JP2015136810A - 制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 - Google Patents

制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷装置が備えるシート収納部にジョブで使用するシートの属性情報が登録されている場合、ユーザは、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されていることを確認することはできる。しかしながら、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを、ユーザは操作画面上で容易に確認することができなかった。
【解決手段】 給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する。そして、表示手段に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存手段に保存されているか否かを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する。また、表示手段に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知することを特徴とする。
【選択図】 図14

Description

本発明は、ジョブを保存し、保存したジョブを実行できる制御装置、制御方法、プログラム、及び記憶媒体に関するものである。
従来、複数のシート収納部を備える印刷装置の操作画面上に、ジョブで使用するシートの属性情報(例えば、シートのサイズ)がいずれのシート収納部にも登録されていないことをユーザに通知する技術が知られている。(特許文献1参照)
また、ジョブのステータスを一覧した画面で、ジョブで使用するシートのサイズがいずれのシート収納部にも登録されていないこと、及び、ジョブで使用する予定のシートの残量がないことのいずれか一方をユーザに通知する技術が知られている。(特許文献2参照)
特開2010−284919号公報 特開2010−49167号公報
印刷装置が備えるシート収納部には、シートを収納可能な枚数は少ないが、収納可能なシートのサイズや種類の制約が少ないため、収納するシートを頻繁に入れ替えて使用するシート収納部(例えば、手差しトレイ)が存在する。ジョブで使用するシートの属性情報が手差しトレイに登録されていたとしても、その後、手差しトレイに収納するシートが入れ替えられることがある。そのような場合に、手差しトレイに登録されているシートの属性情報が変更されて、ジョブで使用するシートの属性情報と一致せず、ジョブの実行が止まってしまうことがある。
従来の方法で、印刷装置が備えるシート収納部にジョブで使用するシートの属性情報が登録されている場合、ユーザは、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されていることを確認することはできる。しかしながら、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを、ユーザは操作画面上で容易に確認することができなかった。
本発明の目的の一つは、以下のとおりである。例えば、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されているか否か、及び、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを、ジョブの実行指示の受付前に容易に確認できるようにした装置や方法等を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る制御装置は以下のような構成を備える。即ち、ジョブを表示する表示手段と、前記表示手段に表示されるジョブの実行指示を受け付ける受付手段と、給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する保存手段と、前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存手段に保存されているか否かを識別可能に、前記受付手段によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第1の通知手段と、前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に、前記受付手段によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第2の通知手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されているか否か、及び、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを、ジョブの実行指示の受付前に容易に確認することができる。
本実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 本実施形態に係るMFPの構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係るエントリ、プリントキューバッファ、及び、ホールドキューバッファに係るデータの中身を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、各シート収納部に収納されているシートの情報を管理するシート管理テーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、印刷ジョブを受信し、受信したジョブをホールドキューバッファ、又はプリントキューバッファに登録する一連の処理を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、操作部に表示されるジョブホールド機能の操作画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、操作部に表示されるジョブホールド機能の操作画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、各種処理を実行する一連の処理を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、ミスマッチ判定の実行に係る一連の処理(S900)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、シート種指定のジョブに対し、ミスマッチ判定を実行する一連の処理(S1000)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、シート収納部指定のジョブに対し、ミスマッチ判定を実行する一連の処理(S1100)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、ミスマッチ判定結果のフラグを管理するテーブルの一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1300)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、シート種指定のジョブに対し、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1400)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、シート収納部指定のジョブに対し、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1500)を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、操作部に表示されるジョブホールド機能の操作画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、ジョブの詳細を確認するための確認画面の一例を示す図である。 第1の実施形態に係るMFPにおいて、操作部に表示されるジョブホールド機能の操作画面の一例を示す図である。 第2の実施形態に係るMFPにおいて、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1300)を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るMFPにおいて、シート種指定のジョブに対し、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1400)を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るMFPにおいて、シート収納部指定のジョブに対し、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1500)を説明するためのフローチャートである。 第2の実施形態に係るMFPにおいて、操作部に表示されるジョブホールド機能の操作画面の一例を示す図である。 その他の実施形態に係るMFPにおいて、シート収納部ごとに使用形態を設定するための設定画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る印刷システムについて図1を用いて説明する。
第1の実施形態では、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されているか否かを判定する。ジョブで使用するシートの属性情報が手差しトレイに登録されていると判定された場合は、当該ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前にユーザに通知するようにしている。以下、詳細に説明する。
本実施形態に係る印刷システムは、印刷装置の一例であるMFP(Multi Functional Peripheral)100と、外部の情報処理装置であるPC101、及び、サーバ102で構成される。
なお、MFP100は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取機能と、生成した画像データに基づいて画像をシートに印刷する印刷機能を備えている。また、印刷ジョブを受信し、印刷指示を受け付けたデータに基づいて文字や画像をシートに印刷する印刷機能を備えている。印刷機能はカラー、或いはモノクロでプリントができればよい。
MFP100は、PC101と、ローカルエリアネットワーク等のLAN(Local Area Network)やインターネット等のWAN(Wide Area Network)を介して接続されており、PC101と通信を行う。また、本実施形態では、MFP100とPC101が有線LANを介して接続される例を説明するが、MFP100とPC101はUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して接続されてもよい。また、MFP100とPC101はWi−Fi(Wireless Fidelity)やBluetooth(登録商標)などの無線通信によって通信可能に構成されてもよい。
PC101は、アプリケーションソフトによって画像データを生成し、生成した画像データをMFP100に送信する。なお、本実施形態では、PC101を外部の情報処理装置の例として説明するが、情報処理装置はPC101に限らず、PDA(Personal Digital Assistant)やスマートフォンなどの携帯情報端末であってもよい。
一方、MFP100は、サーバ102とネットワーク及びビデオケーブルを介して接続されている。ビデオケーブルは印刷画像の転送用に使われ、ネットワークはその他の情報のやりとりに用いられる。なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、MFP100とサーバ102の接続に用いられるネットワークは、LAN、WANなどのネットワークでもよい。サーバ102は、画像処理、印刷制御、ジョブ管理、ユーザ認証等の様々な機能を有する。なお、サーバ102とPC101とが、LAN、WANなどのネットワーク、あるいは無線LANなどを介して通信可能に接続されていてもよい。
本実施形態に係るMFP100は、後述するコントローラ部(制御部)110、リーダ部120、プリンタ部130、外部I/F140、操作部150、ハードディスク(HDD)160、圧縮展開部170、画像回転部180、メディア管理部190を有する。これらは電気的に接続されており、互いに制御コマンドやデータを送受信する。また、通信部の一例である外部I/F140は、外部装置と画像データの送受信を行うためのインタフェースであり、外部装置とは、PC101及びサーバ102の他には、例えば、ファクシミリ、ネットワーク接続機器、外部専用装置などである。
リーダ部120は、コントローラ部110との通信を制御するスキャナ制御部121、及び、原稿を給紙する原稿給紙ユニット122を有する。
リーダ部120での原稿の読取指示はコントローラ部110からスキャナ制御部121を介して行われ、原稿の画像を光学的に読み取り、電気信号としての画像データに変換する。なお、本実施形態では、リーダ部120での原稿の読取指示はコントローラ部110からスキャナ制御部121を介して行われる場合について以降説明するが、このような場合に限らない。リーダ部120にスキャナ制御部121を構成として有さないMFPである場合は、リーダ部120での原稿の読取指示はコントローラ部110のCPU111から直接行われてもよい。
一方、プリンタ部130は、コントローラ部110との通信を制御するプリンタ制御部131を有する。さらに、プリンタ部130は、印刷に使用するシートを収納する複数のシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)を備えた給紙ユニット132、及び、印刷物に対してステイプル処理やシフト処理を施す排紙ユニット133を有する。なお、本実施形態ではシート収納部として、印刷装置が備える給紙カセットや手差しトレイを例に挙げて説明するが、シート収納部は、印刷装置に接続される給紙装置が備える給紙カセットや手差しトレイであってもよい。
また、プリンタ部130は、コントローラ部110のHDD160に記憶された印刷対象のジョブの印刷処理を実行する。プリンタ部130での画像データの印刷指示はコントローラ部110からプリンタ制御部131を介して行われ、画像データに基づいて、シート収納部から給紙されたシートにトナーを用いて画像を形成(印刷)し、画像データの転写と定着を行う。なお、本実施形態では、プリンタ部130での画像データの印刷指示はコントローラ部110からプリンタ制御部131を介して行われる場合について以降説明するが、このような場合に限らない。プリンタ部130にプリンタ制御部131を構成として有さないMFPである場合は、プリンタ部130での画像データの印刷指示はコントローラ部110のCPU111から直接行われてもよい。
一方、コントローラ部110は、自装置内部に複数の処理対象となるジョブを記憶可能なHDD160等の不揮発メモリを備える。尚、本実施形態では、大容量かつ不揮発な記憶装置としてHDD160を例として説明するが、大容量かつ不揮発な記憶装置であるならば、SSD(Solid State Drive)などの不揮発メモリであってもよい。
コントローラ部110は、複数の機能ブロックを有する。例えば、リーダ部120で読み取った原稿の画像データをHDD160に記憶し、そのHDD160から画像データを読み出して、プリンタ部130で当該画像データに基づいて画像をシートに印刷するコピージョブを実行することができる。また、リーダ部120で読み取った原稿の画像データをコードデータに変換し、通信部の一例である外部I/F140を介して、外部装置であるPC101に送信するスキャナ機能を実行することができる。また、PC101やサーバ102から外部I/F140を介して受信したプリントジョブをHDD160に記憶する。そして、HDD160から読み出してコードデータを画像データに変換して、プリンタ部130で当該画像データに基づいて画像をシートに印刷する印刷機能を実行することができる。
また、コントローラ部110は、CPU111、ROM115、RAM114、リーダI/F112、及びプリンタI/F113を有する。
CPU111は、このMFP100が備える各種ユニットの処理や動作等を制御する。ROM115は、読み出し専用のメモリであり、ブートシーケンスやフォント情報等のプログラムを予め記憶している。一方、RAM114は、読み出し及び書き込み可能なメモリであり、リーダ部120や外部I/F140より送られてきた画像データや、各種プログラムや設定情報等を記憶する。
ROM115には、CPU111により実行される、後述するフローチャートの各種処理等を実行するために必要な各種の制御プログラムが記憶されている。また、ROM115には、ユーザインタフェース画面(以下、UI画面)を含む、後述する操作部150の表示部に各種のUI画面を表示させるための表示制御プログラムも記憶されている。CPU111がROM115に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、各種動作をMFP100により実行させる。
また、CPU111が、外部I/F140を介して外部装置から受信したページ記述言語(以下、PDLと略す)データを解釈し、ラスタイメージデータ(ビットマップ画像データ)に展開する動作を実行するプログラム等もROM115に記憶されている。同様に、CPU111が、外部I/F140を介して外部装置から受信した印刷ジョブを解釈して処理するためのプログラム等もROM115に記憶されている。これらは、ソフトウェアによって処理される。
また、HDD160は、システムソフトウェアや、システムバス117上に配置される圧縮展開部170によって圧縮された画像データなどを格納することができる。
また、HDD160は、MFP100によって実行される各種の機能プログラムを予め記憶している。なお、各種の機能プログラムの詳細については後述する。
また、HDD160は、処理対象となるジョブのプリントデータ等の複数のデータを保持可能に構成されている。コントローラ部110は、リーダ部120や外部I/F140等の各種入力ユニットを介して入力された処理対象となるジョブを、このHDD160に格納し、HDD160から読み出してプリンタ部130に出力してプリントする。また、コントローラ部110は、HDD160から読み出したジョブを、外部I/F140を介して外部装置へ送信できるようにも制御する。
圧縮展開部170は、JBIGやJPEG等といった各種圧縮方式によってRAM114、HDD160に記憶されている画像データ等を圧縮したり伸張したりする処理を行い、RAM114に再度格納することが可能な画像処理ブロックを有する。この圧縮展開部170によって圧縮された画像データは、外部I/F140を介して外部装置へ送信することができる。
なお、コントローラ部110は、外部装置から画像データを外部I/F140を介して受信することができる。外部I/F140を介して受信した画像データをHDD160に格納する際において、当該画像データは圧縮展開部170によって圧縮される。一方、HDD160に格納された画像データに基づいて画像をシートに印刷する際において、当該画像データは圧縮展開部170によって伸長される。
また、コントローラ部110は、HDD160に格納した処理対象のジョブの各種出力処理を実行する。ここではHDD160を例にして説明したが、揮発性のRAMでもよい。
リーダI/F112は画像入力装置であるリーダ部120と接続するためのインタフェースであり、プリンタI/F113は画像出力装置であるプリンタ部130と接続するためのインタフェースである。コントローラ部110は、リーダI/F112やプリンタI/F113を通じて画像データの同期系/非同期系の変換や制御を行う。
また、コントローラ部110は、システムバス117上に配置される画像回転部180を備える。なお、画像回転部180は、画像データに対して回転処理を行う。例えば、HDD160に記憶された画像データを画像回転部180によって180度回転させることができる。
また、MFP100は、ユーザインタフェース部の一例に該当する、表示部を有する操作部150も備えている。本実施形態に係るMFP100の操作部150は、不図示の表示部とハードキーとを有する。表示部は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示部)と、LCD上に貼られた透明電極(静電容量方式でもよい)からなるタッチパネルシートとで構成され、LCDには操作画面やMFP100の状態が表示される。操作部150は、当該操作画面またはハードキーを介して、ユーザからの各種設定を受け付ける機能と、ユーザに情報を提供する機能とを有する。
図1に示したリーダ部120及びプリンタ部130の断面図は、図2のとおりである。
まず、原稿給紙ユニット122に備えられた自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)にセットされた原稿について、リーダ部120において実行される当該原稿の画像の読み取り動作について以降説明する。
まず、ADFにおける原稿トレイ202上に載置された原稿203は、対になっている原稿給紙ローラ204と分離パッド205によって、1枚ずつ搬送される。そして、1枚ずつ搬送された原稿203は、中間ローラ対206で装置内に送られた後、大ローラ208とローラ209によって搬送されるとともに、大ローラ208とローラ210によって更に搬送される。そして、原稿ガラス212に接触する形で原稿ガイド板217との間を通って搬送された原稿203は、ジャンプ台218を経由した後、大ローラ208とローラ211によって更に搬送されて、原稿排紙ローラ対207により原稿排紙トレイ237に排出される。
なお、原稿203が原稿ガラス212上を通過する際に、原稿ガラス212に接している面が露光部213によって露光されて、原稿203の画像が主走査方向、及び、副走査方向に対して読み取られる。その結果得られる原稿203からの反射光が複数のミラーを介してミラーユニット214に伝達される。そして、伝達された反射光はレンズ215を通過し、集光されて、CCDセンサ部216によって電気信号に変換される。このとき、CCDセンサ部216から出力される画像データは、所定の処理(例えば、画像回転部180による画像データの回転処理)が施された後、コントローラ部110へ転送される。
なお、本実施形態におけるMFP100のリーダ部120が備える光学系は、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサ上に結像する縮小光学系である場合について説明したが、このような場合に限らない。リーダ部120が備える光学系は、原稿からの反射光をCIS(Contact Image Sensor)上に結像する等倍光学系であってもよい。
なお、リーダ部120によって実行される原稿の画像の読み取り動作は、光学系の位置を固定し、原稿給紙ユニット122に備えられたADFによって原稿を搬送させながら、原稿の画像を読み取る場合について説明したが、これに限らない。原稿をプラテンガラス(原稿台)221に載置させることで原稿位置を固定させながら、光学系を移動させることによって原稿の画像を読み取ってもよい。
続いて、プリンタ部130に転送された画像データに基づいて画像をシートに出力する動作について以降説明する。
プリンタ部130に転送された画像データは、レーザユニット222によって画像データに応じたレーザ光への変換が行われる。そして、このレーザ光は感光体ドラム223〜226に照射され、感光体ドラム223〜226にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光体ドラム223〜226の潜像の部分には現像ユニット227〜230によって現像剤が付着される。なお、カラー機では、シアン、イエロー、マゼンタ、ブラック用に、感光体ドラム及び現像ユニットは4つずつ備えている。
また、プリンタ部130は、給紙ユニット132に備えられたシート収納部として、引き出し状の形状の給紙カセット251〜254、及び、手差しトレイ250を有している。なお、給紙カセット251〜254、及び、手差しトレイ250は、複数枚のシートを保持することができる。プリンタ部130は、給紙カセット及び手差しトレイを複数備えていてもよく、給紙カセット又は手差しトレイのうち、少なくともいずれか一つを備えていてもよい。なお、本実施形態におけるMFP100では、4つの給紙カセットと、1つの手差しトレイを備えているものとして以降説明を進める。
なお、給紙カセット251〜254は、それぞれの給紙段に収納されているシート残量を検知するセンサを備えている。また、手差しトレイ250は、当該手差しトレイにシートが存在することを検知するセンサを備えている。
プリンタ部130は、給紙カセット251〜254、及び、手差しトレイ250のいずれかからシートを給紙し、感光体ドラム223〜226に付着された現像剤をシートに転写した後、定着器233に搬送されて熱と圧力により現像剤をシートに定着する。定着器233を通過したシートは、搬送ローラ234、235によって排紙ユニット133へ搬送される。排紙ユニット133へ搬送されたシートは、まず排紙ユニット133のバッファユニット241に送られる。ここでは、場合に応じて搬送されてきたシートを、バッファローラに巻きつけてバッファリングする。例えば、この下流で行われるステイプル等処理に時間がかかる場合は、このバッファユニット241を利用することによって本体から搬送されてくるシートの搬送間隔を調整することができる。
そして、シートは、この後、上流排出ローラ対242、下流排出ローラ対243によって搬送路244を経由し、スタックトレイ245に積まれる。スタックトレイ245に1部数のシート束が積載されたら、積載されたシート束は搬送路248を経由して、排紙部としての排紙トレイ247に排出される。
シフトするよう指定されている場合、スタックトレイ245に積載されたシートの束を、直前に排紙したシートの束に対してずらし、排紙部としての排紙トレイ247に排出することによって部の切れ目が、ユーザにとってわかりやすくなる。一方、ステイプルするよう指定されている場合、上流排出ローラ対242で搬送され、下流排出ローラ対243によって搬送路244を経由して、スタックトレイ245に積まれたシート束に対してステイプルユニット246によってステイプル処理が行われる。綴じられたシート束は、下流排出ローラ対243により排紙トレイ247に排出される。
なお、排紙ユニット133を備えていないMFPにおいては、定着器233を通過したシートは、搬送ローラ234、235によって排紙トレイ247に直接排出してもよい。また、排紙部としての排紙トレイ247を備えていないMFPにおいては、定着器233を通過したシートは、排紙部としての胴内に排紙してもよい。
なお、本実施形態では、感光体ドラム及び現像ユニットを4つずつ備えるカラー機を用いた場合について説明したが、感光体ドラムと現像ユニットを1つずつ備えるモノクロ機についても本発明を同様に適用できる。また、本実施形態では、電子写真方式で画像をシートに印刷する方法について説明したが、画像を印刷することができるものであれば、インクジェット方式であってもよく、その他の方法であってもよい。
続いて、MFP100によって実行される各種の機能プログラムについて詳細を説明する。各種の機能プログラムはHDD160に格納され、コントローラ部110のCPU111により読み出されて実行される。
例えば、JDFジョブが外部I/F140経由でMFP100によって受信された場合に、コントローラ部110によってプリント機能を実行するプログラム(JDF機能プログラムと呼ぶ)を予め記憶している。なお、JDFとは、Job Definition Formatのことである。
また、例えば、PDLで記述されたデータが外部I/F140経由でMFP100によって受信された場合に、コントローラ部110によってプリント機能を実行するプログラム(PDL機能プログラムと呼ぶ)を予め記憶している。なお、PDLとは、Page Description Languageのことである。
また、例えば、操作部150の制御用プログラムとして、ユーザが操作部150から入力した内容を識別し、適切な画面遷移及びコントローラ部110に対する処理依頼指示を行うプログラム(UI機能プログラムと呼ぶ)を予め記憶している。なお、UIとは、User Interfaceのことである。
また、例えば、MFP100が利用可能なシートに関連する管理機能を実行するためのプログラム(シート管理プログラムと呼ぶ)を予め記憶している。なお、当該プログラムによって管理されるシート関連情報として、本実施形態では、シート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)ごとに収納するシートのサイズ、メディア種、及びシートの残量に関するデータとする。なお、シート管理情報としてはこれに限らず、例えば、シートの名称やシートの坪量等に関するデータをさらに管理していてもよい。なお、メディア管理部190は、MFP100が処理可能なシートの種類等に関する情報を管理するためのモジュールであり、MFP100が処理可能なシートの種類等に関する情報はHDD160に記憶されている。
また、例えば、ユーザが操作部150からジョブホールド機能の実行を指示した際に、コントローラ部110によって実行されるプログラム(ジョブホールド機能プログラムと呼ぶ)を予め記憶している。なお、ジョブホールド機能とは、HDD160に印刷対象のデータをユーザから印刷指示受付があるまで記憶する機能である。その後、ユーザが印刷を実行するデータを選択し、印刷指示を受け付けたデータを印刷する。ジョブホールド機能では、このプログラムに記述された処理順序や条件に基づき、コントローラ部110によって適切な順序で、プリンタ部130、HDD160、圧縮展開部170、RAM114等の各デバイスの動作を指示する。これによりジョブホールドによる印刷処理が実行される。また、格納されたジョブに対して、格納時の設定を変更して実行することが可能である。
また、例えば、ユーザが操作部150からミスマッチ判定の実行を指示した際に、コントローラ部110が以下の判定を実行するプログラム(ミスマッチ判定プログラム)を予め記憶している。なお、ミスマッチ判定とは、印刷ジョブで使用するシートの属性情報(メディア)がいずれかのシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)に登録されているか否か、及び、印刷ジョブで使用する予定のシートの残量があるか否かを判定することである。ミスマッチ判定の処理の詳細については、図9〜図11で後述する。なお、印刷ジョブで使用するシートの属性情報には、シートのサイズ、シートの坪量、シートの表面性、シートの形状、及びシートの色の少なくとも一つを含むものとする。
なお、機能プログラムの一部について詳細を前述したが、機能プログラムの全てを備える必要はなく、その一部或いは前述した以外の機能プログラムを備える構成であっても構わない。
なお、ROM115又はHDD160には、コントローラ部110のCPU111により実行される、後述するフローチャートの各種処理を実行するために必要な各種の制御プログラムが記憶されている。そして、CPU111が、ROM115又はHDD160に記憶されているプログラムを読み出して、RAM114に当該プログラムを展開することにより、第1の実施形態に係る各種動作を実行する。
第1の実施形態に係るMFP100のジョブ、プリントキューデータ、及び、ホールドキューデータのデータ構造について図3を用いて説明する。
まず、ジョブのデータ構造について図3(A)を用いて説明する。MFP100に投入されるジョブは、図3(A)に示すようなエントリ311の構造をしている。エントリ311は、MFP100に投入されて処理されるジョブの数だけ存在する。エントリ311は、ジョブID311a、印刷属性311b、印刷データ311cなどから構成される。エントリ311内のジョブID311aはユニークなIDであり、MFP100でジョブを識別し特定するために使われる。エントリ311内の印刷属性311bには、そのジョブで定義されている印刷属性が保存されている。印刷属性として、そのジョブを投入したユーザ名や、ジョブで使用するシートのサイズ、メディア種、もしくは、ジョブで使用するシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)の情報、及びページ数等が記述されている。また、エントリ内の印刷データ311cには、印刷用紙に描画されるイメージを記述したデータである印刷データが保存されている。
次に、プリントキューデータのデータ構造について図3(B)を用いて説明する。プリントキューにジョブが投入されると、プリントキューバッファ321にそのジョブが管理される。プリントキューにジョブが無い状態においてジョブが投入されると、そのジョブはプリントキューバッファ321のキュー1に登録される。次にジョブが投入されればキュー2に登録されるというようにスタックされる。キュー1にスタックされているジョブから、基本的に順に印刷処理される。印刷が完了すれば、そのジョブはプリントキューバッファ321から削除されるので、プリントキューバッファ321内のジョブは順番が繰り上がる。そして次にキュー1にスタックされたジョブが印刷処理される。なお、図3(B)では5つのキューしか示していないが、MFP100のメモリ容量や印刷処理速度などを考慮して適切な数のキューを用意する。
各プリントキューに登録されるジョブの属性は、プリントキュージョブの属性テーブルにより管理される。図3(B)では、キュー1及びキュー5には、プリントキューバッファ321にスタックされた各々のジョブに対応する属性テーブル322、323が登録されている。実際はプリントキューバッファ321のキューの数だけ存在する。以下、プリントキュージョブの属性テーブル322について詳細を説明する。
属性テーブル322は、ジョブを識別するためのIDであるジョブID322a、ミスマッチ判定結果を識別するためのフラグ322b、及び、サスペンド処理対象か否かを識別するためのフラグ322cなどから構成される。この属性テーブル322には、印刷データ311cは存在しない。なぜなら、プリントキューバッファ321にスタックされた各々のジョブは、図3(A)のエントリ内の印刷データ311cを参照するからである。なお、本実施形態では、プリントキュージョブの属性テーブルには、印刷データ311cは存在しないものとして以降の説明を進めるが、コピー等によってジョブの実態が存在していても良い。このジョブID322aの値と同じ値を持つジョブID311aを複数あるエントリ311の中から検索する。そして、ジョブID322aの値と同じ値を持つジョブID311aから特定されるエントリ311の印刷属性311bと印刷データ311cを取得する。
続いて、ホールドキューデータのデータ構造について図3(C)を用いて説明する。なお、ホールドキューバッファ331に管理されている印刷データに対して、印刷の実行指示が与えられると、当該印刷データはプリントキューバッファ321に移行する。ホールドキューにジョブが投入されると、ホールドキューバッファ331にそのジョブがエントリされる。なお、ホールドキューバッファ331は、ジョブホールド機能プログラムによって管理される保存ジョブの格納領域である。外部装置から受信した保存対象となるジョブは、印刷設定と共に、このホールドキューバッファ331に格納される。ホールドキューバッファ331の構造はプリントキューバッファ321と同様であるため、詳細な説明は省略する。
各ホールドキューに登録されるジョブの属性は、ホールドキュージョブの属性テーブルにより管理される。図3(C)では、キュー1及びキュー5には、ホールドキューバッファ331にスタックされた各々のジョブに対応する属性テーブル332、333が登録されている。実際はホールドキューバッファ331のキューの数だけ存在する。以下、ホールドキュージョブの属性テーブル332について詳細を説明する。
属性テーブル332は、ジョブを識別するためのIDであるジョブID332a、及び、ミスマッチ判定結果を識別するためのフラグ332bなどから構成される。この属性テーブル332には、印刷データ311cは存在しない。なぜなら、ホールドキューバッファ331にスタックされた各々のジョブは、図3(A)のエントリ内の印刷データ311cを参照するからである。なお、本実施形態では、ホールドキュージョブの属性テーブルには、印刷データ311cは存在しないものとして以降の説明を進めるが、コピー等によってジョブの実態が存在していても良い。このジョブID332aの値と同じ値を持つジョブID311aを複数あるエントリ311の中から検索する。そして、ジョブID332aの値と同じ値を持つジョブID311aから特定されるエントリ311の印刷属性311bと印刷データ311cを取得する。
次にジョブの投入からプリントキューバッファ321、又は、ホールドキューバッファ331にそのジョブがスタックされるまでについて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU111が、ROM115またはHDD160から読み出され、RAM114に展開されたジョブホールド機能プログラムを実行することにより達成される。
まず、ユーザはMFP100で印刷処理などを行うためにジョブを投入する。そして、プリントキューバッファ321への格納を指定したジョブか、又は、ホールドキューバッファ331への格納を指定したジョブかに係るキューの指定値はジョブの属性として記録される。ユーザによって投入されたジョブを受信後、ユニークなIDが生成されて、そのジョブに割り当てられる。そして、1つのジョブにつき1つのエントリ311がジョブ内に作成される。生成されたジョブIDはエントリ311内のジョブID311aに、受信したジョブの印刷属性はエントリ311内の印刷属性311bに、受信した印刷データはエントリ311内の印刷データ311cにそれぞれ入力される。
次に、前述したキューの指定値を読み取り、もし、キューの指定値がプリントキューならばプリントキューバッファ321のキューにスタックされる。一方、もし、キューの指定値がホールドキューならばホールドキューバッファ331のキューにスタックされる。
プリントキューバッファ321のキューにスタックする際は、図3(B)に示す属性テーブル322を1つのジョブにつき1つ生成する。そして、ジョブIDは属性テーブル322のジョブID322aに登録される。
一方、ホールドキューバッファ331のキューにスタックする際は、図3(C)に示す属性テーブル332を1つのジョブにつき1つ生成する。そして、ジョブIDは属性テーブル332のジョブID332aに登録される。
ホールドキューバッファ331にスタックされるジョブ、即ち、ジョブホールド機能プログラムによってホールドされるジョブには、ジョブで使用するシートの給紙指定として、「シート種指定」と「シート収納部指定」がある。
シート種指定のジョブでは、印刷ジョブで使用するシートの種別を指定し、印刷ジョブで指定したシート種が設定登録されているシート収納部(給紙カセット又は手差しトレイ)からシートを給紙して印刷処理を行う。
一方、シート収納部指定のジョブでは、特定のシート収納部(給紙カセット又は手差しトレイ)を、印刷に使用するシートの給紙元として指定したジョブである。頻繁に使用するシートを、特定のシート収納部(給紙カセット又は手差しトレイ)に収納して給紙させたい場合に有効である。シート収納部指定のジョブが実行されると、当該ジョブで指定されたシート収納部(給紙カセット又は手差しトレイ)から印刷ジョブで使用するシートが給紙され、当該シートに印刷が行われる。
なお、シート種指定のジョブでは、メディア管理部190に指示し、図4に示すようなシート管理テーブルを参照する。なお、シート管理テーブルとは、MFP100において各々の給紙カセットや手差しトレイに収納されているシートの情報を管理するテーブルである。また、シート管理テーブルは、HDD160内に格納され、CPU111によって参照される。
尚、本実施形態では、MFP100が備える4つの給紙カセット、及び1つの手差しトレイの各々について、図4のシート管理テーブルによって、サイズ411、メディア種412、残量413の情報をシート収納部ごとに管理しているとして以降説明を進める。
例えば、図4の401では、給紙カセット1に収納されているシートのサイズがA4で、メディア種は普通紙、その残量は3であることを示している。尚、この残量413が示す数値は以下のような意味を持っている。3:フル(100%)、2:残量小(25%)、1:残量極めて小(5%未満)、0:残量なし(0%)となっている。尚、このシートの残量検知の精度は、残量センサの精度を上げる等すれば、もっと細かくできる。
例えば、フル(100%)とは、600枚収納可能な給紙段に600枚のシートが収納された状態である。残量小(25%)とは、600枚収納可能な給紙段に150枚のシートが収納された状態である。残量極めて小(5%未満)とは、600枚収納可能な給紙段に30枚未満のシートが収納された状態である。残量なし(0%)とは、600枚収容可能な給紙段にシートが収納されていない状態、つまり、0枚を意味する。このように各給紙段が備えるセンサによって、各給紙段に収納されているシート残量を3段階で検知することができる。
一方、図4の405は、手差しトレイに収納されているシートのサイズがA4で、メディア種は色紙(赤)、かつ、その残量は「シートあり」であることを示している。
なお、「シートあり」とは、手差しトレイにシートが収納されている状態を意味する。一方、「シートなし」とは、手差しトレイにシートが収納されていない状態を意味する。このように手差しトレイが備えるセンサによって、当該手差しトレイに収納されているシートが存在することを検知することができる。
シート種指定のジョブにおいて、当該ジョブで使用するシートが例えば「A4両面コート紙」である場合、図4のシート管理テーブルを参照し、いずれかのシート収納部(給紙カセット又は手差しトレイ)に両面コート紙が設定登録されているか否かを判定する。
図4のシート管理テーブルの例では、給紙カセット2に設定登録されていると判定され、給紙カセット2が給紙元(即ち、当該ジョブで使用するシートを給紙するシート収納部)として決定される。
一方、シート収納部指定のジョブにおいて、例えば給紙カセット1を給紙先として指定した場合、図4のシート管理テーブルの例では、給紙カセット1に収納されている「A4普通紙」が給紙される。
続いて、本実施形態に係るMFP100において、印刷ジョブを受信し、受信したジョブをホールドキューバッファ331、又はプリントキューバッファ321に登録する一連の処理の詳細について、図5に示したフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU111が、ROM115又はHDD160から読み出され、RAM114に展開されたPDL機能プログラム、又はJDF機能プログラムを実行することにより達成される。
S501において、MFP100は、外部I/F140を介して印刷ジョブを受信したか否かを判定する。なお、PC101がMFP100に対し、ネットワークを介して印刷ジョブを投入することにより、MFP100は印刷ジョブを受信する。
印刷ジョブを受信したと判定されたならば、S502に進む。一方、ジョブを受信するまで、S501に留まる。
S502において、S501で受信したジョブの印刷設定を解析して、S503に進む。なお、S502で解析されるジョブの印刷設定として、例えば、印刷指示を行うか、又は、ジョブホールド機能によって格納処理を行うかに係る設定である。
S503において、S502で解析したジョブの印刷設定に基づいて、印刷対象となるイメージデータの展開処理を実行して、S504に進む。なお、S503の処理によって生成される結果のデータはラスタ画像である。もしくは、ラスタ画像に変換される前段階の中間データであっても良く、JPEGやJBIGのように容易にラスタ画像に変換可能な形式のデータであっても良い。
S504において、S501で受信したジョブは、ジョブホールド機能による格納指示がなされているか否かを判定する。
ジョブホールド機能による格納指示がなされていると判定されたならば、S505に進む。S505において、S501で受信したジョブをホールドキューバッファ331に登録する。
一方、S504でNOと判定されたならば、S506に進む。S506において、S501で受信したジョブをプリントキューバッファ321に登録する。
S505、又は、S506の処理の後、印刷ジョブを受信し、受信したジョブをホールドキューバッファ331、又はプリントキューバッファ321に登録する一連の処理を終了する。
続いて、本実施形態に係るMFP100において、操作部150に表示されるジョブホールド機能の操作画面601の一例について、図6及び図7を用いて説明する。操作画面601には、複数の表示領域及び複数の操作ボタン等が含まれている。以下、第1の実施形態を説明する上で重要な点について説明する。
ジョブホールド機能は、MFP100のHDD160に印刷対象のデータをユーザから印刷指示があるまで記憶しておき、その後、ユーザから印刷指示を受け付けたデータに従って印刷を実行する機能である。なお、ジョブホールド機能で、MFP100は、複数の印刷ジョブデータをHDD160に記憶することができる。このジョブホールド機能によって、ユーザは、HDD160に記憶した複数の印刷ジョブの中から印刷ジョブを選択して実行順序を指定できるので、HDD160に入力された順番と関係なく印刷を実行することができる。
ホールドジョブリスト602は、MFP100において、前述したホールドキューバッファ331に保存されている印刷ジョブを一覧によってリスト表示する領域である。図6の例では、6つの印刷ジョブが表示されている。例えば、7以上の印刷ジョブが格納されている場合、ユーザは、スクロールボタン608、609をタッチまたは押すことにより、格納している全ての印刷ジョブをホールドジョブリスト602に順次表示することができる。このホールドジョブリスト602に表示される印刷ジョブには、ジョブ名604、ユーザ名605、及びこの印刷ジョブがMFP100に保存された日時を示す日付/時刻フィールド606がそれぞれ表示されている。
このジョブホールド画面を操作するユーザ(即ち、オペレータ)は、ユーザ名605を見ることによってユーザ自身のジョブを識別する。
ここで、ホールドジョブリスト602に一覧で表示されている印刷ジョブを、ユーザが指などで押下やタッチにより選択する。
図7の例では、オペレータが、操作部150に表示されるジョブホールド機能の操作画面を操作し、印刷ジョブを選択した直後の表示例を示している。ここではオペレータが、JobA、JobD、JobF、JobB、JobEの順に選択し、5つのジョブが選択された状態になっている。ここで選択状態になっているジョブは、ジョブ名のフィールドの左の選択マーク(701〜705)で示され、更に選択された順番を示す数値が付与されている。また、最後に選択されたジョブは反転表示で示される。なお、図7の例では、JobEが反転表示で示され、ホールドジョブリスト602において最後に選択されたジョブであることを示している。なお、ホールドジョブリスト602上で選択されたジョブの順番で後述するミスマッチ判定が行われる。
プリントジョブリスト603は、前述したプリントキューバッファ321に保存されている印刷ジョブをリスト表示する領域である。図7の例では、印刷中のジョブ(JobX)と印刷待ちのジョブ(JobY)を示している。待ち時間613は、プリントキューバッファ321に保存されている印刷ジョブに対する印刷処理が開始されるまでのおおよその待ち時間を示している。
プリント開始ボタン611は、ホールドジョブリスト602で選択された印刷ジョブをプリントキューバッファ321に登録し、印刷処理の開始を指示するためのボタンである。ホールドジョブリスト602に一覧表示されている印刷ジョブから任意のジョブが選択された状態でプリント開始ボタン611が押下されると、選択された印刷ジョブはプリントジョブリスト603に表示され、選択された順番にしたがって印刷処理が開始される。中止ボタン612は、プリント開始ボタン611によってプリントキューバッファ321に登録された印刷ジョブの実行を中止させるためのボタンである。
詳細ボタン610は、ホールドジョブリスト602で選択状態にある印刷ジョブの詳細(即ち、ジョブのエントリ311内の印刷属性311b)を確認する画面に遷移するためのボタンである。図7の例では、JobEが最後に選択されている状態で詳細ボタン610を押すと、JobEで使用されるシートに関する情報の確認が可能となる。なお、ミスマッチ判定を実行したジョブの詳細を確認するための画面の詳細は、図17で後述する。
ミスマッチ判定ボタン607は、ホールドジョブリスト602で選択された印刷ジョブについて、図9〜図11で後述するミスマッチ判定を実行するためのボタンである。なお、ミスマッチ判定ボタン607は、ホールドジョブリスト602で選択された印刷ジョブが1つもない場合には、グレイアウトして選択できないようにしてもよい。図7の例では、選択された状態であるJobA、JobB、JobD、JobE、JobFのそれぞれについて、ミスマッチ判定を実行する。なお、第1の実施形態では、ホールドキューバッファ331にスタックされたジョブに対して、ミスマッチ判定を実行する場合について以降説明するが、このような場合に限らない。プリントキューバッファ321にスタックされたジョブに対して、ミスマッチ判定を実行してもよい。
そこで第1の実施形態では、ホールドキューバッファ331にスタックされたジョブに対して、ミスマッチ判定を実行し、当該ミスマッチ判定の結果をジョブに対応づけてRAM114に不揮発に記憶する。また、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであるかを判定し、当該判定の結果をジョブに対応づけてRAM114に不揮発に記憶する。そして、ミスマッチ判定の結果、及びジョブで使用するシートを給紙するシート収納部が手差しトレイであるかを判定した結果を当該ジョブの実行指示を受け付ける前に、ユーザは操作画面上で容易に確認することができるようにする場合について以降説明する。
第1の実施形態に係るMFP100において、操作部150に表示されるジョブホールド機能の操作画面601上で、各種処理を実行する一連の処理の詳細について図8に示したフローチャートを用いて説明する。この処理は、コントローラ部110のCPU111が、ROM115またはHDD160から読み出され、RAM114に展開されたUI機能プログラムを実行することにより達成される。なお、図8に示したフローチャートの処理を開始するにあたって、図5で説明したように、印刷ジョブを受信し、受信したジョブがホールドキューバッファ331に登録されている。そして、操作部150にホールドジョブリスト602が表示され、図7のようにジョブが既に選択されている状態(701〜705)で、図8に示したフローチャートの処理が開始される。
S801において、操作部150に表示される図7に示す画面上で、ユーザによる操作待ちの状態に入る。ここで、ユーザにより何らかの操作が行われるまで、このS801に留まる。ユーザが操作部150上で何かしらの操作を実施するとS802に進む。
S802において、その操作によりミスマッチ判定ボタン607が押下されたか否かを判定する。ミスマッチ判定ボタン607が押下されたと判定されたならば、S900に進む。なお、印刷ジョブが選択された状態でないならば、たとえミスマッチ判定ボタン607が押下されたとしても、S900には進まない。また、印刷ジョブが選択された状態でないならば、ミスマッチ判定ボタン607をグレイアウトして押下できないようにしてもよい。
S900において、ミスマッチ判定を実行する。なお、S900の処理の詳細は、図9〜図11で後述する。S1000の処理の後、S1300に進む。
S1300において、ミスマッチ判定結果を通知する。具体的には、印刷ジョブで使用するシートの属性情報がいずれのシート収納部にも設定登録されていないことや、印刷ジョブで使用する予定のシートの残量がないことを、ホールドジョブリスト602上で識別可能に表示する。また、当該ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを、ホールドジョブリスト602上で識別可能に表示する。
なお、S1300の処理の詳細は、図13〜図15で後述する。S1300の処理の後、S801に戻って以降の処理を進める。
一方、S802での判定の結果、ミスマッチ判定ボタン607が押下されていないと判定されたならば、S803に進む。
S803において、その操作によりプリント開始ボタン611が押下されたか否かを判定する。プリント開始ボタン611が押下されたと判定されたならば、S804に進む。なお、印刷ジョブが選択された状態でないならば、たとえプリント開始ボタン611が押下されたとしても、S804には進まないようにしてもよい。もしくは、プリント開始ボタン611をグレイアウトして押下できないようにしてもよい。
S804において、図7のホールドジョブリスト602から選択されて、印刷処理を指示されたジョブをプリントキューバッファ321に登録する。このとき、プリントキューバッファ321に登録されたジョブは、図7のプリントジョブリスト603に表示される。S804の処理の後、S801に戻って以降の処理を進める。
一方、S803での判定の結果、プリント開始ボタン611が押下されていないと判定されたならば、S805に進む。
S805において、ユーザによる操作に従ったその他の処理を実行する。その他の処理として例えば、ミスマッチ判定が実行されたジョブを選択し、詳細ボタン610を押下することで、ホールドジョブリスト602で選択状態にある印刷ジョブの詳細(ジョブで使用するシートに関する情報等)を呼び出す画面に遷移する。S805の処理の後、S801に戻って以降の処理を進める。
続いて、第1の実施形態に係るMFP100において、ミスマッチ判定の実行に係る一連の処理(図8のS900)の詳細について、図9〜図11に示したフローチャートを用いて説明する。図9〜図11の処理は、コントローラ部110のCPU111が、ROM115またはHDD160から読み出され、RAM114に展開されたミスマッチ判定プログラムを実行することにより達成される。
なお、S900の処理は、ミスマッチ判定ボタン607の押下に応じて実行される。ミスマッチ判定ボタン607が再度押下された場合は、ミスマッチ判定が新たに実行され、ミスマッチ判定結果が更新される。
第1の実施形態では、ホールドジョブリスト602に表示される印刷ジョブのうち、ユーザによって選択された印刷ジョブを対象に、ミスマッチ判定を実行する場合について以降説明を進めるが、このような場合に限らない。ホールドキューバッファ331にスタックされたすべての印刷ジョブが選択されているとして、ホールドキューバッファ331にスタックされたすべての印刷ジョブを対象に、ミスマッチ判定を実行してもよい。
まず、S901において、ミスマッチ判定対象のすべてのジョブに対して、ミスマッチ判定が完了したかどうかを判定する。完了していないと判定されたならば、S902に進む。
S902において、ミスマッチ判定対象とするジョブを1つ決定して、S903に進む。なお、ミスマッチ判定対象として決定されるジョブの順番は、例えば、ジョブ名のフィールドの左の選択マーク(701〜705)で示される選択された順番に従う。
S903において、S902でミスマッチ判定対象として決定した当該ジョブの給紙指定は、シート種指定であるか、もしくは、シート収納部指定であるかを判定する。
S903での判定の結果、シート種指定であると判定されたならば、S1000に進む。S1000において、シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定を実行する。なお、シート種指定のジョブでは、シート種指定のジョブで使用するシートの属性情報と、シート収納部(給紙カセットや手差トレイ)に設定登録されているシートの属性情報とを比較することによって、ミスマッチ判定が行われる。なお、S1000の処理の詳細は図10で後述する。S1000の処理の後、S901に戻って以降の処理を進める。
一方、S903での判定の結果、シート収納部指定であると判定されたならば、S1100に進む。S1100において、シート収納部指定のジョブに対するミスマッチ判定を実行する。なお、シート収納部指定のジョブでは、ジョブで指定したシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)に収納されているシートの残量があるか否かを判定することによって、ミスマッチ判定が行われる。なお、S1100の処理の詳細は図11で後述する。S1100の処理の後、S901に戻って以降の処理を進める。
シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定を実行する処理(図9のS1000)を説明するためのフローチャートを図10に示す。S1001において、このMFP100が備える各シート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)に設定されているシートの種別、及び、シートの残量情報を取得して、S1002に進む。なお、このS1001の処理は、メディア管理部190に指示し、例えば前述した図4のシート管理テーブルを参照することによってなされる。
S1002において、当該ジョブ(図9のS902でミスマッチ判定対象と決定したジョブ)で使用するシート種の情報を取得して、S1003に進む。具体的には、ミスマッチ判定対象として決定したジョブのエントリ311内の印刷属性311bを参照し、当該ジョブで使用するシートのサイズ、及びメディア種の情報を取得する。
S1003において、S1002で取得した当該シート種の情報から、当該ジョブで使用するシート種の数だけ、不一致フラグ、残量なしフラグ、及び、手差しトレイフラグを設定する。そして、不一致フラグの値をTrue(ミスマッチ)とし、残量なしフラグの値をTrue(残量なし)とし、手差しトレイフラグの値をTrue(手差し使用)として初期化して、S1004に進む。なお、不一致フラグの値、残量なしフラグの値、及び、手差しトレイフラグの値は、RAM114に不揮発に記憶される。
不一致フラグとは、ミスマッチ判定結果を保持するためのフラグであり、印刷ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されているか否かを判定した結果(即ち、不一致判定の結果)を保持している。印刷ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されている場合は、不一致フラグの値はFalse(マッチ)として上書きされる。一方、印刷ジョブで使用するシートの属性情報がいずれのシート収納部にも登録されていない場合は、不一致フラグの値はTrue(ミスマッチ)のままである。
一方、残量なしフラグとは、ミスマッチ判定結果を保持するためのフラグであり、印刷ジョブで使用する予定のシートの残量があるか否かを判定した結果(即ち、残量なし判定の結果)を保持している。印刷ジョブで使用する予定のシートの残量がある場合は、残量なしフラグの値はFalse(残量あり)として上書きされる。一方、印刷ジョブで使用するシートの残量がない場合は、残量なしフラグの値はTrue(残量なし)のままである。
一方、手差しトレイフラグとは、印刷ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであるか否かに係る判定結果を保持するためのフラグである。
印刷ジョブで使用するシートの給紙元が給紙カセットである場合は、手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)として上書きされる。一方、印刷ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである場合は、手差しトレイフラグの値はTrue(手差し使用)のままである。
S1004において、当該ジョブで使用する全シート種で、ミスマッチ判定が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定を実行する処理(図9のS1000)を終了し、図9のS901に戻って以降の処理を進める。一方、S1004でNOと判定されたならば、S1005に進む。
S1005において、当該ジョブで使用するシート種の1つをミスマッチ判定の対象として決定して、S1006に進む。
S1006において、このMFP100が備えるすべてのシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)に対して、ミスマッチ判定が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、S1004に戻って以降の処理を進める。一方、S1006でNOと判定されたならば、S1007に進む。
S1007において、ミスマッチ判定の対象とするシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)を1つ決定して、S1008に進む。
S1008において、S1105でミスマッチ判定の対象として決定された当該シート種は、S1007で決定された当該シート収納部に設定登録されているか否かを判定する(以降、不一致判定と呼ぶ)。設定登録されていると判定されたならば、S1009に進む。一方、S1008でNOと判定されたならば、S1006に戻って以降の処理を進める。
S1009において、不一致フラグの値をFalse(マッチ)として上書きし、ジョブで使用するシート種と関連付けて保存して、S1010に進む。
S1010において、S1007で決定された当該シート収納部にシートの残量があるか否かを判定する(以降、残量なし判定と呼ぶ)。残量があると判定されたならば、S1011に進む。一方、S1010でNOと判定されたならば、S1012に進む。
S1011において、残量なしフラグの値をFalse(残量あり)として上書きし、ジョブで使用するシート種と関連付けて保存して、S1012に進む。
S1012において、S1007で決定された当該シート収納部は手差しトレイであるか否かを判定する(以降、手差しトレイ判定と呼ぶ)。手差しトレイであると判定されたならば、S1006に戻って以降の処理を進める。一方、手差しトレイでないと判定されたならば、S1015に進む。
S1013において、手差しトレイフラグの値をFalse(手差し未使用)として上書きし、ジョブで使用するシート種と関連付けて保存する。S1013の処理の後、S1006に戻って以降の処理を進める。
続いて、シート収納部指定のジョブに対するミスマッチ判定を実行する処理(図9のS1100)を説明するためのフローチャートを図11に示す。S1101において、当該ジョブ(図9のS902でミスマッチ判定対象と決定したジョブ)で使用するシート収納部の情報、及び、このMFP100が備える当該シート収納部のシートの残量情報を取得して、S1102に進む。具体的には、ミスマッチ判定対象として決定したジョブのエントリ311内の印刷属性311bを参照し、当該ジョブで使用するシート収納部(給紙カセットや手差しトレイ)の情報を取得する。また、メディア管理部190に指示し、例えば前述した図4のシート管理テーブルを参照することによって、当該シート収納部のシートの残量情報を取得する。
S1102において、S1101で取得した当該シート収納部に係る情報から、当該ジョブで使用するシート収納部の数だけ、図10で前述したように残量なしフラグ、及び、手差しトレイフラグを設定する。そして、残量なしフラグの値をTrue(残量なし)として初期化し、手差しトレイフラグの値をTrue(手差し使用)として初期化して、S1103に進む。なお、残量なしフラグ、及び、手差しトレイフラグの値は、RAM114に不揮発に記憶される。
S1103において、当該ジョブで使用する全シート収納部で、ミスマッチ判定が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、シート収納部指定のジョブに対してミスマッチ判定を実行する処理(図9のS1100)を終了し、図9のS901に戻って以降の処理を進める。一方、S1103でNOと判定されたならば、S1104に進む。
S1104において、当該ジョブで使用するシート収納部の1つをミスマッチ判定の対象として決定して、S1105に進む。
S1105において、S1104でミスマッチ判定の対象として決定された当該シート収納部にシートの残量があるか否かを判定する。残量があると判定されたならば、S1106に進む。一方、S1105でNOと判定されたならば、S1107に進む。
S1106において、残量なしフラグの値をFalse(残量あり)として上書きし、ジョブで使用するシート収納部と関連付けて保存して、S1107に進む。
S1107において、S1104でミスマッチ判定の対象として決定された当該シート収納部は手差しトレイであるか否かを判定する。手差しトレイであると判定されたならば、S1103に戻って以降の処理を進める。一方、手差しトレイでないと判定されたならば、S1108に進む。
S1108において、手差しトレイフラグの値をFalse(手差し未使用)として上書きし、ジョブで使用するシート収納部と関連付けて保存する。S1108の処理の後、S1103に戻って以降の処理を進める。
そして、前述したとおり、図9のS901において、ミスマッチ判定対象のすべてのジョブに対して、ミスマッチ判定が完了したかどうかを判定する。完了したと判定されたならば、ミスマッチ判定の実行に係る一連の処理を終了し、図8のS1300に進む。
以上が、第1の実施形態に係るMFP100において、ミスマッチ判定処理の実行に係る一連の処理(図8のS900)の詳細である。
続いて、シート種指定のジョブ、又は、シート収納部指定のジョブに対して、ミスマッチ判定を実行した判定結果の事例について、図12のフラグ管理テーブルを用いて説明する。尚、図12のフラグ管理テーブルは、図7で選択状態のジョブ(JobA、JobB、JobD、JobE、JobF)に対し、ミスマッチ判定を実行した結果である不一致判定フラグの値、残量なしフラグの値、及び手差しトレイフラグの値の一例を示している。なお、図12のフラグ管理テーブルにおける、ジョブごとの不一致判定フラグの値、残量なしフラグの値、及び、手差しトレイフラグの値は、RAM114に不揮発に記憶されている。
JobA、JobB、JobD、及び、JobFは、シート種指定のジョブであり、サイズとメディア種の組み合わせによって、ジョブで使用するシートの属性情報が構成される。
例えば、JobAは、サイズがA4でメディア種が「両面コート紙」であるシートと、サイズがA4でメディア種が「普通紙」であるシートの計2種類のシートを使用することを示している。
例えば、JobAで使用する「A4両面コート紙」は、図4のシート管理テーブルに示すとおり、給紙カセット2に設定登録されており、かつ、シートの残量がある(残量3:100%)。したがって、JobAで使用する「A4両面コート紙」の不一致フラグの値はFalse(マッチ)、及び、残量なしフラグの値はFalse(残量あり)となる。また、JobAで使用する「A4両面コート紙」を給紙する給紙元として、給紙カセット2が決定されることから、手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)となる。
一方、JobEは、シート収納部指定のジョブであり、ジョブのページごとに給紙元として指定されたシート収納部の情報が構成される。
例えば、JobEは、1ページ目から4ページ目までは給紙カセット2が給紙元として指定され、5ページ目は手差しトレイが給紙元として指定され、かつ、6ページ目から20ページ目までは給紙カセット1が給紙元として指定されていることを示している。
例えば、JobEの5ページ目で使用するシートを給紙する手差しトレイには、図4のシート管理テーブルに示すとおり、シートが収納されている(シートあり)。したがって、JobEの「5ページ目」の残量なしフラグの値はFalse(残量あり)となる。また、JobEの「5ページ目」で使用するシートの給紙元として、手差しトレイが指定されていることから、手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)となる。
次に、第1の実施形態に係るMFP100において、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(図8のS1300)の詳細について、図13〜図15に示したフローチャートを用いて説明する。図13〜図15の処理は、コントローラ部110のCPU111が、ROM115またはHDD160から読み出され、RAM114に展開されたUI機能プログラムを実行することにより達成される。
S1301において、ホールドジョブリスト602に表示されているジョブに、ミスマッチ判定を実行したジョブがあるか否かを判定する。有ると判定されたならば、S1302に進む。一方、S1301でNOと判定されたならば、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1300)を終了し、図8のS801に戻って以降の処理を進める。
S1302において、ホールドジョブリスト602に表示されているジョブにおいて、ミスマッチ判定を実行したすべてのジョブに対するミスマッチ判定結果の通知が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1300)を終了し、図8のS801に戻って以降の処理を進める。一方、S1302でNOと判定されたならば、S1303に進む。
S1303において、ホールドジョブリスト602に表示されているジョブに対し、ミスマッチ判定結果の通知の対象とするジョブを1つ決定して、S1304に進む。
S1304において、S1303でミスマッチ判定結果の通知の対象として決定した当該ジョブの給紙指定は、シート種指定であるか、もしくは、シート収納部指定であるかを判定する。
S1304での判定の結果、シート種指定であると判定されたならば、S1400に進む。S1400において、シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する。なお、S1400の処理の詳細は図14で後述する。S1400の処理の後、S1301に戻って以降の処理を進める。
一方、S1304での判定の結果、シート収納部指定であると判定されたならば、S1500に進む。S1500において、シート収納部指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する。なお、S1500の処理の詳細は図15で後述する。S1500の処理の後、S1301に戻って以降の処理を進める。
シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する処理(図13のS1400)を説明するためのフローチャートを図14に示す。
S1401において、当該ジョブで使用するすべてのシート種に対して、ミスマッチ判定結果の通知が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、シート種指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する処理(S1400)を終了し、図13のS1302に戻って以降の処理を進める。一方、S1401でNOと判定されたならば、S1402に進む。
S1402において、ミスマッチ判定結果の通知対象として、当該ジョブで使用するシート種を1つ決定して、S1403に進む。
S1403において、S1402でミスマッチ判定結果の通知対象として決定した当該シート種に対し、RAM114に記憶されている不一致フラグの値、残量なしフラグの値、及び、手差しトレイフラグの値を取得して、S1404に進む。
S1404において、当該シート種における不一致フラグの値はFalse(マッチ)であるか否かを判定する。S1404でNOと判定されたならば、S1405に進む。
S1405において、図16で示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、メディアのミスマッチ(不一致)状態であることを示す不一致警告マーク1601を表示する。なお、不一致警告マーク1601は、印刷ジョブで使用するシート種(サイズ、及び、メディア種)がいずれのシート収納部にも設定登録されていないことを示している。
なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、不一致警告マーク1601が既に表示されている場合は、S1405において、不一致警告マーク1601を更に表示しなくてもよい。図16の例では、シート種指定のジョブであるJobD、及び、JobFのエントリに対応づけて、不一致警告マーク1601が表示されている。
S1405の処理の後、S1401に戻って以降の処理を行う。
一方、S1404において、当該シート種における不一致フラグの値はFalse(マッチ)であると判定されたならば(即ち、S1404でYES)、S1406に進む。
S1406において、当該シート種における残量なしフラグの値はFalse(残量あり)であるか否かを判定する。S1406でNOと判定されたならば、S1407に進む。
S1407において、図16で示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、メディアのミスマッチ(残量なし)状態であることを示す残量なし警告マーク1602を表示する。なお、残量なし警告マーク1602は、印刷ジョブで使用するシートの残量がゼロであることを示している。
なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、残量なし警告マーク1602が既に表示されている場合は、S1407において、残量なし警告マーク1602を更に表示しなくてもよい。図16の例では、シート種指定のジョブであるJobBのエントリに対応づけて、残量なし警告マーク1602が表示されている。
S1407の処理の後、S1408に進む。
一方、S1406において、当該シート種における残量なしフラグの値はFalse(残量あり)と判定されたならば(即ち、S1406でYES)、S1408に進む。
S1408において、当該シート種における手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)であるか否かを判定する。S1408でNOと判定されたならば、S1409に進む。
S1409において、図16で示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示する。なお、手差しトレイ警告マーク1603とは、当該ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイが含まれるため、手差しトレイを給紙元として使用するジョブであることを示している。
なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が既に表示されている場合は、S1409において、手差しトレイ警告マーク1603を更に表示しなくてもよい。図16の例では、シート種指定のジョブであるJobDのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が表示されている。
S1409の処理の後、S1401に戻って以降の処理を進める。
一方、S1408において、当該シート種における手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)であると判定されたならば(即ち、S1408でYES)、S1401に戻って以降の処理を行う。なお、図16の例では、シート種指定のジョブであるJobAのエントリには、不一致警告マーク1601、残量なし警告マーク1602、及び、手差しトレイ警告マーク1603のいずれも表示されていない。即ち、JobAはメディアのミスマッチ(不一致)状態ではなく、JobAで使用するシートの残量はあり、かつ、JobAで使用するシートの給紙元に手差しトレイを含まないことを示している。
続いて、シート収納部指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する処理(図13のS1500)を説明するためのフローチャートを図15に示す。
S1501において、当該ジョブで使用するすべてのシート収納部に対して、ミスマッチ判定結果の通知が完了したか否かを判定する。完了したと判定されたならば、シート収納部指定のジョブに対するミスマッチ判定結果を通知する処理(S1500)を終了し、図13のS1302に戻って以降の処理を進める。一方、S1501でNOと判定されたならば、S1502に進む。
S1502において、ミスマッチ判定結果の通知対象として、当該ジョブで使用するシート収納部を1つ決定して、S1503に進む。
S1503において、S1502でミスマッチ判定結果の通知対象として決定した当該シート収納部に対し、RAM114に記憶されている残量なしフラグの値、及び、手差しトレイフラグの値を取得して、S1504に進む。
S1504において、当該シート収納部における残量なしフラグの値はFalse(残量あり)であるか否かを判定する。S1504でNOと判定されたならば、S1505に進む。
S1505において、図16で示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、メディアのミスマッチ(残量なし)状態であることを示す残量なし警告マーク1602を表示する。
なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、残量なし警告マーク1602が既に表示されている場合は、S1505において、残量なし警告マーク1602を更に表示しなくてもよい。
S1505の処理の後、S1506に進む。
一方、S1504において、当該シート収納部における残量なしフラグの値はFalse(残量あり)と判定されたならば(即ち、S1504でYES)、S1506に進む。
S1506において、当該シート収納部における手差しトレイフラグの値はFalse(手差し未使用)であるか否かを判定する。S1506でNOと判定されたならば、S1507に進む。
S1507において、図16で示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示する。
なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が既に表示されている場合は、S1507において、手差しトレイ警告マーク1603を更に表示しなくてもよい。図16の例では、シート収納部指定のジョブであるJobEのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が表示されている。
S1507の処理の後、S1501に戻って以降の処理を進める。以上が、第1の実施形態に係るMFP100において、ミスマッチ判定結果を通知する一連の処理(S1300)の詳細である。
なお、ミスマッチ判定を実行した結果、ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイが含まれる場合は、当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示させた。また、メディアの不一致状態が発生している場合は、当該ジョブのエントリに対応づけて、不一致警告マーク1601を更に表示させる場合について説明したが、これに限らない。
例えば、ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイが含まれる事と、メディアの不一致状態が発生している事が同時に生じていることを表す、手差しトレイ警告と不一致警告を融合させたマークを当該ジョブのエントリに対応づけて表示させてもよい。
また、メディアの不一致状態は発生していないが、メディアの残量なし状態が発生している場合は、ジョブのエントリに対応づけて、残量なし警告マーク1602のみを表示させる場合について説明したが、これに限らない。
ジョブで使用するシート種が複数ある場合において、当該ジョブで使用するそれぞれのシート種で、メディアの不一致状態とメディアの残量なし状態がそれぞれ発生していることがある。そのような場合は、ジョブのエントリに対応づけて、不一致警告マーク1601と残量なし警告マーク1602の両方を表示させる場合について説明したが、これに限らない。残量なし警告マーク1602の表示は省略し、不一致警告マーク1601のみを表示させてもよい。もしくは、当該ジョブで使用するそれぞれのシート種で、メディアの不一致状態と、メディアの残量なし状態が発生している事が同時に生じていることを表す、不一致警告と残量なし警告を融合させたマークを当該ジョブのエントリに対応づけて表示させてもよい。
また、メディアの残量なし状態が発生している場合に、シート種指定のジョブ、及び、給紙段指定のジョブのいずれにおいても、ジョブのエントリに対応づけて、同一の形態の不一致警告マーク1601を表示させる場合について説明したが、これに限らない。シート種指定のジョブでメディアの残量なし状態が発生している場合と、給紙段指定のジョブでメディアの残量なし状態が発生している場合で、ジョブのエントリに対応づけて表示されるマークの形態は異ならせてもよい。
また、メディアの不一致状態ではなく、ジョブで使用するシートの残量はあり、かつ、ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイを含まない場合は、当該ジョブのエントリに対応づけてマークを何も表示させない場合について説明したが、これに限らない。ミスマッチ判定の結果、メディアの不一致状態ではなく、ジョブで使用するシートの残量はあり、かつ、ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイを含まないことを表す様な新たなマークを、当該ジョブのエントリに対応づけて識別可能に表示させてもよい。
また、ミスマッチ判定対象のジョブで使用するシート収納部にシート残量がない場合であっても、当該シート収納部は手差しトレイであるか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。ミスマッチ判定対象のジョブで使用するシート収納部にシート残量がない場合は、当該シート収納部は手差しトレイであるか否かを判定しないようにする実施形態であってもよい。
また、ミスマッチ判定を行った結果、不一致が発生しているジョブである事、又は残量なしが発生しているジョブである事を、ユーザが当該ジョブの実行指示をする前に確認できればよく、その他の識別可能なマーク、又は音や光によってユーザに通知してもよい。同様に、ジョブで使用するシートの給紙元に手差しトレイが含まれる事を、ユーザが当該ジョブの実行指示をする前に確認できればよく、その他の識別可能なマーク、又は音や光によってユーザに通知するような実施形態であってもよい。
続いて、ホールドジョブリスト602上で、エントリに対応づけて手差しトレイ警告マーク1603が表示されているジョブを選択し、詳細ボタン610を押下した場合に操作画面601に表示される確認画面1700について、図17を用いて説明する。
図17に示すように確認画面1700では、ジョブで使用するシートの情報、ジョブで使用するシートを給紙するシート収納部の情報、及び、ジョブで使用するシートごとのミスマッチ判定結果を表している。
例えば、図17(A)は前述したJobDの詳細を確認するための確認画面である。前述したとおり、シート種指定のJobDで使用する「A4色紙(赤)」は手差しトレイから給紙されることになる。そのため、図17(A)の確認画面1700上には、「A4色紙(赤)」に対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が表示されている。
一方、図17(B)は前述したJobEの詳細を確認するための確認画面である。前述したとおり、シート収納部指定のJobEで使用する「A4色紙(赤)」は手差しトレイから給紙されることになる。そのため、図17(B)の確認画面1700上には、「A4色紙(赤)」に対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が表示されている。
なお、ユーザは確認画面1700上で解除ボタン1701を押下することにより、ホールドジョブリスト602上の当該ジョブに対する手差しトレイ警告マーク1603の表示を解除することができる。例えば、図17(B)の確認画面1700上で解除ボタン1701を押下することによって、図18に示すように、ホールドジョブリスト602上のJobEに対する手差しトレイ警告マーク1603の表示を解除することができる。
以上説明したように第1の実施形態では、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されているか否かを判定した。そして、ジョブで使用するシートの属性情報が手差しトレイに登録されていると判定された場合は、当該ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前にユーザに通知した。例えば、ホールドジョブリスト602上の当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を識別可能に表示させた。
即ち、ジョブで使用するシートを給紙するシート収納部が手差しトレイであることを確認したユーザは、当該ジョブの実行を指示する前に、手差しトレイに収納されているシートが入れ替えられていないかどうかを確認すればよい。これにより、ジョブで使用するシートの属性情報がいずれかのシート収納部に登録されていることをユーザは確認した後、手差しトレイに収納されているシートが入れ替えられていたことに気付かずに、ジョブの実行が止まってしまうことを防ぐことができる。
[第2の実施形態]
前述した第1の実施形態では、ジョブで使用するシートの属性情報がシート収納部(給紙カセット、又は、手差しトレイ)に登録されているか否かを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前にユーザに通知した。また、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであることを識別可能に、当該ジョブの実行指示を受け付ける前にユーザに通知する場合について説明した。
一方、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであるジョブのうち、ホールドジョブリスト602で最初に選択されているジョブでは、手差しトレイに収納されているシートが入れ替えられて、登録されているシートの属性情報が変更される可能性が低い。
そこで、第2の実施形態では、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイであるジョブのうち、ホールドジョブリスト602で最初に選択されているジョブでは、手差しトレイから給紙されるか否かをユーザに通知しない場合について説明する。
第2の実施形態である印刷システムの構成を示すブロック図は、第1の実施形態と同様である。また、第2の実施形態に係るMFP100の構成を示す断面図も、第1の実施形態と同様であるため、それらの説明は省略する。
第2の実施形態に係るMFP100において、各種処理の実行に係る一連の処理を説明するためのフローチャートは、第1の実施形態で説明した図8と同様であるため、その詳細は省略する。
また、第2の実施形態では、ミスマッチ判定の実行に係る一連の処理を説明するためのフローチャートは、第1の実施形態で説明した図9〜図11と同様であるため、その詳細は省略する。
一方、第2の実施形態では、ミスマッチ判定結果の通知に係る一連の処理を説明するためのフローチャート(S1300、S1400、S1500)の一部が第1の実施形態とは異なる。そこで、第2の実施形態におけるS1300、S1400、S1500の処理について、第1の実施形態とは異なる処理を中心に図19〜図21で説明する。なお、第1の実施形態とは共通となる処理は同一のステップ番号を付して、詳細の説明は省略する。
S1300の処理において第2の実施形態では、図19に示すように、S1301でYESと判定された場合は、S1901に進む。
S1901において、ジョブで使用するシートを給紙する給紙先として、手差しトレイを使用するジョブの個数をカウントするカウンタの値をゼロに初期化して、S1302に進む。なお、当該カウンタの値は、RAM114に不揮発に記憶される。
続いて、S1400の処理において第2の実施形態では、図20に示すように、S1408でNOと判定された場合は、S2001に進む。
S2001において、RAM114に記憶されたカウンタの値を参照し、ジョブで使用するシートを給紙する給紙先として、手差しトレイを使用するジョブの個数はゼロであるか否かを判定する。
ゼロであると判定されたならば、S2002に進む。一方、S2001でNOと判定されたならば、S1409に進む。
S1409において、図22に示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示して、S2002に進む。なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が既に表示されている場合は、S1409において、手差しトレイ警告マーク1603を更に表示しなくてもよい。
S2002において、RAM114に記憶されたカウンタの値を1だけ増やして、RAM114に上書きして記憶する。S2002の処理の後、S1401に戻って以降の処理を進める。
続いて、S1500の処理において第2の実施形態では、図21に示すように、S1506でNOと判定されたならば、S2101に進む。
S2101において、RAM114に記憶されたカウンタの値を参照し、ジョブで使用するシートを給紙する給紙先として、手差しトレイを使用するジョブの個数はゼロであるか否かを判定する。
ゼロであると判定されたならば、S2102に進む。一方、S2101でNOと判定されたならば、S1507に進む。
S1507において、図22に示すように、ホールドジョブリスト602の当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示して、S2102に進む。なお、当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603が既に表示されている場合は、S1507において、手差しトレイ警告マーク1603を更に表示しなくてもよい。
S2102において、RAM114に記憶された前述のカウンタの値を1だけ増やして、RAM114に上書きして記憶する。S2102の処理の後、S1501に戻って以降の処理を進める。
以上が、第2の実施形態におけるミスマッチ判定結果の通知に係る一連の処理(S1300、S1400、S1500)のうち、第1の実施形態とは異なる処理の詳細である。
例えば、図22に示すように、JobDで使用するシートの給紙元は手差しトレイであるが、JobDのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603は表示されていない。なぜなら、ホールドジョブリスト602上で選択されたジョブの順番により、JobDは手差しトレイに収納されているシートを給紙する最初のジョブであるからである。
一方、図22に示すように、JobEで使用するシートの給紙元は手差しトレイであるが、JobEのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603は表示されている。なぜなら、ホールドジョブリスト602上で選択されたジョブの順番により、JobEは手差しトレイに収納されているシートを給紙する最初のジョブでないからである。
以上説明したように第2の実施形態では、ジョブで使用するシートの属性情報が手差しトレイに登録されている場合に、当該ジョブは手差しトレイに収納されているシートを給紙する最初のジョブであるか否かを判定した。そして、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである最初のジョブについては、ホールドジョブリスト602上で当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示しないようにすることができる。
尚、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである最初のジョブと、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである2番目以降のジョブとで、ジョブのエントリに対応づけて表示されるマークの形態は異ならせるような実施形態であってもよい。
なお、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである2番目以降のジョブのうち、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである最初のジョブと、手差しトレイから給紙するシートの属性情報が一致する場合がある。その場合は、手差しトレイに収納されているシートが入れ替えられて、登録されているシートの属性情報が変更される可能性が低い。そのため、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである2番目以降のジョブであっても、ホールドジョブリスト602上で当該ジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示しないようにする実施形態であってもよい。更にそのような場合は、ジョブで使用するシートの給紙元が手差しトレイである最初のジョブのエントリに対応づけて、手差しトレイ警告マーク1603を表示させるような実施形態であってもよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、本実施形態では、MFP100のコントローラ部110のCPU111が上記各種制御の主体となっていたが、MFP100と別筐体の外付けコントローラ等の印刷制御装置によって、上記各種制御の一部又は全部を実行可能に構成しても良い。
また、例えば、収納するシートを入れ替えずに使用するシート収納部は給紙カセットであって、収納するシートを入れ替えて使用するシート収納部は手差しトレイであるとして、各フローチャートの処理について説明したが、これに限らない。ユーザによる運用によっては、給紙カセットであっても手差しトレイのように、収納するシートを入れ替えて使用することがある。そこで、シート収納部ごとに使用形態を設定する為に、例えば、図23の設定画面2300によって、収納するシートを入れ替えずに使用する(2301)か、収納するシートを入れ替えて使用する(2302)かを、シート収納部ごとに任意に設定できてもよい。そして、図23の設定画面2300によって、収納するシートを入れ替えて使用するよう設定されたシート収納部は、各フローチャートの処理において手差しトレイであるとみなして同様な処理を実行すればよい。
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 MFP
101 PC
102 サーバ
110 コントローラ部
111 CPU
114 RAM
115 ROM
120 リーダ部
130 プリンタ部
160 HDD
190 メディア管理部
250 手差しトレイ
251 給紙カセット

Claims (10)

  1. ジョブを表示する表示手段と、
    前記表示手段に表示されるジョブの実行指示を受け付ける受付手段と、
    給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する保存手段と、
    前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存手段に保存されているか否かを識別可能に、前記受付手段によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第1の通知手段と、
    前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に、前記受付手段によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第2の通知手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記受付手段によってジョブの実行指示を受け付けるために、前記表示手段からジョブを選択する選択手段を更に有し、
    前記第2の通知手段は、前記表示手段によって表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであるジョブのうち、前記選択手段によって最初に選択されたジョブに対しては、当該ジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを通知しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第1の通知手段及び前記第2の通知手段は、マーク、音、又は光によって識別可能に通知する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記表示手段は、ジョブの一覧を画面に表示し、
    前記第1の通知手段は、前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存手段に保存されているか否かを識別可能に、前記画面に表示されるジョブに対応づけて第1のマークによって表示することにより通知し、
    前記第2の通知手段は、前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に、前記画面に表示されるジョブに対応づけて前記第1のマークとは異なる第2のマークによって表示することにより通知する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記属性情報は、シートのサイズ、シートの坪量、シートの表面性、シートの形状、及び、シートの色の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. ジョブを表示する表示手段と、
    給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する保存手段と、
    前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存手段に保存されているか否かを判定する指示を受け付けたことに従って、当該ジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであるか否かを判定する判定手段と、
    前記表示手段に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に通知する通知手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  7. ジョブを表示する表示工程と、
    前記表示工程に表示されるジョブの実行指示を受け付ける受付工程と、
    給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する保存工程と、
    前記表示工程に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存工程に保存されているか否かを識別可能に、前記受付工程によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第1の通知工程と、
    前記表示工程に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に、前記受付工程によって当該ジョブの実行指示を受け付ける前に通知する第2の通知工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  8. ジョブを表示する表示工程と、
    給紙カセット及び手差しトレイのそれぞれに収納するシートの属性情報を保存する保存工程と、
    前記表示工程に表示されるジョブで使用するシートの属性情報が前記保存工程に保存されているか否かを判定する指示を受け付けたことに従って、当該ジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであるか否かを判定する判定工程と、
    前記表示工程に表示されるジョブで使用するシートの給紙元が前記手差しトレイであることを識別可能に通知する通知工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  9. 請求項7又は8に記載の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 請求項9に記載のプログラムを格納した、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20180121401A (ko) * 2017-04-28 2018-11-07 캐논 가부시끼가이샤 인쇄 제어 장치, 인쇄 제어 장치를 제어하는 제어 방법 및 기록 매체
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