JP2023039011A - 特装車および特装車の荷室 - Google Patents

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【課題】特装車が移動先で提供する機能の使用時間の向上を図る。【解決手段】特装車1は、運転席および同乗者が搭乗可能なキャビンCと、荷室10を備えて構成される。荷室10には浄水器20、ガスボンベ30およびガスの供給を受けて駆動する発電機40が搭載され、発電機40の少なくとも排出口が荷室10の外に出るように当該発電機40を移動可能に保持する移動部とを備え、特装車移動先で提供する機能の使用時間の向上を図ることを可能とする。【選択図】図1

Description

この発明は、特装車および特装車の荷室に関する。
従来、特装車が広く利用されている。特装車は自動車メーカーが生産した自動車(完成車)に対し、部品や装置(例えば特殊部品、特殊装置等)を取付け、あるいは車体や車両構造物が加工ないし改造されたものである。特装車は、用途や目的に応じてさまざまな用途や目的の為に利用される。
例えば災害対策車両の一例として医療設備をコンテナ車両に搭載して牽引車両で搬送する特装車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような特装車では、医療機器、ベッド、空気清浄装置が備え付けられ、搬送先で医療設備を提供することができる。
特開2000-142211号公報
上記特装車の他にもいくつかの特装車が提案されているが、これらはいずれも提供しようとする機能を発揮するために電源が必要となる。しかしながら、これらは電源に関して詳細に検討されていないか、あるいは蓄電池やガソリンを使用することが前提となっている。
しかしながら、特装車に使用する設備を駆動するために蓄電池を使用するとなると蓄電池が大型になる傾向がある。これに対し、蓄電池のサイズを小型化すれば、その電池容量のために当該特装車の機能を発揮する時間が短くなるという問題がある。
また、特装車の設備を駆動するためにガソリンを使用する場合、特装車の燃料と共用になるため、特装車の移動に使用されるガソリンを考慮しつつ、当該設備を使用することになり、設備の使用に制限がかかるおそれがある。
この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、特装車が移動先で提供しようとする機能の使用時間を向上させることである。
実施形態の特装車は、ガスボンベおよびガスの供給を受けて駆動する発電機が搭載される荷室と、発電機の少なくとも排出口が荷室の外に出るように当該発電機を移動可能に保持する移動部とを備える。
移動部はスライド機構であってもよい。
特装車のベース車両はパネルバンであり、荷室は少なくとも後方が開放される構成であってもよい。
さらに荷室の左右側方のうち少なくともいずれか一方が開放されてもよい。
荷室は、当該荷室の側壁面が跳ね上がるウイングパネルにより開放される構成であってもよい。
ウイングパネルのアームの基端部は荷室の四隅の支柱の上方に保持される構成であってもよい。
荷室の側壁面と、浄水器のフィルター側および取水ホースとが相対しないように浄水器が配置されてもよい。
ウイングパネルの外面側に開閉レバーを設けてもよく、その場合開閉レバーは内面側に設けられたロック機構と接続されてもよい。
本実施形態は、2輪自動車、3輪自動車、4輪自動車にけん引されるコンテナ車のようなものであってもよい。また一般的な車両に取り外し可能な荷室であってもよい。
実施形態によれば、特装車の移動先でインフラ設備を提供しつつ、その使用期間を向上させることが可能である。
実施形態の特装車の各部の配置を示す概略ブロック図。 実施形態の特装車の荷室の左後方からの視点で示された概略図。 実施形態の特装車の荷室の左前方からの視点で示された概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルを示す概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルを示す概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルを示す概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドレールを示す概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルおよび駆動装置を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の各開放部を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の各開放部を示す概略拡大図。 実施形態の特装車の荷室の開放部の構造を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の開放部の構造を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の開放部の構造を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の開放部の構造を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の開放部の構造を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室の各開放部のロック機構を示す概略拡大図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルの変形例を示す概略図。 実施形態の特装車の荷室のスライドテーブルの変形例を示す概略図。
図1~図18を参照して、実施形態にかかる特装車1および荷室10について説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態にかかる特装車1の全体構成について図を参照して説明する。なお、図1における特装車は一例であり、その他の構成を含むことを除外するものではなく、様々な形態で実施することが可能である。なお、以下の説明において、「前方」とは、特装車の進行方向に対応する。また「後方」とは当該「前方」と反対側の方向をいう。この前後方向を基準として、「上下」および「左右」を説明する。
(特装車1の概要)
図1に示すように、特装車1は、運転席および同乗者が搭乗可能なキャビン(乗員搭載部)Cと、乗員搭載部の後方に位置する荷室10を備えて構成される。荷室10には浄水器20、ガスボンベ30、発電機40、排出部41が搭載される。なお、排出部41は発電機40の排気を車外に排出するため発電機40を移動させるものである。後述においてはスライドテーブル41として説明される。
また荷室10の左右側方および後方はそれぞれ第1開放部D1~第3開放部D3によりそれぞれ開放することが可能である。なお、図1の各部の配置は一例であって、その他の配置であってもよい。例えばガスボンベ30と発電機40は左右を入れ替えてもよい。
(荷室10)
荷室10には特装車1の車両構成部分の点検口またはメンテナンス領域(例えばトランスミッション点検口)が設けられている。浄水器20、ガスボンベ30,30、発電機40、排出部41等はこの点検口と重畳しないように配置される。
(浄水器20)
図2に示すように特装車1は、荷室10において、荷室10の側壁面(各開放部D1~D3の内側面)と、浄水器20のフィルターアクセス口側および取水ホースとが相対しないように浄水器20が配置される。なお、フィルターアクセス口側および取水ホースの少なくともいずれか一方と、当該側壁面とが向かい合わないように配置する構成であってもよい。一例において浄水器20は、荷室10に固定された土台フレームに保持させる構成であってもよい。なお、保持とは転倒や意図しない荷室内での浄水器20の移動を阻止することを示す。ボルトやナットで固定する他、帯状部材での固定、摩擦力を利用した保持部材等、様々な構成を採用することが可能である。なお、車体の揺れや振動で土台が緩んだり、荷台床そのものが剥離することを防止するため、荷台床面裏側から鉄板等の補強材を床面裏へあてがう。このような補強材により土台と荷台床面とを強固に固定する。したがって、浄水器20、ガスボンベ30,30、発電機40、排出部41等が車両設備点検口と重畳しないように配置される本実施形態では、脱着しやすい構造になっている点検口の蓋に機材を設置し、機材が外れてしまうおそれが解消されている。
(ガスボンベ30)
図3に示すようにガスボンベ30は一例として、荷室の左側かつ前後方向の中央近傍に配置される。ガスボンベ30は固定構造物により荷室に固定されていてもよい。例えば側壁面や底面に固定したフレームに保持させる構成であってもよい。なお、浄水器20と同様に、保持とは転倒や意図しない荷室内でのガスボンベ30の移動を阻止することを示す。ガスボンベ30は浄水器20と比較して交換の頻度が高いため、ラッシングベルト等の帯状部材での固定、摩擦力を利用した保持部材等、交換頻度を考慮した上で様々な構成を採用することが可能である。
(発電機40・スライドテーブル41の概要)
図4~6に示すように荷室10の右側かつ前後方向の中央近傍には、スライドテーブル41が配置される。スライドテーブル41は、固定フレーム41Aと移動フレーム41B、およびこれらを近接させ、あるいは離隔させるスライド機構を備える。このスライド機構は一例において図示するようなスライドレールを使用することが可能である。
図8に示すようにスライドテーブル41には発電機が配置される。スライドテーブル41はその全長を伸長させ、かつ短縮させることが可能な構成を備える。以下に説明する通り、固定フレーム41Aが荷室10に固定されたまま、移動フレーム41Bが荷室10の右側の第3開放部D3から荷室10の外にスライド移動することが可能である。
(発電機40・スライドテーブル41の構成)
荷室10の底面には、スライドテーブル41における固定フレーム41Aが固定されている。また図5~7に示すように、固定フレーム41Aに対しスライドレールの一方が設けられる。
さらに固定フレーム41Aに対して移動フレーム41Bが、スライド移動可能に保持されている。すなわち移動フレーム41Bには、固定フレーム41Aのスライドレ―ルにスライド移動可能に係合するスライドレールの他方が設けられている。
これらスライドレールの組み合わせにより、移動フレーム41Bが固定フレーム41Aにガイドされ、移動フレーム41Bが荷室10の右側の第3開放部D3から荷室10の外にスライド移動することが可能である。このスライド機構についてはスライドレール構造に限られない。ラックアンドピニオン、ベルトコンベア、リードスクリュー等の構造を採用することも可能である。またスライド機構に限らず、関節部を有するアーム構造とし、アームの基端部を荷室10に固定し、アームの先端部に発電機のいずれかの部分(底面、側面または、上部の把手部材等)を保持する保持部を設け、スライド動作でない機構を用いることも可能である。
ただし、重量物である発電機40の少なくとも排出口を荷室10に移動させるにあたり、スライド移動させることはユーザーの労力、および発電機の移動機構の耐久性の点で効率が良い。またスライドレールを用いることで、発電機40の排出移動動作に駆動源を省略することが可能である。また移動フレーム41Bの収納時(スライドレールの収納時)にはスライドレールも収納されるので、荷室10内部におけるスペース効率もよい。
図8に示すようにスライドテーブル41には発電機40が配置される。発電機40の底面にキャスター等の移動部材が設けられている場合、その移動を抑制する移動制限手段(車止め、凹凸部材、ゴム部材等)を移動フレーム41Bの上面に固定してあってもよい。
さらに、発電機40の上下に帯状部材(ラッシングベルト等)を這わせて巻きつけ、さらに帯状部材を通すベルト通しを移動フレーム41Bの上面に固定して帯状部材をそこに通す構成でもよい。これにより発電機40に巻き付けた帯状部材と固定されたベルト通しにより、スライドテーブル41に対する発電機40の保持を確実にすることが可能である。
なお、スライドテーブル等の発電機の排出部としては、最低限発電機の排出口が荷室10の領域外に出ることが必要である。この領域は、荷室の上下横フレームと各支柱で囲われる領域、または閉状態の時の各開放部(D1~D3)の外面位置より内側をいう。
(開放部D1~D3(荷室10の開放構造))
図9.10に示すように荷室10は左右側方および後方が開放される。左側を第1開放部D1、後側を第2開放部D2、右側を第3開放部D3とする。これらは一例として、荷室の四隅に設けられた支柱LF(左前),支柱LB(左後),支柱RF(右前),支柱RB(支柱)にそれぞれ固定されたアームA1~A6と、荷室10の横フレームに設けられたヒンジ(図9,図10では図示せず。)により、下側から上側に跳ね上げるように開放されるウイングパネル(下記「上部開放扉」)を含んで構成される。なお横フレームとは荷室10の上記各支柱と直交する(または45~90°の所定角度で交わる)ように設けられる横方向に伸びるフレームを示す。以下、具体例を示す。
<第1開放部D1>
第1開放部D1は荷室10の左側面を開放するために設けられた扉部材である。第1開放部D1は上部開放扉DU1と下部開放扉DB1を有する。上部開放扉DU1は、荷室10の四隅の支柱のうち、左前および左後の支柱(LF、LB)の上部の間を架け渡された左上側部のフレームに回動可能に保持されている。つまり上部開放扉DU1の回動支点(ヒンジ等)が当該フレームに設けられている。上部開放扉DU1は、車両(荷室)前後方向に沿って設けられる。さらに上部開放扉DU1の内側における横方向の両端側にそれぞれアームA1、A2が設けられている。図9に示すようにアームA1、A2の基端部はそれぞれ支柱LF、支柱LBに固定されている。固定は図10に示すような固定金具(図10;符号RB,51参照)にアームの基端部を保持させる構造が一例として挙げられる。また、上部開放扉DU1とアーム先端の接続も同様に固定金具を介してアームの先端部を保持させる構造が一例として挙げられる。
上部開放扉DU1は、前後方向に沿って荷室10の左前、左後の支柱LFと支柱LBにそれぞれ基端部を有し、先端部にパネルを固定する先端固定部を有するアームA1、A2により跳ね上げた状態でパネルの自重で扉が閉じないようにすることが可能となる。
この構造についてさらに図11~図13も参照して説明する。図11に示すように上部開放扉DU1が閉じられた状態からロック(図16参照)が解除されて、図12のようにユーザー側(図面の左側)に引き上げられるように操作されると、アームA1,A2が伸長する。このアームA2等は一例としてガスダンパー(ガススプリング)である。密閉されたシリンダーに高圧ガスが封入され、ガス反力がスプリングとなる。すなわち図13のように荷室10の上面側まで上部開放扉DU1が開操作されると、アームが開いた状態で上部開放扉DU1と各支柱(LF,LB)との相対位置を保持する。
下部開放扉DB1は、一例としてアオリドアである。下部開放扉DB1は、荷室10の底面の外縁の左側の位置に回動可能に保持されている。つまり下部開放扉DB1の回動支点(ヒンジ等)が当該外縁に設けられている(図3参照)。下部開放扉DB1は、車両(荷室)前後方向および上部開放扉DU1に沿って設けられる。さらに下部開放扉DB1の横方向の両端側には、それぞれ図示しない開放ロック機構2が設けられている。図13に示すような閉状態から当該ロック機構を解除すると、図2,図14,図15に示すように下部開放扉DB1を開放することが可能である。
<第2開放部D2>
図1に示すように第2開放部D2は、上部開放扉DU2と下部開放扉DB2を有する。上部開放扉DU2は、荷室10の四隅の支柱のうち、左後の支柱LBと、右後の支柱RBの各上部の間を架け渡された後方上側のフレームに回動可能に保持されている。上部開放扉DU2は、アームA3、A4により跳ね上げ回動が可能に構成されている。各アームは荷室10の左後の支柱LBと、右後の支柱RBにそれぞれ基端部を有し、先端部にパネルを固定する先端固定部を有する。この詳細については、アームA1、A2と同様である。
下部開放扉DB2は、一例としてアオリドアである。下部開放扉DB2は、荷室10の底面の外縁の後側の位置にヒンジ等で回動可能に保持されている。構造については、下部開放扉DB1と同様である。
<第3開放部D3>
図9および図10に示すように第3開放部D3は、上部開放扉DU3と下部開放扉DB3を有する。上部開放扉DU3は、アームA5、A6により跳ね上げ回動が可能に構成されている。アームA5、A6は、荷室10の右前、右後の支柱RFと支柱RBにそれぞれ基端部を有し、先端部にパネルを固定する先端固定部を有する。この詳細については、アームA1、A2と同様である。
下部開放扉DB3は、一例としてアオリドアである。下部開放扉DB3は、荷室10の底面の外縁の右側の位置にヒンジ等で回動可能に保持されている。構造については、下部開放扉DB1と同様である。
各アームの基端部(例えば図9符号A51)は、各支柱の高さ方向の上側1/3の領域に固定される。また、上部開放扉は図13に示すようにL型に作成し、閉状態においてはL型の短辺が荷室10側に向くように、開放したときは当該短辺が下方を向くように荷室10に接続される。このようなL型の扉は、例えば、スチール管パイプをL型に加工することにより作成可能である。
このように上部開放扉を荷室10に接続することで、扉を開放したときに高さを確保することが可能となる。転倒防止等の観点から荷室の高さには制限があるが、このようなL型ドアにより高さがある物を荷室に入れることが容易になる。または従来入れることができなかった物を荷室に入れられるようになる。さらにL型に加工することで加工面の硬度ないし耐久性が向上し、ウイングパネル(上部開放扉)のたわみやしなりを抑制することが可能である。
また、図10および図16に示すように各上部開放扉はロック機構50を備えている。上部開放扉の内側(荷室10側)にロック機構を備えている。このロック機構50は上部開放扉の外側に設けられたレバー60に連結されており、外側のレバーを操作することによりロック機構50がロック解除となり、上部開放扉の開放操作が可能となる。本実施形態では、簡便さを考慮してロック機構の解除レバーを1つ設けているが2以上であってもよい。
(各機器の接続例)
以上の3つの浄水器20、ガスボンベ30、発電機40の利用方法の一例を説明する。この記載に関しては図示を省略する。例えばガスボンベ30に圧力調整器を設ける。ワンタッチカプラーホースを介して発電機40にガスを供給する。発電機40から浄水器20に電源ケーブルを介して電源供給をする。オプションとして炊き出し用コンロも利用可能である。コンロに圧力調整器を設け、ワンタッチカプラーホースでコンロにガスを供給する。1つのガスボンベに2つガス供給口がある場合、コンロと浄水器のいずかを選択的に利用することが可能である。なお、浄水器20は池、川、貯水池、水槽、プール等の水を取水ホースで汲み上げ、ろ過することが可能である。またこのろ過水は飲用も可能である。なお、ガスボンベの残量を表示し、各機器の使用のための統合的な操作パネルを設け、操作パネルによって簡易的に各機器を利用することができるように構成してもよい。なお、本実施形態では保存性の観点からLPガスが使用されるが、都市ガス等の他のものを採用することも可能である。
(変形例)
以上、説明した実施形態において、説明の便宜上、パネルバンをベースとした特装車の例において説明したが、トレーラー、トラック、バス(大型、マイクロ)、キャンピングカー、ワンボックス、ワゴン、または屋根が無い車両にも適用できる(幌車等)。さらにアルミバン、3輪、2輪で牽引する牽引車両に使用することも可能である。
また室内が広い車の場合は、トイレ、授乳室、シャワーをさらに設けることが可能である。また上記のようにライフライン提供車両としてだけでなく、メイク台をつけて控室として使用することも可能である。さらに衛星通信機器をさらに設けることも可能である。さらに後述するように災害対策車両として利用する場合、赤い回転灯をつけて緊急車両扱いとすることも想定可能である。さらに、常に災害対策車両として本特装車を運用するだけでなく、平時は、荷台10の外面にスピーカー、ネオンサイン、電光掲示板等を必要に応じて設置し、普段は広告車両として使用してもよい。
また本実施形態の開放部のうち、左右のいずれかが開放しない構成とすることも可能である。
(効果)
本実施形態によれば、池、川、貯水池、水槽、プール等の水を飲料水、生活用水に変え、ガスにより調理を可能とし、発電機により電源を利用することができる。この用途はさまざまであり、一例として災害対策車両として利用することができる。災害対策車両としては、被災者の避難先等に迅速に到着できること、仮設住宅等が完成するまでライフラインを提供できること、なるべく多くの人にできる限り長い時間機能を発揮できることが要求される。
この点、本実施形態による、各設備の配置、固定、車両の開放等の各構成により、水、電気、ガスという生活において重要な各機能を容易に搭載し、またはあらかじめ搭載されている状態であるため、現地に迅速に到着することができる。
また、ガソリンや電気を駆動源にする場合と比較して、車両の移動等のエネルギーの分散バランスを考慮せずに機能を提供することができるため、なるべく多くの人にできる限り長い時間でライフラインを提供することが可能である。また発電機からの排気において、COの排出量が少なく、SOX(硫黄酸化物)に関しては排出しないという点、ガスボンベでの管理という点において安全性も確保される点も有利である。
また、このような構成により、災害対策車両の他、移動販売車、キッチンカー、アウトドアレジャー、イベント会場、土木・建築工事の作業現場等、ライフラインを必要とする各状況にも対応が可能である。
また、浄水器を利用する以上、フィルター点検等のメンテナンス、汚水を浄水した場合にフィルターを交換する必要が出てくる。その時、フィルターを取り外す際にフィルターケース下部より内部の水を抜くためのドレンカプラー(接続器具)を取り外す作業がいる。そのドレンカプラーの場所が浄水器側方下部に配置される傾向がある。この点、本実施形態では浄水器20が荷室10の後方に配置されるため抜いた水が車外に放出しやすくなる。またドレンからの排水のための排水板やガイドホースなどの組み込みを省略することが可能となる。また、浄水器20の電源配線に合わせて(例えば浄水器20の背面から配線が出ている場合)、荷台10の中央部に設置する発電機40との接続配線の取り回しが良くなる。具体的に、配線の過度な曲がりや断線のリスクを低減する無理のない取り回しができる。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかる特装車について図17および図18を参照して説明する。第1実施形態では発電機の排出部の一例としてスライドテーブルを示した。しかしながら、スライド機構としては図17のようなベルトコンベア構造や図18のようなラックアンドピニオン構造であってもよい。
[第3実施形態]
第1実施形態はライフラインを提供する特装車について説明した。しかしながら、第1実施形態のように左右および後方の三方が開放される輸送車として利用することが可能である。したがって、輸送車として利用する場合は、浄水器、ガスボンベ、スライドテーブル、発電機に関しては搭載しなくてもよい。
各開放部の構成は第1実施形態と同様である。
[第4実施形態]
第1実施形態はライフラインを提供する特装車について説明した。しかしながら、第1実施形態のように跳ね上げ式の開放扉を有する構成において、上記のような扉開放時に上側に膨らんで高さを確保する輸送車として利用することが可能である。輸送車として利用する場合は、第3実施形態と同じく浄水器、ガスボンベ、スライドテーブル、発電機に関しては搭載しなくてもよい。また、この場合第3実施形態のように三方が開放されなくてもよい。各開放部の構成は第1実施形態と同様にすることも可能である。
この発明の実施形態を説明したが、上記の実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 特装車
10 荷室
20 浄水器
30 ガスボンベ
40 発電機
41 排出部(スライドテーブル)
D1 第1開放部
D2 第2開放部
D3 第3開放部
DU1~DU3 上部開放扉
DB1~DB3 下部開放扉
50 ロック機構D3
60 レバー

Claims (9)

  1. 浄水器、ガスボンベおよびガスの供給を受けて駆動する発電機が搭載される荷室と、
    前記発電機の少なくとも排出口が荷室の外に出るように当該発電機を移動可能に保持する移動部とを備える
    特装車。
  2. 前記移動部は、スライドテーブルであること
    を特徴とする請求項1に記載の特装車。
  3. 特装車のベース車両はパネルバンであり、
    前記荷室は少なくとも後方が開放されることを特徴とする
    請求項1または2に記載の特装車。
  4. 荷室の左右側方のうち少なくともいずれか一方が開放される
    ことを特徴とする請求項3に記載の特装車。
  5. 前記荷室は、当該荷室の側壁面が跳ね上がるウイングパネルにより開放されること
    を特徴とする請求項3または4に記載の特装車。
  6. 前記荷室は、四隅に支柱が設けられており、
    前記ウイングパネルのアームの基端部は前記支柱の上方に保持されること
    を特徴とする請求項5に記載の特装車。
  7. 前記荷室の側壁面と、前記浄水器のフィルター側および取水ホースとが相対しないように浄水器が配置される
    ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の特装車。
  8. 前記ウイングパネルは、外面側に開閉レバーが設けられており
    前記開閉レバーは前記内面側に設けられたロック機構と接続されること
    を特徴とする請求項5に記載の特装車。
  9. 浄水器、ガスボンベおよびガスの供給を受けて駆動する発電機が搭載され、
    前記発電機の少なくとも排出口が荷室の外に出るように当該発電機を移動可能に保持する移動部とを備える
    荷室。
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