JP2023047525A - インターロックコネクタ付カバー - Google Patents

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Abstract

【課題】インターロックコネクタの突出量を小さくし、かつ、インターロックコネクタの誤装着を抑制すること。【解決手段】インターロックコネクタ付カバーは、シール部材2を含むカバー部と、シール部材に保持されたインターロックコネクタ5とを備える。インターロックコネクタは、相手側コネクタと嵌合する嵌合部50と、板状の取付部51とを含み、シール部材が、インターロックコネクタを移動可能に保持するコネクタ保持部230を含む。取付部が、第1側部512aと、第2側部512bと、誤装着防止凸部516とを含む。コネクタ保持部が、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bと、奥側受部232と、抜止め弾性片233とを含む。コネクタ保持部が、第1ガイド溝に対して第1方向と交差する方向にずれる位置で第1ガイド溝と連続して形成され、誤装着防止凸部を受入れる誤装着防止凹部238を有する。【選択図】図10

Description

本開示は、インターロックコネクタ付カバーに関する。
特許文献1は、通電回路の導通と非導通とを切り替えるための待ち受け端子を有する待ち受けコネクタが配されている機器に設けられた開口部を塞ぐシールカバーであって、前記開口部の開口を覆う蓋部と、前記蓋部の裏面側において前記開口部に嵌合可能に配された嵌合部と、前記嵌合部から前記待ち受けコネクタと嵌合可能に突設されているインターロックコネクタとを備えるシールカバーを開示している。インターロックコネクタは、合成樹脂製のコネクタハウジング、コネクタハウジングに収容されている一対の雌端子、及び、一対の雌端子間を繋ぐ被覆電線を備えている。インターロックコネクタは、嵌合方向に直交する方向に変位可能なフローティング状態で嵌合部に保持されている。
特願2015-220572号(特開2017-091809号公報)
待ち受けコネクタが配されている機器におけるスペース上の制約等から、嵌合部からのインターロックコネクタの突出長を小さくすることが望まれている。
また、インターロックコネクタを嵌合部に組付ける際に、インターロックコネクタの誤装着を抑制することが望まれている。
そこで、本開示は、インターロックコネクタの突出量を小さくすること、及び、インターロックコネクタの誤装着を抑制することを目的とする。
本開示のインターロックコネクタ付カバーは、開口部を有する取付対象に取付けられ、前記開口部を覆う、インターロックコネクタ付カバーであって、前記開口部に嵌って前記開口部を塞ぐシール部材を含むカバー部と、前記シール部材に支持され、前記取付対象への前記カバー部の取付を保証するためのインターロックコネクタと、を備え、前記インターロックコネクタは、前記シール部材から前記取付対象内の相手側コネクタに向って延在し前記相手側コネクタと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の基端から前記嵌合部の嵌合方向と交差する仮想フローティング平面に沿って延出する板状の取付部とを含み、前記シール部材が、前記インターロックコネクタを前記仮想フローティング平面に沿って移動可能に保持するコネクタ保持部を含み、前記取付部が、第1側部と、前記第1側部とは反対側の第2側部と、前記第1側部から前記第1側部に対して交差する方向に突出する誤装着防止凸部とを含み、前記コネクタ保持部が、前記仮想フローティング平面に沿う第1方向に沿って前記第1側部及び前記第2側部をガイドする第1ガイド溝及び第2ガイド溝と、前記第1方向に沿って一方側で前記取付部を位置規制する奥側受部と、先端に抜け止凸部を有し、前記第1方向に沿って他方側で前記取付部を抜止め規制する抜止め弾性片とを含み、前記第1側部及び前記第2側部が前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝にガイドされて、前記取付部が前記コネクタ保持部に保持された状態で、前記第1方向において、前記取付部が前記奥側受部と前記抜け止凸部との間で規制される範囲で移動可能であり、前記仮想フローティング平面において前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1ガイド溝の底面と前記第2ガイド溝の底面との間で規制される範囲で移動可能であり、さらに、前記コネクタ保持部が、前記第1ガイド溝に対して前記第1方向と交差する方向にずれる位置で前記第1ガイド溝と連続して形成され、前記誤装着防止凸部を受入れる誤装着防止凹部を有する、インターロックコネクタ付カバーである。
本開示によれば、インターロックコネクタの突出量を小さくすることができ、かつ、インターロックコネクタの誤装着を抑制できる。
図1はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略斜視図である。 図2はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略斜視図である。 図3はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略側面図である。 図4は取付対象の一例を示す概略平面図である。 図5はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略分解斜視図である。 図6はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略分解斜視図である。 図7はシールドカバー及び第1シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図8はシールドカバー及び第2シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図9は第2シール部材の断面構造の一例を示す概略図である。 図10はインターロックコネクタがコネクタ保持部に保持された状態を示す斜視図である。 図11はインターロックコネクタをコネクタ保持部に取付ける前の状態を示す斜視図である。 図12は図11のXII-XII線断面図である。 図13はインターロックコネクタの分解斜視図である。 図14は図10におけるXIV-XIV線断面図である。 図15はインターロックコネクタの取付過程の一例を示す概略図である。 図16はインターロックコネクタの取付方法の一例を示す概略図である。 図17はインターロックコネクタの取付方法の一例を示す概略図である。 図18はインターロックコネクタの取付方法の一例を示す概略図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のインターロックコネクタ付カバーは、次の通りである。
(1)開口部を有する取付対象に取付けられ、前記開口部を覆う、インターロックコネクタ付カバーであって、前記開口部に嵌って前記開口部を塞ぐシール部材を含むカバー部と、前記シール部材に支持され、前記取付対象への前記カバー部の取付を保証するためのインターロックコネクタと、を備え、前記インターロックコネクタは、前記シール部材から前記取付対象内の相手側コネクタに向って延在し前記相手側コネクタと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の基端から前記嵌合部の嵌合方向と交差する仮想フローティング平面に沿って延出する板状の取付部とを含み、前記シール部材が、前記インターロックコネクタを前記仮想フローティング平面に沿って移動可能に保持するコネクタ保持部を含み、前記取付部が、第1側部と、前記第1側部とは反対側の第2側部と、前記第1側部から前記第1側部に対して交差する方向に突出する誤装着防止凸部とを含み、前記コネクタ保持部が、前記仮想フローティング平面に沿う第1方向に沿って前記第1側部及び前記第2側部をガイドする第1ガイド溝及び第2ガイド溝と、前記第1方向に沿って一方側で前記取付部を位置規制する奥側受部と、先端に抜け止凸部を有し、前記第1方向に沿って他方側で前記取付部を抜止め規制する抜止め弾性片とを含み、前記第1側部及び前記第2側部が前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝にガイドされて、前記取付部が前記コネクタ保持部に保持された状態で、前記第1方向において、前記取付部が前記奥側受部と前記抜け止凸部との間で規制される範囲で移動可能であり、前記仮想フローティング平面において前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1ガイド溝の底面と前記第2ガイド溝の底面との間で規制される範囲で移動可能であり、さらに、前記コネクタ保持部が、前記第1ガイド溝に対して前記第1方向と交差する方向にずれる位置で前記第1ガイド溝と連続して形成され、前記誤装着防止凸部を受入れる誤装着防止凹部を有する、インターロックコネクタ付カバーである。
このインターロックコネクタ付カバーによると、コネクタ保持部によって取付部が第1方向及び第2方向に沿って移動可能に支持されることによって、インターロックコネクタが仮想フローティング平面に沿って移動可能にシール部材に支持される。取付部は、嵌合部の基端から嵌合部の嵌合方向と交差する仮想フローティング平面に沿って延出する板状の取付部であるため、インターロックコネクタの突出量を小さくできる。また、第1側部を第1ガイド溝に挿入すると共に、第2側部を第2ガイド溝に挿入すると、誤装着防止凸部が誤装着防止凹部に受入れられるが、逆に、第1側部を第2ガイド溝に挿入すると共に、第2側部を第1ガイド溝に挿入すると、誤装着防止凸部が第2ガイド溝の開口に干渉する。これにより、インターロックコネクタの誤装着が抑制される。
(2)(1)のインターロックコネクタ付カバーであって、前記カバー部は、貫通孔を有し前記取付対象に固定されるシールドカバーと、前記貫通孔を貫通して前記シール部材に固定されるネジを含み、前記貫通孔の内側にクリアランスが存在しており、前記シール部材は、前記クリアランスに応じて、前記シールドカバーに対して前記仮想フローティング平面に沿って相対移動可能でもよい。
これにより、取付対象に対するシールドカバーの取付位置と、開口部に対するシール部材の取付位置との間に誤差が生じていても、当該誤差を前記ネジと前記シールドカバーとの間のクリアランスによって解消することができる。開口部に対するシール部材の取付位置と、相手側コネクタに対するインターロックコネクタの嵌合位置との間に誤差が生じていても、インターロックコネクタのフローティング支持構造によって当該誤差を解消することができる。
(3)(1)又は(2)のインターロックコネクタ付カバーであって、前記誤装着防止凸部が前記誤装着防止凹部内に位置する状態で、前記第2方向において、前記誤装着防止凸部が前記誤装着防止凹部を囲む面に接触するよりも前又は同時に、前記第1側部が前記第1ガイド溝の底面に接触するか、前記第2側部が前記第2ガイド溝の底面に接触するように設定されていてもよい。
これにより、誤装着防止凸部が誤装着防止凹部を囲む面に接触するより前又は同時に、第1側部又は第2側部が第1ガイド溝の底面又は第2ガイド溝の底面に接触するため、誤装着防止凸部に無理な力が作用し難い。
(4)(1)から(3)のいずれか1つのインターロックコネクタ付カバーであって、前記第1側部及び前記第2側部のうち前記第1方向において前記一方側寄りの部分が、前記第1方向において前記他方側から前記一方側に向けて徐々に幅狭になる取付ガイド面に形成されていてもよい。これにより、取付部を第1ガイド溝及び第2ガイド溝に容易に挿入できる。
(5)(1)から(4)のいずれか1つのインターロックコネクタ付カバーであって、前記第1方向において前記取付部が前記奥側受部と前記抜け止凸部との間で移動可能な量と、前記第2方向において前記取付部が前記第1ガイド溝の底面と前記第2ガイド溝の底面との間で移動可能な量とは、前記嵌合方向において、前記第1側部及び前記第2側部が前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝内を移動可能な量より大きくてもよい。これにより、嵌合方向においては、コネクタ保持部がインターロックコネクタをある程度一定位置に支持しつつ、相手側コネクタの位置に合せてインターロックコネクタを仮想フローティング平面に沿って移動させることができる。
(6)(1)から(5)のいずれか1つのインターロックコネクタ付カバーであって、前記嵌合部が、第1筒状端子と、第2筒状端子と、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とを電気的に接続する端子連結部と、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とを収容する端子収容部とを含み、前記第1筒状端子、前記第2筒状端子及び前記端子連結部が、金属板のプレス加工によって一体形成されていてもよい。これにより、第1筒状端子と第2筒状端子とを電気的に接続した端子ユニットを簡単に製造でき、かつ、当該端子ユニットを簡単に端子収容部内に収容することができる。
(7)(6)のインターロックコネクタ付カバーであって、前記端子連結部が、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とが並ぶ方向に交差し、かつ、前記嵌合方向に対して交差する方向に延出していてもよい。これにより、嵌合方向における端子連結部の寸法を小さくできる。これにより、インターロックコネクタの突出寸法をより小さくできる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のインターロックコネクタ付カバーの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
[実施形態]
図1はインターロックコネクタ付カバーの一例を示す概略斜視図である。図2は、図1の反対側から見たインターロックコネクタ付カバー1の一例を示す概略斜視図である。図3はインターロックコネクタ付カバー1の一例を示す概略側面図である。図4は、インターロックコネクタ付カバー1が取り付けられる取付対象800の一例を示す概略平面図である。図3では、図4に示される矢視A-Aでの取付対象800の断面構造が二点鎖線で示されている。
<インターロックコネクタ付カバーの概要>
図3及び4に示されるように、インターロックコネクタ付カバー1が取り付けられる取付対象800は、例えば、第1開口部821(単に開口部821ともいう)と第2開口部831(単に開口部831ともいう)とを備える。第2開口部831は、第1開口部821と並んでおり、第1開口部821よりも小さい。また、取付対象800は、インターロックコネクタ付カバー1が備えるインターロックコネクタ5と嵌合する相手側コネクタ880を備える。
インターロックコネクタ付カバー1は、取付対象800の開口部821及び822を覆う。図1~3に示されるように、インターロックコネクタ付カバー1は、カバー部100と、インターロックコネクタ5(単にコネクタ5ともいう)とを備える。
カバー部100は、第1シール部材2(単にシール部材2ともいう)と、第2シール部材3(単にシール部材3ともいう)とを備える。第1シール部材2は、第1開口部821に嵌まって第1開口部821をシールする第1シール部210(単にシール部210ともいう)を有する。第2シール部材3は、第2開口部831に嵌まって第2開口部831をシールする第2シール部310(単にシール部310ともいう)を有する。本実施形態では、カバー部100は、複数の開口部821及び822を塞ぐため、複数のシール部材2及び3を有する。カバー部が1つの開口部を塞ぐ場合、カバー部は1つのシール部材を有する構成であることが考えられる。
本実施形態では、カバー部100は、シールドカバー4を備える。シールドカバー4は、例えば、取付対象800に固定され、開口部821及び831の電磁的なシールドを行う。カバー部100は省略されてもよい。この場合、第1シール部材2又は第2シール部材3が直接取付対象800にねじ止等によって固定されてもよい。
インターロックコネクタ5は、例えば、第1シール部材2に取り付けられ、取付対象800へのインターロックコネクタ付カバー1の取り付けを保証する。
取付対象800の開口部821及び822のそれぞれがインターロックコネクタ付カバー1の第1シール部材2及び第2シール部材3で一括してシールされることによって、開口部821及び822から取付対象800内に例えば水及び異物等が入りにくくなる。さらに、開口部821及び822がシールドカバー4によって覆われることから、不要な電磁波が開口部821及び822から取付対象800内に入りにくくなるとともに、開口部821及び822から不要な電磁波が外側に放射されにくくなる。
<取付対象の構成例>
取付対象800は、例えば、インターロックコネクタ付カバー1が取り付けられる、概ね板状の取付部870と、インターロックコネクタ付カバー1のインターロックコネクタ5と嵌合する相手側コネクタ880(単にコネクタ880ともいう)とを備える。取付部870は、例えば、アルミニウムあるいは鉄等の金属で構成されている。取付部870は、例えば、相手側コネクタ880を含む複数の部品を収容するハウジングの一部を構成する。
取付部870は、例えば、板状のベース部810と、ベース部810に繋がる第1筒部820、第2筒部830、少なくとも一つの規制ピン850及び少なくとも一つのボス860とを備える。
ベース部810は、第1筒部820及び第2筒部830の外周面から外側に面状に広がっている。ベース部810の外形は、例えば長方形を成している。ベース部810は、互いに平行を成す主面810a及び主面810bを有する。
第1筒部820及び第2筒部830は、ベース部810の主面810aに立設されている。第1筒部820(単に筒部820ともいう)は第1開口部821を構成する。第1開口部821は、第1筒部820の内側の中空部分で構成されている。言い換えれば、第1開口部821は、第1筒部820で囲まれた空間で構成されている。第2筒部830(単に筒部830ともいう)は第2開口部831を構成する。第2開口部831は、第2筒部830の内側の中空部分で構成されている。開口部821及び831は、筒状の穴であり、ベース部810を貫通している。
開口部821の平面視外形は例えば長円状である。開口部831の平面視外形は例えば円形状(詳細には真円状)である。開口部831は開口部821よりも小さくなっている。開口部831の開口面積は、開口部821の開口面積よりも小さい。開口部821及び831は、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。長円状の開口部831の長手方向は、開口部821及び831の並び方向、言い換えればベース部810の長手方向に沿っている。
開口部821を主面810a側から見た場合、コネクタ880は開口部821から露出している。コネクタ880は、開口部821を主面810a側から見た場合に視認可能となっている。インターロックコネクタ付カバー1のコネクタ5は、主面810aに垂直な方向からコネクタ880に嵌合する。コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合方向D1(図3参照)は、主面810a及び810bに垂直な方向である。嵌合方向D1はベース部810の厚み方向に沿った方向でもある。
ベース部810の主面810a上には、例えば、少なくとも一つの規制ピン850が立設されている。規制ピン850は、主面810aに垂直な方向に沿って延在している。規制ピン850は、コネクタ5の嵌合方向D1と反対方向に突出する。本例では、主面810a上には複数の規制ピン850が設けられているが、規制ピン850の数は一つであってもよい。主面810aには例えば2つの規制ピン850が設けられている。
規制ピン850は、主面810aに沿った方向におけるインターロックコネクタ付カバー1の取付位置を規制する。コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面を一平面としたとき、規制ピン850は、当該一平面に沿った方向におけるインターロックコネクタ付カバー1の取付位置を規制する。以後、当該一平面を特定平面と呼ぶことがある。
取付対象800が備える2つの規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。2つの規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。規制ピン850は、例えば、ベース部810の長手方向の各端部の中央部に設けられている。
ベース部810の主面810a上には、例えば、少なくとも一つのボス860が立設されている。ボス860には、インターロックコネクタ付カバー1を取付部870に固定するための固定ボルトが螺合する。本例では、主面810a上には複数のボス860が設けられているが、ボス860の数は一つであってもよい。主面810aには例えば5つのボス860が設けられている。5つのボス860のうちの4つのボス860は、例えば、ベース部810の主面810aの四隅の角部にそれぞれ設けられている。残りの1つのボス860は、例えば、開口部821と開口部831との間に位置する。開口部821と開口部831の間に位置するボス860と、2つの規制ピン850とは、例えば、ベース部810の長手方向に沿って並んでいる。
<インターロックコネクタ付カバー構成例>
図5はインターロックコネクタ付カバー1の一例を示す概略分解斜視図である。図6は、図5の反対側から見たインターロックコネクタ付カバー1の一例を示す概略分解斜視図である。図1~3,5,6に示されるように、インターロックコネクタ付カバー1は、第1シール部材2、第2シール部材3、シールドカバー4及びインターロックコネクタ5以外にも、第1シール部材2をシールドカバー4に取り付けるための第1ネジ6(単にネジ6ともいう)と、第2シール部材3をシールドカバー4に取り付けるための第2ネジ7(単にネジ7とも)とを備える。第1ネジ6は、シールドカバー4を貫通して第1シール部材2に取り付けられる。第2ネジ7は、シールドカバー4を貫通して第2シール部材3に取り付けられる。
<シールドカバーの構成例>
シールドカバー4は、例えば、アルミニウムあるいは鉄等によって構成される金属板をプレス加工することによって形成されている。シールドカバー4は、例えば、取付対象800の取付部870に固定される板状のベース部430と、ベース部430に繋がる第1配置凹部410及び第2配置凹部420とを備える。配置凹部410及び420のそれぞれは例えば皿状凹部である。第1配置凹部410(単に配置凹部410ともいう)内には第1シール部材2が配置され、第2配置凹部420(単に配置凹部420ともいう)内には第2シール部材3が配置される。
ベース部430は、配置凹部410及び420の開口の周縁から外側に面状に広がっている。ベース部430の外形は、例えば長方形を成している。ベース部430は、互いに平行を成す主面430a及び主面430bを有する。
皿状の配置凹部410及び420のそれぞれは、ベース部430の主面430b側に突出するように凹んでいる。これにより、配置凹部410及び420のそれぞれは、ベース部430の主面430a側に開口している。配置凹部410の開口の平面視外形は例えば長円状である。配置凹部420の開口の平面視外形は例えば円形状(詳細には真円状)である。配置凹部420の開口は配置凹部410の開口よりも小さい。つまり、配置凹部420の開口面積は、配置凹部410の開口面積よりも小さい。配置凹部410及び420は、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。配置凹部410の長円状の開口の長手方向は、配置凹部410及び420の並び方向、言い換えればベース部430の長手方向に沿っている。
ベース部430は、取付対象800の複数の規制ピン850がそれぞれ挿通される複数の貫通孔431を有する。各貫通孔431はベース部430をその厚み方向に貫通する。ベース部430は例えば2つの貫通孔431を有する。2つの貫通孔431は、例えば、ベース部430の長手方向の両端部にそれぞれ設けられている。2つの貫通孔431は、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。各貫通孔431は、ベース部430の長手方向の端部の中央部に設けられている。
ベース部430は、その厚み方向に貫通する複数の貫通孔432を備える。複数の貫通孔432には、取付対象800の複数のボス860に螺合する複数の固定ボルトがそれぞれ挿通される。ベース部430は例えば5つの貫通孔432を備える。5つの貫通孔432のうちの4つの貫通孔432は、例えば、ベース部430の四隅の角部にそれぞれ設けられている。残りの1つの貫通孔432は、例えば、配置凹部410と配置凹部420との間に位置する。配置凹部410及び420の間に位置する貫通孔432と、2つの貫通孔431とは、例えば、ベース部430の長手方向に沿って並んでいる。シールドカバー4は、取付対象800の取付部870に対して、例えば5つの固定ボルトで固定される。固定ボルトは、シールドカバー4の貫通孔432に挿通されて、取付対象800のボス860に螺合する。
配置凹部410の長円状の底部には、ネジ6が挿通される貫通孔411が設けられている。ネジ6は、ベース部430の主面430b側から貫通孔411に挿通されて、配置凹部410に配置されたシール部材2に取り付けられる。
配置凹部410の底部は、主面430a側に凹む皿状凹部413を有する。皿状凹部413は主面430b側に開口している。皿状凹部413の内側の面は凹面4130を構成している。凹面4130は、シールドカバー4の表面に設けられている。皿状凹部413の底部には、シール部材2が備える後述の規制突起部250が挿通される貫通孔415が設けられている。貫通孔415の主面430b側の開口4150は、皿状凹部413の凹面4130に設けられている。詳細には、開口4150は凹面4130の底部に設けられている。シール部材2の規制突起部250は、開口4150からシールドカバー4の外側に突出する。
配置凹部420の円形の底部には、ネジ7が挿通される貫通孔421が設けられている。ネジ7は、ベース部430の主面430b側から貫通孔421に挿通されて、配置凹部420に配置されたシール部材3に取り付けられる。また、配置凹部420の側面部には、後述する回り止め突起部10が挿通される回り止め孔422が設けられている。回り止め孔422は、例えば、配置凹部420の側面部をその厚み方向に貫通する貫通孔である。回り止め突起部10と回り止め孔422とで、シール部材3の回り止めを行う回り止め構造を構成する。回り止め構造については後で詳細に説明する。
<第1シール部材の構成例>
第1シール部材2は、例えば樹脂で構成されている。特定平面(つまり、嵌合方向D1に交差する平面)に垂直な方向から見た第1シール部材2の平面視外形は、例えば長円状である。第1シール部材2は、例えば、第1シール部210と、第1シール部210の周縁から外側に突出する環状のフランジ部220と、コネクタ5を保持するコネクタ保持部230と、ネジ6が取り付けられるボス240とを備える。さらに、第1シール部材2は、例えば、規制突起部250と、第1シール部材2がシールドカバー4の第1配置凹部410に配置されたときに第1配置凹部410の底部と当接する当接リブ260及び270とを備える。
取付対象800の開口部821と嵌合するシール部210は、例えば、本体部211と、本体部211に取り付けられたシールリング212とを備える。本体部211は、例えば、やや平たい柱状を成している。特定平面に垂直な方向から見た本体部211の平面視外形は、開口部821の平面視外形に応じて、例えば長円状となっている。シールリング212は、本体部211の側面(言い換えれば外周面)に取り付けられている。具体的には、本体部211の側面には環状溝が形成されており、当該環状溝にシールリング212が嵌められている。シール部210が開口部821に嵌合した状態では、シールリング212が開口部821の内周壁(言い換えれば筒部820の内周面)に水密状に密着して、開口部821がシール部210でシールされる。本体部211、フランジ部220、コネクタ保持部230、ボス240、規制突起部250、当接リブ260及び当接リブ270は、例えば一体成形されている。
本体部211は、互いに平行を成す平面211a及び211bを有する。本体部211の平面211aがシールドカバー4の配置凹部410側に位置するように、シール部材2は配置凹部410に配置される。本体部211は、平面211aに開口する肉抜き部280と、平面211bに開口する肉抜き部281とを有する。
フランジ部220は、本体部211の周側面の平面211a側の端部を取り囲むように当該端部から外側に延びている。フランジ部220は、本体部211の平面視外形に応じて長円環状を成している。
当接リブ260及び270は、本体部211の平面211a上に立設されている。当接リブ260は、本体部211の平面211aの長手方向の一方端部に設けられている。当接リブ270は、本体部211の平面211aの長手方向の他方端部に設けられている。当接リブ260及び270のそれぞれは、平面211aの長手方向の端部の外縁に沿って円弧状に延在している。シール部材2が配置凹部410に配置された状態では、当接リブ260及び270が配置凹部410の内側底面に当接する。
ネジ6が取り付けられるボス240は、例えば、本体部211の内部に設けられている。ボス240は、本体部211の長手方向の一方端部に位置する。ボス240は、例えば中空の円柱状を成している。ボス240は、本体部211の厚み方向に沿って、平面211b側から平面211a側に延在している。ボス240の周りには肉抜き部280が存在する。ボス240には下穴242が設けられている。下穴242はボス240の先端面241に開口している。ボス240の外側底面243は、閉塞しており、本体部211の平面211bよりも外側に突出する。シール部材2がシールドカバー4の配置凹部410内に配置されるとき、ボス240は、配置凹部410の貫通孔411に対して主面430a側から挿通される。ボス240が貫通孔411に挿通された状態では、ボス240はシールドカバー4から突出しており、ボス240の先端面241はシールドカバー4の外側に位置する。先端面241は、配置凹部410の外側の面(言い換えれば主面430b側の面)よりも外側に位置する。
ネジ6は、例えば、ワッシャーヘッドを有するタップネジ(タッピングネジともいう)である。ネジ6のネジ部6bは、シールドカバー4の貫通孔411に挿通されたボス240の下穴242に対して主面430b側から挿入され、ボス240にねじ込まれる。このとき、ネジ6のワッシャー6aは、シールドカバー4の外側に突出するボス240の先端面241に当接し、シールドカバー4には接触しない。そして、ワッシャー6aの径は貫通孔411の径よりも大きくなっていることから、ボス240に取り付けられたネジ6が貫通孔411から主面430a側に抜けにくくなっている。これにより、シール部材2がシールドカバー4に取り付けられる。ネジ6は、シール部材2の中央からシール部材2の長手方向の一方側にずれた位置に取り付けられる。言い換えれば、ネジ6は、シール部材2の中央から、シール部材2及び3の並び方向の一方側にずれた位置に取り付けられる。
本例では、ボス240の外側底面243は、本体部211の平面211bよりも外側に突出していることから、ボス240の底部の厚みを大きくすることができる。これにより、ネジ6がボス240に対してねじ込まれすぎたとしても、ネジ6の先端がボス240の外側底面243から突出しにくくなる。
規制突起部250は、本体部211の平面211a上に設けられている。規制突起部250は例えば円柱状である。規制突起部250は、例えば、本体部211の長手方向の他方端部(つまり、ボス240が位置する側とは反対側の端部)に位置する。規制突起部250は、シール部材2の中央からシール部材2の長手方向の他方側(つまり、ボス240が位置する側とは反対側)に位置する。言い換えれば、規制突起部250は、シール部材2の中央から、シール部材2及び3の並び方向の他方側にずれて位置する。規制突起部250は、配置凹部410の貫通孔415に対して主面430a側から挿通される。規制突起部250はシール部材2の回転を規制する。規制突起部250の働きについては後で詳細に説明する。
コネクタ保持部230(単に保持部230ともいう)は、コネクタ5を仮想フローティング平面に沿って移動可能に保持する。本実施形態では、仮想フローティング平面は、上記特定平面と平行である。仮想フローティング平面は、コネクタ5をコネクタ880に嵌合接続する際の嵌合方向D1に交差する方向、ここでは、嵌合方向D1に直交する方向である。コネクタ保持部230及びインターロックコネクタ5に関する説明が後にさらに詳述される。
<第2シール部材の構成例>
第2シール部材3は、例えば樹脂で構成されている。特定平面に垂直な方向から見た第2シール部材3の平面視外形は、例えば円形状(詳細には真円状)である。第2シール部材3は、例えば、第2シール部310と、第2シール部310の周縁から外側に突出する環状のフランジ部320と、ネジ7が取り付けられるボス330とを備える。さらに、第2シール部材3は、例えば、第2シール部材3がシールドカバー4の第2配置凹部420に配置されたときに第2配置凹部420の底部と当接する当接リブ340とを備える。
取付対象800の開口部831と嵌合するシール部310は、例えば、本体部311と、本体部311に取り付けられたシールリング312とを備える。本体部311は、例えば円柱状を成している。特定平面に垂直な方向から見た本体部311の平面視外形は、開口部831の平面視外形に応じて、例えば円形(詳細には真円形)となっている。シールリング312は、本体部311の側面に取り付けられている。具体的には、本体部311の側面には環状溝が設けられており、当該環状溝にシールリング312が嵌められている。シール部310が開口部831に嵌合した状態では、シールリング312が開口部831の内周壁に水密状に密着して、開口部831がシール部310でシールされる。本体部311、フランジ部320、ボス330及び当接リブ340は、例えば一体成形されている。
本体部311は、互いに平行を成す平面311a及び平面311bを有する。本体部311の平面311aがシールドカバー4の配置凹部420側に位置するように、シール部材3は配置凹部420に配置される。本体部311は、平面311aに開口する肉抜き部360を有する。
フランジ部320は、本体部311の周側面の平面311a側の端部を取り囲むように当該端部から外側に延びている。フランジ部320は、本体部311の平面視形状に応じて円形状(詳細には真円状)を成している。
当接リブ340は、本体部311の平面311a上に立設されている。当接リブ340は、例えば、円形状の平面311aの縁に沿って円形状(詳細に真円状)に延在している。シール部材3が配置凹部420に配置された状態では、当接リブ340が配置凹部420の内側底面に当接する。
ネジ7が取り付けられるボス330は、例えば、本体部311の内部に設けられている。ボス330は本体部311の中央部に位置する。ボス330は、例えば中空の円柱状を成している。ボス330は、本体部311の厚み方向に沿って、平面311b側から平面311a側に延在している。ボス330の回りには肉抜き部360が存在する。ボス330には下穴332が設けられている。下穴332はボス330の先端面331に開口している。ボス330の外側底面333は、閉塞しており、本体部311の平面311bよりも外側に突出する。シール部材3がシールドカバー4の配置凹部420内に配置されるとき、ボス330は、配置凹部420の貫通孔421に対して主面430a側から挿通される。ボス330が貫通孔421に挿通された状態では、ボス330の先端面331はシールドカバー4の外側に位置する。つまり、先端面331は、配置凹部420の外側の面(言い換えれば主面430b側の面)よりも外側に位置する。
ネジ7は、例えば、ワッシャーヘッドを有するタップネジである。ネジ7のネジ部7bは、シールドカバー4の貫通孔412に挿通されたボス330の下穴332に対して主面430b側から挿入され、ボス330にねじ込まれる。このとき、ネジ7のワッシャー7aは、シールドカバー4の外側に突出するボス330の先端面331に対して当接し、シールドカバー4には接触しない。そして、ワッシャー7aの径は貫通孔421の径よりも大きくなっていることから、ボス330に取り付けられたネジ7が貫通孔421から主面430a側に抜けにくくなっている。これにより、シール部材3がシールドカバー4に取り付けられる。ネジ7は、シール部材3の中央にねじ込まれて、当該中央に取り付けられる。
本例では、ボス330の外側底面333は、本体部311の平面311bよりも外側に突出していることから、ボス330の底部の厚みを大きくすることができる。これにより、ネジ7がボス330に対してねじ込まれすぎたとしても、ネジ7の先端がボス330の外側底面333から突出しにくくなる。
<第2シール部材の回り止め構造の例>
本例では、特定平面に垂直な方向から見たシール部材3の平面視外形は円形状である。このため、ネジ7がシール部材3のボス330にねじ込まれるとき、シール部材3がネジ7と一緒に供回りする可能性がある。
そこで、インターロックコネクタ付カバー1は、シール部材3の回り止め構造を備える。回り止め構造は、例えば、シールドカバー4に設けられた上述の回り止め孔422と、当該回り止め孔422に挿入される回り止め突起部10とで構成されている。回り止め突起部10は、例えば、シール部材3のフランジ部320及び当接リブ340の外周面から、円形状の平面311aの径方向に沿って外側に突出している。回り止め突起部10は、例えば、フランジ部320及び当接リブ340と一体成形されている。シール部材3がシールドカバー4の配置凹部420内に配置されるとき、配置凹部420の側面部に設けられた回り止め孔422に回り止め突起部10が挿通される。これにより、シール部材3がネジ7と一緒に供回りしようとしたとき、回り止め突起部10が回り止め孔422の内周壁に当たり、シール部材3が供回りしにくくなる。
<シール部材のフローティングについて>
シールドカバー4に取り付けられた状態の第1シール部材2は、シールドカバー4に対して相対的に移動可能なフローティング状態となっている。同様に、シールドカバー4に取り付けられた状態の第2シール部材3は、シールドカバー4に対して相対的に移動可能なフローティング状態となっている。
図7はシールドカバー4及び第1シール部材2の断面構造の一例を示す概略図である。図7では、第1シール部材2に取り付けられるネジ6が二点鎖線で示されている。図8はシールドカバー4及び第2シール部材3の断面構造の一例を示す概略図である。図8では、第2シール部材3に取り付けられるネジ7が二点鎖線で示されている。
図7に示されるように、シールドカバー4の配置凹部410の底部に設けられた貫通孔411、つまりネジ6が挿通される貫通孔411の内側には第1クリアランスC1(単にクリアランスC1ともいう)が存在する。本例では、貫通孔411の内周壁と、貫通孔411に挿通されたボス240の外周面との間にクリアランスC1が存在する。
また、図8に示されるように、シールドカバー4の配置凹部420の底部に設けられた貫通孔421、つまりネジ7が挿通される貫通孔421の内側には第2クリアランスC2(単にクリアランスC2ともいう)が存在する。本例では、貫通孔421の内周壁と、貫通孔421に挿通されたボス330の外周面との間にクリアランスC2が存在する。
また、図7に示されるように、シールドカバー4の配置凹部410の底部に設けられた貫通孔415、つまりシール部材2の規制突起部250が挿通される貫通孔415の内側には第3クリアランスC3(単にクリアランスC3ともいう)が存在する。規制突起部250は、シールドカバー4を第3クリアランスC3がある状態で貫通している。貫通孔415の内周壁と、規制突起部250の外周面との間にクリアランスC3が存在する。
シール部材2は、クリアランスC1に応じて、特定平面(つまり、コネクタ5の嵌合方向D1に交差する平面)に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。言い換えれば、シール部材2は、クリアランスC1に応じて、シールドカバー4のベース部430の主面430a及び主面430bに沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。
シール部材2は、例えば、特定平面に沿って、貫通孔411の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。例えば、シール部材2は、シールドカバー4の長手方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材2は、シールドカバー4の長手方向に垂直な方向であり、かつ特定平面に沿った方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材2は、特定平面に沿った他の方向に移動することが可能である。
また、シール部材2は、ボス240を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転して、シールドカバー4に対して相対移動することが可能である。言い換えれば、シール部材2は、ネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転して、シールドカバー4に対して相対移動することが可能である。シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動することには、シール部材2が、ボス240及びネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転することも含まれる。シール部材2は、例えば、ネジ6を支点として時計回り及び反時計回りの両方において回転することが可能である。
規制突起部250は、シールドカバー4の貫通孔415に挿通されることで、シール部材2の回転をクリアランスC3に応じて規制することが可能である。シール部材2がネジ6を支点として特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転すると、規制突起部250が貫通孔415の内周壁に当たり、シール部材2の回転が規制される。シール部材2の最大回転量はクリアランスC3で決定される。本例では、クリアランスC3は、クリアランスC1よりも大きく設定されている。このため、貫通孔411の中心軸からの特定平面に沿ったシール部材2全体の最大移動量はクリアランスC1で決定される。
このように、本例では、シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。ここで、シール部材2のシール部210が嵌合する開口部821の配置位置には、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。また、シールドカバー4に対するシール部材2の相対位置にも、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることにより、かかる誤差を吸収することができ、シール部210が開口部821に嵌合しやすくなる。よって、シール部210を開口部821に嵌合させる作業の作業性が向上する。
本例では、シール部材2の長手方向の一方端部は、ネジ6によってシールドカバー4に取り付けられている。これに対して、シール部材2の長手方向の他方端部では、規制突起部250がシールドカバー4を貫通しているだけで、当該他方端部はシールドカバー4に取り付けられていない。このような場合、シールドカバー4及びシール部材2のうちシールドカバー4だけが持たれた場合などには、シール部材2がその一方端部を支点としてその他方端部がシールドカバー4から離れるように傾くことがある。つまり、シール部材2がネジ6を支点としてシールドカバー4に対して傾くことがある。このとき、規制突起部250のシールドカバー4からの突出量が小さい場合、規制突起部250が貫通孔415から抜けてシールドカバー4から外れる可能性がある。
本例では、規制突起部250は、シールドカバー4の表面の凹面4130に設けられた開口4150(つまり、貫通孔415の主面430b側の開口)からシールドカバー4の外側に突出している。これにより、規制突起部250のシールドカバー4からの突出量を大きくすることができる。その結果、ネジ6を支点としてシールドカバー4に対してシール部材2が傾いた場合であっても、規制突起部250はシールドカバー4から外れにくくなる。
なお、開口4150は、図9に示されるように、例えば、規制突起部250の突出方向での中央よりも根本側(言い換えれば基端側あるいは本体部211側)を取り囲んでもよい。規制突起部250の先端側の部分が、シールドカバー4の貫通孔415の内周壁に当たると、規制突起部250が折れる可能性がある。図9の例のように、開口4150が、規制突起部250の突出方向での中央よりも根本側を取り囲むことによって、規制突起部250は根本側でシールドカバー4と当たるようになる。これにより、規制突起部250が折れにくくなる。
シール部材3は、クリアランスC2に応じて、特定平面に沿ってシールドカバー4に対してシール部材2と独立して相対移動可能である。シール部材3は、シール部材2と同様に、例えば、特定平面に沿って、貫通孔421の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。例えば、シール部材3は、シールドカバー4の長手方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材3は、シールドカバー4の長手方向に垂直な方向であり、かつ特定平面に沿った方向に沿って移動することが可能である。また、シール部材3は、特定平面に沿った他の方向に移動することが可能である。本例では、回り止め孔42に回り止め突起部10が挿通された状態では、回り止め孔422の内周壁と回り止め突起部10との間にクリアランスが存在する。このため、シール部材3は、特定平面に沿って、貫通孔421の中心軸を中心とした全方向に移動可能である。
また、シール部材3は、ネジ7でシールドカバー4に取り付けられた状態において、ボス330及びネジ7を中心にして特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対的に回転することが可能である。シール部材3のこの回転は、回り止め構造によって規制される。シール部材3がシールドカバー4に取り付けられている状態において、シール部材3が回転すると、シール部材3から延びる回り止め突起部10が回り止め孔42の内周壁に当たり、シール部材3の回転が規制される。
このように、本例では、シール部材3が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。開口部821と同様に、シール部材3のシール部310が嵌合する開口部831の配置位置には、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。また、シールドカバー4に対するシール部材3の相対位置にも、製造誤差あるいは組付誤差等が生じ得る。シール部材3が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることにより、かかる誤差を吸収することができる。よって、シール部310は開口部831に嵌合しやすくなる。その結果、シール部310を開口部831に嵌合させる作業の作業性が向上する。
<コネクタ保持部及びインターロックコネクタの構成例>
図10はインターロックコネクタ5がコネクタ保持部230に保持された状態を示す斜視図である。図11はインターロックコネクタ5をコネクタ保持部230に取付ける前の状態を示す斜視図である。図12は図11のXII-XII線断面図である。図12において、コネクタ5が保持部230に保持された状態における取付部51が2点鎖線で示される。
コネクタ5は、コネクタ880と嵌合する嵌合部50と、保持部230に保持される取付部51とを備える。嵌合部50は、嵌合方向D1に沿って細長い形状に形成されており、インターロックコネクタ5が保持部230を介してシール部材2に保持された状態で、当該シール部材2から取付対象800内の相手側コネクタ880に向って延在する。取付部51は、嵌合部50の基端から当該嵌合部50の嵌合方向D1と交差(本実施形態では直交)する仮想フローティング平面に沿って延出する板状に形成されている。取付部51が保持部230にスライド挿入されて当該保持部230に保持される。コネクタ5は、シール部材2及び3の並び方向(言い換えれば本体部211の長手方向)においてネジ6よりシール部材2の中央に近い位置に取り付けられる。
取付部51は、図11に示すように、第1側部512aと第2側部512bとを含む。第1側部512aと第2側部512bとは、互いに反対側に位置している。取付部51が、嵌合部50の基端部から少なくとも3方向に板状に突出することによって、第1側部512aと第2側部512bに係る構成、及び、抜止め弾性片233によって抜け止保持するための構成(例えば、抜け止用凹部512h)を形成するための部分を設けることができる。
本実施形態では、取付部51は、幅広部512と幅狭部514とが連なる板状に形成されている。ここで、保持部230にコネクタ5が保持された状態において、仮想フローティング平面上において、保持部230に対する取付部51のスライド挿入方向を、第1方向Aといい、当該第1方向に直交する方向を第2方向Bという。幅広部512と幅狭部514とは、第1方向Aにおいて連なっている。第2方向Bにおいて幅広部512は幅狭部514よりも幅広である。
幅広部512のうち第2方向Bにおいて両端側の部分が上記第1側部512a及び第2側部512bである。第1側部512a及び第2側部512bは、第1方向Aに沿って互いに平行に延在する部分を含む。本実施形態では、第1側部512a及び第2側部512bのうち幅狭部514から遠い側の部分が第1方向Aに沿って互いに平行に延在する平行部512a1、512b1である。
第1側部512a及び第2側部512bのうち第1方向Aにおいて、一方側(取付部51を保持部230に挿入する際に先頭となる側、本実施形態では、幅狭部514側)寄りの部分が、第1方向Aにおいて他方側から前記一方側に向けて徐々に幅狭になる取付ガイド面512a2、512b2に形成されている。なお、取付ガイド面512a2、512b2が存在することは必須ではない。
取付部51に、抜け止用凹部512hが形成されている。本実施形態では、幅狭部514の第2方向Bにおける中間部に抜け止用凹部512hが形成されている。抜け止用凹部512hは、取付部51の両面を貫通しており、抜け止凸部235が抜け止係止することができる。抜け止用凹部512hは、取付部51を貫通する必要は無く、シール部材2側から見て凹んでいればよい。
取付部51に、突条部514pが形成されている。本実施形態では、幅狭部514の一方主面に、第2方向Bに沿って突条部514pが形成されている。突条部514pは、例えば、複数本(ここでは2本)形成される。突条部514pは、第1方向Aにおいて、後述する取付ガイド面512a2、512b2よりも平行部512a1、512b1寄りに位置する。突条部514pは、取付部51の一部の厚みを大きくする役割を果す。例えば、取付部51のうち第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに始めに挿入される部分の厚みを小さくし、取付部51が第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに完全に挿入された状態では、取付部のうち突条部514pが形成された部分が第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに挿入される。これにより、取付部51を第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに挿入し易くしつつ、取付部51の最終挿入状態で、嵌合方向D1における取付部51の自由度を小さくして、嵌合方向D1においてインターロックコネクタ5が大きく動き難いようにできる。
幅狭部514は、幅広部512に対して第1方向Aの一方側に連なっている。幅狭部514のうち幅広部512とは反対側の面は、第1方向Aに対して直交する方向に延在する平面である。
取付部51は、第1側部512aから当該第1側部512aに対して交差する方向に突出する誤装着防止凸部516を含む。本実施形態では、誤装着防止凸部516は、第1方向A及び第2方向Bの両側に直交し、かつ、嵌合部50とは逆側に突出している。誤装着防止凸部516は、第1側部512aのうち第1方向Aの前記他方側よりの角部分から部分的に突出する凸部である。誤装着防止凸部516のうち第1側部512a側の面及び幅狭部514とは反対側の面は、取付部51の外周面の延長上に位置している。誤装着防止凸部516のうち第2側部512b側の面及び幅狭部514の面は、取付部51のうち嵌合部50とは反対側の面に対して垂直な方向に延在している。
コネクタ保持部230は、例えば、本体部211の平面211b上に設けられている。保持部230は、例えば、平面211bの長手方向の中央部に位置する。保持部230は、例えば、一対のスライド支持部231と、一対の奥側受部232と、抜止め弾性片233とを備える。一対のスライド支持部231のうち互いに対向する内側部分には、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bが形成されている。第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bは、仮想フローティング平面に沿う第1方向Aに沿って延びている。第1方向Aに沿って、第1ガイド溝231aが第1側部512aをガイドし、第2ガイド溝231bが第2側部512bをガイドする。第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bのうち第1方向Aに沿った一方側(挿入方向奥側)は閉じており、他方側(挿入方向手前側)は開口している。第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bの延在方向の両方が開口していてもよい。
奥側受部232は、第1方向Aに沿って一方側で取付部51を位置規制する。本実施形態では、奥側受部232は、第1ガイド溝231aの底面と第2ガイド溝231bの底面とのそれぞれを、保持部230に対して取付部51が挿入される向きに延長した一対の延長ライン間に位置している。本実施形態では、2つの奥側受部232が、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bの中央から第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bのいずれかに偏った2箇所の位置に形成されている。奥側受部232は、例えば、シール部材2から嵌合方向D1に突出し、第1方向Aに対して直交する方向に平たい板状に形成される。そして、取付部51が保持部230に挿入されると、取付部51の幅狭部514のうち幅広部512とは反対側の面が、奥側受部232に接触する。これにより、取付部51が第1方向Aに沿って、奥側受部232側に移動することが規制される。
なお、上記奥側受部232を省略し、その代りに、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bのうち第1側部512a及び第2側部512bの挿入方向奥側の部分を、奥側受部としてもよい。もっとも、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bの奥ではなく、別途奥側受部232を設けることによって、第1側部512a、第2側部512bの形状に関わりなく、取付部51の奥側での規制位置を一定にできる。例えば、第1側部512a、第2側部512bに、傾斜する取付ガイド面512a2,512b2を設けた場合でも、当該傾斜形状に影響を受けずに、取付部51の奥側の平面を利用して規制位置を一定にできる。
抜止め弾性片233は、抜け止凸部235を有しており、第1方向Aに沿って他方側で取付部51を抜止め規制する。本実施形態では、抜止め弾性片233は、弾性片234と、抜け止凸部235とを有する。弾性片234の基端はシール部材2によって一定位置に固定されている。弾性片234の先端に抜け止凸部235が突設される。抜け止凸部235は、奥側受部232に対して第1方向に沿って離れて位置する。弾性片234は、前記抜け止凸部235を、第1方向Aに交差する方向に退避移動可能に支持している。より具体的には、弾性片234の一端は、一対のガイド溝231a、231bの間、本実施形態では、一対の奥側受部232の間でシール部材2に対して一定位置に固定される。弾性片234の基端寄りの部分は、シール部材2から嵌合方向D1に向って突出した後、第1方向Aに沿って曲るL字状に形成されている。弾性片234の中間から先端寄りの部分は、シール部材2に対して間隔をあけた位置で、第1方向Aに沿って延在している。弾性片234の先端に嵌合方向D1に向って突出するように抜け止凸部235が形成される。抜け止凸部235のうち弾性片234の基端側の部分は、第1方向Aに対して直交しつつ弾性片234の基端側を向く面に形成されている。抜け止凸部235のうち弾性片234の先端側の部分は、当該弾性片234の先端側に向って徐々に抜け止凸部235の突出寸法を小さくする傾斜面235fに形成されている。弾性片234は、抜け止凸部235を、奥側受部232に対して第1方向Aに沿って間隔をあけて対向する位置で、第1方向に交差する方向(ここでは嵌合方向D1に沿った方向)に退避移動可能に支持する。
コネクタ保持部230は、誤装着防止凹部238を有する。誤装着防止凹部238は、第1ガイド溝231aに対して第1方向Aと交差する方向にずれる位置で、第1ガイド溝231aと連続して形成されている。換言すれば、第1方向Aに沿って見て、第1ガイド溝231aと誤装着防止凸部516とは異なる位置に形成されており、かつ、第1ガイド溝231a内の空間と誤装着防止凹部238内の空間とは連続している。本実施形態では、誤装着防止凹部238は、第1ガイド溝231aのうち第1側部512aを受入れる側の開口から嵌合方向D1に沿ってシール部材2側に部分的に凹む凹部として形成されている。つまり、第1方向Aに沿って見た場合、第1ガイド溝231aに対する誤装着防止凹部238の位置は、第1側部512aに対する誤装着防止凸部516の位置と同じである。第1方向Aに沿って見て、誤装着防止凹部238は、誤装着防止凸部516よりも大きく開いている。本実施形態において、第1方向Aにおける誤装着防止凹部238の深さは、第1方向Aにおける誤装着防止凸部516の寸法と同じが大きい。このため、誤装着防止凸部516の全体が、誤装着防止凹部238内に収ることができる。
保持部230における第1ガイド溝231aと第2ガイド溝231bとの対象面を基準として、誤装着防止凹部238の対象部分を観察すると、当該部分には凹部が存在せず、実体部分(ソリッドな部分)が存在している。当該誤装着防止凹部238の対象部分は、取付部51の取付向きを間違えた場合に、誤装着防止凸部516と干渉し得る干渉部239としての役割を果すことができる。
取付部51を保持部230に保持させる際の動作について説明する。取付部51の第1側部512a及び第2側部512bが第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bにスライド挿入される。この際、第1側部512a及び第2側部512bのうち第1方向Aにおいて一方側寄りの部分が、上記取付ガイド面512a2、512b2に形成されている。このため、第1側部512a及び第2側部512bが円滑に第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに挿入される。また、取付部51のうち第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに初期に挿入される部分には、突条部514pが形成されていないため、この点からも取付部51を第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに円滑に挿入することができる。
取付部51の第1側部512a及び第2側部512bが第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bにスライド挿入されると、抜け止凸部235の傾斜面235fが取付部51のうち挿入方向において先行する部分に接触する。これにより、抜け止凸部235が取付部51の移動軌跡を回避するように、弾性片234がシール部材2側に弾性変形する。
取付部51を保持部230の奥まで挿入し、抜け止凸部235が抜け止用凹部512hに対応する位置に配置されると、弾性片234が弾性力によって元の形状に戻り、抜け止凸部235が抜け止用凹部512h内に配置される。この状態で、抜け止凸部235の周りが抜け止用凹部512hによって囲まれており、取付部51の外周囲に露出しない。これにより、不用意に抜け止凸部235を変位させる力が作用し難くなり、意図せず取付部51から保持部230から外れ難くなる。また、第1側部512a及び第2側部512bのうち平行部512a1、512b1が第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231b内に配置される。
なお、取付部51が保持部230に正しい姿勢で挿入された場合、つまり、第1側部512aが第1ガイド溝231aに挿入され、かつ、第2側部512bが第2ガイド溝231bに挿入された場合、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238に受入れられる。このため、取付部51を奥まで保持部230に挿入することができる。
これに対して、取付部51が保持部230に誤った姿勢で挿入された場合、例えば、第1側部512aが第2ガイド溝231bに挿入され、第2側部512bが第1ガイド溝231aに挿入されるとする。この場合、誤装着防止凸部516が第2ガイド溝231bの周りの部分、例えば、上記干渉部239に接触する。これにより、取付部51を第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに挿入できない。これにより、保持部230に対する取付部51の誤装着が抑制される。
取付部51が保持部230によって正しく保持された状態では(図12において2点鎖線で示す取付部51参照)、第1側部512a及び第2側部512bが第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bにガイドされて、取付部51がコネクタ保持部230に保持された状態となる。この状態では、第1方向Aにおいては、取付部51が奥側受部232と抜け止凸部235との間で規制される範囲で移動可能となる。より具体的には、奥側受部232と抜け止凸部235との対向する面間の距離をA1とする。取付部51のうち奥側受部232に対向する面と、抜け止用凹部512hを囲む内周面であって抜け止凸部235に奥側受部232とは反対側から対向する面との距離をA2とする。取付部51は、第1方向Aにおいて、(A1-A2)の規制範囲内で移動可能となる。
また、第2方向Bにおいては、取付部51は、第1側部512a及び第2側部512bの平行部512a1、512b1が、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bの対向する底面の間で規制される範囲で移動可能となる。より具体的には、第1側部512aと第2側部512bの平行部512a1、512b1間の距離をB2とする。第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bの対向する底面間の距離をB1とする。取付部51は、第2方向Bにおいて、(B1-B2)の規制範囲内で移動可能となる。
なお、嵌合方向D1においては、取付部51は、第1側部512a及び第2側部512bが、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bのうち嵌合方向D1において対向する両側面の間で規制される範囲で移動可能となる。より具体的には、第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bのうち嵌合方向D1において対向する両側面間の距離をDaとする。第1側部512a及び第2側部512bのうち嵌合方向D1における最大寸法をDbとする。本実施形態では、第1側部512a及び第2側部512bには、突条部514pが形成されている。このため、最大寸法Dbは、取付部51の厚み寸法に突条部514pの突出寸法を加算した値である。取付部51は、嵌合方向D1において、(Da-Db)の規制範囲内で移動可能となる。嵌合方向D1において取付部51が移動可能な量(Da-Db)は、0であってもよいが、0より大きくてもよい。嵌合方向D1において取付部51が移動可能な量(Da-Db)0より大きく設定されることによって、取付部51が仮想フローティング平面においても動き易くなる。
この場合でも、第1方向Aにおいて、取付部51が移動可能な量(A1-A2)と、第2方向Bにおいて取付部51が移動可能な量(B1-B2)とは、嵌合方向D1において、第1側部512a及び第2側部512bが第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231b内を移動可能な量(Da-Db)より大きいことが好ましい。これにより、仮想フローティング平面においてインターロックコネクタ5を移動可能にしつつ、嵌合方向D1においてインターロックコネクタ5の動きを制約し、もって、インターロックコネクタ5の嵌合方向D1の過度のがたつき、過度の傾きを抑制することができる。
この取付状態において、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238内に位置する。この状態で、第2方向Bにおいて誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触するよりも前又は同時に、第1側部512aが第1ガイド溝231aの底面に接触するか、第2側部512bが第2ガイド溝231bの底面に接触するように設定されている。換言すれば、第1側部512aが第1ガイド溝231aの底面に接触したり、第2側部512bが第2ガイド溝231bの底面に接触したりするのに先行して、誤装着防止凸部516だけが誤装着防止凹部238を囲む面に接触しないように設定されている。
本実施形態では、誤装着防止凸部516のうち第1ガイド溝231aの底面側の面は、板状の取付部51のうち第1ガイド溝231aの底面側の面の延長上に延在する。誤装着防止凹部238のうち第2方向Bにおける外側の面は、第1ガイド溝231aの底面の延長上に延在する。このため、取付部51が第2方向において第1ガイド溝231a側に移動すると、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触するのと同時に、取付部51が第1ガイド溝231aの底面に接触する。このため、取付部51を第1ガイド溝231a側に移動させようとする力が、誤装着防止凸部516に単独に作用することが抑制される。
また、第2方向において、誤装着防止凹部238の寸法は、誤装着防止凸部516の寸法よりも大きく、板状の取付部51のうち第2ガイド溝231b側の面が第2ガイド溝231bの底面に接触する位置で、誤装着防止凸部516のうち第2ガイド溝231b側の側面と誤装着防止凹部238のうち当該側面に対向する面との間に隙間が設けられるように設定されている。このため、取付部51が第2方向Bにおいて第2ガイド溝231b側に移動すると、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触するより前に、取付部51が第2ガイド溝231bの底面に接触する。これにより、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触することが抑制される。このため、取付部51を第2ガイド溝231b側に移動させようとする力が、誤装着防止凸部516に作用することが抑制される。
なお、第1方向Aにおいても、板状の取付部51のうち奥側受部232側の面が奥側受部232に接触する位置で、誤装着防止凸部516のうち奥側受部232側の面と誤装着防止凹部238のうち当該面に対向するとの間に隙間が設けられるように設定されていてもよい。これにより、取付部51が奥側に移動しようとすると、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触するより前に、取付部51が奥側受部232に接触する。これにより、取付部51が正しい姿勢で装着される場合に、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触することが抑制される。
このようにして、インターロックコネクタ5が、シール部材2に対して仮想フローティング平面に沿って相対移動可能にシール部材2に取り付けられている。
<嵌合部について>
嵌合部50についてより具体的に説明する。図13はインターロックコネクタ5の分解斜視図である。図14は図10におけるXIV-XIV線断面図である。
図10、図11、図13及び図14に示すように、嵌合部50は、端子収容部510と、端子ユニット520と、リテーナ530とを含む。
端子収容部510は、端子ユニット520を収容した状態で、相手側コネクタ880に嵌合される部分である。本実施形態では、端子収容部510は、樹脂によって形成された長尺部分である。本端子収容部510の基端に、上記取付部51が同じ樹脂によって金型一体形成されている。
より具体的には、端子収容部510は、2つの端子収容室524と、連結部収容室524Eとを有する。2つの端子収容室524は、細長い空間であり、端子収容部510における先端寄りの内部において、互いに並列するように形成されている。2つの端子収容室524は、端子収容部510の先端側に開口している。相手側コネクタ880におけるピン状又はタブ状の相手側端子882が当該開口を通じて端子収容室524内に挿入される。連結部収容室524Eは、端子収容部510内において2つの端子収容室524の基端側に形成されている。連結部収容室524Eは、2つの端子収容室524の両方に連なる空間である。端子収容部510の基端から板状の取付部51を貫通するようにして、装着用開口510hが形成されている。装着用開口510hは、嵌合部50において、連結部収容室524Eと繋がっている。
端子収容部510は、2つの端子収容室524に対応する2つのランス部525rを有する。ランス部525rは、端子収容室524の長手方向に沿う細長い弾性片であり、端子収容室524の内外方向に向けて弾性変形可能に支持されている。ランス部525rのうち端子収容室524側を向く部分に、後述する筒状端子521a、521bに係止可能な係止凸部525raが形成される。
端子収容部510のうち2つの端子収容室524の基端側に対応する位置にリテーナ装着凹部526が形成されている。リテーナ装着凹部526は、端子収容部510における周囲の外面から凹んでいる。リテーナ装着凹部526の両側部にリテーナ530を抜け止係止する係止凸部526aが形成されている。2つの端子収容室524の基端側部分がリテーナ装着凹部526を介して外部に露出している。
リテーナ装着凹部526に装着されるリテーナ530は、U字状に形成された樹脂部品である。リテーナ530がリテーナ装着凹部526に嵌め込まれると、係止凸部526aがリテーナ530の両側部分の内側に係止する。この状態で、リテーナ530の幅方向中間の内側部分が、2つの端子収容室524内に突出して、端子収容部510内の筒状端子521a、521bの基端に抜け止係止する。
端子収容部510のうち上記2つの端子収容室524が形成された部分に対して基端側の部分に、ゴムリング装着溝527が形成される。このゴムリング装着溝527にゴムリング527Gが装着される。
ゴムリング装着溝527の基端部に、介在連結部528が形成される。介在連結部528の外周面は、仮想フローティング平面に対して直交する方向に延びている。介在連結部528の外周面と取付部51との境界部分は、R加工されていてもよい。
上記リテーナ装着凹部526と介在連結部528の内部に、連結部収容室524Eが形成される。連結部収容室524Eは、第1方向Aにおいて、端子収容室524よりも大きく広がっており、第2方向Bにおいて、2つの端子収容室524を繋ぐように広がっている。
端子ユニット520は、第1筒状端子521aと、第2筒状端子521bと、端子連結部523とを含む。第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bは、筒状に形成され、相手側コネクタ880の相手側端子882を挿入可能な筒状に形成される。第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bは、いわゆるメス端子と呼ばれるものであってもよい。
端子連結部523は、第1筒状端子521aと第2筒状端子521bとを電気的に接続する部分である。インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800に取り付けられて、コネクタ5とコネクタ880とが嵌合した状態では、コネクタ5の2つの筒状端子521a、521bと、コネクタ880の2つの相手側端子882とがそれぞれ電気的に接続される。これにより、2つの相手側端子882が、2つの筒状端子521a、521b及び端子連結部523を介して互いに短絡する。このように、インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800に取り付けられると、コネクタ880の2つの相手側端子882が互いに短絡することから、当該2つの相手側端子882に接続された所定回路は、インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800に取り付けられたことを認識することができる。よって、所定回路は、インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800に取り付けられたことに応じて適切な処理を行うことができる。
上記第1筒状端子521a、第2筒状端子521b及び端子連結部523は、金属板のプレス加工によって一体形成されている。金属板は、例えば、銅板又は銅合金板である。端子ユニット520にはめっきが施されていてもよい。金属板を、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bの展開形状に打抜くと共に、それぞれの展開形状部分の基端部同士を繋ぐ細長い部分を、端子連結部523を形成するために前記展開形状部分に繋げた状態で打抜く。そして、各展開形状部分が筒状をなすように曲げられることで、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bが、端子連結部523で繋がった一体的な形態で製造される。
端子連結部523は、第1筒状端子521aと第2筒状端子521bとが並ぶ方向(本実施形態では第2方向B)に交差し、かつ、嵌合方向D1に対して交差する方向(本実施形態では第1方向A)に延出していてもよい。より具体的には、第1筒状端子521aと第2筒状端子521bとは、それぞれの筒の軸方向に沿って基端側に延出する延長部を有しており、端子連結部523は、第1筒状端子521aと第2筒状端子521bとの延長部の端から第1方向に沿って延出し、U字状に折返された形状とされている。U字状に折返された部分を利用することによって、人手又はロボットハンドが、端子ユニット520を掴み易くなる。ロボットハンドを用いる場合には、例えば、ピンセット状のロボットハンドを用いてもよい。
端子ユニット520は次のようにして端子収容部510内に収容される。例えば、端子連結部523を人手又はロボットハンドで掴んで、取付部51の装着用開口510hを通じて、端子ユニット520を端子収容室524内に挿入する。第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bが2つの端子収容室524内に挿入されると、ランス部525rの係止凸部526aが第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bの凹部に係止する。この状態では、端子連結部523が連結部収容室524E内に位置している。そして、リテーナ530がリテーナ装着凹部526に装着されると、リテーナ530が2つの端子収容室524内に突出し、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bの基端に抜け止係止する。これにより、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bが2つの端子収容室524内に保持される。
<取付対象に対するインターロックコネクタ付カバーの取付方法の一例>
図15~図18は、取付対象800に対するインターロックコネクタ付カバー1の取付方法の一例を示す概略図である。図15~図18では、図4に示される矢視A-Aでの取付対象800の断面構造が示されている。図15から図17はインターロックコネクタの取付過程における一例を示しており、図16は図15より進んだ過程を示し、図17は図16よりも進んだ過程を示している。図18はインターロックコネクタの取付け完了状態の一例を示している。
図15に示されるように、シール部材2、3及びインターロックコネクタ5が取付対象800側に向けられた状態で、シールドカバー4の複数の貫通孔431に対して、取付対象800が備える取付部870の複数の規制ピン850がそれぞれ挿通される。貫通孔431に規制ピン850が挿通されることによって、特定平面に沿った方向におけるインターロックコネクタ付カバー1の取付位置が規制される。規制ピン850は、インターロックコネクタ付カバー1の取付対象800への移動をガイドするガイドピンであるともいえる。
規制ピン850が貫通孔431に挿通した状態で、インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800に近づけられると、図16に示されるように、インターロックコネクタ付カバー1のインターロックコネクタ5の先端が取付対象800の相手側コネクタ880に嵌まり始める。このとき、コネクタ5は、シール部材2に対して仮想フローティング平面に沿って相対移動可能であることから、作業者はコネクタ5をコネクタ880に嵌めやすくなる。さらに、コネクタ5が取り付けられたシール部材2が、シールドカバー4に対して仮想フローティング平面に沿って相対移動可能であることから、作業者はコネクタ5をコネクタ880にさらに嵌めやすくなる。
本例では、コネクタ5の嵌合方向D1に沿った方向におけるシール部材2の寸法(図16では上下方向の寸法)は、規制ピン850が貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5の先端がコネクタ880に嵌まり始めた状態において、シール部材2のシール部210が取付対象800の開口部821に嵌まらない寸法に設定されている。また、嵌合方向D1に沿った方向におけるシール部材3の寸法は、規制ピン850が貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5の先端がコネクタ880に嵌まり始めた状態において、シール部材3のシール部310が取付対象800の開口部831に嵌まらない寸法に設定されている。
インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800にさらに近づけられて、コネクタ880に対するコネクタ5の嵌合が進むと、図17に示されるように、シール部210及び310が、取付対象800の開口部821及び832にそれぞれ嵌まり始める。このとき、規制ピン850がシールドカバー4の貫通孔431に挿通され、かつコネクタ5が部分的にコネクタ880に嵌合していることから、仮想フローティング平面(特定平面)に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態で、シール部210及び310が開口部821及び832に嵌まり始める。
本例では、コネクタ5がシール部材2に対して仮想フローティング平面(特定平面)に沿って相対移動可能であり、かつシール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能である。これにより、シール部材2は、コネクタ5及びシールドカバー4のそれぞれに対して独立して特定平面に沿って相対移動可能となる。したがって、図17の例のように、特定平面に沿った方向でのコネクタ5及びシールドカバー4の位置が規制された状態でシール部210が開口部821に嵌まり始める場合であっても、シール部210は開口部821に嵌合しやすくなる。
また、シール部材3は、特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることから、作業者はシール部材3のシール部310を開口部831に嵌めやすくなる。
インターロックコネクタ付カバー1が取付対象800にさらに近づけられて、シール部210及び310の開口部821及び831に対する嵌合が進むと、図18に示されるように、シールドカバー4のベース部430の主面430aが取付対象800の取付部870の各ボス860の先端面に当たる。これにより、インターロックコネクタ付カバー1の移動が完了する。シールドカバー4が各ボス860の先端面に当たっている状態では、コネクタ5はコネクタ880に適切に嵌合し、シール部210及び310は開口部821及び831に適切に嵌合している。つまり、シールドカバー4が各ボス860の先端面に当たっている状態では、開口部821及び831がインターロックコネクタ付カバー1によって適切にシールされている。
その後、複数の固定ボルト11が、シールドカバー4に設けられた複数の貫通孔432にそれぞれ挿通され、取付対象800の複数のボス860にそれぞれ螺合する。これにより、シールドカバー4が取付対象800に固定され、取付対象800に対するインターロックコネクタ付カバー1の取り付けが完了する。
なお、コネクタ5がコネクタ880に嵌合し始める前に、シール部210が開口部821に嵌合し始めてもよい。この場合であっても、シール部材2が特定平面に沿ってシールドカバー4に対して相対移動可能であることから、シール部210は開口部821に嵌合しやすくなる。
以上のように構成されたインターロックコネクタ付カバー1によると、コネクタ保持部230によって取付部51が第1方向A及び第2方向Bに沿って移動可能に保持されることによって、インターロックコネクタ5が仮想フローティング平面に沿って移動可能にシール部材3に支持される。取付部51は、嵌合部50の基端から嵌合方向D1と交差する仮想フローティング平面に沿って延出する板状の取付部51であるため、インターロックコネクタ5の突出量を小さくできる。例えば、嵌合部50は、取付部51に向けて徐々に寸法が大きくなる台形状部分を有さず、嵌合部50のうち嵌合方向D1に沿う外周面から直接板状の取付部51が延出してもよい。この板状の取付部51によって仮想フローティング平面に沿って移動可能なフローティング保持構造が実現される。このため、シール部材2からのインターロックコネクタ5の突出量を小さくできる。また、第1側部512aを第1ガイド溝231aに挿入すると共に、第2側部512bを第2ガイド溝231bに挿入すると、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238に受入れられるが、逆に、第1側部512aを第2ガイド溝231bに挿入すると共に、第2側部512bを第1ガイド溝231aに挿入しようとすると、誤装着防止凸部516が第2ガイド溝231bの開口に干渉する。これにより、インターロックコネクタ5の誤装着が抑制される。
また、取付対象800に対するシールドカバー4の取付位置と、開口部821に対するシール部材2の取付位置との間に誤差が生じていても、当該誤差をネジ6とシールドカバー4との間のクリアランスC1によって解消することができる。開口部821に対するシール部材2の取付位置と、相手側コネクタ880に対するインターロックコネクタ5の嵌合位置との間に誤差が生じていても、インターロックコネクタ5のフローティング支持構造によって当該誤差を解消することができる。
また、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238に位置する状態で、第2方向Bにおいて、誤装着防止凸部516が誤装着防止凹部238を囲む面に接触するよりも前又は同時に、第1側部512aが第1ガイド溝231aの底面に接触するか、第2側部512bが第2ガイド溝231bの底面に接触するように設定されている。このため、誤装着防止凸部に無理な力が作用し難い。
また、第1側部512a及び第2側部512bに、取付ガイド面512a2、512b2が形成されているため、取付部51を第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231bに容易に挿入できる。
また、第1方向Aにおいて、取付部51が移動可能な量(A1-A2)と、第2方向Bにおいて取付部51が移動可能な量(B1-B2)とは、嵌合方向D1において、第1側部512a及び第2側部512bが第1ガイド溝231a及び第2ガイド溝231b内を移動可能な量(Da-Db)より大きい。これにより、コネクタ保持部230が嵌合方向D1においてインターロックコネクタ5をある程度一定位置に支持しつつ、相相手側コネクタ880の位置に合せてインターロックコネクタ5が仮想フローティング平面に沿って容易に移動できる。
また、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521b、さらに、端子連結部523が、金属板のプレス加工によって一体形成されているため、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bを電気的に接続した端子ユニット520を簡単に製造できる。また、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bが一定の位置関係で保持された端子ユニット520が簡単に端子収容部510内に収容される。例えば、端子連結部523を掴んで、第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bを同時に一対の端子収容室524内に挿入する作業が容易に行われ得る。
また、端子連結部523が第1筒状端子521a及び第2筒状端子521bが並ぶ方向に交差し、かつ、嵌合方向D1に交差する方向に延出しているため、嵌合方向D1における端子連結部523の寸法を小さくできる。これにより、嵌合方向D1において、2つの端子を連結するための構造部分を収容するスペースを小さくでき、シール部材2からのインターロックコネクタ5の突出寸法をより小さくできる。
なお、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
1 インターロックコネクタ付カバー
2 第1シール部材
3 第2シール部材
4 シールドカバー
5 インターロックコネクタ
6 第1ネジ
7 第2ネジ
6a、7a ワッシャー
6b、7b ネジ部
10 回り止め突起部
11 固定ボルト
42 回り止め孔
50 嵌合部
51 取付部
100 カバー部
210 第1シール部
310 第2シール部
211、311 本体部
211a、211b、311a、311b 平面
212、312 シールリング
220、320 フランジ部
230 コネクタ保持部
231 スライド支持部
231a 第1ガイド溝
231b 第2ガイド溝
232 奥側受部
233 抜止め弾性片
234 弾性片
235 抜け止凸部
235f 傾斜面
238 誤装着防止凹部
239 干渉部
240、330 ボス
241、331 先端面
242、332 下穴
243、333 外側底面
250 規制突起部
260、270、340 当接リブ
280、281、360 肉抜き部
410 第1配置凹部
411、412、415、421、431、432 貫通孔
413 皿状凹部
420 第2配置凹部
422 回り止め孔
430 ベース部
430a、430b 主面
510 端子収容部
510h 装着用開口
512 幅広部
512a 第1側部
512b 第2側部
512a1、512b1 平行部
512a2、512b2 取付ガイド面
512h 抜け止用凹部
514 幅狭部
514p 突条部
516 誤装着防止凸部
520 端子ユニット
521a 第1筒状端子
521b 第2筒状端子
523 端子連結部
524 端子収容室
524E 連結部収容室
525r ランス部
525ra 係止凸部
526 リテーナ装着凹部
526a 係止凸部
527 ゴムリング装着溝
527G ゴムリング
528 介在連結部
530 リテーナ
800 取付対象
810 ベース部
810a、810b 主面
820 第1筒部
821 第1開口部
830 第2筒部
831 第2開口部
850 規制ピン
860 ボス
870 取付部
880 相手側コネクタ
882 相手側端子
4130 凹面
4150 開口
A 第1方向
B 第2方向
C1 第1クリアランス
C2 第2クリアランス
C3 第3クリアランス
D1 嵌合方向

Claims (7)

  1. 開口部を有する取付対象に取付けられ、前記開口部を覆う、インターロックコネクタ付カバーであって、
    前記開口部に嵌って前記開口部を塞ぐシール部材を含むカバー部と、
    前記シール部材に支持され、前記取付対象への前記カバー部の取付を保証するためのインターロックコネクタと、
    を備え、
    前記インターロックコネクタは、前記シール部材から前記取付対象内の相手側コネクタに向って延在し前記相手側コネクタと嵌合する嵌合部と、前記嵌合部の基端から前記嵌合部の嵌合方向と交差する仮想フローティング平面に沿って延出する板状の取付部とを含み、
    前記シール部材が、前記インターロックコネクタを前記仮想フローティング平面に沿って移動可能に保持するコネクタ保持部を含み、
    前記取付部が、第1側部と、前記第1側部とは反対側の第2側部と、前記第1側部から前記第1側部に対して交差する方向に突出する誤装着防止凸部とを含み、
    前記コネクタ保持部が、前記仮想フローティング平面に沿う第1方向に沿って前記第1側部及び前記第2側部をガイドする第1ガイド溝及び第2ガイド溝と、前記第1方向に沿って一方側で前記取付部を位置規制する奥側受部と、先端に抜け止凸部を有し、前記第1方向に沿って他方側で前記取付部を抜止め規制する抜止め弾性片とを含み、
    前記第1側部及び前記第2側部が前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝にガイドされて、前記取付部が前記コネクタ保持部に保持された状態で、前記第1方向において、前記取付部が前記奥側受部と前記抜け止凸部との間で規制される範囲で移動可能であり、前記仮想フローティング平面において前記第1方向と交差する第2方向において、前記第1ガイド溝の底面と前記第2ガイド溝の底面との間で規制される範囲で移動可能であり、
    さらに、
    前記コネクタ保持部が、前記第1ガイド溝に対して前記第1方向と交差する方向にずれる位置で前記第1ガイド溝と連続して形成され、前記誤装着防止凸部を受入れる誤装着防止凹部を有する、インターロックコネクタ付カバー。
  2. 請求項1に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記カバー部は、貫通孔を有し前記取付対象に固定されるシールドカバーと、前記貫通孔を貫通して前記シール部材に固定されるネジを含み、
    前記貫通孔の内側にクリアランスが存在しており、
    前記シール部材は、前記クリアランスに応じて、前記シールドカバーに対して前記仮想フローティング平面に沿って相対移動可能である、インターロックコネクタ付カバー。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記誤装着防止凸部が前記誤装着防止凹部内に位置する状態で、前記第2方向において、前記誤装着防止凸部が前記誤装着防止凹部を囲む面に接触するよりも前又は同時に、前記第1側部が前記第1ガイド溝の底面に接触するか、前記第2側部が前記第2ガイド溝の底面に接触するように設定されている、インターロックコネクタ付カバー。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記第1側部及び前記第2側部のうち前記第1方向において前記一方側寄りの部分が、前記第1方向において前記他方側から前記一方側に向けて徐々に幅狭になる取付ガイド面に形成されている、インターロックコネクタ付カバー。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記第1方向において前記取付部が前記奥側受部と前記抜け止凸部との間で移動可能な量と、前記第2方向において前記取付部が前記第1ガイド溝の底面と前記第2ガイド溝の底面との間で移動可能な量とは、前記嵌合方向において、前記第1側部及び前記第2側部が前記第1ガイド溝及び前記第2ガイド溝内を移動可能な量より大きい、インターロックコネクタ付カバー。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記嵌合部が、第1筒状端子と、第2筒状端子と、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とを電気的に接続する端子連結部と、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とを収容する端子収容部とを含み、
    前記第1筒状端子、前記第2筒状端子及び前記端子連結部が、金属板のプレス加工によって一体形成されている、インターロックコネクタ付カバー。
  7. 請求項6に記載のインターロックコネクタ付カバーであって、
    前記端子連結部が、前記第1筒状端子と前記第2筒状端子とが並ぶ方向に交差し、かつ、前記嵌合方向に対して交差する方向に延出している、インターロックコネクタ付カバー。
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