JP2023047986A - 動作機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素化された構造でバネ部材の抜け止めが可能な動作機構を提供する。【解決手段】ブレーキペダル102と、ブレーキペダル102の操作によって初期位置と作動位置との間で移動可能な伝達ロッド88と、伝達ロッド88と接続されるエクステンション部材138と、伝達ロッド88を初期位置に付勢するリターンスプリング143と、を備えたブレーキ装置80であって、伝達ロッド88は、ロッド本体136と、リターンスプリング143によって伝達ロッド88がエクステンション部材138から脱落不能になるようリターンスプリング143に連結される連結部137と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、動作機構に関する。
自動二輪車において、乗員がブレーキペダルの操作を行うことで前輪及び後輪に設けられたブレーキを作動させるものが知られている。例えば、特許文献1には、スレーブシリンダとブレーキアームとを連結する伝達ロッドの前端部がL字状に折り曲げられ、エクステンション部材に設けられたロッド挿入穴に挿入され、抜け止め用の割りピンにより伝達ロッドの抜けが防止された自動二輪車用ブレーキ装置が記載されている。また、リターンスプリングの一端部は伝達ロッドの前部ばね掛け部材に掛けられ、他端部は後部ばね掛け部材に掛けられて、伝達ロッドを非制動状態の位置に戻すように付勢している。
特許文献2には、連動ブレーキケーブルの一端に設けられた環状固定部が、イコライザの上端部に設けられた支持軸に外嵌し、ワッシャ及びクリップにより支持軸から抜け止めされた自動二輪車用ペダル連動ブレーキ装置が記載されている。そして、リターンスプリングは、作動アームとサブフレームに取付けられているブラケットとの間に、後方斜め上がりに傾斜配置されて、踏み込まれたブレーキペダルを中立位置へ戻すように作動アームを回動付勢している。
特許5422672号公報 特許6000873号公報
このように、特許文献1に記載の自動二輪車用ブレーキ装置は、伝達ロッドの前端部に装着した割りピンにより伝達ロッドがロッド挿入穴から抜けることを防止している。また、特許文献2に記載の自動二輪車用ペダル連動ブレーキ装置は、支持軸に配設したワッシャ及びクリップにより、環状固定部が支持軸から抜けことを防止している。
しかしながら、いずれの構造でも、伝達ロッド等の動作部が接続部から抜けないように、割りピン、ワッシャ及びクリップなどの専用部品を準備しなければならない。また、リターンスプリングを係止するための専用のばね掛け部材も必要であり、部品点数及び組み付け工数が増加する問題があり、自動二輪車用ブレーキの動作機構の構造の簡素化が望まれている。
本発明は、簡素化された構造で動作部の抜け止めが可能な動作機構を提供する。
本発明は、
操作部と、
前記操作部の操作によって初期位置と作動位置との間で移動可能な動作部と、
前記動作部と接続される接続部と、
前記動作部を前記初期位置に付勢するバネ部材と、を備えた動作機構であって、
前記動作部は、
動作部本体と、
前記バネ部材によって前記動作部が前記接続部から脱落不能になるよう前記バネ部材に連結される連結部と、を有する。
本発明によれば、簡易な構造で、動作部が接続部から脱落することを防止できる。
本発明の第1実施形態のブレーキ装置を備えた自動二輪車の側面図である。 図1に示したブレーキ装置の液圧回路図である。 図1に示したブレーキ装置の要部拡大側面図である。 図3に示したスレーブシリンダと伝達ロッドの連結状態を示す平面図である。 図3に示したブレーキ装置の作用を説明する説明図である。 本発明の第2実施形態のブレーキ装置のスレーブシリンダと伝達ロッドの連結状態を示す平面図である。 本発明の第3実施形態のブレーキ装置のスレーブシリンダとワイヤの連結状態を示す平面図である。 本発明の第4実施形態のブレーキ装置のスレーブシリンダと伝達ロッドの連結状態を示す平面図である。 本発明の第5実施形態のブレーキ装置のスレーブシリンダとワイヤの連結状態を示す平面図である。
以下、本発明の動作機構について、自動二輪車用ブレーキのブレーキ装置を例に添付図面に基づいて説明する。なお、説明中の上、下、左、右、前、後、は自動二輪車に乗車した運転者を基準にした向きを示している。図中、前をFr、後をRr、左をL、右をR、上をU、下をD、として示す。
[第1実施形態]
先ず、本発明の第1実施形態のブレーキ装置について図1~図5を参照しながら説明する。
図1に示すように、自動二輪車10は、前輪11に前輪ディスクブレーキ12、後輪13に後輪ドラムブレーキ14が設けられた自動二輪車であり、車体フレーム20が、前端部を構成するヘッドパイプ21と、このヘッドパイプ21から後方斜め下方に延びるメインフレーム22と、このメインフレーム22の後端部から下方に延びるピボットプレート23と、メインフレーム22の後端部から後方斜め上方、そして後方に延びる左右一対のシートレール24,24(一方の符号24のみ示す。)と、これらのメインフレーム22及びシートレール24,24のそれぞれに取付けられたサブフレーム26とから構成される。ヘッドパイプ21には、フロントフォーク31が操舵自在に取付けられ、メインフレーム22及びピボットプレート23には、エンジン32が取付けられ、ピボットプレート23には、ピボット軸33を介してスイングアーム34が上下スイング可能に取付けられている。
フロントフォーク31は、上端部にバーハンドル36、下端部に車軸37を介して前輪11がそれぞれ取付けられている。
エンジン32は、クランクケース41と、このクランクケース41から前方に突出するシリンダ部42とからなり、クランクケース41の後部に一体的に変速機44が設けられたパワーユニットである。スイングアーム34は、後端部に車軸46を介して後輪13が取付けられている。
図中の符号51はヘッドランプカバー、52はフロントカバー、53はレッグシールド、54はフロントフェンダ、56はセンタカバー、57はシート、58はグラブレール、61はリヤサイドカバー、62はテールランプ、63はリヤフェンダ、64はシートレール24とスイングアーム34の後端部とに渡されたリヤクッションユニット、66は排気管、67はマフラ、68は運転者用ステップ、71はキックペダル、72はピボットプレート23に取付けられたステップブラケット、73はステップブラケット72の後部に設けられた同乗者用ステップである。
図2には自動二輪車10のブレーキ装置80をブレーキ液の液圧回路で示している。
ブレーキ装置80は、前輪用操作部81と、この前輪用操作部81にブレーキ配管82を介して接続された前輪ディスクブレーキ12と、この前輪ディスクブレーキ12にブレーキ配管84を介して接続された後輪用操作部86と、この後輪用操作部86に動作部である伝達ロッド88を介して連結された後輪ドラムブレーキ14と、を備える前後輪連動ブレーキシステムである。
前輪用操作部81は、ブレーキレバー91と、このブレーキレバー91の操作により液圧を発生させるマスターシリンダ92とからなり、バーハンドル36に取付けられている。なお、符号93はマスターシリンダ92に備えるリザーブタンクである。
前輪ディスクブレーキ12は、前輪11に取付けられたブレーキディスク95と、このブレーキディスク95を挟み込んで制動させるためにフロントフォーク31に取付けられたブレーキキャリパ96とからなる。
図中の符号96a,96b,96cはブレーキ液の液圧によりブレーキディスク95に押し付けられるピストンが収納されたキャリパシリンダであり、キャリパシリンダ96a,96cは、ブレーキキャリパ96内で分岐された分岐路82a,82bにそれぞれ接続され、キャリパシリンダ96bは、ブレーキ配管84に接続されている。
後輪用操作部86は、ピボットプレート23(図1参照)に支軸101を介して回動可能に取付けられた操作部であるブレーキペダル102と、このブレーキペダル102に一体的に設けられたペダルアーム103と、このペダルアーム103に連結されることでブレーキペダル102の操作により液圧を発生させるマスターシリンダ104と、このマスターシリンダ104に一体に設けられるとともにブレーキ配管84に接続されたディレイバルブ106と、これらのマスターシリンダ104及びディレイバルブ106に一体に設けられたプレッシャコントロールバルブ(以下、「PCV」と記す。)107と、このPCV107にブレーキ配管108を介して接続されることでマスターシリンダ104で発生した液圧がPCV107を介して伝えられるスレーブシリンダ111とからなる。なお、符号113はマスターシリンダ104に配管を介して接続されたリザーブタンクである。
マスターシリンダ104は、内蔵するピストンに取付けられたロッド109を備え、このロッド109の下端部がペダルアーム103の先端部に連結ピン112で揺動可能に連結されている。
ディレイバルブ106は、ブレーキペダル102を操作した際に、マスターシリンダ104で発生するブレーキ液の液圧が前輪ディスクブレーキ12に伝わるのを遅らせて、前輪ディスクブレーキ12の制動タイミングを後輪ドラムブレーキ14の制動タイミングに対して遅らせるものである。
PCV107は、ブレーキ配管108内及びスレーブシリンダ111内の液圧を制御(一例として、マスターシリンダ104内の液圧が所定値以上になったときに、ブレーキ配管108及びスレーブシリンダ111への液圧供給を停止)するものである。上記のマスターシリンダ104、ディレイバルブ106及びPCV107は、一体のシリンダ・バルブ組立体114を構成している。
上記のブレーキ配管84、ディレイバルブ106及びPCV107は、ブレーキペダル102を操作したときに、後輪ドラムブレーキ14及び前輪ディスクブレーキ12の制動力、制動タイミングをバランス良く適切に連動させるための連動装置110を構成している。
後輪ドラムブレーキ14は、ブレーキパネル115と、このブレーキパネル115に回転可能に取付けられたブレーキシャフト116と、このブレーキシャフト116の先端部に取付けられたブレーキアーム117とを備え、ブレーキアーム117の先端部に伝達ロッド88の端部が連結されている。
図3に示すように、スイングアーム34の下面34aには支軸121を介してブレーキ支持ロッド122の前端部がスイング可能に取付けられ、ブレーキパネル115は、後輪13の車軸46とブレーキ支持ロッド122の後端部とで支持されている。なお、符号123は後輪ドラムブレーキ14にブレーキ支持ロッド122を固定するボルトである。
リヤクッションユニット64は、下端部64aがスイングアーム34の後端部の上面34bに取付けられたクッションブラケット125にボルト127で取付けられている。後輪ドラムブレーキ14のブレーキシャフト116は、スイングアーム34の車幅方向内側に且つスイングアーム34の後端近傍に配置され、後輪13の車軸46、リヤクッションユニット64のボルト127のそれぞれよりも後方に配置されている。また、後輪ドラムブレーキ14のブレーキアーム117は、ブレーキシャフト116に下方に延びるように取付けられている。
シリンダ・バルブ組立体114は、ピボットプレート23の側面23aに2本のボルト131,131で取付けられている。スレーブシリンダ111は、スイングアーム34の上面34bに取付けられた取付ステイ132に2本のボルト133,133で取付けられている。
一端がディレイバルブ106に接続されたブレーキ配管84は、ディレイバルブ106から前方斜め上方に延び、さらに、メインフレーム22の上面に沿って前方斜め上方に延びている。
上記のシリンダ・バルブ組立体114とスレーブシリンダ111とを接続するブレーキ配管108は、スイングアーム34に一体的に設けられたスレーブシリンダ111のスイングを吸収するために可撓性材料からなる。
図4も参照して、伝達ロッド88は、動作部本体である断面円形のロッド本体136と、このロッド本体136の前端部がL字状に折り曲げられて形成された連結部137とを備える。連結部137の先端側には、径方向に貫通するバネ連結孔137aが設けられている。そして、ロッド本体136の後端部は、ブレーキアーム117に連結されている(図3参照)。
また、スレーブシリンダ111は、シリンダ本体211と、このシリンダ本体211内に形成されたシリンダ穴に移動可能に挿入された不図示のピストンロッドとを備え、このピストンロッドの先端には、接続部であるエクステンション部材138が連結されている。エクステンション部材138には、伝達ロッド88の連結部137が挿入される係合孔139が設けられている。
そして、エクステンション部材138の係合孔139に伝達ロッド88の連結部137が挿入され、該連結部137のバネ連結孔137aには、バネ部材であるリターンスプリング143の一端に形成された係合部143aが係止されている。また、リターンスプリング143の他端に形成された他の係合部143bは、スイングアーム34に固定された後部ばね掛け部材142の係止孔142aに係止されている。リターンスプリング143は、引張コイルバネとして形成されている。これにより、伝達ロッド88は、リターンスプリング143の引張力によって後方斜め下方に付勢される。
このように、伝達ロッド88の連結部137が、エクステンション部材138の係合孔139に挿通され、さらにエクステンション部材138の外側(車両右側)で連結部137のバネ連結孔137aにリターンスプリング143の係合部143aが係止されている。これにより、抜け止めのための専用部材を必要とせず、連結部137の係合孔139からの抜け落ちが確実に防止でき、従来の機構と比較してブレーキ装置80が簡素化される。
次に、ブレーキ装置80の作用について図5を参照して説明する。
図5に示すように、ブレーキペダル102を矢印Aの向きに踏むと、ペダルアーム103が支軸101を中心にして矢印Bの向きに回動し、マスターシリンダ104のロッド109を矢印Cの向きに押し上げる。
これにより、マスターシリンダ104内のピストンが移動してブレーキ液の液圧が高まり、この液圧が、ディレイバルブ106を介してブレーキ配管84に伝えられ、ブレーキ配管84内を白抜き矢印D方向に伝えられて前輪ディスクブレーキ12に達し、前輪11を制動させる。また、マスターシリンダ104内の液圧は、PCV107を介してブレーキ配管108に伝えられ、ブレーキ配管108内を白抜き矢印Eの向きに伝えられてスレーブシリンダ111に達する。そして、この液圧が、スレーブシリンダ111内のピストンロッドを前方へ移動させ、エクステンション部材138及び伝達ロッド88を矢印F方向に引く。
この結果、後輪ドラムブレーキ14が作動する、即ち、ブレーキアーム117が矢印G方向に回動し、ブレーキアーム117と共にブレーキシャフト116と、このブレーキシャフト116に取付けられた図示しないカムが回動し、一対のブレーキシューを押し広げてブレーキドラムに押し付けることで、後輪13が制動される。
また、伝達ロッド88を非制動側へ付勢するリターンスプリング143を備えるので、ブレーキペダル102の踏み込み、即ち後輪ドラムブレーキ14の制動操作を解除すると、リターンスプリング143の弾性力により伝達ロッド88が非制動状態の位置に戻る。
本実施形態のブレーキ装置80によれば、伝達ロッド88の連結部137が、エクステンション部材138から脱落不能になるようリターンスプリング143が連結されるので、割りピン、クリップリング等の脱落防止部材が不要になるとともに、リターンスプリング143の端部(係合部143a)を取り付ける取付部も不要にできる。これにより、伝達ロッド88がエクステンション部材138からの脱落することを防止でき、従来の構造と比較してブレーキ装置の構造を簡素化できる。また、連結部137は、従来と同様の構造が使用可能であり、構造変更によるコスト上昇を抑えることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態のブレーキ装置80について、図6を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態のブレーキ装置と同一の構成要素については同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
第2実施形態の連結部137には、先端部にリターンスプリング143の係合部143aを係止可能な溝137bが設けられている。リターンスプリング143の係合部143aは、溝137bと略同形状のC字形に形成されている。そして、伝達ロッド88の連結部137がエクステンション部材138の係合孔139に挿入され、該伝達ロッド88の連結部137の溝137bに、リターンスプリング143の一端に形成された略C字形の係合部143aが係止される。
リターンスプリング143の略C字形の係合部143aは、スナップリングプライヤなどで略C字形の係合部143aを押し広げて溝137bに取り付けられる。また、リターンスプリング143の他端に形成された他の係合部143bは、スイングアーム34に固定された後部ばね掛け部材142の係止孔142aに係止されている。その他の構成及び作用は、第1実施形態のブレーキ装置80と同様である。第2実施形態のブレーキ装置80についても、伝達ロッド88がエクステンション部材138からの脱落することを防止でき、従来の構造と比較してブレーキ装置の構造を簡素化できる。
[第3実施形態]
続いて、本発明の第3実施形態のブレーキ装置80について図7を参照しながら説明する。第1実施形態のブレーキ装置80の動作部は伝達ロッド88で形成されているが、第3実施形態のブレーキ装置80の動作部は、ワイヤ150により形成されている。ワイヤ150の先端には、不図示の挿通孔が設けられた円環状部材151が加締めなどにより固定されている。不図示の挿通孔の穴径は、エクステンション部材138の係合孔139と略同径に形成されている。
そして、大径の頭部152bを有する頭付きピン152の小径のピン部152aが、エクステンション部材138の内側(車両左側)から外側(車両右側)へ円環状部材151の不図示の挿通孔及びエクステンション部材138の係合孔139の順に挿通される。そして、ピン部152aの先端側に形成された溝152cにリターンスプリング143の一端に形成された略C字形の係合部143aが係止される。また、リターンスプリング143の他端に形成された他の係合部143bは、スイングアーム34に固定された後部ばね掛け部材142の係止孔142aに係止されている。これにより、動作部がワイヤ150により形成された場合でも、簡易な構造で、頭付きピン152のエクステンション部材138からの脱落、即ち、円環状部材151が固定されたワイヤ150とエクステンション部材138の分離を防止でき、従来の構造と比較してブレーキ装置の構造を簡素化できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態のブレーキ装置80について図8を参照しながら説明する。第4実施形態のブレーキ装置80の動作部は、伝達ロッド88により形成される。伝達ロッド88は、スレーブシリンダ111側の一部が略クランク型に形成されたロッド本体136と、ロッド本体136の先端部が90°折り曲げられて形成された連結部137とを備える。連結部137には、溝137bが形成されている。このように、ロッド本体136の先端部を略U字型に形成することで、スレーブシリンダ111の作動中心線上の近傍に、ロッド本体136の中心線を配置することができ、伝達ロッド88の作動が滑らかにできる。
リターンスプリング143の一端から斜めに前方に延びる延設部143cには、略C字形の係合部143aが形成され、連結部137の溝137bに係止される。また、リターンスプリング143の他端から斜め後方に延びる他の延設部143dには、他の係合部143bが形成されて、スイングアーム34に固定された後部ばね掛け部材142の係止孔142aに係止されている。これにより、伝達ロッド88がエクステンション部材138からの脱落することを防止でき、従来の構造と比較してブレーキ装置の構造を簡素化できる。
連結部137の溝137bとスイングアーム34の後部ばね掛け部材142とは、伝達ロッド88に対して互いに反対側に配置されている。即ち、上方から見て、連結部137の溝137bが車幅方向で一方側(右側)に配置され、スイングアーム34の後部ばね掛け部材142が車幅方向で他方側(左側)に配置される。そして、円筒形のリターンスプリング143の内側には、ロッド本体136の一部が挿通して配設される。このように、リターンスプリング143の内側にロッド本体136の少なくとも一部が挿通して配設されることで、スペースの有効利用が可能となる。
[第5実施形態]
続いて、本発明の第5実施形態のブレーキ装置80について図9を参照しながら説明する。第5実施形態のブレーキ装置80の動作部は、ワイヤ150により形成されている。
ワイヤ150の一部は、第4実施形態の伝達ロッド88と同様に、円筒形のリターンスプリング143の内側に挿通配置される。頭付きピン152の小径のピン部152aは、エクステンション部材138の係合孔139及び円環状部材151の不図示の挿通孔の順に挿通され、ピン部152aの先端側に形成された溝152cにリターンスプリング143の一端に形成された略C字形の係合部143aが係止される。また、リターンスプリング143の他端に形成された他の係合部143bは、スイングアーム34に固定された後部ばね掛け部材142の係止孔142aに係止される。これにより、円環状部材151が固定されたワイヤ150とエクステンション部材138の分離を防止でき、従来の構造と比較してブレーキ装置の構造を簡素化できる。
そして、円筒形のリターンスプリング143の内側には、ワイヤ150の一部が挿通して配設される。このように、リターンスプリング143の内側にワイヤ150の少なくとも一部が挿通して配設されることで、スペースを有効に使うことができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、第3~第5実施形態では、溝にリターンスプリングの一端が係合する場合を例示したが、これに限らず第1実施形態のように、孔にリターンスプリングの一端が係合するように構成されてもよい。
また、上記の各実施形態では、動作機構として、自動二輪車の前後輪連動ブレーキシステムに適用したが、必ずしもこれに限られるものではない。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 操作部(ブレーキペダル102)と、
前記操作部の操作によって初期位置と作動位置との間で移動可能な動作部(伝達ロッド88、ワイヤ150)と、
前記動作部と接続される接続部(エクステンション部材138)と、
前記動作部を前記初期位置に付勢するバネ部材(リターンスプリング143)と、を備えた動作機構(ブレーキ装置80)であって、
前記動作部は、
動作部本体(ロッド本体136)と、
前記バネ部材によって前記動作部が前記接続部から脱落不能になるよう前記バネ部材に連結される連結部(連結部137)と、を有する、動作機構。
(1)によれば、動作部の連結部が、動作部が接続部から脱落不能になるようバネ部材に連結されるので、割ピン、クリップリング等の脱落防止部材が不要になるとともに、バネ部材の一端部を取り付ける取付部も不要にできる。これにより、従来の構造と比較して簡易な構造で、動作部が接続部から脱落することを防止できる。
(2) (1)に記載の動作機構であって、
前記連結部には、孔(バネ連結孔137a)が設けられ、
前記バネ部材の端部は、前記孔に係合する係合部(係合部143a)を有する、動作機構。
(2)によれば、簡易な構造で動作部の脱落を防止できる。また、連結部は従来と構造を変更しなくてもよいので、構造変更によるコスト上昇を抑えることができる。
(3) (1)に記載の動作機構であって、
前記連結部には、溝(溝137b)が設けられ、
前記バネ部材の端部は、前記溝と略同形状であって前記溝に係合する係合部を有する、動作機構。
(3)によれば、簡易な構造で動作部の脱落を防止できる。
(4) (1)~(3)のいずれかに記載の動作機構であって、
前記バネ部材は、円筒形状を有し、
前記動作部本体の少なくとも一部は、前記バネ部材の内部に配置される、動作機構。
(4)によれば、動作部本体の少なくとも一部がバネ部材の内部を通過することでスペースを有効に使うことができる。
(5) (1)~(4)のいずれかに記載の動作機構であって、
前記動作部は、ロッド(伝達ロッド88)、又はワイヤ(ワイヤ150)であり、車両のブレーキ(後輪ドラムブレーキ14)を作動させる、動作機構。
(5)によれば、ロッド、又はワイヤをスムーズに初期位置に戻すことができる。また、ブレーキの作動には一般的にロッドやワイヤが使用されているので様々な車種に適用することができる。
(6) (5)に記載の動作機構であって、
前後輪連動ブレーキシステムである、動作機構。
(6)によれば、周辺部品の多い前後輪連動ブレーキシステムであっても部品点数を削減しコンパクトな設計にすることができる。
14 後輪ドラムブレーキ(ブレーキ)
80 ブレーキ装置(動作機構)
88 伝達ロッド(動作部、ロッド)
102 ブレーキペダル(操作部)
136 ロッド本体(動作部本体)
137 連結部
137a バネ連結孔(孔)
137b 溝
138 エクステンション部材(接続部)
143 リターンスプリング(バネ部材)
143a 係合部
150 ワイヤ(動作部)

Claims (6)

  1. 操作部(102)と、
    前記操作部の操作によって初期位置と作動位置との間で移動可能な動作部(88,150)と、
    前記動作部と接続される接続部(138)と、
    前記動作部を前記初期位置に付勢するバネ部材(143)と、を備えた動作機構(80)であって、
    前記動作部は、
    動作部本体(136)と、
    前記バネ部材によって前記動作部が前記接続部から脱落不能になるよう前記バネ部材に連結される連結部(137)と、を有する、動作機構。
  2. 請求項1に記載の動作機構であって、
    前記連結部には、孔(137a)が設けられ、
    前記バネ部材の端部は、前記孔に係合する係合部(143a)を有する、動作機構。
  3. 請求項1に記載の動作機構であって、
    前記連結部には、溝(137b)が設けられ、
    前記バネ部材の端部は、前記溝と略同形状であって前記溝に係合する係合部を有する、動作機構。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の動作機構であって、
    前記バネ部材は、円筒形状を有し、
    前記動作部本体の少なくとも一部は、前記バネ部材の内部に配置される、動作機構。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の動作機構であって、
    前記動作部は、ロッド(88)、又はワイヤ(150)であり、車両のブレーキ(14)を作動させる、動作機構。
  6. 請求項5に記載の動作機構であって、
    前後輪連動ブレーキシステムである、動作機構。
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