JP3204254U - 移動電源車 - Google Patents

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【課題】悪路であっても走行可能で、より早期に電力供給が可能な移動電源車を提供する。【解決手段】移動電源車1は、発電機5および発電機駆動用エンジン6が収容された防音室4と、防音室4が載置される荷台部22を有すると共に、車両前後方向に並んで設けられた複数の車軸23F、23Rを有する車両本体2と、複数の車軸23F、23Rにそれぞれ取り付けられる複数の三角クローラ3と、を備える。三角クローラ3は、車軸23F(23R)に取り付けられる駆動輪と、駆動輪の下方に車両前後方向に並んで配置される複数の転輪32〜35と、駆動輪および複数の転輪32〜35に略三角形状に架け渡される履帯36とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、移動電源車に関する。
移動電源車は、発電機と、発電機を駆動するエンジンとを搭載した車両である。移動電源車としては、例えば特許文献1に示すように、トラックの荷台部に、発電機とエンジンを収容する防音室が載置されたものが知られている(例えば特許文献1参照)。このような移動電源車は、例えば、災害が発生した場合に、停電した被災地に向かい、避難所等で発電機を使って発生させた電力を供給する。
特開平9−215262号公報
しかしながら、移動電源車が避難所等に向かう途中で、土砂崩れや大雪、冠水などによって道路が通行不能となる場合がある。そのような場合には、移動電源車は、道路が整備されるまで待機したり、迂回したりする必要があった。そのため、電気が必要な場所に到着する時間が遅くなってしまう。
そこで、本考案は、悪路であっても走行可能で、より早期に電力供給が可能な移動電源車を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び考案の効果
本考案の移動電源車は、発電機および発電機駆動用エンジンが収容された防音室と、前記防音室が載置される荷台部を有すると共に、車両前後方向に並んで設けられた複数の車軸を有する車両本体と、前記複数の車軸にそれぞれ取り付けられる複数の三角クローラと、を備えることを特徴とする。前記三角クローラは、前記車軸に取り付けられる駆動輪と、前記駆動輪の下方に車両前後方向に並んで配置される複数の転輪と、前記駆動輪および前記複数の転輪に略三角形状に架け渡される履帯とを有する。
この構成によると、移動電源車には、駆動輪と、複数の転輪と、駆動輪および複数の転輪に略三角形状に架け渡される履帯とを有する三角クローラが装着される。三角クローラは、タイヤと比べて地面との接触面積が広い。よって、接触面積当たりの圧力を下げることができる。そのため、泥や雪などの柔らかい面でも走行できる。また、面圧が低いことでスリップしにくいため、地面に起伏があっても乗り越えることができる。また、荷重を受ける複数の転輪が履帯で覆われるため、タイヤが嵌るような大きさの穴があっても嵌ることなく通過できる。また、三角クローラを装着したことで、最低地上高が高くなる。そのため、冠水路であっても走行できる。このように、移動電源車は悪路であっても走行可能であるため、災害時に避難所等により早く到着して電力を供給できる。
本考案の移動電源車は、各前記車軸に、前記三角クローラに代えて、タイヤを取り付け可能であることが好ましい。
この構成によると、移動電源車は、三角クローラとタイヤを選択的に装着できる。三角クローラを装着した場合の最高速度は、タイヤを装着した場合の最高速度よりも遅くなる。そのため、被災地に向かう際、途中までタイヤで走行し、悪路の前に三角クローラに交換して走行することで、避難所等により早く到着して電力を供給できる。
本考案の移動電源車は、前記三角クローラを装着した前記移動電源車の重心の路面からの高さが、1650mm以下であることが好ましい。
この構成によると、三角クローラを装着した移動電源車の重心が低い。そのため、移動電源車は、傾斜角度の大きい斜面でも倒れずに走行できる。したがって、走行がより困難な悪路を走行することができ、避難所等への早期の電力供給をより確実に行うことができる。
本考案の移動電源車は、前記防音室の少なくとも一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが好ましい。
この構成によると、防音室が鉄製の場合に比べて、防音室を軽量化できる。荷台部の上に載置される防音室を軽量化することで、移動電源車の重心をより低くできる。三角クローラを装着した移動電源車の重心が低いことにより、傾斜角度の大きい斜面でも倒れずに走行できる。したがって、走行がより困難な悪路を走行することができ、避難所等への早期の電力供給をより確実に行うことができる。
本考案の移動電源車は、前記発電機の一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが好ましい。
この構成によると、発電機の一部が鉄製の場合に比べて、発電機を軽量化できる。荷台部の上に載置される防音室内の発電機を軽量化することで、移動電源車の重心をより低くできる。三角クローラを装着した移動電源車の重心が低いことにより、傾斜角度の大きい斜面でも倒れずに走行できる。したがって、走行がより困難な悪路を走行することができ、避難所等への早期の電力供給をより確実に行うことができる。
本考案の移動電源車は、前記発電機の出力が、30kVA以上であることが好ましい。
図1は移動電源車の右側面図であって、一部を断面で表示した図である。 図2は三角クローラをタイヤに交換した移動電源車の右側面図であって、一部を断面で表示した図である。
以下、本考案の実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態の移動電源車1は、車両本体2と、車両本体2に装着された三角クローラ3と、車両本体2に設置された防音室4とを有する。以下の説明において、前後方向とは、車両1の前後方向のことである。また、左右方向とは、車両1の左右方向(車幅方向)のことである。なお、図1は、防音室4の左右方向の略中央で切断した断面を表示すると共に、防音室4の内部機器の左側面図を表示している。
防音室4は、発電機5、発電機駆動用エンジン6、ラジエータ7、ファン8、マフラー9、および制御盤10を収容する。制御盤10は、発電機5および発電機駆動用エンジン6の運転を制御する装置である。防音室4は、箱状である。防音室4内は、遮音壁12によって、発電室13aとマフラー室13bに仕切られている。発電室13aには、発電機5、発電機駆動用エンジン6、ラジエータ7、ファン8、および制御盤10が収容されている。マフラー室13bには、マフラー9が収容されている。
防音室4の後面の上部には、防音室4内に空気を取り込むための吸気口4aが形成されている。吸気口4aは、図示しない扉によって開閉される。防音室4の上部には、排気ダクト4bが上方に突出して形成されている。排気ダクト4bは、マフラー室13bの上部に形成されている。防音室4の左面には、制御盤10の計器を確認するための窓(図示せず)が設けられる。防音室4の左右両側面には、少なくとも1つの扉(図示せず)がそれぞれ設けられる。これらの扉は、メンテナンス等の際に作業者が出入りするためのものや、制御盤10を外部から操作するためのものを含む。また、防音室4の後面には、吸気口4aを開閉する扉とは別に、少なくとも1つの扉(図示せず)が設けられる。この扉は、発電機5により発生させた電力を車外の設備等に供給する際に開かれる。例えば、扉の内側に、発電機5に接続された出力端子(図示せず)が配置されており、この出力端子に、車外の設備等に接続された給電ケーブルを接続してもよい。また、例えば、防音室4内に、リールに巻き取られた状態で給電ケーブルが配置されており、扉から給電ケーブルを車外に引き出してもよい。
防音室4は、壁部(天井含)と床部で構成される。防音室4の壁部(天井含)は、発電機5および発電機駆動用エンジン6で発生した騒音が外部に漏れ出るのを抑制するために、遮音性の高い構造となっている。例えば、防音室4の壁部(天井含)は、内板と外板とを有する二重構造となっている。そして、内板と外板との間は空気層であるかもしくはグラスウールなどの吸音材が配置されている。図1では、防音室4の壁部の断面をハッチングで表示しているが、壁部は中空であってもよい。防音室4の壁部を形成する金属板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。つまり、防音室4の壁部(天井含)の少なくとも一部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成される。なお、防音室4の壁部を形成する金属板は、アルミニウムおよびアルミニウム合金以外の金属で形成されていてもよい。
防音室4の床部は、床板4cと、床板4cを補強するための床骨材(図示せず)とで構成される。床骨材は、C型またはH型などの形材が用いられる。床板4cおよび床骨材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが好ましい。床板4cは、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていなくてもよい。床骨材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていなくてもよい。
発電機駆動用エンジン6は、ディーゼルエンジンである。なお、発電機駆動用エンジン6は、ガソリンエンジン、ガスタービンエンジン、またはガスエンジンであってもよい。発電機駆動用エンジン6は、吸気管14を介してエアクリーナー15に接続されている。エアクリーナー15によって粉塵等が除去された空気は、吸気管14を介して発電機駆動用エンジン6に供給される。発電機駆動用エンジン6は、排気管16を介してマフラー9に接続されている。マフラー9は、発電機駆動用エンジン6の排気の騒音を低減する装置である。マフラー9には、排気管17が接続されている。排気管17は、マフラー9から上方に延びており、その先端部は排気ダクト4bに配置されている。発電機駆動用エンジン6から排出された排気は、排気管16とマフラー9と排気管17を通過した後、排気ダクト4bから大気に放出される。
発電機駆動用エンジン6は、水冷式のエンジンである。発電機駆動用エンジン6を冷却して高温となった冷却水は、冷却水管18を通って、ラジエータ7に供給される。ラジエータ7は、ファン8から送られた空気流との熱交換によって冷却水を冷却する。ラジエータ7で冷却された冷却水は、冷却水管19を通って、発電機駆動用エンジン6に戻される。ファン8は、発電機駆動用エンジン6に連結されており、発電機駆動用エンジン6によって回転駆動される。ファン8の駆動によって、吸気口4aから防音室4内に空気が吸い込まれる。ファン8からラジエータ7に送られた空気流は、ラジエータ7を通過した後、マフラー室13b内に流れ込む。マフラー室13b内の空気は、排気ダクト4bから大気に放出される。
発電機駆動用エンジン6の一部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが好ましい。例えば、発電機駆動用エンジン6のハウジングが、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていてもよい。発電機駆動用エンジン6のハウジングは、発電機駆動用エンジン6の外面を形成する部品である。
発電機5は、発電機駆動用エンジン6に連結されている。発電機5は、界磁と電機子を有し、そのどちらかが回転することにより、両者を相対運動させて発電する。回転する方を回転子といい、固定された方を固定子という。発電機駆動用エンジン6の駆動動力により回転子が回転することで、発電機5は発電する。発電機5は、交流発電機である。より詳細には、発電機5は、三相交流発電機である。発電機5は、単相交流発電機であってもよい。
発電機5の出力は、30kVA以上である。発電機5の出力は、50kVA以上が好ましい。発電機5の出力電圧は、特に限定されない。発電機5の出力電圧は、例えば200V程度の低電圧であってもよい。また、発電機5の出力電圧は、例えば6000〜7000V程度の高電圧であってもよい。
発電機5の一部は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることが好ましい。例えば、発電機5のハウジングが、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。発電機5のハウジングは、発電機5の外面を形成する部品である。
車両本体2は、キャブ(運転室)21と、荷台部22とを有する。防音室4は、荷台部22に載置される。車両本体2は、いわゆるキャブオーバー型である。つまり、キャブ21は、運転席(図示せず)の下方に、車両走行用エンジン(図示せず)を有する。なお、車両走行用エンジンの位置は、これに限らない。荷台部22の下部には、車両走行用エンジンと発電機駆動用エンジン6の燃料を貯留する燃料タンク(図示省略)が取り付けられている。荷台部22の下部には、車両走行用エンジンと発電機駆動用エンジン6を始動する際に使用するバッテリーが取り付けられている。
車両本体2は、最大積載量3000kg以上6500kg未満のいわゆる中型トラックに相当する。車両本体2には、前後方向に並んで前車軸23Fと後車軸23Rが設けられている。前車軸23Fは、キャブ21の下部に設けられる。後車軸23Rは、荷台部22の下部に設けられる。以下、前車軸23Fおよび後車軸23Rを区別せずに車軸23と総称する場合がある。移動電源車1は、四輪駆動方式の車両である。したがって、前車軸23Fと後車軸23Rはともに駆動軸として機能する。
前車軸23Fの両端には、三角クローラ3が取り付けられている。後車軸23Rの両端には、三角クローラ3が取り付けられている。三角クローラ3は、駆動輪31と、駆動輪31の下方に配置される転輪32、33、34、35と、駆動輪31および転輪32〜35に略三角形状に架け渡される履帯36とを有する。駆動輪31はスプロケットである。駆動輪31は、車軸23の端部に設けられたハブフランジ23aに、ボルトとナットで着脱可能に取り付けられる。駆動輪31には、駆動輪31の中心軸回りに揺動可能にフレーム37が取り付けられている。転輪32〜35は、フレーム37に回転自在に取り付けられている。転輪32〜35は、前後方向に並んで配置される。各転輪32〜35は、左右一対ずつ設けられている。履帯36は、ゴム製である。履帯36の内周面には、その周方向に沿って複数の突部(図示せず)が形成されている。履帯36の突起は、駆動輪31の外周部に形成された溝部に係合される。この係合によって、駆動輪31の駆動力が履帯36に伝達される。
車両本体2の前部には、倒木や雪をかきわけるためのブレード(図示せず)が、着脱可能に取り付けられてもよい。ブレードを取り付けることで、倒木や大雪により通行が困難な道路であっても走行できる。
上述したように、移動電源車1は軽量化の工夫が施されている。発電機5の出力が30kVA以上75kVA未満の場合、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重量は、5000kg未満が好ましい。また、発電機5の出力が75kVA以上150kVA未満の場合、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重量は、6500kg未満が好ましい。
図2に示すように、車軸23には、三角クローラ3に代えて、タイヤ40を取り付けることができる。タイヤ40に交換する場合には、前車軸23Fと後車軸23Rの両方ともタイヤ40に交換する。タイヤ40は、ホイール41に装着される。このホイール41は、ハブフランジ23aに、ボルトとナットで取り付けられる。それにより、タイヤ40が車軸23に取り付けられる。タイヤ40とホイール41は、中型トラックに一般的に用いられるタイヤとホイールが用いられる。言い換えると、ハブフランジ23aは、一般的な中型トラックのホイールを取り付けることができるように形成されている。また、駆動輪31のボルト穴は、一般的な中型トラックのホイールのボルト穴と同じピッチで形成されている。
三角クローラ3を装着した移動電源車1の車軸23の中心と地面との離間距離は、タイヤ40の半径よりも若干大きい。しかし、三角クローラ3の重量は、タイヤ40とホイール41の重量の合計より大きい。それに加えて、移動電源車1は、発電機5等の防音室4内の装置と防音室4が軽量化されており、タイヤを装着した移動電源車1の重心は、一般的な中型トラックの移動電源車の重心よりも低い。そのため、三角クローラ3を装着した移動電源車1は、タイヤ40を装着した移動電源車1よりも、傾いた路面に設置したときの安定度が高い。
移動電源車1の重心位置は、移動電源車1を30°傾いた路面に設置した場合に転倒しない位置であればよい。移動電源車1の重心位置は、移動電源車1を35°傾いた路面に設置した場合に転倒しない位置であることがより好ましい。三角クローラ3を装着した移動電源車1は安定度が高いため、計算上、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心位置の上限は、タイヤ40を装着した移動電源車1の重心位置の上限より高い。一例を挙げると、タイヤ40を装着した移動電源車1の重心高さ(重心の路面からの高さ)が、1177mm以下でよい場合、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心高さは、1375mm以下でよい。なお、1177mm、1375mmという数値は、移動電源車1を35°傾いた路面に設置した場合に転倒しない重心高さの上限値として算出された値である。但し、あくまで一例であって、この数値に限定されるものではない。三角クローラ3を装着した移動電源車1の実際の重心は、タイヤ40を装着した移動電源車1の実際の重心より低くても高くてもよい。三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心高さは、1650mm以下が好ましい。
以上、本実施形態の移動電源車1について説明した。本実施形態の移動電源車1は以下の特徴を有する。
移動電源車1には、駆動輪31と、複数の転輪32〜35と、駆動輪31および複数の転輪32〜35に略三角形状に架け渡される履帯36とを有する三角クローラ3が装着される。三角クローラ3は、タイヤ40と比べて地面との接触面積が広い。よって、接触面積当たりの圧力を下げることができる。そのため、泥や雪などの柔らかい面でも走行できる。また、面圧が低いことでスリップしにくいため、地面に起伏があっても乗り越えることができる。また、荷重を受ける複数の転輪32〜35が履帯36で覆われるため、タイヤが嵌るような大きさの穴があっても嵌ることなく通過できる。また、三角クローラ3を装着したことで、最低地上高が高くなる。そのため、冠水路であっても走行できる。このように、移動電源車1は悪路であっても走行可能であるため、災害時に避難所等により早く到着して電力を供給できる。
また、移動電源車1は、三角クローラ3とタイヤ40を選択的に装着できる。三角クローラ3を装着した場合の最高速度は、タイヤ40を装着した場合の最高速度よりも遅くなる。そのため、被災地に向かう際、途中までタイヤ40で走行し、悪路の前に三角クローラ3に交換して走行することで、避難所等により早く到着して電力を供給できる。
本実施形態では、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心の路面からの高さが、1650mm以下である。このように、三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心が低いことにより、傾斜角度の大きい斜面でも倒れずに走行できる。したがって、走行がより困難な悪路を走行することができ、避難所等への早期の電力供給をより確実に行うことができる
従来、移動電源車の防音室の壁部および床部を形成する金属には、強度とコストの観点から鉄が用いられていた。これに対して、本実施形態の移動電源車1の防音室4の壁部の少なくとも一部、床板4c、および床骨材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。つまり、本実施形態の移動電源車1の防音室4は、少なくとも一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている。それにより、防音室が鉄製の場合に比べて、防音室4を軽量化できる。荷台部22の上に載置される防音室4を軽量化することで、移動電源車1の重心をより低くできる。三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心が低いことによる効果は上述した通りである。
従来、移動電源車の発電機を形成する金属には、強度とコストの観点から鉄が用いられていた。本実施形態の移動電源車1の発電機5の一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている場合、発電機5を軽量化できる。荷台部22の上に載置される防音室4内の発電機5を軽量化することで、移動電源車1の重心をより低くできる。三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心が低いことによる効果は上述した通りである。
また、発電機駆動用エンジン6の一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている場合、発電機駆動用エンジン6を軽量化できる。荷台部22の上に載置される防音室4内の発電機駆動用エンジン6を軽量化することで、移動電源車1の重心をより低くできる。三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心が低いことによる効果は上述した通りである。
また、発電機駆動用エンジン6の一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されている場合、発電機駆動用エンジン6を軽量化できる。荷台部22の上に載置される防音室4内の発電機駆動用エンジン6を軽量化することで、移動電源車1の重心をより低くできる。三角クローラ3を装着した移動電源車1の重心が低いことによる効果は上述した通りである。
以上、本考案の好適な実施の形態について説明したが、本考案は上述の実施形態に限られるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
1つの駆動輪31に対して、前後方向に並んで配置される転輪32〜35の数は、4つに限らない。1つの駆動輪31に対して、前後方向に並んで配置される転輪32〜35の数は、2つであっても、3つであっても、5つ以上であってもよい。
上記実施形態の移動電源車1は、前後方向に並んだ2つの車軸23を有する。しかし、本考案が適用される移動電源車が有する車軸の数は、3つ以上であってもよい。3つ以上の車軸の両端に、それぞれ三角クローラが装着される。
本考案が適用される移動電源車の車両本体は、最大積載量が6500kg以上の大型トラックに相当してもよい。また、本考案が適用される移動電源車の車両本体は、最大積載量が3000kg未満の小型トラックに相当してもよい。
上記実施形態の移動電源車1は、三角クローラ3とタイヤ40を選択的に装着できる。しかし、本考案が適用される移動電源車は、三角クローラしか装着できなくてもよい。
1 移動電源車
2 車両本体
3 三角クローラ
4 防音室
5 発電機
6 発電機駆動用エンジン
22 荷台部
23(23F、23R) 車軸
31 駆動輪
32〜35 転輪
36 履帯

Claims (6)

  1. 発電機および発電機駆動用エンジンが収容された防音室と、
    前記防音室が載置される荷台部を有すると共に、車両前後方向に並んで設けられた複数の車軸を有する車両本体と、
    前記複数の車軸にそれぞれ取り付けられる複数の三角クローラと、
    を備え、
    前記三角クローラは、
    前記車軸に取り付けられる駆動輪と、
    前記駆動輪の下方に車両前後方向に並んで配置される複数の転輪と、
    前記駆動輪および前記複数の転輪に略三角形状に架け渡される履帯とを有することを特徴とする移動電源車。
  2. 各前記車軸に、前記三角クローラに代えて、タイヤを取り付け可能であることを特徴とする請求項1に記載の移動電源車。
  3. 前記三角クローラを装着した前記移動電源車の重心の路面からの高さが、1650mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の移動電源車。
  4. 前記防音室の少なくとも一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動電源車。
  5. 前記発電機の一部が、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動電源車。
  6. 前記発電機の出力が、30kVA以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動電源車。
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