JP2023063006A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 誤操作によってリユース紙に対して非消色トナーが印字されることを抑制することを目的とする。【解決手段】 未定着トナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体の外表面に当接し加圧する加圧回転体と、前記加圧回転体が前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部が形成され、前記定着ニップ部で前記未定着トナー像を記録材に定着させる定着処理と、前記定着ニップ部で、消色トナーによって形成された画像が加熱されることで、消色トナーが消色する消色処理と、を行うことが可能であり、前記消色トナーで印刷を行うか非消色トナーで印刷を行うか選択させる表示を行う表示部を有し、前記表示部は、印刷に使用される記録材が前記リユース紙か否かを選択させる表示を行い、前記リユース紙が選択された場合、印刷に使用されるトナーの種類に前記消色トナーが選択されることを特徴とする画像形成装置。【選択図】 図1
Description
本発明は画像形成装置に関するものである。
画像形成装置は記録材上の未定着トナー像を記録材に定着させる定着装置を有している。定着装置は、未定着トナーに熱を与え、回転駆動される加熱回転体と、加熱回転体を加圧することで加熱回転体との間に定着ニップ部を形成し、回転駆動される加圧回転体と、を備える回転体対を有している。定着ニップ部に未定着トナーが乗った記録材が搬送されると、加熱回転体の熱と、加圧回転体による圧力とが記録材に加えられ、未定着トナーが記録材に定着される。
近年、所定の温度まで達すると消色するトナー(消色トナー)が用いられている。特許文献1には、記録材上に消色トナーによって形成された画像に対して熱を加えることにより画像を消色する処理が行われることが示されている。これにより、記録材を再利用(リユース)することができる。過去、一度でも消色処理が行われた記録材はリユース紙とも呼ばれる。消色処理を行う画像形成装置において、リユース紙は最終的に廃棄されるまで、消色トナーで印字され続ける場合が多い。
一度消色が行われた記録材は、消色トナーで印字され消色処理される、ということを繰り返して使用されることが多いため、最終的に廃棄されるまで消色トナーによって印字が行われることが好ましい。
しかしながら、リユース紙に対して消色トナーで印刷を行う際に、誤って非消色トナーが選択され印刷が実行されることで、リユースできなくなる虞がある。
そこで本発明の画像形成装置は、誤操作による非消色トナーの印字を抑制することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、未定着トナー像を加熱する加熱回転体と、前記加熱回転体の外表面に当接し加圧する加圧回転体と、前記加圧回転体が前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部が形成され、前記定着ニップ部に未定着トナー像が担持された記録材を挟持搬送させ前記未定着トナー像を記録材に定着させる定着処理と、前記定着ニップ部で、消色トナーによって形成された画像が加熱されることで、消色トナーが消色する消色処理と、を行うことが可能であり、前記消色トナーで印刷を行うか非消色トナーで印刷を行うか選択させる表示を行う表示部を有し、前記表示部は、印刷に使用される記録材が前記リユース紙か否かを選択させる表示を行い、前記リユース紙が選択された場合、印刷に使用されるトナーの種類に前記消色トナーが選択されることを特徴とする。
本発明の画像形成装置は、誤操作による非消色トナーの印字を抑制できる。
<実施例1>
<画像形成装置>
図1は画像形成装置100の構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置100は中間転写ベルト17の移動方向に沿って非消色のトナー(非消色トナー)であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと、消色するトナー(消色トナー)であるブルーの5種類の画像形成部が配置されている。まず中間転写ベルト17上にトナー像が形成される過程について、イエローの画像形成部PYを例にとって説明する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置100の構成を示す概略図である。図1に示すように、画像形成装置100は中間転写ベルト17の移動方向に沿って非消色のトナー(非消色トナー)であるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと、消色するトナー(消色トナー)であるブルーの5種類の画像形成部が配置されている。まず中間転写ベルト17上にトナー像が形成される過程について、イエローの画像形成部PYを例にとって説明する。
帯電器12によって回転駆動される感光ドラム11の表面が一様に帯電される(帯電)。その後、感光ドラム11表面に、露光装置13が入力される画像データに応じてレーザーを照射し、感光ドラム11表面上に静電潜像が形成される(露光)。その後、現像装置15により、感光ドラム上にイエローのトナー像が形成される(現像)。一次転写ブレード16は、イエロートナー像の電位極性とは逆の極性の電圧を中間転写ベルト17に印加させる。これにより、感光ドラム11上のイエロートナーは中間転写ベルト17に転写される(一次転写)。なお、転写されずに感光ドラム11表面に残ったイエロートナーはトナークリーナーによってかき取られ、感光ドラム11表面から除去される。この一連のプロセスはマゼンタPM、シアンPC、ブラックPK、ブルーB1でも同様に行われる。その結果、中間転写ベルト17上にフルカラーのトナー像が形成される。記録材は、給紙部である記録材カセット18、又はマルチ給紙トレイ19から、1枚ずつ送り出されてレジストローラ対20に送り込まれる。レジストローラ対20は、記録材を一旦受け止めて、記録材が斜行している場合、搬送方向に対して垂直になるように記録材の斜行を修正する。そして、レジストローラ対20は、中間転写ベルト17上のトナー像と同期を取って、記録材を中間転写ベルト17と二次転写ローラ21との間に送り込む。
中間転写ベルト17上のトナー像は、二次転写ローラ対21によって形成される二次転写部へ搬送される。トナー像の搬送されるタイミングに合わせて記録材(用紙も同じ意味とする)が記録材カセット18から1枚ずつ取り出されて二次転写部へ給送される。すると、中間転写ベルト17上のトナー像が記録材に転写される(二次転写)。
未定着トナー像を担持した記録材は、定着装置30へ搬送され、定着装置30で熱及び圧力を受けて定着される(定着)。トナー像が定着された記録材は、排紙トレイ52へ排出される。
画像形成装置100は、モノクロ画像形成を行うこともできる。モノクロ画像形成時は、複数の画像形成部のうちブラックの画像形成部PKのみ駆動される。
尚、消色トナーであるブルーB1によって画像形成を行う場合は、複数の画像形成部のうちブルーの画像形成部B1のみ駆動される。消色トナーによって画像形成が行われることで、消色可能な画像を形成することができ、記録材を繰り返し使用することが可能となる。
記録材の両面に画像形成を行う、両面印刷について図1と図2を用いて説明する。片面に画像形成された記録材は定着装置30から排出された後、フラッパーによって経路bに搬送される。経路bに搬送される直前に、記録材はスイッチバックされる。これにより記録材は表裏反転された状態で経路bに搬送される。記録材が紙パス43に搬送されるとその後、記録材は2次転写部に再び搬送され、トナー像が転写されると、定着装置30で未定着トナー像の定着がおこなわれる。そして、両面印刷がおこなわれた記録材は排出トレイ51に排出される。
この帯電から始まり、トナー像が定着された記録材が排出トレイ51に排出されるまでのプロセスを画像形成処理とする。また、画像形成が行われている期間を画像形成処理中とする。
<ブロック図>
図3を用いて、画像形成装置100の機能ブロックの構成を示すブロック図を説明する。画像形成装置100は、制御部200、表示部300、プリンタ部320、画像読取部330、CPU210、ROM220及びDRAM230を備える。各機能部は、データ通信可能に接続されている。制御部200は、接続される各機能部を制御する。ROM220は、制御部200が動作するために必要な種々の制御プログラム、例えば画像形成処理及び画像消色処理を制御するためのプログラムを記憶する。CPU210は、ROM220に格納された制御プログラムや情報に基づいて各種の演算処理を行う。DRAM230は、制御部200がプログラムを実行する際に、データの一時的な記憶領域として利用される。表示部300は、一例として複数のボタンを有する液晶表示部がある。表示部300は、ユーザの操作を受け付け、行われた操作に応じた信号を複合機100の制御部に出力する。
図3を用いて、画像形成装置100の機能ブロックの構成を示すブロック図を説明する。画像形成装置100は、制御部200、表示部300、プリンタ部320、画像読取部330、CPU210、ROM220及びDRAM230を備える。各機能部は、データ通信可能に接続されている。制御部200は、接続される各機能部を制御する。ROM220は、制御部200が動作するために必要な種々の制御プログラム、例えば画像形成処理及び画像消色処理を制御するためのプログラムを記憶する。CPU210は、ROM220に格納された制御プログラムや情報に基づいて各種の演算処理を行う。DRAM230は、制御部200がプログラムを実行する際に、データの一時的な記憶領域として利用される。表示部300は、一例として複数のボタンを有する液晶表示部がある。表示部300は、ユーザの操作を受け付け、行われた操作に応じた信号を複合機100の制御部に出力する。
<定着装置>
図2を用いて、定着装置30の説明を行う。定着装置30は加熱ローラ31を有する加熱回転体と、加圧ベルト32を有する加圧回転体と、を有している。加熱ローラ31は外径が40mmの中空のローラを有している。中空のローラは肉厚2mmのパイプ状のアルミニウムであって、アルミニウムの外表面には表層としてPFAチューブがコートされている。PFAチューブは離型層としての働きもあり、記録材上のトナーを定着するときに、トナーが加熱回転体表面に付着してしまうことを抑制している。中空のローラの内部にはハロゲンヒータが配置されている。ハロゲンヒータは制御部200によって温調制御される。また、加熱ローラ31は不図示のモーターと接続しており、モーターによって回転駆動される。
図2を用いて、定着装置30の説明を行う。定着装置30は加熱ローラ31を有する加熱回転体と、加圧ベルト32を有する加圧回転体と、を有している。加熱ローラ31は外径が40mmの中空のローラを有している。中空のローラは肉厚2mmのパイプ状のアルミニウムであって、アルミニウムの外表面には表層としてPFAチューブがコートされている。PFAチューブは離型層としての働きもあり、記録材上のトナーを定着するときに、トナーが加熱回転体表面に付着してしまうことを抑制している。中空のローラの内部にはハロゲンヒータが配置されている。ハロゲンヒータは制御部200によって温調制御される。また、加熱ローラ31は不図示のモーターと接続しており、モーターによって回転駆動される。
加圧回転体は記録材を搬送する加圧ベルト32と、加熱回転体とともに定着ニップ部を形成する加圧パッド33と、懸架ローラ34と、を有する。加圧ベルト32は無端状の回転可能なベルトであり、基層、弾性層、離型層によって構成される。基層は厚さ60μmのポリイミドからなる耐熱性の樹脂でできている。弾性層は厚さ300μmの耐熱性のシリコーンゴムでできている。離型層は厚さ30μmのPFAチューブからできている。加圧ベルト32は2本の懸架ローラによって懸架される。加圧ベルト32の内周面には加圧パッド33が接触しており、加圧ベルト32が加熱ローラ31に当接し、加圧ベルト32を介して加圧パッド33が加熱ローラ31を加圧することによって定着ニップ部を形成する。本実施形態における定着ニップの幅は19mmである。加圧パッド33は耐熱性・断熱性の部材によって構成され例えばフェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂からなる。定着ニップ部が形成され、且つ加熱ローラ31が回転駆動されることによって加圧ベルト32は従動回転される。
そして、記録材が定着ニップ部に搬送されると、加熱ローラ31と加圧ベルト32とによって記録材が挟持搬送され定着ニップ部で熱と圧力が加えられる。これによって、記録材上の未定着トナーは、記録材上に定着される。尚、本実施形態における定着装置30は、ハロゲンヒータを用いた加熱ローラ31と加圧ベルト32とによって構成される所謂下ベルト方式の定着装置30である。しかしながらこれに限らない。未定着トナーを記録材に定着させることができる定着装置であればよい。例えば、面状発熱体と無端状のフィルムを加熱回転体が有する構成であっても構わない。
<消色トナー>
本実施形態における画像形成装置100は消色トナーによって画像形成を行うことが可能である。そこで、消色トナーについての説明を行う。消色トナーは、バインダー樹脂に消色可能な色材を含有させ構成される。例えば、ロイコ染料などの呈色性化合物とフェノール類などの顕色剤を用いる構成とする。消色するメカニズムは簡単ではあるが、呈色化合物とフェノール類とが相互作用で発色し、ある一定温度以上になると相互作用が絶たれて消色するというものである。
本実施形態における画像形成装置100は消色トナーによって画像形成を行うことが可能である。そこで、消色トナーについての説明を行う。消色トナーは、バインダー樹脂に消色可能な色材を含有させ構成される。例えば、ロイコ染料などの呈色性化合物とフェノール類などの顕色剤を用いる構成とする。消色するメカニズムは簡単ではあるが、呈色化合物とフェノール類とが相互作用で発色し、ある一定温度以上になると相互作用が絶たれて消色するというものである。
消色トナーの温度特性を、図4を用いて説明する。本実施形態に用いられる消色トナーは、80℃に達すると融解し記録材に定着可能となる。一方で消色トナーの温度が110℃に達すると消色する。そのため、本実施形態では、消色トナーを用いて画像形成される場合、80℃以上110℃未満を定着温度として、110℃以上を消色温度とする。
<消色トナーの定着処理>
消色トナーを定着させる場合、消色トナーを消色させることなく記録材に定着させなければならない。そのため、加熱ローラ31の表面温度は80℃~110℃の間の温度である105℃に加熱される。また、加圧ベルト32は95℃に加熱される。上記の温度に加熱された状態で、消色トナーの定着が行われる。これにより、消色トナーの消色が抑制されつつ定着が行われる。
消色トナーを定着させる場合、消色トナーを消色させることなく記録材に定着させなければならない。そのため、加熱ローラ31の表面温度は80℃~110℃の間の温度である105℃に加熱される。また、加圧ベルト32は95℃に加熱される。上記の温度に加熱された状態で、消色トナーの定着が行われる。これにより、消色トナーの消色が抑制されつつ定着が行われる。
<消色処理>
消色トナーを消色させる場合、消色トナーを110℃以上に加熱しなければならない。そこで、加熱ローラ31は140℃に加熱される。また、加圧ベルト32は125℃に加熱される。上記の温度に加熱された状態で、消色トナーが定着した記録材が定着ニップ部に搬送され、消色される。定着ニップ部において、加熱ローラ31と接触する面側に定着されている消色トナーは110℃以上に加熱され、消色する。以上のように消色トナーが消色される処理(消色処理)が行われる。
消色トナーを消色させる場合、消色トナーを110℃以上に加熱しなければならない。そこで、加熱ローラ31は140℃に加熱される。また、加圧ベルト32は125℃に加熱される。上記の温度に加熱された状態で、消色トナーが定着した記録材が定着ニップ部に搬送され、消色される。定着ニップ部において、加熱ローラ31と接触する面側に定着されている消色トナーは110℃以上に加熱され、消色する。以上のように消色トナーが消色される処理(消色処理)が行われる。
次に図5に示すフローチャートに沿って、従来の消色処理を説明する。図5は消色処理を行う際の流れを示すフローチャートである。
画像形成装置100は片面消色を行う片面消色モードと両面消色を行う両面消色モードとを含む複数の消色モードから選択し消色処理を実行可能である。
まず、ユーザは記録材カセット18に消色処理を行いたい記録材を給紙する。このように消色処理を行いたい記録材が記録材カセット18にセットされた状態で図5に示すフローチャートがスタートする。
A01
ユーザが表示部300から消色動作を選択する。表示部300は、モニタを備えており、各種の操作を行う。図6は、記録材に画像を形成する印刷モードか、消色トナーを消色する消色モードかを選択することができる表示部300を表す図である。表示部300は、スタートスイッチ71と、モニタ73と、印刷ボタン74と、消色ボタン75と、を備える。表示部300において、ユーザが消色ボタン75を選択するとA02に進む。
ユーザが表示部300から消色動作を選択する。表示部300は、モニタを備えており、各種の操作を行う。図6は、記録材に画像を形成する印刷モードか、消色トナーを消色する消色モードかを選択することができる表示部300を表す図である。表示部300は、スタートスイッチ71と、モニタ73と、印刷ボタン74と、消色ボタン75と、を備える。表示部300において、ユーザが消色ボタン75を選択するとA02に進む。
A02
ユーザが表示部300から消色モードを選択すると、消色動作の設定画面が表示される。紙種、坪量、消色枚数、用紙サイズ、給紙トレイ等を設定することができる。消色情報の設定を終え、消色処理のモード選択をユーザが行う。本実施形態では、片面消色モードか両面消色モードか、が選択される。片面消色モードが選択された場合A03に進み、両面消色モードが選択された場合A06に進む。
ユーザが表示部300から消色モードを選択すると、消色動作の設定画面が表示される。紙種、坪量、消色枚数、用紙サイズ、給紙トレイ等を設定することができる。消色情報の設定を終え、消色処理のモード選択をユーザが行う。本実施形態では、片面消色モードか両面消色モードか、が選択される。片面消色モードが選択された場合A03に進み、両面消色モードが選択された場合A06に進む。
A03
片面消色モードが選択されると、加熱ローラ31は140℃に加熱され、加圧ベルト32は125℃に加熱される。加熱ローラ31と加圧ベルト32とが、それぞれの目標温度に達する。するとA04に進む。
片面消色モードが選択されると、加熱ローラ31は140℃に加熱され、加圧ベルト32は125℃に加熱される。加熱ローラ31と加圧ベルト32とが、それぞれの目標温度に達する。するとA04に進む。
A04
記録材カセット18から記録材が搬送される。尚、加熱ローラ31と接触する面が消色処理される。そのため、消色トナー画像が形成されている面が加熱ローラ31側となるように、記録材カセット18に記録材を給紙する必要がある。そこで、記録材カセット18、又はマルチ給紙トレイ19において画像形成面を上下どちらの面に載置するべきかを指示する方が好ましい。
記録材カセット18から記録材が搬送される。尚、加熱ローラ31と接触する面が消色処理される。そのため、消色トナー画像が形成されている面が加熱ローラ31側となるように、記録材カセット18に記録材を給紙する必要がある。そこで、記録材カセット18、又はマルチ給紙トレイ19において画像形成面を上下どちらの面に載置するべきかを指示する方が好ましい。
A05
消色処理の対象となる記録材が記録材カセット18からなくなるまで消色処理が行われる。消色対象の紙があるとA04に戻り、なくなるとENDとなる。
消色処理の対象となる記録材が記録材カセット18からなくなるまで消色処理が行われる。消色対象の紙があるとA04に戻り、なくなるとENDとなる。
A06
A02で表示部300から両面消色モードが選択されると、両面消色モードが設定される。加熱ローラ31は140℃に加熱され、加圧ベルト32は125℃に加熱される。加熱ローラ31と加圧ベルト32とが、それぞれの目標温度に達する。するとA07に進む。
A02で表示部300から両面消色モードが選択されると、両面消色モードが設定される。加熱ローラ31は140℃に加熱され、加圧ベルト32は125℃に加熱される。加熱ローラ31と加圧ベルト32とが、それぞれの目標温度に達する。するとA07に進む。
A07
記録材カセット18から記録材が搬送される。加熱ローラ31と接触する面が消色処理される。記録材が定着装置30を通過後、A08に進む。
記録材カセット18から記録材が搬送される。加熱ローラ31と接触する面が消色処理される。記録材が定着装置30を通過後、A08に進む。
A08
片面の消色処理を終え、定着装置30を通過した記録材は反転パスである経路bに案内される。A09に進む。
片面の消色処理を終え、定着装置30を通過した記録材は反転パスである経路bに案内される。A09に進む。
A09
後続紙の給紙は一時停止される。
後続紙の給紙は一時停止される。
A10
反転パスである経路bに案内された記録材がレジストローラに達したか否かをセンサによって検知し、レジストローラ20に達するとA11に進む。達していない場合はA09に戻る。レジストローラ20に達した記録材は定着装置30に搬送され、消色処理が行われていない面の消色処理が行われる。両面の消色処理が行われた記録材は排紙トレイ52に排紙される。
反転パスである経路bに案内された記録材がレジストローラに達したか否かをセンサによって検知し、レジストローラ20に達するとA11に進む。達していない場合はA09に戻る。レジストローラ20に達した記録材は定着装置30に搬送され、消色処理が行われていない面の消色処理が行われる。両面の消色処理が行われた記録材は排紙トレイ52に排紙される。
A11
記録材カセット18から記録材の給紙が再開される。
記録材カセット18から記録材の給紙が再開される。
A12
消色処理の対象となる記録材が記録材カセット18からなくなるまで消色処理が行われる。消色対象の紙があるとA07に戻り、なくなるとENDとなる。
消色処理の対象となる記録材が記録材カセット18からなくなるまで消色処理が行われる。消色対象の紙があるとA07に戻り、なくなるとENDとなる。
上記したように、片面の消色処理または両面の消色処理が行われる。本実施形態における消色処理の生産性は、紙サイズA4の坪量81g/m2を用いた場合、片面だと20枚/分で、両面だと10枚/分である。また、搬送速度は100mm/secである。なお、ここでいう生産性とは、単位時間あたりに、消色処理が行われた記録材が排紙される枚数のことを指す。
消色トナーによって印字され、消色処理が行われた記録材を、ここではリユース紙とする。リユース紙は一度以上定着処理と消色処理とが行われていることから、消色処理しきれずに消色トナーが記録材上に残る場合がある。そのため、リユース紙は消色トナーによって印字が行われ消色処理が行われる、ユースケースが想定される。つまり再利用(リユース)される。
<自動的に消色トナーが選択される>
一度消色が行われた記録材は、消色トナーで印字され消色処理される、ということを繰り返して使用されることが多いため、最終的に廃棄されるまで消色トナーによって印字が行われることが好ましい。
一度消色が行われた記録材は、消色トナーで印字され消色処理される、ということを繰り返して使用されることが多いため、最終的に廃棄されるまで消色トナーによって印字が行われることが好ましい。
しかしながら、リユース紙に対して消色トナーで印刷を行う際に、誤って非消色トナーが選択され印刷が実行されることで、リユースできなくなる虞がある。
そこで本実施形態では、印刷に使用される記録材にリユース紙が選択された場合、自動的に消色トナーが選択されることで、非消色トナーが選択される誤操作を抑制する。以下にその詳細を記載する。説明には図10を用いる。図10は本実施形態における印刷処理の流れを示すフローチャートである。尚、説明が重複する箇所については説明を省略する。
まず、図6に示す表示部300から、ユーザが印刷ボタン75を選択すると、図10のB01に進む。消色ボタン75が選択されると図5のA02に進む。A02以降の説明は上記したためここでは説明を省略する。
B01
図7に示す印刷処理の設定画面を表示部300は表示する。次に、用紙設定が選択されると、図8(a)に示すように、印刷に使用される紙種の選択を行う画面を表示部300は表示する。図8(a)に示す、印刷に使用される記録材を設定する画面を用紙設定画面とする。具体的にリユース紙かそうでない紙かを選択させる画面を表示部300は表示する。尚、用紙設定画面で、リユース紙とは、過去に消色トナーによって印字と、消色処理が行われた紙であることを指す、という内容を表示させても良い。リユース紙が選択されるとB02に進み、リユース紙が選択されなかった場合、B05に進む。
図7に示す印刷処理の設定画面を表示部300は表示する。次に、用紙設定が選択されると、図8(a)に示すように、印刷に使用される紙種の選択を行う画面を表示部300は表示する。図8(a)に示す、印刷に使用される記録材を設定する画面を用紙設定画面とする。具体的にリユース紙かそうでない紙かを選択させる画面を表示部300は表示する。尚、用紙設定画面で、リユース紙とは、過去に消色トナーによって印字と、消色処理が行われた紙であることを指す、という内容を表示させても良い。リユース紙が選択されるとB02に進み、リユース紙が選択されなかった場合、B05に進む。
B02
リユース紙が選択されたことを制御部200が判断する。すると制御部200は印刷に使用するトナーを消色トナーに設定する。図8(a)はリユース紙が選択された場合を示した図である。リユース紙が選択される前に、印刷に使用されるトナーが非消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定を消色トナーに変更する。または、リユース紙が選択される前に、印刷に使用されるトナーが消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定の変更を行わず、印刷に使用されるトナーは消色トナーとなる。すると、B03に進む。
リユース紙が選択されたことを制御部200が判断する。すると制御部200は印刷に使用するトナーを消色トナーに設定する。図8(a)はリユース紙が選択された場合を示した図である。リユース紙が選択される前に、印刷に使用されるトナーが非消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定を消色トナーに変更する。または、リユース紙が選択される前に、印刷に使用されるトナーが消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定の変更を行わず、印刷に使用されるトナーは消色トナーとなる。すると、B03に進む。
B03
図8(a)は図6のモニタ73内の表示を示している。ここで、非消色トナーが選択された場合B04に進み、非消色トナーが選択されずにスタートスイッチ71が押されると、消色トナーによる印刷が開始される。
図8(a)は図6のモニタ73内の表示を示している。ここで、非消色トナーが選択された場合B04に進み、非消色トナーが選択されずにスタートスイッチ71が押されると、消色トナーによる印刷が開始される。
B04
印刷設定において、印刷に使用される記録材がリユース紙であって且つ印刷に使用されるトナーが非消色トナーである場合、表示部300は警告のメッセージを表示する。具体的に、図8(b)に示すように、記録材をリユースすることができなくなる、という内容のメッセージを表示する。また、リユースすることができなくなってもよいか否か選択させる表示を表示部300は行う。「リユースできなくてもよい」、という選択をし、スタートスイッチ71が押されると非消色トナーによる印刷が開始される。一方、「否」が選択された場合B02に進み消色トナーが選択される。
印刷設定において、印刷に使用される記録材がリユース紙であって且つ印刷に使用されるトナーが非消色トナーである場合、表示部300は警告のメッセージを表示する。具体的に、図8(b)に示すように、記録材をリユースすることができなくなる、という内容のメッセージを表示する。また、リユースすることができなくなってもよいか否か選択させる表示を表示部300は行う。「リユースできなくてもよい」、という選択をし、スタートスイッチ71が押されると非消色トナーによる印刷が開始される。一方、「否」が選択された場合B02に進み消色トナーが選択される。
B05
B01でリユース紙が選択されなかった場合、B05に進む。B05では印刷に使用されるトナーの選択が行われる。消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると消色トナーによる印刷が行われ、非消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると、非消色トナーによる印刷が開始される。以上のように本実施形態では印刷動作が行われる。
B01でリユース紙が選択されなかった場合、B05に進む。B05では印刷に使用されるトナーの選択が行われる。消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると消色トナーによる印刷が行われ、非消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると、非消色トナーによる印刷が開始される。以上のように本実施形態では印刷動作が行われる。
用紙設定画面(図8)において、表示部は、印刷に使用する記録材の選択肢の中にリユース紙という表示を行う。リユース紙が選択されると、制御部200は印刷に使用するトナーを消色トナーに設定する。これによって、リユース紙に消色トナーによって印刷を行いたい場合、非消色トナーが設定されるという誤操作を抑制させることができる。また、ユーザの誤操作によって非消色トナーが選択された場合においても、表示部300は、記録材をリユースすることができなくなる、という警告を行う。これによって、非消色トナーが設定されるという誤操作が起きた場合においても、非消色トナーによる印刷が行われることを抑制させることができる。
<変形例>
図9および図11を用いて、変形例を説明する。
図9および図11を用いて、変形例を説明する。
変形例の画像形成手段は実施例1と同様である。本実施例では図1に示した記録材カセット18を、ユーザが各々リユース専用カセットと通常紙専用カセットに設定した場合において、設定に応じて自動的に消色トナーが選択されるものである。例えば、画像形成装置100は記録材カセット18を複数有しているものであって、表示部300の設定画面からリユース紙専用カセットをカセット1、リユースしない用紙専用カセットをカセット2と設定する。
C01
図7に示す印刷処理の設定画面を表示部300は表示する。次に、用紙設定が選択されると、図9(a)に示すように、印刷に使用される記録材カセット18の選択を行う画面を表示部300は表示する。図9(a)に示す、印刷に使用される記録材を設定する画面を給紙設定画面とする。
図7に示す印刷処理の設定画面を表示部300は表示する。次に、用紙設定が選択されると、図9(a)に示すように、印刷に使用される記録材カセット18の選択を行う画面を表示部300は表示する。図9(a)に示す、印刷に使用される記録材を設定する画面を給紙設定画面とする。
カセット1が選択されるとC02に進み、カセット1が選択されなかった場合、C05に進む。
C02
カセット1が選択されたことを制御部200が判断する。すると制御部200は印刷に使用するトナーを消色トナーに設定する。図9(a)はカセット1が選択された場合を示した図である。カセット1が選択される前に、印刷に使用されるトナーが非消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定を消色トナーに変更する。または、カセット1が選択される前に、印刷に使用されるトナーが消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定の変更を行わず、印刷に使用されるトナーは消色トナーとなる。すると、B03に進む。
カセット1が選択されたことを制御部200が判断する。すると制御部200は印刷に使用するトナーを消色トナーに設定する。図9(a)はカセット1が選択された場合を示した図である。カセット1が選択される前に、印刷に使用されるトナーが非消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定を消色トナーに変更する。または、カセット1が選択される前に、印刷に使用されるトナーが消色トナーであった場合、印刷に使用されるトナーの設定の変更を行わず、印刷に使用されるトナーは消色トナーとなる。すると、B03に進む。
C03
図9(a)は図6のモニタ73内の表示を示している。ここで、非消色トナーが選択された場合C04に進み、非消色トナーが選択されずにスタートスイッチ71が押されると、消色トナーによる印刷が開始される。
図9(a)は図6のモニタ73内の表示を示している。ここで、非消色トナーが選択された場合C04に進み、非消色トナーが選択されずにスタートスイッチ71が押されると、消色トナーによる印刷が開始される。
C04
印刷設定において、印刷に使用される記録材がカセット1であって且つ印刷に使用されるトナーが非消色トナーである場合、表示部300は警告のメッセージを表示する。具体的に、図9(b)に示すように、記録材をリユースすることができなくなる、という内容のメッセージを表示する。また、リユースすることができなくなってもよいか否か選択させる表示を表示部300は行う。「リユースできなくてもよい」、という選択をし、スタートスイッチ71が押されると非消色トナーによる印刷が開始される。一方、「否」が選択された場合C02に進み消色トナーが選択される。
印刷設定において、印刷に使用される記録材がカセット1であって且つ印刷に使用されるトナーが非消色トナーである場合、表示部300は警告のメッセージを表示する。具体的に、図9(b)に示すように、記録材をリユースすることができなくなる、という内容のメッセージを表示する。また、リユースすることができなくなってもよいか否か選択させる表示を表示部300は行う。「リユースできなくてもよい」、という選択をし、スタートスイッチ71が押されると非消色トナーによる印刷が開始される。一方、「否」が選択された場合C02に進み消色トナーが選択される。
C05
C01でカセット1が選択されなかった場合、C05に進む。C05では印刷に使用されるトナーの選択が行われる。消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると消色トナーによる印刷が行われ、非消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると、非消色トナーによる印刷が開始される。以上のように複数の記録材カセット18のうちの少なくとも一つをリユース専用のカセットであるという設定を行うことで、実施例1と同等の効果を得ることができる。
C01でカセット1が選択されなかった場合、C05に進む。C05では印刷に使用されるトナーの選択が行われる。消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると消色トナーによる印刷が行われ、非消色トナーが選択されスタートスイッチ71が押されると、非消色トナーによる印刷が開始される。以上のように複数の記録材カセット18のうちの少なくとも一つをリユース専用のカセットであるという設定を行うことで、実施例1と同等の効果を得ることができる。
Claims (4)
- 未定着トナー像を加熱する加熱回転体と、
前記加熱回転体の外表面に当接し加圧する加圧回転体と、
前記加圧回転体が前記加熱回転体を加圧することで定着ニップ部が形成され、
前記定着ニップ部に未定着トナー像が担持された記録材を挟持搬送させ前記未定着トナー像を記録材に定着させる定着処理と、
前記定着ニップ部で、消色トナーによって形成された画像が加熱されることで、消色トナーが消色する消色処理と、を行うことが可能であり、
前記消色トナーで印刷を行うか非消色トナーで印刷を行うか選択させる表示を行う表示部を有し、
前記表示部は、印刷に使用される記録材が前記リユース紙か否かを選択させる表示を行い、
前記リユース紙が選択された場合、印刷に使用されるトナーの種類に前記消色トナーが選択されることを特徴とする画像形成装置。 - 過去、消色処理が行われた記録材をリユース紙とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記リユース紙が選択されたのち、印刷に使用されるトナーの種類が非消色トナーに変更された場合、前記表示部は警告を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
- 前記消色トナーが記録材に定着される際の前記加熱回転体の温調温度は、前記消色処理が行われる際の温調温度よりも低いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021173233A JP2023063006A (ja) | 2021-10-22 | 2021-10-22 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021173233A JP2023063006A (ja) | 2021-10-22 | 2021-10-22 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023063006A true JP2023063006A (ja) | 2023-05-09 |
Family
ID=86270554
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021173233A Pending JP2023063006A (ja) | 2021-10-22 | 2021-10-22 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023063006A (ja) |
-
2021
- 2021-10-22 JP JP2021173233A patent/JP2023063006A/ja active Pending
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