側胴回り部20及び背側胴回り部30について、単位面積当たりの腹側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力が、単位面積当たりの背側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力より大きいことが好ましい。
腹側胴回り部20が伸縮部材23を備え、背側胴回り部30が伸縮部材33を備えることで、着用者の胴回りへのフィット性を向上させることができる。また、単位面積当たりの背側胴回り伸縮領域を伸長させる力が、単位面積当たりの腹側胴回り伸縮領域を伸長させる力以上だとすると、例えば、腹側胴回り部20を切断誘導部(固定部F1の端CE)で切断した後、着用者を仰向けにさせた状態でおむつ1を着用させようとしたときに、背側胴回り部30が過度に収縮して、腹側胴回り部20に固定された止着部5を着用者の背側まで引っ張り、止着部5が着用者の臀部の下に潜り込んでしまい、止着部5を操作しづらくなってしまう恐れがある。これに対し、単位面積当たりの腹側胴回り伸縮領域を伸長させる力を、単位面積当たりの背側胴回り伸縮領域を伸長させる力より大きくすることで、背側胴回り部30が過度に収縮する恐れを軽減させ、着用時に、止着部5が着用者の背側に位置する恐れを軽減させて、止着部5の操作性を向上させることができる。
単位面積当たりの腹側胴回り伸縮領域を伸長させる力と単位面積当たりの背側胴回り伸縮領域を伸長させる力との比較は、周知の方法で行うことができ、例えば、以下の方法で行うことができる。まず、おむつ1から腹側胴回り部20の伸縮領域Sを切り出して、所定の大きさ(単位面積)にカットして試験片Aとする。同様に、背側胴回り部30の伸縮領域を切り出して、試験片Aと同じ大きさにカットして試験片Bとする。これらの試験片A,Bについて、それぞれ左右方向において弛緩時における長さ(例えば25mm)を測定区間として引っ張り試験器(インストロン社)のチャックで挟み込む。そして、所定の速度(例えば100mm/min)で測定区間を所定の長さ(例えば50mm)に伸長するまで左右方向の両側に引っ張り、その後、100mm/minの速度でチャック間距離がはじめの長さ(25mm)に戻るまで収縮させる。このサイクルを複数回(例えば2回)繰り返し、複数サイクル目において、所定の長さまで伸長させたときの引っ張り荷重を測定することにより、試験片A及び試験片Bの伸長させる力をそれぞれ算出して比較する。なお、試験片の伸縮可能範囲が狭く所定の長さまで伸長できない場合は、測定区間の伸長時の所定の長さを短くする(例えば50mmを40mmとする)など調整すればよい。
おむつ1を腹側胴回り部20側から見て、腹側胴回り部20の左右方向における他方側において、伸縮部材23が、吸収性本体10に設けられた脚回り伸縮部材17と重なる部分を有することが好ましい。腹側胴回り部20の切断に関わらず、左右方向における他方側において、左右方向に伸縮する伸縮部材23と上下方向に伸縮する脚回り伸縮部材17の各伸縮性を連動させやすくすることができる。
また、固定部F1の固定を分離させるための力が、接合部2aの接合を分離させるための力以上であることが好ましい。止着部5の動きによって、接合部2aの接合が剥離する恐れを軽減させつつ、止着部5の動きによって、固定部F1の固定が分離してしまう恐れをより軽減させることができる。固定部F1を分離させるための力及び接合部2aを分離させるための力の測定は、例えば、引張試験機(例えば、インストロン社製 引っ張り試験機)を用いて行うことができる。
図2に示すように、自然状態のおむつ1を、前後方向における腹側胴回り部20側から見たときに、止着部5の上下方向の長さT5が、腹側胴回り部20の上下方向の長さT20より長い部分を有することが好ましい。本実施形態のおむつ1は、略矩形形状の腹側胴回り部20の上下方向の長さ(T20)より、止着部5の基端部の上下方向の長さ(T5)の方が長い。止着部5は、係合操作を行う部分であるため、腹側胴回り部20よりも剛性が高いものを用いることが好ましい。
自然状態のおむつ1において、腹側胴回り部20の上下方向の長さより止着部5の上下方向の長さが長い部分(止着部5の基端部)は、掴みやすい部分であり、且つ、掴まれる止着部5は、腹側胴回り部20よりも剛性が高いため、腹側胴回り部20や接合部2を掴んだ場合よりも破損や剥離を軽減させやすくなる。
また、固定部F1の少なくとも一部が切断誘導部であって、止着部5は、固定部F1を形成するための固定手段が設けられた固定手段領域Jを備え、固定手段領域Jの上下方向の長さTJが、接合部2aの上下方向の長さT2より長いことが好ましい(TJ>T2)。接合部2aの上下方向の長さは、切断する腹側胴回り部20の上下方向の長さとほぼ同じであることから、固定手段領域Jの上下方向の長さTJを、腹側胴回り部20の上下方向の長さより長くすることで、切断誘導部(固定部F1の端CE)を境として腹側胴回り部20を切断する際に、腹側胴回り部20の上端から下端まで切断しやすくなり、完全に分離させやすくなる。
本実施形態のおむつ1の固定部F1は、腹側胴回り部20と止着部5とを溶着した溶着部であり、止着部5に設けられた固定手段領域Jは、止着部5が溶融した溶融部である。図4に示すように、腹側胴回り部20側から見て、固定手段領域Jは、腹側胴回り部20と重なる部分は、固定部F1を形成しているが、腹側胴回り部20より上側の部分J1と、腹側胴回り部より下側の部分J2は、腹側胴回り部20と固定されておらず、止着部5のみが溶融した部分である。固定部F1と上側の部分J1とは連続しており、固定部F1と下側の部分J2とは連続している。そのため、上側から下側に向かって、部分J1、切断誘導部として機能する固定部F1、部分J2が連続することで、切断誘導部(固定部F1の端CE)を境として腹側胴回り部20を切断する際に、腹側胴回り部20の上端から下端まで切断しやすい。
おむつ1は、一般的に、1つのおむつ1又は複数のおむつ1が包装体(不図示)に収容された収容状態で流通される。収容状態のおむつ1は、図2に示す自然状態のおむつ1が前後方向に潰れ、自然状態のおむつ1の厚みより薄い状態であるものの、前後方向における腹側胴回り部20側から収容状態のおむつ1を見たときの状態は、前後方向における腹側胴回り部20側から自然状態のおむつ1を見たときの状態と略同じであるため、収容状態のおむつ1について、図2を用いて説明する。
従来の収容状態のおむつは、おむつの左右方向における両側端部に接合部が設けられるため、着用者等がおむつの側端部を掴んで、包装体からおむつを取り出すことで、両側端部の接合部が破損したり、剥離したりする恐れがあった。
これに対し、おむつ1は、包装体に収容された収容状態において、腹側胴回り部20に設けられた止着部5は、左右方向における一方側において、前後方向における後側から前側に向かって折り返されている。そして、前後方向における腹側胴回り部20側からおむつ1を見たときに、図2に示すように、止着部5の基端部が、おむつ1の後側に位置し、止着部5の先端部が、おむつ1の最も前側に位置することが好ましい。つまり、収容状態のおむつ1は、胴回り部20,30が厚さ方向に潰されて、胴回り開口の左右方向における両側端にそれぞれ折り部が形成され、左右方向における一方側において、胴回り開口(胴回り部20、30)の折り部の外側を、後側から前側に向かって折り返された止着部5が覆っている。
止着部5は、係合操作を行う部分であるため、通常、胴回り部20、30よりも剛性が高い。収容状態のおむつ1の左右方向の一方側の端部に、折り返された止着部5が設けられていることで、包装体に収容された状態(収容状態)のおむつ1を取り出す際に、接合部2aではなく、止着部5を掴んで取り出すことができるため、接合部2aが破損したり剥離したりする恐れを軽減させることができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
上述の実施形態では、止着部5と腹側胴回り部20とを固定部F1で固定して、腹側胴回り部20の非肌側面に係合部51を係合させたが、これに限られない。止着部5と腹側胴回り部20とを固定部F1で固定して、背側胴回り部30の非肌側面に係合部51を係合させてもよい。また、止着部5と背側胴回り部30とを固定部F1で固定して、腹側胴回り部20の非肌側面又は背側胴回り部30の非肌側面に係合部51を係合させるものであってもよい。
上述の実施形態では、おむつ1の左右方向における一方側、つまり、着用者の左側に止着部5を設けたが、これに限られない。おむつ1の左右方向における他方側、つまり、着用者の右側に止着部5を設けてもよい。例えば、着用させようとする者が右利きの場合には、おむつ1の左右方向における一方側(着用者の左側)に止着部5を設けることで、着用させようとする者による止着部5の操作性を向上させることができる。また、着用者自身がおむつ1を着用する場合、着用者が右利きの場合には、おむつ1の左右方向における他方側に止着部5を設けることで、着用者自身による止着部5の操作性が向上する。
また、上述の実施形態では、おむつ1の左右方向における一方側に、接合部2aと離間する固定部F1で固定した止着部5を設け、左右方向における他方側は、接合部2bで胴回り部20、30を接合しつつ、止着部5を設けない構成としたが、これに限られない。おむつ1の左右方向における一方側に、接合部2aと離間する固定部F1で固定した止着部5を設けつつ、左右方向における他方側にも、接合部2bと離間する固定部で固定した止着部を備えたり、左右方向の他方側の接合部2bを備えずに、胴回り部20、30の何れか一方に所謂ファスニングテープを設けたりしてもよい。
上述の実施形態では、腹側胴回り部20と止着部5とを固定した固定部F1を、切断誘導部として機能するものとしたが、これに限られない。固定部F1を切断誘導部とせずに、ミシン目を設けたり、目付が薄い低目付部分を設ける等の腹側胴回り部20の切断の誘導可能な切断誘導部を設けてもよい。固定部F1とは、異なる位置に切断誘導部を設ける場合には、固定部F1よりも止着部5の先端部側に切断誘導部を設けるとよい。さらに、必ずしも、おむつ1が切断誘導部を備えていなくてもよい。着用者等が、刃物や手によって、腹側胴回り部20の所望の位置を切断してもよい。
上述の実施形態では、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が分離されて別部材であるおむつを例示したが、腹側胴回り部20と背側胴回り部30の間に股下部が設けられ、腹側胴回り部20と背側胴回り部30が連続した一部材であってもよい。
1 おむつ(使い捨ておむつ、吸収性物品)、
2a、2b 接合部、
5 止着部、
10 吸収性本体、11 吸収体、11A 吸収性コア、
12 トップシート、13 セカンドシート、14 サイドシート、
15 バックシート、16 外装シート、
17 脚回り伸縮部材、18 防漏壁伸縮部材、
20 腹側胴回り部(一方側胴回り部)、
21 肌側シート、22 非肌側シート、23 伸縮部材、
25 被係合部、
30 背側胴回り部(他方側胴回り部)、
31 肌側シート、32 非肌側シート、33 伸縮部材、
51 係合部、
BH 胴回り開口部、LH 脚回り開口部、
F1 固定部、F2 補助固定部、
K 切断誘導起点、
S 伸縮領域、
Sa 一方側伸縮領域(伸縮領域)、Sb 他方側伸縮領域、
N 非伸縮領域、
Na 一方側非伸縮領域(非伸縮領域)

Claims (16)

  1. 互いに直交する上下方向、左右方向、及び前後方向を有し、
    一方側胴回り部、他方側胴回り部を備えた胴回り部、及び股下部を有する吸収性物品であって、
    前記一方側胴回り部と前記他方側胴回り部の前記左右方向における少なくとも一方側の端部は、接合部で接合されており、
    止着部を有し、
    前記止着部の基端部は、前記胴回り部に固定部で固定されており、
    前記止着部の先端部は、前記胴回り部の非肌側面に分離可能に係合する係合部を有し、
    前記左右方向において、前記固定部の少なくとも一部が、前記接合部と離間している
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記左右方向において、前記固定部の全てが前記接合部と離間していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合することを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記胴回り部は、前記胴回り部の少なくとも一部の切断を誘導するための切断誘導部を有し、
    前記左右方向において、
    前記接合部より前記他方側に前記切断誘導部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記固定部の少なくとも一部は、前記胴回り部の少なくとも一部を切断する際の切断誘導部でもあることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品が包装体に収容された収容状態において、
    前記止着部は、前記左右方向における前記一方側において、前記前後方向における後側から、前記前後方向における前側に向かって折り返されており、
    前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、前記止着部の前記基端部が前記吸収性物品の最も後側に位置し、前記止着部の前記先端部が前記吸収性物品の最も前側に位置することを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記左右方向において、
    前記固定部は、前記接合部より他方側に設けられており、
    前記係合部は、前記固定部より前記他方側に設けられており、
    前記止着部は、前記固定部より前記一方側で、且つ前記接合部より前記他方側に設けられた、前記一方側胴回り部に固定されていない非固定部を有することを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    自然状態において、前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、
    前記止着部の前記上下方向の長さが、前記一方側胴回り部の前記上下方向の長さより長い部分を有することを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項8に記載の吸収性物品であって、
    前記固定部の少なくとも一部は、前記胴回り部の少なくとも一部を切断する際の切断誘導部でもあり、
    前記止着部は、前記固定部を形成するための固定手段が設けられた固定手段領域を備え、
    前記固定手段領域の前記上下方向の長さが、前記接合部の前記上下方向の長さより長いことを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記固定部を分離させるための力が、前記接合部を分離させるための力以上であることを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域を有することを特徴とする吸収性物品。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域を有することを特徴とする吸収性物品。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、
    前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域と、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域とを有し、
    前記伸縮領域は、前記接合部に他方側から隣接し、
    前記非伸縮領域は、前記固定部に前記一方側から隣接することを特徴とする吸収性物品。
  14. 請求項1から13のいずれか1項 に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記一方側胴回り部は、前記左右方向において、前記接合部と前記固定部との間に、前記左右方向に伸縮する伸縮領域と、前記左右方向に伸縮しない非伸縮領域とを有し、
    前記伸縮領域の前記左右方向の長さが、前記非伸縮領域の前記左右方向の長さより長いことを特徴とする吸収性物品。
  15. 請求項12から14のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記止着部は、前記一方側胴回り部に前記固定部で固定されており、
    前記係合部は、前記一方側胴回り部の非肌側面に分離可能に係合し、
    前記左右方向において、
    前記固定部は、前記接合部より他方側に設けられており、
    前記係合部は、前記固定部より前記他方側に設けられており、
    前記止着部は、前記固定部より前記一方側で、且つ前記接合部より前記他方側に設けられた、前記一方側胴回り部に固定されていない非固定部を有し、
    前記前後方向における前記一方側胴回り部側から前記吸収性物品を見たときに、前記非伸縮領域と前記非固定部とが重なる部分を有することを特徴とする吸収性物品。
  16. 請求項1から15のいずれかに記載の吸収性物品であって、
    前記一方側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する一方側胴回り伸縮領域を備え、
    前記他方側胴回り部は、前記左右方向に伸縮する他方側胴回り伸縮領域を備え、
    前記左右方向において、
    前記単位面積当たりの前記一方側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力が、
    前記単位面積当たりの前記他方側胴回り伸縮領域を所定距離だけ伸長させる力より大きいことを特徴とする吸収性物品。
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