JP2023049742A - 監視システム及び受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常を検知する検知器から送信された信号が重複する信号であると誤認識され、この信号に応じた処理が行われないことを防ぐ監視システム及び受信機を提供する。【解決手段】火災監視システム1は、子機10aと、中継器20と、を含む。子機10aは、信号を生成する生成部と、新たな信号が生成される度に異なる値を決定する決定部と、この値を含む信号を送信する送信部とを有する。中継器20は、警報器から所定時間内に第1信号及び第2信号を受信する受信部と、第1信号と第2信号とが同一の値を含み、且つ、第1信号と第2信号とが同一の子機10aから送信された場合には、第1信号と第2信号の一方に応じた処理を制限する制限部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、異常を監視する技術に関する。
無線式感知器は電文に連番を設定して送信し、中継器は無線式感知器から電文を受信した際に、更新禁止範囲を設定し、その後、更新禁止範囲に入る連番の電文を受信しても受信処理を行わない技術が知られている(例えば特許文献1)。
特許第5385084号公報
重複する信号に応じた処理を行わないようにする方法としては、例えば異常を検知する検知器は、信号を送信する度に異なる値を信号に含め、この信号を受信した受信機は、今回受信した信号と前回受信した信号のそれぞれに含まれる値によって重複する信号であるか否かを判定し、重複する信号については処理を行わないという方法が考えられる。しかし、この方法では、信号に含まれる値のみによって重複する信号であるか否かを判定しているため、異なる信号であるにも拘わらず重複する信号と誤認識されて、処理が行われない場合がある。
本発明は、異常を検知する検知器から送信された信号が重複する信号であると誤認識され、この信号に応じた処理が行われないことを防ぐことを目的の一つとする。
本発明の一態様は、異常を検知する検知器と受信機とを備える監視システムであって、前記検知器は、信号を生成する生成部と、新たな前記信号が生成される度に異なる値を決定する決定部と、前記値を含む前記信号を送信する送信部とを有し、前記受信機は、前記検知器から所定時間内に第1信号及び第2信号を受信する受信部と、前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記値を含み、且つ前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記検知器から送信された場合には、前記第1信号と前記第2信号の一方に応じた処理を制限する制限部とを有する監視システムを提供する。
本発明によれば、異常を検知する検知器から送信された信号が重複する信号であると誤認識され、この信号に応じた処理が行われないことを防ぐことができる。
火災監視システムの構成の一例を示す図である。 警報器の構成の一例を示す図である。 信号のフォーマットの一例を示す図である。 中継器の構成の一例を示す図である。 火災監視システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
1.構成
図1は、火災監視システム1の構成の一例を示す図である。火災監視システム1は、火災の発生を監視するシステムである。火災監視システム1は、本発明に係る監視システムの一例である。火災監視システム1は、複数のグループにより構成されている。火災が発生すると、火災監視システム1はグループ内及びグループ間で連動して火災の発生を警報する。
火災監視システム1は、子機として機能する複数の警報器10(以下、「子機10a」という。)と、親機として機能する複数の警報器10(以下、「親機10b」という。)と、複数の中継器20とを備える。各グループには、少なくとも1台の子機10aと、1台の親機10bと、1台の中継器20とが属する。
同一のグループに属する子機10a、親機10b、及び中継器20は、無線で接続されている。各中継器20は、予め定められた少なくとも1台の他の中継器20と有線又は無線で接続されている。図1に示される例では、グループAの中継器20とグループBの中継器20とが有線又は無線で接続されている。
警報器10は、住宅、商業ビル、オフィスビル等の管理対象の建物の天井や壁に設置され、火災を検知して警報を行う。警報器10は、住宅用火災警報器、火災センサ等、火災を検知して警報を行うどのような機器でもよい。火災は、本発明に係る異常の一例である。警報器10は、本発明に係る検知器の一例である。親機10bは、複数の子機10a及び中継器20と無線通信可能な位置に設置され、子機10aから受信した信号を中継器20に転送する。
中継器20は、グループ間で連動して火災の発生を警報するために、同一グループ内の警報器10と他のグループの警報器10との間で信号を中継する。中継器20は、同一グループ内の警報器10から受信した信号を他のグループの中継器20に転送する。また、中継器20は、他のグループの中継器20から受信した信号を同一グループ内の警報器10に転送する。中継器20は、本発明に係る受信機の一例である。
図2は、警報器10の構成の一例を示す図である。警報器10は、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、操作部104と、表示部105と、音出力部106と、火災検知部107と、電源部108とを備える。警報器10の各部は、バス又は電源線を介して接続されている。
制御部101は、警報器10の各部の制御及び各種の処理を行う。制御部101は、例えばCPU等のプロセッサを含み、プロセッサが記憶部102に記憶されたプログラムを実行することにより各部の制御及び各種の処理を行う。記憶部102は、RAM等の揮発性メモリと、EEPROM等の不揮発性メモリとを含む。不揮発性メモリは、警報器10の機能を実現するためのプログラム、警報器10が属するグループのグループID、グループ内において警報器10を一意に識別するアドレス、警報器の動作履歴を示すログデータ、機器固有情報等の各種データを記憶する。このアドレスは、例えば同一グループに属する複数の警報器10に順番に付された番号である。ログデータには、警報器10の電源投入回数が含まれる。機器固有情報には、警報器10を一意に識別するシリアル番号が含まれる。このシリアル番号は、本発明に係る識別情報の一例である。通信部103は、無線通信規格に従って他の機器と無線通信を行うための通信インターフェースである。通信部103は、例えばアンテナと送受信回路とを含む。
操作部104は、操作者の操作に応じた操作信号を制御部101に入力する。操作部104は、例えば操作ボタンを含む。表示部105は、各種の情報を表示する。表示部105は、例えば発光色が異なる複数のLEDを含み、各LEDの点灯パターンにより各種の情報を示す。音出力部106は、各種の警報音や音声メッセージを出力する。音出力部106は、例えばスピーカーを含む。火災検知部107は、火災に伴って変化する物理量を測定することにより火災を検知する。火災の検知方式は、例えば光電式又は定温式である。光電式の場合、火災検知部107は周囲の煙濃度を測定して出力する。定温式の場合、火災検知部107は周囲の温度を測定して出力する。なお、火災の検知方式は、光電式や定温式に限定されず、赤外線式、複合式等、火災を検知し得る方式であればどのような方式であってもよい。電源部108は、警報器10の各部に電力を供給する。電源部108は、例えば電池と電源回路とを含む。
制御部101は、生成部111と、決定部112と、送信部113と、受信部114と、転送部115として機能する。これらの機能は、制御部101のプロセッサが記憶部102に記憶されたプログラムを実行して演算を行い又は警報器10の各部を制御することにより実現される。
生成部111は、信号の送信を要するイベントが発生すると、そのイベントに応じた信号を生成する。このイベントは、火災監視に関するイベントであり、例えば火災の検知、連動点検の実行指示、火災復旧指示、及び警報停止指示を含む。この連動点検とは、火災の発生を模擬し、グループ内及びグループ間で連動して警報が正常に行われるかを確認する試験をいう。信号は、火災監視に関する信号であり、例えば火災信号、連動点検信号、火災復旧信号、及び警報停止信号を含む。
図3は、信号のフォーマットの一例を示す図である。信号は、グループID、宛先情報、送信元アドレス、及び状態情報を含む。グループIDは、信号の送信元の警報器10が属するグループを示す。グループIDは、警報器10及び中継器20がグループ内で発生したイベントに応じた信号を受信するために用いられる。宛先情報は、信号の送信先を示す。送信元アドレスは、信号の送信元を示す。この信号の送信元とは、最初に信号を送信した警報器10をいう。したがって、他の警報器10又は中継器20により信号が転送された場合にも、他の警報器10又は中継器20のアドレスではなく、最初に信号を送信した警報器10のアドレスが送信元アドレスとなる。また、送信元アドレスは、信号の重複の判定に用いられる。状態情報は、信号の内容を示す。状態情報には、信号の重複の判定に用いられるイベントカウンタが含まれる。なお、図3に示される信号のフォーマットは一例であり、これに限定されない。信号のフォーマットは、イベントカウンタを含み、信号の送信元が認識できれば、どのようなフォーマットでもよい。
図2に戻り、決定部112は、生成部111により新たな信号が生成される度に異なるイベントカウンタの値を決定する。例えばイベントカウンタは記憶部102の揮発性メモリに記憶される。決定部112は、記憶部102の揮発性メモリに記憶された前回のイベントカウンタの値に所定値を加算することによりイベントカウンタの値を決定する。そして、決定部112は、生成部111により生成された信号にこのイベントカウンタを付加する。
イベントカウンタの値は、記憶部102の揮発性メモリに記憶されているため、警報器10の電源が切断されると消去され、続く警報器10の電源投入後に初期値に戻る。仮に初期値を0等の固定値とすると、電源が投入された警報器10においては、イベントカウンタの値が全て同じになってしまう。そこで、電源が投入された際のイベントカウンタの値をばらつかせるために、決定部112は、警報器10の電源投入後、最初に信号が生成されると、記憶部102の不揮発性メモリに記憶された電源投入回数とシリアル番号とを用いてイベントカウンタの初期値を決定する。
シリアル番号は、警報器10毎に異なる。したがって、シリアル番号を用いて初期値を決定することにより、複数の警報器10の間でイベントカウンタの初期値が同じ値になるのを抑制することができる。電源投入回数は、警報器10の電源が投入される度に変化する。したがって、電源投入回数を用いて初期値を決定することにより、一の警報器10において電源が投入される度にイベントカウンタの初期値が同じ値になるのを抑制することができる。
例えば決定部112は、以下の数式によりイベントカウンタの初期値を算出する。
イベントカウンタの初期値=128+(シリアル番号下位1桁目×10+シリアル番号下位2桁目)%128-(電源投入回数%16)×8
ここで、「%」は剰余を示す。例えばシリアル番号が「45612」であり、電源投入回数が20回であるとすると、イベントカウンタの初期値は、128+(2×10+1)%128-(20%16)×8=117となる。
なお、上述した数式に含まれる係数、定数、及び演算子は一例であり、これに限定されない。上述した数式は、シリアル番号と電源投入回数とを用いてイベントカウンタの初期値を算出するものであれば、どのような数式であってもよい。
送信部113は、生成部111により生成された信号を無線で送信する。この信号は、決定部112により決定された値のイベントカウンタを含む。上述したように、電源が投入されるとイベントカウンタは初期値に戻るため、電源の投入後最初に送信される信号には、初期値のイベントカウンタが含まれる。受信部114は、他の警報器10から信号を無線で受信する。転送部115は、他の警報器10から受信した信号を中継器20及びさらに他の警報器10に転送する。これは、信号を送信した他の警報器10の無線通信の範囲外に同一のグループに属する中継器20やさらに他の警報器10が設置されている場合にも、これらの機器がこの警報器10から送信された信号を受信できるようにするためである。
図4は、中継器20の構成の一例を示す図である。中継器20は、制御部201と、記憶部202と、通信部203と、電源部204とを備える。中継器20の各部は、バス又は電源線を介して接続されている。制御部201、記憶部202、通信部203、及び電源部204は、それぞれ、基本的には警報器10の制御部101、記憶部102、通信部103、及び電源部108と同様である。なお、中継器20は、警報器10と同様に、操作部、表示部、及び音出力部を備えてもよい。
制御部201は、受信部211と、中継部212と、判定部213と、制限部214として機能する。これらの機能は、制御部201のプロセッサが記憶部202に記憶されたプログラムを実行して演算を行い又は中継器20の各部を制御することにより実現される。
受信部211は、警報器10から信号を受信する。中継部212は、受信部211が受信した信号を他の中継器20に転送する。例えばグループAの中継器20の中継部212は、受信部211が受信した信号をグループBの中継器20に転送する。
判定部213は、受信部211が所定時間内に受信した第1信号と第2信号とが重複するか否かを判定する。第2信号は、第1信号に続いて受信された信号であってもよいし、第1信号が受信されてから所定時間内に受信された信号であってもよい。例えば判定部213は、第1信号と第2信号とが同一の値のイベントカウンタを含み、且つ第1信号と第2信号とが同一の警報器10から送信された場合には、第1信号と第2信号とは重複すると判定する。一方、判定部213は、第1信号と第2信号とが互いに異なる値のイベントカウンタを含み、又は第1信号と第2信号とが互いに異なる警報器10から送信された場合には、第1信号と第2信号とは重複しないと判定する。第1信号と第2信号とが同一の値のイベントカウンタを含むか否かについては、第1信号に含まれるイベントカウンタの値と第2信号に含まれるイベントカウンタの値とを比較することにより判定される。第1信号と第2信号とが同一の警報器10から送信されたか否かについては、第1信号に含まれる送信元アドレスと第2信号に含まれる送信元アドレスとを比較することにより判定される。
制限部214は、判定部213により第1信号と第2信号とが重複すると判定されると、第1信号と第2信号の一方に応じた処理を制限する。例えば制限部214は、判定部213により第1信号と第2信号とが重複しないと判定された場合には、第1信号と第2信号のそれぞれを中継部212が転送するのを許可する。一方、制限部214は、判定部213により第1信号と第2信号とが重複すると判定された場合には、後から受信された第2信号を中継部212が転送するのを禁止する。この転送を禁止する方法としては、例えば第2信号を破棄するという方法がある。
2.動作
図5は、火災監視システム1の動作の一例を示すシーケンスチャートである。ここでは、グループAの子機10aにおいて信号の送信を要するイベントが発生した場合の動作を例に挙げて説明する。
ステップS11においてグループAの子機10aにおいて信号の送信を要するイベントが発生すると、ステップS12においてこの子機10aの生成部111は、このイベントに応じた信号を生成する。この信号には、グループAのグループID、宛先情報、及び送信元アドレスが含まれる。送信元アドレスは、イベントが発生し信号を送信する子機10aのアドレスである。ステップS13においてこの子機10aの決定部112は、イベントカウンタの値を決定し、決定した値のイベントカウンタをステップS12において生成された信号に付加する。ステップS14においてこの子機10aの送信部113は、この信号を無線で送信する。グループAの親機10bの受信部114は、信号に含まれるグループIDと親機10bの記憶部102に記憶されたグループIDとが一致するため、子機10aから送信された信号を受信する。親機10bは、信号を受信すると、この信号に応じた処理を行う。
また、ステップS15及びS16においてこの親機10bの転送部115は、信号の送信元の子機10aからの信号の送信が停止したことを確認の後、この信号をグループAの他の子機10a及び中継器20に無線で転送する。グループAの他の子機10aの受信部114は、この信号に含まれるグループIDとこの子機10aの記憶部102に記憶されたグループIDとが一致するため、親機10bから転送された信号を受信する。信号を受信すると、他の子機10aは、この信号に応じた処理を行う。また、グループAの中継器20の受信部211も同様に、この信号に含まれるグループIDと記憶部202に記憶されたグループIDとが一致するため、親機10bから転送された信号を受信する。
ステップS17においてこの中継器20の受信部211は、受信した信号を記憶部202に記憶させる。記憶部202に記憶された信号は、後述する信号の重複の判断に用いられる。記憶部202に記憶された信号は、所定時間経過後に削除される。これは、所定時間経過後は、重複する信号が受信される可能性が低いためである。なお、信号そのものが記憶されずに、信号に含まれるイベントカウンタ及び送信元アドレスだけが記憶されてもよい。ステップS18においてこの中継器20の判定部213は、今回受信した信号が前回受信された信号と重複するか否かを判定する。前回受信された信号は、記憶部202に記憶されている。例えば判定部213は、今回受信した信号に含まれるイベントカウンタの値と前回受信した信号に含まれるイベントカウンタの値とが互いに異なり、又は今回受信した信号に含まれる送信元アドレスと前回受信した信号に含まれる送信元アドレスとが互いに異なる場合には、今回受信した信号が前回受信された信号と重複しないと判定する(ステップS18の判定がNO)。今回受信した信号が前回受信された信号と重複しないと判定された場合、処理はステップS19に進む。
ステップS19においてこの中継器20の制限部214は、今回受信された信号の中継処理を許可する。ステップS20においてこの中継器20の中継部212は、今回受信された信号をグループBの中継器20に転送する。グループBの中継器20の受信部211は、グループAの中継器20から転送された信号を受信する。ステップS21においてグループBの中継器20の中継部212は、この信号をグループBの警報器10に転送する。信号を受信すると、グループBの警報器10は、この信号に応じた処理を行う。
一方、上述したステップS18において、今回受信した信号に含まれるイベントカウンタの値と前回受信した信号に含まれるイベントカウンタの値とが同一であり、且つ、今回受信した信号に含まれる送信元アドレスと前回受信した信号に含まれる送信元アドレスとが同一である場合、グループAの中継器20の判定部213は今回受信した信号が前回受信された信号と重複すると判定する(ステップS18の判定がYES)。今回受信した信号が前回受信された信号と重複すると判定された場合、処理はステップS22に進む。
ステップS22おいてこの中継器20の制限部214は、今回受信された信号の中継処理を禁止する。例えば制限部214は、今回受信された信号を破棄する。これにより、この信号は中継部212に供給されず、転送されない。
(動作例1)
動作例1では、グループAの全ての警報器10の電源が同時に投入された後、グループAの第1の子機10aにおいて連動点検が行われてから、グループAの第2の子機10aが火災を検知した場合を例に挙げて説明する。操作者が第1の子機10aの操作部104を用いて連動点検の実行を指示する操作を行うと、ステップS11では、第1の子機10aに連動点検の実行指示が入力される。連動点検の実行指示が入力されると、第1の子機10aの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。ステップS12では、連動点検の実行を指示する連動点検信号が生成される。この連動点検信号には、第1の子機10aのアドレスが送信元アドレスとして含まれる。この連動点検信号は電源の投入後最初に生成された信号であるため、ステップS13では、第1の子機10aのシリアル番号と電源投入回数とを用いてイベントカウンタの初期値が決定され、連動点検信号に付加される。ステップS14では、この連動点検信号が第1の子機10aから無線で送信される。
ステップS15及びS16では、グループAの親機10bからグループAの他の子機10a及び中継器20に連動点検信号が転送される。連動点検信号が受信されると、親機10b及び他の子機10aのそれぞれの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
ステップS17では、グループAの中継器20の記憶部202に連動点検信号が記憶される。この連動点検信号は前回受信された信号とイベントカウンタの値及び送信元アドレスのうち少なくとも一方が異なるため、ステップS18では、連動点検信号は前回受信された信号と重複しないと判定される(ステップS18の判定がNO)。この場合、ステップS19に進み、連動点検信号の中継処理が許可される。ステップS20では、グループAの中継器20からグループBの中継器20に連動点検信号が転送される。ステップS21では、グループBの中継器20からグループB内の警報器10に連動点検信号が転送される。連動点検信号が受信されると、グループB内の各警報器10の表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
続いて、グループAの第2の子機10aの火災検知部107が火災を検知すると、ステップS11では、火災が検知される。火災が検知されると、第2の子機10aの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。ステップS12では、火災の発生を知らせる火災信号が生成される。この火災信号には、第2の子機10aのアドレスが送信元アドレスとして含まれる。ステップS13では、電源の投入後初めてイベントカウンタの値が決定されるため、第2の子機10aのシリアル番号と電源投入回数とを用いてイベントカウンタの初期値が決定され、火災信号に付加される。ここで、第2の子機10aのシリアル番号と第1の子機10aのシリアル番号とは互いに異なるため、上述した連動点検信号のイベントカウンタの初期値とは異なる初期値が決定される。ステップS14では、この火災信号が第2の子機10aから無線で送信される。
ステップS15及びS16では、グループAの親機10bからグループAの他の子機10a及び中継器20に火災信号が転送される。火災信号が受信されると、親機10b及び他の子機10aのそれぞれの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
ステップS17では、グループAの中継器20の記憶部202に火災信号が記憶される。上述したように、第1の子機10aのシリアル番号と第2の子機10aのシリアル番号とは互いに異なるため、今回受信された火災信号のイベントカウンタの初期値と前回受信された連動点検信号のイベントカウンタの初期値とは互いに異なる。また、火災信号の送信元アドレスは第2の子機10aのアドレスである一方、連動点検信号の送信元アドレスは第1の子機10aのアドレスであるため、これらの送信元アドレスも互いに異なる。したがって、ステップS18では、今回受信された火災信号は前回受信された連動点検信号とイベントカウンタの値及び送信元アドレスがいずれも異なるため、重複しないと判定される(ステップS18の判定がNO)。この場合、ステップS19に進み、火災信号の中継処理が許可される。ステップS20では、グループAの中継器20からグループBの中継器20に火災信号が転送される。ステップS21では、グループBの中継器20からグループB内の警報器10に火災信号が転送される。火災信号が受信されると、グループB内の各警報器10の表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
仮に、イベントカウンタの初期値が固定値の0であり、信号の重複がイベントカウンタのみを用いて判定される場合には、連動点検信号のイベントカウンタの初期値と火災信号のイベントカウンタの初期値とがいずれも0で同じになるため、火災信号と連動点検信号とは異なる信号であるにも拘わらず、火災信号は連動点検信号と重複すると判定される。その場合、火災信号は破棄され、グループBの中継器20及び警報器10に転送されない。その結果、グループBの警報器10においては連動して火災の警報が行われない。しかし、上述した動作例1では、イベントカウンタの初期値が警報器10のシリアル番号と電源投入回数とによって変動するとともに、イベントカウンタと送信元アドレスの両方を用いて信号の重複が判定されるため、上述したように火災信号は連動点検信号と重複しないと判定される。これにより、火災信号はグループBの中継器20及び警報器10に転送され、グループBの警報器10においても連動して火災の警報が行われる。
(動作例2)
動作例2では、グループAの第1の子機10aにおいて連動点検が行われた後、電池が一旦取り外されて電源が再投入された後、第1の子機10aが火災を検知した場合を例に挙げて説明する。操作者が第1の子機10aの操作部104を用いて連動点検の実行を指示する操作を行うと、上述した動作例1と同様にステップS11~S21の処理が行われる。
連動点検が完了すると、操作者により第1の子機10aの電池が一旦取り外されて電源が再投入される。続いて、第1の子機10aの火災検知部107が火災を検知すると、ステップS11では、火災が検知される。火災が検知されると、第1の子機10aの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。ステップS12では、火災の発生を知らせる火災信号が生成される。この火災信号には、第1の子機10aのアドレスが送信元アドレスとして含まれる。この火災信号は電源の投入後最初に生成された信号であるため、ステップS13では、第1の子機10aのシリアル番号と電源投入回数とを用いてイベントカウンタの初期値が決定され、火災信号に付加される。第1の子機10aの電源投入回数は電源が再投入される前と後とで変わるため、電源が投入される前のイベントカウンタの初期値とは異なる初期値が決定される。ステップS14では、この火災信号が第1の子機10aから無線で送信される。
ステップS15及びS16では、グループAの親機10bからグループAの他の子機10a及び中継器20に火災信号が転送される。火災信号が受信されると、親機10b及び他の子機10aのそれぞれの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
ステップS17では、グループAの中継器20の記憶部202に火災信号が記憶される。上述したように、第1の子機10aの電源投入回数は電源が再投入される前と後とで変わるため、仮に今回受信された火災信号のイベントカウンタだけでなく前回受信された連動点検信号のイベントカウンタも初期値を有していたとしても、これらの初期値は互いに異なる。したがって、ステップS18では、今回受信された火災信号は前回受信された連動点検信号とイベントカウンタの値が異なるため、前回受信された連動点検信号と重複しないと判定される(ステップS18の判定がNO)。この場合、ステップS19に進み、火災信号の中継処理が許可される。ステップS20では、グループAの中継器20からグループBの中継器20に火災信号が転送される。ステップS21では、グループBの中継器20からグループB内の警報器10に火災信号が転送される。火災信号が受信されると、グループB内の各警報器10の表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
仮に、イベントカウンタの初期値が固定値の0である場合には、連動点検信号のイベントカウンタの初期値と火災信号のイベントカウンタの初期値とがいずれも0で同じになる可能性があるため、火災信号と連動点検信号とは異なる信号であるにも拘わらず、火災信号は連動点検信号と重複すると判定される場合がある。その場合、火災信号は破棄され、グループBの中継器20及び警報器10に転送されない。その結果、グループBの警報器10においては連動して火災の警報が行われない。しかし、上述した動作例2では、イベントカウンタの初期値が警報器10のシリアル番号と電源投入回数とによって変動するため、上述したように火災信号は連動点検信号と重複しないと判定される。これにより、火災信号はグループBの中継器20及び警報器10に転送され、グループBの警報器10においても連動して火災の警報が行われる。
(動作例3)
動作例3では、グループAの中継器20がグループAの第1の子機10aと親機10bの両方の無線通信の範囲内に設置されており、第1の子機10aと親機10bの両方から信号を受信し得る場合において、第1の子機10aが火災を検知した場合を例に挙げて説明する。
第1の子機10aの火災検知部107が火災を検知すると、ステップS11では、火災が検知される。火災が検知されると、第1の子機10aの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。ステップS12では、火災の発生を知らせる火災信号が生成される。この信号には、第1の子機10aのアドレスが送信元アドレスとして含まれる。ステップS13では、第1の子機10aの電源の投入後初めて信号が生成されたわけではないため、前回のイベントカウンタの値に所定値を加算することによりイベントカウンタの値が決定され、火災信号に付加される。ステップS14では、この火災信号が第1の子機10aから無線で送信される。
ステップS15及びS16では、グループAの親機10bからグループAの他の子機10a及び中継器20に火災信号が転送される。火災信号が受信されると、親機10b及び他の子機10aのそれぞれの表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
ここで、中継器20は、第1の子機10aの無線通信の範囲内に設置されているため、まず第1の子機10aから火災信号(以下、「第1の火災信号」という。)を直接受信する。続いて親機10bから火災信号が転送されると、中継器20は、親機10bから転送された火災信号(以下、「第2の火災信号」という。)も受信する。ステップS17では、グループAの中継器20の記憶部202に第1の火災信号及び第2の火災信号が記憶される。
ステップS18では、まず先に受信された第1の火災信号が前回受信された信号と重複するか否かが判定される。第1の火災信号は前回受信された信号とイベントカウンタの値及び送信元アドレスのうち少なくとも一方が異なるため、前回受信された信号と重複しないと判定される(ステップS18の判定がNO)。この場合、ステップS19に進み、第1の火災信号の中継処理が許可される。ステップS20では、グループAの中継器20からグループBの中継器20に第1の火災信号が転送される。ステップS21では、グループBの中継器20からグループB内の警報器10に第1の火災信号が転送される。第1の火災信号が受信されると、グループB内の各警報器10の表示部105及び音出力部106から火災の発生を知らせる警報が出力される。
続いてステップS18では、後に受信された第2の火災信号が第1の火災信号と重複するか否かが判定される。第2の火災信号は第1の火災信号を転送したものであるため、第1の火災信号とイベントカウンタの値が同一である。また、第1の火災信号と第2の火災信号とは、いずれも送信元アドレスが第1の子機10aである。そうすると、第2の火災信号は第1の火災信号とイベントカウンタの値が同一であり、且つ送信元アドレスが同一であるため、第1の火災信号と重複すると判定される(ステップS18の判定がYES)。この場合、ステップS22に進み、第2の火災信号の中継処理は禁止され、グループBの中継器20及び警報器10に転送されない。これにより、グループBの警報器10において第2の火災信号に応じて火災の警報が重複して行われるのを防ぐことができる。
上述した実施形態によれば、イベントカウンタと送信元アドレスの両方を用いて信号の重複を判定しているため、警報器10から送信された信号が重複する信号であると誤認識され、この信号に応じた処理が行われないことを防ぐことができる。また、警報器10のシリアル番号を用いてイベントカウンタの初期値が決定されるため、初期値が固定値である場合に比べて、複数の警報器10の電源投入時に、これらの警報器10から送信された異なる信号が重複する信号であると誤判定されるのを抑制することができる。さらに、警報器10の電源投入回数を用いてイベントカウンタの初期値が決定されるため、初期値が固定値である場合に比べて、一の警報器10から電源の再投入前に送信された信号と電源の再投入後に送信された異なる信号とが重複する信号であると誤判定されるのを抑制することができる。さらに、今回受信された信号が前回受信された信号と重複する場合には、他の中継器20への信号の転送が禁止されるため、他の中継器20が属するグループにおいて重複する信号に応じた重複する処理が行われるのを防ぐことができる。さらに、警報器10において記憶部102の不揮発性メモリにはイベントカウンタの値が記憶されないため、不揮発性メモリに記憶されるデータ量を減らすことができる。また、仮に信号の無線送信の前後に記憶部102の不揮発性メモリにイベントカウンタの値が記憶されるとすると、信号の無線送信時に電源変動が発生し、正しいイベントカウンタの値が不揮発性メモリに記憶されない虞がある。しかし、上述した実施形態では記憶部102の不揮発性メモリにはイベントカウンタの値が記憶されないため、このような不具合の発生を防ぐことができる。
3.変形例
本発明は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態は、以下の変形例のように変形して実施されてもよい。実施形態と変形例とは、組み合わせて用いられてもよいし、実行に伴って切り替えて用いられてもよい。同様に、以下の変形例は、組み合わせて用いられてもよいし、実行に伴って切り替えて用いられてもよい。
上述した実施形態において、イベントカウンタの初期値は、必ずしもシリアル番号及び電源投入回数の両方を用いて決定されなくてもよい。例えばイベントカウンタの初期値は、シリアル番号及び電源投入回数のいずれか一方を用いて決定されてもよい。また、警報器10の識別情報を用いてイベントカウンタの初期値が決定されてもよい。この識別情報には、上述したシリアル番号の他、例えば警報器10のアドレス、グループIDにおいて警報器10によって異なる桁の値、製造日時、及び製造管理番号が含まれる。ただし、警報器10の識別情報はこれらの情報に限定されず、警報器10を識別する情報であればどのような情報でもよい。さらに、警報器10の動作履歴を用いてイベントカウンタの初期値が決定されてもよい。この動作履歴には、上述した電源投入回数の他、例えば電源投入日時、試験実施回数、及び電源投入後、最初に試験指示操作が行われるまでの時間が含まれる。電源投入日時は、警報器10の電源が最後に投入された日時である。試験実施回数は、警報器10において試験が行われた回数である。この試験は、警報器10において行われる全ての試験であってもよいし、連動点検等の特定の試験であってもよい。電源投入後、最初に試験指示操作が行われるまでの時間は、警報器10の電源が投入されてから試験の実行を指示する操作が行われるまでの時間である。その他、警報器10毎に相違し、又は電源が投入される度に変化する可能性が高い情報であればどのような情報が用いられてもよい。さらに、送信される信号の内容に応じて定められるイベントコードを用いてイベントカウンタの初期値が決定されてもよい。例えば送信される信号が火災信号である場合には第1イベントコードが定められ、第1イベントコードを用いてイベントカウンタの初期値が決定される。送信される信号が連動点検信号である場合には、第2イベントコードが定められ、第2イベントコードを用いてイベントカウンタの初期値が決定される。送信される信号が火災復旧信号である場合には、第3イベントコードが定められ、第3イベントコードを用いてイベントカウンタの初期値が決定される。これらのイベントコードは、それぞれ、異なる値を有する。これらの情報は、警報器10毎に相違し、又は電源が投入される度に変化する可能性が高い。したがって、これらの情報を用いてイベントカウンタの初期値を決定することにより、1又は複数の警報器10から送信された異なる信号が重複する信号であると誤判定されるのを抑制することができる。
上述した実施形態では、前回のイベントカウンタの値に所定値を加算することによりイベントカウンタの値が決定されていたが、この所定値には上述したイベントコードの値が用いられてもよい。つまり、イベントカウンタの値は、前回のイベントカウンタの値にイベントコードの値を加算することにより決定されてもよい。
上述した実施形態において、一の警報器10が信号を送信する際に、同一の信号を連続して複数回送信する場合がある。これらの信号は、いずれもイベントカウンタの値が同一であり、且つ送信元アドレスも同一である。警報器10から同一の信号が複数回送信された場合、中継器20は、この信号を複数回受信することがある。しかし、上述したように、これらの信号は、いずれもイベントカウンタの値が同一であり、且つ送信元アドレスも同一であるため、2回目以降に受信された信号については、重複する信号として判定され、他の中継器20に転送する処理が行われない。その結果、他の中継器20が属するグループにおいて、重複する信号に応じて重複する処理が行われるのを防ぐことができる。
上述した実施形態において、記憶部202に記憶された信号が削除されるまでの時間、すなわち記憶部202に記憶された信号が保持される時間は、信号によって変更されてもよい。
上述した実施形態において、信号に含まれるイベントカウンタと信号の内容とに応じて、中継器20によるこの信号の確認応答の有無が選択されてもよい。
上述した実施形態において、子機10a、親機10b、及び中継器20の警報の内容は一例であり、これに限定されない。例えば中継器20においても警報器10と同様に、警報が出力されてもよい。
上述した実施形態において、中継器20は設けられず、警報器10が中継器20として機能してもよい。例えば火災監視システム1は子機10aと親機10bだけを備え、親機10bが中継器20の機能を有してもよい。この場合、親機10bは、中継器20に代えて受信部211、中継部212、判定部213、及び制限部214をさらに備える。親機10bは、グループ内の子機10aから信号を受信すると、中継器20と同様の動作を行い、信号が重複していない場合にはこのグループの他の子機10aや他のグループの親機10bに信号を転送し、信号が重複している場合には、重複した信号の転送を行わない。この例では、親機10bは、本発明に係る受信機又は第2検知器として機能する。子機10aは、本発明に係る第1検知器として機能する。
或いは火災監視システム1は子機10aだけを備え、子機10aが中継器20の機能を有していてもよい。この場合、子機10aは、中継器20に代えて受信部211、中継部212、判定部213、及び制限部214をさらに備える。子機10aは、グループ内の他の子機10aから信号を受信すると、中継器20と同様の動作を行い、信号が重複していない場合にはこのグループの他の子機10aや他のグループの子機10aに信号を転送し、信号が重複している場合には、重複した信号の転送を行わない。この例では、子機10aは、本発明に係る受信機又は第2検知器として機能する。他の子機10aは、本発明に係る第1検知器として機能する。
本発明に係る受信機は、中継器20に限定されない。例えば受信機は、中継機能を有さない機器であってもよい。受信機は、警報器10から信号を受信し、受信した信号に応じた処理を行う機器であれば、どのような機器であってもよい。また、受信機が行う処理は、信号の転送に限定されず、音や光による警報の出力等、信号に応じた処理であればどのような処理であってもよい。さらに、処理の制限は、信号の転送の禁止に限定されない。処理の制限は、処理の全部又は一部の禁止であってもよいし、処理量や処理時間の制限であってもよい。
本発明に係る火災検知器は、警報器10に限定されず、必ずしも警報を行わなくてもよい。例えば火災検知器は、警報機能を有さない感知器や火災センサであってもよい。また、本発明は、火災以外の現象の発生を警報する警報システムに適用されてもよい。例えば警報器10は、ガス警報器、人感センサ等の火災以外の現象を検知して警報を行うものであってもよい。ガス警報器、人感センサ等の火災以外の現象を検知して警報を行うものも、本発明に係る検知器の一例である。要するに、本発明に係る検知器は、異常を検知するものであれば、どのような機器であってもよい。この異常は、火災に限定されず、ガス漏れ、不審者の侵入等、どのような異常であってもよい。
上述した実施形態において、火災監視システム1の構成は上述した例に限定されない。火災監視システム1は、上述した装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。例えば火災監視システム1は、必ずしも子機10aと親機10bとを含まなくてもよく、これらの区別がない複数の警報器10を含んでもよい。
上述した実施形態において、警報器10の制御部101は、DSP、ASIC、PLD、FPGA等の回路を含み、警報器10の機能の少なくとも一部はこの回路により実現されてもよい。同様に、中継器20の制御部201もこの回路を含み、中継器20の機能の少なくとも一部はこの回路により実現されてもよい。
上述した実施形態において、火災監視システム1の動作は上述した例に限定されない。火災監視システム1の処理手順は、矛盾の無い限り、順序が入れ替えられてもよい。また、火災監視システム1の一部の処理手順が省略されてもよい。
本発明の別の形態は、火災監視システム1、子機10a、親機10b、及び中継器20のうち少なくともいずれかにおいて行われる処理のステップを有する方法を提供してもよい。また、本発明のさらに別の形態は、子機10a、親機10b、及び中継器20において実行されるプログラムを提供してもよい。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶されて提供されてもよいし、インターネット等を介したダウンロードによって提供されてもよい。
1:火災監視システム、10:警報器、10a:子機、10b:親機、20:中継器、101:制御部、102:記憶部、103:通信部、104:操作部、105:表示部、106:音出力部、107:火災検知部、108:電源部、111:生成部、112:決定部、113:送信部、114:受信部、115:転送部、201:制御部、202:記憶部、203:通信部、204:電源部、211:受信部、212:中継部、213:判定部、214:制限部

Claims (6)

  1. 異常を検知する検知器と受信機とを備える監視システムであって、
    前記検知器は、
    信号を生成する生成部と、
    新たな前記信号が生成される度に異なる値を決定する決定部と、
    前記値を含む前記信号を送信する送信部とを有し、
    前記受信機は、
    前記検知器から所定時間内に第1信号及び第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記値を含み、且つ前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記検知器から送信された場合には、前記第1信号と前記第2信号の一方に応じた処理を制限する制限部とを有する
    監視システム。
  2. 前記決定部は、前記検知器の電源の投入後、最初に前記信号が生成されると、前記検知器の動作履歴を用いて初期値を決定し、
    前記電源の投入後、最初に送信される前記信号は前記初期値を含む
    請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記決定部は、前記動作履歴と前記検知器の識別情報とを用いて前記初期値を決定する
    請求項2に記載の監視システム。
  4. 前記受信機は、前記第1信号を他の機器に転送する中継部をさらに有し、
    前記制限部は、前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記値を含み、且つ前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記検知器から送信された場合には、前記中継部が前記第2信号を転送するのを禁止する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 異常を検知する第1検知器及び第2検知器を備える監視システムであって、
    前記第1検知器は、
    信号を生成する生成部と、
    新たな前記信号が生成される度に異なる値を決定する決定部と、
    前記値を含む前記信号を送信する送信部とを有し、
    前記第2検知器は、
    前記第1検知器から所定時間内に第1信号及び第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記値を含み、且つ前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記第1検知器から送信された場合には、前記第1信号と前記第2信号の一方に応じた処理を制限する制限部とを有する
    監視システム。
  6. 信号を生成する生成部と、新たな前記信号が生成される度に異なる値を決定する決定部と、前記値を含む前記信号を送信する送信部とを備える、異常を検知する検知器から所定時間内に第1信号及び第2信号を受信する受信部と、
    前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記値を含み、且つ前記第1信号と前記第2信号とが同一の前記検知器から送信された場合には、前記第1信号と前記第2信号の一方に応じた処理を制限する制限部と
    を備える受信機。
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