JP2023062878A - 積層コイル部品 - Google Patents

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Yuto Shiga
和哉 飛田
Kazuya Hida
洋一 數田
Yoichi Kazuta
悠一 田久保
Yuichi Takubo
利典 松浦
Toshinori Matsuura
順一郎 占部
Junichiro Urabe
紀彰 濱地
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Abstract

Figure 2023062878000001
【課題】下地金属層とめっき層との間の固着強度が向上する積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品は、素体2と、コイルと、一対の外部電極4と、を備えている。素体は、実装面を構成する主面2bを有している。コイルは、素体2内に配置されている。一対の外部電極4は、コイルと電気的に接続されていると共に、素体に2配置されている下地金属層40と、下地金属層40の表面と接しているめっき層6とをそれぞれ有している。一対の外部電極4のそれぞれは、主面2bに露出する主面電極部41を有している。主面電極部41それぞれに含まれる下地金属層40には、少なくとも表面41bに開口する少なくとも一つの窪み41aが形成されている。
【選択図】図4

Description

本開示は、積層コイル部品に関する。
実装面を構成する主面を有している素体と、素体内に配置されているコイルと、コイルと電気的に接続されていると共に、素体に配置されている下地金属層と、下地金属層の表面と接しているめっき層とをそれぞれ有している一対の外部電極と、を備えている、積層コイル部品が知られている(たとえば、特許文献1)。
特開平8-64421号公報
本発明の一つの態様は、下地金属層とめっき層との間の固着強度が向上する積層コイル部品を提供することを目的とする。
本発明の一つの態様に係る積層コイル部品は、素体と、コイルと、一対の外部電極と、を備えている。素体は、実装面を構成する主面を有している。コイルは、素体内に配置されている。一対の外部電極は、コイルと電気的に接続されていると共に、素体に配置されている下地金属層と、下地金属層の表面と接しているめっき層とをそれぞれ有している。一対の外部電極のそれぞれは、主面に露出する主面電極部を有している。主面電極部それぞれに含まれる下地金属層には、少なくとも表面に開口する少なくとも一つの窪みが形成されている。
上記一つの態様では、めっき層は、主面電極部に含まれる下地金属層の表面と接している。めっき層は、上述した少なくとも一つの窪みの表面と接している。したがって、主面電極部に含まれる下地金属層に少なくとも一つの窪みが形成されている構成での、めっき層と下地金属層との接触面積は、主面電極部に含まれる下地金属層に窪みが形成されていない構成での、めっき層と下地金属層との接触面積より大きい。この結果、上記一つの態様では、下地金属層とめっき層との間の固着強度が向上する。
上記一つの態様では、一対の外部電極は、互いに離間していてもよい。主面電極部それぞれに含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みの開口での長手方向は、一対の外部電極が互いに離間している方向であってもよい。
めっき層は、一対の外部電極が互いに離間している方向が長手方向である少なくとも一つの窪みの表面と接している。主面電極部の少なくとも一つの窪みの表面と接している部分のめっき層の長手方向は、一対の外部電極が互いに離間している方向である。この結果、本構成では、一対の外部電極が互いに離間している方向と交差すると共に主面に沿った方向での、下地金属層とめっき層との間の固着強度がより一層向上する。
上記一つの態様では、素体は、互いに対向していると共に主面と隣り合っている一対の側面を更に有してもよい。一対の外部電極のそれぞれは、一対の側面のうち対応する側面に露出する側面電極部を有してもよい。側面電極部それぞれに含まれる下地金属層には、少なくとも表面に開口する少なくとも一つの窪みが形成されていてもよい。
側面電極部それぞれに含まれる下地金属層に少なくとも一つの窪みが形成されている構成では、めっき層は、主面電極部に含まれる下地金属層に形成される少なくとも一つの窪みの表面と、側面電極部に含まれる下地金属層に形成される少なくとも一つの窪みの表面とに接している。したがって、側面電極部に含まれる下地金属層に少なくとも一つの窪みが形成されている構成での、めっき層と下地金属層との接触面積は、側面電極部に含まれる下地金属層に少なくとも一つの窪みが形成されていない構成での、めっき層と下地金属層との接触面積より大きい。この結果、上記一つの態様では、下地金属層とめっき層との間の固着強度がより一層向上する。
上記一つの態様では、側面電極部それぞれに含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みの開口での長手方向は、主面と直交している方向であってもよい。
側面電極部それぞれに含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みの開口での長手方向が主面と直交している方向である構成では、少なくとも一つの窪みの長手方向は、主面と直交している方向である。めっき層は、主面と直交している方向が長手方向である少なくとも一つの窪みの表面と接している。側面電極部の少なくとも一つの窪みの表面と接している部分のめっき層の長手方向は、主面と直交している方向である。この結果、本構成では、主面に沿った方向での、下地金属層とめっき層との間の固着強度がより一層向上する。
上記一つの態様では、主面電極部と側面電極部とは、一体に形成されていてもよい。主面電極部に含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みと、側面電極部に含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みとは、互いに連続していてもよい。
主面電極部に含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みと、側面電極部に含まれる下地金属層に形成されている少なくとも一つの窪みとが、互いに連続している構成では、主面電極部に接しているめっき層と、側面電極部に接しているめっき層とが連続する。主面電極部に接しているめっき層と側面電極部に接しているめっき層とが連続している構成では、主面電極部に接しているめっき層と側面電極部に接しているめっき層とが連続していない構成と比べて、めっき層は下地金属層から剥離しがたい。したがって、本構成では、下地金属層とめっき層との間の固着強度がより一層向上する。
上記一つの態様では、少なくとも一つの窪みは、複数の窪みを含んでいてもよい。
少なくとも一つの窪みが複数の窪みを含んでいる構成では、下地金属層に複数の窪みが形成されていない構成でのめっき層と下地金属層の表面とが接する面積と比べて、下地金属層に複数の窪みが形成されている構成でのめっき層と下地金属層の表面とが接する面積は、大きい。この結果、本構成では、下地金属層とめっき層との間の固着強度がより一層向上する。
上記一つの態様では、めっき層には、少なくとも一つの窪みに対応する位置に、窪みが形成されていてもよい。
めっき層の少なくとも一つの窪みに対応する位置に窪みが形成されている構成では、積層コイル部品を実装するときに、めっき層の窪みの表面と、はんだとが接する。したがって、めっき層の少なくとも一つの窪みに対応する位置に窪みが形成されていない構成でのめっき層の表面とはんだとが接する面積と比べて、めっき層の少なくとも一つの窪みに対応する位置に窪みが形成されている構成でのめっき層の表面とはんだとが接する面積は、大きい。したがって、本構成では、めっき層とはんだとの間の固着強度が向上する。結果として、積層コイル部品と実装面との間の固着強度が向上するため、積層コイル部品の実装強度が向上する。
本発明の一つの態様は、下地金属層とめっき層との間の固着強度が向上する積層コイル部品を提供する。
図1は、一実施形態に係る積層コイル部品を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る積層コイル部品の構成を示す分解図である。 図3は、本実施形態に係る積層コイル部品を示す平面図である。 図4は、外部電極の断面構成を示す図である。 図5は、別の実施形態に係る積層コイル部品の構成を示す分解図である。 図6は、別の実施形態での外部電極の断面構成を示す図である。 図7は、別の実施形態での外部電極の変形例の断面構成を示す図である。 図8は、外部電極の変形例の断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1~図7を参照して、本実施形態に係る積層コイル部品1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コイル部品1を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る積層コイル部品1の構成を示す分解図である。図3は、本実施形態に係る積層コイル部品1を示す平面図である。図4は、外部電極4の断面構成を示す図である。図5は、積層コイル部品1Aの構成を示す分解図である、図6は、積層コイル部品1Aの外部電極4Aの断面構成を示す図である。図7は、外部電極4Bの断面構成を示す図である。図8は、外部電極4Cの断面構成を示す図である。積層コイル部品1は、電子機器にはんだ実装される。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。
図1~図3に示されるように、積層コイル部品1は、直方体形状を呈している素体2と、素体2の内部に配置されているコイル3と、一対の外部電極4と、素体2の内部に配置されている一対の接続導体5と、を備えている。直方体形状には、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状が含まれる。
素体2は、互いに対向している一対の側面2aと、互いに対向している一対の主面2bと、互いに対向している一対の側面2cと、を有している。主面2b及び各側面2a,2cは、矩形状を呈している。側面2aと主面2bとは、互いに隣り合っている。側面2aと側面2cとは、互いに隣り合っている。
一対の主面2bが互いに対向している方向D1は、主面2bに直交している。方向D1は、一対の側面2aが互いに対向している方向D2と直交している。方向D2は、側面2aに直交している。一対の側面2cが互いに対向している方向D3は、側面2cと直交していると共に、側面2aと主面2bとに平行である。方向D3は、方向D1と方向D2とに直交している。
側面2cは、方向D3から見て露出している。主面2bは、方向D1から見て露出している。主面2bの一方には、方向D2で互いに対向している一対の窪み2baが形成されている。一対の窪み2baは、方向D2における一方の主面2bの両端に設けられており、方向D1に沿って窪んでいる。側面2aは、方向D2から見て露出している。側面2aには、方向D2で互いに対向している一対の窪み2aaが形成されている。窪み2aaは、方向D1における側面2aの一方の端に設けられており、方向D2に沿って窪んでいる。一対の窪み2aaと一対の窪み2baとは、一方の主面2bと側面2aとにわたって連続していると共に方向D2で互いに対向している一対の窪み2dを構成している。一対の窪み2dは、方向D1及び方向D2から見て露出していない。一対の窪み2dには、一対の外部電極4が対応している。一対の外部電極4は、方向D2で互いに離間している。
図3に示されているように、各外部電極4は、窪み2d内にそれぞれ配置されている。一対の外部電極4は、方向D2において互いに離間している。一対の外部電極4は、素体2に埋設されている。一対の外部電極4は、たとえば、同形状を呈している。各外部電極4の表面は、側面2a及び主面2bのそれぞれと面一である。積層コイル部品1では、一対の外部電極4が配置されている一方の主面2bは、電子機器と対向する実装面を構成している。一対の外部電極4は、コイル3と電気的に接続されていると共に、素体2に配置されている下地金属層40をそれぞれ有している。
一対の外部電極4のそれぞれは、一方の主面2bに露出する主面電極部41と、一対の側面2aのうち対応する側面2aに露出する側面電極部42とを有している。主面電極部41は、窪み2baに対応している。側面電極部42は、窪み2aaに対応している。主面電極部41と側面電極部42とは、一体に形成されている。本実施形態では、主面電極部41と側面電極部42とは、互いに直接的に接続されている。主面電極部41及び側面電極部42を有している下地金属層40は、方向D3から見て断面L字状を呈している。主面電極部41は、方向D1から見て、矩形形状を呈している。側面電極部42は方向D2から見て、矩形状を呈している。
一対の外部電極4は、下地金属層40の表面と接しているめっき層6をそれぞれ有している。素体2の表面に露出している下地金属層40の表面は、めっき層6と接している。各主面電極部41の主面2bに露出している表面は、めっき層6にと接している。各側面電極部42の側面2aに露出している表面は、めっき層6と接している。めっき層6は、たとえば、電気めっき又は無電解めっきである。めっき層6は、たとえば、Ni、Sn、又はAuを含んでいる。
図2に示されるように、素体2は、積層された複数の絶縁体層21に構成されている。素体2は、積層されている複数の絶縁体層21を有している。本実施形態では、複数の絶縁体層21の数は、「12」である。素体2では、複数の絶縁体層21が積層されている方向は、方向D3と一致する。実際の素体2では、各絶縁体層21は、各絶縁体層21の間の境界が視認できない程度に一体化されている。各絶縁体層21は、たとえば、磁性材料により構成されている。磁性材料は、たとえば、Ni-Cu-Zn系フェライト材料、Ni-Cu-Zn-Mg系フェライト材料、又はNi-Cu系フェライト材料を含んでいる。各絶縁体層21を構成する磁性材料は、Fe合金を含んでいてもよい。各絶縁体層21は、非磁性材料から構成されていてもよい。非磁性材料は、たとえば、ガラスセラミック材料又は誘電体材料を含んでいる。本実施形態では、各絶縁体層21は、磁性材料を含むグリーンシートの焼結体から構成されている。
図2に示されるように、下地金属層40は、積層された複数の電極層40a,40bに構成されている。下地金属層40は、積層された複数の電極層40a,40bを有している。電極層40a,40bは、交互に積層されている。本実施形態では、複数の電極層40a,40bの数は、それぞれ「4」である。複数の電極層40a,40bの数は、合わせて「8」である。下地金属層40では、複数の電極層40a,40bが積層されている方向は、方向D3と一致する。実際の下地金属層40では、各電極層40a,40bは、各電極層40a,40bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。各電極層40a,40bは、対応する絶縁体層21に形成されている欠損部に設けられている。各絶縁体層21に形成された欠損部によって、焼成後の素体2の一対の窪み2dが得られる。各電極層40a,40bは、たとえば、導電性材料により構成されている。導電性材料は、たとえば、Ag又はPdを含んでいる。本実施形態では、各電極層40a,40bは、導電性材料粉末を含む導電性ペーストの焼結体から構成されている。導電性材料粉末は、たとえば、Ag粉末又はPd粉末である。
方向D3から、各電極層40a,40bを見ると、電極層40bは、電極層40aよりも大きい。電極層40bの絶縁体層21に接している部分は、電極層40aの絶縁体層21に接している部分よりも、素体2の内側に向かって突出している。主面電極部41に対応する電極層40bの部分は、方向D1に沿って、素体2の内側に向かって突出している。側面電極部42に対応する電極層40bの部分は、方向D2に沿って、素体2の内側に向かって突出している。下地金属層40では、電極層40aと、絶縁体層21に接している部分が電極層40aよりも素体2の内側に向かって突出している電極層40bとが交互に積層されている。
コイル3は、図2に示されるように、8つのコイル導体層31a,31b,33a,33b,35a,35b,37a,37bが積層されて構成されている。コイル3は、積層された複数のコイル導体層31a~37bを有している。コイル3では、複数のコイル導体層31a~37bが積層されている方向は、方向D3と一致する。実際のコイル3では、複数のコイル導体層31a~37bは、各コイル導体層31a~37bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。各コイル導体層31a~37bは、対応する絶縁体層21に形成されている欠損部に設けられている。各コイル導体層31a~37bは、たとえば、各電極層40aと同じ材料により構成されている。各コイル導体層31a~37bは、たとえば、導電性ペーストの焼結体により構成されている。
接続導体5は、図2に示されるように、複数の接続導体層5a,5bが積層されて構成されている。接続導体5は、積層された複数の接続導体層5a,5bを有している。接続導体5では、複数の接続導体層5a,5bが積層されている方向は、方向D3と一致する。実際の接続導体5では、複数の接続導体層5a,5bは、各接続導体層5a,5bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。各接続導体層5a,5bは、対応する絶縁体層21に形成されている欠損部に設けられている。各接続導体層5a,5bは、たとえば、各電極層40a及び各コイル導体層31a~37bと同じ材料により構成されている。各接続導体層5a,5bは、たとえば、導電性ペーストの焼結体により構成されている。
各絶縁体層21と、各電極層40a,40bと、各接続導体層5a,5bと、は同時に焼成される。したがって、グリーンシートから各絶縁体層21が得られる際に、導電性ペーストから各電極層40a,40b、各コイル導体層31a~37b及び各接続導体層5a,5bが得られる。
図1及び図3に示されるように、本実施形態では、コイル3のコイル軸Cが延在するコイル軸方向は、方向D3と一致する。コイル3は、方向D3に並んでいると共に互いに接続されている複数のコイル導体31,33,35,37を有している。各コイル導体31~37は、コイル3での環状の軌道の一部を構成している。各コイル導体31~37は、たとえば、ループの一部が途切れた形状を呈している。各コイル導体31~37は、一方の端部から他方の端部まで環状の軌道に沿ってそれぞれ延在している。コイル3は、方向D3で連結された4つのコイル導体31~37によって構成されている。コイル3のターン数は1.5ターンである。
コイル導体31は、図2に示されるように、複数のコイル導体層31a,31bが積層されて構成されている。コイル導体31は、コイル3の一端を構成している。コイル3の一端と、一方の外部電極4とは、一方の接続導体5を介して互いに接続されている。本実施形態では、コイル導体31と、一方の外部電極4と、一方の接続導体5とは、一体に形成されている。したがって、コイル3の一端と、一方の外部電極4とは、一方の接続導体5を介して互いに直接的に接続されている。
コイル導体33は、複数のコイル導体層33a,33bが積層されて構成されている。コイル導体33と、コイル導体31とは、方向D3で隣り合う一対のコイル導体31,33を構成する。コイル導体33の一方の端部は、コイル導体31の他方の端部と、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている。すなわち、コイル導体33の一方の端部は、コイル導体31の接続導体5と接続されていない側の端部と、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている。一対のコイル導体31,33は、各端部が方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている部分32を有している。部分32は、焼成された複数のコイル導体層31a,31b,33a,33bによって形成されている。したがって、部分32では、一対のコイル導体31,33は、互いに電気的かつ機械的に接続されている。部分32は、複数のコイル導体層31a,31b,33a,33bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
コイル導体35は、複数のコイル導体層35a,35bが積層されて構成されている。コイル導体35と、コイル導体33とは、方向D3で隣り合う一対のコイル導体33,35を構成する。コイル導体35の一方の端部は、コイル導体33の他方の端部と、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている。すなわち、コイル導体35の一方の端部は、コイル導体33のコイル導体31と接続されていない側の端部と、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている。一対のコイル導体33,35は、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている部分34を有している。部分34は、焼成された複数のコイル導体層33a,33b,35a,35bによって形成されている。したがって、部分34では、一対のコイル導体33,35は、互いに電気的かつ機械的に接続されている。部分34は、複数のコイル導体層33a,33b,35a,35bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
コイル導体35の他方の端部は、コイル導体37の一方の端部と、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている。一対のコイル導体35,37は、方向D3で互いに重なっていると共に互いに接続されている部分36を有している。部分36は、焼成された複数のコイル導体層35a,35b,37a,37bによって形成されている。したがって、部分36では、一対のコイル導体35,37は、互いに電気的かつ機械的に接続されている。部分36は、複数のコイル導体層35a,35b,37a,37bの間の境界が視認できない程度に一体化されている。
コイル導体37は、複数のコイル導体層37a,37bが積層されて構成されている。コイル導体37は、コイル3の他端を構成している。コイル3の他端と、他方の外部電極4とは、他方の接続導体5を介して互いに接続されている。すなわち、コイル3の一方の接続導体5と接続されていない側の端と、他方の外部電極4とは、他方の接続導体5を介して互いに接続されている。本実施形態では、コイル導体37と、他方の外部電極4と、他方の接続導体5とは、一体に形成されている。したがって、コイル3の他端と、他方の外部電極4とは、他方の接続導体5を介して互いに直接的に接続されている。
図4の(a)は、図3に示されるIV-IV線に沿った外部電極4の断面構成を示す図である。図4の(a)は、方向D2から見て、側面2aと平行な平面で外部電極4の主面電極部41を切断した断面構成を示している。図4の(a)には、主面電極部41と、主面電極部41に含まれる下地金属層40の表面41bと接するめっき層6との断面構成とが示されている。図4の(b)は、図3に示されるV-V線に沿った外部電極4の断面構成を示す図である。図4の(b)は、方向D1から見て、主面2bと平行な平面で外部電極4の側面電極部42を切断した断面構成を示している。図4の(b)には、側面電極部42と、側面電極部42に含まれる下地金属層40の表面42bと接するめっき層6との断面構成とが示されている。
図3及び図4の(a)に示されるように、主面電極部41に含まれる下地金属層40には、少なくとも表面41bに開口する複数の窪み41aが形成されている。本実施形態では、複数の窪み41aの数は、「4」である。窪み41aの数は、「1」であってもよい。すなわち、主面電極部41に含まれる下地金属層40に、少なくとも表面41bに開口する一つの窪みが形成されていてもよい。各窪み41aは、方向D1から見て窪んでいる。方向D3は、各窪み41aの幅方向である。方向D2は、各窪み41aの長さ方向である。方向D1は、各窪み41aの深さ方向である。各窪み41aの方向D2での開口幅は、各窪み41aの方向D3での開口幅より大きい。各窪み41aの開口での長手方向は、方向D2と一致する。各窪み41aは、方向D2を長手方向とする溝状に形成されている。
図3及び図4の(b)に示されるように、側面電極部42に含まれる下地金属層40には、少なくとも表面42bに開口する複数の窪み42aが形成されている。本実施形態では、本実施形態では、複数の窪み42aの数は、「4」である。窪み42aの数は、「1」であってもよい。すなわち、側面電極部42に含まれる下地金属層40に、少なくとも表面42bに開口する一つの窪みが形成されていてもよい。各窪み42aは、方向D2から見て窪んでいる。方向D3は、各窪み42aの幅方向である。方向D1は、各窪み42aの長さ方向である。方向D2は、各窪み42aの深さ方向である。各窪み42aの方向D1での開口幅は、各窪み42aの方向D3での開口幅より大きい。各窪み42aの開口での長手方向は、方向D1と一致する。各窪み42aは、方向D1を長手方向とする溝状に形成されている。
本実施形態では、複数の窪み42aの数は、複数の窪み41aと等しい。各窪み41aの表面には、めっき層6が接している。各窪み41aに接している部分のめっき層6の長手方向は、各窪み41aが沿っているD2方向である。主面電極部41のめっき層6には、各窪み41aに対応する位置に、窪み61が形成されている。窪み61の開口での長手方向は、D2方向と一致する。各窪み42aの表面には、めっき層6が接している。各窪み42aに接している部分のめっき層6の長手方向は、各窪み42aが沿っているD1方向である。側面電極部42のめっき層6には、各窪み42aに対応する位置に、窪み62が形成されている。窪み62の開口での長手方向は、D1方向と一致する。各窪み61は、方向D2を長手方向とする溝状に形成されている。各窪み62は、方向D1を長手方向とする溝状に形成されている。各窪み41aと各窪み42aとは、素体2の稜線部において連続している。各窪み41aに接しているめっき層6と各窪み42aに接しているめっき層6とは、素体2の稜線部において連続している。窪み61と窪み62とは、素体2の稜線部において連続している。
図4の(a)に示されるように、主面電極部41には、素体2と接する突起及び窪みが形成されている。素体2と接する突起は、電極層40bに形成されている。素体2と接する窪みは、電極層40aに形成されている。電極層40bの突起と、電極層40aの窪みとは、方向D3で交互に並んでいる。方向D3において、主面電極部41の一端に電極層40bの突起が配置され、主面電極部41の他端に電極層40aの窪みが配置されている。
図4の(b)に示されるように、側面電極部42には、素体2と接する突起及び窪みが形成されている。素体2と接する突起は、電極層40bに形成されている。素体2と接する窪みは、電極層40aに形成されている。電極層40bの突起と、電極層40aの窪みとは、方向D3で交互に並んでいる。方向D3において、側面電極部42の一端に電極層40bの突起が配置され、側面電極部42の他端に電極層40aの窪みが配置されている。
各窪み41a,42aは、電極層40a,40bの間に形成されている。たとえば、図2に示されるように、各窪み41aは、電極層40aの主面電極部41に対応する部分に位置している。窪み42aは、電極層40aの側面電極部42に対応する部分に位置している。電極層40aでは、窪み41aと窪み42aとは、電極層40aの主面2b側の端と電極層40aの各側面2a側の端とが交差する部分において連続している。下地金属層40では、窪み41a,42aが形成された電極層40aと、窪み41a,42aが形成されていない電極層40bとが交互に積層されている。
積層コイル部品1では、めっき層6は、主面電極部41に含まれる下地金属層40の表面41bと接している。めっき層6は、上述した複数の窪み41aの表面と接している。したがって、下地金属層40に複数の窪み41aが形成されていない構成でのめっき層と下地金属層の表面との接触面積よりも、めっき層6と下地金属層40の表面41bとの接触面積は、大きい。この結果、積層コイル部品1では、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度が向上する。
積層コイル部品1では、一対の外部電極4は、方向D2で互いに離間している。主面電極部41それぞれに含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪み41aの開口での長手方向は、方向D2である。
めっき層6は、方向D2が長手方向である複数の窪み41aの表面と接している。主面電極部41の複数の窪み41aの表面と接している部分のめっき層6の長手方向は、方向D2である。この結果、積層コイル部品1では、方向D2と交差すると共に主面2bに沿った方向での、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度がより一層向上する。
積層コイル部品1では、素体2は、互いに対向していると共に主面2bと隣り合っている一対の側面2aを更に有している。一対の外部電極4のそれぞれは、一対の側面2aのうち対応する側面2aに露出する側面電極部42を有している。側面電極部42それぞれに含まれる下地金属層40には、少なくとも表面42bに開口する複数の窪み42aが形成されている。
側面電極部42それぞれに含まれる下地金属層40に複数の窪み42aが形成されている構成では、めっき層6は、複数の窪み41aの表面と、複数の窪み42aの表面とに接している。したがって、側面電極部42それぞれに含まれる下地金属層40に複数の窪み42aが形成されていない構成でのめっき層と下地金属層との接触面積よりも、めっき層6と下地金属層40の表面との接触面積は、大きい。この結果、積層コイル部品1では、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度がより一層向上する。
積層コイル部品1では、側面電極部42それぞれに含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪みの開口での長手方向は、方向D1である。
側面電極部42それぞれに含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪み42aの開口での長手方向が方向D1である構成では、複数の窪み42aの長手方向は、方向D1である。めっき層6は、方向D1が長手方向である複数の窪み42aの表面と接している。側面電極部42の複数の窪み42aの表面と接している部分のめっき層6の長手方向は、方向D2である。この結果、積層コイル部品1では、主面2bに沿った方向での、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度がより一層向上する。
積層コイル部品1では、主面電極部41と側面電極部42とは、一体に形成されている。主面電極部41に含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪みと、側面電極部42に含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪みとは、互いに連続している。
主面電極部41に含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪み41aと、側面電極部42に含まれる下地金属層40に形成されている複数の窪み42aとが、互いに連続している構成では、主面電極部41の複数の窪み41aの表面と接しているめっき層6と、側面電極部42の複数の窪み42aの表面と接しているめっき層6とが連続する。主面電極部41に接しているめっき層6と側面電極部42に接しているめっき層6とが連続していない構成と比べて、連続しているめっき層6は下地金属層40から剥離しがたい。したがって、積層コイル部品1では、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度がより一層向上する。
積層コイル部品1では、少なくとも一つの窪み41a,42aは、複数の窪みを含んでいる。
少なくとも一つの窪み41a,42aが複数の窪みを含んでいない構成でのめっき層と下地金属層の表面とが接する面積と比べて、めっき層6と下地金属層40の表面とが接する面積は、大きい。この結果、積層コイル部品1では、下地金属層40とめっき層6との間の固着強度がより一層向上する。
積層コイル部品1では、めっき層6には、各窪み41a,42aに対応する位置に、窪み61,62が形成されている。
各窪み41a,42aに対応するめっき層6の位置に窪み61,62が形成されている構成では、積層コイル部品1を実装するときに、めっき層6の窪み61,62の表面と、はんだとが接する。したがって、各窪み41a,42aに対応するめっき層6の位置に窪み61,62が形成されていない構成でのはんだとめっき層とが接する面積に比べて、はんだとめっき層6とが接する面積は、大きい。したがって、積層コイル部品1では、めっき層6とはんだとの間の固着強度が向上する。結果として、積層コイル部品1と実装面との間の固着強度が向上するため、積層コイル部品1の実装強度が向上する。
積層コイル部品1では、主面電極部41及び側面電極部42には、素体2と接する突起及び窪みが形成されている。
主面電極部41及び側面電極部42に素体2と接する突起及び窪みが形成されていない構成と比べて、素体2と外部電極4とが接する面積は、大きい。この結果、積層コイル部品1では、素体2と外部電極4との間の固着強度がより一層向上する。
図5は、別の実施形態に係る積層コイル部品1Aの分解図を示している。積層コイル部品1Aは、コイル3Aと、一対の外部電極4Aとを有している。図6は、外部電極4Aの断面構成を示す図である。図5に示されるように、積層コイル部品1Aでは、素体2が有している複数の絶縁体層21の数は、「11」である。コイル3Aは、複数のコイル導体301,302,303,304,305,306,307に対応する7つの導体層が積層されて構成されている。コイル3Aは、コイル導体301~307を有している。各コイル導体301~307は、コイル3Aでの環状の軌道の一部を構成している。各コイル導体301~307は、たとえば、ループの一部が途切れた形状を呈している。各コイル導体301~307は、一方の端部から他方の端部まで環状の軌道に沿ってそれぞれ延在している。コイル3Aは、方向D3で連結された7つのコイル導体301~307によって構成されている。コイル3Aのターン数は2.5ターンである。
コイル3Aでのコイル導体301は、コイル3でのコイル導体31に対応する形状を呈している。コイル3Aでのコイル導体302,305は、コイル3でのコイル導体33に対応する形状を呈している。コイル3Aでのコイル導体303,306は、コイル3でのコイル導体35に対応する形状を呈している。コイル3Aでのコイル導体307は、コイル3でのコイル導体37に対応する形状を呈している。
コイル導体304は、コイル導体303とコイル導体305とを互いに連結している。コイル導体304は、コイル導体303と互いに重なっていると共に互いに接続されている一方の端部と、コイル導体305と互いに重なっていると共に互いに接続されている他方の端部と、一方の端部から他方の端部まで方向D2に延在している部分とを含んでいる。
一対の外部電極4Aは、素体2に配置されている下地金属層40Aをそれぞれ有している。下地金属層40Aでは、複数の電極層40aの数は「3」である。複数の電極層40bの数は、「4」である。複数の電極層40a,40bの数は、合わせて「7」である。一対の外部電極4Aのそれぞれは、主面2bに露出する主面電極部41Aと、側面2aに露出する側面電極部42Aを有している。
下地金属層40Aでは、主面電極部41Aに対応する電極層40bの部分は、素体2の内側に向かって突出している。主面電極部41Aに対応する電極層40aの部分は、素体2の内側に向かって突出しない。側面電極部42Aに対応する電極層40aの部分は、素体2の内側に向かって突出している。側面電極部42Aに対応する電極層40bの部分は、素体2の内側に向かって突出しない。
下地金属層40Aでは、主面電極部41Aに対応する部分が素体2の内側に向かって突出している電極層40bと、側面電極部42Aに対応する部分が素体2の内側に向かって突出している電極層40aとが、交互に積層されている。
図6の(a)は、方向D2から見て、側面2aと平行な平面で主面電極部41Aを切断した断面構成を示している。図6の(b)は、方向D1から見て、主面2bと平行な平面で側面電極部42Aを切断した断面構成を示している。
図6の(a)に示されるように、主面電極部41Aに形成される複数の窪み41aの数は、「3」である。図6の(b)に示されるように、側面電極部42Aに形成される複数の窪み42aの数は、「4」である。方向D3での一方の端に配置される窪み42aは、表面42bと、側面電極部42Aの側面2c側の面との双方に開口している。当該一方の端に配置される窪み42aは、表面42bと、側面電極部42Aの側面2c側の面との間の角部を切り欠くように形成されている。当該一方の端に配置される窪み42aは、素体2に埋設されている。
図6の(a)に示されるように、主面電極部41Aには、素体2と接する突起及び窪みが形成されている。素体2と接する突起は、電極層40bに形成されている。素体2と接する窪みは、電極層40aに形成されている。電極層40bの突起と、電極層40aの窪みとは、方向D3で交互に並んでいる。方向D3において、主面電極部41Aの両端に電極層40bの突起が配置されている。
図6の(b)に示されるように、側面電極部42Aには、素体2と接する突起及び窪みが形成されている。素体2と接する突起は、電極層40aに形成されている。素体2と接する窪みは、電極層40bに形成されている。電極層40aの突起と、電極層40bの窪みとは、方向D3で交互に並んでいる。方向D3において、側面電極部42Aの両端に電極層40bの窪みが配置されている。
図7は、外部電極4Aの変形例である外部電極4Bの断面構成を示す図である。一対の外部電極4Bは、素体2に配置されている下地金属層40Bをそれぞれ有している。一対の外部電極4Bのそれぞれは、主面2bに露出する主面電極部41Bと、側面2aに露出する側面電極部42Bを有している。
主面電極部41Bに含まれる下地金属層40Bには、少なくとも表面41bに開口する複数の窪み41aが形成されている。図7の(a)に示されるように、主面電極部41Bに形成される複数の窪み41aの数は、「3」である。側面電極部42Bに含まれる下地金属層40Bには、少なくとも表面42bに開口する複数の窪み42aが形成されている。図7の(b)に示されるように、側面電極部42Bに形成される複数の窪み42aの数は、「3」である。
下地金属層40Bでは、主面電極部41Bに対応する電極層40bの部分は、素体2の内側に向かって突出している。側面電極部42Bに対応する電極層40bの部分は、素体2の内側に向かって突出している。主面電極部41Bに対応する電極層40aの部分は、素体2の内側に向かって突出しない。側面電極部42Bに対応する電極層40aの部分は、素体2の内側に向かって突出しない。
下地金属層40Bでは、素体2の内側に向かって突出している電極層40bと、素体2の内側に向かって突出しない電極層40aとが、交互に積層されている。外部電極4では、方向D3において、主面電極部41B及び側面電極部42Bの両端に、素体2の内側に向かって突出している電極層40bの突起が配置されている。
図8は、外部電極4の変形例である外部電極4Cの断面構成を示す図である。一対の外部電極4Cは、素体2に配置されている下地金属層40Cをそれぞれ有している。一対の外部電極4Cのそれぞれは、主面2bに露出する主面電極部41Cと、側面2aに露出する側面電極部42Cを有している。図8は、方向D3から見て、側面2cと平行な平面で外部電極4Cを切断した断面構成を示している。
外部電極4Cでは、下地金属層40Cは、素体2の稜線部に、各窪み41aと各窪み42aとが連続していない部分43cを有している。各窪み41aと各窪み42aとは、下地金属層40Cの内部で連通している。各窪み41aに形成されためっき層6と各窪み42aに形成されためっき層6とは、下地金属層40Cの内部で連続している。窪み61と窪み62とは、素体2の稜線部では連続していない。窪み61と窪み62とは、下地金属層40Cの内部で連通している。窪み61と窪み62とは、下地金属層40Cの内部で連通していなくてもよい。下地金属層40Cの内部で連通している各窪み41aと各窪み42aとは、めっき層6によって塞がれていてもよい。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態及び変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
各窪み41aは、連続していなくてもよい。すなわち、各窪み41aは、方向D2と交差する方向で途切れていても、全体として方向D2に沿っていればよい。方向D2に沿う複数の各窪み41aが形成されていてもよい。各窪み42aは、溝状に形成されている。各窪み42aは、連続していなくてもよい。すなわち、各窪み42aは、方向D1と交差する方向で途切れていても、全体として方向D1に沿っていればよい。方向D1に沿う複数の各窪み42aが形成されていてもよい。
各窪み61は、連続していなくてもよい。すなわち、各窪み61は、方向D2と交差する方向で途切れていても、全体として方向D2に沿っていればよい。方向D2に沿う複数の各窪み61が形成されていてもよい。各窪み62は、溝状に形成されている。各窪み62は、連続していなくてもよい。すなわち、各窪み62は、方向D1と交差する方向で途切れていても、全体として方向D1に沿っていればよい。方向D1に沿う複数の各窪み62が形成されていてもよい。
めっき層6には、各窪み41a,42aに対応する位置に、対応する窪み61,62が形成されていなくてもよい。この場合、めっき層6は、各窪み41a,42a内に充填されるように形成されていてもよい。めっき層6に、各窪み41a,42aに対応する位置に、対応する窪み61,62が形成されている構成では、上述したように、積層コイル部品1の実装強度が向上する。
1,1A…積層コイル部品、2…素体、2a,2c…側面、2b…主面、3…コイル、4…外部電極、5…接続導体、6…めっき層、40…下地金属層、41…主面電極部、42…側面電極部、41a,42a…窪み、41b,42b…表面、61,62…窪み、D1,D2,D3…方向。

Claims (7)

  1. 実装面を構成する主面を有している素体と、
    前記素体内に配置されているコイルと、
    前記コイルと電気的に接続されていると共に、前記素体に配置されている下地金属層と、前記下地金属層の表面と接しているめっき層とをそれぞれ有している一対の外部電極と、を備え、
    前記一対の外部電極のそれぞれは、前記主面に露出する主面電極部を有し、
    前記主面電極部それぞれに含まれる前記下地金属層には、少なくとも前記表面に開口する少なくとも一つの窪みが形成されている、積層コイル部品。
  2. 前記一対の外部電極は、互いに離間しており、
    前記主面電極部それぞれに含まれる前記下地金属層に形成されている前記少なくとも一つの窪みの開口での長手方向は、前記一対の外部電極が互いに離間している方向である、
    請求項1に記載の積層コイル部品。
  3. 前記素体は、互いに対向していると共に前記主面と隣り合っている一対の側面を更に有し、
    前記一対の外部電極のそれぞれは、前記一対の側面のうち対応する側面に露出する側面電極部を有し、
    前記側面電極部それぞれに含まれる前記下地金属層には、少なくとも前記表面に開口する少なくとも一つの窪みが形成されている、
    請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
  4. 前記側面電極部それぞれに含まれる前記下地金属層に形成されている前記少なくとも一つの窪みの開口での長手方向は、前記主面と直交している方向である、
    請求項3に記載の積層コイル部品。
  5. 前記主面電極部と前記側面電極部とは、一体に形成されており、
    前記主面電極部に含まれる前記下地金属層に形成されている前記少なくとも一つの窪みと、前記側面電極部に含まれる前記下地金属層に形成されている前記少なくとも一つの窪みとは、互いに連続している、
    請求項3又は4に記載の積層コイル部品。
  6. 前記少なくとも一つの窪みは、複数の窪みを含んでいる、
    請求項1~5いずれか一項に記載の積層コイル部品。
  7. 前記めっき層には、前記少なくとも一つの窪みに対応する位置に、窪みが形成されている、
    請求項1~6いずれか一項に記載の積層コイル部品。
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