JP2023062563A - 栄養組成物 - Google Patents

栄養組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2023062563A
JP2023062563A JP2021172612A JP2021172612A JP2023062563A JP 2023062563 A JP2023062563 A JP 2023062563A JP 2021172612 A JP2021172612 A JP 2021172612A JP 2021172612 A JP2021172612 A JP 2021172612A JP 2023062563 A JP2023062563 A JP 2023062563A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tocopherol
bifidobacterium
nutritional composition
bacteria
content
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021172612A
Other languages
English (en)
Inventor
吉尓 希
Jier Xi
達弥 江原
Tatsuya Ebara
卓也 神村
Takuya Kamimura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Original Assignee
Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Morinaga Milk Industry Co Ltd filed Critical Morinaga Milk Industry Co Ltd
Priority to JP2021172612A priority Critical patent/JP2023062563A/ja
Priority to PCT/JP2022/039413 priority patent/WO2023068374A1/en
Publication of JP2023062563A publication Critical patent/JP2023062563A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Dairy Products (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】腸内細菌叢においてビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進する技術を提供する。【解決手段】オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)。前記オリゴ糖は、ヒトミルクオリゴ糖が好ましい。前記栄養組成物において、β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)は好ましくは5以上であり、δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)は好ましくは8.8以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、オリゴ糖及びトコフェロールを含有する栄養組成物に関する。
乳幼児の腸内細菌叢ではビフィドバクテリウム属細菌が最優勢であることが知られている。ビフィドバクテリウム属細菌は、健康なヒトの小腸下部から大腸に棲息する絶対嫌気性の菌であり、整腸作用や免疫調節作用などにより宿主の健康の維持に重要な役割を果たすことが広く知られている(非特許文献1)。そのため、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進する食品を開発することは、乳幼児の健康を維持する上で重要である。
近年、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖には特に糖源が重要であるとされ、各種オリゴ糖そのものや、各種オリゴ糖と他の成分とを組み合わせた糖源は、いわゆる「プレバイオティクス」としての利用が提案されている。
オリゴ糖のうち、ヒトの初乳に含まれる多種類のオリゴ糖の総称であるヒトミルクオリゴ糖(以下、HMOとも記す)についても、種々研究されている。ヒトミルクオリゴ糖は、初乳では、22~24g/L、常乳では、12~13g/L含まれると算出されており、母乳においてラクトース、脂質に次ぐ3番目の固形分である。ヒトミルクオリゴ糖は感染防御作用や免疫調節作用等を有することが知られており、また、乳児の腸内のビフィドバクテリウム属細菌に選択的に利用されそれらの増殖を促進することも報告されている(特許文献1)。
また、乳幼児用の栄養組成物に配合する成分としてトコフェロールが注目されており、α-トコフェロールがビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させることが報告されている(特許文献2)。
また、特許文献3には、ヒトミルクオリゴ糖の1つである2’-フコシルラクトースとα-トコフェロールとを含有する組成物が開示されており、かかる組成物が認知、学習、及び記憶の少なくとも1つを改善する作用を有することが記載されている。
なお、α-トコフェロール以外の他のトコフェロールのアイソフォームについては上述したような知見はない。
特許第6129821号 国際公開第2018-237149号パンフレット 国際公開第2016-86151号パンフレット
T. Urashima et al., Milk Science Vol.56, No.4, 2008
本発明は、腸内細菌叢においてビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進する技術を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、ヒトミルクオリゴ糖等
のオリゴ糖と、α-トコフェロール以外のトコフェロールのアイソフォームとを組み合わせることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖をより促進させられることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)である。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)は、好ましくは5以上であり、より好ましくは10以上である。
本発明の栄養組成物において、δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)は、好ましくは8.8以下であり、より好ましくは3.9以下である。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の含有量に対する、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの総含有量の質量比は、好ましくは0.001~0.2である。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの組成物全体に対する総含有量は、好ましくは0.0002~0.1質量%である。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の組成物全体に対する含有量は、好ましくは0.05~10質量%である。
本発明の栄養組成物において、前記オリゴ糖は、好ましくは糖残基の数が3個以上5個以下であるものである。また、前記オリゴ糖は、好ましくはヒトミルクオリゴ糖であり、より好ましくはラクト-N-ネオテトラオース(LNnTとも記す)、ラクト-N-テトラオース(LNTとも記す)、2’-フコシルラクトース(2’-FLとも記す)、3’-シアリルラクトース(3’-SLとも記す)、6’-シアリルラクトース(6’-SLとも記す)、ジフコシルラクトース(DFLとも記す)、及び3-フコシルラクトース(3-FLとも記す)からなる群から選択される一種又は二種以上を含む。
本発明の栄養組成物は、ビフィドバクテリウム属細菌増殖促進用途に好適であり、前記ビフィドバクテリウム属細菌は、好ましくはビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ロンガムからなる群から選択される一種又は二種以上である。
本発明の栄養組成物は、さらにビフィドバクテリウム属細菌を含有することが好ましい。
本発明の栄養組成物は、調製乳であることが好ましい。
本発明によれば、ビフィドバクテリウム属細菌を腸内で増殖促進させることができる栄養組成物が提供される。
かかる栄養組成物は、飲食品や医薬品等の経口組成物の態様としたり、添加物等の態様で飲食品や医薬品に含有させたりすることができる。本発明の栄養組成物を摂取することにより、腸内細菌叢の改善効果が得られ、摂食者、特に乳幼児の健康維持に役立つことが期待される。
トコフェロールを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス M-63を16時間単独培養した後の、菌体増加量(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び2’-フコシルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス M-63を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD 00の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び6’-シアリルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス M-63を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD 00の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及びガラクトオリゴ糖を添加してビフィドバクテリウム・インファンティス M-63を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロールを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス MCC2042を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び2’-フコシルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス MCC2042を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び6’-シアリルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・インファンティス MCC2042を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及びガラクトオリゴ糖を添加してビフィドバクテリウム・インファンティス MCC2042を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD60 の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロールを添加してビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び2’-フコシルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及び6’-シアリルラクトースを添加してビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。 トコフェロール及びガラクトオリゴ糖を添加してビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030を16時間単独培養した後の、菌体増加度合(OD600の初期値との差)を示すグラフ(n=6)。
次に、本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されず、本発明の範囲内で自由に変更することができるものである。
本発明の栄養組成物は、オリゴ糖とトコフェロールとを含有する。ただし、母乳そのものは本発明の栄養組成物に包含されない。
前記トコフェロールは、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む。好ましくは、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの3種ともを含む。また、本発明の栄養組成物は、α-トコフェロールをさらに含んでもよい。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)は、好ましくは5以上であり、より好ましくは10以上である。また、δ/βの上限は特に限定されないが、通常は200である。
δ/βを上記の範囲とすることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果がより得られやすくなる。
本発明の栄養組成物において、δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)は、好ましくは8.8以下であり、より好ましくは3.9以下である。また、γ/δの下限は特に限定されないが、通常は0.1である。
γ/δを上記の範囲とすることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果がより得られやすくなる。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の含有量に対する、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの総含有量の質量比は、好ましくは0.001~0.2であり、より好ましくは0.004~0.2であり、さらに好ましくは0.01~0.2である。
前記質量比を上記の範囲とすることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果がより得られやすくなる。
本発明の栄養組成物において、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの組成物全体に対する総含有量は、好ましくは0.0002~0.1質量%であり、より好ましくは0.001~0.04質量%であり、さらに好ましくは0.002~0.04質量%である。
前記総含有量を上記の範囲とすることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果がより得られやすくなる。
本発明の栄養組成物において、オリゴ糖の総含有量は、組成物全体に対して好ましくは0.05~10質量%であり、より好ましくは0.1~10質量%であり、さらに好ましくは0.2~10質量%である。
前記総含有量を上記の範囲とすることにより、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果がより得られやすくなる。
本発明におけるオリゴ糖は、二糖以上の糖がグリコシド結合によって結合した糖類のオリゴマーを指す。本発明におけるオリゴ糖としては、グリコシド結合により相互に結合する糖残基の数は、2個以上であり、好ましくは2個以上10個以下であり、特に好ましくは3個以上5個以下である。
本発明におけるオリゴ糖としては、ラフィノース、ラクチュロース、マルトトリオース、スタキオース、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ケストース、ニストース、大豆オリゴ糖、乳果オリゴ糖、キシロオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、コーヒー豆マンノオリゴ糖、グルコン酸、ポリデキストロース、イヌリン等が好ましく挙げられるが、これらに限定されない。また、前述したオリゴ糖の一種又は二種以上を含んでいてもよい。
これらのうち、糖残基の数が3個以上5個以下のオリゴ糖として、マルトトリオース、スタキオース、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ケストース、ニストース、及びヒトミルクオリゴ糖等が好ましい。
本発明におけるオリゴ糖としては、ヒトミルクオリゴ糖が特に好ましく挙げられる。
ヒトミルクオリゴ糖は、ヒトの乳に通常含まれるオリゴ糖であれば特に限定されず、フコシル化オリゴ糖、シアリル化オリゴ糖、アセチル化オリゴ糖、ガラクトシルラクトース等が挙げられる。
フコシル化オリゴ糖としては、2’-フコシルラクトース、ラクト-N-フコペンタオース-I、ラクト-N-フコペンタオース-II、ラクト-N-フコペンタオース-III等が挙げられる。
シアリル化オリゴ糖としては、3’-シアリルラクトース、6’-シアリルラクトース、ジフコシルラクトース、3-フコシルラクトース、ラクトジフコテトラオース、ジフコシルラクト-N-テトラオース、シアリルラクト-N-テトラオースa、シアリルラクト-N-テトラオースb、シアリルラクト-N-テトラオースc、ジシアリルラクト-N-
テトラオース等が挙げられる。
アセチル化オリゴ糖としては、ラクト-N-ネオテトラオース、ラクト-N-テトラオース、ラクト-N-ヘキサオース等が挙げられる。
ガラクトシルラクトースとしては、3’-ガラクトシルラクトース、4’-ガラクトシルラクトース、6’-ガラクトシルラクトース等が挙げられる。
これらのうち、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進効果の観点から、ラクト-N-ネオテトラオース、ラクト-N-テトラオース、2’-フコシルラクトース、3’-シアリルラクトース、6’-シアリルラクトース、ジフコシルラクトース、及び3-フコシルラクトースから選択される一種又は二種以上が特に好ましい。
なお、本発明におけるヒトミルクオリゴ糖は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、精製されたものであっても、混合物であってもよい。また、前述したヒトミルクオリゴ糖の一種又は二種以上を含んでいてもよい。
本発明の栄養組成物は、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属細菌の増殖を促
進させることができる。より具体的には、通常オリゴ糖がビフィドバクテリウム細菌により資化されその増殖を促進するところ、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及び/又はδ-トコフェロールがその増殖促進効果をより高めることにより、優れたプレバイオティクスとなり得る。
本発明の栄養組成物により増殖が促進されるビフィドバクテリウム属細菌は、特に限定されないが例えばビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)、ビフィドバクテリウム・インフ
ァンティス(Bifidobacterium infantis、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスに再分類されている)、ビフィドバクテリウム・ビフィダム(Bifidobacterium bifidum)、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・アニマリス(Bifidobacterium animalis)
、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム(Bifidobacterium pseudolongum)、ビフィドバクテリウム・ロイテリ(Bifidobacterium reuteri)、ビフィドバクテリウム・カテ
ヌラータム(Bifidobacterium catenulatum)、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌ
ラータム(Bifidobacterium pseudocatenulatum)、ビフィドバクテリウム・ラクティス
(Bifidobacterium lactis)等が挙げられる。これらのうち、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ビフィダムは、乳幼児期の腸内細菌叢の健康に特に重要な四種であり(いわゆる「乳児型ビフィズス菌」)、増殖促進されることが好ましい。
本明細書において細菌の「増殖」は細菌の絶対数の増加を含み、「増殖の促進」は本発明の栄養組成物を適用した場合に適用しない場合に比べて係る増加の程度が大きいことをいう。すなわち、in vivo又はin vitroで本発明の栄養組成物を適用した場合のビフィドバクテリウム属細菌の菌数が、適用しない場合に比べて増加する効果が得られる。かかる菌数の増加の程度は、特に限定されないが、本発明の栄養組成物を適用しない場合の当該細菌の菌数に対して、好ましくは1.1倍以上、より好ましくは1.5倍以上、さらに好ましくは3倍以上の菌数となることをいう。
かかる菌数の増加は、菌数を直接的に計測する他、例えば、細菌を培養した培地や組成物を摂取したヒト等の動物の消化管内容物の濁度(吸光度)又は酢酸等の短鎖脂肪酸量を測定してその値が上昇すること、前記培地におけるpHを測定してその値が低下すること、等により確認することができる。
また、「増殖」は、腸内細菌叢における当該細菌の存在割合の増加を含み、「増殖の促進」は本発明の栄養組成物を適用した場合に適用しない場合に比べて係る増加の程度が大きいことをいう。すなわち、本発明の栄養組成物を摂取したヒト等の動物の消化管内に存
在するビフィドバクテリウム属細菌の存在割合を増加させることを含む。ここで「存在割合」は、腸内細菌叢において検出された菌群全体に対する「占有率」とも言い換えることができる。「存在割合の増加」は、ビフィドバクテリウム属細菌の腸内細菌叢における存在割合が増加する限りにおいて、他の細菌の腸内細菌叢における存在割合が増加又は減少することが同時に生じてもよい。
かかる存在割合の増加の程度は、特に限定されないが、本発明の栄養組成物を適用しない場合の当該細菌の存在割合に対して、好ましくは2%以上、より好ましくは5%以上、さらに好ましくは20%以上大きいことをいう。
また、「増殖の促進」は、細菌の絶対数が増加する速度、又は腸内細菌叢における当該細菌の存在割合が増加する速度が増大することであってもよい。かかる速度の増大の程度は、特に限定されないが、本発明の栄養組成物を適用しない場合の当該細菌の速度に対して、好ましくは10%以上、より好ましくは20%以上、さらに好ましくは50%以上大きいことをいう。
速度の増大は、例えば、任意の菌数又は存在割合に達するのに要する時間が、本発明の栄養組成物を適用した場合に適用しない場合に比べて短くなること等により確認することができる。
本発明の栄養組成物は、それ自体を飲食品や医薬品等の形態としてもよいし、添加物として飲食品や医薬品等に含有させる形態としてもよい。
本発明の栄養組成物の摂取(投与)経路は、経口又は非経口のいずれでもよいが、通常は経口である。また、非経口摂取(投与)としては、直腸投与等が挙げられる。
前述の通り、本発明の栄養組成物はビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させることができるため、オリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロールと共にビフィドバクテリウム属細菌を組成物に含有させることが好ましい。
ここで、栄養組成物に含有させるビフィドバクテリウム属細菌は、フィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・アニマリス、ビフィドバクテリウム・シュードロンガム、ビフィドバクテリウム・ロイテリ、ビフィドバクテリウム・カテヌラータム、ビフィドバクテリウム・シュードカテヌラータム、ビフィドバクテリウム・ラクティス
等が挙げられ、特に限定されないが、前述した乳幼児において特に重要なビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ビフィダムを含むことが好ましい。
ビフィドバクテリウム・ロンガムとしては、ビフィドバクテリウム・ロンガムNITE
BP-02621(別名:BB536又はBifidobacterium longum subsp. longum ATCC BAA-999)を用いることができる。ビフ
ィドバクテリウム・ロンガムBB536は、NPMDに、2018年1月26日にNITE BP-02621の受託番号で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされたもので
ある。これと同一の細菌であるBifidobacterium longum subsp. longum ATCC BAA-999(番号:ATCC BAA-999)は、A
merican Type Culture Collection(ATCC:米国、2
0110、ヴァージニア州、マナサス、ユニバーシティ ブルバード10801(108
01 University Boulevard, Manassas, VA 2011
0,United States of America))から、ATCC BAA-999として入手可能である(例えば、特開2012-223134号公報等参照)。
また、ビフィドバクテリウム・ロンガムとしては、ATCCから入手可能である、ビフ
ィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・ロンガムATCC 15707を用い
ることができる。
ビフィドバクテリウム・ブレーベとしては、ビフィドバクテリウム・ブレーベ M-1
6Vが挙げられる。ビフィドバクテリウム・ブレーベ M-16Vは、2018年1月2
6日付で、独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センター(NPMD)(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 122号室)に、受託番号NITE BP-02622で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされている。市販品と
して入手可能な、例えば、森永乳業社製の「ビフィドバクテリウム・ブレーベ M-16
V」を用いてもよい。
また、ビフィドバクテリウム・ブレーベとしては、ビフィドバクテリウム・ブレーベ
MCC1274も挙げられる。ビフィドバクテリウム・ブレーベ MCC1274は、2
009年8月25日付で、独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センター(現・独立行政法人製品評価技術基盤機構特許生物寄託センター(IPOD)(〒292-0818 千葉県木更津市かずさ鎌足2-5-8 120号室)に、受託番号FERM BP-
11175で、ブダペスト条約に基づく国際寄託がなされている。
ビフィドバクテリウム・インファンティスとしては、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスMCC2042も挙げられる。ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスMCC2042は、2019年11月20日付で、NPMDに、受託番号NITE BP-03068で、ブダペスト条約
に基づく国際寄託がなされている。
ビフィドバクテリウム・インファンティスとしては、ビフィドバクテリウム・インファンティス M-63も挙げられる。ビフィドバクテリウム・インファンティス M-63は、2018年1月26日付で、NPMDに、受託番号NITE BP-02623で、ブ
ダペスト条約に基づく国際寄託がなされている。
また、ビフィドバクテリウム・インファンティスとしては、ATCCから入手可能である、ビフィドバクテリウム・ロンガム・サブスピーシーズ・インファンティスATCC
15697を用いることができる。
ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC2030が挙げられる。ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC2030は、2019年11月8日付でNPMDに、受託番号NITE BP-03058で、ブダペスト条
約に基づく国際寄託がなされている。
ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1092が挙げられる。ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1092は、2017年2月21日付でNPMDに、受託番号NITE BP-02429で、ブダペスト条
約に基づく国際寄託がなされている。
また、ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1319が挙げられる。ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1319は、2017年2月21日付でNPMDに、受託番号NITE BP-02431で、ブダペ
スト条約に基づく国際寄託がなされている。
また、ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1868が挙げられる。ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1868は、2017年2月21日付でNPMDに、受託番号NITE BP-02432で、ブダペ
スト条約に基づく国際寄託がなされている。
また、ビフィドバクテリウム・ビフィダムとしては、ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1870が挙げられる。ビフィドバクテリウム・ビフィダムMCC1870は、2017年2月21日付でNPMDに、受託番号NITE BP-02433で、ブダペ
スト条約に基づく国際寄託がなされている。
なお、上記例示した細菌名で特定される細菌には、当該細菌名で所定の機関に寄託や登録がなされている株そのもの(以下、説明の便宜上、「寄託株」ともいう)に限られず、それと実質的に同等な株(「派生株」または「誘導株」ともいう)も包含される。すなわち、上記受託番号で上記寄託機関に寄託されている株そのものに限られず、それと実質的に同等な株も包含される。各細菌について、「上記寄託株と実質的に同等の株」とは、上記寄託株と同一の種に属し、その16SrRNA遺伝子の塩基配列が、上記寄託株の16SrRNA遺伝子の塩基配列に対して、好ましくは99.86%以上、より好ましくは99.93%以上、さらに好ましくは100%の同一性を有し、かつ、好ましくは上記寄託株と同一の菌学的性質を有する株をいう。各細菌について、上記寄託株と実質的に同等の株は、例えば、当該寄託株を親株とする派生株であってよい。派生株としては、寄託株から育種された株や寄託株から自然に生じた株が挙げられる。育種方法としては、遺伝子工学的手法による改変や、突然変異処理による改変が挙げられる。突然変異処理としては、X線の照射、紫外線の照射、ならびにN-メチル-N'-ニトロ-N-ニトロソグアニジ
ン、エチルメタンスルフォネート、およびメチルメタンスルフォネート等の変異剤による処理が挙げられる。寄託株から自然に生じた株としては、寄託株の使用の際に自然に生じた株が挙げられる。そのような株としては、寄託株の培養(例えば継代培養)により自然に生じた変異株が挙げられる。派生株は、一種の改変により構築されてもよく、二種またはそれ以上の改変により構築されてもよい。
本発明の栄養組成物に含有させるビフィドバクテリウム属細菌の菌体としては、市販品を用いてもよく、適宜製造して取得したものを用いてもよい。
また、本発明の栄養組成物に含有させるビフィドバクテリウム属細菌の菌体は、前述のビフィドバクテリウム属細菌を培養することにより容易に取得することができる。培養方法は、ビフィドバクテリウム属細菌が増殖できる限り、特に制限されない。培養方法としては、例えば、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる方法を、そのまま、あるいは適宜修正して、用いることができる。培養温度は、例えば、25~50℃であってよく、35~42℃であることが好ましい。培養は、好ましくは嫌気条件下で実施することができ、例えば、炭酸ガス等の嫌気ガスを通気しながら実施することができる。また、培養は、液体静置培養等の微好気条件下で実施することもできる。培養は、例えば、ビフィドバクテリウム属細菌が所望の程度に増殖するまで、あるいは5~24時間実施することができる。
培養に用いる培地は、ビフィドバクテリウム属細菌が増殖できる限り、特に制限されない。培地としては、例えば、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地を、そのまま、あるいは適宜修正して、用いることができる。すなわち、炭素源としては、例えば、ガラクトース、グルコース、フルクトース、マンノース、セロビオース、マルトース、ラクトース、スクロース、トレハロース、デンプン、デンプン加水分解物、廃糖蜜等の糖類を資化性に応じて用いることができる。窒素源としては、例えば、アンモニア、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硝酸アンモニウム等のアンモニウム塩類や硝酸塩類を用いることができる。また、無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、塩化マンガン、硫酸第一鉄等を用いることができる。また、ペプトン、大豆粉、脱脂大豆粕、肉エキス、酵母エキス等の有機成分や、アスコルビン酸若しくはその誘導体又はそれらの塩、αリポ酸若しくはその誘導体又はそれらの塩等の抗酸化剤を用いてもよい。また、ビフィドバクテリウム属細菌の培養に通常用いられる培地として、具体的には、強化クロストリジア培地(Reinforced Clostridial medium)、MRS培地(de Man, Rogosa, and Sharpe medium)、mMRS培地(modified MRS medium)、TOSP培地(TOS propionate medium)、TOSP Mup培地(TOS propionate mupirocin medium)が挙げられる。
本発明の栄養組成物に含有し得るビフィドバクテリウム属細菌としては、その菌体又はそれを含有する画分を、特に制限されず用いることができる。すなわち、ビフィドバクテリウム属細菌としては、例えば、培養により得られた培養物をそのまま用いてもよく、培養物を希釈又は濃縮して用いてもよく、培養物から回収した菌体を用いてもよい。また、腸内細菌叢改善効果を損なわない限り、加熱や凍結乾燥等の種々の追加操作を培養後に行うことができる。追加操作は、菌体の生残性が高いものであるのが好ましい。すなわち、本発明の栄養組成物に含有し得るビフィドバクテリウム属細菌として、具体的には、ビフィドバクテリウム属細菌の培養物、又は前記培養物から回収した菌体、それらの処理物が挙げられ、前記処理物としては希釈物、濃縮物、又は乾燥物等が挙げられる。なお、菌体は、通常は生菌体を含有する形態で使用されるのが好ましい。菌体は、例えば、生菌体からなるものであってもよく、生菌体と死菌体の混合物であってもよい。
本発明の栄養組成物に含有し得るビフィドバクテリウム属細菌の取得手順の一例を挙げると、炭素源、窒素源、無機塩類、有機成分、及び培地全体に対して0.1~2.0質量%のアスコルビン酸を含有する培地に、ビフィドバクテリウム属細菌を接種し、35~42℃で5~24時間培養し、該培養物から遠心分離により菌体を集菌し、回収した湿菌体を凍結乾燥して菌末とする。このような手順によれば、生菌体の保存安定性が高いビフィドバクテリウム属細菌菌末を取得できるので好ましい。
本発明の栄養組成物において、組成物に含有されるビフィドバクテリウム属細菌としては少なくとも生菌を含んでおり、組成物中に、総量で、好ましくは1×10~1×1013cfu/gまたは1×10~1×1013cfu/mL、より好ましくは1×10~1×1012cfu/gまたは1×10~1×1012cfu/mL、さらに好ましくは1×10~1×1011cfu/gまたは1×10~1×1011cfu/mLのビフィドバクテリウム属細菌の生菌を含有する。
また、本発明の栄養組成物において、組成物に含有されるビフィドバクテリウム属細菌の総生菌数は、組成物に含有されるオリゴ糖1g当たり、好ましくは1×10~1×1011cfu、より好ましくは1×10~1×1010cfu、さらに好ましくは1×10~3×10cfuである。
なお、生菌を含有する限りにおいて、死菌も含まれていても構わない。
ここで、cfuはコロニー形成単位(Colony forming unit)を指す。本明細書においては、例えば、還元脱脂粉乳10質量%を含む固体培地にて38℃で培養したときの値とすることができる。
これらの範囲は、通常、栄養組成物として流通するときの含有量であっても、経口摂取するときの含有量であってもよい。
前述の通り、本発明の栄養組成物は乳児型ビフィズス菌等ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させることができるため、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進の用途に好ましく適用できる。
ここで、増殖対象のビフィドバクテリウム属細菌は、本発明の栄養組成物に含有されるビフィドバクテリウム属細菌に限らず、経口摂取したヒト等の動物の消化管内に存在するビフィドバクテリウム属細菌も含まれる。
そのため、本発明の栄養組成物は、腸内細菌叢を改善させるために用いることができる。ここで、「菌叢改善」とは、ビフィドバクテリウム属細菌、特に乳児型ビフィズス菌の腸内細菌叢に存在する細菌数やその存在割合を増加させることを含む。また、「菌叢改善」は、ビフィドバクテリウム属細菌の腸内細菌叢における存在割合が増加する限りにおいて、他の善玉菌の腸内細菌叢における存在割合を増加させることや、悪玉菌の腸内細菌叢における存在割合を減少させることを含んでもよい。他の善玉菌としては乳酸菌等が挙げられる。悪玉菌としては、ウェルシュ菌、サルモネラ属細菌、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌等が挙げられる。
前記「存在割合」は、腸内細菌叢において検出された菌群全体に対する「占有率」とも言い換えることができる。
本発明の栄養組成物は、腸内細菌叢が改善することにより予防又は改善しうる疾患や病態の対象者、あるいは腸内細菌叢が悪化することに起因する疾患や病態の対象者に対して、有用となり得る。例えば、整腸用、免疫調節用、抗アレルギー用、細菌・ウイルス感染防御用、酸化ストレス低減用、下痢の予防・改善用、便秘の予防・改善用、炎症性腸疾患用、大腸がんの予防用等とすることができる。
本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進用組成物の製造における、オリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロールの使用と言い換えることができる。
本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖促進における、オリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロールの使用とも言い換えることができる。
本発明は、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させるために用いられるオリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロール、とも言い換えることができる。
本発明は、オリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロールを対象に投与することを含む、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖を促進させる方法、とも言い換えることができる。
ここで、対象は、動物であれば特に限定されないが、通常はヒトである。なお、「対象に投与すること」は、「対象に摂取させること」と同義であってよい。摂取は、自発的なもの(自由摂取)であってもよく、強制的なもの(強制摂取)であってもよい。すなわち、投与工程は、具体的には、例えば、オリゴ糖及びβ-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上のトコフェロールを飲食品や飼料に配合して対象に供給し、以て対象に飲食品や飼料を自由摂取させる工程であってもよい。
本発明の栄養組成物の摂取(投与)時期は、特に限定されず、投与対象の状態に応じて適宜選択することが可能である。
本発明の栄養組成物の摂取(投与)量は、摂取(投与)対象の年齢、性別、状態、その他の条件等により適宜選択される。
なお、摂取(投与)の量や期間にかかわらず、薬剤は1日1回又は複数回に分けて投与することができる。
本発明の栄養組成物は、飲食品の態様とすることが好ましい。
飲食品としては、本発明の効果を損なわないものであれば形態や性状は特に制限されず、通常飲食品に用いられる原料を用いて通常の方法によって製造することができる。
なお、飲食品や医薬品に添加する添加物の態様も本発明の栄養組成物に含まれる。かかる態様としては、例えば、搾乳された母乳や調製乳に添加する添加物が挙げられ、添加後の乳を新生児や乳児に摂取させることが想定される。
飲食品は、通常は経口摂取されるものであるが、これに限られず、例えば経鼻摂取されるもの、胃瘻や腸瘻により摂取されるものでもよい。例えば、新生児や乳児に対し、後述の本発明の栄養組成物である調製乳や、本発明の栄養組成物を添加した母乳を、経鼻胃栄養チューブ等によって摂取させることが想定される。
飲食品としては、液状、ペースト状、ゲル状固体、粉末等の形態を問わず、例えば、錠菓;パン、マカロニ、スパゲッティ、めん類、ケーキミックス、から揚げ粉、パン粉等の小麦粉製品;即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等の即席食品類;農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等の農産加工品;水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等の水産加工品;畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等の畜産加工品;加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、クリーム、その他の乳製品等の乳・乳製品;バター、マーガリン類、植物油等の油脂類;しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等の基礎調味料;調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等の複合調味料・食品類;素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等の冷凍食品;キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、ゼリー、その他の菓子などの菓子類;炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等の嗜好飲料類、ベビーフード、ふりかけ、お茶漬けのり等のその他の市販食品等;調製乳(粉乳、液状乳等を含む)、流動食、サプリメント等の栄養組成物;機能性食品(特定保健用食品、栄養機能食品)等が挙げられる。
これらのうち、栄養組成物が好ましく挙げられる。
本発明において、「栄養組成物」は、飲食品の一態様として特に限定されないが、好ましくは調製乳、流動食、サプリメント等であり、より好ましくは調製乳である。摂取対象は、乳児、幼児、小児、成人を問わないが、好ましくは乳児及び幼児である。
調製乳には、調製粉乳、調製液状乳が含まれる。
調製粉乳は、乳および乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)において、「生乳、牛乳、特別牛乳、またはこれらを原料として製造した食品を加工し、または主要原料とし、乳幼児に必要な栄養分を加え粉末状にしたもの」として定義される。
調製液状乳は、前記省令において、「生乳、牛乳、特別牛乳、またはこれらを原料として製造した食品を加工し、または主要原料とし、乳幼児に必要な栄養分を加え液状にしたもの」として定義される。
また、調製乳は、各種の蛋白質、油脂、炭水化物、ミネラル類、ビタミン類等の栄養成分が配合されたものであって、粉末状又は液状に加工されたものも含まれる。
また、調製乳にはさらに、健康増進法で規定される特別用途食品における「乳児用調製粉乳」、「乳児用調製液状乳」「妊産婦、授乳婦用粉乳」が含まれ、幼児向け調製粉乳、成人用栄養粉末、高齢者用栄養粉末等の態様も含まれる。
本発明の栄養組成物をサプリメントの形態とする場合は、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤;等に製剤化することができる。かかる製剤化に際しては、後述する医薬品の製剤化に係る成分、担体、及び方法の説明に準ずることができる。
また、飲食品の一態様として飼料とすることもできる。飼料としては、ペットフード、家畜飼料、養魚飼料等が挙げられる。
飼料の形態としては特に制限されず、例えば、トウモロコシ、小麦、大麦、ライ麦、マイロ等の穀類;大豆油粕、ナタネ油粕、ヤシ油粕、アマニ油粕等の植物性油粕類;フスマ、麦糠、米糠、脱脂米糠等の糠類;コーングルテンミール、コーンジャムミール等の製造粕類;魚粉、脱脂粉乳、ホエイ、イエローグリース、タロー等の動物性飼料類;トルラ酵
母、ビール酵母等の酵母類;第三リン酸カルシウム、炭酸カルシウム等の鉱物質飼料;油脂類;単体アミノ酸;糖類等を含有するものであってよい。
本発明の栄養組成物が飲食品(飼料を含む)の態様である場合、腸内でビフィドバクテリウム属細菌を増殖させるという用途が表示された飲食品として提供・販売されることが可能である。
かかる「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本発明の「表示」行為に該当する。
また、「表示」は、需要者が上記用途を直接的に認識できるような表現により行われることが好ましい。具体的には、飲食品に係る商品又は商品の包装に前記用途を記載したものを譲渡し、引き渡し、譲渡若しくは引き渡しのために展示し、輸入する行為、商品に関する広告、価格表若しくは取引書類に上記用途を記載して展示し、若しくは頒布し、又はこれらを内容とする情報に上記用途を記載して電磁気的(インターネット等)方法により提供する行為等が挙げられる。
一方、表示内容としては、行政等によって認可された表示(例えば、行政が定める各種制度に基づいて認可を受け、そのような認可に基づいた態様で行う表示等)であることが好ましい。また、そのような表示内容を、包装、容器、カタログ、パンフレット、POP等の販売現場における宣伝材、その他の書類等へ付することが好ましい。
また、「表示」には、健康食品、機能性食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品、医薬用部外品等としての表示も挙げられる。この中でも特に、消費者庁によって認可される表示、例えば、特定保健用食品、栄養機能食品、若しくは機能性表示食品に係る制度、又はこれらに類似する制度にて認可される表示等が挙げられる。具体的には、特定保健用食品としての表示、条件付き特定保健用食品としての表示、身体の構造や機能に影響を与える旨の表示、疾病リスク減少表示、科学的根拠に基づいた機能性の表示等を挙げることができ、より具体的には、健康増進法に規定する特別用途表示の許可等に関する内閣府令(平成二十一年八月三十一日内閣府令第五十七号)に定められた特定保健用食品としての表示(特に保健の用途の表示)及びこれに類する表示が典型的な例である。
かかる表示としては、例えば、「ビフィズス菌を増やしたい方」、「赤ちゃんの健康に役立つビフィズス菌を増やすために」、「腸内細菌叢を改善する」「腸内フローラを改善する」、「乳幼児のおなかの健康のために」等と表示することが挙げられる。
本発明の栄養組成物が、医薬品の形態である場合、その投与経路は、経口又は非経口のいずれでもよいが経口が好ましい。また、非経口摂取(投与)としては、直腸投与等が挙げられる。
医薬品の形態としては、投与方法に応じて、適宜所望の剤形に製剤化することができる。例えば、経口投与の場合、散剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤等の固形製剤;溶液剤、シロップ剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等に製剤化することができる。また、非経口投与の場合、座剤、軟膏剤、注射剤等に製剤化することができる。
製剤化に際しては、通常製剤化に用いられている賦形剤、pH調整剤、着色剤、矯味剤等の成分を用いることができる。また、他の薬効成分や、公知の又は将来的に見出されるビフィドバクテリウム属細菌に対するプレバイオティクスや、他の細菌に対するプレバイオティクスなどを併用することも可能である。
加えて、製剤化は剤形に応じて適宜公知の方法により実施できる。製剤化に際しては、適宜、製剤担体を配合して製剤化してもよい。
賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、ブドウ糖、マンニット、ソルビット等の糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α-デンプン、デキストリン、カルボキシメチルデンプン等のデンプン誘導体;結晶セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム等のセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;プルラン;軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム等の珪酸塩誘導体;リン酸カルシウム等のリン酸塩誘導体;炭酸カルシウム等の炭酸塩誘導体;硫酸カルシウム等の硫酸塩誘導体等が挙げられる。
結合剤としては、例えば、上記賦形剤の他、ゼラチン;ポリビニルピロリドン;マクロゴール等が挙げられる。
崩壊剤としては、例えば、上記賦形剤の他、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドン等の化学修飾されたデンプン又はセルロース誘導体等が挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、タルク;ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等のステアリン酸金属塩;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイロウ等のワックス類;硼酸;グリコール;フマル酸、アジピン酸等のカルボン酸類;安息香酸ナトリウム等のカルボン酸ナトリウム塩;硫酸ナトリウム等の硫酸塩類;ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウム等のラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物等の珪酸類;デンプン誘導体等が挙げられる。
安定剤としては、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベン等のパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール等のアルコール類;塩化ベンザルコニウム;無水酢酸;ソルビン酸等が挙げられる。
矯味矯臭剤としては、例えば、甘味料、酸味料、香料等が挙げられる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤等が挙げられる。
本発明の医薬品を摂取するタイミングは、例えば食前、食後、食間、就寝前など特に限定されない。
以下に実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
<試験例1>各菌株の単独培養によるビフィドバクテリウム属細菌増殖促進作用の評価
(1)単独培養
ビフィドバクテリウム・インファンティス M-63、ビフィドバクテリウム・インフ
ァンティス MCC2042、又はビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030をMRS培地中で37℃、16時間培養して前培養液を作成した。
表1に示す成分(システィン、トコフェロール、及びオリゴ糖以外)を精製水に溶解して2倍濃度の培地を作成し、pHを6.5に調整したのちに、121℃、15分間オートクレーブ滅菌した。その後、フィルター滅菌したシスティンを添加した。トコフェロールをジメチルスルホキシド(富士フィルム和光純薬)に、オリゴ糖を精製水にそれぞれ溶解し、それぞれフィルター滅菌して上記培地にさらに添加したのちに、表1に示す最終濃度になるように、滅菌した精製水で濃度を調整した。調製済みの培地を96wellプレートに1群につき、n=6となるように200μLずつ添加し、続いて嫌気状態下で、無菌的にビフィドバクテリウム・インファンティス M-63、ビフィドバクテリウム・イン
ファンティス MCC2042、又はビフィドバクテリウム・ビフィダム MCC2030の前培養液をそれぞれ培地容量の1%となるように添加した。37℃で16時間嫌気チャンバー内(Baker Ruskinn)で培養を行い、濁度(OD600)を測定した。
Figure 2023062563000002
Figure 2023062563000003
Figure 2023062563000004
Figure 2023062563000005
(2)結果
培養開始時から培養16時間後の濁度の差(ΔOD600)を各ビフィドバクテリウム属細菌の菌株の増殖度合として、図1~12に示す。いずれの菌株も、トコフェロールを含有せずヒトミルクオリゴ糖を含有する場合と比較して、3種トコフェロールとヒトミルクオリゴ糖を組み合わせて含有する場合にビフィドバクテリウム属細菌の増殖がより促進された。なお、3種トコフェロールを含有しヒトミルクオリゴ糖を含有しない場合は、ビフィドバクテリウム属細菌の増殖は認められなかった。
<試験例2>糞便培養によるビフィドバクテリウム属細菌増殖促進作用の評価
(1)検体の前処理
1.5又は7ヶ月齢の健康な乳児2名から、便サンプルを入手した。排便後直ちに採取し、直ちに10℃以下、嫌気条件下に移行させた。排便後8時間以内に、採取した便を10倍量の生理食塩水で希釈し、使用するまで-80℃にて保管した。
(2)糞便培養
大腸内の環境を模すために、以下の手順で培養実験を行った。Bio Jr.8 100mL×8連培養装置(株式会社バイオット社製BJR-25NA1S-8M)を用い、操作は機器の説明書に従った。培地は、表2に示す組成のYCFA培地100mLを用いた。トコフェロール及びオリゴ糖以外の培地成分は精製水に溶解してオートクレーブで滅菌し、トコフェロールはジメチルスルホキシド(DMSO、富士フィルム和光純薬株式会社)にオリゴ糖は精製水に溶解した後ろ過滅菌したものを、前記オートクレーブ後のものに添加した。培養温度は37℃とし、各培養容器にろ過滅菌したCOを吹き込み、培養期間中の嫌気状態を維持した。pHを7.0に調整した後、生理食塩水で希釈した便サンプルを100μL(便として10mg)添加し、嫌気培養を開始した。乳児の大腸内pHを模すために、培養期間中にpHが5.5を下回った際は1M NaCOで中和し、pHの
コントロールを行った。培養開始から7時間後に培地を回収し、8000rmp、3min、4℃で遠心し、上清と沈殿物をそれぞれ回収した。
(3)DNA抽出及び菌数測定
GENE PREP STAR PI-480自動抽出機(Kurabo Industries Ltd. Japan)を用いて、(2
)で回収した沈殿物からDNAを抽出した。抽出したDNAを鋳型として、配列番号1及び2のプライマーを用いて、Applied Bio systems 7500 Fast & 7500リアルタイムPCRシ
ステム(サーモフィッシャー製)により定量PCRを行い、ビフィドバクテリウム属細菌の菌数を測定した。PCR条件は、95℃で5秒間変性した後、55℃で20秒間アニーリング及び72℃で30秒間伸長を40サイクルとした。
Figure 2023062563000006
Figure 2023062563000007
(4)結果
表3に、定量PCRにより測定した、7時間培養後のビフィドバクテリウム属細菌の菌数示す。菌数は、トコフェロール非添加群の菌数を1とした場合の相対値で示した。
2’-フコシルラクトース及び6’-シアリルラクトースとも、トコフェロールと組み合わせて培養することによりビフィドバクテリウム属細菌の増殖がより促進された。
Figure 2023062563000008
Figure 2023062563000009
Figure 2023062563000010
Figure 2023062563000011

Claims (15)

  1. オリゴ糖とトコフェロールとを含有する栄養組成物であって、
    前記トコフェロールが、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールからなる群から選択される一種又は二種以上を含む栄養組成物(ただし、母乳を除く)。
  2. β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)が5以上である、請求項1に記載の栄養組成物。
  3. β-トコフェロールの含有量に対するδ-トコフェロールの含有量の質量比(δ/β)が10以上である、請求項2に記載の栄養組成物。
  4. δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)が8.8以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  5. δ-トコフェロールの含有量に対するγ-トコフェロールの含有量の質量比(γ/δ)が3.9以下である、請求項4に記載の栄養組成物。
  6. オリゴ糖の含有量に対する、β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの総含有量の質量比が0.001~0.2である、請求項1~5のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  7. β-トコフェロール、γ-トコフェロール及びδ-トコフェロールの組成物全体に対する総含有量が、0.0002~0.1質量%である、請求項1~6のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  8. オリゴ糖の組成物全体に対する含有量が、0.05~10質量%である、請求項1~7のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  9. 前記オリゴ糖の糖残基の数が3個以上5個以下である、請求項1~8のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  10. 前記オリゴ糖が、ヒトミルクオリゴ糖である、請求項1~9のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  11. 前記ヒトミルクオリゴ糖が、ラクト-N-ネオテトラオース、ラクト-N-テトラオース、2’-フコシルラクトース、3’-シアリルラクトース、6’-シアリルラクトース、ジフコシルラクトース、及び3-フコシルラクトースからなる群から選択される一種又は二種以上を含む、請求項10に記載の栄養組成物。
  12. ビフィドバクテリウム属細菌増殖促進用である、請求項1~11のいずれか一項に記載の栄養組成物。
  13. 前記ビフィドバクテリウム属細菌が、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、及びビフィドバクテリウム・ロンガムからなる群から選択される一種又は二種以上である、請求項12に記載の栄養組成物。
  14. さらにビフィドバクテリウム属細菌を含有する、請求項1~13のいずれか一項に記載
    の栄養組成物。
  15. 調製乳である、請求項1~14のいずれか一項に記載の栄養組成物。
JP2021172612A 2021-10-21 2021-10-21 栄養組成物 Pending JP2023062563A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021172612A JP2023062563A (ja) 2021-10-21 2021-10-21 栄養組成物
PCT/JP2022/039413 WO2023068374A1 (en) 2021-10-21 2022-10-21 Composition for promoting the assimilation of an oligosaccharide

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021172612A JP2023062563A (ja) 2021-10-21 2021-10-21 栄養組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023062563A true JP2023062563A (ja) 2023-05-08

Family

ID=86269799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021172612A Pending JP2023062563A (ja) 2021-10-21 2021-10-21 栄養組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023062563A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11566219B2 (en) Bifidobacterium bacteria and composition including novel bifidobacterium bacteria
JPWO2019117212A1 (ja) ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする組成物
EP3981255A1 (en) Nutritional composition
WO2017130859A1 (ja) 神経細胞死抑制剤
JP7209085B2 (ja) 組成物
US20230066020A1 (en) Composition
JP6998193B2 (ja) 新規ビフィドバクテリウム属細菌及び当該細菌を含む組成物
US20210244777A1 (en) Novel bifidobacterium bacteria and composition including novel bifidobacterium bacteria
JP7368484B2 (ja) 組成物並びに該組成物含有する飲食品組成物および調製乳
JP7266580B2 (ja) 学童期以降の高血糖に起因する疾患の予防のための乳幼児用組成物
JP2021155349A (ja) 腸内細菌叢改善用組成物
JP6978621B1 (ja) 組成物
JP2023062563A (ja) 栄養組成物
WO2020251044A1 (ja) ビフィドバクテリウム属細菌を有効成分とする組成物
WO2023068374A1 (en) Composition for promoting the assimilation of an oligosaccharide
JPWO2020116511A1 (ja) ノロウイルス感染抑制用組成物
WO2024101341A1 (ja) 新生児又は乳幼児のための組成物
WO2022255441A1 (ja) 組成物
JP7431964B2 (ja) ミトコンドリア機能改善用組成物
CN118119286A (zh) 用于促进低聚糖的同化的组合物
JP2022141436A (ja) 概日リズム改善のための組成物
JP2022156305A (ja) エリスロポエチン産生促進用組成物
JP2021195332A (ja) 多動性抑制用組成物
JP2021121584A (ja) 運動機能向上用組成物および活動促進用組成物
JP2022080035A (ja) ブラウティア属細菌増殖促進用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20211022

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231122

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20231122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240329