JP2023068551A - 薬剤分包機 - Google Patents

薬剤分包機 Download PDF

Info

Publication number
JP2023068551A
JP2023068551A JP2021179750A JP2021179750A JP2023068551A JP 2023068551 A JP2023068551 A JP 2023068551A JP 2021179750 A JP2021179750 A JP 2021179750A JP 2021179750 A JP2021179750 A JP 2021179750A JP 2023068551 A JP2023068551 A JP 2023068551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chute
collecting
drug
tablet
drop
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021179750A
Other languages
English (en)
Inventor
義人 大村
Yoshito Omura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosho Inc
Original Assignee
Tosho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosho Inc filed Critical Tosho Inc
Priority to JP2021179750A priority Critical patent/JP2023068551A/ja
Priority to PCT/JP2022/039597 priority patent/WO2023080006A1/ja
Priority to CA3235976A priority patent/CA3235976A1/en
Priority to AU2022380106A priority patent/AU2022380106A1/en
Priority to CN202280072102.7A priority patent/CN118159240A/zh
Publication of JP2023068551A publication Critical patent/JP2023068551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)
  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

【課題】下部錠剤収集機構のうちの集積シュートや集合シュートにおける錠剤落下面に対する清掃作業が容易かつ的確に行えるように改良する。【解決手段】薬剤手撒き装置80に随伴して集積シュート32が筐体から前方へ引き出されるようにし、引出機構81に集積シュート支持部材32aを立設して、その上端部32bに集積シュート32を掛具32dで着脱できるようにする。また、集積シュート32を取り出すと、集合シュート33が集合シュート支持部材33aに沿って後方移動可能になり、更に把手部材33cを持って集合シュート33を脱着できるようにする。何れのシュート32,33も、筐体から取り出して清掃できるので、的確な作業が容易に行える。【選択図】 図9

Description

この発明は、各種の錠剤を収容しておき処方箋や調剤指示に応じて所望の錠剤を自動排出して分包する薬剤分包機に関し、詳しくは、筐体に複数装備されている錠剤フィーダ格納庫がそれぞれ筐体から引き出せるようになっている薬剤分包機に関する。
更に詳しくは、上記の錠剤フィーダ格納庫に組み込まれた上部錠剤収集機構と、前記の上部錠剤収集機構の下方に設けられた下部錠剤収集機構とを具備しており、両機構の中間に一時貯留機構を備えている薬剤分包機に関する。
各種の錠剤(薬剤)を取り扱う薬剤分包機では、錠剤落下経路(薬剤の落下収集経路)を出来るだけ清浄な状態に維持することが求められるところ、必要な清浄状態を維持するための負担である謂わば清浄状態維持負担を軽減する方策として、そもそも収集薬剤から生じる粉塵等を少なくするという汚れ難さの強化や、生じてしまった粉塵等を手早く取り除けるようにするという清掃作業の容易化などが、図られている。
具体例を挙げると、錠剤落下経路の最下に位置する包装装置については(例えば特許文献1参照)、下部錠剤収集機構から落下投入された薬剤を受け入れる投入ホッパに加えて、分包帯供給機構、分包帯の送り機構、分包帯への印刷機構、分包帯のシール機構など、ほぼ総ての構成部材が、引出可能なベース部材に搭載されており、ベース部材の引き出しに随伴して筐体から手前へ露出するようになっている。
そのため、包装装置は清掃作業が容易で清浄状態維持負担が軽いものとなっている。
また、錠剤フィーダ格納庫に組み込まれた上部錠剤収集機構を錠剤フィーダ格納庫と共に左右へ縦割りにしたうえで片方ずつ筐体から前方へ引き出せるようにしたものや(例えば特許文献2,3参照)、更には前方へ引き出した錠剤フィーダ格納庫等を揺動させて上部錠剤収集機構の縦割り部分を大きく開かせることができるようにしたものもある(例えば特許文献4図2参照)。
これらの薬剤分包機は、上部錠剤収集機構の錠剤落下面を筐体の前で露出させることで容易に清掃できるので清浄状態維持負担が軽いものとなっている。
さらに、そのような上部錠剤収集機構の下端部に一時貯留機構を付設した薬剤分包機にあっては(例えば特許文献2の図1や特許文献3の図4を参照)、上部錠剤収集機構とともに一時貯留機構を筐体から前方へ引き出して錠剤落下面を筐体の前で露出させることで一時貯留機構の錠剤落下面も容易に清掃できるので清浄状態維持負担が軽いものとなっている。錠剤フィーダ格納庫と上部錠剤収集機構との組が大抵は複数列設されているので、一時貯留機構も複数の単列貯留機構に分かれており、それぞれの単列貯留機構が上部錠剤収集機構の下に一対一で付設されている。
なお、それらの単列貯留機構(一時貯留機構)では、前板や後板に加えて左右の両側板にも、正方形状か長方形状の板体が採用され、何れの板もほぼ鉛直状態の縦板になっている(例えば特許文献2の図4や特許文献3の図8を参照)。
また、それらの単列貯留機構(一時貯留機構)では、錠剤落下経路を開閉する揺動板体の支軸が後方の駆動機構に対して係合離脱切替可能になっており、係合状態では多少の遊びはあるものの軸端部が長穴に嵌入された状態が維持されるようになっている(例えば特許文献2の図5(a)や特許文献3の図8を(a)参照)。
しかも、上部錠剤収集機構の下端部のうち最前部分や最後部分を斜めにして上部錠剤収集機構の下端部を下窄み形状にするとともに(例えば特許文献2の図4や特許文献3の図4を参照)、一時貯留機構の前後長を短縮したうえで、一時貯留機構よりも後方の位置に且つ下部錠剤収集機構の上端部よりも後方の位置に駆動機構を配置したことで、錠剤フィーダ格納庫を前方へ引き出せばそれに随伴して上部錠剤収集機構と一時貯留機構も前進して下部錠剤収集機構の直上に空間が確保されるようにもなっている。
そのため、この薬剤分包機は、上述のようにして下部錠剤収集機構の直上に空間を確保した状態で筐体の側板を取り外せば、あるいは側板の取り外し後でも下部錠剤収集機構の直上に空間を確保すれば、下部錠剤収集機構のうち最上部分に該当する固定シュート(第1落下収集部)を側方から比較的容易に清掃できるので、清浄状態維持負担が軽いものとなっている。
また、下部錠剤収集機構の前方に薬剤手撒き装置を配設しておき、手撒き時には薬剤手撒き装置を筐体から前方へ引き出し、手撒き後に薬剤手撒き装置を筐体内へ押し込むようになっている薬剤分包機もある(例えば特許文献5図1参照)。
この薬剤分包機にあっては、下部錠剤収集機構が(例えば特許文献5図4~6参照)、下窄み状の筒体を主体としており筐体内の横板等に対してその横板等を上下に貫く態様で固定的に設置されて複数の一時貯留機構から落下した薬剤を或る程度まで寄せて集める固定シュート(第1落下収集部)と、その下方に設置された集積シュート(第2落下収集部)と、更にその下方に設置された集合シュート(第3落下収集部)とを具備している。
集積シュート(第2落下収集部)も下窄み状の筒体を主体としたものであり、集積シュート(第2落下収集部)は、直ぐ上の固定シュート(第1落下収集部)から落下した薬剤を中央へ更に寄せ集めるようになっている。
集合シュート(第3落下収集部)も、下窄み状の筒体を主体としたものであるが、これは、集積シュート(第2落下収集部)から落下した薬剤と、薬剤手撒き装置から落下排出された薬剤とを、合流させながら寄せ集めるようになっている。
そのため、薬剤手撒き装置が筐体内に押し込まれると(例えば特許文献5図4参照)、それに随伴して集積シュート(第2落下収集部)が固定シュート(第1落下収集部)の下方に位置するとともに集合シュート(第3落下収集部)が集積シュート(第2落下収集部)の下方に位置することで、錠剤フィーダから排出された薬剤ばかりか薬剤手撒き装置から排出された薬剤も、纏まって包装装置の投入ホッパに投入される。
また、この薬剤分包機にあっては、薬剤手撒き装置が筐体から前方へ引き出されると(例えば特許文献5図5参照)、集積シュート(第2落下収集部)と集合シュート(第3落下収集部)が随伴して前方へ引き出されるようになっており、集積シュート(第2落下収集部)の錠剤落下面を筐体の前に露出させることで容易に清掃できるので、集積シュート(第2落下収集部)の清浄状態維持負担が割と軽いものになっている。
さらに、この薬剤分包機にあっては、薬剤手撒き装置を筐体から引き出した状態で集積シュート(第2落下収集部)と薬剤手撒き装置の手撒き薬剤排出シュートとを一緒に後方へスライドさせることができるようにもなっているので、そうすることで(例えば特許文献5図6参照)、集合シュート(第3落下収集部)の上方が開ける。
そのため、集合シュート(第3落下収集部)についても、その錠剤落下面を筐体と薬剤手撒き装置との間に露出させて清掃することができるものとなっている。
特開2007-216485号公報 特開2013-078525号公報 特開2013-085666号公報 特開2018-196709号公報 特開2019-216991号公報 特願2021-063585号(出願) 特開2021-069338号(出願)
しかしながら、そのような従来構造の下では、薬剤手撒き装置に随伴して筐体から引き出された集積シュート(第2落下収集部)や集合シュート(第3落下収集部)の露出状態が、薬剤手撒き装置の後方に内装された部材の割には清掃容易な状態になるとは言っても、既述した上部錠剤収集機構や一時貯留機構に匹敵するほどではない。
特に、集合シュート(第3落下収集部)については、薬剤手撒き装置の後端部が斜め上から覆い隠さんばかりに迫っている前方から薬剤手撒き装置越しに手を伸ばして錠剤落下面を清掃することや、その清掃結果を前方から目視確認するのが、集積シュート(第2落下収集部)との比較でも遣り易いとは言えない。
また、一時貯留機構のように横から集合シュート(第3落下収集部)の錠剤落下面を清掃等するのも、薬剤手撒き装置と筐体との隙間を縫うようにして行うので、遣り易いとは言えない。詳述すると、引き出した薬剤手撒き装置の後端と、高さも幅も大きい筐体の前面やそこへ寄せた手撒き薬剤排出シュートとの間で、隙間を縫うようにして行うので、複雑で繊細な構造の薬剤手撒き装置を損ねたり筐体の前面の操作部材などに触れたりすることが無いよう、かなりの気遣いを要する。
そこで、下部錠剤収集機構のうちの集合シュートや集積シュートに係る清浄状態維持負担を更に軽減すべく、両シュートの錠剤落下面に対する清掃作業が容易かつ的確に行えるように両シュートの保持機構など関連部の構造を改良することが技術的な課題となる。
本発明の薬剤分包機は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、
錠剤を収容して逐次排出する錠剤フィーダと、前記錠剤フィーダを複数装備しており筐体から前方へ個別に引出可能な錠剤フィーダ格納庫を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫に装備されていて前記錠剤フィーダから排出された錠剤を下方へ案内して落下させる上部錠剤収集機構を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部錠剤収集機構から落下した錠剤を収集して下方へ投入する下部錠剤収集機構と、前記下部錠剤収集機構の下方に設けられていて前記下部錠剤収集機構から投入された錠剤を包装帯に区分包装する包装装置と、前記下部錠剤収集機構の前方に設けられて前記筐体から前方へ引出可能な薬剤手撒き装置とを備え、前記下部錠剤収集機構が、前記薬剤手撒き装置の後方で前記上部錠剤収集機構からの落下錠剤を集積させる集積シュートと、前記集積シュートから落下して来た錠剤と前記薬剤手撒き装置から落下して来た錠剤とを集合させながら落下させる集合シュートとを具備している薬剤分包機において、
前記薬剤手撒き装置の前記筐体からの前方引出に随伴して前記集積シュートが前記筐体から前方へ引き出されるようになっており、前記集積シュートを着脱可能に支持する集積シュート支持部材が前記薬剤手撒き装置の後方に立設されており、前記集積シュートの上端部を前記集積シュート支持部材の上端に乗せた状態で前記集積シュートを前記集積シュート支持部材に取り付けるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤分包機であって、指先を掛けうる凹みが前記集積シュートの上端部の側面に形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤分包機は(解決手段3)、上記解決手段1,2の薬剤分包機であって、前記集合シュートを着脱可能に支持する集合シュート支持部材が前記薬剤手撒き装置の後方に設けられており、前記薬剤手撒き装置の前記筐体からの前方引出に随伴して前記集合シュートが前記筐体から前方へ引き出されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段4)、上記解決手段3の薬剤分包機であって、前記薬剤手撒き装置が前記筐体から前方へ引き出された状態で前記集積シュートが前記集積シュート支持部材から取り外されていると前記集合シュートが前記薬剤手撒き装置から離れて持ち上げ可能な後方位置まで移動しうる状態になるが、前記薬剤手撒き装置が前記筐体から前方へ引き出された状態であっても前記集積シュートが前記集積シュート支持部材に装着されていると前記集合シュートの後方移動範囲が制限されるようになっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段5)、上記解決手段4の薬剤分包機であって、前記集積シュートが前記集積シュート支持部材に装着されていて前記集合シュートの後方移動が制限されている状態で前記集合シュートを前方へ引き寄せようとする集合シュート付勢手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤分包機は(解決手段6)、上記解決手段3~5の薬剤分包機であって、指先を掛けうる把手部材が前記集合シュートの上端面に付設されていることを特徴とする。
このような本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段1)、薬剤手撒き装置を筐体から前方へ引き出すと、それに随伴して筐体から出てきた集積シュート(第2落下収集部)を取り外せるようにしたことにより、集積シュートの錠剤落下面に対する清掃作業が容易かつ的確に行えるようになるとともに、集積シュートの取り外しによって拡大した空き空間を利用することで、その分だけ、下方の集合シュート(第3落下収集部)の錠剤落下面に対する清掃作業等も容易かつ的確に行えることになる。
しかも、集積シュート(第2落下収集部)を着脱式にするに際して、薬剤手撒き装置の後方で立ち上がっている集積シュート支持部材を設けて集積シュート(第2落下収集部)の着脱が集積シュート(第2落下収集部)の上端の所でなされるようにもしたことにより、上から覗き込むようにして行われる集積シュート(第2落下収集部)の着脱作業が容易かつ迅速に行えるものとなり、ひいては、薬剤手撒き装置の後方を空けて集合シュート(第3落下収集部)用の作業空間を確保するのも容易かつ迅速に行えることになる。
したがって、この発明によれば、下部錠剤収集機構のうち集積シュートと集合シュートとに係る清浄状態維持負担を軽減することができる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段2)、指先を掛けうる凹みを集積シュート(第2落下収集部)の上端部の側面に形成したことにより、集積シュート(第2落下収集部)に係る不所望な上方への部材延伸を回避しつつ、集積シュート着脱時の人手作業の負担を軽減することができる。
さらに、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段3)、薬剤手撒き装置を筐体から前方へ引き出すとそれに随伴して薬剤手撒き装置の後方の集合シュート(第3落下収集部)が筐体から前方へ引き出されるとともに薬剤手撒き装置の後方の集合シュート支持部材から取り外せるようにもしたことにより、集合シュート(第3落下収集部)の錠剤落下面に対する清掃作業が、薬剤手撒き装置や筐体との干渉から解放されるので、より容易かつ的確に行えるようになる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段4)、清掃作業容易化等のために集積シュート(第2落下収集部)と集合シュート(第3落下収集部)とを着脱可能にしても、それらの着脱順序を限定したことにより、稠密実装を損なうことなく維持することができる。しかも、両シュート装着時には集合シュート(第3落下収集部)の後方移動範囲が集積シュート(第2落下収集部)によって制限されるようにもしたことにより、薬剤手撒き装置と集合シュート(第3落下収集部)との位置関係を完全に固定するネジ止め作業などを行わなくても済むことになる。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段5)、集積シュート(第2落下収集部)を集積シュート支持部材に装着するときには、集合シュート(第3落下収集部)を前方の薬剤手撒き装置に人力で優しく寄せて集合シュート(第3落下収集部)の後方を空けてから行うが、集合シュート(第3落下収集部)が前方の薬剤手撒き装置に接近すると集合シュート付勢手段によって薬剤手撒き装置の方へ引き寄せられて適宜な部材に当接して位置決めされるので、集合シュート(第3落下収集部)と薬剤手撒き装置との相対位置が確定し而も安定するとともに、集積シュート(第2落下収集部)を集積シュート支持部材に装着する作業も集合シュート(第3落下収集部)が邪魔にならないので円滑に行うことができる。
さらに、薬剤手撒き装置を後方移動させて筐体内に収めたときに勢い余って慣性で集積シュートが薬剤手撒き装置から後方へ離れてしまったような場合でも、その離隔距離は集合シュート付勢手段の作用が及ぶ僅かなものにとどまるので、速やかに集合シュート(第3落下収集部)と薬剤手撒き装置との相対位置が元に戻る。
そのため、集合シュート(第3落下収集部)の位置固定作業を簡略化しても、集合シュートが適切な位置にとどまり続ける。
また、本発明の薬剤分包機にあっては(解決手段6)、集合シュート(第3落下収集部)を着脱式にするに際し、指先を掛けうる把手部材を集合シュート(第3落下収集部)の上端面に付設したことにより、薬剤手撒き装置と筐体との中間空間の奥底に位置していて真上から真下を覗き込むようにして行われる集合シュート(第3落下収集部)の着脱作業が容易かつ迅速に行えることになる。
本発明の実施例1について、薬剤分包機の構造を示し、(a)が正面図、(b)~(d)が左側面図である。 (a)が錠剤フィーダ格納庫を引き出した薬剤分包機の左側面図、(b)が錠剤フィーダ格納庫のA-A断面図、(c)と(d)が一時貯留機構のA-A断面図である。 (a)が薬剤分包機の左側面図とそこから引き出した錠剤フィーダ格納庫のB-B断面図との合成図、(b)がその錠剤フィーダ格納庫のB-B断面に係るC-C断面図、(c)と(d)が一時貯留機構のA-A断面図である。 (a)~(c)が、何れも、単列の一時貯留機構とその駆動機構とに係る平面図と正面図と縦断面図である。 (a)が複列の一時貯留機構とその駆動機構と伝動用リンク機構とに係る平面図、(b),(c)がリンク機構の正面図である。 (a)が錠剤フィーダ格納庫を引き出した薬剤分包機の左側面図、(b)がそのD-D断面図である。 (a)が薬剤手撒き装置等を筐体内に収めた状態の薬剤分包機に係る左側面図、(b)が薬剤手撒き装置を筐体から引き出した状態の薬剤分包機に係る左側面図である。 (a)が薬剤手撒き装置と共に集積シュートを引き出した薬剤分包機に係る斜視図、(b)が集積シュートとその周りの斜視図、(c)が集積シュートと集合シュートと薬剤手撒き装置とに係る側面図である。 (a)が集積シュートを取り外しているところの薬剤分包機に係る斜視図、(b)が集合シュートを後方移動させた状態の薬剤分包機に係る斜視図、(c)が集合シュートの斜視図である。 本発明の実施例2について、薬剤分包機の構造を示し、(a)が正面図、(b)がそのE-E断面図である。 複列の一時貯留機構とその駆動機構と伝動用リンク機構とに係る平面図である。
このような本発明の薬剤分包機について、その実施に好適な具体的形態を幾つか挙げるが、それに先だって背景技術や解決課題についても付言する。
一時貯留機構における左右の両側板のうち揺動板体と対向して錠剤落下経路を固定的に形成する方の側板である謂わば対向固定側板については、上側部分が揺動板体から離隔し下側部分が揺動板体に近接する状態で傾斜している謂わば傾斜式対向固定側板も開発されている(例えば特許文献6図3,特許文献7図8参照)。
このような一時貯留機構にあっては、上部錠剤収集機構から落下して来た錠剤を一時停止させる役割や負担を、揺動板体だけに担わせるのでなく、傾斜式対向固定側板にも分担させることで、可動部材で強化しづらい揺動板体に掛かる負担が軽減されている。
しかしながら、揺動板体を下方へ揺動させて一時貯留機構を開けたときに一時貯留機構から下方へ落下する薬剤については、傾斜式対向固定側板の傾斜に倣って斜め下方へ落ちるものが、増えて、大部分を占めるようになる。
そうすると、一時貯留機構から、その直ぐ下方に位置する下部錠剤収集機構のうちの固定シュート(第1落下収集部)へ、斜めに薬剤が落下するが、固定シュート(第1落下収集部)も錠剤落下経路形成面が上広がり且つ下窄みなので、固定シュート(第1落下収集部)のうち錠剤落下経路形成面の傾斜が上方の一時貯留機構の傾斜式対向固定側板の傾斜に近い錠剤落下経路形成面の部分に落下した薬剤は、当接時衝撃や進行方向変化量が小さくて済むため、円滑かつ迅速に下方へ進む。
これに対し、固定シュート(第1落下収集部)のうち錠剤落下経路形成面の傾斜と傾斜式対向固定側板の傾斜とが揃っていない部分、特に逆向きに傾いている部分に落下した薬剤は、当接時衝撃や進行方向変化量が大きくなるため、粉塵発生量の増加が懸念されるうえ、落下錠剤が下方へ進むのが遅れがちで通過時間もバラツキ易い。
しかも、複数・多数の一時貯留機構が同じ高さで左右に並んでいる状況下では、特に左端に位置する一時貯留機構と右端に位置する一時貯留機構とを対比すると、粉塵発生量についても通過時間についても不揃いが目立つ。
そこで、下部錠剤収集機構のうちの固定シュート(第1落下収集部)に係る清浄状態維持負担を更に軽減すべく、既述した一時貯留機構の前後長の短縮やその駆動機構の後方配置による清掃作業用空間の確保といった手法にとどまらず、下部錠剤収集機構の固定シュート(第1落下収集部)での粉塵発生量の多寡や錠剤落下速度のバラツキを抑制して汚れ難さの強化や錠剤収集時間の短縮を図るべく、その直ぐ上に位置する一時貯留機構を更に改良することが更なる技術課題となる。
[実施形態1]
実施形態1の薬剤分包機は、上述した解決手段1~6の何れかに記載された薬剤分包機であって、
前記錠剤フィーダ格納庫の下端部に付設されていて前記上部錠剤収集機構から落下した錠剤を一時貯留してから放下する単列貯留機構を複数と、前記単列貯留機構を複数同時に動作させて錠剤放下を一斉に行わせる複列同時駆動機構とを備えており、前記下部錠剤収集機構が前記上部錠剤収集機構からの落下錠剤を前記単列貯留機構経由で受け取るようになっており、前記複列同時駆動機構が前記筐体の内奥に配置されており、前記錠剤フィーダ格納庫の前記筐体からの出し入れによる前記単列貯留機構の進退移動に応じて該当する単列貯留機構と前記複列同時駆動機構とが分離係合するようになっており、前記複列同時駆動機構が前記筐体の内奥に配置されており、前記錠剤フィーダ格納庫の前記筐体からの出し入れによる前記単列貯留機構の進退移動に応じて該当する単列貯留機構と前記複列同時駆動機構とが分離係合するようになっており、前記の複数の単列貯留機構のうち前記筐体内で最も左方に位置する最左単列貯留機構が、右斜め上を仰ぐ右斜面を有する左方の非揺動部材とそれに対向する右方の揺動部材とを具備していて両部材間に下窄みの錠剤落下経路を形成しているものであり、前記の複数の単列貯留機構のうち前記筐体内で最も右方に位置する最右単列貯留機構が、左斜め上を仰ぐ左斜面を有する右方の非揺動部材とそれに対向する左方の揺動部材とを具備していて両部材間に下窄みの錠剤落下経路を形成しているものである、ことを特徴とする。
この実施形態1の薬剤分包機にあっては、最左単列貯留機構から放出された錠剤は多くが左方の非揺動部材の右斜面の影響を強く受けて右斜め下方へ落下するところ、その落下先に位置する下部錠剤収集機構の錠剤落下経路の左側部分が錠剤収集のため左上から右斜め下へ傾斜しているので、落下錠剤が強い衝撃を受けることなく円滑かつ迅速に下部錠剤収集機構の中に進入する。
また、最右単列貯留機構から放出された錠剤は多くが右方の非揺動部材の左斜面の影響を強く受けて左斜め下方へ落下するところ、その落下先に位置する下部錠剤収集機構の錠剤落下経路の右側部分が錠剤収集のため右上から左斜め下へ傾斜しているので、落下錠剤が強い衝撃を受けることなく円滑かつ迅速に下部錠剤収集機構の中に進入する。
このように、下部錠剤収集機構のうち上部を占める固定シュート(第1落下収集部)でなされる落下薬剤の収集に際して左右端いずれの箇所でも単列貯留機構から放出された錠剤が中寄りに傾いて落下するように直上の単列貯留機構に工夫を施したことにより、落下錠剤への不所望な衝撃が軽減されるとともに錠剤落下速度の不所望なバラツキが縮小される。
したがって、この実施形態によれば、粉塵発生量の多寡や錠剤落下速度のバラツキを抑制して汚れ難さの強化ばかりか錠剤収集時間の短縮までも実現することができる。
[実施形態2]
実施形態2の薬剤分包機は、上記実施形態1の薬剤分包機であって、前記複列同時駆動機構が、前記最左単列貯留機構を含む部材の駆動を担う左方駆動源と、前記最右単列貯留機構を含む部材の駆動を担う右方駆動源とを具備している、ことを特徴とする。
この第2実施形態の薬剤分包機にあっては、複列同時駆動機構の駆動源を複数化して、最左単列貯留機構と最右単列貯留機構とが個別に駆動されるようにもしたことにより、揺動方向の異なる複数の単列貯留機構を的確に而も容易に駆動することができる。
[実施形態3]
実施形態3の薬剤分包機は、実施形態1の薬剤分包機であって、前記最左単列貯留機構と前記最右単列貯留機構とが回転運動の駆動源を共用するものであり、前記駆動源から前記最左単列貯留機構に至る左方伝動機構と、前記駆動源から前記最右単列貯留機構に至る右方伝動機構との何れか一方に、回転運動の向きを反転させる回転反転機構が組み込まれている、ことを特徴とする。
この実施形態3の薬剤分包機にあっては、右方伝動機構と左方伝動機構との何れか一方に回転反転機構を組み込んだことで、最左単列貯留機構と最右単列貯留機構とに回転駆動源を共用させることが可能になり、その結果、駆動源の増加を抑制することができる。
[実施形態4]
実施形態4の薬剤分包機は、実施形態1~3の薬剤分包機であって、前記複列同時駆動機構の駆動源として電動モータと、前記電動モータの出力軸の回転停止位置を検出する原点センサとを設け、前記原点センサの検出に基づいて前記単列貯留機構と前記複列同時駆動機構とが分離しているときに前記電動モータの出力軸の回転を停止させるようにしたことを特徴とする。
この実施形態4の薬剤分包機にあっては、複列同時駆動機構を駆動する電動モータに関して原点センサを設けたうえで、原点センサの検出に基づいて単列貯留機構と複列同時駆動機構とが分離しているときに電動モータの回転動作を停止させるようにしたことにより、何れの単列貯留機構も駆動されていないときにはそれらの単列貯留機構と複列同時駆動機構との的確な分離が適切かつ確実に確保されることから、下部錠剤収集機構の上端部の周辺の平坦化・フラット化のために単列貯留機構が複列同時駆動機構の設置先の下部錠剤収集機構の上端部周辺でなく上方の錠剤フィーダ格納庫の下端部に付設されていても、錠剤フィーダ格納庫等の引き出しに分離状態が必要なときには必要な分離状態が自動的に確保される。また、錠剤フィーダ格納庫と共に単列貯留機構が薬品庫に押し込まれているとき常に単列貯留機構と複列同時駆動機構とが接触しうる構成のものでは接触部における何れかの部材の微振動などによる擦れ等によって微粉等が発生しがちなところ、本発明の構成では接触時間が限定されるので、微粉等による汚染が少ない。
このような本発明や実施形態の薬剤分包機について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1,2により説明する。
図1~9に示した実施例1は、上述した解決手段1~6(出願当初の請求項1~6)に加えて実施形態1,2,4をも具現化したものであり、図10~11に示した実施例2は、上述した実施形態3を具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,ギヤ等の伝動部材,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
本発明の薬剤分包機の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図1は、薬剤分包機10の全体構造を示し、(a)が正面図、(b)が左側面図、(c)が包装装置40を引き出した薬剤分包機10の左側面図、(d)が薬剤手撒き装置80を引き出した薬剤分包機10の左側面図である。
図2は、(a)が薬品庫11から錠剤フィーダ格納庫12を引き出した薬剤分包機10の左側面図であり、(b)が錠剤フィーダ格納庫12のA-A断面図である。また、同図(c)は、薬品庫11内で最も左に位置する最左単列貯留機構60a(一時貯留機構60,単列貯留機構)のA-A断面図であり、同図(d)は、薬品庫11内で最も右に位置する最右単列貯留機構60b(一時貯留機構60,単列貯留機構)のA-A断面図であり、何れも一時貯留機構60(単列貯留機構)が閉じている状態を図示している。
図3(a)は、薬剤分包機10の左側面図と、薬品庫11から引き出した錠剤フィーダ格納庫12に係るB-B矢視(図2(b)を参照)の断面図とを合成した図である。また、同図(b)は、錠剤フィーダ格納庫12のB-B断面に係るC-C断面図である。さらに、同図(c)は、薬品庫11内で最も左に位置する最左単列貯留機構60a(一時貯留機構60,単列貯留機構)のA-A断面図であり、同図(d)は、薬品庫11内で最も右に位置する最右単列貯留機構60b(一時貯留機構60,単列貯留機構)のA-A断面図であり、何れも一時貯留機構60(単列貯留機構)が開いている状態を図示している。
図4は、(a)~(c)が、何れも、単列の一時貯留機構60とその駆動機構51~55とに係る平面図と正面図と縦断面図である。
図5(a)は、複列の一時貯留機構60,60,60,60と、それらを同時に駆動する複列同時駆動機構51~55と、伝動用のリンク機構70とに係る平面図である。同図(b),(c)は、何れもリンク機構70の正面図であり、そのうち(b)は、一時貯留機構60(単列貯留機構)を閉めたときの動作状態を示し、(c)は、一時貯留機構60(単列貯留機構)を開けたときの動作状態を示している。
図6は、(a)が薬品庫11から錠剤フィーダ格納庫12を引き出した薬剤分包機10の左側面図であり、(b)が、そのD-D断面図であって、一時貯留機構複列格納部50における固定シュート31(第1落下収集部)の配置状態等を示している。
図7は、(a)が錠剤フィーダ格納庫12も薬剤手撒き装置80も包装装置40も筐体内に収めた状態の薬剤分包機10に係る左側面図であり、(b)が薬剤手撒き装置80を筐体から引き出した状態の薬剤分包機10に係る左側面図である。
図8は、(a)が薬剤手撒き装置80と共に集積シュート32(第2落下収集部)を筐体から前方へ引き出した薬剤分包機10に係る斜視図であり、(b)が薬剤手撒き装置80を透かして見た集積シュート32(第2落下収集部)とその周りの斜視図であり、(c)が集積シュート32(第2落下収集部)と集合シュート33(第3落下収集部)と薬剤手撒き装置80とに係る左側面図である。
図9は、(a)が集積シュート32(第2落下収集部)を引出機構81から取り外しているところの薬剤分包機10に係る斜視図、(b)が集合シュート33(第3落下収集部)を薬剤手撒き装置80の後方へスライド移動させた状態の薬剤分包機10に係る斜視図、(c)が集合シュート33(第3落下収集部)単体の斜視図である。
薬剤分包機10は(図1参照)、既述した薬剤分包機の一部を改良したものなので、それらと同様に(特許文献1~7も参照)、筐体の上段部分に薬品庫11が設けられており、筐体の下段部分には、下部薬剤収集機構30と包装装置40とが上下配置で内蔵されている。本例では(図1(b),図2(a),図3(a)参照)、一時貯留機構複列格納部50も、筐体の下段部分のうち最も上方部位に確保されて下部薬剤収集機構30の上方に位置するとともに、薬品庫11の直ぐ下に位置している。
図示は割愛したが、電子制御用のコンピュータ等からなる制御装置も筐体内の適宜な箇所に搭載されている。その制御装置の操作入力部や表示部を担うタッチパネル14も、薬剤分包機10の何れかの薬品庫11の前面などに付設されている(図1(a)参照)。
薬品庫11には、複数(本例では四つ)の錠剤フィーダ格納庫12が左右に横並び状態で配設されており、何れの錠剤フィーダ格納庫12も、薬剤補充時や保守作業時など必要に応じて、個々に、薬品庫11へ押し込むことも(図1参照)、薬品庫11から手前へ引き出すことも(図2(a)参照)、できるようになっている。薬品庫11の左右両側面には、着脱や揺動などにて開閉容易な側板11aも設けられている(図1~図3参照)。
錠剤フィーダ格納庫12には、多数の錠剤フィーダ13が搭載されており、図示の例では(図2,図3参照)、左側に6段6列で錠剤フィーダ13が配設され(図2(a),(b)参照)、右側にも6段6列で錠剤フィーダ13が配設されている(図2(b),図3(b)参照)。もっとも、最下段については、上部薬剤収集機構20の前後長を固定シュート31(第1落下収集部)の上端部の前後長に適合させなければならないため、前後に錠剤フィーダ非装着部26を確保していることから、少数個(図2(a),図3(a)では3個)の錠剤フィーダ13しか配設されていない。
錠剤フィーダ13は(図2,図3参照)、カセット着脱式の特定錠剤専用タイプ錠剤フィーダを図示したが、それは、錠剤フィーダ格納庫12に固定されたベース部13a(駆動部・排出部)と、それに着脱されるカセット13b(従動部・収容部)とからなり、各種の錠剤のうち何れかを分担して夫々のカセット13bにランダム収容しておき、上述した制御装置の制御に従って錠剤を逐次排出するようになっている。なお、錠剤フィーダ13は、カセット着脱式の特定錠剤専用タイプ錠剤フィーダに限られる訳でなく、多数の錠剤フィーダ13,…,13のうち一部の物や総てが、一体型で固定式の多種錠剤適応タイプ錠剤フィーダ(例えば特開2021-029378号公報を参照)であっても良い。
要するに、錠剤フィーダ13は、多数個の薬剤を纏めて収容することができるとともに上述した制御装置の制御に従って収容薬剤を一個ずつ逐次排出することができるものであれば良い。
なお、その制御装置に対する調剤指示等は、図示しない調剤サーバ等から通信にて与えられる他、タッチパネル14を介した手入力でも与えることも出来るようになっている。タッチパネル14には制御装置の制御によって薬剤分包機10の動作状態や調剤作業者への情報等が表示されるようにもなっている。
また(図2(b)参照)、それら左右の錠剤フィーダ13,…,13の中間には、錠剤案内路滑落板24や錠剤案内路滑落口25を具備した上部薬剤収集機構20が配置されている。上部薬剤収集機構20は(図2(b),図3参照)、左右に薄い箱状のものであり、それぞれの錠剤フィーダ格納庫12に一つずつ組み込まれており、左右に配置された多数の錠剤フィーダ13から排出された薬剤を錠剤案内路滑落口25から左右の錠剤案内路滑落板24,24の間の中空に受け入れて下方へ案内して落下させるようになっている。錠剤フィーダ13から排出された錠剤が、何れも、後述する閉状態の一時貯留機構60に入って一時的に貯留され(図2(c),(d)参照)、それから一時貯留機構60の開動作により纏めて下放されるようにもなっている(図3(c),(d)参照)。
下部薬剤収集機構30は(図1(b),図2(a),図3(a),図6,図7参照)、薬品庫11の複数の錠剤フィーダ格納庫12の下方に位置していて、それらに搭載された多数の錠剤フィーダ13,…,13から複数の上部薬剤収集機構20の何れかを経て更に複数の一時貯留機構60の何れかを経て落下した薬剤を受け入れて収集し、それから下方の包装装置40へ投入するものであり、この構成例では、主要部材として、上下三段の漏斗状部材31,32,33が設けられている。
それらのうち固定シュート31(第1落下収集部)は、上段に位置していて、一時貯留機構60からの落下薬剤を少し中央に寄せる大きめの下窄み縦筒状部材である。
集積シュート32(第2落下収集部)は、中程度の大きさの下窄み縦筒状部材であって、中段に位置しており、固定シュート31(第1落下収集部)から落下して来た薬剤を受け入れて、更に中央へ寄せ集めてから下放するようになっている。
集合シュート33(第3落下収集部)は、小さめの下窄み縦筒状部材であって、下段に位置しており、集積シュート32(第2落下収集部)から落下して来た薬剤に加えて、薬剤手撒き装置80から排出されて落下して来た薬剤をも受け入れて、それらを更に中央へ寄せ集めてから包装装置40の投入ホッパ41へ向けて下放するようになっている。
包装装置40は(図1~図3参照)、上述の下部薬剤収集機構30の下方に設けられており、その下部薬剤収集機構30によって落下位置を絞られた薬剤が下部薬剤収集機構30から落下投入されると、その又はそれらの薬剤を投入ホッパ41にて受け入れてコントローラの制御に従って図示しない包装帯に区分包装するようになっている。
包装装置40は、既述した従来品と同じく、ベース部材42の引き出しに随伴して筐体から前方へ引き出されるようにもなっている(図1(c)参照)。
薬剤手撒き装置80は、集積シュート32(第2落下収集部)や集合シュート33(第3落下収集部)とともに引出機構81に搭載されており(図1(b)参照)、それらと一緒に筐体から前方へ引き出すことができるようになっている(図1(d)参照)。薬剤手撒き装置80は、着脱式の予備撒きカセットか常設の予備撒き部を具備しており、そこには多数の区画室(マス)が縦横に並べて形成されている。各区画室は、上面が薬剤投入のため解放され、下面・底面が薬剤排出のためシャッタ等で出来ていて開閉するので、薬剤投入は手撒きでも薬剤排出は自動で行えるようになっている。薬剤手撒き装置80から区画室単位で落下排出された薬剤は、集合シュート33(第3落下収集部)に投入されるので、錠剤フィーダ13から上述の収集用機構20,60,31,32を経て集合シュート33(第3落下収集部)に落下して来た薬剤と合流するようになっている。
本例では、その薬剤手撒き装置80や下部薬剤収集機構30等を内蔵している筐体下部に一時貯留機構複列格納部50も確保されている(図1~図3,図6参照)。
一時貯留機列格納部50は、下部薬剤収集機構30の上方に配置されて、上部薬剤収集機構20と下部薬剤収集機構30との中間に位置している(図2(a),(b)参照)。また、一時貯留機構複列格納部50内の後方部分には、複列同時駆動機構51~55やリンク機構70が固定的に実装されている(図6参照)。さらに、一時貯留機構複列格納部50内の下面中央には固定シュート31(第1落下収集部)の上端部が固定されており(図6参照)、一時貯留機構複列格納部50内の中央部分と前方部分とには、錠剤フィーダ格納庫12の薬品庫11からの出し入れに随伴して一時貯留機構60(単列貯留機構)が出たり入ったり空間が確保されている(図1(b),図6参照)。
一時貯留機構60(単列貯留機構)は(図2~図6参照)、一つの錠剤フィーダ格納庫12に一つずつ付設されており、前後に長い上面解放の箱枠61と、その一側に固定された斜板62と、この斜板62に対向して下面を開閉しうる開閉部材63(揺動板体,揺動部材)と、この開閉部材63の上端に連結された支軸64(伝動軸)とを具備している。
そして、支軸64が限定範囲で軸回転駆動されると、開閉部材63を揺動させて、箱枠61の下面を閉じたり(図2(c),(d),図4(a)参照)、下面を開いて開口63a(下窄みの錠剤落下経路)を発現させたり(図4(b)参照)、更には開口63aを大きくしたりもするようになっている(図3(c),(d),図4(c)参照)。
このような一時貯留機構60(単列貯留機構)は、多数の錠剤フィーダ13から排出された薬剤が上方の上部薬剤収集機構20に案内されて落下してくると、その薬剤を閉状態で受け入れて一時的に留め置き、適切な時期に下面を開けて開口63aから留置薬剤を纏めて放下することで下部薬剤収集機構30へ落下させるものであり、そのような一時貯留にて、各錠剤フィーダ13の排出タイミングのバラツキや,各上部薬剤収集機構20での落下経路長の相違ひいては落下時間のバラツキなどに起因する薬剤の収集時刻のバラツキを解消し、一包分の薬剤を纏めて一斉に下部薬剤収集機構30へ落下させることで、包装装置40の投入待ち時間を短縮し、薬剤分包の高速化に役立つものとなっている。
さらに、この一時貯留機構60(単列貯留機構)にあっては、錠剤フィーダ格納庫12の薬品庫11(筐体)からの出し入れによる一時貯留機構60(単列貯留機構)の進退移動に応じて該当する一時貯留機構60と複列同時駆動機構51~55とが円滑に分離係合しうるように、原節53と従節54とからなるカム機構52が両機構51~55,60の係合部に導入されている(図4参照)。カム機構52のうち従動側に当たる従節54は、一時貯留機構60の支軸64に装着されており、カム機構52のうち原動側に当たる原節53は、複列同時駆動機構51~55の電動モータ51(駆動源)の回転駆動軸に装着されており、その回転駆動軸が一回転する度に、両節53,54が分離状態から一時的に当接状態になり、それから分離状態に戻るようになっている。
そして、原節53と従節54とが離れている分離状態・非作用状態では(図4(a)参照)、図示しない付勢バネ等の作用によって開閉部材63の下端部が側板62(斜板,対向固定式・傾斜式の非揺動部材)の下端部に当接して静止する閉状態が維持されるようになっている(図2(c),(d)も参照)。
そのため、この閉状態では、側板62も開閉部材63も鉛直から例えば数十゜ほど反対側へ傾斜しており、両部材62,63間に縦断面逆三角形状の錠剤貯留空間が確保されることになる。
これに対し、原節53が従節54に当接してそれを押し動かしている接合状態・作用状態では(図4(b),(c)参照)、支軸64が数十゜程度の限定範囲で軸回転し、それにより開閉部材63が揺動して、側板62の下端部と開口63aの下端部との間に開口63aが一時的に発現するようになっている(図3(c),(d)も参照)。
そのため、この開状態では、側板62と開閉部材63との間が上中下いずれも開き、特に閉じていた下部が開くことにより、錠剤貯留空間に一時的に貯留されていた錠剤が一気に下放されることになる。
さらに、複列同時駆動機構51~55には(図4参照)、例えば原節53の接近・離隔に感応することで電動モータ51の出力軸の回転角度(回転位相)ひいては回転停止位置を検出する原点センサ55も設けられている。そして、その原点センサ55の検出状況に基づいて例えば検出レベルが所定の閾値を上回ったとき直ちに電動モータ51の駆動を止めるモータ制御を行うことで、一時貯留機構60と複列同時駆動機構51~55とが分離しているときに電動モータ51の出力軸の回転を停止させるとともに、電動モータ51の一回転ひいては開閉部材63の揺動による開口63aの一時発現(図4では(a)→(b)→(c)→(a)と遷移)を高い精度で繰り返すことができるものになっている。
また(図5参照)、この複列同時駆動機構51~55と一時貯留機構60と間には、電動モータ51の節約のため、リンク機構70が介装されている。
具体的には(図5(a)の左半分を参照)、最も左に位置する一時貯留機構60である最左単列貯留機構60aと、その右隣で中寄りの一時貯留機構60との間に、リンク機構70が介装されていて、それら二つの最左単列貯留機構60a,60の開閉動作が左方の電動モータ51によって駆動されるようになっている。
さらに、このような左方の複列同時駆動機構51~55は、最左単列貯留機構60aを含む部材(左方のリンク機構70や左端のカム機構52)の駆動を担う左方駆動源になっている。
また(図5(a)の右半分を参照)、最も右に位置する一時貯留機構60である最右単列貯留機構60bと、その左隣で中寄りの一時貯留機構60との間に、もう一つのリンク機構70が介装されていて、それら二つの最右単列貯留機構60b,60の開閉動作が右方の別の電動モータ51によって駆動されるようになっている。
さらに、このような右方の複列同時駆動機構51~55は、最右単列貯留機構60bを含む部材(右方のリンク機構70や右端のカム機構52)の駆動を担う右方駆動源になっている。
しかも(図5(a)の下半分を参照)、最左単列貯留機構60aとその右隣の一時貯留機構60には(図2(c),図3(c)も参照)、右斜め上を仰ぐ右斜面を有する左方の非揺動部材である側板62と、それに対向する右方の揺動部材である開閉部材63とが具備されていて、下端開口63aを含む下窄みの錠剤落下経路を両部材62,63間に形成しているものが採用されている。
一方(図5(a)の下半分を参照)、最右単列貯留機構60bとその左隣の一時貯留機構60には(図2(d),図3(d)も参照)、左斜め上を仰ぐ左斜面を有する右方の非揺動部材である側板62と、それに対向する左方の揺動部材である開閉部材63とを具備していて、下端開口63aを含む下窄みの錠剤落下経路を両部材62,63間に形成しているものが採用されている。
リンク機構70は(図5参照)、電動モータ51の出力軸の一回転運動を揺動運動に変換するカム機構52によって駆動された支軸64(伝動軸)の限定的な角度の軸回転運動を隣の一時貯留機構60の支軸64に伝達するための伝動機構であり、筐体内の一時貯留機構複列格納部50の奥寄り部位に設けられて、複数(本例では四つ)の一時貯留機構60の後方に位置している(図5(a)参照)。
この実施例では、最左単列貯留機構60aとその右隣の一時貯留機構60とそれらを駆動する左方の複列同時駆動機構51~55の後方に一組のリンク機構70が設けられるとともに、最右単列貯留機構60bとその左隣の一時貯留機構60とそれらを駆動する右方の複列同時駆動機構51~55の後方にもう一組のリンク機構70が設けられている。
何れのリンク機構70も(図5参照)、横に長い棒状の連結部材71と、一時貯留機構60に一対一で配設された短い揺動部材72と、それぞれの揺動部材72に一対一で配設された付勢バネ74とを具備したものであり、揺動部材72の揺動端部72aが連結部材71に対して軸回転自在な状態で連結されるとともに、揺動部材72の揺動支点部72bが筐体の内奥の図示しない支持部材に対して軸回転自在な状態で連結されている(図5(a),(b)参照)。
そして、電動モータ51にて従節54を揺動させると付勢バネ74の反力に抗って、該当する伝動軸64が限定範囲で軸回転するとともに、リンク機構70とカム機構52を介して連動可能になっている他の支軸64a,64bも、随伴して同様に軸回転するようになっている(図5(c)参照)。また、伝動軸64の回転駆動を止めると付勢バネ74の付勢力によって伝動軸64aを含む総ての支軸64,64,64,64が元の状態に戻るようにもなっている(図5(b)参照)。
そのため、電動モータ51の出力軸が一回転すると、その度に、カム機構52と伝動軸64aとリンク機構70とが作動して、総ての開閉部材63が揺動し、それによって総ての一時貯留機構60,60,60,60で開閉動作が行われるようになっている。
しかも、そのようなリンク機構70を左方の複列同時駆動機構51~55と最左単列貯留機構60a及びその隣の一時貯留機構60とに介装するとともに、もう一つのリンク機構70を右方の複列同時駆動機構51~55と最右単列貯留機構60b及びその隣の一時貯留機構60とに介装したことにより、更にはそれら両機構を左右対称形にもしたことにより(図5(a)において左上から左下へ連なる機構70,52,51,60a,60と、図5(a)において右上から右下へ連なる機構70,52,51,60b,60を参照)、何れの一時貯留機構60についても、開動作時に開閉部材63がその下端部を左右から中央に向けて揺動させるようになっている。
詳述すると、制御装置が左右の電動モータ51,51を同時に一回転動作させると、左方のリンク機構70の揺動部材72,72は揃って左方へ一往復するとともに右方のリンク機構70の揺動部材72,72は揃って右方へ一往復し(図4(a),図5(b)→ 図4(c),図5(c)→ 図4(a),図5(b)の状態変化を参照)、それに随伴して、最左単列貯留機構60aとその右隣の一時貯留機構60が左から右方の中央側へ一時的に開くとともに(図2(c)→図3(c)→図2(c)の状態変化を参照)、最右単列貯留機構60bとその左隣の一時貯留機構60が左から右方の中央側へ一時的に開くようになっている(図2(d)→図3(d)→図2(d)の状態変化を参照)。
下部薬剤収集機構30については、固定シュート31(第1落下収集部)と集積シュート32(第2落下収集部)と集合シュート33(第3落下収集部)という上下三段の漏斗状部材(下窄み縦筒状部材)からなること等を述べただけなので、説明を追加する。
先ず、上段の固定シュート31(第1落下収集部)は、最も大きなものであり、一時貯留機構複列格納部50の底板に上端部が常態では固定されていて(図1(b),図6参照)、薬品庫11の複数の錠剤フィーダ格納庫12の下方に位置しているので、薬剤分包機10の筐体から側板11aを外すと、薬品庫11の側面から一時貯留機構複列格納部50の底面が視認可能になり、それに伴って固定シュート31(第1落下収集部)の傾斜内面を斜め上から覗き込むことも楽に行えるものになっている(図6(b)参照)。
次に、中段の集積シュート32(第2落下収集部)は、上述した固定シュート31(第1落下収集部)よりも小さめの部材であり、薬剤手撒き装置80の引出機構81に搭載されて薬剤手撒き装置80の後方に位置している(図1参照)。そして、薬剤手撒き装置80が筐体内に押し込まれているときには(図7(a)参照)、筐体の内部に収まって、固定シュート31(第1落下収集部)の直下に位置していて、そこからの落下薬剤を寄せ集めながら集積シュート32(第2落下収集部)に向けて下放するようになっている。また、薬剤手撒き装置80が筐体から前方へ引き出されたときには、その引き出しに随伴して筐体から前方へ引き出されるようにもなっている(図7(b)参照)。
このような随伴性の出し入れを可能にするとともに、筐体から前方へ引き出したときには集積シュート32(第2落下収集部)を容易かつ迅速に着脱することもできるように、集積シュート32(第2落下収集部)を着脱可能に支持する集積シュート支持部材32aが引出機構81の上面に立設されている(図8,図9(a)参照)。
本例では、集積シュート支持部材32aは一対が左右に分かれて薬剤手撒き装置80の後方に位置している。そして(図8参照)、集積シュート32(第2落下収集部)の上端部の左右の張出部を集積シュート支持部材32aの上端部32bに載置してから、その状態で集積シュート支持部材32aの掛具32dを操作して集積シュート32(第2落下収集部)の両端部に係合させると、集積シュート32(第2落下収集部)が引出機構81に固定され延いては薬剤手撒き装置80に対しても固定されるようになっている。
また、その固定状態で、薬剤手撒き装置80が筐体から引き出されているときに、掛具32dを逆向きに操作して集積シュート32(第2落下収集部)に対する掛具32dの係合を解除すると、薬剤手撒き装置80の引出機構81に対する集積シュート32(第2落下収集部)の固定が解除されるので、集積シュート32(第2落下収集部)を両手で持ち上げて取り外すことができるようになっている(図9(a)参照)。
その持ち上げ作業の容易化等のために、集積シュート32(第2落下収集部)の上端部の側面には、左右いずれの側面にも、指先を掛けうる凹み32cが形成されている(図8(b),(c),図9(a)参照)。
更に、下段の集合シュート33(第3落下収集部)は、上述した集積シュート32(第2落下収集部)よりも小さめの部材であり、薬剤手撒き装置80の引出機構81の内側に配設されていて引出機構81と共に筐体から前方へ出し入れされる集合シュート支持部材33aに対して前後スライド可能に搭載されて薬剤手撒き装置80の後下方に位置している(図1,図7~図9参照)。
集合シュート支持部材33aは(図8(c),図9参照)、引出機構81の内側に配設されたスライドレール状部材からなり、薬剤手撒き装置80の後方で集合シュート33(第3落下収集部)を着脱可能に而も前後移動可能に支持するようになっている。
そして、薬剤手撒き装置80が筐体内に押し込まれているときには(図7(a)参照)、集合シュート33(第3落下収集部)は、筐体の内部に収まって、後半部分が集積シュート32(第2落下収集部)の直下に位置して該シュート32からそれ33への落下薬剤を更に寄せ集めるとともに、前半部分が薬剤手撒き装置80から排出された薬剤をも寄せ集め、更にそれらの薬剤を一緒に纏めて下端部から下放することで、薬品庫11の錠剤フィーダ13から排出された薬剤に加えて薬剤手撒き装置80から排出された薬剤も一緒に纏めて包装装置40の投入ホッパ41へ投入するようになっている。
これに対し、薬剤手撒き装置80が筐体から前方へ引き出されたときには(図7(b)参照)、集合シュート33(第3落下収集部)も、上述した集積シュート32(第2落下収集部)と同様に、薬剤手撒き装置80の引き出しに随伴して筐体から前方へ引き出されるようになっている(図8参照)。
何れの状態であれ即ち薬剤手撒き装置80が筐体から引き出されていようといまいと、集積シュート32(第2落下収集部)が引出機構81に装着されていると(図8参照)、集合シュート33(第3落下収集部)の前後移動は僅かな範囲に限定されるうえ、常態では前方へ付勢されて薬剤手撒き装置80の後方に位置決めされるようになっている。
本例の構成では(図8参照)、集積シュート32(第2落下収集部)の下端部の後方寄り部位に集合シュート後方移動範囲制限部材32eが形成されて(図8(c)参照)、それ32eが集合シュート33(第3落下収集部)の後部に当接等にて干渉するほどに下方へ突き出ており、更に、薬剤手撒き装置80の下端部(あるいは引出機構81の相当部位)に集合シュート付勢手段33bが付設されて、それ33b(あるいは薬剤手撒き装置80や引出機構81)が集合シュート33(第3落下収集部)の前部に当接等にて干渉する所に位置している。そのため、引出機構81に集積シュート32(第2落下収集部)が装着されていると、集合シュート33(第3落下収集部)の前後移動が、集合シュート後方移動範囲制限部材32eと集合シュート付勢手段33bとの離隔距離から集合シュート33(第3落下収集部)の上端部の前後長を差し引いた僅かな範囲に限定される。
しかも、上記の集合シュート付勢手段33bには、永久磁石などの着磁済み強磁性体が採用されており、集合シュート33(第3落下収集部)のうち少なくとも集合シュート付勢手段33bとの対向部位には、集合シュート付勢手段33bに引き寄せられ易い鉄材などが採用されており、集合シュート33(第3落下収集部)の上端部が前方の集合シュート付勢手段33bと後方の集合シュート後方移動範囲制限部材32eとの間に在ると(図8(c)参照)、集合シュート33(第3落下収集部)が集合シュート支持部材33aの上面を滑って集合シュート付勢手段33bに引き寄せられるようになっている。
このような集合シュート付勢手段33bは、薬剤手撒き装置80が筐体から前方へ引き出された状態であっても、集積シュート32(第2落下収集部)が集積シュート支持部材32aに装着されていると、上述のように集合シュート33(第3落下収集部)の後方移動範囲が制限されるものである。しかも、それにとどまらず、引出機構81に立設された集積シュート支持部材32aの上に集積シュート32(第2落下収集部)が装着されていて、集合シュート33(第3落下収集部)の後方移動が制限されている状態の下では、集合シュート33(第3落下収集部)を前方へ引き寄せて薬剤手撒き装置80との相対位置を一定状態に保つものにもなっている。
さらに、薬剤手撒き装置80が筐体から前方へ引き出された状態で集積シュート32(第2落下収集部)が集積シュート支持部材32aから取り外されると(図9(a)参照)、それに随伴して集合シュート後方移動範囲制限部材32eも筐体から出るため、それ32eとの干渉が無くなって集合シュート33(第3落下収集部)が後方移動の可能な状態になることから、集合シュート付勢手段33bの力に抗って集合シュート33(第3落下収集部)を後方移動させると(図9(b)参照)、集合シュート33(第3落下収集部)の全体が筐体の前面と薬剤手撒き装置80の後端との中間に位置するようになっているが、そこは集合シュート33(第3落下収集部)を薬剤手撒き装置80や引出機構81さらには集合シュート支持部材33aから離して持ち上げることが可能な後方位置である。
集合シュート33(第3落下収集部)は、その上面部分の両端部に把手部材33c,33cが立設されているので(図9(c)参照)、それら左右の把手部材33c,33cに指先を掛けて両手で持ち上げることで容易かつ安全に集合シュート33(第3落下収集部)を薬剤分包機10から取り外すことができるものになっている。
また、集合シュート33(第3落下収集部)を所定位置に取り付けることも逆の手順で行うことで容易かつ安全にできるものになっている。
このような実施例1の薬剤分包機10について、その使用態様及び動作を、上述した図1~図9を引用して説明する。
この薬剤分包機10の使い方や調剤動作は、基本的に従来の薬剤分包機と同様であり、予め薬剤(錠剤)の補充が必要と分かっている錠剤フィーダ13が有れば、それを搭載している薬剤フィーダ格納庫12を薬品庫11から手前に引き出して(図2(a)参照)、露出した該当フィーダ13に所定の薬剤を充填し、それから薬剤フィーダ格納庫12を薬品庫11へ押し戻し(図1(a),(b)参照)、更に、タッチパネル14の操作等にて調剤指示を与える。また、錠剤フィーダ13が割り当てられていない薬剤(錠剤)が処方に含まれている場合は、制御装置によってタッチパネル14に手撒き案内が表示されるので、薬剤手撒き装置80を筐体から引き出して(図1(d),図8(a)参照)、手撒き案内に従って薬剤手撒き装置80の上面の各区画室(マス)に薬剤を手撒きしておく。
そして、タッチパネル14の操作等にて調剤開始の指示を与えると、調剤対象の薬剤が、それぞれの収容先の薬剤フィーダ13から排出されて上部薬剤収集機構20によって下方の一時貯留機構60へ導かれ(図2(b)参照)、一旦そこに溜め置かれる。
それから、適宜な時間の経過後に電動モータ51が出力軸を一回転させるので、それに応じてカム機構52とリンク機構70とを介して総ての一時貯留機構60が開閉部材63を揺動させるため(図4,図5参照)、一時貯留機構60によって溜め置かれていた総ての薬剤が、一斉に一時貯留機構複列格納部50から落下する。
そして、それらの薬剤が下部薬剤収集機構30によって包装装置40の投入ホッパ41へ導かれるが、その際に薬剤手撒き装置80の手撒き薬剤も集合シュート33(第3落下収集部)の所で合流して、一包分の調剤対象薬剤が揃い、それが下方の包装装置40によって分包体に区分包装される。こうして、次々に所要の薬剤が自動分包される。
しかも、その際、錠剤フィーダ13から一時貯留機構60までの錠剤落下経路と、一時貯留機構60から包装装置40までの錠剤落下経路とが、大半の時間で、一時貯留機構60の開閉動作によって分断されるため、上部薬剤収集機構20側の薬剤落下と下部薬剤収集機構30側の薬剤落下とについて大部分が並行動作可能になるので、一つの処方箋・調剤指示箋に基づいてなされる複数・多数の分包に係る総時間が短縮される。
そして、そのような薬剤分包動作が繰り返えされて、定期や不定期の内部清掃が必要になったときには、薬剤分包機10の自動動作を停止させてから、錠剤落下経路を構成している各部20,60,30,40について必要な清掃作業を行う。
先ず、包装装置40については、それ40を載せているベース部材42を筐体から前方へ引き出すと(図1(c)参照)、投入ホッパ41を含む殆ど総ての構成部材が大きく露出するので、既述したように、容易に清掃作業を行うことができる。
錠剤フィーダ格納庫12に組み込まれた上部薬剤収集機構20についても、例えば特許文献2,3等で公知なので具体的な図示や詳細な説明は割愛したが、上部薬剤収集機構20を左右に分けて個別に引き出したり引き出してから左右に開かせたりすることで、錠剤落下経路の清掃が容易に行える。
一時貯留機構60についても、錠剤フィーダ格納庫12と共に筐体から前方へ引き出すことで(図2,図3参照)、錠剤落下経路の清掃が容易に行える。
下部薬剤収集機構30のうち上段の固定シュート31(第1落下収集部)については、錠剤フィーダ格納庫12を薬品庫11から前方へ引き出すとそれに随伴して一時貯留機構60も一時貯留機構複列格納部50から出るようになっているうえ、複列同時駆動機構51~55が一時貯留機構複列格納部50の後方部位に纏めて配置されているので(図6参照)、側板11aを外せば固定シュート31(第1落下収集部)の上端部が露出するばかりか、その上方に大きな空き空間が発現する。
そのため、固定シュート31(第1落下収集部)が下窄みで斜め上からでも内側の薬剤落下経路が目視容易なこともあって、固定シュート31(第1落下収集部)が固定式の大きなものであっても、更には固定シュート31(第1落下収集部)を上から覗き込むような姿勢で清掃作業を行っても、薬剤落下経路の清掃は容易かつ的確に行える。
しかも、この固定シュート31(第1落下収集部)については、複列同時駆動機構51~55や一時貯留機構60の改良による清浄状態維持負担の軽減もある。
具体的には、最左単列貯留機構60aとその右隣の一時貯留機構60については(図5(a)参照)、非揺動部材である固定の側板62が左方に位置し、下端部揺動式の揺動部材である開閉部材63が右方に位置して、両者が対向するとともに、側板62についてはその右側面を傾斜させて右斜め上を仰ぐ右斜面にしたうえで(図4参照)、開閉部材63の下端部が揺動して側板62の下部に対して接離することで側板62と開閉部材63との間の薬剤落下経路が下窄みであって而も下端部が開閉するようにしたので、閉じた最左単列貯留機構60a等に留め置かれた薬剤は(図4(a)参照)、開閉部材63が揺動すると(図4(b),(c)参照)、その揺動方向に誘導されながら側板62の傾斜面に沿って右斜め下へ移動し、その後は一時貯留機構60から離れて右斜め下へ自由落下する。
これに対し、最右単列貯留機構60bとその左隣の一時貯留機構60については(図5(a)参照)、非揺動部材である固定の側板62が右方に位置し、下端部揺動式の揺動部材である開閉部材63が左方に位置して、両者が対向するとともに、側板62についてはその左側面を傾斜させて左斜め上を仰ぐ左斜面にしたうえで(図2(d),図3(d)参照)、開閉部材63の下端部が揺動して側板62の下部に対して接離することで側板62と開閉部材63との間の薬剤落下経路が下窄みであって而も下端部が開閉するようにしたので、閉じた最右単列貯留機構60b等に留め置かれた薬剤は(図2(d)参照)、開閉部材63が揺動すると(図3(d)参照)、その揺動方向に誘導されながら側板62の傾斜面に沿って左斜め下へ移動し、その後は一時貯留機構60から離れて左斜め下方へ自由落下する。
このように、最左単列貯留機構60a及びその右隣の一時貯留機構60からは右斜め下へ薬剤が放出され、最右単列貯留機構60b及びその左隣の一時貯留機構60からは左斜め下へ薬剤が放出されるが、それらを受け入れる固定シュート31(第1落下収集部)は薬剤落下経路が左右にも前後にも下窄みなので(図6参照)、何れの単列貯留機構(60)から落ちて来た薬剤であっても固定シュート31(第1落下収集部)の薬剤落下経路に入ったものは、その薬剤落下経路を画する進入先のシュート31の内面に対して当接しても傾きの近い状態で当たるので、当接しても大きく跳ねることがなくて、落下錠剤に対する衝撃が軽微なもので済む。しかも、落下経路の不所望なバラツキや過大な延長が少ないうえ、落下速度の低下も小さくて済む。
そのため、一時貯留機構60の下方に位置する固定シュート31(第1落下収集部)は、錠剤収集時間が短いうえ、薬剤落下経路が汚れ難いので、清浄状態維持負担が軽い。
また、上述したように複列同時駆動機構51~55に原点センサ55を導入して(図4参照)、電動モータ51と一時貯留機構60との離接タイミングを安定させたことによって、最左単列貯留機構60aと最右単列貯留機構60bとそれらの間の一時貯留機構60,60とから固定シュート31(第1落下収集部)へ落下する錠剤のタイミングも揃うことになる。そして、落下錠剤の衝突によって固定シュート31(第1落下収集部)に生じる衝撃や振動が短時間に収まり、ひいては汚れ発生の時間が短縮されるため、固定シュート31(第1落下収集部)の薬剤落下経路の汚れ抑制にも役立つと言える。
下部薬剤収集機構30のうち集積シュート32(第2落下収集部)と集合シュート33(第3落下収集部)とについては、それら32,33が薬剤手撒き装置80の後方に配設されているので、その薬剤落下経路の清掃等を行うときには、それに先だって薬剤手撒き装置80を筐体から前方へ引き出す(図7参照)。
そうすると(図8参照)、薬剤手撒き装置80の後方に集積シュート32(第2落下収集部)が露出し(同図(a)参照)、集積シュート支持部材32aや掛具32dも露出するので(同図(b)参照)、掛具32dを操作して集積シュート32(第2落下収集部)の集積シュート支持部材32aへの固定係合を解除する。
それから、凹み32cに指を掛けて集積シュート32(第2落下収集部)を持ち上げると、集積シュート32(第2落下収集部)の両端部が集積シュート支持部材32aの上端部32bから離れ、集積シュート32(第2落下収集部)が、筐体から取り外されて(図9(a)参照)、単体で持ち運べる自由状態になる。
そのため、集積シュート32(第2落下収集部)は、内側の錠剤落下面に対する清掃作業を含む種々の手入れを容易かつ的確に行うことができる。予備の集積シュート32(第2落下収集部)が有れば、それらのシュート32,32を取り替えて薬剤分包機10の分包動作を速やかに再開させることで、分包継続中に使用済みの集積シュート32を清掃することもできる。
薬剤分包機10から集積シュート32(第2落下収集部)が取り外された状態では(図9(a)参照)、集合シュート後方移動範囲制限部材32e(図8(c)参照)が集合シュート33(第3落下収集部)の後方から無くなっている。
そのため、集合シュート付勢手段33bの引き付け力より強い力で集合シュート33(第3落下収集部)を後方へ押せば、集合シュート支持部材33aに案内されて集合シュート33(第3落下収集部)が薬剤手撒き装置80の後方へ移動し、その上端部が把手部材33cも含めて総て露出する(図9(b)参照)。
そこで、把手部材33cに手指を掛けて集合シュート33(第3落下収集部)を持ち上げると、集合シュート33(第3落下収集部)の両端部が集合シュート支持部材33aから離れ、集合シュート33全体が筐体から取り外されて、集合シュート33(第3落下収集部)が単体で持ち運べる自由状態になる(図9(c)参照)。
そのため、集積シュート32(第2落下収集部)は、内側の錠剤落下面に対する清掃作業を含む種々の手入れを上述の集積シュート32と同じく容易かつ的確に行うことができる。予備の集合シュート33(第3落下収集部)が有れば、それらのシュート33,33を取り替えて薬剤分包機10の分包動作を速やかに再開させることで、分包継続中に使用済みの集合シュート33を清掃することもできる。
本発明の薬剤分包機の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。
図10は、薬剤分包機90の構造を示し、(a)が正面図、(b)がそのE-E断面図であり、図11は、三列の一時貯留機構60,60,60と、それらに対応した複列同時駆動機構91及びリンク機構92とに係る平面図である。
この薬剤分包機90が上述した実施例1の薬剤分包機10と相違するのは、薬品庫11において左右に列設された錠剤フィーダ格納庫12が四つから一つ減って三つになっている点と(図10参照)、それに対応して一時貯留機構60も三つになり(図11参照)、二組だった複列同時駆動機構51~55が一組の複列同時駆動機構91になり、やはり二組だったリンク機構70が一組のリンク機構92になっている点である。
また、それに伴って、筐体の横幅や(図10(a)参照)、固定シュート31(第1落下収集部)の横幅が(図10(a)参照)、狭くなっている。
各部について詳述すると、一時貯留機構60については(図11参照)、左から二番目のものが省かれて、最左単列貯留機構60aと、右から二番目の一時貯留機構60と、最右単列貯留機構60bとが残っている。
複列同時駆動機構91については(図11参照)、やはり左から二番目のカム機構52が省かれるとともに、左の電動モータ51も省かれている。そして、右の電動モータ51と、右から一番目および二番目のカム機構52,52と、最も左のカム機構52とが残っている。
リンク機構92については、やはり左から二番目の揺動部材72と付勢バネ74とが省かれるとともに、左右の連結部材71が一本に纏められている。更に、駆動源の電動モータ51から最左単列貯留機構60aに至る左方伝動機構のうち、最も左の揺動部材72と最左単列貯留機構60aのカム機構52との間に、軸回転の運動の向きを反転させる回転反転機構93が組み込まれている。回転反転機構93は、例えば一対の平歯車などで構成され、揺動部材72の揺動運動を逆向きの揺動運動に変換してカム機構52さらには支軸64へ伝達するようになっている。
そのため、そのようなリンク機構92を介して上記の複列同時駆動機構91によって駆動される一時貯留機構60,60,60は、そのうちの最左単列貯留機構60aと最右単列貯留機構60bとが回転運動の駆動源として電動モータ51を共用するものとなっているが、最左単列貯留機構60aの開閉部材63と最右単列貯留機構60bの開閉部材63とが逆向きに揺動して、左方の最左単列貯留機構60aの開閉部材63は下端部を右下方向へ開き、右方の最右単列貯留機構60bの開閉部材63は下端部を左下方向へ開くので、左右両端に位置する単列貯留機構60a,60bは何れも中央寄りの向きに薬剤を落下させるものとなっている。
この場合、唯一の回転駆動源である電動モータ51が駆動対象のカム機構52と連結部材71とを介して三つの揺動部材72を同じ向きへ一緒に揺動させるが、上述したように最左の揺動部材72と最左のカム機構52との間には回転反転機構93を介装させたのに対し、最右の揺動部材72と最右のカム機構52との間には回転反転機構93を介装させずに両部を直結させたことで、単一の電動モータ51が最左単列貯留機構60aと最右単列貯留機構60bとに回転駆動源として共用されているにも拘わらず、最左単列貯留機構60aからは右斜め下へ薬剤が放出され、最右単列貯留機構60bからは左斜め下へ薬剤が放出される。そのため、この薬剤分包機90も、左右の単列貯留機構60a,60bから落ちて固定シュート31(第1落下収集部)の薬剤落下経路に入った薬剤を、大きく跳ばすことなく速やかだが穏やかに固定シュート31を通過させるものになっている。
[その他]
上記実施例の説明では言及しなかったが、固定シュート31(第1落下収集部)や,集積シュート32(第2落下収集部),さらには集合シュート33(第3落下収集部)については、図8や図9において例示したような形状や他の適宜な形状の中仕切り板が適宜な枚数だけ組み込まれていても良い。
上記実施例では、集合シュート支持部材33aが引出機構81とは別体の物として構成されていたが、集合シュート支持部材33aは引出機構81の出し入れに随伴して筐体から出し入れされるものなので、集合シュート支持部材33aは、引出機構81の付属物として構成されていても良く、引出機構81と一体化していても良い。
上記実施例2では、回転運動の向きを反転させる回転反転機構93が駆動源の電動モータ51から最左単列貯留機構60aに至る左方伝動機構に組み込まれていたが、回転反転機構93の組み込み部位は左方伝動機構に限られる訳でなく、駆動源の電動モータ51から最右単列貯留機構60bに至る右方伝動機構に回転反転機構93が組み込まれていても良い。
本発明の薬剤分包機は、上記の実施例1,2において例示した錠剤分包専用の薬剤分包機に適用が限られる訳でなく、上述した錠剤収集機構や一時貯留機構を具備した錠剤分包機構に加えて散薬分包機構を併せ持った薬剤分包機についても適用することができる。
10…薬剤分包機、
11…薬品庫、11a…側板、
12…錠剤フィーダ格納庫、
13…錠剤フィーダ、13a…ベース部(駆動部)、13b…カセット、
14…タッチパネル(操作入力部,表示部)、
20…上部薬剤収集機構、
24…錠剤案内路滑落板、25…錠剤案内路滑落口、26…錠剤フィーダ非装着部、
30…下部薬剤収集機構、
31…固定シュート(第1落下収集部)、
32…集積シュート(第2落下収集部)、
32a…集積シュート支持部材、32b…上端部、
32c…凹み、32d…掛具、32e…集合シュート後方移動範囲制限部材、
33…集合シュート(第3落下収集部)、
33a…集合シュート支持部材、33b…集合シュート付勢手段、33c…把手部材、
40…包装装置、41…投入ホッパ、42…ベース部材、
50…一時貯留機構複列格納部、
51~55…複列同時駆動機構、51…電動モータ、52…カム機構、
53…原節(駆動側)、54…従節(従動側)、55…原点センサ、
60…一時貯留機構(単列貯留機構)、
60a…最左単列貯留機構、60b…最右単列貯留機構、
61…箱枠、62…側板(斜板,対向固定式・傾斜式の非揺動部材)、
63…開閉部材(揺動板体,揺動部材)、
63a…開口(下窄みの錠剤落下経路)、64…支軸(伝動軸)、
70…リンク機構(伝動機構)、
71…連結部材、72…揺動部材、
72a…揺動端部、72b…揺動支点部、74…付勢バネ、
80…薬剤手撒き装置、81…引出機構、
90…薬剤分包機、
91…複列同時駆動機構、92…リンク機構、93…回転反転機構

Claims (6)

  1. 錠剤を収容して逐次排出する錠剤フィーダと、前記錠剤フィーダを複数装備しており筐体から前方へ個別に引出可能な錠剤フィーダ格納庫を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫に装備されていて前記錠剤フィーダから排出された錠剤を下方へ案内して落下させる上部錠剤収集機構を複数と、前記錠剤フィーダ格納庫の下方に設けられていて前記上部錠剤収集機構から落下した錠剤を収集して下方へ投入する下部錠剤収集機構と、前記下部錠剤収集機構の下方に設けられていて前記下部錠剤収集機構から投入された錠剤を包装帯に区分包装する包装装置と、前記下部錠剤収集機構の前方に設けられて前記筐体から前方へ引出可能な薬剤手撒き装置とを備え、前記下部錠剤収集機構が、前記薬剤手撒き装置の後方で前記上部錠剤収集機構からの落下錠剤を集積させる集積シュートと、前記集積シュートから落下して来た錠剤と前記薬剤手撒き装置から落下して来た錠剤とを集合させながら落下させる集合シュートとを具備している薬剤分包機において、
    前記薬剤手撒き装置の前記筐体からの前方引出に随伴して前記集積シュートが前記筐体から前方へ引き出されるようになっており、前記集積シュートを着脱可能に支持する集積シュート支持部材が前記薬剤手撒き装置の後方に立設されており、前記集積シュートの上端部を前記集積シュート支持部材の上端に乗せた状態で前記集積シュートを前記集積シュート支持部材に取り付けるようになっている、ことを特徴とする薬剤分包機。
  2. 指先を掛けうる凹みが前記集積シュートの上端部の側面に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の薬剤分包機。
  3. 前記集合シュートを着脱可能に支持する集合シュート支持部材が前記薬剤手撒き装置の後方に設けられており、前記薬剤手撒き装置の前記筐体からの前方引出に随伴して前記集合シュートが前記筐体から前方へ引き出されるようになっている、ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された薬剤分包機。
  4. 前記薬剤手撒き装置が前記筐体から前方へ引き出された状態で前記集積シュートが前記集積シュート支持部材から取り外されていると前記集合シュートが前記薬剤手撒き装置から離れて持ち上げ可能な後方位置まで移動しうる状態になるが、前記薬剤手撒き装置が前記筐体から前方へ引き出された状態であっても前記集積シュートが前記集積シュート支持部材に装着されていると前記集合シュートの後方移動範囲が制限されるようになっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬剤分包機。
  5. 前記集積シュートが前記集積シュート支持部材に装着されていて前記集合シュートの後方移動が制限されている状態で前記集合シュートを前方へ引き寄せようとする集合シュート付勢手段が設けられている、ことを特徴とする請求項4記載の薬剤分包機。
  6. 指先を掛けうる把手部材が前記集合シュートの上端面に付設されている、ことを特徴とする請求項3乃至請求項5の何れかに記載された薬剤分包機。
JP2021179750A 2021-11-02 2021-11-02 薬剤分包機 Pending JP2023068551A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021179750A JP2023068551A (ja) 2021-11-02 2021-11-02 薬剤分包機
PCT/JP2022/039597 WO2023080006A1 (ja) 2021-11-02 2022-10-25 薬剤分包機
CA3235976A CA3235976A1 (en) 2021-11-02 2022-10-25 Medicine dispensing apparatus
AU2022380106A AU2022380106A1 (en) 2021-11-02 2022-10-25 Medicine dispensing apparatus
CN202280072102.7A CN118159240A (zh) 2021-11-02 2022-10-25 药剂分配装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021179750A JP2023068551A (ja) 2021-11-02 2021-11-02 薬剤分包機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023068551A true JP2023068551A (ja) 2023-05-17

Family

ID=86327097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021179750A Pending JP2023068551A (ja) 2021-11-02 2021-11-02 薬剤分包機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023068551A (ja)
CN (1) CN118159240A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN118159240A (zh) 2024-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5389007B2 (ja) 錠剤分包機
TWI598849B (zh) Manual goods vending device
WO2006040887A1 (ja) 振動排出カセット、薬剤払出装置、ptp払出装置、薬品類収納装置、およびptp払出システム
JP4969677B2 (ja) Ptp払出システム
JP2010082052A (ja) 薬剤供給装置
TWI704087B (zh) 分藥裝置
JP7204122B2 (ja) 錠剤分包機
JP4964199B2 (ja) 個別包装薬剤自動供給装置
JP4614834B2 (ja) Ptp払出システム
JP2023068551A (ja) 薬剤分包機
JP6804745B2 (ja) 薬剤分包機
JP2023068434A (ja) 薬剤分包機
WO2023080006A1 (ja) 薬剤分包機
JP4447748B2 (ja) 薬剤分包機
JP6914488B2 (ja) 薬剤分包機
WO2022220167A1 (ja) 薬剤分包機
KR102051802B1 (ko) 약제 자동 포장기
TW202142446A (zh) 藥劑排出裝置及藥劑排出裝置的控制方法
WO2022211112A1 (ja) 薬剤分包機
JP4346987B2 (ja) 薬剤払出装置
JP4093434B2 (ja) 調剤用薬剤払出装置
JP6980229B2 (ja) 薬剤分包機
JP2005040459A (ja) 薬剤供給器
JPH0385202A (ja) 薬剤包装機
JP7396592B2 (ja) 錠剤分包機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20240403

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20240430