JP2023049444A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートへの印刷画像が搬送方向にずれることを抑制する。【解決手段】制御部は、シートセンサーの出力値がシートの有りを示す値に変化した第1時点を起点として第1計時処理を開始し、シートセンサーの出力値がシートの無しを示す値に変化した第2時点を起点として第2計時処理を開始し、制御部は、第2計時処理を開始して以降にシートセンサーの出力値がシートの有りを示す値に変化した第3時点を検知し、第1時点から第3時点までの第1時間を計測する処理を第1計時処理として行うとともに、第2時点から第3時点までの第2時間を計測する処理を第2計時処理として行い、第2時間が閾値時間よりも短い場合、制御部は、第1時間に基づき、シートに対する印刷の開始タイミングを補正する。【選択図】図8

Description

本発明は、シートに印刷を行う画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、搬送路に沿ってシートを搬送し、搬送中のシートに画像を印刷する。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1では、搬送路の所定位置にシートセンサーが設けられ、シートセンサーの出力値に基づき、所定位置におけるシートの有無検知が行われる。そして、シートの有無検知の結果に基づき、シートの搬送が制御される。
特開2014-15272号公報
画像形成装置による印刷では、紙製のシートが多く使用される。したがって、画像形成装置の内部には紙粉が飛散する。シートセンサーの検知位置の周辺で紙粉が飛散している場合、シートセンサーにより、紙粉およびシート前端がこの順で検知される場合がある。特許文献1では、紙粉の検知時点とシート前端の検知時点との間隔が短い場合、紙粉の検知時点がシート前端の検知時点として判断される場合がある。
たとえば、シート前端の検知時点に基づきシートに対する印刷の開始タイミングを制御する場合、紙粉の検知時点をシート前端の検知時点として判断すると、シートに対する印刷の開始タイミングがずれる。その結果、シートへの印刷画像が搬送方向にずれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シートへの印刷画像が搬送方向にずれることを抑制することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、搬送路に沿ってシートを搬送する搬送部と、搬送路の予め定められた位置を検知位置とし、検知位置におけるシートの有無に応じた値を出力するシートセンサーと、搬送路のうち検知位置よりもシート搬送方向の下流側の印刷位置においてシートに印刷を行う印刷部と、印刷部によるシート搬送方向と直交する主走査方向の1ライン分の画像形成タイミングの基準となるライン基準信号を出力するとともに、シートセンサーの出力値に基づき、印刷位置へのシートの前端到達時点を示す副走査基準信号を生成する信号生成部と、副走査基準信号に基づき、印刷部によるシートに対する印刷の開始タイミングを制御する制御部と、を備える。シートへの印刷前、シートセンサーの出力値がシートの有りを示す値に変化したとき、制御部は、シートセンサーの出力値がシートの有りを示す値に変化した第1時点を起点として時間を計測する第1計時処理を開始する。第1計時処理を開始して以降であってシートへの印刷前、シートセンサーの出力値がシートの無しを示す値に変化したとき、制御部は、シートセンサーの出力値がシートの無しを示す値に変化した第2時点を起点として時間を計測する第2計時処理を開始する。制御部は、第2計時処理を開始して以降にシートセンサーの出力値がシートの有りを示す値に変化した第3時点を検知し、第1時点から第3時点までの第1時間を計測する処理を第1計時処理として行うとともに、第2時点から第3時点までの第2時間を計測する処理を第2計時処理として行う。第2時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合、制御部は、第1時間に基づき、開始タイミングを補正する。
本発明の構成では、シートへの印刷画像が搬送方向にずれることを抑制できる。
一実施形態による画像形成装置の概略図である。 一実施形態による画像形成装置のブロック図である。 一実施形態による画像形成装置で行われる印刷の開始タイミングを示すタイミングチャートである。 一実施形態による画像形成装置で印刷される画像とシートとの位置関係を示す図(印刷画像がずれていない場合の図)である。 一実施形態による画像形成装置の内部で紙粉が飛散した状態を示す図である。 一実施形態による画像形成装置で行われる印刷の開始タイミングを示すタイミングチャート(紙粉を検知した場合のタイミングチャート)である。 一実施形態による画像形成装置で印刷される画像とシートとの位置関係を示す図(印刷画像がずれている場合の図)である。 一実施形態による画像形成装置の制御部が行う処理の流れを示すフローチャートである。 一実施形態による画像形成装置の制御部が行う第1および第2計時処理について説明するためのタイミングチャート(第2時間が閾値時間よりも短い場合のタイミングチャート)である。 一実施形態による画像形成装置で印刷される画像とシートとの位置関係を示す図(印刷の開始タイミングが補正された場合の図)である。 一実施形態による画像形成装置の制御部が行う第1および第2計時処理について説明するためのタイミングチャート(第2時間が閾値時間よりも長い場合のタイミングチャート)である。
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、搬送路1を備える。搬送路1は、カセットCAから印刷位置を経由して排出トレイ(図示せず)に至る。画像形成装置100は、搬送路1に沿ってシートSを搬送し、搬送中のシートSに画像を印刷する。なお、画像形成装置100による印刷では、紙製のシートS(用紙)が多く使用される。したがって、シートSから生じる紙粉が画像形成装置100の内部で飛散し得る。
図1では、搬送路1に沿って搬送されるシートSの搬送経路を破線矢印で示す。破線矢印で示される方向がシート搬送方向(搬送中のシートSが進行する方向)であり、副走査方向である。以下、搬送中のシートSのうち、シート搬送方向の下流側の端をシートSの前端と定義し、シート搬送方向の上流側の端をシートSの後端と定義する。
画像形成装置100は、搬送部2を備える。搬送部2は、搬送路1に沿ってシートSを搬送する。
搬送部2は、給紙ローラー対21および給紙側搬送ローラー対22を備える。給紙ローラー対21は、図示しないピックアップローラーによってカセットCAから引き出されたシートSを搬送路1に給紙する。給紙側搬送ローラー対22は、搬送路1に給紙されたシートSを搬送する。給紙側搬送ローラー対22の設置数は特に限定されない。
搬送部2は、レジストローラー対23を備える。レジストローラー対23は、搬送路1の予め定められたレジスト位置RPにおいてシートSを搬送する。レジスト位置RPは、印刷位置よりもシート搬送方向の上流側の位置である。レジストローラー対23は、レジスト位置RPから印刷位置に向けてシートSを搬送する。
レジスト位置RPにシートSの前端が到達した時点では、レジストローラー対23は回転を停止している。これにより、シートSの搬送が一旦停止される。このとき、シートSが斜行していれば、その斜行が矯正される。レジストローラー対23は、シートSの進行を一旦停止させてからタイミングを計って、シートSの搬送を開始する。言い換えると、レジストローラー対23は、レジスト位置RPにおいてシートSの2次給紙を行う。
搬送部2は、搬送ベルト24を備える。搬送ベルト24は、印刷位置においてシートSを搬送する。搬送ベルト24は、無端ベルトである。搬送ベルト24は、駆動ローラー241および従動ローラー242によって張架される。駆動ローラー241が回転することにより、搬送ベルト24が周回する。
レジストローラー対23から送られてくるシートSは搬送ベルト24上に至る。搬送ベルト24上にシートSが到達したとき、搬送ベルト24は周回している。これにより、搬送ベルト24上のシートSが搬送される。図示しないが、搬送ベルト24には、搬送ベルト24の厚み方向に貫通する吸引孔が形成される。また、搬送ベルト24の内側には吸引ユニットが設置される。吸引ユニットは、負圧を発生させることにより、搬送ベルト24上のシートSを吸引する。
搬送部2は、排出側搬送ローラー対25を備える。排出側搬送ローラー対25は、搬送ベルト24から送られてくるシートSを排出トレイに向けて搬送する。排出側搬送ローラー対25の設置数は特に限定されない。
画像形成装置100は、印刷部3を備える。印刷部3は、搬送ベルト24の上方において搬送ベルト24の外周面と所定間隔を隔てて配置される。搬送ベルト24によるシートSの搬送中(シートSが印刷位置に有るとき)、印刷部3は、搬送ベルト24に向けてインクを吐出する。印刷部3から吐出されたインクは、搬送ベルト24上のシートSに着弾する。これにより、搬送中のシートSに画像が印刷される。
印刷部3は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックにそれぞれ対応する4色分の記録ヘッド30を備える。4色分の記録ヘッド30には、それぞれ、対応する色のインクが収容される。4色分の記録ヘッド30は、それぞれ、ノズル31(図2参照)を複数ずつ有する。言い換えると、4色分の記録ヘッド30は、それぞれ、複数のノズル31が設けられたノズル面を有する。4色分の記録ヘッド30の各ノズル31には、圧電素子(図示せず)が設けられる。
4色分の記録ヘッド30の各ノズル面は、下方に向けられる。4色分の記録ヘッド30は、それぞれ、搬送ベルト24の外周面に対してノズル面が所定間隔を隔てて対向するよう配置される。また、4色分の記録ヘッド30は、シート搬送方向に並ぶ。
4色分の記録ヘッド30は、それぞれ、印刷すべき画像データに基づき、対応する色のインクをノズル31からシートSに向けて吐出する。これにより、シートSに画像が形成される。すなわち、印刷部3は、画像データに基づき、シートSに印刷を行う。
印刷部3の印刷位置は、各記録ヘッド30のインク吐出位置であり、各記録ヘッド30のノズル31(ノズル面)と対向する位置である。搬送路1のうち、各記録ヘッド30のノズル31と対向する位置が印刷位置である。各記録ヘッド30の印刷位置は互いに異なる。各記録ヘッド30は、対応する印刷位置をシートSが通過するとき、印刷すべき画像データに基づきインクを吐出する。すなわち、印刷部3としての記録ヘッド30は、搬送路1の印刷位置においてシートSに印刷を行う。
画像形成装置100は、読取部4を備える。読取部4は、CIS(Contact Image Sensor)方式で読み取りを行う。読取部4は、イメージセンサー40(図2参照)を含む。イメージセンサー40の複数の受光素子は、シート搬送方向と直交する方向に配列される。読取部4による読み取りの主走査方向は、印刷部3による印刷の主走査方向と同方向である。
読取部4は、搬送路1のうち印刷位置(シート搬送方向の最も上流側に配置される記録ヘッド30のインク吐出位置)よりもシート搬送方向の上流側を読取位置とする。読取部4の読取位置をシートSが通過しているときには、読取部4によりシートSの読み取りが行われる。読取部4によるシートSの読み取りで得られる読取データは、たとえば、シートSのサイズおよび形状などの検出に用いられる。なお、読取部4は省略されてもい。
画像形成装置100は、検知部5を備える。検知部5は、搬送路1の予め定められた位置を検知位置DPとする。検知位置DPは、搬送路1のうち印刷位置(シート搬送方向の最も上流側に配置される記録ヘッド30のインク吐出位置)よりもシート搬送方向の上流側の位置であって、レジスト位置RPよりもシート搬送方向の下流側の位置である。
検知部5は、シートセンサー50(図2参照)を含む。シートセンサー50は、検知位置DPにおけるシートSの有無に応じた値を出力する。たとえば、シートセンサー50として、反射型の光センサーが用いられる。透過型の光センサーなど、別の種類のセンサーをシートセンサー50として用いてもよい。
シートセンサー50は、検知位置DPに向けて光を出射する。搬送中のシートSが検知位置DPに無ければ、シートセンサー50の出射光は反射されない。一方で、搬送中のシートSが検知位置DPに有れば、シートセンサー50の出射光がシートSで反射され、シートセンサー50が反射光を受光する。これにより、シートセンサー50の出力値は、検知位置DPにおけるシートSの有無に応じて変化する。
検知位置DPにシートSが無いとき、シートセンサー50は、シートSの無しを示す第1レベル(Lレベル)の値を出力する。検知位置DPにシートSが有るとき、シートセンサー50は、シートSの有りを示す第2レベル(Hレベル)の値を出力する。また、シートSの前端が検知位置DPに到達したとき、シートセンサー50は、出力値のレベルを第1レベルから第2レベルに変化させる。シートSの後端が検知位置DPを通過したとき、シートセンサー50は、出力値のレベルを第2レベルから第1レベルに変化させる。
検知部5は、シートセンサー50の出力値に応じた信号を出力する。言い換えると、検知部5は、検知位置DPの状態(シートSの有無状態など)を示す検知信号を出力する。
また、図2に示すように、画像形成装置100は、制御部6を備える。制御部6は、CPUおよびメモリーなどを含む。制御部6は、画像形成装置100の全体制御および印刷制御を行う。また、制御部6は、画像処理回路61を含む。画像処理回路61は、シートSに印刷すべき画像データに対して種々の画像処理を行う。
制御部6は、搬送部2の各種ローラーを回転させる搬送モーター20を制御する。制御部6は、後述するライン基準信号に基づき、シートSの搬送を制御する。制御部6は、印刷部3によるインク吐出が1回行われるごとにシートSを1ライン(1ドット)の幅分だけ搬送する。図2では、搬送モーター20を1つのみ図示しているが、搬送モーター20の設置数は特に限定されない。
制御部6は、各記録ヘッド30のドライバー32を制御する。言い換えると、制御部6は、各記録ヘッド30による印刷を制御する。さらに言い換えると、制御部6は、各記録ヘッド30によるインク吐出を制御する。
制御部6は、各記録ヘッド30について、印刷すべき画像データに基づき、インクを吐出させるノズル31(ここでは、便宜上、吐出ノズル31と称し、他のノズル31と区別する)を示す画像データであるインク吐出データを1ラインごとに生成し、各記録ヘッド30のドライバー32に対してインク吐出データを送信する。各記録ヘッド30のドライバー32は、インク吐出データに基づき、ライン単位でインク吐出処理を行う。
各記録ヘッド30のドライバー32は、インク吐出処理として、インク吐出データで示される吐出ノズル31に設けられた圧電素子に駆動電圧を印加する処理を行う。これにより、駆動電圧が印加された圧電素子に対応するノズル31が駆動する(当該ノズル31からインクが吐出される)。なお、1ライン分のインク吐出データ内に吐出ノズル31が示されていない場合のインク吐出処理では、インクは吐出されない。
また、制御部6は、駆動信号生成回路62を含む。駆動信号生成回路62は、インクを周期的に吐出させるための駆動信号を生成する。たとえば、駆動信号は、クロック信号である。制御部6は、各記録ヘッド30のドライバー32に駆動信号を出力する。各記録ヘッド30のドライバー32は、駆動信号が立ち上がる(または、立ち下がる)ごとに、インク吐出データに基づくインク吐出処理を1回行う。
制御部6は、インク吐出処理が1回行われるごとにシートSが1ライン(1ドット)の幅分だけ進むようにシートSの搬送を制御する。すなわち、各記録ヘッド30のドライバー32は、シートSが1ライン(1ドット)の幅分だけ進むごとに、インク吐出データに基づくインク吐出処理を1回行う。
制御部6は、読取部4の読取動作を制御する。制御部6は、印刷の開始から完了までの間、読取部4に読み取りを行わせる。読取部4は、搬送中のシートSを読み取る。制御部6は、読取部4による読み取りで得られたシートSの読取データに基づき、シートSのサイズおよび形状などを検出する。
制御部6は、検知部5の検知信号(検知信号のレベル)を検知する。制御部6は、検知信号の立ち上がり時点および立ち下がり時点を検知する。さらに、制御部6は、シートセンサー50の出力値を検知する。
また、画像形成装置100は、信号生成部7を備える。信号生成部7は、ライン基準信号(HSYNC)および副走査基準信号(VSYNC)を生成する。
信号生成部7は、予め定められた周期のパルス信号をライン基準信号として生成し、制御部6に出力する。なお、ライン基準信号は、印刷部3で印刷すべき画像データの1ラインの区切りを示す信号であり、印刷部3によるシート搬送方向と直交する主走査方向の1ライン分の画像形成タイミングの基準となる信号である。制御部6は、ライン基準信号に基づき、各記録ヘッド30のインクの吐出周期を制御する。言い換えると、制御部6は、ライン基準信号に基づき、各記録ヘッド30からインクを周期的に吐出させるための駆動信号を生成する。また、制御部6は、ライン基準信号に基づき、シートSの搬送を制御する。
信号生成部7は、検知部5の検知信号に基づき副走査基準信号を生成し、制御部6に出力する。副走査基準信号は、印刷部3の印刷位置へのシートSの前端到達時点を示す信号である。信号生成部7は、検知部5の検知信号が第1レベルから第2レベルに立ち上がった時点に基づき、副走査基準信号をLレベル(第2レベル)からHレベル(第1レベル)にアサートする。
制御部6は、副走査基準信号に基づき、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを制御する。言い換えると、制御部6は、副走査基準信号に基づき、印刷部3で印刷すべき画像データの先頭ラインを含む各主走査ラインの印刷開始タイミングを制御する。
なお、副走査基準信号は、4色分の記録ヘッド30のそれぞれごとに生成される。各記録ヘッド30の印刷位置(インク吐出位置)と検知位置DPとのシート搬送方向の距離は互いに異なる。したがって、副走査基準信号が立ち上がるタイミングは記録ヘッド30ごとに異なる。
また、画像形成装置100は、操作パネル8を備える。操作パネル8は、印刷に関する設定および指示をユーザーから受け付ける。操作パネル8は、タッチスクリーンを含む。タッチスクリーンは、印刷に関する設定および指示を受け付けるための画面を表示する。
操作パネル8は、制御部6に接続される。制御部6は、操作パネル8の表示動作を制御する。また、制御部6は、操作パネル8に対して行われた操作を検知する。
画像形成装置100は、通信部9を備える。通信部9は、通信回路、通信メモリーおよび通信コネクターなどを含む。通信部9は、LANなどの通信ネットワークを介して、外部機器に接続される。たとえば、外部機器は、ユーザーにより使用されるユーザー端末である。ユーザー端末は、パーソナルコンピューターなどの情報処理装置である。
ユーザー端末では、PDLデータなどの印刷データが生成される。画像形成装置100に対し、ユーザー端末から印刷データが送信される。制御部6は、通信部9が印刷データを受信すると、印刷の実行要求を受けたと判断する。制御部6は、通信部9が受信した印刷データに基づき、印刷すべき画像データを生成する。
<印刷の開始タイミング>
印刷部3の印刷位置と検知位置DPとの間のシート搬送方向の距離は一定である。すなわち、各記録ヘッド30のインク吐出位置(各記録ヘッド30のノズル31のシート搬送方向の位置)と検知位置DPとの間のシート搬送方向の距離は一定である。また、シートSの搬送速度は一定であり、シートSは1ライン分(1ドット分)の幅ずつ連続してシート搬送方向に送られる。この構成では、シートSの前端が検知位置DPに到達してから同じシートSの前端が印刷位置に到達するまでの時間は一定となる。このため、シートSの前端が検知位置DPに到達した時点に基づき、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングが制御される。
なお、印刷部3の印刷位置と検知位置DPとの間のシート搬送方向の距離に相当するライン数が予め制御部6のメモリーに記憶される。言い換えると、当該ライン数に相当する時間が制御部6に記憶される。
ところで、画像形成装置100での印刷では、様々な種類のシートSの使用が可能である。場合によっては、シートSとしてパンチ紙が使用される。シートSとしてのパンチ紙は、パンチ穴を有する。
パンチ穴がシートSの前端側に位置する場合には、シートSの前端が検知位置DPに到達するとシートセンサー50の出力値(センサー出力)が立ち上がり、パンチ穴が検知位置DPに到達するとセンサー出力が立ち下がり、パンチ穴が検知位置DPを通過し切るタイミングでセンサー出力が立ち上がる。このようなセンサー出力の変化をそのまま反映した検知信号が出力されると、パンチ穴による信号レベルの立ち下がりがシートSの後端によるものと判断される場合がある(誤検知が発生する場合がある)。
誤検知を抑制するため、検知部5は、センサー出力のうちパンチ穴による出力変化を反映していない検知信号を出力する。このような検知信号を検知部5から出力させるため、所定数のライン(Nライン)分の幅が予め定められる。Nライン分の幅は、パンチ穴のシート搬送方向の開口幅(穴径)に相当する。Nラインの幅を示す情報は制御部6のメモリーに記憶される。センサー出力が立ち上がってから立ち下がり、その後、再度立ち上がった場合において、1回目の立ち上がり後の立ち下がり時点から2回目の立ち上がり時点までの幅がNライン分の幅である場合には、シートセンサー50によってパンチ穴が検知されたと言える。
たとえば、図3に示すように、シートセンサー50の出力(センサー出力)が立ち上がっても、検知部5は、検知信号のレベルを第1レベルに維持する。その後、検知部5は、Nライン分の幅に相当する時間が経過したタイミング(シートSがNライン分の幅だけ送られたタイミング)で、検知信号を第1レベルから第2レベルに立ち上げる。
それ以降、現時点のセンサー出力にかかわらず、Nライン前のセンサー出力がシートSの有りを示す値であれば、検知部5は、検知信号を第2レベルにする。一方で、図示しないが、現時点のセンサー出力がシートSの無しを示す値であり、Nライン前のセンサー出力もシートSの無しを示す値であれば、検知部5は、検知信号を第1レベルにする。
これにより、シートSのパンチ穴によってシートセンサー50の出力値が変化しても、そのセンサー出力の変化は検知信号には反映されない。ただし、Nライン分だけ、検知信号の立ち上がり時点が遅れる。このため、信号生成部7は、検知信号の立ち上がり時点の遅れを考慮して、副走査基準信号のレベルを第1レベルから第2レベルに立ち上げるタイミングをずらす。
以下、シート搬送方向の最も上流側に配置される記録ヘッド30に着目して説明する。たとえば、今回着目する記録ヘッド30の対応色はブラックである。以下の説明では、ブラックの記録ヘッド30の印刷位置と検知位置DPとのシート搬送方向の距離に相当するライン数をKラインとする(図1参照)。
検知部5は、シートSの前端が検知位置DPに到達してからNライン分に相当する時間が経過すると検知信号を第1レベルから第2レベルに立ち上げる。すなわち、検知信号が第2レベルに立ち上がった時点では、シートSの前端は検知位置DPからNライン分の幅だけ進んでいる。
仮に、シートSの前端が検知位置DPに到達した時点で検知信号が第2レベルに立ち上がったとすると、検知信号が立ち上がってからKライン分の幅に相当する時間が経過するとシートSの前端が記録ヘッド30の印刷位置に到達する。
しかし、実際には、検知信号の立ち上がり時点はNライン分に相当する時間ずれる。このため、信号生成部7は、検知信号が立ち上がってからK´ライン分の幅に相当する時間が経過したとき、副走査基準信号を第1レベルから第2レベルに立ち上げる。なお、K´ラインは、KラインからNラインを減算したライン数に相当する。これにより、シートSの前端が記録ヘッド30の印刷位置に到達する時点と副走査基準信号が第2レベルに立ち上がる時点とが一致する。
制御部6は、副走査基準信号が立ち上がってからの経過時間に基づき、記録ヘッド30によるシートSに対する印刷の開始タイミングを計る。たとえば、印刷すべき画像データの1ライン目の画像形成をシートSの前端からHライン分の幅だけ後端側にずれた位置にすべき場合、制御部6は、当該位置で記録ヘッド30による1ライン目のインク吐出処理が行われるよう1ライン目のインク吐出データを記録ヘッド30に出力する。以下の説明では、印刷すべき画像データの1ライン目の画像形成位置を先頭印刷位置と称する。
これにより、図4に示すように、シートSへの印刷画像Gはずれない。すなわち、印刷画像Gのシート搬送方向の先頭が先頭印刷位置に一致する。図4では、印刷画像Gをハッチング柄で示す。
<開始タイミングの補正>
場合によっては、画像形成装置100の内部で紙粉が飛散し、シートセンサー50が紙粉を検知する。シートセンサー50が紙粉を検知すると、シートセンサー50の出力値が第1レベルから第2レベルに立ち上がる。
たとえば、検知位置DPの周辺を紙粉が飛散中にシートSが検知位置DPに向けて搬送された場合には、図5に示すように、シートセンサー50で紙粉が検知され(図5上図参照)、続けて、シートセンサー50でシートSの前端が検知される(図5下図参照)。この例では、シートセンサー50の出力値(センサー出力)が紙粉の検知によって立ち上がり、検知位置DPから紙粉が無くなるとセンサー出力が立ち下がり、シートSの前端が検知位置DPに到達するとセンサー出力が再度立ち上がる。すなわち、シートセンサー50の出力値がパンチ穴を検知した場合と同じように変化する。
この例において、シートSの前端と紙粉との間隔に相当するライン数がNライン未満であった場合、シートSがパンチ穴を有する場合と同様の処理が行われる。すなわち、図6に示すように、検知部5からは、センサー出力の変化(シートSの前端と紙粉との間に隙間があることによる変化)が反映されていない検知信号が出力される。
これにより、信号生成部7から出力される副走査基準信号の立ち上がり時点がすれる。図6に示す副走査基準信号に基づき印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングが制御されると、シートSに対する印刷画像Gの印刷位置がずれる(図7参照)。具体的には、副走査基準信号の立ち上がり時点が早くなる方向にずれる。このため、印刷画像Gが先頭印刷位置に対してシートSの前端側にずれる。
このような不都合を抑制するため、制御部6は、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正する。以下、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図8に示すフローのスタートは、シートSがレジスト位置RPから2次給紙されて以降、シートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化したとき(シートセンサー50の出力値が立ち上がったとき)である。言い換えると、図8に示すフローに沿った処理は、シートSへの印刷前に行われる。
たとえば、図8に示すフローに沿った処理がスタートしてから、シートセンサー50の出力値がシートSの無しを示す値に変化することなく所定時間が経過したとき、本フローは終了する。この所定時間は、印刷で使用するシートSのサイズ(シート搬送方向の長さ)に基づき設定されてもよいし、固定値であってもよい。シートSのサイズが大きいほど所定時間を長く、シートSのサイズが小さいほど所定時間を短くしてもよい。以下の説明では、シートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化してから所定時間の経過前にシートセンサー50の出力値がシートSの無しを示す値に変化し、その後、シートセンサー50の出力値が再びシートSの有りを示す値に変化したとする。
シートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化したとき、ステップS1に移行する。ステップS1において、制御部6は、第1計時処理を開始する。第1計時処理は、シートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化した第1時点を起点として時間を計測する処理である。それ以降、シートセンサー50の出力値がシートSの無しを示す値に変化したとき、ステップS2に移行する。ステップS2において、制御部6は、第2計時処理を開始する。第2計時処理は、シートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値からシートSの無しを示す値に変化した第2時点を起点として時間を計測する処理である。
なお、制御部6は、第1計時処理および第2計時処理の各処理において、ライン基準信号よりも高周波のクロック信号に基づき時間を計測する。たとえば、画像形成装置100は、水晶振動子を発振源とする水晶発振回路を用いたクロック生成部(図示せず)を備える。クロック生成部は、周波数精度が高いシステムクロック信号を生成する。システムクロック信号は、ライン基準信号よりも高周波である。そこで、第1計時処理および第2計時処理では、システムクロック信号に基づき時間の計測が行われる。
ステップS3において、制御部6は、第2計時処理を開始して以降(第2時点以降)にシートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化したか否かを判断する。制御部6は、第2計時処理を開始して以降にシートセンサー50の出力値がシートSの有りを示す値に変化した時点を第3時点として検知する。すなわち、制御部6は、第3時点になったか否かを判断する。第3時点になったと制御部6が判断した場合、ステップS4に移行する。第3時点になっていないと制御部6が判断した場合、ステップS3の処理が繰り返される。
ステップS4において、制御部6は、第1時点から第3時点までの時間である第1時間を認識し、第2時点から第3時点までの第2時間を認識する。すなわち、制御部6は、第1時点から第3時点までの第1時間を計測する処理を第1計時処処理として行う。また、制御部6は、第2時点から第3時点までの第2時間を計測する処理を第2計時処理として行う。
ステップS5において、制御部6は、第2時間が予め定められた閾値時間よりも短いか否かを判断する。たとえば、印刷部3による印刷で使用され得るシートSとしてのパンチ紙のパンチ穴のシート搬送方向の開口幅(穴径)が求められる。そして、閾値時間は、パンチ穴のシート搬送方向の開口幅分の距離を搬送部2がシートSを搬送するのに要する時間に基づき予め定められる。言い換えると、閾値時間は、パンチ穴のシート搬送方向の開口幅に相当するライン数(すなわち、Nライン)に基づき定められる。さらに言い換えると、閾値時間は、Nライン分の幅に相当する時間に基づき定められる。
なお、図8に示すフローに沿った処理は、シートSの前端が検知位置DPに到達する直前に検知位置DPで紙粉が飛散していた場合(図5参照)に生じ得る不都合を抑制するために行われる。図5に示す例では、シートセンサー50の出力値は、Nライン分の幅に相当する時間(パンチ穴のシート搬送方向の開口幅に相当する時間)よりも短い期間内で、シートSの無しを示す値に立ち下がって再度、シートSの有りを示す値に立ち上がる。このことを考慮し、閾値時間は、Nライン分の幅に相当する時間からマージンを減じた時間に設定されてもよい。すなわち、閾値時間は、Nライン分の幅に相当する時間よりも短い時間に設定されてもよい。閾値時間は、少なくとも、Nライン分の幅に相当する時間以下である。
第2時間が閾値時間よりも短い場合には、図5に示す状態になっている可能性が高い。言い換えると、信号生成部7により生成される副走査基準信号の第1レベルから第2レベルへの立ち上がり時点が紙粉の検知時点を反映した時点となる可能性が高い。さらに言い換えると、副走査基準信号の立ち上がり時点が早まる可能性が高い。このため、第2時間が閾値時間よりも短い場合には、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正することが好ましい。
そこで、ステップS5において、第2時間が閾値時間よりも短いと制御部6が判断した場合には、ステップS6に移行する。ステップS6に移行すると、制御部6は、第1時間に基づき、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正する。
一方で、ステップS5において、第2時間が閾値時間よりも短くないと制御部6が判断した場合には、本フローは終了し、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正する処理は行われない。第2時間が閾値時間よりも短くないということは、シートセンサー50の出力値が1回目に第1レベルから第2レベルに立ち上がって以降のシートセンサー50の出力変化がパンチ穴に起因すると言える。したがって、第2時間が閾値時間よりも短くない場合には、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正する必要はない。
ステップS6に移行した場合(第2時間が閾値時間よりも短い場合)、制御部6は、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを遅らせる。言い換えると、シートSの前端付近の紙粉が検知された場合、制御部6は、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを遅らせる。
ここで、シートSの前端が検知位置DPに到達した実際の時点を基準に副走査基準信号が生成された場合(正常状態の場合)には、シートSの前端が印刷部3の印刷位置(記録ヘッド30のインク吐出位置)に到達するタイミングで、副走査基準信号が第1レベルから第2レベルに立ち上がる。このため、正常状態の場合には、副走査基準信号の立ち上がり時点を基準に印刷の開始タイミングを制御すればよい。
しかし、シートSの前端付近の紙粉が検知された場合、印刷部3の印刷位置にシートSの前端が到達するタイミングよりも早く副走査基準信号が立ち上がる。この場合の副走査基準信号の立ち上がり時点とシートSの実際の前端到達時点(シートSの前端が実際に印刷部3の印刷位置に到達する時点)との間のずれ時間は第1時間に相当する。言い換えると、実際には、副走査基準信号が立ち上がってから第1時間が経過したとき、シートSの前端が印刷部3の印刷位置に到達する。
そこで、ステップS6に移行した場合(第2時間が閾値時間よりも短い場合)、制御部6は、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを第1時間だけ遅らせる。言い換えると、制御部6は、副走査基準信号で示されるシートSの前端到達時点(副走査基準信号が第1レベルから第2レベルに立ち上がった時点)から第1時間が経過した時点をシートSの前端が印刷部3の印刷位置に到達する実際の時点と認識し、その実際の時点に基づき、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを制御する。
たとえば、図9に示すように、搬送路1にシートSが給紙されて以降(具体的には、シートSがレジスト位置RPから2次給紙されて以降)、そのシートSの印刷前の第1時点P1において、シートセンサー50の出力値(センサー出力)が第1レベルから第2レベルに立ち上がったとする。このとき、第1時点P1を起点とする第1計時処理が開始される。
また、第1計時処理の開始以降であって同じシートSへの印刷前の第2時点P2において、センサー出力が第2レベルから第1レベルに立ち下がったとする。このとき、第2時点P2を起点とする第2計時処理が開始される。
続いて、第2時点P2よりも後であって同じシートSへの印刷前の第3時点P3において、センサー出力が再度、第1レベルから第2レベルに立ち上がったとする。この例において、第1計時処理で計時される第1時間T1は、第1時点P1から第3時点P3までの時間であり、第2計測処理で計時される第2時間T2は、第2時点P2から第3時点P3までの時間である。なお、閾値時間はT0で示す。
図9に示す例では、第2時間T2が閾値時間よりも短い。このため、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングが補正される。すなわち、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングは、副走査基準信号で示されるシートSの前端到達時点から第1時間T1が経過した時点を実際の前端到達時点として補正される。
たとえば、シートSの前端からHライン分の幅だけ後端側にずれた位置が画像データの1ライン目の画像形成を行うべき先頭印刷位置であるとする。この場合、印刷の開始タイミングが補正されていなければ、図7に示すように、副走査基準信号の立ち上がり時点からHライン分の幅に相当する時間が経過した時点で印刷が開始されるため、印刷画像Gが先頭印刷位置に対してシートSの前端側にずれる。一方で、印刷の開始タイミングが補正されていれば、図10に示すように、副走査基準信号の立ち上がり時点から第1時間T1が経過した時点がシートSの前端到達時点として認識され、その時点からHライン分の幅に相当する時間が経過した時点で印刷が開始される。これにより、印刷画像Gのずれが抑制される。
なお、図11に示すように、搬送路1にシートSが給紙されて以降、そのシートSの印刷前、第1時点P10でシートセンサー50の出力値(センサー出力)が第2レベルに立ち上がり、その後、第2時点P20でセンサー出力が立ち下がったとする。そして、第2時点P20から閾値時間T0よりも長い時間が経過した第3時点P30で再度、センサー出力が第2レベルに立ち上がったとする。
図11に示す例では、第1計時処理で第1時間T10が計測され、第2計時処理で第2時間T20が計測されるが、第2時間T20は閾値時間T0よりも長くなる。このため、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングは補正されない。
本実施形態では、パンチ穴に起因するセンサー出力の変化が副走査基準信号に反映されることを抑制できる。一方で、シートSの前端が検知位置DPに到達する直前に検知位置DPで紙粉が飛散していた場合(図5参照)、すなわち、シートセンサー50が紙粉を検知してシートSの前端を検知した場合には、シートセンサー50が紙粉を検知した時点を基準に副走査基準信号が生成される。このため、副走査基準信号の立ち上がり時点が実際の時点に対してずれる。
そこで、制御部6は、第1計時処理および第2計時処理を行う。そして、第2時間が閾値時間よりも短い場合、制御部6は、第1時間に基づき、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを補正する。具体的は、制御部6は、副走査基準信号で示される前端到達時点から第1時間が経過した時点をシートSの前端が印刷位置に到達する実際の時点と認識し、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングを第1時間だけ遅らせる。これにより、印刷画像GがシートSの前端側にずれることを抑制できる。
また、本実施形態では、閾値時間は、パンチ穴のシート搬送方向の開口幅分の距離を搬送部2がシートSを搬送するのに要する時間に基づき予め定められる。これにより、シートセンサー50がパンチ穴を検知したことによってセンサー出力が変化した場合、すなわち、副走査基準信号の立ち上がり時点が正しい場合、印刷部3によるシートSに対する印刷の開始タイミングが不必要に行われることを抑制できる。仮に、副走査基準信号の立ち上がり時点が正しいにもかかわらず印刷の開始タイミングが補正されると、印刷画像GがシートSの後端側にずれてしまう。
また、本実施形態では、制御部6は、第1計時処理および前記第2計時処理のそれぞれにおいて、ライン基準信号よりも高周波のクロック信号(システムクロック信号)に基づき時間を計測する。これにより、第1時間および第2時間の各計時を精度良く行うことができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 搬送路
2 搬送部
3 印刷部
6 制御部
7 信号生成部
50 シートセンサー
100 画像形成装置
DP 検知位置
S シート

Claims (4)

  1. 搬送路に沿ってシートを搬送する搬送部と、
    前記搬送路の予め定められた位置を検知位置とし、前記検知位置における前記シートの有無に応じた値を出力するシートセンサーと、
    前記搬送路のうち前記検知位置よりもシート搬送方向の下流側の印刷位置において前記シートに印刷を行う印刷部と、
    前記印刷部による前記シート搬送方向と直交する主走査方向の1ライン分の画像形成タイミングの基準となるライン基準信号を出力するとともに、前記シートセンサーの出力値に基づき、前記印刷位置への前記シートの前端到達時点を示す副走査基準信号を生成する信号生成部と、
    前記副走査基準信号に基づき、前記印刷部による前記シートに対する印刷の開始タイミングを制御する制御部と、を備え、
    前記シートへの印刷前、前記シートセンサーの出力値が前記シートの有りを示す値に変化したとき、前記制御部は、前記シートセンサーの出力値が前記シートの有りを示す値に変化した第1時点を起点として時間を計測する第1計時処理を開始し、
    前記第1計時処理を開始して以降であって前記シートへの印刷前、前記シートセンサーの出力値が前記シートの無しを示す値に変化したとき、前記制御部は、前記シートセンサーの出力値が前記シートの無しを示す値に変化した第2時点を起点として時間を計測する第2計時処理を開始し、
    前記制御部は、前記第2計時処理を開始して以降に前記シートセンサーの出力値が前記シートの有りを示す値に変化した第3時点を検知し、前記第1時点から前記第3時点までの第1時間を計測する処理を前記第1計時処理として行うとともに、前記第2時点から前記第3時点までの第2時間を計測する処理を前記第2計時処理として行い、
    前記第2時間が予め定められた閾値時間よりも短い場合、前記制御部は、前記第1時間に基づき、前記開始タイミングを補正する、画像形成装置。
  2. 前記第2時間が前記閾値時間よりも短い場合、前記制御部は、前記副走査基準信号で示される前記前端到達時点から前記第1時間が経過した時点を前記シートの前端が前記印刷位置に到達する実際の時点と認識し、前記開始タイミングを前記第1時間だけ遅らせる、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記シートとしてパンチ穴を有するパンチ紙の使用が可能であり、
    前記閾値時間は、前記パンチ穴の前記シート搬送方向の開口幅分の距離を前記搬送部が前記シートを搬送するのに要する時間に基づき予め定められる、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第1計時処理および前記第2計時処理のそれぞれにおいて、前記ライン基準信号よりも高周波のクロック信号に基づき時間を計測する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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