JP2023055360A - 調整装置、画像形成装置および調整方法 - Google Patents

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Yuta Tachibana
博之 吉川
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聡司 宮島
Soji Miyajima
一充 吉田
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Abstract

【課題】回転要素の角度とエンコーダーのパルスとの位相とを精度よく合わせることが可能な調整装置、画像形成装置および調整方法を提供する。【解決手段】調整装置は、回転要素を有するモーターと、回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーと、モーターの停止時に所定電流をモーターに印加して、パルスの位相に合わせるように回転要素の角度を調整する調整部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、調整装置、画像形成装置および調整方法に関する。
従来、例えば画像形成装置等、回転体を有する装置には、回転体を回転させるモーターと、当該モーターの回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーとを備えるモーター駆動装置が設けられている。モーター駆動装置では、エンコーダーの出力結果に応じてモーターの駆動が制御される。
このようなモーター駆動装置では、モーターの回転要素(回転子)を回転させるにあたり、当該回転要素の角度と、エンコーダーのパルスの位相とを合わせておく必要がある。
例えば、特許文献1には、モーターおよびエンコーダーの何れかの交換時に、回転要素の角度とエンコーダーのパルスの位相とを合わせる構成が開示されている。この構成では、モーターの3つの磁極のそれぞれに位相差のある直流電圧を印加して、回転子が吊り合った位置で停止させ、その回転停止時の角度と、エンコーダーのZパルスとの位相差を磁極オフセット値としてモーターを制御している。
特開2003-23791号公報
しかしながら、モーターでは、用いられるエンコーダーの構造的な分解能等により、モーターの停止時において、回転要素の角度とエンコーダーのパルスとの位相とにずれ(位相ずれ)が発生するおそれがある。このような位相ずれが発生すると、モーターの効率が落ちる、最大出力が小さくなる、起動時間が長くなる等の問題が生じる。
また、特許文献1に記載の構成は、モーターおよびエンコーダーの何れかを交換した時の位相合わせを行うものであるので、比較的細かい位相ずれに対応したものではない。そのため、上記の構成は、上記の位相ずれの課題を解決することができない。
本発明の目的は、回転要素の角度とエンコーダーのパルスとの位相とを精度よく合わせることが可能な調整装置、画像形成装置および調整方法を提供することである。
本発明に係る調整装置は、
回転要素を有するモーターと、
前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーと、
前記モーターの停止時に所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する調整部と、
を備える。
本発明に係る画像形成装置は、
回転体を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記回転体を回転させる回転要素を有するモーターと、
前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーと、
前記モーターの停止時に所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する調整部と、
を備える。
本発明に係る調整方法は、
回転要素を有するモーターと、前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーとを備える調整装置の調整方法であって、
前記モーターを停止し、
所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する。
本発明によれば、回転要素の角度とエンコーダーのパルスとの位相を精度よく合わせることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 回転部材の構成の一例を示す図である。 エンコーダーが出力するパルスの一例を示す図である。 回転子の位置とパルスとの関係性について説明するための図である。 回転子の位置とパルスとの関係性について説明するための図である。 モーター駆動装置における回転子の角度調整の制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。 変形例に係るモーター駆動装置における回転子の角度調整の制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。すなわち、画像形成装置1は、感光体ドラム413上に形成されたY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色トナー像を中間転写ベルト421に一次転写し、中間転写ベルト421上で4色のトナー像を重ね合わせた後、給紙トレイユニット51a~51cから送出された用紙Sに二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、YMCKの4色に対応する感光体ドラム413を中間転写ベルト421の走行方向に直列配置し、中間転写ベルト421に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図2に示すように、画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60、制御部101およびモーター駆動装置200を備える。画像形成部40、用紙搬送部50および定着部60は、本発明の「画像形成部」に対応する。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)102、ROM(Read Only Memory)103、RAM(Random Access Memory)104等を備える。CPU102は、ROM103から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM104に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロック等の動作を集中制御する。このとき、記憶部72に格納されている各種データが参照される。記憶部72は、例えば不揮発性の半導体メモリ(いわゆるフラッシュメモリ)やハードディスクドライブで構成される。
制御部101は、通信部71を介して、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続された外部の装置(例えばパーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部101は、例えば、外部の装置から送信された画像データ(入力画像データ)を受信し、この画像データに基づいて用紙Sに画像を形成させる。通信部71は、例えばLANカード等の通信制御カードで構成される。
図1に示すように、画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11および原稿画像走査装置12(スキャナー)等を備えて構成される。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11により、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることが可能となる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aの受光面上に結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
図2に示すように、操作表示部20は、例えばタッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部101から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態、各機能の動作状況等の表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部101に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じたデジタル画像処理を行う回路等を備える。例えば、画像処理部30は、制御部101の制御下で、階調補正データ(階調補正テーブル)に基づいて階調補正を行う。また、画像処理部30は、入力画像データに対して、階調補正の他、色補正、シェーディング補正等の各種補正処理や、圧縮処理等を施す。これらの処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
図1に示すように、画像形成部40は、入力画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42等を備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。図示及び説明の便宜上、共通する構成要素は同一の符号で示し、それぞれを区別する場合には符号にY、M、C、又はKを添えて示すこととする。図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号が付され、その他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号が省略されている。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413、帯電装置414、及びドラムクリーニング装置415等を備える。
感光体ドラム413は、例えばドラム状の金属基体の外周面に、有機光導電体を含有させた樹脂よりなる感光層が形成された有機感光体よりなる。
制御部101は、感光体ドラム413を回転させる駆動モーター(図示略)に供給される駆動電流を制御することにより、感光体ドラム413を一定の周速度で回転させる。
帯電装置414は、例えば帯電チャージャーであり、コロナ放電を発生させることにより、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
露光装置411は、例えば半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。その結果、感光体ドラム413の表面のうちレーザー光が照射された画像領域には、背景領域との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、二成分逆転方式の現像装置であり、感光体ドラム413の表面に各色成分の現像剤を付着させることにより静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
現像装置412には、例えば帯電装置414の帯電極性と同極性の直流現像バイアス、または交流電圧に帯電装置414の帯電極性と同極性の直流電圧が重畳された現像バイアスが印加される。その結果、露光装置411によって形成された静電潜像にトナーを付着させる反転現像が行われる。
ドラムクリーニング装置415は、感光体ドラム413の表面に当接され、弾性体よりなる平板状のドラムクリーニングブレード等を有し、中間転写ベルト421に転写されずに感光体ドラム413の表面に残留するトナーを除去する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、及びベルトクリーニング装置426等を備える。
中間転写ベルト421は無端状ベルトで構成され、複数の支持ローラー423にループ状に張架される。複数の支持ローラー423のうちの少なくとも1つは駆動ローラーで構成され、その他は従動ローラーで構成される。例えば、K成分用の一次転写ローラー422よりもベルト走行方向下流側に配置されるローラー423Aが駆動ローラーであることが好ましい。これにより、一次転写部におけるベルトの走行速度を一定に保持しやすくなる。駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。
中間転写ベルト421は、導電性および弾性を有するベルトであり、表面に高抵抗層を有する。中間転写ベルト421は、制御部101からの制御信号によって回転駆動される。
一次転写ローラー422は、各色成分の感光体ドラム413に対向して、中間転写ベルト421の内周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、一次転写ローラー422が感光体ドラム413に圧接されることにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写するための一次転写ニップが形成される。
二次転写ローラー424は、駆動ローラー423Aのベルト走行方向下流側に配置されるバックアップローラー423Bに対向して、中間転写ベルト421の外周面側に配置される。中間転写ベルト421を挟んで、二次転写ローラー424がバックアップローラー423Bに圧接されることにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
一次転写ニップを中間転写ベルト421が通過する際、感光体ドラム413上のトナー像が中間転写ベルト421に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写ローラー422に一次転写バイアスを印加し、中間転写ベルト421の裏面側、つまり一次転写ローラー422と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は中間転写ベルト421に静電的に転写される。
その後、用紙Sが二次転写ニップを通過する際、中間転写ベルト421上のトナー像が用紙Sに二次転写される。具体的には、二次転写ローラー424に二次転写バイアスを印加し、用紙Sの裏面側、つまり二次転写ローラー424と当接する側にトナーと逆極性の電荷を付与することにより、トナー像は用紙Sに静電的に転写される。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。
ベルトクリーニング装置426は、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
定着部60は、用紙Sの定着面、つまりトナー像が形成されている面側に配置される定着面側部材を有する上側定着部60A、用紙Sの裏面つまり定着面の反対の面側に配置される裏面側支持部材を有する下側定着部60B、および加熱源等を備える。定着面側部材に裏面側支持部材が圧接されることにより、用紙Sを挟持して搬送する定着ニップが形成される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着器F内にユニットとして配置される。
上側定着部60Aは、定着面側部材である無端状の定着ベルト61、加熱ローラー62および定着ローラー63を有する。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。
下側定着部60Bは、裏面側支持部材である加圧ローラー64を有する。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52、及び搬送経路部53等を備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a~51cには、坪量やサイズ等に基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類毎に収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aを含む複数の搬送ローラー対を有する。レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部は、用紙Sの傾きおよび片寄りを補正する。
給紙トレイユニット51a~51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。画像形成部40においては、中間転写ベルト421のトナー像が用紙Sの一方の面に一括して二次転写され、定着部60において定着工程が施される。画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
また、画像形成部40、用紙搬送部50および定着部60における複数のローラー対(回転体)は、モーター駆動装置200によって駆動される。モーター駆動装置200は、モーター210と、エンコーダー220と、駆動制御部230とを有する。
モーター210は、固定子211、回転子212および回転軸213を有するブラシレスモーターである。モーター210の駆動時においては、固定子211に設けられる巻線(U相、V相、W相の各巻線)が通電されて、永久磁石を有する回転子212が回転することで、上記の搬送ローラー対等に駆動力を伝達する回転軸213が回転する。回転子212は、本発明の「回転要素」に対応する。
エンコーダー220は、回転子212の角度を検出するものであり、回転子212(回転軸213)の回転に基づいてパルスを出力する。エンコーダー220は、回転部材221と、光センサー222とを有する。
図3に示すように、回転部材221は、モーター210の回転軸213に設けられる円板状の部材であり、回転軸213の回転に応じて回転する。回転部材221は、外周縁に沿って並ぶ複数の貫通孔221Aを有する。
光センサー222は、回転部材221を挟むように配置される発光部および受光部を有しており、回転部材221の外周縁の一部分に対応する位置に設けられている(例えば、図3の位置)。受光部は、発光部の光を回転部材221における1つの貫通孔221Aを介して受光可能である。
エンコーダー220では、モーター210の回転軸213の回転に伴う回転部材221の回転により、複数の貫通孔221Aの部位が順に光センサー222の箇所を通過する。これにより、光センサー222の受光部における光の受光、非受光が繰り返されることで、パルスを出力することが可能となる。
図2に戻り、駆動制御部230は、図示しないCPU、ROM、RAMおよび入出力回路を備えている。駆動制御部230は、予め設定されたプログラムに基づいて、モーター210の駆動を制御する。
駆動制御部230は、制御部101から指令された駆動周波数の信号をモーター210に入力する。当該信号が入力されることでモーター210は回転駆動する。また、駆動制御部230は、モーター210の回転駆動に伴いエンコーダー220が出力するパルスを取得することにより、モーター210の回転数を制御する。
また、駆動制御部230は、モーター210の停止時に所定電流をモーター210に印加して、パルスの位相に合わせるように回転子212の角度を調整する。駆動制御部230は、本発明の「調整部」に対応し、モーター駆動装置200は、本発明の「調整装置」に対応する。
所定電流は、回転子212の位置を調整するための駆動電流であり、その値は、1つのパルスの幅に対応する回転子212の角度に相当する電流値を所定数で除算した値となる。
ここでいう「パルスの幅」は、パルスの周期の幅に対応しており、エンコーダー220の分解能に応じて設定される。1つのパルスの幅に対応する回転子212の角度は、エンコーダー220の分解能(貫通孔221Aの数)に応じて設定され得る。所定数は、例えば10等、モーター駆動装置200において、識別可能な回転子212の角度に応じて任意の数に設定され得る。
なお、本実施の形態では、エンコーダー220がパルスの立下り時のエッジ部分を検出するパルスカウント方式のものであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、エンコーダー220がパルスの立上り時のエッジ部分と立下り時のエッジ部分との両方を検出するエッジカウント方式のものであっても良い。エッジカウント方式のエンコーダーを有する構成の場合、上記の「パルスの幅」は、立上り時のエッジ部分と立下り時のエッジ部分との間、および、立下り時のエッジ部分と立上り時のエッジ部分との間の何れかとなる。
また、所定電流は、モーター210に電力を供給可能な供給部(不図示)からモーター210に印加される。つまり、駆動制御部230は、供給部を介して所定電流をモーター210に印加する。
モーター210では、エンコーダー220の構造的な分解能等により、モーター210の停止時において、回転子212の角度とエンコーダー220のパルスの位相とにずれ(位相ずれ)が発生するおそれがある。
例えば、図4に示すように、1つのパルスの立下り時のエッジ部分が、回転子212の基準角度(0°)に設定される。パルスの立下り時のエッジ部分は、例えば、所定の貫通孔221Aを通っている光センサー222の光が、回転部材221の回転により、所定の貫通孔221Aと隣接する貫通孔221Aとの間の部位に差し掛かって、遮断されるときのタイミングに相当する。
モーター210の駆動開始のときは、角度が0°のときの電流がU相、V相、W相の各巻線に印加されるので、モーター210の停止時における回転子212の角度位置がパルスの立下り時のエッジ部分に対応する角度位置ではない場合(例えば、図5参照)、モーター210の効率が落ちる、最大出力が小さくなる、起動時間が長くなる等の問題が生じる。このような問題が生じると、画像形成装置1(用紙搬送部50)の場合、用紙Sの搬送が遅れてしまう。
回転子212の角度位置は、例えば、固定子211の磁極と、回転子212の位置との相対位置を示す。
本実施の形態では、上述の通り、モーター210の停止時に所定電流がモーター210に印加されて、回転子212が所定電流に対応する角度だけ回転する。
例えば、エンコーダー220が、貫通孔221Aの数が100個である回転部材221を有していたとする。この場合、エンコーダー220は、回転部材221の1回転(360°)あたり、100個のパルスを出力するため、1つのパルスの幅が、回転子212の角度における3.6°に相当する幅となる。
所定電流が、例えば所定数を10とした、角度が0.36°に対応する電流値に設定されていた場合、所定電流がモーター210に印加されることで、回転子212が0.36°分、停止時の角度位置から回転する。
例えば、図5に示すように、回転子212の停止時の角度位置が、エッジ部分よりも前側にずれた場合、所定電流を印加することにより、エッジ部分に対応する角度位置側に回転子212が回転する。
この回転した際のエンコーダー220の光センサー222の光が、貫通孔221Aを通った状態から2つの貫通孔221Aの間の部位で遮断された場合、その角度位置が回転子212の基準角度となる角度位置として決定される。つまり、駆動制御部230は、所定電流をモーター210に印加してエンコーダー220の出力がパルスのエッジ部分に対応する出力となった場合、エッジ部分に対応する回転子212の角度を基準角度の角度位置(基準位置)として決定する。
また、回転子212が回転した際のエンコーダー220の光センサー222の光が、貫通孔221Aを通った状態から2つの貫通孔221Aの間の部位で遮断された状態とならない場合がある。
例えば、図6に示すように、回転子212の停止時の角度位置がエッジ部分よりも後ろ側にずれた場合、所定電流を印加しても、矢印C1に対応する位置になるため、回転子212の角度位置が、エッジ部分に対応する角度位置とならない。また、回転子212の停止時の角度位置がエッジ部分よりも前側にずれた場合でも、所定電流を印加して、回転子212の角度位置が、エッジ部分に対応する位置に到達しない場合もある。そのため、この場合、再び、所定電流がモーター210に印加される。
つまり、駆動制御部230は所定電流をモーター210に印加してエンコーダー220の出力がエッジ部分に対応する出力となるまで、所定電流のモーター210への印加を繰り返し行う。
光センサー222の光が、貫通孔221Aを通った状態から2つの貫通孔221Aの間の部位で遮断された状態とならない場合の状態は、パルスがローから変動しない状態、パルスがハイから変動しない状態、パルスがローからハイに変動した状態である。
パルスがローから変動しない状態は、光センサー222の光が、回転子212の回転前後で2つの貫通孔221Aの間で遮断されたままのことを示す。パルスがハイから変動しない状態は、回転子212の回転前後で光が貫通孔221Aを通ったままのことを示す。パルスがローからハイに変動した状態は、回転子212の回転前後で光が遮断された状態から、貫通孔221Aを通った状態に変動したことを示す。
このようにすることで、回転子212の角度位置に対応するエンコーダー220の出力が、矢印C1、C2、C3、C4、C5と遷移していき、回転子212の角度位置をエッジ部分に対応する角度位置に合わせることができる。すなわち、回転子212の角度位置を微調整することができるので、回転子212の角度をエンコーダー220のパルスの位相に合わせることができる。
また、駆動制御部230は、所定電流をモーター210に印加して回転子212を回転させる方向を、モーター210の駆動時に回転子212を回転させる方向と同じにする。
これにより、モーター210の駆動制御をしやすくすることができる。また、モーター210を駆動時とは逆回転させると振動が発生しやすくなるが、駆動時と同じ方向に回転させるので、当該振動が発生することを抑制することができる。
次に、モーター駆動装置200における回転子212の角度調整の制御を実行するときの動作例について説明する。図7は、モーター駆動装置200における回転子212の角度調整の制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図7における処理は、制御部101が用紙搬送部50の動作を開始する指令を出力した際に適宜実行される。
図7に示すように、駆動制御部230は、所定電流をモーター210に印加する(ステップS101)。駆動制御部230は、出力されたパルスはエッジ部分に対応するか否かについて判定する(ステップS102)。
判定の結果、パルスがエッジ部分に対応しない場合(ステップS102、NO)、処理はステップS101に戻る。一方、パルスがエッジ部分に対応する場合(ステップS102、YES)、駆動制御部230は、ステップS102における回転子212の位置を基準角度の位置として決定する(ステップS103)。ステップS103の後、本制御は終了する。
以上のように構成された本実施の形態によれば、モーター210の停止時に所定電流をモーター210に印加して、パルスの位相に合わせるように回転子212の角度の調整を行う。
具体的には、1つのパルス幅よりも小さい所定電流をモーター210に印加することにより、回転子212の角度を微調整することができるので、回転子212の角度とエンコーダー220のパルスと位相とを精度よく合わせることができる。
その結果、モーター210の効率、最大出力および起動時間を所望のものとすることができる。
また、所定電流を印加することで回転子212を回転させる方向を、モーター210の駆動時と同じ方向とするので、駆動時とは逆方向にモーター210を回転させたときに発生する振動の発生を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、エンコーダー220が1種類のパルスを出力する構成であったが、本発明はこれに限定されず、例えば、A相、B相の2系統のパルスを出力する構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、エンコーダー220が回転子212の位置と固定子211の磁極との相対位置(相対角度)を検出する方式であったが、本発明はこれに限定されず、絶対角度を検出するアブソリュート方式のものであっても良い。
また、上記実施の形態では、エンコーダー220が回転部材221を有する構成であったが、本発明はこれに限定されず、パルスを出力するものである限り、どのような構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、モーター210の駆動開始時に回転子212の角度調整の制御を行っていたが、本発明はこれに限定されず、用紙Sの搬送途中で搬送が停止したようなときにも回転子212の角度調整の制御を行っても良い。
また、この場合、モーター210の駆動力が伝達される搬送ローラー対が用紙Sを挟持している場合がある。例えば、負荷が大きい用紙を挟持している場合、所定電流をかける際に、負荷が小さい用紙を挟持している場合や、用紙を挟持してない場合と比較して、回転子212の回転が想定通りにならない可能性がある。
そこで、駆動制御部230は、モーター210にかかる負荷に応じて所定電流の値を調整するようにしても良い。
具体的には、駆動制御部230は、モーター210にかかる負荷が所定負荷より大きい場合、所定電流の設定値よりも大きい値で、回転子212を回転させる。所定負荷は、例えば、負荷が大きい用紙に対応した負荷であり、任意に設定可能である。
次に、この構成(変形例)に係るモーター駆動装置200における回転子212の角度調整の制御を実行するときの動作例について説明する。図8は、変形例に係るモーター駆動装置200における回転子212の角度調整の制御を実行するときの動作例の一例を示すフローチャートである。図8における処理は、用紙搬送部50において、用紙Sの搬送が停止された際に適宜実行される。
図8に示すように、駆動制御部230は、用紙Sの負荷が大きいか否かについて判定する(ステップS201)。判定の結果、用紙Sの負荷が小さい場合(ステップS201、NO)、駆動制御部230は、所定電流を設定値に設定する(ステップS202)。
一方、用紙Sの負荷が大きい場合(ステップS201、YES)、駆動制御部230は、所定電流を設定値より大きい値に設定する(ステップS203)。
ステップS202またはステップS203の後、駆動制御部230は、所定電流をモーター210に印加する(ステップS204)。駆動制御部230は、出力されたパルスはエッジ部分に対応するか否かについて判定する(ステップS205)。
判定の結果、パルスがエッジ部分に対応しない場合(ステップS205、NO)、処理はステップS204に戻る。一方、パルスがエッジ部分に対応する場合(ステップS205、YES)、駆動制御部230は、ステップS205における回転子212の位置を基準角度の位置として決定する(ステップS206)。ステップS206の後、本制御は終了する。
このような構成によれば、用紙Sの負荷を考慮して回転子212の角度調整を行うことができるので、負荷の違いに関わらず、回転子212の角度をパルスの位相に正確に合わせることができる。
また、上記実施の形態では、所定電流で回転子212を回転させる方向を、モーター210の駆動時の回転方向と同じ方向であったが、本発明はこれに限定されず、逆方向であっても良い。
また、上記実施の形態では、所定電流の値が1つのパルスの幅に対応する回転子212の角度に相当する電流値を所定数で除算した値であったが、本発明はこれに限定されず、当該電流値未満の値であっても良いし、当該電流値より大きい値であっても良い。ただし、回転子212の角度を調整する効率の観点から、所定電流の値を当該電流値未満の値とすることが好ましく、上記実施の形態のように、当該電流値を所定数で除算した値とすることがさらに好ましい。
また、上記実施の形態では、モーター駆動装置200が用紙搬送部50等を駆動させていたが、本発明はこれに限定されず、その他の部分を駆動させても良い。
また、上記実施の形態では、モーター駆動装置200が画像形成装置1に設けられていたが、本発明はこれに限定されず、画像形成装置以外の装置に設けられていても良い。
その他、上記実施の形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
101 制御部
200 モーター駆動装置
210 モーター
211 固定子
212 回転子
213 回転軸
220 エンコーダー
221 回転部材
221A 貫通孔
222 光センサー
230 駆動制御部

Claims (8)

  1. 回転要素を有するモーターと、
    前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーと、
    前記モーターの停止時に所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する調整部と、
    を備える調整装置。
  2. 前記調整部は、前記所定電流を前記モーターに印加して前記エンコーダーの出力がパルスのエッジ部分に対応する出力となった場合、前記エッジ部分に対応する出力となったときの前記回転要素の角度を基準位置として決定する、
    請求項1に記載の調整装置。
  3. 前記調整部は、前記エンコーダーの出力がパルスのエッジ部分に対応する出力となるまで、前記所定電流の前記モーターへの印加を繰り返し行う、
    請求項2に記載の調整装置。
  4. 前記所定電流の値は、1つの前記パルスの幅に対応する前記回転要素の角度に相当する電流値未満の値である、
    請求項1~3の何れか1項に記載の調整装置。
  5. 前記調整部は、前記所定電流を前記モーターに印加して前記回転要素を回転させる方向を、前記モーターの駆動時の前記回転要素を回転させる方向と同じにする、
    請求項1~4の何れか1項に記載の調整装置。
  6. 前記調整部は、前記モーターにかかる負荷に応じて前記所定電流の値を調整する、
    請求項1~5の何れか1項に記載の調整装置。
  7. 回転体を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記回転体を回転させる回転要素を有するモーターと、
    前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーと、
    前記モーターの停止時に所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する調整部と、
    を備える画像形成装置。
  8. 回転要素を有するモーターと、前記回転要素の回転に基づいてパルスを出力するエンコーダーとを備える調整装置の調整方法であって、
    前記モーターを停止し、
    所定電流を前記モーターに印加して、前記パルスの位相に合わせるように前記回転要素の角度を調整する、
    調整方法。
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