JP2023051256A - 工具マガジン - Google Patents

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JP2023051256A
JP2023051256A JP2021161822A JP2021161822A JP2023051256A JP 2023051256 A JP2023051256 A JP 2023051256A JP 2021161822 A JP2021161822 A JP 2021161822A JP 2021161822 A JP2021161822 A JP 2021161822A JP 2023051256 A JP2023051256 A JP 2023051256A
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俊輔 辻
Toshisuke Tsuji
伸晃 石橋
Nobuaki Ishibashi
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Abstract

Figure 2023051256000001
【課題】下向きに開いた姿勢の把持アームを、移動時に閉じた姿勢に変更させる工具マガジンを提供する。
【解決手段】工具マガジンはカバーを備え、前記カバーは前記枢軸の下方に位置する面部材を備え、前記面部材における、割り出し位置に対応する箇所に切り欠き部が形成され、前記切り欠き部は、前記枢軸に直交する方向に延びる第一辺と、前記第一辺に対向する第二辺と、前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、を備え、前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、前記第一辺と前記第二辺は、前記第三辺から開放している方向に向けて、前記第三辺に平行な方向の幅が広がるように配置される。
【選択図】図10

Description

本技術は、工具を把持する把持アームを適切な姿勢に誘導する工具マガジンに関する。
従来、工作機械は主軸を有する主軸ヘッドと、工具を把持する複数の把持アームと、該把持アームを搬送する工具マガジンを備える(例えば特許文献1参照)。工具マガジンはレールと、該レールを移動する移動台とを備える。把持アームは、移動台に連結した支持部と、該支持部に設けた枢軸と、該枢軸に回転可能に連結したアーム部とを備える。
工具が主軸に装着させるための割り出し位置に配置されると、主軸が下方向に移動し、工具が主軸に装着される。このとき、把持アームのアーム部は枢軸回りに回動し、把持アームは下向きに開いた姿勢になる。その後工具を主軸から取り外す際、通常は、把持アームは先端がレール側を向いて閉じた状態になり、工具を把持した後、把持アームは閉じた状態に保持されたまま工具マガジンのレール上を移動する。
特開2013―176830号公報
しかし、例えば、手作業で工具を交換したときに、誤って把持アームが開いた状態になったまま把持アームがレール上の移動を開始することがある。このとき、把持アームが工作機械の部材に当たり、把持アームや工作機械の部材に多大な負荷をかけてしまうおそれがある。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、下向きに開いた姿勢の把持アームを、移動時に閉じた姿勢に変更させる工具マガジンを提供することを目的とする。
本開示に係る工具マガジンは、主軸と、前記主軸を囲うように配置されるレールと、前記主軸に交差する方向に延びる枢軸と、工具を把持し、前記枢軸の軸回りに回転可能な把持アームと、前記工具を、前記主軸に装着させるための割り出し位置に配置後、前記把持アームが前記レール上の移動を開始する際に、前記把持アームの姿勢を所定部材に接触する第二姿勢から、所定部材に接触しない第一姿勢に変更するように誘導する誘導部材とを備える。
本開示においては、把持アームが開いた第二姿勢で移動を開始したとき、誘導部材によって把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導し、変更させることが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記誘導部材は、前記把持アームの移動方向側において、前記第二姿勢で前記割り出し位置に配置される前記把持アームに対向する位置に配置される。
本開示においては、把持アームが開いた第二姿勢で移動を開始したとき、誘導部材が把持アームに接触することによって、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導し、変更させることが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記レールを覆い、前記所定部材と、前記誘導部材とを備えるカバーを備える。
本開示においては、把持アームがカバーにおける誘導部材以外の箇所に接触することを防ぐ。よって、把持アームとカバーの接触による把持アーム及びカバーの破損を防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記カバーは前記枢軸の下方に位置する面部材を備え、前記面部材における、前記割り出し位置に対応する箇所に切り欠き部が形成され、前記誘導部材は、前記切り欠き部に設けられる。
本開示においては、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記枢軸に直交する方向に延びる第一辺を備え、前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される。
本開示においては、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記第一辺に対向する第二辺と、前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、を備え、前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される。
本開示においては、把持アームが二方向に移動する場合にも、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記枢軸に交差する方向に延びる第一辺を備え、前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して垂直に配置される。
本開示においては、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記第一辺に対向する第二辺と、前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、を備え、前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、前記第一辺と前記第二辺は、前記第三辺から開放している方向に向けて、前記第三辺に平行な方向の幅が広がるように配置されており、前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して垂直に配置される。
本開示においては、把持アームが二方向に移動する場合にも、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記枢軸に交差する方向に延びる第一辺を備え、前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される。
本開示においては、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記切り欠き部は、前記第一辺に対向する第二辺と、前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、を備え、前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、前記第一辺と前記第二辺は、前記第三辺から開放している方向に向けて、前記第三辺に平行な方向の幅が広がるように配置されており、前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される。
本開示においては、把持アームが二方向に移動する場合にも、把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導部材が把持アームに力を加え、把持アームがマガジンカバーの切り欠き部に干渉することを防ぐことが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記把持アームに設けられ、前記誘導部材に接触して前記把持アームの姿勢を変化させる誘導補助部材を備える。
本開示においては、把持アームが直接誘導部材に接触しないので、把持アームにかかる負担を軽減することが出来る。
本開示に係る工具マガジンは、前記誘導部材は、前記把持アームに備えられる。
本開示においては、把持アームが開いた姿勢で移動を開始したとき、誘導部材によって把持アームが閉じた第一姿勢になるように誘導し、保持させることが出来る。
本開示の一実施形態に係る工具マガジンにあっては、把持アームが開いた姿勢で移動を開始したとき、誘導部材によって把持アームが閉じた姿勢になるように誘導し、姿勢を変更させることが出来る。
本発明の実施の形態に係る工作機械の斜視図である。 工作機械の正面図である。 マガジンカバーを省略した工作機械の斜視図である。 工具交換装置及びマガジンカバー等を省略した工作機械の斜視図である。 移動台及び把持アームを略示する斜視図である。 レール部を略示する斜視図である。 実施形態1に係る主軸ヘッド、工具交換装置及びマガジンカバーの正面図である。 工具装着時の主軸ヘッドを略示する部分断面図である。 工具装着後の主軸ヘッドを略示する部分断面図である。 実施形態1に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。 実施形態1に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する後面図である。 実施形態2に係る主軸ヘッド、工具交換装置及びマガジンカバーの正面図である。 実施形態2に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。 実施形態2に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバーを略示する後面図である。 実施形態3に係る主軸ヘッド、工具交換装置及びマガジンカバーの正面図である。 実施形態3に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。 実施形態3に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバーを略示する後面図である。 実施形態4に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。 実施形態4に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバーを略示する後面図である。
(実施形態1)
以下、本発明をその実施形態に係る工具マガジンを示す図面に基づいて説明する。以下の説明では図において矢印で示す上下、左右及び前後を使用する。
図1は本発明の実施の形態に係る工作機械の斜視図、図2は工作機械の正面図、図3はマガジンカバーを省略した工作機械の斜視図、図4は工具交換装置及びマガジンカバー等を省略した工作機械の斜視図、図5は移動台及び把持アームを略示する斜視図、図6はレール部を略示する斜視図、図7は実施形態1に係る主軸ヘッド、工具交換装置及びマガジンカバーの正面図である。
工作機械100は、基台20、Y方向移動装置22、X方向移動装置26、コラム28、Z方向移動装置30、主軸ヘッド32、工具交換装置10等を備える。基台20は床面上に配置する。基台20は、Y方向移動装置22、X方向移動装置26を介してコラム28をX方向(左右方向)及びY方向(前後方向)に移動可能に支持する。また、基台20は、加工対象であるワークを2軸回りに駆動して保持するワーク保持装置120を支持する。
Y方向移動装置22は、互いに平行な1対のガイドレール22a,22a、複数のブロック22b,22b,・・・、Y方向移動台22c、及びY方向駆動モータ(図示略)を備える。ガイドレール22a,22aは、左右方向に適当な間隔を空けて基台20の上面に前後方向に延設してある。ブロック22b,22b,・・・はガイドレール22a,22aの夫々に前後方向に移動可能に嵌合している。Y方向移動台22cはブロック22b,22b,・・・上に固定してある。Y方向駆動モータの駆動によって、Y方向移動台22cは前後方向に移動する。
X方向移動装置26は、互いに平行な1対のガイドレール26a, 26a、複数のブロック26b,26b,・・・、コラム台26c、及びX軸方向駆動モータ(図示略)を備える。ガイドレール26a,26aは前後方向に適当な間隔を空けてY方向移動台22c上面に左右方向に延設してある。ブロック26b,26b,・・・はガイドレール26a,26aの夫々に左右方向に移動可能に嵌合している。コラム台26cはブロック26b,26b,・・・上に固定してある。X方向駆動モータの駆動によって、コラム台26cは左右方向に移動する。
コラム28は、柱状をなし、コラム台26c上に固定してある。コラム28は、Y方向移動装置22及びX方向移動装置26によって前後方向及び左右方向に移動する。
Z方向移動装置30は、互いに平行な1対のガイドレール30a,30a、複数のブロック30b,30b,・・・、主軸ヘッド台30c及びZ方向駆動モータ(図示略)を備える。ガイドレール30a,30aは、左右方向に適当な間隔を空けてコラム28の前面に上下方向に延設してある。ブロック30b,30b,・・・はガイドレール30a,30aの夫々に上下方向に移動可能に嵌合している。主軸ヘッド台30cはブロック30b,30b,・・・の前面側に固定してある。Z方向駆動モータの駆動によって、主軸ヘッド台30cは上下方向に移動する。
主軸ヘッド32は主軸ヘッド台30cに固定してある。X方向駆動モータ、Y方向駆動モータ、及びZ方向駆動モータを駆動制御することで、主軸ヘッド32は前後、左右及び上下に移動する。主軸ヘッド32は、ワークを加工する加工位置と工具を交換する交換位置との間を移動することができる。
工具交換装置10は工具マガジン40を備える。工具交換装置10は複数の円筒状の工具ホルダ11を搬送し、主軸ヘッド32の下部から突出した主軸34(図8参照)の下端部に工具ホルダ11を着脱する。工具ホルダ11は工具を保持する。工具マガジン40は、レール部41及びチェーン部42を備える。図7に示すように、レール部41は、支持梁41a, 41a、後述するレール台41b及びレール41cを備える。チェーン部42は、複数の移動台43,43,・・・複数のリンク部材44,44,・・・、及び複数の把持アーム70,70,・・・を備える。複数(例えば11個)の移動台43,43,・・・は、夫々レール41cによって支持され、レール41cによる軌道上を移動可能としてある。リンク部材44,44,・・・は、隣り合う移動台43,43を連結する。複数の移動台43,43,・・・及びリンク部材44,44,・・・は、無端状のチェーンを形成する。複数(例えば22個)の把持アーム70,70,・・・は、夫々移動台43,43,・・・の下部に連結してあり、工具ホルダ11を把持する。工具マガジン40は、移動台43,43,・・・をレール41cの軌道に沿って循環し、把持アーム70が保持する工具ホルダ11を主軸34下方の交換位置に割り出す。このときの把持アーム70の位置が割り出し位置である。図5に示すように移動台43の下部に連結される把持アーム70はアーム枢軸77と、後述するカム機構60に当接する第一カムフォロア71及び第二カムフォロア72と、を備える。なお把持アーム70は、アーム枢軸77がレール41cの軌道接線に沿うように移動台43に連結されており、第一カムフォロア71はアーム枢軸77の上側に配置され、第二カムフォロア72はアーム枢軸77の下側に配置されている。
レール台41bは、水平面から略30度後方が高くなるように傾斜して配置してある。
工具マガジン40はマガジンカバー90により覆われている。
マガジンカバー90は、工具マガジン40の上方を覆う上板部91と、外周側上部を覆う外板部92と、外周側下部を覆う下板部93と、内周側を覆う内板部94とを備える。
上板部91は、全体として所定幅を有する略長円環状をなし、前後方向の両端部は台形状をなす。
上板部91の外縁には、該外縁から斜め外向きに延びるように、外板部92が連結されている。外板部92の前側の中央部には窓部98が設けられている。
図2Aは図2の破線円内の拡大図である。図2Aに示すように、外板部92の下縁には、該下縁から内向きに折り返すように、下板部93が連結されている。下板部93には誘導部材99が連結されている。誘導部材99についての詳細は後述する。
把持アーム70が接触する所定部材は、例えば下板部93や、工作機械100の他の部材に対応する。
図7に示すように、下板部93の前側部分には切り欠き部97が形成されている。切り欠き部97は、割り出し位置にある把持アーム70のアーム枢軸77に交差する方向に延びる第一辺971と、第一辺971に対向する第二辺972と、第一辺971の上側の端点と第二辺972の上側の端点を結ぶ第三辺973と、を備える。第一辺971の下側の端点と、第二辺972の下側の端点との間は開放されて開放部974が形成されている。第三辺973から開放部974に向かって左右幅が広がるように第一辺971と第二辺972が配置されている。また、マガジンカバー90は略三角形の板状の誘導部材99を備える。誘導部材99はマガジンカバー90の下板部93に対して鈍角に傾斜し、前下側に突出するように、切り欠き部97の第一辺971及び第二辺972に夫々、誘導部材99の一辺が接するように配置される。即ち、図7におけるθは鈍角である。なお、誘導部材99の形状は略三角形に限られず、例えば略矩形や略半円形であってもよい。
図8は、工具装着時の主軸ヘッド32を略示する部分断面図である。図8に示すように、主軸ヘッド32は、前方側の内部に上下方向に延びる主軸34を回転可能に保持している主軸34は、下端部で、工具ホルダ11を脱着可能に保持する。主軸34は、中空の筒形状をなし、下端部に下方に向かって内径が大きくなるテーパ穴34aが形成してある。工具ホルダ11は、上部に形成したテーパ装着部12をテーパ穴34aに嵌合させて主軸34に装着する。このとき、把持アーム70の姿勢は第一姿勢である。把持アーム70は、第一姿勢の状態でレール41c上を移動しても、マガジンカバー90に接触しない。
図9は、工具装着後の主軸ヘッド32を略示する部分断面図である。図8に示すように工具ホルダ11が主軸34に装着した後、主軸ヘッド32は下降する。このとき、カム機構60が第二カムフォロア72を押し下げ、把持アーム70を第一姿勢に保持する機構(図示略)が保持を解除し、把持アーム70はアーム枢軸77の軸回りに、右側面視時計回りに揺動する。このとき、把持アーム70の姿勢は図9に示すように第二姿勢になる。把持アーム70は、第二姿勢の状態でレール41c上を移動すると、マガジンカバー90に接触する。
ワークへの加工終了後、主軸ヘッド32は上昇する。このとき、カム機構60が第一カムフォロア71を押し上げ、把持アーム70を第二姿勢に保持する機構(図示略)が保持を解除し、把持アーム70はアーム枢軸77の軸回りに右側面視反時計回りに揺動し、図8に示すように第一姿勢になって工具ホルダ11を把持する。主軸ヘッド32は更に上昇し、工具ホルダ11は主軸34から外れる。
図10は実施形態1に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。通常、把持アーム70は第一姿勢において工具ホルダ11を把持するが、把持アーム70は、例えば、作業者が把持アーム70を第二姿勢にして工具ホルダ11を交換したあと、把持アーム70を第一姿勢に戻すことを失念した、または第一姿勢に保持されていないことを認識できなかったとき、図10に示すように把持アーム70は第二姿勢において工具ホルダ11を把持した状態になる。この状態の把持アーム70の姿勢は異常姿勢である。
把持アーム70が異常姿勢のときに、把持アーム70をレール41cに沿って移動させると、把持アーム70は誘導部材99に接触する。把持アーム70が誘導部材99に接触後、把持アーム70のレール41c上の移動を続行させると、誘導部材99から把持アーム70に後上方向の力が加わり、誘導部材99はアーム枢軸77を軸として把持アーム70を揺動させ、誘導部材99は把持アーム70が第一姿勢になるように誘導する。
実施形態1に係る工具マガジンにあっては、異常姿勢のままレール41c上の移動を開始した把持アーム70を、誘導部材99によって第一姿勢に誘導する。
(実施形態2)
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。実施形態1と共通する構成には実施形態1と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図12は実施形態2に係る主軸ヘッド、工具交換装置及びマガジンカバーの正面図、図13は実施形態2に係る異常姿勢時の把持アーム及びマガジンカバー等を略示する斜視図である。実施形態2にかかるマガジンカバー90に形成される切り欠き部97は、下板部93の前側部分に形成され、割り出し位置にある把持アーム70のアーム枢軸77と直交する方向に延びる第一辺971と、第一辺971に略平行な第二辺972と、第一辺971の上側の端点と第二辺972の上側の端点を結ぶ第三辺973と、を備える。実施形態2においては、切り欠き部97の上側から下側に亘って第一辺971と第二辺972との間の左右幅は一定である。また、誘導部材99はマガジンカバー90の下板部93に対して鈍角に傾斜し、前下側に突出するように配置される。即ち、図12におけるθは鈍角である。
図14は実施形態2に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバーを略示する後面図である。実施形態1と同様に把持アーム70が異常姿勢のときに、把持アーム70をレール41cに沿って移動させると、把持アーム70は誘導部材99に接触する。
把持アーム70が誘導部材99に接触後、把持アーム70のレール41c上の移動を続行させると、誘導部材99から把持アーム70に上方向の力が加わり、誘導部材99はアーム枢軸77を軸として把持アーム70を揺動させ、誘導部材99は把持アーム70が第一姿勢になるように誘導する。
(実施形態3)
以下では、実施形態3について、実施形態1と異なる点を説明する。実施形態1と共通する構成には実施形態1と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図15、16に示す如く実施形態3のマガジンカバー90に形成される切り欠き部97は、下板部93の前側部分に形成され、割り出し位置にあるアームのアーム枢軸77に交差する方向に延びる第一辺971と、第一辺971に対向する第二辺972と、第一辺971の上側の端点と第二辺972の上側の端点を結ぶ第三辺973と、を備える。第一辺971の下側の端点と、第二辺972の下側の端点との間は開放されて開放部974が形成されており、第三辺973から開放部に向かって左右幅が広がるように第一辺971と第二辺972が配置されている。また、誘導部材99はマガジンカバー90の下板部93に対して略垂直に、前下側に突出するように配置される。即ち、図15におけるθは略直角である。
図17は実施形態3に係る接触時の把持アーム及びマガジンカバーを略示する後面図である。実施形態1と同様に把持アーム70が異常姿勢のときに、把持アーム70をレール41cに沿って移動させると、把持アーム70は誘導部材99に接触する。
把持アーム70が誘導部材99に接触後、把持アーム70のレール41c上の移動を続行させると、誘導部材99から把持アーム70に後方向の力が加わり、誘導部材99はアーム枢軸77を軸として把持アーム70を揺動させ、第一姿勢になるように誘導する。
(実施形態4)
以下では、実施形態4について、実施形態1と異なる点を説明する。実施形態1と共通する構成には実施形態1と同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図18の如く切り欠き部97及び誘導部材99は実施形態1と同様である。実施形態4において把持アーム70は誘導補助部材70aを備える。誘導補助部材70aは縁部が曲線の板状であり、把持アーム70から前後左右に延びるように配置される。
図18に示すように把持アーム70が異常姿勢のときに、把持アーム70をレール41cに沿って移動させると、図19に示すように把持アーム70の誘導補助部材70aは誘導部材99に接触する。把持アーム70の誘導補助部材70aが誘導部材99に接触後、把持アーム70のレール41c上の移動を続行させると、誘導部材99から把持アーム70の誘導補助部材70aに後上方向の力が加わり、誘導部材99は把持アーム70が第一姿勢になるように誘導する。
誘導補助部材70aは、例えば樹脂製である。誘導補助部材70aを樹脂製にすることによって、他の部材、例えば金属製にしたときに比べて、誘導部材99に誘導補助部材70aが接触したとき、誘導部材99上を誘導補助部材70aが滑らかに動きやすくなり、マガジンカバー90及び把持アーム70にかかる負荷が少なくなる。
(変形例)
実施形態1では、マガジンカバー90が誘導部材を備えたが、マガジンカバー90は誘導部材を備えず、代わりに把持アーム70が誘導部材を備えてもよい。変形例に係る該誘導部材は、誘導補助部材70aと同様でもよい。このとき、マガジンカバー90には実施形態1と同様に、下側が開放し、第三辺973から開放部974に向かって左右幅が広がるように切り欠き部97が形成され、該誘導部材は、把持アーム70が異常姿勢のときに把持アーム70をレール41cに沿って移動させると、把持アーム70が誘導部材において第一辺971または第二辺972に接触するように配置される。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
100 工作機械
11 工具ホルダ(工具)
32 主軸ヘッド(加工主軸部)
40 工具マガジン
41c レール
70 把持アーム
70a 誘導補助部材
77 アーム枢軸
90 マガジンカバー
97 切り欠き部
971 第一辺
972 第二辺
973 第三辺
974 開放部
99 誘導部材

Claims (12)

  1. 主軸と、
    前記主軸を囲うように配置されるレールと、
    前記主軸に交差する方向に延びる枢軸と、
    工具を把持し、前記枢軸の軸回りに回転可能な把持アームと、
    前記工具を、前記主軸に装着させるための割り出し位置に配置後、前記把持アームが前記レール上の移動を開始する際に、前記把持アームの姿勢を所定部材に接触する第二姿勢から、所定部材に接触しない第一姿勢に変更するように誘導する誘導部材と
    を備える工具マガジン。
  2. 前記誘導部材は、前記把持アームの移動方向側において、前記第二姿勢で前記割り出し位置に配置される前記把持アームに対向する位置に配置される
    請求項1に記載の工具マガジン。
  3. 前記レールを覆い、前記所定部材と、前記誘導部材とを備えるカバーを備える
    請求項1または2に記載の工具マガジン。
  4. 前記カバーは前記枢軸の下方に位置する面部材を備え、
    前記面部材における、前記割り出し位置に対応する箇所に切り欠き部が形成され、前記誘導部材は、前記切り欠き部に設けられる
    請求項3に記載の工具マガジン。
  5. 前記切り欠き部は、前記枢軸に直交する方向に延びる第一辺を備え、
    前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される
    請求項4に記載の工具マガジン。
  6. 前記切り欠き部は、
    前記第一辺に対向する第二辺と、
    前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、
    を備え、
    前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、
    前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される
    請求項5に記載の工具マガジン。
  7. 前記切り欠き部は、前記枢軸に交差する方向に延びる第一辺を備え、
    前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して垂直に配置される
    請求項4に記載の工具マガジン。
  8. 前記切り欠き部は、
    前記第一辺に対向する第二辺と、
    前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、
    を備え、
    前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、
    前記第一辺と前記第二辺は、前記第三辺から開放している方向に向けて、前記第三辺に平行な方向の幅が広がるように配置されており、
    前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して垂直に配置される
    請求項7に記載の工具マガジン。
  9. 前記切り欠き部は、前記枢軸に交差する方向に延びる第一辺を備え、
    前記誘導部材は、前記第一辺に設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される
    請求項4に記載の工具マガジン。
  10. 前記切り欠き部は、
    前記第一辺に対向する第二辺と、
    前記第一辺の一方の端点と前記第二辺の一方の端点を結ぶ第三辺と、
    を備え、
    前記第一辺の他方の端点と、前記第二辺の他方の端点との間は開放されており、
    前記第一辺と前記第二辺は、前記第三辺から開放している方向に向けて、前記第三辺に平行な方向の幅が広がるように配置されており、
    前記誘導部材は、前記第一辺と前記第二辺に夫々設けられ、前記面部材に対して鈍角の傾斜がつき、前記枢軸から遠ざかる方向に突出するように配置される
    請求項9に記載の工具マガジン。
  11. 前記把持アームに設けられ、前記誘導部材に接触して前記把持アームの姿勢を変化させる誘導補助部材を備える
    請求項1から10のいずれか一つに記載の工具マガジン。
  12. 前記誘導部材は、前記把持アームに備えられる
    請求項1に記載の工具マガジン。
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