JPH10141863A - 管状炉 - Google Patents

管状炉

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JPH10141863A
JPH10141863A JP31294096A JP31294096A JPH10141863A JP H10141863 A JPH10141863 A JP H10141863A JP 31294096 A JP31294096 A JP 31294096A JP 31294096 A JP31294096 A JP 31294096A JP H10141863 A JPH10141863 A JP H10141863A
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JP
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heater
furnace
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temperature
heaters
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JP31294096A
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Masato Inaoka
正人 稲岡
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の温度プロファイル通りに炉芯管の内部
の温度分布を制御しうる管状炉を提供する。 【解決手段】 炉芯管1内の空間を軸方向に分割した加
熱部A、均熱部B及び冷却部Cごとに、電気回路上互い
に独立した発熱部を配置すべく、加熱部A及び冷却部C
には炉芯管1の軸に平行に一対の片端子形のスパイラル
ヒータ2を設け、均熱部Bには、スパイラルヒータ2の
中空部を軸方向に貫通して同軸的に配置されたSiC質
の棒状ヒータ3の発熱部3aを配置する構成とした。そ
して、これら複数のヒータの発熱部に対応した領域内に
熱電対9〜11を設け、発熱部ごとに温度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セラミックス原料
等の熱処理(例えば、仮焼や本焼成等)に使用される管
状炉に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は、例えば特公平4−21114
号公報に記載された従来の管状炉の縦断面図である。図
において、断熱材103によって包囲されている炉芯管
101の中には、その軸方向に沿ってSiC(炭化ケイ
素)質のヒータ109が1本挿入されている。ヒータ1
09はその両端に設けられた端子110から給電され
る。ホッパ105から定量供給装置106を経て炉芯管
101内に送られた被処理物は、上面が傾斜した架台1
04上に配設された駆動装置102により支持され且つ
低速回転駆動される炉芯管101内をゆっくりと移動
し、最終的にシュート107から被処理物回収用容器1
08に回収される。なお、被処理物は炉芯管101内を
通過中にヒータ109により直接加熱され、仮焼や本焼
成等の熱処理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の管
状炉では、1本のヒータ109により一様に加熱を行っ
ているので、炉芯管101の内部の温度分布を所望の昇
温−均熱−降温プロファイル通りに制御することが困難
であった。
【0004】上記のような従来の問題点に鑑み、本発明
は、所望の温度プロファイル通りに炉芯管の内部の温度
分布を制御することのできる管状炉を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の管状炉は、回転
駆動されることにより被処理物を転動させながら、その
内部を一端側から他端側へ移動させる筒形の炉芯管と、
前記炉芯管を包囲する断熱性の炉体と、少なくとも1以
上のヒータに配設され、前記炉芯管内の空間を軸方向に
分割した各領域を所定の温度に加熱する複数の発熱部
と、前記各領域のうち、所定の発熱部に対応する領域に
配設された温度センサとを具備してなり、かつ、前記複
数の発熱部の一部が電気回路上互いに独立しており、対
応する領域をそれぞれ所定の温度に加熱することができ
るように構成されていることを特徴とするものである。
このように構成された管状炉は、温度センサが対応して
設けられている発熱部については、その領域の温度を温
度センサにより検出して、他の発熱部から独立して当該
発熱部の温度制御を行うことができる。従って、外部加
熱を必要としないコンパクトな構成でありながら、所望
の温度プロファイルを達成できる。
【0006】上記のように構成された管状炉において、
炉芯管を、その一端側から順に、昇温部、均熱部及び降
温部の3領域に分割するとともに、ヒータとして、炉芯
管の軸に平行に昇温部及び降温部に配置された一対の片
端子形のスパイラルヒータと、これらのスパイラルヒー
タを軸方向に貫通して同軸的に設けられ、均熱部に発熱
部が配置されたSiC質の棒状ヒータとを用いた構成と
することもできる。このように構成した場合は、3本の
ヒータが同軸的に配置されるのでヒータ部分の占有空間
が最小限で足りる。従って、管状炉全体の外形を小さく
することができ、放散熱量を減少させることができる。
スパイラルヒータは棒状ヒータの構造体に支持されるの
で、支持構造も簡単である。また、スパイラルヒータと
して片端子形のものを用いているため、端子を炉外に引
き出すことが容易である。
【0007】また、ヒータとして、炉芯管の軸に平行に
設けられた、それぞれが、昇温部、均熱部及び降温部に
対応して配置されるべき一つの発熱部を備えた3本のS
iC質の棒状ヒータを用いて構成しても良い。このよう
に構成した場合は、ヒータ部分が、同種のヒータを3本
並べた構造となるので、各領域の温度制御が容易に、ま
た確実に行える。
【0008】また、ヒータとして、炉芯管の軸に平行に
設けられた、昇温部及び降温部に対応して配設される2
つの発熱部を備えた一方の棒状ヒータと、均熱部に対応
して配設される1つの発熱部を備えた他方の棒状ヒータ
とからなる2本の棒状ヒータを用いて構成しても良い。
このように構成した場合は、昇温部と降温部とは共通の
一本のヒータの2つの発熱部によって加熱されるため、
発熱部の抵抗値が同じであれば2つの領域は実質的に同
一温度となる。また、ヒータが2本であるため、上記の
ようなヒータを3本設ける構成に比べてヒータ部分の占
める空間が少なくなり、管状炉の外形をよりコンパクト
にして、放散熱量をさらに低減できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
《実施形態1》図1、5及び8は、本発明の第1の実施
形態による管状炉に関する図であり、図1は管状炉の縦
断面図、図5は炉芯管1とヒータ2及び3との位置関係
を示す部分断面図、図8は結線図である。図1におい
て、セラミックス原料等の被処理物(図示せず)がその
内部を通過する炉芯管1は、断熱材を含む炉体4に包囲
されており、炉体4の中で駆動装置6によって回転駆動
されることにより被処理物を熱処理しながら入口(図の
左)から出口(図の右)へ移動させる。なお、管状炉全
体は、被処理物の出口への移動を促すべく、入口から出
口へ向けて下り勾配となるように所定角度傾斜して設置
されている。
【0010】SiC質で中空の片端子形スパイラルヒー
タ(以下、スパイラルヒータという。)2は、炉芯管1
の入口及び出口から軸(管軸)に沿って平行に挿入さ
れ、昇温部A及び降温部Cの熱源となっている。昇温部
A、均熱部B及び降温部Cは、炉芯管1内部の空間を軸
方向に分割した領域であり、所定の温度プロファイルに
従って温度設定される。SiC質の棒状ヒータ3は、昇
温部A及び降温部Cの各スパイラルヒータ2の中空の内
部を通って(図5参照)、炉芯管1内を貫通しており、
棒状ヒータ3と各スパイラルヒータ2とは互いに同軸的
に配置されている。棒状ヒータ3は長手方向の中央部が
発熱部3aとなっており、この発熱部3aが均熱部Bの
熱源となる。棒状ヒータ3とスパイラルヒータ2の各々
とは絶縁リング5により相互に絶縁されている。従っ
て、ヒータ回路は昇温部A、均熱部B及び降温部Cの3
つの領域ごとに、互いに独立に形成されている。
【0011】棒状ヒータ3は支持台7及び8によって支
持されていて、スパイラルヒータ2は、棒状ヒータ3に
より支持されている。支持腕13によって断熱材12か
ら支持された温度センサとしての熱電対9、10及び1
1は、それぞれ炉芯管1内の昇温部A、均熱部B及び降
温部Cに配置されており、これらの熱電対9、10及び
11により各部の温度が測定される。
【0012】図8は、ヒータ2、3及び熱電対9〜11
に関する電気回路上の接続の一例を示す図である。図に
示すように、昇温部Aに設けられたスパイラルヒータ2
は給電線15を介して制御回路14から電力を供給され
る。また、発熱部3aが均熱部Bに配置された棒状ヒー
タ3は給電線16を介して制御回路14から電力を供給
される。さらに、降温部Cに設けられたスパイラルヒー
タ2は給電線17を介して制御回路14から電力を供給
される。従って、熱電対9、10及び11の出力に基づ
き、制御回路14から各ヒータに供給する電力を個別に
調整することにより、各ヒータの発熱量を自在に調整で
きる。すなわち、各ヒータは電気回路上、互いに独立し
て設けられている。なお、スパイラルヒータ2は片端子
形であるため、端子を炉外に引き出しやすい。
【0013】炉芯管1の入口から投入されたセラミック
ス原料や電子部品(図示せず)は、昇温部A、均熱部及
び降温部Cの3つの領域を順に通過し、その間に加熱さ
れることにより焼成される。各領域ごとにヒータ(の発
熱部)が設けられ、しかも各領域ごとに設けられた熱電
対9〜11の出力に基づいてヒータが制御されるため、
各領域はそれぞれ所望の温度に正確に設定でき、所定の
正確な温度プロファイルを有する管状炉を実現できる。
【0014】《実施形態2》図2、図6及び図9は、本
発明の第2の実施形態による管状炉に関する図であり、
図2は管状炉の縦断面図であり、図6は炉芯管1とヒー
タとの位置関係を示す部分断面図、図9は結線図であ
る。第1の実施形態と同一部分には同一符号を付してい
る。図2及び図6において、3本のSiC質の棒状ヒー
タ31、32及び33は、それぞれの軸が互いに非同軸
に、それらの中心を結ぶ形状が三角形になるように(図
6)配置されている。すなわち、図6に示すように、棒
状ヒータ31は炉芯管1の軸を含む垂直面を示す線Sv
上に配置され、棒状ヒータ32及び33は炉芯管1の軸
を含む水平面を示す線Sh上に配置されている。また、
図2において、棒状ヒータ31、32及び33は、それ
ぞれの発熱部31a、32b及び33cが長手方向の異
なる位置になるように配置されている。すなわち、棒状
ヒータ31の発熱部31aは左方であり、この発熱部3
1aは昇温部Aの熱源となる。また、棒状ヒータ32の
発熱部32bは中央であり、この発熱部32bは均熱部
Bの熱源となる。さらに、棒状ヒータ33の発熱部33
cは右方であり、この発熱部33cは降温部Cの熱源と
なる。ヒータ回路は昇温部A、均熱部B及び降温部Cの
3つの領域ごとに、互いに独立に形成されている。
【0015】3本の棒状ヒータ31、32及び33は、
支持台7により支持されている。支持腕13によって、
炉体4から支持された熱電対9、10及び11は、それ
ぞれ炉芯管1内の昇温部A、均熱部B及び降温部Cに配
置されており、これらの熱電対9、10及び11により
各部の温度が測定される。
【0016】図9は、棒状ヒータ31〜33及び熱電対
9〜11に関する電気回路上の接続の一例を示す図であ
る。第1の実施形態と同様に、各棒状ヒータ31〜33
はそれぞれの給電線15〜17を介して電力供給される
ことにより、電気回路上互いに独立して設けられ、熱電
対9、10及び11の出力に基づき、昇温部A、均熱部
B及び降温部Cにそれぞれの発熱部31a、31b及び
31cを有する棒状ヒータ31〜33に流れる電流をそ
れぞれ制御して、各領域ごとに温度制御が行われる。
【0017】炉芯管1の入口から投入されたセラミック
ス原料や電子部品(図示せず)は、昇温部A、均熱部B
及び降温部Cを順に通過し、その間に加熱されることに
より焼成される。各領域ごとにヒータが設けられ、しか
も各領域ごとに設けられた熱電対9〜11の出力に基づ
いてヒータが制御されるため、各領域はそれぞれ所望の
温度に正確に設定でき、所定の正確な温度プロファイル
を有する管状炉を実現できる。
【0018】《実施形態3》図3、図4、図7及び図1
0は、本発明の第3の実施形態による管状炉に関する図
面である。図3は管状炉の縦断面図であり、図4はヒー
タを平面的に見た部分平面図である。図7は炉芯管1と
ヒータとの位置関係を示す部分断面図、図10は結線図
である。第1の実施形態と同一部分には同一符号を付し
ている。図3、図4及び図7において、2本のSiC質
の棒状ヒータ32及び34は、軸が互いに非同軸に、互
いに平行に配置されている。すなわち、図7に示すよう
に、棒状ヒータ32及び34は炉芯管1の軸を含む水平
面を示す線Sh上に配置されている。また、図3におい
て、棒状ヒータ32及び34は、それぞれの発熱部32
b並びに34a及び34cが長手方向の異なる位置にな
るように配置されている。すなわち、棒状ヒータ32の
発熱部32bは中央であり、この発熱部32bは均熱部
Bの熱源となる。また、棒状ヒータ34の発熱部34a
及び34cは左方及び右方であり、これらの部分はそれ
ぞれ昇温部A及び降温部Cの熱源となる。ヒータ回路は
昇温部A、均熱部B及び降温部Cの3つの領域ごとに設
けられている。
【0019】2本の棒状ヒータ32及び34は、支持台
7により支持されている。支持腕13によって断熱材1
2から支持された熱電対9及び10は、それぞれ炉芯管
1内の均熱部B及び降温部Cに配置されており、これら
の熱電対9及び10により各部の温度が測定される。
【0020】図10は、棒状ヒータ32及び34及び熱
電対9及び10に関する電気回路上の接続の一例を示す
図である。各棒状ヒータ32及び34はそれぞれの給電
線16及び15を介して電力供給されることにより、電
気回路上互いに独立して設けられている。本実施形態に
おいても、ヒータ32及び34は電気回路上互いに独立
して設けられている点において第1、第2の実施形態と
同様である。しかし、発熱部34aと34cとは同一の
棒状ヒータ34上にあって直列に接続されているので、
発熱部34aと34cとの各抵抗値が同一であればこれ
らの発熱量も同一となる。熱電対9の出力に基づき、均
熱部Bに発熱部32bを有する棒状ヒータ32に流れる
電流が制御される。また、熱電対10の出力に基づき、
昇温部A及び降温部Cにそれぞれ発熱部34a及び34
cを有する棒状ヒータ34に流れる電流が制御される。
こうして、昇温部Aと降温部Cとは互いに同一の熱電対
10の出力に基づいて温度制御され、均熱部Bのみが単
独に、熱電対9の出力に基づいて温度制御される。
【0021】炉芯管1の入口から投入されたセラミック
ス原料や電子部品(図示せず)は、昇温部A、均熱部B
及び降温部Cを順に通過し、その間に加熱されることに
より仮焼又は焼成される。各領域ごとにヒータが設けら
れ、しかも均熱部B及び降温部Cごとに設けられた熱電
対9及び10の出力に基づいてヒータが制御されるた
め、均熱部Bとそれ以外の領域とで、それぞれ所望の温
度に正確に設定でき、所定の正確な温度プロファイルを
有する管状炉を実現できる。ヒータが2本であることに
よりヒータが占める空間体積が減少するので、ヒータが
3本の構成(実施形態2)に比べて炉全体をコンパクト
にすることができる。
【0022】なお、上記各実施形態においては外熱式ヒ
ータを用いなかったが、本実施形態を基本形態として、
必要に応じてさらに外熱式ヒータを組み合わせて使用す
ることも可能である。また、上記各実施形態において
は、炉芯管1の内部空間を昇温部A、均熱部B及び降温
部Cの3領域に分割して温度制御する例を示したが、領
域数は3に限らず、4以上の場合もあり、3未満の場合
もある。また、ヒータの種類として棒状ヒータ又はスパ
イラルヒータを用いた例を示したが、本発明はヒータの
種類に拘束されるものではなく、各種ヒータを用いるこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように構成された本発明は以下の
効果を奏する。本発明の管状炉は、少なくとも1以上の
ヒータに配設され、炉芯管内の空間を軸方向に分割した
各領域を所定の温度に加熱する複数の発熱部と、前記各
領域のうち、所定の発熱部に対応する領域に配設された
温度センサとを具備してなり、かつ、複数の発熱部の一
部が電気回路上互いに独立しており、対応する領域をそ
れぞれ所定の温度に加熱することができるように構成さ
れている。従って、所望の温度プロファイルを容易に達
成できる。また、かかる温度プロファイルを外部加熱の
助けを借りることなく達成できるため、加熱効率が高
く、設備がコンパクトになる。この結果、外表面の面積
が小さくなるので放散熱量を低減することができ、電力
消費量を減らすことが可能になる。また、本発明の管状
炉によれば、領域ごとに自在に温度制御を行うことが可
能になるため、仮に外部加熱用の外熱ヒータと組み合わ
せて使用すれば、炉芯管の出入口部での急峻な昇温・降
温曲線を容易に得ることができる。
【0024】また、上記のように構成された管状炉にお
いて、炉芯管を、昇温部、均熱部及び降温部の3領域に
分割するとともに、ヒータとして、炉芯管の軸に平行に
昇温部及び降温部に配置された一対の片端子形のスパイ
ラルヒータと、これらのスパイラルヒータを軸方向に貫
通して同軸的に設けられ、均熱部に発熱部が配置された
SiC質の棒状ヒータとを組み合わせて用いた場合は、
3本のヒータが同軸的に配置されるのでヒータ部分の占
有空間が最小となる。従って、管状炉全体の外形を小型
化して、放散熱量を大幅に減少させることができる。ま
た、スパイラルヒータは片端子形であるため、端子を容
易に炉外に引き出すことができる。しかも、スパイラル
ヒータは棒状ヒータに支持されるため、支持構造も簡単
である。
【0025】また、ヒータとして、昇温部、均熱部及び
降温部に対応して配置されるべき一つの発熱部を備えた
3本のSiC質の棒状ヒータを炉芯管の軸に平行に設け
た場合は、同種のヒータを3本並べた構造となるため、
各領域の温度制御を容易に、かつ、確実に行うことが可
能になる。
【0026】また、ヒータとして、昇温部及び降温部に
対応して配設される2つの発熱部を備えた一方の棒状ヒ
ータと、均熱部に対応して配設される1つの発熱部を備
えた他方の棒状ヒータとからなる2本の棒状ヒータを炉
芯管の軸に平行に設けた場合には、ヒータが2本である
ため、ヒータを3本設ける構成に比べて、管状炉を小型
化することが可能になり、放散熱量をさらに低減するこ
とができる。また、昇温部と降温部とは同一の棒状ヒー
タの発熱部から熱が与えられるため、かかる2領域の温
度を均等にすること求められる場合にも、容易にこれを
達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による管状炉の縦断面
図である。
【図2】本発明の第2の実施形態による管状炉の縦断面
図である。
【図3】本発明の第3の実施形態による管状炉の縦断面
図である。
【図4】図3に示した管状炉の炉芯管内のヒータの配置
を示す部分平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による管状炉における
炉芯管とヒータとの位置関係を示す部分断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態による管状炉における
炉芯管とヒータとの位置関係を示す部分断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態による管状炉における
炉芯管とヒータとの位置関係を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第1の実施形態における管状炉のヒー
タの結線図である。
【図9】本発明の第2の実施形態における管状炉のヒー
タの結線図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における管状炉のヒ
ータの結線図である。
【図11】従来の管状炉を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 炉芯管 2 スパイラルヒータ 3 棒状ヒータ 4 炉体 5 絶縁リング 6 駆動装置 7,8 支持台 9,10,11 熱電対 13 支持腕 14 制御回路 15,16,17 給電線 31,32,33,34 棒状ヒータ 31a,32b,33c,34a,34c 発熱部 A 昇温部 B 均熱部 C 降温部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動されることにより被処理物を転動
    させながら、その内部を一端側から他端側へ移動させる
    筒形の炉芯管と、 前記炉芯管を包囲する断熱性の炉体と、 少なくとも1以上のヒータに配設され、前記炉芯管内の
    空間を軸方向に分割した各領域を所定の温度に加熱する
    複数の発熱部と、 前記各領域のうち、所定の発熱部に対応する領域に配設
    された温度センサとを具備してなり、かつ、 前記複数の発熱部の一部が電気回路上互いに独立してお
    り、対応する領域をそれぞれ所定の温度に加熱すること
    ができるように構成されていることを特徴とする管状
    炉。
  2. 【請求項2】前記炉芯管を、その一端側から順に、昇温
    部、均熱部及び降温部の3領域に分割するとともに、前
    記ヒータとして、前記炉芯管の軸に平行に前記昇温部及
    び降温部に配置された一対の片端子形のスパイラルヒー
    タと、これらのスパイラルヒータを軸方向に貫通して同
    軸的に設けられ、前記均熱部に発熱部が配置されたSi
    C質の棒状ヒータとを用いたことを特徴とする請求項1
    記載の管状炉。
  3. 【請求項3】前記炉芯管を、その一端側から順に、昇温
    部、均熱部及び降温部の3領域に分割するとともに、前
    記ヒータとして、前記炉芯管の軸に平行に設けられた、
    それぞれが、前記昇温部、均熱部及び降温部に対応して
    配置されるべき一つの発熱部を備えた3本のSiC質の
    棒状ヒータを用いたことを特徴とする請求項1記載の管
    状炉。
  4. 【請求項4】前記炉芯管を、その一端側から順に、昇温
    部、均熱部及び降温部の3領域に分割するとともに、前
    記ヒータとして、前記炉芯管の軸に平行に設けられた、
    前記昇温部及び降温部に対応して配設される2つの発熱
    部を備えた一方の棒状ヒータと、前記均熱部に対応して
    配設される1つの発熱部を備えた他方の棒状ヒータとか
    らなる2本の棒状ヒータを用いたことを特徴とする請求
    項1記載の管状炉。
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