JP2020140093A - 画像形成装置 - Google Patents

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博之 中澤
Hiroyuki Nakazawa
博之 中澤
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Abstract

【課題】トナー画像の転写性を確保しつつ、カラー画像を色鮮やかに表現するとともに、白色トナーの消費量を抑制する手段を提供する。【解決手段】カラートナー像を形成する第1の画像形成部と、白トナー像を形成する第2の画像形成部と、媒体を選択する媒体選択部と、前記カラートナー像および前記白トナー像を前記媒体に転写して前記媒体上に画像を形成する転写部と、前記媒体上での前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度を制御する制御部と、を有し、前記媒体選択部で特定媒体が選択され、前記白トナー像に重ねて前記カラートナー像を前記特定媒体上に形成するとき、前記白トナー像は、閾値以上の印刷画像密度で形成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式のプリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、所定の印刷媒体に現像剤としてのトナーを定着させて画像を形成する電子写真方式のものがある。電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムの帯電および露光、供給ローラから現像ローラへのトナー供給、露光により感光体ドラムに形成された静電潜像に現像ローラ上のトナーによる現像、現像されたトナー画像の転写ベルトへの1次転写、転写ベルトにより保持されたトナー画像の印刷媒体への2次転写、さらに印刷媒体上に転写されたトナー画像の定着の各プロセスを経て画像形成を行うようにしている。
近年、画像形成装置は多種の印刷媒体への画像形成が求められており、一般のオフィスユースの通常の印刷用紙以外にも、ラベル紙、耐水紙、Tシャツプリント用媒体等への画像形成が求められている。画像形成装置でTシャツプリント用紙に画像形成する場合、転写ベルトの回転方向における最上流に白色トナーの画像を形成する感光体ドラムを配置し、カラー画像の上面に白色トナーの画像を形成することにより、Tシャツプリント用紙からTシャツにトナー画像を転写した際に、カラー画像の背面に白色トナーを配置させ、Tシャツの地色が濃色であっても明度の高い印刷画像を得られるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−141869号公報
しかしながら、従来の技術においては、トナーの付着部に接着層を付着させ、Tシャツプリント用紙からTシャツへのトナー画像の転写を行う場合、カラー画像の使用量が少ない部位においても接着層が十分に付着するようにするため、またTシャツとカラー画像の間に白色トナーを配置してTシャツの地色の透過を防ぎ、カラー画像を色鮮やかに表現するようにするため、カラー画像とTシャツの間に白色トナーを一様に載せるようにしている。このように、カラー画像とTシャツの間に白色トナーを一様に載せるようにすることにより、白色トナーの消費量が多くなってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、Tシャツプリント用紙からTシャツへのトナー画像の転写性を確保しつつ、Tシャツ上でのカラー画像を色鮮やかに表現するとともに、白色トナーの消費量を抑制することを目的とする。
そのため、本発明は、カラートナー像を形成する第1の画像形成部と、白トナー像を形成する第2の画像形成部と、媒体を選択する媒体選択部と、前記カラートナー像および前記白トナー像を前記媒体に転写して前記媒体上に画像を形成する転写部と、前記媒体上での前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度を制御する制御部と、を有し、前記媒体選択部で特定媒体が選択され、前記白トナー像に重ねて前記カラートナー像を前記特定媒体上に形成するとき、前記白トナー像は、閾値以上の印刷画像密度で形成されることを特徴とする。
このようにした本発明は、Tシャツプリント用紙からTシャツへのトナー画像の転写性を確保しつつ、Tシャツ上でのカラー画像を色鮮やかに表現するとともに、白色トナーの消費量を抑制することができるという効果が得られる。
実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図 実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図 実施例における印刷モード設定画面の説明図 実施例における白色トナー使用量設定画面の説明図 実施例における調整用パターンの説明図 実施例における通常印刷処理の流れを示すフローチャート 実施例におけるTシャツプリント手順の説明図 比較例における確認用パターンの説明図 実施例における色味への影響度を示すグラフ 実施例における白色トナーセーブ処理の流れを示すフローチャート 実施例における転写紙印刷処理の流れを示すフローチャート 実施例における印刷に使用する白トナーDutyの説明図 実施例における単位領域の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例におけるプリンタの構成を示す概略側断面図である。
図1において、画像形成装置としてのプリンタ1は、カラープリンタであり、画像形成部201、202、203、204、205と、給紙機構16と、中間転写ベルト12と、2次転写ローラ23と、定着機構29とを有している。
画像形成部201、202、203、204、205は、中間転写ベルト12の図中矢印Bが示す回転方向に沿って上流側から下流側に並べて配置され、5色(ホワイト(白)、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の現像剤像としてのトナー画像を形成するものである。画像形成部201はホワイト(W)、画像形成部202はイエロー(Y)、画像形成部203はマゼンタ(M)、画像形成部204はシアン(C)、画像形成部205はブラック(K)のトナー画像を形成するための電子写真方式LED(Light Emitting Diode)プリント機構である。
本実施例では、第1の画像形成部としての画像形成部202、203、204、205は、カラートナー像を形成し、第2の画像形成部としての画像形成部201は、白トナー像を形成する。
いずれの画像形成部201〜205も、帯電手段としての帯電ローラ301〜305、帯電ローラ301〜305により表面が一様に帯電される像担持体としての感光体ドラム401〜405、露光手段によって感光体ドラム401〜405に形成された静電潜像を現像剤としてのトナーで現像する現像部を構成する現像ローラ501〜505、現像ローラ501〜505の表面にトナー層を形成する現像ブレード601〜605、現像ローラ501〜505にトナーを供給する供給ローラ701〜705、感光体ドラム401〜405表面の除電を行う除電光801〜805、トナー収容体としてのトナーカートリッジ901〜905等を含んで構成されている。
ここで、ホワイトの画像形成部201を代表として説明する。なお、画像形成部202、203、204、205は、画像形成部201と同様の構成なので説明を省略する。
トナーカートリッジ901から供給されたトナーは、供給ローラ701を経て現像ブレード601に達し、現像ローラ501の外周上に薄層化され、感光体ドラム401との接触面に達する。このとき、トナーは、薄層形成時に現像ローラ501と供給ローラ701に強く擦られて摩擦帯電される。また、現像ブレード601は、適量のトナーを現像ローラ501に搬送させる。
各画像形成部201〜205の感光体ドラム401〜405の上方に配置されている露光手段としてのLEDヘッド1001〜1005は、LEDアレイと、LEDアレイを駆動するドライブIC、およびデータを保持するレジスタ群を搭載した基板、並びにLEDアレイの光を集光するセルフォック(登録商標)レンズアレイ等からなり、インタフェース部から入力される画像データ信号に対応してLEDアレイを発光させる。
LEDヘッド1001には、カラー画像信号のうちホワイト(W)の画像信号が入力され、同様にLEDヘッド1002はイエロー(Y)、LEDヘッド1003はマゼンタ(M)、LEDヘッド1004はシアン(C)、LEDヘッド1005はブラック(K)の画像信号が入力される。
LEDヘッド1001〜1005の発光部としてのLEDの発光により、感光体ドラム401〜405の表面を露光し、感光体ドラム401〜405の表面に静電潜像を形成する。この静電潜像に、現像ローラ501〜505の外周上のトナーが静電気力によって付着してトナー画像が形成される。
トナーカートリッジ901には、ホワイト(W)のトナーが収容され、同様に画像形成部202〜205のトナーカートリッジ902〜905には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーが収容されている。
また、感光体ドラム401〜405の下方には中間転写ベルト12を挟んで感光体ドラム401〜405に対応して1次転写ローラ1101〜1105が配置されている。
転写部としての1次転写ローラ1101〜1105は、感光体ドラム401〜405に中間転写ベルト12を押し付けて1次転写ニップ部を形成し、その1次転写ニップ部で感光体ドラム401〜405に形成されたトナー像を中間転写ベルト12に1次転写する。
中間転写ベルト12は、画像形成部201〜205の感光体ドラム401〜405に形成されたトナー画像が1次転写され、そのトナー画像を搬送するものである。中間転写ベルト12は、駆動ローラ13、従動ローラ14、および2次転写対向ローラ24によって所定の張力で張架されている。駆動ローラ13は、ベルトモータの駆動により回転し、中間転写ベルト12を図中矢印Bが示す回転方向に回転させる。従動ローラ14は、中間転写ベルト12に連れ回りする。また、中間転写ベルト12は、光沢のある表面が形成されている。
給紙機構16は、プリンタ1の下部に設けられ、搬送路15に用紙を供給するものである。給紙機構16は、用紙収容カセット17に収容されている印刷媒体(用紙)Pを図中矢印Aが示す媒体搬送方向に送り出すホッピングローラ18と、印刷媒体Pが斜行した場合に印刷媒体Pの斜行を矯正するピンチローラ19と、印刷媒体Pを2次転写ローラ23に送り出すレジストローラ20と、印刷媒体Pを2次転写ローラ23へと案内するガイド21と、ピンチローラ19とレジストローラ20との間に印刷媒体Pが到達したことを検知する給紙センサ22とを備えている。
転写部としての2次転写ローラ23は、媒体搬送方向におけるレジストローラ20の下流に配置され、中間転写ベルト12に1次転写されたトナー像を印刷媒体Pに2次転写するものである。2次転写ローラ23によって中間転写ベルト12は2次転写対向ローラ24に押し当てられて2次転写ニップ部を形成し、この2次転写ニップ部において中間転写ベルト12に1次転写されたトナー像を印刷媒体Pに2次転写する。
2次転写ローラ23は、金属シャフトと体積抵抗率が107Ω・cm〜109Ω・cm程度の導電性が付与された発泡ウレタンなどで構成され、2次転写対向ローラ24は、金属シャフトと金属ローラで構成されている。2次転写ローラ23は、中間転写ベルト12に連れ回りする。
2次転写ローラ23を通過した印刷媒体Pは、中間転写ベルト12から分離され、印刷媒体Pを定着機構29へと案内するガイド27へ搬送される。媒体搬送方向における2次転写ローラ23の下流側には、2次転写排出センサ28が設けられており、その2次転写排出センサ28で2次転写ローラ23への印刷媒体Pの巻き付きや中間転写ベルト12からの印刷媒体Pの分離失敗を監視している。
定着機構29は、媒体搬送方向における2次転写ローラ23に配置され、印刷媒体Pに2次転写されたトナー像を熱と圧力で定着させるものである。定着機構29は、ヒートローラ30と、ヒートローラ30を加圧する加圧ローラ31等で構成されている。
ヒートローラ30は、ヒートモータによって駆動され、加圧ローラ31は、ヒートローラ30に連れ回りする。また、ヒートローラ30は、熱源としてのハロゲンランプからなるヒータ32を内蔵している。
このように構成された定着機構29は、印刷媒体P上のトナーを加熱、溶融し、印刷媒体P上にトナー像を定着させる。ヒートローラ30の表面近傍にはサーミスタ33が配設され、サーミスタ33によってヒートローラ30の温度が監視されている。
媒体搬送方向における定着機構29の下流側には、定着排出センサ34が配設され、定着排出センサ34によって定着機構29における用紙ジャムや用紙のヒートローラ30への巻き付きが監視されている。
媒体搬送方向における定着排出センサ34の下流側には、印刷媒体Pをプリンタ1の筐体上部のスタッカ35へと案内するガイド36が設けられ、トナー像が定着されて印刷済みとなった印刷媒体Pはスタッカ35へ排出される。このガイド36内には、印刷媒体Pをスタッカ35まで搬送する搬送ローラ37、搬送ローラ38、および搬送ローラ39が設けられている。搬送ローラ37、搬送ローラ38、および搬送ローラ39は、搬送モータによって駆動される。
中間転写ベルト12の回転方向における2次転写ローラ23の下流側には、2次転写において印刷媒体Pに転写されず、中間転写ベルト12上に残留した2次転写残トナーを除去するクリーニングブレード25が、従動ローラ14に対向して配置されている。
クリーニングブレード25は、可撓性のゴム材またはプラスチック材からなり、中間転写ベルト12上に残留した2次転写残トナーを廃トナータンク26に掻き落す。
図2は実施例におけるプリンタの制御構成を示すブロック図である。
図2において、プリンタ1は、ホストインタフェース部41と、コマンド/画像処理部42と、LEDヘッドインタフェース部43と、印刷制御部44と、高圧制御部50と、操作入力部56と、ROM57と、RAM58と、CPU59とを有している。
ホストインタフェース部41は、外部装置としてのホストコンピュータとの物理的階層のインタフェースを担うものであり、コネクタおよび通信用のチップ等で構成されたものである。ホストインタフェース部41は、コマンドおよび画像データを含む印刷データを受信する。
コマンド/画像処理部42は、ホストコンピュータ側から受信した印刷データのコマンドおよび画像データの解釈やビットマップデータへの展開等の処理を行うものである。このコマンド/画像処理部42は、マイクロプロセッサ、RAMおよびビットマップデータへの展開のための特別なハードウェア等からなり、プリンタ1全体の動作を制御する。
LEDヘッドインタフェース部43は、セミカスタムLSIおよびRAM等から構成され、コマンド/画像処理部42および印刷制御部44からのビットマップデータに展開された画像データをLEDヘッド1001〜1005のインタフェースに合わせたデータに加工するものである。
制御部としての印刷制御部44は、コマンド/画像処理部42からの指令に従い、各センサからの入力を監視しながらホッピングモータ45、レジストモータ46、ベルトモータ47、ヒートモータ48、およびドラムモータ49の駆動、ヒータ32の制御、高圧制御部50の制御を行い、また印刷系の機構部の制御および高圧電圧の制御を行い、図1に示す画像形成部201〜205、1次転写ローラ1101〜1105、2次転写ローラ23、および2次転写対向ローラ24等による印刷の動作を制御するものである。
また、印刷制御部44は、印刷媒体上でのカラートナー像および白トナー像の印刷画像密度を制御する。
なお、ホッピングモータ45、レジストモータ46、ベルトモータ47、ヒートモータ48、およびドラムモータ49は、各印刷機構部のホッピングローラ18、レジストローラ20、駆動ローラ13、ヒートローラ30、および感光体ドラム401〜405を回転させるためのモータおよびそのモータを駆動するドライバ等から構成されている。
また、ヒータ32は、図1に示すヒートローラ30の中に配置されたハロゲンランプ等であり、ヒートローラ30の近傍にはサーミスタ33が配設されている。印刷制御部44は、サーミスタ33とヒータ32によりヒートローラ30の温度制御を行っている。
高圧制御部50は、マイクロプロセッサやカスタムLSIから構成され、帯電電圧生成部51、現像電圧生成部52、供給電圧生成部53、1次転写電圧生成部54、および2次転写電圧生成部55を制御し、各画像形成部201〜205に対する帯電電圧、現像電圧、供給電圧、および転写電圧の生成を行うものである。
帯電電圧生成部51は、各画像形成部201〜205の帯電ローラ301〜305への帯電電圧の生成と停止、現像電圧生成部52は、各画像形成部201〜205の現像ローラ501〜505への現像電圧の生成と停止、供給電圧生成部53は、各画像形成部201〜205の供給ローラ701〜705への供給電圧の生成と停止、1次転写電圧生成部54は、1次転写ローラ1101〜1105への1次転写電圧の生成と停止、2次転写電圧生成部55は、2次転写対向ローラ24への2次転写電圧の生成と停止を行うものである。
また、印刷制御部44には、入力手段および表示手段としての操作入力部56と、制御プログラム(ソフトウェア)としての印刷動作のプログラム571等が格納された不揮発性メモリとしてのROM(Read Only Memory)57と、ワーキングデータ等を一時的に記憶するメモリとしてのRAM(Random Access Memory)58と、中央処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)59とが接続されている。
操作入力部56は、操作者の入力操作を受け付ける入力手段と、各種情報を表示する表示手段とを備えたものであり、入力表示パネル等である。
CPU59は、ROM57およびRAM58に対する読み書き(アクセス)を制御するとともに、ROM57に格納された印刷動作のプログラム571に従った制御信号を印刷制御部44に与える装置である。
印刷制御部44は、CPU59からの制御信号に基づき、プリンタ1全体の動作を制御する。
ROM57には、印刷動作のプログラム571の他、印刷モード設定画面572、白トナー使用量設定画面573、および調整用パターン574のデータ等が格納されている。また、ROM57は、印刷モード設定画面、および白トナー使用量設定画面で入力された情報を設定情報として記憶する。
印刷モード設定画面572は、印刷モード設定手段としての印刷モード設定画面(図3に示す印刷モード設定画面572)のデータである。
白トナー使用量設定画面573は、白トナー使用量設定手段としての白トナー使用量設定画面(図4に示す白トナー使用量設定画面573)のデータである。
調整用パターン574は、調整用パターン(図5に示す調整用パターン574)のデータである。
なお、印刷モード設定画面572のデータ、および白トナー使用量設定画面573のデータは、操作入力部56の表示手段に表示される画面の情報である。
図3は実施例における印刷モード設定画面の説明図であり、図2に示すROM57に格納された印刷モード設定画面572の例を示した説明図である。
図3に示すように、媒体選択部としての印刷モード設定画面572は、操作入力部56に表示され、印刷媒体を選択する入力操作を受け付ける媒体選択手段であり、印刷媒体である普通紙または転写紙(2シートタイプ)のいずれか一方を選択するための印刷媒体リスト572aと、印刷媒体リスト572aで選択された印刷媒体をROM57に設定情報として保存することを指示するOKボタン572bと、印刷モード設定画面による設定を取り消すことを指示するキャンセルボタン572cとを有している。
転写紙(2シートタイプ)は、特定媒体としての熱転写媒体であり、カラートナー像の上に白トナー像が形成されるものである。転写紙(2シートタイプ)に形成された白トナー像の上には、さらに転写紙とは別のシートである糊媒体の接着層が転写される。
なお、予め接着層が設けられた1シートタイプの転写紙に、白トナー像を形成し、さらに白トナー像の上にカラートナー像を形成するようにしても良いが、本実施例では、2シートタイプの転写紙にカラートナー像および白トナー像を形成するものとして説明する。
図4は実施例における白色トナー使用量設定画面の説明図であり、図2に示すROM57に格納された白色トナー使用量設定画面573の例を示した説明図である。
図4に示すように、白色トナー使用量設定画面573は、図2に示す操作入力部56で入力した0〜100(%)までの数値を表示するための入力数値表示部573aと、入力数値表示部573aに表示されている数値をROM57に設定情報として保存することを指示するOKボタン573bと、白色トナー使用量設定画面による設定を取り消すことを指示するキャンセルボタン573cとを有している。
図5は実施例における調整用パターンの説明図であり、図2に示すROM57に格納された調整用パターン574の例を示した説明図である。
図5(a)は、調整用パターン574を印刷媒体(転写紙)上に印刷したときの例を示す図であり、図5(c)は、図5(a)に示す調整用パターン574をTシャツ173に転写したときのTシャツ173上の調整用パターン574bの例を示す図である。
図5(a)に示す調整用パターン574は、図5(b)に示すように印刷媒体上ではYトナー、Mトナー、Cトナー等からなるカラートナー像の上に、さらに白トナー像が重ねて印刷される。
調整用パターン574は、上面から見て、例えば3×3の9つのパッチで構成され、それぞれ異なる量のトナーが載っている。
図5(a)に示す例では、調整用パターン574の上段H、中段M、下段Lにおいてカラートナーのトナー現像面積率(%)としてのDutyが異なり、上段HはMトナーおよびCトナーをそれぞれDuty40%、中段MはMトナーおよびCトナーをそれぞれDuty70%、下段LはMトナーおよびCトナーをそれぞれDuty100%として載せるトナー量が異なるように画像形成している。
また、調整用パターン574の左列LF、中央列CT、右列RTにおいて白トナーのトナー現像面積率としてのDutyが異なり、左列LFは白トナーをDuty40%、中央列CTは白トナーをDuty70%、右列RTは白トナーをDuty100%として載せるトナー量が異なるように画像形成している。
ここで、Dutyとは、印刷画像密度であり、トナー現像面積率(%)として表されるものである。この印刷画像密度は、所定の領域(例えば、感光体ドラム1周分や印刷媒体1ページ分等)の印刷可能範囲に全面ベタ印刷時の面積率100%印刷を印刷画像密度100%といい、この印刷画像密度100%に対して1%の面積に相当する印刷を印刷画像密度1%といい、以下の計算式で算出することができる。
印刷画像密度=[Cm(i)/(Cd×C0)]×100(%)
上式において、Cm(i)は、感光体ドラムがCd回転したときに実際に印刷で用いられたドットの数、即ち露光されたドット数である。
C0は、感光体ドラム1回転当たりのドット数、即ち露光の有無にかかわらず、感光体ドラム1回転あたりで潜在的に印刷可能なドット数(ベタ画像(ソリッド画像)を印刷する場合に用いられるドット数)である。
Cd×C0は、感光体ドラムがCd回転したときの潜在的に印刷可能なドット数である。
図5(c)に示すように、図5(a)に示す印刷媒体に印刷した調整用パターン574を、後述するTシャツプリント手順でTシャツ173に転写したとき、図5(d)に示すように、Tシャツ173上では白トナー像の上にカラートナー像が形成される。
ユーザは、調整用パターン574が印刷された転写紙からTシャツ173への調整パターン574の転写を行い、Tシャツ173上の画像を基に、色鮮やかな最適な白トナー使用量の値(Duty)を選択することができる。
上述した構成の作用について説明する。
まず、プリンタ1が行う通常印刷処理を図6の実施例における通常印刷処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図2を参照しながら説明する。
S1:プリンタ1のホストインタフェース部41は、外部装置、即ちホストコンピュータから送られてきた画像データを含む印刷データを受信する。
S2:コマンド/画像処理部42は、インタフェース部41が受信した印刷データに従って印刷制御部44に対してヒータ32を加熱(ウォームアップ)する指示を出力するとともに、画像データ等の展開処理を行い、各色に対応するビットマップデータを生成する。
S3:印刷制御部44は、コマンド/画像処理部42からウォームアップの指示を受けると、ヒートモータ48を制御してヒートローラ30を駆動し、また定着機構29の熱源(ハロゲンランプ)を制御して定着温度を調整する印刷前動作を行う。
コマンド/画像処理部42は、メモリに印刷媒体P上に画像形成する1ページ分の各色のビットマップデータが画像データとして記憶され、かつ定着機構29の定着温度が最適な温度に到達すると、印刷動作を開始する。
S4:コマンド/画像処理部42は、メモリに印刷媒体P上に画像形成する1ページ分の各色のビットマップデータが画像データとして記憶され、かつ定着機構29の定着温度が最適な温度に到達する印刷可能条件が揃ったことを検知すると、印刷制御部44に対して印刷開始の命令を通知する。
S5:印刷制御部44は、ベルトモータ47およびドラムモータ49を駆動し、ベルト駆動ローラ13および中間転写ベルト12を駆動し、各画像形成部201〜205を駆動する。この各画像形成部201〜205では、画像形成動作が行われる。以下に、画像形成部201で行われる画像形成動作を代表として説明する。なお、画像形成部202〜205で行われる画像形成動作も同様である。
まず、印刷制御部44は、高圧制御部50および帯電電圧発生部51を制御して帯電ローラ301に電圧を印加し、感光体ドラム401の表面を帯電させる。
次に、コマンド/画像処理部42は、画像データを記憶しているメモリから1ライン分の画像データをLEDヘッドインタフェース部43へ送信する。
LEDヘッドインタフェース部43は、受信したデータをLEDヘッド1001に送信できる形式に変換してLEDヘッド1001に送信する。
LEDヘッド1001は、受信したデータに対応するLEDを点灯させ、帯電した感光体ドラム401の表面に画像データに応じた1ライン分の静電潜像を形成する。
このようにして1ライン毎にコマンド/画像処理部42からLEDヘッド1001に送られてくる画像データは、1ページの長さ分、次々に感光体ドラム401の表面に静電潜像化される。
感光体ドラム401の表面に形成された静電潜像は、感光体ドラム401の回転に伴い、現像ローラ501との接触部に到達する。
また、現像ローラ501および供給ローラ701には負の電圧が印加される。これにより、トナーカートリッジ901から供給されたトナーは、現像ローラ501と供給ローラ701によりマイナス(負)極性に摩擦帯電する。
マイナス極性に帯電したトナーは、現像ローラ501と供給ローラ701の電位差によって現像ローラ501上に付着する。
現像ローラ501に付着したトナーは、現像ブレード601によって均一な厚さにならされてトナー層を形成する。
現像ローラ501上に形成されたトナー層は、現像ローラ501の回転によって感光体ドラム401との接触部に搬送される。現像ローラ501と感光体ドラム401との間において、感光体ドラム401上に形成された静電潜像部では、感光体ドラム401から現像ローラ501方向への電界が形成される。
したがって、感光体ドラム401の表面には、現像ローラ501上のマイナス極性に帯電したトナーが静電潜像部に付着し、トナー画像が形成される。
S6:印刷制御部44は、高圧制御部50に指令を出力し、1次転写ローラ1101に対応する1次転写用電源をオンする。これにより、感光体ドラム401表面のトナー画像は、1次転写ローラ1101により電気的に中間転写ベルト12上に転写される。感光体ドラム401の回転により、トナー画像は次々に中間転写ベルト12上に転写され、1ページ分のトナー画像が中間転写ベルト12に転写される。
以上により、画像形成部201による中間転写ベルト12へのトナー画像の1次転写が終了する。なお、画像形成部202〜205による中間転写ベルト12へのトナー画像の1次転写も同様に行われる。
S7:中間転写ベルト12がさらに移動し、1次転写されたトナー画像が2次転写部に接近すると、印刷制御部44は、ホッピングモータ45を駆動し、ホッピングローラ18を回転させ、用紙収容カセット17の印刷媒体Pを1枚だけレジストローラ20へ送り出す。印刷制御部44は、印刷媒体Pの先端がレジストローラ20とピンチローラ19との間に到達するとホッピングモータ45の駆動を停止する。
次に、印刷制御部44は、レジストモータ46およびヒートモータ48、搬送モータを駆動し、レジストローラ20およびヒートローラ30をそれぞれ回転させる。レジストローラ20が回転すると、印刷媒体Pは、中間転写ベルト12に到達し、中間転写ベルト12によって搬送される。
印刷媒体Pの先端が2次転写ローラ23と2次転写対向ローラ24との間に到達し、印刷制御部44が2次転写対向ローラ24に2次転写電圧を印加すると、中間転写ベルト12上のトナーは印刷媒体Pに2次転写される。
S8:トナーが2次転写された印刷媒体Pは、ガイド27に案内されて定着機構29に到達する。印刷媒体Pが定着機構29に到達すると、既に定着可能な温度に達しているヒートローラ30と、これに押圧されている加圧ローラ31とにより、トナー画像が印刷媒体Pに定着される。
S9:トナー画像が定着された印刷媒体Pは、排紙スタッカ35へ排出される。印刷制御部44は、センサにより印刷媒体Pの後端を検出して印刷媒体Pの排出を検知すると、すべてのモータを停止して印刷動作を終了する。
なお、各画像形成部201〜205においてトナー画像の1次転写が終了した時点で1次転写用電源はオフにされ、帯電用電源、現像バイアス電源は感光体ドラム401の回転停止時にオフとなる。
このようにして、プリンタ1は、印刷媒体Pにカラー画像を形成する通常の印刷動作を行う。
次に、プリンタによって印刷媒体Pに形成されたトナー画像をTシャツに転写するTシャツプリント手順の例を図7の実施例におけるTシャツプリント手順の説明図に基づいて説明する。
図7に示すように、本実施例のTシャツプリントでは、転写紙(熱転写媒体)171としてForever社のLaser−Dark A−Foilと、糊媒体172としてLaser−Dark B−Paperとを使用する。糊媒体172は、接着層172aおよび台紙172bで構成されている。
まず、図7(a)に示すように、図1に示すプリンタ1によって転写紙171にYMCKのトナー像(以下、「カラートナー像」という。)180と、白トナー像181とを転写・定着させる。このとき、白トナー像181はカラー画像180の上に形成する。
次に、図7(b)に示すように、印刷済みの転写紙171上のカラートナー像180および白トナー像181に、糊媒体172の接着層172aを重ね合わせて熱プレス機で熱を加えることにより、接着層172aを白トナー像181上に転写させる。このときの転写条件としては、熱プレス機によって、プレス温度160℃で120秒間、圧力を37.5psiに設定して転写紙171に対して糊媒体172をプレスした。
次に、図7(c)に示すように、転写層172aの接着力を利用して転写紙171からTシャツ173上にカラートナー像180および白トナー像181を転写させる。このときの転写条件としては、熱プレス機によって、プレス温度160℃で30秒間、圧力を37.5psiに設定してTシャツ173に対して転写紙171をプレスした。なお、本実施例では、綿100%(ノーブランド)の一般的な黒色Tシャツを使用した。
上記のTシャツプリント手順におけるプレス温度・プレス時間はForever社指定の値を使用しており、使用したForever社のLaser−Dark A−Foil/B−Paperの標準設定値である。
次に、比較例について説明する。
図8は比較例における確認用パターンの説明図であり、図8(a)は転写紙上の確認パターン、図8(b)はTシャツ上の確認パターンである。
図8(a)は、通常の印刷動作でカラー(YMCK)トナー像180および白トナー像181で構成される確認パターンを転写紙171に印刷した結果を示している。この確認パターンは、転写紙171上に、カラートナー像180、白トナー像181の順で積み重なって構成(図7(a)参照)されている。確認パターンは6×6のパッチであり、それぞれが異なるトナーDutyの組み合わせで形成される。
図8(a)では、最上段のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが0%、上から2段目のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが20%、上から3段目のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが40%、上から4段目のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが60%、上から5段目のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが80%、最下段のパッチはMトナーおよびCトナーのDutyが100%となっている。
また、最左列のパッチは白トナーのDutyが0%、左から2列目のパッチは白トナーのDutyが20%、左から3列目のパッチは白トナーのDutyが40%、左から4列目のパッチは白トナーのDutyが60%、左から5列目のパッチは白トナーのDutyが80%、最右列のパッチは白トナーのDutyが100%となっている。
図8(b)は、図8(a)に示す確認パターンを、図7(b)に示したように転写紙171上のトナー像に接着層172aを転写した後、図7(c)に示したように転写紙171からTシャツ173に転写したときのTシャツ173上の画像を示している。なお、図8(a)に示す転写紙171から図8(b)に示すTシャツ173に転写する際、確認パーンの左右は反転する。
ここで、図7(b)に示したように、接着層172aはカラートナー像180および白トナー像181の上部にのみ付着するが、転写紙171にトナーが十分に載っていない場合、例えばドットなどには接着層172aがトナー像上に十分付着しない場合がある。接着層が付着していない部分については、Tシャツ173に転写した際に、転写紙171にトナー像が残る原因となる。
図8(a)に示す確認パターンを図8(b)に示すようにTシャツ173に転写した際に、Tシャツ転写後の転写紙171上のトナーの残り量を判定し、転写紙171に大量にトナーが残った場合は「×」、僅かに残っている場合は「△」、それ以外の残っていない場合を「〇」として表した結果が図8(c)に示す図である。
図8(c)より、MトナーDuty、CトナーDuty、および白トナーDutyを合計したDutyが140%以上の場合、転写紙171上のトナーの残り量が少なく、トナー像の転写性を満足した。
したがって、比較例では、ドットなどの低Dutyのカラー画像パターンでもTシャツへの転写性が十分に確保できるように、カラー画像には白トナー画像を一様に敷き詰めるようにしている。
しかしながら、比較例では、白トナーの消費量が多くなってしまうという問題があった。
次に、本実施例の白トナーの消費量を抑制する印刷動作を説明する。
本実施例では、図8(a)に示す確認パターンを、透明媒体(本実施例では、スリーエム社製 OHP CG3500)に印刷し、トナー像が透明媒体上に直接形成されているおもて面からではなく、裏面からX−Rite社製のX−Rite eXactを使用して色相測定としてLab測定を行った。
このOHP CG3500のLab測定では、OHP CG3500の下敷きとして黒色の紙媒体(即ち、黒色紙)を測定時に使用した。具体的には、透明媒体の下敷きとして、L*a*b*表色系におけるL*値、a*値、b*値を、それぞれL*(K)、a*(K)、b*(K)としたとき、
25.1≦L*(K)≦25.9 かつ、
0.2≦a*(K)≦0.3 かつ、
0.5≦b*(K)≦0.7
を満たす黒色紙を使用した。この黒色紙として「色上質紙 黒」(北越紀州製紙株式会社製)を使用した。
図9は実施例における色味への影響度を示すグラフであり、Lab測定の結果から白トナーがDuty100%のときのLab(L100、a100、b100とする)を基準として、カラートナー(MトナーとCトナー)が同じDutyであり、かつ白トナーのDutyがx%のときのLab(Lx、ax、bxとする)との色差ΔEを算出した結果である。色差ΔEは、CIE76に従い、以下の(式1)で計算した。
ΔE={(L100−Lx2+(a100−ax2+(b100−bx21/2 (式1)
上記図8および図9に示す評価では、カラートナー各色と白トナーについて、それぞれ100%ベタ濃度(印刷画像密度100%)の調整を行った。
カラートナーについては、株式会社沖データ製のエクセレントホワイトA4紙(坪量105g/m2)において各色のカラートナーの印刷画像密度100%のベタ画像を印刷し、そのときの濃度をX−Rite分光濃度計(X−Rite社製)で測定し、イエロートナー、マゼンタトナー、およびシアントナーの濃度が「1.4」、ブラックトナーの濃度が「1.5」になるように、各色のカラートナーを調整した。このときの各色のカラートナーの印刷媒体上での層厚は、イエロートナーが0.4mg/cm2、マゼンタトナー0.4mg/cm2、シアントナー0.3mg/cm2、ブラックトナー0.4mg/cm2であった。
一方、白トナーについては、北越紀州製紙株式会社製の青色A4紙(坪量79.1g/m2)において白トナーの印刷画像密度100%のベタ画像を印刷し、そのときの色相をX−Rite eXact(X−Rite社製)で測定し、L*の値が「83」になるように、白トナーを調整した。このときの印刷媒体上での白トナーの層厚は、0.9mg/cm2であった。
また、印刷媒体の画像濃度の測定に際しては、測定器X−Rite eXact(X−Rite社製)における測定条件を以下のように設定した。
即ち、測定モードを「濃度測定モード」に設定し、ステータスの設定を「ステータスI」とし、
白色基準の設定を「絶対白色基準」とし、「偏光フィルタ無し」とし、白色校正板でキャリブレーションを行った後に、画像濃度を測定した。
「ステータスI」は、評価する波長領域の設定であり、「ISO5−3“Photograph
y and graphic technology−Density measurements−Part 3:Spectral conditions”」において規定されている。
OHP CG3500のLab測定に用いた黒色紙を下敷きとして画像濃度を測定した。
以上のような設定において、測定器X−Rite eXactでは、画像濃度としてV値(Visual Value)、Y値(Yellow Value)、M値(Magenta Value)、およびC値(Cyan Value)の4つの数値として得られる。なお、本実施例では、得られた印刷媒体のV値、Y値、M値およびC値を、上記条件で測定した光学濃度(OD:Optical Density)を「画像濃度」と定義する。
画像濃度評価では、シアントナーの画像濃度としてはC値を使用し、シアントナーの画像濃度としてはC値を使用し、マゼンタトナーの画像濃度としてはM値を使用し、イエロートナーの画像濃度としてはY値を使用し、ブラックトナーの画像濃度としてはV値を使用した。また、白トナーの画像濃度としてはL*を使用した。
なお、図9に示すB(Blue)は、マゼンタ(M)トナーとシアン(C)トナーを合わせたものであり、B=0%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が0%、B=40%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が各20%ずつの40%、B=80%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が各40%ずつの80%、B=120%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が各60%ずつの120%、B=160%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が各80%ずつの160%、B=200%はMトナーおよびCトナーのDutyの合計値が各100%ずつの200%を表している。
図9に示すように、カラー(B)トナーの量が多くなるにつれて、下地となる白トナーの量が増減したときの色差ΔEの変化が小さくなる。そのため、カラー(B)トナーの合計Dutyが所定値を超えた場合、白トナーのDutyを減らすことが有効である。
目視測定の結果、色差ΔEが20.0より大きいと、画像の鮮明さを保てない判断した。よって、画像の鮮明さを保つ色差ΔEの閾値を20.0以下とした。
そこで、本実施例では、Tシャツへの転写が十分に行えるような最低限の総トナー量(カラートナー量+白トナー量(Dutyの合計値が140%以上))と、Tシャツ上の画像の鮮明さを最低限保てる白トナー量として、色差ΔEが20.0以下となる白トナー量(白トナーのDutyが40%以上)とを両立しつつ、白トナーの消費量を抑制する印刷動作を行う。
なお、本実施例では、白トナーの上に載せるカラートナーをマゼンタ(M)トナーとシアン(C)トナーの混色であるブルー(B)として説明したが、単色または他の混色(例えば、マゼンタ(M)とシアン(C)の混色であるレッド(R)、シアン(C)とイエロー(Y)の混色であるグリーン(G)等)としても良い。
次に、白トナーの消費量を抑制するためにプリンタが行う白色トナーセーブ処理を図10の実施例における白色トナーセーブ処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図2を参照しながら説明する。
S10:プリンタ1の印刷制御部44は、操作入力部56で印刷モード設定を指定する操作を入力すると、ROM57から印刷モード設定画面572のデータを読み出し、図3に示す印刷モード設定画面572を操作入力部56の表示部に表示する。
図3に示す印刷モード設定画面572では、印刷媒体として普通紙または転写紙などが選択され、OKボタン572bが押下されるものとする。
印刷制御部44は、操作入力部56でOKボタン572bが押下されたことを検知すると、処理をS11へ移行する。なお、印刷制御部44は、印刷モード設定画面572で選択された印刷媒体の情報をROM57に記憶する。
S11:印刷制御部44は、選択された印刷媒体の情報が転写紙であるか否かを判定し、転写紙であると判定すると、処理をS12へ移行し、転写紙でない(普通紙)と判定すると本処理を終了する。
S12:印刷制御部44は、ROM57から白トナーセーブ処理を実行するか否かを選択する画面を操作入力部56の表示部に表示し、実行するが選択された場合、処理をS13へ移行し、実行しないが選択された場合、処理をS16へ移行する。
S13:印刷制御部44は、白トナーセーブ処理の実行が選択されると、ROM57から調整用パターン574のデータを読み出し、図5(a)に示す調整用パターン574を通常の印刷動作で転写紙などに印刷する。ユーザは、調整用パターン574が印刷された転写紙からTシャツへの調整パターン574の転写を行い、Tシャツ上の画像を基に、白トナー使用量の値の入力が可能になる。
S14:印刷制御部44は、ROM57から白トナー使用量設定画面573のデータを読み出し、図4に示す白トナー使用量設定画面573を操作入力部56の表示部に表示する。
図4に示す白トナー使用量設定画面573では、白トナーの使用量が入力され、OKボタン572bが押下されるものとする。
印刷制御部44は、操作入力部56でOKボタン573bが押下されたことを検知すると、処理をS15へ移行する。
なお、本実施例では、図4に示す白トナー使用量設定画面573において、白トナーの使用量を40%〜100%とした値が入力されるものとする。なお、印刷制御部44は、40%未満の値が入力された場合、白トナーの使用量を40%とする。また、図4に示す白トナー使用量設定画面573において、白トナーの使用量を40%〜100%とした値の入力を許可し、40%未満の値の入力を拒否するようにしても良い。
S15:印刷制御部44は、白トナー使用量設定画面573で入力された白トナーの使用量の情報をROM57に記憶し、本処理を終了する。
S16:一方、S12において、白トナーセーブ処理を実行しないが選択された場合、印刷制御部44は、白トナーの使用量を100%とした設定情報をROM57に記憶し、本処理を終了する。
次に、プリンタが行う転写紙印刷処理を図11の実施例における転写紙印刷処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1および図2を参照しながら説明する。
S20、S21:図6に示す通常印刷処理のS1、S2と同様なので説明を省略する。
S22:印刷制御部44は、ROM57に記憶されている印刷モード設定の情報を読取り、印刷媒体の情報が転写紙であるか否かを判定し、転写紙であると判定すると、処理をS23へ移行し、転写紙でない(普通紙)と判定すると処理をS25へ移行する。
S23:印刷制御部44は、ROM57に記憶されている白トナーの使用量の情報を読み込む。
S24:印刷制御部44は、S23において読み込んだ白トナーの使用量設定値をa、S21において生成した各色のビットマップデータから算出される各カラートナーのDutyの合計値をTc、印刷に使用する白トナーのDutyをyとし、白トナー使用量設定値aおよび各カラートナーのDutyの合計値Tcに基づいて印刷に使用する白トナーのDutyを(y)を以下の計算式で導出する。
(Tc<40)の場合、y=100 ・・・(式2)
(40≦Tc<140−a)の場合、y=140−Tc ・・・(式3)
(140−a≦Tc)の場合、y=a ・・・(式4)
図12に示す実施例における印刷に使用する白トナーDutyの説明図は、上記計算式に従って作成したグラフであり、横軸を各カラートナーのDutyの合計値Tc(%)、縦軸を白トナーのDuty(y)(%)とし、実線は白トナー使用量設定値a=100%、破線は白トナー使用量設定値a=70%、1点鎖線は白トナー使用量設定値a=40%を表している。
図8(c)に示すように、各カラートナーのDutyの合計値と、白トナーのDutyの合計が140以上であればTシャツへの転写性を十分に満足するため、各カラートナーのDutyの合計値Tcが40より小さい場合は印刷に使用する白トナーのDutyを(y)を上限値である100とし、Tcが大きくなるにつれてyを小さくする。ただし、Tシャツ上における画質を確保するため、印刷に使用する白トナーのDuty(y)は白トナー使用量設定値aより小さくする制御は行わない。なお、白トナー使用量設定値aの下限値は40%である。
このように、本実施例の印刷制御部44は、図3に示す媒体選択部としての印刷モード設定画面572で特定媒体としての転写紙が選択され、白トナー像に重ねてカラートナー像を転写紙上に形成するとき、白トナー像を、閾値(例えば、Duty40%)以上の印刷画像密度で形成するように制御する。
また、印刷制御部44は、カラートナー像の印刷画像密度が第1の所定値(本実施例では、40%)以上、かつ第2の所定値(本実施例では、100%)未満の場合、カラートナー像および白トナー像の印刷画像密度の和が一定(本実施例では、140%)となるように制御する。
さらに、印刷制御部44は、カラートナー像の印刷画像密度が第1の所定値(40%)未満の場合、白トナー像の印刷画像密度が100%となるように制御する。
またさらに、印刷制御部44は、カラートナー像の印刷画像密度が第2の所定値(100%)以上の場合、白トナー像の印刷画像密度が40%となるように制御する。
なお、閾値は、図4に示す白トナー使用量設定画面573において、白トナーの使用量として40%以上、100%以下の範囲で変更可能である。
上述した印刷に使用する白トナーのDuty(y)の算出は、画像データを任意の区分で分割した単位領域ごとに行う。例えば、図13に示すように、右下から左上にかけてカラートナーの合計Dutyが大きくなるようなグラデーション画像1301においても、領域1301a、1301bのような単位領域ごとに各カラートナーのDutyの合計値Tcを算出し、上記(式2)〜(式4)に従って計算を行い、単位領域ごとに印刷に使用する白トナーのDuty(y)を決定する。
このように、印刷制御部44は、転写紙を複数の領域に分割し、その領域ごとにカラートナー像および白トナー像の印刷画像密度を制御する。
S25〜S31:図6に示す通常印刷処理のS3〜S9と同様なので説明を省略する。
このように、本実施例では、印刷制御部44は、操作入力部56で転写紙が選択され、白トナー像に重ねてカラートナー像を転写紙上に形成するとき、白トナー像を、色再現性に必要な所定値である閾値(40%)以上の印刷画像密度で形成するようにしたことにより、転写紙に形成されたトナー画像をTシャツに転写したとき、トナー画像の転写性を確保しつつ、カラー画像を色鮮やかな良質な画像で表現するとともに、白トナーの消費量を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例では、転写紙に形成されたトナー画像をTシャツに転写したとき、トナー画像の転写性を確保しつつ、カラー画像を色鮮やかに表現するとともに、白色トナーの消費量を抑制することができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、複写機、ファクシミリ装置、または複合機(MFP)等としても良い。
また、画像形成装置は、画像形成部が5つのものについて説明したが、白色の画像形成部と、それ以外の画像形成部であって、少なくとも2つ以上の画像形成部を備えたものであっても良い。
さらに、画像形成装置は、中間転写方式で白色の画像形成部が中間転写ベルトの回転方向における最上流に配置された例で説明したが、印刷媒体に転写されるときに白色トナー画像がカラートナー画像の上に転写される方式であれば、直接転写方式でもよく、また最上流に配置されていなくても良い。
また、調整用パターンは、9つのパッチからなるパターンで説明したが、パッチの数や色・Dutyの組み合わせ9つに限られるものでなく8つ以下、または10以上であっても良い。
1 プリンタ
12 中間転写ベルト
16 給紙機構
17 用紙収容カセット
23 2次転写ローラ
24 2次転写対向ローラ
29 定着機構
41 ホストインタフェース部
42 コマンド/画像処理部
43 LEDヘッドインタフェース部
44 印刷制御部
50 高圧制御部
56 操作入力部
57 ROM
58 RAM
59 CPU
201、202、203、204、205 画像形成部
301、302、303、304、305 帯電ローラ
401、402、403、404、405 感光体ドラム
501、502、503、504、505 現像ローラ
601、602、603、604、605 現像ブレード
701、702、703、704、705 供給ローラ

Claims (10)

  1. カラートナー像を形成する第1の画像形成部と、
    白トナー像を形成する第2の画像形成部と、
    媒体を選択する媒体選択部と、
    前記カラートナー像および前記白トナー像を前記媒体に転写して前記媒体上に画像を形成する転写部と、
    前記媒体上での前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度を制御する制御部と、
    を有し、
    前記媒体選択部で特定媒体が選択され、前記白トナー像に重ねて前記カラートナー像を前記特定媒体上に形成するとき、前記白トナー像は、閾値以上の印刷画像密度で形成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記カラートナー像の印刷画像密度が第1の所定値以上、かつ第2の所定値未満の場合、
    前記制御部は、前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度の和が一定となるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記カラートナー像の印刷画像密度が前記第1の所定値未満の場合、
    前記制御部は、前記白トナー像の印刷画像密度が100%となるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記カラートナー像の印刷画像密度が前記第2の所定値以上の場合、
    前記制御部は、前記白トナー像の印刷画像密度が40%となるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記第1の所定値が40%であり、
    前記第2の所定値100%である場合、
    前記制御部は、前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度の和が140%となるように、前記白トナー像の印刷画像密度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記閾値は、40%以上、100%以下の範囲で変更可能であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置において、
    前記閾値は、40%であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記特定媒体は、熱転写媒体であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    前記制御部は、前記特定媒体を複数の領域に分割し、前記領域ごとに前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度を制御することを特徴とする画像形成装置。
  10. カラートナー像を形成する第1の画像形成部と、
    白トナー像を形成する第2の画像形成部と、
    媒体を選択する媒体選択部と、
    前記カラートナー像および前記白トナー像を前記媒体に転写して前記媒体上に画像を形成する転写部と、
    前記媒体上での前記カラートナー像および前記白トナー像の印刷画像密度を制御する制御部と、
    を有し、
    前記媒体選択部で特定媒体が選択され、前記白トナー像に重ねて前記カラートナー像を前記特定媒体上に形成するとき、前記白トナー像は、色再現性に必要な所定値以上の印刷画像密度で形成されることを特徴とする画像形成装置。
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