JP4269339B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、減速運転時に車両の減速エネルギで発電機を駆動して発電し、その電力をバッテリに充電する車両の制御装置に関する発明である。
一般に、車両に搭載される自動変速機は、エンジンのクランク軸に、トルクコンバータを介して変速歯車機構を連結し、所定の運転領域でトルクコンバータのポンプインペラ(入力軸)とタービンランナ(出力軸)とをロックアップクラッチで直結状態にして自動変速機の伝達効率を向上させるようにしたものが多い。
このようなロックアップクラッチ付き自動変速機を搭載した車両においては、例えば、特許文献1(特開平11−107805号公報)に記載されているように、減速運転時に実施される減速時燃料カット期間中に、自動変速機のロックアップ(ロックアップクラッチON)によりトルクコンバータの入出力軸間を直結した状態にして、車両の減速エネルギを利用して発電機(オルタネータ)を駆動して発電する減速回生発電を行うことで、車両の減速エネルギを電気エネルギに変換してバッテリに回収するようにしたものがある。この特許文献1の減速回生発電では、要求減速度に応じて発電機の発電量が最大となるように発電機の界磁コイルに流す制御電流(界磁電流)をデューティ制御するようになっている。
特開平11−107805号公報(第1頁、第4頁等)
ところで、バッテリ充電割合(SOC)が低下したときには、発電機を駆動するエンジン回転速度(自動変速機の入力軸回転速度)を上昇させて減速回生発電の発電量を増加させ、バッテリ充電割合を速やかに回復させることが望ましい。
しかし、従来の制御では、減速運転時に、車速の低下に応じて自動変速機のタービン回転速度やエンジン回転速度が低下するため(図18参照)、バッテリ充電割合が低下して減速回生発電の発電量を増加させることが望ましい状態になっても、燃料カットされる減速運転時には、エンジン回転速度(発電機の回転速度)を意図的に上昇させることは不可能である。このため、バッテリ充電割合が低下しても、減速回生発電の発電量を意図的に増加させることは不可能であり、バッテリ充電割合を速やかに回復させることは困難である。
また、現在の車両に一般に搭載されている界磁コイル式の発電機(オルタネータ)は、発電機の回転速度によって発電量(発電電流)が変化するが、この他、界磁コイルに流す制御電流(界磁電流)によっても発電量が変化し、制御電流が大きくなるほど界磁磁界が強くなって発電機の発電トルクが大きくなるという特性がある。このため、上記特許文献1のように、要求減速度に応じて発電機の発電量が最大となるように発電機の制御電流を制御すると、減速運転時に発電機の発電トルクが大きくなりすぎる。このため、減速運転時に発電機の大きな発電トルクによってエンジン回転速度が早期に燃料カット復帰回転速度以下に低下して、減速時燃料カット期間が短くなってしまい、減速時燃料カットによる燃費向上効果が低下するばかりか、減速回生発電期間も短くなって減速回生発電による減速エネルギ回収効率(ひいては燃費向上効果)も低下してしまうという問題が発生する。特に、近年の車両の電気負荷の増大化傾向に伴って発電量の大きい発電機を搭載する傾向があり、この発電機の発電量の増大に伴って発電機の発電トルクも大きくなるため、上述した問題が益々大きくなる傾向がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、バッテリ充電割合の低下時に、減速回生発電の発電量を意図的に増加させてバッテリの充電状態を速やかに回復させることができると共に、減速運転時の発電機の発電トルクによる内燃機関の回転速度の早期低下を防止して減速時燃料カット期間を長くすることができ、燃費を向上させることができる車両の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、バッテリの充電状態を充電状態判定手段により判定し、減速運転時にバッテリの充電状態と減速状態に基づいて発電機の界磁コイルに流れる制御電流(以下「発電機の制御電流」という)と自動変速機の変速比を制御することで、発電機を駆動する回転エネルギをバッテリの充電状態に応じて制御して該発電機の発電量(発電電流)をバッテリの充電状態に応じて制御することを第1の特徴とし、更に、自動変速機は、複数の変速段に変速する変速機構を備え、減速運転時に充電状態判定手段で判定したバッテリの充電状態が目標値より低下するほどシフト点を通常よりも高速側に補正することを第2の特徴とするものである。このように、減速運転時にバッテリの充電状態と減速状態に基づいて発電機の制御電流と自動変速機の変速比を制御すれば、減速運転時に発電機の発電トルクが過大とならないように発電機の制御電流を制御しながら、自動変速機の変速比の制御によって内燃機関の回転速度(発電機の回転速度)を意図的に上昇させて発電機の発電量(発電電流)を増加させることが可能となり、バッテリの充電状態を適正な充電状態に速やかに回復させることができる。しかも、減速運転時に発電機の発電トルクが過大とならないように発電機の制御電流を制御できるため、減速運転時の発電機の発電トルクによる内燃機関の回転速度の早期低下を防止して減速時燃料カット期間を長くすることができ、燃費を向上させることができる。
ところで、自動変速機の種類は、複数の変速段に変速する自動変速機の他に、連続的に変速比を変化させる無段変速機がある。
請求項1に係る発明は、複数の変速段に変速する自動変速機を搭載した車両において、減速運転時に充電状態判定手段で判定したバッテリの充電状態が目標値より低下するほどシフト点を通常よりも高速側に補正するようにすると良い。このようにすれば、バッテリの充電状態が適正な充電状態である目標値より低下するほど、シフトダウンを早めに行って内燃機関の回転速度を上昇させて発電機の回転速度を上昇させるという制御が可能となり、この発電機の回転速度の上昇によって発電機の発電量(発電電流)を増加させることが可能となる。
また、連続的に変速比を変化させる無段変速機においては、請求項のように、減速運転時に充電状態判定手段で判定したバッテリの充電状態が目標値より低下するほど変速比を大きくするように制御するようにすると良い。このようにすれば、バッテリの充電状態が適正な充電状態より低下するほど、変速比を早めに大きくして内燃機関の回転速度(発電機の回転速度)を上昇させるという制御が可能となり、それによって発電機の発電量(発電電流)を増加させることが可能となる。
また、請求項のように、減速運転時に自動変速機の出力軸回転速度又は車速又は前記内燃機関の回転速度が低くなるほど発電機の制御電流を低下させるようにすると良い。このようにすれば、減速運転時に自動変速機の出力軸回転速度又は車速又は内燃機関の回転速度が低くなってエンストの危険性が高まるほど、発電機の制御電流を低下させて発電トルクを低下させるという制御が可能となり、車両の減速エネルギが減速回生発電を行えないレベルに低下するまで、エンストを防止しつつ減速回生発電を継続することができる。
また、請求項のように、減速運転時に充電状態判定手段で判定したバッテリの充電状態に基づいて該バッテリを目標値に充電するのに必要な発電量(以下「要求発電量」という)を算出し、この要求発電量と減速状態に基づいて発電機の制御電流と自動変速機の変速比を制御するようにしても良い。このようにすれば、発電機の発電量(発電電流)を要求発電量に一致させるように発電機の制御電流と自動変速機の変速比を制御することが可能となり、バッテリの充電状態を適正な充電状態である目標値に制御しやすくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてシステム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11の吸気管12には、モータ等によって開度調節されるスロットルバルブ13と、スロットル開度を検出するスロットル開度センサ14とが設けられている。更に、スロットルバルブ13の下流側に設けられたサージタンク15には、エンジン11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド16が設けられ、各気筒の吸気マニホールド16の吸気ポート近傍に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁17が取り付けられている。
また、自動変速機18は、エンジン11のクランク軸19に、トルクコンバータ20の入力軸21が連結され、このトルクコンバータ21の出力軸22に、例えば4速の変速段に切り替える変速歯車機構23が連結されている。トルクコンバータ20の内部には、流体継手を構成するポンプインペラ24とタービンランナ25が対向して設けられ、ポンプインペラ24とタービンランナ25との間には、オイルの流れを整流するステータ26が設けられている。ポンプインペラ24は、トルクコンバータ20の入力軸21に連結され、タービンランナ25は、トルクコンバータ20の出力軸22に連結されている。
トルクコンバータ20には、入力軸21側と出力軸22側とを直結状態にするためのロックアップクラッチ27が設けられている。エンジン11の出力トルクは、トルクコンバータ20を介して変速歯車機構23に伝達され、変速歯車機構23の複数のギヤで変速されて、車輪の駆動軸に伝達されるようになっている。
エンジン11には、エンジン回転速度Ne(=トルクコンバータ20の入力軸回転速度)を検出するエンジン回転速度センサ28が設けられ、自動変速機18には、トルクコンバータ20の出力軸回転速度であるタービン回転速度Nt(タービンランナ25の回転速度)を検出するタービン回転速度センサ29が設けられている。また、ブレーキスイッチ30によってブレーキ操作が検出され、車速センサ31によって車速が検出される。
一方、界磁コイル式の発電機32(オルタネータ)には、クランク軸19に連結されたクランクプーリ33の回転がベルト34を介して伝達され、クランク軸19の動力で発電機32が回転駆動されて発電され、その発電電力がバッテリ37に充電される。このバッテリ37には、バッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出回路38が接続されている。本実施例では、バッテリ37として、急速充電可能な二次電池(例えばリチウム電池)が用いられている。
上述した各種センサの出力やバッテリ電圧検出回路38の出力は、制御回路(以下「ECU」と表記する)35に入力される。このECU35は、エンジン11と自動変速機18を総合的に制御する1個又は複数個のマイクロコンピュータにより構成され、各種のエンジン制御プログラム(図示せず)を実行することで、エンジン運転状態に応じて燃料噴射弁17の燃料噴射量や点火プラグ(図示せず)の点火時期を制御すると共に、シフトレバーの操作レンジや運転条件に応じて自動変速機18の油圧制御回路36を制御して、変速歯車機構23の例えば4速の変速比(変速段)を切り換える。
また、ECU35は、減速運転時にロックアップクラッチ27の係合力を制御して、トルクコンバータ20の出力軸回転速度(タービン回転速度Nt )と入力軸回転速度(エンジン回転速度Ne )との差であるロックアップクラッチ27のスリップ量(以下「L/Uスリップ量」と表記する)を制御するL/Uスリップ制御を行いながら、発電機32を駆動して減速回生発電を行うようにしている。以下の説明では、「L/U」は「ロックアップ」を意味する。
更に、ECU35は、特許請求の範囲でいう制御手段として機能し、後述する各ルーチンを実行することで、減速運転時(減速回生発電時)にバッテリ37の充電状態に基づいて該バッテリ37を適正な充電状態に充電するのに必要な発電量(以下「要求発電量」という)を算出し、この要求発電量と減速状態に基づいて発電機32の制御電流と自動変速機18の変速比を制御することで、発電機32を駆動する減速エネルギを要求発電量に応じて制御して該発電機32の発電量(発電電流)を要求発電量に応じて制御する。
以下、このECU35が実行する各ルーチンの処理内容を説明する。
[メインルーチン]
図2のメインルーチンは、イグニッションスイッチのON期間中に所定周期(例えば4ms周期)で実行される。本ルーチンが起動されると、まずステップ101で、後述する図3の減速判定ルーチンを実行して、スロットル開度(アクセル開度)とブレーキスイッチ30のON/OFFによって運転者の減速要求の度合を判定する。この後、ステップ102に進み、後述する図4のL/U制御切替えルーチンを実行して、上記ステップ101で判定した減速要求度合とエンジン回転速度Neに応じてL/U制御を切り替える。
この後、ステップ103に進み、後述する図5のバッテリ充電割合判定ルーチンを実行して、バッテリ電圧検出回路38で検出したバッテリ電圧に基づいてバッテリ充電割合SOCを算出する。
そして、次のステップ104で、後述する図7の要求発電量算出ルーチンを実行して、バッテリ充電割合SOCに基づいて要求発電量REQGENを算出する。この後、ステップ105に進み、後述する図9の変速パターン決定ルーチンを実行して、減速運転時(L/Uスリップ制御時)と通常運転時とで変速パターンを切り替える。つまり、減速運転時(L/Uスリップ制御時)に、要求発電量REQGENに応じて4→3速のシフト点と3→2速のシフト点を通常よりも高車速側に補正して、要求発電量REQGENに応じてシフトダウンを通常よりも早めに行ってエンジン回転速度Neを上昇させて発電機32の回転速度を上昇させ、発電機32の発電量(発電電流)を増加させる。
この後、ステップ106に進み、上記ステップ105で決定した変速パターンに従って変速処理した後、ステップ107に進み、後述する図16の発電機制御電流算出ルーチンを実行して、バッテリ充電割合SOCとタービン回転速度Nt等に基づいて発電機32の制御電流IGENを算出する。この後、ステップ108に進み、発電機32の界磁コイルに上記制御電流IGENを流して発電させる処理を行う。
[減速判定ルーチン]
図3の減速判定ルーチンは、前記図2のステップ101で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ201で、スロットル全閉であるか否かを判定し、スロットル全閉でない場合は、非減速状態(定速走行又は加速状態)と判断して、ステップ203に進み、強減速フラグXSを“0”にセットし、次のステップ204で、弱減速フラグXMを“0”にセットして本ルーチンを終了する。このように、強減速フラグXS=0、弱減速フラグXM=0にセットすることで、非減速状態(定速走行又は加速状態)であることを表す。
上記ステップ201で、スロットル全閉と判定されれば、ステップ202に進み、ブレーキが踏まれているか否か(ブレーキスイッチ30がONであるか否か)を判定し、ブレーキが踏まれていれば、スロットル全閉でブレーキを踏み込んで減速する“強減速状態”と判断して、ステップ205に進み、強減速フラグXSを“1”にセットし、次のステップ206で、弱減速フラグXMを“0”にセットして本ルーチンを終了する。このように、強減速フラグXS=1、弱減速フラグXM=0にセットすることで、強減速状態であることを表す。
これに対して、上記ステップ202で、ブレーキが踏まれていないと判定されれば、スロットル全閉でブレーキを踏まずに減速する“弱減速状態”と判断して、ステップ207に進み、強減速フラグXSを“0”にセットし、次のステップ208で、弱減速フラグXMを“1”にセットして本ルーチンを終了する。このように、強減速フラグXS=0、弱減速フラグXM=1にセットすることで、弱減速状態であることを表す。
[L/U制御切替えルーチン]
図4のL/U制御切替えルーチンは、前記図2のステップ102で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ301で、エンジン回転速度Neが所定値αよりも高いか否かを判定する。ここで、所定値αは車両の運転状態に対応して変化する値に設定される。もし、エンジン回転速度Neが所定値α以下と判定されれば、ロックアップ可能な運転状態ではないと判断して、ステップ305に進み、L/UフラグXLUを“0”にセットし、次のステップ306で、L/UスリップフラグXSLUを“0”にセットする。これにより、ロックアップクラッチ27を解放する。
上記ステップ301で、エンジン回転速度Neが所定値αよりも高いと判定されれば、ステップ302に進み、弱減速フラグXMが“1”であるか否かを判定し、弱減速フラグXMが“1”であれば、弱減速状態(急ブレーキによるエンストの可能性無し)と判断して、ステップ303に進み、L/UフラグXLUを“0”にセットし、次のステップ304で、L/UスリップフラグXSLUを“1”にセットする。これにより、減速運転時のL/Uスリップ制御に切り替える。
また、上記ステップ302で、弱減速フラグXMが“0”と判定されれば、ステップ307に進み、強減速フラグXSが“1”であるか否かを判定し、強減速フラグXSが“1”であれば、強減速状態(急ブレーキによるエンストの可能性有り)と判断して、ステップ308に進み、L/UフラグXLUを“0”にセットし、次のステップ309で、L/UスリップフラグXSLUを“0”にセットする。これにより、ロックアップクラッチ27を解放する。
これに対して、上記ステップ307で、強減速フラグXSが“0”と判定された場合は、上記ステップ302でも、弱減速フラグXMが“0”と判定されているため、非減速状態(定速走行又は加速状態)と判断して、ステップ310に進み、通常のL/U制御を実行する。
[バッテリ充電割合判定ルーチン]
図5のバッテリ充電割合判定ルーチンは、前記図2のステップ103で実行されるサブルーチンであり、バッテリ37の充電割合SOC(充電状態)を判定する充電状態判定手段として機能する。本ルーチンが起動されると、まずステップ401で、バッテリ充電割合SOCの検出タイミングであるか否かを判定する。ここで、バッテリ充電割合SOCの検出タイミングは、バッテリ37の電圧が開放端子電圧(OCV)の状態になるタイミングであり、例えば、エンジン始動直前のイグニッションスイッチON状態のとき等、バッテリ37の充放電が停止又は少なくなる期間にバッテリ37の電圧を開放端子電圧(OCV)の状態にすることが可能である。
上記ステップ401で、バッテリ充電割合SOCの検出タイミングでないと判定されれば、以降の処理を行うことなく、本ルーチンを終了するが、バッテリ充電割合SOCの検出タイミングであると判定されれば、ステップ402に進み、開放端子電圧OCVの状態を強制的に作り出すための処理(例えば車両の電気負荷の一時的なOFF)を行う。
この後、ステップ403に進み、バッテリ37の電圧が開放端子電圧OCVの状態であるか否かを判定し、開放端子電圧OCVの状態でなければ、そのまま本ルーチンを終了するが、開放端子電圧OCVの状態であれば、ステップ404に進み、バッテリ電圧検出回路38で検出したバッテリ電圧(OCV)を読み込む。
この後、ステップ405に進み、図6に示す開放端子電圧OCVの状態時のバッテリ電圧をパラメータとするバッテリ充電割合SOCのマップを参照して、現在のバッテリ電圧に応じたバッテリ充電割合SOCを算出する。図6のバッテリ充電割合SOCのマップは、バッテリ37としてリチウム電池を用いた場合に、開放端子電圧OCVの状態時のバッテリ電圧に応じてバッテリ充電割合SOCがほぼリニアに変化することを考慮して設定されている。本実施例では、バッテリ37(リチウム電池)の充電特性を考慮して、短時間の減速回生発電による急速充電に余裕を持たせるために目標のバッテリ充電割合を50%として減速回生発電時の発電量を制御するようにしているが、50%以外のバッテリ充電割合を目標として減速回生発電時の発電量を制御するようにしても良いことは言うまでもない。本実施例では、開放端子電圧OCVの状態時のバッテリ電圧が14Vのときに、バッテリ充電割合SOCが目標値(50%)となる。
[要求発電量算出ルーチン]
図7の要求発電量算出ルーチンは、前記図2のステップ104で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ501で、上記図6のバッテリ充電割合判定ルーチンで算出したバッテリ充電割合SOCを読み込み、次のステップ502で、バッテリ充電割合目標値(50%)から現在のバッテリ充電割合SOCを差し引いて充電不足割合CMPSOCを求める。
CMPSOC=50−SOC
この後、ステップ503に進み、図8に示す充電不足割合CMPSOCをパラメータとする要求発電量REQGENのマップを参照して、現在の充電不足割合CMPSOCに応じた要求発電量REQGENを算出する。この図8の要求発電量REQGENのマップは、発電機32の発電能力やバッテリ37の充電特性を考慮して、充電不足割合CMPSOCが大きくなるほど、要求発電量REQGENが大きくなるように設定されている。
[変速パターン決定ルーチン]
図9の変速パターン決定ルーチンは、前記図2のステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ601で、L/UスリップフラグXSLUが減速運転時のL/Uスリップ制御を意味する“1”であるか否かを判定し、L/UスリップフラグXSLUが“0”であれば、減速回生発電を行わないため、ステップ607に進み、通常シフトマップ(図12、図15参照)を用いて通常シフト制御を実行する。
一方、上記ステップ601で、L/UスリップフラグXSLUが“1”と判定されれば、減速運転時のL/Uスリップ制御と減速回生発電を実行するために、ステップ602に進み、前記図7の要求発電量算出ルーチンで算出された要求発電量REQGENを読み込む。この後、ステップ603に進み、要求発電量REQGENが0よりも大きいか否か(バッテリ充電割合SOCが目標値50%未満であるか否か)を判定し、要求発電量REQGENが0以下(バッテリ充電割合SOCが目標値50%以上)であれば、減速回生発電を行う必要はないと判断して、ステップ607に進み、通常シフトマップ(図12、図15参照)を用いて通常シフト制御を実行する。
これに対して、上記ステップ603で、要求発電量REQGENが0よりも大きい(バッテリ充電割合SOCが目標値50%未満である)と判定されれば、要求発電量REQGENに応じた減速回生発電を行う必要があると判断して、ステップ604に進み、後述する図10の4→3速シフト点算出ルーチンを実行して、要求発電量REQGENに応じて4→3速のシフト点を通常よりも高車速側に補正して、要求発電量REQGENに応じて4→3速シフトダウンを通常よりも早めに行ってエンジン回転速度Neを上昇させて発電機32の回転速度を上昇させ、発電機32の発電量(発電電流)を増加させる。
この後、ステップ605に進み、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウンにより得られる最大の発電量a’よりも大きいか否かを判定し、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウン時の最大の発電量a’以下であれば、そのまま本ルーチンを終了するが、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウン時の最大の発電量a’よりも大きければ、更にエンジン回転速度Ne(発電機32の回転速度)を上昇させる必要があると判断して、ステップ606に進み、後述する図13の3→2速シフト点算出ルーチンを実行して、要求発電量REQGENに応じて3→2速のシフト点を通常よりも高車速側に補正して、要求発電量REQGENに応じて3→2速シフトダウンを通常よりも早めに行ってエンジン回転速度Ne(発電機32の回転速度)を上昇させ、発電機32の発電量(発電電流)を増加させる。
[4→3速シフト点算出ルーチン]
図10の4→3速シフト点算出ルーチンは、上記図9の変速パターン決定ルーチンのステップ604で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ701で、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウン時の最大発電量a’よりも小さいか否かを判定し、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウン時の最大発電量a’以上であれば、ステップ703に進み、4→3速シフトダウン時の通常シフトマップからのシフト点補正量A[図12参照]を上限値(本実施例では30km/h)にセットする。
これに対して、上記ステップ701で、要求発電量REQGENが4→3速シフトダウン時の最大発電量a’よりも小さいと判定されれば、ステップ702に進み、図11に示す4→3速シフトダウン時のシフト点補正量Aのマップを参照して、現在の要求発電量REQGENに応じたシフト点補正量Aを算出する。この図11のシフト点補正量Aのマップは、要求発電量REQGENが大きくなるほど、シフト点補正量Aを増加させて4→3速シフトダウンを早めるように設定されている。
以上のようにして、ステップ702又は703で、シフト点補正量Aを算出した後、ステップ704に進み、通常シフトマップの減速運転時(スロットル全閉)の4→3速シフト点(本実施例では40km/h)にシフト点補正量Aを加算して、4→3速シフト点43SFTを求める。
43SFT=40+A
[3→2速シフト点算出ルーチン]
図13の3→2速シフト点算出ルーチンは、上記図9の変速パターン決定ルーチンのステップ606で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ801で、3→2速シフト点32SFTを算出するための要求発電量REQGEN2を次式により算出する。
REQGEN2=REQGEN−a’
この場合、3→2速シフト点32SFTを算出するための要求発電量REQGEN2は当初の要求発電量REQGENから4→3速シフトダウン時の最大発電量a’を差し引いた値に設定されている。
この後、ステップ802に進み、要求発電量REQGEN2が3→2速シフトダウン時の最大発電量b’よりも小さいか否かを判定し、要求発電量REQGEN2が3→2速シフトダウン時の最大発電量b’以上であれば、ステップ804に進み、3→2速シフトダウン時の通常シフトマップからのシフト点補正量B[図15参照]を上限値(本実施例では20km/h)にセットする。
これに対して、上記ステップ802で、要求発電量REQGEN2が3→2速シフトダウン時の最大発電量b’よりも小さいと判定されれば、ステップ803に進み、図14に示す3→2速シフトダウン時のシフト点補正量Bのマップを参照して、現在の要求発電量REQGEN2に応じたシフト点補正量Bを算出する。この図14のシフト点補正量Bのマップは、要求発電量REQGEN2が大きくなるほど、シフト点補正量Bを増加させて3→2速シフトダウンを早めるように設定されている。
以上のようにして、ステップ803又は804で、シフト点補正量Bを算出した後、ステップ805に進み、通常シフトマップの減速運転時(スロットル全閉)の3→2速シフト点(本実施例では20km/h)にシフト点補正量Bを加算して、3→2速シフト点32SFTを求める。
32SFT=20+B
[発電機制御電流算出ルーチン]
図16の発電機制御電流算出ルーチンは、前記図2のステップ107で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まずステップ901で、L/UスリップフラグXSLUが減速運転時のL/Uスリップ制御を意味する“1”であるか否かを判定し、L/UスリップフラグXSLUが“0”であれば、減速回生発電を行わないため、ステップ906に進み、発電機制御電流IGENを0にセットして本ルーチンを終了する。
これに対して、上記ステップ901で、L/UスリップフラグXSLUが減速運転時のL/Uスリップ制御を意味する“1”であると判定されれば、ステップ902に進み、エンジン回転速度Neが所定値βよりも高いか否かを判定する。ここで、所定値βは、発電機32で減速回生発電可能な最低のエンジン回転速度(例えば850rpm)に設定されている。この所定値βは、燃料カット復帰回転速度(例えば800rpm)よりも少し高く設定されている。
このステップ902で、エンジン回転速度Neが所定値β(発電終了回転速度)以下と判定されれば、減速回生発電を行えないと判断して、ステップ906に進み、発電機制御電流IGENを0にセットして本ルーチンを終了する。
一方、ステップ902で、エンジン回転速度Neが所定値β(発電終了回転速度)よりも高いと判定されれば、減速回生発電可能と判断して、ステップ903に進み、バッテリ充電割合SOCが目標値(50%)以下であるか否かを判定し、バッテリ充電割合SOCが目標値(50%)を越えていれば、発電機32を充電する必要はないため、ステップ906に進み、発電機制御電流IGENを0にセットして本ルーチンを終了する。
上記ステップ903で、バッテリ充電割合SOCが目標値(50%)以下と判定されれば、減速回生発電を行う必要があると判断して、ステップ904に進み、タービン回転速度Ntを読み込み、次のステップ905で、図17に示すタービン回転速度Ntをパラメータとする発電機制御電流IGENのマップを参照して、現在のタービン回転速度Ntに応じた発電機制御電流IGENを算出する。
この図17の発電機制御電流IGENのマップは、タービン回転速度Ntが低くなるほど発電機制御電流IGENが小さくなるように設定されている。要するに、発電機32の制御電流(界磁電流)が大きくなるほど、界磁磁界が強くなって発電機32の駆動トルクが大きくなるため、減速運転時に車両の減速エネルギ(タービン回転速度Nt、車速)が低く、発電機32の回転速度が低くなっている領域で、発電機32の制御電流が大きいと、発電機32の大きな駆動トルクによってエンジン回転速度Neが落ち込んでエンストに陥る可能性がある。この対策として、図17のマップのように、減速運転時に車両の減速エネルギ(タービン回転速度Nt)が低くなるほど発電機制御電流IGENを小さくすれば、減速運転時に車両の減速エネルギが低くなって発電機32の回転速度が低くなるほど発電機32の駆動トルクを低下させて、エンジン回転速度Neの落ち込みやエンストを未然に防止することができる。但し、タービン回転速度Ntが比較的高い所定値以上の領域では、車両の減速エネルギが大きく、発電機32の回転速度も高いため、発電機制御電流IGENを通常運転時と同様の値に設定している。
尚、図17の発電機制御電流IGENのマップのパラメータとして、タービン回転速度Ntの代わりに、車速又はエンジン回転速度Neを用いて、車速又はエンジン回転速度Neが低くなるほど発電機制御電流IGENが小さくなるように設定しても、同様の効果を得ることができる。
以上説明した本実施例の減速回生発電の制御を図18のタイムチャートを用いて従来の制御と比較して説明する。
従来は、減速運転時にシフト位置が4速に保持されたまま減速されるため、車速の低下に応じてタービン回転速度Nt(エンジン回転速度Ne)も低下するだけである。このため、バッテリ充電割合SOCが目標値(50%)よりも低下して発電機32の発電量を増加させることが望ましい状態になっても、燃料カットされる減速運転時には、エンジン回転速度Ne(発電機32の回転速度)を意図的に上昇させることは不可能である。このため、バッテリ充電割合SOCが低下しても、発電機32の発電量を意図的に増加させることは不可能であり、バッテリ充電割合SOCを十分に回復させることは困難である。
これに対して、本実施例では、図18の時刻t1 で、スロットルバルブ13が全閉されて減速運転が開始され、L/Uスリップ制御の実行条件が成立してL/UスリップフラグXSLUが“1”にセットされると、L/Uスリップ制御が開始されると共に、燃料カットが開始される。そして、その時点のバッテリ充電割合SOCから求めた充電不足割合CMPSOCに基づいて要求発電量REQGENを算出し、この要求発電量REQGENに応じて4→3速シフトダウン時のシフト点補正量Aを設定する。これにより、図18の例では、減速運転開始時に、L/Uスリップ制御を開始すると同時に4→3速のシフトダウンが実行される。その結果、減速運転開始時に車両の減速エネルギによってタービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neが上昇して、発電機32の回転速度が上昇するため、発電機32の発電量(発電電流)が要求発電量REQGENに応じて増加し、バッテリ充電割合SOCの回復度合が従来よりも大きく改善される。この際、タービン回転速度Ntに応じた制御電流IGENを発電機32に流すことで、車両の減速エネルギを効率良く使用して減速回生発電を実行する。
その後、当初の要求発電量REQGENから4→3速シフトダウン時の最大発電量a’を差し引いた値(REQGEN−a’)に応じて3→2速シフトダウン時のシフト点補正量Bを設定する。これにより、図18の例では、時刻t2 で、3→2速のシフトダウンが実行され、それによって、再び車両の減速エネルギによってタービン回転速度Ntとエンジン回転速度Neが上昇して、発電機32の回転速度が上昇するため、発電機32の発電量(発電電流)がその時点の要求発電量(REQGEN−a’)に応じて増加し、バッテリ充電割合SOCの回復度合が従来よりも大きく改善される。
その後、エンジン回転速度Neが発電終了回転速度以下に低下した時点t3 で、減速回生発電を終了し、その後、エンジン回転速度Neが燃料カット復帰回転速度以下に低下した時点t4 で、燃料カットを終了すると共に、ロックアップをOFFする。
以上説明した本実施例では、減速運転時(減速回生発電時)にバッテリ37の充電状態に基づいて該バッテリ37を適正な充電状態に充電するのに必要な発電量(要求発電量)を算出し、この要求発電量と減速状態に基づいて発電機32の制御電流と自動変速機18の変速比を制御するようにしたので、減速運転時に発電機32の発電トルクが過大とならないように発電機32の制御電流を制御しながら、自動変速機18の変速比の制御によってエンジン回転速度Ne(発電機32の回転速度)を意図的に上昇させて発電機32の発電量(発電電流)を増加させることが可能となり、バッテリ37の充電状態を適正な充電状態に速やかに回復させることができる。しかも、減速運転時に発電機32の発電トルクが過大とならないように発電機32の制御電流を制御できるため、減速運転時の発電機32の発電トルクによるエンジン回転速度Neの早期低下を防止して減速時燃料カット期間を長くすることができ、燃費を向上させることができる。
尚、本実施例では、4速の自動変速機18について説明したが、3速以下又は4速以上の自動変速機を搭載した車両にも本発明を適用して実施できる。
また、本発明は、連続的に変速比を変化させる無段変速機搭載した車両にも適用して実施できる。この場合、減速運転時にバッテリの充電状態が適正な充電状態より低下するほどほど変速比を大きくするように制御するようにすると良い。このようにすれば、バッテリの充電状態が適正な充電状態より低下するほど、変速比を早めに大きくしてエンジン回転速度(発電機の回転速度)を上昇させるという制御が可能となり、それによって発電機の発電量(発電電流)を増加させることが可能となる。
本発明の一実施例におけるシステム全体の概略構成図である。 メインルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 減速判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 L/U制御切替ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 バッテリ充電割合判定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 開放端子電圧OCVの状態時のバッテリ電圧をパラメータとするバッテリ充電割合SOCのマップの一例を概念的に示す図である。 要求発電量算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 充電不足割合CMPSOCをパラメータとする要求発電量REQGENのマップの一例を概念的に示す図である。 変速パターン決定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 4→3速シフト点算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 4→3速シフトダウン時のシフト点補正量Aのマップのマップの一例を概念的に示す図である。 4→3速のシフトマップの一例を概念的に示す図である。 3→2速シフト点算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 3→2速シフトダウン時のシフト点補正量Bのマップのマップの一例を概念的に示す図である。 3→2速のシフトマップの一例を概念的に示す図である。 発電機制御電流算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 タービン回転速度Ntをパラメータとする発電機制御電流IGENのマップの一例を概念的に示す図である。 本発明の一実施例の減速運転時の制御例を従来と比較して説明するタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、13…スロットルバルブ、17…燃料噴射弁、18…自動変速機、19…クランク軸、20…トルクコンバータ、21…入力軸、22…出力軸、23…変速歯車機構、24…ポンプインペラ、25…タービンランナ、26…ステータ、27…ロックアップクラッチ、28…エンジン回転速度センサ、29…タービン回転速度センサ、32…発電機、35…ECU(制御手段,充電状態判定手段)、37…バッテリ、38…バッテリ電圧検出回路

Claims (4)

  1. 内燃機関の動力で駆動される発電機と、この発電機で発電した電力が充電されるバッテリと、前記内燃機関の動力伝達系に設けられた自動変速機と、減速運転時に前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流を制御して発電量を制御する制御手段とを備えた車両の制御装置において、
    前記バッテリの充電状態を判定する充電状態判定手段を設け、
    前記自動変速機は、複数の変速段に変速する変速機構を備え、
    前記制御手段は、減速運転時に前記充電状態判定手段で判定した前記バッテリの充電状態と減速状態に基づいて前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流と前記自動変速機の変速比を制御することで、前記発電機を駆動する回転エネルギを前記バッテリの充電状態に応じて制御して該発電機の発電量を前記バッテリの充電状態に応じて制御する手段と、減速運転時に前記充電状態判定手段で判定した前記バッテリの充電状態が目標値より低下するほどシフト点を通常よりも高速側に補正する手段とを有することを特徴とする車両の制御装置。
  2. 内燃機関の動力で駆動される発電機と、この発電機で発電した電力が充電されるバッテリと、前記内燃機関の動力伝達系に設けられた自動変速機と、減速運転時に前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流を制御して発電量を制御する制御手段とを備えた車両の制御装置において、
    前記バッテリの充電状態を判定する充電状態判定手段を設け、
    前記自動変速機は、連続的に変速比を変化させる無段変速機であり、
    前記制御手段は、減速運転時に前記充電状態判定手段で判定した前記バッテリの充電状態と減速状態に基づいて前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流と前記自動変速機の変速比を制御することで、前記発電機を駆動する回転エネルギを前記バッテリの充電状態に応じて制御して該発電機の発電量を前記バッテリの充電状態に応じて制御する手段と、減速運転時に前記充電状態判定手段で判定した前記バッテリの充電状態が目標値より低下するほど変速比を大きくするように制御する手段とを有することを特徴とする車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、減速運転時に前記自動変速機の出力軸回転速度又は車速又は前記内燃機関の回転速度が低くなるほど前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流を低下させる手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御手段は、減速運転時に前記充電状態判定手段で判定した前記バッテリの充電状態に基づいて該バッテリを目標値に充電するのに必要な発電量(以下「要求発電量」という)を算出し、この要求発電量と減速状態に基づいて前記発電機の界磁コイルに流れる制御電流と前記自動変速機の変速比を制御する手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の車両の制御装置。
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