JP2023059509A - 情報処理装置 - Google Patents

Abstract

【課題】複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、設定情報の変更を複数のプリンタドライバ間で共有する情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置であるパーソナルコンピュータにおいて、記憶部のレジストリ領域に記憶された、複数の外部の画像形成装置にそれぞれ対応する複数のプリンタドライバの印刷設定が参照可能なレジストリに、複数の画像形成装置の認証印刷用の認証情報を含むマスターデータを登録し、画像形成装置に対する印刷指令の入力を受け付けた場合、マスターデータを参照して、画像形成装置の認証印刷用の認証情報が設定されている場合は、プリンタドライバの印刷設定に認証情報を反映させ、印刷指令に基づく印刷データを前記プリンタドライバに生成させて通信部に送信させる。【選択図】図６

Description

この発明は、情報処理装置に関し、より詳細には、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバがインストールされた情報処理装置に関する。

一般に、ＰＣ（パーソナルコンピュータ）等の端末装置と接続されたプリンタや複合機等の画像形成装置を端末装置から制御するためには、画像形成装置を制御するためのソフトウェアであるプリンタドライバを端末装置にインストールする必要がある。

それゆえ、端末装置に複数の画像形成装置を接続する場合、接続する画像形成装置の数だけプリンタドライバを端末装置にインストールする必要がある。

このようなプリンタドライバについて、ユーザーが印刷ごとに逐一印刷条件を設定する手間を減らすため、自分好みの印刷条件を設定しておき、印刷時に当該設定を設定ダイアログに反映させる技術が知られている。

しかしながら、上記のように複数のプリンタドライバを１つの端末装置にインストールした場合、プリンタドライバごとに印刷条件を設定する必要があるため、ユーザーの利便性が高いものとはいえなかった。

このような問題を解決すべく、従来、画像形成装置を制御するプリンタドライバがインストールされている端末装置に、異なるプリンタドライバがインストールされる際、前記すでにインストールされているプリンタドライバの設定内容を、新たにインストールされるプリンタドライバの設定に反映させる発明が開示されている（例えば、特許文献１を参照）。

特開２００６－９３７７１公報

しかしながら、従来の発明は、新たにプリンタドライバをインストールする際にのみ設定を反映するため、長期間使用する中で変更する可能性のある設定情報（例えば、認証設定のパスワード等の認証情報）を複数のプリンタドライバ間で共有したくともできないという問題がある。

この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、当該設定情報の変更が複数のプリンタドライバ間で共有される情報処理装置を提供する。

（１）この発明による情報処理装置は、複数の外部の画像形成装置にそれぞれ対応する複数のプリンタドライバの印刷設定が参照可能なレジストリ領域を有する記憶部と、ユーザーからの各種指令の入力を受け付ける操作部と、前記プリンタドライバの印刷設定に基づき、前記プリンタドライバに対応する前記画像形成装置に印刷データを送信する通信部と、前記記憶部、前記操作部および前記通信部を制御する制御部とを備え、前記レジストリ領域には、前記複数の画像形成装置の認証印刷用の認証情報を含むマスターデータを登録でき、前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置に対する印刷指令の入力を受け付けた場合、前記マスターデータを参照して、前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報が設定されている場合は、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させ、前記印刷指令に基づく印刷データを前記プリンタドライバに生成させて前記通信部に送信させることを特徴とする。

この発明によれば、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、当該設定情報が複数のプリンタドライバ間で共有される情報処理装置を実現できる。

この発明のＰＣおよびデジタル複合機を含む画像形成システム１００の概略構成を示す説明図である。 図１に示すデジタル複合機の概略構成を示すブロック図である。 図１に示すＰＣの概略構成を示すブロック図である。 図１に示すデジタル複合機の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定データの一例である。図４（Ａ）は、所属カテゴリーGroupAの設定データの一例を示し、図４（Ｂ）所属カテゴリーGroupBの設定データの一例を示し、図４（Ｃ）所属カテゴリーGroupCの設定データの一例を示す。 図１に示すデジタル複合機の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定画面の一例である。図５（Ａ）は、所属カテゴリーGroupAの設定の一例を示し、図５（Ｂ）所属カテゴリーGroupBの設定の一例を示し、図５（Ｃ）所属カテゴリーGroupCの設定の一例を示す。 図１に示すデジタル複合機の印刷時に印刷設定画面を開いた場合に認証情報を反映させる手順の概要を示すフローチャートである。 図１に示すデジタル複合機の印刷設定画面の認証情報が有効な場合の表示の一例である。 図１に示すデジタル複合機の印刷設定画面の認証情報が有効な場合の表示の一例である。 図１に示すデジタル複合機の認証情報保存に関するメッセージボックスの一例である。 この発明の実施形態２のデジタル複合機の印刷時に印刷設定画面を開かなかった場合に認証情報を反映させる手順の概要を示すフローチャートである。

この発明において、「画像形成装置」は、トナーによる像形成に電子写真方式を用いるプリンタなどの複写（コピー機能）機能を有する複写機や複合機、または複写以外の機能をも含むＭＦＰ（Multifunctionａl Peripheral：多機能周辺装置）など、画像を形成して出力する装置である。
「前記複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバ」は、複数の画像形成装置への印刷指令を制御するため、情報処理装置に予めインストールされた複数のソフトウェアである。
「印刷データ」は、印刷のため画像形成装置に送信すべき画像データおよびその印刷設定データである。
「情報処理装置」は、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）に限られず、スマートフォン・タブレット端末等の携帯情報端末、電子黒板、インフォメーションディスプレイなどであってもよい。

次に、この発明の好ましい態様について説明する。

（２）この発明による情報処理装置において、前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報設定部をさらに備え、前記認証情報設定部は、前記複数の画像形成装置を任意の所属グループに分類し、前記所属グループごとに前記認証情報を登録し、前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置に対する印刷指令の入力を受け付けた場合、前記マスターデータを参照して、前記画像形成装置の所属グループを判別し、判別した所属グループに対応する認証印刷用の認証情報が設定されている場合は、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させ、前記印刷指令に基づく印刷データを生成させて前記通信部に送信させるものであってもよい。

「前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報設定部」は、複数のプリンタドライバの印刷設定の認証情報を一括で管理するためにインストールされた設定ツールである。

このようにすれば、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、当該設定情報が所定の所属グループごとに複数のプリンタドライバ間で共有される情報処理装置を実現できる。

（３）この発明による情報処理装置において、前記複数の画像形成装置の印刷設定画面をユーザーに表示する表示部をさらに備え、前記表示部は、前記印刷設定画面において、前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新を受け付け可能に表示し、前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新指令の入力を受け付けた場合、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させるものであってもよい。

このようにすれば、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、常に最新の設定情報が複数のプリンタドライバ間で共有される情報処理装置を実現できる。

（４）この発明による情報処理装置において、前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新指令の入力を受け付けた場合、前記表示部に予め定められた確認メッセージを表示させるものであってもよい。

このようにすれば、複数の画像形成装置に対応する複数のプリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合、確認メッセージが表示されるため、ユーザーの利便性が高い情報処理装置を実現できる。

以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。

〔実施形態１〕
＜画像形成システム１００の概略構成＞
図１に基づき、この発明の情報処理装置の一例としてのＰＣ２を含む画像形成システム１００の構成について説明する。

なお、情報処理装置は、パーソナルコンピュータに限られず、プリンタドライバをインストールして、デジタル複合機１に対して印刷指示を行えるものであれば、どんな機器でもよく、例えば、スマートフォン・タブレット端末等の携帯情報端末や電子黒板、インフォメーションディスプレイなどであってもよい。

図１は、この発明のＰＣ２およびデジタル複合機１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄおよび１Ｅを含む画像形成システム１００の概略構成を示す説明図である。

なお、以下の説明において、デジタル複合機１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄおよび１Ｅをデジタル複合機１と総称する。
また、図１の構成はあくまで例示であり、画像形成システム１００は、任意の数のデジタル複合機１を含むものであってもよい。

図１に示されるように、画像形成システム１００は、デジタル複合機１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ、ＰＣ２およびネットワーク３から構成される。

デジタル複合機１は、画像データをデジタル処理し、コピー機能やプリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能を有する複合機やＭＦＰ（Multifunction Peripheral：多機能周辺装置）などの装置である。

ＰＣ２は、ネットワーク３を通じて、デジタル複合機１に画像データを送信し、印刷等のジョブを実行させる。

＜デジタル複合機１の概略構成＞
次に、図２に基づき、デジタル複合機１の概略構成を説明する。
図２は、図１に示すデジタル複合機１の概略構成を示すブロック図である。

図２に示されるように、この発明のデジタル複合機１は、制御部１０、画像データ取得部１１、画像形成部１２、記憶部１３、画像処理部１４、通信部１５、タイマ１６および操作パネル１７を備える。

以下、デジタル複合機１の各構成要素を説明する。

制御部１０は、デジタル複合機１を統合的に制御するものであって、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、各種のインターフェース回路等からなる。

制御部１０は、デジタル複合機１全体の動作をコントロールするために、各センサの検知、モーター、クラッチ、操作パネル１７等、あらゆる負荷の監視・制御を行う。

画像データ取得部１１は、ＰＣ２などの外部の情報処理装置またはファクシミリ装置（図示せず）等で生成された画像データを取得する部分である。

画像形成部１２は、画像データ取得部１１によって取得され、画像処理部１４によって処理された画像データを用紙上に印刷出力する部分であり、ＬＳＵ１２１を備える。

ＬＳＵ１２１は、デジタル信号からなる画像データの情報に対応するレーザー光を帯電状態にある感光体ドラム（図示せず）の表面に照射して、静電潜像を形成する装置である。

記憶部１３は、デジタル複合機１の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、ＲＡＭやＲＯＭ等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、ＳＳＤ等の記憶媒体が用いられる。

記憶部１３は、印刷等のジョブに関する情報や画像データなどジョブの実行に必要なデータを記憶する。
また、記憶部１３は、ユーザー認証用に記憶されたユーザーのログイン名やパスワードなどの情報を記憶する。

なお、データを保持する領域がハードディスクドライブで、プログラムを保持する領域がフラッシュ記憶部で構成するといったように、プログラムとデータが異なる装置に保持されてもよい。

画像処理部１４は、通信部１５を通じてＰＣ２等から取得された印刷等のジョブの指令の解析結果に基づき、画像データ取得部１１から入力された画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。

通信部１５は、ネットワーク３を介して、外部のＰＣ２と通信をおこない、印刷等のジョブの指令や原稿画像データ等を取得する部分である。

また、通信部１５は、ＰＣ２や他の画像形成装置、携帯情報端末、情報処理装置、ファクシミリ装置等との通信をおこない、メール・ＦＡＸ等の種々の情報をこれら外部の装置と送受信する部分である。

タイマ１７は、時間を計測してカウントする部分であり、例えば、内蔵時計やネットワーク３を通じて時刻を取得する。

操作パネル１７は、液晶パネル等から構成された表示パネルと、表示パネルに重ねて配置され、指がタッチされた位置を検出する静電容量方式等のタッチパネルとから構成され、表示部１７１および操作部１７２を備える。

表示部１７１は、各種情報の表示を行う部分である。
表示部１７１は、例えば、ＣＲＴディスプレイ、液晶ディスプレイ、ＥＬディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。

制御部１０は、表示部１７１を通じて、デジタル複合機１の動作および状態の表示を行う。

操作部１７２は、デジタル複合機１を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。

＜ＰＣ２の概略構成＞
次に、図３に基づき、ＰＣ２の概略構成を説明する。
図３は、図１に示すＰＣ２の概略構成を示すブロック図である。

図３に示すように、ＰＣ２は、制御部２０、記憶部２１、画像処理部２２、通信部２３、表示部２４および操作部２５を備える。

制御部２０は、ＰＣ２を統合的に制御するものであって、ＣＰＵ、ＲＡＭ、ＲＯＭ、各種のインターフェース回路等からなる。

記憶部２１は、ＰＣ２の各種機能を実現するために必要な情報や、制御プログラムなどを記憶する素子や記憶媒体である。例えば、ＲＡＭやＲＯＭ等の半導体素子、ハードディスク、フラッシュ記憶部、ＳＳＤ等の記憶媒体が用いられる。

記憶部２１は、複数のデジタル複合機１に対応する複数のプリンタドライバが参照可能なレジストリ領域２１０を含む。

レジストリ領域２１０には、認証印刷用として、ユーザーのログイン名やパスワードなどの認証情報を含むマスターデータが登録される。

画像処理部２２は、画像データを適正な電気信号に変換して拡大・縮小等の出力に適するように処理を行う部分である。

通信部２３は、ネットワーク３を介して、外部のデジタル複合機１と通信をおこない、印刷等のジョブの指令や原稿画像データ等を送信する部分である。

表示部２４は、各種情報の表示を行う部分である。
表示部２４は、例えば、ＣＲＴディスプレイ、液晶ディスプレイ、ＥＬディスプレイなどで構成され、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトウェアが処理状態など電子的なデータを表示するためのモニタやラインディスプレイなどの表示装置である。

制御部２０は、表示部２４を通じて、ＰＣ２の動作および状態の表示を行う。

操作部２５は、ＰＣ２を操作するためのインターフェースであり、ユーザーからの指令を受け付ける部分である。
操作部２５は、複数のキーの配列からなる。また、デジタル複合機１と同様にタッチパネルを有するものであってもよい。

＜デジタル複合機１の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定の一例＞
次に、図４および図５に基づき、この発明のデジタル複合機１の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定の一例について説明する。

図４は、図１に示すデジタル複合機１の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定データの一例である。図４（Ａ）は、所属カテゴリーGroupAの設定データの一例を示し、図４（Ｂ）所属カテゴリーGroupBの設定データの一例を示し、図４（Ｃ）所属カテゴリーGroupCの設定データの一例を示す。

図４（Ａ）の例において、「GroupA」が選択されており、２台のデジタル複合機１Ａ（SHARP MX-AAAA PCL6）およびデジタル複合機１Ｂ（SHARP MX-BBBB PCL6）が設定されている。
そして、GroupAの認証情報は、IDの種類が「REG_BINARY」でデータが「00 01 02 00 …」であり、パスワードの種類が「REG_BINARY」で、データが「00 04 04 05 …」と設定されている。

また、図４（Ｂ）の例において、「GroupB」が選択されており、２台のデジタル複合機１Ｃ（SHARP MX-CCCC PCL6）およびデジタル複合機１Ｄ（SHARP MX-DDDD PCL6）が設定されている。
また、GroupBの認証情報は、IDの種類が「REG_BINARY」でデータが「00 01 02 00 …」であり、パスワードの種類が「REG_BINARY」で、データが「00 05 06 07 …」と設定されている。

また、図４（Ｃ）の例において、「GroupC」が選択されており、１台のデジタル複合機１Ｅ（SHARP MX-EEEE PCL6）が設定されている。
また、GroupCの認証情報は、UserNumberの種類が「REG_BINARY」で、データが「00 01 02 03 …」と設定されている。

図５は、図１に示すデジタル複合機１の印刷設定のマスター認証情報登録ツールの設定画面の一例である。図５（Ａ）は、所属カテゴリーGroupAの設定の一例を示し、図５（Ｂ）所属カテゴリーGroupBの設定の一例を示し、図５（Ｃ）所属カテゴリーGroupCの設定の一例を示す。

図５（Ａ）の例において、「GroupA」のタブが選択されており、プリンタとして２台のデジタル複合機１Ａ（SHARP MX-AAAA PCL6）およびデジタル複合機１Ｂ（SHARP MX-BBBB PCL6）が選択されている。
そして、GroupAの認証情報は、IDが「UserA」で、パスワードが伏せ字で入力設定されている。

また、図５（Ｂ）の例において、「GroupB」のタブが選択されており、２台のデジタル複合機１Ｃ（SHARP MX-CCCC PCL6）およびデジタル複合機１Ｄ（SHARP MX-DDDD PCL6）が選択されている。
また、GroupBの認証情報は、IDの種類が「REG_BINARY」でデータが「00 01 02 00 …」であり、パスワードの種類が「UserB」で、パスワードが伏せ字で入力設定されている。

また、図５（Ｃ）の例において、「GroupC」のタブが選択されており、１台のデジタル複合機１Ｅ（SHARP MX-EEEE PCL6）が選択されている。
また、GroupCの認証情報は、UserNumberが伏せ字で入力設定されている。

＜デジタル複合機１の印刷時に印刷設定画面から認証情報を反映させる処理の手順＞
次に、図６に基づき、この発明のデジタル複合機１の印刷時に印刷設定画面を開いた場合に認証情報を反映させる処理の手順について説明する。
図６は、図１に示すデジタル複合機１の印刷時に印刷設定画面を開いた場合に認証情報を反映させる手順の概要を示すフローチャートである。

図６において、ユーザーが印刷設定画面を開いて印刷を実行する場合を想定する。

図６のステップＳ１において、ユーザーがデジタル複合機１の印刷設定画面を開いたとき（ステップＳ１）、ステップＳ２において、制御部１０は、認証設定が有効か否かを判定する（ステップＳ２）。

図７および図８は、図１に示すデジタル複合機１の印刷設定画面の認証情報が有効な場合の表示の一例である。

認証情報が有効な場合、図７に示すように、印刷設定画面に「Login Name」および「パスワード」の入力フォームが表示される。
あるいは、図８に示すように、印刷設定画面に「Login Number」の入力フォームが表示される。
認証情報が有効でない場合は、このような入力フォームは表示されないが、その場合、認証設定の変更を受け付けるボタンなどを表示させるようにしてもよい。

図６のステップＳ２において、認証設定が有効でない場合（ステップＳ２の判定がＮｏの場合）、ステップＳ３において、制御部１０は、認証設定の変更があったか否かを判定する（ステップＳ３）。

認証設定の変更があった場合（ステップＳ３の判定がＹｅｓの場合）、ステップＳ４において、制御部１０は、認証情報の設定を反映させる（ステップＳ４）。

続くステップＳ８において、ユーザーが印刷設定画面を閉じた場合（ステップＳ８）、制御部１０は、ステップＳ９の判定を行う。

一方、認証設定の変更がなかった場合（ステップＳ３の判定がＮｏの場合）、ステップＳ１３において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する（ステップＳ１３）。

また、ステップＳ２において、認証設定が有効な場合（ステップＳ２の判定がＹｅｓの場合）、ステップＳ５において、制御部１０は、認証設定の所属カテゴリーを特定する（ステップＳ５）。

例えば、印刷設定で指定されたデジタル複合機１がデジタル複合機１Ａ（SHARP MX-AAAA PCL6）の場合、図４（Ａ）の設定データに示すように、所属カテゴリーGroupAに属する。

次に、ステップＳ６において、制御部１０は、レジストリから認証情報を取得し（ステップＳ６）、続くステップＳ７において、印刷設定に当該認証情報を反映させる（ステップＳ７）。

次に、ステップＳ８において、ユーザーが印刷設定画面を閉じた後（ステップＳ８）、続くステップＳ９において、制御部１０は、認証情報の変更があったか否かを判定する（ステップＳ９）。

認証情報の変更がなかった場合（ステップＳ９の判定がＮｏの場合）、ステップＳ１３において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する。

一方、認証情報の変更があった場合（ステップＳ９の判定がＹｅｓの場合）、ステップＳ１０において、制御部１０は、認証情報保存に関するメッセージボックスを表示部１７１に表示させる（ステップＳ１０）。

図９は、図１に示すデジタル複合機１の認証情報保存に関するメッセージボックスの一例である。

図９の例において、「認証設定が変更されました。マスターに保存しますか？」というメッセージの後、所属カテゴリー「GroupA」が表示されている。

なお、新規登録の場合、所属カテゴリーの入力フォームは空欄で表示され、ユーザーは任意の名称を入力する必要がある。
一方、更新の場合は、新規登録時に入力された所属カテゴリーが表示される。

ユーザーは、認証設定の変更をマスターに保存する場合は、「はい」を選択し、保存しない場合は、「いいえ」を選択する。

次に、図６のステップＳ１１において、制御部１０は、保存が選択されたか否かを判定する（ステップＳ１１）。

保存が選択されなかった場合（ステップＳ１１の判定がＮｏの場合）、ステップＳ１３において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する。

一方、保存が選択された場合（ステップＳ１１の判定がＹｅｓの場合）、ステップＳ１２において、制御部１０は、レジストリに認証情報を保存する（ステップＳ１２）。

その後、ステップＳ１３において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する。

このようにして、プリンタドライバをインストールした後で設定情報を変更する場合であっても、当該設定情報の変更が複数のプリンタドライバ間で共有されるデジタル複合機１を実現できる。

〔実施形態２〕
次に、図１０に基づき、この発明の実施形態２のデジタル複合機１の印刷時に印刷設定画面を開かない場合に認証情報を反映させる処理の手順について説明する。
図１０は、この発明の実施形態２のデジタル複合機１の印刷時に印刷設定画面を開かなかった場合に認証情報を反映させる手順の概要を示すフローチャートである。

図１０において、ユーザーが印刷設定画面を開かずに印刷を実行する場合を想定する。

図１０のステップＳ２１において、制御部１０は、認証設定が有効か否かを判定する（ステップＳ２１）。

認証設定が有効でない場合（ステップＳ２１の判定がＮｏの場合）、ステップＳ２５において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する（ステップＳ２５）。

一方、認証設定が有効な場合（ステップＳ２１の判定がＹｅｓの場合）、ステップＳ２２において、制御部１０は、認証設定の所属カテゴリーを特定する（ステップＳ２２）。

次に、ステップＳ２３において、制御部１０は、レジストリから認証情報を取得し（ステップＳ２３）、続くステップＳ２４において、印刷設定に当該認証情報を反映させる（ステップＳ２４）。

次に、ステップＳ２５において、制御部１０は、ユーザーの印刷指示に応じて印刷を実行する。

このようにして、プリンタドライバをインストールした後で設定情報が有効な場合、印刷時に印刷設定画面を開くことなく、当該設定情報が複数のプリンタドライバ間で共有されるデジタル複合機１を実現できる。

この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。

１，１Ａ，１Ｂ，１Ｃ，１Ｄ，１Ｅ：デジタル複合機、 ２：ＰＣ、 ３：ネットワーク、 １０，２０：制御部、 １１：画像データ取得部、 １２：画像形成部、 １３，２１：記憶部、 １４，２２：画像処理部、 １５，２３：通信部、 １６：タイマ、 １７：操作パネル、 ２４，１７１：表示部、 ２５，１７２：操作部、 １００：画像形成システム

Claims (4)

1. 複数の外部の画像形成装置にそれぞれ対応する複数のプリンタドライバの印刷設定が参照可能なレジストリ領域を有する記憶部と、
   ユーザーからの各種指令の入力を受け付ける操作部と、
   前記プリンタドライバの印刷設定に基づき、前記プリンタドライバに対応する前記画像形成装置に印刷データを送信する通信部と、
   前記記憶部、前記操作部および前記通信部を制御する制御部とを備え、
   前記レジストリ領域には、前記複数の画像形成装置の認証印刷用の認証情報を含むマスターデータを登録でき、
   前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置に対する印刷指令の入力を受け付けた場合、前記マスターデータを参照して、前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報が設定されている場合は、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させ、前記印刷指令に基づく印刷データを前記プリンタドライバに生成させて前記通信部に送信させることを特徴とする情報処理装置。
2. 前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報設定部をさらに備え、
   前記認証情報設定部は、前記複数の画像形成装置を任意の所属グループに分類し、前記所属グループごとに前記認証情報を登録し、
   前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置に対する印刷指令の入力を受け付けた場合、前記マスターデータを参照して、前記画像形成装置の所属グループを判別し、判別した所属グループに対応する認証印刷用の認証情報が設定されている場合は、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させ、前記印刷指令に基づく印刷データを生成させて前記通信部に送信させる請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記複数の画像形成装置の印刷設定画面をユーザーに表示する表示部をさらに備え、
   前記表示部は、前記印刷設定画面において、前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新を受け付け可能に表示し、
   前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新指令の入力を受け付けた場合、前記プリンタドライバの印刷設定に前記認証情報を反映させる請求項１または２に記載の情報処理装置。
4. 前記制御部は、前記操作部が前記画像形成装置の認証印刷用の認証情報の新規登録または更新指令の入力を受け付けた場合、前記表示部に予め定められた確認メッセージを表示させる請求項３に記載の情報処理装置。

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