JP2004229410A - モータ制御方法及び電動機器制御システム - Google Patents

モータ制御方法及び電動機器制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2004229410A
JP2004229410A JP2003014355A JP2003014355A JP2004229410A JP 2004229410 A JP2004229410 A JP 2004229410A JP 2003014355 A JP2003014355 A JP 2003014355A JP 2003014355 A JP2003014355 A JP 2003014355A JP 2004229410 A JP2004229410 A JP 2004229410A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
power
power supply
load
control method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003014355A
Other languages
English (en)
Inventor
Riyouta Hashimoto
量太 橋本
Yoshikatsu Hosoya
義勝 細谷
Toshio Hikima
敏夫 引間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2003014355A priority Critical patent/JP2004229410A/ja
Publication of JP2004229410A publication Critical patent/JP2004229410A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

【課題】電源遮断時に従前の動作状態を記憶させ、そのデータに基づいて再始動時の制御を行うモータの制御システムのコストダウンを図る。
【解決手段】電源電圧が所定の停電検出レベルVs以下となった場合、電源遮断と判定し、モータの電源遮断時の動作状態をEEPROMに記憶させる。モータは、次回始動時にはEEPROMに書き込まれた従前の動作状態情報に基づいて駆動制御される。停電検出レベルVsはモータの負荷に応じて適宜変更され、モータの負荷が小さい場合には25V、モータの負荷が大きい場合には15Vに設定される。軽負荷時においても、電源遮断判定からCPUがダウンするまでに時間Tを確保でき、大容量のコンデンサを用いることなく、現在の動作状態をEEPROMに書き込むことができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、停電時における電動モータの制御技術に関し、特に、電動ベッド等、不揮発性メモリを用いて電源遮断時の動作状態を記憶させて再始動時の制御を行うモータの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院用や介護用のベッドとして、近年、モータを用いてリクライニング等を行ういわゆる電動ベッドが広く用いられている。図1は、一般的な電動ベッドの構成を示す説明図である。図1に示すように、電動ベッド1では、高さH・背部2・膝部3の3要素が動作可能に構成されることが多く、各要素は独立した3個のモータMa,Mb,Mcによって個別に駆動制御される。各モータMa,Mb,McはPWM制御により定速制御され、負荷に応じてそのdutyが適宜制御される。すなわち、負荷が大きい場合にはdutyを上げモータ電流を大きくする一方、負荷が小さい場合にはdutyを下げてモータ電流を小さくし、各要素の動きが常に一定となるよう制御されている。
【0003】
電動ベッドでは、背と膝の動作を同期させるシーケンス制御や、ユーザーの快適位置の記憶など、各要素の現在位置の認識が必要となる制御形態も多く採用されている。モータ制御システムにおいては、モータの絶対位置とモータ回転に伴って出力されるモータパルスを検出しており、これらにより常時各要素の現在位置を把握している。そして、電源遮断時にはその情報をEEPROM等の不揮発性メモリに格納し、次回始動時に直ちに正しい位置認識に基づいたモータ制御を行えるようにしている。この場合、機器のスイッチをOFFさせて装置を停止させる場合には、制御システムが電源に接続されていることから、その電源を用いてスイッチOFF後もしばらくCPUを駆動させ、位置情報をメモリに書き込むこともできる。ところが、停電やプラグがコンセントから外れてしまった場合には、電源供給が突然遮断されるため、位置情報をメモリに書き込む時間確保が問題となる。
【0004】
そこで、かかる事態に備え、従来より、メモリ書き込み時間確保のため、システム中にバックアップ用のコンデンサが配置されている。突然の電源遮断時にはこのコンデンサからCPUに電力が供給され、メモリ書き込みに必要な時間だけCPUの動作が確保される。これにより、停電時においても停止時の位置情報がEEPROMに記憶され、次回始動時にも現在位置を見失うことなく正しい位置制御が実施される。
【0005】
【特許文献1】特開平14−108405号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、このようなシステムでは、「停電発生」はモータ電源電圧の落ち込みによって検出される。例えば、通常27Vにてモータが駆動されている場合、電源電圧が15V以下となったとき「停電発生」と判断し、CPUは各要素の現在位置を急遽EEPROMに書き込む。ここで、停電時におけるモータ電源電圧(DC27V)とCPU電源電圧(5V)は図2に示すように変化し、電源電圧の低下速度は現在の負荷状態によって大きく異なる。すなわち、モータ電源電圧は負荷が大きい場合には急速に低下するものの、負荷が小さい場合には緩やかに低下し、負荷の大小により電源が15V以下になるまでの時間に差が生じる。
【0007】
これに対してCPU電源電圧は、スイッチング回路の持つバッファ時間T(100〜300ms)が経過すると低下し、低下開始時点にてCPUは概ね停止する。図2に示すように、負荷が大きい場合には、CPU停止までにメモリ書き込み時間として時間Tが確保できる。しかしながら、負荷が小さい場合には、電源が15V以下となり「停電」を認識する時点(P点)では既にCPUの電源は落ちており、メモリ書き込み動作が行えない。この時間を確保すべく前述のバックアップコンデンサが設けられるが、図2に示すように、P点までの時間が長い上にさらにメモリ書き込み時間を確保するとなると、相当の大容量のコンデンサが必要となる。このため、素子価格がその分高くなり、システムコストが増大するという問題があった。
【0008】
本発明の目的は、電源遮断時に従前の動作状態を記憶させる制御形態を有するモータ制御システムのコストダウンを図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のモータ制御方法は、電源電圧を検出し、前記電圧が所定の閾値以下となった場合、電源遮断と判定しモータの電源遮断時の動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるモータ制御方法であって、前記モータの負荷に応じて前記閾値を変更することを特徴とする。
【0010】
本発明にあっては、モータの負荷状態に応じて電源遮断の有無を判定する閾値が変更されるので、電源遮断時におけるモータの動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるに際し、記憶時間確保のため大容量のコンデンサを使用する必要がなくなり、コンデンサを廃止若しくは小容量化することができる。従って、コンデンサに要するコストを大幅に削減することができ、駆動制御系のコストダウンを図ることが可能となる。
【0011】
前記モータ制御方法において、前記モータの次回始動時に、前記不揮発性記憶手段に記憶させたデータに基づいて前記モータの駆動制御を行うようにしても良い。また、前記モータ制御方法において、前記モータの負荷が小さい場合には、前記モータの負荷が大きい場合よりも高い電圧の閾値を設定するようにしても良い。
【0012】
一方、本発明の電動機器の制御システムは、モータによって作動する部位を有する電動機器の制御システムであって、電源を遮断しても記憶内容が失われない不揮発性記憶手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記モータ印加電圧と所定の閾値とを比較して電源遮断の有無を検出する電源遮断検出手段と、電源遮断を検出した場合、前記機器の電源遮断時における動作状態を前記不揮発性記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記モータの負荷に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明にあっては、モータの負荷状態に応じて閾値変更手段により電源遮断の有無を判定する閾値が変更されるので、電源遮断時における機器の動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるに際し、記憶時間確保のため大容量のコンデンサを使用する必要がなく、コンデンサを廃止若しくは小容量化することができる。従って、コンデンサに要するコストを大幅に削減することができ、電動機器のコストダウンを図ることが可能となる。
【0014】
前記電動機器の制御システムにおいて、前記電動機器が電動ベッドであっても良く、これにより、電動ベッドのコストダウンが図られる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、図1に示した電動ベッドのモータに本発明の制御方法を適用したものを例にとって説明する。図2は本発明の一実施の形態である制御方法におけるモータ電源電圧とCPU電源電圧の関係を示す説明図、図3は本発明による制御システムの回路構成を示すブロック図である。
【0016】
図2に示すように、モータMa,Mb,Mcはモータ制御装置11によって駆動制御される。モータ制御装置11は、AC100Vを電源とするスイッチング電源12から電力供給を受ける。図3に示すように、モータ制御装置11は、CPU13と、FET14a,14b及びリレー15a,15b,15cを備えている。モータMa,Mb,Mcは、CPU13の指令の下、FET14a,14bによってPWM制御される。モータMa,Mb,McとFET14a,14bとの間には、電源回路16a,16b及びプリドライブ回路17a,17bが設けられている。FET14a,14bの出力電圧はFET電圧監視回路18a,18bにてモニタされている。
【0017】
リレー15a,15b,15cはモータ正逆転用に使用される。各リレー15a等はそれぞれ2個のリレー素子からなり、それらは通常はオープン状態となっている。CPU13は、リレードライブ回路20a,20b,20cによって、リレー素子の何れか一方を作動させ、それをFET側に接続させることにより、モータMa等の正逆転を行う。
【0018】
モータMa,Mb,Mcは、それぞれベッドの高さH、背部2、膝部3の駆動に使用され、各要素のアクチュエータ(ACT)を駆動する。ここでは、モータMa,Mbは同じFET14aにてPWM制御されているが、それぞれ個別にFETを設けても良い。各モータMa等にはそれぞれ、回転検出用のホールIC21a,21b,21cが設けられている。ホールIC21a等から出力された信号は、パルス入力回路22a,22b,22cを介してCPU13に入力される。CPU13では、このパルス信号をカウントすることにより、各モータMa等の回転角度と回転速度を検出する。
【0019】
モータMa等の回転角度は、水平位置や最低位置にて出力される絶対位置信号とパルスカウントにより算出される。そして、各アクチュエータに対する減速比やリンク比等に基づき各要素の現在位置が検出される。なお、絶対位置信号に代えて、各要素の所定位置にスイッチやセンサを設け、その信号を基準としても良い。
【0020】
一方、モータMa等の回転速度は、パルス信号の周期に基づいて算出される。そして、求めたモータ回転速度に基づきモータMa等は定速制御される。図4はモータMa等の定速制御のフローチャートである。図4に示すように、そこではまず、パルス周期によって算出した現在速度と定速目標速度とが比較される(ステップS1)。現在速度が定速目標速度よりも低い場合にはステップS2に進み、定速目標速度から現在速度を減じ、速度偏差を算出する。次に、ステップS3に進み、速度偏差からモータMa等に対するPWM制御上の補正DUTY値を求める。そして、前回の出力DUTYにステップS3にて求めた補正DUTYを加え、新たな出力DUTYとする(ステップS4)。
【0021】
これに対し、現在速度が定速目標速度よりも高い場合にはステップS5に進み、現在速度から定速目標速度を減じ、速度偏差を算出する。次に、ステップS6に進み、ステップS3と同様に、速度偏差からモータMa等に対するPWM制御上の補正DUTY値を求める。そして、前回の出力DUTYからステップS6にて求めた補正DUTYを減じ、新たな出力DUTYとする(ステップS7)。
【0022】
CPU13にはEEPROM(不揮発性記憶手段)23が接続されている。EEPROM23は電源がOFF状態となっても記憶内容を保持する不揮発性メモリであり、CPU13によって各要素の現在の位置情報が書き込まれる。位置情報としては、各モータMa等のパルスカウント数に基づいて算出された角度や高さなどが記憶されるが、パルスカウント数自体を記憶するようにしても良い。
【0023】
CPU13にはさらにリセット回路24、電源監視回路25及び手元スイッチ26が接続されている。手元スイッチ26では、ベッドの高さH、背部2、膝部3の各要素の動作を制御できる他、就寝時の状態、食事時の状態、読書時の状態など、各要素をユーザーの好みの状態にセットできるメモリ機能も備えている。このメモリ機能は、各要素の角度や位置が正確に把握できていなければ実行できず、この点でも停電時における位置情報の書き込みは重要な役割を有している。
【0024】
図5は、CPU13における制御ブロック図である。図5に示すように、CPU13は、電源電圧検出手段31、電源遮断検出手段32、記憶制御手段33、負荷検出手段34及び閾値変更手段35を備えた構成となっている。電源電圧検出手段31は、スイッチング電源12から供給される電圧を検出する。電源遮断検出手段32は、電源電圧と所定の停電検出レベル(閾値)Vsとを比較し、電源遮断の有無を検出する。記憶制御手段33は、電源遮断を検出した場合、各要素の電源遮断時における動作状態をEEPROM23に記憶させる。負荷検出手段34は、モータMa,Mb,Mcに対するPWM出力DUTYに基づいてモータの負荷を検出する。閾値変更手段35は、モータMa等の負荷に応じて停電検出レベルVsを変更する。
【0025】
このようなモータ制御装置11では、次のようにして停電時の位置情報書き込み制御が行われる。前述のように、電源電圧の低下速度は現在の負荷状態によって大きく異なり、停電検出レベルを一定とすると、軽負荷時に合わせて大容量のコンデンサが必要となる。一方、モータMa等はPWM制御されており、そのdutyを見れば現在の負荷状況を把握することができる。そこで、本発明のモータ制御方法では、モータのdutyに応じて停電検出レベルを変更し、軽負荷時でもいち早く停電を検知し、バックアップコンデンサの廃止若しくは小容量化を図っている。
【0026】
CPU13は、前述のように、パルス入力回路22a〜22cからのパルス信号に基づいて図4のような定速制御を行っており、負荷検出手段34は、その出力DUTY変化によりモータ負荷を常時検出している。出力DUTYとモータ負荷との間には相関関係があり、負荷が大きくなると出力DUTYは増大し、逆に、負荷が小さくなると出力DUTYが減少する。CPU13の閾値変更手段35は、出力DUTYと停電検出レベルVsとの関係を示すマップを有しており、出力DUTYに基づき停電検出レベルVsの調整を行う。つまり、CPU13内部の現在出力DUTYに基づき、所定値以上の高出力DUTYの場合には高負荷と判断し、停電検出レベルVsを15Vに設定する。
【0027】
電源遮断検出手段32は、電源電圧が15V以下となったときは電源遮断発生と判断し、モータMa,Mb,Mcを停止し、記憶制御手段33に現在の位置情報をEEPROM23に書き込ませる。この場合、図2に示すように、「停電発生」を検出した時点ではCPU13は生きており、さらに、CPU停止までには時間Tが残されている。時間Tとしては約100ms程度残されており、十分に現在の位置情報をEEPROM23に書き込むことができる。
【0028】
一方、出力DUTYが所定値未満の場合には軽負荷と判断し、閾値変更手段35は停電検出レベルVsを25Vに設定する。電源遮断検出手段32は、電源電圧が25V以下となったときは電源遮断発生と判断し、モータMa,Mb,Mcを停止し、記憶制御手段33に現在の位置情報をEEPROM23に書き込ませる。図2に示すように、停電検出レベルVsを25Vとすると、軽負荷時においてもQ点にて「停電発生」を検出できる。Q点で「停電発生」を検出した場合、CPU停止までには時間Tが残されている。時間Tとしては40〜60msを残すことが可能であり、CPU13が位置情報をEEPROM23に書き込むには正味10ms程度で済むことから、この場合も十分に現在の位置情報をEEPROM23に書き込むことができる。
【0029】
停電検出レベルVsは、マップに基づき負荷状態に応じて15Vから25Vまで適宜変更され、最も軽負荷(ベッドに人も物も乗っていない状態)のとき25Vに設定される。これにより、最軽負荷時に合わせて大容量のコンデンサを使用する必要がなくなり、コンデンサを廃止若しくは小容量化することができる。従って、コンデンサに要するコストを大幅に削減することができ、装置のコストダウンを図ることが可能となる。
【0030】
このように停電などによって電源が遮断された後、再び電源が投入されると、CPU13は、EEPROM23から従前の位置情報を読み出し、そのデータに基づいてモータMa等を制御する。この際、EEPROM23には電源遮断時の情報が記憶されており、再始動時にモータMa等を絶対位置まで作動させなくとも現在の各要素の状態が認識できる。従って、リセット動作を行うことなく、各要素の駆動制御を混乱なくスムーズに再開することができる。
【0031】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施の形態において軽負荷時・高負荷時に設定される停電検出レベルVsは一例であり、前記の数値には限定されない。なお、停電検出レベルVsは、マップによる多段階設定のみならず、単に15Vと25Vなどの2段階設定や、計算式による連続的な設定も可能である。また、前述の実施の形態では、モータ負荷をパルス信号入力によって算出された出力DUTYによって検出する構成を示したが、プリドライブ回路17a,17bへの指令からモータ負荷を検出することも可能である。
【0032】
さらに、前述の実施の形態では、停電等の突然の電源遮断時における位置情報の書き込み制御に本発明の制御方法を適用した例を示したが、これをスイッチOFFによる通常の電源遮断時にも適用することも可能である。また、本発明の制御方法は電源遮断時のみならず、スイッチング電源の故障や断線により電源供給が遮断された装置故障時にも対応可能である。
【0033】
加えて、本発明のモータ制御方法は電動ベッド用モータ以外にも適用可能であり、不揮発性メモリに従前のデータを書き込み、そのデータを事後の制御に活用する制御形態を有する機器に広く適用できる。例えば、パン製造器や食器洗い乾燥機などの家電製品、ワイパやパワーウインドなどの自動車電装品などにも使用できる。
【0034】
【発明の効果】
本発明のモータ制御方法によれば、電源電圧が所定の閾値以下となった場合に電源遮断と判定して電源遮断時におけるモータの動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるモータ制御方法において、モータの負荷状態に応じて電源遮断の有無を判定する閾値を変更するようにしたので、不揮発性記憶手段へのデータ記憶時間確保のため大容量のコンデンサを使用する必要がなくなり、コンデンサを廃止若しくは小容量化することができる。従って、コンデンサに要するコストを大幅に削減することができ、駆動制御系のコストダウンを図ることが可能となる。
【0035】
本発明の電動機器の制御システムによれば、モータによって作動する部位を有する電動機器の制御システムにおいて、電源を遮断しても記憶内容が失われない不揮発性記憶手段と、電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、モータ印加電圧と所定の閾値とを比較して電源遮断の有無を検出する電源遮断検出手段と、電源遮断を検出した場合、機器の電源遮断時における動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、モータの負荷に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段とを設け、モータの負荷状態に応じて閾値変更手段により電源遮断の有無を判定する閾値を変更するようにしたので、電源遮断時における機器の動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるに際し、記憶時間確保のため大容量のコンデンサを使用する必要がなく、コンデンサを廃止若しくは小容量化することができる。従って、コンデンサに要するコストを大幅に削減することができ、電動機器のコストダウンを図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電動ベッドの構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態である制御方法におけるモータ電源電圧とCPU電源電圧の関係を示す説明図である。
【図3】本発明による制御システムにおける回路構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の制御システムにおけるモータの定速制御方式を示すフローチャートである。
【図5】本発明による制御システムにおけるCPUの制御ブロック図である。
【符号の説明】
1 電動ベッド
2 背部
3 膝部
11 モータ制御装置
12 スイッチング電源
13 CPU
14a,14b FET
15a〜15c リレー
16a,16b FET駆動用電源回路
17a,17b プリドライブ回路
18a,18b FET電圧監視回路
20a〜20c リレードライブ回路
21a〜21c ホールIC
22a〜22c パルス入力回路
23 EEPROM
24 リセット回路
25 電源監視回路
26 手元スイッチ
31 電源電圧検出手段
32 電源遮断検出手段
33 記憶制御手段
34 負荷検出手段
35 閾値変更手段
H ベッド高さ
Ma,Mb,Mc モータ
Vs 停電検出レベル

Claims (5)

  1. 電源電圧を検出し、前記電圧が所定の閾値以下となった場合、電源遮断と判定しモータの電源遮断時の動作状態を不揮発性記憶手段に記憶させるモータ制御方法であって、
    前記モータの負荷に応じて前記閾値を変更することを特徴とするモータ制御方法。
  2. 請求項1記載のモータ制御方法において、前記モータの次回始動時に、前記不揮発性記憶手段に記憶させたデータに基づいて前記モータの駆動制御を行うことを特徴とするモータ制御方法。
  3. 請求項1または2記載のモータ制御方法において、前記モータの負荷が小さい場合には、前記モータの負荷が大きい場合よりも高い電圧の閾値を設定することを特徴とするモータ制御方法。
  4. モータによって作動する部位を有する電動機器の制御システムであって、
    電源を遮断しても記憶内容が失われない不揮発性記憶手段と、
    電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、
    前記モータ印加電圧と所定の閾値とを比較して電源遮断の有無を検出する電源遮断検出手段と、
    電源遮断を検出した場合、前記機器の電源遮断時における動作状態を前記不揮発性記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
    前記モータの負荷に応じて前記閾値を変更する閾値変更手段とを有することを特徴とする電動機器の制御システム。
  5. 請求項4記載の電動機器の制御システムにおいて、前記電動機器が電動ベッドであることを特徴とする電動機器の制御システム。
JP2003014355A 2003-01-23 2003-01-23 モータ制御方法及び電動機器制御システム Pending JP2004229410A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003014355A JP2004229410A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 モータ制御方法及び電動機器制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003014355A JP2004229410A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 モータ制御方法及び電動機器制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004229410A true JP2004229410A (ja) 2004-08-12

Family

ID=32902433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003014355A Pending JP2004229410A (ja) 2003-01-23 2003-01-23 モータ制御方法及び電動機器制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004229410A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528216A (ja) * 2005-02-04 2008-07-31 バーセルト、ハンス−ピーター バランス回路を備えた介護用ベッド
DE102008009963A1 (de) 2007-03-06 2008-11-13 Denso Corp., Kariya-shi Motortreiber und Ventil-Zeitsteuer-Controller
JP2014188317A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Mitsuba Corp ベッド用リニアアクチュエータの駆動制御装置及び制御方法
DE102017105874A1 (de) 2016-03-25 2017-09-28 Fanuc Corporation Motorsteuereinheit mit einer Funktion zur Bestimmung einer Stromausfalldetektionsbedingung

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008528216A (ja) * 2005-02-04 2008-07-31 バーセルト、ハンス−ピーター バランス回路を備えた介護用ベッド
JP4851471B2 (ja) * 2005-02-04 2012-01-11 バーセルト、ハンス−ピーター 介護用ベッド
DE102008009963A1 (de) 2007-03-06 2008-11-13 Denso Corp., Kariya-shi Motortreiber und Ventil-Zeitsteuer-Controller
DE102008009963B4 (de) 2007-03-06 2023-06-01 Denso Corporation Motortreiber und Ventil-Zeitsteuer-Controller
JP2014188317A (ja) * 2013-03-28 2014-10-06 Mitsuba Corp ベッド用リニアアクチュエータの駆動制御装置及び制御方法
DE102017105874A1 (de) 2016-03-25 2017-09-28 Fanuc Corporation Motorsteuereinheit mit einer Funktion zur Bestimmung einer Stromausfalldetektionsbedingung
US10298167B2 (en) 2016-03-25 2019-05-21 Fanuc Corporation Motor controller having function of determining power failure detection condition

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100410903C (zh) 车载电子控制装置
US8123490B2 (en) Apparatus and method for controlling electric compressor
JP2008199852A (ja) ブラシレスモータの駆動装置
US20080074075A1 (en) Methods and system for motor drive information capture
CN106253761A (zh) 具有灵活保护模式的电机控制器
JP2007151380A (ja) モータ制御装置
JP2018082581A (ja) モータ駆動制御装置及びモータ駆動制御方法
US20090132114A1 (en) Control Device and Adjusting Mechanism of a Motor Vehicle
JP2004229410A (ja) モータ制御方法及び電動機器制御システム
US10944350B2 (en) Motor drive device
WO1999043882A1 (fr) Controleur de machine a coudre
JP6056631B2 (ja) モータ制御装置及びブロアモータの保護処理管理方法
JP2009055760A (ja) 負荷駆動制御回路
US11233505B2 (en) Drive circuit for switch
JP2005044074A (ja) セーフティコントローラー、セーフティコントローラーに含まれる安全出力回路の診断をコンピュータに実行させるためのプログラムおよびそのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
US20190368767A1 (en) Air conditioner
JP2006280071A (ja) モータの制御方法および制御装置
JP6890730B2 (ja) 電源検出回路制御方法及び回路システム
US20190173401A1 (en) Electrically commutated motor driving device and control method thereof
JP2014176523A (ja) 洗濯機等の電源制御装置
JP5011778B2 (ja) モータ駆動システムおよびその制御方法
JP2019062686A (ja) モータ駆動回路
JPH06261464A (ja) 車両用発電機制御装置
JP2008099358A (ja) ステッピングモータ駆動装置
JPH03143284A (ja) 開閉体駆動電動機用制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060919

A072 Dismissal of procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A072

Effective date: 20070313