JP2023044983A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】軌道輪の円周面と保持器の案内面の摺動部での油膜形成能力に優れた転がり軸受にする。【解決手段】外方の軌道輪1と内方の軌道輪2のうちの一方が有する円周面10と、保持器4が有する案内面12との合成粗さが0.7μm以下であり、円周面10の真円度が30μm以下であることにより、摺動部での油膜パラメータを高める。【選択図】図1

Description

この発明は、軌道輪案内方式の保持器を備える転がり軸受に関する。
保持器を径方向に案内する方式は、大別して、転動体を円周方向に均等に配置する保持器を案内する方式として、保持器のポケット内面と転動体間の摺動による転動体案内方式と、内外いずれか一方の軌道輪の円周面と保持器の案内面間の摺動による軌道輪案内方式とがある。
軌道輪案内方式の場合、保持器の案内面と、軌道輪の円周面との間に案内すきまが設定されている。その軌道輪に対する保持器の偏心量が案内すきまの範囲を超えると、保持器の案内面が軌道輪の円周面に対して相対的に円周方向に摺動する。このとき、保持器の案合面と軌道輪の円周面との摺動部は、転がり軸受の内部に存在する油によって潤滑される。
特開2016-169766号公報
軌道輪案内方式の保持器においては、軌道輪の円周面と保持器の案内面の合成粗さが大きい場合、特に転がり軸受の低速回転時に軌道輪の円周面と保持器の案内面の摺動部において油膜が形成されづらく、その摺動抵抗は、転がり軸受の回転にとって抵抗となる。
また、硬い素材からなる軌道輪の円周面の表面粗さが大きい場合、前述の摺動部で油膜切れが生じた際の保持器の案内面への攻撃性が強く、案内面の早期損傷にもつながる。
また、保持器の案内面と軌道輪の円周面との間には、両面の摺動部へ円周方向に向かって次第に狭くなるくさび状隙間が形成されるので、油がくさび状隙間に円周方向に引き摺り込まれる際のくさび作用によって摺動部での油膜形成が促進される効果はあるが、軌道輪の円周面の真円度及び粗さが適切でないと摺動部で油膜が形成されず、両面の固体接触が起こり、摺動抵抗がより増加して、早期損傷の懸念が高まる。
上述の背景に鑑み、この発明が解決しようとする課題は、軌道輪の円周面と保持器の案内面の摺動部での油膜形成能力に優れた転がり軸受にすることである。
上記の課題を達成するため、この発明は、外方の軌道面を有する外方の軌道輪と、内方の軌道面を有する内方の軌道輪と、前記外方の軌道面と前記内方の軌道面との間に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体の円周方向間隔を保持する保持器と、を備え、前記外方の軌道輪と前記内方の軌道輪のうちの一方の軌道輪は、前記保持器を案内する円周面を有し、前記保持器は、前記転動体を保持する複数のポケット内面と、前記円周面に案内される案内面とを有する転がり軸受において、前記円周面と前記案内面との合成粗さが0.7μm以下であり、前記円周面の真円度が30μm以下である構成を採用した。
上記構成によれば、保持器の案内面と軌道輪の円周面の摺動抵抗及び攻撃性に大きく影響する案内面及び円周面の合成粗さ並びに軌道輪の円周面の真円度について、その合成粗さを0.7μm以下に小さくし、その円周面の真円度を30μm以下に小さくているので、両面の摺動部での油膜パラメータを高くして、優れた油膜形成能力を得ることができる。
この発明は、環状部と、円周方向に間隔をおいて前記環状部から軸方向一方へ突き出た二以上の爪部とを有し、円周方向に隣り合う前記爪部同士の間が、前記転動体を収容するポケットになっている保持器に好適である。この種の保持器は、爪部が片持ち梁であるため、二つの環状部間を柱部で区切ったかご形保持器に比して遠心力で変形し易く、高速回転によって保持器の案内面と軌道輪の円周面間の案内すきまが狭く変化し易い。前述のように合成粗さ及び円周面の真円度を小さく設定しておけば、高速回転を行っても摺動部の油膜切れや早期損傷を防止することができる。
前記保持器の軸方向他方への移動を規制できるように当該保持器に対して軸方向他方に配置された係止部材をさらに備え、前記環状部は、前記係止部材と軸方向に対向する背面を有し、前記環状部及び前記各爪部は、射出成型によって一体に形成されており、前記射出成型のゲートは、前記保持器の表面のうちの前記案内面及び前記背面を除いた部位に配置されているとよい。係止部材によって保持器の軸方向他方への移動を規制すれば、爪部の突出高さを短くして、遠心力による保持器変形を抑制することができる。また、環状部及び各爪部を射出成型で一体に形成すれば、保持器の量産性に優れる。その射出成型のゲートの位置は、保持器の表面におけるゲート痕の位置に対応するが、離型時、そのゲート痕にバリが生じることがある。ゲートの位置を保持器の案内面及び背面を除いた部位に配置しておけば、保持器のゲート痕にバリが生じたとしても、保持器を軌道輪で案内したり、爪部の短い保持器の背面を係止部材で受けて移動規制したりする際、ゲート痕のバリが軌道輪の円周面や係止部材に擦られないため、転がり軸受の回転トルクの増大や音振の要因とならない。
前記環状部に対する前記爪部の軸方向一方への突出高さを考えたとき、各爪部間での突出高さの相互差は、120μm以内であるとよい。複数の爪部の中で、突出高さが過大な爪部は、転動体との摺動面積が大きくなる懸念があり、転がり軸受の回転トルク低減にとって好ましくない一方、突出高さが過小な爪部は、転動体を十分に保持できない懸念があり、好ましくない。これらの問題を避けるため、各爪部間での突出高さの相互差は、120μm以内に小さくすることが好ましい。
前記保持器の前記ポケット内面と、当該ポケット内面に保持される前記転動体の表面との合成粗さが0.51μm未満であるとよい。ポケット内面と転動体の表面間の摺動抵抗の上昇を緩和して発熱を抑えることができる。
前記保持器の外径不同及び内径不同は、それぞれ600μm以内であるとよい。このように保持器の外径不同、内径不同を小さくすると、保持器の回転時の振れを抑えることができる。
例えば、前記保持器は、ポリアミド樹脂によって形成することができる。前述のように保持器の案内面と軌道輪の円周面との合成粗さ、その円周面の真円度を小さく設定しておけば、それら案内面と円周面の摺動抵抗による発熱や案内面に対する円周面の攻撃性が抑えられるので、スーパーエンジニアリングプラスチックに比して耐熱性に劣るポリアミド樹脂を保持器材料に採用しても、高速回転での使用に耐え得る保持器にすることができる。
前記保持器を潤滑する油の40℃時の動粘度が50cst以下であるとよい。油の動粘度が高いと、保持器や転動体による油の攪拌抵抗が大きくなり、転がり軸受が昇温し易くなり、また省エネルギ性を損ねることになる。40℃時の動粘度が50cst以下という低粘度の油で保持器を潤滑すれば、軸受内部での油の攪拌抵抗を抑えることができる。
この発明に係る転がり軸受は、モータ又はモータに接続された変速機に含まれた回転軸を支持する用途に好適である。この発明に係る転がり軸受は、前述のように保持器を軌道輪で案内する際の摺動部の潤滑性に優れるので、モータの回転軸のような高速回転用途に好適である。
ここで、モータとは、電気エネルギを変換して駆動源となる回転を出力する電気機器と、入力された回転を電気エネルギに変換する電気機器との少なくとも一方に該当するものを意味する。また、変速機とは、入力回転速度を変換して出力側に伝える装置を意味し、その速度変換の比率(減速比、変速比)が連続的に変えられる無段変速装置と、その速度変換の比率が固定されている固定比変速装置とを包含する概念であり、その固定比変速装置には、その速度変換の比率が1種類しかない減速機又は増速機と呼ばれるものが含まれる。
上述のように、この発明は、上記構成の採用により、軌道輪の円周面と保持器の案内面の摺動部での油膜パラメータを高くして、油膜形成能力に優れた転がり軸受にすることができる。
この発明の実施形態に係る転がり軸受を示す半断面図 実施形態に係る転がり軸受を部分的に切り欠いて示す部分斜視図 実施形態に係る保持器の斜視図 実施形態に係る保持器の断面図 図4の保持器の右側面図 実施形態に係る転がり軸受の使用例を示す模式図
この発明に係る転がり軸受の一例としての実施形態を図1~図5に基づいて説明する。
図1、図2に示す転がり軸受は、外方の軌道輪1と、外方の軌道輪1に対して同軸に配置された内方の軌道輪2と、これら軌道輪1、2間に配置された複数の転動体3と、これら転動体3の円周方向間隔を保持する保持器4と、を備える。
ここで、内外の軌道輪1、2及び保持器4の中心軸が一致する状態での当該中心軸に沿った方向のことを「軸方向」という。また、当該中心軸回りに一周する円周に沿った方向のことを「円周方向」という。また、当該中心軸に直交する方向のことを「径方向」という。また、内径又は外径は、当該中心軸と同心の仮想内接円又は仮想外接円の直径を意味する。また、当該中心軸から径方向に遠ざかる方を径方向外側といい、当該中心軸に径方向に接近する方を径方向内側という。図1において、内外の軌道輪1、2及び保持器4の中心軸は一致しており、図1の左右方向は軸方向に相当し、軸方向一方を右方とし、これと反対の軸方向他方を左方とする。また、図1において、径方向は上下方向に相当する。
外方の軌道輪1は、外方の軌道面5を含む内周を有する環状の軸受部品である。内方の軌道輪2は、内方の軌道面6を含む外周を有する環状の軸受部品である。
転動体3は、玉からなる。複数の転動体3は、外方の軌道面5と内方の軌道面6との間に介在する。各軌道面5,6は、それぞれ断面円弧状の軌道溝からなる。図示では、深溝玉軸受を例示している。
保持器4は、複数の転動体3を円周方向に均等に配置するように保持する環状の軸受部品である。保持器4は、複数の転動体3を円周方向に均等に配置するように保持する。
外方の軌道輪1と内方の軌道輪2の一方が、回転軸(図示省略)と一体に回転するように固定され、他方が、回転軸に対して静止するハウジング(図示省略)に固定される。
転がり軸受の内部は、油で潤滑される。油は、軸受外部から供給される液体油でもよいし、軸受内部に入れられたグリースの基油であってもよい。
内外の軌道輪1,2及び転動体3は、それぞれ鋼によって形成されている。
保持器4は、図3~図5に示すように、円周方向全周に連続する環状部7と、円周方向に間隔をおいて環状部7から軸方向一方へ突き出た二以上の爪部8とを有する。
円周方向に向き合う爪部8同士の間は、転動体3を収容するポケット9になっている。ポケット9は、保持器4に対して転動体3が自由に動ける余裕をもった空間である。
ポケット9は、保持器4の径方向外側、径方向内側及び軸方向一方に開口している。ポケット9の軸方向一方の開口から転動体3をポケット9に収容することができる。
図1、図2に示すように、外方の軌道輪1と内方の軌道輪2のうちの一方の軌道輪2は、保持器4を案内する円周面10を有する。円周面10は、一方の軌道輪2の軌道面6よりも軸方向他方に位置し、かつ全周で円周方向に沿っている。
図示例の円周面10は、一方の軌道輪2の外径を規定する円筒面状に形成されている。
保持器4は、転動体3を保持する複数のポケット内面11と、円周面10に案内される案内面12とを有する。
案内面12は、径方向の案内すきまをもって円周面10と径方向に対向する表面部である。保持器4が一方の軌道輪2に対して案内すきま以上に偏心したとき、案内面12と円周面10が相対的に円周方向に摺動する。この摺動により、保持器4は、一方の軌道輪2によって径方向に案内される。図示例の案内面12は、環状部7の内径を規定する円筒面状に形成されている。
案内面12と円周面10との合成粗さは、0.7μm以下である。ここで、合成粗さをσとすると、σ=√(Rq1 +Rq2 )である。Rqは、案内面12における二乗平均平方根粗さである。Rqは、円周面10における二乗平均平方根粗さである。ここで、二乗平均平方根粗さは、JIS(日本工業規格 B0601:2013)に規定された二乗平均平方根粗さRqの値(μm)である。同JISに規定された算術平均粗さRaと、二乗平均平方根粗さRqとは、Rq=1.25Raが成立する相関性をもつ。
案内面12と円周面10の摺動部における潤滑モードは、油膜パラメータΛ=h/σの値に基づいて評価することができる。ここで、hは、合成粗さσを成す二表面の摺動部における最小油膜厚さ(μm)である。Λ≧3であれば、その摺動部は二表面が油膜で完全に分離された流体潤滑であり、Λ<3であれば、その摺動部は、微視的には二表面の固体接触部を含む境界潤滑又は混合潤滑であると考えられる。なお、円形の案内面12と円周面10の摺動部は、弾性流体潤滑理論における接触楕円と見做せるので、同理論に基づいて最小の油膜厚さhを算出することができる。
案内面12と円周面10の合成粗さσを0.7μm以下とすることにより、モータシャフト、トランスミッション、ディファレンシャル等で推奨されている低粘度の油(図示省略)で転がり軸受の内部を潤滑する場合でも、転がり軸受の低速回転時から油膜パラメータΛ≧3を成立させることが可能になる。
また、円周面10の真円度は、30μm以下である。ここで、真円度は、円周面10を通る任意の円周上を二つの同心の幾何学的円で挟んだとき、同心二円の間隔が最小となる場合の二円の半径差の値である。換言すれば、保持器4と円周方向に滑り合う円周面10の全面のうち、最も径方向外側に位置する一点と中心軸間の径方向距離と、最も径方向内側に位置する一点と中心軸間の径方向距離との差の値は、30μm以下である。このように小さな真円度の円周面10とすることにより、案内面12と円周面10間が局所的に過度に狭くなって両面間の接触面圧が高くなることが避けられるので、案内面12に対する硬い金属製の円周面10の攻撃性が抑えられ、また、転がり軸受の低速回転時に円周面10のどの位置を案内面12が摺動しても油膜パラメータΛ≧3の成立性をもたせることができる。
すなわち、案内面12と円周面10との摺動部に円周方向に接近するに連れて次第に径方向に狭くなるくさび状隙間が形成される。そのくさび状隙間に油が引き摺り込まれる際のくさび作用によって油に流体圧力が生じ、案内面12と円周面10間の円周方向の相対的な周速が一定以上のとき、油膜パラメータΛ≧3が成立し、案内面12と円周面10との間が流体潤滑状態となる。
保持器4を含む軸受内部を潤滑する低粘度の油として、例えば、40℃時の動粘度が50cst以下である油が挙げられる。ここで、動粘度は、JIS(K2283:2000)に規定された動粘度試験方法に準拠して測定される値である。このように低粘度の油を採用することにより、軸受内部での油の攪拌抵抗が抑えられる。
40℃時の動粘度が50cst以下である油として、例えば、ISO粘度分類のVG46相当以下の油が挙げられる。好ましくは、ISO粘度分類のVG32相当以下の油を採用するとよい。
前述のような低粘度の油を採用する場合、案内面12と円周面10の合成粗さσ及び円周面10の真円度は、両面間の相対的な周速が100m/sになったとき、油膜パラメータΛ≧3が成立する値に設定しておくことが好ましい。このような周速には、転がり軸受の回転開始後から僅かな時間で到達するため、速やかにΛ≧3が成立する状態へ遷移させることができる。
ポケット内面11は、保持器4に対する転動体3の自由な移動量を決めるポケットすきまを転動体3との間に規定する表面部である。したがって、ポケット内面11は、転動体3と接触することができる。
転がり軸受の回転時、保持器4が回転し、その遠心力によって保持器4が変形する。遠心力が強くなると、各爪部8が径方向外側へ傾斜し、環状部7が捩じれるように変形する。このような変形がポケット内面11に及んでポケットすきまが小さくなる。ポケットすきまが負になってしまうと、ポケット内面11が転動体3に干渉し、これらが異常に強く接触する。ポケットすきまを大きくすれば、音響特性が悪化する。高速回転時の音響特性を実用的なレベルにするため、ポケットすきまを0.5mm以下に設定することが好ましい。
図示例のポケット内面11は、図3~図5に示すように、円周方向に隣り合う爪部8,8同士の円周方向に向い合う側に形成された一対の端面部13,13と、環状部7の軸方向一方の側面に形成されたポケット底面部14とからなる。遠心力による爪部8の傾斜時に一対の端面部13,13が転動体3を抱えるように異常に強く接触することを避けるため、各爪部8の端面部13は、転動体3に軸方向及び径方向に係合不可な形状になっている。例えば、一対の端面部13,13をそれぞれ軸方向及び径方向に沿った平坦面状にしたり、一対の端面部13,13を互いに平行かつ軸方向に沿った平坦面状にしたりすることができる。
ポケット底面部14は、径方向及び円周方向に沿った平坦面状になっている。
環状部7に対する爪部8の軸方向一方への突出高さをHとする。突出高さHは、爪部8の先端に接する仮想ラジアル平面と、ポケット9の底に接する仮想ラジアル平面間の距離に相当する。爪部8の先端は、爪部8のうち、最も軸方向一方に位置する部分である。ポケット9の底は、ポケット内面11のうち、最も軸方向他方に位置する部分であり、図示例においてはポケット底面部14上である。
各爪部8間での突出高さHの相互差は、120μm以内である。ここで、各爪部8間での突出高さHの相互差とは、複数の爪部8の中で最大の突出高さと最小の突出高さの差分の値を意味する。
転がり軸受の高速回転中に転動体3が爪部8を乗り越えることを防ぐため、0.15d≦Hに設定されている。一方、突出高さHを小さくする程、爪部8は遠心力の影響を受けにくくなる。H≦0.65dに設定すると、爪部8の軽量化を図り、遠心力の影響を受けにくくすることができる。
H≦0.65dに設定してポケット内面11を転動体3に軸方向に係合不可な形状とする場合、爪部8と転動体3の係合で保持器4の抜け出しを十分に防止することが困難である。保持器4の抜け出しを防止するため、図1、図2に示す転がり軸受は、保持器4の軸方向他方への移動を規制できるように保持器4に対して軸方向他方に配置された係止部材15をさらに備える。
係止部材15は、外方の軌道輪1の周溝に取り付けられた環状の密封部材になっている。係止部材15として、芯金と、シールリップを含む弾性材とで構成したシールを用いた例を示したが、金属板からなるシールドを採用したり、保持器規制専用の係止部材を採用したりすることも可能である。また、係止部材は内方の軌道輪に取り付けてもよい。
環状部7の軸方向他方の側面には、係止部材15と軸方向に対向する背面16が形成されている。係止部材15と背面16間にはクリアランスが設定されている。保持器4が複数の転動体3に対して軸方向他方へ抜けようとしたとき、保持器4の背面16が係止部材15によって軸方向に受けられ、保持器4は、背面16において係止部材15に対して円周方向に摺動する。
係止部材15と保持器4、軌道輪2等の各他部材との各摺動部も、それぞれ流体潤滑に遷移させることが可能になっている。すなわち、各摺動部を成す二表面のいずれか一方の表面に円周方向に並ぶ二以上の突起を形成し、他方の表面を円周方向に沿った面とし、突起で他方の表面との間にくさび状隙間を形成し、円周方向に隣り合う突起同士の間の油を突起で他方の表面との間に引き摺り込む際のくさび作用によって油膜形成を促進するようにしている。
前述のような係止部材や突起列による流体潤滑の実現は、特許文献1等で公開した技術であるので、その詳細な図示説明を省略する。
保持器4のポケット内面11と、当該ポケット内面11に保持される転動体3の表面との合成粗さσは、0.51μm未満である。転動体3の表面は、内外の軌道面5、6を転動し、転動体3間の円周方向間隔を保持するためにポケット内面11に円周方向に受けられる転動面である。転動体3の表面は、ポケット内面11に対して転動体3の転動方向に摺動する。ポケット内面11と転動体3の表面との合成粗さσを0.51未満にすることにより、遠心力による爪部8の傾斜時にポケットすきまが狭くなった際、ポケット内面11と転動体3間での摺動抵抗の上昇が緩和され、その摺動部での発熱が抑えられる。
環状部7の外周には、環状部7の外径を規定する円筒面17が形成されている。各爪部8には、円筒面17と同一面状の円孤面が形成されている。円筒面17と外方の軌道輪1の内周との間の径方向すきまは、前述の案内すきまよりも大きく設定されており、通常、円筒面17と軌道輪1が保持器4の案内に寄与することはない。
保持器4の外径不同は、600μm以内である。ここで、保持器4の外径不同は、保持器4の外径を規定する円形面の全面にわたって得られた実測外径の最大値と最小値との差である。図示例では、環状部7の円筒面17が保持器4の外径を規定する円形面である。保持器4の外径不同を600μm以内に小さくすることにより、保持器4の外径付近の体積配分が円周方向に関して良好に均等化されるので、保持器4の回転時の振れが抑えられる。
保持器4の内径不同は、600μm以内である。ここで、保持器4の内径不同は、保持器4の内径を規定する円形面の全面にわたって得られた実測内径の最大値と最小値との差である。図示例では、環状部7の案内面12が保持器4の内径を規定する円形面である。保持器4の内径不同を600μm以内に小さくすることにより、保持器4の内径付近の体積配分が円周方向に関して良好に均等化されるので、保持器4の回転時の振れが抑えられる。
保持器4の案内面12の直径不同は、600μm以内である。ここで、案内面12の全面にわたって得られた実測内径の最大値と最小値との差である。案内面12の直径不同を600μm以内に小さくすることにより、円周面10に摺動する案内面12の直径不同によって保持器4が径方向に変位させられる量が良好に抑えられるので、保持器4の回転時の振れが抑えられる。
保持器4の全体は、合成樹脂によって形成されている。ここで、合成樹脂の概念には、一種単独のもの、二種以上を混ぜたもの、一種以上の樹脂を母材として補強材(例えばガラス繊維、炭素繊維等)を混在させたもの(いわゆる繊維強化樹脂)が包まれる。高速回転に適した玉軸受にする場合、繊維強化樹脂を採用することが好ましい。
合成樹脂として、エンジニアリングプラスチックが採用されている。エンジニアリングプラスチックは、一般に、耐熱性が100℃以上120℃以下であり、強度が50MPa以上、曲げ弾性率が2.4GPa以上であるプラチックのことをいう。
より具体的には、保持器4は、エンジニアリングプラスチックの一種であるポリアミド樹脂によって形成されている。ポリアミド樹脂としては、例えば、PA,PA6,PA9,PA46,PA66、PA9T+炭素繊維、PA46又は66+ガラス繊維が挙げられる。
保持器4の全体は、軸方向に二分割の金型(図示省略)を用い、金型の1点又は多点のゲートから合成樹脂を射出し、射出した樹脂を金型内で冷却固化させる射出成型によって形成されている。ポケット内面11及び案合面12の表面粗さを小さくして前述の合成粗さを小さくするため、金型の対応の転写面は、例えば、鏡面仕上げ、すなわち算出平均粗さRaが0.4μm以下である表面にすることが好ましい。
保持器4の表面を見たとき、ゲートと対応する位置には、保持器4の離型時、合成樹脂がせん断された断面であるゲート痕が形成される。
図3に示すように、ゲート(ゲート痕)Gは、保持器4の表面のうちのポケット内面11、案内面12及び背面16を除いた部位に配置されている。図示例では、環状部7の円筒面17を含む保持器4の外周上に全てのゲートGが配置されている。円筒面17を含む保持器4の外周上は、転がり軸受の回転時、他の軸受部品に対して摺動する部位ではない。このため、保持器4の外周上のゲート痕Gにバリが生じたとしても、保持器4の回転時、ゲート痕Gのバリが他の軸受部品に擦られることはない。
図1に示すこの転がり軸受は、例えば、モータ又はモータに接続された変速機に含まれた回転軸を支持する用途に好適である。その一例を図6に示す。
図6に示す回転伝達装置は、車両駆動用のモータ20と、モータ20に接続された変速機30とを備える。変速機30は、複数の回転軸31~33と、これら各回転軸31~33に設けられた歯車34~36と、回転軸31,32,33を支持する複数の転がり軸受37,38とを備える。モータ20のモータシャフトからなる回転軸21は、回転軸31と連結されており、両軸21,31は、一体に回転する。車両駆動用モータ20が駆動源となる場合、車両駆動用モータ20の出力軸となる回転軸21から変速機30の回転軸31に入力され、変速機30は、回転軸31に入力された回転を減速して回転軸33から出力する歯車減速機となる。車両駆動用モータ20が回生ブレーキとなる場合、変速機30は、走行車輪側から回転軸33に入力された回転を増速して回転軸31から車両駆動用モータ20の回転軸21に出力する歯車増速機となる。
回転軸21,31,32を支持する各転がり軸受37は、それぞれ深溝玉軸受になっている。回転軸33を支持する転がり軸受38は、円すいころ軸受になっている。各転がり軸受37は、図1に示す実施形態に係る転がり軸受に該当するものである(以下、適宜、図1~6を参照)。
この転がり軸受は、上述のように、外方の軌道面5を有する外方の軌道輪1と、内方の軌道面6を有する内方の軌道輪2と、外方の軌道面5と内方の軌道面6との間に配置された複数の転動体3と、複数の転動体3の円周方向間隔を保持する保持器4と、を備え、外方の軌道輪1と内方の軌道輪2のうちの一方の軌道輪2が保持器4を案内する円周面10を有し、保持器4が転動体3を保持する複数のポケット内面11と、円周面10に案内される案内面12とを有するものであって、特に円周面10と案内面12との合成粗さσが0.7μm以下であり、円周面10の真円度が30μm以下であることにより、転がり軸受の低速回転時から両面10,12の摺動部での油膜パラメータΛを3以上に高くすることが可能な程に優れた油膜形成能力を得ることができる。
なお、案内面12と円周面10の合成粗さσは、量産性、加工性を考慮すると、0.4μm以上であることが好ましい。また、円周面10の真円度は、量産性、加工性を考慮すると、5μm以上であることが好ましい。
また、この転がり軸受は、保持器4が環状部7と、円周方向に間隔をおいて環状部7から軸方向一方へ突き出た二以上の爪部8とを有し、円周方向に隣り合う爪部8,8同士の間が転動体3を収容するポケット9になっているので、遠心力による保持器4の変形で案内面12と円周面10の摺動部が狭く変化し易いが、前述のように優れた油膜形成能力が得られるので、高速回転を行っても摺動部の油膜切れや早期損傷を防止することができる。
また、この転がり軸受は、保持器4の軸方向他方への移動を規制できるように保持器4に対して軸方向他方に配置された係止部材15をさらに備え、環状部7が係止部材15と軸方向に対向する背面16を有し、環状部7及び各爪部8が射出成型によって一体に形成されており、射出成型のゲートGが保持器4の表面のうちの案内面12及び背面16を除いた部位に配置されていることにより、爪部8の突出高さHを短くして、遠心力による保持器4の変形を抑制することができ、また、保持器4の量産性に優れ、ゲート痕Gにバリが生じたとしても、保持器4を軌道輪2で案内したり、爪部8の短い保持器4の背面16を係止部材15で受けて移動規制したりする際、ゲート痕Gのバリが軌道輪2の円周面10や係止部材15に擦られないため、転がり軸受の回転トルクの増大や音振の要因とならないようにすることができる。
また、この転がり軸受は、環状部7に対する爪部8の軸方向一方への突出高さHを考えたとき、各爪部8間での突出高さHの相互差は、120μm以内であることにより、最大の突出高さHをもった爪部8であっても、その端面部13と転動体3との摺動面積が過大にならず、最小の突出高さをもった爪部8であっても転動体3を円周方向に十分に保持することができる。
また、この転がり軸受は、保持器4のポケット内面11と、当該ポケット内面11に保持される転動体3の表面との合成粗さσが0.51μm未満であることにより、ポケット内面11と転動体3の表面間の摺動抵抗の上昇を緩和して発熱を抑えることができる。
また、この転がり軸受は、前記保持器の外径不同及び内径不同がそれぞれ600μm以内であることにより、保持器4の回転時の振れを抑え、ひいては振動値の低減を図ることができる。
また、この転がり軸受は、保持器4がポリアミド樹脂によって形成されていることにより、スーパーエンジニアリングプラスチックに比して安価なポリアミド樹脂を保持器材料に採用しながらも、高速回転での使用に耐え得る保持器4にすることができる。
また、この転がり軸受は、保持器4を潤滑する油の40℃時の動粘度が50cst以下であることにより、軸受内部での油の攪拌抵抗を抑えることができ、ひいては転がり軸受でのトルク損失を抑えて省エネルギ運転を図ることができる。
この発明に係る転がり軸受37は、モータ20又はモータ20に接続された変速機30に含まれた回転軸21,31,32を支持することにより、前述のように保持器を軌道輪で案内する際の摺動部の潤滑性に優れるので、低速回転時から高速回転時に至っても転がり軸受37の低トルク運転を行う共に軸受内部の早期損傷を防ぐことができる。
この実施形態では、深溝玉軸受を例示したが、この発明は、アンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受等、他の軸受形式にも適用することも可能である。
また、この実施形態では、つの形保持器を例示したが、この発明はかご形保持器に適用することも可能である。
また、この実施形態では、つの形保持器と転動体の非分離化を爪部で行わず、係止部材で行う例を示したが、この発明は、爪部で転動体との非分離化を行う一般的な冠形保持器にも適用することが可能である。
また、この実施形態では、保持器の全体を合成樹脂によって形成した例を示したが、この発明は、他の材料で保持器を構成する場合にも適用することが可能である。保持器の表面のうちの他の軸受部品との摺動部位を合成樹脂で形成することは潤滑性や攻撃性の観点から好ましいが、摺動部位から外れた保持器部位を金属等の他材料で構成してもよく、例えば、補強目的で環状部の内部や、環状部、爪部の外径部等を金属環で構成し、その金属環を合成樹脂部にインサートしたり、接着したりすることも可能である。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。したがって、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 外方の軌道輪
2 内方の軌道輪(一方の軌道輪)
3 転動体
4 保持器
5 外方の軌道面
6 内方の軌道面
7 環状部
8 爪部
9 ポケット
10 円周面
11 ポケット内面
12 案内面
15 係止部材
16 背面
17 円筒面
20 モータ
21,31,32 回転軸
30 変速機
37 転がり軸受

Claims (9)

  1. 外方の軌道面を有する外方の軌道輪と、内方の軌道面を有する内方の軌道輪と、前記外方の軌道面と前記内方の軌道面との間に配置された複数の転動体と、前記複数の転動体の円周方向間隔を保持する保持器と、を備え、
    前記外方の軌道輪と前記内方の軌道輪のうちの一方の軌道輪は、前記保持器を案内する円周面を有し、
    前記保持器は、前記転動体を保持する複数のポケット内面と、前記円周面に案内される案内面とを有する転がり軸受において、
    前記円周面と前記案内面との合成粗さが0.7μm以下であり、前記円周面の真円度が30μm以下であることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記保持器は、環状部と、円周方向に間隔をおいて前記環状部から軸方向一方へ突き出た二以上の爪部とを有し、
    円周方向に向き合う前記爪部同士の間が、前記転動体を収容するポケットになっている請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記保持器の軸方向他方への移動を規制できるように当該保持器に対して軸方向他方に配置された係止部材をさらに備え、
    前記環状部は、前記係止部材と軸方向に対向する背面を有し、
    前記環状部及び前記各爪部は、射出成型によって一体に形成されており、前記射出成型のゲートは、前記保持器の表面のうちの前記案内面及び前記背面を除いた部位に配置されている請求項2に記載の転がり軸受。
  4. 前記環状部に対する前記爪部の軸方向一方への突出高さを考えたとき、各爪部間での突出高さの相互差は、120μm以内である請求項2又は3に記載の転がり軸受。
  5. 前記保持器の前記ポケット内面と、当該ポケット内面に保持される前記転動体の表面との合成粗さが0.51μm未満である請求項1から4のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  6. 前記保持器の外径不同及び内径不同は、それぞれ600μm以内である請求項1から5のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  7. 前記保持器は、ポリアミド樹脂によって形成されている請求項1から6のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  8. 前記保持器を潤滑する油の40℃時の動粘度が50cst以下である請求項1から7のいずれか1項に記載の転がり軸受。
  9. モータ又はモータに接続された変速機に含まれた回転軸を支持する請求項1から8のいずれか1項に記載の転がり軸受。
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