JP2023055245A - ハブユニット軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】グリースに含まれる基油の外部空間への漏洩をより確実に防止することができる構造を実現する。【解決手段】2本以上のシールリップ23a、23b、23cのうち、最も内部空間21に近い第1シールリップ23a及び/又は2番目に内部空間21に近い第2シールリップ23bに、内部空間21に封入された軸受グリース6に対する相溶性を有しない第1シールグリース7aを塗布する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車輪及び制動用回転体を懸架装置に対して回転自在に支持するためのハブユニット軸受に関する。
自動車の車輪及び制動用回転体は、ハブユニット軸受により懸架装置に対して回転自在に支持される。ハブユニット軸受は、内周面に複列の外輪軌道を有する外輪と、外周面に複列の内輪軌道を有するハブと、前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、前記外輪の内周面と前記ハブの内周面との間に存在する内部空間の軸方向端部を塞ぐシール装置とを備える。これにより、前記内部空間に泥水等の異物が侵入したり、前記内部空間に封入された軸受グリースが外部空間に漏洩したりすることを防止している。
前記シール装置のうち、前記内部空間の軸方向外側の端部を塞ぐシール装置は、前記ハブの外周面、又は、前記ハブに外嵌された摺接部材の表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップを含むシールリングを有する。
又、前記シール装置のうち、前記内部空間の軸方向内側の端部を塞ぐシール装置は、前記ハブの軸方向内側の端部に外嵌固定されたスリンガと、前記スリンガの表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップを含むシールリングとを有する組み合わせシールリングにより構成されることがある。
なお、軸方向に関して「外」とは、前記ハブユニット軸受を自動車に組み付けた状態で車体の幅方向外側となる側をいい、反対に、前記ハブユニット軸受を自動車に組み付けた状態で車体の幅方向中央側となる側を、軸方向に関して「内」という。
前記シール装置のうち、前記内部空間の軸方向内側の端部を塞ぐシール装置のシールトルクを低減するために、前記2本以上のシールリップに、シールグリースが塗布されることがある。
特開2013-160343号公報(特許文献1)には、内部空間に封入された軸受グリースと、シールリップに塗布されたシールグリースとが、増ちょう剤が同一で、かつ、混和ちょう度が350以下であって、前記シールグリースの40℃における基油動粘度が前記軸受グリースの40℃における基油動粘度の70%以下に設定されたハブユニット軸受が記載されている。特開2013-160343号公報に記載のハブユニット軸受によれば、シールグリースの流動性を抑えて、軸受グリースとシールグリースとの混合を防止することができるとされている。
特開2013-160343号公報
しかしながら、特開2013-160343号公報に記載の従来のハブユニット軸受は、外部空間へのグリースの漏洩をより確実に防止する面からは、改良の余地がある。
すなわち、従来のハブユニット軸受では、軸受グリースとシールグリースとは、いずれも基油として鉱油を含んでおり、動粘度のみが異なる。このため、軸受グリースとシールグリースとが互いに接触すると、シールグリースの基油の動粘度と軸受グリースの基油の動粘度とを同じにしようとして、マランゴニ対流が発生し、軸受グリースの基油がシールグリースの基油へ移動する(混和する)。
例えば、シール装置として、内部空間に近い側に配置された第1シールリップと、外部空間に近い側に配置された第2シールリップとを有するシールリングと、スリンガとを備える組み合わせシールリングを使用した場合、第1シールリップと第2シールリップとスリンガとに囲まれたリップ間空間に、シールグリースの基油がたまった状態となる。このため、ハブユニット軸受に作用する振動や傾き等により、軸受グリースの基油が、第1シールリップの近傍まで到達し、軸受グリースの基油とシールグリースの基油とが接触した状態になると、軸受グリースの基油は、シールグリースの基油の動粘度と軸受グリースの基油の動粘度とを同じにしようとして、第1シールリップとスリンガとの間の隙間を通じて、リップ間空間内に侵入する。そして、リップ間空間内に基油(軸受グリースの基油及びシールグリースの基油)が収容しきれなくなると、基油は、第2シールリップとスリンガとの隙間を通じて外部空間に漏洩する。漏洩した基油が、ハブの回転に伴って飛散し、制動用回転体に付着すると、制動力が低下するといった問題を生じる可能性があるため、好ましくない。
一般的に、シールリップは、外部空間からの異物の侵入を防止するために、先端側に向かうほど外部空間に近づく方向に伸長する形状を有する。このため、シールリップにより、基油の外部空間への漏洩を防止することは困難である。
本発明は、上述のような事情を鑑みて、グリースに含まれる基油の外部空間への漏洩をより確実に防止することができるハブユニット軸受の実現を目的としている。
本発明の一態様に係るハブユニット軸受は、外方部材と、内方部材と、複数個の転動体と、シール装置と、軸受グリースと、第1シールグリースとを備える。
前記外方部材は、内周面に複列の外輪軌道を有する。
前記内方部材は、外周面に複列の内輪軌道を有する。
前記複数個の転動体は、前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置されている。
前記シール装置は、前記外方部材と前記内方部材との間に存在する内部空間の軸方向端部を塞ぐ。
前記シール装置は、前記内方部材の外周面、又は、前記内方部材に外嵌された摺接部材の表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップを含むシールリングを有する。
前記軸受グリースは、前記内部空間に封入されている。
前記第1シールグリースは、少なくとも前記内部空間に最も近い第1シールリップに塗布され、かつ、前記軸受グリースに対する相溶性を有しない。
本発明の一態様に係るハブユニット軸受では、前記軸受グリースと前記第1シールグリースとのうちの一方のグリースを、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成し、かつ、前記軸受グリースと前記第1シールグリースとのうちの他方のグリースを、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成することができる。
この場合、前記軸受グリースを、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成し、かつ、前記第1シールグリースを、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成することができる。
さらに、前記2本以上のシールリップを、3本以上のシールリップにより構成することができ、前記2本以上のシールリップのうち、前記第1シールリップ及び前記内部空間に2番目に近い第2シールリップを除く少なくとも1本のシールリップに塗布された第2シールグリースを備えることができ、かつ、前記第2シールグリースを、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成することができる。
あるいは、前記軸受グリースを、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成し、かつ、前記第1シールグリースを、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成することができる。
本発明の一態様に係るハブユニット軸受では、前記外方部材を、懸架装置に結合固定され、使用時にも回転しない静止部材により構成し、かつ、前記内方部材を、車輪及び制動用回転体が支持固定され、使用時に車輪及び制動用回転体とともに回転する回転部材により構成することができる。
あるいは、前記外方部材を、車輪及び制動用回転体が支持固定され、使用時に車輪及び制動用回転体とともに回転する回転部材により構成し、かつ、前記内方部材を、懸架装置に結合固定され、使用時にも回転しない静止部材により構成することができる。
本発明のハブユニット軸受によれば、グリースに含まれる基油の外部空間への漏洩をより確実に防止することができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例に係るハブユニット軸受を示す断面図である。 図2(A)は、図1のX部拡大図であり、図2(B)は、図1のY部拡大図である。 図3は、本発明を適用可能なハブユニット軸受の別例を示す断面図である。 図4(A)は、本発明の実施の形態の第2例に係るハブユニット軸受を示す、図2(A)に相当する図であり、図4(B)は、本発明の実施の形態の第2例に係るハブユニット軸受を示す、図2(B)に相当する図である。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例について、図1~図2(B)を用いて説明する。本例のハブユニット軸受1は、内輪回転型のハブユニット軸受により構成されている。ハブユニット軸受1は、外方部材かつ静止部材である外輪2と、内方部材かつ回転部材であるハブ3と、複数個の転動体4a、4bと、シール装置5a、5bと、軸受グリース6と、第1シールグリース7a、7bとを備える。
外輪2は、中炭素鋼などの硬質金属により構成されている。外輪2は、内周面に複列の外輪軌道8a、8bを有し、かつ、軸方向中間部に、径方向外側に向けて突出した静止フランジ9を有する。静止フランジ9は、径方向中間部の円周方向複数箇所に、軸方向に貫通する支持孔10を有する。支持孔10は、雌ねじ孔により構成されている。外輪2は、懸架装置のナックルに備えられた通孔を挿通した支持ボルトを、静止フランジ9の支持孔10に軸方向内側から螺合することで、懸架装置に対し支持固定され、車輪が回転する際にも回転しない。
ハブ3は、外輪2の径方向内側に外輪2と同軸に配置される。ハブ3は、外周面に、複列の内輪軌道11a、11bを有する。又、ハブ3は、軸方向外側の端部に、円筒状のパイロット部12を有し、かつ、外輪2の軸方向外側の端部よりも軸方向外側に位置する部分に、径方向外側に向けて突出した回転フランジ13を有する。回転フランジ13は、径方向中間部の円周方向複数箇所に、軸方向に貫通する取付孔14を有する。取付孔14のそれぞれには、スタッド15が軸方向内側から圧入(セレーション嵌合)されている。すなわち、本例では、取付孔14は、圧入孔により構成されている。
ディスクやドラム等の制動用回転体、及び、車輪を構成するホイールは、中心部を軸方向に貫通する中心孔にパイロット部12を内嵌することにより、ハブ3に対して径方向に位置決めされる。この状態で、前記制動用回転体及び前記ホイールの径方向中間部の円周方向複数箇所を軸方向に貫通する通孔にスタッド15を挿通し、かつ、スタッド15の先端部にハブナットを螺合することにより、ハブ3に対して前記制動用回転体及び前記ホイールが結合固定される。
なお、回転フランジの取付孔を、雌ねじ孔により構成することもできる。この場合には、制動用回転体及びホイールに備えられた通孔を挿通したハブボルトを、前記取付孔に螺合することにより、前記制動用回転体および前記ホイールを前記回転フランジに対して結合固定する。
本例では、ハブ3は、ハブ輪16と内輪17とを備える。
ハブ輪16は、中炭素鋼等の硬質金属により構成されている。ハブ輪16は、軸方向中間部外周面に、複列の内輪軌道11a、11bのうち、軸方向外側の内輪軌道11aを有する。ハブ輪16は、軸方向外側の内輪軌道11aよりも軸方向外側に位置する部分に、径方向外側に向けて突出した回転フランジ13を有し、かつ、軸方向外側の端部に、円筒状のパイロット部12を有する。さらに、ハブ輪16は、軸方向外側の内輪軌道11aよりも軸方向内側に位置する部分に、軸方向外側に隣接する部分よりも外径が小さい嵌合面部18を有し、かつ、嵌合面部18の軸方向外側の端部に、軸方向内側を向いた段差面19を有する。
内輪17は、軸受鋼等の硬質金属により構成されている。内輪17は、外周面に、複列の内輪軌道11a、11bのうち、軸方向内側の内輪軌道11bを有する。
ハブ3は、ハブ輪16の段差面19に内輪17の軸方向外側の端面を突き当て、かつ、ハブ輪16の嵌合面部18に内輪17を締り嵌めで外嵌することで、ハブ輪16と内輪17とを結合固定することにより構成されている。
なお、ハブ輪の段差面と、ハブ輪の軸方向内側の端部に備えられたかしめ部、又は、ハブ輪の軸方向内側の端部に螺合したナットとの間で内輪を軸方向両側から挟持することにより、ハブ輪と内輪とを結合固定することもできる。
それぞれの転動体4a、4bは、複列の外輪軌道8a、8bと複列の内輪軌道11a、11bとの間に、列ごとに複数個ずつ、保持器20a、20bにより保持された状態で転動自在に配置されている。なお、本例では、それぞれの転動体4は、玉により構成されている。
シール装置5a、5bは、外輪2の内周面とハブ3の外周面との間に存在し、かつ、転動体4a、4bが配置された、円筒状の内部空間21の軸方向両側の端部を塞いでいる。すなわち、本例では、シール装置5a、5bは、2つのシール装置5a、5bにより構成されている。シール装置5a、5bは、泥水等の内部空間21への侵入及び内部空間21に封入された軸受グリース6の外部空間への漏洩を防止するためのものである。
2つのシール装置5a、5bのうち、内部空間21の軸方向外側の端部を塞ぐシール装置5aは、外輪2の軸方向外側の端部に内嵌固定された芯金22と、ハブ3の外周面に全周にわたって摺接する接触式のシールリップ23a、23b、23cを有するシール材24とを備える。
芯金22は、軟鋼板等の金属板を曲げ形成することにより、断面略L字形又は略U字形で全体を円環状に構成されている。芯金22は、外輪2の軸方向外側の端部に、締り嵌めで内嵌固定された嵌合筒部25と、嵌合筒部25の軸方向外側の端部から径方向内側に向けて折れ曲がった支持板部26とを有する。
シール材24は、ゴムのごときエラストマー等の弾性材により構成され、芯金22の支持板部26の表面に加硫接着により結合固定されている。シール材24は、ハブ3の外周面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップ23a、23b、23cを有する。本例では、2本以上のシールリップ23a、23b、23cは、3本のシールリップ23a、23b、23cにより構成されている。
3本のシールリップ23a、23b、23cのうち、最も内部空間21に近い第1シールリップ23aと、2番目に内部空間21に近い第2シールリップ23bとは、先端部を、ハブ3の外周面のうち、軸方向外側の内輪軌道11aの軸方向外側に隣接する内輪肩部に全周にわたって摺接させている。3本のシールリップ23a、23b、23cのうち、最も内部空間21から遠い第3シールリップ23cは、先端部を、ハブ3の回転フランジ13の軸方向内側面に全周にわたって摺接させている。
ハブユニット軸受1は、シールリングである軸方向外側のシール装置5aのシールリップ23a、23b、23c同士の間にリップ間空間27a、27bを有する。本例では、ハブユニット軸受1は、第1シールリップ23aと第2シールリップ23bとの間に、第1シールリップ23aと第2シールリップ23bとハブ3の外周面(内輪肩部)とに囲まれた環状の第1リップ間空間27aを有し、かつ、第2シールリップ23bと第3シールリップ23cとの間に、第2シールリップ23bと第3シールリップ23cと回転フランジ13の軸方向内側面とに囲まれた環状の第2リップ間空間27bを有する。
2つのシール装置5a、5bのうち、内部空間21の軸方向内側の端部を塞ぐシール装置5bは、ハブ3の軸方向内側の端部に外嵌固定された、摺接部材であるスリンガ28と、スリンガ28の表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップ29a、29b、29cを有するシールリング30とを備える。
スリンガ28は、軟鋼板等の金属板を曲げ形成することにより、断面L字形で全体を円環状に構成されている。スリンガ28は、ハブ3の軸方向内端部に、締り嵌めで外嵌固定された円筒部31と、円筒部31の軸方向内側の端部から径方向外側に向けて折れ曲がった側板部32とを有する。
シールリング30は、芯金33と、シール材34とを備える。
芯金33は、ステンレス鋼板等の金属板を曲げ形成することにより、断面略L字形で全体を円環状に構成されている。芯金33は、外輪2の軸方向内側の端部に締り嵌めで内嵌固定された嵌合筒部35と、嵌合筒部35の軸方向内側の端部から径方向内側に向けて折れ曲がった支持板部36とを有する。
シール材34は、ゴムのごときエラストマー等の弾性材により構成され、芯金33の表面に加硫接着により結合固定されている。シール材34は、スリンガ28の表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップ29a、29b、29cを有する。本例では、2本以上のシールリップ29a、29b、29cは、3本のシールリップ29a、29b、29cにより構成されている。
3本のシールリップ29a、29b、29cのうち、最も内部空間21に近い第1シールリップ29aと、2番目に内部空間21に近い第2シールリップ29bとは、先端部を、スリンガ28の表面のうち、円筒部31の外周面に全周にわたって摺接させている。3本のシールリップ29a、29b、29cのうち、最も内部空間21から遠い第3シールリップ29cは、先端部を、スリンガ28の表面のうち、側板部32の軸方向外側面に全周にわたって摺接させている。
ハブユニット軸受1は、軸方向内側のシール装置5bを構成するシールリング30のシールリップ29a、29b、29c同士の間にリップ間空間37a、37bを有する。本例では、ハブユニット軸受1は、第1シールリップ29aと第2シールリップ29bとの間に、第1シールリップ29aと第2シールリップ29bと円筒部31の外周面とに囲まれた環状の第1リップ間空間37aを有し、かつ、第2シールリップ29bと第3シールリップ29cとの間に、第2シールリップ29bと第3シールリップ29cと側板部32の軸方向外側面とに囲まれた環状の第2リップ間空間37bを有する。
軸受グリース6は、内部空間21に封入されている。軸受グリース6は、転動体4a、4bと、複列の外輪軌道8a、8b及び複列の内輪軌道11a、11bとの転がり接触部を潤滑する。
本例では、軸受グリース6は、基油として、鉱油又は合成炭化水素油である炭化水素油を含むグリースにより構成されている。又、軸受グリース6は、増ちょう剤として、リチウム石鹸等の金属石鹸、ウレア、フッ素化合物、ペントナイト等を含むことができる。さらに、必要に応じて、軸受グリース6は、例えば酸化防止剤、防錆剤、極圧剤等の添加剤を含むことができる。
第1シールグリース7a、7bのうち、軸方向外側の第1シールグリース7aは、シールリングである軸方向外側のシール装置5aに備えられた第1シールリップ23a及び第2シールリップ23bに塗布されている。具体的には、軸方向外側の第1シールグリース7aは、第1シールリップ23aの内周面と第2シールリップ23bの内周面とに塗布されている。したがって、軸方向外側の第1シールグリース7aの基油は、第1シールリップ23aと第2シールリップ23bとの間に存在する第1リップ間空間27aにたまった状態となる。軸方向外側の第1シールグリース7aは、第1シールリップ23a及び第2シールリップ23bと、ハブ3の軸方向中間部外周面との摺接部を潤滑する。
第1シールグリース7a、7bのうち、軸方向内側の第1シールグリース7bは、軸方向内側のシール装置5bを構成するシールリング30の第1シールリップ29a及び第2シールリップ29bに塗布されている。具体的には、軸方向内側の第1シールグリース7bは、第1シールリップ29aの内周面と第2シールリップ29bの内周面とに塗布されている。したがって、軸方向内側の第1シールグリース7bの基油は、第1シールリップ29aと第2シールリップ29bとの間に存在する第1リップ間空間37aにたまった状態となる。軸方向内側の第1シールグリース7bは、第1シールリップ29a及び第2シールリップ29bと、スリンガ28の円筒部31の外周面との摺接部を潤滑する。
第1シールグリース7a、7bはいずれも、軸受グリース6に対する相溶性を有していない。本例では、第1シールグリース7a、7bは、基油として、軸受グリース6の基油を構成する炭化水素油に対する相溶性を有さないフッ素油を含むグリースにより構成されている。
又、本例では、第1シールグリース7a、7bの基油動粘度を、軸受グリース6の基油動粘度よりも低くしている。具体的には、特開2013-160343号公報に記載のハブユニット軸受と同様に、第1シールグリース7a、7bの40℃における基油の動粘度を、軸受グリースの40℃における基油の動粘度の70%以下に設定している。さらに、軸受グリース6と第1シールグリース7a、7bとは、増ちょう剤を同一とし、かつ、混和ちょう度を350以下としている。
本例のハブユニット軸受1は、第2シールグリース38a、38bを備える。
第2シールグリース38a、38bのうち、軸方向外側の第2シールグリース38aは、シールリングである軸方向外側のシール装置5aに備えられた第3シールリップ23cに塗布されている。具体的には、軸方向外側の第2シールグリース38aは、第3シールリップ23cの内周面に塗布されている。軸方向外側の第2シールグリース38aは、第3シールリップ23cと、ハブ3の回転フランジ13の軸方向内側面との摺接部を潤滑する。
本例では、軸方向外側の第2シールグリース38aは、軸方向外側の第1シールグリース7aと同一の組成を有する。すなわち、軸方向外側の第2シールグリース38aは、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成されている。
第2シールグリース38a、38bのうち、軸方向内側の第2シールグリース38bは、軸方向内側のシール装置5bを構成するシールリング30の第3シールリップ29cに塗布されている。具体的には、軸方向内側の第2シールグリース38bは、第3シールリップ29cの内周面に塗布されている。軸方向内側の第2シールグリース38bは、第3シールリップ29cと、スリンガ28の側板部32の軸方向外側面との摺接部を潤滑する。
本例では、軸方向内側の第2シールグリース38bは、軸方向内側の第1シールグリース7bと同一の組成を有する。すなわち、軸方向内側の第2シールグリース38bは、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成されている。
本例のハブユニット軸受1では、軸方向外側のシール装置5aに備えられた第1シールリップ23a及び第2シールリップ23bに塗布する第1シールグリース7a、並びに、軸方向内側のシール装置5bを構成するシールリング30に備えられた第1シールリップ29a及び第2シールリップ29bに塗布する第1シールグリース7bとして、内部空間21に封入された軸受グリース6に対する相溶性を有しないグリースを使用している。このため、軸受グリース6と第1シールグリース7a(又は7b)とが互いに接触した場合でも、軸受グリース6と第1シールグリース7a(又は7b)との混和を防止することができる。
特に本例のように、第1シールグリース7a、7bの基油の動粘度を、軸受グリース6の基油の動粘度よりも低くしている場合であっても、第1シールグリース7a(又は7b)の基油の動粘度と軸受グリース6の基油の動粘度とを同じにしようとして、マランゴニ対流が発生し、軸受グリース6の基油が第1シールグリース7a(又は7b)の基油へ移動するようなことがない。
このため、軸受グリース6の基油が第1リップ間空間27a(又は37a)内に侵入し、第1リップ間空間27a(又は37a)内に基油が収容しきれなくなり、基油が、第1リップ間空間27a(又は37a)から第2リップ間空間27b(又は37b)に漏洩し、さらに第2リップ間空間27b(又は37b)内にも基油が収容しきれなくなって、外部空間に漏洩するといった問題は発生しない。
したがって、本例のハブユニット軸受1によれば、軸受グリース6の基油及び/又は第1シールグリース7a(又は7b)の基油の外部空間への漏洩をより確実に防止することができ、さらに漏洩した基油が、ハブ3の回転に伴って飛散することをより確実に防止することができる。
本例では、必要量が多い軸受グリース6として、比較的安価な炭化水素油を基油として含むグリースを使用し、かつ、必要量が少ない第1シールグリース7a、7b及び第2シールグリース38a、38bとして、比較的高価なフッ素油を基油として含むグリースを使用している。したがって、本例のハブユニット軸受1によれば、製造コストの徒な増大を防止することができる。
ただし、軸受グリースとして、フッ素油を基油として含むグリースを使用し、かつ、第1シールグリースとして、炭化水素油を基油として含むグリースを使用することもできる。この場合、第2シールグリースとしては、炭化水素油を基油として含むグリースを使用することもできるし、フッ素油を基油として含むグリースを使用することもできる。なお、本発明を実施する場合、第2シールグリースを省略することもできる。すなわち、前記第1シールリップ及び前記第2シールリップ以外のシールリップには、シールグリースを塗布しないこともできる。
又、本例では、第1シールグリース7a、7bの基油動粘度を、軸受グリース6の基油動粘度よりも低くしている。具体的には、第1シールグリース7a、7bの40℃における基油の動粘度を、軸受グリースの40℃における基油の動粘度の70%以下に設定している。さらに、軸受グリース6と第1シールグリース7a、7bとは、増ちょう剤を同一とし、かつ、混和ちょう度を350以下としている。このため、特開2013-160343号公報に記載のハブユニット軸受と同様に、グリースの流動性を抑えて、軸受グリース6と第1シールグリース7a、7bとの混和を防止することができる。
ただし、本発明を実施する場合、第1シールグリースの基油の動粘度を、軸受グリースの基油の動粘度以上とすることもできる。又、軸受グリースに含まれる増ちょう剤と第1シールグリースに含まれる増ちょう剤とを互いに異ならせることもできるし、軸受グリースの混和ちょう度及び/又は第1シールグリースの混和ちょう度を350よりも大きくすることもできる。
本例では、軸方向外側のシール装置5aの第1シールリップ23a及び第2シールリップ23bに塗布する第1シールグリース7aと、軸方向内側のシール装置5bの第1シールリップ29a及び第2シールリップ29bに塗布する第1シールグリース7bとのいずれも、軸受グリース6に対する相溶性を有しないグリースにより構成している。ただし、本発明を実施する場合、軸方向外側のシール装置の第1シールリップに塗布する第1シールグリースと、軸方向内側のシール装置の第1シールリップに塗布する第1シールグリースとのうち、いずれか一方の第1シールグリースのみを、軸受シールグリースに対する相溶性を有しないグリースにより構成することもできる。すなわち、グリースの漏洩及び/又は飛散が発生しやすかったり、グリースの漏洩及び/又は飛散が問題になりやすかったりする側のシール装置の第1シールリップに塗布する第1シールグリースのみを、軸受シールグリースに対する相溶性を有しないグリースにより構成することもできる。
本例では、本発明のハブユニット軸受を、ハブ3が、中心部に、軸方向に貫通するスプライン孔39を有する駆動輪用であって、外輪2を懸架装置に対して支持固定し、かつ、ハブ3に車輪及び制動用回転体を支持する、内輪回転型でいわゆる第3世代と呼ばれるハブユニット軸受1に適用した例について説明した。ただし、本発明は、任意の構造を有するハブユニット軸受に適用することができる。
例えば、本発明のハブユニット軸受は、ハブが中実構造を有する、従動輪用のハブユニット軸受に適用することができる。なお、従動輪用のハブユニット軸受では、内部空間の軸方向内側の端部を、有底円筒状のエンドキャップにより塞ぐこともできる。すなわち、この場合には、軸方向外側のシール装置の第1シールリップに塗布する第1シールグリースを、軸受シールグリースに対する相溶性を有しないグリースにより構成する。
又、本発明のハブユニット軸受は、複列アンギュラ玉軸受により構成される、いわゆる第1世代と呼ばれるハブユニット軸受や、車軸に外嵌固定される1対の内輪と、ナックルに結合固定される固定フランジを有する外輪とを備える、いわゆる第2世代と呼ばれるハブユニット軸受に適用することもできる。
あるいは、本発明のハブユニット軸受は、図3に示すような、外輪回転型のハブユニット軸受1aに適用することもできる。ハブユニット軸受1aは、内周面に複列の外輪軌道8cを有する外方部材40と、外周面に複列の内輪軌道11cを有する内方部材41と、複列の外輪軌道8cと複列の内輪軌道11cとの間に転動自在に配置された複数個の転動体4cと、シール装置5cとを備える。
外方部材40は、軸方向中間部に、径方向外側に向けて突出した回転フランジ42を有する。回転フランジ42には、車輪及び制動用回転体が結合固定される。
内方部材41は、それぞれの外周面に内輪軌道11cを有し、かつ、互いの小径側端部同士を突き合せるようにして組み合わされた1対の内輪43を備える。1対の内輪43は、使用時にも回転しない固定軸である車軸に締り嵌めで外嵌固定される。
シール装置5cは、外方部材40の内周面と内方部材41の外周面との間に存在する内部空間21aの軸方向内側の端部を塞ぐ。シール装置5cは、実施の形態の第1例に係る軸方向内側のシール装置5bと同様に、スリンガ28とシールリング30とを有する組み合わせシールリングにより構成される。
外輪回転型のハブユニット軸受1aの場合、シール装置5cに備えられた第1シールリップ及び/又は第2シールリップに塗布される第1シールグリースとして、内部空間21aに封入された軸受シールグリースに対する相溶性を有しないグリースを使用する。
又、本例では、転動体として玉を使用しているが、玉に代えて円すいころを使用することもできる。また、本発明は、軸方向内側列の転動体のピッチ円直径と、軸方向外側列の転動体のピッチ円直径とが等しい、等径PCD型のハブユニット軸受に適用することもできるし、軸方向内側列の転動体のピッチ円直径が、軸方向外側列の転動体のピッチ円直径よりも大きいか、または、小さい、異径PCD型のハブユニット軸受に適用することもできる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例について、図4(A)及び図4(B)を用いて説明する。本例では、軸方向外側のシール装置5aに備えられた第3シールリップ23cに塗布された第2シールグリース38c、及び、軸方向内側のシール装置5bを構成するシールリング30の第3シールリップ29cに塗布された第2シールグリース38dとして、比較的安価な炭化水素油を基油として含むグリースが使用されている。なお、内部空間21に封入された軸受グリース6としては、炭化水素油を基油として含むグリースが使用され、かつ、第1シールグリース7a、7bとしては、フッ素油を基油として含むグリースが使用されている。
本例でも、第1シールグリース7a、7bとして、内部空間21に封入された軸受グリース6に対する相溶性を有しないグリースが使用されているため、軸受グリース6の基油及び/又は第1シールグリース7a(又は7b)の基油の外部空間への漏洩をより確実に防止することができ、さらに漏洩した基油が、ハブ3の回転に伴って飛散することをより確実に防止することができる。
又、本例では、軸受グリース6との接触が発生しにくい第2シールグリース38c、38dとして、比較的安価な炭化水素油を基油として含むグリースを使用している。このため、本例によれば、実施の形態の第1例と比較して製造コストを抑えることができる。その他の部分の構成及び作用効果は、実施の形態の第1例と同様である。
1、1a ハブユニット軸受
2 外輪
3 ハブ
4a、4b、4c 転動体
5a、5b、5c シール装置
6 軸受グリース
7a、7b 第1シールグリース
8a、8b、8c 外輪軌道
9 静止フランジ
10 支持孔
11a、11b、11c 内輪軌道
12 パイロット部
13 回転フランジ
14 取付孔
15 スタッド
16 ハブ輪
17 内輪
18 嵌合面部
19 段差面
20a、20b 保持器
21、21a 内部空間
22 芯金
23a 第1シールリップ
23b 第2シールリップ
23c 第3シールリップ
24 シール材
25 嵌合筒部
26 支持板部
27a 第1リップ間空間
27b 第2リップ間空間
28 スリンガ
29a 第1シールリップ
29b 第2シールリップ
29c 第3シールリップ
30 シールリング
31 円筒部
32 側板部
33 芯金
34 シール材
35 嵌合筒部
36 支持板部
37a 第1リップ間空間
37b 第2リップ間空間
38a、38b、38c、38d 第2シールグリース
39 スプライン孔
40 外方部材
41 内方部材
42 回転フランジ
43 内輪

Claims (4)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有する外方部材と、
    外周面に複列の内輪軌道を有する内方部材と、
    前記複列の外輪軌道と前記複列の内輪軌道との間に転動自在に配置された複数個の転動体と、
    前記外方部材と前記内方部材との間に存在する内部空間の軸方向端部を塞ぐシール装置と、
    を備え、
    前記シール装置は、前記内方部材の外周面、又は、前記内方部材に外嵌された摺接部材の表面に全周にわたって摺接する2本以上のシールリップを含むシールリングを有しており、
    前記内部空間に封入された軸受グリースと、
    前記2本以上のシールリップのうち、少なくとも前記内部空間に最も近い第1シールリップに塗布され、かつ、前記軸受グリースに対する相溶性を有しない第1シールグリースと、
    を備える、ハブユニット軸受。
  2. 前記軸受グリースと前記第1シールグリースとのうちの一方のグリースは、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成され、かつ、前記軸受グリースと前記第1シールグリースとのうちの他方のグリースは、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成されている、請求項1に記載のハブユニット軸受。
  3. 前記軸受グリースが、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成され、かつ、前記第1シールグリースが、基油としてフッ素油を含むグリースにより構成されている、請求項2に記載のハブユニット軸受。
  4. 前記2本以上のシールリップは、3本以上のシールリップにより構成されており、
    前記2本以上のシールリップのうち、前記第1シールリップ及び前記内部空間に2番目に近い第2シールリップを除く少なくとも1本のシールリップに塗布された第2シールグリースを備え、
    前記第2シールグリースは、基油として炭化水素油を含むグリースにより構成されている、請求項3に記載のハブユニット軸受。
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