JP2023060590A - 駆動部材制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非正常プロセスで制御を終了した場合でもモータの焼損を抑制可能とした駆動部材制御装置を提供すること。【解決手段】パワーウィンドウ装置2は、ウィンドウガラス1を駆動させるモータMを制御するとともに、推定した推定モータ温度が作動制限閾値温度に到達したことに応じてモータMへの給電を制限する制御部8を備える。制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度と推定モータ温度との差を、最大値よりも小さくなるように設定する。【選択図】図1
Description
本発明は、駆動部材制御装置に関するものである。
従来、パワーウィンドウ制御装置等の駆動部材制御装置としては、推定した推定モータ温度に応じてモータへの給電を制限する制御部を備えることでモータの焼損を抑えて保護するものがある(例えば、特許文献1参照)。この駆動部材制御装置では、電源オフ時に推定モータ温度を記憶し、電源オン時に記憶した推定モータ温度に基づいてそのときの推定モータ温度を推定することが可能とされている。
ところで、上記のような駆動部材制御装置では、例えば、イグニッションスイッチをオフ操作する等の正常プロセスで電源をオフする前にバッテリが外された場合等、非正常プロセスで制御部の制御が終了されると、そのときの推定モータ温度が記憶されない。よって、次にイグニッションスイッチがオン操作された電源オン時に、正常プロセスの電源オフ時に記憶した古い推定モータ温度に基づいてそのときの推定モータ温度が推定されてしまうことがあった。よって、非正常プロセスで制御を終了した後の電源オン時に、例えば実際のモータ温度と乖離した低い推定モータ温度であって室温等と同等の最低モータ温度まで低下した推定モータ温度が現在の推定モータ温度として設定されてしまう虞があった。このことは、例えば、実際のモータ温度が作動制限閾値温度に近いのにモータを動かし続けてしまう原因となり、ひいてはモータの焼損を発生させてしまう原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、非正常プロセスで制御を終了した場合でもモータの焼損を抑制可能とした駆動部材制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する駆動部材制御装置(2)は、駆動部材(1)を駆動させるモータ(M)を制御するとともに、推定した推定モータ温度(A)が作動制限閾値温度(X1)に到達したことに応じて前記モータへの給電を制限する制御部(8)を備えた駆動部材制御装置(2)であって、前記制御部は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、前記作動制限閾値温度と前記推定モータ温度との差を、最大値よりも小さくなるように設定する。
同構成によれば、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度と推定モータ温度との差が、最大値よりも小さくなるように設定される。よって、例えば、実際のモータ温度と乖離した低い推定モータ温度であって周辺温度等と同等の最低モータ温度がそのときの推定モータ温度に設定されてしまいつつ、正常時の作動制限閾値温度までモータが動かされ続けてしまうことは防止される。よって、非正常プロセスで制御を終了した場合でもモータの焼損が抑制される。
以下、パワーウィンドウ制御装置の一実施形態を図1~図4に従って説明する。
図1に示すように、車両ドアDに設けられる駆動部材としてのウィンドウガラス1には図示しないレギュレータ等を介して駆動部材制御装置としてのパワーウィンドウ装置2におけるモータMが駆動連結されている。モータMは駆動することでウィンドウガラス1を開閉駆動させる。
図1に示すように、車両ドアDに設けられる駆動部材としてのウィンドウガラス1には図示しないレギュレータ等を介して駆動部材制御装置としてのパワーウィンドウ装置2におけるモータMが駆動連結されている。モータMは駆動することでウィンドウガラス1を開閉駆動させる。
(パワーウィンドウ装置2の構成)
パワーウィンドウ装置2は、モータMの回転速度を検出するホールIC等の回転検出センサ3を備える。また、パワーウィンドウ装置2は、前記回転検出センサ3からの信号、操作スイッチ4からの信号、温度センサ5からの信号、及びバッテリ6の電圧等に基づいて駆動回路7のデューティ比を制御して駆動電圧をモータMに供給する制御部8を備える。なお、本実施形態の温度センサ5は、例えば、車両ディスプレイに表示する外気温を検出するための外気温センサである。制御部8は、メモリ9を有している。メモリ9は、NVRAM等の不揮発性メモリであって、予め設定された種々の閾値等を含む種々の情報を記憶し、書き換え可能である。
パワーウィンドウ装置2は、モータMの回転速度を検出するホールIC等の回転検出センサ3を備える。また、パワーウィンドウ装置2は、前記回転検出センサ3からの信号、操作スイッチ4からの信号、温度センサ5からの信号、及びバッテリ6の電圧等に基づいて駆動回路7のデューティ比を制御して駆動電圧をモータMに供給する制御部8を備える。なお、本実施形態の温度センサ5は、例えば、車両ディスプレイに表示する外気温を検出するための外気温センサである。制御部8は、メモリ9を有している。メモリ9は、NVRAM等の不揮発性メモリであって、予め設定された種々の閾値等を含む種々の情報を記憶し、書き換え可能である。
(制御部8の詳細)
制御部8は、例えば、操作スイッチ4が操作されたことに応じて、モータMに給電してウィンドウガラス1を開閉駆動させる。
制御部8は、例えば、操作スイッチ4が操作されたことに応じて、モータMに給電してウィンドウガラス1を開閉駆動させる。
また、制御部8は、推定モータ温度Aを推定する。例えば、制御部8は、モータMに供給する駆動電圧と、回転検出センサ3から取得した回転数と、経過した時間と、温度センサ5から取得した周辺温度Zとに基づいて、推定モータ温度Aを推定する。例えば、制御部8は、モータMを駆動させると推定モータ温度Aを徐々に上昇させる。また、制御部8は、モータMが駆動を停止されてから経過した時間に応じて推定モータ温度Aを徐々に下降させて、モータMを駆動させていない時間が長時間になると推定モータ温度Aを最低モータ温度である周辺温度Zとする。
また、制御部8は、推定した推定モータ温度Aが予め設定された作動制限閾値温度X1に到達したことに応じてモータMへの給電を制限する。本実施形態の制御部8は、推定した推定モータ温度Aが作動制限閾値温度X1に到達すると、モータMへの給電を停止する。なお、作動制限閾値温度X1は、モータMが焼損する虞のある上限温度X2よりも小さな値に設定されている。
また、制御部8は、イグニッションスイッチをオフ操作した際等の正常プロセスで制御を終了する電源オフ時に、そのときの推定モータ温度Aをメモリ9に記憶する。
そして、制御部8は、イグニッションスイッチをオン操作した際等の電源オン時に、メモリ9から読み出した推定モータ温度A等に応じて、そのときの推定モータ温度Aを設定する。本実施形態の制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差を、最大値よりも小さくなるように設定する。なお、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差の最大値は、推定モータ温度Aが最低モータ温度、すなわち周辺温度Zとなったときの作動制限閾値温度X1との差である。よって、言い換えると、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差を、作動制限閾値温度X1と最低モータ温度との差よりも小さくなるように設定する。また、本実施形態の制御部8は、前回、モータMの作動中に例えばバッテリ6が外されること等により電源が切断されたこと、または、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定する。また、制御部8は、例えば、モータMの作動中のみ「1」として正常に停止させる際には「0」とするフラグが、電源オン時に既に「1」となっていることに基づいて、モータMの作動中に電源が切断されたと判定する。
そして、制御部8は、イグニッションスイッチをオン操作した際等の電源オン時に、メモリ9から読み出した推定モータ温度A等に応じて、そのときの推定モータ温度Aを設定する。本実施形態の制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差を、最大値よりも小さくなるように設定する。なお、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差の最大値は、推定モータ温度Aが最低モータ温度、すなわち周辺温度Zとなったときの作動制限閾値温度X1との差である。よって、言い換えると、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差を、作動制限閾値温度X1と最低モータ温度との差よりも小さくなるように設定する。また、本実施形態の制御部8は、前回、モータMの作動中に例えばバッテリ6が外されること等により電源が切断されたこと、または、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定する。また、制御部8は、例えば、モータMの作動中のみ「1」として正常に停止させる際には「0」とするフラグが、電源オン時に既に「1」となっていることに基づいて、モータMの作動中に電源が切断されたと判定する。
具体的には、まず本実施形態の制御部8は、電源オフ時だけでなく、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇したタイミングで、そのときの推定モータ温度Aをメモリ9に記憶する。具体的には、本実施形態の制御部8は、モータMが1つの作動を終了するタイミング毎に、そのときの推定モータ温度Aをメモリ9に記憶する。
そして、制御部8は、電源オン時に、モータMの作動中に電源が切断されたことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、記憶した推定モータ温度Aを、経過した時間等に関わらず、そのまま現在の推定モータ温度Aに設定する。なお、このとき設定する推定モータ温度Aは、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇したタイミングで記憶した推定モータ温度Aを含む中の最新の推定モータ温度Aである。
また、制御部8は、電源オン時に、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、推定モータ温度Aを作動制限閾値温度X1に設定する。
(パワーウィンドウ装置2の動作及び作用)
次に、上記したパワーウィンドウ装置2の具体的な動作及び作用を図2~図4に従って説明する。
次に、上記したパワーウィンドウ装置2の具体的な動作及び作用を図2~図4に従って説明する。
図2に示すように、制御部8は、例えば、イグニッションスイッチがオン操作された電源オン時に、ステップS1以下の推定モータ温度設定処理を行う。
ステップS1において、制御部8は、メモリ9に記憶された推定モータ温度Aを読み出す処理を行って、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したか否かを判定し、失敗したと判定すると、ステップS2に移行する。また、制御部8は、ステップS1において、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗していないと判定するとステップS3に移行する。
ステップS1において、制御部8は、メモリ9に記憶された推定モータ温度Aを読み出す処理を行って、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したか否かを判定し、失敗したと判定すると、ステップS2に移行する。また、制御部8は、ステップS1において、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗していないと判定するとステップS3に移行する。
ステップS2において、制御部8は、推定モータ温度Aを作動制限閾値温度X1に設定する。
例えば、図3に示すように、タイミングT1で非正常プロセスで制御が終了され、推定モータ温度Aの記憶に失敗してタイミングT2の電源オン時に推定モータ温度Aの読み出しに失敗した場合、推定モータ温度Aは作動制限閾値温度X1に設定される。なお、図3中、白丸は推定モータ温度Aを記憶したことを示し、黒丸は推定モータ温度Aを設定したことを示している。また、図3では、実際のモータ温度Bと、従来技術等における制御部が推定した推定モータ温度Cと、周辺温度Zとを図示している。また、図3では、タイミングT3で電源オフされて正常プロセスで制御が終了された場合と、その後のタイミングT4で電源オンされた場合の推定モータ温度Aをも図示している。また、図3では、タイミングT4の後のタイミングT5で、例えばウィンドウガラス1が全開全閉を繰り返すべく、モータMが繰り返し駆動された場合の推定モータ温度Aをも図示している。
例えば、図3に示すように、タイミングT1で非正常プロセスで制御が終了され、推定モータ温度Aの記憶に失敗してタイミングT2の電源オン時に推定モータ温度Aの読み出しに失敗した場合、推定モータ温度Aは作動制限閾値温度X1に設定される。なお、図3中、白丸は推定モータ温度Aを記憶したことを示し、黒丸は推定モータ温度Aを設定したことを示している。また、図3では、実際のモータ温度Bと、従来技術等における制御部が推定した推定モータ温度Cと、周辺温度Zとを図示している。また、図3では、タイミングT3で電源オフされて正常プロセスで制御が終了された場合と、その後のタイミングT4で電源オンされた場合の推定モータ温度Aをも図示している。また、図3では、タイミングT4の後のタイミングT5で、例えばウィンドウガラス1が全開全閉を繰り返すべく、モータMが繰り返し駆動された場合の推定モータ温度Aをも図示している。
ステップS3において、制御部8は、前回、モータMの作動中に電源が切断されたか否かを判定し、切断されたと判定すると、ステップS4に移行し、切断されていないと判定すると、ステップS5に移行する。
ステップS4において、制御部8は、記憶した推定モータ温度Aを、経過した時間等に関わらず、そのまま推定モータ温度Aに設定する。
例えば、図4に示すように、タイミングT6でモータMの作動中に電源が切断されて非正常プロセスで制御が終了された場合、タイミングT7の電源オン時には、最後に記憶した推定モータ温度AZがそのまま推定モータ温度Aに設定される。なお、図4中、白丸は推定モータ温度Aを記憶したことを示し、黒丸は推定モータ温度Aを設定したことを示している。また、図4では、実際のモータ温度Bと、従来技術等における制御部が推定した推定モータ温度Cと、周辺温度Zとを図示している。
例えば、図4に示すように、タイミングT6でモータMの作動中に電源が切断されて非正常プロセスで制御が終了された場合、タイミングT7の電源オン時には、最後に記憶した推定モータ温度AZがそのまま推定モータ温度Aに設定される。なお、図4中、白丸は推定モータ温度Aを記憶したことを示し、黒丸は推定モータ温度Aを設定したことを示している。また、図4では、実際のモータ温度Bと、従来技術等における制御部が推定した推定モータ温度Cと、周辺温度Zとを図示している。
ステップS5において、制御部8は、記憶した推定モータ温度Aを経過した時間で補正して設定する。
例えば、図4に示すように、タイミングT8で正常プロセスで制御が終了された場合、時間が経過したタイミングT9の電源オン時には、記憶した推定モータ温度Aを経過した時間で補正した低い推定モータ温度Aが設定される。なお、図4では、タイミングT8からタイミングT9までの時間が長時間である場合を図示しており、タイミングT9で設定される推定モータ温度Aは周辺温度Zと同じとされている。また、図4では、タイミングT9の後のタイミングT10で、例えばウィンドウガラス1が全開全閉を繰り返すべく、モータMが繰り返し駆動された場合の推定モータ温度Aをも図示している。
例えば、図4に示すように、タイミングT8で正常プロセスで制御が終了された場合、時間が経過したタイミングT9の電源オン時には、記憶した推定モータ温度Aを経過した時間で補正した低い推定モータ温度Aが設定される。なお、図4では、タイミングT8からタイミングT9までの時間が長時間である場合を図示しており、タイミングT9で設定される推定モータ温度Aは周辺温度Zと同じとされている。また、図4では、タイミングT9の後のタイミングT10で、例えばウィンドウガラス1が全開全閉を繰り返すべく、モータMが繰り返し駆動された場合の推定モータ温度Aをも図示している。
そして、制御部8は、上記した推定モータ温度設定処理を終了すると、その後は、例えば、電源オフ時まで制御周期毎に推定モータ温度Aを演算して推定する。
そして、制御部8は、推定した推定モータ温度Aに応じてモータMへの給電を制限する。モータMは、推定モータ温度Aが作動制限閾値温度X1に到達すると給電が停止され、それ以上の発熱が抑制されて、焼損が抑えられる。
そして、制御部8は、推定した推定モータ温度Aに応じてモータMへの給電を制限する。モータMは、推定モータ温度Aが作動制限閾値温度X1に到達すると給電が停止され、それ以上の発熱が抑制されて、焼損が抑えられる。
次に、上記実施形態の効果を以下に記載する。
(1)電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差が、最大値よりも小さくなるように設定される。よって、例えば、実際のモータ温度Bと乖離した低い推定モータ温度であって周辺温度Z等と同等の最低モータ温度がそのときの推定モータ温度Aに設定されてしまいつつ、正常時の作動制限閾値温度X1までモータMが動かされ続けてしまうことは防止される。よって、非正常プロセスで制御を終了した場合でもモータMの焼損が抑制される。
(1)電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、作動制限閾値温度X1と推定モータ温度Aとの差が、最大値よりも小さくなるように設定される。よって、例えば、実際のモータ温度Bと乖離した低い推定モータ温度であって周辺温度Z等と同等の最低モータ温度がそのときの推定モータ温度Aに設定されてしまいつつ、正常時の作動制限閾値温度X1までモータMが動かされ続けてしまうことは防止される。よって、非正常プロセスで制御を終了した場合でもモータMの焼損が抑制される。
(2)電源オフ時に推定モータ温度Aが記憶されるだけでなく、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇したタイミングで推定モータ温度Aが記憶される。このようにすると、電源オフ時に推定モータ温度Aを記憶するだけでは不可能であった実際のモータ温度Bに近い推定モータ温度Aを非正常プロセスで制御を終了した場合でも記憶することが可能となる。
そして、例えば、電源オン時に、モータMの作動中に電源が切断されたことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定されると、記憶された推定モータ温度Aがそのまま現在の推定モータ温度Aに設定される。このようにすると、実際のモータ温度Bに近く、低い方に補正されていない推定モータ温度Aが用いられて、モータMの焼損が抑制される。例えば、図4に示すように、タイミングT7で、実際のモータ温度Bに近く、低い方に補正されていない推定モータ温度Aが用いられるため、後のタイミングT11でモータMが駆動されても、早く作動制限閾値温度X1に到達して、モータMの焼損が抑制される。
また、例えば、電源オン時に、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定されると、推定モータ温度Aは作動制限閾値温度X1に設定される。すなわち、電源オン時に、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定されると、実際のモータ温度Bを推定する根拠がないため、推定モータ温度Aが作動制限閾値温度X1にあるものとされる。よって、モータMの焼損が抑制される。例えば、図3に示すように、タイミングT2で、推定モータ温度Aが作動制限閾値温度X1とされるため、後のタイミングT12でモータMが駆動されても、早く作動制限閾値温度X1に到達して、モータMの焼損が抑制される。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、推定モータ温度Aを設定するとしたが、これに限定されず、作動制限閾値温度X1を一時的に変更するようにしてもよい。すなわち、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、作動制限閾値温度を正常時の作動制限閾値温度X1よりも小さい非正常時の作動制限閾値温度X3に設定するようにしてもよい。この場合の制御部8は、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇したタイミングで推定モータ温度Aを記憶しなくてよい。
・上記実施形態では、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、推定モータ温度Aを設定するとしたが、これに限定されず、作動制限閾値温度X1を一時的に変更するようにしてもよい。すなわち、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、作動制限閾値温度を正常時の作動制限閾値温度X1よりも小さい非正常時の作動制限閾値温度X3に設定するようにしてもよい。この場合の制御部8は、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇したタイミングで推定モータ温度Aを記憶しなくてよい。
例えば、図5に示すように、タイミングT13で非正常プロセスで制御が終了された場合、タイミングT14の電源オン時には、正常時の作動制限閾値温度X1よりも小さい非正常時の作動制限閾値温度X3が設定される。タイミングT14では、前回、非正常プロセスで制御が終了されたことなどによってタイミングT3で記憶した周辺温度Zと同じ推定モータ温度Aが設定されている。しかし、タイミングT14の電源オン時には、正常時の作動制限閾値温度X1よりも小さい非正常時の作動制限閾値温度X3が設定されているため、後のタイミングT15でモータMが駆動されても、早く作動制限閾値温度X3に到達する。よって、モータMの焼損が抑制される。
・上記実施形態では、制御部8は、前回、モータMの作動中に電源が切断されたか、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したかで、異なる推定モータ温度Aを設定するとしたが、これに限定されない。
例えば、制御部8は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、前回、モータMの作動中に電源が切断された場合であっても、推定モータ温度Aを作動制限閾値温度X1に設定するようにしてもよい。
また、例えば、制御部8は、前回、モータMの作動中に電源が切断された場合は、記憶した推定モータ温度Aをそのまま現在の推定モータ温度Aに設定し、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗した場合は、モータMへの給電を禁止するようにしてもよい。
・上記実施形態では、作動制限閾値温度X1は、推定モータ温度Aが到達するとモータMへの給電を強制的に停止する温度であるとしたが、これに限定されず、例えば、推定モータ温度Aが到達すると新規のモータMの作動を禁止する温度としてもよい。
・上記実施形態では、制御部8は、モータMの作動中に電源が切断された、または、推定モータ温度Aの記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定するとしたが、他の条件に基づいて判定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、制御部8は、モータMが1つの作動を終了するタイミング毎に、そのときの推定モータ温度Aをメモリ9に記憶するとしたが、電源オン時から電源オフ時の間の推定モータ温度Aが上昇した他のタイミングで記憶するようにしてもよい。例えば、制御部8は、モータMが1つの作動を終了するタイミングに加えて、モータMが作動中に一定時間(例えば、2秒や3秒等)が経過したタイミングでも、そのときの推定モータ温度Aを記憶するようにしてもよい。
・上記実施形態では、制御部8は、駆動電圧と、回転数と、経過した時間と、周辺温度Zとに基づいて、推定モータ温度Aを推定するとしたが、これに限定されず、他の情報に基づいて、推定モータ温度Aを推定してもよい。例えば、パワーウィンドウ装置2にモータMの駆動電流を検出する電流計を設け、その電流計から取得した電流値に基づいて、推定モータ温度Aを推定するようにしてもよい。
・上記実施形態では、駆動部材がウィンドウガラス1であるパワーウィンドウ装置2に具体化したが、これに限定されず、他の駆動部材を駆動させる他の駆動部材制御装置に具体化してもよい。
1…ウィンドウガラス(駆動部材)、2…パワーウィンドウ装置(駆動部材制御装置)、8…制御部、A…推定モータ温度、M…モータ、X1…(正常時の)作動制限閾値温度、X3…非正常時の作動制限閾値温度。
Claims (5)
- 駆動部材(1)を駆動させるモータ(M)を制御するとともに、推定した推定モータ温度(A)が作動制限閾値温度(X1)に到達したことに応じて前記モータへの給電を制限する制御部(8)を備えた駆動部材制御装置(2)であって、
前記制御部は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定したことに応じて、前記作動制限閾値温度と前記推定モータ温度との差を、最大値よりも小さくなるように設定する駆動部材制御装置。 - 前記制御部は、電源オフ時に前記推定モータ温度を記憶するだけでなく、電源オン時から電源オフ時の間の前記推定モータ温度が上昇したタイミングで前記推定モータ温度を記憶し、
電源オン時に、前記モータの作動中に電源が切断されたことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、電源オン時から電源オフ時の間の前記推定モータ温度が上昇したタイミングで記憶した前記推定モータ温度をそのまま現在の前記推定モータ温度に設定し、
電源オン時に、前記推定モータ温度の記憶または読み出しに失敗したことに基づいて前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、前記推定モータ温度を前記作動制限閾値温度に設定する請求項1に記載の駆動部材制御装置。 - 前記制御部は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、前記推定モータ温度を前記作動制限閾値温度に設定する請求項1に記載の駆動部材制御装置。
- 前記制御部は、電源オフ時に前記推定モータ温度を記憶するだけでなく、電源オン時から電源オフ時の間の前記推定モータ温度が上昇したタイミングで前記推定モータ温度を記憶し、
電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、電源オン時から電源オフ時の間の前記推定モータ温度が上昇したタイミングで記憶した前記推定モータ温度をそのまま現在の前記推定モータ温度に設定する請求項1に記載の駆動部材制御装置。 - 前記制御部は、電源オン時に、前回、非正常プロセスで制御を終了したと判定すると、前記作動制限閾値温度を正常時の作動制限閾値温度よりも小さい非正常時の作動制限閾値温度(X3)に設定する請求項1に記載の駆動部材制御装置。
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