JP2023054031A - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使用電力に対して基板の処理効率を高めることを可能とするプラズマ処理方法を提供する。【解決手段】一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理方法は、第1の期間において、高周波電源から高周波電力を供給することによりプラズマ処理装置のチャンバ内でプラズマを生成する工程(a)を含む。プラズマ処理方法は、第1の期間に続く第2の期間において、高周波電源からの高周波電力の供給を停止する工程(b)を更に含む。プラズマ処理方法は、第2の期間に続く第3の期間において、バイアス電源から基板支持器に負極性の直流電圧を印加する工程(c)を更に含む。第3の期間において高周波電力は供給されない。工程(a)~工程(c)のみを含むシーケンスが、100kHz以上、800kHz以下の周波数で繰り返される。【選択図】図1

Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置に関するものである。
基板に対するプラズマ処理においては、プラズマ処理装置が用いられる。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、及び高周波電源を備える。基板支持器は、下部電極を有し、チャンバ内で基板を支持するように構成されている。高周波電源は、チャンバ内でガスからプラズマを生成するために高周波電力を供給する。特許文献1には、そのようなプラズマ処理装置が記載されている。
特許文献1に記載されたプラズマ処理装置は、DC負パルス発生装置を更に備える。DC負パルス発生装置は、プラズマの生成のために高周波電源から高周波電力が供給されているときに、負極性の直流電圧のパルスを間欠的に下部電極に印加する。
特開2009-187975号公報
使用電力に対して基板の処理効率を高めることが求められている。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理方法が提供される。プラズマ処理方法は、第1の期間において、高周波電源から高周波電力を供給することによりプラズマ処理装置のチャンバ内でプラズマを生成する工程(a)を含む。第1の期間においては、チャンバ内に設けられた基板支持器にバイアス電源から負極性の直流電圧が印加されない。プラズマ処理方法は、第1の期間に続く第2の期間において、高周波電源からの高周波電力の供給を停止する工程(b)を更に含む。第2の期間においては、バイアス電源から負極性の直流電圧が基板支持器に印加されない。プラズマ処理方法は、第2の期間に続く第3の期間において、バイアス電源から基板支持器に負極性の直流電圧を印加する工程(c)を更に含む。第3の期間において高周波電力は供給されない。工程(a)~(c)のみを含むシーケンスが、100kHz以上、800kHz以下の周波数で繰り返される。
一つの例示的実施形態によれば、使用電力に対して基板の処理効率を高めることが可能となる。
一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理方法の流れ図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 高周波電力、直流電圧、電子密度、及びイオン密度の一例のタイミングチャートである。 高周波電力及び直流電圧の一例のタイミングチャートである。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の高周波電源及びバイアス電源の構成を示す図である。 図6の(a)は第1の期間におけるプラズマの状態及びラジカルの挙動の一例を示す図であり、図6の(b)は第3の期間におけるイオンの挙動の一例を示す図であり、図6の(c)は第3の期間の後の排気中の副生成物の挙動の一例を示す図である。 高周波電力及び直流電圧の別の例のタイミングチャートである。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理方法が提供される。プラズマ処理方法は、第1の期間において、高周波電源から高周波電力を供給することによりプラズマ処理装置のチャンバ内でプラズマを生成する工程を含む。第1の期間においては、チャンバ内に設けられた基板支持器の下部電極にバイアス電源から負極性の直流電圧が印加されない。プラズマ処理方法は、第1の期間に続く第2の期間において、高周波電源からの高周波電力の供給を停止する工程を更に含む。第2の期間においては、バイアス電源から負極性の直流電圧が下部電極に印加されない。プラズマ処理方法は、第2の期間に続く第3の期間において、バイアス電源から下部電極に負極性の直流電圧を印加する工程を更に含む。第3の期間において高周波電力は供給されない。第3の期間において負極性の直流電圧は、チャンバ内のイオンを基板支持器上の基板に衝突させることにより放出される2次電子によりチャンバ内でイオンを生成するように設定される。
上記実施形態では、第1の期間において生成されたプラズマ中の電子の密度は、第2の期間において急速に減少する。第3の期間においては、プラズマ中のイオンが基板の表面に衝突することにより2次電子が放出される。第3の期間においては、放出された2次電子により生成されるイオンによって基板が処理される。第3の期間においては、高周波電力は供給されていないので、高周波電力の反射は生じない。したがって、上記実施形態によれば、使用電力に対して基板の処理効率(例えば、エッチング効率)が高くなる。
一つの例示的実施形態において、プラズマを生成する工程、高周波電力の供給を停止する工程、及び負極性の直流電圧を印加する工程を含むシーケンスが繰り返されてもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理方法は、高周波電源からの高周波電力が供給されておらず、且つ、バイアス電源から下部電極に直流電圧が印加されていない状態で、チャンバ内のガスを排気する工程を更に含んでいてもよい。排気する工程は、プラズマを生成する工程、高周波電力の供給を停止する工程、及び負極性の直流電圧を印加する工程を含むシーケンスの一回以上の実行後に、実行される。この実施形態によれば、シーケンスの実行時に生成された副生成物が、排気する工程により効率的に排出される。
一つの例示的実施形態において、シーケンスの一回以上の実行とガスを排気する工程が交互に繰り返されてもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理方法は、第2の期間において下部電極に正極性の直流電圧を印加する工程を更に含んでいてもよい。この実施形態では、第2の期間においてプラズマ中の電子を更に急速に減少させることができる。したがって、第2の期間を短くすることが可能となる。
一つの例示的実施形態において、第3の期間において下部電極に印加される負極性の直流電圧の絶対値は、500V以上であってもよい。
一つの例示的実施形態では、第1の期間においてプラズマからのラジカルが基板支持器上の基板に付着し得る。第3の期間において、2次電子により生成されたイオンが基板に衝突することによりラジカル及びイオンが基板をエッチングし得る。
別の例示的実施形態においては、プラズマ処理装置が提供される。プラズマ処理装置は、チャンバ、基板支持器、高周波電源、バイアス電源、及び制御部を含む。基板支持器は、下部電極を含む。基板支持器は、チャンバ内で基板を支持するように構成されている。高周波電源は、チャンバ内でガスからプラズマを生成するために高周波電力を供給するように構成されている。バイアス電源は、負極性の直流電圧を下部電極に印加するように構成されている。制御部は、高周波電源及びバイアス電源を制御するように構成されている。制御部は、第1の期間において第1制御を実行するように構成されている。第1制御は、バイアス電源からの負極性の直流電圧が下部電極に印加されていない状態でチャンバ内でプラズマを生成するために高周波電力を供給するように高周波電源を制御することを含む。制御部は、第1の期間に続く第2の期間において第2制御を実行するように構成されている。第2制御は、バイアス電源からの負極性の直流電圧が下部電極に印加されていない状態で、高周波電力の供給を停止するように高周波電源を制御することを含む。制御部は、第2の期間に続く第3の期間において第3制御を実行するように構成されている。第3制御は、高周波電源からの高周波電力が供給されていない状態で、負極性の直流電圧を下部電極に印加するようにバイアス電源を制御することを含む。第3の期間において、下部電極に印加される負極性の直流電圧は、チャンバ内のイオンを基板支持器上の基板に衝突させることにより放出される2次電子によりチャンバ内でイオンを生成するように設定される。
一つの例示的実施形態において、制御部は、第1制御、第2制御、及び第3制御を含む制御シーケンスを繰り返して実行するように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、プラズマ処理装置は、排気装置を更に備え得る。制御部は、第1制御、第2制御、及び第3制御を含む制御シーケンスの一回以上の実行後に、第4制御を実行するように構成されていてもよい。第4制御は、高周波電源からの高周波電力が供給されておらず、且つ、バイアス電源から下部電極に直流電圧が印加されていない状態で、チャンバ内のガスを排気するように排気装置を制御することを含む。
一つの例示的実施形態において、制御部は、制御シーケンスの一回以上の実行と第4制御の実行とを交互に繰り返すように構成されていてもよい。
一つの例示的実施形態において、第2制御は、第2の期間において、下部電極に正極性の直流電圧を印加するようにバイアス電源または別のバイアス電源を制御することを更に含んでいてもよい。
一つの例示的実施形態では、第3の期間において下部電極に印加される負極性の直流電圧の絶対値は、500V以上であってもよい。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理方法の流れ図である。図1に示すプラズマ処理方法(以下、「方法MT」という)は、プラズマ処理装置において基板に対するプラズマ処理を行うために実行される。方法MTにおけるプラズマ処理は、例えばプラズマエッチングである。
図2は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。方法MTは、図2に示すプラズマ処理装置1を用いて実行され得る。プラズマ処理装置1は、容量結合型プラズマ処理装置である。プラズマ処理装置1は、チャンバ10を備えている。チャンバ10は、その中に内部空間10sを提供している。
チャンバ10は、チャンバ本体12を含んでいる。チャンバ本体12は、略円筒形状を有している。内部空間10sは、チャンバ本体12の内側に提供されている。チャンバ本体12は、例えばアルミニウムから形成されている。チャンバ本体12の内壁面上には、耐腐食性を有する膜が設けられている。耐腐食性を有する膜は、酸化アルミニウム、酸化イットリウムといったセラミックから形成された膜であり得る。
チャンバ本体12の側壁には、通路12pが形成されている。基板Wは、内部空間10sとチャンバ10の外部との間で搬送されるときに、通路12pを通過する。通路12pは、ゲートバルブ12gにより開閉可能となっている。ゲートバルブ12gは、チャンバ本体12の側壁に沿って設けられている。
チャンバ本体12の底部上には、支持部13が設けられている。支持部13は、絶縁材料から形成されている。支持部13は、略円筒形状を有している。支持部13は、内部空間10sの中で、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。支持部13は、基板支持器14を支持している。基板支持器14は、内部空間10sの中で基板Wを支持するように構成されている。
基板支持器14は、下部電極18及び静電チャック20を有している。基板支持器14は、電極プレート16を更に有し得る。電極プレート16、下部電極18、及び静電チャック20は、チャンバ10内に設けられている。電極プレート16は、例えばアルミニウムといった導体から形成されており、略円盤形状を有している。下部電極18は、電極プレート16上に設けられている。下部電極18は、例えばアルミニウムといった導体から形成されており、略円盤形状を有している。下部電極18は、電極プレート16に電気的に接続されている。
静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。静電チャック20の上面の上には、基板Wが載置される。静電チャック20は、本体及び電極を有する。静電チャック20の本体は、略円盤形状を有し、誘電体から形成されている。静電チャック20の電極は、膜状の電極であり、静電チャック20の本体内に設けられている。静電チャック20の電極は、スイッチ20sを介して直流電源20pに接続されている。静電チャック20の電極に直流電源20pからの電圧が印加されると、静電チャック20と基板Wとの間で静電引力が発生する。発生した静電引力により、基板Wは、静電チャック20に引き付けられ、静電チャック20によって保持される。
基板支持器14の周縁部上には、エッジリングERが搭載される。エッジリングERは、基板Wに対するプラズマ処理の面内均一性を向上させるために設けられている。エッジリングERは、略板状且つ環状をなしている。エッジリングERは、限定されるものではないが、シリコン、炭化シリコン、又は石英から形成され得る。基板Wは、静電チャック20上、且つ、エッジリングERによって囲まれた領域内に配置される。
下部電極18の内部には、流路18fが設けられている。流路18fには、チャンバ10の外部に設けられているチラーユニット22から配管22aを介して熱交換媒体(例えば冷媒)が供給される。流路18fに供給された熱交換媒体は、配管22bを介してチラーユニット22に戻される。プラズマ処理装置1では、静電チャック20上に載置された基板Wの温度が、熱交換媒体と下部電極18との熱交換により、調整される。
プラズマ処理装置1には、ガス供給ライン24が設けられている。ガス供給ライン24は、伝熱ガス供給機構からの伝熱ガス(例えばHeガス)を、静電チャック20の上面と基板Wの裏面との間の間隙に供給する。
プラズマ処理装置1は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、基板支持器14の上方に設けられている。上部電極30は、部材32を介して、チャンバ本体12の上部に支持されている。部材32は、絶縁性を有する材料から形成されている。上部電極30と部材32は、チャンバ本体12の上部開口を閉じている。
上部電極30は、天板34及び支持体36を含み得る。天板34の下面は、内部空間10sの側の下面であり、内部空間10sを画成している。天板34は、ジュール熱の少ない低抵抗の導電体又は半導体から形成され得る。天板34には、複数のガス吐出孔34aが形成されている。複数のガス吐出孔34aは、天板34をその板厚方向に貫通している。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持する。支持体36は、アルミニウムといった導電性材料から形成される。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。支持体36には、複数のガス孔36bが形成されている。複数のガス孔36bは、ガス拡散室36aから下方に延びている。複数のガス孔36bは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通している。支持体36には、ガス導入口36cが形成されている。ガス導入口36cは、ガス拡散室36aに接続している。ガス導入口36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43を介して、ガスソース群40が接続されている。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。バルブ群41及びバルブ群43の各々は、複数の開閉バルブを含んでいる。流量制御器群42は、複数の流量制御器を含んでいる。流量制御器群42の複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。ガスソース群40の複数のガスソースの各々は、バルブ群41の対応の開閉バルブ、流量制御器群42の対応の流量制御器、及びバルブ群43の対応の開閉バルブを介して、ガス供給管38に接続されている。
プラズマ処理装置1では、チャンバ本体12の内壁面に沿って、シールド46が着脱自在に設けられている。シールド46は、支持部13の外周にも設けられている。シールド46は、チャンバ本体12にエッチング副生物が付着することを防止する。シールド46は、例えば、アルミニウムから形成された部材の表面に耐腐食性を有する膜を形成することにより構成される。耐腐食性を有する膜は、酸化イットリウムといったセラミックから形成された膜であり得る。
支持部13とチャンバ本体12の側壁との間には、バッフルプレート48が設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウムから形成された部材の表面に耐腐食性を有する膜を形成することにより構成される。耐腐食性を有する膜は、酸化イットリウムといったセラミックから形成された膜であり得る。バッフルプレート48には、複数の貫通孔が形成されている。バッフルプレート48の下方、且つ、チャンバ本体12の底部には、排気口12eが設けられている。排気口12eには、排気管52を介して排気装置50が接続されている。排気装置50は、圧力調整弁及びターボ分子ポンプといった真空ポンプを有している。
プラズマ処理装置1は、高周波電源61を更に備えている。高周波電源61は、高周波電力HFを発生するように構成されている。高周波電力HFの周波数は、例えば13MHz以上、200MHz以下の範囲内の周波数である。高周波電源61は、チャンバ10内のガスからプラズマを生成するために高周波電力HFを供給する。
高周波電源61は、整合器61mを介して下部電極18に電気的に接続されている。整合器61mは、整合回路を有している。整合器61mの整合回路は、高周波電源61の負荷側(下部電極側)のインピーダンスを、高周波電源61の出力インピーダンスに整合させるように構成されている。別の実施形態において、高周波電源61は、整合器61mを介して上部電極30に電気的に接続されていてもよい。
高周波電源61と整合器61mの間には、サーキュレータ61c及び方向性結合器61dが接続されていてもよい。サーキュレータ61cは、第1~第3のポートを有する。サーキュレータ61cは、第1のポートにおいて高周波電源61からの高周波電力HFを受けて、高周波電力HFを第2のポートから高周波電源61の負荷(即ち、下部電極18又は上部電極30)に向けて出力する。サーキュレータ61cは、第2のポートに受けた反射波を第3のポートから出力して、当該反射波が高周波電源61に戻されることを防止する。方向性結合器61dは、高周波電力HFの進行波の一部及び高周波電源61の負荷からの反射波の一部を出力する。進行波の一部のパワー及び反射波の一部のパワーは、後述する制御部80においてロードパワー制御に利用される。
プラズマ処理装置1は、バイアス電源62を更に備えている。バイアス電源62は、下部電極18に電気的に接続されている。一実施形態においては、バイアス電源62は、フィルタ62fを介して下部電極18に接続されている。フィルタ62fは、バイアス電源62への高周波の流入を抑制するように構成されたローパスフィルタである。バイアス電源62は、基板支持器14にイオンを引き込むために負極性の直流電圧Vを発生するように構成されている。直流電圧Vは、下部電極18に印加される。
プラズマ処理装置1は、制御部80を更に備える。制御部80は、プロセッサ、メモリといった記憶部、入力装置、表示装置、信号の入出力インターフェイス等を備えるコンピュータであり得る。制御部80は、プラズマ処理装置1の各部を制御する。制御部80では、入力装置を用いて、オペレータがプラズマ処理装置1を管理するためにコマンドの入力操作等を行うことができる。また、制御部80では、表示装置により、プラズマ処理装置1の可視化された稼働状況を表示することができる。さらに、制御部80の記憶部には、制御プログラム及びレシピデータが格納されている。制御プログラムは、プラズマ処理装置1で各種処理を実行するために、制御部80のプロセッサによって実行される。制御部80のプロセッサが、制御プログラムを実行し、レシピデータに従ってプラズマ処理装置1の各部を制御することにより、プラズマ処理装置1において、方法MTが実行され得る。
以下、図2と共に、図3及び図4を参照する。図3は、高周波電力、直流電圧、電子密度、及びイオン密度の一例のタイミングチャートである。図4は、高周波電力及び直流電圧の一例のタイミングチャートである。図3及び図4において、VOUTは、バイアス電源62の出力電圧を示している。図3において、Neはチャンバ10内での電子密度を表しており、Niは、チャンバ10内でのイオン密度を表している。
図3に示すように、高周波電源61は、第1の期間Pにおいて高周波電力HFを供給する。高周波電源61は、第1の期間Pに続く第2の期間P及び第2の期間Pに続く第3の期間Pにおいて高周波電力HFの供給を停止する。即ち、高周波電源61は、高周波電力HFのパルスを供給する。高周波電力HFのパルスは、第1~第3の期間のうち、第1の期間Pにおいて持続する。
バイアス電源62は、第1~第3の期間のうち、第3の期間Pにおいて負極性の直流電圧Vを下部電極18に印加する。バイアス電源62は、第1の期間P及び第2の期間Pでは、下部電極18に対する負極性の直流電圧Vの印加を停止する。
高周波電源61及びバイアス電源62は、制御部80によって制御される。制御部80は、第1の期間Pにおいて第1制御を実行する。第1制御は、バイアス電源62からの負極性の直流電圧Vが下部電極18に印加されていない状態で、チャンバ10内でプラズマを生成するために高周波電力HFを供給するように高周波電源61を制御することを含む。第1制御は、負極性の直流電圧Vの下部電極18への印加を停止するようにバイアス電源62を制御することを更に含み得る。第1制御は、チャンバ10内に選択されたガスを供給するようにガス供給部を制御し、チャンバ10内のガスの圧力を指定された圧力に設定するように排気装置50を制御することを更に含み得る。第1の期間Pでは、高周波電力HFによる高周波電界により、チャンバ10内でガスからプラズマが生成される。
制御部80は、第2の期間Pにおいて第2制御を実行する。第2制御は、バイアス電源62からの負極性の直流電圧Vが下部電極18に印加されていない状態で、高周波電力HFの供給を停止するように高周波電源61を制御することを含む。第2制御は、負極性の直流電圧Vの下部電極18への印加が停止されている状態を継続するようにバイアス電源62を制御することを更に含み得る。第2制御は、チャンバ10内に選択されたガスを供給するようにガス供給部を制御し、チャンバ10内のガスの圧力を指定された圧力に設定するように排気装置50を制御することを更に含み得る。なお、第2の期間Pの時間長は、第1の期間Pにおいて生成されたプラズマ中のイオンはチャンバ10内に残されるものの、プラズマ中の電子が実質的に消滅するように予め設定されている。
制御部80は、第3の期間Pにおいて第3制御を実行する。第3制御は、高周波電源61からの高周波電力HFが供給されていない状態で、負極性の直流電圧Vを下部電極18に印加するようにバイアス電源62を制御することを含む。即ち、バイアス電源62は、負極性の直流電圧Vのパルスを下部電極18に印加する。負極性の直流電圧Vのパルスは、第1~第3の期間のうち第3の期間Pにおいて持続する。第3制御は、高周波電力HFの供給が停止されている状態を継続するように高周波電源61を制御することを更に含み得る。第3制御は、チャンバ10内に選択されたガスを供給するようにガス供給部を制御し、チャンバ10内のガスの圧力を指定された圧力に設定するように排気装置50を制御することを更に含み得る。第3制御において、即ち第3の期間Pにおいて、負極性の直流電圧Vは、チャンバ10内のイオンを基板支持器14上の基板Wに衝突させることにより放出される2次電子によりチャンバ10内でイオンを生成するように予め設定される。負極性の直流電圧Vの絶対値は、例えば500V以上である。第3の期間Pでは、2次電子により生成されたイオンが、負極性の直流電圧Vにより生成されるバイアスにより基板Wに向けて加速される。
一実施形態において、制御部80は、第1制御、第2制御、及び第3制御を含む制御シーケンスを繰り返して実行してもよい。即ち、図3及び図4に示すように、高周波電源61は、第1の周期Tで繰り返して、即ち周期的に、高周波電力HFのパルスを供給してもよい。この実施形態では、バイアス電源62も、第1の周期Tで繰り返して、即ち周期的に、負極性の直流電圧Vを下部電極18に印加し得る。第1の周期Tは、100kHz以上、800kHz以下の周波数で規定される周期であり得る。
一実施形態において、制御部80は、上記制御シーケンスの一回以上の実行後に、第4制御を実行してもよい。第4制御は、高周波電源61からの高周波電力HFが供給されておらず、且つ、バイアス電源62から下部電極18に直流電圧が印加されていない状態で、チャンバ10内のガスを排気するように排気装置50を制御することを含む。即ち、図4に示すように、制御部80は、期間TONにおいて、上記制御シーケンスを一回以上実行し、期間TONに続く期間TOFFにおいて第4制御を実行する。期間TONにおいては、上記制御シーケンスが第1の周期Tで周期的に実行されてもよい。また、制御部80は、上記制御シーケンスの一回以上の実行と第4制御の実行とを交互に繰り返してもよい。即ち、制御部80は、上記制御シーケンスの一回以上の実行と第4制御の実行とを含む別の制御シーケンスを、第2の周期Tで周期的に実行してもよい。第2の周期Tは、1kHz以上、40kHz以内の周波数で規定される周期であり得る。
以下、図5を参照する。図5は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置の高周波電源及びバイアス電源の構成を示す図である。一実施形態において、高周波電源61は、高周波信号発生器61g及び増幅器61aを有していてもよい。高周波信号発生器61gは、高周波信号を発生する。高周波信号の周波数は、高周波電力HFの周波数と同一である。高周波信号発生器61gの出力は、増幅器61aに接続されている。増幅器61aは、高周波信号発生器61gからの高周波信号を増幅して、高周波電力HFを出力する。
プラズマ処理装置1は、同期信号発生器64を更に備え得る。制御部80は、第1の期間Pの開始時点と終了時点に同期した第1の同期信号を発生するように、同期信号発生器64を制御する。高周波信号発生器61gは、第1の同期信号に応じて、第1の期間Pの開始時点に高周波信号の生成を開始し、第1の期間Pの終了時点に高周波信号の生成を停止する。このような制御部80による高周波電源61の制御により、第1の期間Pにおいて高周波電力HFが供給される。
一実施形態において、バイアス電源62は、直流電源62p、スイッチング素子62s1、スイッチング素子62s2、及びダミーロード62dを有していてもよい。直流電源62pは、負極性の直流電圧Vを発生する直流電源である。直流電源62pは、可変直流電源であってもよい。
直流電源62pは、スイッチング素子62s1を介して下部電極18に電気的に接続されている。直流電源62pからの電圧は、スイッチング素子62s1が導通状態にあるときに、下部電極18に印加される。一方、スイッチング素子62s1が非導通状態にあるときに、直流電源62pからの電圧は、下部電極18に印加されない。
スイッチング素子62s2は、直流電源62pと下部電極18との間の電気的パス上のノードとダミーロード62dとの間で接続されている。スイッチング素子62s2が、導通状態にあるときに、下部電極18の電位は、急速に接地電位に設定される。
制御部80は、第3の期間Pの開始時点と終了時点に同期した第2の同期信号を発生するように、同期信号発生器64を制御する。第2の同期信号は、スイッチング素子62s1及びスイッチング素子62s2に与えられる。スイッチング素子62s1は、第2の同期信号に応じて、第3の期間Pの開始時点で導通状態になり、第3の期間Pの終了時点で非導通状態になる。スイッチング素子62s2は、第2の同期信号に応じて、第3の期間Pの開始時点で非導通状態になり、第3の期間Pの終了時点で導通状態になる。
再び図1を参照する。また、図1に加えて、図6の(a)、図6の(b)、及び図6の(c)を参照する。図6の(a)は第1の期間におけるプラズマの状態及びラジカルの挙動の一例を示す図であり、図6の(b)は第3の期間におけるイオンの挙動の一例を示す図であり、図6の(c)は第3の期間の後の排気中の副生成物の挙動の一例を示す図である。図6の(a)、図6の(b)、及び図6の(c)では、基板Wの一部も示されている。基板Wは、下地領域UR、膜EF、及びマスクMKを有する。膜EFは、下地領域UR上に設けられている。マスクMKは、膜EF上に設けられており、膜EFの表面を部分的に露出させるパターンを有している。以下、プラズマ処理装置1が用いられる場合を例にとって、方法MTについて、詳細に説明する。
方法MTは、工程ST1で開始する。工程ST1は、第1の期間Pにおいて実行される。工程ST1の実行により、第1の期間Pにおいて、高周波電源61から高周波電力HFが供給される。第1の期間Pにおいては、バイアス電源62から負極性の直流電圧Vは、下部電極18に印加されない。図6の(a)に示すように、工程ST1の実行により、第1の期間Pにおいて、チャンバ10内でプラズマPLが生成される。プラズマPLは、高周波電力HFの供給により発生する高周波電界によりガスが解離し、発生した電子とガス中の分子及び/又は原子とが衝突することにより、生成される。即ち、第1の期間Pにおいては、αモードでプラズマPLが生成される。第1の期間Pでは、プラズマPLからのラジカルCRが、膜EFの表面に付着する。なお、工程ST1の実行のために、制御部80は、上述の第1制御を実行する。
続く工程ST2は、第2の期間Pにおいて実行される。工程ST2の実行により、第2の期間Pにおいて、高周波電源61からの高周波電力HFの供給が停止される。第2の期間Pにおいては、バイアス電源62から負極性の直流電圧Vは、下部電極18に印加されない。図3に示すように、第1の期間Pにおいて生成されたプラズマPL中のイオンは、第2の期間Pが終了してもチャンバ10内に残されるものの、プラズマPL中の電子は第2の期間Pにおいて急速に減少し、実質的に消滅する。なお、工程ST2の実行のために、制御部80は、上述の第2制御を実行する。
続く工程ST3は、第3の期間Pにおいて実行される。工程ST3の実行により、第3の期間Pにおいて、バイアス電源62から下部電極18に負極性の直流電圧Vが印加される。第3の期間Pにおいて、高周波電力HFは供給されない。第3の期間Pにおいて下部電極18に負極性の直流電圧Vが印加されると、イオンCIが、基板Wに向けて加速されて、基板Wの表面に衝突する。その結果、基板Wの表面から2次電子が放出される。第3の期間Pでは、放出された2次電子が、ガス中の分子及び/又は原子と衝突することにより、チャンバ10内でイオンが生成される。その結果、図3に示すように、第3の期間P3では、チャンバ10内のイオンの密度が増加する。即ち、第3の期間Pでは、γモードでプラズマが生成される。なお、γモードが生じる負極性の直流電圧Vの絶対値は、例えば500V以上である。
第3の期間Pでは、2次電子がガス中の分子及び/又は原子に衝突することにより生成されるイオンCIが、負極性の直流電圧Vに基づくバイアスにより、図6の(b)に示すように、基板Wに向けて加速される。その結果、基板Wが処理される。一例では、基板Wの膜EFがエッチングされる。この例では、膜EFは、イオンCIが基板Wに衝突してイオンCI及び/又はラジカルCRと膜EFの材料との反応が生じることにより、エッチングされる。この反応により、副生成物CBが生成される(図6の(c)を参照)。なお、工程ST3の実行のために、制御部80は、上述の第3制御を実行する。
第3の期間Pにおいては、高周波電力HFは供給されていないので、高周波電力HFの反射は生じない。したがって、方法MT及びプラズマ処理装置1によれば、使用電力に対して基板Wの処理効率(例えば、エッチング効率)が高くなる。
γモードで生成されたプラズマは、αモードで生成されるプラズマと比較してイオン電流が大きいという特徴を有する。イオン電流が大きいほど、エッチングレートは高くなる。したがって、第3の期間Pにおいてγモードで生成されたプラズマを用いた膜EFのエッチングによれば、高いエッチングレートが得られる。また、γモードで生成されたプラズマの電子温度は、αモードで生成されるプラズマの電子温度よりも低い。電子温度が低い場合には、ガス中の分子及び/又は原子の解離が抑制されて、重いイオンが生成される。重いイオンは、膜EFに形成された開口の底に略垂直に引き込まれ得る。したがって、第3の期間Pにおいてγモードで生成されたプラズマを用いることにより、高アスペクト比の開口を略垂直に形成するように膜EFをエッチングすることが可能となる。また、膜EFに形成される開口が、横方向に広がることが抑制され得る。
一実施形態において、工程ST1~工程ST3を含むシーケンスSQ1が繰り返されてもよい。シーケンスSQ1の繰り返しの周期は、上述の第1の周期Tである。この実施形態では、方法MTは、工程STaを含む。工程STaでは、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件は、シーケンスSQ1の実行回数が所定回数に達している場合に満たされる。工程STaにおいて停止条件が満たされていないと判定されると、シーケンスSQ1が再び実行される。工程STaにおいて停止条件が満たされていると判定されると、シーケンスSQ1の繰り返しが終了する。なお、シーケンスSQ1の繰り返しのために、制御部80は、上述の制御シーケンスを繰り返す。
一実施形態において、方法MTは、工程ST4を更に含み得る。工程ST4は、シーケンスSQ1の一回以上の実行の後に実行される。工程ST4では、排気装置50によりチャンバ10内のガスが排気される。工程ST4は、高周波電源61からの高周波電力HFが供給されておらず、且つ、バイアス電源62から下部電極18に直流電圧Vが印加されていない状態で実行される。工程ST4では、図6の(c)に示すように、副生成物CBがチャンバ10から排出される。即ち、シーケンスSQ1で生成された副生成物CBは、工程ST4の実行により、チャンバ10から効率的に排出される。
一実施形態において、シーケンスSQ1の一回以上の実行と工程ST4が交互に繰り返されてもよい。即ち、シーケンスSQ1の一回以上の実行と工程ST4を含むシーケンスSQ2が繰り返されてもよい。シーケンスSQ2の繰り返しの周期は、上述の第2の周期Tである。この実施形態において、方法MTは、工程STbを更に含む。工程STbでは、停止条件が満たされるか否かが判定される。停止条件は、シーケンスSQ2の実行回数が所定回数に達している場合に満たされる。工程STbにおいて停止条件が満たされていないと判定されると、シーケンスSQ2が再び実行される。工程STbにおいて停止条件が満たされていると判定されると、シーケンスSQ2の繰り返しが終了する。
以下、図7を参照する。図7は、高周波電力及び直流電圧の別の例のタイミングチャートである。別の実施形態においては、図7に示すように、第2の期間Pにおいて、バイアス電源62により下部電極18に正極性の直流電圧が印加されてもよい。正極性の直流電圧は、第2の期間Pにおいて別のバイアス電源により下部電極18に印加されてもよい。この実施形態によれば、プラズマPL中の電子を更に急速に減少させることができる。したがって、第2の期間Pを短くすることが可能となる。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
別の実施形態において、プラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置といった他のタイプのプラズマ処理装置であってもよい。誘導結合型のプラズマ処理装置では、高周波電力HFは、誘導結合プラズマを生成するためのアンテナに供給される。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、14…基板支持器、18…下部電極、61…高周波電源、62…バイアス電源、80…制御部、HF…高周波電力、V…負極性の直流電圧、P…第1の期間、P…第2の期間、P…第3の期間。

Claims (16)

  1. プラズマ処理装置内で基板を処理するプラズマ処理方法であって、
    第1の期間において、高周波電源から高周波電力を供給することによりプラズマ処理装置のチャンバ内でプラズマを生成する第1工程であり、該第1の期間において該チャンバ内に設けられた基板支持器にバイアス電源から負極性の直流電圧が印加されない、該第1工程と、
    前記第1の期間に続く第2の期間において、前記高周波電源からの前記高周波電力の供給を停止する第2工程であり、該第2の期間において、前記バイアス電源から前記負極性の直流電圧が前記基板支持器に印加されない、該第2工程と、
    前記第2の期間に続く第3の期間において、前記バイアス電源から前記基板支持器に前記負極性の直流電圧を印加する第3工程であり、該第3の期間において前記高周波電力は供給されない、該第3工程と、
    を含み、
    前記第1工程、前記第2工程、及び前記第3工程のみを含むシーケンスが、100kHz以上、800kHz以下の周波数で繰り返される、プラズマ処理方法。
  2. 前記第1工程で、前記プラズマ処理装置の前記チャンバ内でプラズマが生成され、
    前記第3工程で、前記チャンバ内のイオンを前記基板支持器上の基板に衝突させることにより放出される2次電子により前記チャンバ内でイオンを生成する、
    請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記第1工程において、前記プラズマからのラジカルが、前記基板支持器上の前記基板に付着し、
    前記第3工程において、前記2次電子により生成された前記イオンが前記基板に衝突することにより前記ラジカル及び前記イオンが前記基板をエッチングする、
    請求項2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記シーケンスを繰り返した後に、前記高周波電源からの前記高周波電力が供給されておらず、且つ、前記バイアス電源から前記基板支持器に直流電圧が印加されていない状態で、前記チャンバ内のガスを排気する第4工程を更に含む、請求項1~3の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記シーケンスの繰り返しと前記第4工程とが交互に繰り返される、請求項4に記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記シーケンスの繰り返しと前記第4工程とを含むシーケンスが、1kHz以上、40kHz以下の周波数で実行される、請求項5に記載のプラズマ処理方法。
  7. 前記第2工程は、前記基板支持器に正極性の直流電圧を印加することを含む、請求項1~6の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  8. 前記第3工程において前記基板支持器に印加される前記負極性の直流電圧の絶対値は、500V以上である、請求項1~7の何れか一項に記載のプラズマ処理方法。
  9. チャンバと、
    前記チャンバ内で基板を支持するように構成された基板支持器と、
    前記チャンバ内でガスからプラズマを生成するために高周波電力を供給するように構成された高周波電源と、
    負極性の直流電圧を前記基板支持器に印加するように構成されたバイアス電源と、
    前記高周波電源及び前記バイアス電源を制御するように構成された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、第1の期間において第1制御を実行するように構成されており、該第1制御は、前記バイアス電源からの前記負極性の直流電圧が前記基板支持器に印加されていない状態で前記チャンバ内でプラズマを生成するために前記高周波電力を供給するように前記高周波電源を制御することを含み、
    前記制御部は、前記第1の期間に続く第2の期間において第2制御を実行するように構成されており、該第2制御は、前記バイアス電源からの前記負極性の直流電圧が前記基板支持器に印加されていない状態で、前記高周波電力の供給を停止するように前記高周波電源を制御することを含み、
    前記制御部は、前記第2の期間に続く第3の期間において第3制御を実行するように構成されており、該第3制御は、前記高周波電源からの前記高周波電力が供給されていない状態で、前記負極性の直流電圧を前記基板支持器に印加するように前記バイアス電源を制御することを含み、
    前記制御部は、前記第1制御、前記第2制御、及び前記第3制御のみを含む制御シーケンスを、100kHz以上、800kHz以下の周波数で繰り返して実行するように構成されている、
    プラズマ処理装置。
  10. 前記第1制御により、前記プラズマ処理装置の前記チャンバ内でプラズマが生成され、
    前記第3制御により、前記チャンバ内のイオンを前記基板支持器上の基板に衝突させることによって放出される2次電子により前記チャンバ内でイオンが生成される、
    請求項9に記載のプラズマ処理装置。
  11. 前記第1制御により、前記プラズマからのラジカルが、前記基板支持器上の前記基板に付着し、
    前記第3制御により、前記2次電子により生成された前記イオンが前記基板に衝突することによって前記ラジカル及び前記イオンが前記基板をエッチングする、
    請求項10に記載のプラズマ処理装置。
  12. 排気装置を更に備え、
    前記制御部は、前記制御シーケンスの繰り返しの実行後に、第4制御を実行するように構成されており、該第4制御は、前記高周波電源からの前記高周波電力が供給されておらず、且つ、前記バイアス電源から前記基板支持器に直流電圧が印加されていない状態で、前記チャンバ内のガスを排気するように前記排気装置を制御することを含む、
    請求項9~11の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  13. 前記制御部は、前記制御シーケンスの繰り返しと前記第4制御とを交互に繰り返すように構成されている、請求項12に記載のプラズマ処理装置。
  14. 前記シーケンスの繰り返しと前記第4制御とを含むシーケンスが、1kHz以上、40kHz以下の周波数で実行される、請求項13に記載のプラズマ処理装置。
  15. 前記第2制御は、前記第2の期間において、前記基板支持器に正極性の直流電圧を印加するように前記バイアス電源または別のバイアス電源を制御することを更に含む、請求項9~14の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
  16. 前記第3制御において前記基板支持器に印加される前記負極性の直流電圧の絶対値は、500V以上である、請求項9~15の何れか一項に記載のプラズマ処理装置。
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