JP2023070315A - 加熱調理器 - Google Patents

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祐司 朝生
Yuji Asao
貴紀 安部
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Abstract

【課題】 環境温度や食材の初期温度によらず、適切な火力で食材を美味しく焼き上げることができる加熱調理器を提供する。【解決手段】 調理庫と、ドアと、加熱部と、温度検出器と、自動調理メニューを設定する操作部と、温度検出器の検出温度に基づいて温度勾配を算出する温度勾配算出部と、加熱部に供給する電力を制御する制御部と、を備え、制御部は、設定された自動調理メニューを、第1工程、第2工程、第3工程の順に実行する場合、第1工程では、自動調理メニューに応じた第1工程電力を加熱部に供給するとともに、温度検出器で検出した温度が判定温度に到達する時間に基づいて、第2工程電力を決定し、第2工程では、第2工程電力を加熱部に供給するとともに、第2工程で算出された温度勾配に基づいて、第3工程電力を決定し、第3工程では、第3工程電力を加熱部に供給することを特徴とする、加熱調理器。【選択図】 図6B

Description

本発明は、調理メニューに応じて設定されたヒータ火力を、実際の調理状況に応じて変化させながら自動調理する加熱調理器に関する。
従来の加熱調理器で利用されるグリルメニューやオーブンメニューの自動調理として、温度センサの検出温度に基づいて、調理火力や調理時間を自動制御するものがある。
例えば、特許文献1の請求項1には「本体に有して被加熱物を入れて調理する調理庫と、該調理庫内の上方に設けられる上ヒータと、前記調理庫内の下方に設けられる下ヒータと、前記上ヒータと前記下ヒータとの間に配置し前記被加熱物を載置する調理容器と、前記調理庫の温度を検出する温度センサと、前記被加熱物の加熱方法を設定する操作部と、該操作部の設定と前記温度センサの検出温度に応じて前記上ヒータ、前記下ヒータへ供給する電力を制御する制御部とを備え、該制御部は、前記温度センサの検知する温度が特定の温度に到達する到達時間が特定の時間より短い程、前記被加熱物の量が少ないと判断して以後継続する工程での火力を弱くし、かつ、前記特定の温度に到達する到達時間が前記特定の時間より短くなった時間を以後継続する前記工程の調理時間を長くすることを特徴とする加熱調理器。」と記載されている。
このように、特許文献1では、温度センサの検出温度が特定温度に到達する到達時間が特定時間より短い程、被加熱物の量が少ないと判定して後工程の火力を弱くし、到達時間が特定時間より長い程、被加熱物の量が多いと判定して後工程の火力を強くしている。
特開2017-077309号公報
特許文献1の自動調理は、調理容器の温度が特定温度に到達する時間に基づいて被加熱物の量を判定する量判定工程と、判定した量に応じた火力と時間で被加熱物を焼き上げる加熱工程を有していた。
しかし、同じ調理メニューで同種同量の食材を自動調理する場合であっても、環境温度や食材の初期温度が異なれば、調理容器の温度上昇が変化し、食材量の判定結果が変動してしまうため、その判定結果に応じて設定した調理火力や調理時間が不適切なものになる可能性が有った。
そこで、本発明では、環境温度や食材の初期温度によらず、適切な火力で食材を美味しく焼き上げることができる加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明の加熱調理器は、上記の課題を解決するためになされたものであり、開口を有する調理庫と、前記開口を塞ぐドアと、前記調理庫に設けられる加熱部と、前記調理庫内の温度を検出する温度検出器と、前記調理庫内の被加熱物の自動調理メニューを設定する操作部と、前記温度検出器の検出温度に基づいて温度勾配を算出する温度勾配算出部と、前記加熱部に供給する電力を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、設定された自動調理メニューを、第1工程、第2工程、第3工程の順に実行する場合、前記第1工程では、前記自動調理メニューに応じた第1工程電力を前記加熱部に供給するとともに、前記温度検出器で検出した温度が判定温度に到達する時間に基づいて、第2工程電力を決定し、前記第2工程では、前記第2工程電力を前記加熱部に供給するとともに、第2工程で算出された温度勾配に基づいて、第3工程電力を決定し、前記第3工程では、前記第3工程電力を前記加熱部に供給するものとした。
本発明の加熱調理器によれば、環境温度や食材の初期温度によらず、適切な火力で食材を美味しく焼き上げることができる。
一実施例の加熱調理器の斜視図。 ドア開状態のグリルユニットの断面図。 ドア閉状態のグリルユニットの断面図。 一実施例の加熱調理器の機能ブロック図。 一実施例の加熱調理器の自動調理の第1工程のフローチャート。 一実施例の加熱調理器の自動調理の第2、第3工程のフローチャート。 一実施例の加熱調理器の自動調理の第2、第3工程のフローチャート。 一実施例の加熱調理器の自動調理の第2、第3工程のフローチャート。
以下、図面を参照して、本発明の加熱調理器の一実施例を説明する。なお、以下では、システムキッチンに嵌め込むビルトイン型の加熱調理器を例示するが、本発明の加熱調理器はキッチンに載置する据置型のものであってもよい。
<加熱調理器2の外観>
図1は、システムキッチン1に、本実施例の加熱調理器2を組み込んだ状態を示す斜視図である。ここに示すように、加熱調理器2は、プレート上面に載置した金属鍋などの調理器具を誘導加熱する電磁調理ユニット3と、調理庫内に収納した魚や肉などの食材を焼成調理するグリルユニット4(ロースター、オーブン、グリルと称されることもある)の、2種類の調理ユニットを有している。なお、以降では、前後上下左右の各方向を、図1のように定義する。
電磁調理ユニット3は、耐熱ガラスなどで構成されたプレート31と、プレート31に載置した調理器具を電磁誘導加熱する加熱コイル32(32a~32c)と、加熱コイル32に電力を供給するインバータ回路33(33a~33c)などを備えている。なお、図1に示す符号3a~3cは、調理器具の載置部であり、これらに調理器具を置くことにより、各載置部の下方に配置した加熱コイル32で調理器具を誘導加熱することが可能となる。
プレート31の前面側(手前側)には、上面操作部31aが設けられており、その奥側に上面表示部31bが設けられている。上面操作部31aは、主に加熱コイル32の操作を行うものである。上面表示部31bは、上面操作部31aで設定した火力などの設定状態を表示するものである。加熱調理器2の上面後部には、発熱部品でもある加熱コイル25の廃熱や、各種の電子部品(不図示)を冷却した後の廃熱を本体の外部に排出するための排気口31cが設けられている。
また、本実施例の加熱調理器2では、図示するように、前面左側にグリルユニット4を配置しており、前面左側に前面操作ユニット5を配置している。なお、グリルユニット4は、加熱調理器2の前面右側や前面中央に配置してもよい。
グリルユニット4は、前面開口を塞ぐドア41を備えている。また、ドア41の前面には、ドア41を開閉する際にユーザが把持するハンドル41aが設けられている。
前面操作ユニット5は、前面操作部5aと前面表示部5bを有している。前面操作部5aでは、主にグリルユニット4の電源の入・切やメニューの選択・設定の操作を行う。また、前面表示部5bには、前面操作部5aで設定した火力やメニューなどの設定状態を表示する。
<グリルユニット4の詳細構造>
図2は、ドア41を引き出すことでドア開状態にしたグリルユニット4の断面図である。ここに示すように、グリルユニット4は、ドア41を前後にスライドさせることで、調理庫42の前面開口を開閉できるものであり、ドア41を前後にスライドさせるためのスライドレール41bと、ドア41と連動して前後にスライドするホルダ41cを備えている。このホルダ41cには調理容器43が載置され、また、調理容器43には魚や肉などの食材(不図示)が収納される。
一方、図3は、ドア41を閉じることでドア閉状態にしたグリルユニット4の断面図である。ここに示すように、調理庫42は、食材を収納した調理容器43を格納しており、また、調理容器43を上方から加熱する上ヒータ42aと、調理容器43を下方から加熱する下ヒータ42bと、温度検出器44を備えている。なお、上下のヒータは、例えば、シーズヒータであるが、ガスバーナや誘導加熱コイルを利用しても良い。
温度検出器44は、調理容器43の温度を測定するためのセンサであり、ドア閉状態に調理容器43の下部後方の底面と接触する位置に設けられている。なお、調理容器43と接触させない温度検出器44を、例えば調理庫42の壁面などに設けても良い。この場合、温度検出器44は、調理容器43の温度ではなく、調理庫42の内部温度を測定することができる。
<加熱調理器2の機能ブロック図>
図4は、加熱調理器2の機能ブロック図である。ここに示すように、加熱調理器2には、商用電源61から電力が入力される。また、加熱調理器2は、上記した各構成に加え、制御装置62、報知部63、記憶部64、ヒータ制御回路65(65a、65b)を有している。
制御装置62は、具体的にはマイクロコンピュータであり、前面操作部5aや上面操作部31aからの操作信号を受信し、前面表示部5bや上面表示部31bに適当な表示信号を送信する。また、制御装置62は、上下のヒータ制御回路65(65a、65b)に制御信号を出力することで、上ヒータ42a、下ヒータ42bの通電を制御する。さらに、制御装置62は、インバータ回路33(33a、33b、33c)に制御信号を出力することで、各々の加熱コイル32(32a、32b、25c)に供給する電力を制御する。この制御装置62は、タイマー62aを有しており、所望の経過時間や残時間をカウントすることもできる。
報知部63は、具体的にはスピーカーであり、加熱調理器2の調理工程の終了等を、音声やブザーでユーザに知らせる。
記憶部64は、具体的には半導体メモリであり、自動調理を実行するためのプログラムや、自動調理の各工程で使用する制御値を記憶している。
<自動調理の概要>
次に、図5、および、図6Aから図6Cのフローチャートを用いて、加熱調理器2のグリルユニット4による自動調理の開始から終了までの各工程を説明する。なお、ここでは、ユーザが、魚丸焼きの自動調理メニューを選択しており、かつ、調理容器43にサンマ3尾を収納している状況を例に、本実施例の調理工程を説明する。
グリルユニット4でサンマを調理する場合、サンマの数や、サンマの初期温度(例えば、冷凍、冷蔵、常温の何れであるか)や、サンマの大きさや、調理庫42の初期温度によって、サンマの適切な調理方法が異なる。そのため、本実施例の加熱調理器2では、調理条件に応じた適切な自動調理を実行できるように、調理工程を、以下の第1工程から第3工程で構成している。
すなわち、図5に示す第1工程では、調理庫内の食材量(負荷量)を概略判定する1次判定を実行し、図6Aから図6Cに示す第2工程では、調理庫内の食材量(負荷量)を詳細判定する2次判定を実行し、図6Aから図6Cに示す第3工程では、2次判定の結果を踏まえて、調理庫42内の食材を適切な温度で焼成し調理を仕上げる。以下、各工程の詳細を順次説明する。
<第1工程>
まず、図5を用いて、第1工程の詳細を説明する。自動調理を開始すると、ステップS1では、制御装置62は、冷蔵サンマ3尾相当の負荷量の食材を加熱することを想定して設定された第1工程電力W1(例えば、700W)で加熱を開始するよう、上下のヒータ制御回路65に制御信号を出力する。ステップS2では、制御装置62は、温度検出器44とタイマー62aを利用して、検出温度が判定温度Tthに到達する時間(以下、「到達時間t」と称する)を測定する。その後、ステップS3では、制御装置62は、到達時間tと、冷蔵サンマ3尾の負荷量の食材を加熱することを想定して設定された基準時間t1(例えば、360秒)を比較することで、食材の負荷量を1次判定する。
ステップS3での1次判定は、次のように実施される。すなわち、到達時間tが基準時間t1と略同等であれば(t=t1)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ3尾相当の適負荷と判定し、ステップS42にて、第2工程電力W2を第1工程電力W1と同等のW22(例えば、700W)に設定する。なお、上記の略同等とは、例えば、到達時間tが基準時間t1に対し±30秒の範囲内にあることをいう。
一方、到達時間tが基準時間t1より短ければ(t<t1)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ2尾以下相当の少負荷と判定し、ステップS41にて、第2工程電力W2を第1工程電力W1より低いW21(例えば、500W)に設定する。
また、到達時間tが基準時間t1より長ければ(t1<t)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ4尾以上相当の多負荷と判定し、ステップS43にて、第2工程電力W2を第1工程電力W1より高いW23(例えば、900W)に設定する。
<適負荷判定後の第2,第3工程>
次に、図6Bを用いて、調理容器43内の食材が適負荷と1次判定された場合の、第2,第3工程のフローチャートを説明する。
調理容器43内の食材が適負荷と1次判定された場合、第2工程のステップS52では、制御装置62は、ステップS42で設定した第2工程電力W22で、予め設定された第2工程時間t2(例えば、180秒間)だけ加熱調理するよう、上下のヒータ制御回路65に制御信号を出力する。そして、ステップS62では、制御装置62は、温度検出器44の検出温度の単位時間当たりの上昇値から温度勾配αを算出する。その後、ステップS72では、制御装置62は、温度勾配αと基準勾配α2を比較することで、食材の負荷量を2次判定する。
ステップS72での2次判定は、次のように実施される。すなわち、温度勾配αが基準勾配α2と略同等であれば(α=α2)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ3尾相当の負荷量と判定し、ステップS82bにて、第3工程電力W3を第2工程電力W22と同等のW32b(例えば、700W)に設定する。なお、上記の略同等とは、例えば、温度勾配αが基準勾配α2に対し±5%の範囲内にあることをいう。
一方、温度勾配αが基準勾配α2より大きければ(α2<α)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ2尾以下相当の負荷量と判定し、ステップS82aにて、第3工程電力W3を第2工程電力W22より低いW32a(例えば、500W)に設定する。
また、温度勾配αが基準勾配α2より小さければ(α<α2)、制御装置62は、調理容器43内の食材を冷蔵サンマ4尾以上相当の負荷量と判定し、ステップS82cにて、第3工程電力W3を第2工程電力W22より高いW32c(例えば、900W)に設定する。
第3工程のステップS92a~S92cでは、制御装置62は、第2工程で設定した第3工程電力W32a、W32b、W32cの何れかで、予め設定された第3工程時間t3(例えば、500秒間)だけ加熱調理するよう、上下のヒータ制御回路66に制御信号を出力する。そして、第3工程時間t3が経過すると、ヒータがオフとなり、報知部63を介して自動調理の終了が報知される。これにより、サンマの数や初期状態によらず、サンマを適切な火力で自動調理することができる
<少負荷判定後の第2,第3工程>
次に、図6Aを用いて、少負荷と1次判定された場合の、第2,第3工程のフローチャートを説明する。なお、基本的な処理は図6Bと共通するため、図6Aは簡略説明する。
調理容器43内の食材が少負荷と1次判定された場合、第2工程では、第2工程電力W21(例えば、500W)で第2工程時間t2(例えば、180秒間)だけ加熱調理して(S51)、単位時間当たりの温度勾配αを算出する(S61)。そして、この温度勾配αを基準勾配α1と比較し、食材の負荷量を2次判定する(S71)。
α=α1であれば、食材が冷蔵サンマ2尾相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W21と同等のW31b(例えば、500W)に設定する(S81b)。α1<αであれば、食材が冷蔵サンマ1尾相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W21より低いW31a(例えば、300W)に設定する(S81a)。α<α1であれば、食材が冷蔵サンマ3尾以上相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W21より高いW31c(例えば、700W)に設定する(S81c)。
第3工程のステップS91a~S91cでは、第2工程で設定した第3工程電力W3で、第3工程時間t3だけ加熱した後、自動調理を終了する。
<多負荷判定後の第2,第3工程>
次に、図6Cを用いて、多負荷と1次判定された場合の、第2,第3工程のフローチャートを説明する。なお、基本的な処理は図6Bと共通するため、図6Cは簡略説明する。
調理容器43内の食材が多負荷と1次判定された場合、第2工程では、第2工程電力W23(例えば、900W)で第2工程時間t2(例えば、180秒間)だけ加熱調理して(S53)、単位時間当たりの温度勾配αを算出する(S63)。そして、この温度勾配αを基準勾配α3と比較し、食材の負荷量を2次判定する(S73)。
α=α3であれば、食材が冷蔵サンマ4尾以下相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W23と同等のW33b(例えば、900W)に設定する(S83b)。α3<αであれば、食材が冷蔵サンマ3尾相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W23より低いW33a(例えば、700W)に設定する(S83a)。α<α3であれば、食材が冷蔵サンマ5尾以上相当の負荷量と考えられるため、第3工程電力W3を第2工程電力W23より高いW33c(例えば、1100W)に設定する(S83c)。
第3工程のステップS93a~S93cでは、第2工程で設定した第3工程電力W3で、第3工程時間t3だけ加熱した後、自動調理を終了する。
なお、第2工程のステップS71、S72、S73では、算出した温度勾配αを基準勾配と比較することで負荷量を2次判定したが、ステップS71、S72、S73でも、第1工程と同様に、到達時間tと基準時間を比較することで負荷量を2次判定しても良い。
<自動調理の具体的な手順>
本実施例は以上の構成によりなるもので、次に自動調理時のより具体的な動作について、図1、図2、及び、図6Aから図6Cを使用して説明する。
まず、ユーザは、加熱調理器2に付属する調理ブックの記載に従って、調理容器43に魚や肉などの食材を載置する。次に、ユーザは、調理容器43をホルダ41cに載置した後、ドア41を閉めて、調理容器43を調理庫42に格納する。さらに、ユーザは、前面操作部5aの自動調理から魚丸焼き等のメニューを選択して制御部37に自動調理メニューを設定した後、自動調理の開始を前面操作部5aから入力する。
(1次判定で適負荷と判定される例)
まず、第1工程では、第1工程電力W1(700W)で加熱し、調理容器43の温度が判定温度Tthに到達する時間tが、基準時間t1(360秒)と等しい360秒であれば、食材の負荷量を冷蔵サンマ3尾相当の適負荷と判定する。この場合、第2工程電力W2を第1工程電力W1と同等の700Wに設定し、図6Bの第2工程に移行する。
図6Bの第2工程では、第2工程電力W2(700W)で加熱し、第2工程時間t2(180秒間)の加熱中に温度検出器44の検出温度の温度勾配αを算出する。そして、温度勾配αが基準勾配α2と同じ場合は、負荷量をサンマ3尾相当と再判定し、第3工程電力W3を第2工程電力と同等の700Wに設定し、第3工程に移行する。第3工程は、700Wで、第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α2より小さい(α<α2)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が大きいと温度勾配αが小さくなるため、負荷量をサンマ4尾以上相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程のW2(700W)より高い900Wに設定する。第3工程は、900Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α2より大きい(α2<α)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が小さいと温度勾配αが大きくなるため、負荷量をサンマ2尾以下相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程のW2(700W)より低い500Wに設定する。第3工程では、500Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
本実施例の自動調理は両面焼きを想定しているため、サンマを裏返す必要はない。しかし、片面焼きの場合は、例えば第2工程終了後にサンマを裏返すことになる。第2工程の負荷量を時間に基づいて判定した場合、第2工程終了までの時間が変動することになる。この場合、ユーザは裏返しタイミングが訪れるまで注意を払う必要がある。しかし、第2工程で温度勾配に基づいて負荷量判定することで第2工程終了までの時間は固定されるため、ユーザはサンマを裏返すタイミングを事前に把握することができ、他の調理に注意を払うことができる。
(第1次判定で少負荷と判定される例)
まず、第1工程では、第1工程電力W1(700W)で加熱し、調理容器43の温度が判定温度Tthに到達する時間tが、基準時間t1(360秒)より十分短い、例えば、300秒であれば、調理庫42の温度や食材の温度が高いなどの状況が考えられるため、実際の食材量によらず、負荷量をサンマ2尾以下相当の少負荷と判定する。負荷量をサンマ2尾以下相当と1次判定したので、図5では、第2工程電力W2を第1工程電力W1(700W)よりも低い500Wに設定し、図6Aの第2工程に移行する。
図6Aの第2工程では、第2工程電力W2(500W)で加熱し、第2工程時間t2(180秒間)の加熱中に温度検出器44の検出温度の温度勾配αを算出する。そして、温度勾配αが基準勾配α1と同じ場合は、負荷量をサンマ2尾相当と再判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2と同等の500Wに設定し、第3工程に移行する。第3工程は、500Wで、第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α1より小さい(α<α1)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が大きいと温度勾配αが小さくなるため、負荷量をサンマ3尾以上相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2(500W)より高い700Wに設定する。第3工程は、700Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α1より大きい(α1<α)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が小さいと温度勾配αが大きくなるため、負荷量をサンマ1尾相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2(500W)より低い300Wに設定する。第3工程では、300Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
(1次判定で多負荷と判定される例)
まず、第1工程では、第1工程電力W1(700W)で加熱し、調理容器43の温度が判定温度Tthに到達する時間tが、基準時間t1(360秒)より十分長い、例えば、420秒であれば、調理庫42の温度や食材の温度が低いなどの状況が考えられるため、実際の食材量によらず、負荷量をサンマ4尾以上相当の多負荷と判定する。負荷量をサンマ4尾以上相当と1次判定したので、図5では、第2工程電力W2を第1工程電力W1(700W)よりも高い900Wに設定し、図6Cの第2工程に移行する。
図6Cの第2工程では、第2工程電力W2(900W)で加熱し、第2工程時間t2(180秒間)の加熱中に温度検出器44の検出温度の変化量を検出する。そして、温度勾配αが基準勾配α3と同じ場合は、負荷量をサンマ4尾相当と再判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2と同等の900Wに設定し、第3工程に移行する。第3工程は、900Wで、第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α3より小さい(α3>α)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が大きいと温度勾配αが小さくなるため、負荷量をサンマ5尾以上相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2(900W)より高い1100Wに設定する。第3工程は、1100Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
次に、第2工程の温度勾配αが基準勾配α3より大きい(α3<α)と判定した場合の第3工程を説明する。食材の負荷量が小さいと温度勾配αが大きくなるため、負荷量をサンマ3尾以下相当と判定し、第3工程電力W3を第2工程電力W2(900W)より低い700Wに設定する。第3工程では、700Wで第3工程時間t3(500秒間)焼成し、サンマを仕上げる。
以上で説明した本実施例によれば、自動調理開始時のグリル庫内温度や食材初期温度に関わらず、庫内温度や食材温度が安定する第2工程で食材負荷量を判定するため、負荷量判定が正しく実施できることから食材負荷に応じた加熱出力で食材を加熱して調理を仕上げることができる。
1 システムキッチン
2 加熱調理器
3 電磁調理ユニット
31 プレート
31a 上面操作部
31b 上面表示部
31c 排気口
32 加熱コイル
33 インバータ回路
4 グリルユニット
41 ドア
41a ハンドル
41b スライドレール
41c ホルダ
42 調理庫
42a 上ヒータ
42b 下ヒータ
43 調理容器
44 温度検出器
5 前面操作ユニット
5a 前面操作部
5b 前面表示部
61 商用電源
62 制御装置
62a タイマー
63 報知部
64 記憶部
65 ヒータ制御回路
65a 上ヒータ制御回路
65b 下ヒータ制御回路

Claims (3)

  1. 開口を有する調理庫と、
    前記開口を塞ぐドアと、
    前記調理庫に設けられる加熱部と、
    前記調理庫内の温度を検出する温度検出器と、
    前記調理庫内の被加熱物の自動調理メニューを設定する操作部と、
    前記温度検出器の検出温度に基づいて温度勾配を算出する温度勾配算出部と、
    前記加熱部に供給する電力を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、設定された自動調理メニューを、第1工程、第2工程、第3工程の順に実行する場合、
    前記第1工程では、前記自動調理メニューに応じた第1工程電力を前記加熱部に供給するとともに、前記温度検出器で検出した温度が判定温度に到達する時間に基づいて、第2工程電力を決定し、
    前記第2工程では、前記第2工程電力を前記加熱部に供給するとともに、第2工程で算出された温度勾配に基づいて、第3工程電力を決定し、
    前記第3工程では、前記第3工程電力を前記加熱部に供給することを特徴とする、加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記温度検出器は、前記被加熱物を収納した調理容器の温度を検出することを特徴とする、加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記第1工程では、前記温度検出器で検出した温度が判定温度に到達する時間に基づいて、前記被加熱物の負荷量を1次判定し、
    前記第2工程では、第2工程で算出された温度勾配に基づいて、前記被加熱物の負荷量を2次判定することを特徴とする、加熱調理器。
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