JP2013125624A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに平行な回路基板どうしを接続するリセプタクルコネクタとプラグコネクタを低背化した場合においても両者の誤嵌合を確実に防止できるコネクタを提供する。
【解決手段】リセプタクルコネクタ40のインシュレータ41の外周壁43の内周面と係合凸部44、45の外周面にリセ側キー手段54A、54B、55A、55B、56A、56Bを形成し、プラグコネクタ15のインシュレータ16の嵌合凸部18の外周面に、該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに外周壁と係合凸部に形成した上記リセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段24A、24B、24Cを形成するとともに、嵌合凸部の内周面に、該嵌合凸部が嵌合凹部に嵌合したときに係合凸部に形成したリセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段25、26を形成する。
【選択図】図20

Description

本発明は回路基板どうしを接続するためのコネクタに関する。
デスクトップ型PC(パーソナルコンピュータ)、ノート型PC、或いは、タブレット型PC等の電子機器や電気機器は一般的に、電子部品を実装した回路基板(例えば主基板)と、該回路基板に対して平行をなしながら対向しかつ電子部品を実装した(例えばモジュール基板等である該回路基板とは別個の)回路基板と、を内蔵している。
特許文献1は、この種の回路基板どうしを電気的に接続するためのコネクタを開示している。
特許文献1のコネクタは、回路基板(プリント基板)に実装したリセプタクルコネクタ(レセプタクルコネクタ)と、該回路基板と平行をなしながら対向する別の回路基板(プリント基板)に実装したプラグコネクタと、を具備している。
リセプタクルコネクタの(自身が実装されている)上記回路基板と反対側の端面には接続用凹部と誤嵌合防止用凸部が形成してあり、該接続用凹部内には多数のリセプタクルコンタクト(レセプタクルコンタクト)が固定してある。一方、プラグコネクタの(自身が実装されている)上記回路基板と反対側の端面には接続用凸部と誤嵌合防止用凹部が形成してあり、接続用凸部の表面には多数のプラグコンタクトが固定してある。
リセプタクルコネクタの接続用凹部に対してプラグコネクタの接続用凸部を嵌合(接続)すると、誤嵌合防止用凸部に対して誤嵌合防止用凹部が嵌合し、かつ、プラグコンタクトがリセプタクルコンタクトに対して接触するので、リセプタクルコネクタを実装した上記回路基板に実装した電子部品と、プラグコネクタを実装した上記回路基板に実装した電子部品とが互いに電気的に導通する。
一方、リセプタクルコネクタに対して上記プラグコネクタとは別のプラグコネクタ(上記誤嵌合防止用凹部を具備しない点を除いて上記プラグコネクタと同一構造のプラグコネクタ。以下、「非正規プラグコネクタ」という)を接続しようとすると、リセプタクルコネクタの誤嵌合防止用凸部が非正規プラグコネクタ(プラグインシュレータ)と干渉するため、リセプタクルコネクタに対して非正規プラグコネクタを誤嵌合させてしまうことを防止できる。そのため非正規プラグコネクタを実装した回路基板に実装した電子部品と、リセプタクルコネクタを実装した回路基板に実装した電子部品とを、誤って電気的に導通させてしまうおそれがない。
特開2011−3286号公報
近年、上記電子機器や電気機器の薄型化が進行しているため、これらの電子機器や電気機器に2枚の回路基板を対向させた状態で内蔵させる場合は、2枚の回路基板の対向面間距離を狭くする必要があり、そのためにはリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの厚み(2枚の回路基板の対向方向寸法)を小さくする必要がある。
しかしリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタを薄型化すると、誤嵌合防止用凸部(及び誤嵌合防止用凹部)の該厚み方向寸法が小さくなるので、誤嵌合防止用凸部が破損し易くなってしまう。特に誤嵌合防止用凸部(及び誤嵌合防止用凹部)の数が少ない場合は、誤嵌合防止用凹部を具備しない非正規プラグコネクタをリセプタクルコネクタに対して強い力で押しつけると、誤嵌合防止用凸部がプラグインシュレータと干渉することによりに押圧力が集中して破損しやすくなる。仮に破損した場合は、リセプタクルコネクタ(接続用凹部)とプラグコネクタ(接続用凸部)が誤嵌合してしまうおそれがある。
さらに、近年は電子機器の多機能化に伴いモジュール基板の種類(例えば無線LAN用など)が増加していることから、上述の非正規嵌合とは異なる態様の防止すべき誤嵌合の種類も増加している。
本発明の目的は、互いに平行な回路基板どうしを接続するリセプタクルコネクタとプラグコネクタを低背化した場合においても両者の誤嵌合を確実に防止でき、かつ多様な態様の誤嵌合防止を実現できるコネクタを提供することにある。
本発明のコネクタは、第1回路基板の実装面と反対側の端面に突設した環状の外周壁と、該外周壁の内周側に突設した係合凸部と、該外周壁と係合凸部の間に形成した環状の嵌合凹部と、を有するリセプタクルインシュレータ、及び、該リセプタクルインシュレータに支持した、一端を上記第1回路基板の上記実装面に実装し、かつ一部が上記嵌合凹部内に位置する複数のリセプタクルコンタクト、を具備するリセプタクルコネクタと、上記第1回路基板と平行な第2回路基板の実装面と反対側の端面に形成した、上記嵌合凹部に嵌合可能な環状の嵌合凸部と、該嵌合凸部の内周側に形成した上記係合凸部と嵌合可能な係合凹部と、を有するプラグインシュレータ、及び、該プラグインシュレータに支持した、一端を上記第2回路基板の上記実装面に実装し、かつ該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに一部が上記リセプタクルコンタクトと接触する複数のプラグコンタクト、を具備するプラグコネクタと、を備えるコネクタにおいて、上記外周壁の内周面と上記係合凸部の外周面にリセ側キー手段を形成し、上記嵌合凸部の外周面に、該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに上記外周壁と上記係合凸部に形成した上記リセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段を形成するとともに、上記嵌合凸部の内周面に、該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに上記係合凸部に形成した上記リセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段を形成したことを特徴としている。
上記複数のリセプタクルコンタクトを一方向に並べて上記リセプタクルインシュレータに支持し、かつ、上記複数のプラグコンタクトを上記一方向に並べて上記プラグインシュレータに支持し、上記外周壁の上記一方向の両端部の内周面、及び、上記係合凸部の上記一方向の両端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、上記嵌合凸部の上記一方向の両端部の外周面及び内周面に上記プラグ側キー手段を形成してもよい。
上記リセプタクルインシュレータの上記係合凸部が、互いに分離した第1係合凸部と第2係合凸部を備えており、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、上記プラグインシュレータの上記嵌合凸部が、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部どうしの隙間に嵌合し、かつ、上記係合凹部を上記第1係合凸部と嵌合する上記第1係合凹部と上記第2係合凸部と嵌合する第2係合凹部に区切る仕切壁を有し、該仕切壁に、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に形成した上記リセ側キー手段と係合する上記プラグ側キー手段を形成してもよい。
上記仕切壁が、上記プラグインシュレータの中央点から上記一方向にオフセットしてもよい。
上記リセプタクルインシュレータの上記係合凸部が、互いに分離した第1係合凸部と第2係合凸部を備えており、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、上記プラグインシュレータの上記係合凹部が、上記第1係合凸部と第2係合凸部の一方のみと嵌合し、かつ、上記嵌合凸部の一部が上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部どうしの隙間に嵌合し、上記嵌合凸部の外周面及び内周面に、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に形成した上記リセ側キー手段と係合する上記プラグ側キー手段を形成してもよい。
上記リセ側キー手段が複数の嵌合キー溝であり、上記プラグ側キー手段が、上記嵌合キー溝と係脱可能な複数の嵌合キーであり、複数の上記各嵌合キーの上記第1回路基板側の端部を同一平面上に位置させてもよい。
上記リセプタクルインシュレータに、止めネジを挿入可能な貫通孔を有する固定金具を固定してもよい。
上記固定金具が、上記第1回路基板に対してはんだ付けするためのテール片を備えてもよい。
本発明によれば、リセプタクルインシュレータの外周壁の内周面と係合凸部の外周面にリセ側キー手段を形成するとともに、プラグインシュレータの嵌合凸部の外周面と内周面に、嵌合凸部が嵌合凹部に嵌合したときに対応するリセ側キー手段に対して嵌合するプラグ側キー手段を形成している。そのため、プラグコネクタを上記リセプタクルコネクタとは別の非正規リセプタクルコネクタ(上記リセ側キー手段を具備しない、又は上記リセ側キー手段の位置や形状が上記プラグ側キー手段と対応していない点を除いて上記リセプタクルコネクタと同一構造のリセプタクルコネクタ)を誤嵌合(誤って接続)したり、上記プラグコネクタとは別の非正規プラグコネクタ(上記プラグ側キー手段を具備しない、又は上記プラグ側キー手段の位置や形状が上記リセ側キー手段と対応していない点を除いて上記プラグコネクタと同一構造のプラグコネクタ)をリセプタクルコネクタに対して誤嵌合することができない。
さらに外周壁の内周面だけでなく係合凸部の外周面にもリセ側キー手段を形成し、かつ、嵌合凸部の外周面だけでなく内周面にもプラグ側キー手段を形成しているため、キー手段の数が多い。そのためリセプタクルコネクタ及びプラグコネクタの薄型化に伴ってリセ側キー手段又は(及び)プラグ側キー手段が薄型化した場合に、仮にプラグコネクタを非正規のリセプタクルコネクタに誤嵌合させてもキー手段の破損を抑止できる。さらに複数の異なる箇所でリセ側キー手段とプラグ側キー手段が係合するので、正規嵌合と非正規嵌合を確実に区分することができる(一部のキー手段の位置や形状が正規のものから僅かに異なる場合も、誤嵌合としてプラグコネクタとリセプタクルコネクタの嵌合を防止できる)。
さらには、キー手段の数を多くすることができるため、本コネクタ(プラグコネクタとリセプタクルコネクタ)のみの組合せにより多様な態様の誤嵌合を防止できるので、様々な電子機器・モジュール基板への対応が可能となる
本発明の第1の実施形態の第1プラグコネクタの上方から見た斜視図である。 第1プラグコネクタの下方から見た斜視図である。 第1プラグコネクタの下方から見た分解斜視図である。 第1プラグコネクタの底面図である。 図4のV−V矢線に沿う断面図である。 第2プラグコネクタの上方から見た斜視図である。 第2プラグコネクタの下方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの下方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの上方から見た分解斜視図である。 リセプタクルコネクタの平面図である。 図11のXII−XII矢線に沿う断面図である。 図11のXIII−XIII矢線に沿う断面図である。 一体化した主基板及びリセプタクルコネクタと、一体化した回路基板及び第1プラグコネクタの分離状態の上方から見た斜視図である。 回路基板及び第1プラグコネクタが主基板の直上に位置するときの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第1プラグコネクタを接続したときの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第1プラグコネクタを接続したときの側面図である。 リセプタクルコネクタと第1プラグコネクタの分離状態の上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第1プラグコネクタの接続状態の上方から見た斜視図である。 図19のXX−XX矢線に沿う断面図、及び、第1プラグコネクタとリセプタクルコネクタのキー手段を模式的に示した図である。 図20のXXI−XXI矢線に沿う断面図である。 図20のXXII−XXII矢線に沿う断面図である。 一体化した主基板及びリセプタクルコネクタと、一体化した回路基板及び第2プラグコネクタの分離状態の上方から見た斜視図である。 回路基板及び第2プラグコネクタが主基板の直上に位置するときの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第2プラグコネクタを接続したときの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第2プラグコネクタの分離状態の上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第2プラグコネクタの接続状態の上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第2プラグコネクタが接続状態にあるときの図20と同様の断面図、及び、第2プラグコネクタとリセプタクルコネクタのキー手段を模式的に示した図である。 リセプタクルコネクタと第2プラグコネクタが接続状態にあるときの図22と同様の断面図である。 第1プラグコネクタの変形例の両端部及び中央部の嵌合キーとその周辺部を模式的に表した図である。 リセプタクルコネクタの変形例の両端部及び中央部の嵌合キー溝とその周辺部を模式的に表した図である。 第2プラグコネクタの変形例の両端部及び中央部の嵌合キーとその周辺部を模式的に表した図である。 本発明の第2の実施形態のリセプタクルコネクタの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの下方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタの上方から見た分解斜視図である。 上下方向を反転させたFPC及びリセプタクルコネクタの一体物が回路基板及び第1プラグコネクタの一体物の直上に位置するときの上方から見た斜視図である。 リセプタクルコネクタと第1プラグコネクタを接続したときの上方から見た斜視図である。
以下、図1〜図32を参照しながら本発明の第1の実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後、左右、及び上下の方向は、図中の矢印方向を基準としている。
本実施形態のコネクタ10は、第1プラグコネクタ15(プラグコネクタ)と、第2プラグコネクタ35(プラグコネクタ)と、第1プラグコネクタ15と第2プラグコネクタ35を選択的に着脱可能なリセプタクルコネクタ40と、を具備している。
まずは第1プラグコネクタ15の詳しい構造について図1〜図5を参照しながら説明する。
第1プラグコネクタ15は大きな構成要素として第1プラグインシュレータ16(プラグインシュレータ)と、計60個のプラグコンタクト30と、を具備している。
第1プラグインシュレータ16は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂料を射出成形した左右方向に延びる板状部材であり、全体を黒色に着色してある。第1プラグインシュレータ16は、上端部を構成する天井板部17と、天井板部17の下面の周縁部全体から下方に突出する環状壁からなる嵌合凸部18と、を具備している。天井板部17の下面には、嵌合凸部18の前壁と後壁の長手方向の中央部(第1プラグインシュレータ16の中央点)よりやや右側に位置する部分どうしを接続する仕切壁19が突設してある。天井板部17と嵌合凸部18によって形成された空間は仕切壁19によって左側の第1係合凹部20A(係合凹部)と、第1係合凹部20Aより前後長が短い右側の第2係合凹部20B(係合凹部)と、に区切られている。嵌合凸部18の前壁及び後壁には、前後両面及び下面に跨る断面略U字形のコンタクト取付溝21が前後方向に並べて計60個(前壁と後壁に30個ずつ)凹設してある。また嵌合凸部18の前壁及び後壁の外側面の3カ所にはそれぞれ係止突起22が突設してある。また嵌合凸部18の左側面の下縁部には、右側から左側に向かうにつれて上方に延びる傾斜面からなる誘い込み面23Aが形成してあり、嵌合凸部18の右側面の下縁部には、左側から右側に向かうにつれて上方に延びる傾斜面からなる誘い込み面23Bが形成してある。
嵌合凸部18の左側壁の外面の後部及び右側壁の外面の前部にはそれぞれ外側嵌合キー24A、24B(プラグ側キー手段)が突設してあり、仕切壁19の左右両側面の後部にはそれぞれ中央嵌合キー25(プラグ側キー手段)が突設してある。図示するように外側嵌合キー24A、24B、及び中央嵌合キー25の断面形状(平面形状)は台形であり、左右の中央嵌合キー25は左右対称である。さらに嵌合凸部18の左側壁の内面(右側面)及び右側壁の内面(左側面)には、共に断面形状(平面形状)が台形であり、互いに左右対称な内側嵌合キー26(プラグ側キー手段)が一体的に突設してある。各外側嵌合キー24A、24B、及び各中央嵌合キー25の下面は同一平面上に位置しており、各外側嵌合キー24A、24B、及び各中央嵌合キー25の下面は内側嵌合キー26の下面(嵌合凸部18の左側壁及び右側壁の下面)より僅かに上方に位置している。また左側の内側嵌合キー26の右側面の下縁部には、左側から右側に向かうにつれて上方に延びる傾斜面からなる誘い込み面27Aが形成してあり、右側の内側嵌合キー26の左側面の下縁部には、右側から左側に向かうにつれて上方に延びる傾斜面からなる誘い込み面27Bが形成してある。
各プラグコンタクト30は、ばね弾性を備えた銅合金(例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅)やコルソン系銅合金の薄板を図示形状となるようにスタンピング成形したものであり、表面には金や錫などによってメッキを施してある。プラグコンタクト30は、断面略U字形をなす本体部の内側部分を構成する上下方向に延びる接触片31と、本体部の外側部分の上端から略水平に延びるテール片32と、を有している。
各プラグコンタクト30は、各コンタクト取付溝21に対して下方から嵌合固定することにより第1プラグインシュレータ16に対して固定してある(図1、図2、図5等を参照)。具体的には、嵌合凸部18の前壁と後壁の仕切壁19より左側に位置する部分に20個ずつ固定してあり、嵌合凸部18の前壁と後壁の仕切壁19より右側に位置する部分に10個ずつ固定してある。
以上構造の第1プラグコネクタ15は回路基板33(第2回路基板)の一方の面に形成した実装面に実装する。具体的には、各プラグコンタクト30のテール片32を回路基板33の実装面に対してはんだ付けすることにより固定する。図14〜図16に示すように、回路基板33には一対のキー露出用凹部33A、33Bが凹設してあり、平面視において外側嵌合キー24Aと外側嵌合キー24Bはキー露出用凹部33A、33Bを通して露出する。また回路基板33の実装面には第1プラグコネクタ15とは別の電子機器(例えば高機能用モジュールの半導体や大容量メモリー等)が実装してある。
次に第2プラグコネクタ35の詳しい構造について図6及び図7を参照しながら説明する。
第2プラグコネクタ35は大きな構成要素として第2プラグインシュレータ36(プラグインシュレータ)と、計40個のプラグコンタクト30と、を具備している。
第2プラグインシュレータ36は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂料を射出成形した左右方向に延びる板状部材であり、全体を黒色に着色してある。第2プラグインシュレータ36の上下寸法及び前後寸法は第1プラグコネクタ15と略同一であり、左右方向は第1プラグコネクタ15より短い。第2プラグインシュレータ36は天井板部37と、天井板部37の下面の周縁部全体から下方に突出する環状壁からなる嵌合凸部38と、を具備している。第2プラグインシュレータ36の下面には天井板部37と嵌合凸部38によって囲まれた係合凹部36Aが形成してある。嵌合凸部38の左右両側面の下縁部には誘い込み面23A、23Bがそれぞれ形成してあり、左右の内側嵌合キー26には誘い込み面27A、27Bがそれぞれ形成してある。嵌合凸部38の前壁と後壁には左右一対の係止突起22が突設してある。さらに前壁と後壁にはコンタクト取付溝21が20個ずつ形成してあり、各コンタクト取付溝21にはプラグコンタクト30が固定してある。
また嵌合凸部38の左側壁の外面の後部及び右側壁の外面の後部にはそれぞれ外側嵌合キー24A、24C(プラグ側キー手段)が突設してあり、嵌合凸部38の左側壁の内面(右側面)及び右側壁の内面(左側面)には内側嵌合キー26がそれぞれ突設してある。左右対称形状である外側嵌合キー24A及び外側嵌合キー24Cの下面は、互いに同一平面上に位置しており、かつ内側嵌合キー26の下面(嵌合凸部38の左側壁及び右側壁の下面)より僅かに上方に位置している。
以上構造の第2プラグコネクタ35は、回路基板33より左右寸法が短い回路基板39(第2回路基板)の一方の面である実装面に対して各プラグコンタクト30のテール片32をはんだ付けすることにより固定する。図23〜図25に示すように、回路基板39には一対のキー露出用凹部39A、39Bが凹設してあり、平面視において外側嵌合キー24Aと外側嵌合キー24Cはキー露出用凹部39A、39Bを通して露出する。回路基板39の実装面には第2プラグコネクタ35とは別の電子機器(例えば低機能用モジュールの半導体や小容量メモリー等)が実装してある。
続いてリセプタクルコネクタ40の詳しい構造について図8〜図13を参照しながら説明する。
リセプタクルコネクタ40は大きな構成要素としてリセプタクルインシュレータ41と60個のリセプタクルコンタクト58と6個の固定金具63を具備している。
リセプタクルインシュレータ41は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂料を射出成形した左右方向に延びる部材であり、全体を黒色に着色してある。リセプタクルインシュレータ41は、下部を構成する底板部42と、底板部42の上面の周縁部全体から上方に突出する環状壁からなる外周壁43と、底板部42の上面から上方に突出する第1係合凸部44(係合凸部)及び第2係合凸部45(係合凸部)と、を具備している。外周壁43から内周側に離間する第1係合凸部44及び第2係合凸部45は左右方向に直線的に延びており、第1係合凸部44の左右寸法は第2係合凸部45より長い。第1係合凸部44の右端部と第2係合凸部45の左端部の間には隙間が形成してある。また外周壁43と第1係合凸部44と第2係合凸部45の間に形成された空間は嵌合凹部46を構成している。
外周壁43の前壁の前面及び後壁の後面には上下方向に延びるコンタクト取付溝48が、前後方向に並べて計60個(前側と後側に30個ずつ)凹設してある。さらに前壁の上面及び後面と、底板部42の底面(上面)と、第1係合凸部44及び第2係合凸部45の前面とに跨る部分には、対応する前壁のコンタクト取付溝48と連続する断面略U字形の変形許容溝49が凹設してあり、同様に、後壁の上面及び前面と、底板部42の底面(上面)と、第1係合凸部44及び第2係合凸部45の後面とに跨る部分には、対応する後壁のコンタクト取付溝48と連続する断面略U字形の変形許容溝49が凹設してある。また外周壁43の前壁の後面及び後壁の前面の3カ所には、上下方向に延び、かつ下端が底板部42を下方に貫通する金具取付溝50が形成してある。
また外周壁43の前壁の後面及び後壁の前面の上縁部には全長に渡って、外側から内側(前壁側は前方から後方、後壁側は後方から前方)に向かうにつれて下方に延びる傾斜面からなる誘い込み面51が形成してある。さらに外周壁43の左側壁の右側面及び右側壁の左側面の上縁部には全長に渡って、外側から内側(左側壁側は左方から右方、右側壁側は右方から左方)に向かうにつれて下方に延びる傾斜面からなる誘い込み面52が形成してある。
外周壁43の左側壁の内面の後部及び右側壁の内面の前部にはそれぞれ端部嵌合キー溝54A、54B(リセ側キー手段)が凹設してある。図示するように端部嵌合キー溝54A、54Bの断面形状(平面形状)は台形である。また第1係合凸部44の左側面及び第2係合凸部45の右側面の後部には内側嵌合キー溝55A、55B(リセ側キー手段)が凹設してある。図示するように内側嵌合キー溝55A、55Bの断面形状(平面形状)は台形であり、互いに左右対称である。さらに第1係合凸部44の右側面及び第2係合凸部45の左側面の後部には中央嵌合キー溝56A、56B(リセ側キー手段)が凹設してある。図示するように中央嵌合キー溝56A、56Bの断面形状(平面形状)は台形であり、互いに左右対称である。さらに第1係合凸部44、第2係合凸部45、及び、端部嵌合キー溝54A、54Bに隣接する誤嵌合防止部54C、54Dの上面は同一平面となっている。
各リセプタクルコンタクト58はプラグコンタクト30と同じ材質かつ同様の要領によって成形したものであり、略水平なテール片59と、テール片59の内側端部から上方に延びる固定片60と、固定片60から内側に略水平に延びた部分の内側端部に連続する略S字形の弾性接触片61と、を具備している。
各リセプタクルコンタクト58は、各コンタクト取付溝48に対して固定片60を上方から嵌合することによりリセプタクルインシュレータ41に対して固定してある。具体的には、リセプタクルインシュレータ41の前壁と後壁の第1係合凸部44と対向する部分にそれぞれ20個ずつ固定してあり、リセプタクルインシュレータ41の前壁と後壁の第2係合凸部45と対向する部分にそれぞれ10個ずつ固定してある。リセプタクルコンタクト58(固定片60)をリセプタクルインシュレータ41(コンタクト取付溝48)に固定すると弾性接触片61が変形許容溝49の内面から離間するので、弾性接触片61は変形許容溝49内において変形可能である(図12参照)。
各固定金具63は金属板を図示形状にスタンピング成形したものであり、略水平なテール片64と、テール片64の内側端部から上方に延びる弾性変形片65と、を具備しており、弾性変形片65の先端部には湾曲した係止部66が形成してある。
各固定金具63は、各金具取付溝50に対して下方から挿入してあり、弾性変形片65の下半部を金具取付溝50に対して嵌合することにより各金具取付溝50に対して固定してある。各固定金具63の弾性変形片65の上半部(係止部66)は対応する金具取付溝50の内面から離間するので、金具取付溝50内において変形可能である(図13参照)。
以上構造のリセプタクルコネクタ40は、回路基板33及び回路基板39と平行な板材である主基板68(第1回路基板)の実装面に対して各リセプタクルコンタクト58のテール片59、及び、各固定金具63のテール片64をはんだ付けすることにより固定する(図14〜図16参照)。主基板68の実装面にはリセプタクルコネクタ40とは別の電子機器(例えば、CPU、コントローラー、メモリ等)が実装してある。
続いてリセプタクルコネクタ40に対して第1プラグコネクタ15を接続する要領について説明する。
まずは図15、図18に示すように、主基板68の直上に回路基板33を所定の向きにして離間させた状態で位置させて、第1プラグコネクタ15とリセプタクルコネクタ40を上下方向に対向させる。そしてキー露出用凹部33A、33Bを通して外側嵌合キー24A、24Bの位置を把握しながら、左右の外側嵌合キー24A、24Bが左右の端部嵌合キー溝54A、54Bに嵌るように、回路基板33を下方に移動させて、第1プラグコネクタ15の下端部をリセプタクルインシュレータ41の上端部に対して接触させる。するとリセプタクルインシュレータ41の誘い込み面51に対して第1プラグインシュレータ16の前後両面の下縁部がそれぞれ接触し、リセプタクルインシュレータ41の誘い込み面52に対して第1プラグインシュレータ16の左右両面の誘い込み面23A、23Bがそれぞれ接触し、さらに第1プラグインシュレータ16の誘い込み面27A、27Bが第1係合凸部44の左側面の上縁部と第2係合凸部45の右側面の上縁部にそれぞれ接触することにより、第1プラグインシュレータ16がリセプタクルインシュレータ41に対して下方に移動案内される。そして、嵌合凸部18が嵌合凹部46に嵌合し、第1係合凹部20A、第2係合凹部20Bが第1係合凸部44、第2係合凸部45にそれぞれ嵌合し、さらに仕切壁19が第1係合凸部44と第2係合凸部45の間の隙間に嵌合する(図19、図20参照)。さらに各プラグコンタクト30の接触片31が対応するリセプタクルコンタクト58の弾性接触片61を弾性変形させながら弾性接触片61に対してそれぞれ接触するので、プラグコンタクト30及びリセプタクルコンタクト58を介して回路基板33と主基板68が電気的に導通可能になる。また第1プラグコネクタ15の各係止突起22がリセプタクルコネクタ40の対応する固定金具63の弾性変形片65を弾性変形させながら係止部66を乗り越え、乗り越えたとき後に弾性変形片65が弾性復帰することにより各係止部66が対応する係止突起22に対して上方から係合する。そして係止部66が係止突起22に係合したときに作業者はクリック感を感じるので、作業者は第1プラグコネクタ15がリセプタクルコネクタ40に対して正しく接続したこと(プラグコンタクト30の接触片31が対応するリセプタクルコンタクト58の弾性接触片61に接触したこと)を認識できる。さらに係止部66が係止突起22に対して上方から係合するので、第1プラグコネクタ15がリセプタクルコネクタ40から不意に上方に抜け出すのを防止できる。
また、このようにして第1プラグコネクタ15とリセプタクルコネクタ40を接続すると、図19及び図20に示すように左右の外側嵌合キー24A、24Bが左右の端部嵌合キー溝54A、54Bに対してそれぞれ嵌合し、左右の中央嵌合キー25が左右の中央嵌合キー溝56A、56Bに対してそれぞれ嵌合し、左右の内側嵌合キー26が左右の内側嵌合キー溝55A、55Bに対してそれぞれ嵌合する。
図20に4マスの正方形を用いて表した図は、第1プラグコネクタ15の左端部(KEY A)、中央部(KEY B)、右端部(KEY C)、及び、リセプタクルコネクタ40の左端部(KEY A)、中央部(KEY B)、右端部(KEY C)を模式的に表したものであり、ハッチングが入ったマスは嵌合キー(凸部又は凹部が形成されずに残された部分)を表しており、ハッチングが入っていないマスは嵌合キー溝(凹部又は凸部が形成されていない部分)を表している。この模式図から明らかなように、第1プラグコネクタ15の左端部(KEY A)、中央部(KEY B)、右端部(KEY C)の嵌合キーと、リセプタクルコネクタ40の左端部(KEY A)、中央部(KEY B)、右端部(KEY C)の嵌合キー溝は互いに対応しているので(凹凸の関係が逆になっているので)、第1プラグコネクタ15の各嵌合キー24A、24B、25、26がリセプタクルコネクタ40(リセプタクルインシュレータ41の端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56B以外の部分。例えば誤嵌合防止部54C、54D)と干渉することがない。そのため第1プラグコネクタ15をリセプタクルコネクタ40に対して円滑に接続できる。
また、第1プラグコネクタ15の外側嵌合キー24A、24B、中央嵌合キー25、及び、内側嵌合キー26の全体形状(外側嵌合キー24A、24B、中央嵌合キー25、及び、内側嵌合キー26を全体的にとらえた場合の全体形状)が第1プラグコネクタ15の中心点に関して非対称であり、仕切壁19が第1プラグコネクタ15の中心点から右側にオフセットした位置に設けてあり、かつ、リセプタクルコネクタ40の端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、及び、中央嵌合キー溝56A、56Bの全体形状(端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、及び、中央嵌合キー溝56A、56Bを全体的にとらえた場合の全体形状)がリセプタクルコネクタ40の中心点に関して非対称なので、平面視において第1プラグコネクタ15(回路基板33)の回転角度を図15、図16、図18、図19の状態から180°反転させた状態で第1プラグコネクタ15をリセプタクルコネクタ40に接続しようとすると、図20の模式図から明らかなように第1プラグコネクタ15の各嵌合キーキー24A、24B、25、26がリセプタクルコネクタ40(リセプタクルインシュレータ41の端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56B以外の部分。例えば誤嵌合防止部54C、54D)と多数の箇所で干渉する。そのため、この場合は第1プラグコネクタ15をリセプタクルコネクタ40に対して接続できないので、第1プラグコネクタ15(回路基板33)を正規の位置から180°回転させた状態でのリセプタクルコネクタ40に対する誤嵌合を防止できる。
さらに第1プラグコネクタ15をリセプタクルコネクタ40とは別の非正規リセプタクルコネクタ(端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bを具備しない、又は、位置や形状が外側嵌合キー24A、24B、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26と対応していない点を除いてリセプタクルコネクタ40と同一構造のリセプタクルコネクタ)に接続しようとした場合や、第1プラグコネクタ15とは別の非正規プラグコネクタ(外側嵌合キー24A、24B、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26の位置や形状が端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bと対応していない点を除いて第1プラグコネクタ15と同一構造のプラグコネクタ)をリセプタクルコネクタ40に対して誤嵌合することができない。
以上の手順によって第1プラグコネクタ15とリセプタクルコネクタ40を接続したら、回路基板33の後縁部に形成した半円状のネジ用凹部33Cに止めネジ69を挿入し、止めネジ69のネジ部を主基板68の上面の後端部に形成した雌ねじ孔(図示略)に螺合し、止めネジ69の頭部を回路基板33の上面(ネジ用凹部33Cの周縁部)に圧接し、回路基板33と主基板68を平行状態に保持する。
なお、主基板68と回路基板33との間にスペーサ等(非図示)を介在させてもよい。このようにすれば、回路基板33をより精度よく、かつ安定した状態で固定することができる。
続いて第1プラグコネクタ15の代わりに第2プラグコネクタ35をリセプタクルコネクタ40に対して接続する要領について説明する。
まずは図24、図26に示すように、主基板68の直上に回路基板39を所定の向きにして離間させた状態で位置させて、第2プラグコネクタ35とリセプタクルコネクタ40の第1係合凸部44を上下方向に対向させる。そしてキー露出用凹部39A、39Bを通して外側嵌合キー24A、24Cの位置を把握しながら、左右の外側嵌合キー24A、24Cが左右の端部嵌合キー溝54Aと中央嵌合キー溝56Bに嵌るように、回路基板39を下方に移動させて、第2プラグコネクタ35の下端部をリセプタクルインシュレータ41の上端部に対して接触させる。するとリセプタクルインシュレータ41の第1係合凸部44と前後方向に対向する誘い込み面51に対して第2プラグインシュレータ36の前後両面の下縁部がそれぞれ接触し、リセプタクルインシュレータ41の左側の誘い込み面52に対して第2プラグインシュレータ36の左側面の誘い込み面23Aが接触し、さらに第2プラグインシュレータ36の誘い込み面27A、27Bが第1係合凸部44の左右両側面の上縁部にそれぞれ接触することにより、第2プラグインシュレータ36がリセプタクルインシュレータ41に対して下方に移動案内される。そして、嵌合凸部38が嵌合凹部46に嵌合し(嵌合凸部38の右端部が第1係合凸部44と第2係合凸部45の間の隙間に嵌合する)、係合凹部36Aが第1係合凸部44に嵌合する(図27、図28参照)。さらに各プラグコンタクト30の接触片31が対応するリセプタクルコンタクト58の弾性接触片61を弾性変形させながら弾性接触片61に対してそれぞれ接触するので、プラグコンタクト30及びリセプタクルコンタクト58を介して回路基板39と主基板68が電気的に導通可能になる。また第2プラグコネクタ35の各係止突起22がリセプタクルコネクタ40の対応する固定金具63の弾性変形片65を弾性変形させながら係止部66を乗り越え、乗り越えたとき後に弾性変形片65が弾性復帰することにより各係止部66が対応する係止突起22に対して上方から係合する(図29参照)。そして係止部66が係止突起22に係合したときに作業者はクリック感を感じることができるので、作業者は第2プラグコネクタ35がリセプタクルコネクタ40に対して正しく接続したこと(プラグコンタクト30の接触片31が対応するリセプタクルコンタクト58の弾性接触片61に対して接触したこと)を認識できる。さらに係止部66が係止突起22に対して上方から係合するので、第2プラグコネクタ35がリセプタクルコネクタ40から不意に上方に抜け出すのを防止できる。
そして第2プラグコネクタ35とリセプタクルコネクタ40を接続すると図27及び図28に示すように外側嵌合キー24Aが端部嵌合キー溝54Aに対して嵌合し、外側嵌合キー24Cが中央嵌合キー溝56Bに対して嵌合し、左右の内側嵌合キー26が左右の内側嵌合キー溝55Aと中央嵌合キー溝56Aに対してそれぞれ嵌合する。即ち、図28の模式図から明らかなように第2プラグコネクタ35の左端部(KEY A)と右端部(KEY B)嵌合キーと、リセプタクルコネクタ40の左端部(KEY A)と中央部(KEY B)の嵌合キー溝は互いに対応しているので(凹凸の関係が逆になっているので)、第2プラグコネクタ35の各嵌合キー24A、24C、26がリセプタクルコネクタ40(リセプタクルインシュレータ41の端部嵌合キー溝54A、内側嵌合キー溝55A、中央嵌合キー溝56A、56B以外の部分。例えば誤嵌合防止部54C)と干渉することがなく、そのため第2プラグコネクタ35をリセプタクルコネクタ40に対して円滑に接続できる。
また、第2プラグコネクタ35の外側嵌合キー24A、24C、及び、内側嵌合キー26の全体形状(外側嵌合キー24A、24C、及び、内側嵌合キー26を全体的にとらえた場合の全体形状)が第2プラグコネクタ35の中心点に関して非対称であり、かつ、リセプタクルコネクタ40の端部嵌合キー溝54A、内側嵌合キー溝55A、及び、中央嵌合キー溝56A、56Bの全体形状(端部嵌合キー溝54A、内側嵌合キー溝55A、中央嵌合キー溝56A、及び、中央嵌合キー溝56Bを全体的にとらえた場合の全体形状)が当該全体形状の中心点(第1係合凸部44の中心点)に関して非対称なので、平面視において第2プラグコネクタ35(回路基板39)の回転角度を図24〜図27の状態から180°反転させた状態で第2プラグコネクタ35をリセプタクルコネクタ40に接続しようとすると、図28の模式図から明らかなように第2プラグコネクタ35の各嵌合キー24A、24C、26がリセプタクルコネクタ40(リセプタクルインシュレータ41の端部嵌合キー溝54A、内側嵌合キー溝55A、中央嵌合キー溝56A、56B以外の部分。例えば誤嵌合防止部54C)と多数の箇所で干渉する。そのため、この場合は第2プラグコネクタ35をリセプタクルコネクタ40に対して接続できないので、第2プラグコネクタ35(回路基板39)を正規の位置から180°回転させた状態でのリセプタクルコネクタ40に対する誤嵌合を防止できる。
さらに第2プラグコネクタ35をリセプタクルコネクタ40とは別の非正規リセプタクルコネクタ(端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bを具備しない、又は、位置や形状が外側嵌合キー24A、24C、内側嵌合キー26と対応していない点を除いてリセプタクルコネクタ40と同一構造のリセプタクルコネクタ)に接続しようとした場合や、第2プラグコネクタ35とは別の非正規プラグコネクタ(外側嵌合キー24A、24C、内側嵌合キー26の位置や形状が端部嵌合キー溝54A、内側嵌合キー溝55A、中央嵌合キー溝56A、56Bと対応していない点を除いて第2プラグコネクタ35と同一構造のプラグコネクタ)をリセプタクルコネクタ40に対して誤嵌合することができない。
以上の手順によって第2プラグコネクタ35とリセプタクルコネクタ40を接続したら、回路基板39の後縁部に形成した半円状のネジ用凹部39Cに止めネジ69を挿入し、止めネジ69のネジ部を主基板68の上面の後端部に形成した雌ねじ孔(図示略)に螺合し、止めネジ69の頭部を回路基板39の上面(ネジ用凹部39Cの周縁部)に圧接し、回路基板39と主基板68を平行状態に保持する。
以上説明したように本実施形態によれば、第1プラグコネクタ15と第2プラグコネクタ35のいずれをリセプタクルコネクタ40に対して接続する場合も誤嵌合を防止できる。
しかも、リセプタクルインシュレータ41の外周壁43の内周面だけでなく第1係合凸部44、第2係合凸部45の外周面にも内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bを形成し、かつ、嵌合凸部18、38の外周面だけでなく内周面にも外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、及び、内側嵌合キー26を形成し、第1プラグコネクタ15の外側嵌合キー24A、24B、及び、左右の中央嵌合キー25の下面が同一平面上に位置し、かつ、第2プラグコネクタ35の外側嵌合キー24Aと外側嵌合キー24Cの下面が同一平面上に位置している。そのため第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35及びリセプタクルコネクタ40の薄型化に伴って外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、及び、内側嵌合キー26が小型化(例えば薄型化)したとしても、第1プラグコネクタ15及び第2プラグコネクタ35を非正規リセプタクルコネクタに対して誤嵌合した場合は、外側嵌合キー24A、24B、及び、左右の中央嵌合キー25の下面、又は、外側嵌合キー24Aと外側嵌合キー24Cの下面が、非正規リセプタクルコネクタ(リセプタクルインシュレータ)に対してほぼ同時に接触することになる。そのため、一つの嵌合キーのみが非正規リセプタクルコネクタ(リセプタクルインシュレータ)と干渉(接触)する場合に比べて、作業者等による押圧力(嵌合作業力)を特定の嵌合キーに集中させることなく各嵌合キー(外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26)に分散させることができるので、各嵌合キーの破損を効果的に防止できる。そのためコネクタ10が小型化(例えば薄型化)しても誤嵌合を確実に防止できる。
また、回路基板33、39や主基板68に実装する電子部品の種類や仕様に応じて、60極タイプの第1プラグコネクタ15と40極タイプの第2プラグコネクタ35を選択的にリセプタクルコネクタ40に対して接続できるので、様々なバリエーション(電子部品・モジュール基板の種類や仕様)に対応できる。
具体的な使用例としては、主基板68に特定機能(例えば無線LAN)に対応するキー設定を施したリセプタクルコネクタ40を搭載し、信号線が多数必要な高性能用のモジュール基板として60極の第1プラグコネクタ15を搭載した回路基板33を用意し、信号数が少なくて済む廉価版のモジュール基板として40極の第2プラグコネクタ35を搭載した回路基板39を用意する。そして第1プラグコネクタ15と第2プラグコネクタ35には無線LAN用のキー(当該リセプタクルコネクタ40のキーと対応するキー)を設定する。これにより、共通の主基板68に対して高機能用と廉価版用のモジュール基板を接続できることになり、PCの組立時等における仕様の選択が容易となる。
また、異なる機能(例えば無線LAN以外)をもつモジュール基板用のリセプタクルコネクタに対して別のキー設定を施せば、無線LANに対応するキーを設定した第1プラグコネクタ15と第2プラグコネクタ35を嵌合できないため、誤って組立てる恐れがなくなる。
さらに第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40に対して設計可能なキーの数が多いため、モジュール基板に持たせる機能の数が増えても、第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40は対応可能である。
さらに互いに対応する(嵌合可能である)第1プラグインシュレータ16、第2プラグインシュレータ36及びリセプタクルインシュレータ41をすべて同色に着色している理由は、作業者に対して互いに嵌合可能であるか否かを視覚的に認識させるためであり、そのため作業者は誤嵌合を効果的に防止できる。さらに着色を施す場合は、例えば搭載する基板の機能別または主基板への搭載位置別にコネクタに着色しておくことが好ましい。
さらに、コネクタ10を搭載する電子機器や電気機器が前後方向の狭幅化した場合は、これに伴って第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40の前後幅を小さくする必要がある。しかし、嵌合凸部18、38の前壁や後壁に嵌合キーを突設したり、外周壁43の前壁や後壁、又は(及び)、第1係合凸部44及び第2係合凸部45の前面や後面に嵌合キー溝を形成した場合は、第1プラグコネクタ15、35、及び、リセプタクルコネクタ40の前後幅を小さくするのが難しくなる。しかしながら本実施形態の第1プラグコネクタ15及び第2プラグコネクタ35は嵌合凸部18、38の左右両側壁と仕切壁19の左右両側部にのみ嵌合キーを突設し、かつ、外周壁43の左右両側壁、及び、第1係合凸部44及び第2係合凸部45の左右両端面にのみ嵌合キー溝を形成しているので、第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40の前後幅を小さくすることが可能である。
さらに第1プラグコネクタ15と第2プラグコネク35に形成する嵌合キー、及び、リセプタクルコネクタ40に形成する嵌合キー溝は、上記のものとは別のバリエーションで実施することが可能である。
図30のタイプ1〜6は第1プラグコネクタ15の左端部、中央部、右端部に形成する嵌合キーの別バリエーションを表しており、図31のタイプ1〜6はリセプタクルコネクタ40の左端部、中央部、右端部に形成する嵌合キー溝の別バリエーションを表しており、図32のタイプ1〜6は第2プラグコネクタ35の左端部と右端部に形成する嵌合キーの別バリエーションを表している。
図30、図31、図32の模式図の外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26、端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bは、対応する左右方向位置に形成した上記外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26、端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bと同じ形状かつ同じ配置である。一方、図30、図31、図32の模式図の外側嵌合キー24A’、24B’、24C’ (プラグ側キー手段)、中央嵌合キー25’(プラグ側キー手段)、内側嵌合キー26’(プラグ側キー手段)、端部嵌合キー溝54A’、54B’ (リセ側キー手段)、内側嵌合キー溝55A’、55B’ (リセ側キー手段)、中央嵌合キー溝56A’、56B’ (リセ側キー手段)は、対応する左右方向位置に形成した外側嵌合キー24A、24B、24C、中央嵌合キー25、内側嵌合キー26、端部嵌合キー溝54A、54B、内側嵌合キー溝55A、55B、中央嵌合キー溝56A、56Bを、第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35又はリセプタクルコネクタ40の中心点を通って左右方向に延びる基準直線に関して前後(図30〜図32の上下)に反転させた(前後対称な)形状及び配置の嵌合キー又は嵌合キー溝である。
一方、図30、図31、図32の模式図のタイプ5、6はタイプ1〜4と基本形状が異なる(台形形状ではない)嵌合キーと嵌合キー溝のバリエーションを表している。
図30のタイプ5の第1プラグコネクタ15の左端部の左端面と右端部の右端面には嵌合キー15A(プラグ側キー手段)が突設してある。第1プラグコネクタ15の左端部の第1係合凹部20Aの二本の一点鎖線の間に位置する部分、及び、第1プラグコネクタ15の右端部の第2係合凹部20Bの二本の一点鎖線の間に位置する部分は共に嵌合キー溝15B(プラグ側キー手段)を構成している。また第1プラグコネクタ15の中央部近傍(第1係合凹部20Aと第2係合凹部20Bの間の部分。一点鎖線は第1プラグコネクタ15の中心点を通る前後方向に延びる中心線)は嵌合キー15C(プラグ側キー手段)を構成している。
図30のタイプ6の第1プラグコネクタ15の左端部(一点鎖線より左側の部分)と右端部(一点鎖線より右側の部分)には嵌合キー15D(プラグ側キー手段)が突設してある。
図31のタイプ5のリセプタクルコネクタ40の左側壁と右側壁の内面には嵌合キー溝15E(プラグ側キー手段)が凹設してある。また第1係合凸部44の左端部(一点鎖線より左側の部分)、及び、第2係合凸部45の右端部(一点鎖線より右側の部分)は共に嵌合キー15F(プラグ側キー手段)を構成している。さらにリセプタクルコネクタ40の中央部の第1係合凸部44と第2係合凸部45の間に位置する部分には嵌合キー溝15G(プラグ側キー手段)が形成してある。
図31のタイプ6のリセプタクルコネクタ40の左側壁の内面には嵌合キー溝15H(一点鎖線より左側の部分。プラグ側キー手段)が凹設してあり、リセプタクルコネクタ40の右側壁の内面には嵌合キー溝15H(一点鎖線より右側の部分。プラグ側キー手段)が凹設してある。
以上構成の第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40のタイプ1〜6の嵌合キーと嵌合キー溝は、以下の表1の組み合わせで実施可能である(例えば、組み合わせ番号01の第1プラグコネクタ15と組合わせ番号01のリセプタクルコネクタ40は嵌合可能であり、組み合わせ番号05の第2プラグコネクタ35と組合わせ番号05のリセプタクルコネクタ40は嵌合可能である)。なお誤嵌合をより確実に防止するために、組み合わせ番号が同じ第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40の各インシュレータを同じ色に着色するのが好ましい(例えば、組み合わせ番号01の第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40の各インシュレータを青色に着色し、組み合わせ番号03の第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ40の各インシュレータを黄色に着色する)。
Figure 2013125624
次に本発明の第2の実施形態を図33〜図37を参照しながら説明する。なお、第1の実施形態と同じ部材には同じ符号を付すに止めて、その詳細な説明は省略する。
本実施形態のリセプタクルコネクタ70は大きな構成要素としてリセプタクルインシュレータ71と、計60個のリセプタクルコンタクト85と、2つの固定金具90と、を具備している。
リセプタクルインシュレータ71は絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂料を射出成形した左右方向に延びる部材である。リセプタクルインシュレータ71の厚み(上下寸法)はリセプタクルインシュレータ41より小さく、リセプタクルインシュレータ71全体に黒色が着色してある。リセプタクルインシュレータ71は、下端部を構成する底板部72と、底板部72の上面の周縁部全体から上方に突出する環状壁からなる外周壁73と、底板部72の上面から上方に突出する第1係合凸部74(係合凸部)及び第2係合凸部75(係合凸部)と、を具備している。外周壁73から内周側に離間する第1係合凸部74及び第2係合凸部75は左右方向に直線的に延びており、第1係合凸部74の左右寸法は第2係合凸部75より長い。第1係合凸部74の右端部と第2係合凸部75の左端部の間には隙間が形成してある。また外周壁73と第1係合凸部74と第2係合凸部75の間に形成された空間は嵌合凹部76を構成している。
外周壁73の前壁の前面及び後壁の後面には上下方向に延びるコンタクト取付溝78が、前後方向に並べて計60個(前壁と後壁に30個ずつ)凹設してある。さらに前壁の上面及び後面と、底板部72の底面(上面)と、第1係合凸部74及び第2係合凸部75の前面とに跨る部分には、対応する前壁のコンタクト取付溝78と連続する断面略U字形の変形許容溝79が凹設してあり、同様に、後壁の上面及び前面と、底板部72の底面(上面)と、第1係合凸部74及び第2係合凸部75の後面とに跨る部分には、対応する後壁のコンタクト取付溝78と連続する断面略U字形の変形許容溝79が凹設してある。
外周壁73の左側壁の内面の後部及び右側壁の内面の前部にはそれぞれ端部嵌合キー溝54A、54Bが凹設してあり、第1係合凸部74の左側面及び第2係合凸部75の右側面の後部には内側嵌合キー溝55A、55Bが凹設してある。さらに第1係合凸部74の右側面及び第2係合凸部75の左側面の後部には中央嵌合キー溝56A、56Bが凹設してある。
さらにリセプタクルインシュレータ71の左右両端部の上面には金具取付溝81が凹設してある(金具取付溝81の底面は塞がっている)。またリセプタクルインシュレータ71の左右両端面には、リセプタクルインシュレータ71を上下方向に貫通するテール片逃げ用凹部82が形成してある。
各リセプタクルコンタクト85はプラグコンタクト30と同じ材質かつ同様の要領によって成形したものであり、略水平なテール片86と、テール片86の内側端部から上方に延びる固定片87と、固定片87から内側に略水平に延びた部分の内側端部に連続する略S字形の弾性接触片88と、を具備している。各リセプタクルコンタクト85は、各コンタクト取付溝78に対して固定片87を上方から嵌合することによりリセプタクルインシュレータ71に対して固定してある。具体的には、リセプタクルインシュレータ71の前壁と後壁の第1係合凸部74と対向する部分にそれぞれ20個ずつ固定してあり、リセプタクルインシュレータ71の前壁と後壁の第2係合凸部75と対向する部分にそれぞれ10個ずつ固定してある。
各固定金具90は金属板を図示形状にスタンピング成形したものであり、金具取付溝81と略同じ断面形状の嵌合片91と、嵌合片91の下縁部から略水平に延びるテール片92と、嵌合片91の上縁部から略水平に延びる固定片93と、を備えている。固定片93には貫通孔94が穿設してあり、貫通孔94の一方の端部は略円形のネジ挿通部95を構成している。
左右の固定金具90は、嵌合片91を上方から金具取付溝81に嵌合することにより、テール片92をテール片逃げ用凹部82の内部に位置させた状態でリセプタクルインシュレータ71に固定してある。
以上構造のリセプタクルコネクタ70は、回路基板33(及び回路基板39)と平行な板材であるFPC97(フレキシブルプリント回路基板。第1回路基板)の実装面に対して各リセプタクルコンタクト85のテール片86、及び、左右の固定金具90のテール片92をはんだ付けすることにより固定する。図示するようにリセプタクルコネクタ70をFPC97に対して実装すると、平面視において各貫通孔94(ネジ挿通部95)がFPC97の側方に位置する。FPC97の実装面にはリセプタクルコネクタ70とは別の電子機器(例えば、モジュールの半導体やメモリ等)が実装してある。
続いてリセプタクルコネクタ70をリセプタクルコネクタ40に対して接続する要領について説明する。
まずは図36に示すように、回路基板33と主基板68が離れている(接続していない)状態において、回路基板33の直上にFPC97を離間させた状態で位置させて、リセプタクルコネクタ70と第1プラグコネクタ15を上下方向に所定の向きにして対向させる。そしてFPC97を下方に移動させて、リセプタクルコネクタ70の下端部を第1プラグコネクタ15の上端部に対して接触させる。すると嵌合凸部18が嵌合凹部76に嵌合し、第1係合凹部20Aと第2係合凹部20Bが第1係合凸部74と第2係合凸部75にそれぞれ嵌合し、さらに仕切壁19が第1係合凸部74と第2係合凸部75の間の隙間に嵌合する。さらに各プラグコンタクト30の接触片31が対応するリセプタクルコンタクト85の弾性接触片88に対してそれぞれ接触するので、プラグコンタクト30及びリセプタクルコンタクト85を介して回路基板33とFPC97が電気的に導通可能になる。このようにしてリセプタクルコネクタ70とリセプタクルコネクタ40を接続すると、左右の外側嵌合キー24A、24Bが左右の端部嵌合キー溝54A、54Bに対してそれぞれ嵌合し、左右の中央嵌合キー25が左右の中央嵌合キー溝56A、56Bに対してそれぞれ嵌合し、左右の内側嵌合キー26が左右の内側嵌合キー溝55A、55Bに対してそれぞれ嵌合する。
以上の手順によってリセプタクルコネクタ70とリセプタクルコネクタ40を接続したら、コネクタ10を搭載する電子機器(又は電気機器)の筐体(シャシー)98の底板に左右の固定片93の下面を接触させて、左右のネジ挿通部95に上方から挿入した止めネジ99のネジ部を筐体98の底板に形成した雌ねじ孔(図示略)に螺合し、止めネジ99の頭部を固定片93の上面に圧接する。
また、FPC97の他端側に第1プラグコネクタ15を実装し、主基板68側にリセプタクルコネクタ40を実装し、第1プラグコネクタ15とリセプタクルコネクタ40を嵌合させることで、回路基板33と主基板68を電気的に接続できる。
以上説明した本実施形態によれば、回路基板33が主基板68から離れていてもリセプタクルコネクタ70とFPC97を筐体98に固定できるとともに、コネクタを搭載する電子機器や電気機器の薄型化にも貢献できる。
さらに、第1の実施形態と同様に、第2プラグコネクタ35(回路基板39)に対してリセプタクルコネクタ70を接続することが可能である。
また、第1の実施形態と同様に、第1プラグコネクタ15、第2プラグコネクタ35、及び、リセプタクルコネクタ70に、図30〜図32に示した嵌合キーや嵌合キー溝を設けて実施することが可能である。
以上、本発明を上記各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
例えばリセプタクルコネクタ40から固定金具63を省略したり、リセプタクルコネクタ70から固定金具90を省略してもよい。
またプラグインシュレータ側に嵌合キー溝(凹部)を形成して、リセプタクルインシュレータ側に当該嵌合キー溝に対応する形状及び配置の嵌合キー(凸部)を形成してもよい。
さらにリセプタクルコネクタ40、70に第2プラグコネクタ35を接続する場合に、リセプタクルインシュレータ41、71の上面の右側(第2係合凸部45、75側)に防塵カバー(図示略)を装着して、右側に位置するリセプタクルコンタクト58、85に微小なゴミ(塵や埃など)が付着するのを防止してもよい。
10 コネクタ
15 第1プラグコネクタ(プラグコネクタ)
15A 嵌合キー(プラグ側キー手段)
15B 嵌合キー溝(プラグ側キー手段)
15C 15D 嵌合キー(プラグ側キー手段)
15E 嵌合キー溝(プラグ側キー手段)
15F 嵌合キー(プラグ側キー手段)
15G 15H 嵌合キー溝(プラグ側キー手段)
16 第1プラグインシュレータ(プラグインシュレータ)
17 天井板部
18 嵌合凸部
19 仕切壁
20A 第1係合凹部(係合凹部)
20B 第2係合凹部(係合凹部)
21 コンタクト取付溝
22 係止突起
23A 23B 誘い込み面
24A 24A’ 24B 24B’ 24C 24C’ 外側嵌合キー(プラグ側キー手段)
25 25’ 中央嵌合キー(プラグ側キー手段)
26 26’ 内側嵌合キー(プラグ側キー手段)
27A 27B 誘い込み面
30 プラグコンタクト
31 接触片
32 テール片
33 回路基板(第2回路基板)
33A 33B キー露出用凹部
33C ネジ用凹部
35 第2プラグコネクタ(プラグコネクタ)
36 第2プラグインシュレータ(プラグインシュレータ)
36A 係合凹部
37 天井板部
38 嵌合凸部
39 回路基板(第2回路基板)
39A 39B キー露出用凹部
39C ネジ用凹部
40 リセプタクルコネクタ
41 リセプタクルインシュレータ
42 底板部
43 外周壁
44 第1係合凸部(係合凸部)
45 第2係合凸部(係合凸部)
46 嵌合凹部
48 コンタクト取付溝
49 変形許容溝
50 金具取付溝
51 52 誘い込み面
54A 54A’ 54B 54B’ 端部嵌合キー溝(リセ側キー手段)
54C 54D 誤嵌合防止部
55A 55A’ 55B 55B’ 内側嵌合キー溝(リセ側キー手段)
56A 56A’ 56B 56B’ 中央嵌合キー溝(リセ側キー手段)
58 リセプタクルコンタクト
59 テール片
60 固定片
61 弾性接触片
63 固定金具
64 テール片
65 弾性変形片
66 係止部
68 主基板(第1回路基板)
69 止めネジ
70 リセプタクルコネクタ
71 リセプタクルインシュレータ
72 底板部
73 外周壁
74 第1係合凸部(係合凸部)
75 第2係合凸部(係合凸部)
76 嵌合凹部
78 コンタクト取付溝
79 変形許容溝
81 金具取付溝
82 テール片逃げ用凹部
85 リセプタクルコンタクト
86 テール片
87 固定片
88 弾性接触片
90 固定金具
91 嵌合片
92 テール片
93 固定片
94 貫通孔
95 ネジ挿通部
97 FPC(第1回路基板)
98 筐体(シャシー)
99 止めネジ

Claims (8)

  1. 第1回路基板の実装面と反対側の端面に突設した環状の外周壁と、該外周壁の内周側に突設した係合凸部と、該外周壁と係合凸部の間に形成した環状の嵌合凹部と、を有するリセプタクルインシュレータ、及び、
    該リセプタクルインシュレータに支持した、一端を上記第1回路基板の上記実装面に実装し、かつ一部が上記嵌合凹部内に位置する複数のリセプタクルコンタクト、
    を具備するリセプタクルコネクタと、
    上記第1回路基板と平行な第2回路基板の実装面と反対側の端面に形成した、上記嵌合凹部に嵌合可能な環状の嵌合凸部と、該嵌合凸部の内周側に形成した上記係合凸部と嵌合可能な係合凹部と、を有するプラグインシュレータ、及び、
    該プラグインシュレータに支持した、一端を上記第2回路基板の上記実装面に実装し、かつ該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに一部が上記リセプタクルコンタクトと接触する複数のプラグコンタクト、
    を具備するプラグコネクタと、
    を備えるコネクタにおいて、
    上記外周壁の内周面と上記係合凸部の外周面にリセ側キー手段を形成し、
    上記嵌合凸部の外周面に、該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに上記外周壁と上記係合凸部に形成した上記リセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段を形成するとともに、上記嵌合凸部の内周面に、該嵌合凸部が上記嵌合凹部に嵌合したときに上記係合凸部に形成した上記リセ側キー手段と係合するプラグ側キー手段を形成したことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、
    上記複数のリセプタクルコンタクトを一方向に並べて上記リセプタクルインシュレータに支持し、かつ、上記複数のプラグコンタクトを上記一方向に並べて上記プラグインシュレータに支持し、
    上記外周壁の上記一方向の両端部の内周面、及び、上記係合凸部の上記一方向の両端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、
    上記嵌合凸部の上記一方向の両端部の外周面及び内周面に上記プラグ側キー手段を形成したコネクタ。
  3. 請求項1または2記載のコネクタにおいて、
    上記リセプタクルインシュレータの上記係合凸部が、互いに分離した第1係合凸部と第2係合凸部を備えており、
    上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、
    上記プラグインシュレータの上記嵌合凸部が、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部どうしの隙間に嵌合し、かつ、上記係合凹部を上記第1係合凸部と嵌合する上記第1係合凹部と上記第2係合凸部と嵌合する第2係合凹部に区切る仕切壁を有し、
    該仕切壁に、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に形成した上記リセ側キー手段と係合する上記プラグ側キー手段を形成したコネクタ。
  4. 請求項2に従属する請求項3記載のコネクタにおいて、
    上記仕切壁が、上記プラグインシュレータの中央点から上記一方向にオフセットしているコネクタ。
  5. 請求項1または2記載のコネクタにおいて、
    上記リセプタクルインシュレータの上記係合凸部が、互いに分離した第1係合凸部と第2係合凸部を備えており、
    上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に上記リセ側キー手段を形成し、
    上記プラグインシュレータの上記係合凹部が、上記第1係合凸部と第2係合凸部の一方のみと嵌合し、かつ、上記嵌合凸部の一部が上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部どうしの隙間に嵌合し、
    上記嵌合凸部の外周面及び内周面に、上記第1係合凸部と第2係合凸部の対向端部の外周面に形成した上記リセ側キー手段と係合する上記プラグ側キー手段を形成したコネクタ。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記リセ側キー手段が複数の嵌合キー溝であり、
    上記プラグ側キー手段が、上記嵌合キー溝と係脱可能な複数の嵌合キーであり、
    複数の上記各嵌合キーの上記第1回路基板側の端部を同一平面上に位置させたコネクタ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載のコネクタにおいて、
    上記リセプタクルインシュレータに、止めネジを挿入可能な貫通孔を有する固定金具を固定したコネクタ。
  8. 請求項7記載のコネクタにおいて、
    上記固定金具が、上記第1回路基板に対してはんだ付けするためのテール片を備えるコネクタ。
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