JP2023069353A - 椅子 - Google Patents

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JP2023069353A
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Yoichiro Oda
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Abstract

【課題】倒伏状態にある背凭れ等の荷重受け機能部を起立させて容易に使用可能な状態にすることができる椅子を提供する。【解決手段】椅子は、支持構造体と、倒伏状態と起立状態とに切り換え可能な荷重受け機能部とを備える。荷重受け機能部は、荷重受け本体部、軸部、被係止部を備える。支持構造体は、ストッパ部を備える。ストッパ部は、被係止部が倒伏対応位置にあるときに、被係止部の倒伏対応位置から起立対応位置への変位を許容する第1位置と、被係止部が起立対応位置にあるときに、被係止部の回動軌道上に位置して、被係止部の起立対応位置から倒伏対応位置への変位を規制する第2位置と、の間で変位可能とされている。ストッパ部は、第1位置にある状態において、第2位置方向に付勢されるとともに、被係止部によって第2位置への変位を規制され、被係止部の起立対応位置への回動変位によって第2位置への変位規制を解除される。【選択図】図6

Description

本発明は、椅子に関するものである。
事務用等として用いられる椅子として、座体の下方に取り付けられる支基に背凭れの下端が回動可能に支持されるものがある。この種の椅子は、背凭れが座体の後部から上方に起立するため、店舗や工場の保管庫に収納する際や搬送時等に全体が嵩張り、収納効率が悪化し易い。
この対策として、ユーザーが実際に使用する前の保管時や搬送時等に、背凭れ(荷重受け機能部)を倒伏状態(例えば、背凭れを座面に近接するように倒した状態)にできるようにした椅子が案出されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の椅子は、背凭れの下端の軸部が座体の下方の支基に回動可能に支持されている。背凭れは、背凭れ本体部(着座者の背部が当接する部分)が座体の座面に近接するように倒伏する倒伏状態と、背凭れ本体部が座面の後部から上方に起立する起立状態とに切り換え可能とされている。背凭れの下端の軸部には、当該軸部と一体回転可能に被係止部が設けられ、支基内には、被係止部と当接可能なストッパ部材が設けられている。ストッパ部材は、背凭れ側の被係止部の回動軌道と交わる位置と、被係止部の回動軌道から退避する位置との間で変位可能とされている。また、ストッパ部材は、被係止部の回動軌道と交わる位置において、ねじによって位置固定可能とされている。
この特許文献1に記載の椅子は、保管時や搬送時等には、背凭れが倒伏状態にされ、かつ、その状態でストッパ部材が被係止部の回動軌道から退避する位置に配置されている。そして、ユーザーが実際に椅子を組み立てて使用する場合には、背凭れを倒伏状態から起立状態に操作する。このとき、ストッパ部材は、背凭れの被係止部の回動軌道から退避する位置に配置されているため、背凭れの起立動作が可能になる。ユーザーは、この状態においてストッパ部材を被係止部の回動軌道と交わる位置まで変位させてねじ固定する。これにより、背凭れの倒伏方向の回動変位がストッパ部材によって規制され、背凭れが起立状態に維持される。
特開2007-275363号公報
しかし、特許文献1に記載の椅子は、組み立て時に、背凭れを倒伏状態から起立状態に切り換えた後に人がストッパ部材を被係止部の回動軌道と交わる位置まで変位させ、その状態でストッパ部材をねじによって位置固定する必要がある。このため、背凭れを使用可能な状態にするための作業が煩雑になり、この点の改善が望まれている。
そこで本発明は、倒伏状態にある背凭れ等の荷重受け機能部を起立させて容易に使用可能な状態にすることができる椅子を提供しようとするものである。
本発明に係る椅子は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る椅子は、支持構造体と、前記支持構造体に回動可能に支持され、倒伏状態と起立状態とに切り換え可能な荷重受け機能部と、を備え、前記荷重受け機能部は、着座者の荷重を受け止める荷重受け本体部と、前記荷重受け本体部と一体に回動し前記支持構造体に回動可能に支持される軸部と、前記軸部と一体に回動する被係止部と、を備え、前記支持構造体は、前記荷重受け本体部が前記倒伏状態のときの前記被係止部の回動位置を倒伏対応位置とし、前記荷重受け本体部が前記起立状態のときの前記被係止部の回動位置を起立対応位置とした場合に、前記被係止部が前記倒伏対応位置にあるときに、前記被係止部の前記倒伏対応位置から前記起立対応位置への変位を許容する第1位置と、前記被係止部が前記起立対応位置にあるときに、前記被係止部の回動軌道上に位置して、前記被係止部の前記起立対応位置から前記倒伏対応位置への変位を規制する第2位置と、の間で変位可能に設けられたストッパ部を備え、前記ストッパ部は、前記第1位置にある状態において、前記第2位置方向に付勢されるとともに、前記被係止部によって前記第2位置への変位を規制され、前記被係止部の前記起立対応位置への回動変位によって前記第2位置への変位規制を解除されることを特徴とする。
上記の構成により、荷重受け機能部が倒伏状態であるときには、荷重受け機能部の被係止部は倒伏対応位置に位置されている。このとき、支持構造体側のストッパ部は、第1位置にあり、第2位置方向に付勢された状態で被係止部によって第2位置への変位を規制されている。この状態から荷重受け機能部が起立状態にされると、荷重受け機能部の被係止部が起立対応位置まで回動変位する。これにより、被係止部によるストッパ部の第2位置への変位規制が解除される。この結果、ストッパ部が当該ストッパ部に作用する付勢力によって第2位置まで変位し、被係止部の倒伏対応位置方向への変位(荷重受け機能部の倒伏方向への変位)をストッパ部が規制するようなる。
したがって、本構成を採用する椅子では、倒伏状態にある荷重受け機能部を起立方向に回動操作されるだけで、作業者が他の特別な操作を行うことなく荷重受け機能部を起立状態に維持することが可能になる。
前記ストッパ部は、前記支持構造体に回動可能に支持されるとともに、前記第1位置にある状態において、自重による回動付勢力が機能する傾斜姿勢で前記被係止部に当接して、前記第2位置への回動変位を規制され、前記被係止部の前記起立対応位置への回動変位によって前記第2位置への変位規制を解除されるようにしても良い。
この場合、支持構造体に回動可能に支持されたストッパ部が、第1位置にあるときに傾斜姿勢で被係止部に当接することにより、被係止部によって自重による第2位置への回動を規制されている。そして、荷重受け機能部の起立操作に伴う被係止部の回動を契機として、ストッパ部が自重によって第2位置まで変位する。このため、専用の付勢部材を設けることなく、荷重受け機能部の起立操作後の荷重受け機能部の倒伏方向への戻りを規制することができる。したがって、本構成を採用した場合には、椅子全体の構造の簡素化と、それに伴う小型・軽量化を図ることができる。
前記荷重受け機能部は、着座者の背部を支える背凭れであり、前記支持構造体には、前記背凭れに作用する後方荷重を受け止めるクッションユニットが支持され、前記被係止部は、前記第2位置を超えて前記第1位置から離反する方向に変位するときに、前記クッションユニットに荷重伝達可能に係合するようにしても良い。
この場合、背凭れの後方荷重を受け止めるクッションユニットが支持構造体側に支持され、椅子の組み立て時に背凭れを起立状態にしたときに、背凭れ側の被係止部がクッションユニットに荷重伝達可能に係合するようになる。このため、クッションユニットを背凭れの軸部に組み込む場合に比較して、背凭れの軸部の構造を簡素化することできる。また、本構成を採用した場合、背凭れとクッションユニットの連係を、背凭れの倒伏方向への戻りを規制する被係止部を利用して行うことができるため、部品点数の削減を図ることができる。
本発明に係る椅子は、倒伏状態にある荷重受け機能部が起立方向に回動操作されると、被係止部によるストッパ部の第2位置への変位規制が解除されて、ストッパ部が当該ストッパ部に作用する付勢力によって自動的に第2位置まで変位する。このため、倒伏状態にある荷重受け機能部を起立方向に回動操作する簡単な操作により、荷重受け機能部の倒伏方向への変位を規制することが可能になる。したがって、本発明に係る椅子を採用した場合には、倒伏状態にある荷重受け機能部を起立させて容易に使用可能な状態にすることができる。
本発明の実施形態の椅子の背凭れを起立させた状態の斜視図である。 本発明の実施形態の椅子の背凭れを倒伏させた状態の斜視図である。 本発明の実施形態の椅子から一部の部品を取り外し、椅子を下方から見た斜視図である。 本発明の実施形態の椅子の座を取り外した斜視図である。 本発明の実施形態の椅子から一部の部品を取り外し、椅子の一部を下方から見た下面図である。 本発明の実施形態の背凭れが倒伏状態にあるときにおける切換機構の斜視図である。 図5のVII-VII線に沿う断面図である。 図5のVIII-VIII線に沿う断面図である。 本発明の実施形態の背凭れが起立状態にあるときにおける切換機構の斜視図である。 本発明の実施形態の背凭れが起立状態にあるときにおける図7に対応する断面図である。 本発明の実施形態の背凭れが起立状態にあるときにおける図8に対応する断面図である。 本発明の実施形態の背凭れが起立状態にあるときにおける図5のXII矢視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、椅子1に正規姿勢で着座した人の前方を「前」、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。また、「上」,「下」と「左」,「右」については、椅子1に正規姿勢で着座した着座者の上方を「上」、それと逆側を「下」と呼び、椅子に正規姿勢で着座した人の左側方を「左」と呼ぶものとする。また、図中矢印FRは前方を指し、矢印UPは上方を指し、矢印LHは左側方を指している。
図1は、本実施形態に係る椅子1を左前上方から見た図である。
本実施形態に係る椅子1は、フロア上に載置される脚部10と、脚部10の上端に設置される支基11(図3参照)と、支基11の上部に取り付けられて着座着の臀部を支持する座12と、座12の後部から上方に起立して着座者の背部を支持する背凭れ13と、を備えている。背凭れ13は、支基11に回動可能に支持されている。背凭れ13は、着座者の背部の荷重を直接受け止める背受け部材20を有する。本実施形態に係る椅子1は、背受け部材20が座12の後部から上方に起立する起立状態と、背受け部材20が前方に倒伏した倒伏状態とに切り換え可能とされている。ただし、椅子1は、ユーザーが使用するときには起立状態となるように組み立てられ、組み立て前の搬送時や保管時には倒伏状態とされている。
なお、本実施形態では、脚部10と支基11が支持構造体を構成している。また、背凭れ13は、着座者の荷重を受け止める荷重受け機能部を構成し、背受け部材20は、荷重受け本体部を構成している。
図2は、倒伏状態にある椅子1を左前上方から見た図である。また、図3は、座12と支基11の下方を覆う下部カバー21(図4参照)を取り外した椅子1を前下方から見た図である。
脚部10は、キャスター14a付きの多岐脚14と、多岐脚14の中央部より起立して昇降機構であるガススプリングを内蔵する脚柱15と、を備え、脚柱15の上端部に支基11が取り付けられている。本実施形態に係る椅子1は、多岐脚14の下端のキャスター14aをフロア上で転動させることにより、フロア上を自由に移動できるようなっている。ただし、多岐脚14の下端には必ずしもキャスター14aを設けなくても良い。
なお、図中の符号16は、脚柱15の昇降高さを調整するための操作レバーである。
図4は、座12を取り外した椅子1を左前上方から見た図である。
図3,図4に示すように、支基11は、下方側に開口する横長の(左右方向に長い)ボックス形状に形成されている。横長の支基11の幅方向(左右方向)の中央には、脚柱15の上端部が連結される脚連結部22が設けられている。また、支基11の幅方向の両側部には、前後方向に長く延び下方に開口する凹状部23が設けられている。左右の各凹状部23は、支基11の外殻の上壁11uと、外側側壁11sと、外側側壁11sから幅方向内側に所定距離離間して配置された内側側壁24と、支基11の外殻の前壁11f及び後壁11rと、に囲まれて形成されている。内側側壁24の前後の端部は前壁11fと後壁11rとに連結されている。
左右の各凹状部23には、着座者の背部から背凭れ13に作用する後方荷重を弾性的に支持するためのクッションユニット30と、背凭れ13を倒伏状態と起立状態とに切り換えるための切換機構40の一部と、が収容されている。
また、支基11の左右の凹状部23の一部は、図4に示すように、支基11の上壁11uの中央領域に対して上方に膨出している。以下、凹状部23のうちの、支基11の上壁11uの中央領域に対して上方に膨出する部分を膨出部23eと呼ぶ。支基11の上壁11uの上面の略中央には、下方に凹状に窪む窪み部25が形成されている。窪み部25内には、脚柱15の上端部から上方に突出した昇降調整部26と、昇降調整部26を押し下げ操作するための操作レバー16の基端部16bが収容されている。
座12は、硬質樹脂によって形成された上面視が略矩形状の座フレーム12A(図3参照)と、座フレーム12Aの上部に配置されるクッション部材19(図8参照)と、クッション部材19の上面側と座フレーム12Aの外周域を覆う表皮材21Bと、を備えている。支基11は、座フレーム12Aの下面の前後方向の中央領域にねじ止め等によって一体に取り付けられている。
背凭れ13は、背受け部材20と、背受け部材20を支持する正面視が略U字状の背凭れフレーム27と、背凭れフレーム27の左右の端部に夫々設けられた一対の軸部28と、を備えている。左右の各軸部28は、図4に示すように、軸心oが椅子幅方向(左右方向)に沿って略水平に延びている。左右の各軸部28は、座12の下方において、支基11の後部寄りの左右の側部に回動可能に支持されている。
背受け部材20は、正面視が横長の略楕円形状に形成され、椅子幅方向の中央領域が着座者の背中を包み込むように湾曲して形成されている。背受け部材20は、略U字状の背凭れフレーム27の中央領域に固定されている。背凭れフレーム27の左右の端部には、椅子幅方向の内側に向く短軸円柱状のボス部29が一体に形成されている。左右の各軸部28は、背凭れフレーム27の左右の対応するボス部29に同軸に固定されている。各軸部28は、左右の対応するボス部29に一体回転可能に固定されている。
図5は、下部カバー21を取り外した椅子1の右側の一部を下方から見た図である。図5では、背凭れ13は倒伏状態とされている。図6は、背凭れ13が倒伏状態にあるときにおける切換機構40の斜視図である。また、図7は、図5のVII-VII線に沿う断面図であり、図8は、図5のVIII-VIII線に沿う断面図である。
支基11の左右の凹状部23と、その内部に収容されるクッションユニット30及び切換機構40は、左右でいずれも同様の構造とされている。背凭れ13の左右の各軸部28は、左右の対応する凹状部23の外側側壁11sと内側側壁24を貫通し、その状態で外側側壁11sと内側側壁24に回動可能に支持されている。軸部28は、図6に示すように、外側側壁11sと内側側壁24の図示しない各貫通孔に摺動自在に支持される円柱状の一対のガイド部28a(被支持部)と、一対のガイド部28aの間を連結する角柱状の連結部28bと、を有する。連結部28bには、被係止部であるレバー片41が取り付けられている。レバー片41は、短冊状の所定厚みの板材によって構成されている。レバー片41の長手方向の一端側(以下、「基部側」と言う。)には、連結部28bが板厚方向で圧入固定される方形状の連結孔41aが形成されている。レバー片41の長手方向の他端側(以下、「先端部側」と言う。)には、短尺方向の一側に開口する略U字状の切欠き溝41bが形成されている。
切換機構40は、被係止部であるレバー片41と、ストッパ部である後述するストッパ片45とを主な構成要素として構成されている。
レバー片41は、基部側が軸部28の連結部28bに圧入固定されることにより、軸部28と一体回転可能とされている。また、レバー片41は、軸部28が一対のガイド部28aで凹状部23の外側側壁11sと内側側壁24とに支持された状態において、凹状部23の内側に配置されている。レバー片41は、図7において実線で示す初期回動位置と、図7において鎖線で示す使用時回動位置との間で回動可能とされている。初期回動位置は、背凭れ13が倒伏状態のときのレバー片41の回動位置である。初期回動位置は、レバー片41(被係止部)の倒伏対応位置である。以下、初期回動位置のことを「倒伏対応位置」と呼ぶ。また、使用時回動位置は、背凭れ13が起立状態のときのレバー片41の回動位置である。使用時回動位置は、レバー片41(被係止部)の起立対応位置である。以下、使用時回動位置のことを「起立対応位置」と呼ぶ。
倒伏対応位置では、レバー片41は先端部側が椅子後方を向くに略水平姿勢となる。これに対し、起立対応位置では、レバー片41は先端部側が鉛直下方を向く姿勢となる。
図5に示すように、凹状部23の内側側壁24の後部寄り部分には、下方側に向かって開口する切欠き部42が設けられている。切欠き部42は、背凭れ13の軸部28の配置位置よりも僅かに後方位置に形成されている。支基11の上壁11uの下面のうちの、切欠き部42の椅子幅方向内側位置には、台座部材43がねじ止め等によって固定されている。
台座部材43は、略コ字状の断面が椅子幅方向に連続する概略形状とされている。以下、台座部材43については、略コ字形状の断面が延びる方向を「長手方向」と呼ぶ。また、略コ字形状の開口側と逆側に位置される壁を「頂部壁43t」と呼ぶ。台座部材43は、長手方向の一端面が内側側壁24に当接するようにして、頂部壁43tが支基11の上壁11uに固定されている。
台座部材43は、図6に示すように、長手方向の一端側の上部(頂部壁43tと前後の側壁の上部)が切り欠かれ、前後の側壁の上部の切欠き部分が軸支持部43hとされている。軸支持部43hには、後述するストッパ片45が回動可能に支持されている。
ストッパ片45は、図6に示すように、角柱状のストッパ本体部45aと、ストッパ本体部45aの長手方向の中心位置よりも一方に偏った位置の上面から外側に半円状に膨出する膨出部45bと、膨出部45bの円弧中心位置から前方側と後方側に突出する支持軸45cと、を備えている。膨出部45bは、半円状の断面が前後方向に延びている。以下、ストッパ本体部45aのうちの、膨出部45bを挟んで長手方向の延び長さの長い側の端部を「操作端45ao」と呼び、長手方向の延び長さの短い側の端部を「規制端45ar」と呼ぶ。
ストッパ本体部45aと膨出部45bの前後幅は、台座部材43の前壁と後壁の離間幅よりも狭くなっている。ストッパ片45は、膨出部45bとストッパ本体部45aの規制端45ar側が台座部材43の前壁と後壁の間に収容され、その状態で支持軸45cが台座部材43の軸支持部43hに回動可能に支持されている。ストッパ片45は、膨出部45bが台座部材43の前壁と後壁に当接することにより、前後方向の変位を規制される。
図9は、背凭れ13が起立状態にあるときにおける切換機構40の斜視図である。また、図10は、背凭れ13が起立状態にあるときにおける図7と同様の断面図であり、図11は、背凭れ13が起立状態にあるときにおける図8と同様の断面図である。
ストッパ片45は、支持軸45cを中心として、図6~図8で示す第1位置と、図9~図11で示す第2位置と、の間で回動変位可能とされている。第1位置は、ストッパ本体部45aの操作端45ao側が上方に向かって椅子幅方向外側に所定角度で傾斜する回動位置である。第2位置は、ストッパ本体部45aが略水平になる回動位置である。
ここで、ストッパ片45の支持軸45cは、ストッパ本体部45aの長手方向の中心位置よりも規制端45ar側に偏った位置に配置されている。このため、ストッパ本体部45aが傾斜姿勢で第1位置にあるときには、図8に示すように、ストッパ本体部45aの重心Gが支持軸45cよりも上方側で、かつ、椅子幅方向外側に位置されている。このことから、第1位置にあるストッパ片45には、自重が第2位置に向かう方向の付勢力として作用する。
ストッパ片45は、支持軸45cを中心としたストッパ本体部45aの回動軌道が、背凭れ13の軸部28を中心したレバー片41の回動軌道と凹状部23内で交わるように配置されている。ストッパ本体部45aの操作端45ao側は、内側側壁24の切欠き部42(図5参照)を通して第1位置から第2位置方向に変位する。
ストッパ片45は、背凭れ13が倒伏状態でレバー片41が倒伏対応位置にあるときには、第1位置において、ストッパ本体部45aの操作端45aoが水平姿勢のレバー片41の平坦な側面に当接する。これにより、自重によるストッパ片45の回動が規制され、ストッパ片45が第1回動位置に維持される。このとき、レバー片41側は、平坦な側面にストッパ片45の操作端45aoが弱い力(自重)で当接しているだけであるため、レバー片41の倒伏対応位置から起立対応位置への回動変位はストッパ片45によって規制されない(回動変位は許容される)。したがって、ストッパ片45が第1回動位置にあるときには、倒伏対応位置にあるレバー片41の起立対応位置への変位が許容され、その結果、背凭れ13の倒伏状態から起立状態への操作が可能になる。
なお、第1位置にあるストッパ片45の第2位置と逆向きの回転変位は、図8に示す支基11の膨出部23eの内壁によって規制される。
図9~図11に示すように、倒伏状態にある背凭れ13が起立状態に操作されると、背凭れ13側のレバー片41が倒伏対応位置から起立対応位置に向かって回動変位する。これにより、ストッパ片45は、操作端45aoが鉛直下方に向く位置まで回動し、レバー片41によるストッパ片45の回動規制は解除される。この結果、ストッパ片45のストッパ本体部45aは、第1位置から第2位置に回動変位し、略水平姿勢に維持される。このとき、ストッパ本体部45aの操作端45ao側は、鉛直下方を向いたレバー片41の先端部側の後面に当接、若しくは、近接した状態で停止する。ストッパ本体部45aは、レバー片41の下端後方側において、レバー片41の回動軌道上に位置される。これにより、レバー片41の起立対応位置から倒伏対応位置方向への回動がストッパ片45によって規制される。この結果、背凭れ13は起立状態のまま維持されることになる。
なお、第2回動位置まで回動変位したストッパ片45は、ストッパ本体部45aの規制端45arが、台座部材43の頂部壁43tの下面に当接することにより、略水平姿勢を超える過剰な回転を規制される。また、第2回動位置まで回動変位したストッパ片45の後部には、凹状部23に設けられた壁が近接して位置されている。このため、レバー片41からストッパ片45に倒伏対応位置方向に向かう過大な荷重が作用した場合には、ストッパ片45の後面が凹状部23の壁に当接することにより、レバー片41の倒伏対応位置への変位(背凭れ13の倒伏方向への変位)が確実に規制される。
図12は、背凭れ13が起立状態にあるときにおける図5のXII矢視図である。
図5,図7,図12に示すように、クッションユニット30は、支基11の凹状部23内の軸部28よりも下方位置に配置されている。クッションユニット30は、弾性部材であるコイルばね32と、コイルばね32の内側に配置されるガイド軸31と、ガイド軸31の前部側に摺動自在に装着される第1ばね座ブロック33と、ガイド軸31の後部側に摺動自在に装着される第2ばね座ブロック34と、を備えている。
第1ばね座ブロック33は、ガイド軸31の前端部が一端側から内部に挿入される案内筒33aと、案内筒33aの他端側に一体に設けられたばね受けフランジ33fと、ばね受けフランジ33fから前方側に突出する一対の軸支持壁33bと、一対の軸支持壁33bに支軸される前部軸33cと、を有する。案内筒33aは、内部にガイド軸31の一端部が挿入された状態で、ガイド軸31とともにコイルばね32の内側に挿入される。ばね受けフランジ33fは、コイルばね32の前側の端面に当接し、コイルばね32の反力を受け止める。また、一対の軸支持壁33bに支持される前部軸33cは、案内筒33aの軸心方向と直交する椅子幅方向に延びている。前部軸33cの両側の端部は、支基11の凹状部23の左右の壁(内側側壁24及び外側側壁11s)の前端部領域に回動可能に支持されている。
第2ばね座ブロック34は、ガイド軸31の後端部が一端側から内部に挿入される案内筒34aと、案内筒34aの他端側に一体に設けられたばね受けフランジ34fと、ばね受けフランジ34fから後方側に突出する一対の軸支持壁34bと、一対の軸支持壁34bに支軸される後部軸34cと、を有する。第2ばね座ブロック34の案内筒34a、ばね受けフランジ34f、軸支持壁34b、及び、後部軸34cは、前後の向きが逆なだけで第1ばね座ブロック33の案内筒33a、ばね受けフランジ33f、軸支持壁33b、及び、前部軸33cとほぼ同様の構造と機能とされている。
ただし、後部軸34cの両側の端部は、凹状部23の左右の壁(内側側壁24及び外側側壁11s)の後部領域に滑動軸受35を介して回動可能、かつ前後摺動可能に支持されている。滑動軸受35を介した後部軸34cの支持位置は、図12に示すように、凹状部23の左右の壁のうちの背凭れ13の軸部28の支持位置のほぼ直下位置とされている。クッションユニット30は、前部軸33c側の前端部が固定端とされ、後部軸34c側の後端部が自由端とされている。クッションユニット30の後端部(後部軸34c)は、滑動軸受35の長孔状の軸受孔35a(図12参照)の範囲で前後方向に移動可能とされている。軸受孔35aは、背凭れ13の軸部28の支持位置(軸心o)を中心とした円弧形状に形成されている。
後部軸34cは、クッションユニット30が凹状部23に組付けられた初期状態では、軸受孔35aの後端部から前方に僅かに離間した位置に位置されている。この状態から後部軸34cに前方に向かう荷重が作用すると、第2ばね座ブロック33を介してコイルばね32が圧縮されるようになる。
ところで、背凭れ13が起立状態に操作され、それに伴ってレバー片41が前述のように第2位置(レバー片41の先端部が鉛直下方を向く位置)まで回動変位すると、レバー片41に形成された切欠き溝41b内にクッションユニット30の後部軸34cが挿入されることになる。このとき、切欠き溝41bの底部が後部軸34cの外周面に当接すると、レバー片41を通してクッションユニット30に背凭れ13の後方荷重が入力可能となる。したがって、背凭れ13の起立操作を契機として背凭れ13が切換機構40によって起立状態に切り換えられると、背凭れ13に作用する後方荷重がクッションユニット30によって吸収されるようになる。また、背凭れ13が初期起立位置を超えて後方変位(後方傾斜)したときには、クッションユニット30の弾発力が背凭れ13を初期起立位置に復帰させる。
以上のように、本実施形態の椅子1は、倒伏状態にある背凭れ13が起立方向に回動操作されると、切換機構40のレバー片41(被係止部)によるストッパ片45の第2位置への変位規制が解除され、ストッパ片45が自重による付勢力によって自動的に第2位置まで回動変位する。この結果、ストッパ片45のストッパ本体部45aがレバー片41の下端の後方位置で停止し、レバー片41の倒伏対応位置方向への変位がストッパ本体部45aによって規制される。
このため、本実施形態の椅子1は、倒伏状態にある背凭れ13を起立方向に回動操作するだけで、作業者が他の特別な操作を行うことなく背凭れ13を起立状態に維持することができる。したがって、本実施形態の椅子1を採用した場合には、倒伏状態にある背凭れ13を起立させて容易に使用可能な状態にすることができる。
特に、本実施形態の椅子1は、ストッパ片45が支基11(支持構造体)に回動可能に支持され、そのストッパ片45が第1位置にある状態において、自重による回動付勢力が機能する傾斜姿勢でレバー片41(被係止部)に当接し、第2位置への回動変位を規制される構成とされている。そして、ストッパ片45は、レバー片41の起立対応位置への回動変位を契機として第2位置への変位規制を解除される構成とされている。このため、本実施形態の椅子1の場合、専用の付勢部材を設けることなく、背凭れ13の起立操作時に背凭れ13の倒伏方向への戻りを規制することができる。したがって、本実施形態の椅子1を採用した場合には、椅子1全体の構造の簡素化と、それに伴う小型・軽量化を図ることができる。
また、本実施形態の椅子1は、座12の下方の支基11に、背凭れ13に作用する後方荷重を受け止めるクッションユニット30が支持され、レバー片41が第2位置を超えて第1位置から離反する方向に回動変位するときに、レバー片41がクッションユニット30に荷重伝達可能に当接(係合)する構成とされている。本構成により、椅子1の組み立て時に背凭れ13を起立状態にしたときには、背凭れ13側のレバー片41がクッションユニット30に荷重伝達可能に係合するようになる。このため、本構成を採用した場合には、クッションユニットを背凭れ13の軸部28に組み込む場合に比較して、背凭れ13の軸部28の構造を簡素することできる。
また、本構成を採用した場合、背凭れ13とクッションユニット30の連係を、背凭れ13の倒伏方向への戻りを規制するレバー片41を利用して行うことができるため、部品点数の削減を図ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、上記の実施形態では、ストッパ部(ストッパ片45)が第1位置にあるときに、ストッパ部(ストッパ片45)の自重がストッパ部(ストッパ片45)を第2位置に変位させる付勢力として機能する構成とされている。しかし、この構成に限定されるものではなく、ストッパ部を第1位置から第2位置に向けて付勢する付勢部材を設けるようにしても良い。
また、上記の実施形態では、ストッパ部(ストッパ片45)が支持構造体(支基11)に回動可能に支持されているが、ストッパ部は支持構造体に直線的に進退自在に支持される構造であっても良い。
さらに、上記の実施形態では、荷重受け機能部の一例として背凭れを挙げているが、荷重受け機能部は背凭れに限定されない。荷重受け機能部は、例えば、肘掛けであっても良い。
1…椅子
10…脚部(支持構造体)
11…支基11(支持構造体)
13…背凭れ(荷重受け機能部)
20…背受け部材(荷重受け本体部)
28…軸部
30…クッションユニット
41…レバー片(被係止部)
45…ストッパ片(ストッパ部)

Claims (3)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に回動可能に支持され、倒伏状態と起立状態とに切り換え可能な荷重受け機能部と、を備え、
    前記荷重受け機能部は、
    着座者の荷重を受け止める荷重受け本体部と、
    前記荷重受け本体部と一体に回動し前記支持構造体に回動可能に支持される軸部と、
    前記軸部と一体に回動する被係止部と、を備え、
    前記支持構造体は、前記荷重受け本体部が前記倒伏状態のときの前記被係止部の回動位置を倒伏対応位置とし、前記荷重受け本体部が前記起立状態のときの前記被係止部の回動位置を起立対応位置とした場合に、前記被係止部が前記倒伏対応位置にあるときに、前記被係止部の前記倒伏対応位置から前記起立対応位置への変位を許容する第1位置と、前記被係止部が前記起立対応位置にあるときに、前記被係止部の回動軌道上に位置して、前記被係止部の前記起立対応位置から前記倒伏対応位置への変位を規制する第2位置と、の間で変位可能に設けられたストッパ部を備え、
    前記ストッパ部は、前記第1位置にある状態において、前記第2位置方向に付勢されるとともに、前記被係止部によって前記第2位置への変位を規制され、前記被係止部の前記起立対応位置への回動変位によって前記第2位置への変位規制を解除されることを特徴とする椅子。
  2. 前記ストッパ部は、前記支持構造体に回動可能に支持されるとともに、前記第1位置にある状態において、自重による回動付勢力が機能する傾斜姿勢で前記被係止部に当接して、前記第2位置への回動変位を規制され、前記被係止部の前記起立対応位置への回動変位によって前記第2位置への変位規制を解除されることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記荷重受け機能部は、着座者の背部を支える背凭れであり、
    前記支持構造体には、前記背凭れに作用する後方荷重を受け止めるクッションユニットが支持され、
    前記被係止部は、前記第2位置を超えて前記第1位置から離反する方向に変位するときに、前記クッションユニットに荷重伝達可能に係合することを特徴とする請求項1または2に記載の椅子。
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