JP2023058356A - 構造物、及び構造物の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】柱梁の接合構造を簡素化しつつ、基礎の経済性を高めることを目的とする。【解決手段】構造物10は、平面視にて矩形状の独立基礎20と、独立基礎20の四隅にそれぞれ立てられる4本の柱30と、隣り合う柱30にそれぞれ架設され、平面架構52を構成する複数の梁50と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、構造物、及び構造物の施工方法に関する。
構造物の基礎形式として、独立基礎が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、複数の柱材で構成される組柱が知られている(例えば、特許文献1,3参照)。
独立基礎は、布基礎やベタ基礎と比較して、コンクリートの数量が少なく、経済性に優れている。
しかしながら、独立基礎は、柱毎に設けられるため、柱の本数が増加すると、独立基礎の数も増加して経済性が低下する可能性がある。
この対策として、例えば、柱の断面積を大きくし、柱の本数を減らすことが考えられる。
しかしながら、柱の断面積が大きくなると、柱梁の接合構造が複雑化する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、柱梁の接合構造を簡素化しつつ、基礎の経済性を高めることを目的とする。
請求項1に記載の構造物は、平面視にて矩形状の独立基礎と、前記独立基礎の四隅にそれぞれ立てられる4本の柱と、隣り合う前記柱にそれぞれ架設され、平面架構を構成する複数の梁と、を備える。
請求項1に係る構造物によれば、平面視にて矩形状の独立基礎の四隅に、4本の柱がそれぞれ立てられる。つまり、4本の柱が1つの独立基礎によって支持される。これにより、本発明では、1本の柱を独立基礎で支持する場合と比較して、柱の断面積を大きくせずに、独立基礎の数を低減することができる。
したがって、構造物の基礎の経済性を高めることができる。また、柱の断面積を大きくする必要がないため、柱梁の接合構造を簡素化することができる。
このように本発明では、柱梁の接合構造を簡素化しつつ、基礎の経済性を高めることができる。
また、本発明では、柱の断面積を大きくする必要がないため、柱に市中材(規格材)が使用可能になる。したがって、柱の材料コストを削減することができる。
さらに、隣り合う柱には、平面架構を構成する複数の梁がそれぞれ架設される。これにより、4本の柱で構成される組柱としての剛性が高められるため、各柱の断面積を小さくすることができる。したがって、柱梁の接合構造をさらに簡素化することができる。
しかも、独立基礎の四隅に4本の柱をそれぞれ立てることにより、4本の柱で囲まれたスペースも利用することができる。
請求項2に記載の構造物は、請求項1に記載の構造物において、前記柱と前記梁とは、ピン接合される。
請求項2に係る構造物によれば、柱と梁とは、ピン接合される。これにより、柱梁の接合構造をさらに簡素化することができる。
請求項3に記載の構造物は、請求項1又は請求項2に記載の構造物において、水平二方向に配列される複数の前記独立基礎と、隣り合う前記独立基礎の間に設けられる土間コンクリートと、を備える。
請求項3に係る構造物によれば、複数の独立基礎が、水平二方向に配列される。また、隣り合う独立基礎の間には、土間コンクリートが設けられる。
このように独立基礎の間を土間コンクリートで埋めることにより、簡単な構成で床を形成することができる。
請求項4に記載の構造物の施工方法は、平面視にて矩形状の独立基礎の四隅に立てられた4本の柱の柱頭部に、平面視にて井桁状に接合された複数の梁の交差部を載置して接合する。
請求項4に係る構造物の施工方法によれば、複数の梁を、地組等によって平面視にて井桁状に予め接合しておくことにより、梁の揚重作業や高所作業が低減される。したがって、梁の施工性が向上する。
以上説明したように、本発明によれば、柱梁の接合構造を簡素化しつつ、基礎の経済性を高めることができる。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る構造物について説明する。
図1には、本実施形態に係る構造物(建物)10が示されている。構造物10は、1階建て(平屋)とされている。この構造物10は、例えば、店舗とされる。なお、構造物10の用途は、店舗に限らず、適宜変更可能である。
(独立基礎)
図1に示されるように、構造物10は、複数の独立基礎20を備えている。複数の独立基礎20は、水平二方向(矢印X方向、矢印Y方向)に間隔を空けて配列されている。なお、本実施形態では、複数の独立基礎20は、大きさ及び形状が同じとされており、水平二方向に等間隔で配列されている。
図1に示されるように、構造物10は、複数の独立基礎20を備えている。複数の独立基礎20は、水平二方向(矢印X方向、矢印Y方向)に間隔を空けて配列されている。なお、本実施形態では、複数の独立基礎20は、大きさ及び形状が同じとされており、水平二方向に等間隔で配列されている。
各独立基礎20は、鉄筋コンクリート造のマットスラブとされており、地盤G(図2参照)上に設置されている。また、各独立基礎20は、平面視にて、矩形状に形成されている。隣り合う独立基礎20の間は、土間コンクリート22が設けられている。
(土間コンクリート)
土間コンクリート22は、鉄筋コンクリート造とされており、隣り合う独立基礎20に亘って敷設されている。図2に示されるように、独立基礎20の上面20Uと土間コンクリート22の上面22Uとは、略面一とされている。これらの土間コンクリート22及び独立基礎20によって、構造物10の一階の床が形成されている。
土間コンクリート22は、鉄筋コンクリート造とされており、隣り合う独立基礎20に亘って敷設されている。図2に示されるように、独立基礎20の上面20Uと土間コンクリート22の上面22Uとは、略面一とされている。これらの土間コンクリート22及び独立基礎20によって、構造物10の一階の床が形成されている。
なお、土間コンクリート22の上面22Uと独立基礎20の上面20Uとは、略面一に限らず、土間コンクリート22の上面22Uと独立基礎20の上面20Uとの間に段差が形成されても良い。
(柱)
図3に示されるように、独立基礎20の四隅には、柱30がそれぞれ立てられている。これら4本の柱30で囲まれたスペース(内側スペース)は、例えば、通路、設備、配管スペース、又は商品の陳列スペース等として利用可能とされる。なお、図3では、土間コンクリート22の図示が省略されている。
図3に示されるように、独立基礎20の四隅には、柱30がそれぞれ立てられている。これら4本の柱30で囲まれたスペース(内側スペース)は、例えば、通路、設備、配管スペース、又は商品の陳列スペース等として利用可能とされる。なお、図3では、土間コンクリート22の図示が省略されている。
図2に示されるように、柱30は、例えば、H形鋼によって形成された鉄骨柱とされている。柱30は、水平方向に互いに対向する一対のフランジ部30Aと、一対のフランジ部30Aを接続するウェブ部30Bとを有している。また、柱30の下面には、ベースプレート32が設けられている。
ベースプレート32は、例えば、平面視にて矩形状に形成されており、独立基礎20の上面20Uに載置されている。また、ベースプレート32は、独立基礎20に埋設されたアンカーボルト等の複数のアンカー部材34にナット等によって固定されている。このベースプレート32を介して、柱30が独立基礎20の上面20Uに固定されている。
なお、独立基礎20に対する柱30の固定方法は、適宜変更可能である。
(座屈補剛材)
図3に示されるように、隣り合う柱30は、座屈補剛材36によって連結されている。座屈補剛材36は、例えば、木材や形鋼等によって形成されている。また、座屈補剛材36は、隣り合う柱30の材軸方向の中央部にそれぞれ架設されている。この座屈補剛材36によって、柱30の座屈が抑制されている。
図3に示されるように、隣り合う柱30は、座屈補剛材36によって連結されている。座屈補剛材36は、例えば、木材や形鋼等によって形成されている。また、座屈補剛材36は、隣り合う柱30の材軸方向の中央部にそれぞれ架設されている。この座屈補剛材36によって、柱30の座屈が抑制されている。
なお、座屈補剛材36は、隣り合う柱30の材軸方向の中央部に限らず、隣り合う柱30の上部や下部に架設することも可能である。また、座屈補剛材36は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
(耐震壁)
図1に示されるように、構造物10の外周部に配置された独立基礎20上には、耐震壁40が設けられている。耐震壁40は、例えば、CLT等で形成された木質耐震壁とされている。この耐震壁40は、構造物10の外周に沿って配置されており、隣り合う柱30に接合されている。
図1に示されるように、構造物10の外周部に配置された独立基礎20上には、耐震壁40が設けられている。耐震壁40は、例えば、CLT等で形成された木質耐震壁とされている。この耐震壁40は、構造物10の外周に沿って配置されており、隣り合う柱30に接合されている。
なお、耐震壁40は、木質耐震壁に限らず、例えば、鋼製ブレース等であっても良い。また、耐震壁40は、耐震部材の一例である。
(梁)
図3に示されるように、隣り合う柱30には、梁50がそれぞれ架設されている。梁50は、例えば、H形鋼等によって形成された鉄骨梁とされている。各梁50は、上下方向に互いに対向する一対のフランジ部50Aと、一対のフランジ部50Aを接続するウェブ部50Bとを有している。
図3に示されるように、隣り合う柱30には、梁50がそれぞれ架設されている。梁50は、例えば、H形鋼等によって形成された鉄骨梁とされている。各梁50は、上下方向に互いに対向する一対のフランジ部50Aと、一対のフランジ部50Aを接続するウェブ部50Bとを有している。
図4に示されるように、複数の梁50は、平面視にて、井桁状に接合された屋根梁とされている。これらの梁50によって、独立基礎20上に平面架構52が形成されている。この平面架構52には、X型の水平ブレース54が設けられている。なお、図3では、水平ブレース54の図示が省略されている。また、水平ブレース54は、適宜省略可能である。
図3に示されるように、本実施形態では、所定方向(矢印X方向)に延びる梁50が、連続する通し梁50Xとされている。また、所定方向と直交する方向(矢印Y方向)に延びる梁50が、通し梁50Xを境に分割された分割梁50Yとされている。
なお、以下では、通し梁50X及び分割梁50Yの総称を梁50とする。また、梁50の分割方法は、適宜変更可能である。
梁50の交差部50Pには、柱30の柱頭部がそれぞれピン接合されている。具体的には、図6に示されるように、柱30の柱頭部には、第一ガセットプレート60が溶接等によって接合されている。第一ガセットプレート60の断面形状(平断面形状)は、T字形状とされている。この第一ガセットプレート60は、ベース部60A及びフランジ部60Bを有している。
ベース部60Aは、柱30のウェブ部30Bの上端部に沿って配置されており、その下端部が柱30のウェブ部30Bに溶接されている。また、ベース部60Aは、通し梁50Xのウェブ部50Bに重ねられた状態で、ボルト62及び図示しないナットによって接合されている。これにより、柱30の柱頭部と梁50の交差部50Pとがピン接合されている。
なお、通し梁50Xの下側のフランジ部50Aには、第一ガセットプレート60が配置される切欠き56が形成されている。
図7に示されるように、第一ガセットプレート60のフランジ部60Bは、ベース部60Aから一方の分割梁50Y側へ延出している。このフランジ部60Bは、一方の分割梁50Yのウェブ部50Bに重ねられた状態で、ボルト64及び図示しないナット65によって接合されている。これにより、通し梁50Xと一方の分割梁50Yとがピン接合されている。
通し梁50Xのウェブ部50Bには、第二ガセットプレート66が設けられている。第二ガセットプレート66は、鋼板等によって形成されており、通し梁50Xのウェブ部50Bを挟んで、第一ガセットプレート60と反対側に配置されている。この第二ガセットプレート66の一端部は、通し梁50Xのウェブ部50Bに突き当てられた状態で、溶接等によって接合されている。
第二ガセットプレート66の他端部は、通し梁50Xのウェブ部50Bから他方の分割梁50Y側へ延出している。この第二ガセットプレート66は、他方の分割梁50Yのウェブ部50Bに重ねられた状態で、ボルト68及びナット69によって接合されている。これにより、通し梁50Xと他方の分割梁50Yとがピン接合されている。
なお、柱30の柱頭部と梁50の交差部50Pとの接合構造は、適宜変更可能である。また、柱30の柱頭部と梁50の交差部50Pとは、ピン接合に限らず、剛接合でも良い。これと同様に、通し梁50Xと分割梁50Yとは、ピン接合に限らず、剛接合でも良い。
図4に示されるように、隣り合う独立基礎20の柱30には、梁50がそれぞれ架設されている。隣り合う梁50は、複数の横座屈補剛材70によって梯子状に連結されている。複数の横座屈補剛材70は、例えば、木材や形鋼等によって形成されている。
複数の横座屈補剛材70は、梁50の長手方向に間隔を空けて配置されている。これらの横座屈補剛材70によって、隣り合う梁50の横座屈が抑制されている。
また、隣り合う梁50及び横座屈補剛材70によって形成された平面架構には、X型の水平ブレース72が設けられている。これにより、隣り合う梁50の剛性が高められている。また、隣り合う梁50、横座屈補剛材70、及び水平ブレース72によって、隣り合う独立基礎20上の柱30に架設されるメガフレーム(メガ梁)が形成されている。
図5に示されるように、隣り合う梁50には、小梁58及び横座屈補剛材59が架設されている。これらの梁50、小梁58、及び横座屈補剛材59の上には、折板等の図示しない屋根材が敷設されている。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係る構造物10によれば、平面視にて矩形状の独立基礎20の四隅に、4本の柱30がそれぞれ立てられている。つまり、本実施形態では、4本の柱30が1つの独立基礎20によって支持されている。これにより、本実施形態では、1本の柱30を独立基礎20で支持する場合と比較して、柱30の断面積を大きくせずに、独立基礎20の数を低減することができる。
したがって、本実施形態では、柱30の断面積が大きい場合と比較して、構造物10の基礎の経済性を高めることができる。また、本実施形態では、柱30の断面積を大きくする必要がないため、柱30と梁50との接合構造を簡素化することができる。
このように本実施形態では、柱30と梁50との接合構造を簡素化しつつ、構造物10の基礎の経済性を高めることができる。
また、本実施形態では、柱30の断面積を大きくする必要がないため、柱30に市中材(規格材)が使用可能になる。したがって、柱30の材料コストを削減することができる。
また、隣り合う柱30には、平面架構52を構成する複数の梁50がそれぞれ架設されている。これにより、4本の柱30で構成された組柱としての剛性が高められるため、各柱30の断面積をさらに小さくすることができる。
さらに、隣り合う柱30は、座屈補剛材36によって連結されている。これにより、柱30の座屈が抑制されるため、柱30の断面積をさらに小さくすることができる。
さらにまた、図1に示されるように、構造物10の外周部に配置された独立基礎20上には、耐震壁40が設けられている。耐震壁40は、構造物10の外周に沿って配置されており、隣り合う柱30に接合されている。この耐震壁40に地震力を負担させることにより、柱30の断面積をさらに小さくすることができる。したがって、柱30と梁50との接合構造をさらに簡素化することができる。
しかも、独立基礎20の四隅に4本の柱30をそれぞれ立てることにより、4本の柱30で囲まれたスペースも利用することができる。
また、図3に示されるように、複数の梁50は、平面視にて井桁状に接合されている。これらの梁50の交差部50Pと柱30の柱頭部とは、ピン接合とされている。これにより、梁50の交差部50Pと柱30の柱頭部との接合構造をさらに簡素化することができる。
さらに、前述した耐震壁40に地震力を負担させることにより、耐震性能を確保しつつ、梁50の交差部50Pと柱30の柱頭部とをピン接合することができる。
また、図1に示されるように、複数の独立基礎20は、水平二方向に配列されている。そして、隣り合う独立基礎20の間には、土間コンクリート22が設けられている。これらの独立基礎20及び土間コンクリート22によって、構造物10の一階の床が形成されている。
このように独立基礎20の間を土間コンクリート22で埋めることにより、簡単な構成で構造物10の一階の床を形成することができる。
さらに、形状及び大きさが同じ複数の独立基礎20を水平二方向に等間隔で配列することにより、柱30及び梁50の寸法を同じにすることができる。したがって、柱30及び梁50の材料コストをさらに削減することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
先ず、構造物10(梁50)の施工方法の変形例について説明する。図8及び図9に示されるように、本変形例では、一対のユニット梁80、及び複数の分割梁50Yを用いる。なお、ユニット梁80は、梁の一例である。
一対のユニット梁80は、通し梁50Xと、通し梁50Xから両側へ延出する複数(本変形例では4本)の分割梁50Yとを有している。これらの通し梁50X及び複数の分割梁50Yは、工場等において、予め溶接等によって接合されている。
なお、各ユニット梁80において、通し梁50Xにおける分割梁50Yとの接合部(仕口部)を交差部50Pという。また、ユニット梁80の大きさは、搬送可能な範囲内で設定されている。
一対のユニット梁80及び複数の分割梁50Yは、現場に搬送され、地組工程において地組される。この地組工程では、一対のユニット梁80を、平面視にて井桁状に組み合わせ、一方の分割梁50Y同士をボルト接合や溶接接合によってそれぞれ接合する。また、各ユニット梁80の他方の分割梁50Yに、分割梁50Yをボルトや溶接接合によって接合する。
次に、図9に示されるように、平面視にて井桁状に接合(地組)された一対のユニット梁80及び複数の分割梁50Yを図示しない揚重機等によって揚重し、一対のユニット梁80の交差部50Pを、独立基礎20上に立てられた4本の柱30の柱頭部にそれぞれ載置して接合する。この際、柱30の柱頭部とユニット梁80の交差部50Pとは、適宜ピン接合することが望ましい。
このように複数の一対のユニット梁80及び分割梁50Yを、地組等によって平面視にて井桁状に予め接合しておくことにより、通し梁50X及び分割梁50Yの揚重作業や高所作業が低減される。したがって、通し梁50X及び分割梁50Yの施工性が向上する。
次に、上記実施形態では、隣り合う独立基礎20の間に土間コンクリート22が設けられている。しかし、隣り合う独立基礎20の間には、土間コンクリート22に限らず、例えば、スラブ等が設けられても良い。
また、上記実施形態では、耐震部材が耐震壁40とされている。しかし、耐震部材は、耐震壁40に限らず、例えば、ブレース等であっても良い。また、耐震部材は、必要に応じて設ければ良く、適宜省略可能である。
(参考例)
次に、構造物10の基礎の参考例について説明する。
図10に示される参考例では、4本の柱30が立てられる基礎が、基礎スラブ90及び複数の基礎梁92を有している。基礎スラブ90は、鉄筋コンクリート造とされており、地盤G上に敷設されている。この基礎スラブ90上には、複数の基礎梁92が設けられている。
複数の基礎梁92は、例えば、鉄筋コンクリート造とされており、平面視にて、井桁状に接合されている。これらの基礎梁92の交差部上に柱30が立てられている。また、複数の基礎梁92によって囲まれた矩形状の内側領域には、スラブ(構造スラブ)94が設けられている。
スラブ94は、鉄筋コンクリート造とされている。また、スラブ94は、基礎スラブ90と対向して配置されている。このスラブ94と基礎スラブ90との間には、空間(ピット)が形成されている。
複数の基礎梁92の外側領域には、土間コンクリート22が設けられている。土間コンクリート22の上面22Uとスラブ94の上面94Uとは、面一とされている。これらの土間コンクリート22及びスラブ94によって、構造物10の一階の床が形成されている。
このように基礎梁92を用いることにより、マットスラブと比較して、コンクリートの打設量を低減することができる。
なお、図11に示される参考例のように、フーチング100によって基礎梁92を支持することも可能である。この場合、基礎スラブ90を捨てコンクリート102に置換することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 構造物
20 独立基礎
22 土間コンクリート
30 柱
50 梁
50P 交差部
50X 通し梁(梁)
50Y 分割梁(梁)
52 平面架構
80 ユニット梁(梁)
20 独立基礎
22 土間コンクリート
30 柱
50 梁
50P 交差部
50X 通し梁(梁)
50Y 分割梁(梁)
52 平面架構
80 ユニット梁(梁)
Claims (4)
- 平面視にて矩形状の独立基礎と、
前記独立基礎の四隅にそれぞれ立てられる4本の柱と、
隣り合う前記柱にそれぞれ架設され、平面架構を構成する複数の梁と、
を備える構造物。 - 前記柱と前記梁とは、ピン接合される、
請求項1に記載の構造物。 - 水平二方向に配列される複数の前記独立基礎と、
隣り合う前記独立基礎の間に設けられる土間コンクリートと、
を備える請求項1又は請求項2に記載の構造物。 - 平面視にて矩形状の独立基礎の四隅に立てられた4本の柱の柱頭部に、平面視にて井桁状に接合された複数の梁の交差部を載置して接合する、
構造物の施工方法。
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