JP2023045792A - 加飾シート及び加飾成形品の製造方法 - Google Patents

加飾シート及び加飾成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発泡層を有し、小ロット多品種の製品展開に好適な加飾シート及び加飾成形品の製造方法を提供する。【解決手段】本開示の加飾成形品の製造方法は、発泡粒子を含有する発泡層が設けられた発泡層転写シートを加熱し、基材上の少なくとも一部に前記発泡層を転写する工程と、前記基材上に画像層を形成して加飾シートを作製する工程と、前記加飾シートと成形品とを粘着層を介して貼り合わせ、アウトモールド成形を行う工程と、前記発泡層を発泡させる工程と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、加飾シート及び加飾成形品の製造方法に関する。
立体成形品に対して加飾する方法の1つとして、アウトモールド成形が知られている。アウトモールド成形は、柄を後付けできる特性から、多様化する消費者のニーズに対応した小ロット多品種の展開が可能であり、また、印刷より環境負荷が低いため、近年、採用の機会が増えている。
アウトモールド成形は、延伸性のあるフィルムを用いた成形方法であるが、柄の印刷は主にグラビア印刷が用いられている。前述した通り、アウトモールド成形は小ロット多品種に向いた成形方法であるのに対し、グラビア印刷は大量生産に向いた方法であるため、数量によっては採算が合わない状況が発生する。小ロット多品種に向いた印刷方法として、インクジェット等のデジタル印刷が考えられる。インクジェットにはUVでインキを硬化させるタイプがあり、凹凸感の付与等の触感表現は可能だが、皮革のような弾性のある手触りを表現するのは向いていない。
弾性のある手触りを表現する手法として、発泡粒子を用いたものが知られている。例えば、特許文献1には、真空成型可能な熱可塑性シート上に熱発泡性インキを塗布した後、その塗布面に転写フィルムの絵柄インキ面を重ねるよう転写フィルムを積層し、加熱により熱発泡性インキを発泡させると同時に熱可塑性シートの真空成型を行う方法が開示されている。
しかし、特許文献1に記載の方法では、熱可塑性シート上に熱発泡性インキを塗布しているため、一様な厚みの発泡性インキ層しか形成することができず、小ロット多品種の製品展開には適していなかった。
特開平5-254238号公報
本開示は、発泡層を有し、小ロット多品種の製品展開に好適な加飾シート及び加飾成形品の製造方法を提供することを課題とする。
本開示の加飾成形品の製造方法は、発泡粒子を含有する発泡層が設けられた発泡層転写シートを加熱し、基材上の少なくとも一部に前記発泡層を転写する工程と、前記基材上に画像層を形成して加飾シートを作製する工程と、前記加飾シートと成形品とを粘着層を介して貼り合わせ、アウトモールド成形を行う工程と、前記発泡層を発泡させる工程と、を備える。
本開示の加飾シートは、基材と、前記基材の一方の面の第1領域上に設けられた少なくとも1層の第1発泡層、及び前記第1発泡層上に設けられた第1画像層を有する第1パネルと、前記基材の前記一方の面の第2領域上に設けられた少なくとも1層の第2発泡層、及び前記第2発泡層上に設けられた第2画像層を有する第2パネルと、前記基材の他方の面に設けられた粘着層と、を備え、前記第1パネルにおける前記第1発泡層の積層数と、前記第2パネルにおける前記第2発泡層の積層数とが異なる。
本開示によれば、発泡層を有し、小ロット多品種の製品展開に好適な加飾シートを提供できる。
発泡層転写シートの断面図である。 加飾シートの製造方法を説明する断面図である。 加飾シートの製造方法を説明する断面図である。 加飾シートの製造方法を説明する断面図である。 加飾成形品の断面図である。 加飾成形品の断面図である。 図7A、図7Bは加飾シートの製造方法を説明する断面図である。 加飾シートの断面図である。 図9A~図9Dは加飾成形品の断面図である。 加飾シートの製造方法を説明する断面図である。 加飾成形品の断面図である。 加飾成形品の断面図である。
以下、本開示の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
本開示の実施形態に係る加飾成形品の製造方法は、発泡層を有する加飾シートを作製し、この加飾シートを、アウトモールド成形、インモールド成形、インサート成形等の手法で成形品に貼り合わせ、発泡層を発泡させるものである。
加飾シートの製造方法について説明する。図1は、加飾シートの基材上に発泡層を転写する発泡層転写シート10の断面図である。発泡層転写シート10は、基材11と、基材11の一方の面上に設けられた発泡層12とを有する。
発泡層12は発泡粒子を含む。発泡粒子は、熱可塑性樹脂からなる外殻と、外殻に内包され、加熱することで気化する発泡剤を有する。そのため、発泡粒子は加熱により膨張する。
基材11の他方の面に背面層(図示略)が設けられていてもよい。また、発泡層12と基材11との間に剥離層(図示略)が設けられていてもよい。また、発泡層12上に接着層(図示略)が設けられていてもよい。
公知の熱転写プリンタを用いて、図2に示すように、加飾シートの基材1の一方の面に発泡層12を転写する。例えば、熱転写プリンタのサーマルヘッドが、発泡層転写シート10を所定のパターンで加熱し、基材1上に発泡層12を部分的に転写する。転写パターンは特に限定されず、例えば、文字や模様である。
発泡層12を転写する際に発泡層転写シート10に印加する熱エネルギーは、発泡粒子が膨張しない程度のものとする。
後述する加飾成形工程がアウトモールド成形の場合、加飾シートの基材1の材料は、PVC(ポリ塩化ビニル)、PETG(グリコール変性ポリエチレンテレフタレート)、PO(ポリオレフィン)、PU(ポリウレタン)、TPU(ポリウレタン可塑性エラストマー)等が好ましい。加飾成形工程がインモールド成形の場合、基材1の材料は、PET(ポリエチレンテレフタレート)等が好ましい。加飾成形工程がインサート成形の場合、基材1の材料は、アクリル、アクリル/PC(ポリカーボネート)の複合材料、PC等が好ましい。基材1の厚みは25μm以上1000μm以下程度である。
発泡層12の転写後、図3に示すように、発泡層12を覆うように、基材1上に画像層2を形成する。例えば、画像層2は溶融転写方式で形成される。溶融転写方式とは、溶融インキを含む色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加して、熱エネルギーの印加により溶融、或いは軟化した色材層を、基材1上に層ごと転写して画像層を形成する画像形成方式である。溶融インキは、ブラック顔料、メタリック顔料、パール顔料、蛍光顔料等の着色剤である。溶融インキはホログラム等を含む装飾層であってもいい。画像層2の厚みに特に限定はないが、一例としては、0.1μm以上5.0μm以下である。
発泡層12を覆うように基材1上に受容層を転写し、昇華転写方式により受容層に画像を印画して、画像層2を形成してもよい。昇華転写方式とは、昇華性染料を含有する色材層が設けられた熱転写シートを用い、当該熱転写シートに画像情報に応じた熱エネルギーを印加し、色材層が含有している昇華性染料を受容層に移行させて画像を形成する画像形成方式である。昇華性染料は、イエロー染料、マゼンタ染料、シアン染料、蛍光染料等である。
画像層2の形成後、画像層2上に保護層3を転写する。保護層3は、画像層2の画像を保護するものであり、公知の透明な樹脂材料を用いることができる。保護層3の厚みに特に限定はないが、一例としては、0.1μm以上10μm以下である。
図4に示すように、基材1の他方の面に粘着層4を形成し、加飾シートを得る。粘着層4の樹脂としては、汎用のアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、塩化ビニル系樹脂若しくは酢酸ビニル系樹脂、又はこれらの2種以上の混合物若しくは共重合体を用いることができる。粘着層4の厚みに特に限定はないが、一例としては、1μm以上3000μm以下である。
図5に示すように、加飾シートの粘着層4と成形品5とを貼り合わせ、加飾シートと成形品5とを一体化する。成形品5の形状や材料は特に限定されず、樹脂製でもよいし、金属製でもよい。この加飾成形工程には、アウトモールド成形、インモールド成形、インサート成形等を適用できるが、アウトモールド成形が好ましく、その中でも真空成形が好ましい。
真空成形では、成形品5を真空成形機のチャンバーボックス内のテーブルにセットし、成形品5の上方に加飾シートをセットする。チャンバーボックス内を真空状態にすると共に、ヒータにより加飾シートを加熱する。加熱された加飾シートは軟化し、自重により垂れ下がる。テーブルを上昇させ、チャンバーボックスの加飾シートより上側の領域のみを大気圧状態にすることで、加飾シートが成形品5に密着し、成形することができる。
成形時のヒータによる加飾シートの加熱により、発泡層12の発泡粒子を膨張させて、加飾成形品を製造する。これにより、表面の所望の領域に凹凸(凸部)が設けられた加飾成形品が得られる。
上記実施形態では、基材1上に発泡層12を所定のパターンで転写する、すなわち基材1に部分的に発泡層12を転写する例について説明したが、図6に示すように、基材1の全面に発泡層12を転写してもよい。
発泡層12を複数回転写してもよい。例えば、図7Aに示すように、基材1上に発泡層12を転写後、図7Bに示すように、発泡層12の領域R1に発泡層12を転写してもよい。領域R1とそれ以外の領域とで、発泡層12の厚みを変えることができる。
発泡層12の転写領域や転写回数を変えることで、図8に示すように、発泡層12の積層数が異なる複数のパネルP1~P4が間隔を空けて設けられた加飾シートを作製することができる。
パネルP1は基材1上に1層の発泡層12を有し、発泡層12上に画像層2及び保護層3が順に積層されている。
パネルP2は基材1上に2層の発泡層12を有し、発泡層12上に画像層2及び保護層3が順に積層されている。
パネルP3は基材1上に3層の発泡層12を有し、発泡層12上に画像層2及び保護層3が順に積層されている。
パネルP4は発泡層12が無く、基材1上に画像層2及び保護層3が順に積層されている。
基材1の他方の面に粘着層4を設け、アウトモールド成形により、加飾シートのパネルP1部分を成形品5と一体化し、発泡層12を発泡させることで、図9Aに示すような加飾成形品が製造される。
アウトモールド成形により、加飾シートのパネルP2部分を成形品5と一体化し、発泡層12を発泡させることで、図9Bに示すような加飾成形品が製造される。
アウトモールド成形により、加飾シートのパネルP3部分を成形品5と一体化し、発泡層12を発泡させることで、図9Cに示すような加飾成形品が製造される。
アウトモールド成形により、加飾シートのパネルP4部分を成形品5と一体化することで、図9Dに示すような加飾成形品が製造される。
図8に示すような加飾シートを用いることで、図9A~図9Dに示すような、凸部の高さが異なる複数の加飾成形品や凹凸の無い加飾成形品が得られる。これは、凸部の高さが異なるサンプル品の作製など、小ロット多品種の製品展開に好適である。
上記実施形態では、基材1の一方の面に発泡層12、画像層2及び保護層3が積層される構成について説明したが、図10に示すように、基材1の一方の面に発泡層12を転写し、基材1の他方の面に画像層2及び保護層3を形成してもよい。
その後、発泡層12を覆うように、基材1の一方の面に粘着層4を形成し、アウトモールド成形により成形品5と密着させると共に発泡層12を発泡させることで、図11に示すような加飾成形品が得られる。
図10、図11は、発泡層12を基材1の一方の面の一部に設ける構成を示しているが、図12に示すように、発泡層12を基材1の一方の面の全面に設けてもよい。
基材1の全面に発泡層12を転写した後、発泡層12の一部の領域の発泡粒子を収縮させてもよい。例えば、発泡倍率の上限に達した状態にする加熱や加圧を行い、発泡粒子を収縮させる。
その後、発泡層12上に画像層2及び保護層3を形成し、基材1の他方の面に粘着層4を形成して加飾シートを作製する。この加飾シートをアウトモールド成形により成形品5と一体化させると共に、発泡層12を発泡させると、事前に発泡粒子を収縮させた一部領域では発泡層12の発泡が抑制され、その他の領域では発泡層12が発泡した加飾成形品が得られる。
上記実施形態では、アウトモールド成形する工程で発泡層12を発泡させる例について説明したが、アウトモールド成形により加飾シートを成形品5に密着させた後、加熱を行い、発泡層12を発泡させてもよい。
次に、発泡層転写シート10の材料について説明する。
(基材)
発泡層転写シート10の基材11についていかなる限定もされることはなく、熱転写シートの分野で従来公知のものを適宜選択して用いることができる。一例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。また、これらの材料を2種以上積層した複合フィルムも使用できる。基材11の厚さについて特に限定はないが、2μm以上10μm以下の範囲が好ましい。
(剥離層)
発泡層12の転写性を向上させるべく、基材11上に剥離層を設けることができる。剥離層を構成するバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂等に例示される熱可塑性樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、ポリウレタン樹脂、熱硬化性エポキシ-アミノ共重合体、及び熱硬化性アルキッド-アミノ共重合体(熱硬化性アミノアルキド樹脂)等に例示される熱硬化性樹脂、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。
(発泡層)
発泡層12は、発泡粒子及びバインダー樹脂を含有している。発泡粒子は、熱可塑性樹脂からなる外殻(シェル)と、それに内包される発泡剤(コア)とから構成される熱膨張性微小球である。発泡粒子はコア-シェル構造をとっており、微小球全体として熱膨張性(微小球全体が加熱により膨らむ性質)を示す。熱可塑性樹脂は、重合性成分の重合体である。
重合性成分は、分子内に少なくとも1つ以上の重合性基を有する単量体を意味し、重合することによって発泡粒子の外殻を形成する熱可塑性樹脂となる成分である。重合性成分としては、反応性炭素-炭素二重結合を1個有する非架橋性単量体(以下、単に非架橋性単量体という)、及び反応性炭素-炭素二重結合を2個以上有する架橋性単量体(以下、単に架橋性単量体という)が挙げられる。架橋性単量体により橋架け構造を重合体に導入できる。ここでいう反応性炭素-炭素二重結合は、ラジカル反応性を示す炭素-炭素二重結合を意味し、ベンゼン環やナフタレン環等の芳香環内にある炭素-炭素二重結合ではなく、ビニル基、(メタ)アクリロイル基、アリル基、ビニレン基等に含まれる炭素-炭素二重結合が挙げられる。ここで、(メタ)アクリロイル基は、アクリロイル基またはメタクリロイル基を意味するものとする。
発泡剤は、加熱することで気化する成分である。発泡剤としては、特に限定されないが、たとえば、メタン、エタン、プロパン、(イソ)ブタン、(イソ)ペンタン、(イソ)ヘキサン、(イソ)ヘプタン、(イソ)オクタン、(イソ)ノナン、(イソ)デカン、(イソ)ウンデカン、(イソ)ドデカン、(イソ)トリデカン等の炭素数3~13の炭化水素、(イソ)ヘキサデカン、(イソ)エイコサン等の炭素数13超で20以下の炭化水素、プソイドクメン、石油エーテル、初留点150℃以上260℃以下および/または蒸留範囲70℃以上360℃以下であるノルマルパラフィンやイソパラフィン等の石油分留物等の炭化水素、塩化メチル、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素等の炭素数1~12の炭化水素のハロゲン化物、ハイドロフルオロエーテル等の含弗素化合物、テトラメチルシラン、トリメチルエチルシラン、トリメチルイソプロピルシラン、トリメチル-n-プロピルシラン等の炭素数1~5のアルキル基を有するシラン類、アゾジカルボンアミド、N,N´-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4´-オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等の加熱により熱分解してガスを生成する化合物等が挙げられる。
発泡剤は、1種の化合物から構成されてもよく、2種以上の化合物の混合物から構成されてもよい。発泡剤は、直鎖状、分岐状、脂環状のいずれでもよく、脂肪族であるものが好ましい。
発泡粒子の発泡剤の内包率は、発泡粒子の重量に対する内包された発泡剤の重量の百分率で定義される。発泡剤の内包率については、特に限定されないが、発泡粒子の重量に対して、好ましくは2重量%以上50重量%以下である。
発泡粒子の膨張開始温度は、特に限定はないが、好ましくは70℃以上である。発泡粒子の平均粒子径(D50)は、5μm以上30μm以下である。
発泡粒子が膨張する前の発泡層の厚みは、5μm以上50μm以下が好ましい。発泡粒子が膨張した後の発泡層の厚みは、50μm以上600μm以下が好ましく、250μm以上がさらに好ましい。
発泡層に紫外線硬化樹脂が含有されていてもよい。
(接着層)
発泡層12と、被転写体である基材1との密着性を向上させるべく、発泡層12の上に接着層が設けられていてもよい。接着層の材料としては、例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα-メチルスチレン等のスチレン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール等のビニル樹脂、ポリエステル、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂及びポリウレタン等を挙げることができる。
(背面層)
基材11の他方の面に設ける背面層の材料について限定はなく、例えば、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール等のビニル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル-スチレン共重合体等のアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂等を挙げることができる。背面層は、これらの樹脂の1種を単独で含有してもよく、2種以上を含有してもよい。
本開示を特定の態様を用いて詳細に説明したが、本開示の意図と範囲を離れることなく様々な変更が可能であることは当業者に明らかである。
1 基材
2 画像層
3 保護層
4 粘着層
5 成形品
10 発泡層転写シート
12 発泡層

Claims (9)

  1. 発泡粒子を含有する発泡層が設けられた発泡層転写シートを加熱し、基材上の少なくとも一部に前記発泡層を転写する工程と、
    前記基材上に画像層を形成して加飾シートを作製する工程と、
    前記加飾シートと成形品とを粘着層を介して貼り合わせ、アウトモールド成形を行う工程と、
    前記発泡層を発泡させる工程と、
    を備える加飾成形品の製造方法。
  2. 前記アウトモールド成形を行う工程で前記発泡層を発泡させる、請求項1に記載の加飾成形品の製造方法。
  3. 前記基材上に前記発泡層を所定のパターンで転写する、請求項1又は2に記載の加飾成形品の製造方法。
  4. 前記基材の全面に前記発泡層を転写し、
    前記発泡層の所定領域の発泡粒子を収縮させる、請求項1又は2に記載の加飾成形品の製造方法。
  5. 前記発泡層上に前記画像層を形成する、請求項1乃至4のいずれかに記載の加飾成形品の製造方法。
  6. 前記基材の一方の面に前記発泡層を転写し、前記基材の他方の面に前記画像層を形成し、前記加飾シートの前記発泡層側と成形品とを粘着層を介して貼り合わせ、アウトモールド成形する、請求項1乃至4のいずれかに記載の加飾成形品の製造方法。
  7. 前記発泡層を複数回転写し、前記基材上に、複数の前記発泡層を積層する、請求項1乃至6のいずれかに記載の加飾成形品の製造方法。
  8. 基材と、
    前記基材の一方の面の第1領域上に設けられた少なくとも1層の第1発泡層、及び前記第1発泡層上に設けられた第1画像層を有する第1パネルと、
    前記基材の前記一方の面の第2領域上に設けられた少なくとも1層の第2発泡層、及び前記第2発泡層上に設けられた第2画像層を有する第2パネルと、
    前記基材の他方の面に設けられた粘着層と、
    を備え、
    前記第1パネルにおける前記第1発泡層の積層数と、前記第2パネルにおける前記第2発泡層の積層数とが異なる、加飾シート。
  9. 前記基材の前記一方の面の第3領域上に設けられた第3画像層を有する第3パネルをさらに備え、前記第3パネルは発泡層を含まない、請求項8に記載の加飾シート。
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