JP2023059343A - ロータ及びモータ並びにロータの製造方法 - Google Patents

ロータ及びモータ並びにロータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023059343A
JP2023059343A JP2021169283A JP2021169283A JP2023059343A JP 2023059343 A JP2023059343 A JP 2023059343A JP 2021169283 A JP2021169283 A JP 2021169283A JP 2021169283 A JP2021169283 A JP 2021169283A JP 2023059343 A JP2023059343 A JP 2023059343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
locking portion
shaft
rotor core
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021169283A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7455791B2 (ja
Inventor
稔 穴井
Minoru Anai
洋介 恵美
Yosuke Megumi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP2021169283A priority Critical patent/JP7455791B2/ja
Publication of JP2023059343A publication Critical patent/JP2023059343A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7455791B2 publication Critical patent/JP7455791B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

【課題】エンドプレートを大型化させることなく、ロータの重量バランス調整を可能にするロータ及びモータを提供すること。【解決手段】ロータ10は、ロータコア30と、ロータコア30を貫通したシャフト20と、ロータコア30に対してシャフト20の軸線方向一方側においてシャフト20に対して相対移動不能に配されると共に、ロータコア30を直接的又は間接的に係止する第一係止部50Aと、ロータコア30に対してシャフト20の軸線方向他方側においてシャフト20に対して相対移動不能に配されると共に、ロータコア30を直接的又は間接的に係止する第二係止部50Bとを備える。ロータ10は、第一係止部50A及び第二係止部50Bのうち少なくともいずれかが、重量バランス調整用の薄肉部60を備える。モータ1は、上記ロータ10を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ロータ及びモータ並びにロータの製造方法に関する。
従来、各種の装置や車両に、各種のモータが搭載されている。モータは、例えば、ステータの内部にロータが回転可能に支持されたものとされている。従って、モータの回転精度を高めるためには、ロータを、軸心周りに安定に回転させる必要がある。そこで、ロータのアンバランス(重量バランスとも称する)を調整するためのアンバランス調整方法が知られている(例えば、特許文献1)。
上記特許文献1に記載のアンバランス調整方法は、積層鋼板(ロータコアに相当)の軸線方向両側に配されたエンドプレートの油孔を利用して、ロータのアンバランスを調整するものとされている。また、上記アンバランス調整方法は、上記油孔の径方向に設けられた突起部を切断することにより、アンバランスを調整するものとされている。
特開2021-23055号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のアンバランス調整方法は、エンドプレートを用いてアンバランスを調整する関係上、エンドプレートの厚みを厚くして調整代を確保する必要がある。そのため、エンドプレートが大型化する問題やコストが増大する問題がある。
そこで、本発明は、エンドプレートを大型化させることなく、ロータの重量バランス調整を可能にするロータ及びモータ並びにロータの製造方法を提供することを目的とする。
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明のロータは、ロータコアと、前記ロータコアを貫通したシャフトと、前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向一方側において前記シャフトに対して相対移動不能に配されると共に、前記ロータコアを直接的又は間接的に係止する第一係止部と、前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向他方側において前記シャフトに対して相対移動不能に配されると共に、前記ロータコアを直接的又は間接的に係止する第二係止部と、を有し、前記第一係止部、及び前記第二係止部のうち少なくともいずれかが、重量バランス調整用の薄肉部を備えていること、を特徴とするものである。
上述した本発明のロータは、第一係止部及び第二係止部がシャフトに係止されることにより、ロータコアがシャフトに支持されている。また、本発明のロータは、第一係止部及び第二係止部の少なくともいずれかが、重量バランス調整用の薄肉部を備えたものとされている。そのため、本発明のロータは、エンドプレートに代えて、第一係止部及び第二係止部の少なくともいずれかによって重量バランスの調整をすることができる。ここで、第一係止部及び第二係止部は、例えば、リング形状に形成されているとよい。かかる構成とすることにより、シャフトの軸心周りの重量バランスが、より均等になり、重量バランス(アンバランスとも称する)の調整が容易になる。また、薄肉部は、第一係止部及び第二係止部に、例えば、円形穴として形成することができる。なお、薄肉部は、貫通孔として形成してもよい。このように、本発明のロータでは、エンドプレートを厚肉化する必要がないので、エンドプレートの小型化が可能である。また、本発明のロータは、別途に重量バランス調整用の部材を設けることなく、重量バランス調整を行うことができる。これらにより、ロータのコストダウンが可能である。
ここで、第一係止部及び第二係止部は、シャフトに対して直接的に相対移動不能に配されるものだけではなく、例えば、シャフトに設けられた突起などにより、シャフトに対して間接的に相対移動不能に配されていてもよい。これにより、第一係止部及び第二係止部を柔軟に配することができ、ロータの汎用性向上が期待できる。
(2)上述した本発明のロータは、前記第一係止部及び前記第二係止部のいずれか一方が、圧入により前記シャフトに係止されているとよい。
本発明のロータは、かかる構成とすることにより、第一係止部及び第二係止部が確実にシャフトに支持される。そのため、本発明のロータは、シャフトからロータコアが脱落することを抑制できる。ここで、係止部は、圧入により係止するものだけではなく、例えば、シャフトに形成されたフランジ等により間接的に係止されるものや、溝への嵌め込みにより係止されるものなど各種の手段が採用可能である。なお、第一係止部及び第二係止部の双方が圧入によりシャフトに係止されていてもよい。
(3)上述した本発明のロータにおいて、前記シャフトは、前記第一係止部及び前記第二係止部のいずれか一方が、前記シャフトの径方向外側に向けて突出形成されているとよい。
本発明のロータは、かかる構成とすることにより、シャフトに突出形成されたフランジ等を第一係止部及び第二係止部のいずれかとして利用することができる。そのため、本発明のロータは、第一係止部及び第二係止部の少なくとも一方に用いる係止部材を廃止することができる。これにより、ロータのコストダウンが可能である。
(4)上述した本発明のロータは、前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向一方側あるいは両側に隣接する位置にエンドプレートが配されており、前記第一係止部、及び前記第二係止部のうち少なくともいずれかが、前記エンドプレートを介して前記ロータコアを係止しているとよい。
本発明のロータは、かかる構成とすることにより、薄肉部をエンドプレートに設ける必要がない。そのため、本発明のロータは、エンドプレートの大型化を抑制することができる。また、本発明のロータは、従来のエンドプレートをそのまま利用することができるので、コストの増大を抑制できる。
(5)上述した課題を解決すべく提供される本発明のモータは、上述したいずれかに記載のロータを備えていること、を特徴とするものである。
本発明のモータは、上述したロータを備えるものであるので、安定に回転させることができる。また、本発明のモータは、上述したロータを備えるものであるので、小型化やコストダウンが可能である。
(6)上述した課題を解決すべく提供される本発明のロータ製造方法は、ロータコアにシャフトを貫通させ、前記シャフトの軸線方向一方側において前記シャフトに対して相対移動不能に、前記ロータコアを第一係止部によって直接的又は間接的に係止し、前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向他方側において前記シャフトに対して相対移動不能に、前記ロータコアを第二係止部によって直接的又は間接的に係止した後、前記第一係止部、及び前記第二係止部のうち少なくともいずれかに、重量バランス調整用の薄肉部を形成すること、を特徴とするものである。
上述した本発明のロータ製造方法は、重量バランス調整用の薄肉部の形成が、ロータの形成後に行われるので、ロータの回転状態を確認しながら、重量バランス調整を行うことができる。従って、重量バランス調整の度に、ロータを分解する必要がないので、重量バランス調整が容易となる。
上述した構成により、本発明は、エンドプレートを大型化させることなく、ロータの重量バランス調整を可能にするロータ及びモータ並びにロータの製造方法を提供することができる。
本発明に係るロータ及びモータの一実施形態を表す一部省略断面図である。 本発明に係るロータの左側面図である。 本発明の変形例1に係るロータ及びモータの一部省略断面図である。
本発明に係るモータ1及びロータ10の一実施形態について、図1及び図2を参照しながら以下に詳細を説明する。なお、図2は、モータ1におけるステータ70を省略し、ロータ10のみを描いていることに留意されたい。
図1に示すように、モータ1は、ステータ70(固定子70とも称する)と、ステータ70の内部に回転可能に支持されたロータ10(回転子10とも称する)等を備えている。ロータ10は、シャフト20と、ロータコア30と、シャフト20に対して相対移動不能に配される第一係止部50A及び第二係止部50B等を備えている。
ステータ70は、円筒状に形成されており、ロータ10の外周側に配されている。ステータ70は、モータ1を構成するケース(図示せず)の内側に、ロータ10と共に収容されている。ロータ10がステータ70の内周側においてケースに対して相対回転可能に配される一方、ステータ70はケースに対して相対回転不能に配されている。これにより、モータ1が形成される。ステータ70は、ロータ10を回転させるための力を付与することができる。
ロータコア30は、円筒状に形成され、中心にシャフト20を貫通させるための貫通孔を有している。ロータコア30は、複数の磁石31が内蔵されている。複数の磁石31は、軸線方向に延びるように形成されており、ロータコア30の円周方向に所定の間隔を空けて配されている。また、ロータコア30は、軸線方向両側にエンドプレート40A,40Bを有している。図1では、エンドプレート40Aが図示左側に配されるものとし、エンドプレート40Bが図示右側に配されているものとして描いてある。
エンドプレート40A,40Bは、円板状に形成されており、中心にシャフト20を貫通させるための貫通孔が形成されている。エンドプレート40A,40Bは、ロータコア30の外径と略同じ大きさに形成されており、ロータコア30の軸線方向両側に配されている。エンドプレート40A,40Bは、後述する第一係止部50A及び第二係止部50Bにより、相対移動不能に拘束されている。従って、エンドプレート40A,40Bは、ロータコア30を挟持することができ、磁石31の軸線方向への移動を抑制することができる。
また、ロータコア30は、シャフト20が貫通しており、後述する第一係止部50A及び第二係止部50Bによりシャフト20に係止されている。すなわち、ロータコア30は、シャフト20に支持されている。ロータコア30は、ステータ70による駆動力(回転磁界)の付与により、シャフト20と一体に回転することができる。
シャフト20は、芯材21を中心として円筒状に形成されている。シャフト20は、ロータコア30を貫通するものとされている。シャフト20は、ロータコア30の軸線方向の長さよりも長尺に形成されている。また、シャフト20は、モータ1を構成するケース及びステータ70に対して相対回転可能なように支持されている。また、シャフト20は、ロータコア30の軸線方向一端側において、径方向外側に向けて突出形成されたフランジ部22を有している。
フランジ部22は、所定の高さで立設されており、シャフト20の外周全域に亘って円形に形成されている。フランジ部22は、ロータコア30と向き合う側に平坦面が形成されている。シャフト20は、フランジ部22の平坦面側下方において周面に溝23を有している。溝23は、前記平坦面の下端側を平坦にする際に形成されるものである。フランジ部22は、後述する第二係止部50Bを介して、ロータコア30の軸線方向への相対移動を拘束することができる。
第一係止部50A及び第二係止部50Bは、エンドプレート40A,40Bを介してロータコア30の軸線方向両側に配されている。なお、図1では、第一係止部50Aが図示左側(フランジ部22側)に配されているものとし、第二係止部50Bが図示右側に配されているものとして描いている。また、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、特に断りがない場合は、同じ形状と大きさに形成されているものとして説明する。
第一係止部50A及び第二係止部50Bは、円板状に形成されており、中心にシャフト20を圧入可能な径(シャフト20よりも僅かに小さな径)の貫通孔が形成されている。すなわち、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、リング形状に形成されている。第一係止部50A及び第二係止部50Bは、ロータコア30の軸線方向両側に配されている。具体的には、第一係止部50Aは、エンドプレート40Aを介してロータコア30の軸線方向一方側(図示左側)に配されている。また、第二係止部50Bは、エンドプレート40Bを介してロータコア30の軸線方向他方側(図示右側)に配されている。
また、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、シャフト20に圧入されることにより、シャフト20に係止されている。そのため、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、確実にシャフト20に係止される。これにより、ロータコア30が、シャフト20に対して相対移動不能に支持され、シャフト20からのロータコア30の脱落が抑制される。
また、第一係止部50A及び第二係止部50Bには、径方向(シャフト20の軸線方向に対して交差する方向)、及び周方向(シャフト20の軸心周り方向)において、ロータ10のバランスを取るうえで適切な位置に薄肉部60が形成されている。薄肉部60は、本実施形態では、円形穴として形成されている。薄肉部60は、ロータ10を回転させた際のロータ10の重量バランス(アンバランスとも称する)の調整用に形成されており、所定の深さを有している。なお、薄肉部60は、貫通孔として形成されていてもよい。また、薄肉部60の位置や大きさ、数量、形状等の形成条件は、ロータ10の重量バランスを取る上で適切なように設定されると良い。さらに、図示例では薄肉部60は、第一係止部50A及び第二係止部50Bの双方に設けた例を示しているが、ロータ10の重量バランスに応じていずれか一方のみに設けても良い。
第一係止部50Aにおける薄肉部60は、例えば図2に示すように、シャフト20を介して上下方向に一つずつ設けるのに加え、これらに対して周方向にずれた位置に形成する等、薄肉部60の位置や大きさ、数量等をロータ10のバランスに応じて最適な位置に設けると良い。薄肉部60は、ロータ10を回転させた際の芯ブレの状態を確認しながら、形成されるものであり、図示の位置に限らず、適宜の位置に適宜の個数の薄肉部60を形成することができる。図示を省略するが、第二係止部50Bにおいても、第一係止部50Aと同様に、重量バランスを考慮して、適宜の位置に適宜の数量の薄肉部60が形成されている。ここで、薄肉部60は、図示の形状や大きさのものだけではなく、例えば、楕円形状などの各種の形状や大きさに形成することができる。また、薄肉部60は重量バランスを考慮して、適宜の深さに形成することができる。また、第一係止部50A及び第二係止部50Bが、例えば、フランジ部22によって覆われる場合、薄肉部60は、フランジ部22から外れた位置に形成すればよい。なお、重量バランス上の問題がない場合は、薄肉部60の形成は不要である。
上述したように、本発明のロータ10では、第一係止部50A及び第二係止部50Bがシャフト20に係止されることにより、ロータコア30がシャフト20に支持されている。また、本発明のロータ10では、第一係止部50A及び第二係止部50Bの少なくともいずれかが、重量バランス調整用の薄肉部60を備えたものとされている。そのため、本発明のロータ10は、エンドプレート40A,40Bに代えて、第一係止部50A及び第二係止部50Bの少なくともいずれかによって重量バランスの調整をすることができる。このように、本発明のロータ10によれば、エンドプレート40A,40Bを厚肉化する必要がないので、エンドプレート40A,40Bの小型化が可能である。
また、本発明のロータ10は、従来のエンドプレート40A,40Bをそのまま利用することができるので、コストの増大を抑制できる。また、本発明のロータ10は、別途に重量バランス調整用の部材を設けることなく、第一係止部50A及び第二係止部50Bを利用して重量バランス調整を行うことができる。従って、ロータ10のコストダウンが可能である。また、上述したように第一係止部50A及び第二係止部50Bをリング形状に形成することにより、シャフト20の軸心周りの重量バランスが、より均等になり、重量バランス調整が容易になる。
また、本発明のモータ1は、上述のような構成を有するロータ10を備えたものとされているので、ロータ10を安定に回転させることができる。また、本発明のモータ1は、ロータ10を備えることにより、小型化やコストダウンが可能である。
以上が、本発明のロータ10及びモータ1の構成の一実施形態であり、次に本発明のロータ製造方法について、以下に説明する。
本発明のロータ10を製造するにあたり、まず、ロータコア30にシャフト20を貫通させるシャフト貫通工程が行われる。本実施形態では、シャフト20の貫通に先立って、第一係止部50Aが、フランジ部22と隣接する位置に圧入により嵌め込まれている(第一係止部係止工程)。なお、第一係止部50Aは、フランジ部22とエンドプレート40Aとの間に介在させて、フランジ部22により間接的に係止するものでもよい。
続いて、第二係止部50Bが、シャフト20に圧入され、シャフト20の軸線方向一方側においてシャフト20に係止される(第二係止部係止工程とも称する)。すなわち、第二係止部50Bは、ロータコア30を挟持するエンドプレート40Bと隣接する位置に係止される。
これにより、ロータ10が組み立てられる。ここで、ロータ10は、例えば、ロータ10を回転可能に支持する治具等に支持され、回転状態が確認される(回転状態確認工程とも称する)。続いて、回転状態を考慮して、第一係止部50A及び第二係止部50Bのうち少なくともいずれかに、重量バランス調整用の薄肉部60が形成される(薄肉部形成工程)。
なお、回転状態確認工程は、必要に応じて実行すればよく、回転状態確認工程を廃止することも可能である。また、薄肉部形成工程と、回転状態確認工程と、が複数回繰り返して行われてもよい。
上述したように、本発明のロータ製造方法は、重量バランス調整用の薄肉部60の形成が、ロータ10の形成後に行われるので、ロータ10の回転状態を確認しながら、重量バランス調整を行うことができる。従って、重量バランス調整の度に、ロータ10を分解する必要がないので、重量バランス調整が容易となる。
以上が、本発明のロータ製造方法の一実施形態であり、次に、ロータ10及びモータ1の変形例について以下に説明する。
図3に示すように変形例1に係るロータ110は、シャフト20に形成されたフランジ部22が、第一係止部50Aとして機能するものとされている。変形例1は、フランジ部22が、第一係止部50Aとして機能する以外の構成は、上述した実施形態と同様であるので説明を省略する。なお、上述した実施形態と同一の部品については、同一の符号が用いられていることに留意されたい。
フランジ部22は、重量バランス調整用の薄肉部60が形成されている。フランジ部22は、ロータコア30を係止しており、ロータコア30がシャフト20に対してフランジ部22側に相対移動することを抑制している。このように、変形例1に係るロータ110は、シャフト20に突出形成されたフランジ部22を第一係止部50Aとして利用することができる。そのため、変形例1に係るロータ110は、第一係止部50Aとして用いる係止部材を廃止することができる。これにより、ロータ110のコストダウンが可能である。また、ロータ110を備えるモータ100も同様にコストダウンが可能である。また、変形例1に係るロータ110は、第一係止部50Aに用いる係止部材を廃止することができるので、ロータ110やモータ100を小型化できる。なお、フランジ部22は、ロータコア30の大きさ等に応じて、適宜、形状や大きさ等を変更することが可能である。
以上が、本発明のロータ及びモータ並びにロータの製造方法の一実施形態及び変形例であるが、本発明のロータ及びモータ並びにロータの製造方法は、上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、各種の変形を行うことができる。
本実施形態では、第一係止部50A及び第二係止部50Bの双方が、圧入によりシャフト20に係止されているが、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、圧入により直接的にシャフト20に係止されるものだけではなく、圧入以外の手段でシャフト20に係止されるものでもよい。また、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、例えば、フランジ部22等により間接的に係止されるものや、溝への嵌め込みにより係止されるものなど各種の係止手段が採用可能である。このように、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、柔軟に配することができるので、ロータ10の汎用性を向上できる。また、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、フランジ部22に平坦面を形成する際にシャフト20の周面に形成された溝23を利用してシャフト20に係止するようにしてもよい。また、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、それぞれが入れ替わって配されていてもよく、第一係止部50A及び第二係止部50Bが、互いに異なる構成に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、第一係止部50A及び第二係止部50Bがリング形状に形成されているものを例示したが、これには限定されず、第一係止部50A及び第二係止部50Bは、各種の形状や大きさに形成することができる。例えば、第一係止部50A及び第二係止部50Bが、シャフト20の全周に亘って形成されていないものでもよい。かかる場合は、第一係止部50A及び第二係止部50Bが、シャフト20の周方向に均等に配されることが重量バランスの面で望ましい。また、シャフト20の形状や大きさ等は、ロータコア30に応じて各種の形状や大きさに変更することが可能である。また、ロータコア30の形状や大きさあるいは、ロータコア30の構成は、適宜、変更することが可能である。
薄肉部60は、第一係止部50A及び第二係止部50Bのうち少なくともいずれかに設ければよく、重量バランスの調整が必要でない場合は、薄肉部60を廃することも可能である。また、薄肉部60の形状や大きさは各種のものを採用することができる。例えば、薄肉部60が楕円形状に形成されていてもよい。薄肉部60は、非貫通のものだけではなく、貫通孔として形成されていてもよい。
本実施形態では、シャフト20が、フランジ部22を有するものを例示したが、フランジ部22は、必要に応じて形成すればよく、フランジ部22を形成しないものとすることも可能である。また、フランジ部22の形状や大きさは、本実施形態に限定されるものではなく、各種の形状のものを採用することができる。例えば、フランジ部22が、全周に亘って形成されていないものでもよい。かかる場合は、フランジ部22が、周方向に均等になるように配されていることが、重量バランスの面で望ましい。
また、本実施形態では、第一係止部50Aや第二係止部50Bに薄肉部60が形成され、エンドプレート40A,40Bに薄肉部60が形成されていないものを例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、薄肉部60は、第一係止部50A及び第二係止部50Bのいずれか一方又は双方に加えて、エンドプレート40A,40Bのいずれか一方又は双方にも薄肉部60が形成されていてもよい。かかる場合は、エンドプレート40A,40Bを厚肉化せずに、重量バランスの調整が、第一係止部50A及び第二係止部50Bによって、優先的に行われるようにすることが望ましい。
また、本実施形態では、エンドプレート40A,40Bを設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ロータ10は、例えば磁石31をロータコア30に対して接着等の方法で固定したものとするなどして、エンドプレート40A,40Bのいずれか一方又は双方を設けないものとしても良い。これにより、ロータ10は、エンドプレート40A,40Bのうち少なくとも一方を廃する分だけ構成がシンプルなものとなり、製造コストの抑制や、ロータ10やこれを備えたモータ1の重量の抑制、モータ1を搭載した車両の燃費向上等の効果が期待できる。
また、本発明のモータにおけるステータ70等の構成は、ロータに応じて、各種のものに変更することが可能である。
また、本実施形態に係るロータ製造方法では、ロータコア30にシャフト20を貫通させ、シャフト20に、ロータコア30を第一係止部50Aによって係止し、ロータコア30を第二係止部50Bによって係止した後、第一係止部50A及び第二係止部50Bのうち少なくともいずれかに薄肉部60を形成するものとしているが、薄肉部60がロータ10の形成後に行われるものであれば各種の順番でロータ10を形成することが可能である。
以上が、本発明に係るロータ及びモータ並びにロータの製造方法の各種の実施形態や変形例であるが、本発明は上述した実施形態や変形例において例示したものに限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲でその教示及び精神から他の実施形態があり得ることは当業者に容易に理解できよう。
本発明のロータ及びモータ並びにロータ製造方法は、各種のモータに利用することができる。本発明のロータ及びモータ並びにロータ製造方法は、電気自動車やハイブリッドカー等の電動車両のモータに好ましく利用することができる。
1 :モータ
10 :ロータ(回転子)
20 :シャフト
22 :フランジ部(係止部)
30 :ロータコア
40A:エンドプレート
40B:エンドプレート
50A:第一係止部
50B:第二係止部
60 :薄肉部
100 :モータ
110 :ロータ
200 :モータ
210 :ロータ

Claims (3)

  1. ロータコアと、
    前記ロータコアを貫通したシャフトと、
    前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向一方側において前記シャフトに対して相対移動不能に配されると共に、前記ロータコアを直接的又は間接的に係止する第一係止部と、
    前記ロータコアに対して前記シャフトの軸線方向他方側において前記シャフトに対して相対移動不能に配されると共に、前記ロータコアを直接的又は間接的に係止する第二係止部と、
    を有し、
    前記第一係止部、及び前記第二係止部のうち少なくともいずれかが、重量バランス調整用の薄肉部を備えていること、を特徴とするロータ。
  2. 前記第一係止部及び前記第二係止部のいずれか一方が、圧入により前記シャフトに係止されていること、を特徴とする請求項1に記載のロータ。
  3. 前記シャフトは、前記第一係止部及び前記第二係止部のいずれか一方が、前記シャフトの径方向外側に向けて突出形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のロータ。
JP2021169283A 2021-10-15 2021-10-15 ロータ及びモータ並びにロータの製造方法 Active JP7455791B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021169283A JP7455791B2 (ja) 2021-10-15 2021-10-15 ロータ及びモータ並びにロータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021169283A JP7455791B2 (ja) 2021-10-15 2021-10-15 ロータ及びモータ並びにロータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023059343A true JP2023059343A (ja) 2023-04-27
JP7455791B2 JP7455791B2 (ja) 2024-03-26

Family

ID=86096236

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021169283A Active JP7455791B2 (ja) 2021-10-15 2021-10-15 ロータ及びモータ並びにロータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7455791B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5186291B2 (ja) 2008-06-19 2013-04-17 本田技研工業株式会社 モータ
JP2012205402A (ja) 2011-03-25 2012-10-22 Aisin Aw Co Ltd 回転電機用ロータ及び回転電機用ロータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7455791B2 (ja) 2024-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8970085B2 (en) Rotor for electric rotating machine and method of manufacturing the same
US7546674B2 (en) Method of rotor assembly without the hub
JP4881418B2 (ja) 回転電機
JP5742570B2 (ja) 電動車両の駆動装置
WO2018180924A1 (ja) ロータ、およびモータ
JP2009036208A (ja) ロータ位置合せシステム及び方法
JP2016158389A (ja) 回転電機
JP2023059343A (ja) ロータ及びモータ並びにロータの製造方法
JP4463595B2 (ja) 回転電機
JP6705789B2 (ja) 固定子の組み立て方法
JP6136912B2 (ja) 回転電機用ロータ及びその製造方法
US20050218751A1 (en) Rotor structure
JPH09289745A (ja) 回転機の磁極積層体
CN111064294B (zh) 定子铁芯和马达
JP2013046486A (ja) 固定子、回転電機及び圧縮機
JP2017158313A (ja) 回転電機及びその製造方法
JP2008061365A (ja) 立軸回転電機の回転子
JP6493250B2 (ja) モータ組み付け治具及びモータ組み付け方法
WO2023053371A1 (ja) ロータおよびモータ
WO2018105046A1 (ja) 永久磁石式回転電機
JP6523403B1 (ja) 回転電機
JP7065047B2 (ja) 回転電機、固定子拘束構造、および回転電機の組み立て方法
WO2022065470A1 (ja) ロータ及びモータ
JP7015213B2 (ja) 回転電機のロータ、その製造方法および回転電機
WO2020249994A1 (ja) 口ータ、及び、口ータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231031

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7455791

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150