JP2023066929A - 二次電池用電極、及び二次電池用電極の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】活物質粒子の磁性に依らず配向度を高めて、電池の内部抵抗を低減することができる二次電池用電極、及び二次電池用電極の製造方法を提供すること。【解決手段】二次電池用電極は、集電箔10と、集電箔10の表面上に形成された合材層20と、を有し、合材層20は、扁平状の活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に磁性を示す被膜32が成膜された複合材料30を含み、複合材料30は、長軸方向が集電箔10の表面に対して略垂直方向となるように配向する。【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池用電極、及び二次電池用電極の製造方法に関する。
二次電池は、パソコンや携帯端末等のいわゆるポータブル電源や車両駆動用電源として広く用いられている。二次電池の中でも、特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン二次電池は、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車等の車両の駆動用高出力電源として好適に用いられている。リチウムイオン二次電池は、リチウムイオンを吸蔵・放出する正極(正極板)及び負極(負極板)の電極間を、電解質中のリチウムイオンが移動することで充放電可能な二次電池である。
リチウムイオン二次電池等の二次電池に用いられる電極は、導電性の集電箔(集電体)と、集電箔上に保持された活物質及び導電材等の電極材料を含む合材層と、を備えている。このような二次電池では、電池特性を向上させるために、合材層内の電極材料の配向度を高めることにより電極抵抗の低減が図られる。
特許文献1には、以下の非水系電池及びその製造方法が開示されている。特許文献1に記載された非水系電池及びその製造方法は、正極および負極を少なくとも含み、正極および負極の少なくとも一方は、集電体、中間層および活物質層を含む。中間層は、集電体と活物質層との間に介在している。中間層は、黒鉛粒子および絶縁性粒子を含む。中間層の厚さ方向断面において、黒鉛粒子は、中間層の厚さの1倍以上の長軸径を有する。Out-of-Plane法による中間層のX線回折測定において、黒鉛結晶の002回折線の強度に対する、黒鉛結晶の回折線の強度の比が、0.0011以上である
特開2018-190575号公報
特許文献1に記載の技術では、中間層に含まれる黒鉛粒子が磁場により配向されている。一方、例えばリチウムイオン二次電池の正極には、高容量であって熱安定性に優れたリチウム複合酸化物が活物質粒子として好適に用いられる。しかしながら、このような活物質粒子は磁場による配向が生じにくいため、特許文献1に記載の技術では配向度を高めることができないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、活物質粒子の磁性に依らず配向度を高めて、電池の内部抵抗を低減することができる二次電池用電極、及び二次電池用電極の製造方法を提供することを目的とする
一実施の形態にかかる二次電池用電極は、集電箔と、集電箔の表面上に形成された合材層と、を有し、合材層は、扁平状の活物質粒子の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に磁性を示す被膜が成膜された複合材料を含み、複合材料は、長軸方向が集電箔の表面に対して略垂直方向となるように配向する。
また、一実施の形態にかかる二次電池用電極の製造方法は、扁平状の活物質粒子の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に外部から印加される磁場に対して磁性を示す被膜が成膜された複合材料を形成する複合材料形成工程と、複合材料及び溶媒を少なくとも含む合材層形成用ペーストを集電箔の表面に塗工する塗工工程と、集電箔の表面に塗工された合材層形成用ペーストにより形成された合材層形成用塗膜が乾燥する前に、集電箔の表面に対して略垂直方向となる磁場を合材層形成用塗膜に印加することにより合材層形成用塗膜に含まれる複合材料を配向させる磁場配向工程と、複合材料を配向させた合材層形成用塗膜を乾燥して集電箔の表面上に合材層を形成する合材層形成工程と、を有する。
本発明により、活物質粒子の磁性に依らず配向度を高めて、電池の内部抵抗を低減することができる二次電池用電極、及び二次電池用電極の製造方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる二次電池用電極を示す断面図である。 図1に示す二次電池用電極に含まれる複合材料を示す図である。 実施の形態1にかかる二次電池用電極の製造方法を示すフローチャートである。 複合材料形成工程を説明する第1の図である。 複合材料形成工程を説明する第2の図である。 複合材料形成工程を説明する第3の図である。 塗工工程を説明する図である。 磁場配向工程を説明する図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
なお、本実施形態における「短軸径」は、活物質粒子31及び複合材料30のそれぞれ短軸方向の最も長い径の平均である。本実施形態における「長軸径」は、活物質粒子31及び複合材料30のそれぞれ長軸方向の最も長い径の平均である。また、短軸方向及び長軸方向のそれぞれは、活物質粒子31と複合材料30とで一致する。
以下、本実施形態にかかる二次電池用電極の好適な実施形態の一つとして、リチウムイオン二次電池の電極に具体化して説明する。リチウムイオン二次電池は、電気化学反応に際し、正極(正極板)と負極(負極板)との間で電荷担体であるリチウムイオンが電解液中を伝導することで、充放電が実現される二次電池である。このようなリチウムイオン二次電池は、例えば、電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(HV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)等の車両の駆動用電源として好適に用いられる。
図1を参照して本実施形態にかかる二次電池用電極(電極板1)の概略を説明する。図1は、実施の形態1にかかる二次電池用電極を示す断面図である。図1に示す断面図は、集電箔10の表面に直交する電極板1の断面の一部を示している。
図1に示すように、電極板1は、集電箔10と、集電箔10上に形成される合材層20と、を有する。集電箔10は、板状又は箔状に形成され、導電性の良好な金属により構成される。正極である場合、集電箔10を構成する金属は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等が挙げられる。負極である場合、集電箔10を構成する金属は、例えば、銅、銅合金等が挙げられる。集電箔10は、例えば5μ~50μmの厚さを有する。
合材層20は、幅方向の一方の縁に沿った縁部を除いて、集電箔10の少なくとも一方の表面上に形成される。また、電極板1は、集電箔10の当該縁部に、合材層20が形成されず集電箔10が露出した露出部を有する。露出部は、外部端子と電気的に接続される。合材層20は、活物質粒子31を主体として構成される複合材料30を少なくとも含み、集電箔10に保持される。合材層20は、必要に応じて導電材、バインダ、その他の添加剤(例えば増粘剤、分散剤)を含んでも良い。
合材層20の密度は特に限定されないが、例えば正極である場合、1.0g/cm~3.8g/cmであることが好ましく、1.5g/cm~3.0g/cmがより好ましく、特に1.8g/cm~2.7g/cmとすることが好ましい。合材層20の厚さも特に限定されないが、例えば10μm~200μmであることが好ましく、20μm~150μmがより好ましく、特に30μm~100μmとすることが好ましい。
そして、合材層20に含まれる複合材料30のそれぞれは、長軸方向が集電箔10の表面に対して略垂直方向に配向している。すなわち、集電箔10の表面と複合材料30(活物質粒子31)の長軸方向とがなす角度の平均的な値である配向度が45°~90°であり、特に90°であることが好ましい。
リチウムイオン二次電池を構成した場合の電極板1において、合材層20中の空隙には電解液が浸透している。したがって、合材層20中で複合材料30が一方向に配向すると、合材層20中におけるリチウムイオンの移動経路が直線的になるため、電解液中のイオンの導電性が高くなり、抵抗が低減される。合材層20中におけるリチウムイオンの移動経路は、複合材料30が90°に配向した場合に最も短くなると考えられる。
導電材としては、例えばアセチレンブラック(AB)等のカーボンブラック、活性炭、黒鉛、カーボンナノチューブ等の炭素材料等を用いることができる。合材層20全体に占める導電材の割合は、例えば、カーボンナノチューブを用いた場合、0.1質量%~5質量%が好ましく、0.3質量%~3質量%がより好ましく、特に0.5質量%~1.5質量%とすることが好ましい。
バインダとしては、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリエチレンオキサイド(PEO)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブチルゴム(BR)等を用いることができる。合材層20全体に占めるバインダの割合は、例えば、0.01質量%~10質量%が好ましく、0.05質量%~5質量%がより好ましく、特に0.1質量%~2質量%とすることが好ましい。
続いて、図2を参照して、複合材料30の詳細について説明する。図2は、図1に示す二次電池用電極に含まれる複合材料を示す図である。図2に示すように、複合材料30は、活物質粒子31及び被膜32を有している。活物質粒子31は、リチウムイオンを吸蔵及び放出可能な材料である。また、活物質粒子31は、磁場により配向する材料であっても良く、磁場により配向しない材料であっても良い。
正極の電極板1である場合、活物質粒子31として、例えば各種のリチウム複合酸化物等を用いることができる。層状岩塩型の結晶構造を有するリチウム複合酸化物として、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、ニッケルマンガンコバルト酸リチウム(LiNiMnCo、x+y+z=1、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1)等が挙げられる。スピネル型の結晶構造を有するリチウム複合酸化物として、マンガン酸リチウム(LiMn)、ニッケルマンガン酸リチウム(LiNiMn、x+y=2、0≦x≦0.5)等が挙げられる。オリビン型の結晶構造を有するリチウム複合酸化物として、リン酸鉄リチウム(LiFePO)等が挙げられる。
活物質粒子31の好適な一例は、リチウム以外に、ニッケル、コバルト、及びマンガンの少なくとも1つの遷移金属元素を含む層状岩塩型の結晶構造を有するリチウム複合酸化物である。さらに、リチウム複合酸化物には他の金属元素が含まれていても良い。
負極の電極板1である場合、活物質粒子31として、例えば酸化ケイ素(SiO)、酸化スズ(SnO)、及びチタン酸リチウム(LiTi12)等が挙げられる。
また、活物質粒子31は、所定のアスペクト比を有する扁平状に形成されている。アスペクト比は、活物質粒子31の短軸径に対する長軸径の比(長軸径/短軸径)である。活物質粒子31は、アスペクト比が1.5以上であることが好ましい。アスペクト比が1.5未満であると、複合材料30の配向度が低下傾向となる。複合材料30の配向度を高める観点から、活物質粒子31のアスペクト比は大きいほど好ましい。
活物質粒子31は、一次粒子であってもよく、一次粒子が複数集合してなる二次粒子であってもよい。活物質粒子31の形状観察はSEM(Scanning Electron Microscope)観察で取得される画像により行うことができる。
活物質粒子31の1粒子あたりの平均粒径は、例えば活物質粒子31が二次粒子である場合、1μm~20μmであることが好ましく、2μm~15μmがより好ましく、特に3μm~10μmとすることが好ましい。活物質粒子31の平均粒径は、SEMや粒度分布測定により測定することができる。
被膜32は、活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に成膜されている。図2には、2通りの複合材料30を例示している。図2に示す2通りの複合材料30のうち、図2の上側に示した複合材料30は、活物質粒子31の長軸方向に沿った片面に被膜32を有している。図2の下側に示した複合材料30は、活物質粒子31の長軸方向に沿った両面に被膜32を有している。被膜32は、磁性を示す炭素材料、金属又はその合金等により形成される。また、電極板1の導電性を向上する観点から、被膜32自体が導電性を有することが好ましい。
複合材料30は、活物質粒子31の体積に対する被膜32の体積の割合が5体積%~20体積%となるように構成される。活物質粒子31の体積に対する被膜32の体積の割合が5体積%より小さいと、複合材料30の磁場に対する感度が不十分となって配向度が低下傾向となる。活物質粒子31の体積に対する被膜32の体積の割合が20体積%より大きいと、合材層20全体に占める被膜32の割合が高くなることにより、容量が低下傾向となる。被膜32は、均一な膜として形成されることが好ましいが、合材層20の形成時における磁場配向に影響のない範囲で不均一に形成された膜であっても良い。
次に、図3を参照して本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法について説明する。図3は、実施の形態1にかかる二次電池用電極の製造方法を示すフローチャートである。本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法は、正極及び負極の双方の電極板1に適用可能である。
ここで、例えばリチウムイオン二次電池の正極には、高容量であって熱安定性に優れたリチウム複合酸化物が活物質粒子31として好適に用いられる。そして、リチウム複合酸化物により形成される活物質粒子31は、典型的には1個の単結晶である一次粒子がランダムに配向した状態で複数集合してなる二次粒子の形態をなしており、磁場によって配向しにくい性質を有する。したがって、このような多結晶の活物質粒子31を単独で用いると、活物質粒子31の配向を制御することが難しい。
これに対し、本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法では、活物質粒子31の磁性に依らず活物質粒子31を磁場配向することができる。そのため、本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法は、配向性に乏しい活物質粒子31を含む電極板1に好適に用いられる。
図3に示すように、本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法は、以下のステップS1~S4の工程を有する。ステップS1の複合材料形成工程では、扁平状の活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に外部から印加される磁場に対して磁性を示す被膜32が成膜された複合材料30を形成する。ステップS2の塗工工程では、複合材料30及び溶媒を少なくとも含む合材層形成用ペーストを集電箔10の表面に塗工する。
ステップS3の磁場配向工程では、集電箔10の表面に塗工された合材層形成用ペーストにより形成される合材層形成用塗膜21が乾燥する前に、集電箔10の表面に対して略垂直方向となる磁場を合材層形成用塗膜21に印加することにより合材層形成用塗膜21に含まれる複合材料30を配向させる。ステップS4の合材層形成工程では、複合材料30を配向させた合材層形成用塗膜21を乾燥して集電箔10の表面上に合材層20を形成する。
上記の各工程について、図4~図8を参照してより詳細に説明する。図4は、複合材料形成工程を説明する第1の図である。図5は、複合材料形成工程を説明する第2の図である。図6は、複合材料形成工程を説明する第3の図である。図7は、塗工工程を説明する図である。図8は、磁場配向工程を説明する図である。なお、図4~図8に示す断面図は、集電箔10又は基板40のそれぞれ表面に直交する方向の断面の一部を示している。また、図4~図6に示す活物質粒子31は、二次粒子を簡略化して楕円形で示しており、この楕円形は活物質粒子31の1粒子に相当する。
まず、複合材料形成工程は、第1工程~第4工程を含む。まず、図4のS1-1に示すように、第1工程では、活物質粒子31及び溶媒を含む複合材料形成用ペーストを平坦な基板40の表面に塗工する。溶媒としては、後述する塗工工程と同一の溶媒を用いても良く、異なる種類の溶媒を用いても良い。
複合材料形成用ペーストは、活物質粒子31に溶媒を添加し、例えばプラネタリミキサ等の混錬機を用いて混錬することにより調製する。また、複合材料形成用ペーストは、ダイコータ、スリットコータ、コンマコータ、グラビアコータ、ブレードコータ等の塗工方法を用いて基板40の表面に塗工する。
図4には、ダイコータを用いた方法を示している。ダイコータは、所定のギャップGを介して対向する基板40に向けてスラリーを吐出し、基板40の表面にスラリーを塗着するダイヘッド50を有する。ダイコータを用いた場合、基板40とダイヘッド50との間に活物質粒子31の1粒子あたりの平均粒径に相当するギャップGを設けた状態で、ダイヘッド50から複合材料形成用ペーストを吐出して基板40の表面に塗工する。これにより、基板40の表面上に、活物質粒子31の1粒子あたりの平均粒径に相当する膜厚を有する複合材料形成用塗膜60が形成される。複合材料形成用ペーストの粘度は、上記厚さを有する複合材料形成用塗膜60を形成することができ、且つ塗工性を損なわない範囲で適宜設定される。
次いで、図4のS1-2に示すように、第2工程では、第1工程で形成した複合材料形成用塗膜60を乾燥させて、複合材料形成用塗膜60に含まれる溶媒を除去する。乾燥方法としては、自然、熱風、低湿風、真空、赤外線、遠赤外線、電子線等による乾燥を単独または組み合わせて用いることができる。複合材料形成用塗膜60から溶媒を除去すると、基板40の表面上にランダムに配向した複数の活物質粒子31を得ることができる。
次いで、図5のS1-3に示すように、第3工程では、ロールプレス、平板プレス等のプレス方法を用いて、基板40の表面上に配置された活物質粒子31に対してプレスを施すことにより、活物質粒子31を一定の方向に配向させる。図5には、ロールプレス機のロール70によって、基板40の表面に対して略垂直方向に活物質粒子31をプレスする例を示している。
このようにして、図5のS1-4に示すように、基板40の表面上で活物質粒子31同士が重なり合うことなく、且つ、基板40の表面に対して長軸方向が略平行となるように活物質粒子31を配向させることができる。
次いで、図6のS1-5に示すように、第4工程では、第3工程において一定の方向に配向した活物質粒子31に被膜32を成膜する。被膜32は、例えば化学蒸着(CVD:Chemical Vapor Deposition)法や、物理蒸着(PVD:Physical Vapor Deposition)法、イオン化蒸着法等によって成膜することができる。
活物質粒子31は、基板40の表面に対して長軸方向が略平行となるように配向しているため、長軸方向に沿った一方の面が上方に向いて露出している。そのため、各種蒸着法を用いて活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に被膜32を成膜することができる。
そして、図6のS1-6に示すように、活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に被膜32が成膜された複合材料30を基板40から回収する。このようにして、複合材料30を形成することができる。
また、上記第1工程~第4工程の工程を再度繰り返すことで、複数面に被膜32を成膜してもよい。活物質粒子31の複数面に被膜32を成膜した場合は、例えば図2の下側に示した複合材料30を形成することができる。活物質粒子31の複数面に被膜32を成膜することで、磁場配向時にかかる複合材料30への回転力が複合材料30に複数箇所でかかり、回転力が増すため複合材料30の配向性が高くなる。
続いて、図7に示すように、塗工工程では、まず、複合材料30、及び必要に応じて導電材、バインダ、その他の添加剤を含む粉体に溶媒を添加し、プラネタリミキサ等の混錬機を用いて混練することにより合材層形成用ペーストを調製する。
溶媒は、用いるバインダに応じて適宜選択されるものである。溶媒としては、例えば、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、メチルエチルケトン(MEK)、ジメチルホルムアミド(DMF)、トルエン等の非水系溶媒、非水系溶媒を組み合わせた混合溶媒、水、水を主体とする混合溶媒等の水系溶媒を用いることができる。
合材層形成用ペーストの粘度は、3Pa・s以下であることが好ましく、1Pa・s以下がより好ましい。複合材料30の配向度を高める観点から、合材層形成用ペーストの粘度は低いほど好ましい。合材層形成用ペーストの粘度の下限は、塗工性を損なわない範囲で適宜設定される。
次いで、調製した合材層形成用ペーストを集電箔10の表面に塗工することにより、集電箔10の表面上に合材層形成用塗膜21を形成する。合材層形成用ペーストは、複合材料形成工程において例示した各種塗工方法を用いて塗工することができる。
続いて、図8に示すように、磁場配向工程では、磁力線の向きが集電箔10の表面に対して略垂直方向となるように磁場発生体を集電箔10の近傍に配置する。そして、集電箔10の表面に対して略垂直方向に磁力線が発生する磁場を合材層形成用塗膜21に印加する。磁場発生体としては、所要の磁場を発生することができるものであれば特に限定されず、例えば、永久磁石や電磁石等を用いることができる。
磁場配向工程において、合材層形成用塗膜21に対して作用させる磁場の磁束密度は、350mT以上であることが好ましく、500mT以上がより好ましい。磁場の磁束密度が大きいほど、複合材料30の配向度を高めることができる。また、合材層形成用塗膜21に対して磁場を印加する時間は、例えば1秒~120秒程度である。磁場が印加された合材層形成用塗膜21に含まれる複合材料30は、その長軸方向が集電箔10の表面に対して略垂直方向となるように配向する。
続いて、合材層形成工程では、上記のように配向した複合材料30を含む合材層形成用塗膜21を乾燥させて、合材層形成用塗膜21に含まれる溶媒を除去する。合材層形成用塗膜21は、複合材料形成工程において例示した各種乾燥方法を用いて乾燥することができる。さらに、乾燥したものを必要に応じてプレスする。これにより、集電箔10の表面上に合材層20を形成することができる。
以上の工程により、図1に示す電極板1を製造することができる。本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法によれば、被膜32が磁性を示すため、活物質粒子31自体の磁性に依らずに、磁場を用いて活物質粒子31の配向度を高めることができる。
以下、実施例及び比較例について説明する。なお、実施例は、本発明を限定するものではない。まず、下記手順にしたがって評価用電池セルを構築した。
(実施例)
[電極板1の作製]
図3に示したフローにしたがって正極板を製造した。活物質粒子31は、LiNi1/3Co1/3Mn1/3で表される平均組成を有するニッケルマンガンコバルト酸リチウムの二次粒子(NMC粒子)を用いた。NMC粒子は略楕円形状を有し、長軸径(平均):5μm、短軸径(平均):3μm、体積:188.5μmであった。
複合材料形成工程では、ダイコータを用いて、NMC粒子及びNMPを混練した複合材料形成用ペーストを基板40の表面に塗工し、複合材料形成用塗膜60を形成した。複合材料形成用ペーストは、複合材料形成用塗膜60の膜厚が6μmとなるように塗工量を調整した。そして、複合材料形成用塗膜60を熱風乾燥して、基板40の表面上にランダムに配向した複数のNMC粒子を得た。その後、基板40の表面上に配置されたNMC粒子に対してロールプレスを行ない、活物質粒子31同士が互いに重ならないように一定方向に配向させた。
そして、活物質粒子31を基板40ごとプラズマCVD装置に投入した。プラズマCVD装置を用いて炭化水素を含むガスを分解し、活物質粒子31の長軸方向に沿った片面に炭素を堆積させることにより、グラファイト構造(層状構造)を有する炭素材料からなる被膜32を成膜し、複合材料30を形成した。この際、活物質粒子31の体積に対する被膜32の体積の割合が10体積%となるように成膜量を調整し、膜厚が0.4μmである被膜32を形成した。
塗工工程では、複合材料30と、導電材としてのABと、バインダとしてのPVdFと、を所定の混合比で混合し、溶媒としてNMPを添加して混練することにより合材層形成用ペースト(粘度1.2Pa・s)を調製した。調製した合材層形成用ペーストは、集電箔10であるアルミニウム箔(厚さ15μm)の両面に塗工した。なお、合材層形成用ペーストは、目付量が10mg/cmとなるように塗工量を調整した。これにより、アルミニウム箔の表面上に合材層形成用塗膜21を形成した。
磁場配向工程では、表面上に合材層形成用塗膜21が形成されたアルミニウム箔を上下方向から挟み込むように一対の永久磁石を配置し、合材層形成用塗膜21に磁場を印加した。磁場の磁束密度は500mTであり、磁場の印加時間は2.0秒であった。磁場を印加する際の磁力線の向きは、アルミニウム箔の表面に対して略垂直方向である。これにより、長軸方向がアルミニウム箔の表面に対して略垂直方向となるように複合材料30を配向させた。
このように磁場配向させた複合材料30を含む合材層形成用塗膜21を110℃で熱風乾燥した後、所定の寸法に裁断し、これをプレスすることにより正極板を製造した。プレス後の合材層20は、密度が2.7g/cmであり、厚さが45μmであった。
[電解液の調整]
エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを体積比が1:1:1となるように混合した混合溶媒に、1mol/Lの濃度で支持塩LiPFを溶解して電解液を調製した。
[評価用電池セルの構築]
製造した正極板同士の合材層20側を対向させるとともに、ポリエチレン(PE)層及びポリプロピレン(PP)層が積層された3層構造(PE/PP/PE)のセパレータを介在させた電極体をアルミラミネート製の外装材の内側に収納し、電解液を加えて密封することにより、ラミネート型の評価用電池セル(正極対向セル)を構築した。
(比較例)
正極板の製造工程において磁場配向工程を省略したことを除いて実施例と同様の方法で正極板を製造した後、この正極板を用いて実施例と同様の方法で比較例の評価用電池セルを構築した。
[評価]
次に、実施例及び比較例の各評価用電池セルについて電池性能を評価した。電池性能を評価するにあたっては、各評価用電池セルについて、3.0V~4.2Vでコンディショニング処理を行なった後、25℃の環境下でSOC(State Of Charge)50%に調整した後、交流インピーダンス法によって抵抗値(Ω)の測定を行なった。測定条件は、入力電圧:100mV、周波数範囲:0.1Hz~100000Hzとした。
測定により得られたインピーダンスのナイキストプロットから半円の直径を読み取り、各評価用電池セルの抵抗値を導いた。その結果、比較例の評価用電池セルの抵抗値を100%とした場合、実施例の評価用電池セルの抵抗値の相対値は96.2%であった。
また、交流インピーダンス法により得られるイオン抵抗Rionの値を用いて、各評価用電池セルにおける曲路率の平均値を算出した。イオン抵抗Rionは、電極内部におけるリチウムイオンの移動に関する抵抗である。曲路率は、合材層中のリチウムイオンの移動経路の屈曲度を示す値であり、下記式(1)により算出することができる。
τ={Rion(κεS)/L}・・・式(1)
ここで、τは曲路率、Rionはイオン抵抗(/Ω・cm)、Lは合材層の厚さ(μm)、κは電解液の導電率(S/m)、εは合材層の空隙率(%)、Sは反応界面の面積(μm)である。曲路率が1に近いほど移動経路が直線的であるため、電極内部にて、電解液中のイオンの導電性が高くなり、抵抗が低減される。
実施例の評価用電池セルの曲路率は2.0であり、比較例の評価用電池セルの曲路率は2.8であった。この結果からわかるように、実施例の評価用電池セルでは、比較例の評価用電池セルに比べて曲路率が低下しているため、電極内部にて、電解液中のイオンの導電性が向上し、電気抵抗が低減されたことが確認された。
このように、合材層20中に配向度の高い複合材料30が存在することにより、合材層20中のリチウムイオンの移動経路が直線的となり(曲路率が1に近づき)、合材層20の主面から集電箔10へ至るリチウムイオンの移動距離を短縮することができる。
以上説明したように、本実施形態にかかる二次電池用電極では、集電箔10の表面上に形成された合材層20に、扁平状の活物質粒子31の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に磁性を示す被膜32が成膜された複合材料30が含まれる。当該複合材料30は、長軸方向が集電箔10の表面に対して略垂直方向となるように配向する。
このような構成により、活物質粒子31の磁性に依らず磁場を用いて活物質粒子31の配向度を高めることができる。また、扁平状の活物質粒子31が集電箔10の表面に対して垂直配向することにより、合材層20中におけるリチウムイオンの移動距離が短くなるため、電極内部にて、電解液中のイオンの導電性を向上することができる。これにより、内部抵抗が低減されたリチウムイオン二次電池を得ることができる。
さらに、活物質粒子31の体積に対する被膜32の体積の割合は、5体積%~20体積%であることが好ましい。このような構成により、磁場に対して十分な感度を有する複合材料30を形成することができるため、活物質粒子31を含む複合材料30の配向度をより一層高めることができる。
さらに、活物質粒子31は、アスペクト比が1.5以上であることが好ましい。このような構成により、活物質粒子31を含む複合材料30の配向度をより一層高めることができる。
さらに、被膜32は、導電性を有することが好ましい。このような構成により、活物質粒子31の表面に導電性を有する被膜32が形成されるため、電極板1の導電性が向上する。その結果、電池の出力性能が向上する。
さらに、活物質粒子31は、ニッケル、コバルト、及びマンガンの少なくとも1つを含むリチウム複合酸化物の一次粒子が複数集合してなる二次粒子であることが好ましい。このような構成により、配向性に乏しい多結晶の活物質粒子31であっても磁場を用いて配向度を高めることができる。
したがって、本実施形態にかかる二次電池用電極によれば、活物質粒子31の磁性に依らず配向度を高めて、電池の内部抵抗を低減することができる。
そして、本実施形態にかかる二次電池用電極の製造方法によれば、上記の効果を奏する二次電池用電極を製造することができる。
1 電極板
10 集電箔
20 合材層
21 合材層形成用塗膜
30 複合材料
31 活物質粒子
32 被膜
40 基板
50 ダイヘッド
60 複合材料形成用塗膜
70 ロール
G ギャップ

Claims (10)

  1. 集電箔と、
    前記集電箔の表面上に形成された合材層と、を有し、
    前記合材層は、
    扁平状の活物質粒子の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に磁性を示す被膜が成膜された複合材料を含み、
    前記複合材料は、
    前記長軸方向が前記集電箔の表面に対して略垂直方向となるように配向する二次電池用電極。
  2. 前記活物質粒子の体積に対する前記被膜の体積の割合が5体積%~20体積%である請求項1に記載の二次電池用電極。
  3. 前記活物質粒子は、アスペクト比が1.5以上である請求項1又は2に記載の二次電池用電極。
  4. 前記被膜は、導電性を有する請求項1~3のいずれか1項に記載の二次電池用電極。
  5. 前記活物質粒子は、ニッケル、コバルト、及びマンガンの少なくとも1つを含むリチウム複合酸化物の一次粒子が複数集合してなる二次粒子である請求項1~4のいずれか1項に記載の二次電池用電極。
  6. 扁平状の活物質粒子の長軸方向に沿った少なくとも一方の面に外部から印加される磁場に対して磁性を示す被膜が成膜された複合材料を形成する複合材料形成工程と、
    前記複合材料及び溶媒を少なくとも含む合材層形成用ペーストを集電箔の表面に塗工する塗工工程と、
    前記集電箔の表面に塗工された前記合材層形成用ペーストにより形成された合材層形成用塗膜が乾燥する前に、前記集電箔の表面に対して略垂直方向となる磁場を前記合材層形成用塗膜に印加することにより前記合材層形成用塗膜に含まれる前記複合材料を配向させる磁場配向工程と、
    前記複合材料を配向させた前記合材層形成用塗膜を乾燥して前記集電箔の表面上に合材層を形成する合材層形成工程と、
    を有する二次電池用電極の製造方法。
  7. 前記活物質粒子の体積に対する前記被膜の体積の割合が5体積%~20体積%である請求項6に記載の二次電池用電極の製造方法。
  8. 前記活物質粒子は、アスペクト比が1.5以上である請求項5又は6に記載の二次電池用電極の製造方法。
  9. 前記被膜は、導電性を有する請求項6~8のいずれか1項に記載の二次電池用電極の製造方法。
  10. 前記活物質粒子は、ニッケル、コバルト、及びマンガンの少なくとも1つを含むリチウム複合酸化物の一次粒子が複数集合してなる二次粒子である請求項6~9のいずれか1項に記載の二次電池用電極の製造方法。
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