JP2023042247A - メモリデバイス - Google Patents

メモリデバイス Download PDF

Info

Publication number
JP2023042247A
JP2023042247A JP2021149447A JP2021149447A JP2023042247A JP 2023042247 A JP2023042247 A JP 2023042247A JP 2021149447 A JP2021149447 A JP 2021149447A JP 2021149447 A JP2021149447 A JP 2021149447A JP 2023042247 A JP2023042247 A JP 2023042247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
electrode
magnetic layer
memory cell
memory device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021149447A
Other languages
English (en)
Inventor
太一 五十嵐
Taichi IGARASHI
雄一 伊藤
Yuichi Ito
英二 北川
Eiji Kitagawa
大河 磯田
Taiga Isoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2021149447A priority Critical patent/JP2023042247A/ja
Priority to US17/550,194 priority patent/US20230083008A1/en
Priority to TW111129212A priority patent/TW202312161A/zh
Priority to CN202211060325.XA priority patent/CN115811926A/zh
Publication of JP2023042247A publication Critical patent/JP2023042247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B61/00Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices
    • H10B61/10Magnetic memory devices, e.g. magnetoresistive RAM [MRAM] devices comprising components having two electrodes, e.g. diodes or MIM elements
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/10Magnetoresistive devices
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N50/00Galvanomagnetic devices
    • H10N50/80Constructional details
    • H10N50/85Magnetic active materials

Landscapes

  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

【課題】メモリデバイスの特性を向上する。【解決手段】実施形態のメモリデバイスは、第1及び第2の配線50,51との間に設けられ、スイッチング素子2と磁気抵抗効果素子1とを含むメモリセルMCと、を含む。磁気抵抗効果素子1は、第1及び第2の電極19A,19B間の非磁性層12と、第1の電極19Aと非磁性層12との間の第1の磁性層11と、第2の電極19Bと非磁性層12との間の第2の磁性層13と、第2の電極と第2の磁性層との間の第1の層17と、を含む。第1の層17は、マグネシウム、遷移金属及びランタノイドの中から選択される少なくとも1つと、酸素とを含む。第1の方向における第1の層17の第1の寸法t1は、第1の方向における非磁性層12の第2の寸法t2の1.1倍以上、2倍以下である。【選択図】 図6

Description

本発明の実施形態は、メモリデバイスに関する。
可変抵抗素子(例えば、磁気抵抗効果素子)をメモリ素子として用いたメモリデバイスが、知られている。メモリデバイスの特性を向上するために、メモリデバイスに関する様々な技術の研究及び開発が、推進されている。
米国特許第10,854,252号明細書 米国特許出願公開第2007/0014149号明細書
メモリデバイスの特性を向上する。
実施形態のメモリデバイスは、基板の第1の面に対して垂直な第1の方向において前記基板の上方に設けられた第1の配線と、前記基板と前記第1の配線との間に設けられた第2の配線と、前記第1の配線と前記第2の配線との間に設けられ、前記第1の方向に配列されたスイッチング素子と磁気抵抗効果素子とを含むメモリセルと、を含み、前記磁気抵抗効果素子は、第1の電極と、前記第1の方向において前記第1の電極の上方に設けられた第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた非磁性層と、前記第1の電極と前記非磁性層との間に設けられた第1の磁性層と、前記第2の電極と前記非磁性層との間に設けられた第2の磁性層と、前記第2の電極と前記第2の磁性層との間に設けられた第1の層と、を含み、前記第1の層は、マグネシウム、遷移金属及びランタノイドの中から選択される少なくとも1つと、酸素とを含み、前記第1の方向における前記第1の層の第1の寸法は、前記第1の方向における前記非磁性層の第2の寸法の1.1倍以上、2倍以下である。
第1の実施形態のメモリデバイスの構成例を示すブロック図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す鳥瞰図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す断面図。 第1の実施形態のメモリデバイスのメモリ素子の構成例を説明するための図。 第1の実施形態のメモリデバイスの比較例を説明するための断面図。 第2の実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す断面図。 第3の実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す断面図。 第4の実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す断面図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。
以下の各実施形態において、同一の複数の構成要素(例えば、回路、配線、各種の電圧及び信号など)に関して、参照符号の末尾に、区別化のための数字/英字を付す場合がある。末尾に区別化のための数字/英字を伴った参照符号を付された構成要素が、相互に区別されなくとも良い場合、末尾の数字/英字が省略された記載(参照符号)が用いられる。
[実施形態]
図1乃至図11を参照して、実施形態のメモリデバイスについて説明する。
(1)第1の実施形態
図1乃至図8を参照して、第1の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
[a]構成例
図1乃至図7を参照して、実施形態のメモリデバイスの構成例について、説明する。
(a-1)全体構成
図1は、本実施形態のメモリデバイスの構成例を示す図である。
図1に示されるように、本実施形態のメモリデバイス100は、メモリデバイス100の外部のデバイス(以下では、外部デバイスとよばれる)900に接続されている。
外部デバイス900は、メモリデバイス100に、コマンドCMD、アドレスADR、及び制御信号CNTを、送る。データDTが、メモリデバイス100と外部デバイス900との間で転送される。外部デバイス900は、書き込み動作時に、メモリデバイス100内に書き込まれるデータ(以下では、書き込みデータとよばれる)を、メモリデバイス100に送る。外部デバイス900は、読み出し動作時に、メモリデバイス100から読み出されたデータ(以下では、読み出しデータとよばれる)をメモリデバイス100から受ける。
本実施形態のメモリデバイス100は、メモリセルアレイ110、ロウ制御回路120、カラム制御回路130、書き込み回路140、読み出し回路150、電圧生成回路160、入出力回路170、及び制御回路180を含む。
メモリセルアレイ110は、複数のメモリセルMC、複数のワード線WL及び複数のビット線BLを含む。
複数のメモリセルMCのそれぞれは、メモリセルアレイ110内の複数のロウ及び複数のカラムのそれぞれに対応付けられている。各メモリセルMCは、複数のワード線WLのうち対応する1つに接続される。各メモリセルMCは、複数のビット線BLのうち対応する1つに接続される。
ロウ制御回路120は、ワード線WLを介してメモリセルアレイ110に接続される。ロウ制御回路120は、アドレスADRにおけるメモリセルアレイ110のロウアドレス(又はロウアドレスのデコード結果)を受ける。ロウ制御回路120は、ロウアドレスのデコード結果に基づいて、複数のワード線WLを制御する。これによって、ロウ制御回路120は、複数のワード線WL(複数のロウ)のそれぞれを、選択状態又は非選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたワード線WLは、選択ワード線WLとよばれ、選択ワード線WL以外のワード線WLは、非選択ワード線WLとよばれる。
カラム制御回路130は、ビット線BLを介してメモリセルアレイ110に接続される。カラム制御回路130は、アドレスADRにおけるメモリセルアレイ110のカラムアドレス(又はカラムアドレスのデコード結果)を受ける。カラム制御回路130は、カラムアドレスのデコード結果に基づいて、複数のビット線BLを制御する。これによって、カラム制御回路130は、複数のビット線BL(複数のカラム)のそれぞれを選択状態又は非選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたビット線BLは、選択ビット線BLとよばれ、選択ビット線BL以外のビット線BLは、非選択ビット線BLとよばれる。
書き込み回路140は、メモリセルMCへのデータの書き込みを行う。書き込み回路140は、選択ワード線WL及び選択ビット線BLのそれぞれに、データの書き込みのための電圧(又は電流)を供給する。これによって、或る書き込み電圧(又は、書き込み電流)が、選択されたメモリセルMCに供給される。書き込み回路140は、複数の書き込み電圧のうち書き込みデータに応じたいずれか1つを、選択されたメモリセルMCに供給できる。例えば、複数の書き込み電圧のそれぞれは、書き込みデータに応じた極性(バイアス方向)を有する。例えば、書き込み回路140は、書き込みドライバ(図示せず)及び書き込みシンク(図示せず)などを含む。
読み出し回路150は、メモリセルMCからのデータの読み出しを行う。読み出し回路150は、選択されたメモリセルMCから選択ビット線BLに出力された信号を増幅する。読み出し回路150は、増幅された信号に基づいて、メモリセルMC内のデータを判別する。例えば、読み出し回路150は、プリアンプ(図示せず)、センスアンプ(図示せず)、読み出しドライバ(図示せず)及び読み出しシンク(図示せず)などを含む。
電圧生成回路160は、外部デバイス900から提供された電源電圧を用いて、メモリセルアレイ110の各種の動作のための電圧を生成する。例えば、電圧生成回路160は、書き込み動作に用いられる種々の電圧を生成する。電圧生成回路160は、生成した電圧を、書き込み回路140に出力する。例えば、電圧生成回路160は、読み出し動作に用いられる種々の電圧を生成する。電圧生成回路160は、生成した電圧を、読み出し回路150に出力する。
入出力回路170は、メモリデバイス100と外部デバイス900と間の各種の信号ADR,CMD,CNT,DTのインターフェイス回路として機能する。入出力回路170は、外部デバイス900からのアドレスADRを、制御回路180に転送する。入出力回路170は、外部デバイス900からのコマンドCMDを、制御回路180に転送する。入出力回路170は、種々の制御信号CNTを、外部デバイス900と制御回路180との間で転送する。入出力回路170は、外部デバイス900からの書き込みデータDTを書き込み回路140に転送する。入出力回路170は、読み出し回路150からのデータDTを、読み出しデータとして外部デバイス900に転送する。
制御回路(シーケンサ、ステートマシン、内部コントローラともよばれる)180は、コマンドCMDをデコードする。制御回路180は、コマンドCMDのデコード結果及び制御信号CNTに基づいて、メモリデバイス100内のロウ制御回路120、カラム制御回路130、書き込み回路140、読み出し回路150、電圧生成回路160、及び入出力回路170の動作を制御する。制御回路180は、アドレスADRをデコードする。制御回路180は、アドレスADRのデコード結果を、ロウ制御回路120及びカラム制御回路130などに送る。例えば、制御回路180は、コマンドCMD及びアドレスADRを一時的に記憶するレジスタ回路(図示せず)を含む。尚、レジスタ回路、コマンドCMDのデコードのための回路(コマンドデコーダ)、及びアドレスADRのデコードのための回路(アドレスデコーダ)が、制御回路180の外部において、メモリデバイス100内に設けられてもよい。
(a-2)メモリセルアレイ
図2乃至図5を参照して、本実施形態のメモリデバイスにおける、メモリセルアレイの構成例について、説明する。
図2は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す等価回路図である。
図2に示されるように、複数のメモリセルMCは、メモリセルアレイ110内においてマトリクス状に配置されている。各メモリセルMCは、複数のビット線BL(BL<0>,BL<1>,・・・,BL<i-1>)のうち対応する1つ、及び、複数のワード線WL(WL<0>、WL<1>,・・・,WL<j-1>)のうち対応する1つ、に接続されている。i及びjは、2以上の整数である。
各メモリセルMCは、メモリ素子1及びセレクタ2を含む。
メモリ素子1は、例えば、可変抵抗素子である。メモリ素子1の抵抗状態は、供給された電圧(又は電流)によって、複数の抵抗状態(例えば、低抵抗状態及び高抵抗状態)のうちいずれか1つの抵抗状態に変わる。メモリ素子1は、その素子1の抵抗状態とデータ(例えば、“0”データ及び“1”データ)との関連付けによって、データを記憶できる。
セレクタ2は、メモリセルMCの選択素子として機能する。セレクタ2は、対応するメモリ素子1に対するデータの書き込み時及び対応するメモリ素子1からのデータの読み出し時において、メモリ素子1に対する電圧(又は電流)の供給を制御する機能を有する。
例えば、セレクタ2は、2端子型のスイッチング素子である。例えば、セレクタ2としてのこのスイッチング素子2の2端子間に印加される電圧がスイッチング素子2の閾値電圧未満である場合、スイッチング素子2は、オフ状態(高抵抗状態、電気的に非導通状態)に変わる。スイッチング素子2の2端子間に印加される電圧がスイッチング素子2の閾値電圧以上である場合、スイッチング素子2は、オン状態(低抵抗状態、電気的に導通状態)に変わる。2端子型のスイッチング素子2は、印加される電圧がどちらの極性(例えば、正の極性及び負の極性)であっても、上述の機能を有していてもよい。
スイッチング素子2は、メモリセルMC内に印加される電圧の極性(メモリセルMC内を流れる電流の方向)に依らずに、メモリセルMCに印加される電圧の大きさに応じて、メモリセルMC内に電流を流すか流さないかを切り替えることが可能である。
このスイッチング素子2は、他にも、ボロン(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、炭素(C)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、錫(Sn)、ヒ素(As)、リン(P)、アンチモン(Sb)からなる群より選択された少なくとも1種以上の元素をさらに含んでもよい。
尚、セレクタ2としての2端子型のスイッチング素子2は、例えば、ドーパント(不純物)を含む絶縁体を含んでもよい。絶縁体に添加されるドーパントは、絶縁体内における電気伝導に寄与する不純物である。このスイッチング素子2に用いられる絶縁体の一例は、酸化シリコンである。スイッチング素子2の材料が酸化シリコンである場合、酸化シリコンに添加されるドーパントは、リン又はヒ素である。尚、スイッチング素子2の酸化シリコンに添加されるドーパントの種類は、上述の例に限定されない。
図3乃至図5は、本実施形態のメモリデバイス100のメモリセルアレイ110の構造例を説明するための図である。図3は、メモリセルアレイ110の構造例を説明するための鳥瞰図である。図4は、メモリセルアレイ110のY方向(Y軸)に沿う断面構造を示す模式的な断面図である。図5は、メモリセルアレイ110のX方向(X軸)に沿う断面構造を示す模式的な断面図である。
図3乃至図5に示されるように、メモリセルアレイ110は、基板90の上面上に設けられている。
X方向は、基板90の上面に対して平行な方向である。Y方向は、基板90の上面に対して平行で、X方向に交差する方向である。以下において、基板90の上面に対して平行な面は、X-Y平面とよばれる。X-Y平面に垂直な方向(軸)は、Z方向(Z軸)とする。X方向とZ方向とからなる面に平行な面は、X-Z平面とよばれる。Y方向とZ方向とからなる面に平行な面は、Y-Z平面とよばれる。
複数の配線(導電層)50は、Z方向において、基板90上の絶縁層91を介して、基板90の上面の上方に設けられる。複数の配線50は、X方向に沿って並ぶ。各配線50は、Y方向に沿って延びる。複数の配線50のそれぞれは、例えば、ビット線BLとして機能する。
複数の配線(導電層)51は、Z方向において、複数の配線50の上方に設けられている。複数の配線51は、Y方向に沿って並ぶ。各配線51は、X方向に沿って延びる。複数の配線51のそれぞれは、例えば、ワード線WLとして機能する。
複数のメモリセルMCが、複数の配線50と複数の配線51との間に、設けられている。複数のメモリセルMCは、X-Y平面内において、マトリクス状に配列されている。
Y方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、Z方向において1つの配線50上に設けられている。Y方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のビット線BLに接続される。
X方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、Z方向において1つの配線51下に設けられている。X方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のワード線WLに接続される。
Y方向に並ぶ2つのメモリセルMC間において、Y方向における或る寸法(間隔)を有するスペースが設けられている。X方向に並ぶ2つのメモリセルMC間において、X方向における或る寸法(間隔)を有するスペースが設けられている。メモリセルMC間のY方向における間隔は、メモリセルMC間のX方向における間隔と実質的に同じである。但し、メモリセルMC間のY方向における間隔は、メモリセルMC間のX方向における間隔と異なってもよい。
例えば、メモリセルアレイ110が図2の回路構成を有する場合、セレクタ2は、Z方向においてメモリ素子1の下方に設けられている。セレクタ2が、メモリ素子1と配線50との間に設けられている。メモリ素子1が、配線51とセレクタ2との間に設けられている。
このように、各メモリセルMCは、メモリ素子1とセレクタ2との積層体である。このメモリセルMCによって、メモリセルアレイ110は、積層型の構成を有する。
尚、メモリセルMCは、メモリセルアレイ110の形成に用いられるプロセス(例えば、エッチング方法)に応じて、テーパー状の断面形状を有する場合がある。
図4及び図5において、絶縁層91が、複数の配線50と基板90との間に設けられた例が示されている。基板90が半導体基板である場合、1つ以上の電界効果トランジスタ(図示せず)が、基板90の上面の半導体領域上に設けられてもよい。電界効果トランジスタは、絶縁層91に覆われる。基板90上の電界効果トランジスタは、ロウ制御回路120などの回路の構成素子である。電界効果トランジスタは、絶縁層91内のコンタクトプラグ(図示せず)及び配線(図示せず)を介して、メモリセルアレイ110に接続される。このように、Z方向におけるメモリセルアレイ110の下方に、メモリセルアレイ110の動作の制御のための回路が設けられてもよい。尚、基板90が絶縁性基板であれば、複数の配線50は、絶縁層91無しに、基板90の上面上に直接設けられてもよい。
積層型のメモリセルアレイ110の回路構成及び構造は、図2乃至図5に示された例に限定されない。ビット線BL及びワード線WLに対するメモリ素子1及びセレクタ2の接続関係に応じて、メモリセルアレイ110の回路構成及び構造は、適宜変形され得る。例えば、図2の回路構成を有するメモリセルアレイ110の構造は、図3乃至図5の例に限定されない。例えば、セレクタ2が、Z方向においてメモリ素子1の上方に設けられてもよい。この場合において、配線51がビット線BLとして用いられ、配線50がワード線WLとして用いられる。
(a-3)メモリセル
図6は、本実施形態のメモリデバイス100における、メモリセルMCの構成例を模式的に示す断面図である。
図6に示されるように、積層体のメモリセルMCにおいて、メモリ素子1及びセレクタ2は、Z方向に並んでいる。上述のように、メモリ素子1が、Z方向においてセレクタ2上に設けられている。
例えば、メモリ素子1としての可変抵抗素子は、磁気抵抗効果素子である。この場合において、本実施形態のメモリデバイス100は、MRAM(Magnetoresistive random access memory)のような磁気メモリである。
<セレクタの構成例>
図6に示されるように、セレクタ2が2端子型のスイッチング素子である場合、セレクタ2は、少なくとも、可変抵抗層(以下では、セレクタ層又はスイッチ層とよばれる)20と2つの電極(導電層)21A,21Bとを含む。セレクタ層20は、Z方向において2つの電極21A,21Bの間に設けられている。セレクタ層20は、例えば、可変抵抗層である。可変抵抗層を含むセレクタ層20は、複数の抵抗状態(抵抗値)を有し得る。
図6の例において、電極(以下では、下部電極ともよばれる)21Aは、Z方向においてセレクタ層20の下方に設けられ、電極(以下では、上部電極ともよばれる)21Bは、Z方向においてセレクタ層20の上方に設けられている。例えば、電極21Aは、配線50とセレクタ層20との間に設けられている。電極21Bは、セレクタ層20とMTJ素子1との間に設けられている。
セレクタ2は、電極21Aを介して、配線50に接続されている。セレクタ2は、電極21Bを介して、MTJ素子1に接続されている。
セレクタ2(メモリセルMC)に印加される電圧に応じて、セレクタ層20の抵抗状態は、高抵抗状態(非導通状態)又は低抵抗状態(導通状態)になる。セレクタ層20の抵抗状態が高抵抗状態である場合、セレクタ2は、オフしている。セレクタ層20の抵抗状態が低抵抗状態である場合、セレクタ2は、オンしている。
メモリセルMCが選択状態に設定される場合、セレクタ2がオンするため、セレクタ層20の抵抗状態は、低抵抗状態となっている。この場合において、セレクタ2は、電圧(又は電流)を、メモリ素子1に供給する。メモリセルMCが非選択状態に設定される場合、セレクタ2がオフするため、セレクタ層20の抵抗状態は、高抵抗状態となっている。この場合において、セレクタ2は、メモリ素子1に対する電圧(又は電流)を、遮断する。
尚、セレクタ層20の材料に応じて、セレクタ層20の抵抗状態の変化は、セレクタ2(メモリセルMC)内を流れる電流(例えば、電流の大きさ)に依存する場合もある。
<磁気抵抗効果素子の構成例>
磁気抵抗効果素子1は、2つの磁性層11,13と非磁性層12とを含む。非磁性層12は、Z方向において2つの磁性層11,13の間に設けられている。図6の例において、配線(例えばビット線)50側から配線(例えばワード線)51側に向かって、磁性層11、非磁性層12、及び磁性層13の順に、複数の層11,12,13がZ方向に並んでいる。
2つの磁性層11,13及び非磁性層12は、磁気トンネル接合を成す。以下において、磁気トンネル接合を含む磁気抵抗効果素子1は、MTJ素子1とよばれる。MTJ素子1における非磁性層12は、トンネルバリア層とよばれる。
磁性層11,13は、例えば、コバルト(Co)、鉄(Fe)及び(又は)ボロン(B)などを含む強磁性層である。磁性層11,13は、単層膜(例えば、合金膜)でもよいし、多層膜(例えば、人工格子膜)でもよい。トンネルバリア層12は、例えば、酸素及びマグネシウムを含む絶縁層(例えば、酸化マグネシウム層)である。トンネルバリア層12は、単層膜でもよいし、多層膜でもよい。尚、トンネルバリア層12は、酸素及びマグネシウム以外の元素をさらに含んでもよい。
本実施形態において、MTJ素子1は、垂直磁化型の磁気抵抗効果素子である。
例えば、各磁性層11,13は、垂直磁気異方性を有する。各磁性層11,13の磁化容易軸方向は、磁性層11,13の層面(膜面)に対して垂直である。各磁性層11,13は、磁性層11,13の層面に対して垂直な磁化を有する。各磁性層11,13の磁化の方向は、磁性層11,13の配列方向(Z方向)に対して平行である。
2つの磁性層11,13のうち、一方の磁性層は、磁化の向きが可変であり、他方の磁性層は、磁化の向きが不変である。MTJ素子1は、一方の磁性層の磁化の向きと他方の磁性層の磁化の向きとの相対的な関係(磁化配列)に応じて、複数の抵抗状態(抵抗値)を有し得る。
図6の例において、磁性層13の磁化の向きは、可変である。磁性層11の磁化の向きは、不変(固定状態)である。以下において、磁化の向きが可変な磁性層13は、記憶層とよばれる。以下において、磁化の向きが不変(固定状態)の磁性層11は、参照層とよばれる。尚、記憶層13は、自由層、磁化自由層、又は、磁化可変層とよばれる場合もある。参照層11は、ピン層、ピンド層、磁化不変層、又は、磁化固定層とよばれる場合もある。
尚、メモリセルアレイ110の回路構成に応じて、参照層がZ方向においてトンネルバリア層12の上方に設けられ、記憶層がZ方向においてトンネルバリア層12の下方に設けられる場合もある。
本実施形態において、「参照層(磁性層)の磁化の向きが不変である」、又は、「参照層(磁性層)の磁化の向きが固定状態である」とは、記憶層13の磁化の向きを変えるための電流又は電圧がMTJ素子1に供給された場合において、参照層11の磁化の向きが、供給された電流又は電圧によって電流又は電圧の供給の前後で変化しないことを、意味する。
記憶層13の磁化の向きが、参照層11の磁化の向きと同じである場合(MTJ素子1の磁化配列状態が平行配列状態である場合)、MTJ素子1の抵抗状態は、第1の抵抗状態である。記憶層13の磁化の向きが、参照層11の磁化の向きと異なる場合(MTJ素子1の磁化配列状態が反平行配列状態である場合)、MTJ素子1の抵抗状態は、第1の抵抗状態と異なる第2の抵抗状態である。第2の抵抗状態(反平行配列状態)のMTJ素子1の抵抗値は、第1の抵抗状態(平行配列状態)のMTJ素子1の抵抗値より高い。
以下において、MTJ素子1の磁化配列状態に関して、平行配列状態はP状態とも表記され、反平行配列状態はAP状態とも表記される。
例えば、MTJ素子1は、2つの電極(導電層)19A,19Bを含む。磁性層11,13及びトンネルバリア層12は、Z方向において、2つの電極19A,19B間に設けられている。参照層11は、電極19Aとトンネルバリア層12との間に設けられている。記憶層13は、電極19Bとトンネルバリア層12との間に設けられている。
例えば、シフトキャンセル層14が、MTJ素子1内に設けられてもよい。この場合において、シフトキャンセル層14は、参照層11と電極19Aとの間に設けられる。シフトキャンセル層14は、参照層11の漏れ磁場の影響を緩和するための磁性層である。MTJ素子1がシフトキャンセル層14を含む場合、非磁性層15が、シフトキャンセル層14と参照層11との間に設けられる。非磁性層15は、例えば、ルテニウム層などの金属層である。シフトキャンセル層14は、非磁性層15を介して参照層11と反強磁性的に結合する。これによって、参照層11及びシフトキャンセル層14を含む積層体は、SAF(Synthetic antiferromagnetic)構造を形成する。SAF構造において、シフトキャンセル層14の磁化の向きは、参照層11の磁化の向きと反対になる。SAF構造によって、参照層11の磁化の向きは、より安定的に固定状態となり得る。尚、SAF構造を形成する2つの磁性層11,14及び非磁性層15の集合が、参照層とよばれる場合もある。
例えば、非磁性層(以下では、下地層とよばれる)16が、シフトキャンセル層14と電極19Aとの間に、設けられてもよい。下地層16は、下地層16に接する磁性層(ここでは、シフトキャンセル層14)の特性(例えば、結晶性及び磁気特性)を改善するための層である。
下地層16は、非磁性層(例えば、導電性化合物層)である。尚、下地層16は、下部電極19Aの構成要素としてみなされてもよい。
本実施形態において、MTJ素子1は、キャップ層17を含む。
キャップ層17は、磁性層(ここでは、記憶層)13と上部電極19Bとの間に設けられている。キャップ層17は、非磁性層である。キャップ層17は、キャップ層17に接する磁性層(ここでは、記憶層13)の特性(例えば、結晶性及び磁気特性)を改善するための層である。
本実施形態において、キャップ層17の材料は、トンネルバリア層12の材料と同じである。トンネルバリア層12の材料が、酸素及びマグネシウムを含む場合、キャップ層17の材料は、酸素及びマグネシウムを含む。トンネルバリア層12が、酸化マグネシウム層である場合、キャップ層17は、酸化マグネシウム層である。例えば、キャップ層17に用いられる酸化マグネシウムの組成は、トンネルバリア層12に用いられる酸化マグネシウムの組成と実質的に同じである。但し、キャップ層17に用いられる酸化マグネシウムの組成は、トンネルバリア層12に用いられる酸化マグネシウムの組成と異なる場合もある。尚、キャップ層17は、トンネルバリア層12と同様に、酸素及びマグネシウム以外の元素をさらに含んでもよい。
例えば、メモリセルMCは、Z方向における寸法H1を有する。メモリセルMCの寸法H1は、配線50の上面(セレクタ2の電極21Aの底面)と配線51の底面(MTJ素子1の上部電極19Bの上面)との間の寸法に相当する。
本実施形態のMRAMにおいて、キャップ層17は、磁性層13の特性改善の機能のほかに、メモリセルMC内の内部抵抗素子(BIR:Built-in resistor)として用いられる。
内部抵抗素子としてのキャップ層(以下では、BIRキャップ層ともよばれる)17は、メモリセルMC内を流れる過大な電流によって、メモリセルMCが破壊されるのを防止する。
トンネルバリア層12の膜厚t0及びキャップ層17の膜厚t1に応じて、トンネルバリア層12の電気抵抗R0及びキャップ層17の電気抵抗R1は、変化する。
本実施形態において、キャップ層17の膜厚t1は、トンネルバリア層12の膜厚t0より厚い。
これによって、キャップ層17の材料がトンネルバリア層12の材料と同じである場合、キャップ層17の電気抵抗R1は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0より高くなる。
例えば、キャップ層17が内部抵抗素子として機能するために、キャップ層17の電気抵抗R1は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の2倍以上であることが望ましい。この結果として、本実施形態のMRAM100は、MTJ素子1の破壊(例えば、トンネルバリア層の絶縁破壊)が生じる可能性がある過大な電流が、メモリセルMC内に流れるのを、抑制できる。
図7は、トンネルバリア層及びキャップ層の膜厚比とトンネルバリア層及びキャップ層の抵抗比との関係を示すグラフである。
図7において、グラフの横軸は、トンネルバリア層12の膜厚t0に対するキャップ層17の膜厚t1の比(t1/t0)を示し、グラフの縦軸は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0に対するキャップ層17の電気抵抗R1の比(R1/R0)を示す。グラフの縦軸は、Logスケールで示されている。
本実施形態において、トンネルバリア層12の電気抵抗R0及びキャップ層17の電気抵抗R1は、抵抗面積積(resistance area product)に基づいて、評価される。以下において、抵抗面積積の値は、RA値と表記される。
図7の例において、キャップ層17の材料は、トンネルバリア層12の材料と同じである。トンネルバリア層12及びキャップ層17は、酸化マグネシウム層である。
図7に示されるように、キャップ層17の膜厚t1とトンネルバリア層12の膜厚t0との比(t1/t0)が1.1である場合、キャップ層17とトンネルバリア層12とのRA値の比(R1/R0)は、2以上になる。
すなわち、キャップ層17の膜厚t1がトンネルバリア層12の膜厚t0の1.1倍である場合、キャップ層17のRA値R1は、トンネルバリア層12のRA値R0の2倍となる。
メモリセルMCの所望の動作のために、BIRキャップ層17の膜厚t1は、トンネルバリア層12の膜厚t0の2.0倍以下である。この場合において、BIRキャップ層17の電気抵抗R1は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の100倍以下である。
但し、メモリセルMCに対する書き込み動作及び読み出し動作のための電圧又は電流の供給及び書き込み回路140及び読み出し回路150の動作(例えば、電圧又は電流の供給能力)の負荷を考慮した場合、トンネルバリア層12に対するBIRキャップ層17のRA比(R1/R0)は、10以下であることが望ましい。それゆえ、キャップ層17の膜厚t1は、トンネルバリア層12の膜厚t0の1.5倍以下であることがより好ましい。この場合において、BIRキャップ層17の電気抵抗R1は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の10倍以下である。例えば、キャップ層17の膜厚t1は、トンネルバリア層12の膜厚t0の1.3倍以下又は1.4倍以下である。この場合において、BIRキャップ層17の電気抵抗R1は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の5倍以下である。
これによって、キャップ層17が内部抵抗素子(BIR)として用いられたとしても、メモリセルMCの各種の動作に対する悪影響は、発生しない。
尚、メモリセルアレイ及びメモリセルの構成に応じて、内部抵抗素子としてのキャップ層17の電気抵抗(RA値)が、トンネルバリア層12の抵抗値の100倍より高い場合もある。この場合において、キャップ層17の膜厚t1は、トンネルバリア層12の膜厚t0の2倍より大きく設定され得る。
本実施形態のMRAM100の動作は、周知の書き込み動作及び周知の読み出し動作に基づいて、実行される。例えば、書き込み動作時において、ワード線WL及びビット線BLに対する電圧又は電流の供給によって、所望の書き込み電流がメモリセルMCに供給される。例えば、読み出し動作時において、ワード線WL及びビット線BLに対する電圧又は電流の供給によって、所望の読み出し電流がメモリセルMCに供給される。
また、本実施形態のMRAM100は、周知の製造方法を用いて形成される。それゆえ、本実施形態において、本実施形態のMRAM100の製造方法の説明は、省略される。
但し、上述のように、本実施形態において、MTJ素子1のキャップ層17の膜厚t1が、MTJ素子1のトンネルバリア層12の膜厚t0の1.1倍以上(及び、2倍以下)となるように、トンネルバリア層12の膜厚t0及びキャップ層17の膜厚t1が、制御される。
[b]まとめ
積層型のメモリセルアレイを有するメモリデバイス(例えば、MRAM)において、メモリセルアレイ内の構成部材(例えば、配線)は、寄生容量を有する。
選択状態のメモリセルに対する動作時、非選択状態のメモリセルにおいて、セレクタは、オフ状態である。非選択状態のメモリセルに接続された配線は、その配線に供給された電流又は電圧によって、チャージアップされる。
チャージアップされた状態の配線に接続されたメモリセルが、動作対象として選択された場合、セレクタの閾値電圧(又は電流)以上の電圧が、セレクタをオン状態に設定するために、その配線に印加される。
セレクタがオン状態になった場合、チャージアップされた状態の配線が、放電する。これによって、配線の放電電流が、メモリセルの所定の動作のための電流(書き込み電流又は読み出し電流)に加えて、メモリセルに供給される。
以下において、メモリセルの動作のための電流と放電電流との合計の電流は、オーバーシュート電流とよばれる。
オーバーシュート電流が、選択状態になったメモリセル内を、流れる。オーバーシュート電流の大きさが、メモリセル内のメモリ素子(例えば、MTJ素子のトンネルバリア層)の電流に関する許容値を超えた場合、メモリ素子(例えば、トンネルバリア層)が破壊される。
素子の特性ばらつきを考慮して、内部抵抗素子が、オーバーシュート電流によるメモリ素子の破壊を抑制するために、各メモリセル内に設けられる場合がある。
内部抵抗素子がメモリセル内に設けられた場合、Z方向におけるメモリセルの寸法(メモリセルの高さ)は、Z方向における内部抵抗素子の寸法の分だけ高くなる。
メモリセルアレイの記憶密度のために、隣り合うメモリセル間のスペースの寸法は、縮小される傾向がある。
例えば、メモリセルアレイ内におけるメモリセルのアスペクト比が、メモリセルの高さと隣り合うメモリセル間のスペースの寸法(メモリセル間の間隔)との比で定義される。
メモリセルアレイ内における隣り合うメモリセル間のスペースの寸法が或る値に設定された場合、内部抵抗素子を含むメモリセルのアスペクト比は、内部抵抗素子を含まないメモリセルのアスペクト比に比較して、大きくなる。
図8は、本実施形態のMRAMの比較例を説明するための図である。
図8の(a)は、比較例のMRAMのメモリセルアレイの構成を示している。
図8の(a)において、各メモリセルMCZは、内部抵抗素子8Zを含む。内部抵抗素子8Zは、MTJ素子1Z及びセレクタ2から独立した素子である。例えば、内部抵抗素子8Zは、例えば、抵抗層80と、少なくとも1つの電極81を含む。抵抗層(例えば、酸化シリコン層及び窒化シリコン層のうち少なくとも1つを含む層)80は、配線50とセレクタ2の電極21Aとの間に設けられている。電極81は、抵抗層80と配線50との間に設けられている。尚、抵抗層80と電極21Aとの間に、内部抵抗素子8Zの電極(導電層)が、さらに設けられる場合もある。
図8の(a)の比較例のMRAMにおいて、キャップ層17Zの膜厚t1Zは、トンネルバリア層12の膜厚t0より薄い。例えば、キャップ層17Zの膜厚t1Zは、トンネルバリア層12の膜厚t0の0.6倍以下である。それゆえ、キャップ層17Zの電気抵抗(RA値)は、トンネルバリア層12の電気抵抗より小さい。
内部抵抗素子8ZのZ方向における寸法tBIRは、トンネルバリア層12の膜厚t0より大きい。例えば、寸法tBIRは、膜厚t0と膜厚t1Zとの合計の厚さより大きい。一般に、寸法tBIRは、膜厚t0の1.1倍(及び膜厚t0の2倍)より十分大きい。
メモリセルMCZのZ方向における寸法は、“HZ”である。隣り合うメモリセルMCZ間のスペースの寸法は、“DZ”である。メモリセルMCZのアスペクト比は、“HZ/DZ”である。
アスペクト比が高くなると、メモリセルMCZ間の分離のためのスペースに関するマージン(例えば、加工マージン)が、小さくなる。この結果として、メモリセルMCZ間の分離の不良によって、隣り合うメモリセルのショートが、発生する可能性がある。
隣り合うメモリセルMCZを完全に分離するために、メモリセルMCZ間の間隔を増加させた場合、メモリセルアレイの記憶密度の低下、又は、MRAMのチップサイズの増加が、発生してしまう。
また、メモリセルMCZのアスペクト比が大きくなると、メモリセルMCZ及びメモリセルアレイの形成難度(例えば、エッチングの難度)が高くなる傾向がある。
図8の(b)は、本実施形態のMRAMにおけるメモリセルアレイの構成を示している。
上述のように、本実施形態において、各メモリセルMCのキャップ層17が、内部抵抗素子(BIR)としての機能を有する。
図8の(b)に示されるように、メモリセルMCのZ方向における寸法は、“H1”である。隣り合うメモリセルMC間のスペースの寸法(間隔)は、“D1”である。本実施形態において、メモリセルMCのアスペクト比は、“H1/D1”である。
キャップ層17の膜厚t1が、比較例のキャップ層17Zの膜厚t1Zより大きくなったとしても、膜厚t1は、膜厚t0の1.1倍から2倍程度である。さらに、本実施形態において、MTJ素子1及びセレクタ2とは別途に設けられた内部抵抗素子(図8の(b)の素子8Z)は、設けられない。
それゆえ、本実施形態において、メモリセルMCの寸法H1は、比較例のメモリセルMCZの寸法HZより小さくなる。
したがって、本実施形態のMRAMにおける間隔D1が、比較例のMRAMにおける間隔DZと等しい場合、メモリセルMCのアスペクト比(H1/D1)は、メモリセルMCZのアスペクト比(HZ/D1)より小さくなる。
したがって、本実施形態のMRAM100は、メモリセルアレイ110の記憶密度の低下及びMRAM100のチップサイズの増大を抑制できる。
上述のように、本実施形態のMRAM100は、キャップ層17がメモリセルMCの内部抵抗素子として用いられる。それゆえ、本実施形態のMRAM100は、過大なオーバーシュート電流によるMTJ素子の破壊を抑制できる。
また、メモリ素子としてのMTJ素子1は、素子の特性ばらつきを抑制するために、比較的良く制御された形成プロセスを用いて、形成される。
それゆえ、MTJ素子1の構成部材としてのキャップ層17が、内部抵抗素子として用いられる場合、内部抵抗素子としてのキャップ層17の電気抵抗のばらつきは、抑制される。この結果として、本実施形態のMRAM100は、メモリセルアレイ110内の複数のメモリセルMCに関して、内部抵抗素子を含むメモリセルMCの特性ばらつきを、抑制できる。
また、本実施形態のように、記憶層13に接するトンネルバリア層12及びキャップ層17としての酸化マグネシウム層の膜厚が増加した場合、MTJ素子1におけるDMI(Dzyaloshinskii - Moriya Interaction)の影響が、大きくなる。この結果として、本実施形態のMRAM100は、MTJ素子1の磁化反転閾値電流(Ic)の大きさを、低減できる。
以上のように、本実施形態のメモリデバイスは、メモリデバイスの特性を向上できる。
(2) 第2の実施形態
図9を参照して、第2の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
図9は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す模式的な断面図である。
図9に示されるメモリセルMCにおいて、キャップ層17Aの材料は、トンネルバリア層12の材料と異なる。
例えば、金属酸化物が、キャップ層17Aの材料に用いられる。
キャップ層17Aに用いられる金属酸化物は、タンタル(Ta)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、スカンジウム(Sc)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、モリブデン(Mo)、ジルコニウム(Zr)、ルテニウム(Ru)、ニオブ(Nb)、タングステン(W)、ハフニウム(Hf)、ランタン(La)及びルテチウム(Lu)の中から選択される少なくとも1つを含む。
例えば、キャップ層17Aは、遷移金属及び酸素を含む層、又は、ランタノイド及び酸素を含む層、又は、遷移金属及びランタノイド及び酸素を含む層である。一例としては、キャップ層17Aは、遷移金属酸化物層又はランタノイド酸化物層である。尚、キャップ層17Aは、さらに、遷移金属及びランタノイド及び酸素に加えて、マグネシウムを含んでもよい。
遷移金属酸化物及びランタノイド酸化物のバンドギャップは、比較的小さいバンドギャップを有する。但し、遷移金属酸化物及びランタノイド酸化物の格子定数は、酸化マグネシウムの格子定数より大きい。このため、遷移金属酸化物層及びランタノイド酸化物層の膜厚を制御することによって、遷移金属酸化物及びランタノイド酸化物を含むキャップ層17Aの電気抵抗(RA値)R1Aが、制御され得る。
キャップ層17Aが、遷移金属酸化物層又はランタノイド酸化物層である場合、遷移金属酸化物層17A又はランタノイド酸化物層17Aの膜厚t1Aは、酸化マグネシウムを用いたトンネルバリア層12の膜厚t0より厚い。これによって、遷移金属酸化物又はランタノイド酸化物を含む層17Aが、キャップ層として機能するとともに、内部抵抗素子として機能する。
本実施形態において、遷移金属酸化物又はランタノイド酸化物を含むキャップ層17Aの膜厚t1Aは、酸化マグネシウムを含むトンネルバリア層12の膜厚t0の1.1倍以上、2倍以下(例えば、1.5倍以下)の大きさを、有する。
これによって、遷移金属酸化物層又はランタノイド酸化物層を含むキャップ層17Aの電気抵抗(例えば、RA値)R2は、トンネルバリア層12の電気抵抗の2倍以上となる。例えば、キャップ層17Aの電気抵抗R2は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の100倍以下、より好ましくは、10倍以下である。
尚、上記に例示された元素以外の元素を用いた酸化物層(例えば、金属酸化物層)が、内部抵抗素子として機能するキャップ層17Aに用いられてもよい。また、キャップ層17Aは、酸化マグネシウム層、遷移金属酸化物層及びランタノイド酸化物層のうち2つ以上がZ方向に積層された積層膜でもよい。
このように、遷移金属酸化物又はランタノイド酸化物を含むキャップ層17Aは、上述の内部抵抗素子に望まれる電気抵抗を有する。
この結果として、本実施形態のメモリデバイスは、上述の実施形態のメモリデバイスと実質的に同じ効果を得ることができる。
(3) 第3の実施形態
図10を参照して、第3の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
図10は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す模式的な断面図である。
図10に示されるメモリセルMCにおいて、シフトキャンセル層14Aが、メモリセルMC内の内部抵抗としての機能を有する。
シフトキャンセル層14Aの電気抵抗(例えば、RA値)R3が、トンネルバリア層12の電気抵抗R0より高い。上述のように、内部抵抗素子の電気抵抗は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の2倍以上であることが望まれる。それゆえ、例えば、シフトキャンセル層14AのRA値R3は、トンネルバリア層12のRA値R0の2倍以上に設定される。例えば、シフトキャンセル層14AのRA値R3は、トンネルバリア層12のRA値R0の100倍以下、より好ましくは、10倍以下に設定される。
磁性層14Aがシフトキャンセル層14Aとしての機能を維持しつつ、シフトキャンセル層14AのRA値R3が、トンネルバリア層12のRA値R0より高くなるように、シフトキャンセル層14Aの膜厚及びシフトキャンセル層14Aの材料が、制御される。この場合において、参照層11の膜厚及び材料、及び、非磁性層15の膜厚及び材料が、シフトキャンセル層14の膜厚及び材料と共に、制御されてもよい。
例えば、本実施形態において、キャップ層17Xの膜厚t1Xは、トンネルバリア層12の膜厚t0より薄い。それゆえ、キャップ層17Xの電気抵抗(RA値)R1Xは、トンネルバリア層12の電気抵抗(RA値)R0より低い。
尚、キャップ層(例えば、第1又は第2の実施形態のキャップ層)及びシフトキャンセル層14Aの両方が、内部抵抗素子として用いられてもよい。
本実施形態のメモリデバイスは、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(4) 第4の実施形態
図11を参照して、第4の実施形態のメモリデバイスについて、説明する。
図11は、本実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す模式的な断面図である。
図11の例において、下地層16Aが、内部抵抗素子として用いられている。
この場合において、下地層16Aの電気抵抗(例えば、RA値)R4が、トンネルバリア層12の電気抵抗R0より高い。例えば、下地層16Aの電気抵抗R4は、トンネルバリア層12の電気抵抗R0の2倍以上、100倍以下(より好ましくは、10倍以下)である。
下地層16Aの材料及び下地層16Aの膜厚などの制御によって、内部抵抗素子としての下地層(以下では、BIR下地層ともよばれる)16AのRA値が、トンネルバリア層12のRA値より高くされる。
例えば、BIR下地層16Aが、トンネルバリア層12の材料(例えば、酸素及びマグネシウムを含む材料)と同じ材料からなる層(以下では、抵抗層とよばれる)60を含む。抵抗層(例えば、酸化マグネシウム層)60の膜厚t2は、トンネルバリア層(例えば、酸化マグネシウム層)12の膜厚t0より厚い。この場合において、上述の図7に示されるように、抵抗層60の膜厚t2は、トンネルバリア層12の膜厚t0の1.1倍以上、2.0倍以下(例えば、1.5倍以下)の厚さを有する。
尚、抵抗層60の材料は、上述された、遷移金属及び酸素を含む材料(例えば、遷移金属酸化物)、又は、ランタノイド及び酸素を含む材料(例えば、ランタノイド酸化物)でもよい。抵抗層60が遷移金属酸化物層又はランタノイド酸化物層である場合、この抵抗層60の膜厚t2は、トンネルバリア層12の膜厚t0の1.1倍以上、2.0倍以下(例えば、1.5倍以下)である。
下地層16Aの全体が、トンネルバリア層12の材料と同じ材料からなる層であってもよい。また、下地層16Aの全体が、遷移金属酸化物又はランタノイド酸化物からなる層であってもよい。
本実施形態において、キャップ層17Xの膜厚t1Aは、トンネルバリア層12の膜厚t0より薄い。それゆえ、キャップ層17Xの電気抵抗(RA値)は、トンネルバリア層12の電気抵抗(RA値)より低い。
尚、キャップ層(例えば、第1又は第2の実施形態のキャップ層)及び下地層16Aの両方が、内部抵抗素子として用いられてもよい。
本実施形態のように、MTJ素子1の下地層16Aが内部抵抗素子としての機能を有した場合においても、上述の実施形態と、実質的に同じ効果を得ることができる。
(5) その他
上述の実施形態において、MRAMが、本実施形態のメモリデバイス100として例示されている。但し、本実施形態のメモリデバイスは、メモリセルMC内に動作の安定化のための内部抵抗素子が設けられたデバイスであれば、MRAM以外のメモリデバイスでもよい。
例えば、本実施形態のメモリデバイス100は、可変抵抗素子(例えば、遷移金属酸化物素子)をメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、ReRAMのような抵抗変化メモリ)、相変化素子を用いたメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、PCRAMのような相変化メモリ)、又は強誘電体素子をメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、FeRAMのような強誘電体メモリ)でもよい。
本実施形態のメモリデバイス100は、MRAM以外のメモリデバイスであっても、上述の実施形態で説明された効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100:メモリデバイス、1:メモリ素子、2:セレクタ、11,13:磁性層、12:トンネルバリア層、14:シフトキャンセル層、16:下地層、17:キャップ層。

Claims (11)

  1. 基板の第1の面に対して垂直な第1の方向において前記基板の上方に設けられた第1の配線と、
    前記基板と前記第1の配線との間に設けられた第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線との間に設けられ、前記第1の方向に配列されたスイッチング素子と磁気抵抗効果素子とを含むメモリセルと、
    を具備し、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    第1の電極と、
    前記第1の方向において前記第1の電極の上方に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた非磁性層と、
    前記第1の電極と前記非磁性層との間に設けられた第1の磁性層と、
    前記第2の電極と前記非磁性層との間に設けられた第2の磁性層と、
    前記第2の電極と前記第2の磁性層との間に設けられた第1の層と、
    を含み、
    前記第1の層は、マグネシウム、遷移金属及びランタノイドの中から選択される少なくとも1つと、酸素とを含み、
    前記第1の方向における前記第1の層の第1の寸法は、前記第1の方向における前記非磁性層の第2の寸法の1.1倍以上、2倍以下である、
    メモリデバイス。
  2. 基板の第1の面に対して垂直な第1の方向において前記基板の上方に設けられた第1の配線と、
    前記基板と前記第1の配線との間に設けられた第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線との間に設けられ、前記第1の方向に配列されたスイッチング素子と磁気抵抗効果素子とを含むメモリセルと、
    を具備し、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    第1の電極と、
    前記第1の方向において前記第1の電極の上方に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、酸素及びマグネシウムを含む非磁性層と、
    前記第1の電極と前記非磁性層との間に設けられた第1の磁性層と、
    前記第2の電極と前記非磁性層との間に設けられた第2の磁性層と、
    前記第1の電極と前記第1の磁性層との間に設けられた第1の層と、
    を含み、
    前記第1の層は、マグネシウム、遷移金属及びランタノイドの中から選択される少なくとも1つと、酸素と、を含み、
    前記第1の方向における前記第1の層の第1の寸法は、前記第1の方向における前記非磁性層の第2の寸法の1.1倍以上、2倍以下である、
    メモリデバイス。
  3. 前記遷移金属は、タンタル、コバルト、ニッケル、鉄、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、ガリウム、モリブデン、ジルコニウム、ルテニウム、ニオブ、タングステン、ハフニウムの中から選択される少なくとも1つを含む、
    請求項1又は2のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  4. 前記ランタノイドは、ランタン及びルテチウムの中から選択される少なくとも1つを含む
    請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  5. 前記第1の磁性層は、参照層であり、
    前記第2の磁性層は、記憶層であり、
    前記非磁性層は、トンネルバリア層である
    請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  6. 前記第1の層の電気抵抗は、前記非磁性層の電気抵抗より高い、
    請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  7. 前記第1の磁性層は、磁化方向が固定であり、
    前記第2の磁性層は、磁化方向が可変である
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  8. 前記非磁性層は、酸素及びマグネシウムを含む、
    請求項1に記載のメモリデバイス。
  9. 基板の第1の面に対して垂直な第1の方向において前記基板の上方に設けられた第1の配線と、
    前記基板と前記第1の配線との間に設けられた第2の配線と、
    前記第1の配線と前記第2の配線との間に設けられ、前記第1の方向に配列されたスイッチング素子と磁気抵抗効果素子とを含むメモリセルと、
    を具備し、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    第1の電極と、
    前記第1の方向において前記第1の電極の上方に設けられた第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられ、酸素及びマグネシウムを含む第1の非磁性層と、
    前記第1の電極と前記第1の非磁性層との間に設けられた第1の磁性層と、
    前記第2の電極と前記第1の非磁性層との間に設けられた第2の磁性層と、
    前記第1の電極と前記第1の磁性層との間に設けられた第3の磁性層と、
    前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた第2の非磁性層と、
    を含み、
    前記第3の磁性層の電気抵抗は、前記第1の非磁性層の電気抵抗より高い、
    メモリデバイス。
  10. 前記第1の磁性層は、参照層であり、
    前記第2の磁性層は、記憶層である、
    前記第3の磁性層は、シフトキャンセル層であり、
    前記第1の非磁性層は、トンネルバリア層である、
    請求項9に記載のメモリデバイス。
  11. 前記第1の磁性層は、磁化方向が固定であり、
    前記第2の磁性層は、磁化方向が可変である
    請求項9又は10に記載のメモリデバイス。

JP2021149447A 2021-09-14 2021-09-14 メモリデバイス Pending JP2023042247A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149447A JP2023042247A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 メモリデバイス
US17/550,194 US20230083008A1 (en) 2021-09-14 2021-12-14 Memory device
TW111129212A TW202312161A (zh) 2021-09-14 2022-08-03 記憶體裝置
CN202211060325.XA CN115811926A (zh) 2021-09-14 2022-08-31 存储装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021149447A JP2023042247A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 メモリデバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023042247A true JP2023042247A (ja) 2023-03-27

Family

ID=85478296

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021149447A Pending JP2023042247A (ja) 2021-09-14 2021-09-14 メモリデバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230083008A1 (ja)
JP (1) JP2023042247A (ja)
CN (1) CN115811926A (ja)
TW (1) TW202312161A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230207177A1 (en) * 2021-12-28 2023-06-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Synthetic antiferromagnet, magnetic tunneling junction device including the synthetic antiferromagnet, and memory device including the magnetic tunneling junction device
CN117500282B (zh) * 2024-01-02 2024-04-02 致真存储(北京)科技有限公司 磁存储器及其制备方法、电子设备

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10991407B1 (en) * 2019-11-22 2021-04-27 Western Digital Technologies, Inc. Magnetoresistive memory device including a high dielectric constant capping layer and methods of making the same

Also Published As

Publication number Publication date
US20230083008A1 (en) 2023-03-16
TW202312161A (zh) 2023-03-16
CN115811926A (zh) 2023-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9230625B2 (en) Magnetic memory, spin element, and spin MOS transistor
US10707269B2 (en) Semiconductor storage device
US10854252B2 (en) Magnetic storage device with a stack of magnetic layers including iron (Fe) and cobalt (co)
US9520171B2 (en) Resistive change memory
US11462680B2 (en) Magnetic storage device
JP2018152432A (ja) 磁気記憶装置
TW202312161A (zh) 記憶體裝置
JP2020043223A (ja) 磁気メモリ
US10937947B2 (en) Magnetic memory device with a nonmagnet between two ferromagnets of a magnetoresistive effect element
JP6203312B2 (ja) 磁気メモリ
US10211394B1 (en) Magnetic memory
TW202036558A (zh) 磁記憶裝置
US11316095B2 (en) Magnetic device which improves write error rate while maintaining retention properties
CN116709785A (zh) 存储器件以及存储器件的制造方法
CN113380944A (zh) 磁存储装置
US20200083432A1 (en) Magnetic storage device
KR20170045080A (ko) 자기 메모리 장치
US20220085282A1 (en) Magnetic memory device and manufacturing method of magnetic memory device
TWI844208B (zh) 記憶裝置及記憶裝置之製造方法
TWI804225B (zh) 磁性記憶裝置及磁性記憶裝置之製造方法
TWI840758B (zh) 記憶體裝置
TWI775290B (zh) 磁性記憶裝置及磁性記憶裝置之製造方法
US20230284537A1 (en) Memory device and method for manufacturing memory device
US20220085279A1 (en) Magnetic memory device
TW202336751A (zh) 記憶裝置及記憶裝置之製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230106