JP2023068755A - 反応装置、反応システムおよび反応生成物製造方法 - Google Patents

反応装置、反応システムおよび反応生成物製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】所望の製品を効率よく製造する反応装置等を提供する。【解決手段】反応装置10において、キルン部100は、中心軸に沿って回転可能に延伸する筒部103と、筒部103の一端側から供給される原料を受け入れる原料供給口101と、筒部103の他端側に反応生成物を送出する送出口102と、を有する。温度制御装置110は、加熱装置または冷却装置を含み、原料供給口101と送出口102との間の中間領域におけるキルン部100の温度を制御する。反応補助装置は、一端側または他端側から筒部の中間領域に延伸する支持体において原料の反応を補助するための補助器を有する。補助器は、攪拌器、混合器、粉砕器、混練器、搬送器、流体噴射口、流体吸引口、およびスクレーパのうち少なくともいずれか1つを含む。【選択図】図1

Description

本発明は反応装置、反応システムおよび反応生成物製造方法に関する。
原料に対して所定の雰囲気を与えることにより所望の製品を連続的に製造するための反応装置が存在する。例えば一般には、ロータリーキルンと称される反応装置は、中心軸周りに回転する中空のキルン部を加熱し、このキルン部に材料を転動させながら通過させることにより所望の製品を製造する。また例えばローラーハースキルンと称される反応装置は、トンネル型のキルン部に原料やワークを通過させることにより所望の製品を製造する。またその他にも種々の反応装置が開発されている。
例えば特許文献1は、以下の反応装置について開示している。反応装置は、圧力反応容器となるスクリュフィーダ本体と、スクリュフィーダ本体内に触媒を導入する触媒供給部と、スクリュフィーダ本体内に低級炭化水素を導入する低級炭化水素供給部と、を有する。またこの反応装置は、生成したナノ炭素を移送するスクリュと、スクリュによって移送される触媒とナノ炭素を送出する固体送出部と、生成した水素をフィーダ本体外に送出する気体送出部と、を有する。
特開2006-290682号公報
所で、所定の機能を有する反応生成物を製造する場合には、例えば原料を高温に加熱し、さらにこれを攪拌したり、あるいは所定の雰囲気ガスなどの流体に接触させたりすることが望まれる。しかしながらこのような複数の外的刺激を原料に付与して好適に反応を生じさせるには、上述の技術を含む複数の装置を用いなければならず、所望の製品を効率よく製造することが困難だった。
本開示は、このような課題を解決するためになされたものであって、所望の製品を効率よく製造する反応装置等を提供するものである。
本開示にかかる反応装置は、キルン部、温度制御装置および反応補助装置を有する。キルン部は、中心軸に沿って回転可能に延伸する筒部と、筒部の一端側から供給される原料を受け入れる原料供給口と、筒部の他端側に反応生成物を送出する送出口と、を有する。温度制御装置は、加熱装置または冷却装置を含み、原料供給口と送出口との間の中間領域におけるキルン部の温度を制御する。反応補助装置は、一端側または他端側から筒部の中間領域に延伸する支持体において原料の反応を補助するための補助器を有する。補助器は、攪拌器、混合器、粉砕器、混練器、搬送器、流体噴射口、流体吸引口、およびスクレーパのうち少なくともいずれか1つを含む。
本開示にかかる反応生成物製造方法は、反応生成物を製造する使用者が以下の工程を実行する。使用者は、中心軸に沿って回転可能に延伸する筒部と、筒部の一端側から供給される原料を受け入れる原料供給口と、筒部の他端側に反応生成物を送出する送出口と、を有するキルン部を用意する。使用者は、原料供給口と送出口との間の中間領域におけるキルン部の温度を制御する。使用者は、流体供給口から原料を供給する。使用者は、キルン部を回転させることにより、原料を流体に接触させながら中心軸に平行な方向に沿って送出口へ搬送する。使用者は、中間領域において原料の反応を補助するために、原料の攪拌、原料の混合、原料の粉砕、原料の混練、原料の運搬、原料のスクレーピング、流体の噴射、流体の吸引、のうち少なくともいずれか1つを含む反応補助動作を行う。使用者は、送出口から反応生成物を送出する。
本開示によれば、所望の製品を効率よく製造する反応装置等を提供することができる。
実施の形態1にかかる反応装置の側面方向の断面図である。 実施の形態1にかかる反応装置の正面方向の第1断面図である。 実施の形態1にかかる反応装置の正面方向の第2断面図である。 反応装置が実行する処理のフローチャートである。 実施の形態2にかかる反応装置の側面方向の断面図である。 実施の形態5にかかる反応システムの構成図である。 実施の形態6にかかる反応システムの構成図である。 実施の形態7にかかる電池用材料製造システムの構成図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
図1を参照しながら、実施の形態1にかかる反応装置の主な構成について説明する。図1は、実施の形態1にかかる反応装置10の側面方向の断面図である。反応装置10は、原料に所定の物理的な刺激等の条件を与えることにより反応生成物を製造するための装置である。
原料や反応生成物の種類や状態は特に制限されないが、リチウムを成分の一つに含む金属酸化物や金属硫化物のような無機物であってもよいし、炭化水素のような有機物であってもよい。また、原料や反応生成物の形状や大きさは特に制限されないが、形状が塊状の場合の対角長さは、好ましくは0.1mm~50mmであり、さらに好ましくは1~20mmである。さらに、原料や反応生成物の形状が塊状の場合、対角長さの比率(アスペクト比)は、好ましくは1~10であり、さらに好ましくは1.3~1.8である。反応装置10は主な構成として、キルン部100、温度制御装置110、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130を有している。また反応装置10は上記構成に加えて、フィーダ140、キルンフット150、駆動装置160等を有している。
キルン部100は主な構成として、原料供給口101、送出口102および筒部103を有している。原料供給口101は、一端側に供給される原料R10を受け入れる。送出口102は、他端側に反応生成物R11を送出する。筒部103は、一端側に原料供給口101を有し他端側に送出口102を有する円筒状の部材であって、中心軸C10に沿って回転可能に延伸する。
キルン部100は受け入れる原料に対して室温から摂氏1500度の範囲における所定の温度を付与する。そのため、キルン部100、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130の主たる構成部材はこの温度に耐えうる部材により形成されている。すなわちキルン部100、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130を構成する部材は、例えば、アルミナやジルコニアなどの酸化物、炭化ケイ素や炭化チタンなどの炭化物、窒化ケイ素や窒化チタンなどの窒化物のようなセラミックス、または、結晶質グラファイトや繊維強化グラファイトのようなカーボンである。あるいはキルン部100、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130を構成する部材は、ニッケル、コバルト、クロム、モリブデン、タングステン、タンタル、チタン、鉄、銅、アルミニウム、ケイ素、ホウ素、炭素などの合金元素のうち少なくとも一つを成分に含む耐熱合金が採用され得る。
キルン部100は筒部103における供給口側が送出口側より高くなるように傾斜して設置されてもよい。図1に示すキルン部100は、筒部103の中心軸C10が水平方向に対して所定の角度θの傾斜を有している。これにより、キルン部100は、受け入れた所定の原料R10が筒部103の内壁に接触しながら中心軸C10に沿って送出口102へ搬送されるように構成されている。角度θは-90度から+90度の範囲から選択し得る。
なお、以降の説明において、相対的にキルン部100の原料供給口101に近い側を上流側と表現し、送出口102に近い側を下流側と表現する場合がある。すなわちキルン部100は、受け入れた所定の原料R10が上流側から下流側へ搬送されるように構成されている。
図1に示すキルン部100の原料供給口101には、軸受け104を介してフィーダ140が係合する。フィーダ140は、キルン部100における原料供給口101の側を回転可能に支持する。すなわちフィーダ140は、キルン部100を支持する支持部である。フィーダ140は上方に設けられた開口部である原料投入口141から原料R10を受け入れて、受け入れた原料R10を原料供給口101に案内する。さらにフィーダ140は第1反応補助装置120を支持する。
またキルン部100の送出口102には、軸受け104を介してキルンフット150が係合する。キルンフット150は送出口102の側を回転可能に支持する。すなわちキルンフット150はキルン部100を支持する支持部である。またキルンフット150は反応生成物出口151を有しており、送出口102から送出される反応生成物R11を反応生成物出口151から送出する。さらに、キルンフット150は、第2反応補助装置130を支持する。
温度制御装置110は、加熱装置または冷却装置を含み、キルン部100を加熱または冷却することによりキルン部100の温度を制御する。温度制御装置110は例えば室温から摂氏1500度程度の範囲の加熱を行う。温度制御装置110は、例えば原料供給口101と送出口102との間の中間領域における筒部103の周囲を囲むように加熱装置を有している。加熱装置は例えばシースヒータ、コイルヒータまたはセラミックヒータなどの温度制御可能な任意のヒータを含む。あるいは加熱装置は、ガスを燃焼して加熱した流体を循環させるものであってもよい。温度制御装置110は、キルン部100の温度を制御するための制御装置を含みうる。例えば温度制御装置110は、キルン部100の所定の位置に温度を監視するための温度計を有していてもよい。
第1反応補助装置120および第2反応補助装置130は、反応補助装置の実施態様の例である。反応補助装置は、キルン部100の一端側または他端側から筒部103の内側に延伸する支持体を有している。またこの支持体は、キルン部100の中間領域において原料の反応を補助するための補助器を有している。補助器は、攪拌器、混合器、粉砕器、混練器、搬送器(コンベヤ)、流体噴射口、流体吸引口、およびスクレーパのうち少なくともいずれか1つを含む。
第1反応補助装置120は、主な構成として第1支持体121およびストッパ122を有している。第1支持体121はフィーダ140に支持され、フィーダ140から筒部103に突出する梁状の構造体である。第1支持体121は筒部103の中間領域においてストッパ122を保持する。
図2を参照して第1反応補助装置120についてさらに説明する。図2は、実施の形態1にかかる反応装置の正面方向の第1断面図である。図2は、図1に示した断面II-IIを中心軸C10に平行な方向から観察した断面図である。
ストッパ122は中心軸C10に直交する面に平行な主面を有する円盤状の部材である。ストッパ122の外周部は、筒部103の内壁との間に原料R10が通過する程度の隙間を有している。またストッパ122は原料供給口101の側においてボール123を受け止める機能を担う。ボール123は、キルン部100のストッパ122よりも上流側に複数が配置され、筒部103の回転にしたがって自由に動く。またボール123はストッパ122を通過できない程度の直径を有している。
これにより第1反応補助装置120および複数のボール123は、キルン部100の内部の原料R10を粉砕するボールミルの機能を有している。つまり第1反応補助装置120は補助器として粉砕器を有する反応補助装置の一実施態様である。反応装置10は、第1反応補助装置120を有することにより、原料R10を粉砕して効率よく所望の反応を促すことができる。
図1に戻り説明を続ける。第2反応補助装置130は、第2支持体131およびスクレーパ132を有している。第2支持体131は、キルンフット150に支持され、キルンフット150から筒部103に突出する梁状の構造体である。第2支持体131は筒部103の中間領域の下流側において補助器であるスクレーパ132を有している。スクレーパ132は、キルン部100の中間領域において生成された反応生成物R11が筒部103の内壁に付着した場合に、これを剥ぎ取るために設けられている。
図3を併せて参照しながら第2反応補助装置130についてさらに説明する。図3は、実施の形態1にかかる反応装置の正面方向の第2断面図である。図3は、図1に示した断面III-IIIを中心軸C10に平行な方向から観察した断面図である。
スクレーパ132は第2支持体131から筒部103の内壁に向かって延伸する平板状の部材である。スクレーパ132は筒部103の内壁面に付着した反応生成物R11を剥ぎ取る(スクレーピングする)役割を担う。そのためスクレーパ132の先端部と筒部103の内壁との隙間は内壁に付着したこれらの物質を剥ぎ取ることができる程度の距離に設定されている。これにより筒部103の内壁に付着した反応生成物R11は、内壁から剥離し、送出口102に搬送される。
第2反応補助装置130を有することにより、反応装置10は反応生成物R11が筒部103の内壁に固着するのを抑制できる。これにより反応装置10は効率よく所望の反応生成物を製造できる。
再び図1に戻り説明を続ける。駆動装置160は、モータと、このモータから突出する駆動軸に嵌合する駆動力伝達部161とを有している。駆動装置160は駆動力伝達部161を介してモータの駆動力を従動部106に伝えることによりキルン部100を回転させる。駆動力伝達部161および従動部106は例えば互いに噛み合うように構成された歯車である。駆動装置160はこのような構成により中心軸C10を回転中心としてキルン部100を回転させる。これにより、キルン部100は、原料供給口101から受け入れた原料R10を転動させながら送出口102に搬送する。
次に、図4を参照して、反応装置10が実行する処理について説明する。図4は、反応装置が実行する処理(反応生成物製造方法)のフローチャートである。図4に示すフローチャートは、例えば反応装置10を使用して反応生成物を製造する使用者が反応装置10を使って実行する。
まず、使用者は、キルン部100を含む反応装置10を用意する(ステップS11)。使用者が用意する反応装置10は、上述した構成を有している。
次に、使用者は、反応装置10を操作し、温度制御装置110にキルン部100を加熱させる。すなわち温度制御装置110は、キルン部100の内部を所定の温度に加熱する(ステップS12)。
次に、使用者は、原料供給口101からキルン部100に原料R10を供給する(ステップS13)。なお、使用者はフィーダ140に原料R10を投入することにより原料R10を原料供給口101に供給する。
次に、使用者は、キルン部100を回転させることにより、原料R10を下流へ搬送する(ステップS14)。なお使用者は、キルン部100に供給した原料R10を下流に搬送するために、ステップS11の後であってステップS12の前に、キルン部100の回転を開始させるのが好ましい。このとき反応装置10は、駆動装置160を駆動することによりキルン部100を回転させる。
次に、使用者は、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130に反応補助動作を行わせる(ステップS15)。すなわち、使用者は、第1反応補助装置120により原料R10を粉砕させる。さらに使用者は、原料R10から生成された反応生成物R11を第2反応補助装置130によりスクレーピングさせる。
次に、使用者は、送出口102から反応生成物を送出させる(ステップS16)。
以上、反応装置10が実行する反応生成物製造方法について説明した。上述の方法により、反応装置10は、キルン部100に原料R10を受け入れ、受け入れた原料R10をキルン部100において所定の反応を促し、反応生成物R11を生成する。より詳細には反応装置10は受け入れた原料R10を搬送して、第1反応補助装置120により粉砕する。さらに反応装置10は粉砕した原料R10をキルン部100において下流へ転動流動させながら所定の温度環境下に晒して反応生成物R11を生成する。さらに反応装置10は送出口102の手前で第2反応補助装置130により筒部103の反応生成物R11をスクレーピングする。そして反応装置10は反応生成物R11を送出口102から送出し、さらに反応生成物出口151からこれを排出する。
上述の方法は、反応装置10が原料R10から反応生成物R11を製造し、製造した反応生成物R11を送出するまでの流れに沿って示されている。しかし、反応装置10が実行する方法は、上述の順序に拘束されるものではない。例えば反応装置10は、例えばキルン部100の回転操作を、ステップS12の前から実行していてもよいし、ステップS12と同時に行ってもよい。
以上、実施の形態1について説明したが、実施の形態1にかかる反応装置10は上述の構成に限られない。第1反応補助装置120および第2反応補助装置130は他の補助器を有するものであってもよい。また反応装置10は、第1反応補助装置120および第2反応補助装置130のうちいずれか一方のみを有するものであってもよい。第1反応補助装置120および第2反応補助装置130はその支持体にそれぞれ複数の補助器を有するものであってもよい。
第1反応補助装置120および第2反応補助装置130はそれぞれ複数の支持体を有するものであってもよい。第1支持体121または第2支持体131は筒部103の内部において分岐した形状を有していてもよい。また第1反応補助装置120の第1支持体121と第2反応補助装置130の第2支持体131とは接続されて一体となっていてもよい。すなわち反応補助装置は、原料供給口101側と送出口102側とに支持される支持体を有していてもよい。上述の搬送器(コンベヤ)は代表的にはスクリュが選択され得るが、搬送機能を有するものであれば、スクリュに限定されない。例えば、搬送器は、振り子式パドルや回転式パドルであってもよいし、中心軸C10に沿って動くパドル付きベルトであってもよい。さらに、搬送器は、原料に接触して搬送するものに限らず、ファンやジェットノズルのように流体を用いて非接触で搬送させるものであってもよい。
実施の形態1は、上述のように反応補助装置を有する構成により、ロータリキルンである反応装置10は、キルン部100における筒部103の空間を活用して原料R10に対して連続的に効率よく所定の反応を付与し、反応生成物R11を製造できる。よって、実施の形態1によれば、所望の製品を効率よく製造する反応装置等を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。図5は、実施の形態2にかかる反応装置20の側面方向の断面図である。実施の形態2にかかる反応装置20は、反応補助装置の態様が実施の形態1と異なる。また反応装置20は、温度制御装置110の態様が実施の形態1と異なる。
温度制御装置110は、筒部の外壁に接触することにより筒部の内部の温度を制御する。本実施の形態における温度制御装置110は、キルン部100の延伸方向に沿って複数の温度制御部を有している。すなわち本実施の形態における温度制御装置110は、中間領域において中心軸C10に沿った方向に異なる複数の温度制御領域を有する。
より具体的には、温度制御装置110は、第1温度制御部110A、第2温度制御部110Bおよび第3温度制御部110Cを含む。第1温度制御部110Aは、原料供給口101に比較的に近い側であって、原料供給口101から離間した位置に配置される。第2温度制御部110Bは、第1温度制御部110Aよりも下流側であって、且つ、第3温度制御部110Cより上流側に配置される。第3温度制御部110Cは、第2温度制御部110Bよりも下流側に配置される。
第1温度制御部110A、第2温度制御部110Bおよび第3温度制御部110Cは、それぞれが別の温度に設定される。例えば第1温度制御部110Aはキルン部100の内部温度を例えば500度になるように制御する。さらに第2温度制御部110Bはキルン部100の内部温度を例えば1500度になるように制御する。第3温度制御部110Cはキルン部100の内部温度を例えば40度になるように制御する。このように、温度制御装置110は、キルン部100の異なる領域に対して異なる温度を設定することができる。これにより反応装置20はキルン部100の領域に応じて所望の反応を促進したり抑制したりすることができる。
本実施の形態における反応装置20は、反応補助装置として、反応補助装置170を有している。反応補助装置170は主な構成として、支持体171、攪拌器172、粉砕器173、スプレー174、搬送器175、減速機176、駆動力伝達部177および支持体駆動装置178を有している。
反応補助装置170は、支持体171が一端側と他端側とにより回転可能に支持されている。より具体的には、支持体171はキルン部100の中心軸C10に沿って延伸する軸であって、一端側がフィーダ140に設けられた軸受け180により支持され、他方側がキルンフット150に設けられた軸受け180により支持されている。
また支持体171は減速機176および駆動力伝達部177を介して支持体駆動装置178に接続している。すなわち本実施の形態における反応装置20は、反応補助装置170の支持体171を回転させる支持体駆動装置178をさらに備える。
支持体駆動装置178はモータであって、駆動力伝達部177を回転させて減速機176に駆動力を伝達する。減速機176は例えば複数の歯車の組み合わせにより駆動力伝達部177から受ける力を所定の回転数に変換して支持体171に伝達する。
減速機176、駆動力伝達部177および支持体駆動装置178は、反応補助装置170を回転させるための機構である。反応補助装置170は、支持体171がキルン部100と別個に回転できるように支持されている。すなわちキルン部100の回転方向およびキルン部100の回転速度と、支持体171の回転方向および回転速度は、それぞれ同じであってもよいし、異なっていてもよい。具体的には、例えばキルン部100は毎分0.1回転~10回転程度であって、反応補助装置170は毎分0回転~500回転程度である。反応補助装置170の回転速度または回転方向は、時間に応じて変化してもよい。
反応補助装置170は、支持体171の延伸方向に沿って複数の補助器を有する。より具体的には、反応補助装置170は、上流側から順に、攪拌器172、粉砕器173、スプレー174および搬送器175を有している。
攪拌器172は、原料供給口101から受け入れた原料R10を攪拌するための機能を有する。より具体的には、攪拌器172は例えば支持体171から突出する棒状部材である。この棒状部材は支持体171から中心軸C10に直交する方向に突出し、筒部103の内壁近傍で直角に折れ曲がり、中心軸C10に平行な方向に延伸した後に再び直角に折れ曲がり支持体171に接続する。図5に示す例では、攪拌器172はこの棒状部材を2つ有している。攪拌器172は、支持体171に固定されているため、支持体171が回転することにより原料R10を攪拌する。
粉砕器173は、攪拌器172により攪拌された原料R10を粉砕する機能を有する。粉砕器173は、楕円形の主面を有する板状の楕円形部材を複数有する。楕円形部材は、その長径部分が筒部103の内壁近傍に延伸している。粉砕器173は、支持体171に固定されているため、支持体171が回転することにより塊状の原料R10が粉砕器173と筒部103とに挟まれ、粉砕される。
スプレー174は、所定の流体を筒部103の内部に吐出して原料R10にこの流体を接触させる。支持体171は、上流側の端部において流体受け入れ口174Aを有し、ここから受け入れた粒体をスプレー174に発送するためのパイプを有している。スプレー174は流体受け入れ口174Aを介して供給された流体を、流体噴射口174Bから吐出する。すなわち粉砕器173により粉砕された原料R10はスプレー174から吐出される流体と接触する。スプレー174が吐出する流体は、不活性ガスでもよいし、反応を促すための所定のガスでもよい。またスプレー174が吐出する流体は、流動性を有している粉体や液体などを含んでいてもよい。
搬送器175は、スプレー174が配置された領域を通過することにより生成された所定の反応生成物を下流へ搬送するための機能を有している。より具体的には、搬送器175は支持体171が回転することによりこの反応生成物を搬送するスクリュである。搬送器175は例えばスクリュのピッチまたは支持体171の回転速度に応じた搬送速度により反応生成物を搬送する。
次に、温度制御装置110と反応補助装置170との関連について説明する。温度制御装置110のうち、第1温度制御部110Aが温度を制御する領域は、攪拌器172および粉砕器173が設置されている。第2温度制御部110Bが温度を制御する領域は、スプレー174が設置されている。そして第3温度制御部110Cが温度を制御する領域は、搬送器175が設置されている。
すなわち反応装置20は、第1温度制御部110Aがキルン部100の温度を摂氏500度程度に制御する領域において、原料R10を脱脂するとともに攪拌および粉砕を行う。次に、反応装置20は、第2温度制御部110Bが温度を摂氏1000度程度に制御する領域において流体噴射口174Bから所定の流体を吐出して原料R10の反応を促す。次に反応装置20は、第3温度制御部110Cが温度を摂氏40度程度に制御する領域において反応生成物を送出口102に搬送する。
以上に説明したように、反応装置20は温度制御装置110と反応補助装置170とを連携させることにより所望のプロセスを実現できる。なお、反応補助装置170が有する補助器の態様は上述の例に限られない。例えば攪拌器172の構成は原料R10を攪拌する機能を有する構成であれば上述の構成に限られない。攪拌器172は板状部材であってもよいし、ピン状部材であってもよい。この場合、板状部材は平板に限らず、凹凸や孔などを有していてもよい。同様に、粉砕器173の形状は、例えば外縁部が周方向に沿って凹凸を有するものであってもよい。粉砕器173は実施の形態1に示したボール123を粉砕媒とするボールミルであってもよいし、ボール123よりも直径の小さいビーズを粉砕媒とするビーズミルであってもよいし、長辺と短辺をもった棒状物を粉砕媒とするロッドミルであってもよい。反応補助装置170は上述した補助器のうちの1つ以上を有していればよい。
また反応補助装置170は上述の構成に加えて、例えばガスを吸引して外部へ排気するための吸気口を有していてもよい。反応補助装置170は、上述の構成に加えて、または上述の構成に代えて、混練器を有していてもよい。図5に示した反応補助装置170の構成や配置は一例であって、補助器の構成は種々の組み合わせが可能である。
反応装置20は、反応補助装置170を複数有するものであってもよい。この場合、例えば反応装置20は中心軸C10に平行な軸に沿って遊星回転可能に支持されている複数の支持体171を有していてもよい。
以上、反応装置20について説明した。反応装置20はキルン部100の内部に補助器を含むことにより、所定の複数の工程を連続的に実行できる。よって、本実施の形態によれば、所望の製品を効率よく製造する反応装置等を提供することができる。
<実施の形態3>
次に、図6を参照して実施の形態3について説明する。図6は、実施の形態3にかかる反応システムの構成図である。図6に示す反応システム1は、2つの反応装置10すなわち第1反応装置10Aおよび第2反応装置10Bが直列に連結されたシステムである。図6には、第1反応装置10Aと第2反応装置10Bとが連結した状態が模式的に示されている。本実施の形態における反応システム1は、1台の反応装置により行うことが出来る処理数を超える工程を要する反応生成物の製造工程を実現する例である。反応システム1は、第1反応装置10Aにおける反応生成物の反応生成物出口151Aと、第2反応装置10Bにおける原料投入口141Bとが連結している。
図に示す第1反応装置10Aは、原料投入口141Aから受け入れた原料R10に対して所定の反応を与えることにより反応生成物Aを生成する。第1反応装置10Aは、生成した反応生成物Aを、反応生成物出口151Aから送出する。
第2流体制御領域140Aは、第1反応装置10Aの反応生成物出口151Aから送出された反応生成物Aを原料投入口141Bに受け入れる。第2反応装置10Bは所定の反応を与えることにより反応生成物Aから反応生成物Bを生成する。第2反応装置10Bは、生成した反応生成物Bを、反応生成物出口151Bから送出する。
以上、実施の形態3について説明した。なお、上述の反応システム1において、第1反応装置10Aおよび第2反応装置10Bの一方または両方は、もちろん反応装置10または反応装置20のうちいずれかであってもよい。また反応システム1は、3つ以上の反応装置が連結するものであってもよい。このような構成により、実施の形態3にかかる反応システム1は、原料に対して複数の物理的刺激を連続して付与できる。またこのような構成により、反応システム1は、システム自体の柔軟な配置および柔軟なシステム構成を可能とする。すなわち、反応システム1は、1台の反応装置により行うことが出来る処理数を超える工程を要する場合であっても、構成が煩雑になるのを抑制できる。以上、実施の形態3によれば、複数の反応を要する所望の製品を効率よく製造する反応システムを提供することができる。
<実施の形態4>
次に、図7を参照して実施の形態4について説明する。図7は、実施の形態4にかかる反応システムの構成図である。図7に示す反応システム2は主な構成として、造粒装置210および反応装置20を有している。また本実施の形態における反応装置20は反応補助装置として少なくとも中間領域に攪拌器を有しているものとする。
造粒装置210は、粉粒体である原料に圧力を加えて造粒物を製造する。造粒物は例えば数十ミクロンから数百ミクロン程度の2次粒子から成る粉粒体に例えば10メガパスカルから700メガパスカルの圧力を加えることにより製造する。圧力を加える手段は特に限定されないが、生産の効率を考慮すると、回転する金型ロールを用いた連続加圧方式が望ましい。造粒物の形状は特に限定されないが、造粒装置210における搬送しやすさを考慮すると、球状、円盤状、もしくは楕円体状のようなタブレット形状を有していることが望ましい。造粒物の大きさは、造粒物の直径もしくは長辺の長さが数ミリメートルから数十ミリメートルとすることが目安であるが、30ミリメートル以下とすることが望ましい。また、造粒装置210における反応の効率を考慮すると、各々の造粒物の大きさは、互いに同じくらいであることが望ましい。また、造粒物の製造において加圧する際は、造粒性の向上や造粒物を反応させた後の解砕性の向上を目的として、例えばビニル基やイミド基を有するバインダ樹脂を微量添加しながら造粒してもよいし、有機高分子結合剤をあらかじめ混合した原料を用いてもよい。造粒装置210は、製造した造粒物を原料投入口141に供給する。
反応装置20は、原料投入口141において造粒物を受け入れると、受け入れた造粒物をキルン部100に供給する。反応装置20は、受け入れた造粒物に対して所定の物理的刺激と所定の雰囲気を付与し、反応生成物を生成する。より具体的には、反応装置20は反応補助装置170により造粒物を攪拌するとともに、反応用のガスを噴出および反応後のガスを吸引し、温度制御装置110により所定の熱を加える。反応装置20は反応生成物を生成すると、生成した反応生成物を反応生成物出口151から送出する。
以上、実施の形態4について説明した。本実施の形態にかかる反応システム2は、造粒装置210において原料に圧力を付与し、次いで、雰囲気制御された反応装置20において熱を加えながら攪拌する。これにより、反応システム2は例えば酸化物系固体電解質や硫化物系固体電解質を連続的に製造できる。すなわち、実施の形態4によれば、所望の反応生成物を効率よく連続的に製造できる。
<実施の形態5>
次に、実施の形態5について説明する。図8は、実施の形態5にかかる電池用材料製造システム3の構成図である。図8に示す電池用材料製造システム3は、反応システムの一実施態様であって、例えば反応生成物を含む固体二次電池の固体電解質シートおよび電池積層体を製造するためのシステムである。電池用材料製造システム3は主な構成として第1工程領域P31、第2工程領域P32、第3工程領域P33および第4工程領域P34を有する。すなわち電池用材料製造システム3は、上述の第1工程、第2工程、第3工程および第4工程を経ることにより電池用材料を製造する。
以下に示す例は、電池用材料製造システム3を用いて固体電解質シートおよび電池積層体を製造するものである。第1工程領域P31において、電池用材料製造システム3は、固体電解質を製造する。第1工程領域P31は主な構成として、造粒装置210および反応装置20を有する。
第1工程領域P31において、造粒装置210は粉粒体である原料を受け入れ、圧力を加えてタブレット状の造粒物を製造する。造粒装置210は、製造した造粒物を、反応装置20に供給する。反応装置20は受け入れた造粒物を加熱しながら攪拌し、固体電解質を製造する。反応装置20は、製造した固体電解質を第2工程領域P32に供給する。
第2工程領域P32において、電池用材料製造システム3は、固体電解質とバインダ樹脂との混合と混練を行う。第2工程領域P32は、押出機350を有する。押出機350は、第1工程領域P31において生成された固体電解質と、別途供給されるバインダ樹脂とを併せて受け入れ、受け入れた固体電解質とバインダ樹脂とを混合および混練して混練物を製造する。押出機350は、製造した混練物を第3工程領域P33に供給する。
第3工程領域P33において、電池用材料製造システム3は、第2工程領域P32から混練物を受け入れ、受け入れた混練物から固体電解質シートを製造する。第3工程領域P33は主な構成として、押出成形機360、コータ370、乾燥機380および圧延機390を有する。
押出成形機360は、押出機350から混練物を受け入れ、受け入れた混練物を押出成形してシート状の成形物を連続的に製造する。このとき第3工程領域P33は、押出成形機360が押し出したシートに不織布などの基材361を合わせて一体化してもよい。すなわち第3工程領域P33は、シート製造装置を含む。なお、押出成形機360はシート製造装置と称されてもよい。
次にコータ370は、成形物の表面に所定の正極活物質等を塗布する。さらに乾燥機380は、所定の正極活物質等が塗布された成形物を乾燥し、圧延機390に供給する。圧延機390は、乾燥した成形物を圧延して第4工程領域P34に供給する。
第4工程領域P34において、電池用材料製造システム3は、所定のシートを貼り合わせ、これを巻き取る工程を有する。第4工程領域P34は主な構成として、ラミネータ400および巻取機410を有する。ラミネータ400は、圧延機390から供給されるシート状の成形物に、負極活物質を含む負極シート401(または電極シート)を貼り合わせ、貼り合わせた電池積層体を巻取機410に供給する。巻取機410は、電池積層体を巻き取る。
以上、電池用材料製造システム3の構成および電池用材料製造システム3が実行する電池用材料製造方法について説明した。本実施の形態にかかる電池用材料製造システム3は、複数の反応を要する固体電解質等の反応生成物を一貫して効率よく製造し、製造した反応生成物を用いて連続的にシートを製造できる。なお、本実施の形態にかかる電池用材料製造システム3は、図8に示したものに限られない。例えば電池用材料製造システム3は例えば第4工程領域P34における巻取機410を有していなくてもよい。
また図8に示す反応システムは、電池用材料ではない所定の材料を製造することもできる。すなわち、図8に示す反応システムは、材料製造システムまたは固体電解質製造システムと称することが出来る。また、かかる材料製造システムが実行する方法を、材料製造方法と称することが出来る。
また図8に示す電池用材料製造システム3は、上述のように、第3工程領域P33において固体電解質シートを製造し、且つ、第4工程領域P34において負極シートを含む電解質シートをラミネートすることができる。これにより、電池用材料製造システム3は、電池積層体を製造することが出来る。すなわちこの場合、図8に示すシステムを、電池製造システムと称し、図8に示すシステムが実行する方法を、電池製造方法と称することが出来る。
以上に述べたように、実施の形態5によれば、反応生成物を含む所望の電池用材料、電池または所定の材料を効率よく製造するための反応システムまたはその方法を提供できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1、2 反応システム
3 電池用材料製造システム
10、20 反応装置
100 キルン部
101 原料供給口
102 送出口
103 筒部
104 軸受け
106 従動部
110 温度制御装置
110A 第1温度制御部
110B 第2温度制御部
110C 第3温度制御部
120 第1反応補助装置
121 第1支持体
122 ストッパ
123 ボール
130 第2反応補助装置
131 第2支持体
132 スクレーパ
140 フィーダ
141 原料投入口
150 キルンフット
151 反応生成物出口
160 駆動装置
161 駆動力伝達部
170 反応補助装置
171 支持体
172 攪拌器
173 粉砕器
174 スプレー
174A 流体受け入れ口
174B 流体噴射口
175 搬送器
176 減速機
177 駆動力伝達部
178 支持体駆動装置
180 軸受け
210 造粒装置
350 押出機
360 押出成形機
361 基材
370 コータ
380 乾燥機
390 圧延機
400 ラミネータ
401 負極シート
410 巻取機
C10 中心軸
R10 原料
R11 反応生成物

Claims (14)

  1. 中心軸に沿って回転可能に延伸する筒部と、前記筒部の一端側から供給される原料を受け入れる原料供給口と、前記筒部の他端側に反応生成物を送出する送出口と、を有するキルン部と、
    加熱装置または冷却装置を含み、前記原料供給口と前記送出口との間の中間領域における前記キルン部の温度を制御する温度制御装置と、
    前記一端側または前記他端側から前記筒部の前記中間領域に延伸する支持体と、前記支持体に設けられ、前記原料の反応を補助する攪拌器、混合器、粉砕器、混練器、搬送器、流体噴射口、流体吸引口、およびスクレーパのうち少なくともいずれか1つを含む補助器と、を含む反応補助装置と、
    を有する反応装置。
  2. 前記反応補助装置は、前記支持体が前記一端側と前記他端側とにより支持されている、
    請求項1に記載の反応装置。
  3. 前記反応補助装置は、前記支持体が延伸する方向に沿って回転可能に支持されている、
    請求項1または2に記載の反応装置。
  4. 前記反応補助装置は、前記中心軸に平行な軸に沿って遊星回転可能に支持されている、
    請求項1または2に記載の反応装置。
  5. 前記反応補助装置は、前記支持体が前記キルン部と別個に回転できるように支持されている、請求項3または4に記載の反応装置。
  6. 前記反応補助装置は、前記支持体を複数有する、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の反応装置。
  7. 前記反応補助装置は、前記支持体の延伸方向に沿って複数の前記補助器を有する、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の反応装置。
  8. 前記反応補助装置は、前記支持体を回転させる支持体駆動装置をさらに含む、
    請求項1~7のいずれか一項に記載の反応装置。
  9. 前記温度制御装置は、前記中間領域において前記中心軸に沿った方向に異なる複数の温度制御領域を有する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の反応装置。
  10. 前記温度制御装置は、前記筒部の外壁に接触することにより前記筒部の内部の温度を制御する、
    請求項1~8のいずれか一項に記載の反応装置。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の反応装置である第1反応装置と第2反応装置とを直列に連結した、
    反応システム。
  12. 前記原料に圧力を加えて造粒物を製造する造粒装置と、
    前記造粒物を受け入れて反応生成物を製造する請求項1~10のいずれか一項に記載の反応装置と、を備える
    反応システム。
  13. 反応生成物を製造する請求項1~10のいずれか一項に記載の反応装置と、
    前記反応生成物と、バインダ樹脂と、を混練して連続的に押し出すことにより混練物を製造する押出機と、
    前記混練物をシート状に成形してシートを製造するシート製造装置と、を備える
    反応システム。
  14. 中心軸に沿って回転可能に延伸する筒部と、前記筒部の一端側から供給される原料を受け入れる原料供給口と、前記筒部の他端側に反応生成物を送出する送出口と、を有するキルン部を用意し、
    前記原料供給口と前記送出口との間の中間領域における前記キルン部の温度を制御し、
    前記原料供給口から前記原料を供給し、
    前記キルン部を回転させることにより、前記原料を前記中心軸に平行な方向に沿って前記送出口へ搬送し、
    前記中間領域において前記原料の反応を補助するために、前記原料の攪拌、混合、粉砕、混練、搬送、スクレーピング、流体の噴射、流体の吸引、のうち少なくともいずれか1つを含む反応補助動作を行い、
    前記送出口から反応生成物を送出する、
    反応生成物製造方法。
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