JP2023038666A - 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法 - Google Patents

部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023038666A
JP2023038666A JP2021145507A JP2021145507A JP2023038666A JP 2023038666 A JP2023038666 A JP 2023038666A JP 2021145507 A JP2021145507 A JP 2021145507A JP 2021145507 A JP2021145507 A JP 2021145507A JP 2023038666 A JP2023038666 A JP 2023038666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
substrate
unit
section
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021145507A
Other languages
English (en)
Inventor
真吾 幸田
Shingo Koda
隆二 浜田
Ryuji Hamada
正樹 岸本
Masaki Kishimoto
俊彦 辻川
Toshihiko Tsujikawa
広能 齊藤
Hirotaka Saito
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021145507A priority Critical patent/JP2023038666A/ja
Priority to CN202210823130.XA priority patent/CN115774346A/zh
Publication of JP2023038666A publication Critical patent/JP2023038666A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

Figure 2023038666000001
【課題】生産性の向上を図ることができる部品圧着装置を提供する。
【解決手段】部品圧着装置100は、基板3を下方から支持するバックアップ部36と、部品5を保持し、バックアップ部36に支持されている基板3の上面に部品5を圧着する圧着ツール34と、(i)圧着ツール34における部品5が保持される保持面34aと、バックアップ部36が基板3を支持しているときに基板3と接するバックアップ部36の支持面36aとの少なくも一方である被写体を、その被写体に対して垂直な第1方向から撮像するメンテナンス用撮像部38aと、メンテナンス用撮像部38aをその被写体に沿う第2方向に移動させる駆動部38eとを備える。
【選択図】図4

Description

本開示は、基板に部品を圧着する部品圧着装置などに関する。
従来、液晶パネルなどのパネルに電子部品(以下、単に「部品」と呼称する)を圧着する部品圧着装置が提供されている(特許文献1参照)。この部品圧着装置は、液晶パネルの端部に、異方性導電部材であるACF(Anisotropic Conductive Film)を介して部品を圧着する。つまり、その液晶パネルの端部には、接着部材としてACFが貼着されている。部品圧着装置は、液晶パネルのそのACFが貼着された部分に部品を搭載して、液晶パネルに圧着する。
特許第4773209号公報
しかしながら、上記特許文献1の部品圧着装置では、生産性が低下する可能性があるという課題がある。
そこで、本開示では、生産性の向上を図ることができる部品圧着装置などを提供する。
本開示の一態様に係る部品圧着装置は、基板を下方から支持するバックアップ部と、部品を保持し、前記バックアップ部に支持されている前記基板の上面に前記部品を圧着する圧着ツールと、(i)前記圧着ツールにおける前記部品が保持される保持面と、(ii)前記バックアップ部が前記基板を支持しているときに前記基板と接する前記バックアップ部の支持面との少なくも一方である被写体を、前記被写体に対して垂直な第1方向から撮像する撮像部と、前記撮像部を前記被写体に沿う第2方向に移動させる駆動部と、を備える。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。また、記録媒体は、非一時的な記録媒体であってもよい。
本開示の部品圧着装置は、生産性の向上を図ることができる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施の形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
図1は、実施の形態における部品実装ラインの概略構成を示す図である。 図2は、実施の形態における部品実装ラインの平面図である。 図3は、実施の形態における部品実装ラインに備えらえている、コンピュータと、そのコンピュータによって制御される各構成要素とを示す図である。 図4は、実施の形態における部品圧着装置の機能構成を示すブロック図である。 図5は、実施の形態におけるメンテナンスおよび仮圧着の概略的な動きを示す図である。 図6は、実施の形態におけるメンテナンスおよび仮圧着の全体的な動きの流れを示す図である。 図7は、実施の形態におけるメンテナンス部の具体的な構成の一例を示す図である。 図8は、実施の形態におけるバックアップ部の支持面の状態の一例を示す図である。 図9は、実施の形態におけるメンテナンスツールのオン/オフの切替え動作を説明するための図である。 図10は、実施の形態における部品圧着装置の処理動作を示すフローチャートである。 図11は、実施の形態の変形例におけるメンテナンスツールの構成例を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した上記特許文献1の部品圧着装置に関し、以下の課題が生じることを見出した。
上記特許文献1の部品圧着装置のように、液晶パネルまたは有機EL(electro-luminescence)パネルなどのパネルへの部品の圧着には、バックアップユニットと、圧着子とが用いられる。バックアップユニットは、バックアップステージまたはバックアップ部とも呼ばれ、パネルの端部を下側から支持する。圧着子は、圧着ツールとも呼ばれ、バックアップステージに支持されているパネルの端部に、ACFを介して部品を圧着する。
ここで、バックアップ部には、各部材のパーティクルなどが異物として付着することがある。異物には、例えば、液晶パネルのガラス破片、ACFの断片、または粉塵などがあげられる。このような異物の付着は、部品をパネルに圧着することによって生産される製品の品質に大きく影響する。
そこで、上記特許文献1の部品圧着装置は、クリーニング用のブラシを備え、バックアップ部の長手方向に沿ってそのブラシを移動させる。これにより、そのバックアップ部に付着した異物が除去される。つまり、バックアップ部のクリーニングが行われる。
しかし、この部品圧着装置は、そのクリーニングによってバックアップ部から異物が除去されたことを確認することなく、異物が除去されたことを前提に、そのバックアップ部を用いたパネルへの部品の圧着を行う。
したがって、上記特許文献1の部品圧着装置では、クリーニングが行われたにも関わらず、バックアップ部に異物が付着した状態で部品の圧着が行われることがあるため、製品の品質が低下する可能性がある。つまり、不良品が生産され、生産性が低下する可能性がある。
このような課題を解決するために、本開示の一態様に係る部品圧着装置は、基板を下方から支持するバックアップ部と、部品を保持し、前記バックアップ部に支持されている前記基板の上面に前記部品を圧着する圧着ツールと、(i)前記圧着ツールにおける前記部品が保持される保持面と、(ii)前記バックアップ部が前記基板を支持しているときに前記基板と接する前記バックアップ部の支持面との少なくも一方である被写体を、前記被写体に対して垂直な第1方向から撮像する撮像部と、前記撮像部を前記被写体に沿う第2方向に移動させる駆動部と、を備える。例えば、保持面と支持面とは互いに離間して略対向し、第1方向は、上下方向、すなわち鉛直方向であり、第2方向は水平方向である。
これにより、撮像部は第2方向に移動しながら、保持面および支持面の少なくとも一方を第1方向から撮像する。したがって、保持面および支持面の少なくとも一方のそれぞれを二次元の面として全体的に撮像することができる。そのため、保持面および支持面の少なくとも一方に異物が付着しているか否かを適切に確認することができ、それらの面に異物が付着した状態で部品の圧着が行われることを抑制することができる。その結果、製品の品質の低下を抑えて、歩留まりを向上することができ、生産性を向上することができる。
また、前記部品圧着装置は、さらに、前記撮像部によって前記被写体が撮像されるときに、前記第1方向から前記被写体に光を照射する光源を備えてもよい。
これにより、保持面および支持面の少なくとも一方である被写体が、光の照射によって明るく照らし出されるため、撮像部による撮像によって得られる撮像画像では、その被写体を鮮明に映し出すことができる。その結果、保持面および支持面の少なくとも一方に異物が付着しているか否かをより適切に確認することができる。
また、前記駆動部は、前記光源を前記撮像部と共に一体的に前記第2方向に移動させてもよい。
これにより、撮像部が移動しても、光源と撮像部との位置関係を一定に保つことができる。その結果、被写体のどの部位にも、撮像のときには均一な光量の光を照射することができ、均一に明るく照らし出された被写体の各部位を撮像することができる。
また、前記撮像部は、前記第2方向に沿って移動しながら、前記被写体を撮像することによって、前記被写体における前記第2方向に沿う各位置と、前記被写体における前記第2方向に垂直な第3方向に沿う各位置とが映し出された撮像画像を生成してもよい。例えば、第2方向は左右方向であり、第3方向は奥行き方向である。
これにより、被写体の左右方向だけでなく、奥行き方向の各位置が映し出された撮像画像が得られる。したがって、被写体の奥行き方向の各位置にまで異物が付着しているか否かを適切に確認することができる。
また、前記部品圧着装置は、さらに、前記被写体を清掃するクリーニング部と、前記撮像画像に基づいて前記クリーニング部を制御する制御部とを備えてもよい。
これにより、撮像画像に異物が映し出されていれば、その異物をクリーニング部によって被写体から自動的に取り除くことができる。その結果、部品圧着装置の操作者がわざわざ被写体から異物を取り除く手間を省くことができる。
また、前記制御部は、前記撮像画像と、正常な前記被写体が映し出された参照画像との差分を算出することによって、前記被写体の異常部位を示す二次元分布を導出し、前記二次元分布によって示される前記異常部位が清掃されるように前記クリーニング部を制御してもよい。
これにより、二次元分布において異常部位を鮮明に示すことができ、その異常部位に対して重点的に清掃することができる。その結果、被写体から異物をより効果的に取り除くことができる。
また、前記駆動部は、前記クリーニング部を前記撮像部と共に一体的に前記第2方向に移動させてもよい。
これにより、クリーニング部と撮像部とをそれぞれ独立に移動させる機構に比べて、部品圧着装置の構成を簡略化することができる。
また、前記撮像部および前記クリーニング部は、前記第2方向に沿って配列されていてもよい。
これにより、クリーニング部と撮像部とがそれぞれの移動方向に沿って配列されているため、クリーニング部および撮像部の移動によって、クリーニング部によって清掃された箇所を撮像部が適切に撮像することができる。さらに、クリーニング部および撮像部を含むツール(すなわちメンテナンスツール)の第1方向の厚みを薄くすることができる。したがって、圧着ツールの保持面とバックアップ部の支持面との間が狭くても、クリーニング部および撮像部がその間に入ってそれぞれの処理を適切に実行することができる。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、同じ構成部材については同じ符号を付している。また、以下の実施の形態において、略平行などの表現を用いている。例えば、略平行は、完全に平行であることを意味するだけでなく、実質的に同じである、すなわち、例えば数%程度の誤差を含むことも意味する。また、略平行は、本開示による効果を奏し得る範囲において平行という意味である。他の「略」を用いた表現についても同様である。
(実施の形態)
[部品実装ラインの概略構成]
図1は、本実施の形態における部品実装ラインの概略構成を示す図である。
本実施の形態における部品実装ライン1は、液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネルなどの基板3に部品5を実装することによってディスプレイパネルなどの製品を生産するシステムである。なお、部品5は、例えば駆動回路などの電子部品である。具体的には、部品5は、IC(Integrated Circuit)チップ、TCP(Tape Carrier Package)、COF(Chip on Film)、FPC(Flexible Printed Circuit)などである。
このような部品実装ライン1は、図1に示すように、基板搬入部10と、貼着部20と、仮圧着部30と、本圧着部40、基板搬出部50とを有する。基板搬入部10、貼着部20、仮圧着部30、本圧着部40、および基板搬出部50は、この順で連結されている。
基板搬入部10は、作業者または上流側の他の装置から搬入される矩形の基板3を受け取る。そして、その基板3は下流側の貼着部20に搬出される。
貼着部20は、基板搬入部10から搬出された基板3を受け取り、その基板3の周縁にある複数の電極部4のそれぞれにACFなどの接着部材を貼着する。そして、その接着部材が貼着された基板3は仮圧着部30に搬出される。なお、複数の電極部4のそれぞれは、例えば、複数の電極により構成されている。
仮圧着部30は、貼着部20から搬出された基板3を受け取り、その基板3の接着部材が貼着されている部位に部品5を搭載して仮圧着する。そして、その部品5が仮圧着された基板3は本圧着部40に搬出される。
本圧着部40は、仮圧着部30から搬出された基板3を受け取り、その基板3に仮圧着された部品5に対して本圧着(熱圧着ともいう)を行う。そして、その本圧着が行われた基板3は基板搬出部50に搬出される。
基板搬出部50は、本圧着部40から搬出された基板3を受け取る。基板搬出部50に受け取られた基板3は下流側に搬出される。
このように、部品実装ライン1は、搬入された基板3の周縁に設けられた複数の電極部4のそれぞれに部品5を実装する部品実装作業を実行し、部品5が実装された基板3を実装基板として基板搬出部50から搬出する。
[部品実装ラインの詳細構成]
図2は、本実施の形態における部品実装ライン1の平面図である。具体的には、図2は、部品実装ライン1を上方から見た構成を示す。なお、本実施の形態において、基板3の搬送方向、すなわち左右方向をX軸方向と称し、鉛直方向、すなわち上下方向をZ軸方向と称し、X軸方向およびZ軸方向に垂直な方向、すなわち奥行き方向をY軸方向と称す。また、X軸方向の負側および正側は、基板3の搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ相当し、Z軸方向の負側および正側は、鉛直方向の下側および上側にそれぞれ相当し、Y軸方向の負側および正側は、奥行き方向の手前側および奥側、または、前側および後側にそれぞれ相当する。
基板搬入部10は、搬入される基板3を載置するための基台1aを備える。基板搬入部10の基台1aには、基板3が載置されるステージ11が設けられている。ステージ11は、基台1aに対してZ軸方向に昇降する。また、ステージ11の上面には、複数の吸着孔11aが設けられている。このようなステージ11は、作業者または上流側の他の装置から搬入されてステージ11上に載置された基板3を、図示しないポンプ等の吸引器によって吸着孔11aから真空吸着して保持する。
貼着部20は、基板3の電極部4に接着部材であるACFを貼着する貼着作業(言い換えると、貼着工程)を行う機能を備える。貼着部20は、基板移動機構21と、貼着機構22とを備える。
基板移動機構21は、基板3を移動させる機構である。基板移動機構21は、例えば、X軸方向に可動なX軸テーブルと、Y軸方向に可動なY軸テーブルと、Z軸方向に可動なZ軸テーブルと、ステージ23とを備える。基板移動機構21には、基台1b上に下方から順に、X軸テーブルと、Y軸テーブルと、Z軸テーブルと、ステージ23とが重ねて設けられている。
Y軸テーブルは、Y軸方向に延びて設けられ、X軸テーブル上をX軸方向に自在に移動する。Z軸テーブルは、Y軸テーブル上をY軸方向に自在に移動し、上部に設けられたステージ23をZ軸方向に昇降するとともにZ軸回りに回転させる。
また、ステージ23の上面には、複数の吸着孔23aが設けられており、ステージ23は、その上面に載置された基板3を真空吸着して保持する。このように、基板移動機構21は、基板3を吸着保持して水平面内(具体的には、X軸方向およびY軸方向)で移動させ、上下方向(すなわちZ軸方向)に昇降させるとともにZ軸回りに回転させる。
貼着機構22は、基台1bの上方に、X軸方向に並んだ例えば2つの貼着ヘッドを備えている。各貼着ヘッドは、それぞれACFを供給する供給部と、ACFを基板3に貼着するための貼着ツールとを備えている。2つの貼着ヘッドのそれぞれは、基板3上の複数の電極部4に対応する位置にACFを貼着する。また、2つの貼着ヘッドのそれぞれに対応する下方の位置には、貼着支持台が備えられている。
仮圧着部30は、基板3のACFが貼着された領域(すなわち圧着対象部位)に部品5を搭載して仮圧着する仮圧着工程を実行する。仮圧着部30は、基板移動機構31と、部品搭載機構32と、部品供給部33と、部品移送部35と、メンテナンス部38とを備える。
基板移動機構31は、貼着部20の基板移動機構21と同様の構造を有する。具体的には、基板移動機構31は、基板3を保持するステージ37を有する。ステージ37の上面には、複数の吸着孔37aが設けられている。基板移動機構31は、そのステージ37上に載置された基板3をその複数の吸着孔37aによって真空吸着して保持する。また、基板移動機構31は、基板3を吸着保持するステージ37を水平面内で移動させ、上下方向に昇降させるとともにZ軸回りに回転させる機能を備える。基板移動機構31は、そのステージ37の移動および回転によって、吸着保持されている基板3のACFが貼着された領域を、部品搭載機構32のバックアップステージであるバックアップ部36の上方に位置させる。
部品供給部33は、部品搭載機構32の奥側(すなわちY軸方向正側)に基台1bの後部から張り出して設けられている。例えば、部品供給部33は、TCP(Tape carrier package)などの帯状部品収納体が巻き付けられた供給リール33aと、打ち抜き部33bと、可動ステージ33cと、レール33dとを備える。このような部品供給部33は、それらの構成要素の動きによって帯状部品収納体から部品5を順次供給する。
部品移送部35は、部品供給部33から供給される部品5を、部品搭載機構32に含まれる圧着ツール34側に移動させる。
部品搭載機構32は、基台1b上に設けられ、圧着ツール34とバックアップ部36とを備える。
バックアップ部36は、長尺状に形成された部材であって、基板3を下方から支持する。つまり、バックアップ部36は、ステージ37に保持されている基板3における予め定められた部位である圧着対象部位を下方から支持する。なお、この圧着対象部位は、基板3においてACFが貼着されている部位である。
圧着ツール34は、部品5を保持し、バックアップ部36によって支持されている基板3の上面に部品5を圧着する。つまり、圧着ツール34は、基板3の圧着対象部位に部品5を圧着する。具体的には、圧着ツール34は、Z軸方向に昇降し、部品移送部35によって移動された部品5を上方から吸着(つまり、ピックアップ)する。そして、圧着ツール34は、吸着した部品5をACF上に搭載して基板3ごとバックアップ部36に押し付けることで、基板3に部品5を仮圧着する。なお、仮圧着部30は、基板移動機構31によって保持されている基板3の方向を90度回転させる機構を備えてもよい。
メンテナンス部38は、部品搭載機構32のバックアップ部36に対するメンテナンスを行う。つまり、メンテナンス部38は、バックアップ部36に付着している異物などの有無を監視し、その異物がバックアップ部36から取り除かれるように、そのバックアップ部36を清掃する。なお、異物は、例えば、液晶パネルのガラス破片、ACFの断片、または粉塵などである。
本圧着部40は、仮圧着部30によって基板3に仮圧着された部品5を基板3に本圧着(つまり、熱圧着)する本圧着工程(熱圧着工程ともいう)を実行する。こうすることで、基板3に形成された電極部4と部品5とはACFを介して電気的に接続される。このような本圧着部40は、基板移動機構41と、圧着機構42とを備える。
基板移動機構41は、貼着部20の基板移動機構21と同様の構造を有する。具体的には、基板移動機構41は、ステージ49を有する。ステージ49の上面には、複数の吸着孔49aが設けられている。基板移動機構41は、そのステージ49上に載置された基板3をその複数の吸着孔49aによって真空吸着して保持する。また、基板移動機構41は、基板3を吸着保持するステージ49を水平面内で移動させ、上下方向に昇降させるとともにZ軸回りに回転させる機能を備える。基板移動機構41は、そのステージ49の移動および回転によって、吸着保持されている基板3の部品5が仮圧着された領域を、圧着機構42の圧着支持部の上方に位置させる。
圧着機構42は、加熱されたヘッドで基板3の部品5を圧着支持部側に押圧する。これにより、部品5は本圧着され、基板3に形成された電極部4と部品5とはACFを介して電気的に接続される。
基板搬出部50は、本圧着部40から搬送された基板3をステージ51上に真空吸着して保持する機能を備える。基板搬出部50において保持された基板3は、下流側の他の装置に搬出されるか、作業者によってステージ51から取り出される。
ステージ51は、基台1cに対してZ軸方向に昇降する。また、ステージ51の上面には、複数の吸着孔51aが設けられており、ステージ51は、本圧着部40から移送された基板3をその上面で真空吸着して保持する。
搬送部60は、基板3を搬送する装置である。具体的には、搬送部60は、基板搬入部10に搬入された基板3を、貼着部20、仮圧着部30、本圧着部40、および、基板搬出部50へこの順に受け渡す(移送する)機能を備える。搬送部60は、貼着部20、仮圧着部30、および本圧着部40の前方領域(すなわちY軸方向負側)に配置されている。
搬送部60は、基台1a、基台1b、および、基台1cにわたってX軸方向に延びた移動ベース61上に、上流側から順に配置されている、基板搬送機構62A、基板搬送機構62B、基板搬送機構62C、および、基板搬送機構62Dを備えている。
基板搬送機構62A~62Dは、それぞれ基部63および1以上のアームユニット64を備える。本実施の形態では、基板搬送機構62A~62Dがそれぞれ2基のアームユニット64を備える場合を例示している。
基部63は、移動ベース61上に設けられ、X軸方向に自在に移動する。基部63上には、2基のアームユニット64がX軸方向に並んで設けられている。アームユニット64は、基板3を上方から真空吸着する。
基板搬送機構62A~62Dのそれぞれは、ステージ11、23、37、49、51が保持する基板3を上方から真空吸着する基板受け渡し位置に移動して、昇降するステージ11、23、37、49、51から基板3の受け取りまたは受け渡しを行う。例えば、基板搬送機構62Aは、基板搬入部10のステージ11に載置された基板3を受け取り、貼着部20のステージ23に受け渡す。また、例えば、基板搬送機構62Bは、貼着部20のステージ23から基板3を受け取り、仮圧着部30のステージ37に受け渡す。また、例えば、基板搬送機構62Cは、仮圧着部30のステージ37から基板3を受け取り、本圧着部40のステージ49に受け渡す。また、例えば、基板搬送機構62Dは、本圧着部40のステージ49から基板3を受け取り、基板搬出部50のステージ51に受け渡す。
図3は、部品実装ライン1に備えらえている、コンピュータと、そのコンピュータによって制御される各構成要素とを示す図である。
部品実装ライン1は、図3に示すようにコンピュータ2を備える。このコンピュータ2は、例えば、貼着部20、仮圧着部30、本圧着部40、および搬送部60などと例えば制御線によって通信可能に接続され、これらの各部を制御する。コンピュータ2は、制御部2a、記憶部2b、および表示部2cを備える。
表示部2cは、画像および文字などを表示し、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどで構成されている。なお、表示部2cは、これらのディスプレイに限定されることはない。
記憶部2bは、基板3のサイズ、基板3に実装される部品5の種類、実装位置、実装方向、および、基板3を移送するタイミング等の部品実装作業に必要な各種データと、制御部2aが実行する制御プログラム等とを記憶する。記憶部2bは、例えばROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等により実現される。
制御部2aは、貼着部20の基板移動機構21、仮圧着部30の基板移動機構31、本圧着部40の基板移動機構41、および搬送部60を制御して、基板3を各部間で次の工程へ移送する基板移送作業を実行する。基板移送作業における上流側から下流側への基板3の移送は、各部間で同期して行われる。
例えば、制御部2aは、貼着部20を制御することで、基板移動機構21によって保持される基板3の向きおよび位置を変更し、ヘッド移動モータによって複数の貼着ヘッドの間隔を変更し、貼着機構22によって基板3にACFを貼着する貼着作業を貼着部20に実行させる。
また、例えば、制御部2aは、仮圧着部30を制御することで、基板移動機構31によって保持される基板3の向きおよび位置を変更する。そして、制御部2aは、部品供給部33および部品移送部35を制御することによって、基板3に仮圧着される部品5を部品搭載機構32側に移動させる。次に、制御部2aは、部品5の基板3への仮圧着を部品搭載機構32に実行させる。具体的には、制御部2aは、仮圧着部30に備えられている位置合わせ用撮像部39による撮像結果に基づいて、基板移動機構31および部品搭載機構32を制御することによって、基板3と部品5との位置合わせを行いながら、その仮圧着を圧着ツール34に実行させる。さらに、制御部2aは、メンテナンス部38を制御することによって、そのメンテナンス部38に部品搭載機構32のバックアップ部36に対するメンテナンスを実行させる。
また、例えば、制御部2aは、本圧着部40を制御することで、基板移動機構41によって保持する基板3の向きおよび位置を変更し、基板3に仮圧着された部品5を圧着機構42に本圧着させる。
このような制御部2aは、例えば、部品実装ライン1が有する各部および各機構を制御するための、記憶部2bに記憶されている制御プログラムと、その制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサとにより実現される。
[部品圧着装置の構成]
図4は、本実施の形態における部品圧着装置100の機能構成を示すブロック図である。
部品圧着装置100は、部品実装ライン1における仮圧着部30と、コンピュータ2の制御部2aとからなる。
具体的には、部品圧着装置100は、制御部2aと、基板移動機構31と、部品搭載機構32と、部品供給部33と、部品移送部35と、メンテナンス部38と、位置合わせ用撮像部39とを備える。制御部2aは、基板移動機構31、部品搭載機構32、部品供給部33、部品移送部35、メンテナンス部38、および位置合わせ用撮像部39を制御する。
位置合わせ用撮像部39は、例えば制御部2aによる制御に基づいて、圧着ツール34に保持されている部品5を下側(すなわちZ軸方向負側)から撮像する。さらに、位置合わせ用撮像部39は、例えば制御部2aによる制御に基づいて、バックアップ部36に支持されている基板3を下側から撮像する。これにより、制御部2aは、部品5が映し出された部品画像と、基板3が映し出された基板画像とに基づいて、部品搭載機構32および基板移動機構31を制御することによって、部品5と基板3との位置合わせを行う。
メンテナンス部38は、メンテナンスツール38dおよび駆動部38eを備える。
メンテナンスツール38dは、駆動部38eによる駆動によって、バックアップ部36の上面を、そのバックアップ部36の長手方向に沿って、すなわちX軸方向に沿って移動する。そして、メンテナンスツール38dは、そのバックアップ部36の上面のメンテナンスを行う。バックアップ部36の上面は、バックアップ部36が基板3を下方から支持するときに、その基板3に接する面であって、以下、支持面とも呼ばれる。具体的には、メンテナンスツール38dは、メンテナンス用撮像部38a、クリーニング部38b、および光源38cを備える。
メンテナンス用撮像部38aは、バックアップ部36の支持面である被写体を、その被写体に対して垂直な第1方向から撮像するカメラである。なお、支持面は、上述のように、バックアップ部36が基板3を支持しているときにその基板3と接するバックアップ部36の上面である。また、第1方向は、本実施の形態ではZ軸方向である。
光源38cは、メンテナンス用撮像部38aによって支持面が撮像されるときに、その第1方向から支持面に光を照射する。つまり、光源38cは、その支持面を照らす。具体的には、光源38cは、LED(Light Emitting Diode)を備え、メンテナンス用撮像部38aの受光感度に応じた波長の光を照射する。
クリーニング部38bは、バックアップ部36の支持面を清掃する。例えば、クリーニング部38bは、モータによって回転駆動する回転ブラシである。制御部2aは、上述の撮像画像に基づいてクリーニング部38bを制御する。
駆動部38eは、メンテナンスツール38dをバックアップ部36の支持面に沿う第2方向に移動させる。本実施の形態では、第2方向は、バックアップ部36の長手方向、すなわちX軸方向である。例えば、駆動部38eは、モータを含む駆動機構を有し、制御部2aによる制御にしたがってメンテナンスツール38dを移動させる。その結果、メンテナンスツール38dは、上述のように、バックアップ部36の支持面上において、そのバックアップ部36の長手方向に沿って移動する。つまり、本実施の形態における駆動部38eは、メンテナンス用撮像部38aをその支持面に沿う第2方向に移動させる。また、メンテナンスツール38dは、メンテナンス用撮像部38aだけでなく、光源38cおよびクリーニング部38bも含んでいる。したがって、駆動部38eは、光源38cをそのメンテナンス用撮像部38aと共に一体的に第2方向に移動させる。さらに、駆動部38eは、クリーニング部38bをそのメンテナンス用撮像部38aと共に一体的に第2方向に移動させる。
[メンテナンスおよび仮圧着の全体的な流れ]
図5は、部品圧着装置100によるメンテナンスおよび仮圧着の概略的な動きを示す図である。
例えば、図5の(a)に示すように、基板3は、基板移動機構31のステージ37上に載置される。そして、メンテナンス部38のメンテナンスツール38dは、バックアップ部36のメンテナンスを行っていないときには、例えば、バックアップ部36のX軸方向負側に待機している。
バックアップ部36のメンテナンスが行われるときには、メンテナンスツール38dは、駆動部38eによる駆動によって移動する。例えば、図5の(b)に示すように、メンテナンスツール38dは、バックアップ部36の支持面36a上をX軸方向に沿って移動する。メンテナンスツール38dは、移動しながら、バックアップ部36の支持面36aのメンテナンスを行う。つまり、メンテナンスツール38dは、支持面36aに光を照射しながら、その支持面36aを撮像し、必要に応じてその支持面36aを清掃する。
バックアップ部36のメンテナンスが完了すると、メンテナンスツール38dは、図5の(c)に示すように、バックアップ部36のX軸方向負側にある元の位置に戻る。そして、基板3が載置されているステージ37は、図5の(c)に示すように、Y軸方向正側に移動する。その結果、基板3における電極部4が形成されている縁部が、バックアップ部36に下方から支持される。このとき、その基板3の縁部は、バックアップ部36の支持面36aに接する。そして、部品5を保持する圧着ツール34が降下し、バックアップ部36によって支持されている基板3の電極部4に、その部品5を押し付けることによって、部品5の基板3への仮圧着が行われる。
図6は、部品圧着装置100によるメンテナンスおよび仮圧着の全体的な動きの流れを示す図である。
例えば図6の(a)に示すように、バックアップ部36は、X軸方向に沿って長い部材によって構成されている。バックアップ部36の支持面36aは、上側に向けられている。圧着ツール34は、バックアップ部36の支持面36aよりも上側に配置され、位置合わせ用撮像部39は、その支持面36aよりも下側に配置されている。なお、圧着ツール34の保持面34aと、バックアップ部36の支持面36aとは、例えば鉛直方向に離間して対向している。また、その保持面34aと支持面36aとはそれぞれ水平であって、略平行である。なお、圧着ツール34の保持面34aは、仮圧着される部品5を保持する面である。
メンテナンスツール38dは、図6の(b)に示すように、バックアップ部36によって基板3が支持されていないときに、そのバックアップ部36の支持面36a上をX軸方向に沿って移動する。このときに、メンテナンスツール38dに含まれるクリーニング部38bは、その支持面を清掃する。さらに、メンテナンスツール38dに含まれるメンテナンス用撮像部38aは、光源38cによって照らし出された清掃済みの支持面36aを撮像する。メンテナンス用撮像部38aは、その清掃済みの支持面36aが映し出された撮像画像を制御部2aに出力する。
制御部2aは、その撮像画像に基づいて、支持面36aに異常があるか否かを判定し、異常がないと判定すると、図6の(c)に示すように、圧着ツール34に部品5を保持させる。そして、制御部2aは、位置合わせ用撮像部39に、その圧着ツール34に保持されている部品5を撮像させ、その部品5が映し出された部品画像を取得する。
次に、制御部2aは、図6の(d)に示すように、基板移動機構31を制御することによって、基板3の縁部を下方からバックアップ部36に支持させる。そして、制御部2aは、位置合わせ用撮像部39に、そのバックアップ部36に支持されている基板3を撮像させ、その基板3が映し出された基板画像を取得する。さらに、制御部2aは、部品画像および基板画像に基づいて、基板移動機構31および圧着ツール34を制御することによって、部品5および基板3のそれぞれの位置を調整する位置合わせを行う。
次に、制御部2aは、図6の(e)に示すように、圧着ツール34を降下させて、圧着ツール34に保持されている部品5を基板3に仮圧着させる。
[メンテナンス部]
図7は、メンテナンス部38の具体的な構成の一例を示す図である。なお、図7の(a)は、メンテナンス部38およびバックアップ部36を手前側から見た状態を示す。図7の(b)は、メンテナンス部38およびバックアップ部36を上から見た状態を示す。図7の(c)は、メンテナンス部38およびバックアップ部36をX軸方向正側から見た状態を示す。
駆動部38eは、図7の(a)~(c)に示すように、メンテナンスツール38dを保持するツール保持部71と、そのツール保持部71に接続される環状のベルト72と、そのベルト72の内周側に配置される複数のプーリ73とを備える。
複数のプーリ73のうちの少なくとも1つは、モータなどのアクチュエータによって回動し、ベルト72を循環させる。このベルト72の循環によって、ツール保持部71は、X軸方向に沿って移動する。メンテナンスツール38dは、そのツール保持部71の移動に伴ってX軸方向に沿って、バックアップ部36の支持面36a上を移動する。
メンテナンスツール38dに含まれるメンテナンス用撮像部38aおよびクリーニング部38bは、第2方向であるX軸方向に沿って配列されている。メンテナンス用撮像部38aの撮像方向は、Z軸方向負側に向けられている。すなわち、メンテナンス用撮像部38aは、被写体である支持面36aに対して垂直な第1方向からその支持面36aを撮像する。つまり、メンテナンス用撮像部38aは、Z軸方向正側からその支持面36aを撮像する。また、本実施の形態では、メンテナンス用撮像部38aには2つの光源38cが配置されている。メンテナンス用撮像部38aは、これらの2つの光源38cによって照らし出されている支持面36aを撮像する。クリーニング部38bである回転ブラシは、例えばY軸方向に沿う回転軸を中心に回転する。なお、本実施の形態では、クリーニング部38bの毛先は、メンテナンスツール38dが支持面36a上を移動するときには、その支持面36aに常に接する。しかし、クリーニング部38bは、Z軸方向に昇降し、クリーニング部38bの毛先が支持面36aに接する状態と、クリーニング部38bの毛先が支持面36aから離れる状態とが切り替えられてもよい。
また、本実施の形態では、メンテナンスツール38dは、図7の(a)に示すように、バックアップ部36のメンテナンスが行われないときには、バックアップ部36のX軸方向負側にある待機位置に待機している。そして、バックアップ部36のメンテナンスのときには、メンテナンスツール38dは、その待機位置からX軸方向正側に移動し、バックアップ部36の終端に到達すると、逆向きに、すなわちX軸方向負側に移動して元の待機位置に戻る。
また、メンテナンスツール38dでは、図7の(a)に示すように、メンテナンス用撮像部38aは、X軸方向正側に配置され、クリーニング部38bは、X軸方向負側に配置される。つまり、メンテナンスツール38dがバックアップ部36の支持面36a上にあるときには、クリーニング部38bの方がメンテナンス用撮像部38aよりも待機位置側に配置されている。したがって、そのメンテナンスツール38dが待機位置に向かって移動しているときには、メンテナンス用撮像部38aは、クリーニング部38bの後を追うように移動する。その結果、メンテナンス用撮像部38aは、クリーニング部38bが通過した後の支持面36aの各部位を撮像することができる。仮に、メンテナンス用撮像部38aとクリーニング部38bとが逆に配置されていれば、メンテナンス用撮像部38aによって支持面36aの各部位が撮像されても、それらの部位は、その撮像後にクリーニング部38bの毛先に触れる。その結果、メンテナンスツール38dが待機位置に戻ったときには、その支持面36aの各部位の状態は、撮像時の状態から変化してしまうため、撮像画像から支持面36aの状態を適切に把握することが難しくなってしまう。しかし、本実施の形態では、上述のように、メンテナンス用撮像部38aが、クリーニング部38bよりもX軸方向正側に配置されているため、撮像画像から支持面36aの状態を適切に把握することができる。
図8は、バックアップ部36の支持面36aの状態の一例を示す図である。具体的には、図8の(a)は、メンテナンス用撮像部38aによる支持面36aの撮像によって得られる撮像画像P1を示す。図8の(b)は、支持面36aの参照画像Prを示す。図8の(c)は、撮像画像P1および参照画像Prから得られる支持面36aの二次元分布を示す。
メンテナンス用撮像部38aは、X軸方向に沿って移動しながら、支持面36aを撮像することによって、図8の(a)に示すように、その支持面36aにおけるX軸方向に沿う各位置と、支持面36aにおけるY軸方向に沿う各位置とが映し出された撮像画像P1を生成する。なお、Y軸方向は、第3方向の一例である。例えば、支持面36aには、粉塵、ガラス破片、ACFの断片、汚れなどの異物a1が付着している。また、その支持面36aには、例えば、欠損a2などがある。欠損a2は、例えば、バックアップ部36がガラスなどの金属よりも欠けやすい材料によって構成されている場合に生じ得る。このような、異物a1、欠損a2などが支持面36aにあれば、撮像画像P1には、その異物a1、欠損a2などが映し出される。
このように、本実施の形態では、支持面36aのX軸方向だけでなく、奥行き方向の各位置が映し出された撮像画像P1が得られる。したがって、支持面36aの奥行き方向の各位置にまで異物a1が付着しているか否かを適切に確認することができ、さらに、欠損a2が生じているか否かも適切に確認することができる。
また、制御部2aは、図8の(a)に示す撮像画像P1と、図8の(b)に示す参照画像Prとを用いて、図8の(c)に示す二次元分布Pを導出してもよい。参照画像Prは、正常な支持面36aが映し出された画像である。正常な支持面36aは、異物a1が付着しておらず、欠損a2が生じていない支持面36aである。このような参照画像Prは、例えば、メンテナンス用撮像部38aがその正常な支持面36aを撮像することによって得られる。制御部2aは、撮像画像P1と、正常な支持面36aが映し出された参照画像Prとの差分を算出することによって、支持面36aの異常部位を示す二次元分布Pを導出する。異常部位は、異物a1が付着している部位、または、欠損a2が生じている部位である。なお、異物a1が付着している部位は、汚れている部位であるとも言える。したがって、二次元分布Pは、汚れ度合いの分布を示しているとも言える。
これにより、二次元分布Pにおいて異常部位を鮮明に示すことができる。つまり、撮像画像P1に物体が映し出されていても、参照画像Prにその物体が映し出されていれば、その物体が映し出されている部位を、正常な部位として扱うことができ、正常な部位を異常部位として誤認してしまうことを抑制することができる。その結果、その異常部位に対して重点的に清掃することができ、支持面36aから異物をより効果的に取り除くことができる。
図9は、メンテナンスツール38dのオン/オフの切替え動作を説明するための図である。
例えば、図9の(a)に示すように、メンテナンスツール38dが待機位置から離れてX軸方向正側に移動するとき、すなわち行きのとき、制御部2aは、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオフにして、クリーニング部38bをオンに切り替える。クリーニング部38bは、回転しながら、バックアップ部36の支持面36a上をX軸方向負側の始端から正側の終端まで移動する。その結果、支持面36aの全体が清掃される。次に、メンテナンスツール38dが上記終端から待機位置に向かってX軸方向負側に移動するとき、すなわち帰りのとき、制御部2aは、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオンに切り替えて、クリーニング部38bをオンに維持する。クリーニング部38bは、回転しながら、バックアップ部36の支持面36a上を終端から始端まで移動する。その結果、支持面36aの全体が再び清掃される。このとき、クリーニング部38bによる清掃後の支持面36aの全体が、メンテナンス用撮像部38aによって撮像される。制御部2aは、その撮像によって得られる撮像画像P1をメンテナンス用撮像部38aから取得し、例えば、図8に示す二次元分布Pを導出する。そして、制御部2aは、支持面36aに異常部位があれば、もう一度、メンテナンスツール38dによるメンテナンスを実行させる。つまり、制御部2aは、図9の(a)に示す行きのときと帰りのときの動作をメンテナンスツール38dに再度実行させる。
また、制御部2aは、図9の(b)に示すように、帰りのときには、クリーニング部38bをオフに切り替えてもよい。つまり、制御部2aは、行きのときには、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオフにして、クリーニング部38bをオンに切り替える。次に、制御部2aは、帰りのときには、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオンに切り替えて、クリーニング部38bをオフに切り替える。そして、制御部2aは、図9の(a)の場合と同様、支持面36aに異常部位があれば、もう一度、メンテナンスツール38dによるメンテナンスを実行させる。つまり、制御部2aは、図9の(b)に示す行きのときと帰りのときの動作をメンテナンスツール38dに再度実行させる。
また、制御部2aは、図9の(c)に示すように、行きのときには、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオンに切り替えて、クリーニング部38bをオフにしてもよい。そして、制御部2aは、メンテナンス用撮像部38aによる撮像によって得られる撮像画像P1をメンテナンス用撮像部38aから取得し、例えば、図8に示す二次元分布Pを導出し、二次元分布Pに示される異常部位の位置を特定する。次に、制御部2aは、帰りのときには、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオンに維持し、クリーニング部38bがその異常部位の位置を通過する手前でそのクリーニング部38bをオンに切り替える。そして、制御部2aは、クリーニング部38bがその異常部位の位置を通過した後にそのクリーニング部38bをオフに切り替える。制御部2aは、行きのときと同様、帰りのときの撮像画像P1に基づいて二次元分布Pを導出し、支持面36aに異常部位があれば、もう一度、メンテナンスツール38dによるメンテナンスを実行させる。つまり、制御部2aは、図9の(c)に示す行きのときと帰りのときの動作をメンテナンスツール38dに再度実行させる。なお、2回目以降のメンテナンスでは、行きのときには、既に撮像画像P1が取得されているため、制御部2aは、メンテナンス用撮像部38aおよび光源38cをオフにしていてもよい。
図10は、部品圧着装置100の処理動作を示すフローチャートである。
まず、メンテナンスツール38dは、バックアップ部36の支持面36a上を移動しながら清掃し、その清掃後の支持面36aを撮像する(ステップS1)。例えば、図9の(a)~(c)のそれぞれのように、メンテナンスツール38dは、行きと帰りの一往復分の動作を実行する。なお、このようなステップS1では、撮像工程と移動工程とが行われる。撮像工程は、支持面36aに対して垂直な第1方向からメンテナンス用撮像部38aが支持面36aを撮像する工程であり、移動工程は、そのメンテナンス用撮像部38aを支持面36aに沿う第2方向に移動させる工程である。
制御部2aは、そのステップS1での撮像によって得られた撮像画像P1と、参照画像Prとの差分を算出することによって、二次元分布Pを導出する(ステップS2)。
次に、制御部2aは、その二次元分布Pに基づいて、支持面36aに異常部位があるか否かを判定する(ステップS3)。ここで、制御部2aは、異常部位がないと判定すると(ステップS3のNo)、圧着ツール34に部品5を保持させ(ステップS4)、さらに、基板移動機構31を制御することによって、基板3の縁部を下方からバックアップ部36に支持させる(ステップS5)。そして、制御部2aは、圧着ツール34に対して、部品5の基板3への仮圧着を実行させる(ステップS6)。
一方、制御部2aは、ステップS3において、支持面36aに異常部位があると判定すると(ステップS3のYes)、メンテナンスツール38dによる清掃がN回(Nは1以上の整数)実行されたか否かを判定する(ステップS7)。つまり、ステップS1の処理がN回実行されたか否かが判定される。ここで、制御部2aは、清掃が未だN回実行されていないと判定すると(ステップS7のNo)、ステップS1からの処理を繰り返し実行する。また、ステップS1の清掃が繰り返し実行されるときには、制御部2aは、既に見つかっている異常部位の位置に対してのみクリーニング部38bに清掃を実行させてもよい。
また、制御部2aは、清掃が既にN回実行されたと判定すると(ステップS7のYes)、仮圧着部30による仮圧着工程を停止させ、バックアップ部36の異常を部品圧着装置100の操作者または作業者に報知する(ステップS8)。例えば、制御部2aは、バックアップ部36が異常であることを作業者に通知するためのメッセージを表示部2cに表示する。また、制御部2aは、そのメッセージと共に、バックアップ部36の支持面36aにおける異常部位の位置を表示部2cに表示してもよく、二次元分布Pを表示部2cに表示してもよい。これにより、清掃がN回行われても取り除けない異物が支持面36aに付着している場合、または、支持面36aに欠損がある場合には、その異物の除去または欠損の補修を作業者に促すことができる。
[効果など]
以上のように、本実施の形態における部品圧着装置100は、バックアップ部36の支持面36aをZ軸方向から撮像するメンテナンス用撮像部38aと、そのメンテナンス用撮像部38aをX軸方向に移動させる駆動部38eとを備える。これにより、支持面36aを二次元の面として全体的に撮像することができる。そのため、支持面36aに異物が付着しているか否かを適切に確認することができ、支持面36aに異物が付着した状態で部品5の仮圧着が行われることを抑制することができる。その結果、製品の品質の低下を抑えて、歩留まりを向上することができ、生産性を向上することができる。
また、本実施の形態では、メンテナンス用撮像部38aによって支持面36aが撮像されるときには、光源38cがZ軸方向から支持面36aに光を照射する。これにより、支持面36aが、光の照射によって明るく照らし出されるため、メンテナンス用撮像部38aによる撮像によって得られる撮像画像P1では、その支持面36aを鮮明に映し出すことができる。その結果、支持面36aに異物が付着しているか否かをより適切に確認することができる。
また、本実施の形態では、駆動部38eが、光源38cをメンテナンス用撮像部38aと共に一体的にX軸方向に移動させる。これにより、メンテナンス用撮像部38aが移動しても、光源38cとメンテナンス用撮像部38aとの位置関係を一定に保つことができる。その結果、支持面36aのどの部位にも、撮像のときには均一な光量の光を照射することができ、均一に明るく照らし出された支持面36aの各部位を撮像することができる。
また、本実施の形態では、部品圧着装置100は、クリーニング部38bと、撮像画像P1に基づいてクリーニング部38bを制御する制御部2aとを備える。これにより、撮像画像P1に異物が映し出されていれば、その異物をクリーニング部38bによって支持面36aから自動的に取り除くことができる。その結果、部品圧着装置100の操作者がわざわざ支持面36aから異物を取り除く手間を省くことができる。
また、本実施の形態では、駆動部38eは、クリーニング部38bをメンテナンス用撮像部38aと共に一体的にX軸方向に移動させる。これにより、クリーニング部38bとメンテナンス用撮像部38aとをそれぞれ独立に移動させる機構に比べて、部品圧着装置100の構成を簡略化することができる。
また、本実施の形態では、メンテナンス用撮像部38aおよびクリーニング部38bは、X軸方向に沿って配列されている。これにより、クリーニング部38bとメンテナンス用撮像部38aとがそれぞれの移動方向に沿って配列されているため、クリーニング部38bおよびメンテナンス用撮像部38aの移動によって、クリーニング部38bによって清掃された箇所をメンテナンス用撮像部38aが適切に撮像することができる。さらに、クリーニング部38bおよびメンテナンス用撮像部38aを含むメンテナンスツール38dのZ軸方向の厚みを薄くすることができる。したがって、圧着ツール34の保持面34aとバックアップ部36の支持面36aとの間が狭くても、クリーニング部38bおよびメンテナンス用撮像部38aがその間に入ってそれぞれの処理を適切に実行することができる。
(変形例)
図11は、上記実施の形態の変形例におけるメンテナンスツール38dの構成例を示す図である。
上記実施の形態では、図7に示すように、メンテナンスツール38dの待機位置が、バックアップ部36よりもX軸方向負側にあるが、X軸方向正側にあってもよい。この場合、図11の(a)に示すように、メンテナンスツール38dのメンテナンス用撮像部38aは、X軸方向負側に配置され、クリーニング部38bは、X軸方向正側に配置される。つまり、待機位置がバックアップ部36よりもX軸方向正側にある場合であっても、メンテナンスツール38dがバックアップ部36の支持面36a上にあるときには、クリーニング部38bの方がメンテナンス用撮像部38aよりも待機位置側に配置されている。したがって、上記実施の形態と同様に、メンテナンスツール38dが待機位置に向かって移動しているときには、メンテナンス用撮像部38aは、クリーニング部38bの後を追うように移動する。その結果、メンテナンス用撮像部38aは、クリーニング部38bが通過した後の支持面36aの各部位を撮像することができる。その結果、撮像画像P1から支持面36aの状態を適切に把握することができる。
また、上記実施の形態では、メンテナンスツール38dは、待機位置から移動してその待機位置に再び戻るようにX軸方向に往復するが、往復しなくてもよい。この場合、メンテナンスツール38dは、バックアップ部36のX軸方向正側と負側のそれぞれで待機する。さらに、この場合には、図11の(b)に示すように、メンテナンスツール38dは、2つのメンテナンス用撮像部38aを備え、その2つのメンテナンス用撮像部38aがクリーニング部38bをX軸方向に挟み込むように配置されていてもよい。なお、光源38cは、その2つのメンテナンス用撮像部38aのそれぞれに対して取り付けられている。これにより、メンテナンスツール38dがX軸方向正側に移動するときでも、X軸方向負側に移動するときにも、クリーニング部38bが通過した後の支持面36aの各部位を、2つのメンテナンス用撮像部38aのうちの何れか一方が撮像することができる。
また、上記実施の形態では、メンテナンス用撮像部38aは、バックアップ部36の支持面36aを被写体として撮像するが、その代わりに、圧着ツール34の保持面34aを被写体として撮像してもよい。そして、クリーニング部38bは、その保持面34aを清掃してもよい。この場合には、上記実施の形態における支持面36aに対して行われるメンテナンスツール38dによる処理と同様の処理が、圧着ツール34の保持面34aに対して行われる。さらに、その被写体は、支持面36aおよび保持面34aの両方であってもよい。
例えば、メンテナンスツール38dは、図11の(c)に示すように、メンテナンス用撮像部38a、クリーニング部38b、および光源38cからなるセットを2つ備える。2つのセットのうちの一方は、バックアップ部36の支持面36aに対してメンテナンスを行い、他方は、圧着ツール34の保持面34aに対してメンテナンスを行う。何れのセットのメンテナンス用撮像部38aも、支持面36aおよび保持面34aに対して垂直なZ軸方向からそれらを撮像し、駆動部38eは、各セットのメンテナンス用撮像部38aを、支持面36aおよび保持面34aに沿うX軸方向に移動させる。これにより、バックアップ部36の支持面36aだけでなく、圧着ツール34の保持面34aに対してもメンテナンスを行うことができ、生産性の更なる向上を図ることができる。
このように、本開示における部品圧着装置100は、(i)圧着ツール34における部品5が保持される保持面34aと、(ii)バックアップ部36が基板3を支持しているときにその基板3と接するバックアップ部36の支持面36aとの少なくも一方である被写体を、その被写体に対して垂直な第1方向から撮像するメンテナンス用撮像部を備える。そのメンテナンス用撮像部は、2つのメンテナンス用撮像部38aを含んでいてもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る部品圧着装置について、上記実施の形態およびその変形例に基づいて説明したが、本開示は、この実施の形態および変形例に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を上記実施の形態およびその変形例に施したものや、上記実施の形態およびその変形例における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれてもよい。
例えば、上記実施の形態およびその変形例では、基板3は液晶パネルであって、その液晶パネルに部品5が仮圧着および本圧着されるが、基板3は液晶パネル以外の基板であってもよい。
また、上記実施の形態および変形例では、メンテナンス部38は、仮圧着部30に備えられているが、本圧着部40に備えられていてもよく、貼着部20に備えられていてもよい。
また、上記実施の形態および変形例では、メンテナンスツール38dは2つの光源38cを備えているが、光源38cの数は2つに限るものではなく、1つであってもよいし、複数であってもよい。例えば、メンテナンス用撮像部38aの周囲を囲むように3個以上の光源38cが配置されていてもよい。
また、上記実施の形態および変形例におけるクリーニング部38bの回転ブラシの毛は、樹脂成形品であっても、繊維であっても、針金であってもよい。
また、上記実施の形態における図9の(c)に示す例では、行きのときに、制御部2aは、クリーニング部38bをオフにしているが、支持面36aにおける異常部位の位置を通過するときにのみオンに切り替えてもよい。つまり、行きのときには、メンテナンス用撮像部38aは、クリーニング部38bよりも先に支持面36aの各部位を通過して、それらの各部位を撮像する。したがって、制御部2aは、メンテナンス用撮像部38aによってそれらの部位が撮像されるごとに、その部位の撮像画像に基づいてその部位が異常部位であるか否かを判定する。そして、制御部2aは、その部位が異常部位であると判定すると、次にクリーニング部38bがその部位を通過するときに、クリーニング部38bをオンに切り替える。
また、上記実施の形態および変形例では、駆動部38eは、支持面36a上でメンテナンスツール38dを等速に移動させてもよい。また、メンテナンスツール38dの行きと帰りとで、クリーニング部38bのオンとオフとが切り替えられる場合には、駆動部38eは、クリーニング部38bがオンのときには、オフのときよりも低速でメンテナンスツール38dを移動させてもよい。さらに、メンテナンスツール38dの行きまたは帰りの移動中にクリーニング部38bのオンとオフとが切り替えられる場合には、駆動部38eは、クリーニング部38bがオンのときに、メンテナンスツール38dを停止させてもよく、減速させてもよい。
また、上記実施の形態および変形例における部品圧着装置100の仮圧着部30は、TCPから打ち抜かれた部品5を基板3に仮圧着するが、トレイなどによって供給されるICなどの部品5を基板3に仮圧着してもよい。
また、上記実施の形態および変形例におけるメンテナンスツール38dには、クリーニング部38bおよび光源38cが含まれているが、これらが含まれていなくてもよい。バックアップ部36の清掃は、例えば、作業者の手作業で行われてもよい。また、メンテナンスツール38dに含まれていない光源によってバックアップ部36の支持面36aなどの被写体が照らし出されてもよい。
また、上記実施の形態およびその変形例では、コンピュータ2の構成要素の全部または一部は、専用のハードウェアで構成されてもよく、或いは、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)またはプロセッサ等のプログラム実行部が、HDD(Hard Disk Drive)または半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。例えば、プログラム実行部は、図10に示す各ステップを仮圧着部30に実行させる。
また、コンピュータ2の構成要素は、1つまたは複数の電子回路で構成されてもよい。1つまたは複数の電子回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。1つまたは複数の電子回路には、例えば、半導体装置、IC(Integrated Circuit)またはLSI(Large Scale Integration)等が含まれてもよい。ICまたはLSIは、1つのチップに集積されてもよく、複数のチップに集積されてもよい。ここでは、ICまたはLSIと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、または、ULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるかもしれない。また、LSIの製造後にプログラムされるFPGA(Field Programmable Gate Array)も同じ目的で使うことができる。
本開示は、例えば液晶ディスプレイを生産する部品実装ライン等が有する部品圧着装置に利用可能である。
1 部品実装ライン
2 コンピュータ
2a 制御部
3 基板
4 電極部
5 部品
10 基板搬入部
20 貼着部
30 仮圧着部
31 基板移動機構
32 部品搭載機構
33 部品供給部
34 圧着ツール
34a 保持面
35 部品移送部
36 バックアップ部
36a 支持面
37 ステージ
38 メンテナンス部
38a メンテナンス用撮像部
38b クリーニング部
38c 光源
38d メンテナンスツール
38e 駆動部
39 位置合わせ用撮像部
40 本圧着部
50 基板搬出部
60 搬送部
100 部品圧着装置
a1 異物
a2 欠損
P1 撮像画像
Pr 参照画像
P 二次元分布

Claims (9)

  1. 基板を下方から支持するバックアップ部と、
    部品を保持し、前記バックアップ部に支持されている前記基板の上面に前記部品を圧着する圧着ツールと、
    (i)前記圧着ツールにおける前記部品が保持される保持面と、(ii)前記バックアップ部が前記基板を支持しているときに前記基板と接する前記バックアップ部の支持面との少なくも一方である被写体を、前記被写体に対して垂直な第1方向から撮像する撮像部と、
    前記撮像部を前記被写体に沿う第2方向に移動させる駆動部と、
    を備える部品圧着装置。
  2. 前記部品圧着装置は、さらに、
    前記撮像部によって前記被写体が撮像されるときに、前記第1方向から前記被写体に光を照射する光源を備える、
    請求項1に記載の部品圧着装置。
  3. 前記駆動部は、前記光源を前記撮像部と共に一体的に前記第2方向に移動させる、
    請求項2に記載の部品圧着装置。
  4. 前記撮像部は、前記第2方向に沿って移動しながら、前記被写体を撮像することによって、前記被写体における前記第2方向に沿う各位置と、前記被写体における前記第2方向に垂直な第3方向に沿う各位置とが映し出された撮像画像を生成する、
    請求項1~3の何れか1項に記載の部品圧着装置。
  5. 前記部品圧着装置は、さらに、
    前記被写体を清掃するクリーニング部と、
    前記撮像画像に基づいて前記クリーニング部を制御する制御部とを備える、
    請求項4に記載の部品圧着装置。
  6. 前記制御部は、
    前記撮像画像と、正常な前記被写体が映し出された参照画像との差分を算出することによって、前記被写体の異常部位を示す二次元分布を導出し、
    前記二次元分布によって示される前記異常部位が清掃されるように前記クリーニング部を制御する、
    請求項5に記載の部品圧着装置。
  7. 前記駆動部は、前記クリーニング部を前記撮像部と共に一体的に前記第2方向に移動させる、
    請求項5または6に記載の部品圧着装置。
  8. 前記撮像部および前記クリーニング部は、前記第2方向に沿って配列されている、
    請求項5~7の何れか1項に記載の部品圧着装置。
  9. 部品圧着装置のメンテナンス方法であって、
    前記部品圧着装置は、
    基板を下方から支持するバックアップ部と、
    部品を保持し、前記バックアップ部に支持されている前記基板の上面に前記部品を圧着する圧着ツールと、
    被写体を撮像する撮像部とを備え、
    前記メンテナンス方法は、
    (i)前記圧着ツールにおける前記部品が保持される保持面と、(ii)前記バックアップ部が前記基板を支持しているときに前記基板と接する前記バックアップ部の支持面との少なくも一方を前記被写体として、前記被写体に対して垂直な第1方向から前記撮像部が撮像する撮像工程と、
    前記撮像部を前記被写体に沿う第2方向に移動させる移動工程と、
    を含む部品圧着装置のメンテナンス方法。
JP2021145507A 2021-09-07 2021-09-07 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法 Pending JP2023038666A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021145507A JP2023038666A (ja) 2021-09-07 2021-09-07 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法
CN202210823130.XA CN115774346A (zh) 2021-09-07 2022-07-13 部件压接装置以及部件压接装置的维护方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021145507A JP2023038666A (ja) 2021-09-07 2021-09-07 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023038666A true JP2023038666A (ja) 2023-03-17

Family

ID=85388316

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021145507A Pending JP2023038666A (ja) 2021-09-07 2021-09-07 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023038666A (ja)
CN (1) CN115774346A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN115774346A (zh) 2023-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014175547A (ja) コレットクリーニング方法及びそれを用いたダイボンダ
JP2016058575A (ja) ダイボンダ及びボンディング方法
TWI677047B (zh) 半導體製造裝置及半導體裝置的製造方法
JP2023038666A (ja) 部品圧着装置および部品圧着装置のメンテナンス方法
JP7122607B2 (ja) 熱圧着装置及び熱圧着方法
JP7122606B2 (ja) 熱圧着装置及び熱圧着方法
TWI723362B (zh) 電子零件封裝裝置
JP7209185B2 (ja) 部品実装方法、及び、部品実装装置
JP7289053B2 (ja) 部品圧着装置
JP2003303853A (ja) チップ実装方法
JP7432869B2 (ja) 部品圧着装置および部品圧着装置のクリーニング方法
JP2022167260A (ja) 部品圧着装置および部品圧着方法
JP2003303854A (ja) チップ実装方法およびそれを用いた装置
JP2022180237A (ja) 部品圧着装置および部品圧着方法
JP2004047927A (ja) 電子部品実装装置
JP2005223241A (ja) 電子部品接合装置及び方法、並びに電子部品実装装置
JP7262008B2 (ja) Acf貼付装置及びacf貼付方法
JP7249585B2 (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP7340774B2 (ja) 部品圧着装置および部品圧着方法
JP2022189084A (ja) 部品圧着システムおよび部品圧着方法
JP2005166879A (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2016219608A (ja) 実装装置及びその制御方法
JP6596342B2 (ja) 紫外線処理装置、接合システム、紫外線処理方法、プログラム及びコンピュータ記憶媒体
JP2021005685A (ja) 部品装着装置及び部品装着方法
JP2020188141A (ja) 部品装着装置、および部品装着方法