JP2023056410A - 情報処理装置、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることができる情報処理装置等を提供する。【解決手段】プロセッサは、第1色構成の色材を用いて第1画像を形成する第1画像形成部と、第2色構成の色材を用いて当該第1画像と重畳する第2画像を形成する第2画像形成部と、を備える画像形成装置に対して、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を当該記憶部に記憶して送信し、当該他の画像形成指示が当該記憶部に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信する。【選択図】図16

Description

本発明は、情報処理装置、および、プログラムに関する。
従来、1枚の用紙に対して、2つの画像形成部が画像を形成する技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された画像形成装置は、1つの筐体の中に、第1画像を形成する第1画像形成部と、第2画像を形成する第2画像形成部と、第1画像形成部を制御する第1制御部と、第2画像形成部を制御する第2制御部と、を備える。そして、この画像形成装置は、1枚の用紙に対して、第1画像と第2画像とを重畳する。
特開2020-170038号公報
例えば、特許文献1に記載された画像形成装置が、第1画像と、この第1画像に重畳すべき第2画像とを、1枚の用紙に対して重畳できるようにするためには、第1制御部および第2制御部が、重畳すべき画像それぞれに対応する画像形成指示であることを認識する必要がある。
例えば、第1画像を形成するための画像形成指示の識別情報と、この第1画像に重畳すべき第2画像を形成するための画像形成指示の識別情報とが同じである場合には、第1画像と第2画像とを重畳する画像形成指示であることを認識することは容易である。これに対して、第1画像を形成するための画像形成指示の識別情報と、この第1画像に重畳すべき第2画像を形成するための画像形成指示の識別情報とが異なる場合には、それらが、第1画像と第2画像とを重畳する画像形成指示であることを認識することは難しい。それゆえ、画像形成装置に対して画像形成指示を送信する情報処理装置としては、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることが望ましい。
これに対して、例えば、一つのアプリケーションにて作成された文書等であれば、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることが容易である。しかしながら、例えば、異なるアプリケーションにて重畳すべき画像それぞれを形成する場合等には、重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることは難しい。
本発明は、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることができる情報処理装置等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、プロセッサを有し、前記プロセッサは、第1色構成の色材を用いて第1画像を形成する第1画像形成部と、第2色構成の色材を用いて当該第1画像と重畳する第2画像を形成する第2画像形成部と、を備える画像形成装置に対して、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を当該記憶部に記憶して送信し、当該他の画像形成指示が当該記憶部に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信する、情報処理装置である。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されている場合には、前記第1色構成および前記第2色構成の内、当該他の画像形成指示の色構成を受け付けできないようにする、請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3に記載の発明は、前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されていない場合には、前記第1色構成および前記第2色構成を受け付け可能とする、請求項1または2に記載の情報処理装置である。
請求項4に記載の発明は、前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の用紙のサイズと異なるサイズを受け付けできないようにする、請求項1または2に記載の情報処理装置である。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の画像形成態様と異なる画像形成態様を受け付けできないようにする、請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6に記載の発明は、前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の用紙を供給するトレイと異なるトレイを受け付けできないようにする、請求項4または5に記載の情報処理装置である。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて前記一の画像形成指示を送信する場合には、前記記憶部から当該他の画像形成指示を削除する、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記他の画像形成指示が前記記憶部に記憶された後、予め定められた期間が経過した場合に、当該記憶部から当該他の画像形成指示を削除する、請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項9に記載の発明は、プロセッサに、第1色構成の色材を用いて第1画像を形成する第1画像形成部と、第2色構成の色材を用いて当該第1画像と重畳する第2画像を形成する第2画像形成部と、を備える画像形成装置に対して、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を当該記憶部に記憶して送信し、当該他の画像形成指示が当該記憶部に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信させる機能を、実行させるプログラムである。
請求項1の発明によれば、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることができる。
請求項2の発明によれば、ユーザに誤って選択されることを抑制することができる。
請求項3の発明によれば、画像形成装置に、第1画像と第2画像とを重畳させることができる。
請求項4の発明によれば、ユーザに誤って選択されることを抑制することができる。
請求項5の発明によれば、ユーザに誤って選択されることを抑制することができる。
請求項6の発明によれば、ユーザに誤って選択されることを抑制することができる。
請求項7の発明によれば、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示である2つの画像形成指示の識別情報を確度高く同じにすることができる。
請求項8の発明によれば、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示である2つの画像形成指示の識別情報を確度高く同じにすることができる。
請求項9の発明によれば、画像形成装置にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示の識別情報を同じにすることができる。
実施の形態に係る画像形成システムの概略構成の一例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 画像形成装置の内部構造の概略構成の一例を示す図である。 端末装置と画像形成装置の機能の一例を説明する図である。 第1制御部および第2制御部のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。 第1制御部および第2制御部が行う処理手順の一例を示す図である。 第1主制御部が、第1単独指示を受信した場合における、第1制御部が行う処理手順の一例を示す図である。 第1主制御部が、第2単独指示を受信した場合における、第1制御部および第2制御部が行う処理手順の一例を示す図である。 第1主制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 第1主制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 第2主制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 制御部の機能の一例を示したブロック図である。 表示部に表示された設定画面の一例を示す図である。 設定記憶部に記憶された画像形成の設定の情報の中に協同指示が含まれている場合の処理の一例を説明する図である。 設定部が行う設定処理の一例を示すフローチャートである。 開始部が行う開始処理の一例を示すフローチャートである。 表示部に表示された第1変形例に係る設定画面の一例を示す図である。 表示部に表示された第2変形例に係る設定画面の一例を示す図である。 表示部に表示された第3変形例に係る設定画面の一例を示す図である。 表示部に表示された第4変形例に係る設定画面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態に係る画像形成システム1の概略構成の一例を示す図である。
図2は、端末装置9のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3は、画像形成装置2の内部構造の概略構成の一例を示す図である。
図4は、端末装置9と画像形成装置2の機能の一例を説明する図である。
画像形成システム1は、画像形成装置2と、画像形成装置2と通信回線5を介して接続された端末装置9と、を備えている。通信回線5は、装置間のデータ通信に用いられる回線であれば特に限定されず、例えばインターネット、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)であることを例示することができる。通信回線5は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。無線LANは、例えばWiFi(登録商標)であることを例示することができる。
画像形成装置2は、1つの筐体3の中に、1つの用紙Sにともに画像を形成する2つの画像形成部である第1画像形成部10および第2画像形成部20と、第1画像形成部10を制御する第1制御部100と、第2画像形成部20を制御する第2制御部200と、を備える。また、画像形成装置2においては、第1制御部100が、用紙Sを搬送する用紙搬送装置40の制御を行う。画像形成装置2の詳細については、後で詳述する。
(端末装置)
端末装置9は、装置全体を制御する制御部91と、データ等の記憶に用いられる記憶部92と、操作受付画面や画像の表示に使用される表示部93と、ユーザの入力操作を受け付ける操作部94と、外部装置との通信に用いられる通信部95とを備えている。
制御部91は、CPU(Central Processing Unit)91a、ROM(Read Only Memory)91b、RAM(Random Access Memory)91cにより構成される。ROM91bには、CPU91aにより実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPU91aは、RAM91cを作業エリアに使用し、ROM91bや記憶部92から読み出したアプリケーションプログラム等を実行する。CPU91aがプログラムを実行することにより、端末装置9の各部が制御される。
記憶部92は、半導体メモリなどの記憶装置であることを例示することができる。記憶部92は、例えば文書作成用のアプリケーション等のアプリケーションプログラム、プリンタードライバ等を記憶する。また、記憶部92は、画像形成装置2の第1画像形成部10および第2画像形成部20が搭載している色材の構成を記憶する。
例えば文書作成用のアプリケーションは、当該アプリケーションを用いて作成された原稿Mの画像を用紙Sに形成するための指示を生成する。プリンタードライバは、アプリケーションから出力された画像形成の指示を取得し、画像形成装置2で解析可能な形式のコマンドに変換する。
より具体的には、プリンタードライバは、例えばアプリケーションから出力された原稿Mの画像形成の指示を取得した後、第1画像形成部10および第2画像形成部20のそれぞれの特性を考慮し、第1画像形成部10にて画像形成するためのコマンドである第1画像形成指示と、第2画像形成部20にて画像形成するためのコマンドである第2画像形成指示とに変換する。そして、プリンタードライバは、第1画像形成指示、第2画像形成指示を第1制御部100に対して出力する。以下では、第1画像形成指示と第2画像形成指示とを区別する必要がない場合にはこれらをまとめて「画像形成指示」と称する場合がある。
画像形成指示には、当該画像形成指示を識別する情報である識別情報、形成すべき画像のデータである画像データおよび指示された画像形成の設定が含まれる。画像形成の設定は、画像を形成すべき用紙Sのサイズや材質、使用する色材の色の指定であることを例示することができる。また、画像形成指示には、後述する協同指示であるのか単独指示であるのかの情報が含まれる。なお、識別情報には、画像形成指示が出力された端末装置9の情報、画像形成指示が出力された時刻等が含まれることを例示することができる。
表示部93は、静止画像や動画像等を表示するディスプレイ装置である。表示部93は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであることを例示することができる。
操作部94は、ユーザからの操作を受け付ける入力装置である。操作部94は、ボタン、スイッチ、タッチパネルであることを例示することができる。
通信部95は、通信インターフェースであることを例示することができる。
以上のように構成された端末装置9は、ノートPC、デスクトップPC、タブレットPC、タブレット端末、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(PDA)等であることを例示することができる。
(画像形成装置)
画像形成装置2は、記録材の一例としての用紙Sに画像を形成する第1画像形成部10と、用紙Sに画像を形成する第2画像形成部20と、を備えている。また、画像形成装置2は、用紙Sを保持する用紙保持部30と、用紙保持部30に保持された用紙Sを第1画像形成部10等に搬送する用紙搬送装置40と、を備えている。また、画像形成装置2は、用紙S上に形成されたトナー像を加熱および加圧して定着する定着装置50と、定着装置50にてトナー像が定着されることで画像が形成された用紙Sを積載する用紙積載部60と、情報の表示等を行うユーザインタフェース(以下、「UI」と称する場合がある。)70と、を備えている。また、画像形成装置2は、第1画像形成部10、用紙搬送装置40、定着装置50等を制御する第1制御部100と、第2画像形成部20を制御する第2制御部200と、を備えている。
第1画像形成部10は、一定の間隔をおいて並列的に配置され、収納された色材の一例としてのトナーの色のトナー像を形成する4つの画像形成ユニット11を備えている。各画像形成ユニット11は、トナー像を保持する感光体ドラム12と、感光体ドラム12の表面を帯電する帯電器13と、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色画像データに基づき露光して感光体ドラム12上に静電潜像を形成するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14と、を備えている。また、各画像形成ユニット11には、感光体ドラム12上に形成された静電潜像を現像する現像器15と、転写後の感光体ドラム12を清掃するドラムクリーナ16と、を備えている。本実施の形態に係る4つの画像形成ユニット11は、それぞれ現像器15が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナーを収納しており、それぞれの色のトナー像を形成する。以下、第1画像形成部10が有する4つの画像形成ユニット11が収納するトナーの色の構成(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))を、「第1色構成」と称する場合がある。
さらに、第1画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12にて形成された各色トナー像が多重転写される中間転写ベルト17を備えている。また、第1画像形成部10は、各画像形成ユニット11にて形成された各色トナー像を中間転写ベルト17に順次転写(一次転写)する一次転写ロール18と、中間転写ベルト17上に重畳して転写された各色トナー像を用紙Sに一括転写(二次転写)する二次転写ロール19と、を備えている。
第2画像形成部20は、第1画像形成部10と同様に、4つの画像形成ユニット21と、中間転写ベルト27と、一次転写ロール28と、二次転写ロール29と、を備えている。各画像形成ユニット21は、画像形成ユニット11と同様に、感光体ドラム22と、帯電器23と、LEDプリントヘッド24と、現像器25と、ドラムクリーナ26と、を備えている。本実施の形態に係る4つの画像形成ユニット21は、それぞれ現像器25が、白、金、銀、クリアのトナーを収納しており、それぞれの色のトナー像を形成する。なお、各画像形成ユニット21の現像器25が収納するトナーの色は、上記色に限定されない。例えば、赤、青、緑であっても良い。以下、第2画像形成部20が有する4つの画像形成ユニット21が収納するトナーの色の構成(例えば、白、金、銀、クリア)を、「第2色構成」と称する場合がある。
用紙搬送装置40は、上下方向に離れて配置された上ロール41および下ロール42と、上ロール41および下ロール42に架け渡された搬送ベルト43と、を備えている。また、用紙搬送装置40は、用紙保持部30に保持された用紙Sを搬送ベルト43の方へ供給する供給ロール44と、供給ロール44と搬送ベルト43との間に配置された搬送ロール45と、を備えている。また、用紙搬送装置40は、搬送する用紙Sの通過を検出するセンサ46を複数備えている。
定着装置50は、搬送されてきた用紙Sを加熱する加熱ロール51と、加熱ロール51に押し当てられ加熱ロール51との間に加圧部を形成するベルトモジュール52と、を備えている。定着装置50は、トナー像が形成された用紙Sを加圧部にて加圧および加熱することにより、トナー像を用紙Sに定着させる。
また、UI70は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのような表示装置とタッチパッドのような位置入力装置を組み合わせたタッチパネル等により構成され、ユーザからの情報を受け付けるとともに、ユーザに対して情報を表示する。
以上のように構成された画像形成装置2は以下のように作動する。
第1画像形成部10の画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された4色のトナー像は、一次転写ロール18によって、中間転写ベルト17上に一次転写され、中間転写ベルト17上には、4色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。そして、中間転写ベルト17上のこの重畳トナー像は、中間転写ベルト17の移動に伴って二次転写ロール19が配置された二次転写部に搬送される。
第1画像形成部10の重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、そのタイミングに合わせて用紙保持部30から用紙Sが二次転写部に供給される。そして、重畳トナー像は、二次転写部にて、二次転写ロール19が形成する転写電界により、搬送されてきた用紙S上に一括して二次転写される。以下、第1画像形成部10が形成する重畳トナー像を、「第1画像I1」と称する場合がある。
一方、第2画像形成部20の画像形成ユニット21の感光体ドラム22に形成された、他の4色のトナー像は、一次転写ロール28によって、中間転写ベルト27上に一次転写され、中間転写ベルト27上には、他の4色トナーが重畳された重畳トナー像が形成される。そして、中間転写ベルト27上のこの重畳トナー像は、中間転写ベルト27の移動に伴って二次転写ロール29が配置された二次転写部に搬送される。
第2画像形成部20の重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、そのタイミングに合わせて、第1画像形成部10にて重畳トナー像が静電転写された用紙Sがこの二次転写部に供給される。そして、第2画像形成部20の重畳トナー像は、二次転写部にて、二次転写ロール29が形成する転写電界により、搬送されてきた第1画像形成部10にて重畳トナー像が静電転写された用紙Sにおける重畳トナー像上に一括して二次転写される。以下、第2画像形成部20が形成する重畳トナー像を、「第2画像I2」と称する場合がある。
その後、第1画像形成部10の重畳トナー像と、第2画像形成部20の重畳トナー像とが重畳された重畳トナー像が静電転写された用紙Sは、定着装置50まで搬送される。定着装置50に搬送された用紙S上のトナー像は、定着装置50によって加熱および加圧され、用紙S上に定着される。そして、定着画像が載った用紙Sは、画像形成装置2の用紙積載部60へ搬送される。
図5は、第1制御部100および第2制御部200のハードウェア構成の一例を示したブロック図である。
(第1制御部100)
第1制御部100は、第1画像形成部10、用紙搬送装置40、定着装置50等の動作を制御する第1主制御部110と、第1主制御部110の制御のもとこれらの装置の動作を制御する第1従制御部120と、を備えている。
第1主制御部110は、CPU(Central Processing Unit)111と、ROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、半導体メモリ等の記憶部114と、外部装置との通信に用いられる通信部115と、を備えている。通信部115は、通信インターフェース(通信I/F)であることを例示することができる。
ROM112には、CPU111により実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPU111は、RAM113を作業エリアに使用し、ROM112や記憶部114から読み出したプログラムを実行する。CPU111がプログラムを実行することにより、以下に述べる、第1主制御部110の機能が実現される。
第1主制御部110は、通信部115を介して、第1従制御部120、第2制御部200およびUI70と、情報の送受信を行う。
また、第1主制御部110は、通信部115を介して、外部、例えば端末装置9からの画像形成指示を受信する。第1主制御部110は、受信した画像形成指示を解析する。画像形成指示には、識別情報、画像データ、画像形成の設定、および、後述する協同指示であるのか単独指示であるのかの情報が含まれる。
また、第1主制御部110は、受信した画像データに対し予め定めた画像処理を施す。第1主制御部110は、第1画像形成部10の再現色、つまり、第1画像形成部10のトナーの色(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K))であるYMCKデータに変換して出力する。このYMCKデータは、色毎に分離されたY色データ、M色データ、C色データ、K色データで構成される。
また、第1主制御部110は、受信した画像形成指示に係る用紙Sのサイズや材質を第1従制御部120に通知する。
また、第1主制御部110は、受信した画像形成指示を第2制御部200に転送する。
第1従制御部120は、第1主制御部110と同様に、CPU121と、ROM122と、RAM123と、記憶部124と、通信部125と、を備えている。CPU121は、RAM123を作業エリアに使用し、ROM122や記憶部124から読み出したプログラムを実行することにより、以下に述べる、第1従制御部120の機能が実現される。
第1従制御部120は、第1主制御部110との間で制御情報の受け渡しを行って、第1画像形成部10における露光、現像、転写の各プロセスや、用紙搬送装置40による転写タイミングに合わせた用紙Sの繰出しおよび搬送、定着装置50によるトナー画像の定着等の制御を行う。
また、第1従制御部120は、第1画像形成部10が有するトナーのトナー切れや、用紙搬送装置40における紙詰まりの発生等の、エラーが発生していることの情報を取得する。第1従制御部120は、これらのエラー情報を、第1主制御部110に通知する。第1主制御部110は、これらのエラー情報を、UI70の表示パネルに表示させることでユーザに報知する。そして、例えば、エラーがトナー切れである場合には、トナーが補充されると、第1従制御部120は、発生していたエラーが解消したことの情報を取得する。また、例えば、エラーが紙詰まりである場合には、紙詰まりが解消されると、第1従制御部120は、発生していたエラーが解消したことの情報を取得する。そして、第1従制御部120は、エラーが解消したことを、第1主制御部110に通知する。第1主制御部110は、エラーが解消したことを、UI70の表示パネルに表示させることでユーザに報知する。
(第2制御部200)
第2制御部200は、第2画像形成部20の動作を制御する第2主制御部210と、第2主制御部210の制御のもと第2画像形成部20の動作を制御する第2従制御部220と、を備えている。第2主制御部210は、第1主制御部110と、接続線150を介して、情報の送受信を行う。
第2主制御部210は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、半導体メモリ等の記憶部214と、外部装置との通信に用いられる通信部215と、を備えている。
ROM212には、CPU211により実行される基本プログラム(オペレーションシステム)や各種の設定等が記憶されている。CPU211は、RAM213を作業エリアに使用し、ROM212や記憶部214から読み出したプログラムを実行する。CPU211がプログラムを実行することにより、以下に述べる、第2主制御部210の機能が実現される。
第2主制御部210は、通信部215を介して、第2従制御部220、第1制御部100およびUI70と、情報の送受信を行う。
また、第2主制御部210は、受信した画像データに対し予め定めた画像処理を施す。第2主制御部210は、第2画像形成部20の再現色、つまり、第2画像形成部20のトナーの色(白、金、銀、クリア)である、白色データ、金色データ、銀色データ、クリアデータに変換して出力する。
また、第2主制御部210は、受信した画像形成指示に係る用紙Sのサイズや材質を第2従制御部220に通知する。
第2従制御部220は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、記憶部224と、通信部225と、を備えている。CPU221は、RAM223を作業エリアに使用し、ROM222や記憶部224から読み出したプログラムを実行することにより、以下に述べる、第2従制御部220の機能が実現される。
第2従制御部220は、第2主制御部210との間で制御情報の受け渡しを行って、第2画像形成部20における露光、現像、転写等の制御を行う。
また、第2従制御部220は、第2画像形成部20が有するトナーのトナー切れのエラーが発生していることの情報を取得する。第2従制御部220は、エラー情報を、第2主制御部210に通知する。第2主制御部210は、これらのエラー情報を、UI70の表示パネルに表示させることでユーザに報知する。そして、例えば、エラーがトナー切れである場合には、トナーが補充されると、第2従制御部220は、発生していたエラーが解消したことの情報を取得する。そして、第2従制御部220は、エラーが解消したことを、第2主制御部210に通知する。第2主制御部210は、エラーが解消したことを、UI70の表示パネルに表示させることでユーザに報知する。
(第1制御部100と第2制御部200との連携について)
第1制御部100と第2制御部200とは、起動後、相互に情報を送受信し、第1制御部100の制御のもと作動する用紙搬送装置40が搬送する用紙Sに対して、第1画像形成部10が4色の重畳トナー像を二次転写させるとともに、第2画像形成部20が他の4色の重畳トナー像を二次転写させる。以下、第1画像形成部10が用紙Sに4色の重畳トナー像を二次転写することを、「第1画像形成部10が画像を形成する」と称する場合がある。また、以下、第2画像形成部20が用紙Sに他の4色の重畳トナー像を二次転写することを、「第2画像形成部20が画像を形成する」と称する場合がある。
以下に、第1制御部100および第2制御部200が行う処理手順について説明する。
ここで、端末装置9のプリンタードライバは、例えばアプリケーションから出力された画像形成の指示を取得した後、第1画像形成部10および第2画像形成部20にて画像を形成する必要がある指示である場合には、第1主制御部110および第2主制御部210用のコマンドに変換する。そして、プリンタードライバは、第1主制御部110に対してコマンドを出力する。このようにして、端末装置9は、第1主制御部110に対して画像形成指示を送信する。以下では、第1画像形成部10および第2画像形成部20にて画像を形成する必要がある画像形成指示を、「協同指示」と称する場合がある。端末装置9は、第1主制御部110に対して協同指示を送信する。端末装置9は、協同指示に、第1画像形成部10および第2画像形成部20にて画像を形成する必要がある旨の情報を含ませる。
他方、端末装置9のプリンタードライバは、例えばアプリケーションから出力された指示が、第1画像形成部10にて画像を形成する必要があるが第2画像形成部20にて画像を形成する必要がない指示である場合(例えば、第2画像形成部20が有するトナーを用いることなく、第1画像形成部10が有するトナーを用いて画像を形成する指示である場合や、ユーザが端末装置9上で、プリンタードライバを介して、第1画像形成部10での画像形成のみを指定する場合)には、第1主制御部110用のコマンドに変換する。そして、プリンタードライバは、第1主制御部110に対して、そのコマンドを出力する。このようにして、端末装置9は、第1主制御部110に対して、画像形成指示を送信する。以下では、第1画像形成部10にて画像を形成する必要があるが第2画像形成部20にて画像を形成する必要がない画像形成指示を、「第1単独指示」と称する場合がある。端末装置9は、第1主制御部110に対して、第1単独指示を送信する。端末装置9は、第1単独指示に、第1画像形成部10にて画像を形成する必要があるが第2画像形成部20にて画像を形成する必要がない旨の情報を含ませる。
また、端末装置9のプリンタードライバは、例えばアプリケーションから出力された指示が、第2画像形成部20にて画像を形成する必要があるが第1画像形成部10にて画像を形成する必要がない指示である場合(例えば、第1画像形成部10が有するトナーを用いることなく、第2画像形成部20が有するトナーを用いて画像を形成する指示である場合や、ユーザが端末装置9上で、プリンタードライバを介して、第2画像形成部20での画像形成のみを指定する場合)には、第1主制御部110および第2主制御部210用のコマンドに変換する。そして、プリンタードライバは、第1主制御部110に対して、そのコマンドを出力する。第1画像形成部10にて画像を形成する必要がなくても、第2画像形成部20にて画像を形成する必要がある場合には、第1主制御部110は、用紙搬送装置40や定着装置50等を制御する必要があることから、プリンタードライバは、例えばアプリケーションから出力された指示を、第1主制御部110が用紙搬送装置40や定着装置50等を制御するためのコマンドに変換する。そして、プリンタードライバは、第1主制御部110に対して、そのコマンドを出力する。このようにして、端末装置9は、第1主制御部110に対して、画像形成指示を送信する。以下では、第2画像形成部20にて画像を形成する必要があるが第1画像形成部10にて画像を形成する必要がない画像形成指示を、「第2単独指示」と称する場合がある。端末装置9は、第1主制御部110に対して、第2単独指示を送信する。端末装置9は、第2単独指示に、第2画像形成部20にて画像を形成する必要があるが第1画像形成部10にて画像を形成する必要がない旨の情報を含ませる。なお、「第1単独指示」と、「第2単独指示」とを区別する必要がない場合には、これらをまとめて「単独指示」と称する場合がある。
第1主制御部110は、端末装置9から送られてきた画像形成指示に含まれる情報により、協同指示、第1単独指示、第2単独指示のいずれであるかを判断する。そして、第1単独指示である場合には、第1主制御部110は、第1単独指示に対応する画像形成処理を行う。第2単独指示である場合には、第1主制御部110は、第2単独指示を第2主制御部210に転送する。その後、第1主制御部110および第2主制御部210は、第2単独指示に対応する画像形成処理を行う。これらの処理については後で詳述する。
一方、協同指示である場合には、第1主制御部110は、識別情報が同一である他の協同指示が来るのを待つ。その後、第1主制御部110は、識別情報が同一である2つの協同指示の内、使用する色材が第2色構成の協同指示を第2主制御部210に転送する。その後、第1主制御部110および第2主制御部210は、協同指示に対応する画像形成処理を行う。
図6は、第1制御部100および第2制御部200が行う処理手順の一例を示す図である。図6には、第1制御部100が協同指示を受信した場合の処理を示している。なお、図6には、協同指示を受信した後、予め定められた期間内に同じ識別情報の他の協同指示を受信した場合の処理を示している。
第1主制御部110は、通信部115を介して、例えば端末装置9から画像形成指示を受信した場合、画像形成指示が協同指示であるか単独指示であるかを確認する(S601)。そして、協同指示である場合には、予め定められた期間内に同じ識別情報の協同指示を受信したか否かを判断し、受信した場合、第1主制御部110は、識別情報が同一である2つの協同指示の内、使用する色材が第2色構成の協同指示を第2主制御部210に転送する(S602)。第2主制御部210は、第1主制御部110が転送した協同指示を受信する(S603)。
第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、指示された画像形成の設定を通知する(S604)。これにより、第1従制御部120は、画像形成の設定を取得するとともに、画像形成に伴う準備を指示する(S605)。画像形成に伴う準備としては、例えば用紙搬送装置40が用紙Sを搬送することができるようにするのに必要な準備(以下、「搬送準備」と称する場合がある。)の動作であり、供給ロール44等の各種ロールを回転させるモータを起動することを例示することができる。また、定着装置50がトナー像を用紙Sに定着させるのに必要な準備の動作であり、加熱ロール51の温度を上昇させることを例示することができる。
その後、第1主制御部110は、第1画像形成部10のトナー切れや紙詰まり等のエラーが発生しているか否かを判断する(S606)。エラーが発生していない場合(S606でno)、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を送信する(S607)。一方、エラーが発生している場合(S606でyes)、第1主制御部110は、エラーが解消するまで待機する。
第2主制御部210は、第1主制御部110が送信した準備指示を受信する(S608)。その後、第2主制御部210は、第2従制御部220に対して、画像形成の設定を通知する(S609)。これにより、第2従制御部220は、画像形成の設定を取得する(S610)。
その後、第2主制御部210は、第2画像形成部20にトナー切れ等のエラーが発生しているか否かを判断する(S611)。エラーが発生していない場合(S611でno)、第2主制御部210は、第2従制御部220に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S612)。第2従制御部220は、準備指示を取得(S613)後、第2画像形成部20に画像形成準備を指示する(S614)。画像形成準備は、第2画像形成部20が用紙Sに画像を形成するにあたり行う準備の動作であり、現像器25等のウォームアップ、画質調整処理、劣化したトナーの自発的な廃棄動作等であることを例示することができる。いずれも、電力消費を伴う動作であり、トナーの消費を伴う動作もある。そして、第2画像形成部20は、画像形成準備が完了次第、待機状態となる。一方、エラーが発生している場合(S611でyes)、第2主制御部210は、エラーが解消するまで待機する。
第2主制御部210は、第2画像形成部20の画像形成準備が完了した場合に、第1主制御部110に対して、準備が完了した旨の完了通知を送信する(S615)。なお、第2主制御部210は、第2従制御部220が、画像形成準備を指示した(S614)後、第2画像形成部20から、準備が完了した旨の通知を受けた場合に第2画像形成部20の画像形成準備が完了したと判断しても良い。また、第2主制御部210は、第2従制御部220が、画像形成準備を指示した(S614)後、予め定められた期間が経過したときに第2画像形成部20の画像形成準備が完了したと判断しても良い。
第1主制御部110は、第2主制御部210からの完了通知を受信(S616)後に、第1従制御部120に対して、第1画像形成部10の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S617)。第1従制御部120は、準備指示を取得(S618)後、第1画像形成部10に画像形成準備を指示する(S619)。画像形成準備は、現像器15等のウォームアップ、画質調整処理、劣化したトナーの自発的な廃棄動作等であることを例示することができる。そして、第1画像形成部10は、画像形成準備が完了次第、待機状態となる。
第1従制御部120は、第1画像形成部10の画像形成準備が完了した場合に、用紙搬送装置40に用紙Sを搬送開始させる(S620)とともに、第1画像形成部10に、搬送されてきた用紙Sに画像を形成させる(S621)。なお、第1主制御部110は、画像形成準備を指示した(S617)後、第1画像形成部10から、準備が完了した旨の通知を受けた場合に第1画像形成部10の画像形成準備が完了したと判断しても良い。また、第1主制御部110は、画像形成準備を指示した(S617)後、予め定められた期間が経過したときに第1画像形成部10の画像形成準備が完了したと判断しても良い。
第2従制御部220は、第2画像形成部20に、搬送されてきた用紙Sに画像を形成させる(S622)。
そして、第1従制御部120は、定着装置50に、搬送された用紙S上のトナー像を定着させるとともに、定着後の用紙Sを用紙積載部60に排出し、画像形成を完了させる(S623)。
その後、第1従制御部120は、画像形成が完了した旨を第1主制御部110に通知する(S624)。第1主制御部110は、完了通知を取得(S625)後、第2主制御部210に対して、画像形成が完了した旨の完了通知を送信する(S626)。
第2主制御部210は、完了通知を受信(S627)後、完了通知を受信した旨を、第1主制御部110に対して送信する(S628)。
第1主制御部110は、完了通知を受信した旨を受信(S629)後、画像形成動作を終了する(S630)。なお、この画像形成動作の終了には、第1画像形成部10におけるトナー像の形成動作の終了と、RAM113や記憶部114に保持された、今回の画像形成に伴う情報の消去処理と、が含まれる。
第2主制御部210は、完了通知を受信した旨を、第1主制御部110に対して送信した(S628)後、画像形成動作を終了する(S631)。なお、この画像形成動作の終了には、第2画像形成部20におけるトナー像の形成動作の終了と、RAM213や記憶部214に保持された、今回の画像形成に伴う情報の消去処理と、が含まれる。
このように、本実施の形態においては、第1制御部100と第2制御部200とを連携させて画像形成を行う。
例えば、第1主制御部110は、自身の制御対象である第1画像形成部10や用紙搬送装置40にエラーが発生していない場合に、第2主制御部210に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を送信する(S607)。第2主制御部210は、この準備指示を受信した(S608)後、自身の制御対象である第2画像形成部20にエラーが発生していない場合に、第2従制御部220に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S612)。また、第2主制御部210は、第2画像形成部20の画像形成準備が完了した場合に、第1主制御部110に対して、準備が完了した旨の完了通知を送信する(S615)。第1主制御部110は、この完了通知を受信した(S616)後、第1従制御部120に対して、第1画像形成部10の画像形成準備を行う旨の準備指示等を通知する(S617)。
これにより、例えば第1制御部100と第2制御部200とを連携させずに、ともに独立して動作させることに起因して、第1画像形成部10による画像形成動作開始時期と、第2画像形成部20による画像形成動作開始時期とがずれることを抑制する。例えば、第2画像形成部20の画像形成準備が完了していないにも関わらず、用紙搬送装置40による用紙搬送や第1画像形成部10による画像形成動作が開始されてしまい、第2画像形成部20による画像形成動作が間に合わないことを抑制する。
また、第1画像形成部10や用紙搬送装置40にエラーが発生しているにも関わらず、第2画像形成部20が長時間に亘って待機状態であることに起因して電力が無駄に消費されることを抑制する。また、第2画像形成部20にエラーが発生しているにも関わらず、第1画像形成部10が長時間に亘って待機状態であることに起因して電力が無駄に消費されることを抑制する。
また、本実施の形態においては、画像形成が完了した後、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、画像形成が完了した旨の完了通知を送信する(S626)。そして、第2主制御部210は、完了通知を受信(S627)後、完了通知を受信した旨を、第1主制御部110に対して送信する(S628)。
これにより、第2制御部200が、定着装置50による定着も終了し、画像形成が完了したことを把握できないことを抑制する。
(第1単独指示を受信した場合の処理)
図7は、第1主制御部110が、第1単独指示を受信した場合における、第1制御部100および第2制御部200が行う処理手順の一例を示す図である。
第1主制御部110は、第1単独指示を受信した(S701)場合には、第1従制御部120に対して、第1単独指示に対応する画像形成の設定を通知する(S702)。これにより、第1従制御部120は、第1単独指示に対応する画像形成の設定を取得するとともに、画像形成に伴う準備を指示する(S703)。その後、第1主制御部110は、エラーが発生しているか否かを判断する(S704)。エラーが発生している場合(S704でyes)、第1主制御部110は、エラーが解消するまで待機する。一方、エラーが発生していない場合(S704でno)、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、単独指示に対応する、第1画像形成部10の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S705)。
第1従制御部120は、準備指示を取得(S706)後、第1画像形成部10に画像形成準備を指示する(S707)。第1従制御部120は、第1画像形成部10の画像形成準備が完了した場合に、用紙搬送装置40に用紙Sを搬送開始させる(S708)とともに、第1画像形成部10に、搬送されてきた用紙Sに画像を形成させる(S709)。そして、第1従制御部120は、定着装置50に、搬送された用紙S上のトナー像を定着させるとともに、定着後の用紙Sを用紙積載部60に排出し、画像形成を完了させる(S710)。その後、第1従制御部120は、画像形成が完了した旨を第1主制御部110に通知する(S711)。そして、第1主制御部110は、完了通知を取得(S712)後、画像形成動作を終了する(S713)。
(第2単独指示を受信した場合の処理)
図8は、第1主制御部110が、第2単独指示を受信した場合における、第1制御部100および第2制御部200が行う処理手順の一例を示す図である。図8において、図6に示した処理と同じ処理には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第1主制御部110は、第2単独指示を受信すると(S801)、第2主制御部210に対して、接続線150を介して第2単独指示を送信する(S802)。第2主制御部210は、第1主制御部110が送信した第2単独指示を受信する(S803)。第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第2単独指示に対応する設定を通知する(S804)。
第1従制御部120は、第2単独指示に対応する設定を取得するとともに、画像形成に伴う準備を指示する(S805)。これにより、用紙搬送装置40や定着装置50が、用紙搬送や定着の準備等、画像形成に伴う準備を行う。
その後、第1制御部100および第2制御部200は、上述したS606~S616の処理を行う。
S616にて完了通知を受信した(S616)後、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第1画像形成部10の画像形成準備を行うことなく、第2画像形成部20での画像形成に伴い、用紙搬送や定着を行う旨の通知である、準備しない旨を通知する(S817)。第1従制御部120は、準備しない旨の通知を取得(S818)後、用紙搬送装置40に用紙Sを搬送開始させる(S819)。
第2従制御部220は、第2画像形成部20に、搬送されてきた用紙Sに画像を形成させる(S622)。
その後、第1制御部100および第2制御部200は、上述したS623~S631の処理を行う。
(予め定められた期間内に同じ識別情報の協同指示を受信しなかった場合の処理)
図6には、協同指示を受信した後、予め定められた期間内に同じ識別情報の他の協同指示を受信した場合の処理を示しているが、重畳すべき第1画像I1と第2画像I2に係る協同指示の識別情報が異なるために、予め定められた期間内に同じ識別情報の2つの協同指示を受信しないことが考えられる。予め定められた期間は、例えば5分であることを例示することができる。
本実施の形態においては、予め定められた期間内に同じ識別情報の他の協同指示を受信しなかった場合には、受信した協同指示を削除するとともに、削除した旨を、協同指示を送信してきた端末装置9に通知する。これにより、端末装置9において削除される。
以下に、第1主制御部110が行う処理を、フローチャートを用いて説明する。
図9、図10は、第1主制御部110の処理の一例を示すフローチャートである。第1主制御部110は、この処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
第1主制御部110は、通信部115を介して、例えば端末装置9から画像形成指示を受信したか否かを判断する(S901)。S901にて受信していない場合(S901でno)、第1主制御部110は、本処理を終了する。他方、第1主制御部110は受信した場合(S901でyes)、第1主制御部110は、画像形成指示が協同指示であるのか単独指示であるのかを確認し、協同指示を受信したか否かを判断する(S902)。そして、協同指示である場合(S902でyes)、第1主制御部110は、同じ識別情報の他の協同指示を受信したか否かを判断する(S903)。受信していない場合(S903でno)、第1主制御部110は、予め定められた期間が経過したか否かを判断する(S904)。予め定められた期間が経過していない場合(S904でno)、第1主制御部110は、S902以降の処理を行う。他方、予め定められた期間が経過した場合(S904でyes)、第1主制御部110は、S901にて受信した画像形成指示を削除するとともに、削除した旨を、協同指示を送信してきた端末装置9に通知する(S905)。
一方、S903にて同じ識別情報の他の協同指示を受信した場合(S903でyes)、第1主制御部110は、同じ識別情報の2つの協同指示の内、第2色構成に対応する協同指示(第2画像形成指示の一例)を第2主制御部210に送信する(S906)。そして、第1色構成に対応する協同指示(第1画像形成指示の一例)に従って第1画像形成部10に第1画像I1を形成させるべく、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、協同指示に対応する画像形成の設定を通知する(S907)。このS907の処理は、図6を用いて説明したS604の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、エラーが発生しているか否かを判断する(S908)。エラーが発生している場合(S908でyes)、第1主制御部110は、エラーが解消するまで待機する。他方、エラーが発生していない場合(S908でno)、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を送信する(S909)。これら、S908、S909の処理は、それぞれ、図6を用いて説明した、S606、S607の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第2主制御部210からの完了通知を受信したか否かを判断する(S910)。完了通知を受信していない場合(S910でno)、第1主制御部110は、完了通知を受信するまで待機する。他方、完了通知を受信した場合(S910でyes(この処理が、図6を用いて説明したS616の処理に相当する))、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第1画像形成部10の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S911)。このS911の処理は、図6を用いて説明したS617の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第1従制御部120から、画像形成が完了した旨の完了通知を取得したか否かを判断する(S912)。完了通知を取得していない場合(S912でno)、第1主制御部110は、取得するまで待機する。他方、完了通知を取得した場合(S912でyes)、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、画像形成が完了した旨の完了通知を送信する(S913)。このS913の処理は、図6を用いて説明したS626の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第2主制御部210から、完了通知を受信した旨を受信したか否かを判断する(S914)。完了通知を受信した旨を受信していない場合(S914でno)、第1主制御部110は、受信するまで待機する。他方、完了通知を受信した旨を受信した場合(S914でyes(この処理が、図6を用いて説明したS629の処理に相当する))、第1主制御部110は、画像形成動作を終了する(S915)。
一方、協同指示ではない場合(S902でno)、第1主制御部110は、第1単独指示を受信したか否かを判断する(S916)。第1単独指示を受信していない場合(S916でno)、S901にて受信した画像形成指示は第2単独指示であることから、第1主制御部110は、第2単独指示を第2主制御部210に送信する(S917)。そして、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第2単独指示に対応する画像形成の設定を通知する(S918)。このS918の処理は、図8を用いて説明したS802の処理に相当する。その後、第1主制御部110は、準備指示送信の要求を受信したか否かを判断する(S919)。準備指示送信の要求を受信していない場合(S919でno)、第1主制御部110は、受信するまで待機する。他方、準備指示送信の要求を受信した場合(S919でyes(この処理が、図6を用いて説明したS605の処理に相当する))、エラーが発生しているか否かを判断する(S920)。エラーが発生している場合(S920でyes)、第1主制御部110は、エラーが解消するまで待機する。他方、エラーが発生していない場合(S920でno)、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を送信する(S921)。これら、S920、S921の処理は、それぞれ、図6の、S606、S607の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第2主制御部210からの完了通知を受信したか否かを判断する(S922)。完了通知を受信していない場合(S922でno)、第1主制御部110は、完了通知を受信するまで待機する。他方、完了通知を受信した場合(S922でyes(この処理が、図8のS616の処理に相当する))、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、上述した準備しない旨を送信し(S923)、S912以降の処理を行う。このS923の処理が、図8のS817の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第1従制御部120から、画像形成が完了した旨の完了通知を取得したか否かを判断する(S924)。完了通知を取得していない場合(S924でno)、第1主制御部110は、取得するまで待機する。他方、完了通知を取得した場合(S924でyes)、第1主制御部110は、第2主制御部210に対して、画像形成が完了した旨の完了通知を送信する(S925)。このS925の処理は、図8を用いて説明したS626の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第2主制御部210から、完了通知を受信した旨を受信したか否かを判断する(S926)。完了通知を受信した旨を受信していない場合(S926でno)、第1主制御部110は、受信するまで待機する。他方、完了通知を受信した旨を受信した場合(S926でyes(この処理が、図8を用いて説明したS629の処理に相当する))、第1主制御部110は、画像形成動作を終了する(S915)。
一方、第1単独指示を受信している場合(S916でyes)、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第1単独指示に対応する画像形成の設定を通知する(S927)。このS927の処理は、図7を用いて説明したS702の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、エラーが発生しているか否かを判断する(S928)。エラーが発生している場合(S928でyes)、第1主制御部110は、エラーが解消するまで待機する。他方、エラーが発生していない場合(S928でno)、第1主制御部110は、第1従制御部120に対して、第1画像形成部10の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S929)。このS929の処理は、図7を用いて説明したS705の処理に相当する。
その後、第1主制御部110は、第1従制御部120から、画像形成が完了した旨の完了通知を取得したか否かを判断する(S930)。完了通知を取得していない場合(S930でno)、第1主制御部110は、取得するまで待機する。他方、完了通知を取得した場合(S930でyes(この処理が、図7を用いて説明したS712の処理に相当する))、第1主制御部110は、画像形成動作を終了する(S915)。
以下に、第2主制御部210が行う処理を、フローチャートを用いて説明する。
図11は、第2主制御部210の処理の一例を示すフローチャートである。第2主制御部210は、この処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
第2主制御部210は、第1主制御部110から協同指示を受信したか否かを判断する(S1101)。協同指示を受信した場合(S1101でyes(この処理が、図6を用いて説明したS603の処理に相当する))、第2主制御部210は、第1主制御部110から、準備指示を受信したか否かを判断する(S1102)。準備指示を受信していない場合(S1102でno)、第2主制御部210は、受信するまで待機する。他方、準備指示を受信した場合(S1102でyes(この処理が、図6を用いて説明したS608の処理に相当する))、第2主制御部210は、第2従制御部220に対して、指示された画像形成の設定を通知する(S1103)。このS1103の処理が、図6のS609の処理に相当する。
その後、第2画像形成部20にエラーが発生しているか否かを判断する(S1104)。このS1104の処理は、図6のS611の処理に相当する。エラーが発生している場合(S1104でyes)、第2主制御部210は、エラーが解消するまで待機する。他方、エラーが発生していない場合(S1104でno)、第2主制御部210は、第2従制御部220に対して、第2画像形成部20の画像形成準備を行う旨の準備指示を通知する(S1105)。このS1105の処理が、図6のS612の処理に相当する。その後、第2主制御部210は、第1主制御部110に対して、完了通知を送信する(S1106)。このS1106の処理は、図6のS615の処理に相当する。
その後、第2主制御部210は、第1主制御部110から、画像形成が完了した旨の完了通知を受信したか否かを判断する(S1107)。そして、完了通知を受信していない場合(S1107でno)、第2主制御部210は、受信するまで待機する。他方、完了通知を受信した場合(S1107でyes(この処理が、図6のS627の処理に相当する))、第2主制御部210は、第1主制御部110に対して、完了通知を受信した旨を送信する(S1108)。このS1108の処理が、図6のS628の処理に相当する。そして、第2主制御部210は、画像形成動作を終了する(S1109)。
一方、S1101の処理で、協同指示を受信していない場合(S1101でno)、第2主制御部210は、第1主制御部110から、第2単独指示を受信したか否かを判断する(S1110)。第2単独指示を受信していない場合(S1110でno)、第2主制御部210は、本処理を終了する。他方、第2単独指示を受信した場合(S1110でyes(この処理が、図8を用いて説明したS803の処理に相当する))、第2主制御部210は、S1102以降の処理を行う。
なお、上述した実施の形態においては、第1制御部100の機能を、第1主制御部110のCPU111と、第1従制御部120のCPU121とが協働して実行しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、第1制御部100の機能を1つのプロセッサにて実現しても良いし、3つ以上の複数のプロセッサを用いて実現しても良い。同様に、上述した実施の形態においては、第2制御部200の機能を、第2主制御部210のCPU211と、第2従制御部220のCPU221とが協働して実行しているが、特にかかる態様に限定されない。例えば、第2制御部200の機能を1つのプロセッサにて実現しても良いし、3つ以上の複数のプロセッサを用いて実現しても良い。なお、プロセッサは、広義的な意味でのプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU等)の他、専用的なプロセッサ(例えばGPU(Graphical Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、プログラム論理デバイス等)を含む。
上述した画像形成装置2は、第1色構成の色材の一例としてのトナーを用いて第1画像I1を形成する第1画像形成部10と、第2色構成のトナーを用いて第1画像I1と重畳する第2画像I2を形成する第2画像形成部20と、を備える。
なお、第1主制御部110のCPU111、第1従制御部120のCPU121、第2主制御部210のCPU211、第2従制御部220のCPU221によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信手段を用いてダウンロードされても良い。
そして、本発明を構成するプログラムは、第1色構成の色材を用いて第1画像I1を形成する第1画像形成部10を制御する第1プロセッサが、第1画像I1と第2色構成の色材を用いて第2画像形成部20が形成する第2画像I2とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を受信した場合に、識別情報が同じである他の画像形成指示を受信している場合には、第1プロセッサに、当該一の画像形成指示および当該他の画像形成指示の内、当該第1色構成に対応する第1画像形成指示に従って第1画像形成部10に第1画像I1を形成させるとともに、当該第2色構成に対応する第2画像形成指示を、第2画像形成部20を制御する第2プロセッサに送信させる機能を実行させる。
また、本発明を構成するプログラムは、第2プロセッサに、第2画像形成指示に従って第2画像形成部20に第2画像I2を形成させる機能を実行させる。
(端末装置9の機能)
上述したように、画像形成装置2において、第1色構成に対応する協同指示に従って第1画像形成部10に形成させる第1画像I1と、第2色構成に対応する協同指示に従って第2画像形成部20に形成させる第2画像I2とを重畳させるためには、これら2つの協同指示に含まれる識別情報を同じにする必要がある。
図12は、制御部91の機能の一例を示したブロック図である。
図13は、表示部93に表示された設定画面931の一例を示す図である。
制御部91は、記憶部92に記憶されたプリンタードライバを実行することにより以下に述べる機能を有する。
制御部91は、画像形成の設定処理を行う設定部911と、設定部911が設定した画像形成の設定を記憶する設定記憶部912と、画像形成指示の開始処理を行う開始部913と、開始部913が開始した協同指示の識別情報を記憶する識別情報記憶部914とを有している。設定記憶部912および識別情報記憶部914は、それぞれ、ROM91bおよびRAM91cの少なくともいずれかに設けられた記憶領域であることを例示することができる。
設定部911は、印刷を行うために予め定められた操作(以下、「所定操作」と称する場合がある。)が行われた場合に、図13に示す設定画面931を、表示部93に表示させる。所定操作は、アプリケーションの「印刷」ボタンが押された場合、操作部94の一例としてのキーボードの特定のキーが押された場合(例えば「Ctrl」キーを押しながら「P」キーが押された場合)であることを例示することができる。
設定部911は、例えば、設定画面931に、ユーザに単独指示を選択可能にするための「単独」という文言が表示された単独指示ボタン941と、ユーザに協同指示を選択可能にするための「協同」という文言が表示された協同指示ボタン942とを表示させる。なお、設定部911は、初期設定として単独指示ボタン941が押された状態とする。
また、設定部911は、設定画面931に、白黒印刷を選択可能にするための「白黒」という文言が表示された白黒ボタン943を表示させる。また、設定部911は、設定画面931に、第1色構成を選択可能にするための第1色構成ボタン944と、第2色構成を選択可能にするための第2色構成ボタン945とを表示させる。設定部911は、記憶部92に記憶された、画像形成装置2の第1画像形成部10および第2画像形成部20が搭載している色材の構成に基づいて、第1色構成ボタン944および第2色構成ボタン945の色材の構成を表示させる。第1色構成および第2色構成の情報は、画像形成装置2から通知されることにより、ROM91b、RAM91c、記憶部92等の記憶領域に予め記憶されていることを例示することができる。本実施形態においては、第1色構成ボタン944は、第1色構成がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)である場合には、図13に示すように、Y、M、C、Kという文言が表示されていることを例示することができる。第2色構成ボタン945は、第2色構成が白、金、銀、クリアである場合には、図13に示すように、白、金、銀、クリアそれぞれの文言が表示された4つのボタンから構成されていることを例示することができる。なお、設定部911は、初期設定として白黒ボタン943が押された状態とする。ただし、初期設定は、第1色構成ボタン944または第2色構成ボタン945が押された状態であっても良い。
設定部911は、設定画面931に表示された協同指示ボタン942が押された場合には、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて色情報が記憶されているか否かを判断する。そして、色情報が記憶されている場合には、設定部911は、第1色構成ボタン944および第2色構成ボタン945の内、記憶されている色構成と同じ色構成に対応するボタンを押すことができないようにするとともに、記憶されている色構成と異なる色構成に対応するボタンを押すことができるようにする。例えば、識別情報記憶部914に記憶されている色情報が第1色構成である場合には、設定部911は、第1色構成ボタン944を押すことができないようにするとともに第2色構成ボタン945を押すことができるようにする。また、識別情報記憶部914に記憶されている色情報が第2色構成である場合には、設定部911は、第2色構成ボタン945を押すことができないようにするとともに第1色構成ボタン944を押すことができるようにする。
一方、設定部911は、協同指示ボタン942が押された場合であって、識別情報記憶部914に色情報が記憶されていない場合には、第1色構成ボタン944および第2色構成ボタン945を押すことができるようにする。
また、設定部911は、設定画面931に、印刷を実行するために押されるボタンである、「印刷」という文言が表示された印刷ボタン946を表示させる。設定部911は、印刷ボタン946が押された場合、設定画面931に表示された各種ボタンが押された状態であることを把握し、押されたボタンに対応する画像形成の設定を設定記憶部912に記憶する。
設定部911は、例えば、表示部93に設定画面931が表示された後、協同指示ボタン942等のボタンが押されることなく印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定として、初期状態の設定である、単独指示、白黒の設定を確定し、これらの設定情報を設定記憶部912に記憶する。
設定部911は、例えば、協同指示ボタン942および第1色構成ボタン944が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定として、協同指示、第1色構成の色材の指定を確定し、これらの設定情報を設定記憶部912に記憶する。
設定部911は、例えば、協同指示ボタン942および銀の第2色構成ボタン945が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定として、協同指示、第2色構成の銀の指定を確定し、これらの設定情報を設定記憶部912に記憶する。
設定部911は、例えば、協同指示ボタン942、第1色構成ボタン944および銀の第2色構成ボタン945が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定として、協同指示、第1色構成および第2色構成の銀の指定を確定し、これらの設定情報を設定記憶部912に記憶する。
開始部913は、印刷ボタン946が押された場合には、識別情報を付与するとともに、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定の中に含まれる情報の内の一つである、設定部911が設定した画像形成の種類が単独指示であるのか協同指示であるのかに応じて、以下のように処理する。
単独指示である場合、開始部913は、設定部911が設定した情報や、付与した識別情報を含む画像形成指示を生成して、この画像形成指示を第1制御部100に送信する。
図14は、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定の情報の中に協同指示が含まれている場合の処理の一例を説明する図である。
設定記憶部912に記憶された画像形成の設定の情報の中に協同指示が含まれている場合、開始部913は、他の画像形成指示の識別情報等が識別情報記憶部914に記憶されているか否かを判断する。そして、識別情報記憶部914に識別情報等が記憶されていない場合には、開始部913は、設定部911が設定した情報の中の色の指定が第1色構成および第2色構成であるか否かを判断する。
ここで、一つのアプリケーションを用いて作成された原稿Mが、図14(a)に示すように、黒色の「A」という文字が金色の四角形を背景として表示されるというものである場合、設定画面931において、協同指示ボタン942、第1色構成ボタン944および金の第2色構成ボタン945が押された状態で印刷ボタン946が押されると考えられる。それゆえ、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定として、協同指示、第1色構成および金色の第2色構成の指定が含まれる。このように、設定部911が設定した情報の中の色の指定が第1色構成および第2色構成である場合、開始部913は、付与した同じ識別情報を含む、「A」という文字についての第1画像形成指示と、金色の背景についての第2画像形成指示とを第1制御部100に送信する。
一方、異なるアプリケーションを用いて作成された文字等についての画像が、一枚の用紙Sに対して形成される場合には、異なるアプリケーションそれぞれにおいて所定操作が行われる。例えば、図14(b)に示すように、「A」という文字を作成した第1アプリケーションと、金色の背景を作成した第2アプリケーションとが異なる場合、第1アプリケーションにおいて所定操作が行われることに起因して表示された設定画面931において、協同指示ボタン942、第1色構成ボタン944が押された状態で印刷ボタン946が押されると考えられる。かかる場合、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定として、協同指示および第1色構成の指定が含まれ、第2色構成は含まれないと考えられる。そして、設定部911が設定した情報の中の色の指定が第1色構成および第2色構成ではなく、第1色構成のみである場合、開始部913は、識別情報記憶部914に識別情報や設定部911が設定した第1色構成を記憶するとともに、付与した識別情報を含む、「A」という文字についての第1画像形成指示を第1制御部100に送信する。
他方、第2アプリケーションにおいて所定操作が行われることに起因して表示された設定画面931において、協同指示ボタン942、金の第2色構成ボタン945が押された状態で印刷ボタン946が押されると考えられる。かかる場合、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定として、協同指示および第2色構成の指定が含まれ、第1色構成は含まれないと考えられる。そして、設定部911が設定した情報の中の色の指定が第1色構成および第2色構成ではなく、第2色構成のみである場合、開始部913は、識別情報記憶部914に識別情報や設定部911が設定した第2色構成を記憶するとともに、付与した識別情報を含む、金色の背景についての第2画像形成指示を第1制御部100に送信する。
一方、識別情報記憶部914に他の画像形成指示の識別情報等が記憶されている場合には、開始部913は、付与した識別情報を識別情報記憶部914に記憶されている識別情報に置き換えるとともに、識別情報記憶部914に記憶している識別情報等を消去する。そして、開始部913は、置き換えた識別情報や、設定部911が設定した情報を含む画像形成指示を生成して、この画像形成指示を第1制御部100に送信する。
なお、開始部913は、識別情報記憶部914に記憶されている他の画像形成指示の識別情報等を、記憶した後、予め定められた期間が経過した場合に削除する。予め定められた期間は、例えば5分であることを例示することができる。例えば5分が経過した場合には、ユーザによる協同指示が誤りであるか、あるいは、第1画像I1と第2画像I2とを重畳する画像形成を中止したいと考えられるので、開始部913が予め定められた期間が経過した場合に削除することで、識別情報記憶部914に記憶された情報量が無駄に多くなることを抑制することができる。また、識別情報記憶部914に記憶された情報量を少なくすることで、設定部911および開始部913の処理の迅速化を図ることができる。また、予め定められた期間は、画像形成装置2の第1主制御部110がS905の処理にて画像形成指示を削除するまでの期間以下であることが好ましい。第1主制御部110がS905の処理にて画像形成指示を削除するまでの期間よりも長いと、S1606の処理にて、S1607にて置き換えた識別情報を含む画像形成指示を、第1制御部100に送信しても画像形成処理が実行されないからである。
以下に、設定部911が行う設定処理を、フローチャートを用いて説明する。
図15は、設定部911が行う設定処理の一例を示すフローチャートである。設定部911は、この処理を、予め設定された一定時間(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。
設定部911は、所定操作が行われたか否かを判断する(S1501)。所定操作が行われていない場合(S1501でno)、設定部911は、本処理を終了する。所定操作が行われた場合(S1501でyes)、設定部911は、設定画面931を、表示部93に表示させる(S1502)。その後、設定部911は、協同指示であるのか否かを判断する(S1503)。これは、設定画面931の中の協同指示ボタン942が押されたか否かを判断する処理である。協同指示である場合(S1503でyes)、設定部911は、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて色情報が記憶されているか否かを判断する(S1504)。色情報が記憶されていない場合(S1504でno)、設定部911は、全ての色を選択可能にする(S1505)。本実施形態においては、設定部911は、設定画面931において、白黒ボタン943、第1色構成ボタン944、および、第2色構成ボタン945を押すことが可能に表示する。
そして、設定部911は、印刷ボタン946が押されたか否かを判断する(S1506)。押されていない場合(S1506でno)、設定部911は、押されるまで待機する。他方、押された場合(S1506でyes)、設定部911は、画像形成の設定を設定記憶部912に記憶して(S1507)、本処理を終了する。
一方、色情報が記憶されている場合(S1504でyes)、設定部911は、記憶している色情報に係る色構成とは異なる色構成を選択可能にする(S1508)。例えば、識別情報記憶部914に第1色構成が記憶されている場合には、設定部911は、設定画面931に、第1色構成ボタン944を押すことができないように表示し、第2色構成ボタン945を押すことができるように表示する。他方、例えば、識別情報記憶部914に第2色構成が記憶されている場合には、設定部911は、設定画面931に、第2色構成ボタン945を押すことができないように表示し、第1色構成ボタン944を押すことができるように表示する。その後、設定部911は、S1506以降の処理を行う。
S1503にて、協同指示ではない場合(S1503でno)、設定部911は、S1505以降の処理を行う。
以下に、開始部913が行う画像形成指示の開始処理を、フローチャートを用いて説明する。
図16は、開始部913が行う開始処理の一例を示すフローチャートである。
開始部913は、開始処理を、印刷ボタン946が押されたら実行する。
開始部913は、画像形成指示の識別情報を割り当てる(S1601)。その後、開始部913は、協同指示であるのか否かを判断する(S1602)。協同指示である場合(S1602でyes)、開始部913は、識別情報記憶部914に他の画像形成指示の識別情報を記憶しているか否かを判断する(S1603)。記憶していない場合(S1603でno)、開始部913は、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定が第1色構成および第2色構成であるのか否かを判断する(S1604)。第1色構成および第2色構成ではない場合(S1604でno)、開始部913は、識別情報記憶部914に、S1601にて識別情報を割り当てた画像形成指示の情報である、識別情報や、設定記憶部912に記憶された画像形成の設定(例えば用紙Sのサイズや、使用する色材の色等の色情報)を記憶する(S1605)。その後、開始部913は、識別情報や画像形成の設定を含む画像形成指示を、第1制御部100に送信する(S1606)。第1色構成および第2色構成である場合(S1604でyes)、開始部913は、識別情報や画像形成の設定を含む画像形成指示、つまり、識別情報が同じ2つの協同指示を第1制御部100に送信する(S1606)。
他方、記憶している場合(S1603でyes)、開始部913は、S1601にて割り当てた識別情報を、識別情報記憶部914に記憶している識別情報に置き換え(S1607)、識別情報記憶部914に記憶している画像形成指示の情報である、識別情報や、色情報を含む画像形成の設定を削除する(S1608)。その後、開始部913は、S1607にて置き換えた識別情報や画像形成の設定を含む画像形成指示を、第1制御部100に送信する(S1606)。
一方、協同指示ではない場合(S1602でno)、開始部913は、単独指示であるので、この単独指示に識別情報や画像形成の設定を含ませて第1制御部100に送信する(S1606)。
以上のように構成された端末装置9は、プロセッサの一例としてのCPU91aを有する情報処理装置の一例である。そして、CPU91aは、画像形成装置2に対して、第1画像I1と第2画像I2とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、第1画像I1と第2画像I2とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部の一例としての識別情報記憶部914に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を識別情報記憶部914に記憶して(S1605)、送信する(S1606)。他方、CPU91aは、他の画像形成指示が識別情報記憶部914に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報に置き換えて(S1607)、言い換えれば、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信する(S1606)。このように構成された端末装置9によれば、画像形成装置2にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示である2つの画像形成指示(協同指示)の識別情報を同じにすることが可能となる。
また、CPU91aは、一の画像形成指示を受け付ける際に、識別情報記憶部914に他の画像形成指示が記憶されている場合には、第1色構成および第2色構成の内、当該他の画像形成指示の色構成を受け付けできないようにする(S1508)。これにより、ユーザに誤って選択されることが抑制される。
他方、CPU91aは、一の画像形成指示を受け付ける際に、識別情報記憶部914に他の画像形成指示が記憶されていない場合には、第1色構成および第2色構成を受け付け可能とする(S1505)。これにより、画像形成装置2に、第1画像I1と第2画像I2とを重畳させることが可能となる。
また、CPU91aは、他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて一の画像形成指示を送信する場合には、識別情報記憶部914から当該他の画像形成指示を削除する(S1608)。これにより、画像形成装置2にて重畳すべき画像それぞれを形成するための画像形成指示である2つの画像形成指示(協同指示)の識別情報を確度高く同じにすることが可能となる。
なお、CPU91aによって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク等)、光記録媒体(光ディスク等)、光磁気記録媒体、半導体メモリ等のコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、インターネット等の通信手段を用いてダウンロードされても良い。
そして、本発明を構成するプログラムは、CPU91aに、第1色構成の色材を用いて第1画像I1を形成する第1画像形成部10と、第2色構成の色材を用いて第1画像I1と重畳する第2画像I2を形成する第2画像形成部20と、を備える画像形成装置2に対して、第1画像I1と第2画像I2とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、第1画像I1と第2画像I2とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が識別情報記憶部914に記憶されていない場合には、一の画像形成指示を識別情報記憶部914に記憶して(S1605)、送信させる(S1606)機能を実行させる。また、本発明を構成するプログラムは、CPU91aに、他の画像形成指示が識別情報記憶部914に記憶されている場合には、他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信させる(S1606)機能を実行させる。
<変形例>
図17は、表示部93に表示された第1変形例に係る設定画面971の一例を示す図である。
設定部911は、設定画面971に、設定画面931に表示される事項に加えて、用紙Sのサイズを選択可能にするためのボタンとして、A3を選択可能にするためのA3ボタン951と、A4を選択可能にするためのA4ボタン952と、B5を選択可能にするためのB5ボタン953とを表示させる。なお、「A3」、「A4」、「B5」は例示であり、設定部911は、記憶部92に記憶された、画像形成装置2の用紙保持部30に保持された用紙Sのサイズに基づいて、用紙Sのサイズを選択可能にするためのボタンにおけるサイズの表記(例えばA4)を設定する。用紙Sのサイズの情報は、画像形成装置2から通知されることにより、ROM91b、RAM91c、記憶部92等の記憶領域に予め記憶されていることを例示することができる。なお、設定部911は、初期設定としてA4ボタン952が押された状態とする。
開始部913は、表示部93に設定画面971が表示された後、例えばA4ボタン952が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定の一つとして、用紙サイズをA4に確定し、確定した用紙Sのサイズを識別情報に関連付けて識別情報記憶部914に記憶する。
そして、設定部911は、設定画面971に表示された協同指示ボタン942が押された場合には、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて用紙Sのサイズが記憶されているか否かを判断する。そして、用紙Sのサイズが記憶されている場合には、設定部911は、用紙Sのサイズを示す複数のボタンの内、記憶されている用紙Sのサイズと異なるサイズに対応するボタンを押すことができないようにするとともに、記憶されている用紙Sのサイズと同じサイズに対応するボタンを押すことができるようにする。例えば、識別情報記憶部914に記憶されている用紙SのサイズがA4である場合には、設定部911は、A3ボタン951およびB5ボタン953を押すことができないようにするとともにA4ボタン952を押すことができるようにする。これにより、ユーザが、誤って、異なる用紙Sのサイズを選択することを抑制することができる。
図18は、表示部93に表示された第2変形例に係る設定画面972の一例を示す図である。
設定部911は、設定画面972に、設定画面971に表示される事項に加えて、印刷態様を選択可能にするためのボタンとして、片面印刷を選択可能にするための片面ボタン955と、両面印刷を選択可能にするための両面ボタン956とを表示させる。なお、画像形成装置2が片面印刷や両面印刷を実行できるか否かの情報は、画像形成装置2から通知されることにより、ROM91b、RAM91c、記憶部92等の記憶領域に予め記憶されていることを例示することができる。なお、設定部911は、初期設定として片面ボタン955が押された状態とする。
開始部913は、表示部93に設定画面972が表示された後、例えば片面ボタン955が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定の一つとして、片面印刷に確定し、確定した片面印刷を識別情報に関連付けて識別情報記憶部914に記憶する。
そして、設定部911は、設定画面972に表示された協同指示ボタン942が押された場合には、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて片面印刷が記憶されているか否かを判断する。そして、片面印刷が記憶されている場合には、設定部911は、片面ボタン955および両面ボタン956の内、記憶されている片面印刷と異なる両面印刷に対応する両面ボタン956を押すことができないようにするとともに、記憶されている片面印刷と同じ片面印刷に対応する片面ボタン955を押すことができるようにする。これにより、ユーザが、誤って、異なる印刷態様を選択することを抑制することができる。
図19は、表示部93に表示された第3変形例に係る設定画面973の一例を示す図である。
設定部911は、設定画面973に、設定画面972に表示される事項に加えて、印刷態様を選択可能にするためのボタンとして、用紙Sの1枚当たりに印刷する頁数を選択可能にするためのボタンを表示させる。例えば、設定部911は、設定画面973に、用紙Sの1枚当たり1頁の印刷を選択可能にするための1頁/1枚ボタン957と、用紙Sの1枚当たり2頁の印刷を選択可能にするための2頁/1枚ボタン958とを表示させる。なお、「1頁/1枚」、「2頁/1枚」は例示であり、画像形成装置2が用紙Sの1枚当たり印刷可能な頁数の情報は、画像形成装置2から通知されることにより、ROM91b、RAM91c、記憶部92等の記憶領域に予め記憶されていることを例示することができる。なお、設定部911は、初期設定として1頁/1枚ボタン957が押された状態とする。
開始部913は、表示部93に設定画面973が表示された後、例えば1頁/1枚ボタン957が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定の一つとして、用紙Sの1枚当たり1頁の印刷に確定し、確定した片面態様を識別情報に関連付けて識別情報記憶部914に記憶する。
そして、設定部911は、設定画面973に表示された協同指示ボタン942が押された場合には、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて用紙Sの1枚当たり印刷可能な頁数が記憶されているか否かを判断する。そして、用紙Sの1枚当たり1頁が記憶されている場合には、設定部911は、1頁/1枚ボタン957および2頁/1枚ボタン958の内、記憶されている頁数と異なる頁数に対応する2頁/1枚ボタン958を押すことができないようにするとともに、記憶されている頁数と同じ1頁/1枚ボタン957を押すことができるようにする。これにより、ユーザが、誤って、異なる頁数を選択することを抑制することができる。
図20は、表示部93に表示された第4変形例に係る設定画面974の一例を示す図である。
設定部911は、設定画面974に、設定画面973に表示される事項に加えて、画像形成を行う用紙Sが保持された保持部を選択可能にするためのボタンとして、複数のボタンを表示させる。例えば、設定部911は、設定画面974に、A3の用紙Sを保持する保持部を選択可能にするためのA3ボタン961と、A4の用紙Sを保持する保持部を選択可能にするためのA4ボタン962と、B5の用紙Sを保持する保持部を選択可能にするためのB5ボタン963と、用紙Sを差し込むことが可能な手差しトレイを選択可能にするための手差しボタン964とを表示させる。なお、画像形成装置2の用紙保持部30が保持する用紙Sの情報は、画像形成装置2から通知されることにより、ROM91b、RAM91c、記憶部92等の記憶領域に予め記憶されていることを例示することができる。なお、設定部911は、初期設定としてA4ボタン962が押された状態とする。
開始部913は、表示部93に設定画面974が表示された後、例えばA4ボタン962が押された状態で印刷ボタン946が押された場合には、画像形成の設定の一つとして、A4の用紙Sを保持する保持部に確定し、確定した保持部を識別情報に関連付けて識別情報記憶部914に記憶する。
そして、設定部911は、設定画面973に表示された協同指示ボタン942が押された場合には、識別情報記憶部914に、他の画像形成指示の識別情報に関連付けられて用紙Sが保持された保持部が記憶されているか否かを判断する。そして、用紙Sが保持された保持部が記憶されている場合には、設定部911は、A3ボタン961、A4ボタン962、B5ボタン963および手差しボタン964の内、記憶されている保持部と異なる保持部に対応するボタンを押すことができないようにするとともに、記憶されている保持部に対応するボタンを押すことができるようにする。例えば、識別情報記憶部914に記憶されている保持部がA4である場合には、設定部911は、A3ボタン961、B5ボタン963および手差しボタン964を押すことができないようにするとともにA4ボタン962を押すことができるようにする。これにより、ユーザが、誤って、異なる保持部を選択することを抑制することができる。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、5…通信回線、9…端末装置、10…第1画像形成部、20…第2画像形成部、40…用紙搬送装置、91…制御部、100…第1制御部、110…第1主制御部、120…第1従制御部、150…接続線、200…第2制御部、210…第2主制御部、220…第2従制御部、911…設定部、912…設定記憶部、913…開始部、914…識別情報記憶部

Claims (9)

  1. プロセッサを有し、
    前記プロセッサは、
    第1色構成の色材を用いて第1画像を形成する第1画像形成部と、第2色構成の色材を用いて当該第1画像と重畳する第2画像を形成する第2画像形成部と、を備える画像形成装置に対して、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を当該記憶部に記憶して送信し、当該他の画像形成指示が当該記憶部に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信する、
    情報処理装置。
  2. 前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されている場合には、前記第1色構成および前記第2色構成の内、当該他の画像形成指示の色構成を受け付けできないようにする、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されていない場合には、前記第1色構成および前記第2色構成を受け付け可能とする、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記一の画像形成指示を受け付ける際に、前記記憶部に前記他の画像形成指示が記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の用紙のサイズと異なるサイズを受け付けできないようにする、
    請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の画像形成態様と異なる画像形成態様を受け付けできないようにする、
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の用紙を供給するトレイと異なるトレイを受け付けできないようにする、
    請求項4または5に記載の情報処理装置。
  7. 前記プロセッサは、前記他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて前記一の画像形成指示を送信する場合には、前記記憶部から当該他の画像形成指示を削除する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記プロセッサは、前記他の画像形成指示が前記記憶部に記憶された後、予め定められた期間が経過した場合に、当該記憶部から当該他の画像形成指示を削除する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. プロセッサに、
    第1色構成の色材を用いて第1画像を形成する第1画像形成部と、第2色構成の色材を用いて当該第1画像と重畳する第2画像を形成する第2画像形成部と、を備える画像形成装置に対して、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた一の画像形成指示を送信する際に、当該第1画像と当該第2画像とを重畳すべき旨の情報が含まれた他の画像形成指示が記憶部に記憶されていない場合には、当該一の画像形成指示を当該記憶部に記憶して送信し、当該他の画像形成指示が当該記憶部に記憶されている場合には、当該他の画像形成指示の識別情報と同じ識別情報を含ませて送信させる機能を、
    実行させるプログラム。
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