JP2023057359A - エンジン装置 - Google Patents

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耕巳 伊藤
Koji Ito
寛之 外山
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Abstract

【課題】エンジンを自動停止したり自動始動したりするエンジンの自動停止始動制御を行なうエンジン装置において、不要なエンジンの自動始動を抑制すると共にエンジンの始動不良を抑制する。【解決手段】所定停止条件が成立したときにエンジンの運転を停止すると共に所定始動条件が成立したときにエンジンを始動するようにエンジンとスタータを制御する自動停止始動制御を実行する。所定始動条件としてはバッテリの電圧が電圧閾値以下に至った条件を含み、この電圧閾値としてはエンジンの始動時におけるバッテリの電圧変化量と電流変化量とにより演算されるバッテリの内部抵抗に基づいて設定する。【選択図】図2

Description

本発明は、エンジン装置に関し、詳しくは、エンジンを自動停止したり自動始動するエンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、バッテリの内部抵抗値とエンジンのスタータモータの作動電圧値に基づいてエンジンの再始動が可能であるか否かを判定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、エンジンのアイドリングを停止するアイドリングストップ中のバッテリの端子間の第1電圧値と、アイドリングストップ中にバッテリに流れる電流値と、無負荷電圧値とに基づいてアイドリングストップ中のバッテリの内部抵抗値を算出している。
国際公開2019/102735
しかしながら、上述のエンジン装置では、バッテリの内部抵抗を良好に演算できない場合がある。エンジンのアイドリングストップ中におけるバッテリの放電電流は過渡的な分極特性の影響を大きく受ける。また、アイドリングストップ中に空調装置の稼働状態が変化するなどしてバッテリの負荷電流に変化が生じる場合もある。これらの場合にはバッテリの内部抵抗を精度良く演算することができず、不要なエンジンの始動が生じたり、エンジンの始動不良が生じたりする。
本発明のエンジン装置は、エンジンを自動停止したり自動始動したりするエンジンの自動停止始動制御を行なうエンジン装置において、不要なエンジンの自動始動を抑制すると共にエンジンの始動不良を抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
エンジンと、
前記エンジンを始動するスタータと、
前記スタータと補機とに電力を供給するバッテリと、
前記エンジンを運転している最中に所定停止条件が成立したときに前記エンジンの運転を停止するよう前記エンジンを制御すると共に、前記所定停止条件の成立により前記エンジンの運転を停止している最中に所定始動条件が成立したときに前記エンジンを始動するように前記エンジンと前記スタータを制御する自動停止始動制御を実行する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記所定始動条件は、前記バッテリの電圧が電圧閾値以下に至った条件を含み、
前記制御装置は、前記エンジンの始動時における前記バッテリの電圧変化量と電流変化量とにより演算される前記バッテリの内部抵抗に基づいて前記電圧閾値を設定する、
ことを特徴とする。
この本発明のエンジン装置では、エンジンを運転している最中に所定停止条件が成立したときにエンジンの運転を停止するようエンジンを制御すると共に、所定停止条件の成立によりエンジンの運転を停止している最中に所定始動条件が成立したときにエンジンを始動するようにエンジンとスタータを制御する自動停止始動制御を実行する。所定始動条件としてはバッテリの電圧が電圧閾値以下に至った条件を含み、電圧閾値としてはエンジンの始動時におけるバッテリの電圧変化量と電流変化量とにより演算されるバッテリの内部抵抗に基づいて設定される。エンジンの始動時におけるバッテリの電圧変化量と電流変化量は短時間における変化量であるから、分極特性の影響や、空調装置などの稼働状態の変化による影響はきわめて小さい。この結果、バッテリの内部抵抗をより適正に計算することができ、内部抵抗に基づいて設定される電圧閾値もより適正な値に設定される。この結果、エンジンの始動条件の成否をより適正に判断することができ、不要なエンジンの自動始動やエンジンの始動不良を抑制することができる。
本発明のエンジン装置において、前記制御装置は、前記バッテリの内部抵抗が大きいほど大きくなる傾向に前記電圧閾値を設定するものとしてもよい。これは、バッテリの内部抵抗が大きいほどエンジンの始動時におけるバッテリの電圧変化量(電圧降下量)が大きくなり、バッテリの出力不足を招きやすくなることに基づく。この場合、前記制御装置は、前記バッテリの内部抵抗が切替閾値未満のときには第1電圧を前記電圧閾値に設定し、前記バッテリの内部抵抗が前記切替閾値以上のときには前記第1電圧より大きな第2電圧を前記電圧閾値に設定するものとしてもよい。こうすれば、簡易な手法によりエンジンの始動条件の成否をより適正に判断することができる。
本発明の一実施例としてのエンジン装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される自動停止始動処理の一例を示すフローチャートである。 電子制御ユニット50により実行される電圧起因自動始動条件判定処理の一例を示すフローチャートである。 エンジン22を始動する際のバッテリ電流Ibとバッテリ電圧Vbの時間変化の一例を示す説明図である。 バッテリ36の内部抵抗Riの大小と電圧起因による自動始動条件が成立してエンジン22を始動したときのバッテリ電流Vbの時間変化の一例を示す説明図である。 電圧閾値設定用マップの一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置を搭載する自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の自動車20は、図示するように、エンジン22と、自動変速装置24と、スタータ30と、オルタネータ32と、バッテリ36と、電子制御ユニット50とを備える。
エンジン22は、ガソリンや軽油などの燃料を用いて吸気・圧縮・膨張・排気の4行程によって動力を出力する複数気筒の内燃機関として構成されており、エンジン22のクランクシャフトが自動変速装置24の入力軸に接続されている。
自動変速装置24は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータと自動変速機とにより構成されている。自動変速機は、油圧駆動により前進側に4段や5段、6段などの多段変速を可能とし、後進側に1段の変速を可能としている。自動変速装置24のの出力軸は、デファレンシャルギヤ26を介して駆動輪28a,28bに接続されている。
スタータ30は、エンジン22のクランクシャフトに図示しないワンウェイクラッチを介して接続されており、エンジン22をクランキングするのに用いられる。スタータ30は、電子制御ユニット50により駆動制御されている。オルタネータ32は、エンジン22のクランクシャフトに図示しないベルトを介して接続されており、エンジン22からの動力を用いて発電する。オルタネータ32の発電電圧は、内部の図示しないフィールドコイルに印加する励磁電流を増減することにより一定値となるように調整されている。オルタネータ32は、電子制御ユニット50により駆動制御されている。
バッテリ36は、例えば鉛蓄電池やリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池などとして構成されており、エンジン22の各部品(例えば、スロットルバルブの駆動用のスロットルモータや、燃料噴射弁、点火プラグなど)や、自動変速装置24のアクチュエータ、スタータ30、オルタネータ32、車室内の空気調和を行なう空調装置38、その他の補機39などに電力ラインを介して接続されている。
電子制御ユニット50は、図示しないが、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポート、通信ポートを備える。
電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、エンジン22の状態を検出する各種センサからの信号(例えば、エンジン22のクランクシャフトの回転位置を検出するクランクポジションセンサからのクランク角θcrなど)や、バッテリ36の出力端子に接続された電圧センサ36aからのバッテリ電圧Vb、同じくバッテリ36に接続された電力ラインに取り付けられた電流センサ36bからのバッテリ電流Ibなどを挙げることができる。また、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSP、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vなども挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、エンジン22や自動変速装置24、スタータ30、オルタネータ32、空調装置38、補機39などへの駆動制御信号を挙げることができる。
こうして構成された実施例の自動車20では、電子制御ユニット50は、運転者のアクセルペダル63の操作に応じたエンジン22からの動力を自動変速装置24により変速して駆動輪28a、28bに出力して走行する。実施例の自動車20では、エンジン22を運転している最中に自動停止条件が成立したときにはエンジン22の運転を停止し、自動停止条件の成立によりエンジン22の運転を停止している最中に自動始動条件が成立したときにはエンジン22を始動する自動停止始動制御(いわゆるアイドルストップ制御)を実行する。自動停止条件としては、エンジン22の暖機が完了している条件、エンジン22をアイドリング運転している条件、車速Vが値0である条件、ブレーキ踏力(ブレーキマスタシリンダ(図示せず)の圧力)が第1所定値以上である条件などが含まれ、これらの条件のすべてが成立したときに自動停止条件が成立したと判断される。自動始動条件としては、ブレーキ踏力が第2所定値(第1所定値より小さい値)未満に至った条件、バッテリ電圧Vbが電圧閾値Vst以下に至った条件などが含まれ、これらの条件の1つでも成立したときに自動始動条件が成立したと判断される。
次に、実施例のエンジン装置を搭載する自動車20の動作、特に自動停止始動制御を実行している際の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット50により実行される自動停止始動処理の一例を示すフローチャートである。この処理は所定時間毎に繰り返し実行される。
自動停止始動処理が実行されると、電子制御ユニット50は、エンジン22が運転停止中であるか否かを判定する(ステップS100)。エンジン22が運転中であると判定したときには、自動停止条件が成立しているか否かを判定する(ステップS110)。自動停止条件は、上述したようにエンジン22の暖機が完了している条件、エンジン22をアイドリング運転している条件、車速Vが値0である条件、ブレーキ踏力(ブレーキマスタシリンダ(図示せず)の圧力)が第1所定値以上である条件などが含まれ、これらの条件のすべてが成立したときに自動停止条件が成立したと判断される。自動停止条件が成立していないと判定したときには、本処理を終了する。一方、自動停止条件が成立していると判定したときには、エンジン22の運転を停止し(ステップS120)、フラグFに値1をセットして(ステップS130)、本処理を終了する。フラグFは自動停止条件の成立によりエンジン22の運転が停止しているときに値1がセットされ、エンジン22が始動されたときに値0がセットされるものであり、初期値として値0がセットされている。
ステップS100でエンジン22が運転停止中であると判定したときには、フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS140)。フラグFが値1ではない(値0である)と判定したときには、エンジン22の停止は自動停止条件の成立によるものではないと判断し、本処理を終了する。フラグFが値1であると判定したときには、自動始動条件が成立しているか否かを判定する(ステップS150)。自動始動条件が成立していないと判定したときには、本処理を終了する。自動始動条件は、上述したように、ブレーキ踏力が第2所定値(第1所定値より小さい値)未満に至った条件、バッテリ電圧Vbが電圧閾値Vst以下に至った条件などが含まれ、これらの条件の1つでも成立したときに自動始動条件が成立したと判断される。バッテリ電圧Vbが電圧閾値Vst以下に至った条件の成否については、図3に例示する電圧起因自動始動条件判定処理により行なうことができる。この電圧起因自動始動条件判定処理では、フラグFが値1であるのを確認し(ステップS300)、バッテリ電圧Vbを入力し(ステップS310)、バッテリ電圧Vbを電圧閾値Vstと比較し(ステップS320)、バッテリ電圧Vbが電圧閾値Vst未満のときにバッテリ電圧による自動始動条件の成立したと判断する(ステップS340)。一方、フラグFが値0であったり、バッテリ電圧Vbが電圧閾値Vst以上であるときには、バッテリ電圧による自動始動条件は不成立であると判断する(ステップS330)。
ステップS150で自動始動条件が成立していると判定したときには、エンジン22を始動し(ステップS160)、フラグFに値0をセットする(ステップS170)。エンジン22の始動は、スタータ32を駆動してエンジン22をクランキングし、エンジン22の吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火制御などを開始することにより行なう。
続いて、エンジン22を始動する際のバッテリ36の電圧変化量ΔVと電流変化量ΔIとを計測し(ステップS180)、計測した電圧変化量ΔVを電流変化量ΔIで除してバッテリ36の内部抵抗Ri(Ri=ΔV/ΔI)を計算する(ステップS190)。図4にエンジン22を始動する際のバッテリ電流Ibとバッテリ電圧Vbの時間変化の一例を示す。図中、実線はバッテリ36の内部抵抗Riが比較的小さいときを示し、破線はバッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときを示す。なお、図4では、バッテリ36の内部抵抗Riに拘わらずに同一のバッテリ電圧Vbのときにエンジン22を始動するものとした。電圧変化量ΔVは時間Tstにエンジン22の始動を開始した直後のバッテリ電圧Vbの変化量(図中、ΔV1やΔV2)であり、電流変化量ΔIは時間Tstにエンジン22の始動を開始した直後のバッテリ電流Ibの変化量(図中、ΔVI)である。図示するように、バッテリ36の内部抵抗Riが大きくなると電圧変化量ΔVが大きくなる。
バッテリ36の内部抵抗Riを計算すると、内部抵抗Riを切替閾値Rrefと比較し(ステップS200)、内部抵抗Riが切替閾値Rref未満であると判定したときには電圧閾値Vstに第1所定電圧Vlを設定し(ステップS210)、内部抵抗Riが切替閾値Rref以上であると判定したときには電圧閾値Vstに第1所定電圧Vlより大きい第2所定電圧Vhを設定して(ステップS220)、本処理を終了する。こうして設定された電圧閾値Vstは、図3の電圧起因による自動始動条件の判定処理に用いられる。したがって、バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref未満であるときにはバッテリ電圧Vbが第1所定電圧Vl(Vl<Vh)未満に至ったときに自動始動条件が成立することになり、バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref以上であるときにはバッテリ電圧Vbが第2所定電圧Vh(Vl<Vh)未満に至ったときに自動始動条件が成立することになる。
図5は、バッテリ36の内部抵抗Riの大小と電圧起因による自動始動条件が成立してエンジン22を始動したときのバッテリ電流Vbの時間変化の一例を示す説明図である。図中、上段(a)の実線がバッテリ36の内部抵抗Riが比較的小さいときを示し、下段(b)の実線がバッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときを示す。上段(a)の破線は、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときに時間T2でエンジン22を始動する場合を示す。「Vm」は、バッテリ電圧Vbのマージン電圧を示す。いま、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的小さく切替閾値Rref未満である場合(上段(a)参照)を考える。この場合、電圧閾値Vstには第1所定電圧Vl(Vl<Vh)が設定されている。エンジン22を自動停止すると、空調装置38や補機39などの電気負荷によりバッテリ電圧Vbは徐々に低下し、バッテリ電圧Vbが第1所定電圧Vl(電圧閾値Vst)に至った時間T2に自動始動条件が成立し、エンジン22が始動される。このときバッテリ36には電圧変化量ΔV1だけの電圧降下が生じるが、マージン電圧Vm以上となるため、エンジン22は良好に始動することができる。一方、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときには、時間T2でエンジン22を始動すると、図中破線で示すようにバッテリ36には電圧変化量ΔV2だけの電圧降下が生じるため、バッテリ電圧Vbはマージン電圧Vmを下回ることになり、エンジン22を始動することができない。これらのことから、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的小さいときには、時間T2に至るまでエンジン22を始動しなくてもよいのが解る。
次に、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きく切替閾値Rref以上である場合(図5中、下段(b)参照)を考える。この場合、電圧閾値Vstには第2所定電圧Vh(Vl<Vh)が設定されている。エンジン22を自動停止によりバッテリ電圧Vbが徐々に低下し、バッテリ電圧Vbが第2所定電圧Vh(電圧閾値Vst)に至った時間T1に自動始動条件が成立し、エンジン22が始動される。このときバッテリ36には電圧変化量ΔV2だけの電圧降下が生じるが、バッテリ電圧Vbはマージン電圧Vm以上となるため、エンジン22は良好に始動することができる。上段(a)の破線と比較すると、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときには、バッテリ電圧Vbが所定電圧Vhに至った時間T1でエンジン22を始動すれば良好にエンジン22を始動することができるが、バッテリ電圧Vbが所定電圧Vlに至った時間T2でエンジン22を始動すれとエンジン22を始動することができないことが解る。
以上説明した実施例の自動車20に搭載されたエンジン装置では、エンジン22を始動する際のバッテリ36の電圧変化量ΔVと電流変化量ΔIとを計測し、電圧変化量ΔVを電流変化量ΔIで除してバッテリ36の内部抵抗Riを計算する。バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref未満であるときには電圧閾値Vstに第1所定電圧Vl(Vl<Vh)を設定し、バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref以上であるときには電圧閾値Vstに第2所定電圧Vh(Vl<Vh)を設定する。そして、エンジン22を自動停止条件の成立により運転停止している最中にバッテリ電圧Vbが閾値電圧Vst未満に至ったときに自動始動条件が成立したとしてエンジン22を始動する。このようにバッテリ36の内部抵抗Riに基づいて電圧起因による自動始動条件の成否を判定する電圧閾値Vstを設定することにより、より適正な自動始動条件の成否を判定することができる。この結果、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的小さいときには自動始動条件の成立までの時間経過を長くすることにより不要なエンジン22の始動を抑制することができ、バッテリ36の内部抵抗Riが比較的大きいときには自動始動条件の成立までの時間経過を短くすることによりエンジン22を始動することができない始動不良を抑制することができる。
実施例の自動車20に搭載されたエンジン装置では、バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref未満であるときには電圧閾値Vstに第1所定電圧Vl(Vl<Vh)を設定し、バッテリ36の内部抵抗Riが切替閾値Rref以上であるときには電圧閾値Vstに第2所定電圧Vh(Vl<Vh)を設定するものとした。しかし、バッテリ36の内部抵抗Riと比較する切替閾値Rrefを2つ以上用いて電圧閾値Vstに3つ以上の異なる電圧を設定するものとしてもよい。また、バッテリ36の内部抵抗Riが大きいほど電圧閾値Vstを大きくなるようにバッテリ36の内部抵抗Riと電圧閾値Vstとの関係を予め定めて電圧閾値設定用マップとして記憶しておき、内部抵抗Riが与えられるとマップから対応する電圧閾値Vstを導出することにより設定するものとしてもよい。図6に電圧閾値設定用マップの一例を示す。
実施例では、エンジン装置を自動車に搭載するものとしたが、エンジン装置は、自動車以外の車両や移動体などに搭載されるものとしても構わない。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、スタータ30が「スタータ」に相当し、バッテリ36が「バッテリ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
20 自動車、22 エンジン、24 自動変速装置、26 デファレンシャルギヤ、28a,28b 駆動輪、30 スタータ、32 オルタネータ、36 バッテリ、36a 電圧センサ、36b 電流センサ、38 空調装置、39 補機、50 電子制御ユニット、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキポジションセンサ、68 車速センサ。

Claims (1)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを始動するスタータと、
    前記スタータと補機とに電力を供給するバッテリと、
    前記エンジンを運転している最中に所定停止条件が成立したときに前記エンジンの運転を停止するよう前記エンジンを制御すると共に、前記所定停止条件の成立により前記エンジンの運転を停止している最中に所定始動条件が成立したときに前記エンジンを始動するように前記エンジンと前記スタータを制御する自動停止始動制御を実行する制御装置と、
    を備えるエンジン装置であって、
    前記所定始動条件は、前記バッテリの電圧が電圧閾値以下に至った条件を含み、
    前記制御装置は、前記エンジンの始動時における前記バッテリの電圧変化量と電流変化量とにより演算される前記バッテリの内部抵抗に基づいて前記電圧閾値を設定する、
    ことを特徴とするエンジン装置。
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