JP2023070982A - チャイルドシート取付部構造 - Google Patents

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健一 勝部
Kenichi Katsube
剛 松澤
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Abstract

【課題】チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内する。【解決手段】チャイルドシート取付部構造は、チャイルドシート16の固定部18が固定される被固定部28を有する固定部材24と、固定部材の周囲に設けられたガイド部材10と、を備えている。ガイド部材10は、固定部18が挿入されることで固定部18を被固定部28側へ案内する筒状部36を備えている。また、固定部18と筒状部36の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を低減する抵抗低減部(ローラ32及びベルト34等)が、筒状部36の内周面に沿って設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、チャイルドシート取付部構造に関する。
下記特許文献1には、チャイルドシートの固定部(固定バー)をシートの受入孔に挿入して、固定部を固定部材に固定することで、チャイルドシートを車両に取付けることを可能としたチャイルドシート取付部構造が開示されている。この文献に記載されたチャイルドシート取付部構造では、シ-トの受入孔に挿入される筒状部材を設け、この筒状部材を固定部材に結合させている。また、筒状部材には、当該筒状部材の開口部を開閉するカバー部材が設けられている。これにより、チャイルドシートが車両に取付けられていない状態において、筒状部材の開口部をカバー部材によって覆うことが可能となっている。
特開2001-354058号公報
ところで、チャイルドシートの固定部を固定部材に固定することにより、チャイルドシートを車両に取付ける構成では、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内できることが望ましいが、上記特許文献1に記載された構成には、この点で改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内することができるチャイルドシート取付部構造を得ることが目的である。
第1の態様のチャイルドシート取付部構造は、チャイルドシートの固定部が固定される被固定部を有する固定部材と、前記固定部材の周囲に設けられ、前記固定部が挿入されることで前記固定部を前記被固定部側へ案内する筒状部と、前記筒状部の内周面に沿って設けられ前記固定部と前記筒状部の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を低減する抵抗低減部と、を有するガイド部材と、を備えている。
第1の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、チャイルドシートの固定部をガイド部材の筒状部に挿入すると、チャイルドシートの固定部が固定部材の被固定部側へ案内される。そして、チャイルドシートの固定部が固定部材の被固定部に固定される。ここで、ガイド部材には、固定部と筒状部の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を低減する抵抗低減部が筒状部の内周面に沿って設けられている。これにより、チャイルドシートの固定部をガイド部材の筒状部に挿入する際の抵抗が低減され、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内することができる。
第2の態様のチャイルドシート取付部構造は、第1の態様のチャイルドシート取付部構造において、前記抵抗低減部は、前記ガイド部材に回転可能に支持された複数のローラと、環状に形成されかつ前記複数のローラに巻き掛けられたベルトと、を含んで構成され、前記固定部が前記筒状部に挿入される際に、前記固定部が前記ベルトに接触して前記ローラが回転する。
第2の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、チャイルドシートの固定部をガイド部材の筒状部に挿入すると、固定部がベルトに接触してローラが回転する。これにより、固定部と筒状部の内周面とが摺動することが抑制され、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内することができる。
第3の態様のチャイルドシート取付部構造は、第1の態様又は第2の態様のチャイルドシート取付部構造において、前記抵抗低減部は、前記筒状部の内周面から前記固定部側へ向けて突出する突起部であり、前記固定部が前記筒状部に挿入される際に、前記固定部が前記突起部の突出方向先端面と接触する。
第3の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、チャイルドシートの固定部をガイド部材の筒状部に挿入すると、固定部が突起部の突出方向先端面と接触する。これにより、突起部が無い構成と比べて、固定部と筒状部の内周面とが摺動する面積が小さくなり、両者の摺動に伴う摩擦抵抗が低減される。その結果、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内することができる。
第4の態様のチャイルドシート取付部構造は、第3の態様のチャイルドシート取付部構造において、前記突起部における前記固定部側の面は、前記固定部が前記筒状部に挿入される方向と交差する方向を軸方向とする円筒面状に形成されている。
第4の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、突起部における固定部側の面が、固定部が筒状部に挿入される方向と交差する方向を軸方向とする円筒面状に形成されている。これにより、突起部における固定部側の面が円筒面状に形成されていない構成と比べて、固定部と筒状部の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
第5の態様のチャイルドシート取付部構造は、請求項3に記載のチャイルドシート取付部構造において、前記突起部は、前記固定部が前記筒状部に挿入される方向に沿って延びている。
第5の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、突起部が、固定部が筒状部に挿入される方向に沿って延びている。これにより、突起部が、固定部が筒状部に挿入される方向とは異なる方向に沿って延びている構成と比べて、固定部と筒状部の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
第6の態様のチャイルドシート取付部構造は、第1の態様~第5の態様のいずれか1つの態様のチャイルドシート取付部構造において、前記固定部が前記筒状部に圧入状態で挿入されるように、前記抵抗低減部の位置及び寸法が設定されている。
第6の態様のチャイルドシート取付部構造によれば、固定部が筒状部に圧入状態で挿入される。これにより、チャイルドシートの固定部が固定部材の被固定部に固定されている状態において、固定部のガイド部材に対する姿勢を安定させることができる。
本発明に係るチャイルドシート取付部構造は、チャイルドシートの固定部を固定部材側へスムーズに案内することができる、という優れた効果を有する。
第1実施形態のガイド部材を有するチャイルドシート取付部を示す部分断面図であり、チャイルドシートの固定部がガイド部材に挿入される際の状態を示している。 第1実施形態のガイド部材を有するチャイルドシート取付部を示す部分断面図であり、チャイルドシートの固定部が固定部材の被固定部に固定された状態を示している。 第1実施形態のガイド部材を示す斜視図である。 図3に示された4-4線に沿って切断したガイド部材を示す拡大断面図である。 チャイルドシートの固定部が第1実施形態のガイド部材に挿入された状態を示す正面図である。 図1に対応する部分断面図であり、各部の寸法を示している。 図5に対応する正面図であり、各部の寸法を示している。 第2実施形態のガイド部材を示す斜視図である。 第2実施形態のガイド部材を有するチャイルドシート取付部を示す部分断面図であり、チャイルドシートの固定部がガイド部材に挿入される際の状態を示している。 第3実施形態のガイド部材を示す拡大斜視図である。 第4実施形態のガイド部材を示す斜視図である。 第4実施形態のガイド部材を有するチャイルドシート取付部を示す部分断面図であり、チャイルドシートの固定部がガイド部材に挿入される際の状態を示している。 第5実施形態のガイド部材を示す拡大斜視図である。
図1~図7を用いて、本発明の実施形態に係るチャイルドシート取付部構造について説明する。
図1には、第1実施形態のガイド部材10を備えたチャイルドシート取付部12を車両の幅方向から見た部分断面図が示されている。なお、図中における矢印FRは車両前方、矢印UPは車両上方、矢印RHは車幅方向右側、矢印LHは車幅方向左側をそれぞれ示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、車幅方向の左右を示すものとする。
図1及び図2に示されるように、チャイルドシート取付部12は、シートクッション14と図示しないシートバックとの間に設けられている。このチャイルドシート取付部12には、チャイルドシート16の固定部18が固定されるようになっている。
図1に示されるように、チャイルドシート16は、シートクッション14上に設けられると共に幼児が着座するチャイルドシート本体20と、チャイルドシート本体20の下端部から後方側へ向けて突出する直方体状の固定部18と、を備えている。固定部18の後端部には、後述する固定部材24と係合する係合溝22が形成されている。車幅方向から見た係合溝22の縁の形状は、後方側が開放された略U字状に形成されている。
チャイルドシート取付部12は、車体又は車両のシートの骨格部材に固定される固定部材24と、固定部材24に取付けられたガイド部材10と、を含んで構成されている。
固定部材24は、丸棒状の鋼材が折り曲げられること等により形成されている。この固定部材24は、左右方向に間隔をあけて配置された左右一対の基部26を備えている。左右一対の基部26は、前方側へ向かうにつれて上方側へ傾斜して伸びている。左右一対の基部26の後端部は、車体又は車両のシートの骨格部材に固定されている。また、固定部材24は、左右一対の基部26の前端部を左右方向につなぐ被固定部28を備えている。
図1及び図3に示されるように、ガイド部材10は、ガイド部材本体30と、ガイド部材本体30に支持された2つのローラ32と、2つのローラに巻き掛けられたベルト34と、を含んで構成されている。
ガイド部材本体30は、矩形の筒状に形成された筒状部36と、筒状部36の前端部から屈曲して延びるフランジ部38と、を備えている。ここで、筒状部36の内側の空間の形状は、チャイルドシート16の固定部18の形状と対応している。これにより、チャイルドシート16の固定部18を筒状部36に挿入することが可能となっている。なお、チャイルドシート16の固定部18が筒状部36に挿入される方向を矢印Sで示し、この方向を挿入方向と呼ぶことにする。
筒状部36は、左右方向に間隔をかけて配置されていると共に上下方向及び前後方向に延びる左右一対の側壁部40を備えている。また、筒状部36は、左右一対の側壁部40の上端を左右方向につなぐ上壁部42と、左右一対の側壁部40の下端を左右方向につなぐ下壁部44と、を備えている。なお、フランジ部38は、右側の側壁部40の前端から右側へ屈曲して延びる部分と、左側の側壁部40の前端から左側へ屈曲して延びる部分と、上壁部42の前端から上側へ屈曲して延びる部分と、下壁部44の前端から下側へ屈曲して延びる部分と、を含んで構成されている。
一対の側壁部40の後端部における上下方向の中間部には、後方側が開放された取付凹部46がそれぞれ形成されている。そして、固定部材24の被固定部28の左右方向の両側部分を一対の側壁部40の取付凹部46にそれぞれ係合させることで、ガイド部材10(ガイド部材本体30)が固定部材24に取付けられるようになっている。
図3及び図4に示されるように、ガイド部材本体30は、右側の側壁部40から左側へ向けて突出する抵抗低減部及び突起部としての2つのレール状突起部48を備えている。2つのレール状突起部48は、取付凹部46を挟んで上下方向に間隔をあけて配置されており、挿入方向に沿って延びている。また、2つのレール状突起部48の前端部の右側の側壁部40からの突出高さは、前方側へ向かうにつれて次第に低くなっている。
図3及び図5に示されるように、ガイド部材本体30は、左側の側壁部40から右側へ向けて突出する抵抗低減部及び突起部としての2つのレール状突起部48を備えている。なお、左側の側壁部40から突出する2つのレール状突起部48は、右側の側壁部40から突出する2つのレール状突起部48と左右対称となっていることを除いては右側の側壁部40から突出する2つのレール状突起部48と同様に構成されている。
図4及び図5に示されるように、ガイド部材本体30は、上壁部42から下側へ向けて突出する抵抗低減部及び突起部としての2つのレール状突起部50を備えている。2つのレール状突起部50は、左右方向に間隔をあけて配置されており、挿入方向に沿って延びている。また、2つのレール状突起部50の前端部の上壁部42からの突出高さは、前方側へ向かうにつれて次第に低くなっている。
図1及び図3に示されるように、下壁部44の左右方向の中央部には、上方側が開放されたローラ配置凹部52が形成されている。このローラ配置凹部52の左右方向の両側には、後述する2つのローラ32の軸部材56が支持される軸部材係合凹部54が形成されている。
ローラ32は、左右方向を軸方向とする円柱状に形成された軸部材56と、左右方向を軸方向とする円柱状に形成されていると共に軸部材56の外径よりも大きな外径に設定されたローラ本体58と、を備えている。ローラ本体58は、軸部材56の左右方向の中央部に固定されている。そして、2つのローラ32のそれぞれの軸部材56が前述の軸部材係合凹部54に係合されることで、2つのローラ32がガイド部材本体30に回転可能に支持される。また、2つのローラ32がガイド部材本体30に回転可能に支持された状態では、2つのローラ32のそれぞれのローラ本体58の大部分が前述のローラ配置凹部52内に配置される。ここで、2つのローラ32のそれぞれのローラ本体58の大部分が前述のローラ配置凹部52内に配置された状態では、2つのローラ32のそれぞれのローラ本体58の上端部が下壁部44から上方側へ突出している。
ベルト34は、帯状に形成された部材が環状に巻かれることにより形成された無端ベルトである。このベルト34の幅寸法は、ローラ本体58の左右方向への寸法と略同一の幅寸法に設定されている。そして、このベルト34は、2つのローラ32のそれぞれのローラ本体58間に巻き掛けられている。なお、ベルト34は2つのローラ32と共に抵抗低減部を構成している。
次に、各部の寸法関係について説明する。
図6に示されるように、各部の寸法及び公差の詳細は、累積公差の計算(二乗和平方根)により計算することとした。また、本実施形態の寸法は、累積公差の計算を実施したことを前提とする。先ず、基準として、固定部材24に基準点Oを設定する。基準点Oは、固定部材24の被固定部28を左右方向から見た当該被固定部28の図心と対応する位置でかつ左右方向の中心位置である。また、ガイド部材10の下壁部44からベルト34の上面34Aまでの距離を寸法Aとする。さらに、基準点Oからガイド部材10の下壁部44までの距離を寸法Bとし、基準点Oからガイド部材10の上壁部42までの距離を寸法Cとする。また、レール状突起部50の上壁部42からの突出高さを寸法Xとする。
また、固定部18の係合溝22と固定部材24の被固定部28とが係合完了した状態で、係合溝22内において固定部材24の基準点Oが配置される位置を係合点Pとする。さらに、係合点Pから固定部18の下面18Aまでの距離をDとし、係合点Pから固定部18の上面18Bまでの距離をEとする。
そして、ローラ32及びベルト34を機能させるためには、以下の式1を満たすことが好ましい。
B-A>D ・・・式1
なお、寸法B-Aのばらつきは、寸法Aで吸収できるようにするとよい。
また、レール状突起部50を機能させるためには、以下の式2を満たすことが好ましい。
C-X>E ・・・式2
なお、寸法C-Xのばらつきは、寸法Xで吸収できるようにするとよい。
ここで、シートクッション14の沈み込み等によって、チャイルドシート16の上下方向の位置がばらつくことが考えられる。このチャイルドシート16の上下方向の位置のばらつきに伴う固定部18の位置の下方側へのばらつき量を寸法Fとする。なお、寸法Fの方向は、固定部18の上面18Bから下面18A側へ向かう方向となっており、挿入方向と直交している。
図7に示されるように、基準点Oからガイド部材10の一方の側壁部40までの距離及び基準点Oからガイド部材10の他方の側壁部40までの距離を寸法Gとする。また、レール状突起部48の側壁部40からの突出高さを寸法Yとする。さらに、固定部18の係合点Pから右側の面18Rまでの距離及び固定部18の係合点Pから左側の面18Lまでの距離を寸法Hとする。
そして、レール状突起部48を機能させるためには、以下の式3を満たすことが好ましい。
G-Y>H ・・・式3
なお、寸法G-Yのばらつきは、寸法Yによって吸収すればよい。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1に示されるように、チャイルドシート16を車両に取付けるには、先ず、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入すると共に、チャイルドシート16の固定部18を筒状部36に沿って固定部材24の被固定部28側へ向けて移動させる。これにより、図2に示されるように、固定部18の係合溝22と固定部材24の被固定部28とが係合して、チャイルドシート16が車両に取付けられる。なお、固定部18の係合溝22と固定部材24の被固定部28との係合が完了した状態では、固定部18の係合溝22と固定部材24の被固定部28との係合が外れないようになっている。
ここで、図1、図3及び図5に示されるように、本実施形態のガイド部材10には、2つのローラ32及びベルト34が筒状部36の下壁部44に沿って設けられている。そのため、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入すると、固定部18がベルト34に接触して2つのローラ32が回転する。これにより、固定部18と筒状部36の下壁部44とが摺動することが抑制され、チャイルドシート16の固定部18を固定部材24の被固定部28側へスムーズに案内することができる。
また、2つのローラ32及びベルト34が筒状部36の下壁部44に沿って設けられた構成では、チャイルドシート16の自重によって、シートクッション14が下方向に沈み込んだとしても(図6の寸法Fが大きくなったとしても)、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入する際に、固定部18をベルト34及び2つのローラ32に沿って所定の上下位置にスムーズに案内することができる。
また、本実施形態のガイド部材10には、側壁部40から突出するレール状突起部48及び上壁部42から突出するレール状突起部50が設けられている。そのため、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入すると、固定部18がレール状突起部48、50の突出方向先端面と接触する。これにより、レール状突起部48、50が無い構成と比べて、固定部18と筒状部36の側壁部40及び上壁部42とが摺動する面積が小さくなり、両者の摺動に伴う摩擦抵抗が低減される。その結果、チャイルドシート16の固定部18を固定部材24の被固定部28側へスムーズに案内することができる。
また、レール状突起部48、50は、挿入方向に延びている構成となっている。これにより、レール状突起部48、50が挿入方向とは異なる方向に沿って延びている構成と比べて、固定部18と筒状部36の側壁部40及び上壁部42との摺動に伴う摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
なお、以上説明した例では、前述の式1、式2及び式3を満たすように各部の寸法を設定しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、式1、式2及び式3を満たさないように各部の寸法関係を設定することで、チャイルドシート16の固定部18がガイド部材10の筒状部36に圧入状態で挿入されるように構成することができる。すなわち、チャイルドシート16の固定部18がガイド部材10の筒状部36に圧入される際に、レール状突起部48、50を変形させるように構成することができる。このように、チャイルドシート16の固定部18がガイド部材10の筒状部36に圧入状態で挿入されるようにすることで、チャイルドシート16の固定部18が固定部材24の被固定部28に固定されている状態において、固定部18のガイド部材10に対する姿勢を安定させることができる。
(第2実施形態のガイド部材60及び第3実施形態のガイド部材62)
次に、第2実施形態のガイド部材60及び第3実施形態のガイド部材62を用いた構成について説明する。なお、第2実施形態のガイド部材60及び第3実施形態のガイド部材62を用いた構成において、前述の第1実施形態のガイド部材10を用いた構成と対応する部材及び部分には、第1実施形態のガイド部材10を用いた構成と対応する部材及び部分と同じ符号を付して、その説明を省略することがある。
図8に示されるように、第2実施形態のガイド部材60は、2つのローラ32及びベルト34に代えて抵抗低減部及び突起部としての3つの半円柱状突起部64が設けられていることを除いては、第1実施形態のガイド部材10と同様に構成されている。
図8及び図9に示されるように、半円柱状突起部64は、下壁部44から上側へ向けて突出していると共に挿入方向と直交する方向に沿って延びている。この半円柱状突起部64の左右方向の中間部の上方側の面は、挿入方向と直交する方向を軸方向とする円筒面状に湾曲した面となっている。なお、半円柱状突起部64の左右の両端部は球面状に湾曲している。
図9に示されるように、3つの半円柱状突起部64は、挿入方向に沿って等間隔に配置されている。また、3つの半円柱状突起部64の下壁部44からの突出高さ(寸法A)は、互いに同じ高さとなっている。
以上説明した第2実施形態のガイド部材60を用いた構成では、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入すると、固定部18が3つの半円柱状突起部64に順次接触する。これにより、3つの半円柱状突起部64が無い構成と比べて、固定部18と筒状部36の下壁部44とが摺動する面積が小さくなり、両者の摺動に伴う摩擦抵抗が低減される。その結果、チャイルドシート16の固定部18を固定部材24の被固定部28側へスムーズに案内することができる。
また、第2実施形態のガイド部材60では、半円柱状突起部64の左右方向の中間部の上方側の面が、挿入方向と直交する方向を軸方向とする円筒面状に湾曲した面となっている。これにより、半円柱状突起部64の上方側の面が円筒面状に形成されていない構成と比べて、固定部18と筒状部36の下壁部44との摺動に伴う摩擦抵抗を効果的に低減することができる。
なお、第2実施形態のガイド部材60では、3つの半円柱状突起部64の下壁部44からの突出高さを互いに同じ高さに設定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、3つの半円柱状突起部64の下壁部44からの突出高さを互いに異ならせた構成としてもよい。また、図10に示された第3実施形態のガイド部材62のように、1つの半円柱状突起部64を下壁部44に沿って設けた構成としてもよい。半円柱状突起部64の数は、1つの半円柱状突起部64が受け持つ荷重等を考慮して適宜設定すれば良い。
(第4実施形態のガイド部材66及び第5実施形態のガイド部材68)
次に、第4実施形態のガイド部材66及び第5実施形態のガイド部材68を用いた構成について説明する。なお、第4実施形態のガイド部材66及び第5実施形態のガイド部材68を用いた構成において、前述の第1実施形態のガイド部材10を用いた構成と対応する部材及び部分には、第1実施形態のガイド部材10を用いた構成と対応する部材及び部分と同じ符号を付して、その説明を省略することがある。
図11に示されるように、第4実施形態のガイド部材66は、2つのローラ32及びベルト34に代えて抵抗低減部及び突起部としての2つのレール状突起部70が設けられていることを除いては、第1実施形態のガイド部材10と同様に構成されている。
図11及び図12に示されるように、レール状突起部70は、下壁部44から上側へ向けて突出していると共に挿入方向に沿って延びている。2つのレール状突起部70は、互いに同一の形状及び寸法に設定されており、左右方向に間隔をあけて配置されている。また、2つのレール状突起部70の前端部の下壁部44からの突出高さは、前方側へ向かうにつれて次第に低くなっている。また、2つのレール状突起部70の左右方向への幅寸法は、上壁部42から突出するレール状突起部50の左右方向への幅寸法及び側壁部40から突出するレール状突起部48の上下方向への幅寸法よりも大きな寸法に設定されている。
以上説明した第4実施形態のガイド部材66を用いた構成では、チャイルドシート16の固定部18をガイド部材10の筒状部36に挿入すると、固定部18が2つのレール状突起部70に接触する。これにより、2つのレール状突起部70が無い構成と比べて、固定部18と筒状部36の下壁部44とが摺動する面積が小さくなり、両者の摺動に伴う摩擦抵抗が低減される。その結果、チャイルドシート16の固定部18を固定部材24の被固定部28側へスムーズに案内することができる。
なお、第4実施形態のガイド部材66では、2つのレール状突起部70を下壁部44に沿って設けた例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図13に示された第5実施形態のガイド部材68のように、1つのレール状突起部70を下壁部44に沿って設けた構成としてもよい。レール状突起部70の数は、1つのレール状突起部70が受ける荷重等を考慮して適宜設定すれば良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 ガイド部材
16 チャイルドシート
18 固定部
28 被固定部
24 固定部材
32 ローラ(抵抗低減部)
34 ベルト(抵抗低減部)
36 筒状部
48 レール状突起部(抵抗低減部)
50 レール状突起部(抵抗低減部)
60 ガイド部材
62 ガイド部材
64 半円柱状突起部(抵抗低減部)
66 ガイド部材
68 ガイド部材
70 レール状突起部(抵抗低減部)

Claims (6)

  1. チャイルドシートの固定部が固定される被固定部を有する固定部材と、
    前記固定部材の周囲に設けられ、前記固定部が挿入されることで前記固定部を前記被固定部側へ案内する筒状部と、前記筒状部の内周面に沿って設けられ前記固定部と前記筒状部の内周面との摺動に伴う摩擦抵抗を低減する抵抗低減部と、を有するガイド部材と、
    を備えたチャイルドシート取付部構造。
  2. 前記抵抗低減部は、前記ガイド部材に回転可能に支持された複数のローラと、環状に形成されかつ前記複数のローラに巻き掛けられたベルトと、を含んで構成され、
    前記固定部が前記筒状部に挿入される際に、前記固定部が前記ベルトに接触して前記ローラが回転する請求項1に記載のチャイルドシート取付部構造。
  3. 前記抵抗低減部は、前記筒状部の内周面から前記固定部側へ向けて突出する突起部であり、
    前記固定部が前記筒状部に挿入される際に、前記固定部が前記突起部の突出方向先端面と接触する請求項1又は請求項2に記載のチャイルドシート取付部構造。
  4. 前記突起部における前記固定部側の面は、前記固定部が前記筒状部に挿入される方向と交差する方向を軸方向とする円筒面状に形成されている請求項3に記載のチャイルドシート取付部構造。
  5. 前記突起部は、前記固定部が前記筒状部に挿入される方向に沿って延びている請求項3に記載のチャイルドシート取付部構造。
  6. 前記固定部が前記筒状部に圧入状態で挿入されるように、前記抵抗低減部の位置及び寸法が設定されている請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のチャイルドシート取付部構造。
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